JP5763256B1 - 分包調剤内容取得システム - Google Patents

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Abstract

【目的】 分包システムを利用して調剤する場合の調剤監査を効率的且つ容易に行なうことができると共に、分包システムを利用して調剤された薬剤を患者側が受け取った後における患者側からの分包作業の内容等の問い合わせなどに対して調剤薬局側が分包作業の内容等を適切に説明したりその証拠を提示することができる、調剤内容取得システムを提供する。【構成】複数の錠剤シートが分包の過程で除包された後の複数の各空シートの品種等及び各品種等毎の枚数を取得する空シート情報取得手段と、各錠剤シートの品種等と個数を記録しておくデータベースと、前記空シート情報と前記データベース情報とに基づいて、患者のための分包調剤に使用された錠剤の品種等及び品種等毎の個数を取得する調剤内容取得手段とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、調剤薬局における調剤監査、及び調剤後の調剤内容の証拠保存などに適用できる調剤内容取得システムに関する。
従来より、調剤薬局においては、患者が一回に服用すべき複数個又は複数種類の錠剤又はカプセル錠(以下、本明細書において錠剤又はカプセル錠を纏めて「錠剤」という。)を、それぞれ一包分として包装して患者に交付する分包システムが導入されている。
この従来の分包システムは、例えば、図5(a)に示すように、患者が一回に服用する一包分の薬剤群に含まれる複数個又は複数種類の薬剤がそれぞれ配置又は収容される凹状の各区画(錠剤マス)111が例えば縦方向に3列(1日の中の朝、昼、夕の3回分)及び横方向に7列(1週間の7日分)の格子状に配置されて成るトレイ110、及び上記トレイ110の前記各区画111内の一包分の薬剤群(複数個又は複数種類の薬剤)を、分包紙ロールから引き出されて搬送中の各分包紙であって各上縁部が開口された各分包紙(この各分包紙の表面には一包分の薬剤群に関する情報が印刷される)の中に前記開口から一包分の薬剤群をそれぞれ順次投入し、前記一包分の薬剤群が投入された各分包紙を、前記開口縁部を順次熱シールして密封した分包袋とすることにより、一包分ずつの複数個又は複数種類の薬剤がそれぞれ分包袋に収容されて成る分包済み薬剤を形成する分包機A2などから成るものである(特許文献1参照)。この従来の分包システムでは、薬剤師が手作業で、PTP(Press Through Package)シートから、錠剤収容部(ポケット)に収容されている錠剤を取り出し(除包し)、前記トレイ110に一包分ずつ配置するようにしている。
また、従来より、前述のような薬剤師が手作業でPTPシートから錠剤を取り出してトレイ110上に分散配置する手間を無くため、図5(b)に示すように、PTPシートから錠剤を自動的に取り出す除包手段(錠剤取出ユニット)を備え、この除包手段から直接に分包機に一包分ずつの錠剤群を供給する分包システムも提案されている(特許文献2参照)
特開2006−151409号公報 特開2014−121523号公報
ところで、従来の調剤業務では、薬剤師が行った調剤の内容を他の薬剤師が監査してから、患者に薬剤を交付するようにしている。そして、分包しないでPTPシートのまま調剤して患者に交付する場合は、PTPシートに印刷されている銘柄等とその銘柄等毎のシート枚数などを処方箋情報と照合できるので、調剤監査は比較的容易であった。しかし、分包システムを利用して調剤して患者に交付する場合は、監査の対象の中にPTPシートが存在せず裸状の錠剤しか存在しないため、監査を行なう薬剤師は裸状の錠剤の銘柄等をその刻印や形状などから判断、特定し、その上で当該銘柄等とその銘柄等毎の個数を処方箋情報と照合する必要があり、調剤監査作業における薬剤師の負担が増大してしまうという問題があった。
また、分包システムを利用して調剤する場合は、患者に交付される各分包された状態の薬剤群(以下「分包薬剤群」という)は全てPTPシートから取り出された裸状の状態であり、錠剤が取り出された後の空のPTPシートは患者側に交付されず調剤薬局において廃棄処理される。そのため、患者側は、受け取った分包薬剤群を見ても、PTPシートがないため、各錠剤の銘柄等を確認することができない(各錠剤には所定の刻印などが形成されているが一般の患者がそのような刻印と錠剤の形状などから錠剤の銘柄等を特定することは極めて難しい)。そのため、患者側が、分包薬剤群を受け取った後に、調剤薬局に対して、当該分包薬剤群の内容又は調剤における分包作業が適正に行われたかどうかなどに関して問い合わせることがあるが、そのような場合に、調剤薬局側において、患者側に分包薬剤群の内容や調剤が適正に行われたことを適切に説明したりその証拠を提示することが難しいという問題があった。
本願で提案する発明は、このような従来技術の問題点に着目して為されたものである。すなわち、本願で提案する発明は、調剤薬局における分包調剤(複数種類の錠剤を1回服用分ずつ分包して行う調剤)の過程で発生した完全空シート(複数の錠剤又はカプセル錠をそれぞれ収容する錠剤収容部の全体の個数が欠けていない完全な錠剤シートから、或る患者に関する調剤のために必要な複数種類又は複数個の錠剤が取り出された結果、それまで収容されていた錠剤の全てが除包されて空になった複数種類又は複数枚の完全シート)を利用して当該分包調剤の過程で完全シートから取り出された錠剤の品種又は銘柄及び品種又は銘柄毎の個数の情報を取得できるようにすることを目的とする。また、本願で提案する発明は、調剤薬局における分包調剤の過程で発生した空の錠剤シートを利用して当該分包調剤の過程で複数の錠剤シートから取り出された錠剤の品種又は銘柄及び品種又は銘柄毎の個数の情報を適切に取得できるようにすることを目的とする。また、本願で提案する発明は、分包調剤された薬剤を患者側に交付した後における患者側からの分包調剤の内容等の問い合わせなどに対して調剤薬局側が分包調剤の内容等を適切に説明したりその証拠を提示できるようにすることを目的とする。
本発明は、複数の錠剤又はカプセル錠(以下「錠剤又はカプセル錠」を纏めて「錠剤」という)をそれぞれ収容する錠剤収容部の全体の個数が欠けていない完全な錠剤シート(以下「完全シート」という)であって複数種類又は複数枚の完全シートから、当該患者に関する分包調剤のために必要な複数種類又は複数個の錠剤が取り出された結果、それまで収容されていた錠剤の全てが除包されて空になった複数種類又は複数枚の完全シート(以下「完全空シート」という)について、前記複数の各完全空シートがそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び前記複数の完全空シートの各品種又は銘柄毎の枚数に関する情報を取得する完全空シート情報取得手段と、複数種類の完全シートについて、各完全シートがそれぞれ収容している錠剤の品種又は銘柄及び個数に関する情報をデータベースとして記録しておく完全シート情報記録手段(薬剤データベース)と、前記完全空シート情報取得手段からの完全空シート情報及び前記完全シート情報記録手段からの情報に基づいて「当該患者のために分包調剤を行う過程で発生した完全空シートに対応する錠剤の品種又は銘柄及び品種又は銘柄毎の個数の情報を取得する、完全空シート調剤内容取得手段とを備えた分包調剤内容取得システムである。
また、本発明においては、前記完全空シート情報取得手段は、前記分包調剤のために除包された後の複数の各完全空シートにそれぞれ印刷されているバーコードから、前記複数の完全空シートがそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び/又は前記複数の完全空シートの各品種又は銘柄毎の枚数に関する情報を取得するものであってもよい。
また、本発明においては、前記完全空シート情報取得手段は、前記分包調剤のために除包された後の複数の各完全空シート中のバーコード部分を含む画像の情報に基づいて、前記複数の完全空シートがそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び/又は前記複数の完全空シートの各品種又は銘柄毎の枚数に関する情報を取得するものであってもよい。
また、本発明は、複数の錠剤又はカプセル錠(以下「錠剤又はカプセル錠」を纏めて「錠剤」という)をそれぞれ収容する錠剤収容部の全体の個数が欠けていない完全な錠剤シート(以下「完全シート」という)であって複数種類又は複数枚の完全シートから、或る患者に関する分包調剤のために必要な複数種類又は複数個の錠剤が取り出された結果、それまで収容されていた錠剤の全てが除包されて空になった複数種類又は複数枚の完全シート(以下「完全空シート」という)について、前記複数の各完全空シートがそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄及び前記複数の完全空シートの各品種又は銘柄毎の枚数に関する完全空シート情報を、取得する完全空シート情報取得手段と、複数種類の完全シートについて、各完全シートがそれぞれ収容している錠剤の品種又は銘柄及び個数に関する情報をデータベースとして記録しておく完全シート情報記録手段と、複数の錠剤をそれぞれ収容する複数の錠剤収容部中の一部の錠剤収容部が欠けている錠剤シート(以下「端数シート」という)であって1つ又は複数の端数シートから、当該患者に関する分包調剤のために必要な複数の錠剤が取り出された結果、それまで収容されていた錠剤の全てが除包されて空になった1つ又は複数の端数シート(以下「端数空シート」という)について、前記1つ又は複数の端数空シートがそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び前記錠剤の品種又は銘柄毎の個数に関する情報を取得する端数空シート情報取得手段と、前記完全空シート情報取得手段からの情報、前記完全シート情報記録手段からの情報、及び前記端数空シート情報取得手段からの情報に基づいて、当該患者のために分包調剤された錠剤の品種又は銘柄及び各品種又は銘柄毎の個数に関する情報を取得する調剤内容取得手段とを備えた分包調剤内容取得システムである。
また、本発明においては、前記端数空シート情報取得手段は、前記端数空シートから取り出された錠剤の個数を、前記端数空シートの画像に基づいて取得するものであってもよい。
また、本発明においては、前記端数空シート情報取得手段は、前記分包調剤のために除包された後の複数の各空シート中に、「バーコードが印刷された領域を含む一部」が取り除かれた結果として錠剤収容部の数が端数となっている空シート(以下「端数(バーコード無し)空シート」という)が存在するとき、前記「端数(バーコード無し)空シート」が収容していた錠剤の品種又は銘柄を、当該「端数(バーコード無し)空シート」に隣接する他の空シートであってバーコードを有する空シートの錠剤の品種もしくは銘柄の情報に基づいて、取得するものであってもよい。
また、本発明においては、複数種類又は複数枚の錠剤シート(完全シート及び/又は端数シート)から、当該患者に関する調剤のために必要な複数種類又は複数個の錠剤を自動的に取り出す除包手段と、前記除包手段により取り出された複数種類もしくは複数個の錠剤の中の当該患者の一回の服用に対応する複数種類もしくは複数個の錠剤を、又は、前記複数種類又は複数枚の錠剤シート(完全シート及び/又は端数シート)から前記除包手段により取り出された当該患者の一回の服用に対応する複数種類もしくは複数個の錠剤を、当該患者の一回の服用分ずつ包装する分包手段とをさらに備えていてもよい。
また、本発明においては、前記分包調剤のために除包された後の複数の各空シート(完全空シート及び/又は端数空シート)をトレイ又は容器中に互いに判別可能に配置する空シート配置手段と、前記空シート配置手段により配置された複数の各空シートの画像であってバーコード部分がある空シートについてはその部分が見える面を含む画像を取得する画像取得手段とを備えるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記分包調剤のために除包された後の複数の各空シート(完全空シート及び/又は端数空シート)を互いに判別可能に搬送する空シート搬送手段と、前記空シート搬送手段により搬送中の複数の各空シートの画像であってバーコード部分がある空シートについてはその部分が見える面を含む画像を取得する画像取得手段とを備えるようにしてもよい。
また、本発明においては、当該患者に関する処方箋の情報を取得する処方箋情報取得手段と、前記調剤内容取得手段からの調剤情報、及び前記処方箋情報取得手段からの処方箋情報に基づいて、当該患者に関する調剤の内容が適正かどうかを判定する調剤適否判定手段と、をさらに含み、これにより調剤内容の監査又はその支援を可能としたものであってもよい。
さらに、本発明においては、前記分包調剤のために除包された後の複数の空シート(完全空シート及び/又は端数空シート)を1つの画像として記録する空シート画像記録手段を含み、これにより調剤内容の記録の保存を可能としたものであってもよい。
以上のように、本発明においては、前記完全空シート情報取得手段、前記錠剤シート情報記録手段(薬剤データベース)、及び前記完全空シート調剤内容取得手段により、分包調剤の過程で発生した完全空シートを利用して、当該分包調剤の過程で完全シートから取り出された錠剤の品種又は銘柄及び品種又は銘柄毎の個数の情報を、取得できるようになる
また、本発明によれば、前記分包調剤のために除包された後の複数の各完全空シートにそれぞれ印刷されているバーコードから、又は前記分包調剤のために除包された後の複数の完全空シート(前記調剤に使用された錠剤が収容されていた複数の完全空シート)の各バーコード部分を含む画像に基づいて、前記複数の完全空シートがそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び/又は前記複数の完全空シートの各品種又は銘柄毎の枚数に関する情報を取得するようにしたときは、当該患者のための分包調剤内容の一部を構成する、前記複数の各完全空シートが収容していた錠剤の品種又は銘柄に関する情報を、効率的且つ容易に取得できるようになる
すなわち、従来のPTPシートにおいては、透明プラスチック製の略ドーム状の錠剤収容部(ポケット)の底面部と前記各底面部間の隙間部分とがアルミ箔(又は他の金属製の箔)で一体的に形成されており、このアルミ箔の一部又は全部に錠剤の銘柄等が印刷されている。そして、従来より、錠剤が収容されているPTPシートをそのままの形で(分包しないで)調剤して患者に交付する場合は、患者に交付する複数のPTPシート中の前記アルミ箔の部分(錠剤の銘柄等の文字が印刷された部分)の画像を取得し、この画像から銘柄等を取得し、この取得した銘柄等を利用して調剤監査を効率化することは提案されていた。
これに対して、錠剤が収容されているPTPシートを除包して分包した形で患者に交付する場合は、前記除包された後の各空シートは、除包の過程で前記各錠剤収容部(ポケット)の底面のアルミ箔が破られて、前記各錠剤収容部中の透明プラスチック製ドーム状部分の全部又は一部が見透せる状態となっている(前記除包の動作により、前記アルミ箔中の銘柄等の文字が印刷されていた部分が破られたり、前記アルミ箔の一部が外側に折り曲げられたりして、前記アルミ箔中の銘柄等の文字が印刷されていた部分中の多くの部分が見えなくなっている)ので、前記空シートのアルミ箔の部分(前記各錠剤収容部の底面を塞ぐアルミ箔の部分であって、銘柄等を示す文字が印刷されている部分)の画像を文字認識して当該錠剤収容部内に収容されていた錠剤の銘柄等を認識すること(前記の従来より提案されていたこと)は、できない。
しかしながら、PTPシートにバーコードが印刷される部分は通常はPTPシート中の端部など各錠剤収容部から離れた位置に存在するから、前記バーコードが印刷された部分については、前記各錠剤収容部の底面のアルミ箔に印刷された銘柄等を示す文字におけるような不都合(分包作業での除包のために各錠剤収容部の底面のアルミ箔が破られると、前記アルミ箔に印刷されていた銘柄等を示す文字の全体を画像から認識することができなくなってしまうという不都合)が生じることはない。よって、本発明のように、完全空シート中のバーコードの部分を読み取るようにしたときは、当該完全空シートに収容されていた錠剤の品種又は銘柄等の情報を、効率的且つ容易に取得することができる(なお、バーコードの読み取り方法については、光を照射してその反射光により読み取る方法、画像認識による方法など、様々な方法が可能である)。
また、本発明においては、前記分包調剤のために除包された後の複数の端数空シート(「一部」が取り除かれた結果として錠剤収容部の数が端数となっている空シート)が存在する場合(例えば、(1)当初から「錠剤収容部の数が端数となっている錠剤シート」(端数シート)だったが分包作業の過程で当該端数シート中の全ての錠剤が除包されて「端数空シート」になった場合、又は(2)当初は「錠剤収容部の数が完全に揃っている完全な錠剤シート」だったが分包作業の過程で一部の錠剤を除包した後、「完全な錠剤シート」から錠剤を除包したシートの部分だけを切り離したため「端数空シート」となった場合など)に、当該端数空シートから取り出された錠剤の品種又は名柄、及び前記錠剤の品種又は銘柄毎の個数を取得することができる。よって、本発明によれば、前記完全空シート情報取得手段、前記完全シート情報記録手段、前記端数空シート情報取得手段、及び前記調剤内容取得手段により、分包調剤の過程で発生した空の錠剤シートを利用して、当該分包調剤の過程で複数の錠剤シート(完全シート及び/又は端数シート)から取り出された錠剤の品種又は銘柄及び品種又は銘柄毎の個数の情報を、適切に取得できるようになる
また、本発明において、前記分包調剤のために除包された後の複数の端数空シートが存在する場合に、当該端数空シートから除包された錠剤の個数を、当該端数空シートの画像に基づいて(画像認識などの手法により)取得するようにしたときは、当該端数空シートから取り出された錠剤の品種又は名柄、及び前記錠剤の品種又は銘柄毎の個数を、効率的且つ容易に取得することができる。
また、本発明において、前記分包調剤のために除包された後の複数の空シート(前記調剤に使用された錠剤が収容されていた複数の空シート)中に、「バーコードが印刷された領域を含むシートの一部」が取り除かれた結果として錠剤収容部の数が端数となっている「端数(バーコード無し)空シート」が存在するとき、当該「端数(バーコード無し)空シート」の錠剤の品種又は銘柄を、当該「端数(バーコード無し)空シート」に隣接する他の空シート(バーコードが印刷された部分を有する空シートであれば、完全空シートと端数空シートとのいずれも含む。)の錠剤の品種もしくは銘柄に基づいて取得するようにしたときは、前述のような「端数(バーコード無し)空シート」が存在するときでも、前記複数の空シート(完全空シート及び/又は端数空シート)から分包作業で取り出された錠剤の品種又は銘柄の情報を適切に取得することができる。
また、本発明において、除包手段により錠剤シートから自動的に除包する手段と除包され取り出された錠剤を一回服用分ずつ分包する分包手段(分包機)とを備えるときは、前記複数の各空シートが収容していた錠剤の銘柄や個数などの情報の取得を効率化し又は容易に自動化することができる。
また、本発明において、前記分包調剤のために除包された後の複数の各空シート(前記調剤に使用された錠剤が収容されていた複数の各空シート。完全シート及び/又は端数シート)であって前記空シート配置手段により互いに判別可能に配置された複数の各空シートの画像(バーコード部分があるときはその部分が見える画像)を取得するようにしたときは、前記複数の各空シートの互いに判別可能な配置とその配置された複数の各空シートの画像の取得を自動的に行うことが可能になるので、前記複数の各空シートが収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び各品種又は銘柄毎の個数に関する情報を、極めて効率的に取得できるようになる。
また、本発明において、前記分包調剤のために除包された後の複数の各空シート(前記調剤に使用された錠剤が収容されていた複数の各空シート。完全シート及び/又は端数シート)であって前記空シート搬送手段により互いに判別可能に搬送中の複数の各空シートの画像(バーコード部分があるときはその部分が見える画像)を取得するようにしたときは、前記複数の各空シートの互いに判別可能な画像の取得を、前記搬送中に、自動的に行うことが可能になるので、前記複数の各空シートが収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び各品種又は銘柄毎の個数に関する情報を、極めて効率的に取得できるようになる。
また、本発明において、当該患者に関する処方箋の情報を取得し、この処方箋情報と前記調剤内容取得手段からの調剤情報とに基づいて、当該患者に関する調剤の内容が適正かどうかを判定する調剤適否判定手段を備えるようにしたときは、調剤内容の監査業務、特に、前記処方箋情報と前記調剤内容取得手段からの調剤情報とを互いに照合させて行う、分包調剤内容の監査業務をより効率化・容易化できるようになる
さらに、本発明において、前記分包調剤のために除包された後の複数の空シートを一緒に1つの画像として記録する空シート画像記録手段をさらに含むようにしたときは、分包システムを利用して調剤された薬剤を患者が受け取った後の患者側からの分包作業の内容等の問い合わせなどに対して調剤薬局側が分包作業の内容等を適切に説明しその証拠も提示することができるようになる。
本発明の実施形態1に係る調剤内容取得システム並びにこれを含む調剤監査及び調剤内容記録システムの構成を説明するための概略ブロック図である。 本実施形態1による動作を説明するための図で、(a)はトレイ中に複数の空シートが配置された状態を示す図、(b)は空シートの一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る調剤内容取得システム並びにこれを含む調剤監査及び調剤内容記録システムの構成を説明するための概略ブロック図である。 本実施形態2による動作を説明するための図である。 従来の分包システムを説明するための図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る調剤内容取得システム並びにこれを含む調剤監査及び調剤内容記録システムの構成を説明するための概略ブロック図である。
図1において、1は複数種類のPTPシートとそれらがそれぞれ収容している錠剤の銘柄(以下「銘柄」は品種(例えば新薬とそれに対応するジェネリック薬とを含むグループを示す品種)を含む。)及び各PTPシート一枚当たりの錠剤の個数などの情報とを記録した薬剤データベース、2は調剤を希望する患者から渡された処方箋(紙)をスキャナなどで取り込み処方箋データを取得する処方箋データ取得部、3は薬剤師が処方箋データを見ながらその処方箋に係る調剤のために必要な複数種類の錠剤(カプセル剤を含む)をそれぞれ収容している複数種類且つ各種類毎に複数枚のPTPシートをセットするカセット、4は前記カセットにセットされた複数のPTPシートからそれぞれ錠剤を取り出す(除包する)錠剤取出部(錠剤取出部そのものは従来技術に関する図5の錠剤取出ユニットに示すように公知である)、5は前記錠剤取出部4により除包された錠剤を受けて患者の一回の服用分ずつ、当該一回服用分に対応する複数の錠剤を纏めて包装(分包)する公知の分包機である。
なお、ここで、前記錠剤取出部4により錠剤が除包された後の空シートについて、図2を参照して説明する。図2(a)において、21は空シート(全ての錠剤収容部24が欠損しないで揃っている完全空シート)、22は空シート21の例えば裏面の上端部に印刷されたバーコード(錠剤の銘柄などの情報を含んでいる部分)、23は除包作業時に破られた各錠剤収容部24の底面を構成していたアルミ箔(錠剤の銘柄の文字などが印刷されている部分)、24は透明プラスチックなどで形成される略ドーム状の各錠剤収容部である。図2(a)に示すように、錠剤が除包された後の空シート21では、各錠剤収容部24の底面及び各底面間の隙間を形成するアルミ箔に印刷されていた銘柄等の文字は、アルミ箔23が破られることにより、又は破られたアルミ箔により隠されることにより、前記カメラ9で撮像した画像中には含まれなくなる(図2(a)の符号A及びA’参照)
また図2(b)において、21aはバーコード22aの部分を有する端数空シート(以下「端数(バーコード有り)空シート」と呼ぶことがある)、24aはこの端数(バーコード有り)空シート21a中の各錠剤収容部である。また、21bはバーコード部分を有していない端数空シート(以下「端数(バーコード無し)空シート」と呼ぶことがある)、24bはこの端数(バーコード無し)空シート21b中の各錠剤収容部である。
次に、図1において、6はそれまで収容していた錠剤が前記錠剤取出部4により全て除包されて空になったPTP空シート21,21a,21b(図2(b)参照)を搬送するコンベア、7は、前記コンベア6で搬送されてきた複数のPTP空シート21,21a,21bを、トレイ8上に、バーコードを有している各空シート21,21aについてはそのバーコードが印刷されている部分がそれぞれ前記カメラ9と対向するように、且つ互いに判別可能となるように(例えば互いに少しの距離を介して順次隣接するように又は互いに一部だけが重なる状態で順次隣接するように)並べて載置する空シート載置部(公知の産業用ロボットなどで構成される)である。図2(a)はこのようにして前記空シート載置部7によりトレイ8上に載置された複数のPTP空シート21,21a,21bを示す斜視図である。
また図1において、9は、前記空シート載置部7により前述のように配置された複数のPTP空シート21を撮像するカメラ、10は前記カメラ9により撮像された画像を記録する画像記録部である。また、11は、前記カメラ9により撮像された画像中の各PTP空シート21,21a,21bの領域及びそれらの中の各バーコード22,22a領域(位置)を特定すると共に、前記画像中の前記各バーコード22,22a領域の個数を取得するシート・コード領域特定部である。前記シート・コード領域特定部11は、前述のように、完全シートとしてのPTP空シート21の領域だけでなく、バーコード領域を有する端数(バーコード有り)空シート21aの領域、及びバーコード領域を有していない端数(バーコード無し)空シート21bの領域情報をも、公知の画像認識技術などにより(例えば完全シートと端数シートの形状等の特徴パターンを事前に学習させておき、前記カメラ9が取得した画像中の複数のシートの形状等の特徴から、当該画像中の各シートが完全シートか端数シートかを認識する方法などにより)、取得する。
また、12は、前記シート・コード領域特定部11からの情報に基づいて、前記カメラ9からの画像中の各バーコード22,22a領域のバーコードに記録された情報(各PTP空シート21,21aが収容していた錠剤の銘柄等の情報)を読み取り且つ前記各バーコードの個数を取得するバーコード読取部である(このバーコード読取部12により読み取られるバーコード22,22aの個数は、端数(バーコード無し)空シート21bを除き、PTP空シート21及び端数(バーコード有り)空シート21aの枚数と一致する)。
また図1において、13は端数(バーコード有り)空シート情報取得部である。前記端数(バーコード有り)空シート情報取得部13は、前記カメラ9からの画像、及び前記シート・コード領域特定部11からの前記画像中の端数空シート(バーコード部分を有するものと有しないものとを含む。図2(b)の符号21a,21b参照)の領域(位置)に関する情報、及び前記バーコード読取部12からの情報(端数(バーコード有り)空シート21aのバーコード22aの情報。図2(b)参照)に基づいて、前記トレイ8に載置された1つ又は複数の「端数(バーコード有り)空シート」21a(図2(b)参照)について、その中に収容されていた錠剤の銘柄及び個数に関する情報を取得する。
すなわち、前記端数(バーコード有り)空シート情報取得部13は、前記バーコード読取部12からの情報(端数空シート21aのバーコード22aの情報)により、端数(バーコード有り)空シート21aの錠剤の銘柄を取得する。また前記端数(バーコード有り)空シート情報取得部13は、例えば、前記カメラ9からの画像中の、端数(バーコード有り)空シート21a領域中の比較的小さなサイズの円形類似の形状の部分(図2(b)の24a参照)を、錠剤収容部(ポケット)として認識し、この認識した端数(バーコード有り)空シート21a領域中の錠剤収容部(ポケット)24aの個数を、端数(バーコード有り)空シート21aが収容していた錠剤の個数(端数(バーコード有り)空シート21aから除包された錠剤の個数)として取得する(以上の動作は従来より公知の画像認識技術などで実現される)。
また図1において、14は端数(バーコード無し)空シート情報取得部である。前記端数(バーコード無し)空シート情報取得部14は、前記カメラ9からの画像、及び前記シート・コード領域特定部11からの情報(特に、前記画像中における端数(バーコード無し)空シート21b(図2(b)参照)の領域・位置を特定する情報)に基づいて、前記トレイ8に載置された1つ又は複数の端数(バーコード無し)空シート21bについて、その中に収容されていた錠剤の銘柄及び個数に関する情報を、例えば次のような手法により、取得する。
すなわち、前記端数(バーコード無し)空シート情報取得部14は、前記カメラ9からの画像情報と、前記シート・コード領域特定部11からの前記画像中の端数(バーコード無し)空シート21bに対応する領域(位置)及び当該端数(バーコード無し)空シート21bに隣接する完全空シート21(例えば当該端数(バーコード無し)空シート21bの左又は右側の隣に存在する完全空シート21。図2(b)参照)に対応する領域を特定する情報と、前記バーコード読取部12からの前記端数(バーコード無し)空シート21bに隣接する完全空シート21(図2(a)参照)のバーコード22に示されている錠剤の銘柄の情報とに基づいて、前記端数(バーコード無し)空シート21bが収容していた錠剤の銘柄の情報を取得する。すなわち、本実施形態1では、端数(バーコード無し)空シート21bが収容していた錠剤の銘柄は、それに隣接する完全空シート21(図2(a)参照)が収容していた錠剤の銘柄と同種類である確率が高いこと(薬剤師が並べる場合は同種の空シートは互いに近傍の場所に配置することが多いと言えるし、装置により自動的に並べる場合も同様である)に基づいて、端数(バーコード無し)空シート21bが収容していた錠剤の銘柄を、それに隣接する完全空シート21が収容していた錠剤の銘柄の情報から取得(推測)するようにしている。また、前記端数(バーコード無し)空シート情報取得部14は、例えば、前記カメラ9からの画像中の、バーコード部分が無い端数空シート21b領域中の小さいサイズの円形類似の形状の部分(図2(b)の24b参照)を、錠剤収容部(ポケット)として認識し、この認識した端数(バーコード無し)空シート21b領域中の錠剤収容部(ポケット)24bの個数を、端数(バーコード無し)空シート21bが収容していた錠剤の個数(端数(バーコード無し)空シート21bから除包された錠剤の個数)として取得する(以上の動作は従来より公知の画像認識技術で実現される)。
また図1において、15は、前記バーコード読取部12からの各PTP空シート21,21aに印刷されたバーコード22,22aの情報(各PTP空シート21,21aが収容していた錠剤の銘柄等、及び各PTP空シート21,21aのバーコードの個数=PTP空シート22,22aの枚数の情報)、前記端数(バーコード有り)空シート情報取得部13からの端数(バーコード有り)空シート21aに収容されていた錠剤の銘柄及び個数に関する情報、前記端数(バーコード無し)空シート情報取得部14からの端数(バーコード無し)空シート21bに収容されていた錠剤の銘柄及び個数に関する情報、及び前記薬剤データベース1から得られる前記各完全PTPシート21が収容している錠剤の各銘柄毎の個数の情報から、当該患者の分包調剤の内容(当該患者に交付された各錠剤の銘柄及び各銘柄毎の個数など)を取得する調剤内容取得部である。
また図1において、16は前記調剤内容取得部15からの調剤内容データと前記処方箋データ取得部2からの処方箋データとを比較して当該患者への調剤内容が適正かどうかを判定する調剤適否判定部、17は前記調剤適否判定部16からの判定結果を表示するディスプレイ、18は前記調剤適否判定部16からの判定結果に基づいて当該調剤内容が不適正である場合に所定アラーム音を発生させるスピーカである。なお、前記ディスプレイ17は前記画像記録部10に記録された過去の調剤内容を示す画像であって例えば過去の調剤のための分包作業の中で複数のPTP空シート21,21a,12bが前記トレイ8上に配置されている状態を示す画像(調剤内容の証拠画像)などを表示するためにも使用される。
次に本実施形態1の動作を説明する。患者が調剤薬局に処方箋を提示して調剤を依頼した場合、まずスキャナ等で処方箋の画像を取り込み、処方箋データ取得部2(OCRソフトウェアを組み込んだパソコンなどにより構成される)により当該画像情報を文字情報に変換して処方箋の指示内容を作成、印刷する。薬剤師は前記処方箋の指示内容のプリントアウト又は処方箋を見ながら、当該調剤に必要な銘柄(又は品種)及び個数の錠剤を収容している複数種類及び複数枚のPTPシートをピックアップし、前記PTPシート用のカセット3にセットする。
前記錠剤取出部4は、前記処方箋データ取得部2からの処方箋データに基づいて、前記PTPシート用カセット3から複数種類(複数銘柄)のPTPシートを、順次、取り出して除包し(取り出し)、患者の一回服用分に対応する複数種類(複数銘柄)の裸状の(除包された)錠剤が集まる毎に、一回服用分ずつ分包機5に供給し(図1の矢印a参照)、分包機5はこれを順次包装(分包)する。
他方、前記錠剤取出部4からは、除包した錠剤が前記分包機5に供給されるだけでなく、全ての錠剤が除包されて空となったPTPシート(空シート21,21a,21b)も排出される。前記錠剤取出部4は、前記処方箋データ取得部2からの処方箋データに基づいて、当該患者の調剤のために必要な全ての錠剤が除包された後の複数の各空シート21,21a,21bの全て(一枚のPTPシート中の一部の錠剤しか除包しなかった場合において、当該除包した一部の錠剤に対応するシート部分だけを他のシート部分から切り離して成る端数空シート、をも含む。)を、纏めて、前記コンベア6上に配置する(図1の矢印b参照)。
このように、前記除包された後の複数の各空シート21,21a,21bは、記錠剤取出部4によりコンベア6上に載置された後、コンベア6で搬送される。次に、前記空シート載置部7は、前記搬送されて来た複数の各空シート21,21a,21bをコンベア6から取り出し(図1の矢印c参照)、この取り出した複数の各空シート21,21a,21bを、それぞれ、バーコードが印刷されている空シートについては当該バーコードが印刷された面が上方に向いた状態(カメラ9と対向する状態)となるように、且つ前記複数の各空シート21が互いに判別可能となるように並べて(例えば、互いに重ならないように順次隣接させて、又は互いに一部だけが重なるように順次隣接させて)、前記トレイ8上に配置する(図1の矢印d参照)。図2(b)はこのようにして前記トレイ8上に複数の各空シート21,21a,21bが並べられた状態を示す図である。
前記カメラ9は、前記トレイ8上に並べられた複数の各空シート21,21a,21bを一緒に、撮像する。本実施形態1では、前記トレイ8上に並べられた複数の各空シート21,21a,21bは、バーコードを有するシートについては当該バーコードが印刷されている部分が画像中に含まれるように、すなわちバーコードが印刷されている面がカメラ9側に向けられた状態で、撮像される。よって、前記カメラ9で撮像された画像中のバーコード情報からは、各空シート21,21a,21bが収容していた錠剤の銘柄等の情報を取得することができる。すなわち、従来より、PTPシートを撮像して得られた画像からPTPシートに印刷されている銘柄の文字等を認識することは提案されていた。しかし、分包作業の過程で排出される空シート21,21aにおいては、前記銘柄等が印刷されているアルミ箔23が破られている(図2(a)の符号A,A’など参照)ため、そのような空シート21,21aを撮像して得られた画像からは、従来の画像認識技術によりアルミ箔23に印刷された銘柄の文字等を認識しようとしてもほとんど不可能である。これに対して、本実施形態1では、従来のようにアルミ箔23に印刷された銘柄の文字等ではなく、PTPシート21,21aに印刷されたバーコード22,22aを含むように撮像しているから、当該バーコード22,22aを読み取ることにより当該バーコード22,22aが含む銘柄等の情報を取得することができる。
前記カメラ9で撮像した画像は、画像記録部10に送られて、調剤内容を示す証拠として、調剤後の患者からの問合せ等に対応できるように記録される。また前記画像は、前記シート・コード領域特定部11に送られる。前記シート・コード領域特定部11は、予め記録、学習しておいた多種類の各PTPシート及び各バーコードの形状、大きさ、及び色彩などの特徴情報に基づいて、公知の画像認識技術により、前記画像中のPTPシートの領域(位置)、及びそれらの各PTPシートの領域中のバーコードの領域(位置)を特定する。また、前記シート・コード領域特定部11は、前述のように特定した各PTPシートの領域の輪郭等から、当該領域に対応するPTPシートが略長方形の完全空シート21かそうではない端数空シート21a,21bかをも認識する。
前記バーコード読取部12は、前記カメラ9からの画像情報と、前記シート・コード領域特定部11からの前記画像中の空シート21,21a,21bの各領域、及び前記各空シート21,21aの領域中の各バーコード22,22aの領域を示す情報とに基づいて、前記画像中の各バーコード22,22aの情報(錠剤の銘柄など)と各バーコードの個数を認識、取得する。
前記端数(バーコード有り)空シート情報取得部13は、前記カメラ9からの画像情報と、前記シート・コード領域特定部11からの前記画像中の端数(バーコード有り)空シート21aに対応する領域の情報と、前記バーコード読取部12からの前記端数(バーコード有り)空シート21aのバーコード情報(銘柄等)とに基づいて、前記端数(バーコード有り)空シート21aが収容していた錠剤の銘柄及び個数の情報を取得する。
前記端数(バーコード無し)空シート情報取得部14は、前記カメラ9からの画像情報と、前記シート・コード領域特定部11からの前記画像中の端数(バーコード無し)空シート21bに対応する領域及び当該端数(バーコード無し)空シートに隣接する完全空シート21(例えば当該端数(バーコード無し)空シートの左又は右側の隣に存在する完全空シート21)に対応する領域を特定する情報と、前記バーコード読取部12からの前記端数(バーコード無し)空シート21bに隣接する完全空シート21のバーコード22の情報(当該完全空シート21が収容していた錠剤の銘柄など)とに基づいて、前記端数(バーコード無し)空シート21bが収容していた錠剤の銘柄及び個数の情報を取得する。すなわち、本実施形態1では、端数(バーコード無し)空シート21bが収容していた錠剤の銘柄は、それに隣接する完全空シート21(図2(a)参照)が収容していた錠剤の銘柄と同種類である確率が高いこと(薬剤師が並べる場合は同種の空シートは互いに近傍の場所に配置することが多いと言えるし、装置で自動的に並べる場合でも同様である)に基づいて、端数(バーコード無し)空シート21bが収容していた錠剤の銘柄を、それに隣接する完全空シート21が収容していた錠剤の銘柄の情報から取得(推測)する。また、前記端数(バーコード無し)空シート情報取得部14は、前記シート・コード領域特定部11からの情報と前記カメラ9からの画像情報とに基づいて、前記端数(バーコード無し)空シート21bが収容していた錠剤の個数の情報を、公知の画像認識の手法などにより取得する。
前記調剤内容取得部15は、前記バーコード読取部12からの前記トレイ8上に並べられた空シート21,21a,21bの中の各完全空シート21及び端数(バーコード有り)空シート21aのバーコード情報(銘柄情報)と、前記端数(バーコード有り)空シート情報取得部13が取得(推測)した端数(バーコード有り)空シート21aの銘柄及び個数を示す情報と、前記端数(バーコード無し)空シート情報取得部14が取得(推測)した端数(バーコード無し)空シート21bの銘柄及び個数を示す情報と、前記薬剤データベース1からの情報(各完全空シート21が収容する錠剤の銘柄及び個数の情報)とに基づいて、当該患者のために為された調剤内容に関する情報を取得する。
前記調剤適否判定部16は、前記調剤内容取得部15からの当該調剤内容の情報と前記処方箋データ取得部2からの処方箋データとを照合して当該調剤内容が適正かどうかを判定し、その結果をディスプレイ17に出力する。また前記調剤適否判定部16は、当該調剤内容が不適正であるという判定結果が出たときは、前記スピーカ18に所定信号を送信して所定のアラーム音を発生させる。なお前記空シート21,21a,21bは、その後、廃棄処理される。
以上のように、本実施形態1においては、調剤の分包作業の過程で錠剤が各錠剤収容部から除包されて空になった複数の完全空シート21について、前記バーコード読取部12により、前記複数の完全空シート21がそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄及び前記複数の完全空シート21の各品種又は銘柄毎の枚数を取得し、前記調剤内容取得部15により、前記バーコード読取部12からの前記複数の完全空シート21に収容されていた錠剤の品種又は銘柄及び前記複数の完全空シート21の各品種又は銘柄毎の枚数を示す情報、及び前記薬剤データベース1からの前記各完全空シート21の一枚に収容されている錠剤の個数などの情報に基づいて、当該患者のために調剤された錠剤の品種又は銘柄及び品種又は銘柄毎の個数から成る調剤内容に関する情報を取得するようにしている。よって、本実施形態1によれば、上記の取得した調剤内容に関する情報を利用することにより、分包システムを利用して調剤する場合でも、前記調剤内容取得手段からの調剤情報と処方箋情報とを互いに照合させて、調剤監査を効率的且つ容易に行なうことができる。
また、本実施形態1においては、前記分包調剤のために除包された後の複数の各完全空シート21にそれぞれ印刷されているバーコード22から、前記複数の各完全空シート21がそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄に関する情報を取得するようにしたので、当該患者のための調剤内容の一部を構成する、前記複数の各完全空シート21が収容していた錠剤の品種又は銘柄に関する情報を、効率的且つ容易に取得することができる。
また、本実施形態1においては、前記分包調剤のために除包された後の複数の各完全空シート21のバーコード22部分を含む画像を取得し、この画像から得られたバーコード情報(錠剤の名柄の情報)及び前記錠剤データベース1からの情報(各名柄のPTPシート一枚当たりの錠剤の個数の情報)に基づいて、前記複数の各完全空シート21がそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び前記複数の完全空シート21の各品種又は銘柄毎の個数を取得するようにしたので、前記複数の完全空シート21が収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び各品種又は銘柄毎の個数に関する情報を、効率的且つ容易に取得することができる。
また、本実施形態1においては、前記分包調剤のために除包された後の複数の端数空シート21a,21b(「一部」が取り除かれた結果として錠剤収容部の数が端数となっている空シート)が存在する場合に、当該端数空シート21a,21bから取り出された錠剤の品種又は名柄、及び前記錠剤の品種又は銘柄毎の個数を取得するようにしたので、前述のような端数空シート21a,21bが存在するときでも、前記複数の空シート(端数空シート21a,21bを含む)から分包作業で取り出された錠剤の個数の情報を、適切に取得することができる。
また、本実施形態1においては、前記分包調剤のために除包された後の複数の端数空シート21a,21bが存在する場合に、当該端数空シート21aから取り出された錠剤の個数を、当該端数空シート21a,21bの画像に基づいて(画像認識などの手法により)取得するようにしたので、当該端数空シート21a,21bから取り出された錠剤の品種又は名柄、及び前記錠剤の品種又は銘柄毎の個数を、効率的且つ容易に取得することができる。
また、本実施形態1において、前記分包調剤のために除包された後の複数の空シート21a,21b中に、「バーコードが印刷された領域を含むシートの一部」が取り除かれた結果として錠剤収容部の数が端数となっている「端数(バーコード無し)空シート」21bが存在するとき、当該端数(バーコード無し)空シート21bの錠剤の品種又は銘柄を、当該端数(バーコード無し)空シート21bに隣接する他の空シート21,21a(バーコードが印刷された部分を有するもの)の錠剤の品種もしくは銘柄に基づいて取得するようにしたので、前述のような端数(バーコード無し)空シート21bが存在するときでも、前記複数の空シート21,21a,21bから分包作業で取り出された錠剤の品種又は銘柄の情報を、適切に取得することができる。
また、本実施形態1においては、前記錠剤取出部4により錠剤シートから自動的に除包し取り出した錠剤を分包する分包機5を備えたので、前記複数の各空シート21,21a,21bが収容していた錠剤の銘柄や個数などの情報の取得を、より効率化することができる。
また、本実施形態1においては、前記分包調剤のために除包された後の複数の各空シート21,21a,21b(完全シート及び/又は端数シート)であって前記空シート載置部7により互いに判別可能に配置された複数の各空シート21,21a,21bの画像(バーコード22,22aの部分があるシートについてはその部分を含む画像)を取得するようにしたので、前記複数の各空シート21,21a,21bの互いに判別可能な配置とその配置された複数の各空シート21,21a,21bの画像の取得を自動的に行うことが可能になり、前記複数の各空シート21,21a,21bが収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び各品種又は銘柄毎の個数に関する情報を、極めて効率的に取得できるようになる。
また、本実施形態1においては、前記分包調剤のために除包された後の複数の各空シート21,21a,21b(完全シート及び/又は端数シート)であって前記コンベア(空シート搬送部)6により互いに判別可能に搬送中の複数の各空シート21,21a,21bの画像(バーコード22,22aの部分があるシートについてはその部分を含む画像)を取得するようにしたので、前記複数の各空シート21,21a,21bの互いに判別可能な画像の取得を、前記搬送中に、自動的に行うことが可能になり、前記複数の各空シート21,21a,21bが収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び各品種又は銘柄毎の個数に関する情報を、極めて効率的に取得できるようになる。
また、本実施形態1においては、前記処方箋データ取得部2により当該患者に関する処方箋の情報を取得し、前記調剤適否判定部16が、この処方箋情報と、前記調剤内容取得部15からの調剤内容とを比較して、当該患者に関する調剤が適正かどうかを判定するようにしたので、薬剤師による調剤内容の監査業務、特に分包システムを利用して調剤する場合における調剤監査を、より効率化し容易化することができる。
さらに、本実施形態1においては、前記分包調剤のために除包された後の複数の空シート21,21a,21bを一緒に1つの画像として記録する画像記録部10を含むようにしたので、分包システムを利用して調剤された薬剤を患者が受け取った後に同患者からの分包作業の内容等の問い合わせなどに対して調剤薬局側が分包作業の内容等を適切に説明しその証拠も提示することができるようになる。
〔第2の実施形態〕
次に本発明の実施形態2を図3,4を参照して説明する。本実施形態2は前記実施形態1と基本的構成は同一であるので、以下では異なる部分のみについて説明する。本実施形態2においても、前記実施形態1と同様に、薬剤師が、患者から提示された処方箋データを見ながら、調剤における分包作業に必要な複数のPTPシートをピックアップして前記カセット3にセットする。前記錠剤取出部4は、前記処方箋データ取得部2からの処方箋データに基づいて、前記カセット3中の複数のPTPシートに対して、例えば一包分ずつ除包していく。
前記錠剤取出部4からは、除包した錠剤が前記分包機5に供給されるだけでなく、全ての錠剤が除包されて空となったPTPシート(空シート21)も廃棄処理対象として排出される。このとき、前記錠剤取出部4は、前記処方箋データ取得部2からの処方箋データに基づいて、当該患者の調剤のために必要な全ての錠剤が除包された後の複数の各空シート21の全て(一枚のPTPシート中の一部の錠剤しか除包しなかった場合において、当該除包した一部の錠剤に対応するシート部分だけを他のシート部分から切り離して成る端数空シート、をも含む。)を、纏めて一緒に、前記複数の各空シート21,21aの各バーコードが印刷されている部分がそれぞれ前記カメラ9と対向する状態となるように、且つ前記複数の各空シート21,21a,21bが互いに判別可能となるように(例えば互いに少しの距離を介して順次隣接するように、又は互いに一部が重ねられた状態で順次隣接するように)、前記コンベア6上に配置する(図1の矢印b参照)。
前記カメラ9は、前記コンベア6上で前述のように纏めて一緒に搬送されている複数の空シート21,21a,21bを撮像する。前記カメラ9が撮像して得られた画像は、前記画像記録部10に調剤内容を示す証拠画像として記録されると共に、前記シート・コード領域特定部11、前記バーコード読取部12、前記端数(バーコード有り)空シート情報取得部13、及び前記端数(バーコード無し)空シート情報取得部14に送信される(なお前記空シート21,21a,21bは、その後、廃棄処理される)。以上より、本実施形態2によっても、前記実施形態1と同様の作用効果を奏することができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は前記の各実施形態として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記実施形態1においては、前記コンベア6により搬送されて来た複数の各空シート21,21a,21bを、纏めて一緒に、前記複数の各空シート21,21aの各バーコードが印刷されている部分がそれぞれ前記カメラ9と対向する状態となるように、且つ前記複数の各空シート21,21a,21bが互いに判別可能となるように、トレイ8上へ配置する動作を、空シート載置部7(産業用ロボットなどで構成される装置)により行うようにしたが、本発明ではこの動作を薬剤師が手作業で行うようにしてもよい。また前記実施形態2においては、当該患者の調剤のために除包された後の複数の各空シート21,21a,21bを、纏めて一緒に、前記複数の各空シート21,21aの各バーコードが印刷されている部分がそれぞれ前記カメラ9と対向する状態となるように、且つ前記複数の各空シート21,21a,21bが互いに判別可能となるように、前記コンベア6上に配置する動作を、前記錠剤取出部4が自動的に行うようにしたが、本発明ではこの動作を薬剤師が手作業で行うようにしてもよい。
1 薬剤データベース
2 処方箋データ取得部
3 錠剤取出部
3 PTPシート用カセット
4 錠剤取出部
5 分包機
6 コンベア
7 空シート載置部
8 トレイ
9 カメラ
10 画像記録部
11 シート・コード領域特定部
12 バーコード読取部
13 空シート情報取得部
13 端数(バーコード有り)空シート情報取得部
14 端数(バーコード無し)空シート情報取得部
15 調剤内容取得部
16 調剤適否判定部
17 ディスプレイ
18 スピーカ
21 完全空シート
21a 端数(バーコード有り)空シート
21b 端数(バーコード無し)空シート
22,22a バーコード
23 アルミ箔
24,24a,24b 錠剤収容部

Claims (12)

  1. 複数の錠剤又はカプセル錠(以下「錠剤又はカプセル錠」を纏めて「錠剤」という)をそれぞれ収容する錠剤収容部の全体の個数が欠けていない完全な錠剤シート(以下「完全シート」という)であって複数種類又は複数枚の完全シートから、或る患者に関する分包調剤のために必要な複数種類又は複数個の錠剤が取り出された結果、それまで収容されていた錠剤の全てが除包されて空になった複数種類又は複数枚の完全シート(以下「完全空シート」という)について、前記複数の各完全空シートがそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄及び前記複数の完全空シートの各品種又は銘柄毎の枚数に関する完全空シート情報を、取得する完全空シート情報取得手段と、
    複数種類の完全シートについて、各完全シートがそれぞれ収容している錠剤の品種又は銘柄及び個数に関する情報をデータベースとして記録しておく完全シート情報記録手段と、
    前記完全空シート情報取得手段からの完全空シート情報及び前記完全シート情報記録手段からの情報に基づいて「当該患者のために分包調剤を行う過程で発生した完全空シートに対応する錠剤の品種又は銘柄及び品種又は銘柄毎の個数の情報を取得する、完全空シート調剤内容取得手段と、
    を備えた分包調剤内容取得システム。
  2. 前記完全空シート情報取得手段は、前記分包調剤のために除包された後の複数の各完全空シートにそれぞれ印刷されているバーコードから、前記複数の完全空シートがそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び/又は前記複数の完全空シートの各品種又は銘柄毎の枚数に関する情報を、取得するものである、請求項1に記載の分包調剤内容取得システム。
  3. 前記完全空シート情報取得手段は、前記分包調剤のために除包された後の複数の各完全空シート中のバーコード部分を含む画像の情報に基づいて、前記複数の完全空シートがそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び/又は前記複数の完全空シートの各品種又は銘柄毎の枚数に関する情報を、取得するものである、請求項1に記載の分包調剤内容取得システム。
  4. 複数の錠剤又はカプセル錠(以下「錠剤又はカプセル錠」を纏めて「錠剤」という)をそれぞれ収容する錠剤収容部の全体の個数が欠けていない完全な錠剤シート(以下「完全シート」という)であって複数種類又は複数枚の完全シートから、或る患者に関する分包調剤のために必要な複数種類又は複数個の錠剤が取り出された結果、それまで収容されていた錠剤の全てが除包されて空になった複数種類又は複数枚の完全シート(以下「完全空シート」という)について、前記複数の各完全空シートがそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄及び前記複数の完全空シートの各品種又は銘柄毎の枚数に関する完全空シート情報を、取得する完全空シート情報取得手段と、
    複数種類の完全シートについて、各完全シートがそれぞれ収容している錠剤の品種又は銘柄及び個数に関する情報をデータベースとして記録しておく完全シート情報記録手段と、
    複数の錠剤をそれぞれ収容する複数の錠剤収容部中の一部の錠剤収容部が欠けている錠剤シート(以下「端数シート」という)であって1つ又は複数の端数シートから、当該患者に関する分包調剤のために必要な複数の錠剤が取り出された結果、それまで収容されていた錠剤の全てが除包されて空になった1つ又は複数の端数シート(以下「端数空シート」という)について、前記1つ又は複数の端数空シートがそれぞれ収容していた錠剤の品種又は銘柄、及び前記錠剤の品種又は銘柄毎の個数に関する情報を取得する端数空シート情報取得手段と、
    前記完全空シート情報取得手段からの情報、前記完全シート情報記録手段からの情報、及び前記端数空シート情報取得手段からの情報に基づいて、当該患者のために分包調剤された錠剤の品種又は銘柄及び各品種又は銘柄毎の個数に関する情報を取得する調剤内容取得手段と、
    を備えた分包調剤内容取得システム。
  5. 前記端数空シート情報取得手段は、前記端数空シートから取り出された錠剤の個数を、前記端数空シートの画像に基づいて、取得するものである、請求項4に記載の分包調剤内容取得システム。
  6. 前記端数空シート情報取得手段は、前記分包調剤のために除包された後の複数の各空シート中に、「バーコードが印刷された領域を含む一部」が取り除かれた結果として錠剤収容部の数が端数となっている空シート(以下「端数(バーコード無し)空シート」という)が存在するとき、前記「端数(バーコード無し)空シート」が収容していた錠剤の品種又は銘柄の情報を、当該「端数(バーコード無し)空シート」に隣接する他の空シートであってバーコードを有する空シートの錠剤の品種もしくは銘柄の情報に基づいて、取得するものである、請求項4に記載の分包調剤内容取得システム。
  7. 複数種類又は複数枚の錠剤シートから、当該患者に関する調剤のために必要な複数種類又は複数個の錠剤を自動的に取り出す除包手段と、
    前記除包手段により取り出された複数種類もしくは複数個の錠剤の中の当該患者の一回の服用に対応する複数種類もしくは複数個の錠剤を、又は、前記複数種類又は複数枚の錠剤シートから前記除包手段により取り出された当該患者の一回の服用に対応する複数種類もしくは複数個の錠剤を、当該患者の一回の服用分ずつ包装する分包手段と、
    をさらに備えた請求項1から6までのいずれかに記載の分包調剤内容取得システム。
  8. 前記分包調剤のために除包された後の複数の各空シートをトレイ又は容器中に互いに判別可能に配置する空シート配置手段と、
    前記空シート配置手段により配置された複数の各空シートの画像であってバーコード部分がある空シートについてはその部分が見える面を含む画像を、取得する画像取得手段と、を備えた請求項1から7までのいずれかに記載の分包調剤内容取得システム。
  9. 前記分包調剤のために除包された後の複数の各空シートを互いに判別可能に搬送する空シート搬送手段と、
    前記空シート搬送手段により搬送中の複数の空シートの画像であってバーコード部分がある空シートについてはその部分が見える面を含む画像を、取得する画像取得手段と、を備えた請求項1から7までのいずれかに記載の分包調剤内容取得システム。
  10. 当該患者に関する処方箋の情報を取得する処方箋情報取得手段と、
    前記完全空シート調剤内容取得手段からの情報と前記処方箋情報取得手段からの処方箋情報とに基づいて、当該患者に関する調剤内容が適正かどうかを判定する調剤適否判定手段と、
    をさらに含む、請求項1から3までのいずれかに記載の分包調剤内容取得システム。
  11. 当該患者に関する処方箋の情報を取得する処方箋情報取得手段と、
    前記調剤内容取得手段からの調剤内容を示す情報と前記処方箋情報取得手段からの処方箋情報とに基づいて、当該患者に関する調剤内容が適正かどうかを判定する調剤適否判定手段と、
    をさらに含む、請求項4から6までのいずれかに記載の分包調剤内容取得システム。
  12. 前記分包調剤のために除包された後の複数の空シートを1つの画像として記録する空シート画像記録手段を含み、これにより調剤内容の記録の保存を可能とした、請求項1から11までのいずれかに記載の分包調剤内容取得システム。
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