JP5766103B2 - 棒状食品生地の環状成形方法および装置 - Google Patents

棒状食品生地の環状成形方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5766103B2
JP5766103B2 JP2011265186A JP2011265186A JP5766103B2 JP 5766103 B2 JP5766103 B2 JP 5766103B2 JP 2011265186 A JP2011265186 A JP 2011265186A JP 2011265186 A JP2011265186 A JP 2011265186A JP 5766103 B2 JP5766103 B2 JP 5766103B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food dough
core member
rod
shaped
shaped food
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011265186A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013116077A (ja
Inventor
弘恵 眞壁
弘恵 眞壁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rheon Automatic Machinery Co Ltd
Original Assignee
Rheon Automatic Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rheon Automatic Machinery Co Ltd filed Critical Rheon Automatic Machinery Co Ltd
Priority to JP2011265186A priority Critical patent/JP5766103B2/ja
Publication of JP2013116077A publication Critical patent/JP2013116077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5766103B2 publication Critical patent/JP5766103B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

本発明は、直線状の長い棒状(長尺の形状)の食品生地における両端部を互いに結着して環状に閉じた状態に成形する棒状食品生地の環状成形方法及び装置に関する。
従来、パン生地で内材を被覆した棒状の食品生地をリングドーナツのように環状に成形する場合、ベーグル成形機と称される装置が用いられていた。このベーグル成形機は、成形部の入口と出口が開放され、成形部が円筒状に形成される無端搬送ベルトコンベアと該円筒コンベア内に中心棒を組み合わせ、棒状のパン生地を該円筒コンベアと中心棒の間の空間を強制的に通過させることにより環状に成形している(例えば特許文献1参照)。
また、環状のクロワッサンを製造する場合、搬送ベルトの搬送面の上方位置にて上下動自在に備えられた芯部材に三角形の生地シートから巻き上げられた直線状のクロワッサン生地の長手方向の中央部を押え部材で押え、その両側の半部分を該芯部材の周りを移動する押えローラにて該芯部材に沿って湾曲させて前記クロワッサン生地の両端部を結着させ環状に丸めて成形している(例えば特許文献2参照)。
特開2002−136255号公報 特開2010−148474号公報
前記特許文献1に記載の発明においては、搬送ベルトコンベアと中心棒に接触した棒状食品生地の表面には強い摩擦力が加えられるため、ケーキドーナツ生地などでは前記搬送ベルトコンベアや前記中心棒への食品生地の粘着が発生してしまい安定した成形ができないという問題がある。
また、特許文献2に記載の発明においては、生地シートから巻き上げられたクロワッサン等の長尺の食品生地の長手方向の中央部に芯部材が当接した状態にあるときに、押えローラによって前記食品生地の一方の半部分を、中央部から先端側へ順次芯部材の外周面に沿うように湾曲した後、前記食品生地の他方の半部分も同様に芯部材の外周面に沿うように湾曲する構成である。したがって、長尺の食品生地を芯部材の外周面に沿って良好に湾曲成形することができる。
しかし、特許文献2に記載の発明においては、長尺の食品生地の一方の半部分を芯部材に沿って湾曲するとき、食品生地の長手方向の中央部から次第に一方の半部分を湾曲成形するものである。そして、他方の半部分の湾曲成形も同様に行っている。したがって、押えローラは、一方の半部分の湾曲成形を行った後に、再び中央部へ戻る動作が必要であり、生産性向上を図る上において、さらなる改良が望まれていた。
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたものであり、棒状の食品生地の両端部を互いに結着して環状に成形する棒状食品生地の環状成形方法であって、(a)棒状の食品生地の一方の端部を回動可能な芯部材に固定する工程、(b)棒状の食品生地の固定された一方の端部と他方の端部とを接近または接触させるよう前記芯部材を回転して当該芯部材に食品生地を巻き付ける工程、(c)前記芯部材に対する棒状の食品生地の一方の端部の固定を解除する工程、(d)前記食品生地の前記他方の端部を芯部材に対して接近離反自在な押圧部材によって前記芯部材側および前記一方の端部側へ押圧し両端部を結着して環状成形する工程、(e)環状成形された食品生地から前記芯部材を相対的に抜き取る工程、の各工程を備えていることを特徴とする棒状食品生地の環状成形方法である。
また、前記棒状食品生地の環状成形方法において、前記押圧部材は押圧ローラからなり、押圧ローラが前記芯部材に接近した後、押圧ローラが前記芯部材の回りを移動することにより食品生地の前記一方の端部に前記他方の端部を重ね合わせるとともに前記他方の端部から前記一方の端部に渡り食品生地の外周部をなだらかに成形することを特徴とする棒状食品生地の環状成形方法である。
また、前記棒状食品生地の環状成形方法において、前記押圧部材は板状部材からなり、板状部材の押圧面は前記芯部材に相対的に接近することにより前記一方の端部に前記他方の端部を重ね合わせて前記食品生地の外周部をなだらかに成形することを特徴とする棒状食品生地の環状成形方法である。
また、棒状の食品生地の両端部を互いに結着して環状に成形する棒状食品生地の環状成形装置であって、棒状の食品生地を搬送する搬送コンベアと、前記搬送コンベアの上方に配置され棒状棒状の食品生地を巻きつける芯部材と、前記芯部材を前記搬送コンベアの搬送面に対し接近離反するよう昇降させる昇降作動装置と、前記搬送コンベアにて搬送される前記食品生地の一方の端部を下降した状態の前記芯部材に固定する固定装置と、前記食品生地の一方の端部を前記芯部材に固定した状態の芯部材を回動させて前記食品生地の前記一方の端部と他方の端部とを接近または接触させるよう前記芯部材に巻き付ける往復回動装置と、当該芯部材に対して接近離反自在に備えられ前記他方の端部を前記芯部材側および前記一方の端部側へ押圧し両端部を結着して環状成形する押圧部材と、前記芯部材を上昇させて環状成形された食品生地から引き抜くための引き抜き部材とを備えたことを特徴とする棒状食品生地の環状成形装置である。
また、前記棒状食品生地の環状成形装置において、前記押圧部材は前記芯部材に対し接近離反可能な押圧ローラからなり、該押圧ローラが前記芯部材に接近した後、前記芯部材に対し所要の間隔を開けた位置にて前記芯部材の回りを移動可能に備えたことを特徴とする棒状食品生地の環状成形装置である。
また、前記棒状食品生地の環状成形装置において、前記押圧部材は前記芯部材に対し接近離反可能な板状部材からなり、前記芯部材に対向する前記板状部材の押圧面は前記搬送コンベアの搬送方向Rおよびこれに直交する幅方向Wに交わる方向に対しそれぞれに傾斜して配置されていることを特徴とする棒状食品生地の環状成形装置である。
本発明によれば、長い棒状の食品生地の一方の端部を回動自在に備えた芯部材に固定し、該芯部材をその軸心を中心に回動させることにより前記食品生地を前記芯部材の外周に沿うように巻き付け、前記食品生地の一方の端部と他方の端部を接近あるいは接触するようC形状あるいは環状に成形することができる。そして、前記食品生地の端部を押圧部材にて押圧することにより前記食品生地の両端を互いに結着することができるので、棒状食品生地の環状成形を効率よく行うことができる。また、従来技術の構成とは全く異なり且つ簡便な構成によって棒状食品生地の環状成形を行い得るものである。
本発明の実施形態に係る棒状食品生地の環状成形装置の全体的構成を示す正面説明図である。 本発明の実施形態に係る棒状食品生地の環状成形装置の全体的構成を示す側面説明図である。 本発明の実施形態に係る棒状食品生地の環状成形装置の全体的構成を示す平面説明図である。 図1におけるA−A矢視における本発明の実施形態に係る食品生地の環状成形装置の全体的構成を示す平面説明図である。 棒状食品生地を環状成形する工程の説明図である。 棒状食品生地を環状成形する工程の説明図である。 棒状食品生地を環状成形する工程の説明図である。 棒状食品生地を成形する工程の説明図である。 棒状食品生地を成形する工程の説明図である。 環状成形装置に備えられた押圧部材のその他の例を示す平面説明図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る環状成形装置1は、図1に示すように、棒状(直線状の長い形状あるいは長尺の形状)の食品生地3をその長手方向にそって搬送する搬送コンベア5が備えられている。本実施形態においては、アンやジャムなどの内材をドーナツ生地にて被覆した棒状食品生地として前記食品生地3を例示している。食品生地3は、例えば包あん機と称する公知の食品製造装置2にて成形される。一般的な包あん機2は、重合ノズルから内材の外側を生地で被覆した二重構造の食品生地を吐出し、重合ノズルの下方に備えた包被切断装置にて所要の長さに包被切断してベルトコンベアにて棒状の食品生地を下流側に搬送する構成である。本実施の形態においては、前記包あん機2のベルトコンベアを前記搬送コンベア5として例示している。この種のベルトコンベアは、制御モータ(図示省略)の回転を制御することによって回転駆動されるものである。なお、棒状の食品生地3としては、ドーナツ生地だけではなく、菓子パン生地やベーグル生地などのパン類の生地であってもよく、さらには、内材を被覆しない生地のみからなるものであってもよい。
環状成形装置1は、全体として前記包あん機2の機体フレームの側面に備えた載置台7の上面に着脱可能に固定されている。そして、環状成形装置1の環状成形部9は搬送コンベア5の無端回動するコンベアベルト6の搬送面の上方に配置されている。また、環状成形部9の上流側には、前記包あん機2により成形された棒状の食品生地3を環状成形部9の所定位置に案内する案内部11が備えられている。
前記案内部11は、環状成形部9の枠体13に長孔を用いた結合機構により位置調整可能に固定された支持ブラケット15と、該支持ブラケット15の下面に垂設された4本の軸部材17と、該軸部材17の下部に回転自在に軸着された案内ローラ19を備えており、前記コンベアベルト6の搬送面の上方にて水平方向に移動可能に備えられている。
前記環状成形装置1は、載置台7の上面に固定されたスタンド部材21の前面(図2における右側)に前記枠体13を固定している。枠体13には、食品生地3を環状に環状成形する環状成形部9が備えられている。そして、環状成形部9には、棒状の食品生地3を巻き付ける円柱形状の芯部材23を前記コンベアベルト6の搬送面に対し接近離反させる昇降作動装置22が備えられている。該昇降作動装置22は、シリンダロッド33を下方に向けた状態の流体圧シリンダ35により構成されている。該流体圧シリンダ35は、後述する往復回動装置48に備えられた回動軸29の下端において開口部を下方に向けたコの字形状のシリンダブラケット31の内側に備えられている。
また、前記シリンダブラケット31の開口部側(下端側)には、2個のL字形状の連結ブラケット37が前記流体圧シリンダ35と共に固定されている。該連結ブラケット37の下面には、環状のガイドプレート39と、該ガイドプレート39の下方に離間した位置でガイドプレート39と同心に配置された環状のガイドプレート41と、ガイドプレート39とガイドプレート41との間に挟持され該ガイドプレート39及び41の周方向に等間隔で配置される4本のスパンシャフト43が備えられている。
前記芯部材23は、流体圧シリンダ35のシリンダロッド33の先端部に固定され、該シリンダロッド33の往復動により、前記ガイドプレート39の孔39H及びガイドプレート41の孔41Hの中空部内を上下動するものである。
前記シリンダブラケット31の一方の側板31Aには、固定装置44を備えている。この固定装置44は、芯部材23に対し食品生地3を押圧して挟持する挟持部材47とこの挟持部材47を往復動する往復動装置としての流体圧シリンダ46を備えている。この流体圧シリンダ46はシリンダロッド45を水平方向に指向させて配置され、シリンダロッド45の先端には板部材を適宜な形状に折り曲げて形成された前記挟持部材47が備えられている。挟持部材47は食品生地3の一部を芯部材23との間に挟み込んで固定するための1例としての固定手段を構成するものであって、前記食品生地3を押圧する部分はクシ歯状(図1参照)に形成してある。このように形成することにより食品生地3の粘着を低減できるとともに押圧作用時の掛りがよく、食品生地3の巻き付けを効率よく行い得るものである。
前記往復回動装置48は、前記回動軸29を軸心として環状成形部9を水平面において往復回動させるものである。回動軸29は、枠体13の天井板13Aに取り付けられた筒体27にベアリング25を介して回動自在に軸着されている。さらに、回動軸29の上部には、従動ギア49が回動軸29と一体に回動するよう軸着されている。また、枠体13の天井板13Aの上面には、駆動ギア51を回動駆動するロータリアクチュエータ53が備えられている。該駆動ギア51は、前記ロータリアクチュエータ53の駆動軸54に軸着されるとともに、前記従動ギア49に噛合している。したがって、前記ロータリアクチュエータ53を作動させて前記駆動軸54を往復回動することにより、前記駆動ギア51、従動ギア49、回動軸29が連動して往復回動され、前記環状成形部9が所要の角度範囲で往復回動するものである。
前記芯部材23の外側であって、前記スタンド部材21側に位置する搬送コンベア5の側方には、押圧装置61が備えられている。該押圧装置61は、環状成形部9の回動により芯部材23に巻き付けられた食品生地3の一方の端部3Aと他方の端部3Bとを結着させる押圧部材としての押圧ローラ75と、該押圧ローラ75を移動させる移動装置62を備えている。該移動装置62は、前記スタンド部材21に取り付けたベース63と、該ベース63に取り付けた支点ブラケット65と、該支点ブラケット65に鉛直軸を回動軸として揺動自在に支持された流体圧シリンダ67を備えている。さらに、前記流体圧シリンダ67のシリンダロッド69の先端部には、長手方向を上下に指向したローラシャフト71が備えられている。そして、該ローラシャフト71の上端にはローラフォロア73が回動自在に取り付けられ、ローラシャフト71の下端には前記押圧ローラ75が回動自在に取り付けられている。また、流体圧シリンダ67のシリンダ部における支点側でない端部には、前記スタンド部材21の内側から引張りバネ77が取り付けられている。
図4に示される流体圧シリンダ67の初期位置において、シリンダロッド69の移動方向(シリンダロッド69の長手方向)は芯部材23の中心からずれた位置にある。言い換えれば、初期位置におけるシリンダロッド69の移動方向と芯部材23の軸芯に対する放射方向は交差する位置に配置されている。前記シリンダロッド69が伸張動作するとローラフォロア73と押圧ローラ75は芯部材23の軸心からずれたところに向かって接近する。そして、ローラフォロア73の外周面はガイドプレート39の外周面に当接し、押圧ローラ75の外周面の上部はガイドプレート41の外周面に当接する。さらに、シリンダロッド69が伸張動作すると、ガイドプレート39の軸芯からずれた位置にあるローラフォロア73はガイドプレート39に当接した際ロックすることなくガイドプレート39の外周面を転動し、同様に押圧ローラ75はガイドプレート41の外周面を転動し、芯部材23と所要の間隔を開けた状態で芯部材23の周りを移動する。このとき、流体圧シリンダ67の端部は前記引張りばね77により引っ張られ、ローラフォロア73及び押圧ローラ75は、それぞれガイドプレート39及びガイドプレート41に付勢された状態である。
さらに、前記環状成形装置1には、搬送コンベア5上を搬送される棒状の食品生地3の有無を感知する光電スイッチなどのごとき感知手段57が搬送コンベア5の側方に備えられている。また、環状成形装置1には制御装置59(図示省略)が備えられている。この制御装置59はコンピュータからなるものであって、この感知手段57によって搬送コンベア5の所定位置における食品生地3の有無を感知するとともに、食品生地3の通過を感知する感知信号と前記搬送コンベア5の搬送距離に基づき、食品生地3の長さや食品生地3の下流側に位置する一方の端部(搬送方向先端)3Aの搬送位置を演算する機能を有するものである。さらに、制御装置59は、芯部材23を昇降する昇降作動装置22、丸め成形部9を回動する往復回動装置48、挟持部材47を往復動する流体圧シリンダ46による往復動装置、押圧ローラ75を移動する移動装置62の動作などを制御するものである。
以上のごとき構成において、棒状(長い形状)の食品生地3を環状に成形する工程について図5乃至図9を参照して説明する。環状成形部9の初期位置として、芯部材23は昇降作動装置22により前記ガイドプレート41の下面より下方に突出して搬送コンベア5の搬送面に接近した下降位置に待機している。また、挟持部材47は固定装置44により芯部材23から離れた状態である。また、挟持部材47は、往復回動装置48によって、芯部材23に対し前記スタンド部材21側(図4における上側)においてシリンダロッド45が搬送コンベア5の幅方向に指向した位置に配置されている。また、前記押圧ローラ75は移動装置62によって芯部材23から離れた位置に待機している(図4、図5参照)。
棒状の食品生地3を前記搬送コンベア5の上流側から下流側へ搬送し、前記案内部11の案内ローラ19にて搬送コンベア5の幅方向(搬送方向に対し直交する水平方向)に移動させ、食品生地3の側面(図5における下側)の位置を芯部材23の周面(図5における上側)の位置に合わせる。そして、食品生地3の下流側に位置する一方の端部3Aが感知手段57によって感知されると前記制御装置59の演算処理機能により食品生地3の搬送方向における搬送位置が演算処理される。そして、食品生地3の一方の端部3Aが予め下降した位置にて待機する芯部材23と芯部材23に対し予め離れた位置にて待機する挟持部材47の間に搬送されると、挟持部材47を支持する流体圧シリンダ46のシリンダロッド45が引き込み動作し、前記端部3Aを芯部材23に向かって押圧して芯部材23の外周面との間で挟持して固定する(図6参照)。
次に、図7においては前記往復回動装置48のロータリアクチュエータ53を作動させて前記環状成形部9を反時計回りに270度回転させた場合を示している。この動作は、前記食品生地3の一方の端部3Aが挟持部材47に固定された状態で芯部材23の軸心を中心として芯部材23とともに回動することにより、食品生地3が芯部材23の外周面に巻きつけられ、一方の端部3Aと他方の端部3Bとが接近してC形状に成形された状態となる(図7参照)。なお、前記往復回動装置48の回動角度は270度に限定されることはなく、例えば、さらに大きく回動することにより食品生地3の一方の端部3Aと他方の端部3Bとを多くまた強く接触させて環状に巻き付けることも可能であり適宜設定できるものである。また、食品生地3の両端部3A,3Bの結着量(重なり具合)は、食品生地3の長さと芯部材23の周囲の長さとの関係により変化するものである。したがって芯部材23を常に一定の太さで行なう場合には食品生地3の長さを調整するか、また、棒状の食品生地3の長さが一定の場合には、芯部材23を周囲の長さの異なる部品に交換することによりその結着量を調節することができる。
そして、前記固定装置44の流体圧シリンダ46を作動させてシリンダロッド45を伸張させることにより挟持部材47を芯部材23から離して前記端部3Aの固定を解除する。そして、移動装置62の流体圧シリンダ67を作動させてシリンダロッド69を伸張動作させることにより押圧ローラ75が芯部材23に接近し前記ガイドプレート41に当接する。このとき、押圧ローラ75が食品生地3の他方の端部3Bの一部を芯部材23側及び一方の端部3A側へ押圧するとともに前記端部3Aに重ね合わせる(図8参照)。
さらに、前記シリンダロッド69の伸張動作は継続し、押圧ローラ61が前記ガイドプレート41の外周面に案内されて芯部材23の周りを移動することにより、一方の端部3Aの外側に他方の端部3Bを重ね合わせるとともに他方の端部3Bから一方の端部3Aに渡り食品生地3の外周部をなだらかに成形する。そして、食品生地3の両端部3Aと3Bが結着して棒状の食品生地3は前記芯部材23の外周面に沿うように環状に成形される(図9参照)。
前述のように、環状成形された食品生地3の内周面が芯部材23に巻きついた状態にあるときに、前記昇降作動装置22の流体圧シリンダ35を作動させて前記シリンダロッド33を引き込み動作させることにより芯部材23は搬送コンベア5の搬送面から離れるように上昇して前記ガイドプレート41の下面より上方移動する。このとき、環状成形された食品生地3は、芯部材23の上昇にともなって上方へ持ち上げられるが前記ガイドプレート41の下面に押えられるため食品生地3から芯部材43を抜き取ることができるものである。このようにガイドプレート41は、芯部材23から環状成形された食品生地3をかき落とす引き抜き部材としての機能を備えている。また、前記環状成形部9は前述の初期位置に戻り次の食品生地3が搬送されるまで待機している。
搬送コンベア5の搬送面に載置された環状の食品生地3は、前記コンベアベルトの無端回動により下流側(図1における左側)に搬送される。そして、環状の凹部を備えた型天板に収容されホイロや焼成などの適宜の熱処理が施されて最終製品に成形される。この最終製品とは、内材をケーキドーナツ生地で被覆した焼きドーナツであり、その他の例として、菓子パンやベーグルなどのパン製品なども成形可能である。
以上のごとき説明より理解されるように、長い形状の食品生地3を環状に成形するとき、食品生地3の一方の端部3Aを芯部材23に固定し、この芯部材23を所要の角度範囲にて回転して、食品生地3を芯部材23に巻き付け食品生地3の一方の端部3Aと他方の端部3Bを接近または接触するようC形状あるいは環状に成形することができる。そして、前記食品生地3の端部3Bを押圧部材としての押圧ローラ75にて押圧することにより食品生地3の両端3A,3Bを互いに接続することができるので、棒状の食品生地3の環状成形を効率よく行うことができる。
ところで、本発明は、前述のごとき実施形態に限ることなく適宜の変更を行うことによ
り、その他の態様でもって実施可能である。例えば、前記押圧装置61に備えた前記押圧部材は芯部材23の周りを転動する押圧ローラ75として説明したが、図10に示すごとく、芯部材23に対し接近離反する板状部材である押圧プレート81を備えた押圧装置79であってもよい。この押圧プレート81を往復動させる往復作動動装置83は、前記スタンド部材21側に位置する前記搬送コンベア5の側方に備えられている。この往復作動装置83には、シリンダロッド87の作動方向が前記搬送コンベア5の幅方向Wに指向した状態に流体圧シリンダ85が備えられ、このシリンダロッド87の先端に前記押圧プレート81が取り付けられている。
押圧プレート81の芯部材23に対向する押圧面81Aは、前記搬送方向Rおよびこれに直交する幅方向Wに対しそれぞれに傾斜する方向に配置されている。この押圧面81Aを芯部材23に接近させることにより前記芯部材23に巻き付けられた食品生地23の他方の端部3Bを前記芯部材23側および前記一方の端部3A側に押圧する。そして、前記一方の端部3Aの外側に前記他方の端部3Bを重ね合わせて両端部3Aおよび3Bを結着させるとともに前記食品生地3の外周部をなだらかに成形する。なお、この押圧面81Aの形状は、平面に限らず、芯部材23の外周面に対応する凹状の曲面であってもよく、環状成形された食品生地3の外周部を曲面状に成形できるものである。
なお、図4においては、シリンダロッド69が伸張動作して芯部材23の中心からずれた位置にある押圧ローラ75が芯部材23に向かって接近するようにしているが、シリンダロッド69の移動方向と芯部材23の軸芯のずれる量については、設計事項として食品生地3の結着量を調整するために任意に設定することができる。また、本実施形態ではシリンダロッド69は搬送コンベア5の幅方向Wに沿って伸張して芯部材23に当接するようにしてあるが、押圧ローラ75ガイドプレート1の外周面を転がり易くするために、例えばシリンダロッド69の入力方向を幅方向Wに対し斜めに配置してもよい。
また、棒状の食品生地3の一方の端側3Aを芯部材23の外周面に固定するための固定装置の構成としては、前記シリンダロッド33を中空状の管部材とし、該管部材内に負圧を発生させて、芯部材23の外周面の一部あるいは全部に吸引作用を生じさせ、この吸引作用によって食品生地3の一方の端側3Aを固定することも可能である。この吸引部分には複数のスリットを設けた態様や焼結合金などを用いることができる。
また、芯部材23に食品生地3を巻き付け、芯部材23を食品生地3から抜き取る際に、管状のシリンダロッド33芯部材23に圧縮空気を供給すると、芯部材23の外周面から放射方向へエアーを噴出することができ、芯部材23の外周面と巻き付けられた状態にある食品生地3の内周面との間に空気層(空気膜)を形成することができるものである。換言すれば、前記空気層を形成するエアー噴出手段を備えることにより、芯部材23に対する食品生地3の付着(粘着)を抑制することができ、前記抜き取りが効率よく行い得るものである。
ところで、前記芯部材23の断面形状は、円形状に限ることなく正多角形状や、円形状の外周面の複数箇所に平面(俗称:D面)を形成した構成とすることができる。このように、正多角形状や外周面に平面部を備えた構成とすることにより、芯部材23に対する食品生地3の巻き付け作用時の掛りがよく、食品生地3の巻き付けを能率よく行い得るものである。なお、食品生地3に触れる前記各部材は、非粘着性の高い、例えば、高分子量ポリエチレンやポリアセタール、フッ化樹脂などの樹脂材や公知の表面処理を採用することにより食品生地3の各部材への粘着を抑制することができ、安定した成形が可能となる。
1 環状成形装置
3 食品生地
3A 一方の端部
3B 他方の端部
5 搬送コンベア
9 環状成形部
11 案内部
22 昇降作動装置
23 芯部材
44 固定装置
47 挟持部材
48 往復回動装置
61 押圧装置
75 押圧ローラ
81 押圧プレート
83 往復作動装置

Claims (6)

  1. 棒状の食品生地の両端部を互いに結着して環状に成形する棒状食品生地の環状成形方法であって、
    (a)棒状の食品生地の一方の端部を回動可能な芯部材に固定する工程、
    (b)棒状の食品生地の固定された一方の端部と他方の端部とを接近または接触させるよう前記芯部材を回転して当該芯部材に食品生地を巻き付ける工程、
    (c)前記芯部材に対する棒状の食品生地の一方の端部の固定を解除する工程、
    (d)前記食品生地の前記他方の端部を芯部材に対して接近離反自在な押圧部材によって前記芯部材側および前記一方の端部側へ押圧し両端部を結着して環状成形する工程、
    (e)環状成形された食品生地から前記芯部材を相対的に抜き取る工程、
    の各工程を備えていることを特徴とする棒状食品生地の環状成形方法。
  2. 請求項1に記載の棒状食品生地の環状成形方法において、前記押圧部材は押圧ローラからなり、押圧ローラが前記芯部材に接近した後、押圧ローラが前記芯部材の回りを移動することにより食品生地の前記一方の端部に前記他方の端部を重ね合わせるとともに前記他方の端部から前記一方の端部に渡り食品生地の外周部をなだらかに成形することを特徴とする棒状食品生地の環状成形方法。
  3. 請求項1に記載の棒状食品生地の環状成形方法において、前記押圧部材は板状部材からなり、板状部材の押圧面は前記芯部材に相対的に接近することにより前記一方の端部に前記他方の端部を重ね合わせて前記食品生地の外周部をなだらかに成形することを特徴とする棒状食品生地の環状成形方法。
  4. 棒状の食品生地の両端部を互いに結着して環状に成形する棒状食品生地の環状成形装置であって、
    棒状の食品生地を搬送する搬送コンベアと、
    前記搬送コンベアの上方に配置され棒状棒状の食品生地を巻きつける芯部材と、
    前記芯部材を前記搬送コンベアの搬送面に対し接近離反するよう昇降させる昇降作動装置と、
    前記搬送コンベアにて搬送される前記食品生地の一方の端部を下降した状態の前記芯部材に固定する固定装置と、
    前記食品生地の一方の端部を前記芯部材に固定した状態の芯部材を回動させて前記食品生地の前記一方の端部と他方の端部とを接近または接触させるよう前記芯部材に巻き付ける往復回動装置と、
    当該芯部材に対して接近離反自在に備えられ前記他方の端部を前記芯部材側および前記一方の端部側へ押圧し両端部を結着して環状成形する押圧部材と、
    前記芯部材を上昇させて環状成形された食品生地から引き抜くための引き抜き部材とを備えたことを特徴とする棒状食品生地の環状成形装置。
  5. 請求項4に記載の棒状食品生地の環状成形装置において、前記押圧部材は前記芯部材に対し接近離反可能な押圧ローラからなり、該押圧ローラが前記芯部材に接近した後、前記芯部材に対し所要の間隔を開けた位置にて前記芯部材の回りを移動可能に備えたことを特徴とする棒状食品生地の環状成形装置。
  6. 請求項4に記載の棒状食品生地の環状成形装置において、前記押圧部材は前記芯部材に対し接近離反可能な板状部材からなり、前記芯部材に対向する前記板状部材の押圧面は前記搬送コンベアの搬送方向Rおよびこれに直交する幅方向Wに交わる方向に対しそれぞれに傾斜して配置されていることを特徴とする棒状食品生地の環状成形装置。
JP2011265186A 2011-12-02 2011-12-02 棒状食品生地の環状成形方法および装置 Active JP5766103B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011265186A JP5766103B2 (ja) 2011-12-02 2011-12-02 棒状食品生地の環状成形方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011265186A JP5766103B2 (ja) 2011-12-02 2011-12-02 棒状食品生地の環状成形方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013116077A JP2013116077A (ja) 2013-06-13
JP5766103B2 true JP5766103B2 (ja) 2015-08-19

Family

ID=48711104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011265186A Active JP5766103B2 (ja) 2011-12-02 2011-12-02 棒状食品生地の環状成形方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5766103B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102022122265A1 (de) * 2022-09-02 2024-03-07 Matthias Möller Anordnung und Verfahren zur Formung eines Ringkörpers

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3315618A (en) * 1965-01-13 1967-04-25 Quinlan Pretzel Company Inc Method and apparatus for forming generally annular pretzels
DE4039793C2 (de) * 1990-12-13 1994-05-26 Fritsch A Gmbh & Co Kg Vorrichtung zum Biegen von Teigstücken, insbesondere Croissants
DE4429382C2 (de) * 1994-08-12 1996-09-19 Uwe Trockels Verfahren und Vorrichtung zum Formen und Einlegen von gebogenen Teigsträngen in Backbleche
ITBA20010003A1 (it) * 2001-01-12 2002-07-12 Gianfranco Perta Formatore di taralli
JP4272602B2 (ja) * 2004-08-17 2009-06-03 敷島製パン株式会社 結びパン生地の製造装置、結びパン生地の製造方法および結びパンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013116077A (ja) 2013-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6656325B2 (ja) 生地片巻き上げ装置及び生地片巻き上げ装置を備えた巻き上げ生地整形装置
JP4854988B2 (ja) 食品素材の移載方法および移載装置
JP6499619B2 (ja) 食製品の製造方法及び食製品製造装置
US20090226587A1 (en) Apparatus and method for rolling and forming food dough
TWI824111B (zh) 折疊食品的成形方法及成形裝置
JP6096619B2 (ja) 包み込み食品の折り畳み成形方法及びその装置
US6207212B1 (en) Method and apparatus for conveying bar-like bread dough pieces
EP2422623B1 (en) Method and machine for forming croissant dough
JP7329504B2 (ja) 食材加工機構、食材加工方法、食品製造方法、及び食品製造システム
JP5766103B2 (ja) 棒状食品生地の環状成形方法および装置
JP5925197B2 (ja) 食製品の丸め成形方法及び装置
JP2015070821A (ja) クロワッサン生地環状化装置および方法、クロワッサン生地u字化装置および方法、並びに、クロワッサン製造システム
JP6284227B2 (ja) おにぎり成形装置
JP4274567B2 (ja) 生地の丸め方法および装置
JP4878956B2 (ja) シート状食品生地の折り畳み方法及びその装置
US5756138A (en) Apparatus and process for rolling-up sheet material
US7036427B2 (en) Rising crust manufacturing apparatus
JP5073219B2 (ja) 生地の丸め方法および装置
KR101384169B1 (ko) 생일 케이크 양초 호일 이중 권취 장치 및 그 이중 권취 방법
JP2013240289A (ja) おにぎり成形装置およびおにぎり成形方法
JP6100073B2 (ja) 食品成形方法および装置
JP6275898B2 (ja) クロワッサン生地u字化装置、クロワッサン製造システム、クロワッサン生地u字化方法およびクロワッサン生地環状化方法
JP2017042049A (ja) 麺帯製造機
KR101384256B1 (ko) 생일 케이크 양초 호일 권취 장치 및 그 권취 방법
CN118076244A (zh) 包馅食品的成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5766103

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250