JP2020090153A - 車両構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドローンによって配送される荷物が出庫又は入庫される開口部から水が浸入することを抑制する。【解決手段】車両構造が適用された車両10は、荷物12及び荷物12を配送するドローン14が載せられ、車両の水平方向一方側が開放されかつドローン14が通過するドア開口部20を有する車体18を備えている。また、車両10は、車体18に取付けられ、ドア開口部20を閉止する閉止位置からドア開口部20を開放する開放位置との間で変位され、開放位置に位置している状態でドア開口部20の車両上方側の縁部20Aから突出する庇状の屋根を形成するドア22を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、車両構造に関する。
下記特許文献1には、車両に載せられた荷物をドローン(小型の無人航空機)を用いて配送させる配送システムが開示されている。この文献に記載された配送システムでは、車両から荷物を出庫させるための開口部が車両の天井に形成されており、この開口部を通して出庫された荷物をドローンが配送するようになっている。
しかしながら、車両の天井から荷物が出庫される構成では、雨天時に天井から車両内に雨水が侵入することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、ドローンによって配送される荷物が出庫又は入庫される開口部から水が浸入することを抑制することができる車両構造を得ることが目的である。
請求項1記載の車両構造は、荷物及び該荷物を配送するドローンが載せられ、車両の水平方向一方側が開放されかつ前記ドローンが通過するドア開口部を有する車体と、前記車体に取付けられ、前記ドア開口部を閉止する閉止位置から前記ドア開口部を開放する開放位置との間で変位され、前記開放位置に位置している状態で前記ドア開口部の車両上方側の縁部から突出する庇状の屋根を形成するドアと、を備えている。
請求項1記載の車両構造によれば、ドアが閉止位置に位置している状態では、車体のドア開口部がドアによって閉止される。また、ドアが開放位置に位置している状態では、車体のドア開口部が開放される。ここで、請求項1記載の車両構造では、荷物を配送するドローンが通過するドア開口部が、車両の水平方向一方側へ開放されている。これに加えて、ドアが開放位置に位置している状態では、当該ドアがドア開口部の車両上方側の縁部から突出する庇状の屋根を形成する。これにより、車体のドア開口部が開放されている状態において、ドア開口部から水が浸入することを抑制することができる。
請求項2記載の車両構造は、請求項1記載の車両構造において、前記車体には、前記ドローンと一体に設けられた輸送用箱が載せられ、前記輸送用箱は、前記ドア開口部を通じて荷物が格納される格納用開口部と、車両下方側が開放されることで格納された荷物が放出される放出用開口部と、を有する。
請求項2記載の車両構造によれば、輸送用箱が、格納用開口部及び放出用開口部の2つの開口部を備えている。これにより、荷物を車体のドア開口部及び格納用開口部を通じて輸送用箱に容易に格納することができると共に、輸送用箱内に格納された荷物を放出用開口部を通じて容易に放出することができる。
本発明に係る車両構造は、ドローンによって配送される荷物が出庫される開口部から水が浸入することを抑制することができる車両構造を得る、という優れた効果を有する。
図1及び図2を用いて本発明の実施形態に係る車両構造について説明する。なお、各図において適宜示される矢印FRは車両前後方向前側、矢印UPは車両上下方向上側をそれぞれ示している。また以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態の車両構造が適用された車両10は、運転操作をすることなく自動で走行することが可能な自動運転の車両である。この車両10は、荷物12や後に詳述するドローン14等が載せられるキャビン16を形成する車体18を備えている。この車体18の後方側には、荷物12を運ぶドローン14が通過するドア開口部20が形成されている。このドア開口部20は、水平方向の一方側である後方側が開放され、後方側から見て縁部が矩形状に形成されている。なお、図1においては、ドア開口部20の縁部の一部を二点鎖線で示している。
また、車体18におけるドア開口部20の上方側の縁部20Aには、ドア22が左右方向を軸方向として傾動可能に取付けられている。このドア22が一方側(矢印A方向とは反対側)へ傾動されることで、車体18に形成されたドア開口部20がドア22によって閉止されるようになっている。なお、ドア22がドア開口部20を閉止している状態を「ドア22が閉止位置に位置している状態」というものとする。
また、このドア22が他方側(矢印A方向側)へ傾動されることで、車体18に形成されたドア開口部20が開放されるようになっている。ここで、本実施形態では、図示しない制限機構によって、ドア22の他方側(矢印A方向側)へ傾動が制限されるようになっている。なお、ドア22の他方側(矢印A方向側)へ傾動が制限機構によって制限される位置に当該ドア22が位置している状態を「ドア22が開放位置に位置している状態」というものとする。そして、ドア22が開放位置に位置している状態では、当該ドア22がドア開口部20の上方側の縁部20Aから後方側へ突出して庇状の屋根を形成するようになっている。なお、ドア22は、図示しないパワードア機構の一部を構成するモータによって自動で傾動するようになっている。
キャビン16には、小型の無人航空機であるドローン14と、ドローン14によって運ばれる荷物12が置かれる荷物棚24と、荷物棚24に置かれた荷物12をドローン14まで送るコンベア26と、ドローン14が離着陸する離着陸台28と、が設けられている。
ドローン14は、複数のプロペラ30を有するドローン本体32と、ドローン本体32の下部に固定された輸送用箱34と、を含んで構成されている。輸送用箱34は、内部に荷物12が格納される箱状に形成されている。図1及び図2において断面視で示されるように、輸送用箱34の水平方向の一方側(図1においては前側)及び下方側には、格納用開口部36及び放出用開口部38がそれぞれ形成されている。輸送用箱34に形成された放出用開口部38は、底壁40によって開閉可能とされている。なお、格納用開口部36を開閉可能とする側壁を設けてもよい。
荷物棚24は、キャビン16の上部に設けられている。一例として、荷物棚24は、キャビン16の上部における右側及び左側にそれぞれ設けられている。なお、図1においては、右側の荷物棚24のみを図示している。この荷物棚24に置かれた荷物は、昇降機構42を介して後述するコンベア26上に下ろされるようになっている。なお、コンベア26上の荷物12を昇降機構42を介して荷物棚24上に持ち上げることも可能となっている。
コンベア26は、荷物棚24の下方側の左右方向の中央部に設けられている。このコンベア26の後方側かつキャビン16の後端部には、ドローン14が離着陸する離着陸台28が設けられている。本実施形態では、ドローン14が離着陸台28上に着陸した状態では、ドローン14が充電されるようになっている。そして、コンベア26が作動することで、荷物棚24からコンベア26上に下ろされた荷物12が、離着陸台28に着陸しているドローン14の輸送用箱34へ向けて運ばれるようになっている。そしてさらに、コンベア26によって輸送用箱34と隣接する位置に運ばれた荷物12は、図示しないアーム等を介して輸送用箱34の格納用開口部36を通じて当該輸送用箱34の内部に格納されるようになっている。なお、輸送用箱34の内部に格納された荷物12をアーム等を介してコンベア26上に引出すことも可能となっている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の車両構造が適用された車両10は、荷物12が荷物棚24に置かれた状態でかつドローン14が離着陸台28上に着陸した状態で自動で走行する。
荷物棚24に置かれた荷物12のうちいずれかの荷物12の配達先に近づくと、車両10が停止する。そして、配達先に配達される荷物12が、昇降機構42を介してコンベア26上に下ろされて当該コンベア26等を介してドローン14の輸送用箱34内に格納される。なお、車両10が走行している間に、配達先に配達される荷物12が荷物棚24から降ろされてドローン14の輸送用箱34内に格納されるように設定してもよい。
そして、配達先の近くで停止した車両10のドア22が閉止位置に位置している状態から開放位置に位置している状態まで自動で傾動されると、車体18の後部のドア開口部20が開放される。すると、ドローン14が離着陸台28から離陸して後方側へ移動する。これにより、ドローン14が車体18の後部から飛び立って、荷物12の配達先に向けて移動する。
図2に示されるように、ドローン14が配達先に到着すると、輸送用箱34の底壁40が開放されて、輸送用箱34内の荷物12が放出用開口部38を通じて放出される。これにより、荷物12の配達が完了する。
荷物12の配達が完了すると、ドローン14は車両10に向けて戻り、ドローン14は車体18の後部に形成されたドア開口部20を通じてキャビン16の後部に設けられた離着陸台28上に着陸する。すると、車両10のドア22が開放位置に位置している状態から閉止位置に位置している状態まで自動で傾動されて、車体18の後部のドア開口部20が閉止される。そして、車両10は、次の荷物12の配達先に向けて再び走行する。
なお、以上の説明では、車両10によって運ばれた荷物12が配達先に配達される場合について説明したが、荷物12を回収する場合にも本発明の構成を適用できる。すなわち、ドローン14によって回収された荷物12がキャビン16に入庫された後に、コンベア26等を介して荷物棚24上に自動で置かれるようにしてもより。
ここで、本実施形態では、図1に示されるように、ドア22が開放位置に位置している状態では、当該ドア22がドア開口部20の上方側の縁部20Aから突出する庇状の屋根を形成する。これにより、車体18のドア開口部20が開放されている状態において、ドア開口部20から雨水等の水が浸入することを抑制することができる。
また、本実施形態では、図1及び図2に示されるように、輸送用箱34が、格納用開口部36及び放出用開口部38の2つの開口部を備えている。これにより、荷物12を車体18のドア開口部20及び格納用開口部36を通じて輸送用箱34に容易に格納することができると共に、輸送用箱34内に格納された荷物12を放出用開口部38を通じて容易に放出することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
12 荷物
14 ドローン
18 車体
20 ドア開口部
22 ドア
34 輸送用箱
36 格納用開口部
38 放出用開口部
14 ドローン
18 車体
20 ドア開口部
22 ドア
34 輸送用箱
36 格納用開口部
38 放出用開口部
Claims (2)
- 荷物及び該荷物を配送するドローンが載せられ、車両の水平方向一方側が開放されかつ前記ドローンが通過するドア開口部を有する車体と、
前記車体に取付けられ、前記ドア開口部を閉止する閉止位置から前記ドア開口部を開放する開放位置との間で変位され、前記開放位置に位置している状態で前記ドア開口部の車両上方側の縁部から突出する庇状の屋根を形成するドアと、
を備えた車両構造。 - 前記車体には、前記ドローンと一体に設けられた輸送用箱が載せられ、
前記輸送用箱は、前記ドア開口部を通じて荷物が格納される格納用開口部と、車両下方側が開放されることで格納された荷物が放出される放出用開口部と、を有する請求項1記載の車両構造。
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2018
- 2018-12-04 JP JP2018227698A patent/JP2020090153A/ja active Pending
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