以下に引用又は依拠した全ての文書は、引用例として本明細書に明示的に組み込まれる。
グルコキナーゼ(GK)は、哺乳動物で見い出される4種のヘキソキナーゼのうちの1種である(Colowick, S.P., in The Enzymes, Vol. 9 (P. Boyer, ed). Academic Press, New York, NY, pages 1-48, 1973)。ヘキソキナーゼ類は、グルコースの代謝の第1段階、即ち、グルコース−6−リン酸へのグルコースの変換を触媒する。グルコキナーゼは、細胞分布が限定されており、主として膵β細胞及び肝実質細胞で見い出される。更に、GKは、全身のグルコース恒常性において重要な役割を果たすことが知られている、これら2種の細胞型におけるグルコース代謝の律速酵素である(Chipkin, S.R., Kelly, K.L., and Ruderman, N.B. in Joslin’s Diabetes (C.R. Khan and G.C. Wier, eds)., Lea and Febiger, Philadelphia, PA, pages 97-115, 1994)。GKが最大半量の活性を示すグルコースの濃度は、約8mMである。他の3種のヘキソキナーゼは、はるかに低い濃度(<1mM)のグルコースで飽和する。したがって、GK経路を経由するグルコースの流量は、炭水化物含有食の摂取後に血中グルコースの濃度が空腹時(5mM)から食後(≒10〜15mM)レベルに増加するにつれ上昇する(Printz, R.G., Magnuson, M.A., and Granner, D.K. in Ann. Rev. Nutrition Vol. 13 (R.E. Olson, D.M. Bier, and D.B. McCormick, eds)., Annual Review, Inc., Palo Alto, CA, pages 463-496, 1993)。これらの知見は、過去数十年にわたり、GKが、β細胞及び肝細胞においてグルコースセンサーとして機能するという仮説に寄与してきた(Meglasson, M.D. and Matschinsky, F.M. Amer. J. Physiol. 246, E1-E13, 1984)。近年、トランスジェニック動物での研究により、GKは、全身のグルコース恒常性において実際に重要な役割を果たすことが確認されている。GKを発現しない動物は、重症の糖尿病で生まれて数日以内に死ぬが、一方GKを過剰発現する動物は、耐糖能が改善した(Grupe, A., Hultgren, B., Ryan, A. et al., Cell 83, 69-78, 1995; Ferrie, T., Riu, E., Bosch, F. et al., FASEB J., 10, 1213-1218, 1996)。グルコース曝露の増加は、β細胞のGKを介してインスリン分泌の増加につながり、そして肝細胞ではグリコーゲン沈着の増加及び恐らくグルコース産生の減少につながる。
II型若年発症成人型糖尿病(MODY−2)がGK遺伝子の機能喪失型突然変異に起因するという知見は、GKがヒトにおいてもグルコースセンサーとして機能することを示唆している(Liang, Y., Kesavan, P., Wang, L. et al., Biochem. J. 309, 167-173, 1995)。ヒトのグルコース代謝の調節におけるGKの重要な役割を支持する更なる証拠は、酵素活性が増大したGKの突然変異形を発現する患者の同定により提供された。これらの患者は、不適切に高レベルの血漿インスリンを伴う空腹時低血糖を示す(Glaser, B., Kesavan, P., Heyman, M. et al., New England J. Med. 338, 226-230, 1998)。GK遺伝子の突然変異は、II型糖尿病の患者の大部分では見られないが、GKを活性化し、それによってGKセンサーシステムの感受性を増大させる化合物は、それでもなお全てのII型糖尿病に特徴的な高血糖の処置に有用であろう。グルコキナーゼアクチベーターは、β細胞及び肝細胞におけるグルコース代謝の流量を増加させ、そしてこれが、インスリン分泌の増加につながる。このような物質は、II型糖尿病を処置するのに有用であろう。
当然のことながら、本明細書に使用される用語は、特定の実施態様を記述することを目的としており、限定する意図はない。更に、本明細書に記載される方法、装置及び材料と類似又は同等である任意のそれらは、本発明の実施又は試験において使用することができるが、好ましい方法、装置及び材料をここに記述する。
本明細書において使用されるとき、「アルキル」という用語は、単独で又は他の基と組合せて、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜16個の炭素原子、更に好ましくは1〜10個の炭素原子の分岐鎖又は直鎖の一価飽和脂肪族炭化水素基のことをいう。
本明細書において使用されるとき、「アシル」という用語は、カルボニル基を介して結合された、場合により置換されているアルキル、アルコキシ、アミノ、シクロアルキル、複素環、アリール又はヘテロアリール基を意味し、そしてアセチル、−C(O)−低級アルキル(分岐又は非分岐であり、非置換であるか又はアルコキシ若しくはシクロアルキルで置換されている)、−C(O)−シクロアルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキル(非置換であるか又はメチルで置換されている)、−C(O)−アリール、−C(O)−アルコキシ、−C(O)−N−アルキル及び−C(O)−ヘテロアリール(非置換であるか又はメチルで置換されている)などのような基を包含する。
「シクロアルキル」という用語は、3〜10個、好ましくは3〜6個の炭素原子の一価の単環式又は多環式炭素環基のことをいう。この用語は更に、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニル、アダマンチル、インダニルなどのような基を典型例とする。好ましい実施態様において、「シクロアルキル」部分は、1個、2個、3個又は4個の置換基で場合により置換されていてもよい(以下の実施例又は特許請求の範囲に特に断りない限り、該置換基がそれ以上に置換されないという了解のもとに)。該置換基の一例は、(=O)である。
「ヘテロシクロアルキル」という用語は、炭素環原子のうちの1個、2個又は3個が、N、O又はSのようなヘテロ原子により置換されている、単環式又は多環式アルキル環を意味する。ヘテロシクロアルキル基の例は、特に限定されないが、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキサニルなどを包含する。このヘテロシクロアルキル基は、非置換であっても、又は置換されていてもよく、そして結合は、適宜その炭素骨格を介するか、又はそのヘテロ原子を介してもよい(以下の実施例又は特許請求の範囲に特に断りない限り、該置換基がそれ以上に置換されないという了解のもとに)。
「低級アルキル」という用語は、単独で又は他の基と組合せて、1〜9個の炭素原子、好ましくは1〜6個の炭素原子、更に好ましくは1〜4個の炭素原子の分岐鎖又は直鎖のアルキル基のことをいう。この用語は更に、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、2−エチルブチルなどのような基を典型例とする。
「アリール」という用語は、少なくとも1個の芳香環を有する、6〜12個の炭素原子の芳香族の単環式又は多環式炭素環基のことをいう。このような基の例は、特に限定されないが、フェニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、1,2−ジヒドロナフタレン、インダニル、1H−インデニルなどを包含する。
このアルキル、低級アルキル及びアリール基は、置換されていても、又は非置換であってもよい。置換されているとき、一般には例えば、1〜4個の置換基が存在するだろう(以下の実施例又は特許請求の範囲に特に断りない限り、該置換基がそれ以上に置換されないという了解のもとに)。これらの置換基は、場合によりこれらが結合しているアルキル、低級アルキル又はアリール基と環を形成してもよい。置換基は、例えば、−N(CH3)2、ハロゲン、−シアノ、−低級アルキル、−アルコキシ、−SO2CH3、−CF3、−C(CH3)2OH、−CH(CH3)OH、−C(CH3)(C(CH3)2)OH、−SO2(CH2)2OH、−NH(SO2CH3)、−C(O)CH3、−C(CH2CH3)2OH、−N(CH3)2、−SO2CH(CH3)2、−SO2(CH2)2OCH2CH3、−SO2(CH2)2N(CH3)2、ピラゾール及び−SO2(CH2)2−モルホリンを包含することができる。
「ヘテロアリール」という用語は、N、O、及びSから選択される1個、2個、又は3個の環ヘテロ原子を含有し、残りの環原子がCである、少なくとも1個の芳香環を有する、5〜12個の原子の芳香族の単環式又は多環式基のことをいう。ヘテロアリール基の1個又は2個の環炭素原子は、カルボニル基で置換されていてもよい。
上記のヘテロアリール基は、1個、2個、又は3個の置換基で独立に置換されていてもよい(以下の実施例又は特許請求の範囲に特に断りない限り、該置換基がそれ以上に置換されないという了解のもとに)。これらの置換基は、場合によりこれらが結合しているヘテロアリール基と環を形成してもよい。置換基は、例えば、低級アルキル、アルコキシ及びSO2CH3を包含することができる。
本明細書において使用されるとき、「アルコキシ」という用語は、アルキル−O−を意味し;そして「アルコイル」は、アルキル−CO−を意味する。アルコキシ置換基又はアルコキシ含有置換基は、例えば、1個以上のアルキル基により置換されていてもよい(以下の実施例又は特許請求の範囲に特に断りない限り、該置換基がそれ以上に置換されないという了解のもとに)。
本明細書において使用されるとき、「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素基を、好ましくはフッ素、塩素又は臭素基を、そして更に好ましくはフッ素又は塩素基を意味する。
式(I)の化合物は、1個以上の不斉炭素原子を有することができ、そして光学的に純粋なエナンチオマー、エナンチオマーの混合物(例えば、ラセミ体など)、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体のラセミ体又はジアステレオ異性体のラセミ体の混合物の形態で存在することができる。光学活性形は、例えば、ラセミ体の分割により、不斉合成又は不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤又は溶離液でのクロマトグラフィー)により入手することができる。本発明は、これらの形態の全てを包含する。
炭素C1の好ましい立体化学は、R1が環窒素に隣接した炭素に結合した複素環であるために、R1基がアザインドールよりも高い優先順位を持つ場合を除いて、Rである。この除外の場合には、炭素C1の好ましい立体化学は「S」である。
C1とC2の間の二重結合の好ましい立体化学は、R1が環窒素に隣接した炭素に結合した複素環であるために、R1基がアザインドールよりも高い優先順位を持つ場合を除いて、Eである。この除外の場合には、C1とC2の間の二重結合の好ましい立体化学はZである。
本明細書において使用されるとき、「薬学的に許容しうる塩」という用語は、式(I)の化合物の任意の薬学的に許容しうる塩を意味する。塩は、無機及び有機の酸及び塩基を包含する、薬学的に許容しうる非毒性の酸及び塩基から調製することができる。このような酸は、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エテンスルホン酸、ジクロロ酢酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸などを包含する。特に好ましいのは、フマル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、コハク酸、硫酸及びメタンスルホン酸である。許容しうる塩基の塩は、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム)及びアルミニウム塩を包含する。
本発明の別の実施態様において、
R1が、−フェニル(非置換であるか、又はハロゲン、−シアノ、−低級アルキル、−アルコキシ、−SO2CH3、−CF3、−C(CH3)2OH、−CH(CH3)OH、−C(CH3)(C(CH3)2)OH、−SO2(CH2)2OH、−NH(SO2CH3)、−C(O)CH3、−C(CH2CH3)2OH、−N(CH3)2、−SO2CH(CH3)2、−SO2(CH2)2OCH2CH3、−SO2(CH2)2N(CH3)2、ピラゾール若しくは−SO2(CH2)2−モルホリンで独立に単置換若しくは二置換されている)であり;
R2が、−低級アルキルであり;
R3が、−水素、
−ハロゲン、
−アシル基、
−シアノ、又は
−低級アルキル(非置換であるか、又はヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、低級アルキル、シアノ、(=O)、若しくは−N(CH3)2で独立に単置換、二置換若しくは三置換されている)であり;
C1とC2との間の結合が、単結合であり;
X1が、−水素、
−ヒドロキシ、又は
−アルコキシであり;そして
X2が、−水素である、
式(I)の化合物が提供される。
本発明の別の実施態様において、
R1が、−フェニル(非置換であるか、又はハロゲン、−シアノ、−低級アルキル、−アルコキシ、−SO2CH3、−CF3、−C(CH3)2OH、−CH(CH3)OH、−C(CH3)(C(CH3)2)OH、−SO2(CH2)2OH、−NH(SO2CH3)、−C(O)CH3、−C(CH2CH3)2OH、−N(CH3)2、−SO2CH(CH3)2、−SO2(CH2)2OCH2CH3、−SO2(CH2)2N(CH3)2、ピラゾール若しくは−SO2(CH2)2−モルホリンで独立に単置換若しくは二置換されている)であり;
R2が、−低級アルキルであり;
R3が、−OCH3、
−OCH2C(O)N(CH3)2、
−O(CH2)2OCH3、
−O(CH2)2N(CH3)2、
−OCH(CH3)2、
−OC(CH3)2CH2OH、
−OCH2CH2OH、
−OC(CH3)2C(O)OCH2CH3、
−OC(CH3)2C(O)OH、
−CH2OC(O)CH2N(CH3)2、
−NHC(O)CH2N(CH3)2、又は
−SO2−低級アルキルであり;
C1とC2との間の結合が、単結合であり;
X1が、−水素、
−ヒドロキシ、又は
−アルコキシであり;そして
X2が、−水素である、
式(I)の化合物が提供される。
本発明の別の実施態様において、
R1が、−フェニル(非置換であるか、又はハロゲン、−シアノ、−低級アルキル、−アルコキシ、−SO2CH3、−CF3、−C(CH3)2OH、−CH(CH3)OH、−C(CH3)(C(CH3)2)OH、−SO2(CH2)2OH、−NH(SO2CH3)、−C(O)CH3、−C(CH2CH3)2OH、−N(CH3)2、−SO2CH(CH3)2、−SO2(CH2)2OCH2CH3、−SO2(CH2)2N(CH3)2、ピラゾール若しくは−SO2(CH2)2−モルホリンで独立に単置換若しくは二置換されている)であり;
R2が、−ヘテロシクロアルキル、又は
−シクロアルキル(非置換であるか、又は(=O)で置換されている)であり;
R3が、−水素、
−ハロゲン、
−アシル基、
−シアノ、又は
−低級アルキル(非置換であるか、又はヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、低級アルキル、シアノ、(=O)、若しくは−N(CH3)2で独立に単置換、二置換若しくは三置換されている)であり;
C1とC2との間の結合が、単結合であり;
X1が、−水素、
−ヒドロキシ、
−アルコキシであり;そして
X2が、−水素である、
式(I)の化合物が提供される。
本発明の別の実施態様において、
R1が、−フェニル(非置換であるか、又はハロゲン、−シアノ、−低級アルキル、−アルコキシ、−SO2CH3、−CF3、−C(CH3)2OH、−CH(CH3)OH、−C(CH3)(C(CH3)2)OH、−SO2(CH2)2OH、−NH(SO2CH3)、−C(O)CH3、−C(CH2CH3)2OH、−N(CH3)2、−SO2CH(CH3)2、−SO2(CH2)2OCH2CH3、−SO2(CH2)2N(CH3)2、ピラゾール若しくは−SO2(CH2)2−モルホリンで独立に単置換若しくは二置換されている)であり;
R2が、−ヘテロシクロアルキル、又は
−シクロアルキル(非置換であるか、又は(=O)で置換されている)であり;
R3が、−OCH3、
−OCH2C(O)N(CH3)2、
−O(CH2)2OCH3、
−O(CH2)2N(CH3)2、
−OCH(CH3)2、
−OC(CH3)2CH2OH、
−OCH2CH2OH、
−OC(CH3)2C(O)OCH2CH3、
−OC(CH3)2C(O)OH、
−CH2OC(O)CH2N(CH3)2、
−NHC(O)CH2N(CH3)2、又は
−SO2−低級アルキルであり;
C1とC2との間の結合が、単結合であり;
X1が、−水素、
−ヒドロキシ、又は
−アルコキシであり;そして
X2が、−水素である、
式(I)の化合物が提供される。
本発明の別の実施態様において、
R1が、−ヘテロアリール(非置換であるか、又は低級アルキル、アルコキシ若しくは−SO2CH3で置換されている)であり;
R2が、−低級アルキルであり;
R3が、−水素、
−ハロゲン、
−アシル基、
−シアノ、又は
−低級アルキル(非置換であるか、又はヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、低級アルキル、シアノ、(=O)、若しくは−N(CH3)2で独立に単置換、二置換若しくは三置換されている)であり;
C1とC2との間の結合が、単結合であり;
X1が、−水素、
−ヒドロキシ、又は
−アルコキシであり;そして
X2が、−水素である、
式(I)の化合物が提供される。
本発明の別の実施態様において、
R1が、−ヘテロアリール(非置換であるか、又は低級アルキル、アルコキシ若しくは−SO2CH3で置換されている)であり;
R2が、低級アルキルであり;
R3が、−OCH3、
−OCH2C(O)N(CH3)2、
−O(CH2)2OCH3、
−O(CH2)2N(CH3)2、
−OCH(CH3)2、
−OC(CH3)2CH2OH、
−OCH2CH2OH、
−OC(CH3)2C(O)OCH2CH3、
−OC(CH3)2C(O)OH、
−CH2OC(O)CH2N(CH3)2、
−NHC(O)CH2N(CH3)2、又は
−SO2−低級アルキルであり;
C1とC2との間の結合が、単結合であり;
X1が、−水素、
−ヒドロキシ、又は
−アルコキシであり;そして
X2が、−水素である、
式(I)の化合物が提供される。
本発明の別の実施態様において、
R1が、−ヘテロアリール(非置換であるか、又は低級アルキル、アルコキシ若しくは−SO2CH3で置換されている)、又は
−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルであり;
R2が、−ヘテロシクロアルキル、又は
−シクロアルキル(非置換であるか、又は(=O)で置換されている)であり;
R3が、−水素、
−ハロゲン、
−アシル基、
−シアノ、又は
−低級アルキル(非置換であるか、又はヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、低級アルキル、シアノ、(=O)、若しくは−N(CH3)2で独立に単置換、二置換若しくは三置換されている)であり;
C1とC2との間の結合が、単結合であり;
X1が、−水素、
−ヒドロキシ、
−アルコキシであり;そして
X2が、−水素である、
式(I)の化合物が提供される。
本発明の別の実施態様において、
R1が、−ヘテロアリール(非置換であるか、又は低級アルキル、アルコキシ若しくは−SO2CH3で置換されている)、又は
−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルであり;
R2が、−ヘテロシクロアルキル、又は
−シクロアルキル(非置換であるか、又は(=O)で置換されている)であり;
R3が、−OCH3、
−OCH2C(O)N(CH3)2、
−O(CH2)2OCH3、
−O(CH2)2N(CH3)2、
−OCH(CH3)2、
−OC(CH3)2CH2OH、
−OCH2CH2OH、
−OC(CH3)2C(O)OCH2CH3、
−OC(CH3)2C(O)OH、
−CH2OC(O)CH2N(CH3)2、
−NHC(O)CH2N(CH3)2、又は
−SO2−低級アルキルであり;
C1とC2との間の結合が、単結合であり;
X1が、−水素、
−ヒドロキシ、
−アルコキシであり;そして
X2が、−水素である、
式(I)の化合物が提供される。
本発明の別の実施態様において、R1が、フェニル(非置換であるか、又はハロゲン、−シアノ、−低級アルキル、−アルコキシ、−SO2CH3、−CF3、−C(CH3)2OH、−CH(CH3)OH、−C(CH3)(C(CH3)2)OH、−SO2(CH2)2OH、−NH(SO2CH3)、−C(O)CH3、−C(CH2CH3)2OH、−N(CH3)2、−SO2CH(CH3)2、−SO2(CH2)2OCH2CH3、−SO2(CH2)2N(CH3)2、ピラゾール若しくは−SO2(CH2)2−モルホリンで独立に単置換若しくは二置換されている)である、式(I)の化合物が提供される。
本発明の別の実施態様において、R1が、ヘテロアリール(非置換であるか、又は低級アルキル、アルコキシ若しくは−SO2CH3で置換されている)、又は−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルである、式(I)の化合物が提供される。
本発明の別の実施態様において、式(I)の化合物が提供されるが、ここで、R1は、4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル、3−フルオロ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル、4−(1−ヒドロキシ−1,2−ジメチル−プロピル)−フェニル、4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル、4−(プロパン−2−スルホニル)−フェニル、4−(2−ジメチルアミノ−エタンスルホニル)−フェニル、4−(2−モルホリン−4−イル−エタンスルホニル)−フェニル、4−(2−ヒドロキシ−エタンスルホニル)−フェニル、4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル、2−フルオロ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル、4−メタンスルホニルアミノ−フェニル、3−ピラゾール−1−イル−フェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、3,4−ジクロロ−フェニル、3,5−ジメチル−フェニル、3−アセチル−フェニル、3−クロロ−フェニル、3−ジメチルアミノ−フェニル、3−エトキシ−フェニル、3−フルオロ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル、4−(1−ヒドロキシ−エチル)−フェニル、4−アセチル−フェニル、4−シアノ−フェニル、4−ジメチルアミノ−フェニル、4−イソプロピル−フェニル、4−メタンスルホニル−フェニル、4−トリフルオロメチル−フェニル、5−メタンスルホニル−ピリジン−2−イル、6−エトキシ−ピリジン−3−イル、6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル、6−メトキシ−ピリジン−3−イル、6−メチル−ピリジン−3−イル、m−トリル又はピリジン−3−イルである。
本発明の別の実施態様において、式(I)の化合物が提供されるが、ここで、R2は、低級アルキルである。
本発明の別の実施態様において、式(I)の化合物が提供されるが、ここで、R2は、ヘテロシクロアルキル、又はシクロアルキル(非置換であるか、又は(=O)で置換されている)である。
本発明の別の実施態様において、式(I)の化合物が提供されるが、ここで、R2は、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、イソプロピル、tert−ブチル、テトラヒドロ−フラン−2−イル、テトラヒドロ−ピラン−4−イル、テトラヒドロ−ピラン−2−イル又は3−オキソ−シクロペンチルである。
本発明の別の実施態様において、式(I)の化合物が提供されるが、ここで、R3は、水素、ハロゲン、アシル基、シアノ、又は低級アルキル(非置換であるか、又はヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、低級アルキル、シアノ、(=O)、若しくは−N(CH3)2で独立に単置換、二置換若しくは三置換されている)である。
本発明の別の実施態様において、式(I)の化合物が提供されるが、ここで、R3は、水素、2−ヒドロキシエチル−カルバモイル、1,2−ジヒドロキシ−エチル、メトキシカルボニル、1−カルボキシ−1−メチル−エトキシ、1−エトキシカルボニル−1−メチル−エトキシ、1−ヒドロキシ−エチル、2,3−ジヒドロキシ−プロピル、2−ジメチルアミノ−アセトキシメチル、2−ジメチルアミノ−アセチルアミノ、2−ジメチルアミノ−エトキシ、2−ジメチルアミノ−エチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エトキシ、2−ヒドロキシ−エトキシ、2−ヒドロキシ−エチル、2−メトキシ−エトキシ、3−ヒドロキシ−プロピル、3−メトキシ−プロピル、カルボキシ、クロロ、シアノ、シアノメチル、ジメチルカルバモイルメトキシ、ジメチルカルバモイルメチル、エタンスルホニル、フルオロ、ヒドロキシメチル、イソプロポキシ、イソプロピルカルバモイル、メトキシ、メトキシメチル、メチル、メチルカルバモイル、モルホリン−4−カルボニル又はトリフルオロメチルである。
本発明の別の実施態様において、式(I)の化合物が提供されるが、ここで、C1とC2との間の結合は、単結合である。
本発明の別の実施態様において、式(I)の化合物が提供されるが、ここで、C1とC2との間の結合は、二重結合である。
本発明の別の実施態様において、式(I)の化合物が提供されるが、ここで、X1は、水素、ヒドロキシ又はアルコキシである。
本発明の別の実施態様において、式(I)の化合物が提供されるが、ここで、X2は、水素である。
好ましくは、以下の式(I)の化合物が提供される:
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルアミド、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルアミド、
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルアミド、
1−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エタン−1,2−ジオール、
{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−メタノール、
1−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エタノール、
2−[2−シクロヘキシル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
3−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−プロパン−1,2−ジオール、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミド、
2−{2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミド、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
(2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−エチル)−ジメチル−アミン、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−イソプロポキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−イソプロポキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3b]ピリジン、
2−[(E)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、ジアステレオマー4、
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル、
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロピオン酸、
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロパン−1−オール、
2−{2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロパン−1−オール、
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−エタノール、
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
5−メトキシ−2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
5−メトキシ−2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1(R)−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール、
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エタノール、
ジメチルアミノ−酢酸2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルメチル−エステル、
{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−アセトニトリル、
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミド、
(2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エチル)−ジメチル−アミン、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゾニトリル、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(3−メトキシ−プロピル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
3−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−プロパン−1−オール、
2−[(E)−2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エタノール、
2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エタノール、
4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゾニトリル、
4−[2−シクロペンチル−1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゾニトリル、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル、
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル、
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル、
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸、
2−{2−シクロペンチル−1−[3−フルオロ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸、
2−{2−シクロペンチル−1(R)−[3−フルオロ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸、
2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エチル−]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル))−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1−(6−メチル−ピリジン−3−イル))−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
1−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−エタノール、
{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−ジメチル−アミン、
2−[2−シクロペンチル−1−(3,5−ジメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1−[4−(プロパン−2−スルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
(E)−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール、
2−[(E)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3,3−ジメチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
N−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−メタンスルホンアミド、
2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール、
2−[2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
3−[2−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−シクロペンタノン、
3−[2−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−シクロペンタノン、
1−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−エタノン、
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール、
2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール、
3−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−ペンタン−3−オール、
3−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−ペンタン−3−オール、
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−3−メチル−ブタン−2−オール、
2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール、
2−[2−シクロペンチル−1−エトキシ−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール、
(2−{4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール、
2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
(2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール、
(2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホニル}−エチル)−ジメチル−アミン、
2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−モルホリン−4−イル−エタンスルホニル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−3−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール、
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール、
2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール、
2−{2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール、
2−{2−フルオロ−4−[1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール、
5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
5−フルオロ−2−[1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
(2−{4−[1−(5−フルオロ−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール、
(2−{4−[1(R)−(5−フルオロ−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール、
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール、
2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール、
2−{2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−フェニル}−プロパン−2−オール、
2−{2−フルオロ−4−[1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−フェニル}−プロパン−2−オール、
N−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−2−ジメチルアミノ−アセトアミド、
2−[2−シクロペンチル−1−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−(2−シクロペンチル−1−ピリジン−3−イル−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
5−クロロ−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1−(5−メタンスルホニル−ピリジン−2−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
5−クロロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール、
2−[(E)−2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール、
2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−イソプロピル−フェニル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
5−フルオロ−2−[(E)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
5−フルオロ−2−[1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−エタンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール、
2−(3−メチル−1−m−トリル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−(1−(3−クロロ−フェニル)−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−(1−(3−フルオロ−フェニル)−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−(1−(3−エトキシ−フェニル)−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−(1−(3−メトキシ−フェニル)−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
1−{3−[3−メチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ブチル]−フェニル}−エタノン、
N,N−ジメチル−3−(3−メチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ブチル)ベンゼンアミン、
2−(1−(3−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−3−メチルブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、又は
2−[2−シクロペンチル−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。
当然のことながら、本発明の一般式(I)の化合物は、官能基で誘導体化することにより、インビボで親化合物に変換して戻すことができる誘導体を提供することができる。インビボで一般式(I)の親化合物を生成することができる、生理学的に許容しうるものであり、かつ代謝的に不安定な誘導体も本発明の範囲に含まれる。
本発明の化合物は、市販されている出発物質から出発して、当業者に知られている一般合成手法及び手順を利用して調製することができる。化学薬品は、例えば、Aldrich、Argonaut Technologies、VWR及びLancasterのような企業から購入することができる。クロマトグラフィーの消耗品及び装置は、例えば、AnaLogix, Inc(Burlington, WI);Biotage AB(Charlottesville, VA);Analytical Sales and Servies, Inc.(Pompton Plains, NJ);Teledyne Isco(Lincoln, NE);VWR International(Bridgeport, NJ);Varian Inc.(Palo Alto, CA)及びMultigram II Mettler Toledo Instrument(Newark, DE)のような企業から購入することができる。Biotage、ISCO及びAnalogixのカラムは、標準的なクロマトグラフィー法で使用される充填済みシリカゲルカラムである。
式(I)の化合物の大部分は、一般反応スキームに略述されるように調製することができる。
式(II)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルである]の化合物は、市販されているか、又は標準法を用いて調製することができる。
式(III)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、そしてPgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基である]の化合物は、対応する式(II)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルである]の化合物から、標準的な保護基法を用いて調製することができる(例えば、Greene, T. W. Protective Groups in Organic Synthesis; John Wiley & Sons, Inc.: New York, 1991を参照のこと)。
式(IV)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、Pgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基であり、そしてR2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環である]の化合物は、式(III)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、そしてPgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基である]の化合物をリチウムジイソプロピルアミドのような塩基で処理し、次に式(Xa)[式中、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環である]の化合物を付加することにより調製することができる。式(Xa)の化合物は、市販されているか、又は標準法を用いて容易に調製される。
式(V)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、Pgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基であり、そしてR2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環である]の化合物は、対応する式(IV)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、Pgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基であり、そしてR2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環である]の化合物から、デス・マーチン(Dess-Martin)ペルヨージナンのような酸化剤で処理することにより調製することができる。
式(VI)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、Pgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基であり、そしてR2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環である]の化合物は、対応する式(V)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、Pgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基であり、そしてR2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環である]の化合物から、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド又はリチウムビス(トリメチルシリル)アミドのような塩基で処理し、次にp−トルエンスルホン酸無水物で処理することにより調製することができる。
式(VII)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、Pgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基であり、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、Q2は、炭素又は窒素であり、そしてR1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]の化合物は、対応する式(VI)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、Pgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基であり、そしてR2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環である]の化合物を式(XIc)[式中、R1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルであり、そしてQ2は、炭素又は窒素である]のボロン酸と標準的なパラジウム触媒条件下でカップリングすることにより調製することができる。式(XIc)のボロン酸は、市販されているか、又は標準法を用いて製造することができる。
式(Iオレフィン)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、Q2は、炭素又は窒素であり、そしてR1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]の化合物は、対応する式(VII)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、Pgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基であり、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、Q1及びQ2は、両方とも炭素であるか、又はQ1は炭素であり、かつQ2は窒素であるか、又はQ1は窒素であり、かつQ2は炭素であり、そしてR1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]の化合物を水性塩基のような標準条件を用いて脱保護することにより調製することができる。
式(IVb)[式中、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、そしてR1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]の化合物は、対応する式(Xb)[式中、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、そしてXは、ハロゲンである]の化合物をブチルリチウムのような塩基で処理し、次に式(XIb)[式中、R1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]のアルデヒドで処理することにより調製することができる。式(Xb)の化合物及び式(XIb)の化合物は、市販されているか、又は標準法を用いて調製することができる。
式(Vb)[式中、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、そしてR1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]の化合物は、対応する式(IVb)[式中、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、そしてR1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]の化合物をクロロクロム酸ピリジニウムのような酸化剤で標準法を用いて処理することにより調製することができる。
式(Iアルコール)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、Pgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基であり、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、Q1は、炭素であり、そしてR1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]の化合物は、対応する式(III)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、そしてPgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基である]の化合物をブチルリチウムのような塩基で処理し、次に対応する式(Vb)[式中、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、そしてR1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]の化合物で処理することにより調製することができる。
あるいは式(Iアルコール)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、Pgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基であり、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、Q1は、炭素又は窒素であり、そしてR1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]の化合物は、対応する式(V)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、Pgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基であり、そしてR2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環である]の化合物を式(XIa)[式中、R1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルであり、そしてQ1は、炭素又は窒素である]のグリニャール試薬で標準法を用いて処理することにより調製することができる。
あるいは式(Iオレフィン)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、Pgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基であり、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、Q1及びQ2は、両方とも炭素であるか、又はQ1は炭素であり、かつQ2は窒素であるか、又はQ1は窒素であり、かつQ2は炭素であり、そしてR1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]の化合物は、対応する式(Iアルコール)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、Pgは、2−トリメチルシリルエトキシメチル又はフェニルスルホニルのような保護基であり、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、そしてR1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]の化合物から三フッ化ホウ素エーテラート又はフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムのような試薬で標準法を用いて処理することにより調製することができる。
式(I)又は(Ia)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、Q1及びQ2は、両方とも炭素であるか、又はQ1は炭素であり、かつQ2は窒素であるか、又はQ1は窒素であり、かつQ2は炭素であり、そしてR1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]の化合物は、対応する式(Iオレフィン)[式中、R3は、水素、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、ペルフルオロアルキル、モノ若しくはジアルキルカルバモイル、又は複素環カルバモイルであり、R2は、アルキル、シクロアルキル又は複素環であり、Q1及びQ2は、両方とも炭素であるか、又はQ1は炭素であり、かつQ2は窒素であるか、又はQ1は窒素であり、かつQ2は炭素であり、そしてR1、R1’は、水素、アルキル、シアノ、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、又はアルキルスルホニルである]の化合物から水素ガス及びパラジウム触媒での標準条件を用いての還元により調製することができる。
あるいは典型的には変形、変換又は脱保護を必要とする官能基を有する式(I)の化合物は、対応する式(Ia)の化合物から、所望の官能基を従来法を用いて変形、変換又は脱保護することにより調製することができる(例えば、Greene, T. W. Protective Groups in Organic Synthesis; John Wiley & Sons, Inc.: New York, 1991を参照のこと)。このような変換は、塩基性条件下での酸へのエステルのけん化又はアルコールからのシリル保護基の除去を包含する。このような変換はまた、対応する酸又は酸塩化物からの従来法を用いたカルボン酸エステル又はアミドの形成を包含する。このような変換はまた、アルコール、チオール又はアミンのような求核試薬での従来法を用いたアルキルハロゲン化物、トリフラート又はメシラートの置換を包含する。このような変換はまた、アルケンの水素化又はアリールハロゲン化物若しくはトリフラートとアルキル又はアリールカップリングパートナー(特に限定されないが、ボロン酸、アミン、アルキン、ビニル又はアルキルハロゲン化物など)とのカップリングを包含する(例えば、Doucet, H.; Hierso, J.-C. Curr. Opin. Drug Discovery Dev. 2007, 10, 672-690; Beccalli, E. M.; Broggini, G.; Martinelli, M.; Sottocornola, S. Chem. Rev. 2007, 107, 5318-5365; Kienle, M.; Dubbaka, S. R.; Brade, K.; Knochel, P. Eur. J. Org. Chem. 2007, 4166-4176; Chinchilla, R.; Najera, C. Chem. Rev 2007, 107, 874-922; Yin, L.; Liebscher, J. Chem. Rev. 2007, 107, 133-173を参照のこと)。
キラルとして純粋な又はキラルとして濃縮されたエナンチオマー又はジアステレオマーである、式(I*)の化合物は、対応する式(I)の化合物のエナンチオマー又はジアステレオマー混合物から、キラル支持体上での超臨界流体クロマトグラフィー又は高圧液体クロマトグラフィーのような標準的なクロマトグラフィー法を用いて誘導することができる。
本発明の方法の実施において、有効量の本発明の化合物のうちのいずれか1つ又は本発明の化合物のいずれかの組合せ又は薬学的に許容しうるその塩は、当該分野において既知の通常かつ許容しうる方法のいずれかを介して、単一又は組合せのいずれかで投与される。よって本化合物又は組成物は、経口投与(例えば、口腔)、舌下投与、非経口投与(例えば、筋肉内、静脈内、又は皮下)、直腸内投与(例えば、坐剤又は洗浄剤による)、経皮投与(例えば、皮膚電気穿孔法)又は吸入投与(例えば、エアゾールによる)することができる(錠剤及び懸濁剤を包含する、固体、液体又は気体投与剤形で)。投与は、持続療法を伴う単独の単位投与剤形で、又は適宜の単回投与療法で行うことができる。治療用組成物はまた、パモ酸のような親油性塩と合わせた油性乳剤若しくは分散剤の剤形であっても、又は皮下若しくは筋肉内投与用の生分解性徐放組成物の剤形であってもよい。
本発明の組成物の調製に有用な医薬担体は、固体、液体又は気体であってよい。即ち、本組成物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、散剤、腸溶性コーティング又は他の保護製剤(例えば、イオン交換樹脂への結合又は脂質−タンパク質小胞にパッケージング)、徐放製剤、液剤、懸濁剤、エリキシル剤、エアゾールなどの形をとることができる。担体は、石油、動物、植物又は合成由来の油を包含する種々の油、例えば、ラッカセイ油、ダイズ油、鉱油、ゴマ油などから選択することができる。水、食塩水、デキストロース水溶液、及びグリコールが、特に(血液と等張性であるとき)注射液用に好ましい液体担体である。例えば、静脈内投与用の製剤は、活性成分の無菌水溶液を含むが、これは、固体活性成分を水に溶解することにより水溶液を生成し、この溶液を無菌にすることによって調製する。適切な医薬賦形剤は、デンプン、セルロース、タルク、ブドウ糖、乳糖、タルク、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、脱脂粉乳、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなどを包含する。本組成物には、保存料、安定化剤、湿潤剤又は乳化剤、浸透圧を調整するための塩、緩衝剤などのような従来の医薬添加物を加えてもよい。適切な医薬担体及びその製剤は、Remington's Pharmaceutical Sciences by E. W. Martinに記載されている。このような組成物は、いずれにしても、レシピエントへの適正な投与のための適正な投与剤形を調製するために、有効量の活性化合物を適切な担体と一緒に含有する。
本発明の化合物の用量は、例えば、投与の方法、対象の年齢及び体重、並びに処置を受ける対象の症状のような幾つかの要因に依存し、そして最終的には担当医又は担当獣医によって決定される。このような担当医又は担当獣医により決定される活性化合物の量は、本明細書において、及び特許請求の範囲において、「治療有効量」と呼ばれる。例えば、本発明の化合物の用量は、典型的には1日に約1〜約1000mgの範囲にある。好ましくは、治療有効量は、1日に約1mg〜約500mgの量である。
本発明のまた更なる実施態様において、治療有効量の式(I)の化合物又は薬学的に許容しうるその塩及び薬学的に許容しうる担体を含む、医薬組成物が提供される。
本発明の別の実施態様は、治療活性物質として使用するための、上記の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩である。
本発明の更なる実施態様は、代謝性疾患及び障害の治療又は予防のための、上記の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩の使用である。
本発明の別の実施態様は、代謝性疾患及び障害の治療又は予防用医薬品の製造のための、上記の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩の使用である。
別の実施態様において、代謝性疾患及び障害の治療又は予防のための、上記の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
本発明の更なる実施態様は、代謝性疾患及び障害の治療又は予防の方法であって、有効量の上記の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩を投与することを含む方法である。
本発明は、これから以下の実施例において更に説明されるが、これらの実施例は例証のみを目的とするものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例
実施例1
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸イソプロピルアミド
メタノール(250mL)中のメチル 6−アミノニコチナート(10g、65.7mmol)及びトリフルオロ酢酸銀塩(36.3g、164.3mmol)の撹拌した懸濁液に、ヨウ素(41.7g、164.3mmol)を25℃で加え、反応混合物を25℃で72時間撹拌した。混合物を濾過し、メタノールで洗浄し、そして真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液、ブラインで連続して洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、6−アミノ−5−ヨード−ニコチン酸メチルエステル(13.8g、77%)を明黄色の固体として得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 3.89 (s, 3H), 5.46 (br. s., 2 H), 8.47 (br. s., 1 H), 8.67 (br. s., 1 H)。
トリメチルシリルアセチレン(10.5mL、79.1mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(80mL)中の6−アミノ−5−ヨード−ニコチン酸メチルエステル(11g、39.6mmol)、ヨウ化銅(I)(754mg、4.0mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.3g、2.0mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(21mL、118.7mmol)の溶液に0℃で加えた。添加後、反応混合物を25℃に温め、2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させ、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、5%ジクロロメタン/ヘキサン〜60%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、6−アミノ−5−トリメチルシラニルエチニル−ニコチン酸メチルエステル(7.1g、72%)を明黄色の固体として得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.28 (s, 9H), 3.88 (s, 3H), 5.58 (br. s., 2 H), 8.14 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 8.66 (d, J=2.2 Hz, 1 H)。
ジクロロメタン(80mL)中の6−アミノ−5−トリメチルシラニルエチニル−ニコチン酸メチルエステル(6.05g、24.4mmol)及びピリジン(4mL、49.4mmol)の溶液に、アセチルクロリド(2.6mL、35.6mmol)を0℃で加えた。混合物を25℃に温め、12時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、6−アセチルアミノ−5−トリメチルシラニルエチニルニコチン酸メチルエステルを得、これを更に精製することなく使用した。
テトラヒドロフラン(15mL)中の6−アセチルアミノ−5−トリメチルシラニルエチニル−ニコチン酸メチルエステル(前工程からの理論上24.4mmol)の撹拌した溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウム(テトラヒドロフラン中1M溶液、100mL、100mmol)を25℃で加えた。混合物を80℃で2時間加熱還流し、次に25℃に冷却した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(3.4g、2工程で79%)を明黄色の固体として得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 4.01 (s, 3H), 6.71 (d, J=3.6 Hz, 1H), 7.53 (d, J=3.6 Hz, 1H), 8.77 (s, 1H), 9.04 (s, 1H)。
ジクロロメタン(40mL)中のテトラブチルアンモニウムブロミド(154mg、0.48mmol)及び1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(2.8g、15.9mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム粉末(1.9g、47.7mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で5分間撹拌した。ベンゼンスルホニルクロリド(3mL、23.8mmol)を、上記の混合物に0℃でゆっくり加え、得られた混合物を0℃で更に15分間撹拌し、その後25℃に温め、そしてその温度で12時間保持した。反応混合物を濾過し、次に真空下で濃縮して、1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステルを明黄色の固体として得、これをヘキサンで洗浄して、白色の固体(4.6g、90%)を得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 3.95 (s, 3 H), 6.69 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.51 (m, 2H), 7.61 (m, 1H), 7.82 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 8.22 (m, 2H), 8.51 (d, J=2.0 Hz, 1H), 9.08 (d, J =2.0 Hz, 1H)。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(15mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(2.0g、6.33mmol)の懸濁液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中のジイソプロピルアミン(1.3mL、9.2mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(5.3mL、8.55mmol)を加えることにより調製した]を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次にイソバレルアルデヒド(1.4mL、13.3mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、次にブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−(1−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステルを無色の油状物(938mg、35%)として得た:LC/MS m/e C20H23N2O5S[M+H]+の計算値403.47、実測値403.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.04 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.06 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.82 (m, 1 H), 1.94-2.03 (m, 2H), 3.30 (br, 1 H), 3.94 (s, 3 H), 5.45 (m, 1 H), 6.70 (s, 1 H), 7.49 (m, 2H), 7.59 (m, 1H), 8.19 (m, 2H), 8.41 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 9.01 (d, J=2.0 Hz, 1 H)。
1−ベンゼンスルホニル−2−(1−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(938mg、2.33mmol)を入れた25mL丸底フラスコに、ジクロロメタン中のDess-Martinペルヨージナンの溶液(0.3M、15mL、4.5mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(150mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして次に真空下で濃縮して、1−ベンゼンスルホニル−2−(3−メチル−ブチリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(613mg、66%)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく使用した:LC/MS m/e C20H21N2O5S[M+H]+の計算値401.46、実測値401.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.07 (d, J=6.6 Hz, 6 H), 2.36 (m, 1 H), 2.89 (d, J=7.0 Hz, 2 H), 3.97 (s, 3 H), 7.00 (s, 1 H), 7.57 (brt, 2 H), 7.64 (brt, 1 H), 8.44 (br. d., 2 H), 8.58 (d, J=2.0 Hz, 1H), 9.20 (d, J=2.0 Hz, 1H)。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(15mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−(3−メチル−ブチリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(613mg、1.53mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1.0M、2.3mL、2.3mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(5mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(816mg、2.5mmol)の溶液を滴下した。得られた溶液を−78℃で更に1.5時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、5%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[3−メチル−1−(トルエン−4−スルホニルオキシ)−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(721mg、85%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C27H27N2O7S2[M+H]+の計算値555.65、実測値555.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.12 (d, J=6.6 Hz, 6 H), 2.13 (s, 3 H), 3.03 (m, 1 H), 3.98 (s, 3 H), 5.62 (d, J=10.2 Hz, 1 H), 6.52 (s, 1 H), 6.85 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.28 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.52 (m, 2 H), 7.62 (m, 1 H), 8.29 (m, 2 H), 8.35 (d, J=2.0 Hz, 1H), 9.07 (d, J=2.0 Hz, 1H)。
ジオキサン(10mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[3−メチル−1−(トルエン−4−スルホニルオキシ)−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(1.2g、2.1mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(1.0g、5.2mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(150mg、0.21mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、5.2mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で120分間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(820mg、73%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C27H26N2O6S2[M+H]+の計算値539.65、実測値539.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.16 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.18 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 2.68 (m, 1 H), 3.08 (s, 3 H), 3.99 (s, 3 H), 6.27 (d, J=10.2 Hz, 1 H), 6.67 (s, 1 H), 7.28 (m, 2 H), 7.36 (m, 2 H), 7.49 (m, 1 H), 7.67 (m, 2 H), 7.78 (m, 2 H), 8.55 (d, J=2.0 Hz, 1H), 9.14 (d, J=2.0 Hz, 1H)。
エタノール(4mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(800mg、1.48mmol)と水酸化ナトリウム水溶液(10%、1.5mL)の混合物を、100℃で1時間加熱した。混合物を、2N塩酸水溶液でpH4〜5に酸性化し、ジクロロメタン(150mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(540mg、95%)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく使用した:LC/MS m/e C20H20N2O4S[M+H]+の計算値385.46、実測値385.3。
メタノール(300mL)中の2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(540mg、1.40mmol)と10%パラジウム担持活性炭(162mg)の混合物を、スチール製高圧ガス容器中で50barの水素下で50℃で加熱し、5時間保持した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(400mg、73%)を得、これを更に精製することなく使用した。
ジクロロメタン(1mL)、N,N−ジメチルホルムアミド(500μL)及びN−メチルモルホリン(200μL、1.56mmol)中の2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(200mg、0.52mmol)及びイソプロピルアミン(54μL、0.62mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(141mg、1.04mmol)を加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(199mg、1.04mmol)を一度に加えた。次に、混合物を25℃で14時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、1N重炭酸ナトリウム水溶液、1N塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸イソプロピルアミド(45mg、20%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H29N3O3S[M+H]+の計算値428.57、実測値428.2;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.94 (d, J=6.7 Hz, 3 H), 0.97 (d, J=6.7 Hz, 3 H), 1.29 (d, J=6.6 Hz, 6 H), 1.49 (m, 1 H), 1.96 (m, 1 H), 2.08 (m, 1 H), 3.03 (s, 3 H), 4.24-4.37 (m, 2 H), 6.17 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 6.38 (s, 1 H), 7.43 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.84 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 8.24 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 8.55 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 10.31 (br, 0.3 H)。
実施例2
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルアミド
ジクロロメタン(8mL)、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)及びN−メチルモルホリン(370μL、3.36mmol)中の2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(実施例1のように調製、432mg、1.12mmol)及びメチルアミン塩酸塩(151mg、2.23mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(380mg、2.8mmol)を加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(540mg、2.8mmol)を一度に加えた。次に、混合物を25℃で14時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、1N重炭酸ナトリウム水溶液、1N塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルアミド(53mg、12%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
21H
26N
3O
3S[M+H]
+の計算値400.52、実測値400.2:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 0.97 (d, J=6.9 Hz, 3 H), 0.99 (d, J=6.9 Hz, 3 H), 1.52 (m, 1 H), 1.96 (m, 1 H), 2.11 (m, 1 H), 3.04 (s, 3 H), 3.08 (d, J=4.4 Hz, 3 H), 4.31 (m, 1 H), 6.35 (m, 1 H), 6.42 (s, 1 H), 7.41 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.82 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 8.25 (s, 1 H), 8.50 (s, 1 H), 10.84 (br. s., 1 H)。
実施例3
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸イソプロピルアミド
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(300mL)中の水素化アルミニウムリチウム(8.3g、218.4mmol)の懸濁液に、テトラヒドロフラン(15mL)中のシクロペンチル酢酸(20g、156mmol)の溶液を滴下した。次に、混合物を80℃で14時間加熱した。反応物を10%水酸化ナトリウム溶液でクエンチした。生じた固体を濾別し、テトラヒドロフラン(3×100mL)で洗浄した。合わせた濾液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−シクロペンチル−エタノールを無色の油状物(15.7g、80%)として得、これを更に精製することなく使用した。
ジクロロメタン(500mL)中の2−シクロペンチル−エタノール(15.7g、137.7mmol)の溶液に、クロロクロム酸ピリジニウム(59.4g、275.4mmol)を25℃で数回に分けて加えた。暗色の懸濁液を25℃で3時間撹拌した。混合物をショートシリカゲルパッドを通して濾過した。濾液を真空下で濃縮し、残留物をn−ヘキサン(100mL)で希釈した。混合物をショートシリカゲルパッドを通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、シクロペンチルアセトアルデヒドを無色の油状物(10g、65%)として得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.15-1.20 (m, 2H), 1.56-1.70 (m, 4H), 1.85-1.92 (m, 2H), 2.47-2.31 (m, 1H), 2.47 (d, J=2.4 Hz, 2H); 9.78 (s, 1H)。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(60mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(実施例1のように調製、2.6g、8.3mmol)の懸濁液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[0℃で乾燥テトラヒドロフラン(15mL)中のジイソプロピルアミン(1.6mL、11.3mmol)の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(6.7mL、10.7mmol)を加えることにより調製した]を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次にシクロペンチルアセトアルデヒド(1.2g、10.7mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、次にブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−(2−シクロペンチル−1−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステルを無色の油状物(730mg、21%)として得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.26 (m, 2 H), 1.53-1.68 (m, 4 H), 1.73-2.16 (m, 5 H, H), 3.50 (br, 1 H), 3.89 (s, 3 H), 5.41 (dd, J=5.0 Hz, 8.1 Hz, 1 H), 6.67 (s, 1 H), 7.42 (brt, 2H), 7.53 (brt, 1H), 8.14 (br. d., 2H), 8.33 (m, 1 H), 8.96 (m, 1H)。
1−ベンゼンスルホニル−2−(2−シクロペンチル−1−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(730mg、1.7mmol)を入れた25mL丸底フラスコに、ジクロロメタン中のDess-Martinペルヨージナンの溶液(0.3M、12mL、3.6mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−ベンゼンスルホニル−2−(2−シクロペンチル−アセチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(670mg、93%)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく使用した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.26 (m, 2 H), 1.52-1.74 (m, 4 H), 1.97 (m, 2 H), 2.45 (m, 1 H), 3.04 (d, J=7.2 Hz, 2 H), 3.98 (s, 3 H), 6.99 (s, 1 H), 7.57 (m, 2H), 7.65 (m, 1H), 8.43 (m, 2H), 8.55 (d, J=2.0 Hz, 1H), 9.21 (d, J=2.0 Hz, 1H)。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(30mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−(2−シクロペンチル−アセチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(670mg、1.6mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1.0M、2.4mL、2.4mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(5mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(783mg、2.4mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、5%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(トルエン−4−スルホニルオキシ)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(850mg、94%)を明黄色の固体として得た。
ジオキサン(8mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(トルエン−4−スルホニルオキシ)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(0.9g、1.55mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(930mg、4.6mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(110mg、0.15mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、2.3mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で120分間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(815mg、73%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C29H28N2O6S2[M+H]+の計算値565.68、実測値565.1。
エタノール(10mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(950mg、1.69mmol)、テトラヒドロフラン(2mL)及び10%水酸化ナトリウム水溶液(1.5mL)の混合物を、100℃で1時間加熱した。混合物を、3N塩酸水溶液で中和し、酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(680mg、98%)を固体として得、これを更に精製することなく使用した。
メタノール(300mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(680mg、1.24mmol)と10%パラジウム担持活性炭(204mg)の混合物を、スチール製高圧ガス容器中で50barの水素下で50℃で加熱し、5時間保持した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、濾液を真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(600mg、87%)を得、これを更に精製することなく使用した。
ジクロロメタン(1mL)、N,N−ジメチルホルムアミド(500μL)及びN−メチルモルホリン(150μL、1.45mmol)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(200mg、0.48mmol)及びイソプロピルアミン(50μL、0.62mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(132mg、0.97mmol)を加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(186mg、0.97mmol)を一度に加えた。次に、混合物を25℃で14時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、1N重炭酸ナトリウム水溶液、1N塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸イソプロピルアミド(80mg、36%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C25H31N3O3S[M+H]+の計算値454.61、実測値454.4;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.12 (m, 2 H), 1.24 (d, J=6.7 Hz, 6H), 1.43 (m, 2H), 1.52-1.81 (m, 5 H, H), 2.04 (m, 1 H), 2.17 (m, 1 H), 2.99 (s, 3 H), 4.18 (t, J=7.9 Hz, 1 H), 4.25 (m, 1 H), 6.34 (s, 1 H), 6.60 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.41 (d, J=8.1 Hz, 2 H), 7.78 (d, J=8.1 Hz, 2 H), 8.23 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 8.53 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 10.72 (br, 1 H)。
実施例4
{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−モルホリン−4−イル−メタノン
ジクロロメタン(1mL)、N,N−ジメチルホルムアミド(500μL)及びN−メチルモルホリン(152μL、1.45mmol)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(実施例3のように調製、200mg、0.48mmol)及びモルホリン(51μL、0.58mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(132mg、0.97mmol)を加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(186mg、0.97mmol)を一度に加えた。次に、混合物を25℃で14時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、1N重炭酸ナトリウム水溶液、1N塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−モルホリン−4−イル−メタノン(85mg、36%)を黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
26H
31N
3O
4S[M+H]
+の計算値482.62、実測値482.2;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.17 (m, 2 H), 1.47 (m, 2H), 1.55-1.85 (m, 5 H, H), 2.09 (m, 1 H), 2.25 (m, 1 H), 3.02 (s, 3 H), 3.72 (br. s., 8H), 4.27 (t, J=7.9 Hz, 1 H), 6.41 (s, 1 H), 7.46 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.83 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.93 (d, J=1.9 Hz, 1 H), 8.20 (d, J=1.9 Hz, 1 H), 11.01 (br, 1 H)。
実施例5
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルアミド
ジクロロメタン(1mL)、N,N−ジメチルホルムアミド(500μL)及びN−メチルモルホリン(152μL、1.45mmol)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(実施例3のように調製、200mg、0.48mmol)及びメチルアミン塩酸塩(39.4mg、0.58mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(132mg、0.97mmol)を加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(186mg、0.97mmol)を一度に加えた。次に、混合物を25℃で14時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、1N重炭酸ナトリウム溶液、1N塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルアミド(63mg、30%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
23H
27N
3O
3S[M+H]
+の計算値426.55、実測値426.4;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.18 (m, 2 H), 1.49 (m, 2H), 1.55-1.84 (m, 5 H, H), 2.10 (m, 1 H), 2.23 (m, 1 H), 3.02 (s, 3 H), 3.07 (d, J=4.8 Hz, 3 H), 4.23 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 6.36 (q, J=4.8 Hz, 1 H), 6.42 (s, 1 H), 7.40 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.81 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 8.21 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 8.49 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.89 (br. s., 1 H)。
実施例6
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルアミド
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルアミド(実施例5から)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 14mL/分、移動相としての50%イソプロピルアルコール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。溶離した第2のピークは、より活性な2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルアミドであり、これを白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 10.07 (br. s., 2H), 8.54 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.86 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.28 (s, 2H), 6.46 (s, 1H), 6.24 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 4.25 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 3.08 (d, 3H) 3.06 (s, 3H), 2.07 - 2.28 (m, 1H), 1.63 - 1.84 (m, 7H), 1.47 - 1.63 (m, 2H)。
実施例7
1−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エタン−1,2−ジオール
ギ酸(98%、37.5mL、0.97mol)を、冷却した(氷浴)トリエチルアミン(150mL、1.08mol)に加え、20分間撹拌した。得られた2相系を、7−アザインドール(50.0g、0.42mol)、ギ酸(750mL)及び10%パラジウム担持活性炭(30.0g)の混合物に0℃で加え、次に得られた混合物を80℃で5日間加熱した。次に、混合物を室温に冷まし、触媒を濾過により除去し、ギ酸で洗浄した。濾液と洗浄液を合わせ、真空下で濃縮した。残留液体を冷却し(氷浴)、50%水酸化ナトリウム水溶液をゆっくり加えることによりpH=13に塩基性化した。得られた溶液を1時間還流し、次に室温に冷ました。生じた沈殿物を濾過し、ヘキサンで洗浄して、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(31g)を明黄色の固体として得た。次に、濾液を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、ヘキサン)により精製して、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(9.5g)の別のバッチを明黄色の固体(総収量 40.5g、81%)として得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 3.06 (t, J=8.3 Hz, 2H), 3.61 (t, J=8.3 Hz, 2H), 4.50 (br, 1 H), 6.50 (m, 1 H), 7.24 (m, 1 H), 7.81 (d, J=5.2 Hz, 1 H)。
N,N−ジメチルホルムアミド(68mL)中の2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(24.0g、200mmol)の0℃の溶液に、鉱油中の水素化ナトリウム60%分散液(12.0g、300mmol)を少量ずつ加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、次にN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中のtert−ブチルジメチルシリルクロリド(46g、300mmol)の溶液を、上記の混合物に0℃で滴下した。混合物を0℃で3時間撹拌し、次に酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。黄色を帯びた残留物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、5%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(31g、66%)を黄色の油状物として得た:LC/MS m/e C13H23N2Si[M+H]+の計算値235.42、実測値235.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.35 (s, 6 H), 0.98 (s, 9H, 3 x CH3), 3.02 (t, J=8.6 Hz, 2H), 3.68 (t, J=8.6 Hz, 2H), 6.40 (dd, J=5.2 Hz, 7.0 Hz, 1 H), 7.15 (d, J=7.0 Hz, 1 H), 7.80 (d, J=5.2 Hz, 1 H)。
ジクロロメタン(500mL)中の1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(20g、85.6mmol)及びピリジン(8.4mL)の0℃の溶液に、ジクロロメタン(400mL)中の臭素(5.6mL、111.4mmol)の溶液を1時間かけて滴下した。0℃で1時間撹拌した後、混合物をチオ硫酸ナトリウム−重炭酸ナトリウムの飽和溶液(1:1 v/v)の混合物で希釈し、30分間激しく撹拌した。得られた混合物を分液し、水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、2%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、5−ブロモ−1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(22.5g、84%)を明黄色の油状物として得た:LC/MS m/e C13H22BrN2Si[M+H]+の計算値314.32、実測値313.1、315.1;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.32 (s, 6 H), 0.96 (s, 9H, 3 x CH3), 3.01 (t, J=8.7 Hz, 2H), 3.68 (t, J=8.7 Hz, 2H), 7.21 (br. s., 1 H), 7.81 (br. s., 1 H)。
ジクロロメタン(700mL)中の5−ブロモ−1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(17.0g、54.3mmol)の撹拌した溶液に、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(12.3g、54.3mmol)を一度に加えた。1時間後、得られた黒色の混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、30分間激しく撹拌した。固体を濾別し、濾液を分離した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、5−ブロモ−1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(16.5g、97%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.64 (s, 6 H), 0.94 (s, 9H), 6.49 (d, J=3.4 Hz, 1 H), 7.27 (d, J=3.4 Hz, 1 H), 8.00 (d, J=2.3 Hz, 1 H), 8.31 (d, J=2.3 Hz, 1 H)。
フッ化テトラブチルアンモニウム(テトラヒドロフラン中1M溶液)(58.5mL、58.5mmol)を、テトラヒドロフラン(15mL)中の5−ブロモ−1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(16.5g、53mmol)の溶液に25℃で加えた。混合物を25℃で30分間撹拌し、次に酢酸エチルで抽出し、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(7.4g、71%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C7H6BrN[M+H]+の計算値198.04、実測値197.1、199.1;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 6.49 (m, 1 H), 7.39 (m, 1 H), 8.10 (s, 1 H), 8.38 (s, 1 H), 10.48 (br. s., 1 H)。
水酸化ナトリウム(4.1g、102.8mmol)を、ジクロロメタン(80mL)中のテトラブチルアンモニウムブロミド(331mg、1.0mmol)及び5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(6.7g、34.7mmol)の溶液に0℃で加えた。混合物を0℃で5分間撹拌した。ベンゼンスルホニルクロリド(5.7mL、44.5mmol)を、上記の混合物に0℃でゆっくり加えた。得られた混合物を0℃で15分間撹拌し、その後25℃に温め、その温度で12時間撹拌し続けた。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮し、次にヘキサンで洗浄して、1−ベンゼンスルホニル−5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを白色の固体(11.8g、100%)として得た:LC/MS m/e C13H10BrN2O2S[M+H]+の計算値338.20、実測値337.1、339.1;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 6.56 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.51 (m, 2H), 7.60 (m, 1H), 7.75 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.98 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.18 (m, 2H), 8.45 (d, J=2.0 Hz, 1H)。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3.0g、8.9mmol)、トリブチル−ビニル−スタナン(3.9mL、13.55mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(514mg、0.445mmol)の混合物を、85℃で15時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、ヘキサン〜15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−ビニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.2g、87%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C15H13N2SO2[M+H]+の計算値285.34、実測値285.2;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 5.32 (d, J=11.0 Hz, 1 H), 5.78 (d, J=17.6 Hz, 1 H), 6.59 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 6.77 (dd, J=11.0 Hz, J=17.6 Hz, 1 H), 7.49 (m, 2H), 7.58 (m, 1H), 7.74 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.88 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.19 (m, 2H), 8.46 (d, J=2.0 Hz, 1H)。
tert−ブチルアルコール/水(1:1 v/v、120mL)中のAD−mix−β(9.9g)とメタンスルホニルアミド(670mg、7.04mmol)の混合物を、清澄な溶液になるまで25℃で撹拌した。次に、溶液を0℃に冷却し、tert−ブチルアルコール/水(1:1 v/v、40mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−ビニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.0g、7.04mmol)の溶液をゆっくり加えた。混合物を0℃で12時間撹拌した。次に、亜硫酸ナトリウム(11.2g、88.2mmol)を25℃で加え、塩がすべて溶解するまで、混合物を30分間撹拌した。次に、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−エタン−1,2−ジオールの単一の立体異性体を無色の油状物(2.1g、94%)として得、これを精製することなく次の工程において使用した。
ジクロロメタン(20mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−エタン−1,2−ジオール(2.1g、6.61mmol)、p−トルエンスルホン酸(134mg、0.71mmol)及び2,2−ジメトキシ−プロパン(10mL)の溶液を、25℃で12時間撹拌した。次に、溶液を真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.0g、85%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C18H19N2SO4[M+H]+の計算値359.42、実測値359.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.49 (s, 3 H), 1.56 (s, 3 H), 3.73 (dd, J=7.5 Hz, 8.3 Hz, 1 H), 4.35 (dd, J=6.4 Hz, 8.3 Hz, 1 H), 5.16 (dd, J=6.4 Hz, 7.5 Hz, 1 H), 6.60 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.49 (m, 2H), 7.58 (m, 1H), 7.75 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.89 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.19 (d, J=7.6 Hz, 2H), 8.42 (d, J=2.0 Hz, 1H)。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.23g、3.44mmol)の撹拌した溶液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中のジイソプロピルアミン(780uL、5.12mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(3.2mL、5.12mmol)を加えることにより調製した]を滴下した。混合物を−78℃で15分間撹拌し、その後シクロペンタンカルバルデヒド(580mg、5.15mmol)の溶液を滴下した。混合物を−78℃で1時間撹拌し、次にブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノール(610mg、65%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C25H31N2SO5[M+H]+の計算値471.59、実測値471.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.25 (m, 2 H), 1.48-1.75 (m, 4 H), 1.49 (s, 3 H), 1.56 (s, 3 H), 1.80-2.17 (m, 5 H, H), 3.30 (br. s., 1H), 3.71 (dd, J=7.6 Hz, 8.3 Hz, 1 H), 4.33 (dd, J=6.3 Hz, 8.3 Hz, 1 H), 5.14 (dd, J=6.3 Hz, 7.6 Hz, 1 H), 5.36 (br, 1 H), 6.63 (s, 1 H), 7.47 (m, 2H), 7.57 (m, 1H), 7.81 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.15 (d, J=8.2 Hz, 2H), 8.37 (d, J=2.0 Hz, 1H)。
ジクロロメタン中のDess-Martinペルヨージナン溶液(0.3M、9mL、2.7mmol)を、1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノール(610mg、1.3mmol)に25℃で加え、次に、1時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。混合物を酢酸エチルで抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(600mg 粗)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.26 (m, 2 H), 1.57-1.73 (m, 4 H), 1.52 (s, 3 H), 1.59 (s, 3 H), 1.96 (m, 2 H), 2.44 (m, 1 H), 3.03 (d, J=7.2 Hz, 2 H), 3.74 (dd, J=7.6 Hz, 8.4 Hz, 1 H), 4.39 (dd, J=6.4 Hz, 8.4 Hz, 1 H), 5.19 (dd, J=6.4 Hz, 7.6 Hz, 1 H), 6.94 (s, 1 H), 7.55 (m, 2H), 7.62 (m, 1H), 7.93 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.39 (d, J=7.6 Hz, 2H), 8.56 (d, J=2.0 Hz, 1H)。
乾燥テトラヒドロフラン(30mL)中の1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(600mg、1.28mmol)の−78℃の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(2.0ml、1.9mmol)を加え、混合物を−78℃で45分間撹拌し、その後乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(775mg、2.37mmol)の溶液を加えた。混合物を−78℃で1時間撹拌し、次にブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、トルエン−4−スルホン酸 1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−ビニルエステル(621mg、2工程で78%)を明黄色の固体として得、これを精製することなく次の工程において使用した。
ジオキサン(6mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−ビニルエステル(620mg、1mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(70.1mg、0.1mmol)及び4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(460mg、2.3mmol)の混合物に、2M炭酸ナトリウム溶液(1.5mL)を25℃で加えた。混合物を100℃で1.5時間マイクロ波照射に付した。混合物を25℃に冷却し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(510mg、85%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C32H35N2S2O6[M+H]+の計算値607.77、実測値607.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.47-1.62 (m, 4 H), 1.52 (s, 3 H), 1.60 (s, 3 H), 1.71-1.98 (m, 4 H), 2.68 (m, 1 H), 3.07 (s, 3 H), 3.80 (m, 1 H), 4.40 (dd, J=6.3 Hz, 8.3 Hz, 1 H), 5.22 (m, 1 H), 6.35 (d, J=10.1 Hz, 1 H), 6.58 (s, 1 H), 7.29 (m, 2H), 7.37,7.39 (2d, J=8.6 Hz, 2H), 7.49 (t, J=7.5 Hz, 1H), 7.74 (m, 2H), 7.78,7.79 (2d, J=8.6 Hz, 2H), 7.96,7.97 (2d, J=2.1 Hz, 1H), 8.50,8.51 (2d, J=2.1 Hz, 1H)。
1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(510mg、0.85mmol)、10%水酸化ナトリウム水溶液(1mL)及びエタノール(8mL)の混合物を、100℃で1時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、酢酸エチルで抽出し、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(320mg、81%)を明黄色の油状物として得、これを精製することなく次の工程において使用した。
メタノール(250mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(320mg、0.69mmol)と10%パラジウム担持活性炭(100mg)の混合物を、スチール製高圧ガス容器中で50barの水素下で50℃で12時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、濾過により固体を除去し、次に酢酸エチルで洗浄し、濾液を真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(260mg、81%)のジアステレオマー混合物を得、これを精製することなく次の工程において使用した。
テトラヒドロフラン(10mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(260mg、0.56mmol)のジアステレオマー混合物及び6N塩酸(1mL)を、80℃で1時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、酢酸エチルで抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動精製システム(カラム:Xterra 30mm×100mm)を用いて精製して、1−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エタン−1,2−ジオール(140mg、59%)のジアステレオマー混合物を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H29N2SO4[M+H]+の計算値428.55、実測値429.2;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.22 (m, 2 H), 1.47 (m, 2H), 1.57-1.86 (m, 5 H, H), 2.10 (m, 1 H), 2.26 (m, 1 H), 3.07 (s, 3 H), 3.68 (m, 2 H), 4.30 (t, J=7.9 Hz, 1 H), 4.79 (dd, J=5.1 Hz, 7.0 Hz, 1 H), 6.38 (s, 1 H), 7.58 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.88 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.92 (s, 1 H), 8.12 (s, 1 H)。
実施例8
{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−メタノール
tert−ブチルアルコール/水(1:1 v/v、160mL)中のAD−mix−α(14.9g)とメタンスルホニルアミド(1g、10.6mmol)の混合物を、清澄な溶液になるまで25℃で撹拌した。溶液を撹拌し、0℃に冷却し、tert−ブチルアルコール/水(1:1 v/v、80mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−ビニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例7のように調製、3g、10.6mmol)の溶液をゆっくり加えた。混合物を0℃で12時間撹拌した。次に、亜硫酸ナトリウム(16g、126.8mmol)を25℃で加え、塩がすべて溶解するまで、混合物を30分間撹拌した。混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−エタン−1,2−ジオールの単一の立体異性体を無色の油状物(3g、89%)として得、これを精製することなく次の工程において使用した;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.72 (br, 2 H), 3.69 (dd, J=8.0 Hz, 11.2 Hz, 1 H), 3.81 (dd, J=3.4 Hz, 11.2 Hz, 1 H), 4.94 (dd, J=3.4 Hz, 8.0 Hz, 1 H), 6.60 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.49 (m, 2 H), 7.58 (m, 1 H), 7.74 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.91 (d, J=1.9 Hz, 1 H), 8.19 (d, J=7.8 Hz, 2 H), 8.40 (d, J=1.9 Hz, 1 H)。
ジクロロメタン(20mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−エタン−1,2−ジオール(3g、9.43mmol)、p−トルエンスルホン酸(160mg、0.84mmol)及び2,2−ジメトキシ−プロパン(10mL)の溶液を、25℃で12時間撹拌した。溶液を真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.8g、83%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C18H19N2SO4[M+H]+の計算値359.42、実測値359.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.49 (s, 3 H), 1.56 (s, 3 H), 3.73 (dd, J=7.5 Hz, 8.3 Hz, 1 H), 4.35 (dd, J=6.4 Hz, 8.3 Hz, 1 H), 5.16 (dd, J=6.4 Hz, 7.5 Hz, 1 H), 6.60 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.49 (m, 2H), 7.58 (m, 1H), 7.75 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.89 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.19 (d, J=7.6 Hz, 2H), 8.42 (d, J=2.0 Hz, 1H)。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(30mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2g、5.59mmol)の撹拌した溶液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(15mL)中のジイソプロピルアミン(1.3mL、9.2mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(5.24mL、8.39mmol)を加えることにより調製した]を滴下した。混合物を−78℃で15分間撹拌し、次にシクロペンタンカルバルデヒド(940mg、8.38mmol)の溶液を滴下した。混合物を−78℃で1時間撹拌し、次にブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノール(1.7g、66%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C25H31N2SO5[M+H]+の計算値471.59、実測値471.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.25 (m, 2 H), 1.48-1.75 (m, 4 H), 1.49 (s, 3 H), 1.56 (s, 3 H), 1.80-2.17 (m, 5 H, H), 3.30 (br. s., 1H), 3.71 (dd, J=7.6 Hz, 8.3 Hz, 1 H), 4.33 (dd, J=6.3 Hz, 8.3 Hz, 1 H), 5.14 (dd, J=6.3 Hz, 7.6 Hz, 1 H), 5.36 (br, 1 H), 6.63 (s, 1 H), 7.47 (m, 2H), 7.57 (m, 1H), 7.81 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.15 (d, J=8.2 Hz, 2H), 8.37 (d, J=2.0 Hz, 1H)。
ジクロロメタン中のDess-Martinペルヨージナン溶液(0.3M、35mL、10.5mmol)を、1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノール(1.7g、4.62mmol)に25℃で加え、次に1時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。混合物を酢酸エチルで抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(2.3g 粗)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C25H28N2O5S[M+H]+の計算値469.58、実測値469.2;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.26 (m, 2 H), 1.57-1.73 (m, 4 H), 1.52 (s, 3 H), 1.59 (s, 3 H), 1.96 (m, 2 H), 2.44 (m, 1 H), 3.03 (d, J=7.2 Hz, 2 H), 3.74 (dd, J=7.6 Hz, 8.4 Hz, 1 H), 4.39 (dd, J=6.4 Hz, 8.4 Hz, 1 H), 5.19 (dd, J=6.4 Hz, 7.6 Hz, 1 H), 6.94 (s, 1 H), 7.55 (m, 2H), 7.62 (m, 1H), 7.93 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.39 (d, J=7.6 Hz, 2H), 8.56 (d, J=2.0 Hz, 1H)。
乾燥テトラヒドロフラン(50mL)中の1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(2.3g、4.92mmol)の−78℃の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(7.7ml、7.7mmol)を加え、混合物を−78℃で45分間撹拌し、次に乾燥テトラヒドロフラン(15mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(3g、9.2mmol)の溶液を加えた。混合物を−78℃で1時間撹拌し、次にブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−ビニルエステル(2.4g、76%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C32H34N2O7S2[M+H]+の計算値623.76、実測値623.3。
ジオキサン(10mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−ビニルエステル(1.7g、2.7mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(190mg、0.27mmol)及び4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(1.1g、5.5mmol)の混合物に、2M炭酸ナトリウム溶液(3.4mL)を25℃で加えた。混合物を、100℃で1.5時間マイクロ波照射に付した。混合物を25℃に冷却し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.1g、67.2%)を黄色の固体として得た:LC/MS m/e C32H35N2S2O6[M+H]+の計算値607.77、実測値607.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.47-1.62 (m, 4 H), 1.52 (s, 3 H), 1.60 (s, 3 H), 1.71-1.98 (m, 4 H), 2.68 (m, 1 H), 3.07 (s, 3 H), 3.80 (m, 1 H), 4.40 (dd, J=6.3 Hz, 8.3 Hz, 1 H), 5.22 (m, 1 H), 6.35 (d, J=10.1 Hz, 1 H), 6.58 (s, 1 H), 7.29 (m, 2H), 7.37,7.39 (2d, J=8.6 Hz, 2H), 7.49 (t, J=7.5 Hz, 1H), 7.74 (m, 2H), 7.78,7.79 (2d, J=8.6 Hz, 2H), 7.96,7.97 (2d, J=2.1 Hz, 1H), 8.50,8.51 (2d, J=2.1 Hz, 1H)。
1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(950mg、1.57mmol)、エタノール(3mL)及び10%水酸化ナトリウム水溶液(1.5mL)の混合物を、100℃で1時間加熱した。混合物を、2N塩酸水溶液でpH4〜5に酸性化し、酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(700mg、96%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C26H30N2O4S[M+H]+の計算値467.6、実測値467.1。
メタノール(250mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(700mg、1.54mmol)と10%パラジウム担持活性炭(200mg)の混合物を、50℃で水素下(50psi)、8時間加熱した。混合物を室温に冷まし、触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(400mg、57%)のジアステレオマー混合物を白色の固体として得、これを更に精製することなく使用した:LC/MS m/e C26H32N2O4S[M+H]+の計算値469.62、実測値469.5。
テトラヒドロフラン(5mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(400mg、0.86mmol)のジアステレオマー混合物及び6N HCl(1mL)を、1時間加熱還流し、室温に冷まし、酢酸エチルで抽出し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、溶媒を真空下で蒸発させて、1−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エタン−1,2−ジオール(366mg、定量)のジアステレオマー混合物を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H29N2SO4[M+H]+の計算値429.55、実測値429.2;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.16 (m, 2 H), 1.46 (m, 2H), 1.55-1.82 (m, 5 H, H), 1.95-2.28 (brm, 4 H), 3.02 (s, 3 H), 3.61-3.76 (m, 2 H), 4.21 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 4.86 (dd, J=3.6 Hz, 8.1 Hz, 1 H), 6.32 (s, 1 H), 7.47 (d, J=8.2 Hz, 2 H), 7.84 (d, J=8.2 Hz, 2 H), 7.89 (s, 1 H), 8.05 (br. s., 1 H), 10.40 (br, 1 H)。
50%テトラヒドロフラン水溶液(10mL)中の1−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エタン−1,2−ジオール(366mg、0.86mmol)のジアステレオマー混合物の撹拌した溶液に、メタ過ヨウ素酸ナトリウム(366mg、1.71mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボアルデヒド(340mg、定量)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C22H24N2OS[M+H]+の計算値397.51、実測値397.0。
乾燥メタノール(5mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボアルデヒド(104mg、0.26mmol)の撹拌した溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(40mg、1.05mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次に飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、そしてブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させた。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−メタノール(85mg、81%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H26N2O3S[M+H]+の計算値399.53、実測値399.1;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.18 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1.56-1.87 (m, 5 H, H), 2.13 (m, 1 H), 2.24 (m, 1 H), 3.04 (s, 3 H), 3.59 (br, 1 H), 4.30 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 4.08 (s, 2 H), 6.41 (s, 1 H), 7.50 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.87 (d, J=8.2 Hz, 2H), 8.02 (s, 1 H), 8.14 (br. s., 1H), 10.80 (br, 1H)。
実施例9
1−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エタノール ジアステレオマー1
乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボアルデヒド(実施例8のように調製、240mg、0.61mmol)の撹拌した溶液に、メチルマグネシウムクロリド(3M、0.3mL、0.9mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させた。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、1−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エタノール(125mg、50%)の4つの立体異性体の混合物を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
23H
28N
2O
3S[M+H]
+の計算値413.58、実測値413.3
1−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エタノール(100mg)の4つの立体異性体の混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として60%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、1−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エタノールの純粋な立体異性体を得た。第1のピーク、ジアステレオマー1(8mg)を白色の固体として単離した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.14-1.26 (m, 2 H), 1.43-1.86 (m, 7 H), 1.59 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 2.13 (m, 1 H), 2.27 (m, 1 H), 2.39 (br, 1 H), 3.05 (s, 3 H), 4.28 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 5.06 (q, J=6.5 Hz, 1 H), 6.39 (s, 1 H), 7.49 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.88 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.94 (d, J=1.9 Hz, 1 H), 8.13 (d, J=1.9 Hz, 1H), 10.30 (br, 1H)。
実施例10
2−[2−シクロヘキシル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
25℃でN,N−ジメチルホルムアミド(200mL)及びメタノール(150mL)中の5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例7のように調製、10g、50.8mmol)の溶液に、ナトリウム(100g、185.1mmol)及び臭化銅(I)(14.56g、101.5mmol)を窒素雰囲気下で加えた。次に、混合物を5時間加熱還流した。冷却後、溶媒を真空下で除去し、残留物を酢酸エチル(3×300mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(5.8g、77.3%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
8H
8N
2O[M+H]
+の計算値149.17、実測値149.3。
0℃でジクロロメタン(300mL)中のテトラブチルアンモニウムブロミド(1.05g、3.24mmol)及び5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(16g、108.1mmol)の溶液に、粉末にした水酸化ナトリウム(13g、324.3mmol)を加えた。次に、混合物を0℃で5分間撹拌し、次にベンゼンスルホニルクロリド(18mL、140.54mmol)を上記の混合物にゆっくり加え、そして得られた混合物を0℃で15分間撹拌し、その後室温に温め、12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮し、次にヘキサンで洗浄して、1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(28.8g、93%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C14H12N2O3S[M+H]+の計算値289.33、実測値289.0。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.45g、1.56mmol)の懸濁液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中のジイソプロピルアミン(0.35mL、2.48mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(1.5mL、2.34mmol)を加えることにより調製した]を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次にシクロヘキサンカルバルデヒド(353.8mg、2.81mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、次にブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロヘキシル−エタノール(240mg、37.2%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H26N2O4S[M+H]+の計算値415.53、実測値415.3。
1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロヘキシル−エタノール(240mg、0.58mmol)を入れた250mL丸底フラスコに、ジクロロメタン中のDess-Martinペルヨージナンの溶液(0.3M、3.86mL、1.16mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(60mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(250mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロヘキシル−エタノン(240mg、定量)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C22H24N2O4S[M+H]+の計算値413.51、実測値413.1。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロヘキシル−エタノン(240mg、0.58mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1M、0.9mL、0.9mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(10mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(322mg、0.98mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロヘキシル−ビニルエステルを明黄色の固体(330mg、定量)として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C29H30N2O6S2[M+H]+の計算値567.7、実測値567.4。
ジオキサン(2mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロヘキシル−ビニルエステル(330mg、0.58mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(232mg、1.16mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(41mg、0.06mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、0.6mL、1.2mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロヘキシル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(130mg、33.3%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C29H30N2O5S2[M+H]+の計算値551.70、実測値551.3。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロヘキシル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(130mg、0.24mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、2mL、2mmol)を、室温で12時間撹拌した。次に、混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロヘキシル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(80mg、82.6%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H26N2O3S[M+H]+の計算値411.54、実測値411.2。
メタノール(200mL)中の2−[2−シクロヘキシル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(80mg、0.19mmol)と10%パラジウム担持活性炭(50mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷まし、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロヘキシル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(60mg、75%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C23H28N2O3S[M+H]+の計算値413.56、実測値413.3。
2−[2−シクロヘキシル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(50mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 20mL/分、移動相として30%イソプロパノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの別々のエナンチオマーを得た。第1のピーク、2−[2−シクロヘキシル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(10mg)を、明黄色の固体として単離した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.92-1.05 (m, 2 H), 1.06-1.23 (m, 4 H), 1.60-1.76 (m, 4 H, 2 x CH2のCH 及び 3 x CH), 1.82 (m, 1 H), 1.86-1.96 (m, 1 H), 2.05-2.15 (m, 1 H), 3.04 (s, 3 H), 3.88 (s, 3 H), 4.33 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 6.29 (s, 1 H), 7.41 (s, 1 H), 7.46 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.87 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.90 (s, 1H), 9.69 (s, 1H)。
実施例11
3−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−プロパン−1,2−ジオール
N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例7のように調製)(10g、29.7mmol)の溶液に、アリルトリブチルスタナン(14mL、44.51mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.72g、1.49mmol)を室温で加え、次に80℃で12時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、酢酸エチル(2×250mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、5−アリル−1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを白色の固体(5.3g、60%)として得た:LC/MS m/e C
16H
14N
2O
2S[M+H]
+の計算値299.37、実測値299.1。
tert−ブチルアルコール/水(1:1 v/v、160mL)中のAD−mix−α(7.06g)とメタンスルホニルアミド(479mg、5.03mmol)の混合物を、清澄な溶液になるまで、25℃で撹拌した。次に、溶液を0℃に冷却し、次にtert−ブチルアルコール/水(1:1 v/v、80mL)中の5−アリル−1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.5g、5.03mmol)の溶液をゆっくり加えた。混合物を0℃で12時間撹拌した。次に、亜硫酸ナトリウム(7.6g、60.4mmol)を25℃で加え、塩がすべて溶解するまで、混合物を30分間撹拌した。混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、立体異性体の混合物 3−(1−ベンゼンスルホニル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−プロパン−1,2−ジオールを白色の固体(1.68g、定量)として得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C16H16N2O4S2[M+H]+の計算値333.38、実測値333.0。
ジクロロメタン(20mL)中の3−(1−ベンゼンスルホニル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−プロパン−1,2−ジオール(1.67g、5.03mmol)、p−トルエンスルホン酸(96mg、0.5mmol)及び2,2−ジメトキシ−プロパン(3.1mL、25.2mmol)の溶液を、25℃で12時間撹拌した。溶液を真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.51g、81%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C19H20N2O4S[M+H]+の計算値373.45、実測値373.0。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3g、8.06mmol)の懸濁液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中のジイソプロピルアミン(2mL、13.8mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(8.1mL、13.0mmol)を加えることにより調製した]を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次にシクロペンタンカルバルデヒド(1.35g、13.0mmol)を滴下した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノールを明黄色の固体(850mg、22%)として得た:LC/MS m/e C26H32N2O5S[M+H]+の計算値485.62、実測値485.1。
1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イルメチル]−2−シクロペンチル−エタノール(850mg、1.75mmol)を入れた50mL丸底フラスコに、ジクロロメタン中のDess-Martinペルヨージナンの溶液(0.3M、12mL、3.51mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(150mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×300mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(852mg、定量)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C26H30N2O5S[M+H]+の計算値483.6、実測値483.1。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中の1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(852g、1.76mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(1M、2.64mL、2.64mmol)の滴下により処理した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(15mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(1.15g、3.52mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−{1−ベンゼンスルホニル−5−[2−(1−メチルオキシ−1−メチル−エトキシ)−プロピル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−2−シクロペンチル−ビニルエステル(1.12g、定量)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C33H36N2O7S2[M+H]+の計算値637.79、実測値637.1。
ジオキサン(5mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−{1−ベンゼンスルホニル−5−[2−(1−メチルオキシ−1−メチル−エトキシ)−プロピル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−2−シクロペンチル−ビニルエステル(1.12g、1.76mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(704mg、3.52mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(124mg、0.17mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、2.2mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で1時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(480mg、44%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C33H36N2O6S2[M+H]+の計算値621.79、実測値621.0。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(460mg、0.74mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、4mL、4mmol)を、室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、次に飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(315mg、88.5%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C27H32N2O4S[M+H]+の計算値481.63、実測値481.1。
メタノール(250mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(310mg、0.65mmol)と10%パラジウム担持活性炭(100mg)の混合物を、スチール製高圧ガス容器中で50barの水素下、50℃で8時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(270mg、86.8%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C27H34N2O4S[M+H]+の計算値483.65、実測値483.3。
テトラヒドロフラン(5mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(260mg、0.54mmol)と6N HCl(1.0mL)の混合物を、1時間加熱還流した。混合物を室温に冷まし、酢酸エチルで抽出し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させた。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、3−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−プロパン−1,2−ジオール(100mg、41.9%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C24H30N2O4S[M+H]+の計算値443.58、実測値443.2;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.15 (m, 2 H), 1.45 (m, 2 H), 1.54-1.82 (m, 5 H, H), 2.06 (m, 1 H), 2.23 (m, 1 H), 2.74 (dd, J=8.1, J=13.8 Hz, 1 H), 2.82 (dd, J=4.8, J=13.8 Hz, 1 H), 2.90 (br, 2 H), 2.98 (s, 3 H), 3.53 (dd, J=7.3, J=11.4 Hz, 1 H), 3.68 (dd, J=3.0, J=11.4 Hz, 1 H), 3.93 (m, 1 H), 4.22 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 6.29 (s, 1 H), 7.75 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.71 (s, 1 H), 7.76 (s, 1 H), 7.77 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 10.82 (s, 1H)。
実施例12
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例10のように調製、2.5g、8.68mmol)の溶液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中のジイソプロピルアミン(13.7mmol、1.96mL)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(8.13mL、13.0mmol)を加えることにより調製した]を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次にシクロペンタンカルバルデヒド(13.0mmol、1.46g)を滴下した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノール(2.3g、68%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
21H
24N
2O
4S[M+H]
+の計算値401.50、実測値401.0。
1−(−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノール(2.3g、5.75mmol)を入れた250mL丸底フラスコに、ジクロロメタン中のDess-Martinペルヨージナンの溶液(0.3M、30mL、9mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(60mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(250mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−(−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(2.28g、99%)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C21H22N2O4S[M+H]+の計算値399.48、実測値399.0。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(50mL)中の1−(−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(2.28g、5.73mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1M、8.6mL、8.6mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(30mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(3.8、11.5mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸−1−(ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステルを明黄色の固体(1.8g、58.0%)として得た:LC/MS m/e C28H28N2O6S2[M+H]+の計算値553.67、実測値553.3。
ジオキサン(5mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(1.1g、2mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(800mg、4.0mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(141mg、0.2mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、2.5mL、5mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(860mg、86%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C28H28N2O5S2[M+H]+の計算値537.67、実測値537.0。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(536mg、1mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、2mL、2mmol)を、室温で12時間撹拌した。次に、混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(390mg、98.5%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H24N2O3S[M+H]+の計算値397.51、実測値397.2。
メタノール(200mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(390mg、0.98mmol)と10%パラジウム担持活性炭(50mg)の混合物を、スチール製高圧ガス容器中で50barの水素下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(240mg、61.4%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H26N2O3S[M+H]+の計算値399.53;実測値399.2。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 11.86 (s, 1H), 7.92 (d, J = 8.6 Hz, 3H), 7.55 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.28 (s, 3H), 6.49 (s, 1H), 4.37 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.07 (s, 3H), 2.13 - 2.29 (m, 2H), 1.79 (d, J = 20.0 Hz, 2H), 1.65 (m, 2H), 1.45 - 1.56 (m, 2H), 1.14 - 1.25 (m, 2H)。
実施例13
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミド
−78℃で乾燥ジクロロメタン(30mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例12のように調製、950mg、1.77mmol)の撹拌した溶液に、乾燥ジクロロメタン(10mL)中の三臭化ホウ素の溶液(1.7mL、17.7mmol)を加えた。次に、混合物を室温に温め、1時間撹拌した。溶液を氷水に注ぎ、2.5M水酸化ナトリウム水溶液で中和した(pH 約6)。混合物を酢酸エチル(2×250mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−オール(925mg、100%)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C
27H
26N
2O
5S
2[M+H]
+の計算値523.65、実測値523.1。
炭酸カリウム(246mg、1.78mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−オール(310mg、0.59mmol)の溶液に室温で加え、30分間撹拌した。次に、2−クロロ−N,N−ジメチル−アセトアミド(0.061mL、0.59mmol)を、上記の混合物に加え、室温で13時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−{1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミド(340mg、定量)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C31H33N3O6S2[M+H]+の計算値608.75、実測値608.1。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の2−{1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミドの溶液(340mg、0.59mmol)及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、4mL、4mmol)を、室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミド(276mg、定量)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C25H29N3O4S[M+H]+の計算値468.59、実測値468.2。
メタノール(200mL)中の2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミド(276mg、0.59mmol)と10%パラジウム担持活性炭(50.0mg)の混合物を、スチール製高圧ガス容器中で、50barの水素下、50℃で6時間加熱した。次に、混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミド(140mg、50.7%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C25H31N3O4S[M+H]+の計算値470.61、実測値470.2。固体 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm7.86 - 7.93 (m, 4H), 7.59 (d, J = 8.1 Hz, 3H), 7.52 (s, 1H), 6.32 (s, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.28 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.08 (s, 3H), 3.10 (s, 3H), 2.98 (s, 3H), 2.22 - 2.30 (m, 1H), 2.03 - 2.13 (m, 2H), 1.61 - 1.79 (m, 4H), 1.48 (br. s., 1H), 1.21-1.23 (m, 1H)。
実施例14
2−{2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミド
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミド(実施例13のように調製、120mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として65%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの別々の純粋なエナンチオマーを得た。第1のピーク、2−{2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミド(29mg)を白色の固体として得た:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.21 (m, 2 H), 1.49 (m, 2 H), 1.57-1.88 (m, 5 H, H), 2.08 (m, 1 H), 2.25 (m, 1 H), 2.98 (s, 3 H), 3.08 (s, 3 H), 3.11 (s, 3 H), 4.28 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 4.84 (s, 2 H), 6.32 (s,1 H), 7.52 (d, J=2.5 Hz, 1 H), 7.59 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.88 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.92 (d, J=2.5 Hz, 1 H)。
実施例15
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
炭酸カリウム(246mg、1.78mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−オール(実施例13のように調製、310mg、0.59mmol)の溶液に室温で加え、次に混合物を室温で30分間撹拌し、次に2−ブロモエチルメチルエーテル(0.06mL、0.59mmol)で処理した。次に、混合物を80℃で1時間加熱した。得られた反応混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(343mg、定量)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C
30H
32N
2O
6S
2[M+H]
+の計算値581.73、実測値581.1。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(343mg、0.59mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、4mL、4mmol)を、室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(260mg、定量)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C24H28N2O4S[M+H]+の計算値441.57、実測値441.2。
メタノール(200mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(260mg、0.59mmol)と10%パラジウム担持活性炭(40mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(100mg、38.5%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C24H30N2O4S[M+H]+の計算値443.58、実測値443.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm10.76 (br. s., 1H), 7.96 (br. s., 1H), 7.86 - 7.93 (m, 2H), 7.72 (s, 1H), 7.50 - 7.60 (m, 2H), 6.40 (br. s., 1H), 4.30 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.22 (br. s., 2H), 3.80 (br. s., 2H), 3.48 (s, 3H), 3.02 - 3.08 (m, 3H), 2.09 - 2.29 (m, 2H), 1.59 - 1.85 (m, 5H), 1.44 - 1.56 (m, 2H), 1.13 - 1.28 (m, 2H)。
実施例16
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例15のように調製、60mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IB-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として50%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(18mg)を、無色の油状物として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.87 - 7.92 (m, 3H), 7.60 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.53 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 6.33 (s, 1H), 4.30 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.15 - 4.20 (m, 2H), 3.74 - 3.79 (m, 2H), 3.45 (s, 3H), 3.10 (s, 3H), 2.22 - 2.32 (m, 1H), 2.03 - 2.15 (m, 1H), 1.61 - 1.87 (m, 5H), 1.44 - 1.57 (m, 2H), 1.15 - 1.37 (m, 2H)。
実施例17
(2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−エチル)−ジメチル−アミン
炭酸カリウム(410mg、2.97mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−オール(実施例13のように調製、310mg、0.59mmol)の溶液に室温で30分間加えた。次に、2−ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩(85.6mg、0.59mmol)を加えた。混合物を80℃で1時間加熱した。得られた反応混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、(2−{1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−エチル)−ジメチル−アミン(350mg、定量)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C
31H
35N
3O
5S
2[M+H]
+の計算値594.77、実測値594.2。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の(2−{1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−エチル)−ジメチル−アミン(350mg、0.59mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、4mL、4mmol)を、室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、(2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−エチル)−ジメチル−アミン(200mg、75%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C25H31N3O3S[M+H]+の計算値454.61、実測値454.1。
メタノール(200mL)中の(2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−エチル)−ジメチル−アミン(200mg、0.44mmol)と10%パラジウム担持活性炭(40mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、(2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−エチル)−ジメチル−アミン(20mg、10%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C25H33N3O3S[M+H]+の計算値456.62、実測値456.3;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.26 (m, 2 H), 1.51 (m, 2 H), 1.58-1.90 (m, 5 H, H), 2.11 (m, 1 H), 2.27 (m, 1 H), 2.44 (s, 6 H), 2.89 (t, J=5.4 Hz, 2 H), 3.10 (s, 3 H), 4.19 (t, J=5.4 Hz, 2 H), 4.30 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 6.35 (s, 1 H), 7.55 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 7.61 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.9 (m, 3 H)。
実施例18
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−イソプロポキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
炭酸カリウム(430mg、3.11mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−オール(実施例13のように調製、325mg、0.62mmol)の溶液に室温で加え、30分間撹拌し、次に2−ブロモプロパン(0.13mL、1.24mmol)を加えた。次に、混合物を60℃に加熱し、3時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−イソプロポキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(310mg、100%)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C
30H
32N
2O
5S
2[M+H]
+の計算値565.73、実測値565.2。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−イソプロポキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(310mg、0.55mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、4mL、4mmol)を、室温で12時間撹拌した。次に、反応混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−イソプロポキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(236mg、定量)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C24H28N2O3S[M+H]+の計算値425.57、実測値425.2。
メタノール(200mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−イソプロポキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(236mg、0.55mmol)と10%パラジウム担持活性炭(40mg)の混合物を、スチール製高圧ガス容器中で、50barの水素下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−イソプロポキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(180mg、76%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C24H30N2O3S[M+H]+の計算値427.58、実測値427.2;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm7.88 - 7.92 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.81 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.58 - 7.63 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.51 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 6.33 (s, 1H), 4.53 (dt, J = 12.1, 6.1 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.10 (s, 3H), 2.24 - 2.32 (m, 1H), 2.07 - 2.15 (m, 1H), 1.61 - 1.88 (m, 5H), 1.46 - 1.57 (m, 2H), 1.18 - 1.35 (m, 8H)。
実施例19
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−イソプロポキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−イソプロポキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例18のように調製、120mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として50%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第1のピーク、2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−イソプロポキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(17mg)を、無色の油状物として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.21 (m, 2 H), 1.31 (d, J=6.1 Hz, 6 H), 1.49 (m, 2 H), 1.57-1.89 (m, 5 H, H), 2.09 (m, 1 H), 2.26 (m, 1 H), 3.08 (s, 3 H), 4.28 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 4.52 (m, 1 H), 6.31 (s,1 H), 7.49 (d, J=2.5 Hz, 1 H), 7.59 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.79 (d, J=2.5 Hz, 1 H), 7.88 (d, J=8.3 Hz, 2 H)。
実施例20
2−[2−シクロペンチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3b]ピリジン
ジオキサン(3mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例12のように調製、350mg、0.63mmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(301mg、1.59mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(45mg、0.06mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、0.8mL、1.59mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、10%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(260mg、77.6%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
28H
25F
3N
2O
3S[M+H]
+の計算値527.58、実測値527.2。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(260mg、0.49mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、2mL、2mmol)を、室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(191mg、定量)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H21F3N2O[M+H]+の計算値387.42、実測値387.2。
メタノール(200mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(191mg、0.49mmol)と10%パラジウム担持活性炭(50mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(80mg、41.9%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H23F3N2O[M+H]+の計算値389.54、実測値389.3;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm7.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.52 (d, J = 8.6 Hz, 3H), 6.31 (s, 1H), 4.25 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 2.22 - 2.30 (m, 1H), 2.05 - 2.13 (m, 1H), 1.60 - 1.87 (m, 6H), 1.44 - 1.57 (m, 2H), 1.17 - 1.29 (m, 2H)。
実施例21
2−[(E)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例10のように調製、6g、20.8mmol)の溶液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中のジイソプロピルアミン(4.7mL、32.8mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(19.5mL、31.2mmol)を加えることにより調製した]を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次に(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−アセトアルデヒド(3.5g、30.7mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノール(2.5g、30%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
21H
22N
2O
5S[M+H]
+の計算値403.47、実測値403.2。
ジクロロメタン(200mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノール(2.5g、6.2mmol)を入れた250mL丸底フラスコに、Dess-Martinペルヨージナン(6.6g、15.5mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(60mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(250mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノン(1.7g、71%)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C20H20N2O5S[M+H]+の計算値401.46、実測値401.2。
1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノン(1.7g)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 16mL/分、移動相として65%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノンの2つの純粋なエナンチオマーを得た。第1のピーク、エナンチオマー1(655.0mg)を白色の固体として単離し、そして第2のピーク、エナンチオマー2(658mg)を白色の固体として単離した。
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノン(エナンチオマー1.620mg、1.55mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中の4−チオアニソールマグネシウムブロミドの溶液(0.5M、15.5mL、7.75mmol)を滴下した。0℃で1時間撹拌した後、反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メチルスルファニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノールを明黄色の固体(770mg、94.8%)として得た。LC/MS m/e C27H28N2O5S2[M+H]+の計算値525.66、実測値525.4。
メタノール(10mL)及び水(3mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メチルスルファニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノール(130mg、0.248mmol)の撹拌した溶液に、メタ過ヨウ素酸ナトリウム(159mg、0.743mmol)を室温で加え、混合物を8時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタニルスルフィニル)−2(R)−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノール(134mg、定量)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C27H28N2O6S2[M+H]+の計算値541.66、実測値541.4。
メタノール(15mL)及び水(3mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタニルスルフィニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノール(134mg、0.25mmol)の撹拌した溶液に、過マンガン酸カリウム(31mg、0.20mmol)を室温で加え、混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノール(110mg、80%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C27H28N2O7S2[M+H]+の計算値557.68、実測値557.3。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノール(110mg、0.20mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、2.0mL、2.0mmol)を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、残留物をメタノールで処理して、2−[(E)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(50mg、64.1%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C21H22N2O4S[M+H]+の計算値399.48、実測値399.3;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.05 - 8.09 (m, J = 8.1 Hz, 2H), 7.94 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.60 - 7.64 (m, J = 8.1 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.11 - 4.24 (m, 1H), 3.97 (q, J = 7.0 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.73 - 3.81 (m, 1H), 3.22 (s, 3H), 2.03 - 2.13 (m, 2H), 1.79 - 1.97 (m, 2H)。
実施例22
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジアステレオマー1
メタノール(200mL)中の2−[(E)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(304mg、0.76mmol)と10%パラジウム担持活性炭(80mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(80mg、26.1%)のジアステレオマーの混合物を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
21H
24N
2O
4S[M+H]
+の計算値401.5、実測値401.3。
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(70mg)のジアステレオマーの混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 17mL/分、移動相として60%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの2つの純粋なジアステレオマーを得た。第1のピーク、ジアステレオマー1(19mg)を、白色の固体として単離した:1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.52-1.63 (m, 1 H), 1.80-2.08 (m, 3 H), 2.13-2.22 (m, 1 H), 2.41-2.50 (m, 1 H), 3.07 (s, 3 H), 3.69 (m, 1 H), 379 (m, 1 H), 3.85 (s, 3 H), 3.86 (m, 1 H), 4.47 (dd, J=5.7, 9.9 Hz, 1 H), 6.36 (s, 1 H), 7.50 (d, J=2.5 Hz, 1 H), 7.59 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.84(d, J=2.5 Hz, 1 H), 7.88 (d, J=8.3 Hz, 2 H)。
実施例23
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジアステレオマー2
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(70mg)のジアステレオマーの混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 17mL/分、移動相として60%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの2つの純粋なジアステレオマーを得た。第2のピーク、ジアステレオマー2(9mg)を、白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.52-1.63 (m, 1 H), 1.80-2.08 (m, 3 H), 2.13-2.30 (m, 1 H), 2.37-2.50 (m, 1 H), 3.07,3.08 (2 x s, 3 H), 3.59-3.92 (m, 3 H, OCH
2 及び OCH), 3.85 (s, 3 H), 4.46 (m, 1 H), 6.32,6.36 (2 x s,1 H), 7.49 (m,1 H), 7.59 (m, 2 H), 7.84 (m, 1 H), 7.88 (m, 2 H)。
実施例24
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジアステレオマー3
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノン(エナンチオマー2、実施例21のように調製、600mg、1.5mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中の4−チオアニソールマグネシウムブロミド溶液(0.5M、15mL、7.5mmol)を滴下した。0℃で1時間撹拌した後、反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メチルスルファニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノールを明黄色の固体(730mg、93%)として得た。LC/MS m/e C
27H
28N
2O
5S
2[M+H]
+の計算値525.66、実測値525.4。
メタノール(10mL)及び水(3mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メチルスルファニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノール(174mg、0.33mmol)の撹拌した溶液に、メタ過ヨウ素酸ナトリウム(213mg、1.0mmol)を室温で加え、混合物を室温で8時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタニルスルフィニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノール(180mg、定量)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C27H28N2O6S2[M+H]+の計算値541.66、実測値541.4。
メタノール(15mL)及び水(3mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタニルスルフィニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノール(180mg、0.33mmol)の撹拌した溶液に、過マンガン酸カリウム(41mg、0.27mmol)を室温で加え、混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノール(184mg、定量)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C27H28N2O7S2[M+H]+の計算値557.68、実測値557.3。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノール(184mg、0.33mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、2mL、2mmol)を、室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、そして残留物をメタノールで洗浄して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(50mg、64.1%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C21H22N2O4S[M+H]+の計算値399.48、実測値399.3。
メタノール(200mL)中の2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(315mg、0.79mmol)と10%パラジウム担持活性炭(100mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(60mg、18.9%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C21H24N2O4S[M+H]+の計算値401.5、実測値401.3。
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(70mg)のジアステレオマーの混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×20mm i.d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 17mL/分、移動相として60%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの2つの純粋なジアステレオマーを得た。第1のピーク、ジアステレオマー3(6mg)を、白色の固体として単離した:1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.52-1.63 (m, 1 H), 1.80-2.08 (m, 3 H), 2.13-2.30 (m, 1 H), 2.37-2.50 (m, 1 H), 3.07,3.08 (2×s, 3 H), 3.59-3.92 (m, 3 H), 3.85 (s, 3 H), 4.46 (m, 1 H), 6.32, 6.36 (2×s,1 H), 7.49 (m,1 H), 7.59 (m, 2 H), 7.84 (m, 1 H), 7.88 (m, 2 H)。
実施例25
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、ジアステレオマー4
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(70mg)のジアステレオマーの混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 17mL/分、移動相として60%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの2つの純粋なジアステレオマーを得た。第2のピーク、ジアステレオマー4(7mg)を白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.52-1.63 (m, 1 H), 1.80-2.08 (m, 3 H), 2.13-2.22 (m, 1 H), 2.41-2.50 (m, 1 H), 3.07 (s, 3 H), 3.69 (m, 1 H), 379 (m, 1 H), 3.85 (s, 3 H), 3.86 (m, 1 H), 4.47 (dd, J=5.7, 9.9 Hz, 1 H), 6.36 (s,1 H), 7.50 (d, J=2.5 Hz, 1 H), 7.59 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.84(d, J=2.5 Hz, 1 H), 7.88 (d, J=8.3 Hz, 2 H)。
実施例26
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル
炭酸カリウム(828mg、5.99mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(4.0mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−オール(実施例13のように調製、1.6g、3.07mmol)の溶液に室温で加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、次に2−ブロモ−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル(0.48mL、3.21mmol)を加えた。混合物を80℃で1時間加熱した。得られた混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−{1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル(1.34g、68.7%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
33H
36N
2O
7S
2[M+H]
+の計算値637.79、実測値637.5。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の2−{1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル(1.34g、2.11mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、8.0mL、8.0mmol)を、室温で12時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル(1.04g、定量)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C27H32N2O5S[M+H]+の計算値497.63、実測値497.4。
メタノール(300mL)中の2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル(1.04g、2.1mmol)と10%パラジウム担持活性炭(200mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル(700mg、70%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C27H34N2O5S[M+H]+の計算値499.65、実測値499.7;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.24 (m, 2 H), 1.30 (t, J=7.2 Hz, 3 H), 1.51 (m, 2 H), 1.57 (s, 6 H), 1.60-1.90 (m, 5 H, H), 2.13 (m, 1 H), 2.29 (m, 1 H), 3.10 (s, 3 H), 4.26 (q, J=7.2 Hz, 2 H), 4.33 (t, J=7.9 Hz, 1 H), 6.46 (s,1 H), 7.61 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.71 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 7.91 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.92 (br, 1 H)。
実施例27
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロピオン酸
テトラヒドロフラン(10mL)及び水(2.5mL)中の2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル(実施例26のように調製、120mg、0.24mmol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(48mg、2mmol)を室温で加え、混合物を12時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロピオン酸(60mg、92.3%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
25H
30N
2O
5S[M+H]
+の計算値471.59、実測値471.6;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.24 (m, 2 H), 1.51 (m, 2 H), 1.57 (s, 6 H), 1.60-1.88 (m, 5 H, H), 2.13 (m, 1 H), 2.27 (m, 1 H), 3.08 (s, 3 H), 4.32 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.50 (s,1 H), 7.59 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.85 (d, J=2.3 Hz, 1 H), 7.89 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.97 (br. d., 1 H)。
実施例28
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロパン−1−オール
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中の2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル(実施例26のように調製、300mg、0.6mmol)の撹拌した溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(3.0mL、3.01mmol)を加えた。次に、混合物を室温に温め、1時間撹拌した。反応物を飽和酒石酸ナトリウムカリウム水溶液を用いて0℃でクエンチした。0℃で30分間撹拌した後、混合物を濾過し、テトラヒドロフラン(100mL)で洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロパン−1−オール(236mg、86.1%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
25H
32N
2O
4S[M+H]
+の計算値457.61、実測値457.1;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.87 - 7.92 (m, 3H), 7.59 - 7.64 (m, 3H), 6.36 (s, 1H), 4.31 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.56 (s, 2H), 3.10 (s, 3H), 2.25 - 2.34 (m, 1H), 2.07 - 2.15 (m, 1H), 1.62 - 1.89 (m, 6H), 1.45 - 1.57 (m, 2H), 1.02 - 1.42 (m, 6H)。
実施例29
2−{2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロパン−1−オール
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロパン−1−オール(実施例28で調製、210mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IB-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として15%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−{2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−2−メチル−プロパン−1−オール(20mg)を、白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.24 (s, 6 H), 1.24 (m, 2 H), 1.50 (m, 2 H), 1.59-1.89 (m, 5 H, H), 2.10 (m, 1 H), 2.28 (m, 1 H), 3.08 (s, 3 H), 3.54 (s, 2 H), 4.29 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.35 (s,1 H), 7.60 (m, 3 H), 7.78 (d, J=2.5 Hz, 1 H), 7.89 (d, J=8.3 Hz, 2 H)。
実施例30
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−エタノール
ジクロロメタン(300mL)中の2−ブロモエタノール(25g、200mmol)及びイミダゾール(41g、600mmol)の撹拌した溶液に、tert−ブチルジフェニルクロロシラン(55mL、210mmol)を室温で加え、混合物を24時間撹拌した。得られた混合物を氷水に注ぎ、ジクロロメタン(2×250mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、ヘキサン)により精製して、(2−ブロモ−エトキシ)−tert−ブチル−ジフェニル−シラン(60g、83%)を無色の油状物として得た。
炭酸カリウム(722mg、5.23mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−オール(実施例13のように調製、900mg、1.72mmol)の溶液に室温で加えた。混合物を30分間撹拌し、次に(2−ブロモ−エトキシ)−tert−ブチル−ジフェニル−シラン(658mg、1.81mmol)を用いて室温で処理した。混合物を80℃で加熱し、3時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エトキシ]−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(870mg、62.8%)を白色の固体として得た。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エトキシ]−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(870mg、1.08mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、10mL、10mmol)を、室温で12時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−エタノール(460mg、定量)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H26N2O4S[M+H]+の計算値427.54、実測値427.4。
メタノール(200mL)中の2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−エタノール(460mg、1.08mmol)と10%パラジウム担持活性炭(100mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷まし、その後触媒を濾過により除去した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ}−エタノール(236mg、55.1%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H28N2O4S[M+H]+の計算値429.55、実測値429.5;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.98 (br. s., 1H), 7.90 (d, J = 8.3 Hz, 3H), 7.60 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 6.53 (s, 1H), 4.33 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 4.5 Hz, 2H), 3.90 (t, J = 4.5 Hz, 2H), 3.09 (s, 3H), 2.23 - 2.31 (m, 1H), 2.09 - 2.18 (m, 1H), 1.60 - 1.87 (m, 5H), 1.44 - 1.56 (m, 2H), 1.17 - 1.30 (m, 2H)。
実施例31
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(60mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例10のように調製、4g、13.9mmol)の懸濁液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中のジイソプロピルアミン(3.2mL、22.1mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(13mL、20.83mmol,)を加えることにより調製した]を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次に(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アセトアルデヒド(2.67g、20.8mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エタノールを白色の固体(4.4g、77.2%)として得た:LC/MS m/e C
21H
24N
2O
5S[M+H]
+の計算値417.50、実測値417.1。
1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エタノール(4.4g、10.6mmol)を入れた250mL丸底フラスコに、ジクロロメタン中のDess-Martinペルヨージナン(0.3M、106mL、31.7mmol)の溶液を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(60mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(350mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−プラン−4−イル)−エタノン(4g、91%)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C21H22N2O5S[M+H]+の計算値415.48、実測値415.1。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(50mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−プラン−4−イル)−エタノン(2.9g、7mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(1M、10.5mL、10.5mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(20mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(3.16g、9.68mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニルエステル(2.81g、72.1%)を明黄色の固体として得た;LC/MS m/e C28H28N2O7S2[M+H]+の計算値569.67、実測値569.13。
ジオキサン(5mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニルエステル(1.1g、1.94mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(775mg、3.88mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(136mg、0.194mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、2.5mL、5mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で2時間マイクロ波照射に付した。得られた混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(540mg、54%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C28H28N2O6S2[M+H]+の計算値553.67、実測値553.2。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(300mg、0.54mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、2mL、2mmol)を、室温で12時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(180mg、80.7%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H24N2O4S[M+H]+の計算値413.54、実測値413.1。
メタノール(200mL)中の2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(180mg、0.44mmol)と10%パラジウム担持活性炭(50mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(80mg、44.4%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H26N2O4S[M+H]+の計算値415.53、実測値415.2;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.84 - 7.92 (m, 3H), 7.61 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.50 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 6.34 (s, 1H), 4.42 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.84 - 3.93 (m, 5H), 3.32-3.26 (m, 2H), 3.09 (s, 3H), 2.18 - 2.27 (m, 1H), 1.97 - 2.05 (m, 1H), 1.69 - 1.76 (m, 2H), 1.50 (ddt, J = 10.8, 7.1, 3.5 Hz, 1H), 1.31 - 1.42 (m, 2H)。
実施例32
2−[1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例31のように調製、50mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 6.5mL/分、移動相として98%イソプロパノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−[1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(14mg)を、無色の油状物として単離した:HR−ES−MS m/z C
22H
26N
2O
4S
1[M+H]
+の計算値415.1683 実測値415.1686、
実施例33
5−メトキシ−2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジオキサン(5mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニルエステル(実施例31のように調製、350mg、0.62mmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(293mg、1.54mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(43mg、0.06mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、0.8mL、1.6mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−(トリフルオロメチル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(272mg、82%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
28H
25F
3N
2O
4S[M+H]
+の計算値543.58、実測値543.2。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(260mg、0.48mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、2mL、2mmol)を、室温で12時間撹拌した。得られた混合物を、酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、5−メトキシ−2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(193mg、定量)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H21F3N2O2[M+H]+の計算値403.42、実測値403.2。
メタノール(200mL)中の5−メトキシ−2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(180mg、0.45mmol)と10%パラジウム担持活性炭(50mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、5−メトキシ−2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(120mg、66.7%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H23F3N2O2[M+H]+の計算値405.44、実測値405.2;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.84 (d, J=2.5 Hz, 1 H), 7.59 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.51 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.48 (d, J=2.5 Hz, 1 H), 6.30 (s, 1 H), 4.36 (t, J=8.1 Hz, 1 H), 3.86 - 3.95 (m, 2 H), 3.20 - 3.30 (m, 2 H), 2.16 - 2.27 (m, 1 H), 1.98 (ddd, J=13.9, 7.3, 7.1 Hz, 1 H), 1.70 (t, J=14.5 Hz, 2 H), 1.48 (dddd, J=14.5, 10.8, 7.2, 3.7 Hz, 1 H), 1.26 - 1.42 (m, 2 H)。
実施例34
5−メトキシ−2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1(R)−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
5−メトキシ−2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例33のように調製、100mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IB-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として20%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、5−メトキシ−2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1(R)−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(18mg)を、白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.36 (m, 2 H), 1.49 (m, 1 H), 1.71 (m, 2 H), 1.99 (m, 1 H), 2.22 (m, 1 H), 3.31 (m, 2 H), 3.87 (s, 3 H), 3.90 (m, 2 H), 4.39 (t, J=8.1 Hz, 1 H), 6.32 (s, 1 H), 7.51 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=8.1 Hz, 2 H), 7.62 (d, J=8.1 Hz, 2 H), 7.85 (d, J=2.8 Hz, 1 H)。
実施例35
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール
ジオキサン(5mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例12のように調製、1g、1.81mmol)、4−アセチルフェニルボロン酸(743mg、4.53mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(127mg、0.18mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、2.3mL、4.6mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−エタノン(850mg、93.9%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
29H
28N
2O
4S
[M+H]
+の計算値501.62、実測値501.2。
乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中の1−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−エタノン(300mg、0.6mmol)の撹拌した溶液に、0℃でテトラヒドロフラン中のメチルマグネシウムクロリド溶液(3M、2mL、6mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させた。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−プロパン−2−オール(160mg、51.8%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C30H32N2O4S[M+H]+の計算値517.66、実測値517.1。
エタノール(3mL)中の2−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−プロパン−2−オール(160mg、0.31mmol)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、1.5mL)の混合物を、5時間加熱還流した。混合物を、2N塩酸水溶液でpH4〜5に酸性化した。酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−プロパン−2−オール(100mg、86.2%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C24H28N2O2[M+H]+の計算値377.5、実測値377.2。
メタノール(200mL)中の2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−プロパン−2−オール(100mg、0.266mmol)と10%パラジウム担持活性炭(50mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール(24mg、24%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C24H30N2O2[M+H]+の計算値379.52、実測値379.2;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.21 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1.50 (s, 6 H), 1.57-1.91 (m, 5 H, H), 2.08 (m, 1 H), 2.17 (m, 1 H), 3.86 (s, 3 H), 4.12 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.30 (s,1 H), 7.27 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.42 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.58 (d, J=2.5 Hz, 1 H), 7.82 (br, 1 H)。
実施例36
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エタノール
50%テトラヒドロフラン水溶液(10mL)中の3−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−プロパン−1,2−ジオール(実施例11のように調製、70mg、0.16mmol)の撹拌した溶液に、メタ過ヨウ素酸ナトリウム(40mg、0.19mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−アセトアルデヒド(65mg、定量)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
23H
26N
2O
3S[M+H]
+の計算値411.54、実測値411.1。
0℃で乾燥メタノール(5mL)中の{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−アセトアルデヒド(65mg、0.158mmol)の撹拌した溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(60mg、1.58mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させた。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エタノール(20mg、30.7%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H28N2O3S[M+H]+の計算値413.56、実測値413.2;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.99 (s, 1H), 7.87 - 7.92 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.79 (s, 1H), 7.58 - 7.63 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 6.36 (s, 1H), 4.31 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.78 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.10 (s, 3H), 2.90 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.25 - 2.33 (m, 1H), 2.07 - 2.15 (m, 1H), 1.62 - 1.87 (m, 5H), 1.46 - 1.56 (m, 2H), 1.19 - 1.31 (m, 2H)。
実施例37
ジメチルアミノ−酢酸 2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルメチル−エステル
N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)及びN−メチルモルホリン(33uL、0.23mmol)中の{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−メタノール(実施例8のように調製、30mg、0.075mmol)、ジメチルアミノ−酢酸(21mg、0.11mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(20mg、0.113mmol)を加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(29mg、0.11mmol)を一度に加えた。混合物を25℃で6時間撹拌し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、1N重炭酸ナトリウム溶液、1N塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、ジメチルアミノ−酢酸 2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルメチル−エステル(20mg、54.9%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
26H
33N
3O
4S
1[M+H]
+の計算値484.63、実測値484.3;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.19 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1.56-1.86 (m, 5 H, H), 2.12 (m, 1 H), 2.27 (m, 1 H), 2.43 (s, 6 H, 2×NCH
3), 3.02 (s, 3 H), 3.29 (s, 2 H, NCH
2), 4.28 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 5.28 (s, 2 H), 6.38 (s,1 H), 7.50 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.87 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.39 (s,1 H), 8.16 (s,1 H), 10.87 (s, 1H)。
実施例38
{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−アセトニトリル
0℃でジクロロメタン(20mL)中の{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−メタノール(実施例8のように調製、800mg、1.92mmol)の撹拌した溶液に、ジクロロメタン(2mL)中の塩化チオニル(0.36mL、4.89mmol)の溶液を加え、混合物を2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物を酢酸エチルで抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、5−クロロメチル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(798mg、定量)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C
22H
25ClN
2O
2S[M+H]
+の計算値417.97、実測値417.0。
N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の5−クロロメチル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(798mg、1.92mmol)とシアン化ナトリウム(500mg、10.87mmol)の混合物を、100℃で0.5時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、5%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−アセトニトリル(140mg、18%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C23H25N3O2S[M+H]+の計算値408.54、実測値408.0;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.21 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1.57-1.90 (m, 5 H, H), 2.18 (m, 1 H), 2.26 (m, 1 H), 3.06 (s, 3 H), 3.99 (s, 2 H), 4.43 (m, 1 H), 6.59 (s,1 H), 7.56 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.90 (d, J=8.2 Hz, 2H), 8.24 (s,1 H), 8.32 (s,1 H), 12.48 (br, 1H)。
実施例39
2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミド
36%塩酸(1mL)及び酢酸(5mL)中の{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−アセトニトリル(実施例38で調製したように、140mg、0.34mmol)の混合物を、2時間還流した。混合物を真空下で濃縮し、酢酸エチル(250mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−酢酸(150mg、定量)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C
23H
2N
2O
4S[M+H]
+の計算値427.54、実測値427.0。
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)及びN−メチルモルホリン(97uL、0.88mmol)中の{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−酢酸(75mg、0.17mmol)及びジメチルアミン塩酸塩(43mg、0.53mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(110mg、0.81mmol)を加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(68mg、0.35mmol)を一度に加えた。混合物を25℃で6時間撹拌し、混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、1N重炭酸ナトリウム水溶液、1N塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミド(45mg、56%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C25H31N3O3S[M+H]+の計算値454.61、実測値454.1;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.18 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1.56-1.85 (m, 5 H, H), 2.10 (m, 1 H), 2.23 (m, 1 H), 2.99 (s, 3 H), 3.04 (s, 3 H), 3.10 (s, 3 H), 3.81 (s, 2 H), 4.29 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.35 (s,1 H), 7.50 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.86 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.96 (s,1 H), 8.02 (s,1 H), 10.99 (br, 1H)。
実施例40
(2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エチル)−ジメチル−アミン
乾燥テトラヒドロフラン(3mL)中の2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミド(実施例39で調製したように、30mg、0.066mmol)と水素化アルミニウムリチウム(5mg、0.13mmol)の混合物を、4時間還流した。次に、混合物を室温に冷まし、15%水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、(2−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−エチル)−ジメチル−アミン(15mg、50%)を無色の油状物として得た:LC/MS m/e C
25H
33N
3O
2S[M+H]
+の計算値440.62、実測値440.2;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.20 (m, 2 H), 1.49 (m, 2 H), 1.64 (m, 2 H), 1.67-1.86 (m, 3 H), 2.09 (m, 1 H), 2.26 (m, 1 H), 2.56 (br. s., 6 H), 2.81 (s, 2 H), 3.03 (s, 2 H), 3.05 (s, 3 H), 4.27 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.33 (s, 1 H), 7.49 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.74 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.84 (br. s., 1 H), 7.90 (d, J=8.3 Hz, 2H), 10.38 (br. s., 1H)。
実施例41
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
乾燥テトラヒドロフラン(100mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(実施例1のように調製、8g、25.3mmol)の撹拌した溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(126mL、126mmol)を−78℃で加えた。混合物を室温に温め、1時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、飽和酒石酸ナトリウムカリウム水溶液でクエンチし、次に30分間撹拌した。得られた混合物を濾過し、テトラヒドロフラン(300mL)で洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−メタノール(6.5g、89.2%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
14H
12N
2O
3S[M+H]
+の計算値289.33、実測値289.1。
0℃でジクロロメタン(20mL)中の(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−メタノール(4.2g、14.6mmol)の撹拌した溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の塩化チオニル(1.6mL、21.9mmol)の溶液を加え、次に2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を酢酸エチルで抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×100mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−ベンゼンスルホニル−5−クロロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3.3g、75%)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C14H11ClN2O2S[M+H]+の計算値307.77、実測値307.1。
メタノール(15mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−クロロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3.3g、10.76mmol)の混合物に、ナトリウムメトキシド(1.74g、32.3mmol)を室温で加え、得られた混合物を12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.74g、定量)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C9H10N2O[M+H]+の計算値163.19、実測値162.9。
ジクロロメタン(100mL)中のテトラブチルアンモニウムブロミド(104mg、0.32mmol)及び5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.74g、10.76mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム粉末(1.3g、32.4mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で5分間撹拌し、次にベンゼンスルホニルクロリド(1.7mL、14.0mmol)で処理した。混合物を0℃で更に15分間撹拌し、その後25℃に温め、12時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.54g、47.5%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C15H14N2O3S[M+H]+の計算値303.35、実測値302.9。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.54g、5.1mmol)の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウム(1.6M、6.63mmol、4.14mL)を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次にシクロペンタンカルバルデヒド(9.2mmol、1.03g)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノールを明黄色の固体(710mg、33.6%)として得た:LC/MS m/e C22H26N2O4S[M+H]+の計算値415.53、実測値415.0。
ジクロロメタン(50mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノール(710mg、1.71mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(1.8g、4.2mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(60mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(250mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(704mg、定量)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C22H24N2O4S[M+H]+の計算値413.51、実測値413.2。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(50mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(800mg、1.94mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1M、2.9mL、2.9mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(10mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(1.1g、3.3mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(1.03g、93%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C29H30N2O6S2[M+H]+の計算値567.70、実測値567.0。
ジオキサン(5mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(1.03g、1.82mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(910mg、4.55mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(130mg、0.18mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、2.3mL、4.6mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(600mg、60%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C29H30N2O5S2[M+H]+の計算値551.70、実測値551.2。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(600mg、1.09mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、5mL、5mmol)を、室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(411mg、定量)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H26N2O3S[M+H]+の計算値411.54、実測値411.1。
メタノール(250mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(411mg、1.09)と10%パラジウム担持活性炭(100mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷まし、その後触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(80mg、19.4%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H28N2O3S[M+H]+の計算値413.56、実測値413.1;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.30 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.89 - 7.93 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.55 - 7.66 (m, 2H), 6.67 (s, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.37 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.33 - 3.48 (m, 3H), 3.08 - 3.13 (m, 3H), 2.25 - 2.33 (m, 1H), 2.12 - 2.20 (m, 1H), 1.61 - 1.88 (m, 5H), 1.45 - 1.56 (m, 2H), 1.18 - 1.31 (m, 2H)。
実施例42
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例41のように調製、70mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、Berger製SFC-Minigram高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel AD-H、250mm×10mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 10mL/分、移動相として30%イソプロパノール及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メトキシメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(20mg)を、白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.24 (m, 2 H), 1.50 (m, 2 H), 1.59-1.90 (m, 5 H, H), 2.16 (m, 1 H), 2.29 (m, 1 H), 3.09 (s, 3 H), 3.43 (s, 3 H), 4.38 (t, J=7.9 Hz, 1 H), 4.61 (s, 2 H), 6.67 (s,1 H), 7.61 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.91 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 8.20 (br. d., 1 H), 8.30 (br. d., 1 H)。
実施例43
4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゾニトリル
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)、ジクロロメタン(150mL)及びN−メチルモルホリン(10.6mL、96.4mmol)中の4−カルボキシフェニルボロン酸(8g、48.2mmol)及び2−アミノ−2−メチルプロパン(10.1mL、96.4mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(9.77g、72.3mmol)を0℃で加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(13.9g、72.3mmol)を一度に加えた。次に、混合物を25℃で6時間撹拌し、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、1N塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、[4−(tert−ブチルアミノカルボニル)フェニル]ボロン酸(7.5g、70.7%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
11H
16BNO
3[M+H]
+の計算値222.07、実測値222.1。
乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(800.7mg、3.1mmol)の−78℃の懸濁液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(2.2mL、3.5mmol)を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、その後シクロペンタンカルバルデヒド(516mg、4.6mmol)を滴下した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインを加えることによりクエンチした。混合物を酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム)(20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノールを無色の油状物(690mg、60%)として得た:LC/MS m/e C20H23N2O3S[M+H]+の計算値371.14、実測値371.0。
1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノール(690mg、1.86mmol)を入れた250mL丸底フラスコに、塩化メチレン(12.4mL、3.72mmol)中のDess-Martinペルヨージナンの0.3M溶液を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、その後飽和重炭酸ナトリウム水溶液(60mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(250mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL×3)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(685mg、定量)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程のために使用した:LC/MS m/e C20H21N2O3S[M+H]+の計算値369.12、実測値369.0。
乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(685mg、1.86mmol)の−78℃溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1M、2.8mL、2.8mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(20mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(1.1g、0.98 3.35mmol)の溶液を滴下した。最後の溶液を、−78℃で更に1.5時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステルを明黄色の固体(972mg、定量)として得、これを更に精製することなく次の工程のために使用した:LC/MS m/e C27H27N2O5S2[M+H]+の計算値523.13、実測値523.1。
ジオキサン(5mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(522mg、1mmol)、[4−(tert−ブチルアミノカルボニル)フェニル]ボロン酸(442mg、2mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(70.2mg、0.1mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.25mL、2.5mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−N−tert−ブチル−ベンズアミド(300mg、56.9%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C31H33N3O3S[M+H]+の計算値528.69、実測値528.0。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−N−tert−ブチル−ベンズアミド(300mg、0.57mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、5mL、5mmol)を、室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、N−tert−ブチル−4−[2−シクロペンチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−ベンズアミド(220mg、定量)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C25H29N3O[M+H]+の計算値388.53、実測値388.2。
メタノール(250mL)中のN−tert−ブチル−4−[2−シクロペンチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−ベンズアミド(220mg、0.57mmol)と10%パラジウム担持活性炭(60mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、N−tert−ブチル−4−[2−シクロペンチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンズアミド(187mg、84.6%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C25H31N3O[M+H]+の計算値390.55、実測値390.2。
ジクロロメタン(2.0mL)中のN−tert−ブチル−4−[2−シクロペンチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンズアミド(150mg、0.38mmol)の撹拌した溶液に、塩化チオニル(0.28mL、3.85mmol)を加えた。混合物を60℃で加熱し、次に60℃で4時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を酢酸エチルで抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゾニトリル(26mg、21.5%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C21H21N3[M+H]+の計算値316.42、実測値316.1;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.07 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.59 - 7.70 (m, 2H), 7.37 - 7.52 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.03 (dd, J = 7.7, 4.9 Hz, 1H), 6.33 - 6.38 (m, 1H), 4.26 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 2.20 - 2.29 (m, 1H), 1.98 - 2.12 (m, 1H), 1.57 - 1.84 (m, 5H), 1.40 - 1.53 (m, 2H), 1.13 - 1.33 (m, 2H)。
実施例44
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(3−メトキシ−プロピル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例7のように調製、6.5g、19.3mmol)の溶液に、3−メトキシ−プロピン(5mL、57.9mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.2g、1.93mmol)、ヨウ化銅(I)(735mg、3.85mmol)及びトリエチルアミン(8.1mL、57.9mmol)を室温で加えた。次に、混合物を85℃で加熱し、12時間撹拌した。得られた混合物を室温に冷まし、酢酸エチル(2×250mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを明黄色の固体(5g、89.1%)として得た:LC/MS m/e C
17H
14N
2O
3S[M+H]
+の計算値327.38、実測値327.0。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(100mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(5g、15.3mmol)の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウム溶液(1.6M、9.2mL、23.0mmol)を加えた。混合物を−78℃で15分間撹拌し、次にシクロペンタンカルバルデヒド(3.1g、27.6mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノール(1.4g、20.9%)を得た:LC/MS m/e C24H26N2O4S[M+H]+の計算値439.55、実測値439.0。
1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノール(1.4g、3.2mmol)及びジクロロメタン(20mL)を入れた50mL丸底フラスコに、Dess-Martinペルヨージナン(3.4g、8mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(150mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×300mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(1g、71.9%)を橙色の油状物として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C24H24N2O4S[M+H]+の計算値437.53、実測値437.0。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(60mL)中の1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(1g、2.3mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(1M、3.4mL、3.4mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(25mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(1.3g、3.98mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−ビニルエステル(1g、74.1%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C31H30N2O6S2[M+H]+の計算値591.72、実測値591.1。
ジオキサン(5mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−[1−ベンゼンスルホニル−5−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−ビニルエステル(900mg、1.53mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(763mg、3.81mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(107mg、0.15mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.9mL)を加えた。混合物を、100℃で1時間マイクロ波照射に付した。得られた混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(400mg、45.6%)を橙色の油状物として得た:LC/MS m/e C31H30N2O5S2[M+H]+の計算値575.72、実測値575.1。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(400mg、0.70mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、4mL、4mmol)を、室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(302mg、定量)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C25H26N2O3S[M+H]+の計算値435.56、実測値435.0。
メタノール(250mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(302mg、0.7mmol)と10%パラジウム担持活性炭(80mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で8時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(3−メトキシ−プロピル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(100mg、32.5%)を無色の油状物として得た:LC/MS m/e C25H32N2O3S[M+H]+の計算値441.61、実測値441.1;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.25 (s, 1H), 8.10 (br. s., 1H), 7.90 - 7.95 (m, J = 8.1 Hz, 2H), 7.60 - 7.65 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 6.65 (s, 1H), 4.39 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.43 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.35 (s, 3H), 3.11 (s, 3H), 2.88 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.26 - 2.34 (m, 1H), 2.13 - 2.22 (m, 1H), 1.92 - 1.99 (m, 2H), 1.63 - 1.89 (m, 5H), 1.46 - 1.58 (m, 2H), 1.19 - 1.34 (m, 2H)。
実施例45
3−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−プロパン−1−オール
乾燥ジクロロメタン(10mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−(3−メトキシ−プロピル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例44のように調製、90mg、0.21mmol)の撹拌した溶液に、乾燥ジクロロメタン(5mL)中の三臭化ホウ素(0.67mL、6.95mmol)の溶液を−78℃で加えた。混合物を室温に温め、1時間撹拌した。混合物を氷水に注ぎ、2.5M水酸化ナトリウム水溶液で中和し(pH 約6)、次に酢酸エチル(2×250mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、3−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−プロパン−1−オール(20mg、23%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
24H
30N
2O
3S[M+H]
+の計算値427.58、実測値427.1;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.35 (s, 1H), 8.14 (br. s., 1H), 7.90 - 7.95 (m, J = 8.1 Hz, 2H), 7.60 - 7.65 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 6.67 - 6.72 (m, 1H), 4.37 - 4.46 (m, 1H), 3.62 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.11 (s, 3H), 2.92 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.26 - 2.35 (m, 1H), 2.14 - 2.23 (m, 1H), 1.83 - 1.96 (m, 3H), 1.64 - 1.81 (m, 4H), 1.47 - 1.58 (m, 2H), 1.20 - 1.33 (m, 2H)。
実施例46
2−[(E)−2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3g、10.87mmol)の溶液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(2.5M、6.8mL 17mmol)を加えた。混合物を−78℃で35分間撹拌し、次に4−メチルスルファニル−ベンズアルデヒド(2.8mL、21.0mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−フェニル)−メタノールを白色の固体(2.1g、45.2%)として得た:LC/MS m/e C
21H
17FN
2O
3S
2[M+H]
+の計算値429.51、実測値428.7。
ジクロロメタン(200mL)中の(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−フェニル)−メタノール(2.1g、4.9mmol)を入れた250mL丸底フラスコに、Dess-Martinペルヨージナン(2.5g、5.9mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(60mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(250mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−フェニル)−メタノン(1.9g、90%)を明黄色の油状物として得た:LC/MS m/e C21H15FN2O3S2[M+H]+の計算値427.49、実測値426.7。
乾燥テトラヒドロフラン(8mL)中のマグネシウム粉末(1.6g、67.5mmol)及びヨウ素(3個)の撹拌した懸濁液に、(ブロモメチル)シクロブタン(1.1mL、7.5mmol)を室温で滴下した。反応が開始した後、乾燥テトラヒドロフラン(30mL)中の(ブロモメチル)シクロブタン(5.5mL、37.5mmol)の溶液を滴下し、次に30分間加熱還流した。得られたグリニャール試薬を、(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−フェニル)−メタノン(1.9g、4.5mmol)の溶液に0℃で加え、1時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロブチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノール(600mg、26.9%)を明黄色の固体として得た;LC/MS m/e C26H25FN2O3S2[M+H]+の計算値497.63、実測値496.8。
メタノール(50mL)及び水(10mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロブチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノール(500mg、1mmol)の撹拌した溶液に、メタ過ヨウ素酸ナトリウム(440mg、2mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で8時間撹拌し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロブチル−1−(4−メチルスルフィニル−フェニル)−エタノール(512mg、定量)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C26H25FN2O4S2[M+H]+の計算値513.63、実測値512.8。
メタノール(50mL)及び水(10mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロブチル−1−(4−メチルスルフィニル−フェニル)−エタノール(512mg、1mmol)の撹拌した溶液に、過マンガン酸カリウム(126mg、0.8mmol)を室温で加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロブチル−1−(4−メチルスルホニル−フェニル)−エタノール(520mg、定量)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C26H25FN2O5S2[M+H]+の計算値529.63、実測値529.0。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロブチル−1−(4−メチルスルホニル−フェニル)−エタノール(520mg、1mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、5.0mL、5.0mmol)を、室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[(E)−2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(230mg、62.1%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C20H19FN2O2S[M+H]+の計算値371.45、実測値371.0;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.06 (d, J = 8.3 Hz, 3H), 7.50 - 7.58 (m, 3H), 6.66 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 3.22 (s, 3H), 2.99 (m, 1H), 2.04 - 2.16 (m, 4H), 1.85 - 1.94 (m, 2H)。
実施例47
2−[2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
メタノール(250mL)中の[2−(E)−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例46のように調製、200mg、0.54mmol)と10%パラジウム担持活性炭(70mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で8時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(35mg、17.5%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
20H
21FN
2O
2S[M+H]
+の計算値373.46、実測値372.8;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.03 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 7.88 - 7.93 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.67 - 7.79 (m, 1H), 7.56 - 7.61 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 6.42 (s, 1H), 4.20 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 3.06 - 3.19 (m, 3H), 2.16 - 2.40 (m, 3H), 1.93 - 2.08 (m, 2H), 1.64 - 1.90 (m, 4H)。
実施例48
2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エタノール
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(200mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(10.9g、39.5mmol)の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウム(2.5M、23mL、55.3mmol)の溶液を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次にシクロペンタンカルバルデヒド(8g、71.1mmol)の滴下により処理した。混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノールを白色の固体(12.5g、81.5%)として得た:LC/MS m/e C
20H
21FN
2O
3S[M+H]
+の計算値389.46、実測値388.9。
ジクロロメタン(300mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノール(12.5g、32.2mmol)を入れた250mL丸底フラスコに、Dess-Martinペルヨージナン(17.8g、41.9mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(500mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×150mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(9.9g、80%)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C20H19FN2O3S[M+H]+の計算値387.45、実測値387.1。
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(4g、10.36mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中の4−チオアニソールマグネシウムブロミドの溶液(0.5M、50mL、25mmol)を滴下した。0℃で1時間撹拌した後、反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノール(5g、94.6%)を明黄色の固体として得た;LC/MS m/e C27H27FN2O3S2[M+H]+の計算値511.65、実測値510.7。
メタノール(100mL)及び水(30mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノール(5g、10mmol)の撹拌した溶液に、メタ過ヨウ素酸ナトリウム(4.3g、20mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で18時間撹拌し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−1−(4−メタニルスルフィニル−フェニル)−エタノール(5.1g、定量)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C27H27FN2O4S2[M+H]+の計算値527.65、実測値527.0。
メタノール(150mL)及び水(30mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−1−(4−メタニルスルフィニル−フェニル)−エタノール(5.1g、10mmol)の撹拌した溶液に、過マンガン酸カリウム(948mg、6mmol)を室温で加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エタノール(5.1g、94%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C27H27FN2O5S2[M+H]+の計算値543.65、実測値542.9。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エタノール(5.1g、9.4mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、20mL、20mmol)を、室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エタノール(100mg)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C21H23FN2O3S[M+H]+の計算値403.49、実測値403.1;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.11 (br. s., 1H), 7.95 - 8.00 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.88 - 7.94 (m, J = 8.6 Hz, 2H), 7.77 (dd, J = 9.1, 2.3 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 3.16 - 3.23 (m, 3H), 2.54 - 2.64 (m, 2H), 1.83 - 1.98 (m, 2H), 1.43 - 1.71 (m, 5H), 1.25 - 1.40 (m, 1H), 1.05 - 1.15 (m, 1H)。
実施例49
2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エタノール
2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エタノール(実施例48のように調製、80mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として60%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第1のピーク、2−シクロペンチル−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エタノール(25mg)を、白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.03 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 7.88 - 7.93 (m, J = 8.6 Hz, 2H), 7.81 - 7.86 (m, J = 8.6 Hz, 2H), 7.68 (dd, J = 9.1, 2.5 Hz, 1H), 6.52 (s, 1H), 3.10 (s, 3H), 2.46 - 2.57 (m, 2H), 1.76 - 1.90 (m, 2H), 1.36 - 1.65 (m, 5H), 1.16 - 1.27 (m, 1H), 0.97 - 1.07 (m, 1H)。
実施例50
4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゾニトリル
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(150mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(実施例48のように調製、8g、20.7mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(1M、31.1mL、31.1mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(75mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(11.5g、35.2mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(10g、89.3%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
27H
25FN
2O
5S
2[M+H]
+の計算値541.64、実測値540.9。
ジオキサン(8mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(1.5g、2.78mmol)、[4−(tert−ブチルアミノカルボニル)フェニル]ボロン酸(1.3g、5.56mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(195mg、0.28mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、3.5mL、7mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−N−tert−ブチル−ベンズアミド(1.2g、79.5%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C31H32FN3O3S[M+H]+の計算値546.69、実測値546.1。
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−N−tert−ブチル−ベンズアミド(1.0g、1.83mmol)の溶液及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、10mL、10mmol)を、室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、N−tert−ブチル−4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−ベンズアミド(380mg、51.1%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C25H28FN3O[M+H]+の計算値406.52、実測値406.0。
メタノール(250mL)中のN−tert−ブチル−4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−ベンズアミド(380mg、0.938mmol)と10%パラジウム担持活性炭(100mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、N−tert−ブチル−4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンズアミド(350mg、91.9%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C25H30FN3O[M+H]+の計算値408.54、実測値408.1。
クロロホルム(6mL)中のN−tert−ブチル−4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンズアミド(250mg、0.61mmol)の撹拌した溶液に、オキシ塩化リン(0.32mL、3.15mmol)を室温で加えた。混合物を80℃で加熱し、3時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物を酢酸エチルで抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゾニトリル(120mg、58.8%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C21H20FN3[M+H]+の計算値334.41、実測値334.1;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.01 (s, 1H), 7.63 - 7.70 (m, 3H), 7.53 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.39 (s, 1H), 4.28 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 2.23 - 2.31 (m, 1H), 2.03 - 2.13 (m, 1H), 1.61 - 1.87 (m, 5H), 1.51 (dd, J = 7.3, 4.0 Hz, 2H), 1.17 - 1.35 (m, 2H)。
実施例51
4−[2−シクロペンチル−1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゾニトリル
4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゾニトリル(実施例50のように調製、100mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として60%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第1のピーク、4−[2−シクロペンチル−1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゾニトリル(30mg)を、白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.01 (s, 1H), 7.63 - 7.70 (m, 3H), 7.53 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.39 (s, 1H), 4.28 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 2.23 - 2.31 (m, 1H), 2.05 - 2.13 (m, 1H), 1.61 - 1.86 (m, 5H), 1.46 - 1.61 (m, 2H), 1.16 - 1.32 (m, 2H)。
実施例52
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル
ジクロロメタン(4mL)、N,N−ジメチルホルムアミド(500μL)及びN−メチルモルホリン(160μL、1.55mmol)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(実施例3のように調製、240mg、0.58mmol)及びtert−ブチルアミン(122μL、1.16mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(132mg、0.97mmol)を加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(186mg、0.97mmol)を室温で一度に加えた。得られた混合物を14時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、1N重炭酸ナトリウム水溶液、1N塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸 tert−ブチルアミド(280mg、定量)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく使用した:LC/MS m/e C
26H
33N
3O
3S[M+H]
+の計算値468.64、実測値467.8。
クロロホルム(5mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチルアミド(240mg、0.51mmol)の撹拌した溶液に、オキシ塩化リン(0.72mL、7.71mmol)を室温で加えた。混合物を80℃で加熱し、3時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物を酢酸エチルで抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル(35mg、14.9%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H23N3O2S[M+H]+の計算値394.51、実測値393.8;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.42 (s, 1H), 8.26 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 4.34 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.32 - 3.32 (m, 1H), 3.31 (s, 8H), 3.09 (s, 2H), 2.24 - 2.32 (m, 1H), 2.10 - 2.18 (m, 1H), 1.60 - 1.87 (m, 3H), 1.44 - 1.55 (m, 1H), 1.17 - 1.32 (m, 2H)。
実施例53
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル(実施例52のように調製、20mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として50%イソプロピルアルコール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル(4mg)を、白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.40 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.86 - 7.91 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.50 - 7.61 (m, 2H), 6.52 (s, 1H), 4.32 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.05 - 3.12 (m, 3H), 2.23 - 2.31 (m, 1H), 2.08 - 2.16 (m, 1H), 1.58 - 1.85 (m, 5H), 1.42 - 1.54 (m, 2H), 1.13 - 1.30 (m, 2H)。
実施例54
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル
テトラヒドロフラン(5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(実施例3のように調製、4g、7.1mmol)及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、15mL、15mmol)の混合物を、室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(2.5g、83.3%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
23H
24N
2O
4S[M+H]
+の計算値425.52、実測値424.9。
メタノール(600mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(2.5g、5.89mmol)と10%パラジウム担持活性炭(900mg)の混合物を、50barの水素下、スチール製高圧ガス容器中で50℃で5時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(1.7g、68%)を白色の固体として得、これを更に精製することなく使用した:LC/MS m/e C23H26N2O4S[M+H]+の計算値427.54、実測値426.8;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 10.81 (br. s., 1H), 8.79 (br. s., 1H), 8.56 (s, 1H), 7.88 - 7.93 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.48 - 7.53 (m, J = 8.1 Hz, 2H), 6.48 (s, 1H), 5.31 (s, 1H), 4.30 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.03 (s, 3H), 2.12 - 2.33 (m, 2H), 1.59 - 1.86 (m, 4H), 1.45 - 1.56 (m, 2H), 1.15 - 1.29 (m, 2H)。
実施例55
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(実施例54のように調製、1.7g、4mmol)のエナンチオマーの1:1混合物を、Berger製SFC-Minigram高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×10mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 10mL/分、移動相として30%メタノール及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第1のピーク、2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(640mg)を、白色の固体として単離した:LC/MS m/e C
23H
26N
2O
4S[M+H]
+の計算値427.54、実測値426.8;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.82 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.94 - 7.98 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.64 - 7.68 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 6.59 (s, 1H), 4.39 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 2.31 - 2.39 (m, 1H), 2.15 - 2.23 (m, 1H), 1.66 - 1.93 (m, 5H), 1.50 - 1.62 (m, 2H), 1.23 - 1.36 (m, 2H)。
実施例56
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸
テトラヒドロフラン(8mL)中の2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(実施例55のように調製、610mg、1.43mmol)及び10%水酸化ナトリウム水溶液(3mL)の混合物を、70℃で10時間加熱した。混合物を3N塩酸水溶液で中和し、酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(510mg、86.6%、93% ee)を明黄色の固体として得、これをアジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として30%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により更に分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第1のピーク、2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(220mg)を、明黄色の固体として単離した:LC/MS m/e C
22H
24N
2O
4S[M+H]
+の計算値413.51、実測値412.9;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.73 (br. s., 1H), 8.47 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.03 (br. s., 1H), 7.83 - 7.87 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.53 - 7.58 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 6.48 (s, 1H), 4.28 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.20 - 2.28 (m, 1H), 2.04 - 2.12 (m, 1H), 1.55 - 1.82 (m, 5H), 1.38 - 1.51 (m, 2H), 1.05 - 1.26 (m, 2H)。
実施例57
2−{2−シクロペンチル−1−[3−フルオロ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(55mL)中の4−ブロモ−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(20g、85.84mmol)の撹拌した溶液に、テトラヒドロフラン中のメチルマグネシウムクロリド溶液(3M、86mL、258mmol)を加えた。混合物を室温に温め、2時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、2−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−プロパン−2−オール(18.5g、92.5%)を明黄色の油状物として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した。
ジクロロメタン(165mL)中の2−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−プロパン−2−オール(18.5g、79.4mmol)及び3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(10.9mL、119.1mmol)の撹拌した溶液に、ピリジニウム−p−トルエンスルホナート(2g、7.91mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させ、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[1−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−エトキシ]−テトラヒドロ−ピラン(9.7g、38.6%)を明黄色の油状物として得た。
ジメチルスルホキシド(65mL)中の2−[1−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−エトキシ]−テトラヒドロ−ピラン(9.7g、30.6mmol)、酢酸カリウム(9g、91.8mmol)及びビス(ピナコラト)ジボロン(9.7g、38.2mmol)の撹拌した溶液に、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(2.5g、3.06mmol)を室温で加えた。混合物を80℃で加熱し、3時間撹拌し、次に室温に冷まし、そして次に1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(トルエン−4−スルホニルオキシ)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(実施例3のように調製、9g、15.52mmol)及び炭酸ナトリウム水溶液(2M、17.85mL)を加えた。混合物を100℃で加熱し、3時間撹拌した。得られた混合物を室温に冷まし、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させ、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−(2−シクロペンチル−1−{3−フルオロ−4−[1−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−フェニル}−ビニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(6g、60%)を明黄色の油状物として得た:LC/MS m/e C36H39FN2O6S[M+H]+の計算値647.78、実測値647.0。
テトラヒドロフラン(5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−(2−シクロペンチル−1−{3−フルオロ−4−[1−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−フェニル}−ビニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(6g、9.1mmol)及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、15mL、15mmol)の混合物を、室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−(2−シクロペンチル−1−{3−フルオロ−4−[1−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−フェニル}−ビニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(3g、63.8%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C30H35FN2O4[M+H]+の計算値507.62、実測値507.0。
メタノール(600mL)中の2−(2−シクロペンチル−1−{3−フルオロ−4−[1−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−フェニル}−ビニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(3g、5.93mmol)と10%パラジウム担持活性炭(900mg)の混合物を、水素(50bar)下、50℃で5時間加熱した。得られた混合物を25℃に冷却し、触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄し、真空下で濃縮して、2−(2−シクロペンチル−1−{3−フルオロ−4−[1−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−フェニル}−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(1.8g、60%)を白色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C30H37FN2O4[M+H]+の計算値509.64、実測値508.9。
テトラヒドロフラン(8mL)中の2−(2−シクロペンチル−1−{3−フルオロ−4−[1−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−フェニル}−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(1.8g、3.54mmol)及び10%水酸化ナトリウム水溶液(13mL)の混合物を、70℃で10時間加熱した。混合物を3N塩酸水溶液で中和し、酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−(2−シクロペンチル−1−{3−フルオロ−4−[1−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−フェニル}−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(1.5g、85.8%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C29H35FN2O4[M+H]+の計算値495.61、実測値494.9。
95%エタノール(50mL)中の2−(2−シクロペンチル−1−{3−フルオロ−4−[1−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−フェニル}−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(1.5g、3.04mmol)の撹拌した溶液に、塩化第二銅二水和物(52mg、0.3mmol)を室温で加えた。混合物を3時間還流し、次に室温に冷ました。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{2−シクロペンチル−1−[3−フルオロ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(350mg、28.1%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C24H27FN2O3[M+H]+の計算値411.49、実測値410.9;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.79 (br. s., 1H), 8.56 (br. s., 1H), 7.53 - 7.60 (m, 1H), 7.13 (br. s., 1H), 7.02 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 6.51 (br. s., 1H), 4.19 (br. s., 1H), 2.22 (br. s., 1H), 2.12 (br. s., 1H), 1.61 - 1.88 (m, 5H), 1.56 (br. s., 6H), 1.51 (br. s., 2H), 1.23 (br. s., 2H)。
実施例58
2−{2−シクロペンチル−1(R)−[3−フルオロ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸
2−{2−シクロペンチル−1−[3−フルオロ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(実施例57のように調製、320mg、0.78mmol)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 16mL/分、移動相として60%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−{2−シクロペンチル−1(R)−[3−フルオロ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(5mg)を、白色の固体として単離した;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.82 (br. s., 1H), 8.58 (s, 1H), 7.59 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 7.12 - 7.19 (m, 1H), 7.05 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 4.22 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 2.25 (dt, J = 13.7, 7.2 Hz, 1H), 2.07 - 2.18 (m, 1H), 1.64 - 1.87 (m, 5H), 1.51 - 1.62 (m, 8H), 1.17 - 1.34 (m, 2H)。
実施例59
2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
ジオキサン(6mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(トルエン−4−スルホニルオキシ)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(実施例3のように調製、0.90g、1.55mmol)、2−(メチルスルファニル)ピリジン−5−ボロン酸水和物(0.52g、3.1mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(108mg、0.15mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、3.1mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で60分間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メチルスルファニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(300mg、36%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
28H
27N
3O
4S
2[M+H]
+の計算値534.67、実測値534.1。
水(10ml)中のメタ過ヨウ素酸ナトリウム(360mg、1.69mmol)の混合物に、メタノール(40ml)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メチルスルファニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(300mg、0.56mmol)の溶液を加えた。反応混合物を25℃で60時間撹拌した。懸濁液を濾過した。濾液を濃縮し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルフィニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(301mg、97%)を固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C28H27N3O5S2[M+H]+の計算値550.67、実測値549.9。
メタノール(30ml)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルフィニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(301mg、0.55mmol)の混合物に、水(30ml)中の過マンガン酸カリウム(88mg、0.55mmol)の溶液を加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌した。懸濁液を、ショートシリカゲルパッドを通して濾過し、次に酢酸エチル(3×30mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(230mg、72%)を得た:LC/MS m/e C28H27N3O6S2[M+H]+の計算値566.67、実測値565.9。
1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(230mg、0.41mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、3.2mL)の混合物を、25℃で16時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(4×100mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(150mg、86%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C22H23N3O4S[M+H]+の計算値426.51、実測値426.2。
メタノール(300mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(150mg、0.35mmol)と10%パラジウム担持活性炭(45mg)の混合物を、水素(50bar)下、50℃で5時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(110mg、73%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C22H25N3O4S[M+H]+の計算値428.53、実測値427.9。
エタノール(4mL)及びテトラヒドロフラン(4mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(110mg、0.25mmol)の混合物を、水酸化ナトリウム水溶液(10%、1.5mL)で処理し、50℃で1時間撹拌した。混合物を、2N塩酸水溶液でpH4〜5に酸性化し、ジクロロメタン(150mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(100mg、94%)を白色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C21H23N3O4S[M+H]+の計算値414.50、実測値414.0。
ジクロロメタン(1mL)、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)及びN−メチルモルホリン(60uL、0.58mmol)中の2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(80mg、0.19mmol)及び2−アミノ−エタノール(14uL、0.23mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(54mg、0.39mmol)を加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(75mg、0.39mmol)を一度に加えた。次に、混合物を25℃で14時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、1N重炭酸ナトリウム溶液、1N塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド(30mg、34%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H28N4O4S[M+H]+の計算値456.57、実測値457.0;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.17 (m, 2 H), 1.47 (m, 2 H), 1.55-1.84 (m, 5 H, H), 2.08 (m, 1 H), 2.24 (m, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 3.60 (m, 2 H), 3.80 (m, 2 H), 4.26 (m, 1 H), 6.37 (s, 1 H), 7.61 (br, 1 H), 7.85 (br, 1 H), 7.97 (m, 1H), 8.29 (m, 1H), 8.59 (br. s., 1 H), 8.63(s, 1 H), 11.01 (br, 0.2 H)。
実施例60
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エチル−]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジアステレオマー1
テトラヒドロフラン(1.2L)中の2−ヒドロキシテトラヒドロピラン(59.2g、0.58mol)及びトリフェニル−λ5−ホスファニリデン)−酢酸エチルエステル(201.3g、0.58mol)の溶液を、14時間加熱還流した。混合物を室温に冷まして、テトラヒドロフラン中の7−ヒドロキシ−ヘプタ−2−エン酸エチルエステルを得、そして次の工程においてそのまま使用した。
前工程において調製し、氷水浴で冷却したテトラヒドロフラン中の7−ヒドロキシ−ヘプタ−2−エン酸エチルエステル(99.9g、0.58mol)の溶液に、水素化ナトリウム(4.80g、0.12mol、60%)を2回に分けて加えた。混合物を0℃で2時間撹拌し、次に室温で2時間撹拌した。混合物を、1M塩酸水溶液で中和した(pH 約5.0〜6.0)。次に、水(1L)を加え、混合物を酢酸エチル(3×1L)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘキサン/酢酸エチル(3×800mL、ヘキサン/酢酸エチル=10/1、v/v)で処理した。混合物を濾過し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾液を濃縮し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、10%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−酢酸エチルエステル(77.1g、収率77%)を得た。
0℃でテトラヒドロフラン(1.5L)中の(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−酢酸エチルエステル(77.1g、0.45mol)の溶液に、水素化アルミニウムリチウム(22.1g、0.58mol)を数回に分けて加えた。混合物を0℃で2時間撹拌し、1N水酸化ナトリウム溶液でクエンチした。混合物を濾過し、フィルターケーキをジクロロメタン(4×300mL)で洗浄した。合わせた有機層を真空下で濃縮した。粗生成物を、減圧下で蒸留により精製して、2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エタノール(53.5g、収率92%)を無色の油状物として得た。
ジクロロメタン(1L)中の2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エタノール(53.5g、0.41mol)の溶液に、クロロクロム酸ピリジニウム(176.8g、0.82mol)を室温で少量ずつ加えた。暗色の懸濁液を3時間撹拌した。混合物を、ショートシリカゲルパッドを通して濾過した。濾液を真空下で濃縮し、残留物をn−ヘキサン(400mL)で希釈した。混合物をショートシリカゲルパッドを通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−アセトアルデヒド(38g)を無色の油状物として得た。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(125mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(5.0g、19.4mmol)の懸濁液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(17mL)中のジイソプロピルアミン(4.4mL、31mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(18mL、29mmol)を加えることにより調製した]を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次に(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−アセトアルデヒド(4.6g、26mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エタノール(4.5g、60%)を無色の油状物として得た:LC/MS m/e C20H22N2O4S[M+H]+の計算値387.47、実測値387.2。
25℃でジクロロメタン(100mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エタノール(2.5g、6.5mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(9.6g、23mmol)を加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)でクエンチした。混合物をジクロロメタン(50mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×100mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エタノン(2.1g、84%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C20H20N2O4S[M+H]+の計算値385.46、実測値385.1。
1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エタノン(2g)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として45%イソプロピルアルコール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エタノンの2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、エナンチオマー2(450mg)を、白色の固体として単離した。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エタノン(エナンチオマー2、0.45g、1.17mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1.0M、1.8mL、1.76mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(5mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(0.57g、1.76mmol)の溶液を滴下した。得られた溶液を−78℃で1.5時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−ビニルエステル(0.52g、82%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C27H26N2O6S2[M+H]+の計算値539.65、実測値:539.1。
ジオキサン(6mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−イル)−ビニルエステル(0.52g、0.97mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(0.48g、2.4mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(68mg、0.1mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.2mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で4時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.36g、57%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C27H26N2O5S2[M+H]+の計算値523.65、実測値523.1。
エタノール(3mL)、テトラヒドロフラン(3mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、1mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.36g、6.9mmol)の混合物を、50℃で2時間加熱した。混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(220mg、84%)を得た:LC/MS m/e C21H22N2O3S[M+H]+の計算値383.49、実測値383.1。
メタノール(200mL)中の2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2(S)−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(220mg、5.7mmol)と10%パラジウム担持活性炭(66mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で加熱し、16時間保持した。混合物を25℃に冷却し、触媒を濾過により除去し、次に酢酸エチルで洗浄し、そして濾液を真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(60mg、27%)を2つのジアステレオ異性体の混合物として得た:LC/MS m/e C21H24N2O3S[M+H]+の計算値385.50、実測値385.2;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.34-1.67 (m, 5 H), 1.82 (m, 1 H), 2.15 (m, 1 H), 2.36 (m, 1 H), 3.05, 3.09 (2 x s, 3 H), 3.21-3.40 (m, 2 H), 4.13,4.18 (2 x m, 1 H), 4.61,4.67 (2 x dd, 1 H), 6.33,6.42 (2 x s,1 H), 7.18,7.26 (2 x m,1 H), 7.52,7.59 (d, J=8.5 Hz, 2 H), 7.89,7.94 (2 x m, 3 H), 8.16 (m, 1 H), 11.47 (br, 1H)。
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2(S)−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(60mg)のジアステレオマーの混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として60%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2−[1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2(S)−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの2つの純粋なジアステレオマーを得た。第1のピーク、ジアステレオマー1を、白色の固体(32mg)として単離した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 11.51 (br. s, 1H), 8.16 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.82 - 7.91 (m, 3H), 7.52 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.05 (dd, J = 7.7, 4.9 Hz, 1H), 6.23 (s, 1H), 4.64 (dd, J = 10.4, 4.5 Hz, 1H), 3.99 - 4.10 (m, 1H), 3.26 - 3.36 (m, 1H), 2.92 - 3.09 (m, 4H), 2.43 (ddd, J = 14.0, 10.0, 4.5 Hz, 1H), 2.07 - 2.15 (m, 1H), 1.75 - 1.84 (m, 1H), 1.48 - 1.64 (m, 3H), 1.31 - 1.45 (m, 2H), 1.23 (dd, J = 15.2, 6.8 Hz, 1H)。
実施例61
2−[2−シクロペンチル−1−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル))−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジオキサン(3mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例43のように調製、0.15g、0.28mmol)、2−メトキシ−5−ピリジンボロン酸(110mg、0.72mmol)とジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(21mg、0.03mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、0.36mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)-ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(110mg、83%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
26H
25N
3O
3S[M+H]
+の計算値460.57、実測値460.0。
エタノール(6mL)、テトラヒドロフラン(3mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、1mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(110mg、0.24mmol)の混合物を、40℃で4時間加熱した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル))−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(72mg、94%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C20H21N3O[M+H]+の計算値320.41、実測値320.0。
メタノール(150mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル))−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(72mg、0.22mmol)と10%パラジウム担持活性炭(24mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル))−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(21mg、29%)を得た:LC/MS m/e C20H23N3O[M+H]+の計算値322.43、実測値322.2;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.17 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1.62 (m, 2 H), 1.68-1.87 (m, 3 H), 2.09 (m, 1 H), 2.21 (m, 1 H), 3.91 (s, 3 H), 4.15 (dd, J=6.9, 8.7 Hz, 1 H), 6.33 (s,1 H), 6.68 (d, J=8.6 Hz,1 H), 7.08 (dd, J=4.9, 7.7 Hz,1 H), 7.48 (dd, J=2.5 Hz, J=8.6 Hz,1 H), 7.91 (d, J=7.7 Hz,1 H), 8.14 (d, J=2.5 Hz, 1 H), 8.15 (d, J=4.9 Hz,1 H), 11.16 (br, 1H)。
実施例62
2−[2−シクロペンチル−1−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジオキサン(3mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例43のように調製、0.15g、0.28mmol)、1,4−ベンゾジオキサン−6−ボロン酸(0.13g、0.72mmol)とジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(21mg、0.03mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、0.36mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(130mg、96%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
28H
26N
2O
4S[M+H]
+の計算値487.59、実測値487.2。
エタノール(6mL)及びテトラヒドロフラン(3mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、1mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(130mg、0.27mmol)の混合物を、40℃で48時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(80mg、87%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H22N2O2[M+H]+の計算値347.43、実測値347.1。
メタノール(250mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(70mg、0.2mmol)と10%パラジウム担持活性炭(21mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。混合物を室温に冷まし、触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(40mg、57%)を得た:LC/MS m/e C22H24N2O2[M+H]+の計算値349.45、実測値349.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.17 (m, 2 H), 1.47 (m, 2 H), 1.61 (m, 2 H), 1.77 (m, 3 H), 2.08 (m, 1 H), 2.16 (m, 1 H), 4.07 (m, 1 H), 4.22 (s, 4 H, 2 x OCH2), 6.33 (s,1 H), 6.79 (m, 3 H), 7.05 (dd, J=4.6, 7.8 Hz, 1 H), 7.87 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 8.15 (d, J=4.6 Hz, 1 H), 10.66 (br, 1H)。
実施例63
2−[2−シクロペンチル−1−(6−メチル−ピリジン−3−イル))−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジオキサン(3mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例43のように調製、0.15g、0.28mmol)、2−メチルピリジン−5−ボロン酸水和物(98mg、0.72mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(21mg、0.03mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、0.36mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−ビニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(100mg、78%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
26H
25N
3O
2S[M+H]
+の計算値444.57、実測値444.0。
エタノール(6mL)、テトラヒドロフラン(3mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、1mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−ビニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(100mg、0.22mmol)の混合物を、4時間加熱還流した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(6−メチル−ピリジン−3−イル))−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(60mg、68%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H26N2O[M+H]+の計算値304.41、実測値304.0。
メタノール(250mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(6−メチル−ピリジン−3−イル))−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(50mg、0.16mmol)と10%パラジウム担持活性炭(15mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。混合物を室温に冷ました。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(6−メチル−ピリジン−3−イル))−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(6mg、12%)を得た:LC/MS m/e C20H23N3[M+H]+の計算値306.43、実測値306.2;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.18 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1.56-1.87 (m, 5 H, H), 2.11 (m, 1 H), 2.27 (m, 1 H), 2.66 (s, 3 H), 4.30 (t, J=8.1 Hz, 1 H), 6.40 (s,1 H), 7.13 (dd, J=4.9, 7.8 Hz, 1 H), 7.26 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.78 (dd, J=2.0 Hz, J=8.2 Hz,1 H), 7.96 (dd, J=1.3 Hz, J=7.8 Hz,1 H), 8.18 (d, J=4.9 Hz,1 H), 8.56 (d, J=2.0 Hz,1 H), 10.99 (br, 1H)。
実施例64
1−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−エタノール
ジオキサン(8mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例43のように調製、0.5g、0.96mmol)、4−アセチルフェニルボロン酸(394mg、2.4mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(67mg、0.1mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.2mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−エタノン(400mg、89%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
28H
26N
2O
3S[M+H]
+の計算値471.60、実測値471.0。
エタノール(6mL)、テトラヒドロフラン(4mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、1.5mL)中の1−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−エタノン(400mg、0.85mmol)の混合物を、48時間加熱還流した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−エタノン(250mg、89%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H22N2O[M+H]+の計算値331.43、実測値331.0。
メタノール(200mL)中の1−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−エタノン(240mg、0.72mmol)と10%パラジウム担持活性炭(100mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で16時間加熱した。混合物を室温に冷まし、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、1−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−エタノール(35mg、14%)を得た:LC/MS m/e C22H26N2O[M+H]+の計算値335.47、実測値335.2;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.17 (m, 2 H), 1.39 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 1.43 (m, 2 H), 1.52-1.85 (m, 5 H, H), 2.05 (m, 1 H), 2.16 (m, 1 H), 4.13 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 4.77 (q, J=6.5 Hz, 1 H), 6.30 (s, 1 H), 7.01 (br, 1 H), 7.27 (m, 4 H), 7.86 (d, J=7.1 Hz, 1 H), 8.05 (br, 1 H)。
実施例65
{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−ジメチル−アミン
ジオキサン(3mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例43のように調製、0.15g、0.28mmol)、4−(ジメチルアミノ)−フェニルボロン酸(0.12g、0.72mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(21mg、0.03mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、0.36mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−ジメチル−アミン(80mg、59%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
28H
29N
3O
2S[M+H]
+の計算値472.63、実測値472.2。
エタノール(3mL)、テトラヒドロフラン(3mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、2mL)中の{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−ジメチル−アミン(80mg、0.17mmol)の混合物を、36時間加熱還流した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−ジメチル−アミン(50mg、89%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H25N3[M+H]+の計算値332.46、実測値332.1。
メタノール(200mL)中の{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−ジメチル−アミン(45mg、0.13mmol)と10%パラジウム担持活性炭(15mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。混合物を室温に冷まし、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−ジメチル−アミン(23mg、51%)を得た:LC/MS m/e C22H27N3[M+H]+の計算値334.48、実測値334.2;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.13 (br. s., 1H), 7.91 (br. s., 1H), 7.11 - 7.20 (m, 2H), 7.01 - 7.11 (m, 1H), 6.68 - 6.77 (m, 2H), 6.33 - 6.38 (m, 1H), 4.03 - 4.13 (m, 1H), 2.91 - 2.97 (m, 6H), 2.07 - 2.20 (m, 2H), 1.70 - 1.87 (m, 3H), 1.62 (br. s., 2H), 1.48 (br. s., 2H), 1.13 - 1.28 (m, 2H)。
実施例66
2−[2−シクロペンチル−1−(3
,5−ジメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジオキサン(3mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例43のように調製、0.15g、0.28mmol)、3,5−ジメチルベンゼンボロン酸(0.11g、0.72mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(21mg、0.03mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、0.36mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(3,5−ジメチル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(130mg、99%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
28H
28N
2O
2S[M+H]
+の計算値457.61、実測値457.2。
エタノール(3mL)、テトラヒドロフラン(3mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、1mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(3,5−ジメチル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(130mg、0.28mmol)の混合物を、24時間加熱還流した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(3,5−ジメチル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(90mg、99%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H24N2[M+H]+の計算値317.45、実測値317.2。
メタノール(200mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(3,5−ジメチル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(90mg、0.28mmol)と10%パラジウム担持活性炭(30mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷まし、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(3,5−ジメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(23mg、25%)を得た:LC/MS m/e C22H26N[M+H]+の計算値319.47、実測値319.2;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.12 (br. s., 1H), 8.05 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.00 - 7.20 (m, 4H), 6.42 (s, 1H), 5.31 (s, 1H), 4.09 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 2.08 - 2.26 (m, 8H), 1.57 - 1.85 (m, 5H), 1.42 - 1.53 (m, 2H), 1.14 - 1.24 (m, 2H)。
実施例67
2−[1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
アセトニトリル(250mL)中のテトラヒドロ−ピラン−4−オン(25g、0.25mol)の溶液に、(カルボエトキシメチレン)トリフェニルホスホラン(96g、0.28mol)を室温で加えた。得られた混合物を、70℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(テトラヒドロ−ピラン−4−イリデン)−酢酸エチルエステル(27g、63%)を黄色の油状物として得た。
メタノール(300mL)中の(テトラヒドロ−ピラン−4−イリデン)−酢酸エチルエステル(27g、159mmol)と10%パラジウム担持活性炭(3g)の混合物を、30psiの水素下、25℃で20時間撹拌した。触媒を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、真空下で濃縮して、(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−酢酸エチルエステル(25g、91%)を無色の油状物として得、これを精製することなく次の工程において使用した。
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(350mL)中の水素化アルミニウムリチウム(11g、0.29mol)の懸濁液に、乾燥テトラヒドロフラン(100mL)中の(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−酢酸エチルエステル(25g、0.145mol)の溶液を滴下した。次に、得られた混合物を、16時間還流した。0℃に冷却した後、飽和炭酸ナトリウム溶液(50mL)をゆっくり加えることにより、反応混合物を注意深くクエンチした。混合物をデカントし、沈殿物をテトラヒドロフラン(2×200mL)で洗浄した。合わせたテトラヒドロフラン層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エタノール(13g、69%)を黄色の油状物として得、これを精製することなく次の工程において使用した。
ジクロロメタン(150mL)中の2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エタノール(13g、0.1mol)の溶液に、クロロクロム酸ピリジニウム(43g、0.2mol)を室温で少量ずつ加えた。暗色の懸濁液を室温で5時間撹拌した。反応混合物を、ショートシリカゲルパッドを通して濾過した。濾液を真空下で濃縮して、(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アセトアルデヒド(6.5g、50%)を黄色の油状物として得、これを精製することなく次の工程において使用した。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(125mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(5.0g、19.4mmol)の懸濁液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(17mL)中のジイソプロピルアミン(4.4mL、31mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(18mL、29mmol)を加えることにより調製した]を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次に(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アセトアルデヒド(3.7g、29mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エタノールを無色の油状物(4.3g、57%)として得た:LC/MS m/e C20H22N2O4S[M+H]+の計算値387.47、実測値387.1。
ジクロロメタン(75mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エタノール(2.1g、11mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(8.3g、39mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)でクエンチした。混合物をジクロロメタン(50mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×100mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エタノン(2.0g、93%)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C20H20N2O4S[M+H]+の計算値385.46、実測値385.1。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エタノン(0.6g、1.56mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1.0M、2.34mL、2.34mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(20mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(0.76g、2.34mmol)の溶液を滴下した。得られた溶液を−78℃で更に1時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニルエステル(0.45g、53%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C27H26N2O6S2[M+H]+の計算値539.65、実測値:539.3。
ジオキサン(8mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニルエステル(0.45g、0.84mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(0.50g、2.5mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(59mg、0.08mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.25mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.36g、57%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C27H26N2O5S2[M+H]+の計算値523.65、実測値523.3。
エタノール(8mL)、テトラヒドロフラン(8mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、3mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.45g、8.6mmol)の混合物を、50℃で2時間加熱した。混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(260mg、78%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C21H22N2O3S[M+H]+の計算値383.49、実測値383.4。
メタノール(200mL)中の2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(260mg、6.8mmol)と10%パラジウム担持活性炭(66mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で加熱し、16時間保持した。混合物を25℃に冷却し、触媒を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(60mg、27%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C21H24N2O3S[M+H]+の計算値385.50、実測値385.1。
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(150mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 17mL/分、移動相として60%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第1のピークは、2−[1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(50mg)であり、これを白色の固体として単離した:1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.08 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 8.3 Hz, 3H), 7.60 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.04 (dd, J = 7.7, 4.9 Hz, 1H), 6.40 (s, 1H), 4.44 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.88 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 3.23 - 3.29 (m, 1H), 3.08 (s, 3H), 2.23 (dt, J = 14.1, 7.3 Hz, 1H), 2.01 (dt, J = 13.8, 7.1 Hz, 1H), 1.71 (t, J = 14.9 Hz, 2H), 1.43 - 1.54 (m, 1H), 1.28 - 1.42 (m, 2H)。
実施例68
2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジオキサン(8mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニルエステル(実施例67のように調製、0.5g、0.93mmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(0.56g、2.8mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(63mg、0.09mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.4mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で4時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.23g、47%)を白色の固体として得た。
エタノール(5mL)、テトラヒドロフラン(5mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、2mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.25g、0.49mmol)の混合物を、50℃で16時間加熱した。混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(170mg、94%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C21H19F3N2O[M+H]+の計算値373.39、実測値373.2。
メタノール(200mL)中の2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(170mg、4.5mmol)と10%パラジウム担持活性炭(51mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で加熱し、6時間保持した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(60mg、35%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C21H21F3N2O[M+H]+の計算値375.41、実測値375.4;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.12 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.49 - 7.58 (m, J = 8.1 Hz, 2H), 7.39 - 7.47 (m, J = 8.1 Hz, 2H), 7.09 (dd, J = 7.6, 5.1 Hz, 1H), 6.36 (s, 1H), 4.39 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.92 (d, J = 11.1 Hz, 2H), 3.27 (t, J = 11.6 Hz, 2H), 2.26 (dt, J = 14.1, 7.2 Hz, 1H), 2.03 (dt, J = 14.0, 7.0 Hz, 1H), 1.66 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 1.33 - 1.56 (m, 3H)。
実施例69
2−[2−シクロペンチル−1−[4−(プロパン−2−スルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジオキサン(3mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例43のように調製、0.15g、0.28mmol)、4−(プロパン−2−スルホニル)フェニルボロン酸(0.12g、0.72mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(21mg、0.03mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、0.36mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−{2−シクロペンチル−1−[4−(プロパン−2−スルホニル)−フェニル]−ビニル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(130mg、84%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
29H
30N
2O
4S
2[M+H]
+の計算値535.70、実測値535.4。
エタノール(5mL)、テトラヒドロフラン(5mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、1.5mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−{2−シクロペンチル−1−[4−(プロパン−2−スルホニル)−フェニル]−ビニル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(130mg、0.24mmol)の混合物を、50℃で7時間加熱した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−[4−(プロパン−2−スルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(90mg、93%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H26N O2S[M+H]+の計算値395.54、実測値395.4。
メタノール(250mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−[4−(プロパン−2−スルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(90mg、0.23mmol)と10%パラジウム担持活性炭(30mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。混合物を室温に冷まし、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−[4−(プロパン−2−スルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(29mg、32%)を得た:LC/MS m/e C23H28N2O2S[M+H]+の計算値397.56、実測値397.4;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.10 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.80 - 7.86 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.59 - 7.65 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.01 - 7.08 (m, 1H), 6.42 (s, 1H), 4.34 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.25 - 3.31 (m, 1H), 2.31 (dt, J = 13.7, 7.2 Hz, 1H), 2.05 - 2.18 (m, 1H), 1.62 - 1.88 (m, 5H), 1.46 - 1.62 (m, 2H), 1.18 - 1.31 (m, 8H)。
実施例70
(E)−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(150mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(6.16g、24mmol)の懸濁液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中のジイソプロピルアミン(5.4mL、38mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(22.5mL、36mmol)を加えることにより調製した]を滴下した。混合物を−78℃で15分間撹拌し、次に(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−アセトアルデヒド(4.9g、43mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を、−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノールを無色の油状物(0.9g、31%)として得た:LC/MS m/e C
19H
20N
2O
4S[M+H]
+の計算値373.45、実測値373.3。
ジクロロメタン(100mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノール(0.9g、2.4mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(2.56g、6mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)でクエンチした。混合物をジクロロメタン(50mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×100mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノン(0.5g、56%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C19H18N2O4S[M+H]+の計算値371.43、実測値371.2。
乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エタノン(0.5g、1.35mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1.0M、2mL、2mmol)を−78℃で滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(5mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(0.66g、2mmol)の溶液を滴下した。得られた溶液を−78℃で更に1.5時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニルエステル(0.6g、84%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C26H24N2O6S2[M+H]+の計算値525.62、実測値:525.3。
ジオキサン(8mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニルエステル(0.6g、1.14mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(0.57g、2.86mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(81mg、0.11mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.4mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で8時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.24g、41%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C26H24N2O5S2[M+H]+の計算値509.62、実測値509.3。
エタノール(2mL)、テトラヒドロフラン(2mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、1mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.24g、0.47mmol)の混合物を、50℃で2時間加熱した。混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、(Z)−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(130mg、75%)を得た:LC/MS m/e C20H20N2O3S[M+H]+の計算値369.46、実測値369.3;及び(E)−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(5mg、2%):LC/MS m/e C20H20N2O3S[M+H]+の計算値369.46、実測値369.3;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.28 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.07 - 8.11 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.61 - 7.66 (m, J = 8.1 Hz, 2H), 7.29 - 7.34 (m, 1H), 6.59 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.15 (s, 1H), 4.24 (q, J = 7.4 Hz, 1H), 3.98 (q, J = 7.0 Hz, 1H), 3.75 - 3.81 (m, 1H), 3.23 (s, 3H), 2.05 - 2.15 (m, 2H), 1.80 - 1.99 (m, 2H)。
実施例71
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
メタノール(250mL)中の(Z)−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例70のように調製、60mg、0.16mmol)と10%パラジウム担持活性炭(18mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で16時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、触媒を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(15mg、24%)を立体異性体の混合物として得た:LC/MS m/e C
20H
22N
2O
3S[M+H]
+の計算値371.47、実測値371.3;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.12 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.90 - 8.00 (m, 3H), 7.62 - 7.67 (m, 2H), 7.06 - 7.11 (m, 1H), 6.43 - 6.48 (m, 1H), 4.50 - 4.61 (m, 2H), 3.83 - 3.97 (m, 1H), 3.65 - 3.78 (m, 2H), 3.11 - 3.19 (m, 3H), 2.43 - 2.55 (m, 1H), 2.21 - 2.36 (m, 1H), 1.85 - 2.11 (m, 3H), 1.57 - 1.67 (m, 1H)。
実施例72
2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール
乾燥テトラヒドロフラン(50mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3.17g、11mmol)の−78℃の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウム(1.6M、6.9mL、11mmol)を滴下した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒド(2.65g、12mmol)を滴下した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブライン(20mL)を加えることによりクエンチした。混合物を酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム)(20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノールを無色の油状物(5.08g、91%)として得た:LC/MS m/e C
23H
20F
3N
2O
4S
2[M+H]
+の計算値509.07、実測値509.0。
((1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(5.08g、10mmol)及びジクロロメタン(50mL)を入れた250mL丸底フラスコに、Dess-Martinペルヨージナン(10.65g、25mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、その後飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(250mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノンを明黄色の固体(4.3g、85%)として得、これを更に精製することなく次の工程のために使用した:LC/MS m/e C23H18F3N2O4S2[M+H]+の計算値507.06、実測値507.0。
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(2mL)中の(1−ベンゼンスルホニル−5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(0.76g、1.5mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のシクロブタンメチルマグネシウムブロミド溶液(実施例115のように調製、4.5mmol)を滴下した。0℃で1時間撹拌した後、混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−シクロブチル−1−(5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−エタノール(0.2g、24%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H23F3N2O2S[M+H]+の計算値437.50、実測値437.4。
水(10mL)中のメタ過ヨウ素酸ナトリウム(0.3g、1.4mmol)の混合物に、メタノール(30mL)中の2−シクロブチル−1−(5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−エタノール(0.2g、0.46mmol)の溶液を加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌し、次に懸濁液を濾過した。次に、濾液を過マンガン酸カリウム(0.07g、0.46mmol)で処理し、反応混合物を25℃で10時間撹拌した。懸濁液を、ショートシリカゲルパッドを通して濾過し、酢酸エチル(3×50mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノールを固体(35mg、16%)として得た:LC/MS m/e C22H23F3N2O4S2[M+H]+の計算値469.50、実測値469.0;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.11 - 8.22 (m, 2H), 7.93 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.83 - 7.88 (m, 1H), 7.52 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.47 (s, 1H), 4.59 (s, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 2.41 - 2.53 (m, 3H), 1.92 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 1.62 - 1.81 (m, 3H), 1.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 1.41 (q, J = 9.1 Hz, 1H)。
実施例73
2−[(E)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(150mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3.5g、13mmol)の懸濁液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中のジイソプロピルアミン(3.06mL、21mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(12.5mL、20mmol)を加えることにより調製した]を滴下した。混合物を−78℃で15分間撹拌し、次に3,3−ジメチル−ブチルアルデヒド(3.1mL、24mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,3−ジメチル−ブタン−1−オールを無色の油状物(3.1g、63%)として得た:LC/MS m/e C
19H
22N
2O
3S[M+H]
+の計算値359.46、実測値359.2。
ジクロロメタン(150mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,3−ジメチル−ブタン−1−オール(3.1g、8.7mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(9.3g、22mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)でクエンチした。混合物をジクロロメタン(50mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×100mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,3−ジメチル−ブタン−1−オン(2.5g、83%)を明黄色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C19H20N2O3S[M+H]+の計算値357.45、実測値357.3。
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(2mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,3−ジメチル−ブタン−1−オン(0.6g、1.68mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中の4−チオアニソールマグネシウムブロミド溶液(0.5M、13.5mL、6.7mmol)を滴下した。0℃で1時間撹拌した後、それを飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,3−ジメチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−ブタン−1−オール(0.2g、25%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C26H28N2O3S2[M+H]+の計算値481.65、実測値481.3。
水(10mL)中の(メタ)過ヨウ素酸ナトリウム(0.267g、1.25mmol)の混合物に、メタノール(25mL)及び酢酸エチル(10mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,3−ジメチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−ブタン−1−オール(0.2g、0.42mmol)の溶液を加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌し、懸濁液を濾過した。濾液を過マンガン酸カリウム(0.07g、0.42mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。懸濁液を、ショートシリカゲルパッドを通して濾過し、酢酸エチル(3×50mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3,3−ジメチル−ブタン−1−オールを固体(0.19g、89%)として得た:LC/MS m/e C27H28N2O5S2[M+H]+の計算値513.65、実測値513.4。
1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3,3−ジメチル−ブタン−1−オール(190mg、0.37mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、3mL)の混合物を、25℃で16時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×25mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−[(E)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(50mg、96%)を得た:LC/MS m/e C20H22N2O2S[M+H]+の計算値355.47、実測値355.3;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.23 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 8.00 - 8.06 (m, J = 8.1 Hz, 2H), 7.54 - 7.61 (m, J = 8.1 Hz, 2H), 7.31 - 7.37 (m, 1H), 6.67 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 3.16 - 3.27 (s, 3H), 0.95 - 1.03 (s, 9H)。
実施例74
2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3,3−ジメチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
メタノール(250mL)中の2−[(E)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例73のように調製、40mg、0.11mmol)と10%パラジウム担持活性炭(12mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で16時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、触媒を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3,3−ジメチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(10mg、25%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
20H
24N
2O
2S[M+H]
+の計算値357.49、実測値357.4;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.09 (br. s., 1H), 7.84 - 7.93 (m, 3H), 7.65 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.05 (dd, J = 7.7, 4.9 Hz, 1H), 6.43 (s, 1H), 4.41 - 4.47 (m, 1H), 3.04 - 3.15 (m, 3H), 2.40 (dd, J = 14.0, 7.7 Hz, 1H), 1.99 - 2.06 (m, 1H), 0.91 (s, 9H)。
実施例75
N−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−メタンスルホンアミド
ジオキサン(3mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例43のように調製、0.15g、0.28mmol)、4−(メタンスルホニルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステル(0.21g、0.72mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(21mg、0.03mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、0.36mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、N−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−メタンスルホンアミド(130mg、96%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
27H
27N
3O
4S
2[M+H]
+の計算値522.66、実測値522.3。
N−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−メタンスルホンアミド(150mg、0.28mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、3ml)の混合物を、45℃で96時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、N−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−メタンスルホンアミド(83mg、75%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C21H23N3O2S[M+H]+の計算値382.50、実測値382.0。
メタノール(250mL)中のN−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−メタンスルホンアミド(83mg、0.22mmol)と10%パラジウム担持活性炭(30mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。混合物を室温に冷まし、触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、N−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−メタンスルホンアミド(45mg、54%)を得た:LC/MS m/e C21H25N3O2S[M+H]+の計算値384.52、実測値384.0;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.04 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.25 - 7.31 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.14 - 7.21 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.00 (dd, J = 7.7, 4.9 Hz, 1H), 6.30 (s, 1H), 4.60 (br. s., 1H), 4.13 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 2.89 (s, 3H), 2.19 (dt, J = 13.7, 7.2 Hz, 1H), 2.00 - 2.08 (m, 1H), 1.57 - 1.84 (m, 5H), 1.42 - 1.53 (m, 2H), 1.12 - 1.26 (m, 2H)。
実施例76
2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール
乾燥テトラヒドロフラン(50mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.84g、11mmol)の−78℃の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウム(1.6M、6.9mL、11mmol)を滴下した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒド(2.65g、12mmol)を滴下した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブライン(20mL)を加えることによりクエンチした。混合物を酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム)(20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノールを無色の油状物(4.78g、91%)として得た:LC/MS m/e C
23H
20F
3N
2O
4S
2[M+H]
+の計算値479.06、実測値479.0;
(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(4.78g、10mmol)及びジクロロメタン(50mL)を入れた250mL丸底フラスコに、Dess-Martinペルヨージナン(10.65g、25mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、その後飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(250mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノンを明黄色の固体(3.8g、80%)として得、これを更に精製することなく次の工程のために使用した:LC/MS m/e C22H16F3N2O3S2[M+H]+の計算値477.05、実測値477.0。
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(2mL)中の(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(0.71g、1.5mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のシクロブタンメチルマグネシウムブロミド溶液(実施例115のように調製、4.5mmol)を滴下した。0℃で1時間撹拌した後、それを飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−シクロブチル−1−(4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール(0.28g、45%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C21H21F3N2OS[M+H]+の計算値407.47、実測値407.4。
水(20mL)中のメタ過ヨウ素酸ナトリウム(0.45g、2.1mmol)の混合物に、メタノール(70mL)中の2−シクロブチル−1−(4−メチルスルファニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール(0.28g、0.7mmol)の溶液を加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を過マンガン酸カリウム(0.09g、0.56mmol)で処理し、そして反応混合物を25℃で10時間撹拌した。懸濁液を、ショートシリカゲルパッドを通して濾過し、酢酸エチル(3×50mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノールを固体(61mg、21%)として得た:LC/MS m/e C22H23F3N2O4S2[M+H]+の計算値439.47、実測値439.4;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.22 - 8.28 (m, 2H), 8.17 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.97 - 8.02 (m, 2H), 7.11 (dd, J = 7.7, 4.9 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 3.23 (s, 3H), 2.49 - 2.61 (m, 3H), 1.99 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 1.70 - 1.87 (m, 3H), 1.56 - 1.65 (m, 1H), 1.48 (q, J = 9.1 Hz, 1H)。
実施例77
2−[2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
トリフルオロ酢酸(12.5mL)及びトリエチルシラン(0.09mL、0.57mmol)中の2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール(実施例76のように調製、50mg、0.11mmol)の混合物を、65℃で27時間加熱した。混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(21mg、43%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
21H
21F
3N
2O
2S[M+H]
+の計算値423.47、実測値423.0;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.21 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.85 - 7.92 (m, 2H), 7.80 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.03 (dd, J = 7.6, 4.8 Hz, 1H), 6.41 (s, 1H), 4.27 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 3.16 (s, 3H), 2.32 - 2.42 (m, 1H), 2.11 - 2.29 (m, 2H), 1.96 - 2.05 (m, 1H), 1.92 (dd, J = 6.3, 3.5 Hz, 1H), 1.59 - 1.85 (m, 4H)。
実施例78
3−[2−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−シクロペンタノン
ジアステレオマー2
0℃で過剰量のエタンチオールに、マロニルジクロリド(12.5g、88.6mmol)を加えた。得られた溶液を35℃で1時間撹拌した。ジチオマロン酸ジ−S−エチルエステル(14.0g、82%)を、減圧下、蒸留により無色の液体として得た。
1,2−ジメトキシエタン(300mL)中のジチオマロン酸ジ−S−エチルエステル(42.3g、0.22mol)及び1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(24.7g、0.22mol)、シクロペンタ−2−エノン(17.6g、0.21mol)の溶液を、窒素下、室温で48時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、5%酢酸エチル/ペンタン)により精製して、2−(3−オキソ−シクロペンチル)−ジチオマロン酸ジ−S−エチルエステルを白色の固体(50.0g、82%)として得た。
2−(3−オキソ−シクロペンチル)−ジチオマロン酸ジ−S−エチルエステル(43.6g、0.159mol)、エタン−1,2−ジオール(49.3g、0.796mol)、p−トルエンスルホン酸(5.5g、0.032mol)及びベンゼン(500mL)の混合物を加熱還流し、水をDean-Starkトラップで除去した。16時間後、混合物を水及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ、そして濃縮して粗生成物を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、5%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−ジチオマロン酸ジ−S−エチルエステルを白色の固体(47.0g、92%)として得た。
ベンゼン(100mL)中のラネーニッケル(250mL)の溶液に、ベンゼン(600mL)中の2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−ジチオマロン酸ジ−S−エチルエステル(28.7g、90mmol)の溶液を加えた。混合物を、窒素下、室温で16時間撹拌した。混合物を濾過してラネーニッケルを除去し、濾液を真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、5%酢酸エチル/ペンタン)により精製して、2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−エタノール(7g、45%)を得た。
ジクロロメタン(400mL)中の2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−エタノール(7g、40.6mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(43g、101.6mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)でクエンチした。混合物をジクロロメタン(2×100mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×200mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物をn−ヘキサン(400mL)で希釈し、濾過した。濾液を真空下で濃縮して、(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−アセトアルデヒド(5.5g、79%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C9H14O3[M+H]+の計算値171.21。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(100mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(4.2g、16mmol)の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウム(1.6M、15mL、24mmol)の溶液を滴下した。混合物を−78℃で15分間撹拌し、次に(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−アセトアルデヒド(5g、29mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−エタノールを無色の油状物(5.5g、74%)として得た:LC/MS m/e C22H24N2O5S[M+H]+の計算値429.51、実測値429.3。
ジクロロメタン(150mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−エタノール(2.5g、5.84mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(6.2g、14.6mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)でクエンチした。混合物をジクロロメタン(50mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×100mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−エタノン(2.45g、98%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C22H22N2O5S[M+H]+の計算値427.50、実測値427.5。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(160mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−エタノン(2.4g、5.63mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(1.0M、8.45mL、8.45mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(80mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(2.76g、8.45mmol)の溶液を滴下した。得られた溶液を−78℃で更に1時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−ビニルエステル(1.7g、52%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C29H28N2O7S2[M+H]+の計算値581.68、実測値581.6。
ジオキサン(10mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−ビニルエステル(1g、1.72mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(862mg、4.31mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(121mg、0.17mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、2.15mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で4時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(Z)−1−ベンゼンスルホニル−2−[2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(800mg、82%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C29H28N2O6S2[M+H]+の計算値565.68、実測値565.5。
エタノール(24mL)、テトラヒドロフラン(16mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、4mL)中の(Z)−1−ベンゼンスルホニル−2−[2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(800mg、1.42mmol)の混合物を、45℃で3時間加熱した。混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、(Z)−2−[2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(570mg、95%)を得た:LC/MS m/e C23H24FN2O4S[M+H]+の計算値425.52、実測値425.0。
(Z)−2−[2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(570mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel OJ-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 17mL/分、移動相として30%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、(Z)−2−[2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの2つの純粋なエナンチオマーを得た。白色の固体として第1のピーク、エナンチオマー1(138mg)。第2のピーク、エナンチオマー2(140mg)を、白色の固体として単離した。
メタノール(250mL)中の(Z)−2−[2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(エナンチオマー2、150mg、0.35mmol)と10%パラジウム担持活性炭(45mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、触媒を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(85mg、56%)を得た:LC/MS m/e C23H26N2O4S[M+H]+の計算値427.54、実測値427.1。
テトラヒドロフラン(12mL)中の2−[2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(80mg、0.18mmol)及び塩酸水溶液(2N、6mL)の混合物を、25℃で5時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%ジクロロメタン/酢酸エチル)により精製して、3−[2−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−シクロペンタノン(ジアステレオマー2、13mg、18%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C21H22N2O3S[M+H]+の計算値383.49、実測値383.0;1H NMR (400MHz, CD3OD) δ ppm 8.09 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.87 - 7.94 (m, 3H), 7.60 - 7.66 (m, 2H), 7.03 - 7.10 (m, 1H), 6.44 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.35 - 4.41 (m, 1H), 3.06 - 3.11 (m, 3H), 2.38 - 2.49 (m, 1H), 2.07 - 2.31 (m, 5H), 1.87 - 1.99 (m, 1H), 1.59 - 1.71 (m, 1H)。
実施例79
3−[2−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−シクロペンタノン
ジアステレオマー1
メタノール(125mL)中の(Z)−2−[2−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.4]ノナ−7−イル)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(エナンチオマー1、実施例78のように調製、140mg、0.33mmol)と10%パラジウム担持活性炭(50mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で96時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、触媒を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.05%トリフルオロ酢酸)を用いて精製して、3−[2−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−シクロペンタノン(ジアステレオマー1、8mg、6%)を得た:LC/MS m/e C
21H
22N
2O
3S[M+H]
+の計算値383.49、実測値383.0;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.09 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.63 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.05 (dd, J = 7.7, 4.9 Hz, 1H), 6.43 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.75 - 4.84 (m, 1H), 4.59 (br. s., 1H), 4.38 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.08 (s, 2H), 2.37 - 2.49 (m, 1H), 2.05 - 2.30 (m, 4H), 1.88 - 1.99 (m, 1H), 1.58 - 1.71 (m, 1H), 1.22 - 1.38 (m, 1H), 0.90 (t, J = 6.6 Hz, 1H)。
実施例80
1−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−エタノン
メタノール(200mL)中の1−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−エタノン(実施例64のように調製、280mg、0.84mmol)と10%パラジウム担持活性炭(56mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−エタノン(100mg、35%)を得た:LC/MS m/e C
22H
24N
2O[M+H]
+の計算値333.45、実測値333.1;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.06 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.85 - 7.95 (m, 3H), 7.45 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 6.99 - 7.05 (m, 1H), 6.35 (s, 1H), 4.25 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 2.56 (s, 3H), 2.24 (dt, J = 13.6, 7.0 Hz, 1H), 2.09 (dt, J = 13.6, 7.0 Hz, 1H), 1.57 - 1.85 (m, 5H), 1.41 - 1.54 (m, 2H), 1.13 - 1.27 (m, 2H)。
実施例81
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の1−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−エタノン(実施例80のように調製、450mg、0.95mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のメチルマグネシウムクロリド溶液(3.0M、0.7mL、2.1mmol)を滴下した。0℃で1時間撹拌した後、反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−プロパン−2−オール(440mg、94%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
29H
30N
2O
3S[M+H]
+の計算値487.64、実測値487.2。
エタノール(8mL)、テトラヒドロフラン(10mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、3mL)中の2−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−プロパン−2−オール(440mg、0.90mmol)の混合物を、50℃で16時間加熱した。混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−プロパン−2−オール(290mg、92%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C23H26N2O[M+H]+の計算値347.48、実測値347.2。
メタノール(250mL)中の2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−プロパン−2−オール(290mg、0.84mmol)と10%パラジウム担持活性炭(120mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で16時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール(170mg、58%)を得た:LC/MS m/e C23H28N2O[M+H]+の計算値349.49、実測値349.4;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.03 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.38 - 7.43 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.23 - 7.28 (m, J = 8.1 Hz, 2H), 7.00 (dd, J = 7.7, 4.9 Hz, 1H), 6.29 (s, 1H), 4.13 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 2.02 - 2.21 (m, 2H), 1.56 - 1.84 (m, 5H), 1.39 - 1.51 (m, 8H), 1.12 - 1.27 (m, 2H)。
実施例82
2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール(実施例81のように調製、95mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として20%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール(39.6mg)を、白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.01 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.35 - 7.43 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.19 - 7.28 (m, J = 8.1 Hz, 2H), 6.97 (dd, J = 7.7, 4.9 Hz, 1H), 6.27 (s, 1H), 4.06 - 4.15 (m, 1H), 1.98 - 2.20 (m, 2H), 1.54 - 1.83 (m, 5H), 1.39 - 1.50 (m, 8H), 1.07 - 1.27 (m, 1H)。
実施例83
3−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−ペンタン−3−オール
ジオキサン(16mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例43のように調製、1.0g、1.92mmol)、4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(0.86g、4.8mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(134mg、0.02mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、2.4mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−安息香酸メチルエステル(0.67g、72%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
28H
26N
2O
4S[M+H]
+の計算値487.59、実測値487.0。
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−安息香酸メチルエステル(330mg、0.68mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のエチルマグネシウムブロミド溶液(3.0M、1.14mL、3.4mmol)を滴下した。0℃で1時間撹拌した後、反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−ペンタン−3−オール(220mg、63%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C31H34N2O3S[M+H]+の計算値515.69、実測値515.2。
エタノール(6mL)、テトラヒドロフラン(8mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、1.5mL)中の3−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−ペンタン−3−オール(220mg、0.43mmol)の混合物を、50℃で48時間加熱した。混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、3−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−ペンタン−3−オール(120mg、75%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C25H30N2O[M+H]+の計算値375.53、実測値375.3.
メタノール(250mL)中の3−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−ペンタン−3−オール(120mg、0.32mmol)と10%パラジウム担持活性炭(36mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で16時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、3−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−ペンタン−3−オール(68mg、60%)を得た:LC/MS m/e C25H32N2O[M+H]+の計算値377.55、実測値377.3;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.04 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.87 (dd, J = 7.7, 1.1 Hz, 1H), 7.25 - 7.34 (m, 4H), 7.02 (dd, J = 7.7, 4.9 Hz, 1H), 6.31 (s, 1H), 4.15 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 2.21 (dt, J = 13.7, 7.2 Hz, 1H), 2.03 - 2.11 (m, 1H), 1.58 - 1.85 (m, 9H), 1.42 - 1.54 (m, 2H), 1.14 - 1.28 (m, 2H), 0.72 (td, J = 7.4, 2.1 Hz, 6H)。
実施例84
3−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−ペンタン−3−オール
3−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−ペンタン−3−オール(実施例83のように調製、68mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として35%イソプロピルアルコール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、3−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−ペンタン−3−オール(27mg)を得、これを白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.03 (dd, J = 4.8, 1.3 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 7.23 - 7.32 (m, 4H), 6.99 (dd, J = 7.8, 4.8 Hz, 1H), 6.29 (s, 1H), 4.13 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 2.19 (dt, J = 13.7, 7.2 Hz, 1H), 2.00 - 2.09 (m, 1H), 1.55 - 1.83 (m, 9H), 1.39 - 1.51 (m, 2H), 1.08 - 1.28 (m, 2H), 0.71 (td, J = 7.3, 2.3 Hz, 6H)。
実施例85
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−3−メチル−ブタン−2−オール
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の1−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−エタノン(実施例64のように調製、450mg、0.95mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のイソプロピルマグネシウムクロリド溶液(2M、1.05mL、2.1mmol)を滴下した。0℃で3時間撹拌した後、反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−3−メチル−ブタン−2−オール(90mg、20%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
31H
34N
2O
3S[M+H]
+の計算値515.69、実測値515.2。
エタノール(4mL)、テトラヒドロフラン(6mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、2mL)中の2−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−3−メチル−ブタン−2−オール(90mg、0.17mmol)の混合物を、50℃で36時間加熱した。混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−3−メチル−ブタン−2−オール(50mg、76%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C25H30N2O[M+H]+の計算値375.53、実測値375.1。
メタノール(250mL)中の2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−3−メチル−ブタン−2−オール(50mg、0.13mmol)と10%パラジウム担持活性炭(15mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で16時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−3−メチル−ブタン−2−オール(30mg、60%)を得た:LC/MS m/e C25H32N2O[M+H]+の計算値377.55、実測値377.2;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 0.80 (d, J=6.82 Hz, 4 H) 0.86 (d, J=6.82 Hz, 4 H) 1.20 - 1.31 (m, 1 H) 1.46 - 1.53 (m, 5 H) 1.59 - 1.77 (m, 3 H) 1.97 (t, J=6.82 Hz, 1 H) 2.05 - 2.13 (m, 1 H) 2.19 - 2.26 (m, 1 H) 4.17 (t, J=7.96 Hz, 1 H) 6.33 (s, 1 H) 7.04 (dd, J=7.71, 4.93 Hz, 1 H) 7.28 (m, J=8.34 Hz, 2 H) 7.38 (m, J=8.08 Hz, 2 H) 7.89 (dd, J=7.83, 1.26 Hz, 1 H) 8.06 (d, J=3.79 Hz, 1 H)。
実施例86
2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−1-(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(実施例43のように調製、2.0g、5.43mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中の4−チオアニソールマグネシウムブロミド溶液(0.5M、32.6mL、16.3mmol)を滴下した。0℃で1時間撹拌した後、反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノール(1.9g、24%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
27H
28N
2O
3S
2[M+H]
+の計算値493.66、実測値493.1。
水(80mL)中のメタ過ヨウ素酸ナトリウム(2.5g、11.6mmol)の混合物に、メタノール(250mL)及び酢酸エチル(100mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノール(1.9g、3.86mmol)の溶液を加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を過マンガン酸カリウム(0.49g、3.09mmol)で処理し、そして25℃で2時間撹拌した。懸濁液をショートシリカゲルパッドを通して濾過し、酢酸エチル(3×100mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エタノールを固体(1.4g、69%)として得た:LC/MS m/e C27H28N2O5S2[M+H]+の計算値525.66、実測値525.1。
エタノール(20mL)、テトラヒドロフラン(30mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、4mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エタノール(1g、1.9mmol)の混合物を、40℃で4時間加熱した。混合物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノールと2−[2−シクロペンチル−1−エトキシ−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの混合物(120mg、16%)を白色の固体として得た。更にこの混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として60%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、3つの化合物を得た。第1のピーク、2−シクロペンチル−(4−メタンスルホニル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール(エナンチオマー1、50mg)を、白色の固体として単離した:1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.59 - 8.42 (m, 7H), 7.14 (dd, J = 7.8, 4.8 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 3.09 - 3.26 (m, 4H), 2.46 - 2.69 (m, 2H), 1.79 - 2.07 (m, 2H), 1.40 - 1.74 (m, 5H), 1.23 - 1.39 (m, 1H), 1.01 - 1.19 (m, 1H)。
実施例87
2−[2−シクロペンチル−1−エトキシ−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
エタノール(20mL)、テトラヒドロフラン(30mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、4mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エタノール(実施例86のように調製、1g、1.9mmol)の混合物を、40℃で4時間加熱した。混合物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノールと2−[2−シクロペンチル−1−エトキシ−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの混合物(120mg、16%)を白色の固体として得た。更にこの混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として60%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、3つの化合物を得た。第3のピーク、2−[2−シクロペンチル−1−エトキシ−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(70mg、9%)を、白色の固体として単離した:LC/MS m/e C
23H
28N
2O
3S[M+H]
+の計算値413.56、実測値413.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.99 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.82 - 7.88 (m, J = 7.8 Hz, 2H), 7.64 - 7.70 (m, J = 7.8 Hz, 2H), 7.13 (br. s., 1H), 6.56 - 6.63 (m, 1H), 3.47 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 3.12 - 3.21 (m, 1H), 3.03 (s, 3H), 2.63 (dd, J = 14.4, 5.6 Hz, 1H), 2.37 (dd, J = 14.4, 6.1 Hz, 1H), 2.25 (br. s., 2H), 1.73 - 1.83 (m, 1H), 1.62 - 1.70 (m, 1H), 1.32 - 1.60 (m, 4H), 1.09 - 1.28 (m, 5H), 0.72 - 0.83 (m, 1H)。
実施例88
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール
無水N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の4−メルカプトフェニルボロン酸(3.08g、20mmol)の溶液に、固体の炭酸カリウム(9.7g、70mmol)を加えた。混合物を25℃で10分間撹拌し、次に1−ブロモ−2−メトキシ−エタン(6.6mL、70mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を25℃で7時間撹拌し、水でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、水(3×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、4−(2−メトキシ−エチルスルファニル)−フェニルボロン酸(4g、94%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した。
水(100ml)中のメタ過ヨウ素酸ナトリウム(12.1g、56.6mmol)の混合物に、メタノール(250ml)中の4−(2−メトキシ−エチルスルファニル)−フェニルボロン酸(4g、18.8mmol)の溶液を加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を過マンガン酸カリウム(1.78g、11.3mmol)で処理し、そして25℃で2時間撹拌した。懸濁液をショートシリカゲルパッドを通して濾過し、酢酸エチル(3×100mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、4−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−フェニルボロン酸を黄色の油状物(4.3g、93%)として得た:LC/MS m/e C9H13BO5S[M+H]+の計算値245.08、実測値245.1。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(150mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.0g、7.25mmol)の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(1.6M、6.8mL、10.9mmol)を滴下した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次にシクロペンタンカルバルデヒド(1.5g、13.04mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノールを無色の油状物(2.1g、74%)として得た:LC/MS m/e C20H21FN2O3S[M+H]+の計算値389.46、実測値389.0。
ジクロロメタン(200mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノール(2.1g、5.4mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(5.7g、13.5mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)でクエンチした。混合物をジクロロメタン(50mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×100mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(1.6g、76%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C20H19FN2O3S[M+H]+の計算値387.45、実測値387.0。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(100mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(1.6g、4.1mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1.0M、6.2mL、6.2mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(10mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(2.0g、6.2mmol)の溶液を滴下した。得られた溶液を−78℃で更に1時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、25%ジクロロメタン/酢酸エチル)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(1.9g、84%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C27H25FN2O5S2[M+H]+の計算値541.64、実測値541.0。
ジオキサン(6mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(600mg、1.1mmol)、4−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−フェニルボロン酸(678mg、2.8mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(77mg、0.1mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.4mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−ビニル}−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(400mg、63%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C29H29FN2O5S2[M+H]+の計算値569.69、実測値569.1。
エタノール(4mL)、テトラヒドロフラン(8mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、2mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−ビニル}−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(400mg、0.7mmol)の混合物を、50℃で5時間加熱した。混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−ビニル}−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(300mg、96%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C24H27FN2O3S[M+H]+の計算値443.56、実測値443.3。
メタノール(250mL)中の2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−ビニル}−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(300mg、0.68mmol)と10%パラジウム担持活性炭(90mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%ジクロロメタン/酢酸エチル)により精製して、2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−エチル}−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(280mg、93%)を得た:LC/MS m/e C24H29FN2O3S[M+H]+の計算値445.57、実測値445.1。
0℃でジクロロメタン(10mL)中の2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−エチル}−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(210mg、0.47mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10ml)中の三臭化ホウ素(0.22ml、2.36mmol)の溶液を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物をジクロロメタン(2×50mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)及びブライン(3×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、(2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール(40mg、20%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H25FN2O3S[M+H]+の計算値417.52、実測値417.0;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.98 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 7.83 - 7.88 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.56 - 7.65 (m, 3H), 6.38 (s, 1H), 4.89 - 4.99 (m, 1H), 4.68 - 4.84 (m, 1H), 4.59 (br. s., 1H), 4.29 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.82 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.37 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.22 - 2.30 (m, 1H), 2.05 - 2.13 (m, 1H), 1.58 - 1.85 (m, 4H), 1.42 - 1.54 (m, 2H), 1.13 - 1.34 (m, 3H)。
実施例89
(2−{4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール
ジオキサン(6mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニルエステル(実施例122のように調製、550mg、0.99mmol)、4−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−フェニルボロン酸(603mg、2.47mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(70mg、0.01mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.24mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−2−[1−[4−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(320mg、55%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
29H
29FN
2O
6S
2[M+H]
+の計算値585.69、実測値585.1。
エタノール(4mL)、テトラヒドロフラン(8mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、2mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−2−[1−[4−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(320mg、0.55mmol)の混合物を、50℃で5時間加熱した。混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(250mg、99%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C24H27FN2O4S[M+H]+の計算値459.56、実測値459.3。
メタノール(250mL)中の2−[1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(250mg、0.54mmol)と10%パラジウム担持活性炭(74mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%ジクロロメタン/酢酸エチル)により精製して、2−[1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(145mg、57%)を得た:LC/MS m/e C24H29FN2O4S[M+H]+の計算値461.57、実測値461.1。
0℃でジクロロメタン(10mL)中の2−[1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(95mg、0.2mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10ml)中の三臭化ホウ素(0.1ml、1mmol)の溶液を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物をジクロロメタン(2×50mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)及びブライン(3×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、(2−{4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール(27mg、30%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H25FN2O4S[M+H]+の計算値433.52、実測値433.0;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.00 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.58 - 7.66 (m, 3H), 6.41 (s, 1H), 4.43 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.81 - 3.91 (m, 4H), 3.38 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.24 - 3.29 (m, 2H), 2.18 - 2.26 (m, 1H), 2.01 (dt, J = 14.0, 7.1 Hz, 1H), 1.70 (t, J = 14.1 Hz, 2H), 1.28 - 1.51 (m, 3H)。
実施例90
2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジオキサン(20mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例43のように調製、2.14g、4mmol)、4−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−フェニルボロン酸(実施例88のように調製、2.5g、10mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(280mg、0.4mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、10mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−ビニル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.3g、57%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
29H
30N
2O
5S
2[M+H]
+の計算値551.70、実測値551.4。
エタノール(10mL)、テトラヒドロフラン(20mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、6mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−ビニル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.3g、2.36mmol)の混合物を、50℃で5時間加熱した。混合物をジクロロメタン(150mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−ビニル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(900mg、90%)を得た:LC/MS m/e C24H28N2O3S[M+H]+の計算値425.57、実測値425.4。
メタノール(300mL)中の2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−ビニル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(900mg、2.12mmol)と10%パラジウム担持活性炭(270mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で16時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(680mg、75%)を得た:LC/MS m/e C24H30N2O3S[M+H]+の計算値427.58、実測値427.4;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.08 - 8.15 (m, 1H), 7.86 - 7.94 (m, 3H), 7.62 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.07 (dd, J = 7.7, 4.9 Hz, 1H), 6.41 (s, 1H), 4.34 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.75 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.48 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 3.28 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 2.26 - 2.35 (m, 1H), 2.07 - 2.20 (m, 1H), 1.62 - 1.89 (m, 5H), 1.46 - 1.57 (m, 2H), 1.19 - 1.33 (m, 2H), 0.86 (t, J = 6.9 Hz, 3H)。
実施例91
(2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール
0℃でジクロロメタン(20mL)中の2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例90のように調製、680mg、1.6mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10ml)中の三臭化ホウ素(0.76ml、8.0mmol)の溶液を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物をジクロロメタン(2×50mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)及びブライン(3×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、(2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール(600mg、94%):LC/MS m/e C
22H
26N
2O
3S[M+H]
+の計算値399.53、実測値399.1;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.09 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.85 - 7.93 (m, 2H), 7.61 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.06 (dd, J = 7.7, 4.9 Hz, 1H), 6.41 (s, 1H), 4.33 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.85 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.35 - 3.46 (m, 2H), 2.26 - 2.34 (m, 1H), 2.04 - 2.21 (m, 1H), 1.60 - 1.88 (m, 4H), 1.44 - 1.57 (m, 2H), 1.18 - 1.35 (m, 3H)。
実施例92
(2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホニル}−エチル)−ジメチル−アミン
0℃でジクロロメタン(15mL)中の(2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール(実施例91のように調製、600mg、1.5mmol)及びトリエチルアミン(0.42ml、3.0mmol)の溶液に、ジクロロメタン中のメタンスルホニルクロリド(0.18ml、2.2mmol)の溶液を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチした。混合物をジクロロメタン(2×50mL)で抽出し、ブライン(3×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ジクロロメタン)により精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−エタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(380mg、66%)を固体として得た:LC/MS m/e C
22H
24N
2O
2S[M+H]
+の計算値381.51、実測値381.0。
2−[2−シクロペンチル−1−(4−エテンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(150mg、0.39mmol)とメタノール中のジメチルアミン溶液(2M、3ml、6mmol)の混合物を、25℃で20分間撹拌した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、(2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホニル}−エチル)−ジメチル−アミン(20mg、12%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C24H31N3O2S[M+H]+の計算値426.60、実測値426.1;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.08 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.83 - 7.91 (m, 2H), 7.61 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.04 (dd, J = 7.6, 5.1 Hz, 1H), 6.39 (s, 1H), 5.49 (s, 7H), 4.32 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.33 - 3.39 (m, 2H), 2.64 - 2.71 (m, 1H), 2.21 - 2.33 (m, 1H), 2.07 - 2.19 (m, 5H), 1.59 - 1.86 (m, 4H), 1.43 - 1.59 (m, 2H), 1.15 - 1.34 (m, 2H)。
実施例93
2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−モルホリン−4−イル−エタンスルホニル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
2−[2−シクロペンチル−1−(4−エテンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例92のように調製、50mg、0.13mmol)とモルホリン(1.5ml)の混合物を、25℃で20分間撹拌した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{2−シクロペンチル−1−[4−(2−モルホリン−4−イル−エタンスルホニル)−フェニル]−エチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(4mg、6%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
26H
33N
3O
3S[M+H]
+の計算値468.64、実測値468.1;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.09 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 7.87 - 7.93 (m, 3H), 7.63 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.06 (dd, J = 7.8, 5.1 Hz, 1H), 6.42 (s, 1H), 4.34 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.40 - 3.50 (m, 6H), 3.27 - 3.30 (m, 1H), 2.81 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.42 (br. s., 4H), 2.30 (dt, J = 13.9, 7.2 Hz, 1H), 2.11 - 2.19 (m, 1H), 1.62 - 1.89 (m, 5H), 1.46 - 1.57 (m, 2H), 1.19 - 1.31 (m, 2H)。
実施例94
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−3−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール
ジメチルスルホキシド(100ml)中の4−ブロモ−3−フルオロ−安息香酸メチルエステル(10g、43mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(13.7g、54mmol)及び酢酸カリウム(12.7g、129mmol)の混合物をアルゴンでパージし、続いて[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(3.5g、4.3mmol)を加えた。混合物を80℃で3時間加熱した。この後、混合物を25℃に冷却し、水で洗浄し、酢酸エチルで抽出し、そして濃縮した。得られた黒色の油状物を酢酸エチル:ヘキサン 1:2に再溶解し、ショートシリカゲルパッド(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム)を通して濾過した。濾液を真空下で濃縮して、3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−安息香酸メチルエステル(12g、99%)を固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した。
ジオキサン(6mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例43のように調製、0.55g、1mmol)、3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−安息香酸メチルエステル(1.0g、3mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(70mg、0.1mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.5mL)を加えた。混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−3−フルオロ−安息香酸メチルエステル(260mg、49%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C28H25FN2O4S[M+H]+の計算値505.58、実測値505.0。
4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−3−フルオロ−安息香酸メチルエステル(260mg、0.51mmol)及びテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、3ml)の混合物を、25℃で16時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−3−フルオロ−安息香酸メチルエステル(160mg、85%)を固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した;LC/MS m/e C22H21FN2O2[M+H]+の計算値365.42、実測値365.1。
メタノール(250mL)中の4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−3−フルオロ−安息香酸メチルエステル(160mg、0.44mmol)と10%パラジウム担持活性炭(75mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で16時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、真空下で濃縮して、4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−3−フルオロ−安息香酸メチルエステル(140mg、87%)を固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C22H23FN2O2[M+H]+の計算値367.4、実測値367.1。
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中の4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−3−フルオロ−安息香酸メチルエステル(140mg、0.38mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のメチルマグネシウムクロリド溶液(3M、0.64mL、1.91mmol)を滴下した。0℃で3時間撹拌した後、反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−3−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール(49mg、35%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H27FN2O2[M+H]+の計算値367.48、実測値366.9;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.89 - 8.08 (m, 1H), 7.79 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.63 (br. s., 1H), 7.11 - 7.26 (m, 2H), 6.94 (dd, J = 7.6, 4.8 Hz, 1H), 4.04 (q, J = 7.2 Hz, 1H), 2.08 - 2.22 (m, 1H), 1.88 - 2.05 (m, 1H), 1.64 - 1.86 (m, 3H), 1.33 - 1.60 (m, 7H), 1.00 - 1.25 (m, 5H), 0.75 - 0.96 (m, 1H)。
実施例95
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール
ジメチルスルホキシド(100ml)中の4−ブロモ−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(10g、43mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(13.7g、54mmol)及び酢酸カリウム(12.7g、129mmol)の混合物を、アルゴンでパージし、続いて[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(3.5g、4.3mmol)を加え、そして溶液をアルゴンで再びパージした。混合物を80℃で3時間加熱した。この後、混合物を25℃に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、そして濃縮した。得られた黒色の油状物を酢酸エチル:ヘキサン 1:2に溶解し、ショートシリカゲルパッド(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム)を通して濾過した。濾液を真空下で濃縮して、2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−安息香酸メチルエステル(11.5g、95%)を白色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した。
ジオキサン(6mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例43のように調製、0.55g、1mmol)、2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−安息香酸メチルエステル(1.0g、3mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(70mg、0.1mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.5mL)を加えた。混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。得られた混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(360mg、68%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C28H25FN2O4S[M+H]+の計算値505.58、実測値505.0。
4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(360mg、0.71mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、3ml)の混合物を、25℃で16時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(250mg、96%)を白色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した。
メタノール(250mL)中の4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(250mg、0.69mmol)と10%パラジウム担持活性炭(75mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で16時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、真空下で濃縮して、4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(240mg、95%)を白色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C22H23FN2O2[M+H]+の計算値367.4、実測値367.0。
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中の4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(240mg、0.66mmol)の溶液に、メチルマグネシウムクロリド溶液(テトラヒドロフラン中3M、2.2mL、6.6mmol)を滴下した。0℃で3時間撹拌した後、反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール(65mg、27%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H27FN2O2[M+H]+の計算値367.48、実測値367.0;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.08 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.55 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.98 - 7.06 (m, 2H), 6.34 (s, 1H), 4.17 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 2.21 (dt, J = 13.7, 7.2 Hz, 1H), 2.03 - 2.12 (m, 1H), 1.55 - 1.84 (m, 11H), 1.47 - 1.53 (m, 2H), 1.16 - 1.31 (m, 2H)。
実施例96
2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール(実施例95のように調製、700mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として30%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール(160mg)を、白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.02 - 8.05 (m, 1H), 7.86 (dd, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 7.50 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 7.08 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 6.95 - 7.03 (m, 2H), 6.31 (s, 1H), 4.14 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 2.14 - 2.22 (m, 1H), 2.01 - 2.08 (m, 1H), 1.57 - 1.84 (m, 5H), 1.44 - 1.54 (m, 8H), 1.12 - 1.27 (m, 2H)。
実施例97
2−{2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール
ジオキサン(8mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニルエステル(実施例122のように調製、0.57g、1mmol)、2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−安息香酸メチルエステル(実施例95のように調製、1.2g、4.2mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(70mg、0.1mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.25mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(400mg、72%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
28H
24F
2N
2O
5S[M+H]
+の計算値539.57、実測値539.0。
4[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(400mg、0.74mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、4ml)の混合物を、25℃で16時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−安息香酸メチルエステル(250mg、84%)を固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C22H20F2N2O3[M+H]+の計算値399.41、実測値399.0。
メタノール(250mL)中の2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−安息香酸メチルエステル(250mg、0.63mmol)と10%パラジウム担持活性炭(75mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で16時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、真空下で濃縮して、2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−エチル]−安息香酸メチルエステル(230mg、91%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C22H22F2N2O3[M+H]+の計算値401.43、実測値400.9。
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中の2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−安息香酸メチルエステル(230mg、0.57mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のメチルマグネシウムクロリド溶液(3M、2.0mL、5.7mmol)を滴下した。0℃で3時間撹拌した後、反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール(55mg、24%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H26F2N2O2[M+H]+の計算値401.47、実測値401.0;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.01 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 7.65 (dd, J = 9.1, 2.5 Hz, 1H), 7.44 - 7.59 (m, 1H), 7.12 - 7.16 (m, 1H), 7.01 - 7.07 (m, 1H), 6.36 (s, 1H), 4.30 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.87 - 3.97 (m, 2H), 3.27 - 3.32 (m, 2H), 2.13 - 2.21 (m, 1H), 1.93 - 2.07 (m, 2H), 1.72 (t, J = 16.3 Hz, 2H), 1.46 - 1.59 (m, 7H), 1.31 - 1.42 (m, 2H)。
実施例98
2−{2−フルオロ−4−[1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール
2−{2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール(実施例97のように調製、46mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として50%イソプロピルアルコール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−{2−フルオロ−4−[1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール(19mg)を、白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.97 - 8.02 (m, 1H), 7.53 - 7.65 (m, 2H), 7.13 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 6.34 (s, 1H), 4.28 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.85 - 3.97 (m, 2H), 3.30 - 3.44 (m, 2H), 2.15 (dt, J = 14.0, 7.3 Hz, 1H), 1.90 - 2.04 (m, 1H), 1.61 - 1.76 (m, 2H), 1.44 - 1.60 (m, 7H), 1.34 (qd, J = 12.0, 4.5 Hz, 2H)。
実施例99
5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(400mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(10g、36.2mmol)の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウム溶液(2.5M、21.7mL、54.3mmol)を滴下した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次に3−メチル−ブチルアルデヒド(7mL、65.2mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタン−1−オールを無色の油状物(9.4g、71%)として得た:LC/MS m/e C
20H
22N
2O
4S[M+H]
+の計算値363.43、実測値362.8。
ジクロロメタン(400mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタン−1−オール(9.4g、26mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(16.6g、39mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)でクエンチした。混合物をジクロロメタン(100mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×100mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタン−1−オン(8.3g、84%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C18H17FN2O3S[M+H]+の計算値361.41、実測値360.8。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(200mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタン−1−オン(8.3g、23mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1M、34.6mL、34.6mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(5mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(0.57g、1.76mmol)の溶液を滴下した。得られた溶液を−78℃で更に1時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニルエステル(8g、67%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C25H23FN2O5S2[M+H]+の計算値515.60、実測値;515.0。
ジオキサン(8mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニルエステル(1g、2mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸(1g、5mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(140mg、0.2mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、2.5mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.9g、92%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C25H23FN2O4S2[M+H]+の計算値499.60、実測値498.8。
1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(900mg、1.8mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、4ml)の混合物を、25℃で20時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×25mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(600mg、92%)を得た:LC/MS m/e C19H19FN2O2S[M+H]+の計算値359.44、実測値358.8。
メタノール(300mL)中の5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(600mg、1.67mmol)と10%パラジウム担持活性炭(180mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で6時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(380mg、63%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C19H21FN2O2S[M+H]+の計算値361.45、実測値361.0;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 11.77 (br. s., 1H), 8.16 (br. s., 1H), 7.97 - 8.01 (m, 1H), 7.90 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.52 - 7.60 (m, 2H), 6.52 (s, 1H), 4.45 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.03 - 3.07 (m, 3H), 1.98 - 2.16 (m, 2H), 1.50 (dt, J = 13.5, 6.6 Hz, 1H), 0.95 - 1.02 (m, 6H)。
実施例100
5−フルオロ−2−[1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例99のように調製、380mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として60%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、5−フルオロ−2−[1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−3−メチル−ブチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(140mg)を白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.07 (br. s., 1H), 7.95 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.61 - 7.71 (m, 3H), 6.43 (s, 1H), 4.43 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.14 (s, 3H), 2.14 - 2.23 (m, 1H), 2.00 (dt, J = 13.9, 7.2 Hz, 1H), 1.55 (dt, J = 13.3, 6.6 Hz, 1H), 1.17 - 1.29 (m, 1H), 1.02 (t, J = 7.2 Hz, 6H)。
実施例101
(2−{4−[1−(5−フルオロ−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール
ジオキサン(8mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニルエステル(実施例99のように調製、1g、2mmol)、4−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−フェニルボロン酸(1.2g、5mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(140mg、0.2mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、2.5mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−2−{1−[4−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−3−メチル−ブタ−1−エニル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.6g、57%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
27H
27FN
2O
5S
2[M+H]
+の計算値543.65、実測値543.0。
エタノール(8mL)、テトラヒドロフラン(15mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%、10mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−2−{1−[4−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−3−メチル−ブタ−1−エニル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.6g、1.1mmol)の混合物を、45℃で16時間加熱した。混合物をジクロロメタン(150mL)で希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−{1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−3−メチル−ブタ−1−エニル}−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(160mg、34%)を得た:LC/MS m/e C22H25FN2O3S[M+H]+の計算値417.52、実測値416.8。
メタノール(250mL)中の2−{1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−3−メチル−ブタ−1−エニル}−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(160mg、0.38mmol)と10%パラジウム担持活性炭(70mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で16時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、真空下で濃縮して、2−{1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−3−メチル−ブチル}−5−フルオロ}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(150mg、93%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C22H27FN2O3S[M+H]+の計算値419.53、実測値419.0。
0℃でジクロロメタン(30mL)中の2−{1−[4−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−フェニル]−3−メチル−ブチル}−5−フルオロ}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(150mg、0.36mmol)の溶液に、ジクロロメタン(20ml)中の三臭化ホウ素(0.17ml、1.8mmol)の溶液を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物をジクロロメタン(2×50mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)及びブライン(3×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、(2−{4−[1−(5−フルオロ−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール(70mg、50%)を得た:LC/MS m/e C22H26N2O3S[M+H]+の計算値391.48、実測値390.8;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.08 (s, 1H), 7.96 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.66 - 7.74 (m, 3H), 6.48 (s, 1H), 4.46 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.93 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.47 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.19 - 2.27 (m, 1H), 2.01 - 2.13 (m, 2H), 1.60 (dt, J = 13.3, 6.6 Hz, 1H), 1.07 (t, J = 7.2 Hz, 6H)。
実施例102
(2−{4−[1(R)−(5−フルオロ−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール
(2−{4−[1−(5−フルオロ−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール(実施例101のように調製、64mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として40%イソプロピルアルコール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、(2−{4−[1(R)−(5−フルオロ−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−ベンゼンスルホニル}−エタノール(23mg)を、白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.00 (s, 1H), 7.87 (s, 2H), 7.45 - 7.71 (m, 3H), 6.39 (s, 1H), 4.22 - 4.48 (m, 1H), 3.85 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.39 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.06 - 2.23 (m, 1H), 1.86 - 2.04 (m, 1H), 1.50 (dt, J = 13.4, 6.7 Hz, 1H), 1.17 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 6H)。
実施例103
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール
ジオキサン(24mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例88のように調製、3g、5.75mmol)、2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−安息香酸メチルエステル(実施例95のように調製、3.9g、13.9mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(390mg、0.6mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、6.93mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(2.50g、86%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
28H
24F
2N
2O
4S[M+H]
+の計算値523.58、実測値522.7。
4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(2.50g、4.79mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、8mL)の混合物を、25℃で16時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(1.50g、81%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C22H20F2N2O2[M+H]+の計算値383.41、実測値382.9。
メタノール(300mL)中の4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(1.50g、3.93mmol)と10%パラジウム担持活性炭(300mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(1.40g、92%)を得た:LC/MS m/e C22H22F2N2O2[M+H]+の計算値385.43、実測値384.9。
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(15mL)中の4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(1.40g、3.64mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のメチルマグネシウムクロリド溶液(3M、12.1mL、36.4mmol)を滴下した。0℃で3時間撹拌した後、反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール(700mg、50%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H26F2N2O[M+H]+の計算値385.47、実測値385.0;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.99 (s, 1H), 7.52 - 7.65 (m, 2H), 7.12 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 6.35 (s, 1H), 4.17 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 2.17 - 2.25 (m, 1H), 2.04 - 2.12 (m, 1H), 1.61 - 1.86 (m, 6H), 1.47 - 1.60 (m, 9H), 1.18 - 1.29 (m, 2H)。
実施例104
2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール(実施例103のように調製、370mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として30%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール(135mg)を、白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.99 (br. s., 1H), 7.64 (dd, J = 9.2, 2.7 Hz, 1H), 7.55 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 6.35 (s, 1H), 4.17 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 2.17 - 2.25 (m, 1H), 2.00 - 2.12 (m, 1H), 1.63 - 1.73 (m, 2H), 1.48 - 1.58 (m, 10H), 1.23 (d, J = 8.1 Hz, 2H)。
実施例105
2−{2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−フェニル}−プロパン−2−オール
ジオキサン(24mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニルエステル(実施例99のように調製、3.09g、6mmol)、2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−安息香酸メチルエステル(実施例95のように調製、5.88g、21mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(420mg、0.6mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、7.5mL)を加えた。得られた混合物を、100℃で4時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)より精製して、4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(2.50g、83%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
26H
22F
2N
2O
4S[M+H]
+の計算値497.54、実測値496.7。
4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(2.50g、5mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、50mL)の混合物を、25℃で40時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×100mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニル]−安息香酸メチルエステル(660mg、36%)を得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C20H18F2N2O2[M+H]+の計算値357.38、実測値356.9。
メタノール(250mL)中の2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニル]−安息香酸メチルエステル(660mg、1.85mmol)と10%パラジウム担持活性炭(198mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で16時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、Shanghai SD社製のガラスカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−安息香酸メチルエステル(658mg、97%)を得た:LC/MS m/e C20H20F2N2O2[M+H]+の計算値385.43、実測値384.9。
0℃で乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−安息香酸メチルエステル(650mg、1.8mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のメチルマグネシウムクロリド溶液(3M、6mL、18mmol)を滴下した。0℃で2時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−フェニル}−プロパン−2−オール(380mg、58%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C21H24F2N2O[M+H]+の計算値359.44、実測値359.0;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.99 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 9.2, 2.7 Hz, 1H), 7.55 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 7.11 - 7.14 (m, 1H), 7.02 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 6.35 (s, 1H), 4.23 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 2.04 - 2.11 (m, 2H), 1.90 - 1.98 (m, 1H), 1.47 - 1.58 (m, 7H), 0.98 (t, J = 6.9 Hz, 6H)。
実施例106
2−{2−フルオロ−4−[1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−フェニル}−プロパン−2−オール
2−{2−フルオロ−4−[1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−フェニル}−プロパン−2−オール(実施例105のように調製、380mg)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として40%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−{2−フルオロ−4−[1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブチル]−フェニル}−プロパン−2−オール(140mg)を、白色の固体として単離した:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.97 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 9.2, 2.7 Hz, 1H), 7.52 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 7.10 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 6.99 (dd, J = 13.3, 1.4 Hz, 1H), 6.32 (s, 1H), 4.21 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 2.01 - 2.09 (m, 1H), 1.87 - 1.95 (m, 1H), 1.44 - 1.55 (m, 7H), 0.96 (t, J = 6.9 Hz, 6H)。
実施例107
N−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−2−ジメチルアミノ−アセトアミド
2M硫酸中の2−アミノ−5−ニトロピリジン(86.3g、0.625mol)とヨウ素酸カリウム(53.5g、0.25mol)の混合物を、100℃で加熱し、水(250mL)中のヨウ化カリウム(100g、0.603mol)の溶液を1時間かけて滴下した。得られた褐色の混合物を12時間還流した。室温に冷ました後、混合物を、固体の重炭酸ナトリウムを注意深く加えることによりpH7に調整した。混合物をジクロロメタンで抽出し、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を真空下で除去して、2−アミノ−3−ヨード−5−ニトロピリジン(89.3g、60%)を黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
5H
4IN
3O
2[M+H]
+の計算値266.01、実測値266。
2−アミノ−3−ヨード−5−ニトロピリジン(10.0g、37.75mmol)を、トリエチルアミン(250mL)、テトラヒドロフラン(40mL)、N,N−ジメチルアセトアミド(80mL)の混合物に溶解し、溶液を脱ガスし、そして窒素でパージした。トリメチルシリルアセチレン(8.0mL、56.5mmol)、ヨウ化銅(I)(0.145g、0.75mmol)及びビス(トリフェニルホスフィノ)パラジウム(II)クロリド(0.53g、0.75mmol)を加えた。混合物を脱ガスし、窒素でもう一度パージし、次に周囲温度で16時間撹拌した。沈殿物を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、15%〜35%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、5−ニトロ−3−トリメチルシラニルエチニル−ピリジン−2−イルアミン(6.2g、70%)を黄色の固体として得た:LC/MS m/e C10H13N3O2Si[M+H]+の計算値236.32、実測値236.0。
5−ニトロ−3−トリメチルシラニルエチニル−ピリジン−2−イルアミン(0.7g、2.98mmol)及びヨウ化銅(I)(114mg、0.60mmol)を、N,N−ジメチルアセトアミド(14mL)に溶解した。混合物を、マイクロ波反応器中で190℃で30分間照射した。混合物を真空下で蒸発させて、N,N−ジメチルアセトアミドを除去した。残留物を高温テトラヒドロフラン(50℃、250mL)に溶解し、ショートシリカゲルパッド(QingDao製、200〜300メッシュ)を通して濾過した。濾液を濃縮して、5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.4g、83%)を黄色の固体として得た:LC/MS m/e C7H5N3O2[M+H]+の計算値164.14、実測値164.0。
ジクロロメタン/N,N−ジメチルホルムアミド(1:1、60mL)中の5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.0g、12.3mmol)、トリエチルアミン(2.48g、24.6mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.15g、1.23mmol)の混合物に、ベンゼンスルホニルクロリド(3.25g、18.4mmol)を0℃で加えた。室温で48時間撹拌した後、反応物を水(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(2×120mL)で抽出した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム(2×30mL)、水(2×30mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、33%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.8g、76%)を黄色の固体として得た:LC/MS m/e C13H9N3O4S[M+H]+の計算値304.30、実測値303.9。
テトラヒドロフラン(50mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.8g、9.24mmol)の溶液に、10%パラジウム担持活性炭(0.98g)を加えた。得られた混合物を水素(50psi)下、室温で48時間撹拌した。触媒を濾過により除去し、濾液を濃縮して、1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルアミン(2.52g、100%)を黄色の油状物として得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C13H11N3O2S[M+H]+の計算値274.32、実測値274.1。
テトラヒドロフラン(20mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルアミン(2.6g、9.5mmol)及びトリエチルアミン(2.6mL、19mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(3.1g、14.25mmol)をゆっくり加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、酢酸エチル/ヘキサン/ジクロロメタン=1:2:1)により精製して、(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.58g、73%)を得た:LC/MS m/e C18H19N3O4S[M+H]+の計算値374.43、実測値374.1。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(100mL)中の(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(3.48g、9.33mmol)の懸濁液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中のジイソプロピルアミン(2.83g、28mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(17.5mL、28mmol)を加えることにより調製]を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次にシクロペンタンカルバルデヒド(1.57g、14mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、[1−ベンゼンスルホニル−2−(2−シクロペンチル−1−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを白色の固体(0.57g、44%)として得た:LC/MS m/e C25H31N3O5S[M+H]+の計算値486.61、実測値486.0。
ジクロロメタン(10mL)中の[1−ベンゼンスルホニル−2−(2−シクロペンチル−1−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.57g、1.18mmol)の溶液に、ジクロロメタン中のDess-Martinペルヨージナンの溶液(0.3M、7.87mL、2.36mmol)を25℃で加えた。混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、[1−ベンゼンスルホニル−2−(2−シクロペンチル−アセチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.375g、66%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C25H29N3O5S[M+H]+の計算値484.59、実測値484.2。
−78℃でテトラヒドロフラン(15mL)中の[1−ベンゼンスルホニル−2−(2−シクロペンチル−アセチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.375g、0.78mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1M、1.94mL、1.94mmol)を滴下した。−78℃で0.5時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(6mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(458mg、1.40mmol)の溶液を滴下した。得られた溶液を−78℃で更に1時間保持した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、30%酢酸エチル/ヘキサン)より精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(0.32g、65%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C32H35N3O7S2[M+H]+の計算値638.78、実測値638.2。
ジオキサン(5mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(0.5g、0.78mmol)、4−メチルスルホニルフェニルボロン酸(468mg、2.34mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(55mg、0.08mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.17mL、2.34mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で3時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(80mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、{1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(326mg、67%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C32H35N3O6S2[M+H]+の計算値622.78、実測値622.1。
{1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.75g、1.21mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム(1M、24mL、24mmol)の混合物を、60℃で3時間撹拌した。冷却した後、混合物をブライン(15mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.58g、100%)を得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C26H31N3O4S[M+H]+の計算値482.62、実測値482.2
メタノール(200mL)中の{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(582mg、1.21mmol)と10%パラジウム担持活性炭(0.6g)の混合物を、水素(5atm)下、50℃で5時間加熱した。冷却した後、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(584mg)を得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C26H33N3O4S[M+H]+の計算値484.63、実測値484.2。
ジクロロメタン(20mL)中の{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(584mg、1.21mmol)の溶液に、乾燥塩化水素ガスを30分間泡立て入れた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を除去して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルアミン塩酸塩(508mg、100%)を得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C21H25N3O2S[M+H]+の計算値384.52、実測値384.2。
ジクロロメタン(5mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルアミン塩酸塩(0.25g、0.6mmol)、N,N−ジメチルグリシン塩酸塩(0.13g、0.9mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.23g、1.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.16g、1.2mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(7.3mg、0.06mmol)、トリエチルアミン(0.3g、3.0mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)の混合物を、室温で12時間撹拌した。反応物を水(5mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残留物を、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、N−{2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−2−ジメチルアミノ−アセトアミド(45mg、16%)を得た:LC/MS m/e C25H32N4O3S[M+H]+の計算値469.62、実測値469.1;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.17 (m, 2 H), 1.45 (m, 2 H), 1.53-1.83 (m, 5 H, H), 2.10 (m, 1 H), 2.24 (m, 1 H), 2.44 (s, 6 H), 3.01 (s, 3 H), 3.17 (s, 2 H), 4.26 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.33 (s,1 H), 7.50 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.84 (d, J=8.3 Hz, 2H), 8.17 (d, J=2.1 Hz,1 H), 8.28 (d, J=2.1 Hz,1 H), 9.19 (s, 1H), 10.96 (s, 1H)。
実施例108
2−[2−シクロペンチル−1−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジオキサン(6mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例43のように調製、0.5g、0.96mmol)、6−メチルスルファニル−ピリジン−3−ボロン酸(370mg、2.2mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(67.4mg、0.096mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、0.96mL、1.92mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で3時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(80mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メチルスルファニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(400mg、88%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
26H
25N
3O
2S
2[M+H]
+の計算値476.64、実測値476.0。
メタノール(12mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メチルスルファニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(400mg、0.84mmol)の溶液に、水(4mL)中のメタ過ヨウ素酸ナトリウム(540mg、2.53mmol)溶液を加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルフィニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(412mg、100%)を得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C26H25N3O3S2[M+H]+の計算値492.64、実測値492.2。
0℃でメタノール(46mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルフィニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(412mg、0.84mmol)の溶液に、水(23mL)中の過マンガン酸カリウム(133mg、0.84mmol)の溶液を滴下した。0℃で2時間撹拌した後、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ショートシリカゲルパッド(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ)を通して濾過し、真空下で濃縮して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(370mg、87%)を得た:LC/MS m/e C26H25N3O4S2[M+H]+の計算値508.63、実測値508.2。
エタノール(20mL)及びテトラヒドロフラン(10mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(370mg、0.73mmol)とアンモニア(2mL)の混合物に、水中の水酸化ナトリウムの溶液(10%、3mL)を加えた。5時間還流した後、混合物を室温に冷まし、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(60mg、23%):LC/MS m/e C21H23N3O[M+H]+の計算値334.44、実測値334.1;2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(100mg、37%):LC/MS m/e C20H21N3O2S[M+H]+の計算値368.47、実測値368.1;及び5−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−1H−ピリジン−2−オン(100mg、37%):LC/MS m/e C19H19N3O[M+H]+の計算値306.38、実測値306.0の混合物を得た。
メタノール(20mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(60mg、0.18mmol)及び10%パラジウム担持活性炭(60mg)を含有する混合物を、水素(5atm)下、50℃で5時間加熱した。室温に冷ました後、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(33mg、54%)を得た:LC/MS m/e C21H25N3O[M+H]+の計算値336.45、実測値336;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.18 (m, 2 H), 1.37 (t, J=7.1 Hz, 3 H), 1.47 (m, 2 H), 1.62 (m, 2 H), 1.68-1.87 (m, 3 H), 2.09 (m, 1 H), 2.23 (m, 1 H), 4.15 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 4.32 (q, J=7.1 Hz, 2 H), 6.32 (s,1 H), 6.65 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 7.06 (dd, J=5.0, 7.8 Hz, 1 H), 7.49 (dd, J=2.1 Hz, J=8.6 Hz,1 H), 7.88 (d, J=7.8 Hz,1 H), 8.13 (m, 2 H), 11.47 (s, 1H)。
実施例109
2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
メタノール(20mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例108のように調製、100mg、0.27mmol)と10%パラジウム担持活性炭(80mg)を含有する混合物を、水素(5atm)下、50℃で5時間加熱した。冷却した後、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(6−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(40mg、40%)を得た:LC/MS m/e C
20H
23N
3O
2S[M+H]
+の計算値370.49、実測値370;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.20 (m, 2 H), 1.49 (m, 2 H), 1.56-1.87 (m, 5 H, H), 2.15 (m, 1 H), 2.34 (m, 1 H), 3.19 (s, 3 H), 4.38 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 6.41 (s,1 H), 7.14 (m, 1 H), 7.90 (dd, J=1.9 Hz, J=8.1 Hz,1 H), 7.98 (m, 2 H), 8.16 (d, J=4.8 Hz,1 H), 8.72 (d, J=1.9 Hz,1 H), 11.75 (br, 1H)。
実施例110
2−(2−シクロペンチル−1−ピリジン−3−イル−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
メタノール(20mL)中の5−[2−シクロペンチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−1H−ピリジン−2−オン(実施例108のように調製、100mg、0.33mmol)と10%パラジウム担持活性炭(80mg)を含有する混合物を、水素(5atm)下、50℃で5時間加熱した。室温に冷ました後、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−(2−シクロペンチル−1−ピリジン−3−イル−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(20mg、10%)を得た:LC/MS m/e C
19H
21N
3[M+H]
+の計算値292.40、実測値292;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.24 (m, 2 H), 1.49 (m, 2 H), 1.58-1.90 (m, 5 H, H), 2.16 (m, 1 H), 2.30 (m, 1 H), 4.43 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.54 (s,1 H), 7.32 (dd, J=6.1, 7.6 Hz,1 H), 7.48 (m, 1 H), 7.97 (d, J=7.8 Hz,1 H), 8.23 (m, 2 H), 8.58 (d, J=4.4 Hz,1 H), 8.73 (s, 1 H), 12.00 (br, 1H)。
実施例111
5−クロロ−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
0℃で濃塩酸(5mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルアミン塩酸塩(実施例107のように調製、327mg、0.78mmol)の溶液に、水(3mL)中の亜硝酸ナトリウム(270mg、3.9mmol)の溶液を滴下した。0℃で10分間撹拌した後、濃塩酸(3mL)中の塩化銅(I)(232mg、2.34mmol)の溶液を加えた。60℃で更に10分間撹拌した後、混合物を、20%水酸化ナトリウム水溶液でpH8に調整し、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残留物を、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、5−クロロ−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(94mg、30%)を得た:LC/MS m/e C
21H
23ClN
2O
2S[M+H]
+の計算値403.95、実測値403.3;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.22 (m, 2 H), 1.49 (m, 2 H), 1.60-1.88 (m, 5 H, H), 2.11 (m, 1 H), 2.26 (m, 1 H), 3.08 (s, 3 H), 4.30 (t, J=7.9 Hz, 1 H), 6.37 (s,1 H), 7.59 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.88 (s, 1 H), 7.89 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 8.05 (br, 1 H)。
実施例112
2−[2−シクロペンチル−1−(5−メタンスルホニル−ピリジン−2−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
0℃で無水テトラヒドロフラン(60mL)中の5−ブロモ−2−ヨードピリジン(4.27g、15.0mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のイソプロピルマグネシウムクロリド(2M、7.5mL、15.04mmol)の溶液を滴下した。0℃で30分間撹拌した後、乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(実施例43のように調製、1.38g、3.76mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を室温で14時間撹拌し、飽和塩化ナトリウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノール(870mg、15%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
25H
24BrN
3O
3S[M+H]
+の計算値527.46、実測値527。
ジメチルスルホキシド(5mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノール(0.28g、0.53mmol)、ナトリウムメタンスルフィナート(82mg、0.8mmol)及びヨウ化銅(I)(10mg、0.05mmol)の混合物に、水酸化ナトリウム(4mg、0.106mmol)を加えた。得られた混合物を95℃で加熱した。12時間撹拌した後、混合物を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−1−(5−メタンスルホニル−ピリジン−2−イル)−エタノール(0.12g、43%)を得た:LC/MS m/e C26H27N3O5S2[M+H]+の計算値526.65、実測値526.3。
1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−1−(5−メタンスルホニル−ピリジン−2−イル)−エタノール(0.12g、0.23mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム(1M、4.6mL、4.6mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。室温に冷ました後、ブライン(15mL)に混合物を注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(5−メタンスルホニル−ピリジン−2−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(84mg、100%)を得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C20H21N3O2S[M+H]+の計算値368.47、実測値368.1。
メタノール(150mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(5−メタンスルホニル−ピリジン−2−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(84mg、0.23mmol)と10%パラジウム担持活性炭(50mg)の混合物を、水素(5atm)下、50℃で5時間加熱した。室温に冷ました後、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(5−メタンスルホニル−ピリジン−2−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(18mg、21%)を得た:LC/MS m/e C20H23N3O2S[M+H]+の計算値370.49、実測値370.0;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.17 (m, 2 H), 1.47 (m, 2 H), 1.61 (m, 3 H), 1.77 (m, 2 H), 2.25 (m, 2 H), 3.08 (s, 3 H), 4.44 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 6.44 (s,1 H), 7.11 (dd, J=4.9, 7.8 Hz, 1 H), 7.49 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.95 (d, J=7.8 Hz,1 H), 8.13 (dd, J=2.3Hz, J=8.2 Hz,1 H), 8.27 (d, J=4.9 Hz,1 H), 9.14 (d, J=2.0 Hz,1 H), 10.97 (br, 1H)。
実施例113
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
0℃で酢酸エチル(700mL)中の7−アザインドール(84.8g、0.72mol)の溶液に、酢酸エチル(600mL)中のm−クロロペルオキシ安息香酸(19.6g、1.14mol)の溶液を1.5時間かけて加えた。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。0℃に冷却した後、得られたスラリーを濾過し、固体を酢酸エチル(3×30mL)で洗浄し、そして濾液を真空下で濃縮した。残留物を、30%炭酸カリウム水溶液を用いて0℃で処理し、pH9.5〜10.5にした。この混合物を0℃で2時間撹拌し、濾過して沈殿物を回収し、沈殿物を水(2×20mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、7−アザインドール N−オキシド(77g、80%)を得た;LC/MS m/e C
7H
6N
2O[M+H]
+の計算値135.15、実測値134.9。
無水酢酸(23mL)中の7−アザインドール N−オキシド(4.2g、31.3mmol)の混合物を、12時間加熱還流した。混合物を冷却し、その容量の半分に濃縮し、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、酢酸 1−アセチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イルエステル(4.0g、59%)を得た:LC/MS m/e C11H10N2O3[M+H]+の計算値219.21、実測値219.1。
メタノール/水(50%、260mL)中の酢酸 1−アセチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イルエステル(4.0g、18.3mmol)と炭酸カリウム(10.45g、75.7mmol)の混合物を、室温で12時間撹拌した。反応混合物をその容量の半分に濃縮し、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発させた。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−オール(1.52g、62%)を得た:LC/MS m/e C7H6N2O[M+H]+の計算値135.14、実測値135.0。
アセトン(100mL)中の1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−オール(1.52g、11.4mmol)と炭酸カリウム(7.86g、57mmol)の混合物を、窒素下、室温で1時間撹拌した。ヨードメタン(2.6g、18.2mmol)を加え、得られた混合物を56℃で12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液をその容量の半分に濃縮し、水で希釈し、そしてジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発させた。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.5g、30%)を得た:LC/MS m/e C8H8N2O[M+H]+の計算値149.17、実測値149.1。
0℃でジクロロメタン(50mL)中の6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.2g、8.1mmol)、水酸化ナトリウム(0.97g、24.3mmol)とテトラブチルアンモニウムブロミド(78.4mg、0.24mmol)の混合物に、ベンゼンスルホニルクロリド(2.14g、12.15mmol)を滴下した。得られた混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を水(2×10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、100%ジクロロメタン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.0g、85%)を得た:LC/MS m/e C14H12N2O3S[M+H]+の計算値290.33、実測値289.0。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(60mL)中の1−ベンゼンスルホニル−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.0g、6.74mmol)の懸濁液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中のジイソプロピルアミン(1.12g、11.1mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(6.6mL、10.42mmol)を加えることにより調製]を滴下した。混合物を−78℃で20分間撹拌し、次にシクロペンタンカルバルデヒド(1.56g、13.8mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(−ベンゼンスルホニル−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノールを白色の固体(2.54g、91%)として得た:LC/MS m/e C21H24N2O4S[M+H]+の計算値401.50、実測値401.2。
ジクロロメタン(15mL)中の1−(−ベンゼンスルホニル−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノール(1.39g、3.47mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(5.15g、12.15mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(60mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(250mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、18%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(−ベンゼンスルホニル−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(0.59g、42%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C21H22N2O4S[M+H]+の計算値399.48、実測値399.1。
窒素雰囲気下、−78℃で無水テトラヒドロフラン(30mL)中の1−(−ベンゼンスルホニル−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−2−シクロペンチル−エタノン(0.59g、1.48mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.0M、2.2mL、2.2mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(5mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(870mg、2.66mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(0.60g、74.1%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C28H28N2O6S2[M+H]+の計算値553.67、実測値553.0。
ジオキサン(5mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−ベンゼンスルホニル−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(0.6g、1.1mmol)、4−メチルスルホニルフェニルボロン酸(650mg、3.3mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(77.2mg、0.11mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.65mL、3.3mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(300mg、52%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C28H28N2O5S2[M+H]+の計算値537.67、実測値537.1。
1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(300mg、0.56mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム(1.0M、20mL、20mmol)の混合物を、室温で12時間撹拌した。ブライン(15mL)に混合物を注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.22g、100%)を固体として得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C22H24N2O3S[M+H]+の計算値397.51、実測値397.2。
メタノール(150mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.22g、0.56mmol)と10%パラジウム担持活性炭(0.2g)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で12時間加熱した。室温に冷ました後、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、残留物を得、これをWaters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(18mg、8.2%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H26N2O3S[M+H]+の計算値399.53、実測値399.3;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.16 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1.56-1.85 (m, 5 H, H), 2.04 (m, 1 H), 2.17 (m, 1 H), 3.05 (s, 3 H), 3.90 (s, 3 H), 4.14 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 6.29 (s,1 H), 6.55 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.42 (d, J=8.1 Hz, 2 H), 7.73 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.86 (d, J=8.1 Hz, 2 H), 8.31 (s, 1H)。
実施例114
5−クロロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(120mL)中の(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(実施例107のように調製、3.4g、9.1mmol)の懸濁液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド[乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中のジイソプロピルアミン(2.76g、27.3mmol)の0℃の溶液に、n−ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム(17.1mL、27.3mmol)を加えることにより調製]を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次に(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アセトアルデヒド(2.91g、22.75mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、75%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、{1−ベンゼンスルホニル−2−[1−ヒドロキシ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.5g、33%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
25H
31N
3O
6S[M+H]
+の計算値502.61、実測値502.2。
ジクロロメタン(15mL)中の{1−ベンゼンスルホニル−2−[1−ヒドロキシ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.5g、3.0mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(4.44g、10.4mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、[1−ベンゼンスルホニル−2−(2−テトラヒドロ−ピラン−4−イル−アセチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.0g、67%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C25H29N3O6S[M+H]+の計算値500.59、実測値500.2。
−78℃でテトラヒドロフラン(40mL)中の[1−ベンゼンスルホニル−2−(2−テトラヒドロ−ピラン−4−イル−アセチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.0g、2.0mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1M、5.0mL、5.0mmol)を滴下した。−78℃で0.5時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(10mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(980mg、3.0mmol)の溶液を滴下した。得られた溶液を−78℃で更に1時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニルエステル(0.8g、61%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C32H35N3O8S2[M+H]+の計算値654.78、実測値654.4。
ジオキサン(5mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニルエステル(0.7g、1.07mmol)、4−メチルスルホニルフェニルボロン酸(640mg、3.22mmol)、及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(75mg、0.11mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.61mL、3.22mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で3時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、75%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、{1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(670mg、98%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C32H35N3O7S2[M+H]+の計算値638.78、実測値638.2。
{1−ベンゼンスルホニル−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(670mg、1.05mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム(1M、21mL、21mmol)の混合物を、60℃で3時間撹拌した。室温に冷ました後、ブライン(20mL)に混合物を注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、{2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.52g、100%)を得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C26H31N3O5S[M+H]+の計算値498.62、実測値498.2。
メタノール(150mL)中の{2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(520mg、1.05mmol)と10%パラジウム担持活性炭(0.2g)の混合物を、水素(5atm)下、50℃で12時間加熱した。室温に冷ました後、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、{2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(520mg、100%)を得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C26H33N3O5S[M+H]+の計算値500.63、実測値500.2。
ジクロロメタン(10mL)中の{2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(520mg、1.05mmol)の溶液を、乾燥した塩化水素ガスで30分間処理した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を除去して、2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルアミン塩酸塩(454mg、100%)を得た:LC/MS m/e C21H25N3O3S[M+H]+の計算値400.52、実測値400.0。
0℃で濃塩酸(6mL)中の2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルアミン塩酸塩(454mg、1.05mmol)の溶液に、水(3mL)中の亜硝酸ナトリウム(360mg、5.25mmol)の溶液を滴下した。0℃で10分間撹拌した後、濃塩酸(3mL)中の塩化銅(I)(310mg、3.15mmol)の溶液を加えた。60℃で更に10分間撹拌した後、混合物を20%水酸化ナトリウム溶液で処理し(pH8)、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残留物を、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、5−クロロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(50mg、11%)を得た:LC/MS m/e C21H23ClN2O3S[M+H]+の計算値419.95、実測値419.3;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm8.06 (s, 1H), 7.87 - 7.92 (m, 3H), 7.60 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 6.39 (s, 1H), 4.43 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.85 - 3.92 (m, 2H), 3.21 - 3.29 (m, 2H), 3.09 (s, 3H), 2.18 - 2.26 (m, 1H), 1.98 - 2.06 (m, 1H), 1.62 - 1.75 (m, 2H), 1.30 - 1.51 (m, 3H)。
実施例115
2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−
b]ピリジン−2−イル)−エタノール
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(300mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(6.0g、23.3mmol)の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウム(1.6M、10mL、16mmol)を加えた。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次に4−メチルスルファニルベンズアルデヒド(2.4g、15.8mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×500mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×5mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−フェニル)−メタノール(7.0g、73%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C
21H
18N
2O
3S
2[M+H]
+の計算値411.52、実測値411.3。
ジクロロメタン(600ml)中の(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−フェニル)−メタノール(7.0g、17.1mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(21.8g、51.3mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(500mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×80mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−フェニル)−メタノン(6.73g、97%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C21H16N2O3S2[M+H]+の計算値409.50、実測値409.2。
0℃で無水テトラヒドロフラン(5mL)中の(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−(4−メチルスルファニル−フェニル)−メタノン(0.6g、1.47mmol)の溶液に、新たに調製したグリニャール試薬の溶液[無水テトラヒドロフラン(5mL)中のマグネシウムの削りくず(0.14g、5.88mmol)の懸濁液に、(ブロモメチル)シクロブタン(0.44g、2.94mmol)を室温で加えた。ヨウ素による開始後、得られた溶液を30分間還流し、次に室温に冷ました]を滴下した。0℃で3時間撹拌した後、ブライン(10mL)に混合物を注ぎ、酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−シクロブチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール(90mg、18%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C20H22N2OS[M+H]+の計算値339.48、実測値339.0。
メタノール(6mL)中の2−シクロブチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール(90mg、0.266mmol)の溶液に、水(3mL)中のメタ過ヨウ素酸ナトリウム(171mg、0.798mmol)溶液を加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−シクロブチル−1−(4−メタンスルフィニル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール(94.2mg、100%)を得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C20H22N2O2S[M+H]+の計算値355.47、実測値355.4。
0℃でメタノール(10mL)中の2−シクロブチル−1−(4−メタンスルフィニル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール(94.2mg、0.266mmol)の溶液に、水(5mL)中の過マンガン酸カリウム(42.0mg、0.266mmol)の溶液を滴下した。混合物を0℃で2時間撹拌し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ショートシリカゲルパッド(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ)を通して濾過し、そして真空下で濃縮した。残留物を、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−シクロブチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エタノール(32.2mg、33%)を得た:LC/MS m/e C20H22N2O3S[M+H]+の計算値371.47、実測値371.2;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.49 (m, 1 H), 1.57-1.83 (m, 4 H), 1.95 (m, 1 H), 2.52 (m, 3 H), 3.10 (s, 3 H), 6.53 (s,1 H), 7.07 (dd, J=4.9, 7.8 Hz, 1 H), 7.79 (d, J=8.7 Hz, 2 H), 7.90 (d, J=8.7 Hz, 2 H), 7.95 (dd, J=1.5 Hz, J=7.8 Hz, 1 H), 7.95 (dd, J=1.5 Hz, J=4.9 Hz, 1 H)。
実施例116
2−[(E)−2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
0℃で、40%フルオロホウ酸(45mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルアミン(3.0g、11mmol)の溶液に、水(2mL)中の亜硝酸ナトリウム(0.91g、13.2mmol)の溶液を滴下した。0℃で20分間撹拌した後、混合物を濾過して沈殿物を回収した。沈殿物をエタノール(20mL)及びエーテル(20mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、ジアゾニウムフルオロボラートを得、これを130℃〜150℃で10分間注意深く分解した。室温に冷ました後、残留物をジクロロメタン(100mL)に溶解し、飽和炭酸ナトリウム溶液(2×30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、50%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.1g、36%)を得た:LC/MS m/e C
13H
9N
2O
2S[M+H]
+の計算値277.29、実測値277.1。
−78℃で、乾燥テトラヒドロフラン(30mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.1g、3.99mmol)の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウム(1.6M、2.74mL、4.38mmol)を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次にシクロペンタンカルバルデヒド(0.67g、5.99mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、50%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノール(1.55g、100%)を得た:LC/MS m/e C20H21FN2O3S[M+H]+の計算値389.46、実測値389.2。
ジクロロメタン(100ml)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノール(1.55g、3.99mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(5.08g、11.97mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(60mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(150mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、50%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(1.0g、65%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C20H19FN2O3S[M+H]+の計算値387.45、実測値387.1。
窒素雰囲気下、−78℃で無水テトラヒドロフラン(30mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(1.0g、2.6mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1M、3.9mL、3.9mmol)を加えた。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(5mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(1.3g、3.9mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(1.0g、71%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C27H25FN2O5S2[M+H]+の計算値541.64、実測値541.1。
ジオキサン(4mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(500mg、0.93mmol)、4−メチルスルホニルフェニルボロン酸(560mg、2.78mmol)、及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(65.3mg、0.09mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.40mL、2.8mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(200mg、41%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C27H25FN2O4S2[M+H]+の計算値525.64、実測値525.1。
1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(200mg、0.38mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム(1M、7.6mL、7.6mmol)の混合物を、室温で12時間撹拌した。ブライン(15mL)に混合物を注ぎ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[(E)−2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(147mg、100%)を固体として得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C21H21FN2O2S[M+H]+の計算値385.48、実測値385.2;1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm8.04 (d, J = 8.3 Hz, 3H), 7.51 - 7.56 (m, 3H), 6.45 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 5.77 (s, 1H), 3.32 (br. s., 1H), 3.16 - 3.20 (m, 3H), 2.37 - 2.44 (m, 1H), 1.72 - 1.82 (m, 4H), 1.45 - 1.57 (m, 4H)。
実施例117
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
メタノール(50mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例116のように調製、147mg、0.38mmol)と10%パラジウム担持活性炭(0.2g)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。室温に冷ました後、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残留物を、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを白色の固体(60mg、41%)として得た:LC/MS m/e C
21H
23FN
2O
2S[M+H]
+の計算値387.49、実測値387.2;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm8.00 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.58 - 7.66 (m, 3H), 6.40 (s, 1H), 4.31 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.09 (s, 3H), 2.24 - 2.32 (m, 1H), 2.08 - 2.16 (m, 1H), 1.60 - 1.87 (m, 5H), 1.45 - 1.56 (m, 2H), 1.18 - 1.30 (m, 2H)。
実施例118
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例117のように調製)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として50%アルコール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを、白色の固体として単離した:LC/MS m/e C
21H
23FN
2O
2S[M+H]
+の計算値387.49、実測値387.2;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.21 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1.56-1.87 (m, 5 H, H), 2.10 (m, 1 H), 2.25 (m, 1 H), 3.08 (s, 3 H), 4.30 (t, J=7.9 Hz, 1 H), 6.38 (s,1 H), 7.59 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.63 (dd, J=2.7 Hz,
3J
HF=9.3 Hz, 1 H), 7.88 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.99 (dd,
3J
HF=2.1 Hz, J=2.7 Hz, 1 H)。
実施例119
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール
ジオキサン(4mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例116のように調製、500g、0.93mmol)、4−エタノンフェニルボロン酸(456mg、2.78mmol)、及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(65.3mg、0.09mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.40mL、2.8mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−エタノン(210mg、47%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
28H
25FN
2O
3S[M+H]
+の計算値489.59、実測値489.0。
0℃で無水テトラヒドロフラン(5mL)中の1−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−エタノン(210mg、0.43mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のメチルマグネシウムクロリド(3M、0.43ml、1.29mmol)を滴下した。0℃で2時間撹拌した後、ブライン(15mL)に反応混合物を注ぎ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−プロパン−2−オール(220mg、100%)を得た:LC/MS m/e C29H29FN2O3S[M+H]+の計算値505.63、実測値505.2。
エタノール(20mL)及びテトラヒドロフラン(10mL)中の2−{4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−フェニル}−プロパン−2−オール(220mg、0.43mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(10%、3.0mL)及び飽和アンモニア水溶液(1.5mL)を加えた。混合物を12時間還流し、室温に冷まし、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−プロパン−2−オール(150mg、94%)を得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C23H25FN2O[M+H]+の計算値365.47、実測値365.3。
メタノール(50mL)中の2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−プロパン−2−オール(150mg、0.41mmol)と10%パラジウム担持活性炭(0.2g)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。室温に冷ました後、触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残留物を、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール(60mg、40%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H27FN2O[M+H]+の計算値367.48、実測値367.3;1H NMR (400 MHz, MeOD) 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.96 (t, J=2.5 Hz, 1 H), 7.61 (dd, J=9.2, 2.5 Hz, 1 H), 7.43 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.28 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 6.31 (s, 1 H), 4.14 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 2.05 - 2.25 (m, 2 H), 1.57 - 1.89 (m, 5 H), 1.51 (s, 6 H), 1.43 - 1.50 (m, 2 H), 1.21 (d, J=8.6 Hz, 2 H)。
実施例120
2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オール(実施例119のように調製)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として50%エタノール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−フェニル}−プロパン−2−オールを、白色の固体として単離した:LC/MS m/e C
23H
27FN
2O[M+H]
+の計算値367.48、実測値367.3;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.19 (m, 2 H), 1.47 (m, 2 H), 1.50 (s, 6 H),1.57-1.87 (m, 5 H, H), 2.06 (m, 1 H), 2.17 (m, 1 H), 4.13 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.30 (s,1 H), 7.26 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.42 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.60 (dd, J=2.5 Hz,
3J
HF=9.2 Hz, 1 H), 7.95 (m, 1 H)。
実施例121
2−[2−シクロペンチル−1−(4−イソプロピル−フェニル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
メタノール(50mL)中の2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−フェニル}−プロパン−2−オール(実施例119のように調製、150mg、0.41mmol)と10%パラジウム担持活性炭(0.2g)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。室温に冷ました後、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残留物を、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−イソプロピル−フェニル)−エチル]−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを白色の固体(5.7mg、4%)として得た:LC/MS m/e C
23H
27FN
2[M+H]
+の計算値351.48、実測値351.26;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.19 (m, 2 H), 1.22 (d, J=6.8 Hz, 6 H), 1.48 (m, 2 H), 1.57-1.87 (m, 5 H, H), 2.06 (m, 1 H), 2.17 (m, 1 H), 2.86 (m, 1 H), 4.11 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.29 (s,1 H), 7.16 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.22 (d, J=8.3 Hz, 2 H), 7.60 (dd, J=2.5 Hz,
3J
HF=9.2 Hz, 1 H), 7.95 (brm, 1 H)。
実施例122
5−フルオロ−2−[(E)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(30mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.0g、3.62mmol)の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(1.6M、2.72mL、4.35mmol)を加えた。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次に(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アセトアルデヒド(0.7g、5.43mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エタノール(1.23g、84%)を得た:LC/MS m/e C
20H
21FN
2O
4S[M+H]
+の計算値405.46、実測値405.2。
ジクロロメタン(100ml)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エタノール(1.23g、3.04mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(3.87g、9.12mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(60mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(150mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エタノン(1.1g、90%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C20H19FN2O4S[M+H]+の計算値403.45、実測値403.2。
窒素雰囲気下、−78℃で無水テトラヒドロフラン(50mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エタノン(1.1g、2.74mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1M、4.1mL、4.1mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(5mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(1.34g、4.1mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニルエステル(1.52g、100%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C27H25FN2O6S2[M+H]+の計算値557.64、実測値557.1。
ジオキサン(4mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニルエステル(500mg、0.9mmol)、4−メチルスルホニルフェニルボロン酸(540mg、2.7mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(63mg、0.09mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.40mL、2.8mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(405mg、83%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C27H25FN2O5S2[M+H]+の計算値541.64、実測値541.2。
1−ベンゼンスルホニル−5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(405mg、0.75mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム(1M、15mL、15mmol)の混合物を、室温で12時間撹拌した。ブライン(15mL)に混合物を注ぎ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、5−フルオロ−2−[(E)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(300mg、100%)を固体として得た:LC/MS m/e C21H21FN2O3S[M+H]+の計算値401.48、実測値401.2;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm10.24 (br.s., 1H), 7.98 (br. s., 1H), 7.76 - 7.95 (m, 3H), 7.40 - 7.56 (m, 2H), 6.54 (s, 1H), 6.17 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 3.93 - 4.03 (m, 2H), 3.33 - 3.48 (m, 2H), 2.95 - 3.09 (m, 3H), 2.79 - 2.90 (m, 1H), 1.64 - 1.83 (m, 4H)。
実施例123
5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
メタノール(50mL)中の5−フルオロ−2−[(E)−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例122のように調製、300mg、0.75mmol)と10%パラジウム担持活性炭(0.2g)の混合物を、水素(50psi)下、45℃で5時間加熱した。室温に冷ました後、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残留物を、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを白色の固体(180mg、60%)として得た:LC/MS m/e C
21H
23FN
2O
3S[M+H]
+の計算値403.49、実測値403.2;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm8.01 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.60 - 7.67 (m, 3H), 6.41 (s, 1H), 4.44 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 3.90 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 3.25 - 3.30 (m, 2H), 3.08 - 3.14 (m, 3H), 2.24 (dt, J = 14.1, 7.3 Hz, 1H), 1.99 - 2.07 (m, 1H), 1.72 (t, J = 14.1 Hz, 2H), 1.32 - 1.52 (m, 3H)。
実施例124
5−フルオロ−2−[1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
5−フルオロ−2−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例123のように調製)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として60%アルコール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、5−フルオロ−2−[1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを、白色の固体として単離した:LC/MS m/e C
21H
23FN
2O
3S[M+H]
+の計算値403.49、実測値403.2;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm7.82 - 8.07 (m, 3H), 7.49 - 7.74 (m, 2H), 6.39 (s, 1H), 4.32 - 4.52 (m, 1H), 3.88 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 3.23 - 3.28 (m, 1H), 3.12 (br. s., 3H), 2.13 - 2.36 (m, 1H), 2.01 (dt, J = 13.8, 7.1 Hz, 1H), 1.70 (t, J = 14.4 Hz, 2H), 1.18 - 1.53 (m, 3H)。
実施例125
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−エタンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
−78℃で無水テトラヒドロフラン(50mL)中の5−ブロモ−1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例7のように調製、3.3g、10.5mmol)の溶液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(1.6M、10mL、16mmol)を滴下した。−78℃で20分間撹拌した後、エチルジスルフィド(1.96g、16mmol)を加えた。得られた混合物を1時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Qingdaoシリカゲル、300メッシュ、10%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−5−エチルスルファニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.2g、71%)を得た:LC/MS m/e C
15H
26N
2SSi[M+H]
+の計算値295.54。
ジクロロメタン(50mL)中の1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−5−エチルスルファニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.2g、7.6mmol)の溶液に、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(2.07g、9.1mmol)を室温で加えた。室温で12時間撹拌した後、混合物を濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Qingdaoシリカゲル、300メッシュ、11%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−5−エチルスルファニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.5g、23%)を黄色の油状物として得た:LC/MS m/e C15H24N2SSi[M+H]+の計算値292.52。
1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−5−エチルスルファニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.5g、8.68mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウムの溶液(1M、9.11mL、9.11mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。ブライン(15mL)に混合物を注ぎ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Qingdaoシリカゲル、300メッシュ、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、5−エチルスルファニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(600mg、48%)を白色の固体として得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C9H10N2O[M+H]+の計算値179.26、実測値179.2。
0℃でジクロロメタン(30mL)中の5−エチルスルファニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.7g、15.2mmol)、水酸化ナトリウム(1.82g、45.6mmol)とテトラブチルアンモニウムブロミド(150mg、0.46mmol)の混合物に、ベンゼンスルホニルクロリド(4.0g、22.8mmol)を滴下した。室温で12時間撹拌した後、混合物を水(2×10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、50%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−エチルスルファニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.68g、63%)を得た:LC/MS m/e C15H14N2O2S2[M+H]+の計算値319.42、実測値319.1。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(60mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−エチルスルファニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.68g、8.43mmol)の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(1.6M、6.85mL、10.96mmol)を滴下した。混合物を−78℃で10分間撹拌し、次にシクロペンタンカルバルデヒド(1.42g、12.65mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−エチルスルファニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノール(3.0g、83%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H26N2O3S2[M+H]+の計算値431.59、実測値431.1。
ジクロロメタン(150mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−エチルスルファニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノール(3.0g、7.0mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(7.4g、17.4mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(60mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(250mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−エタンスルフィニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(1.5g、48%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C22H24N2O4S2[M+H]+の計算値445.58、実測値444.9。
窒素雰囲気下、−78℃で無水テトラヒドロフラン(30mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−エタンスルフィニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(130mg、0.29mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1M、0.44mL、0.44mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(2mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(170mg、0.52mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(20mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−エタンスルフィニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(80mg、46%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C29H30N2O6S3[M+H]+の計算値599.76、実測値599.0。
ジオキサン(1mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−エタンスルフィニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(80mg、0.134mmol)、4−メチルスルホニルフェニルボロン酸(80mg、0.401mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(9.4mg、0.013mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、0.2mL、0.4mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×3mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−エタンスルフィニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(56mg、72%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C29H30N2O5S3[M+H]+の計算値583.76、実測値583.2。
1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−エタンスルフィニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(56mg、0.096mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウムの溶液(1M、3.85mL、3.85mmol)の混合物を、室温で12時間撹拌した。ブライン(5mL)に混合物を注ぎ、酢酸エチル(2×20mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−エタンスルフィニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(37mg、88%)を固体として得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C23H26N2O3S2[M+H]+の計算値443.6、実測値443.1。
メタノール(50mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−エタンスルフィニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(37mg、0.084mmol)と10%パラジウム担持活性炭(40mg)の混合物を、水素(45psi)下、50℃で5時間加熱した。室温に冷ました後、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−エタンスルフィニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(37.3mg、100%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C23H28N2O3S2[M+H]+の計算値445.62、実測値445.1。
0℃でメタノール(4mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−エタンスルフィニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(37.3mg、0.84mmol)の溶液に、水(2mL)中の過マンガン酸カリウム(13.3mg、0.084mmol)の溶液を滴下した。0℃で2時間撹拌した後、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ショートシリカゲルパッド(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ)を通して濾過し、真空下で濃縮して、残留物を得た。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−エタンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(8mg、21%)を得た:LC/MS m/e C23H28N2O4S2[M+H]+の計算値461.62、実測値461.0;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm8.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.88 - 7.92 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.59 - 7.63 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 6.62 (s, 1H), 4.36 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.25 (q, J = 7.4 Hz, 4H), 3.07 - 3.13 (m, 4H), 2.26 - 2.34 (m, 1H), 2.11 - 2.19 (m, 1H), 1.61 - 1.71 (m, 2H), 1.46 - 1.53 (m, 2H), 1.23 (t, J = 7.3 Hz, 5H)。
実施例126
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
2M硫酸(400mL)中の5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルアミン(32.4g、0.2mol)とヨウ素酸カリウム(17.12g、0.08mol)の混合物を、100℃で加熱し、水(83mL)中のヨウ化カリウム(33.2g、0.2mol)の溶液を1時間かけて滴下した。得られた混合物を12時間加熱還流した。室温に冷ました後、混合物を、固体の重炭酸ナトリウムを注意深く加えてpH7に調整した。混合物をジクロロメタンで抽出し、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、3−ヨード−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルアミン(52.5g、91%)を黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
4H
3IN
2[M+H]
+の計算値289.01、実測値288.8。
3−ヨード−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルアミン(52.5g、180mmol)を、トリエチルアミン(76mL)とテトラヒドロフラン(300mL)の混合物に溶解し、溶液を脱ガスし、そして窒素でパージした。トリメチルシリルアセチレン(38mL、270mmol)、ヨウ化銅(I)(0.7g、3.6mmol)及びビス(トリフェニルホスフィノ)パラジウム(II)クロリド(2.53g、3.6mmol)を加えた。混合物を脱ガスし、窒素でもう一度パージした。混合物を周囲温度で16時間撹拌し、白色の沈殿物を含んでいる溶液が生じた。沈殿物を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、ヘキサン中15%〜35%酢酸エチル)により精製して、5−トリフルオロメチル−3−トリメチルシラニルエチニル−ピリジン−2−イルアミン(43.8g、92%)を黄色の固体として得た:LC/MS m/e C11H13F3N2Si[M+H]+の計算値259.32、実測値258.9。
5−トリフルオロメチル−3−トリメチルシラニルエチニル−ピリジン−2−イルアミン(43.8g、170mmol)及びヨウ化銅(I)(6.5g、34mmol)を、N−メチルピロリドン(0.85L)に溶解した。混合物を190℃で30分間撹拌した。混合物を真空下で蒸発させて、N−メチルピロリドンを除去した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(7.5g、24%)を黄色の固体として得た:LC/MS m/e C8H5F3N2[M+H]+の計算値187.14、実測値187.0。
0℃でジクロロメタン(150mL)中の5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(7.5g、40.3mmol)、水酸化ナトリウム(4.84g、120.9mmol)及びテトラブチルアンモニウムブロミド(390mg、1.21mmol)の混合物に、ベンゼンスルホニルクロリド(10.64g、60.45mmol)を滴下した。室温で12時間撹拌した後、水(2×30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、50%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(6.35g、48%)を得た:LC/MS m/e C14H9F3N2O2S[M+H]+の計算値327.30、実測値326.8。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(50mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.0g、3.07mmol)の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(2.5M、1.5mL、3.68mmol)を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次にシクロペンタンカルバルデヒド(0.52g、4.6mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、50%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノール(1.34g、100%)を得た:LC/MS m/e C21H21F3N2O3S[M+H]+の計算値439.47、実測値438.7。
ジクロロメタン(50ml)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノール(1.34g、3.07mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(2.6g、6.14mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、50%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(1.33g、100%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C21H19F3N2O3S[M+H]+の計算値437.46、実測値436.8。
窒素雰囲気下、−78℃で無水テトラヒドロフラン(140mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(2.28g、5.23mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1M、7.84mL、7.84mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(10mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(3.07g、9.41mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、50%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(0.85g、28%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C28H25F3N2O5S2[M+H]+の計算値591.65、実測値590.6。
ジオキサン(4mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(500mg、0.93mmol)、4−メチルスルホニルフェニルボロン酸(560mg、2.78mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(65.3mg、0.09mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.40mL、2.8mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、35%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(270mg、93%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C28H25F3N2O4S2[M+H]+の計算値575.65、実測値574.7。
1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(270mg、0.47mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウムの溶液(1M、9.4mL、9.4mmol)の混合物を、室温で12時間撹拌した。ブライン(15mL)に混合物を注ぎ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(190mg、93%)を固体として得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C22H21F3N2O2S[M+H]+の計算値435.48、実測値434.8。
メタノール(70mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(190mg、0.44mmol)の溶液を、H-Cube反応器(10%パラジウム担持活性炭、50℃、50barの水素圧、1mL/分)を通過させた。反応溶液を真空下で濃縮した。残留物を、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(60mg、41%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C22H23F3N2O2S[M+H]+の計算値437.50、実測値436.9;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm8.44 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.93 - 7.98 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.63 - 7.69 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 6.59 (s, 1H), 4.40 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.14 (s, 3H), 2.30 - 2.38 (m, 1H), 2.15 - 2.24 (m, 1H), 1.65 - 1.92 (m, 5H), 1.49 - 1.61 (m, 2H), 1.21 - 1.38 (m, 2H)。
実施例127
2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例126のように調製)のエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として60%アルコール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−[2−シクロペンチル−1(R)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを、白色の固体として単離した:LC/MS m/e C
22H
23F
3N
2O
2S[M+H]
+の計算値437.50、実測値436.9;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm8.44 (s, 1H), 8.22 - 8.25 (m, 1H), 7.93 - 7.97 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 7.63 - 7.68 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 6.59 (s, 1H), 4.40 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.14 (s, 3H), 2.34 (dt, J = 13.9, 7.2 Hz, 1H), 2.15 - 2.23 (m, 1H), 1.65 - 1.92 (m, 5H), 1.49 - 1.61 (m, 2H), 1.21 - 1.35 (m, 2H)。
実施例128
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
−78℃で無水テトラヒドロフラン(200mL)中の5−ブロモ−1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例7のように調製、10.0g、32.2mmol)の溶液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(2.5M、19.3mL、48.2mmol)を滴下した。−78℃で20分間撹拌した後、ヨウ化メチル(13.72g、96.6mmol)を加えた。得られた混合物を2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム溶液(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(7.92g、100%)を得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C
14H
22N
2Si[M+H]
+の計算値247.43、実測値247.0。
1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(7.92g、32.2mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M、161mL、161mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。ブライン(50mL)に混合物を注ぎ、酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×60mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Qingdaoシリカゲル、300メッシュ、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3.5g、82%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C8H8N2[M+H]+の計算値133.17、実測値133.0。
0℃でジクロロメタン(100mL)中の5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3.5g、26.5mmol)、トリエチルアミン(8.03g、79.5mmol)、及び4−ジメチルアミノピリジン(0.32g、2.65mmol)の混合物に、ベンゼンスルホニルクロリド(7.0g、39.8mmol)を加えた。室温で48時間撹拌した後、反応物を水(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(2×120mL)で抽出した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2×30mL)、水(2×30mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、33%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(4.6g、64%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C14H12N2O4S[M+H]+の計算値273.33、実測値272.9。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(200mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(4.2g、15.4mmol)の懸濁液に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(2.5M、9.3mL、23.2mmol)を滴下した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次にシクロペンタンカルバルデヒド(3.45g、30.8mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ブラインでクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDaoシリカゲル、200〜300メッシュ、60%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノール(3.13g、53%)を得た:LC/MS m/e C21H24N2O3S[M+H]+の計算値385.50、実測値384.9。
ジクロロメタン(150ml)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノール(3.13g、8.15mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(5.18g、12.2mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(40mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(200mL)で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(40mL×3)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、60%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(2.8g、90%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C21H22N2O3S[M+H]+の計算値383.49、実測値382.8。
窒素雰囲気下、−78℃で無水テトラヒドロフラン(140mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−エタノン(2.8g、7.33mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.0M、11mL、11mmol)を滴下した。−78℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(10mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(4.3g、13.2mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で更に1.5時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(200mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、100%ジクロロメタン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(3.65g、93%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C28H28N2O5S2[M+H]+の計算値537.67、実測値536.7。
ジオキサン(5mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(500mg、0.93mmol)、4−メチルスルホニルフェニルボロン酸(560mg、2.8mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(65mg、0.093mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.40mL、2.8mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、35%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(390mg、81%)を白色の固体として得た:LC/MS m/e C28H28N2O4S2[M+H]+の計算値521.67、実測値520.7。
1−ベンゼンスルホニル−2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(390mg、0.75mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウムの溶液(1M、15mL、15mmol)の混合物を、室温で12時間撹拌した。ブライン(15mL)に混合物を注ぎ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(240mg、84%)を固体として得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C22H24N2O2S[M+H]+の計算値381.51、実測値380.9。
メタノール(50mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ビニル]−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(240mg、0.63mmol)と10%パラジウム担持活性炭(100mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。室温に冷ました後、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残留物を、Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを白色の固体(150mg、100%)として得た;LC/MS m/e C22H26N2O2S[M+H]+の計算値383.53、実測値382.9;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm8.21 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.87 - 7.91 (m, J = 8.1 Hz, 2H), 7.56 - 7.61 (m, J = 8.3 Hz, 2H), 6.61 (s, 1H), 4.34 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 2.99 - 3.10 (m, 3H), 2.48 (s, 3H), 2.22 - 2.30 (m, 1H), 2.10 - 2.18 (m, 1H), 1.58 - 1.86 (m, 5H), 1.43 - 1.54 (m, 2H), 1.16 - 1.30 (m, 2H)。
実施例129
2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール
ジオキサン(10mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニルエステル(実施例128のように調製、1.28g、2.4mmol)、2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−安息香酸メチルエステル(2.01mg、2.4mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(170mg、0.24mmol)の混合物に、炭酸ナトリウム水溶液(2M、3.6mL、7.2mmol)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間マイクロ波照射に付した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×30mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(QingDao製シリカゲル、200〜300メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(1.03g、83%)を明黄色の固体として得た:LC/MS m/e C
29H
27FN
2O
4S[M+H]
+の計算値519.61、実測値518.8。
4−[1−(1−ベンゼンスルホニル−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチル−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(470mg、1.99mmol)とテトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウムの溶液(1M、39.8mL、39.8mmol)の混合物を、室温で12時間撹拌した。混合物をブライン(15mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮して、4−[2−シクロペンチル−1−(5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(0.75g、100%)を固体として得、これを精製することなく次の工程において使用した:LC/MS m/e C23H23FN2O2[M+H]+の計算値379.45、実測値378.9。
メタノール(100mL)中の4−[2−シクロペンチル−1−(5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ビニル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(0.8g、2.1mmol)と10%パラジウム担持活性炭(600mg)の混合物を、水素(50psi)下、50℃で5時間加熱した。室温に冷ました後、触媒を濾過により除去し、そして酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、4−[2−シクロペンチル−1−(5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステルを白色の固体(129mg、16%)として得た:LC/MS m/e C23H25FN2O2[M+H]+の計算値381.47、実測値381.0。
0℃で無水テトラヒドロフラン(5mL)中の4−[2−シクロペンチル−1−(5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(129mg、0.34mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のメチルマグネシウムクロリドの溶液(1M、2.0ml、2.0mmol)を滴下した。0℃で2時間撹拌した後、ブライン(15mL)に反応混合物を注ぎ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に真空下で濃縮した。Waters製自動フラッシュシステム(カラム:Xterra 30mm×100mm、sample manager 2767、pump 2525、検出器:ZQ mass及びUV 2487、溶媒系:水中のアセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム)を用いて精製して、2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オール(100mg、77%)を得た:LC/MS m/e C24H29FN2O[M+H]+の計算値381.51、実測値381.0。
2−{4−[2−シクロペンチル−1−(5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オールのエナンチオマーの1:1混合物を、アジレント高速液体クロマトグラフィー(キラルカラム:Daicel IA-H、250mm×20mm i. d.、5μm−粒径、温度:25℃、流速 15mL/分、移動相として40%イソプロピルアルコール/ヘキサン及びUV検出:214及び254nm)により分離して、2つの純粋なエナンチオマーを得た。第2のピーク、2−{4−[2−シクロペンチル−1(R)−(5−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−2−フルオロ−フェニル}−プロパン−2−オールを、白色の固体として単離した:LC/MS m/e C24H29FN2O[M+H]+の計算値381.51、実測値381.0;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm7.87 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.50 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 6.20 (s, 1H), 4.04 - 4.12 (m, 1H), 2.34 (s, 3H), 2.09 - 2.18 (m, 1H), 1.95 - 2.05 (m, 1H), 1.50 - 1.78 (m, 9H), 1.36 - 1.49 (m, 2H), 1.09 - 1.30 (m, 2H)
実施例130
2−(3−メチル−1−m−トリル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
0℃で7−アザインドール(10g、84.6mmol)と、テトラブチルアンモニウムブロミド(0.81g、2.53mmol)ジクロロメタン溶液(211mL、0.4M)の混合物を、粉末の水酸化ナトリウム(10.15g、253.9mmol)で処理した。この溶液を0℃で10分間撹拌し、次にそれをベンゼンスルホニルクロリド(16.3mL、126.9mmol)でゆっくり処理した。反応物を徐々に25℃に温め、16時間撹拌した。この時点で、得られた固体を濾過により除去し、ジクロロメタン(2×50mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、黄色の固体を得、これを高真空下で30分間乾燥させた。この時点で、固体をヘキサン(3×50mL)でトリチュレートして、1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(19.5g、89.2%)を明黄色の固体として得た:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm 8.38 (dd, 1H, J
1= 4.5 Hz, J
2 = 1.2 Hz), 8.12 (d, 2H, J = 7.8 Hz), 8.05 (dd, 1H, J
1 = 7.8 Hz, J
2 = 1.8 Hz), 7.93 (d, 1H, J = 3.9 Hz), 7.74 - 7.59 (m, 3H), 7.32 - 7.28 (m, 1H), 6.84 (d, 1H, J = 3.9 Hz)。
−78℃で乾燥テトラヒドロフラン(125mL)中の1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(5.0g、19.3mmol)の懸濁液に、リチウムジイソプロピルアミド(14.5mL、29mmol)を滴下した。混合物を−78℃で10分間撹拌し、次に3−メチルブタナール(3.9g、45mmol)の滴下により処理した。得られた混合物を−78℃で1.5時間撹拌した。この時点で、反応物を飽和塩化ナトリウム水溶液でクエンチした。次に、得られた混合物を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(10〜15%酢酸エチル/石油エーテル)により、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタン−1−オール(3.4g、51.8%)を白色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, d6-DMSO): δ 8.29 (d, 1H, J = 3.3 Hz), 8.10 (d, 2H, J = 7.8 Hz), 7.96 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 7.72 - 7.59 (m, 3H), 7.28 - 7.24 (m, 1H), 6.81 (s, 1H), 5.55 - 5.46 (m, 2H), 2.05 - 1.90 (m, 1H), 1.81 - 1.73 (m, 1H), 1.04 (d, 3H, J = 6.3 Hz), 0.97 (s, 3H), 0.95 (s, 3H)。
25℃でジクロロメタン(50mL)中のDess-Martinペルヨージナン試薬(3.3g、7.8mmol)の溶液を、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタン−1−オール(1.4g、4.1mmol)で処理した。反応物を25℃で3時間撹拌した。この時点で、反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えてクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル)により、1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタン−1−オンを白色の固体(1.2g、82.1%)として得た:1H NMR (300 MHz, d6-DMSO): δ ppm 8.54 (d, 1H, J = 4.5 Hz), 8.27 (d, 2H, J = 7.8 Hz), 8.17 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 7.76 - 7.66 (m, 3H), 7.58 (s, 1H), 7.42 - 7.38 (m, 1H), 2.91 (d, 2H, J = 6.9 Hz), 2.23 - 2.18 (m, 1H), 1.01 (s, 3H), 0.99 (s, 3H)。
−78℃でテトラヒドロフラン(40mL)中の1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタン−1−オン(1.1g、3.2mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1M、5.6mL、5.6mmol)で処理した。次に、反応物を−78℃で1時間撹拌した。この時点で、反応物をテトラヒドロフラン(6mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(2.0g、5.9mmol)の溶液で処理した。反応物を−78℃で2時間撹拌した。この時点で、反応物を水(200mL)に注ぎ、次に酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(15%酢酸エチル/石油エーテル)により、トルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニルエステルを白色の固体(1.1g、67.8%)として得た:1H NMR (300 MHz, d6-DMSO): δ ppm 8.38 (d, 1H, J = 4.5 Hz), 8.04 (d, 2H, J = 7.8 Hz), 7.72 (t, 1H, J = 7.2 Hz), 7.63 - 7.58 (m, 2H), 7.33 - 7.27 (m, 3H), 7.00 (d, 2H, J = 4.8 Hz), 6.72 (s,1H), 5.78 (d, 2H, J = 9.9 Hz), 2.81 - 2.75 (m, 1H), 2.11 (s, 3H), 1.01 (s, 3H), 0.99 (s, 3H)。
ジオキサン(30mL)及び炭酸ナトリウム水溶液(2N、15mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニルエステル(3.0g、6.04mmol)、m−トリルボロン酸(2.05g、15.1mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.5g、0.71mmol)の懸濁液を、マイクロ波中で約90℃で2時間加熱した。反応混合物を25℃に冷却し、酢酸エチル(300mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(300〜400メッシュ、9%酢酸エチル/石油エーテル)により、1−ベンゼンスルホニル−2−(3−メチル−1−m−トリル−ブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.99g、粗)を白色の固体として得、これを更に精製することなく次の工程において使用した:1H NMR (300 MHz, CDCl3)δ ppm 8.49 (dd, 1H, J1= 4.8 Hz, J2 = 0.9 Hz), 7.89 (dd, 1H, J1= 7.8 Hz, J2 = 1.5 Hz), 7.61 (dd, 2H, J1= 8.4 Hz, J2 = 1.5 Hz), 7.43 - 7.01 (m, 7H), 6.89 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.11 (d, 1H, J = 10.2 Hz), 2.73 - 2.60 (m, 1H), 2.17 (s, 3H), 1.12 (dd, 6H, J1 = 9.3 Hz, J2= 6.6 Hz)。
エタノール(50mL)及びテトラヒドロフラン(100mL)中の1−ベンゼンスルホニル−2−(3−メチル−1−m−トリル−ブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.99g)の溶液を、10%水酸化ナトリウム水溶液(20mL)で処理した。反応物を85℃で14時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、そして真空下で濃縮した。水(100mL)を残留物に加え、溶液を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。明黄色の固体を得、エタノール(20mL)で洗浄し、次に乾燥させて、2−(3−メチル−1−m−トリルブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.30g、77.8%)を白色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ ppm 9.50 (s, 1H), 7.98 - 7.89 (m, 2H), 7.23 - 7.01 (m, 5H), 6.50 (s, 1H), 5.64 (d, 1H, J = 10.2 Hz), 2.98 - 2.90 (m, 1H), 2.32 (s, 3H), 1.12 (s, 3H), 1.10 (s, 3H)。
テトラヒドロフラン(20mL)及びメタノール(40mL)中の2−(3−メチル−1−m−トリルブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.30g、4.70mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭(260mg)で処理した。反応物を、水素雰囲気下、25℃で2日間撹拌した。反応混合物を濾過し、テトラヒドロフラン(2×15mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(300〜400メッシュ、11%酢酸エチル/石油エーテル)により、2−(3−メチル−1−m−トリルブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.07g、81.3%)を軽油として得た:1H NMR (300 MHz, d6-DMSO): δ ppm 11.54 (s, 1H), 8.09 (d, 1H, J = 3.6 Hz), 7.80 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 7.19 - 7.16 (m, 3H), 6.98 - 6.94 (m, 2H), 6.26 (d, 1H, J = 1.5 Hz), 4.13 (t, 1H, J = 8.1 Hz), 2.27 (s, 3H), 2.09 - 2.05 (m, 1H), 1.86 - 1.81 (m, 1H), 1.41 - 1.36 (m, 1H), 0.90 (s, 3H), 0.89 (s, 3H。
実施例131
2−(1−(3−クロロ−フェニル)−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジオキサン(30mL)及び炭酸ナトリウム水溶液(2N、15mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニルエステル(実施例130のように調製、3.0g、6.0mmol)、3−クロロ−フェニルボロン酸(2.35g、15mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.42g、0.6mmol)の懸濁液を、マイクロ波中で100℃で2時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2×50mL)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(30g、5%酢酸エチル/石油エーテル)により、2−(1−(3−クロロ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.5g、95.4%)をオフホワイトの固体として得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.51 (dd, 1H, J
1 = 4.8 Hz, J
2 = 1.8 Hz), 7.89 (dd, 1H, J
1 = 7.8 Hz, J
2 = 1.8 Hz), 7.68 (dd, 2H, J
1= 8.7 Hz, J
2 = 1.5 Hz), 7.44 (m, 1H), 7. 28 - 7.06 (m, 5H), 6.53 (s, 1H), 6.13 (d, 1H, J = 10.2 Hz), 2.65 (m, 1H), 1. 15 - 1. 08 (m, 6H)。
エタノール(45mL)及びテトラヒドロフラン(90mL)中の2−(1−(3−クロロ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.5g、5.7mmol)の溶液を、10%水酸化ナトリウム水溶液(15mL)で処理した。反応物を70℃で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、得られた沈殿物を濾過し、そして水(3×50mL)及び酢酸エチル(20mL)で洗浄して、2−(1−(3−クロロ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.3g、77%)を白色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, d6-DMSO) δ ppm 11.57 (s, 1H), 8.17 (dd, 1H, J1 = 4.5 Hz, J2 = 1.5 Hz), 7.93 (dd, 1H, J1 = 8.4 Hz, J2 = 1.8 Hz), 7.31 (m, 2H), 7.21 (m, 1H), 7.15 (m, 1H), 7.05 (m, 1H), 6.40 (s, 1H), 6.21 (d, 1H, J = 9.9 Hz), 2.57 (m, 1H), 1.03 - 1.01 (m, 6H)。
テトラヒドロフラン(50mL)中の2−(1−(3−クロロ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.3g、4.4mmol)の溶液を、二酸化白金(200mg)で処理した。反応物を、水素雰囲気下で25℃で3日間撹拌した。この時点で、反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮し、HPLC精製により、2−(1−(3−クロロ−フェニル)−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(280mg、21.4%)を無色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, d6-DMSO): δ ppm 11.83 (s, 1H), 8.17 (d, 1H, J = 4.8 Hz), 7.96 (d, 1H, J = 7.2 Hz), 7.46 (s, 1H), 7. 36 - 7. 25 (m, 3H), 7.11 (m, 1H), 6.40 (s, 1H), 4.25 (t, 1H, J = 7.8 Hz), 2.11 - 2.04 (m, 1H), 1.93 - 1.86 (m, 1H), 1.40 - 1.36 (m, 1H), 0. 91(s, 3H), 0. 88 (s, 3H)。
実施例132
2−(1−(3−フルオロ−フェニル)−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジオキサン(30mL)及び炭酸ナトリウム水溶液(2N、15mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニルエステル(実施例130のように調製、3.0g、6.05mmol)、3−フルオロ−フェニルボロン酸(2.1g、15mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.42g、0.6mmol)の懸濁液を、マイクロ波中で90℃で2時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、17%酢酸エチル/石油エーテル)により、2−(1−(3−フルオロ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.6g、88%)をオフホワイトの固体として得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.50 (dd, 1H, J
1 = 5.1 Hz, J
2 = 1.8 Hz), 7.89 (dd, 1H, J
1 = 7.5 Hz, J
2 = 1.5 Hz), 7.69 (dd, 2H, J
1= 8.4 Hz, J
2 = 1.2 Hz), 7.46 - 7.40 (m, 1H), 7.27 - 7.13 (m, 5H), 7.01 - 6.89 (m, 2H), 6.85 - 6.80 (m, 1H), 6.53 (s, 1H), 6.14 (d, 1H J = 10.2 Hz), 2.71-2.59 (m, 1H), 1.15-1.10 (m, 6H)。
エタノール(8mL)及びテトラヒドロフラン(15mL)中の2−(1−(3−フルオロ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.6g、6.2mmol)の溶液を、水酸化ナトリウム水溶液(10%、20mL)で処理した。反応物を80℃で16時間撹拌した。この時点で、反応混合物を25℃に冷却し、得られた沈殿物を濾過により回収した。固体を、石油エーテル及びジエチルエーテルで洗浄し、次に真空下で乾燥させて、2−(1−(3−フルオロ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.2g、69%)を白色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 10.50 (s, 1H), 7.89 (dd, 1H, J1 = 4.8 Hz, J2 = 1.5 Hz), 7.84 (dd, 1H, J1 = 5.1 Hz, J2 = 1.5 Hz), 7.27 - 7.22 (m, 2H), 6.48 (d, 1H, J = 2.1 Hz), 6.03 (d, 1H, J = 10.5 Hz), 2.96 - 2.84 (m, 1H), 1.12 (s, 3H), 1.10 (s, 3H)。
メタノール(35mL)中の2−(1−(3−フルオロ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.2g、4.28mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭(180mg)で処理した。反応物を、水素雰囲気下、25℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、2−(1−(3−フルオロ−フェニル)−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.2g、99%)をオフホワイトの固体として得た:1H NMR (300 MHz, d6-DMSO): δ ppm 11.59 (s, 1H), 8.08 (dd, 1H, J1 = 4.8 Hz, J2 = 1.5 Hz), 7.82 - 7.79 (m, 1H), 7.37 - 7.21 (m, 3H), 7.04 - 6.95 (m, 2H), 6.30 (s, 1H), 4.23 (t, 1H, J = 8.1 Hz), 2.11 - 2.04 (m, 1H), 1.92 - 1.85 (m, 1H), 1.40 - 1.35 (m, 1H), 0.91 (s, 3H), 0.89 (s, 3H)。
実施例133
2−(1−(3−エトキシ−フェニル)−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
1,4−ジオキサン(30mL)及び炭酸ナトリウム水溶液(2N、15.4mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニルエステル(実施例130のように調製、3.0g、6.04mmol)、3−エトキシ−フェニルボロン酸(2.51g、15.1mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(420mg、0.60mmol)の懸濁液を、窒素下、マイクロ波中で100℃で2時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×40mL)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、11%酢酸エチル/石油エーテル)により、2−(1−(3−エトキシ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.2g、81%)を黄色の油状物として得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.49 (d, 1H, J = 4.5 Hz), 7.87(d, 1H, J = 8.4 Hz), 7.67 (d, 2H, J = 4.8 Hz), 7.41 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 7.27 -7.10 (m, 4H), 6.79 ((t, 2H, J = 6.3 Hz), 6.52 (s, 1H), 6.14 (d, 1H, J = 6.6 Hz), 3.94 - 3.85 (m, 2H), 2.71 - 2.64 (m, 1H), 1.33 (t, 3H, J = 7.2 Hz), 1.14 (t, 6H, J = 7.5 Hz)。
エタノール(58.5mL)及びテトラヒドロフラン(117mL)中の2−(1−(3−エトキシ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.2g、4.9mmol)の溶液を、水酸化ナトリウム水溶液(10%、22mL)で処理した。反応物を70℃で18時間撹拌した。25℃に冷却した後、反応混合物を水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。有機抽出物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(50g、酢酸エチル/石油エーテル 1:15)により、2−(1−(3−エトキシ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.3g、86%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, d6-DMSO) δ ppm 11.59 (s, 1H), 8.16 (d, 1H, J = 4.5 Hz), 7.92 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 7.19 (t, 1H, J = 7.8 Hz), 7.04 (q, 1H), 6.82 (t, 2H, J = 2.1 Hz), 6.72 (s, 1H), 6.36 (d, 1H, J = 1.8 Hz), 6.15 (d, 1H, J = 9.9 Hz), 3.95 (q, 2H, J = 13.8 Hz), 2.61 - 2.49 (m, 1H), 1.26 (t, 3H, J = 6.9 Hz), 1.03 (s, 3H), 1.01 (s, 3H)。
メタノール(30mL)中の2−(1−(3−エトキシ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.3g、4.2mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭(130mg)で処理した。反応物を、水素ガスを充填したバルーン下、25℃で16時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、メタノール(2×20mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(30g、酢酸エチル/石油エーテル:1:10)により、2−(1−(3−エトキシ−フェニル)−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(800mg、62%)を白色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 9.37 (s, 1H), 8.15 (d, 1H, J = 4.5 Hz), 7.83 (d, 1H, J = 7.5Hz), 7.20 (t, 1H, J = 7.8 Hz), 7.01 (dd, 1H, J1 = 7.8 Hz, J2 = 4.8 Hz), 6.87 - 6.74 (m, 3H), 6.32 (s, 1H), 4.15 (t, 1H, J = 8.1 Hz), 3.95 (q, 2H, J = 6.9 Hz), 2.08 - 1.91 (m, 2H), 1.59 - 1.50 (m, 1H), 1.37 (t, 3H, J = 6.9 Hz), 0.96 (s, 3H), 0.94 (s, 3H)。
実施例134
2−(1−(3−メトキシ−フェニル)−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
1,4−ジオキサン(30mL)及び炭酸ナトリウム水溶液(2N、15.4mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニルエステル(実施例130のように調製、3.0g、6.04mmol)、3−メトキシ−フェニルボロン酸(2.3g、15.1mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(425mg、0.6mmol)の懸濁液を、マイクロ波中で100℃で2時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×40mL)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(30g、石油エーテル/酢酸エチル 10:1)により、2−(1−(3−メトキシ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.3g、90%)を白色の固体として得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.50 (d, 1H, J = 4.8 Hz), 7.90 (d, 1H, J = 4.8 Hz), 7.67 (d, 2H, J = 7.5 Hz),7.42 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 7.27 - 7.18 (m, 3H), 6.82 ((t, 2H, J = 9.0 Hz), 6.65 (s, 1H), 6.55 - 6.46 (m, 2H), 6.18 - 6.15(d, 1H, J = 10.2 Hz), 3.67 (s, 3H), 2.69 - 2.66 (m, 1H), 1.15 (s, 3H), 1.13 (s, 3H)。
エタノール(38.7mL)及びテトラヒドロフラン(77.4mL)中の2−(1−(3−メトキシ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.87g、4.3mmol)の溶液を、水酸化ナトリウム水溶液(10%、14.6mL)で処理した。反応物を70℃で18時間撹拌した。25℃に冷却した後、反応混合物を水(70mL)で希釈し、酢酸エチル(3×60mL)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(30g、石油エーテル/酢酸エチル 10:1)により、2−(1−(3−メトキシ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.05g、90%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 9.91 (s, 1H), 7.95 (dd, 1H, J1 = 3.6 Hz, J2 = 1.2 Hz), 7.89 (dd, 1H, J1 = 7.8 Hz, J2 = 1.2 Hz), 7.23 (t, 1H, J = 7.8 Hz), 7.02 (s, 1H), 6.92 - 6.82 (m, 3H), 6.50 (s, 1H), 5.99 (d, 1H, J = 9.9 Hz), 3.76 (s, 3H), 2.94 - 2.91 (m, 1H), 1.11 (s, 3H), 1.09 (s, 3H)。
メタノール(30mL)中の2−(1−(3−メトキシ−フェニル)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.3g、4.5mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭(130mg)で処理した。反応物を、水素ガスを充填したバルーン下、25℃で16時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、メタノール(2×30mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(20g、石油エーテル/酢酸エチル 15:1)により、2−(1−(3−メトキシ−フェニル)−3−メチル−ブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(900mg、68%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 10.54 (br. s., 1H), 8.16 (t, 1H, J = 3.6 Hz), 7.83 (d, 1H, J =7.8 Hz), 7.24 (t, 1H, J = 8.1 Hz), 7.02 (dd, 1H, J1= 7.8 Hz, J2= 4.8 Hz), 6.91 - 6.74 (m, 3H), 6.32 (s, 1H), 4.20 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 3.73 (s, 3H), 2.10 - 1.95 (m, 2H), 1.60 - 1.51 (m, 1H), 0.96 (d, 3H, J = 4.2 Hz), 0.89 (s, 3H, J = 4.2 Hz)。
実施例135
1−{3−[3−メチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ブチル]−フェニル}−エタノン
ジオキサン(30mL)及び炭酸ナトリウム水溶液(2N,15mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニルエステル(実施例130のように調製、3.0g、6.0mmol)、3−アセチルフェニルボロン酸(2.5g、15mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.42g、0.6mmol)の懸濁液を、マイクロ波中で100℃で2時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、10%酢酸エチル/石油エーテル)により、1−(3−(3−メチル−1−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ブタ−1−エニル)フェニル)エタノン(1.5g、56.3%)をオフホワイトの固体として得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.49 (dd, 1H, J
1 = 4.8 Hz, J
2 = 1.8 Hz), 7.90 (dd, 1H, J
1 = 7.8 Hz, J
2 = 1.5 Hz), 7.81 (dd, 1H, J
1= 8.1 Hz, J
2 = 1.8 Hz), 7. 68 - 764 (m, 3H), 7. 45 - 7. 16 (m, 6H), 6.58 (s, 1H), 6.18 (d, 1H, J = 10.2 Hz), 2.67 - 2.65 (m, 1H), 2.44 (s, 3H), 1. 17 - 1.12 (m, 6H)。
エタノール(30mL)及びテトラヒドロフラン(60mL)中の1−(3−(3−メチル−1−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ブタ−1−エニル)フェニル)エタノン(1.5g、3.4mmol)の溶液を、水酸化ナトリウム水溶液(10%、20mL)で処理した。反応物を80℃で16時間撹拌した。大部分の溶媒を真空下で除去した。得られた沈殿物を濾過により除去し、水(50mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(30g、200〜300メッシュ、15%酢酸エチル/石油エーテル)により、1−(3−(3−メチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ブタ−1−エニル)フェニル)エタノン(0.85g、82.2%)をオフホワイトの固体として得た:1H NMR (300 MHz, d6-DMSO) δ ppm 11.60 (s, 1H), 8.20 (dd, 1H, J1 = 4.8 Hz, J2 = 1.5 Hz), 7.96 (d, 1H, J = 8.1 Hz), 7.90 - 7.87 (m, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.48 - 7.46 (m, 2H), 7.09 (dd, 1H, J1=7.5 Hz, J2= 5.1 Hz), 6.44 (d, 1H, J = 1.8 Hz), 6.24 (d, 1H, J = 9.9 Hz), 2.63 - 2.56 (m, 1H), 2.57 (s, 3H), 1. 08 - 1. 02 (m, 6H)。
メタノール(20mL)及びテトラヒドロフラン(30mL)中の1−(3−(3−メチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ブタ−1−エニル)フェニル)エタノン(0.85g、2.8mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭(300mg)で処理した。反応物を、水素雰囲気下、25℃で16時間撹拌した。この時点で、反応混合物を濾過した。濾液を真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(20g、200〜300メッシュ、10%酢酸エチル/石油エーテル)により、1−{3−[3−メチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−ブチル]−フェニル}−エタノン(0.50g、58.3%)をオフホワイトの固体として得た:1H NMR (300 MHz, d6-DMSO) δ ppm 11.63 (s, 1H), 8.09 (d, 1H, J = 3.6 Hz), 7.96 (s, 1H), 7.81 (d, 2H, J = 7.5 Hz), 7.66 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 7.46 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 6.98 (dd, 1H, J1= 4.5 Hz, J2 = 8.1 Hz), 6.31 (s, 1H), 4.30(t, 1H, J = 8.1 Hz), 2.57 (s, 3H), 2.17 - 2.10 (m, 1H), 1.91 -1.86 (m, 1H), 1.41 - 1.39 (m, 1H), 0. 92 (s, 3H), 0. 90 (s, 3H)。
実施例136
N,N−ジメチル−3−(3−メチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b] ピリジン−2−イル)ブチル)ベンゼンアミン
1,4−ジオキサン(40mL)及び炭酸ナトリウム水溶液(2N、21mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニルエステル(実施例130のように調製、4.0g、8.0mmol)、3−(ジメチルアミノ)フェニルボロン酸(3.3g、20mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(567mg、0.8mmol)の懸濁液を、窒素下、マイクロ波反応器中で100℃に3時間加熱した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(60g、石油エーテル/酢酸エチル 15:1)により、N,N−ジメチル−3−(3−メチル−1−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ブタ−1−エニル)ベンゼンアミン(3.0g、83%)を黄色の固体として得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.48 (dd, 1H, J
1 = 4.5 Hz, J
2 = 3.6 Hz), 7.85 (dd, 1H, J
1 = 7.8 Hz, J
2 = 1.2 Hz), 7.65 (d, 2H, J = 7.8 Hz), 7.38 - 7.36 (m, 1H), 7.31 - 7.14 (m, 4H), 7.06 (t, 1H, J = 8.1 Hz), 6.65 - 6.48 (m, 3H), 6.14 (d, 1H, J = 10.2 Hz), 2.77(s, 6H), 2.72 - 2.64 (m, 1H), 1.14(s, 3H), 1.12 (s, 3H)。
エタノール(60mL)及びテトラヒドロフラン(120mL)中のN,N−ジメチル−3−(3−メチル−1−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ブタ−1−エニル)ベンゼンアミン(3.0g、6.7mmol)の溶液を、水酸化ナトリウム水溶液(10%、23mL)で処理した。反応物を70℃で18時間撹拌した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、水(200mL)で希釈し、次に酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(50g、石油エーテル/酢酸エチル 10:1)により、N,N−ジメチル−3−(3−メチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ブタ−1−エニル)ベンゼンアミン(1.6g、76%)を白色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 8.46 (dd, 1H, J1 = 4.8 Hz, J2 = 1.8 Hz), 7.86 (dd, 1H, J1 = 7.8 Hz, J2 = 1.8 Hz), 7.65(d, 2H, J = 7.8 Hz), 7.37 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 7.24 - 7.15 (m, 2H), 6.51 (s, 1H), 6.13 (d, 1H, J = 10.2 Hz), 2.78 (s, 6H), 2.71 - 2.64 (m, 1H), 1.28 (s, 3H), 1.25 (s, 3H)。
メタノール(40mL)及びテトラヒドロフラン(40mL)中のN,N−ジメチル−3−(3−メチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ブタ−1−エニル)ベンゼンアミン(1.6g、5.2mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭(320mg)で処理した。反応物を、水素ガスを充填したバルーン下で25℃で16時間撹拌した。この時点で、反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、テトラヒドロフラン(2×20mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(30g、石油エーテル/酢酸エチル 8:1)により、N,N−ジメチル−3−(3−メチル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ブチル)ベンゼンアミン(1.2g、75%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 9.54 (br. s., 1H), 8.14 (d, 1H, J = 4.5 Hz), 7.78 (d, 1H, J = 7.8Hz), 7.15 (t, 1H, J = 7.2 Hz), 7.03(dd, 1H, J1 = 7.8 Hz, J2 = 4.8 Hz), 6.64 - 6.57 (m, 3H), 6.30 (s, 1H), 4.12 (t, 1H, J = 8.1 Hz,), 2.89 (s, 6H), 2.09 - 1.81 (m, 2H), 1.61 - 1.52 (m, 1H), 0.96 (s, 3H), 0.93 (s, 3H)。
実施例137
2−(1−(3−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−3−メチルブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジオキサン(30mL)及び炭酸ナトリウム水溶液(2N、15mL)中のトルエン−4−スルホン酸−1−(1−ベンゼンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタ−1−エニルエステル(実施例130のように調製、3.0g、6.04mmol)、1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−ピラゾール(4.08g、15.1mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.5g、0.71mmol)の懸濁液を、マイクロ波中で100℃で2時間加熱した。この時点で、反応混合物を25℃に冷却し、酢酸エチル(350mL)で希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液(2×75mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(300〜400メッシュ、50%酢酸エチル/石油エーテル)により、2−(1−(3−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−3−メチルブタ−1−エニル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3.4g、60.1%)を灰色の固体として得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.49 (d, 1H, J = 2.1 Hz), 8.40 (dd, 1H, J
1 = 4.8 Hz, J
2= 1.8 Hz), 8.10 (dd, 2H, J
1 = 7.8 Hz, J
2 = 1.8 Hz), 7.44 (dd, 1H, J
1 = 7.8 Hz, J
2 = 1.2 Hz), 7.68 - 7.61 (m, 4H), 7.55 (t, 1H, J = 8.1 Hz), 7.42 - 7.33 (m, 4H), 7.06 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 6.89 (s, 1H), 6.52 (t, 1H, J = 1.8 Hz), 6.35 (d, 1H, J = 9.6 Hz), 1.14 (d, 3H, J = 5.1 Hz), 1.12 (d, 3H, J=4.8 Hz)。
エタノール(50mL)及びテトラヒドロフラン(100mL)中の2−(1−(3−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−3−メチルブタ−1−エニル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3.4g、7.2mmol)の溶液を、水酸化ナトリウム水溶液(10%、20mL)で処理した。反応物を85℃で16時間撹拌した。この時点で、反応混合物を25℃に冷却し、真空下で濃縮し、水(100mL)で希釈し、次に酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。得られた固体をエタノール(15mL)で洗浄し、乾燥させて、2−(1−(3−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−3−メチルブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.64g、68.9%)を白色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 11.64 (s, 1H), 8.52 (d, 1H, J = 2.1 Hz), 8.19 (dd, 1H, J1 = 4.5 Hz, J2 = 1.8 Hz), 7.95 (dd, 2H, J1 = 7.8 Hz, J2= 1.2 Hz), 7.75 - 7.69 (m, 3H), 7.42 (t, 1H, J =8.1 Hz), 7.13 - 7.05 (m, 2H), 6.52 (t, 1H, J = 2.1 Hz), 6.44 (d, 1H, J = 1.8 Hz), 6.27 (d, 1H, J = 9.9 Hz), 2.70 - 2.57(m, 1H), 1.17 (s, 3H), 1.15 (s, 3H)。
テトラヒドロフラン(20mL)及びメタノール(40mL)中の2−(1−(3−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−3−メチルブタ−1−エニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.4g、4.3mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭(285mg)で処理した。反応物を、水素雰囲気下、25℃で3日間撹拌した。この時点で、反応混合物を濾過し、テトラヒドロフラン(2×15mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(300〜400メッシュ、25%酢酸エチル/石油エーテル)により、2−(1−(3−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−3−メチルブチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.03g、71.8%)を白色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, d6-DMSO) δ ppm 11.62 (s, 1H), 8.48 (d, 1H, J = 1.8 Hz), 8.10 (d, 1H, J = 4.5Hz), 7.89 (s, 1H), 7.81 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 7.73 (s, 1H), 7.65 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 7.41 (t, 1H, J = 7.8 Hz), 7.31 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 6.97 (dd, 1H, J1 = 7.8 Hz, J2 = 4.8 Hz), 6.54 (s, 1H), 6.33 (s, 1H), 4.28 (t, 1H, J = 8.1 Hz), 2.17 - 2.10 (m, 1H), 1.97 - 1.90 (m, 1H), 1.45 - 1.36 (m, 1H), 0.93 (d, 3H, J = 2.4 Hz), 0.91 (d, 3H, J = 2.7 Hz)。
実施例138
2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ペンタン(100mL)、ジエチルエーテル(100mL)及びヨードメチルシクロペンタン(PCT WO2004/052869 A1 実施例1のように調製、6.9g、32.85mmol)の溶液を、−78℃に冷却し、ペンタン中のt−ブチルリチウムの溶液(1.7M、42.5mL、72.27mmol)を滴下した。次に混合物を−78℃で15分間撹拌し、次に冷却浴を取り外し、それを1時間撹拌し、最終的に−78℃に再冷却した。次に、この混合物に、ジエチルエーテル(20mL)中の4−(メチルチオ)ベンズアルデヒド(10.0g、65.7mmol)の溶液を滴下した。次に、混合物を撹拌し、室温に温め、そして一晩撹拌した。次に、混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)を加えてクエンチし、一晩撹拌した。次に、混合物を酢酸エチル(150mL)及び水(150mL)で希釈した。次に、水層を酢酸エチル(100mL)で洗浄した。次に、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル 60、230〜400メッシュ、塩化メチレン)により、2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノンと2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノールの混合物(6.3g)を黄色の油状物として得た。
室温で塩化メチレン(150mL)中の2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノンと2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノールの混合物(6.3g、約26.65mmol)の溶液を、塩基性アルミナ(約20%、60g)上のクロロクロム酸ピリジニウムで処理した。混合物を、室温で2時間撹拌し、次にセライトプラグを通して濾過し、次にセライトを更なる塩化メチレンで洗浄した。次に、濾液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。次に、暗褐色の油状物を、フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル 60、230〜400メッシュ、10%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノン(5.91g、約95%)を、淡黄色の固体として得た。
0℃に冷却したジメチルホルムアミド/ジメチルスルホキシド(5:1、120mL)中の水素化ナトリウム(1.44g、60mmol)の溶液を、ジメチルホルムアミド中の7−アザインドール(4.72g、40mmol)の溶液の滴下により処理した。次に、混合物を0℃で15分間撹拌し、次に室温で30分間撹拌し、次に0℃に再冷却した。この後、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(10.62mL、60mmol)を滴下した。次に、混合物を0℃で30分間撹拌し、次に室温に温め、そして2時間撹拌した。次に、混合物を水(200mL)にゆっくり注いだ。水層をジエチルエーテル(2×50mL)で抽出した。次に、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。次に、橙色の油状物を、フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル 60、230〜400メッシュ、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(10.02g、99%)を淡黄色の液体として得た。
テトラヒドロフラン(100mL)中の1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(7.95g、32.0mmol)の溶液を、−78℃に冷却し、次にヘキサン中のn−ブチルリチウム(2.5M、12.80mL、32.0mmol)の滴下により処理した。次に、冷却浴を取り外し、混合物を室温で45分間撹拌した。混合物を−78℃に再冷却し、テトラヒドロフラン(15mL)中の2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノン(6.0g、25.6mmol)の溶液を滴下した。次に、得られた混合物を−78℃で30分間撹拌し、次に室温に温め、そして5時間撹拌した。この後、混合物を、水(75mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(150mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2×75mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。得られた黄色の油状物を、フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル 60、230〜400メッシュ、10%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−1−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−エタノールと2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノンの混合物(1:4混合物)を得た。次に、混合物を、上記のアルキル化条件として同様の方法で処理した。テトラヒドロフラン(100mL)中の1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(7.95g、32.0mmol)の溶液を、−78℃に冷却し、次にヘキサン中のn−ブチルリチウム(2.5M、12.80mL、32.0mmol)の滴下により処理した。次に、冷却浴を取り外し、混合物を室温で45分間撹拌した。得られた混合物を−78℃に再冷却し、テトラヒドロフラン(15mL)中の2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エタノンと2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−1−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−エタノールの混合物の溶液を滴下した。次に、得られた混合物を−78℃で30分間撹拌し、次に室温に温め、そして18時間撹拌した。この後、混合物を、水(75mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(150mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2×75mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル 60、230〜400メッシュ、10%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−1−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−エタノール(7.1g、57%)を黄色の油状物として得た。
室温で塩化メチレン(125mL)中の2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−1−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−エタノール(7.0g、14.5mmol)及びトリエチルシラン(9.26mL、58.0mmol)の溶液を、三フッ化ホウ素エーテラート(7.35mL、58.0mmol)で処理した。次に、得られた混合物を40℃に温め、2.5時間撹拌した。次に、混合物を室温に冷まし、飽和炭酸ナトリウム水溶液(10mL)を加えてクエンチした。更に、混合物を水(50mL)で希釈し、塩化メチレン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。次に、得られた油状物を、フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル 60、230〜400メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3つの化合物の混合物を黄色の泡状物として得たが、その一つが2−[2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3.93g)であった。
水(20mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(3.20g、14.95mmol)の溶液を化合物の混合物の溶液[その一つは、メタノール(50mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メチルスルファニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(上記から、2.5g)と更なるメタノール(75mL)であった]で処理した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、次にクロロホルム(100mL)と水(100mL)で分液した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。得られた油状物を、Biotage製フラッシュクロマトグラフィー(40Mカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン〜5%メタノール/酢酸エチル)により精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルフィニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンと2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルフィニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの混合物(1.7g)を黄色の固体として得た。
0℃でメタノール(50mL)中の2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルフィニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンと2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルフィニル−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの混合物(1.7g)の溶液を、水(15mL)中の過マンガン酸カリウム(800mg、5.09mmol)の溶液の滴下により処理した。得られた混合物を1.5時間撹拌した。次に混合物を水(100mL)とクロロホルム(100mL)で分液した。次に、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。次に、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。Biotage製フラッシュクロマトグラフィーシステム(40Mカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン)を用いて精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(420mg、23%)を黄色の泡状物として得たが、これはまだいくらか不純物を含んでいた。一晩放置した後、白色の固体を形成し、次にこれを濾過により回収し、そして固体を10%酢酸エチル/ヘキサンで軽く洗浄して、2−[2−シクロペンチル−1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(300mg)を白色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 9.81 (br s, 1H), 8.18 (dd, J = 4.8, 1.5 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.81 - 7.90 (m, 1H), 7.48 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.05 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 6.37 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 4.25 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 3.02 (s, 3H), 2.19 - 2.31 (m, 1H), 2.05 - 2.17 (m, 1H), 1.61 - 1.88 (m, 5H), 1.41 - 1.54 (m, 2H), 1.08 - 1.24 (m, 2H)。
実施例139
2−[2−シクロペンチル−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ペンタン(50mL)、ジエチルエーテル(50mL)及びヨードメチルシクロペンタン(PCT WO2004/052869 A1 実施例1のように調製、3.9g、18.6mmol)の溶液を、−78℃に冷却し、ペンタン中のt−ブチルリチウムの溶液(1.7M、18.5mL、31.5mmol)を滴下した。次に、混合物を−78℃で30分間撹拌し、次に室温に温め、30分間撹拌し、そして最終的に−78℃に再冷却した。次に、この混合物に、ジエチルエーテル(20mL)中の3,4−ジクロロベンズアルデヒド(5.0g、28.6mmol)の溶液を滴下した。次に、混合物を−78℃で1時間撹拌し、次に室温に温め、そして一晩撹拌した。次に、混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加えてクエンチした。次に、有機層を分離し、飽和ブライン溶液(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル 60、230〜400メッシュ、10%酢酸エチル/ヘキサン)により、2−シクロペンチル−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−エタノン(2.36g、50%)を黄色の固体として得た。
ヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(2.5M、4.5mL、11.2mmol)を、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(1.69mL、11.2mmol)の滴下により処理し、これによりわずかな発熱が生じた。次に、得られた黄色の混合物を室温で15分間撹拌した。この後、混合物を1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例138のように調製、3.48g、14.0mmol)の滴下により処理した。次に、得られた混合物を室温で30分間撹拌し、次にテトラヒドロフラン(8mL)中の2−シクロペンチル−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−エタノン(1.8g、7.0mmol)の溶液で処理し、次に室温で6時間撹拌した。この後、反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)を加えてクエンチし、次にそれを週末にかけて撹拌した。次に、反応混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、次に合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル 60、230〜400メッシュ、10%酢酸エチル/ヘキサン)により、2−シクロペンチル−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−1−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−エタノール(1.13g、32%)を黄色の油状物として得た。
室温で2−シクロペンチル−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−1−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−エタノール(400mg、0.79mmol)及びトリエチルシラン(442μL、2.77mmol)の溶液を、三フッ化ホウ素エーテラート(351μL、2.77mmol)で処理した。次に、得られた混合物を40℃で2時間加熱した。この後、混合物を室温に冷まし、飽和炭酸ナトリウム水溶液(5mL)、次に水(10mL)でクエンチした。次に、混合物をジエチルエーテル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル 60、230〜400メッシュ、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、化合物、2−[2−シクロペンチル−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンと2−[2−シクロペンチル−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの混合物(185mg)を白色の泡状物として得た。
フラスコに、2−[2−シクロペンチル−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン及び2−[2−シクロペンチル−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ビニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの混合物(185mg)、10%パラジウム担持活性炭(100mg)及びメタノール(5mL)を入れた。フラスコを水素でパージし、次に水素のバルーン下、室温で24時間撹拌した。この後、別の10%パラジウム担持活性炭(50mg)を加え、再び反応物を水素でパージし、そして水素のバルーン下、室温で24時間撹拌した。次に混合物を濾過して固体を除去し、そして固体をメタノール(10mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル 60、230〜400メッシュ、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[2−シクロペンチル−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(77mg)を白色の泡状物として得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.75 (br s, 1H), 8.18 (dd, J = 4.8, 1.1 Hz, 2H), 7.88 (dd, J = 7.9, 1.1 Hz, 2H), 7.37 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 8.2, 2.1 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 7.9, 4.8 Hz, 1H), 6.34 (s, 1H), 4.11 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 2.19 (ddd, J = 13.8, 7.3, 7.1 Hz, 1H), 2.00 - 2.12 (m, 1H), 1.56 - 1.97 (m, 5H), 1.41 - 1.57 (m, 2H), 1.08 - 1.25 (m, 2H)。
実施例140
インビトロのグルコキナーゼ活性
実施例に説明される化合物を包含する式(I)の化合物は、本実施例の手順によりインビトロでグルコキナーゼを活性化した。この方法において、これらは、グルコース代謝の流量を増加させ、これによってインスリン分泌の増加を引き起こす。したがって、式(I)の化合物は、インスリン分泌を増加させるのに有用なグルコキナーゼアクチベーターである。
グルコキナーゼインビトロ測定法プロトコール: グルコキナーゼ(GK)は、グルコース−6−リン酸の産生を、結合酵素としてのLeuconostoc mesenteroides由来のグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ(G6PDH、0.75〜1k単位/mg;Boehringer Mannheim, Indianapolis, IN)によるNADHの生成に結びつけることによって測定した(スキーム2)。
組換えヒト肝臓GK1は、グルタチオンS−トランスフェラーゼ融合タンパク質(GST−GK)として大腸菌(E. coli)で発現させ[Liang et al, 1995]、グルタチオン−セファロース4B親和性カラムでのクロマトグラフィーにより製造業者(Amersham Pharmacia Biotech, Piscataway, NJ)が提供する手順を用いて精製した。過去の研究により、天然GK及びGST−GKの酵素特性が本質的に同一であることが証明されている(Liang et al, 1995; Neet et al., 1990)。
本測定法は、30℃でCostar(Cambridge, MA)製の平底96ウェル組織培養プレート中で120μlの最終インキュベーション容量で行った。このインキュベーション反応液には以下が含まれた:25mMヘペス緩衝液(pH7.1)、25mM KCl、5mM D−グルコース、1mM ATP、1.8mM NAD、2mM MgCl2、1μMソルビトール−6−リン酸、1mMジチオスレイトール、試験薬剤又は10%ジメチルスルホキシド、約7単位/ml G6PDH、及びGK(以下を参照のこと)。全ての有機試薬は>98%の純度とし、そしてBoehringer Mannheimから入手した(Sigma Chemical Co, St Louis, MOから入手のD−グルコース及びヘペスを除いて)。試験化合物は、ジメチルスルホキシドに溶解して、インキュベーション反応液からGST−GKを差し引いたものに12μLの容量で加えることにより、10%の最終ジメチルスルホキシド濃度を得た。この混合物をSPECTRAmax 250マイクロプレート分光光度計((Molecular Devices Corporation, Sunnyvale, CA)の温度制御チャンバー中で10分間プレインキュベートすることにより温度平衡にし、次に20μL GST−GKの添加により反応を開始させた。
酵素の添加後、340nmでの光学密度(OD)の増大を分光光度計でモニターすることにより、変化速度(1分あたりのOD340)を求めた。対照ウェル(10%ジメチルスルホキシドからGKアクチベーターを差し引いたもの)のGK活性(OD340/分)を試験GKアクチベーターを含有するウェルの活性と比較して、GKの活性を50%増加させたアクチベーターの濃度、即ち、SC1.5を算出した。
以下の表には、実施例の化合物についてのインビトログルコキナーゼ活性を提供する:
実施例141
インビボのグルコキナーゼ活性
痩せたマウス及び食餌誘導性肥満マウスにおけるグルコキナーゼアクチベーターのインビボスクリーニングプロトコール: 痩せたC57BL/6Jマウス又は食餌誘導性肥満(Diet-Induced Obese)(DIO)C57BL/6Jマウスに、2時間の絶食後にグルコキナーゼ(GK)アクチベーターを強制経口投与した。血中グルコースの測定は、試験中の種々の時点(例えば、強制経口投与の0、1、2、4及び8時間後)に行った。
C57BL/6Jマウスは、Jackson Laboratory(Bar Harbor, ME)から入手して、0600-1800時に明るくする明暗周期で維持した。痩せたマウスでの試験のために、マウスを10週齢で入手し、対照食(LabDiet 5001固形飼料, PMI Nutrition, Brentwood, MO)を自由に摂れるようにし、そして試験時には少なくとも11週齢とした。DIOモデルでの試験には、マウスを5週齢で入手し、Bio-Serv F3282 High Fat Diet(Frenchtown, NJ)を自由に摂れるようにし、そして試験時には少なくとも16週齢とした。本実験は、明暗周期の明るい期間中に行った。マウス(n=6)を秤量して、経口投与前に2時間絶食させる。GKアクチベーターは、Gelucireビヒクル(エタノール:Gelucire44/14:PEG400適量 4:66:30v/w/v)中に調合する。痩せたマウスでの試験のために、マウスに体重1グラムあたり5.0μLを経口投与した(即ち、50mg/kgの用量に等しい5ml/kg×10.0mg/ml調合)。DIOマウスでの試験には、マウスに体重1グラムあたり5.0μLを経口投与した(即ち、25mg/kgの用量に等しい5.0ml/kg×5mg/ml調合)。投与の直前に、動物の尾のごく一部を切り取って分析用ヘパリン処置毛細管チューブに15μL採血することにより投与前(ゼロ時点)血中グルコースを読み取った。GKアクチベーター投与後、投与後の種々の時点で同じ尾の創傷部から追加の血中グルコースの読み取りを行った。結果は、ビヒクル処置マウスとGKアクチベーター処置マウスの平均血中グルコース値を試験期間にわたって比較することにより解釈した。好ましい化合物は、連続2測定時点でビヒクルと比較して血中グルコースの統計的に有意な(p≦0.05)低下を示した化合物であると考えた。
以下の表には、C57B6マウスにおける対照に対する本発明の代表的ないくつか化合物の25又は50mg/kg投与2時間後のグルコース低下%のデータを提供する:
当然のことながら、特定の実施態様には変形を加えることができ、そしてなお添付の請求の範囲に含まれるため、本発明は、上記の本発明の特定の実施態様に限定されるものではない。