JP5762192B2 - 跳ね上げ扉の開閉装置 - Google Patents
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Description
前記耐久性やメンテナンス上の問題を解決するため、箱形荷室における後端の屋根部に設ける第1ヒンジ構成部と、跳ね上げ式となる後部扉の上端に設ける第2ヒンジ構成部とを、相対的に回動可能で且つ相互に入り組んだ複雑な断面形状を有するアルミニウム合金からなる一対の押出形材によって構成したトラックなどの車両荷室の後部扉の開閉装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
即ち、本発明による跳ね上げ扉の開閉装置(請求項1)は、車両または構造物の内外を区画する垂直な開口部を開閉する跳ね上げ扉の開閉装置であって、前記開口部の上辺に固定される金属形材製の上枠と、上記跳ね上げ扉の上辺に固定される金属形材製の回動枠と、硬質樹脂からなり、上記上枠と回動枠との間に配設される滑り材と、を含み、上記上枠は、上記開口部の上辺に固定される水平な固定片と、係る固定片の一端側から垂下する垂直な縦片と、係る縦片の下方に連設し且つ内側に斜め上向きに開口する断面円弧形の軸受面を有する断面J字形状の軸受片と、を備え、上記回動枠は、上記跳ね上げ扉による開口部の閉鎖時において、前記扉の上辺部を挟む内外一対の取付片と、係る一対の取付片の上方に形成され且つ内側から外側に下がるように傾斜する勾配片と、係る勾配片の上端から上記上枠の固定片側に立ち上がり且つ断面が半円形状の回動片と、係る回動片の上端から上記上枠の縦片の内側面に沿って延びるストッパ片と、係るストッパ片の下端に位置し且つ上記上枠の軸受面の内側で回転自在となる断面円形状の軸部と、を備え、上記滑り材は、上記上枠の軸受面と回動枠の軸部との間に挟まれる円弧片と、該円弧片の一端から延び且つ上記上枠の軸受片の下側面と回動枠の回動片の外側面との間に沿って延び出た摺動片と、を備え、上記上枠は、係る上枠の縦片の内側面で且つ該上枠の軸受面の上方に、断面三角形状の凸部を有し、上記滑り材は、該滑り材の円弧片の他端に、上記凸部に沿って上向きに延びた第1緩衝片を連設していると共に、上記滑り材の第1緩衝片は、上記跳ね上げ扉による開口部の閉鎖時において、上記凸部と前記回動枠のストッパ片との間に挟持されると共に、上記滑り材の円弧片と摺動片との間に位置する第2緩衝片は、上記跳ね上げ扉による開口部の開放時において、上枠の軸受片の先端面と回動枠のストッパ片との間に挟持される、ことを特徴とする。
更に、上枠は、前記固定片のほか、全体の断面がほぼJ字形を呈する縦片と軸受片とのみからなり、且つ係る軸受片の軸受面に回動枠の軸部が片持ち状に吊り下げられて前記扉が回転可能に支持される。その結果、上枠と回動枠との断面形状が、前記特許文献1の第1・第2ヒンジ構成部のように、互いに入り組んだ複雑な断面形状とならず、比較的シンプルな断面形状となるので、軽量化も図れる。
しかも、前記跳ね上げ扉の閉鎖時と開放時との双方において、滑り材の第1緩衝片および第2緩衝片の何れか一方が、常に、上枠の凸部と回動枠のストッパ片との間、あるいは上枠の軸受片の先端面と回動枠のストッパ片との間に挟持される。その結果、前記扉の閉鎖時および開放時の何れにおいても、上枠と回動枠とのメタルタッチを確実に防げるので、摩擦および摩耗を低減でき、且つ衝突音を抑制ないし皆無にすることも可能となる。
加えて、回動枠は、内外一対の取付片と回動片との間に外側に下がるように傾斜した勾配片を有するか、あるいは該回動枠に取り付ける別体の水切り材に設けた凹溝が雨樋の働きを成すので、雨水が溜まることなく、速やかに外部へ排水できると共に、塵埃などの付着を抑制でき且つその除去も容易となる。
従って、高い成形精度を要さず、且つ容易に組立ができ、開閉に伴う摩耗やガタ付きや、開閉途中に摩擦音や衝突音が生じにくい共に、メンテナンスも容易な跳ね上げ扉を提供することが可能となる。
また、前記構造物は、車庫や倉庫のほか、格納庫などの大型の建造物を含む。
更に、前記金属製形材には、アルミニウム合金の押出形材のほか、例えば、型鋼などや、複数の型鋼を溶接などで接合した結合した金属組立材も含まれる。
また、前記滑り材を構成する硬質樹脂には、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)などが含まれる。
更に、上記滑り材は、PEなどを射出成形あるいは押出成形したものであり、後述するように、各部分が薄肉であるため、形状が変化し易い高い弾性を有する。
また、前記跳ね上げ扉の扉本体は、一枚の金属板を成形した形態、金属薄板の内側面に合板などを貼り付けた形態、および、内外一対の金属薄板間に保温材または断熱材を充填したサンドイッチパネルの形態を含んでいる。
加えて、前記跳ね上げ扉は、1つの開口部の全面を開閉する形態のほか、上下一対の扉体をヒンジで連結した折り戸タイプにおける上側の扉や、開口部の上半部のみを開閉し、且つ下半部を開閉する下部扉と併用される形態も含んでいる。
これによれば、回動枠の勾配片に降った雨水や付着した塵埃などを、当該回動枠の回動片と滑り材の摺動片との隙間に巻き込んだり、上記雨水などが回動片側進入する事態を抑制することができる。更に、互いに段部を介して離間している形態では、上記雨水や塵埃の回動片側への巻き込みや進入を、一層確実に防止することが可能となる。
これによれば、上記軸受片に設ける凹部の内側段部あるいは外向き段部に滑り材の摺動片の先端部を係止できるので、係る滑り材の上枠への強固な装着が可能となる。一方、上記凹部による場合、該凹部の外側段部により、上枠の縦片や軸受片の外側面に降って流下する雨水を水切りして、滑り材側への進入を防ぎ、且つ係る雨水を回動枠の勾配片の上に確実に流下できる。
これによれば、回動枠の勾配片上に降った雨水や、上枠の外側面を伝って当該勾配片上に流下した雨水を、跳ね上げ扉の外側面から更に外側の車外または屋外へ確実に排水できる。その結果、上記扉の汚れや腐食などの劣化を抑制でき、メンテナンスを低減することも可能となる。
加えて、本発明には、前記回動枠における勾配片の上方と外側の取付片の外方とには、係る勾配片の上方に位置し且つ前記滑り材の摺動片に接近する湾曲面を有する湾曲片と、上記外側の取付片の外側面に隣接する縦片と、係る縦片と上記湾曲片との間に位置し、且つ斜め外上向きに開口する凹溝とを備えた水切り材が取り付けられている、跳ね上げ扉の開閉装置(請求項5)も含まれる。
これによれば、跳ね上げ扉の閉鎖時において、上枠の軸受片に巻き付けた滑り材の摺動片と、水切り材の湾曲片との隙間を内外方向に沿って細長く且つ小さくすることで、雨水や塵埃の浸入を一層抑制することができる。しかも、水切り材の凹溝に入った雨水は、両端の開口部から外部に排水され、該雨水が上記扉の外側面を流下しなくなるので、該扉の外側面に雨水によるシミが生じにくくなる。
図1は、本発明の開閉装置(1)が適用されるバン型トラックVの後部を示す斜視図、図2は、本発明の開閉装置(1)が適用される車庫G(倉庫W)の出入口を示す斜視図である。
図1に示すように、バン型トラックVは、荷室Rの後端部の開口部Kに、係る開口部Kの上辺に回転可能に取り付けられた跳ね上げ扉Dと、係る開口部Kの下辺に回転可能に取り付けられた下部扉dとを備えている。本発明の開閉装置(1)は、上記開口部Kの上辺と、係る上辺に回転可能に取り付けられた跳ね上げ扉Dとの間において、該扉Dを垂直姿勢から斜め上方に約80〜120°の角度の範囲で、垂直方向に沿って跳ね上げて開閉するのに用いられる。
あるいは、図2に示すように、車庫G(倉庫W)の出入口の開口部Kには、その上辺に回転可能に取り付けられた跳ね上げ扉Dが、当該開口部Kを上記同様に開閉するのに、本発明の開閉装置(1)が用いられる。
上記上枠2および回動枠20は、アルミニウム合金(例えば、A6063−T5)からなる押出形材(金属製形材)からなり、上記滑り材40は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、あるいはポリメチルペンテン(PMP)などの硬質樹脂からなり、これらを射出成形または押出成形した枠材である。
以上のような上枠2は、図3に示すように、開口部Kの上辺であるフレームfに固定片3がボルトb1で拘束されることで、該フレームfに固定されている。
一対の取付片21,22の上端は、水平片23により接続され、且つこれらに囲まれた凹溝24には、跳ね上げ扉Dの上辺付近が挟まれている。そして、上記取付片21,22と上記扉Dとを内外方向に沿って水平に貫通するボルトb2および該ボルトb2の雄ネジ部にネジ結合する袋ナットnによって、跳ね上げ扉Dの上辺に沿って、当該回動枠20が固定されている。
更に、回動片30の外側面31と内側面32とは、軸部33の中心に対して同心円となる軌跡に沿っている。係る回動片30とストップ片34と軸部33との間には、断面円弧形状のガイド溝29が位置し、係るガイド溝29には、後述するように、前記扉Dを跳ね上げて開口部Kを開放する際に、前記上枠2の軸受片6の先端面6a側が最少限の隙間を介して進入する。尚、上記ストップ片34は、互いに平行な外側面35と内側面36とを有している。
加えて、回動枠20における勾配片26の外側には、係る勾配片26から外側(OUT)に連続して延びた斜め部38と、係る斜め部38の先端から垂下する水切部39とからなる水切片37が連設されている。
上記摺動片46の外端には、上枠2の凹部8の内側段部8aに係止される先端部47が斜め上向きに突設され、係る先端部47を含む当該摺動片46と、第2緩衝片45と、上記円弧片42との間には、上枠2の軸受片6の先端面6a側が挿入されるカーブ溝48が位置している。尚、上記滑り材40は、各部分の厚さが約0.5mmと薄肉であるため、容易に弾性変形し得る。
その結果、図4に示すように、上枠2の軸受面7内に滑り材40の円弧片42が隙間なく嵌め込まれ、且つ滑り材40のカーブ溝48内に上枠2の軸受片6の先端面6a側が挿入される。同時に、滑り材40の第1緩衝片44は、上枠2の凸部9の内側面に面接触し、滑り材40の第2緩衝片45は、上枠2の軸受片6の先端面6aに面接触すると共に、滑り材40の摺動片46の先端部47は、上枠2の凹部8における内側段部8aに係止される。
その結果、図4に示すように、回動枠20の軸部33は、上枠2の軸受片6の軸受面7および滑り材40の円弧片42の内側に同心円状にして挿入され、回動枠20のストッパ片34の外側面35は、滑り材40の第1緩衝片44に面接触する。同時に、上枠2の軸受片6の先端面6a側および滑り材40の第2緩衝片45とこれに隣接する摺動片46は、回動枠20のガイド溝29内の入口側に進入し、且つ上記摺動片46と回動枠20の回動枠30の外側面31とは、互いに接近し且つ平行な姿勢となる。しかも、回動枠20を含む跳ね上げ扉Dは、滑り材40を介して上枠2に垂直姿勢で支持されることによって、開口部Kを内側(IN)と外側(OUT)とに遮蔽(区画)した閉鎖状態としている。
尚、開閉装置1の上記扉Dによる閉鎖状態を保持するため、図示しない錠前などの金具が前記下部扉dと開口部Kの床面との間に配置されている。
図4に示すように、上記扉Dによって開口部Kが遮蔽された閉鎖状態では、上枠2の化粧片4、縦片5、および軸受片6の外側面に降って流下した雨水は、凹部8の外側段部8bによる水切り作用によって、回動枠20の勾配片26上に滴下ないし流下する。また、係る勾配片26上に降る風を伴った雨水は、回動片30との間に位置する段部28によって、ガイド溝29内への巻き込みを阻止され、上記勾配片26に連続して傾斜する水切片37の斜め部を38上を流下し、更に水切部38により前記扉Dの外側(OUT)へ排水される。
その結果、図5に示すように、回動枠20を含む跳ね上げ扉Dは、前記垂直姿勢から垂直方向に沿って斜め上方に約120°回転(跳ね上げ)した開放状態となる。これによって、開口部Kを介して内側(IN)と外側(OUT)とが連通し、積荷の出し入れ作業や、自動車などの出庫または入庫が可能となる。
尚、上記開放状態を保つため、上記扉Dの縦辺と開口部Kの縦辺との間には、図示しない伸縮式のステーなどが張設される。
図5に示す開放状態にする際、回動枠20は、そのストッパ片34の内側面36が、滑り材40の第2緩衝片45に面接触した位置で停止する。同時に、回動枠20の回動片30の外側面31は、滑り材40の摺動片46にほぼ面接触すると共に、上枠2の凹部8の外側段部8b付近の外側面にも、平行状にて接近する。
また、上枠2と回動枠20とを構成する押出形材の形状や寸法に関する成形精度が緩やかな公差で済むので、係る押出形材の製造や相互の組立も容易となる。
更に、前記上枠2は、固定片3と、断面がほぼJ字形を呈する縦片5および軸受片6とを必須とし、且つ軸受片6の軸受面7に回動枠20の軸部33を片持ち状に吊り下げて前記扉Dが回転可能に支持するため、上枠2の断面形状と回動枠20の断面形状とが、互いに入り組んだ複雑な断面形状とならず、比較的シンプルな断面形状となるので、これらに用いる押出形材の軽量化も図り得る。
加えて、回動枠20は、外側(OUT)に下るように傾斜した勾配片26および水切り片37を有するので、雨水を速やかに外側(OUT)へ排水でき、塵埃などの付着を抑制し、且つそれらの除去も容易となる。
従って、前記開閉装置1によれば、高い成形精度を要さず、且つ容易に組立でき、開閉に伴う摩耗およびガタ付きや、開閉途中および開閉終了時に摩擦音や衝突音が生じ難い共に、メンテナンスも容易な跳ね上げ扉Dを提供可能となる。
上記上枠2aが前記上枠2と相違するのは、図6に示すように、垂直な前記化粧片4に替えて、下側の縦片4aと中間の横片10と上側の縦片12とを有し、且つ開口部Kの上辺であるフレームfとの間に凹溝14を形成していることである。係る凹溝14内には、例えば、Siコーキングなどの防水用のシール材sが充填される。
更に、図6に示すように、上記回動枠20aにおいて、互いに離れている回動片30の外側面31の下端と、勾配片26の上端との間には、前記段部28が形成されず、これに替えて、上記外側面31と勾配片26の表面とを連続させる緩い湾曲面28aが形成されている。
以上のような扉Dの開閉装置1aによっても、前記扉Dの開閉装置1と同様な作用が成され、且つ同様な効果を得ることが可能である。
尚、前記上枠2に替えて、上記上枠2aのみを前記開閉装置1に適用したり、前記回動枠20に替えて、上記回動枠20aのみを前記開閉装置1に適用しても良い。
上枠2bが前記上枠2と相違するのは、軸受片6の下側面に前記凹部8がない反面、係る軸受片6の下側面と外側面との間に、外向き段部8cを形成していること、および外側面に水切り用の段部5bを突設していることである。
また、滑り材40bが前記滑り材40と相違するのは、摺動片46が上記軸受片6の下側面の全体に沿って隣接するように外側に延出していること、および係る摺動片46の先端に先端部47aを上向きに突設していることである。係る先端部47aは、上記上枠2bの外向き段部8cに係止される。
更に、回動枠20bが前記回動枠20と相違するのは、勾配片26の外側寄りの位置から垂直に凸条26aが立設すると共に、係る勾配片26と外側の取付片22とが直に接続されている反面、これらの間における前記斜め部38および水切部39からなる水切片37を有していないことである。
本跳ね上げ扉Dの開閉装置1bを得るには、図7に示すように、開口部Kのフレームfに上枠2bの固定片3をボルトb1により固定する。係る上枠2bの先端面6aを含む軸受片6、軸受面7、および凸部9には、予め、滑り材40bの摺動片46、第2緩衝片45,円弧片42、および第1緩衝片44が嵌着され、且つ上枠2bの外向き段部8cには、滑り材40bの47aが係止されている。
以上によって、跳ね上げ扉Dの開閉装置1bが構成され、且つ開口部Kを内側(IN)と外側(OUT)とに区画する閉鎖状態とすることができる。
その結果、図8に示すように、回動枠20bを含む跳ね上げ扉Dは、前記垂直姿勢から斜め上方に約120度回転(跳ね上げ)し、開口部Kが開放状態となるため、積み荷の出し入れなどが可能となる。
図8に示す開放状態にした際、回動枠20bは、そのストッパ片34の内側面36が、滑り材40bの第2緩衝片45に面接触した位置で停止し、回動枠20bの回動片30の外側面31は、滑り材40の摺動片46に面接触している。同時に、水切り材50の湾曲片57の外端部59が上枠2bの縦片5の外側面に線接触することで、該回動枠20bを含む扉Dの回転が停止する。
しかも、前記滑り材40bの摺動片46と、水切り材50の湾曲片57との隙間を内外方向に沿って細長く且つ小さくしているので、雨水や塵埃の内側(IN)への浸入を一層抑制することができる。
例えば、前記上枠2,2a,2bや回動枠20,20a,20bは、複数の型鋼を溶着、ロウ付け、または接着することで、前記同様の断面を有する組立材としても良い。
また、前記上枠2,2a,2bの化粧片4、縦片4b,5、および軸受片6の外側面には、断面において複数の平行な細かい筋条の凹凸を付設しても良い。これにより、塵埃の付着や雨水の流下による汚れを低減できる。
更に、前記上枠2,2a,2bの固定片3や回動枠20,20bの中空部27には、押出(金属)形材の端面に開口するビスホールまたはネジ受け溝を全長に沿って付設しても良い。
加えて、本発明の開閉装置は、遊園地や大型商業施設などの出入口(ゲート)に採用することも可能である。
2,2a,2b…………上枠
3…………………………固定片
5…………………………縦片
6…………………………軸受片
6a………………………軸受片の先端面
7…………………………軸受面
8…………………………凹部
8a,8b………………内側/外側段部
8c………………………外向き段部
9…………………………凸部
20,20a,20b…回動枠
21,22………………内/外取付片
26………………………勾配片
30………………………回動片
31………………………外側面
33………………………軸部
34………………………ストッパ片
37………………………水切片
38………………………斜め部
39………………………水切部
40,40b……………滑り材
42………………………円弧片
44………………………第1緩衝片
45………………………第2緩衝片
46………………………摺動片
47,47a……………先端部
50………………………水切り材
51………………………縦片
56………………………凹溝
57………………………湾曲片
58………………………湾曲面
K…………………………開口部
f…………………………フレーム(上辺)
D…………………………跳ね上げ扉
IN………………………内側
OUT……………………外側
Claims (5)
- 車両または構造物の内外を区画する垂直な開口部を開閉する跳ね上げ扉の開閉装置であって、
上記開口部の上辺に固定される金属形材製の上枠と、
上記跳ね上げ扉の上辺に固定される金属形材製の回動枠と、
硬質樹脂からなり、上記上枠と回動枠との間に配設される滑り材と、を備え、
上記上枠は、上記開口部の上辺に固定される水平な固定片と、係る固定片の一端側から垂下する垂直な縦片と、係る縦片の下方に連設し且つ内側に斜め上向きに開口する断面円弧形の軸受面を有する断面J字形状の軸受片と、を含み、
上記回動枠は、上記跳ね上げ扉による開口部の閉鎖時において、前記扉の上辺部を挟む内外一対の取付片と、係る一対の取付片の上方に形成され且つ内側から外側に下がるように傾斜する勾配片と、係る勾配片の上端から上記上枠の固定片側に立ち上がり且つ断面が半円形状の回動片と、係る回動片の上端から上記上枠の縦片の内側面に沿って延びるストッパ片と、係るストッパ片の下端に位置し且つ上記上枠の軸受面の内側で回転自在となる断面円形状の軸部と、を備え、
上記滑り材は、上記上枠の軸受面と回動枠の軸部との間に挟まれる円弧片と、該円弧片の一端から延び且つ上記上枠の軸受片の下側面と回動枠の回動片の外側面との間に沿って延び出た摺動片と、を備え、
上記上枠は、係る上枠の縦片の内側面で且つ該上枠の軸受面の上方に、断面三角形状の凸部を有し、上記滑り材は、該滑り材の円弧片の他端に、上記凸部に沿って上向きに延びた第1緩衝片を連設していると共に、
上記滑り材の第1緩衝片は、上記跳ね上げ扉による開口部の閉鎖時において、上記凸部と前記回動枠のストッパ片との間に挟持されると共に、上記滑り材の円弧片と摺動片との間に位置する第2緩衝片は、上記跳ね上げ扉による開口部の開放時において、上枠の軸受片の先端面と回動枠のストッパ片との間に挟持される、
ことを特徴とする跳ね上げ扉の開閉装置。 - 前記回動枠における回動片の下端と勾配片の上端とは、互いに離間しているか、あるいは、段部を介して離間している、
ことを特徴とする請求項1に記載の跳ね上げ扉の開閉装置。 - 前記上枠の軸受片は、断面円弧形の下側面に凹部を有し、該凹部は、前記滑り材の摺動片の先端部を係止する内側段部と、下向きの外側段部と、を有しているか、あるいは上記軸受片の下側面と外側面との間に上記滑り材の摺動片の先端部を係止する外向き段部を有している、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の跳ね上げ扉の開閉装置。 - 前記回動枠における勾配片の外側には、係る勾配片から外側に延びた斜め部と、係る斜め部の先端から垂下する水切部とからなる水切片が連設されている
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の跳ね上げ扉の開閉装置。 - 前記回動枠における勾配片の上方と外側の取付片の外方とには、係る勾配片の上方に位置し且つ前記滑り材の摺動片に接近する湾曲面を有する湾曲片と、上記外側の取付片の外側面に隣接する縦片と、係る縦片と上記湾曲片との間に位置し、且つ斜め外上向きに開口する凹溝とを備えた水切り材が取り付けられている、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の跳ね上げ扉の開閉装置。
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