JP2020095649A - 製品の真贋判定システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザー端末からの製品の偽造判定を可能にする。【解決手段】この真贋判定システムは、大分類シリアルコードが付与されたパッケージ毎に小分類シリアルコードを生成する小分類コード生成装置と、パッケージに製品を収容する際に小分類シリアルコードを付与するコード付与装置と、前記大分類および小分類シリアルコード並びに製品情報をデータセットとして記憶するデータベースと、ユーザー端末に構築されるシリアルコードリーダーと、前記シリアルコードリーダーが読み取った前記大分類および前記小分類シリアルコードの組み合わせを前記データベースに照会し、前記組み合わせが存在しない、または製品情報に異常がある場合に、前記ユーザー端末に異常表示をさせる真贋判定装置と、ユーザー情報を前記データベースに記憶させる履歴情報追記装置とを具備する。【選択図】図1
Description
本発明は、医薬品などの製品の流通経路において、エンドユーザーがその製品が正規品であるか否かを判定するための製品の真贋判定システムに関する。
医薬品などの製品が世界的に広がるにつれ、正規品よりも価格が安い偽造品の市場も広がる傾向がある。医薬品は一般に、製薬会社で錠剤などの形で製造され、ブリスターパックやストリップパック等のパッケージに封入されたのち、製品名を印刷した小売り用の二次包装体に入れられ、さらに卸用の三次包装体に封入して卸業者へ出荷される。
卸業者では、三次包装体のまま、あるいは、三次包装体を開封して小売り用の二次包装体を取り出したうえ、小売業者へ販売する。さらに小売業者では、通常は二次包装体のままエンドユーザーへ販売するが、新興国などでは、小売業者が二次包装体を開封し、パッケージを取り出して、個々のパッケージの状態、もしくは個々のパッケージを包装紙で包むなどの簡易な包装を施して、エンドユーザーへ販売することもある。
模造品は、これら一連の流通経路のうちどこかで、場合によっては卸業者や小売業者により混入され、正規品に代わってエンドユーザーへ販売されてしまう。模造品は価格が安い代わりに医薬品として信頼性が低く、健康を損なうおそれもあるうえ、医薬品産業にも損害を与えるために有効な取り締まり方法が求められている。パッケージの状態では、さらに偽造を取り締まりにくい。
医薬品ではないが、製品の偽造防止システムとしては、例えば、特許文献1に示すものが公知である。この製品偽造防止システムは、各製品にシリアル番号を記録したRFIDタグを付け、ユーザーはRFIDリーダーにより前記RFIDタグから内部コードを読み取り、シリアル番号とサーバーに記録された製品情報を照合することによって、製品の信頼性および提供元の合法性が判断できるとしている。
しかし、上記のようなシステムでは、偽のシリアル番号を記録したRFIDタグを偽造されると偽造品であるか否かの判別ができなくなってしまい、十分な偽造防止効果が発揮できなかった。
また、製造される製品の数量が多い場合、それらを識別できるだけの情報量を個々の製品毎に付与するには製造効率が悪く、コストがかかるという問題があった。
また、製造される製品の数量が多い場合、それらを識別できるだけの情報量を個々の製品毎に付与するには製造効率が悪く、コストがかかるという問題があった。
上記課題を解決するために、本発明に係る製品の真贋判定システムは、
予め大分類シリアルコードが付与されているパッケージ毎に小分類シリアルコードを生成する小分類コード生成装置と、
前記パッケージに製品を収容する際に、前記パッケージに付与されている大分類シリアルコードと同じ面に前記小分類シリアルコードを付与するコード付与装置と、
前記パッケージ毎に、前記大分類シリアルコード、前記小分類シリアルコード、および前記パッケージに収容した製品の情報とを、データセットとして記憶するデータベースと、
ユーザー端末に構築され、前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードを同時または別個に読み取るシリアルコードリーダーと、
前記シリアルコードリーダーが読み取った前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードの組み合わせを前記データベースに照会し、前記組み合わせが前記データベースに存在しない、または、前記データベースに記憶された製品の情報に異常がある場合に、前記ユーザー端末に異常表示をさせる真贋判定装置と、
前記シリアルコードリーダーが読み取りを行った際のユーザー情報を、前記データベース内のデータセットに加えて前記データベースに記憶させる履歴情報追記装置とを具備する。
予め大分類シリアルコードが付与されているパッケージ毎に小分類シリアルコードを生成する小分類コード生成装置と、
前記パッケージに製品を収容する際に、前記パッケージに付与されている大分類シリアルコードと同じ面に前記小分類シリアルコードを付与するコード付与装置と、
前記パッケージ毎に、前記大分類シリアルコード、前記小分類シリアルコード、および前記パッケージに収容した製品の情報とを、データセットとして記憶するデータベースと、
ユーザー端末に構築され、前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードを同時または別個に読み取るシリアルコードリーダーと、
前記シリアルコードリーダーが読み取った前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードの組み合わせを前記データベースに照会し、前記組み合わせが前記データベースに存在しない、または、前記データベースに記憶された製品の情報に異常がある場合に、前記ユーザー端末に異常表示をさせる真贋判定装置と、
前記シリアルコードリーダーが読み取りを行った際のユーザー情報を、前記データベース内のデータセットに加えて前記データベースに記憶させる履歴情報追記装置とを具備する。
このシステムではまず、小分類コード生成装置が、予め大分類シリアルコードが付与されているパッケージ毎に小分類シリアルコードを生成する。前記パッケージに製品を収容する際に、コード付与装置が、前記パッケージに付与されている大分類シリアルコードと同じ面に前記小分類シリアルコードを付与する。次に、データベースが、前記パッケージ毎に、前記大分類シリアルコード、前記小分類シリアルコード、および前記パッケージに収容した製品の情報とを、データセットとして記憶する。
ユーザー側では、ユーザー端末に構築されるシリアルコードリーダーにより、前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードを読み取る。前記真贋判定装置は、前記シリアルコードリーダーが読み取った前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードの組み合わせを前記データベースに照会し、前記組み合わせが前記データベースに存在しない、または、前記データベースに記憶された製品の情報に異常がある場合に、前記ユーザー端末に異常表示をさせる。
前記履歴情報追記装置は、前記シリアルコードリーダーが読み取りを行った際のユーザー情報を、前記データベース内のデータセットに加えて前記データベースに記憶させる。
このような真贋判定システムによれば、大分類シリアルコードが予め設けられているパッケージを使用する一方、パッケージに製品を収容する際には、前記大分類シリアルコードの情報を補うための前記小分類シリアルコードを各パッケージに付与することにより、製品の製造者が付与すべき小分類シリアルコードの情報量を減らすことができ、設備コストを低下させることができる。
また、前記パッケージ毎に、前記大分類シリアルコード、前記小分類シリアルコード、および前記パッケージに収容した製品の情報とをデータベースにデータセットとして記憶させる一方、ユーザー側では、前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードを読み取り、読み取った前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードの組み合わせを前記データベースに照会するから、データベースに記憶されるパッケージ毎の情報量を必要十分に確保できるうえ、データセット数が膨大であっても、その中から十分な精度で個々のパッケージについて検索を行うことが可能である。
したがって、RFIDタグ中のシリアルコードを確認する従来方法に比してシステム全体にかかるコストを削減しつつ、製品の偽造を発見する精度を向上することができ、真贋判断の確実性を高めることができる。
さらに、前記履歴情報追記装置が、前記シリアルコードリーダーが読み取ったシリアルコードと、読み取りを行った状況に対応するユーザー情報とを、前記データベース内のデータセットに加えて前記データベースに記憶させるから、パッケージの出荷からエンドユーザーに至る流通経路の流れを把握できるうえ、偽造品が発見された場合には、偽造されたシリアルコードとともに偽造品の情報が記憶されるため、どの過程で何者によりどのようにして偽造品が混入されたかなど、偽造品の流通状況やルートを把握することも可能である。
本発明の他の態様の製品の真贋判定システムは、
予め大分類シリアルコードが付与されているパッケージ毎に小分類シリアルコードを生成する小分類コード生成装置と、
前記パッケージに製品を収容する際に、前記パッケージに付与されている大分類シリアルコードと同じ面に前記小分類シリアルコードを付与するコード付与装置と、
前記パッケージ毎に、前記大分類シリアルコード、前記小分類シリアルコード、および前記パッケージに収容した製品の情報とを、データセットとして記憶するデータベースと、
前記パッケージを二次包装体に収容する際に、収容された前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードと、前記二次包装体を識別するためのシリアルコードとをデータセットとして前記データベースに記憶させる登録装置と、
前記二次包装体を識別するためのシリアルコードを前記二次包装体に付与するコード付与装置と、
中間業者端末に構築され、前記二次包装体に付与されたシリアルコードを読み取るシリアルコードリーダーと、
前記中間業者端末の読取装置が読み取った前記二次包装体のシリアルコードを前記データベースで検索し、存在しなければ前記中間業者端末に異常を表示させ、存在した場合には発見された前記データセットに前記中間業者の情報を加えて前記データベースに記憶させる検索装置と、
ユーザー端末に構築され、前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードを読み取るシリアルコードリーダーと、
前記シリアルコードリーダーが読み取った前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードの組み合わせを前記データベースに照会し、前記組み合わせが前記データベースに存在しない、または、前記データベースに記憶された製品の情報に異常がある場合に、前記ユーザー端末に異常表示をさせる真贋判定装置と、
前記シリアルコードリーダーが読み取りを行った際のユーザー情報を、前記データベース内のデータセットに加えて前記データベースに記憶させる履歴情報追記装置とを具備する。
予め大分類シリアルコードが付与されているパッケージ毎に小分類シリアルコードを生成する小分類コード生成装置と、
前記パッケージに製品を収容する際に、前記パッケージに付与されている大分類シリアルコードと同じ面に前記小分類シリアルコードを付与するコード付与装置と、
前記パッケージ毎に、前記大分類シリアルコード、前記小分類シリアルコード、および前記パッケージに収容した製品の情報とを、データセットとして記憶するデータベースと、
前記パッケージを二次包装体に収容する際に、収容された前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードと、前記二次包装体を識別するためのシリアルコードとをデータセットとして前記データベースに記憶させる登録装置と、
前記二次包装体を識別するためのシリアルコードを前記二次包装体に付与するコード付与装置と、
中間業者端末に構築され、前記二次包装体に付与されたシリアルコードを読み取るシリアルコードリーダーと、
前記中間業者端末の読取装置が読み取った前記二次包装体のシリアルコードを前記データベースで検索し、存在しなければ前記中間業者端末に異常を表示させ、存在した場合には発見された前記データセットに前記中間業者の情報を加えて前記データベースに記憶させる検索装置と、
ユーザー端末に構築され、前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードを読み取るシリアルコードリーダーと、
前記シリアルコードリーダーが読み取った前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードの組み合わせを前記データベースに照会し、前記組み合わせが前記データベースに存在しない、または、前記データベースに記憶された製品の情報に異常がある場合に、前記ユーザー端末に異常表示をさせる真贋判定装置と、
前記シリアルコードリーダーが読み取りを行った際のユーザー情報を、前記データベース内のデータセットに加えて前記データベースに記憶させる履歴情報追記装置とを具備する。
このような製品の真贋判定システムによれば、製造会社等において製品をパッケージに収容し、これらパッケージを二次包装体に収容して出荷し、中間業者が二次包装体を流通させ、エンドユーザーがパッケージを購入する過程において、以下のような効果が得られる。
まず、パッケージに製品を収容する際に、前記小分類コード生成装置が、予め大分類シリアルコードが付与されているパッケージ毎に小分類シリアルコードを生成する。前記パッケージに製品を収容する際に、前記コード付与装置が、前記パッケージに付与されている大分類シリアルコードと同じ面に前記小分類シリアルコードを付与する。次に、データベースが、前記パッケージ毎に、前記大分類シリアルコード、前記小分類シリアルコード、および前記パッケージに収容した製品の情報とを、データセットとして記憶する。
前記パッケージを二次包装体に収容する際には、前記登録装置が、収容された前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードと、前記二次包装体を識別するためのシリアルコードとをデータセットとして前記データベースに記憶させる。前記コード付与装置は、前記二次包装体を識別するためのシリアルコードを、例えば印刷やシール貼付などにより、前記二次包装体に付与する。
中間業者の段階では、中間業者端末に構築されたシリアルコードリーダーが、前記二次包装体に付与されたシリアルコードを読み取る。前記検索装置は、前記中間業者端末の読取装置が読み取った前記二次包装体のシリアルコードを前記データベースで検索し、存在しなければ前記中間業者端末に異常を表示させ、存在した場合には発見された前記データセットに前記中間業者の情報を加えて前記データベースに記憶させる。
ユーザー段階では、ユーザー端末に構築されるシリアルコードリーダーにより、前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードを読み取る。前記真贋判定装置は、前記シリアルコードリーダーが読み取った前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードの組み合わせを前記データベースに照会し、前記組み合わせが前記データベースに存在しない、または、前記データベースに記憶された製品の情報に異常がある場合に、前記ユーザー端末に異常表示をさせる。
前記履歴情報追記装置は、前記シリアルコードリーダーが読み取りを行った際のユーザー情報を、前記データベース内のデータセットに加えて前記データベースに記憶させる。
前記履歴情報追記装置は、前記シリアルコードリーダーが読み取りを行った際のユーザー情報を、前記データベース内のデータセットに加えて前記データベースに記憶させる。
このような製品の真贋判定システムによれば、中間業者の段階において、前記二次包装体に付与されたシリアルコードを読み取って前記データベースで検索し、前記シリアルコードが存在しなければ前記中間業者端末に異常を表示させるから、二次包装体にパッケージが収容された状態においても、二次包装体に含まれる製品の真贋を判定することができる。
前記二次包装体のシリアルコードが存在した場合には、発見された前記データセットに前記中間業者の情報を加えて前記データベースに記憶させるから、前記データベースには、正規の中間業者に製品が販売されたか否かがリアルタイムで記録される。
ユーザー段階では、ユーザー端末に構築されるシリアルコードリーダーにより、前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードを読み取る。前記真贋判定装置は、前記シリアルコードリーダーが読み取った前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードの組み合わせを前記データベースに照会し、前記組み合わせが前記データベースに存在しない、または、前記データベースに記憶された製品の情報に異常がある場合に、前記ユーザー端末に異常表示をさせるから、RFIDタグ中のシリアルコードを確認する従来方法に比して偽造を行いにくく、真贋判断の確実性を高めることができる。
さらに、前記履歴情報追記装置が、シリアルコードリーダーが読み取った前記パッケージの前記大分類シリアルコード、前記小分類シリアルコード、およびユーザー情報を、前記データベース内のデータセットに加えて前記データベースに記憶させるから、前記二次包装体の出荷からエンドユーザーに至る流通経路の流れをリアルタイムで把握できるうえ、偽造品が発見された場合には、どの過程で何者によりどのようにして偽造品が混入されたかなど、偽造品の流通状況やルートに関する情報を入手できる。
本発明の製品の真贋判定システムは、第1シートを供給する第1シート供給装置と、 予め大分類シリアルコードが設けられた第2シートを供給する第2シート供給装置と、 前記第1シートと前記第2シートの間に製品を配置して前記第1シートと前記第2シートを接合するシール装置と、前記第2シートに付与されている前記大分類シリアルコードと同じ面に前記小分類シリアルコードを付与する前記コード付与装置と、前記接合された前記第1シートと前記第2シートを切断して前記パッケージとする切断装置とを具備していてもよい。
前記製品は医薬品であり、前記製品の情報は、前記医薬品の名称および効能、前記医薬品の使用期限、前記医薬品の製造年月日、前記医薬品の製造者、前記医薬品の製造場所、および、前記医薬品のロット番号のうち少なくとも1以上の情報を含んでいてもよい。
前記ユーザー情報は、前記読み取りを行った時間情報、前記読み取りを行ったユーザーのID情報、前記ユーザーの所在地情報のうち少なくとも1以上の情報を含んでいてもよい。
前記大分類シリアルコードは二次元バーコード、一次元バーコード、文字列、またはRFIDタグにより前記パッケージに付与されていてもよい。前記小分類シリアルコードは、二次元バーコード、一次元バーコード、または文字列であってもよい。
前記大分類シリアルコードは二次元バーコード、一次元バーコード、文字列、またはRFIDタグにより前記パッケージに付与されていてもよい。前記小分類シリアルコードは、二次元バーコード、一次元バーコード、または文字列であってもよい。
前記パッケージは、ブリスターパックまたはストリップパックであってもよい。
前記真贋判定装置および前記履歴情報追記装置は、インターネットに接続されたサーバー内に構築され、前記ユーザー端末はインターネットを介して前記サーバーに接続可能とされていてもよい。
前記真贋判定装置および前記履歴情報追記装置は、インターネットに接続されたサーバー内に構築され、前記ユーザー端末はインターネットを介して前記サーバーに接続可能とされていてもよい。
前記データベースは、P2Pネットワークを有するブロックチェーンデータベースにより構成され、前記ブロックチェーンデータベース内の各ブロックには、タイムスタンプと前のブロックへのリンクが含まれていてもよい。
本発明の製品の真贋判定システムによれば、大分類シリアルコードが予め設けられているパッケージを使用する一方、パッケージに製品を収容する際には、前記大分類シリアルコードの情報を補うための前記小分類シリアルコードを各パッケージに付与することにより、製造効率の向上、製造コストの抑制ができる。
すなわち、大分類のシリアルコード付与の際には一定量のパッケージに対しての同一の印刷版を用いることができるために、製造効率の向上および製造コストの削減ができる。さらに小分類のシリアルコード付与の際には、付与するシリアルコードの情報量を減らすことができるために高度な印刷技術が不要となり、製造効率向上および製造コストの削減ができる。
すなわち、大分類のシリアルコード付与の際には一定量のパッケージに対しての同一の印刷版を用いることができるために、製造効率の向上および製造コストの削減ができる。さらに小分類のシリアルコード付与の際には、付与するシリアルコードの情報量を減らすことができるために高度な印刷技術が不要となり、製造効率向上および製造コストの削減ができる。
また、前記パッケージ毎に、前記大分類シリアルコード、前記小分類シリアルコード、および前記パッケージに収容した製品の情報とをデータベースにデータセットとして記憶させる一方、ユーザー側では、前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードを読み取り、読み取った前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードの組み合わせを前記データベースに照会するから、データベースに記憶されるパッケージ毎の情報量を必要十分に確保できるうえ、データセット数が膨大であっても、その中から十分な精度で個々のパッケージについて検索を行うことが可能である。
したがって、RFIDタグ中のシリアルコードを確認する従来方法に比してシステム全体にかかるコストを削減しつつ、製品の偽造を発見する精度を向上することができ、真贋判断の確実性を高めることができる。
さらに、前記履歴情報追記装置が、前記シリアルコードリーダーが読み取った大分類および小分類シリアルコードと、読み取りを行った状況に対応するユーザー情報とを、前記データベース内のデータセットに加えて前記データベースに記憶させるから、パッケージの出荷からエンドユーザーに至る流通経路の流れを把握できるうえ、偽造品が発見された場合には、偽造された大分類および小分類シリアルコードとともに偽造品の情報が記憶されるため、どの過程で何者によりどのようにして偽造品が混入されたかなど、偽造品の流通状況やルートを把握することも可能である。
図1および図2は、本発明に係る製品の真贋判定システムの一実施形態1を示す概略図であり、図1は製品を製造して梱包するまでの構成、図2は梱包された製品を販売していくための構成を示している。この実施形態では製品が医薬品であるが、本発明が対象とする製品は医薬品に限定されるものではなく、パッケージに収容されて流通される製品であれば、食料品、各種部品類、生活用品など、いかなる物も対象となり得る。また、この実施形態では、サブシステムL1〜L6がそれぞれ1つずつ示されているが、各サブシステムL1〜L6の数は任意である。サブシステムL1〜L6のいずれかが省略されていてもよいし、さらに多段階の梱包または中間流通の段階が設けられていてもよい。
[製造側の構成]
図1を用いて、製造側の構成から説明する。この実施形態の真贋判定システム1は、医薬品である錠剤P1が封入されたブリスターパック(パッケージ)P2を製造するパッケージ製造ラインL1と、パッケージP2が封入された二次包装体P3を製造する二次包装ラインL2と、二次包装体P3が梱包された三次包装体P4を製造する三次包装ラインL3と、インターネット56に接続されたサーバー58と、サーバー58に接続されたデータベース60を有する。
図1を用いて、製造側の構成から説明する。この実施形態の真贋判定システム1は、医薬品である錠剤P1が封入されたブリスターパック(パッケージ)P2を製造するパッケージ製造ラインL1と、パッケージP2が封入された二次包装体P3を製造する二次包装ラインL2と、二次包装体P3が梱包された三次包装体P4を製造する三次包装ラインL3と、インターネット56に接続されたサーバー58と、サーバー58に接続されたデータベース60を有する。
[パッケージ製造ラインL1]
パッケージ製造ラインL1は、多数のポケット4が予め複数列に形成されている帯状のプラスチック製の第1シート2を、間欠的に長手方向に送る送り機構10と、各ポケット4内に錠剤P1を一つずつ入れる錠剤分配装置3Aと、ポケット4内に錠剤P1が入った第1シート2の上に同幅の第2シート6を被せてヒートシール等の手段により第1シート2に接着して錠剤P1を密封するシール装置8と、第2シート6の上面に一定間隔毎に予め付与されている大分類シリアルコード13の画像を撮影するカメラ12と、大分類シリアルコードと同じ面である第2シート6の上面に小分類シリアルコード15を付与するプリンタ(コード付与装置)11と、シートを一定間隔毎に幅方向に沿って切断し矩形状のパッケージP2を得る切断装置9とを有する。カメラ12はクライアント(コンピュータ)14に接続され、クライアント14には、画像出力を表示するモニタ16と、パッケージP2用の製品情報を記憶するとともにパッケージP2毎に小分類シリアルコード15を生成する小分類コード生成装置20とが接続されている。小分類コード生成装置20が生成した小分類シリアルコード15を、クライアント14が受けてプリンタ11により第2シート6に付与する。
パッケージ製造ラインL1は、多数のポケット4が予め複数列に形成されている帯状のプラスチック製の第1シート2を、間欠的に長手方向に送る送り機構10と、各ポケット4内に錠剤P1を一つずつ入れる錠剤分配装置3Aと、ポケット4内に錠剤P1が入った第1シート2の上に同幅の第2シート6を被せてヒートシール等の手段により第1シート2に接着して錠剤P1を密封するシール装置8と、第2シート6の上面に一定間隔毎に予め付与されている大分類シリアルコード13の画像を撮影するカメラ12と、大分類シリアルコードと同じ面である第2シート6の上面に小分類シリアルコード15を付与するプリンタ(コード付与装置)11と、シートを一定間隔毎に幅方向に沿って切断し矩形状のパッケージP2を得る切断装置9とを有する。カメラ12はクライアント(コンピュータ)14に接続され、クライアント14には、画像出力を表示するモニタ16と、パッケージP2用の製品情報を記憶するとともにパッケージP2毎に小分類シリアルコード15を生成する小分類コード生成装置20とが接続されている。小分類コード生成装置20が生成した小分類シリアルコード15を、クライアント14が受けてプリンタ11により第2シート6に付与する。
[パッケージP2]
図4は、パッケージP2の一例を示し、図4(a)は表面、図4(b)は裏面を示す。パッケージP2は矩形状をなし、第1シート2は弾力を有する透明なプラスチックで形成され、一列または複数列(この例では二列)の凹んだポケット4が形成されている。ポケット4の中には錠剤P1が通常一つずつ入れられ、アルミニウム箔などからなる第2シート6が第1シート2に接着されてポケット4が封止されている。パッケージP2には幅方向に延びる弱化線3が一定長さ毎に形成されて切り離し可能となっている。途上国では、このパッケージP2の状態でエンドユーザーに販売されることがあり、医薬品の偽造問題を複雑にしている。
図4は、パッケージP2の一例を示し、図4(a)は表面、図4(b)は裏面を示す。パッケージP2は矩形状をなし、第1シート2は弾力を有する透明なプラスチックで形成され、一列または複数列(この例では二列)の凹んだポケット4が形成されている。ポケット4の中には錠剤P1が通常一つずつ入れられ、アルミニウム箔などからなる第2シート6が第1シート2に接着されてポケット4が封止されている。パッケージP2には幅方向に延びる弱化線3が一定長さ毎に形成されて切り離し可能となっている。途上国では、このパッケージP2の状態でエンドユーザーに販売されることがあり、医薬品の偽造問題を複雑にしている。
[大分類シリアルコード13]
第2シート6の表面の一部(この例では中央部)には、図5に示すように、長尺の原反の状態において予め、矩形状の大分類シリアルコード13(二次元バーコード、例えばQRコード(登録商標))が一定間隔毎に直接印刷されるか、または大分類シリアルコード13を印刷したシールが予め貼り付けられている。大分類シリアルコード13が設けられる位置は、図5に示すように第2シート6の幅方向の中央部であってもよいし、幅方向におけるいずれか一方の端部、または両端部であってもよい。第2シート6の全面に多数の大分類シリアルコード13を間隔をあけて印刷する構成も可能である。いずれにせよ、一枚ごとのパッケージP2となる各領域に必ず1以上の大分類シリアルコード13が含まれることが必要である。平板なアルミシート6に大分類シリアルコード13を印刷するほうが好ましいが、必要に応じては、ポケット4を有するプラスチックシート2側に大分類シリアルコード13を印刷してもよい。
第2シート6の表面の一部(この例では中央部)には、図5に示すように、長尺の原反の状態において予め、矩形状の大分類シリアルコード13(二次元バーコード、例えばQRコード(登録商標))が一定間隔毎に直接印刷されるか、または大分類シリアルコード13を印刷したシールが予め貼り付けられている。大分類シリアルコード13が設けられる位置は、図5に示すように第2シート6の幅方向の中央部であってもよいし、幅方向におけるいずれか一方の端部、または両端部であってもよい。第2シート6の全面に多数の大分類シリアルコード13を間隔をあけて印刷する構成も可能である。いずれにせよ、一枚ごとのパッケージP2となる各領域に必ず1以上の大分類シリアルコード13が含まれることが必要である。平板なアルミシート6に大分類シリアルコード13を印刷するほうが好ましいが、必要に応じては、ポケット4を有するプラスチックシート2側に大分類シリアルコード13を印刷してもよい。
[小分類シリアルコード15]
パッケージP2が完成した状態では、図4(b)に示すように、第2シート6の表面、すなわち、大分類シリアルコード13と同じ面に、小分類シリアルコード15がプリンタ11により付与される。パッケージP2の同じ面に大分類シリアルコード13と小分類シリアルコード15があれば、それらをユーザー端末70で撮影しやすくなる。大分類シリアルコード13と小分類シリアルコード15がパッケージP2の反対面にあると、ユーザー端末70で撮影する際にパッケージP2を裏返す必要があり、撮影し忘れる可能性が高くなる。大分類シリアルコード13が第1シート2側にあるときには、小分類シリアルコード15も第1シート2側に設けることが好ましい。
パッケージP2が完成した状態では、図4(b)に示すように、第2シート6の表面、すなわち、大分類シリアルコード13と同じ面に、小分類シリアルコード15がプリンタ11により付与される。パッケージP2の同じ面に大分類シリアルコード13と小分類シリアルコード15があれば、それらをユーザー端末70で撮影しやすくなる。大分類シリアルコード13と小分類シリアルコード15がパッケージP2の反対面にあると、ユーザー端末70で撮影する際にパッケージP2を裏返す必要があり、撮影し忘れる可能性が高くなる。大分類シリアルコード13が第1シート2側にあるときには、小分類シリアルコード15も第1シート2側に設けることが好ましい。
大分類シリアルコード13と小分類シリアルコード15は、より好ましくは図4(b)に示すように、いずれかの辺を平行にして並び、かつ、互いの離間距離が小さい状態で並んでいることが好ましい。このように離間距離が小さい状態である場合には、後述するユーザー端末70で読み取る際に、一度の撮影で両方の画像を大きな画像で記録することが容易となり、二度に分けて撮影しなくて済むメリットがある。ただし、本発明はこれに限定されず、二度に分けて撮影するようにしてもよい。
大分類シリアルコード13と小分類シリアルコード15がいずれかの辺を平行にして並んでいる場合には、同一の画面として撮影された場合にも、大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15の画像を信号処理する際に、相互の画像の傾斜補正が不要となり、情報を認識しやすくなる。ただし、本発明はこれに限定されず、多少の傾斜があっても傾斜補正により同時読み取りは可能である。
小分類シリアルコード15は、第2シート6が原反の状態では付与されておらず、錠剤P1をポケット4に入れて、シール装置8により第1シート2と第2シート6を貼り合わせた後に、プリンタ11によって印刷もしくは刻印されるか、または小分類シリアルコード15を印刷したシールを第2シート6に張り付けることにより付与される。
本発明では、大分類シリアルコード13と小分類シリアルコード15を分けたことにより、小分類シリアルコード15が持つべき情報量が少なくて済むので、小分類シリアルコード15は、情報量の少ない二次元バーコード、一次元バーコード、または文字列であってもよい。小分類シリアルコード15を二次元バーコード、一次元バーコードで表現する場合にも、情報量が少なくて済むので、小分類シリアルコード15の面積は小さくて済み、小分類シリアルコード15を付与する設備に要するコストは安く済む。
本明細書において文字列とは、アルファベット、数字、記号、各国の文字のいずれも含むものとする。小分類シリアルコード15が文字列である場合には、プリンタ11としてコストの安い汎用プリンタや、レーザー刻印装置、第2シート6に打刻を入れる打刻装置なども使用でき、さらにコストを抑えることが可能である。
大分類シリアルコード13は、錠剤P1の製品名、製造者、製造時期、および製造ロットのうち1以上の情報を含んでいてもよい。例えば、(1)製品名−製造ロット、(2)製品名−製造者−製造ロット、(3)製品名−製造ロット−製造時期、(4)製品名−製造者−製造時期、(5)製品名−製造者−製造時期−製造ロットが一つのシリアルコードとして表させていてもよい。本発明では、無線通信機能およびデータメモリを備えたRFIDタグに大分類シリアルコード13を記録し、そのRFIDタグを、パッケージP2に物理的に固定する方法も実施可能である。その場合、端末62,66,70はRFIDタグリーダーを備えている必要がある。
一方、小分類シリアルコード15は、同一の大分類シリアルコード13を有する製品グループの中における小区分の製造ロット、または小区分の製造時期を示していてもよいし、あるいは、同一の大分類シリアルコード13を有する製品グループの中における個別のパッケージ番号を示していてもよいし、あるいは特定の数またはルール毎に更新されるパッケージ番号を示していてもよい。
カメラ12は、連続的に動画を撮影するテレビカメラであってもよいし、一定間隔毎に静止画像を撮影する静止画カメラであってもよい。カメラ12がテレビカメラの場合、クライアント14が動画データを受信しつつ、動画像の中央に大分類シリアルコード13が配置されたときに大分類シリアルコード13の情報を読み出し、一次記憶する。カメラ12が静止画カメラの場合、カメラ12の視野中央に大分類シリアルコード13が移動してきたタイミングでクライアント14がカメラ12に撮像させ、大分類シリアルコード13の情報を読み出し、一次記憶する。
カメラ12による大分類シリアルコード13の撮影位置は、この実施形態では錠剤P1の封入位置よりも上流側であるが、封入位置の下流側において大分類シリアルコード13を撮影する構成も可能である。
小分類コード生成装置20は、パッケージP2用の製品情報を記憶するとともにパッケージP2毎に小分類シリアルコード15を生成する。小分類シリアルコード15を生成するルールは、前述したとおりである。クライアント14は、小分類コード生成装置20が精製した小分類シリアルコード15を受信し、同一のパッケージP2の大分類シリアルコード13と、小分類シリアルコード15と、そのパッケージP2に収容される錠剤P1の製品情報とを組み合わせてデータセットとする。
クライアント14はプリンタ11を制御して、第2シート6の前記所定の位置に小分類シリアルコード15を付与させる。さらに、クライアント14からの制御により、切断装置9は、パッケージP2の中央に大分類シリアルコード13が来る位置で、第1シート2および第2シート6を切断刃により切断して、パッケージP2を一枚ずつ切り離す。
[製品情報]
小分類コード生成装置20には予め、錠剤P1に関する製品情報が記憶されている。製品情報は、例えば、医薬品の名称、商標名、効能、成分、使用上の注意事項、使用期限、製造年月日、医薬品の製造者、医薬品の製造場所、および、医薬品のロット番号のうち少なくとも1以上の情報を含んでいてもよい。これらの全てであってもよく、さらに他の情報を含んでいても良い。
小分類コード生成装置20には予め、錠剤P1に関する製品情報が記憶されている。製品情報は、例えば、医薬品の名称、商標名、効能、成分、使用上の注意事項、使用期限、製造年月日、医薬品の製造者、医薬品の製造場所、および、医薬品のロット番号のうち少なくとも1以上の情報を含んでいてもよい。これらの全てであってもよく、さらに他の情報を含んでいても良い。
[二次包装ラインL2]
二次包装ラインL2は、図1に示すように、商品としての外箱となる箱26を運ぶコンベヤ22およびロール24と、複数のパッケージP2を箱26に詰め込んで箱26の蓋を閉じて二次包装体P3を製造するパッケージ組立装置(図示略)と、二次包装体P3の表面(例えば上面)に二次元バーコード29を印刷、または二次元バーコード29を印刷したシールを張り付けるプリンタ28とを有する。プリンタ28はクライアント(コンピュータ)30に接続され、クライアント30には、画像出力を表示するモニタ32と、二次包装体P3用のシリアルコードを生成するシリアルコード生成装置36とが接続されている。
二次包装ラインL2は、図1に示すように、商品としての外箱となる箱26を運ぶコンベヤ22およびロール24と、複数のパッケージP2を箱26に詰め込んで箱26の蓋を閉じて二次包装体P3を製造するパッケージ組立装置(図示略)と、二次包装体P3の表面(例えば上面)に二次元バーコード29を印刷、または二次元バーコード29を印刷したシールを張り付けるプリンタ28とを有する。プリンタ28はクライアント(コンピュータ)30に接続され、クライアント30には、画像出力を表示するモニタ32と、二次包装体P3用のシリアルコードを生成するシリアルコード生成装置36とが接続されている。
[三次包装ラインL3]
三次包装ラインL3は、梱包容器としての大箱44を運ぶコンベヤ40およびロール42と、複数の二次包装体P3を大箱44に詰め込んで大箱44の蓋を閉じて三次包装体P4を製造する梱包装置(図示略)と、三次包装体P4の表面(例えば上面)に二次元バーコード47を印刷、または二次元バーコード47を印刷したシールを張り付けるプリンタ46とを有する。プリンタ46はクライアント(コンピュータ)48に接続され、クライアント48には、画像出力を表示するモニタ50と、三次包装体P4用のシリアルコードを生成するシリアルコード生成装置52とが接続されている。
三次包装ラインL3は、梱包容器としての大箱44を運ぶコンベヤ40およびロール42と、複数の二次包装体P3を大箱44に詰め込んで大箱44の蓋を閉じて三次包装体P4を製造する梱包装置(図示略)と、三次包装体P4の表面(例えば上面)に二次元バーコード47を印刷、または二次元バーコード47を印刷したシールを張り付けるプリンタ46とを有する。プリンタ46はクライアント(コンピュータ)48に接続され、クライアント48には、画像出力を表示するモニタ50と、三次包装体P4用のシリアルコードを生成するシリアルコード生成装置52とが接続されている。
[販売側の構成]
図2に示すように、インターネット56には、卸業者システムL4、小売業者システムL5、およびエンドユーザーシステムL6が、常時または必要時に接続可能とされ、これらL4〜L6がサーバー58と常時または必要時に通信を行う。図示の例では、卸業者システムL4、小売業者システムL5、およびエンドユーザーシステムL6は、いずれもカメラ機能を有するスマートホン62,66,70において専用のアプリケーションを実行することにより構築される。卸業者と小売業者を総称して、本明細書では中間業者と称する。
図2に示すように、インターネット56には、卸業者システムL4、小売業者システムL5、およびエンドユーザーシステムL6が、常時または必要時に接続可能とされ、これらL4〜L6がサーバー58と常時または必要時に通信を行う。図示の例では、卸業者システムL4、小売業者システムL5、およびエンドユーザーシステムL6は、いずれもカメラ機能を有するスマートホン62,66,70において専用のアプリケーションを実行することにより構築される。卸業者と小売業者を総称して、本明細書では中間業者と称する。
スマートホン62,66,70は全く同じ機種・機能であってもよく、アプリケーションも同一のものであっても構わない。卸業者システムL4、小売業者システムL5、およびエンドユーザーシステムL6の機能の差は、それぞれの端末に入力される利用者IDによって切り替えるようにしてもよい。また、本発明はスマートホンの利用に限らず、ノート型コンピュータやデスクトップ型コンピュータ、もしくは専用端末を利用してもよい。
図3は、スマートホン62,66,70の内部構成を示す。各スマートホン62,66,70はCPU(中央処理装置)74を有し、CPU74内に演算装置76および制御装置78が構築されている。演算装置76はバスを介して主記憶装置80に接続され、主記憶装置80にはバスを介してキーボードやマイクなどの入力装置84、情報読取装置となるカメラ86、外部記憶装置82、ディスプレイやスピーカーなどの出力装置88が接続されている。
クライアント14、30,48、並びに、卸業者端末62、小売業者端末66、ユーザー端末70が、サーバー58と接続する場合には、各端末14,30,48、62,66,70から、例えば、ユーザーIDおよびパスワードをサーバー58へ送り、予めサーバー58に登録されているユーザーIDおよびパスワードと照合して、合致すればクライアントとして接続が許可されるなどの方法が採られる。ユーザーIDおよびパスワードは、接続の都度、各端末14,30,48、62,66,70から入力しても良いが、最初の接続時に入力されれば、スマートホンまたはコンピュータの外部記憶装置82に記憶され、次回の接続時からは、外部記憶装置82から自動的に読み出されて、サーバー58へ送られて自動的に接続が許可されることが好ましい。
この実施形態では、各クライアント14,30,48、62,66,70と、それらからの要求に応じて、データベース60に記憶された情報を処理するサーバー58とを備えているが、その代わりに、分散型台帳技術を用いたブロックチェーンデータベースを利用したシステムとしてもよい。この場合、データベースは、P2Pネットワークを有するブロックチェーンデータベースにより構成され、前記ブロックチェーンデータベース内の各ブロックには、タイムスタンプと前のブロックへのリンクが含まれる。ブロックチェーンデータベースを用いた場合には、ブロック内のデータを遡及的に変更することはできないため、シリアルコード等のデータ改竄がより困難になる利点が得られる。
[卸業者システムL4]
卸業者システムL4は、図2に示すように、卸業者が製造会社から三次包装体P4を仕入れた際に、卸業者が三次包装体P4を検査および登録するために使用される。さらに、卸業者が三次包装体P4をそのまま小売業者へ出荷したり、あるいは、卸業者が三次包装体P4を開いて二次包装体P3を取り出し、これら二次包装体P3を小売業者へ出荷する際に用いることもできる。二次包装体P3を取り出して出荷時に登録する必要があれば、その際の機能は、後述する小売業者システムL5の機能と基本的に同じである。
卸業者システムL4は、図2に示すように、卸業者が製造会社から三次包装体P4を仕入れた際に、卸業者が三次包装体P4を検査および登録するために使用される。さらに、卸業者が三次包装体P4をそのまま小売業者へ出荷したり、あるいは、卸業者が三次包装体P4を開いて二次包装体P3を取り出し、これら二次包装体P3を小売業者へ出荷する際に用いることもできる。二次包装体P3を取り出して出荷時に登録する必要があれば、その際の機能は、後述する小売業者システムL5の機能と基本的に同じである。
卸業者システムL4は卸業者端末62により構成され、卸業者端末62は、スマートホンに専用のアプリケーションを実行させることにより構築される。卸業者端末62は情報読取装置62Aを有する。情報読取装置62Aは、卸業者がカメラ装置86を三次包装体P4上の二次元バーコード47に向け、例えばディスプレイ上に画像47Aを表示した状態でシャッターを切ることにより、二次元バーコード47の情報を読み取る。
[小売業者システムL5]
小売業者システムL5は、小売業者が二次包装体P3を仕入れた際に、小売業者が二次包装体P3を検査および登録するために使用される。小売業者が存在しない場合には、卸業者から直接、エンドユーザーへ二次包装体P3が販売されるため、エンドユーザーシステムL6が使用される。小売業者が二次包装体P3をそのまま小売業者へ出荷したり、あるいは、小売業者が二次包装体P3を開いてパッケージP2を取り出し、これらパッケージP2をエンドユーザーへ出荷する際に用いることもできる。パッケージP2を取り出して出荷時に登録する必要があれば、その際の機能は、後述するエンドユーザーシステムL6の機能と基本的に同じでよい。
小売業者システムL5は、小売業者が二次包装体P3を仕入れた際に、小売業者が二次包装体P3を検査および登録するために使用される。小売業者が存在しない場合には、卸業者から直接、エンドユーザーへ二次包装体P3が販売されるため、エンドユーザーシステムL6が使用される。小売業者が二次包装体P3をそのまま小売業者へ出荷したり、あるいは、小売業者が二次包装体P3を開いてパッケージP2を取り出し、これらパッケージP2をエンドユーザーへ出荷する際に用いることもできる。パッケージP2を取り出して出荷時に登録する必要があれば、その際の機能は、後述するエンドユーザーシステムL6の機能と基本的に同じでよい。
小売業者システムL5は、小売業者端末66により構成され、小売業者端末66は、スマートホンに専用のアプリケーションを実行させることにより構築される。小売業者端末66は情報読取装置66Aを有し、情報読取装置66Aは、卸業者がカメラ装置86を二次包装体P3上の二次元バーコード29に向け、例えばディスプレイ上に画像29Aを表示した状態でシャッターを切ることにより、二次元バーコード29の情報を読み取る。
[エンドユーザーシステムL6]
エンドユーザーシステムL6は、エンドユーザーがパッケージP2または二次包装体P3を購入する直前、または、購入した直後に、エンドユーザーがパッケージP2または二次包装体P3の真贋を確認するために使用される。購入する直前に検査を行う場合には、偽物であることが判明したら、購入を止めることができる。購入した直後に検査を行う場合には、偽物であることが判明したら、品物を返品して購入金額の返却を受けるか、別の品物と交換することができる。
エンドユーザーシステムL6は、エンドユーザーがパッケージP2または二次包装体P3を購入する直前、または、購入した直後に、エンドユーザーがパッケージP2または二次包装体P3の真贋を確認するために使用される。購入する直前に検査を行う場合には、偽物であることが判明したら、購入を止めることができる。購入した直後に検査を行う場合には、偽物であることが判明したら、品物を返品して購入金額の返却を受けるか、別の品物と交換することができる。
エンドユーザーシステムL6は、ユーザー端末70により構成され、ユーザー端末70は、スマートホンに専用のアプリケーションを実行させることにより構築される。ユーザー端末70は情報読取装置70Aを有し、情報読取装置70Aは、エンドユーザーがカメラ装置86をパッケージP2上の大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15に向け、例えばディスプレイ上に大分類シリアルコード13の画像13Aと小分類シリアルコード15の画像15Aを共に表示した状態でシャッターを切ることにより、大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15の情報を読み取る。必要であれば、大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15を2回に分けて撮影し、個別に情報を読み取ることも可能である。
[サーバー58]
サーバー58には、専用のコンピュータプログラムを実行することにより、データベース60の検索を行う検索装置58Aと、製品の真贋を判定する真贋判定装置58Bと、データベース60への情報登録を担う情報登録装置58Cとが構築されている。
サーバー58には、専用のコンピュータプログラムを実行することにより、データベース60の検索を行う検索装置58Aと、製品の真贋を判定する真贋判定装置58Bと、データベース60への情報登録を担う情報登録装置58Cとが構築されている。
検索装置58Aは、卸業者端末62、小売業者端末66、およびユーザー端末70内に構築される情報読取装置が読み取った三次包装体P4の二次元バーコード47、二次包装体P3の二次元バーコード29、またはパッケージP2の大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15の組み合わせをデータベース60内で検索し、発見されたデータセットに各端末62,66,70が保持する卸業者情報、小売業者情報、もしくはユーザー情報を加えてデータベース60に記憶させる。検索装置58Aは、必要であれば、三次包装体P4のシリアルコードから、その中に含まれる二次包装体P3のデータセットを検索し、さらに二次包装体P3に含まれるパッケージP2のデータセットまでも検索して取得することができる。
真贋判定装置58Bは、卸業者端末62、小売業者端末66、またはユーザー端末70から要求を受けた場合に、送られてきたシリアルコードに該当するデータセットが存在しない場合には、送信元の卸業者端末62、小売業者端末66、またはユーザー端末70の出力装置88において異常表示させる。
真贋判定装置58Bはまた、ユーザー端末70から送られてきた大分類シリアルコード13および/または小分類シリアルコード15に対応する製品情報に異常があるときには、ユーザー端末70の出力装置88において異常表示させる。
製品情報に異常がある場合とは、例えば、以下のような場合である。
(1)医薬品の名称や商標や効能が誤っている。
(2)医薬品の使用期限が過ぎている。
(3)医薬品の製造年月日が古すぎるまたは新しすぎて異常である。
(4)医薬品の製造者、医薬品の製造場所があり得ない情報を示している。
(5)医薬品のロット番号が存在しない番号を示している。
(6)本来は含まれているはずの情報が欠落しているか、本来は存在しないはずの余計な情報を含んでいる。
(7)元々の存在個数を超えた個数の読取が行われた大分類シリアルコード13および/または小分類シリアルコード15であった。
(1)医薬品の名称や商標や効能が誤っている。
(2)医薬品の使用期限が過ぎている。
(3)医薬品の製造年月日が古すぎるまたは新しすぎて異常である。
(4)医薬品の製造者、医薬品の製造場所があり得ない情報を示している。
(5)医薬品のロット番号が存在しない番号を示している。
(6)本来は含まれているはずの情報が欠落しているか、本来は存在しないはずの余計な情報を含んでいる。
(7)元々の存在個数を超えた個数の読取が行われた大分類シリアルコード13および/または小分類シリアルコード15であった。
図7は、製品の製造工程L1〜L3および販売工程L4〜L6の各段階における対象物P2〜P4、各端末からデータベース60へ入力される利用者ID:A1〜A6、データベース60で記憶されている製品情報B1の推移を示した説明図である。製品情報B1は、パッケージ製造ラインL1で入力された情報がそのまま維持される。
図8は、卸業者端末62、小売業者端末66、およびユーザー端末70における異常表示(a)および正常表示(b)の例を示している。この例では、異常な場合に「FAKE」および「×」を表示し、正常な場合に「REAL」および「○」を表示しているが、このような例に限定されず、より詳細に異常な点を文字列で表示してもよいし、スピーカーを通じて「偽物の可能性があります」等の音声でアナウンスを行ってもよい。
上記の真贋判定システム1の作用を、図9および図10に示すフローチャートを参照しつつ説明する。図9は製造側のフロー、図10は販売側のフローを示す。
[製造側のフロー]
図9および図1に示すように、製造側のフローパッケージ製造ラインL1では、第1シート2を送り機構10によって間欠的に長手方向に送りながら、錠剤分配装置3A
によって各ポケット4内に錠剤P1を一つずつ入れる。一方、シール装置8が第1シート2と同速で第2シート6を間欠的に送る(工程S1)。カメラ12が、間欠的に送られてくる第2シート6の表面に設けられている大分類シリアルコード13を一つずつ撮影し、大分類シリアルコード13の情報を読み取ってクライアント14に伝達する(工程S2)。
図9および図1に示すように、製造側のフローパッケージ製造ラインL1では、第1シート2を送り機構10によって間欠的に長手方向に送りながら、錠剤分配装置3A
によって各ポケット4内に錠剤P1を一つずつ入れる。一方、シール装置8が第1シート2と同速で第2シート6を間欠的に送る(工程S1)。カメラ12が、間欠的に送られてくる第2シート6の表面に設けられている大分類シリアルコード13を一つずつ撮影し、大分類シリアルコード13の情報を読み取ってクライアント14に伝達する(工程S2)。
コード生成装置20はクライアント14からの指示により小分類シリアルコード15を生成する(工程S3)。シール装置8が第1シート2の上に第2シート6を被せて第1シート2に接着し、錠剤P1をポケット4内に封止する(工程S4)。
クライアント14は小分類コード生成装置20からそのパッケージP2に封入された製品の情報および小分類シリアルコード15を呼び出し、カメラ12が読み込んだそのパッケージP2に対応するシリアルコードの情報と合わせてデータセットとして、インターネット56を介してサーバー58に送る。サーバー58は、受信したデータセットを順次データベース60に記憶させる(工程S5)。
クライアント14はプリンタ11を作動させ、コード生成装置20が生成した小分類シリアルコード15を第2シート6の表面に付与する(工程S6)。切断装置9が張り合わされたシート2,6を幅方向に一定距離ずつ切断してパッケージP2毎に分割する。
次に、二次包装ラインL2では、上流工程から搬送されてくるパッケージP2の大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15を図示しないカメラで読み込み、個々のパッケージP2をクライアント30で一次記憶しながら、一定数のパッケージP2を箱26に詰め、パッケージ組立装置(図示略)により蓋を閉じて二次包装体P3を製造する(工程S7)。二次包装体P3が製造される毎に、シリアルコード生成装置36が新規なシリアルコードを生成する(工程S8)。
クライアント30は、二次包装体P3のシリアルコードを二次元バーコードに変換してプリンタ28へ送り、プリンタ28は二次包装体P3の一部(例えば上面)に二次元バーコード29を印刷する(工程S9)。クライアント30は、二次包装体P3毎に、二次包装体P3のシリアルコードと、収容されている全てのパッケージP2の大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15とをデータセットとし、このデータセットをインターネット56を介してサーバー58に送る。サーバー58はデータベース60にそのデータセットを記憶させる(工程S10)。
次に、三次包装ラインL3では、上流工程から搬送されてくる二次包装体P3のシリアルコードを図示しないカメラで読み込み、個々の二次包装体P3のシリアルコードをクライアント48で一次記憶しながら、一定数の二次包装体P3を大箱44に詰め、組立装置(図示略)により蓋を閉じて三次包装体P4を製造する(工程S11)。三次包装体P4が製造される毎に、シリアルコード生成装置52が三次包装体P4の新規なシリアルコードを生成する(工程S12)。
クライアント48は、三次包装体P4のシリアルコードを二次元バーコードに変換してプリンタ46へ送り、プリンタ46は三次包装体P4の一部(例えば上面)に二次元バーコード47を印刷する(工程S13)。クライアント48は、三次包装体P4のシリアルコードとそれに含まれる全ての二次包装体P3のシリアルコードをデータセットとして、インターネット56を介してサーバー58に送る。サーバー58は、データベース60に三次包装体P4のデータセットを記憶させる(工程S14)。こうして製造された三次包装体P4が製造会社から販売店へと出荷される(工程S15)。
[卸業者システムL4のフロー]
図10に示すように、卸業者システムL4では、卸業者が三次包装体P4を仕入れた際(工程S16)に、卸業者がスマートホンのアプリケーションを起動し、卸業者端末62を構築する。卸業者はカメラ装置86により三次包装体P4上の二次元バーコード47を撮影する(工程S17)。情報読取装置62Aが二次元バーコード47の情報を取得し、卸業者端末62は三次包装体P4のシリアルコードをサーバー58へ送る。サーバー58内の検索装置58Aは、データベース60内で三次包装体P4のシリアルコードを検索し、三次包装体P4のデータセットが発見されたら、そのデータセットに、卸業者情報を追記する(工程S18)。卸業者情報としては、卸業者のID、アクセス時間、卸業者の名称や位置情報などのうち1または2以上の組み合わせが使用できる。
図10に示すように、卸業者システムL4では、卸業者が三次包装体P4を仕入れた際(工程S16)に、卸業者がスマートホンのアプリケーションを起動し、卸業者端末62を構築する。卸業者はカメラ装置86により三次包装体P4上の二次元バーコード47を撮影する(工程S17)。情報読取装置62Aが二次元バーコード47の情報を取得し、卸業者端末62は三次包装体P4のシリアルコードをサーバー58へ送る。サーバー58内の検索装置58Aは、データベース60内で三次包装体P4のシリアルコードを検索し、三次包装体P4のデータセットが発見されたら、そのデータセットに、卸業者情報を追記する(工程S18)。卸業者情報としては、卸業者のID、アクセス時間、卸業者の名称や位置情報などのうち1または2以上の組み合わせが使用できる。
サーバー58の真贋判定装置58Bは、データベース60内で三次包装体P4のシリアルコードが発見できない場合には、卸業者端末62において異常判定結果を表示させる(工程S19)。異常表示としては、図8(a)に示すようにディスプレイに異常である旨を表示してもよいし、スピーカーから警報を発してもよいし、両方を行ってもよい(この点は以下同様である)(工程S20)。これにより、卸業者は偽造に気づくことができる。
[卸業者システムL4でのオプションの真贋判定]
サーバー58の真贋判定装置58Bは、データベース60内で三次包装体P4のシリアルコードが発見できた場合に、さらに三次包装体P4のシリアルコードに紐付けられている二次包装体P3のシリアルコードを次々にデータベース60内で検索し、全てのシリアルコードが存在するか調べてもよい。全てのシリアルコードが存在していない場合には異常表示を行い、全てのシリアルコードが存在した場合には正常表示を行う。この場合、偽造防止の精度を高められる。
サーバー58の真贋判定装置58Bは、データベース60内で三次包装体P4のシリアルコードが発見できた場合に、さらに三次包装体P4のシリアルコードに紐付けられている二次包装体P3のシリアルコードを次々にデータベース60内で検索し、全てのシリアルコードが存在するか調べてもよい。全てのシリアルコードが存在していない場合には異常表示を行い、全てのシリアルコードが存在した場合には正常表示を行う。この場合、偽造防止の精度を高められる。
[小売業者システムL5のフロー]
小売業者システムL5では、小売業者が二次包装体P3を仕入れた際(工程S21)に、小売業者がスマートホンのアプリケーションを起動し、小売業者端末66を構築する。小売業者はカメラ装置86により二次包装体P3上の二次元バーコード29を撮影する(工程S22)。情報読取装置66Aが二次元バーコード29の情報を解析して、二次包装体P3のシリアルコードの情報を取得し、データベース60内を検索する。
小売業者システムL5では、小売業者が二次包装体P3を仕入れた際(工程S21)に、小売業者がスマートホンのアプリケーションを起動し、小売業者端末66を構築する。小売業者はカメラ装置86により二次包装体P3上の二次元バーコード29を撮影する(工程S22)。情報読取装置66Aが二次元バーコード29の情報を解析して、二次包装体P3のシリアルコードの情報を取得し、データベース60内を検索する。
データベース60内で三次包装体P4のデータセットが発見されたら、小売業者端末66で正常表示を行うと共に、発見されたデータセットに、小売業者情報を追記する(工程S23)。小売業者情報としては、小売業者のID、アクセス時間、小売業者の名称や位置情報などのうち1または2以上の組み合わせが使用できる。データベース60内で二次包装体P3のシリアルコードが発見できない場合(工程S24)には、小売業者端末66において異常表示させる(工程S25)。これにより、小売業者は偽造に気づくことができる。
[小売業者システムL5でのオプションの真贋判定1]
サーバー58の真贋判定装置58Bは、データベース60内で二次包装体P3のシリアルコードが発見できた場合に、さらに二次包装体P3のシリアルコードに紐付けられているパッケージP2の大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15の組み合わせを次々にデータベース60内で検索し、全ての組み合わせが存在するか調べてもよい。全ての組み合わせが存在していない場合にはその旨を記載した異常表示を行い、全ての組み合わせが存在した場合には正常表示を行う。この場合、偽造防止の精度を高められる。
サーバー58の真贋判定装置58Bは、データベース60内で二次包装体P3のシリアルコードが発見できた場合に、さらに二次包装体P3のシリアルコードに紐付けられているパッケージP2の大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15の組み合わせを次々にデータベース60内で検索し、全ての組み合わせが存在するか調べてもよい。全ての組み合わせが存在していない場合にはその旨を記載した異常表示を行い、全ての組み合わせが存在した場合には正常表示を行う。この場合、偽造防止の精度を高められる。
[小売業者システムL5でのオプションの真贋判定2]
サーバー58の真贋判定装置58Bは、二次包装体P3に紐付けられている卸業者情報を、予めデータベース60に登録されている単数または複数の卸業者の情報と比較し、登録されている卸業者によって販売されたものであるかを確認することもできる。登録されている卸業者によって販売されたものでない場合は、小売業者端末66において異常表示させてもよい。この時の異常表示は、製造者が一致しない場合の異常表示とは表示の方法を異ならせてもよい。
サーバー58の真贋判定装置58Bは、二次包装体P3に紐付けられている卸業者情報を、予めデータベース60に登録されている単数または複数の卸業者の情報と比較し、登録されている卸業者によって販売されたものであるかを確認することもできる。登録されている卸業者によって販売されたものでない場合は、小売業者端末66において異常表示させてもよい。この時の異常表示は、製造者が一致しない場合の異常表示とは表示の方法を異ならせてもよい。
[エンドユーザーシステムL6のフロー]
エンドユーザーシステムL6では、エンドユーザーがパッケージP2を購入しようとする際(工程S26)に、エンドユーザーがスマートホンのアプリケーションを起動し、ユーザー端末70を構築する。エンドユーザーはカメラ装置86によりパッケージP2上の大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15を撮影する(工程S27)。情報読取装置70Aが大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15の情報を取得してサーバー58へ送る。サーバー58内の検索装置58Aは、データベース60内でパッケージP2の大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15の組み合わせを検索し、パッケージP2のデータセットが発見されたら、そのデータセットに、エンドユーザー情報を追記する(工程S28)。エンドユーザー情報としては、エンドユーザーのID、アクセス時間、エンドユーザーの名称や位置情報などのうち1または2以上の組み合わせが使用できる。
エンドユーザーシステムL6では、エンドユーザーがパッケージP2を購入しようとする際(工程S26)に、エンドユーザーがスマートホンのアプリケーションを起動し、ユーザー端末70を構築する。エンドユーザーはカメラ装置86によりパッケージP2上の大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15を撮影する(工程S27)。情報読取装置70Aが大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15の情報を取得してサーバー58へ送る。サーバー58内の検索装置58Aは、データベース60内でパッケージP2の大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15の組み合わせを検索し、パッケージP2のデータセットが発見されたら、そのデータセットに、エンドユーザー情報を追記する(工程S28)。エンドユーザー情報としては、エンドユーザーのID、アクセス時間、エンドユーザーの名称や位置情報などのうち1または2以上の組み合わせが使用できる。
サーバー58の真贋判定装置58Bは、パッケージP2のシリアルコードが発見できない場合には(工程S29)、エンドユーザー端末70において異常表示させる(工程S30)。これにより、エンドユーザーはパッケージP2の偽造に気づいて購入を止めるか、既に購入済みであれば返品を求めることができる。
[エンドユーザーシステムL6でのオプションの真贋判定2]
サーバー58の真贋判定装置58Bは、パッケージP2に紐付けられている卸業者/小売業者の情報を、予めデータベース60に登録されている単数または複数の卸業者/小売業者の情報と比較し、登録されている卸業者/小売業者によって販売されたものであるかを確認することもできる。登録されている卸業者/小売業者によって販売されたものでない場合は、エンドユーザー端末70において異常表示させてもよい。この時の異常表示は、製造者が一致しない場合の異常表示とは表示の方法を異ならせてもよい。卸業者が一致しない場合と、小売業者が一致しない場合とで、異常表示の方法を互いに異ならせてもよい。
サーバー58の真贋判定装置58Bは、パッケージP2に紐付けられている卸業者/小売業者の情報を、予めデータベース60に登録されている単数または複数の卸業者/小売業者の情報と比較し、登録されている卸業者/小売業者によって販売されたものであるかを確認することもできる。登録されている卸業者/小売業者によって販売されたものでない場合は、エンドユーザー端末70において異常表示させてもよい。この時の異常表示は、製造者が一致しない場合の異常表示とは表示の方法を異ならせてもよい。卸業者が一致しない場合と、小売業者が一致しない場合とで、異常表示の方法を互いに異ならせてもよい。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態の製品の真贋判定システムによれば、大分類シリアルコード13が予め設けられているパッケージP2を使用する一方、パッケージP2に錠剤P1を収容する際には、大分類シリアルコード13の情報を補うための小分類シリアルコード15を各パッケージP2に付与することにより、錠剤P1の製造者が付与すべき小分類シリアルコード15の情報量を減らすことができ、製薬会社における製造効率を高め、設備コストを低下させることができる。
以上説明したように、本実施形態の製品の真贋判定システムによれば、大分類シリアルコード13が予め設けられているパッケージP2を使用する一方、パッケージP2に錠剤P1を収容する際には、大分類シリアルコード13の情報を補うための小分類シリアルコード15を各パッケージP2に付与することにより、錠剤P1の製造者が付与すべき小分類シリアルコード15の情報量を減らすことができ、製薬会社における製造効率を高め、設備コストを低下させることができる。
また、パッケージP2毎に、大分類シリアルコード13、小分類シリアルコード15、および製品情報とをデータベース60にデータセットとして記憶させる一方、ユーザー端末70では、パッケージP2の大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15を読み取り、読み取った大分類シリアルコード13および小分類シリアルコード15の組み合わせをデータベース60に照会するから、データベース60に記憶されるパッケージP2毎の情報量を必要十分に確保できるうえ、データセット数が膨大であっても、その中から十分な精度で個々のパッケージP2について検索を行うことが可能である。したがって、従来方法に比してシステム全体にかかるコストを削減しつつ、製品の偽造を発見する精度を向上することができ、真贋判断の確実性を高めることができる。
また、卸売業者、小売業者、エンドユーザーの各段階での真贋判断が行えるので、医薬品の流通経路に模造品が進入することを効果的に差し止めることができ、偽造品の混入がしにくく、偽造品の流通を流通網の全域に亘って防止する効果が高いうえ、万一、偽造品の混入が生じた場合にも、データベース60内の情報を時系列に調べることにより、いずれの段階で生じたかの判別が可能である。これは、製造会社にとって偽造の防止を図る上で価値がある。
さらに、二次包装体P3やパッケージP2のシリアルコードに紐付けられてデータベース60に保存されている卸業者/小売業者の位置情報を、予めデータベース60に登録されている単数または複数の卸業者/小売業者の位置情報とそれぞれ比較し、登録されている卸業者/小売業者によって販売されたものであるかを確認した場合には、卸業者/小売業者における偽造を検出することも可能である。
前記実施形態におけるオプションの機能として、データベース60に蓄えた異常の記録をサーバー58によって集計して、製造会社のコンピュータへ定期的または不定期に電子メール等で通知したり、あるいは真贋判定システムのプログラムまたはアプリケーション上で表示してもよい。表示の方法としては、いずれの医薬品について、どのような偽造品が見付かったかをリスト化して表示することが可能である。このような通知を行うことにより、製造会社、卸業者、小売業者、エンドユーザーがそれぞれの立場で、偽造されやすい特定の医薬品に対して深い注意を払うことが可能となる。
[他の変形例]
本発明の製品の真贋判定システムは、前記実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲においていかなる変更を行ってもよい。例えば、パッケージP2、二次包装体P3、三次包装体P4の一定の数毎に同一のシリアルコードを付与する場合には、真贋判定装置が同一のシリアルコードが撮影されたパッケージP2、二次包装体P3、三次包装体P4の個数をカウントし、本来あるべき個数に達した後に、再び同じシリアルコードが撮影された場合に、異常表示する構成としてもよい。
本発明の製品の真贋判定システムは、前記実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲においていかなる変更を行ってもよい。例えば、パッケージP2、二次包装体P3、三次包装体P4の一定の数毎に同一のシリアルコードを付与する場合には、真贋判定装置が同一のシリアルコードが撮影されたパッケージP2、二次包装体P3、三次包装体P4の個数をカウントし、本来あるべき個数に達した後に、再び同じシリアルコードが撮影された場合に、異常表示する構成としてもよい。
本発明の製品の真贋判定システムによれば、大分類シリアルコードが予め設けられているパッケージを使用する一方、パッケージに製品を収容する際には、前記大分類シリアルコードの情報を補うための前記小分類シリアルコードを各パッケージに付与することにより、大分類のシリアルコード付与の際には一定量のパッケージに対しての同一の印刷版を用いることができるために、製造効率の向上および製造コストの削減ができ、小分類のシリアルコード付与の際には、付与するシリアルコードの情報量を減らすことができるために高度な印刷技術が不要となり、いずれの工程においても製造効率の向上及び製造コストの抑制ができる。
また、前記パッケージ毎に、前記大分類シリアルコード、前記小分類シリアルコード、および前記パッケージに収容した製品の情報とをデータベースにデータセットとして記憶させる一方、ユーザー側では、前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードを読み取り、読み取った前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードの組み合わせを前記データベースに照会するから、データベースに記憶されるパッケージ毎の情報量を必要十分に確保できるうえ、データセット数が膨大であっても、その中から十分な精度で個々のパッケージについて検索を行うことが可能である。
したがって、従来方法に比してシステム全体にかかるコストを削減しつつ、製品の偽造を発見する精度を向上することができ、真贋判断の確実性を高めることができるから、本発明は産業上の利用が可能である。
1:製品の真贋判定システム、2:第1シート、3A:錠剤分配装置、4:ポケット、6:第2シート、8:ロール、9:切断装置、10:ロール、11:プリンタ(コード付与装置)、12:カメラ、13:大分類シリアルコード、13A:画像、14:クライアント、15:小分類シリアルコード、15A:画像、16:モニタ、20:小分類コード生成装置、22:コンベヤ、24:ロール、26:箱、28:プリンタ、29:二次元バーコード、29A:画像、30:クライアント、32:モニタ、36:シリアルコード生成装置、40:コンベヤ、42:ロール、44:大箱、46:プリンタ、47:二次元バーコード、47A:画像、48:クライアント、50:モニタ、52:シリアルコード生成装置、56:インターネット、58:サーバー、58A:検索装置、58B:真贋判定装置、58C:情報登録装置、60:データベース、62:卸業者端末、62A:情報読取装置(カメラ)、66:小売業者端末、66A:情報読取装置(カメラ)、70:ユーザー端末、70A:情報読取装置(カメラ)、74:CPU、76:演算装置、78:制御装置、80:主記憶装置、82:外部記憶装置、84:入力装置、88:出力装置。
Claims (9)
- 製品の真贋判定システムであって、
予め大分類シリアルコードが付与されているパッケージ毎に小分類シリアルコードを生成する小分類コード生成装置と、
前記パッケージに製品を収容する際に、前記パッケージに付与されている大分類シリアルコードと同じ面に前記小分類シリアルコードを付与するコード付与装置と、
前記パッケージ毎に、前記大分類シリアルコード、前記小分類シリアルコード、および前記パッケージに収容した製品の情報とを、データセットとして記憶するデータベースと、
ユーザー端末に構築され、前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードを読み取るシリアルコードリーダーと、
前記シリアルコードリーダーが読み取った前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードの組み合わせを前記データベースに照会し、前記組み合わせが前記データベースに存在しない、または、前記データベースに記憶された製品の情報に異常がある場合に、前記ユーザー端末に異常表示をさせる真贋判定装置と、
前記シリアルコードリーダーが読み取りを行った際のユーザー情報を、前記データベース内のデータセットに加えて前記データベースに記憶させる履歴情報追記装置とを具備する製品の真贋判定システム。 - 製品の真贋判定システムであって、
予め大分類シリアルコードが付与されているパッケージ毎に小分類シリアルコードを生成する小分類コード生成装置と、
前記パッケージに製品を収容する際に、前記パッケージに付与されている大分類シリアルコードと同じ面に前記小分類シリアルコードを付与するコード付与装置と、
前記パッケージ毎に、前記大分類シリアルコード、前記小分類シリアルコード、および前記パッケージに収容した製品の情報とを、データセットとして記憶するデータベースと、
前記パッケージを二次包装体に収容する際に、収容された前記パッケージのシリアルコードと、前記二次包装体を識別するためのシリアルコードとをデータセットとして前記データベースに記憶させる登録装置と、
前記二次包装体を識別するためのシリアルコードを前記二次包装体に付与するコード付与装置と、
中間業者端末に構築され、前記二次包装体に付与されたシリアルコードを読み取るシリアルコードリーダーと、
前記中間業者端末の読取装置が読み取った前記二次包装体のシリアルコードを前記データベースで検索し、存在しなければ前記中間業者端末に異常を表示させ、存在した場合には発見された前記データセットに前記中間業者の情報を加えて前記データベースに記憶させる検索装置と、
ユーザー端末に構築され、前記パッケージの前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードを読み取るシリアルコードリーダーと、
前記シリアルコードリーダーが読み取った前記大分類シリアルコードおよび前記小分類シリアルコードの組み合わせを前記データベースに照会し、前記組み合わせが前記データベースに存在しない、または、前記データベースに記憶された製品の情報に異常がある場合に、前記ユーザー端末に異常表示をさせる真贋判定装置と、
前記シリアルコードリーダーが読み取りを行った際のユーザー情報を、前記データベース内のデータセットに加えて前記データベースに記憶させる履歴情報追記装置とを具備する製品の真贋判定システム。 - 第1シートを供給する第1シート供給装置と、
予め大分類シリアルコードが設けられた第2シートを供給する第2シート供給装置と、
前記第1シートと前記第2シートの間に製品を配置して前記第1シートと前記第2シートを接合するシール装置と、
前記第2シートに付与されている前記大分類シリアルコードと同じ面に前記小分類シリアルコードを付与する前記コード付与装置と、
前記接合された前記第1シートと前記第2シートを切断して前記パッケージとする切断装置とを具備する請求項1または2記載の製品の真贋判定システム。 - 前記製品は医薬品であり、前記製品の情報は、前記医薬品の効能、前記医薬品の使用期限、前記医薬品の製造年月日、前記医薬品の製造者、前記医薬品の製造場所、および、前記医薬品のロット番号のうち少なくとも1以上の情報を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の製品の真贋判定システム。
- 前記ユーザー情報は、前記読み取りを行った時間情報、前記読み取りを行ったユーザーのID情報、前記ユーザーの所在地情報のうち少なくとも1以上の情報を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の製品の真贋判定システム。
- 前記大分類シリアルコードは二次元バーコード、一次元バーコード、文字列、またはRFIDタグにより前記パッケージに付与されており、前記小分類シリアルコードは、二次元バーコード、一次元バーコード、または文字列であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の製品の真贋判定システム。
- 前記パッケージは、ブリスターパックまたはストリップパックであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の製品の真贋判定システム。
- 前記真贋判定装置および前記履歴情報追記装置は、インターネットに接続されたサーバー内に構築され、前記ユーザー端末はインターネットを介して前記サーバーに接続可能とされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の製品の真贋判定システム。
- 前記データベースは、P2Pネットワークを有するブロックチェーンデータベースにより構成され、前記ブロックチェーンデータベース内の各ブロックには、タイムスタンプと前のブロックへのリンクが含まれていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の製品の真贋判定システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018234942A JP2020095649A (ja) | 2018-12-14 | 2018-12-14 | 製品の真贋判定システム |
Applications Claiming Priority (1)
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