JP5760436B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
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本発明に用いられる(A)成分の第4級アンモニウム塩は、前記式1で示されるものである。式中R1は炭素数16〜24の直鎖のアルキル基を表し、R2は炭素数16〜24の直鎖のアルキル基、又は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表し、R3,R4はそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表す。R1,R2における炭素数16〜24の直鎖のアルキル基は、炭素数が好ましくは18〜22である。具体的なアルキル基としては、セチル基、ステアリル基、ベヘニル基等が挙げられる。R2〜R4における炭素数1〜3のアルキル基もしくは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等が挙げられる。Xはハロゲン原子を表し、具体的には塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。
本発明に用いられる(B)成分のアルコールは、炭素数14〜22で直鎖のアルキル基を有するアルコールを指し、好ましくは炭素数16〜18である。具体的には、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等や、これらの混合物であるセトステアリルアルコールや水添ナタネ油アルコール等が挙げられる。またこれらの化合物の中から2種類以上を組み合わせることができ、組成物の保存安定性の点から、アルコールの平均炭素数が16〜18となるように組み合わせることが好ましい。
本発明で用いる(C)成分のグリコシルトレハロースは、2つのグルコースがα1位同士で結合したα−D−グルコピラノシル−α−D−グルコピラノシド(α,α−トレハロース)を基本骨格とし、一方のグルコースの4位とα−グルコースの1位が結合したオリゴ糖であり、グルコースの重合度が2〜6の三糖ないし七糖の化合物である。より具体的には、重合度2であるα−マルトシルα−グルコシド、重合度3であるα−マルトトリオシルα−グルコシド、重合度4であるα−マルトテトラオシルα−グルコシド、重合度5であるα−マルトペンタオシルα−グルコシド、および重合度6であるα−マルトヘキサオシルα−グルコシドが挙げられる。具体的な製品としては、株式会社林原生物化学研究所製の「トルナーレ」(登録商標)が挙げられる。
本発明で用いる(D)成分は、式2で示されるポリアルキレングリコール誘導体である。式中、R5とR6は同一又は異なってもよい水素原子又は炭素数12〜20の脂肪酸残基である。R5およびR6における炭素数12〜20の脂肪酸残基は、脂肪酸由来のアシル基であり、その脂肪酸としては、例えば、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、分岐脂肪酸、およびヒドロキシル基置換脂肪酸が挙げられる。脂肪酸の種類として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
本発明において、上記の(A)第4級アンモニウム塩の含有量は、毛髪化粧料中に0.4〜4質量%であり、好ましくは0.4〜3質量%であり、さらに好ましくは0.5〜2質量%である。0.4質量%未満では得られる毛髪のまとまり性が不十分であり、安定した毛髪化粧料を調製することができず、4質量%を超えると配合に見合った効果が得られない上、べたつきが生じるおそれがあり、また保存安定性が悪くなる。
本発明の毛髪化粧料において、更に毛髪にハリとコシを与え、また艶のある髪に仕上げるために、(E)成分の共重合体を含有させることも可能である。
本発明で用いる(E)成分は、(e−1)上記式3で示される単量体5〜90モル%と、(e−2)上記式4で示される単量体5〜90モル%と、(e−3)上記式5で示される単量体3〜80モル%とから得られる共重合体である。
毛髪化粧料として表1に示すヘアトリートメントを調製し、下記の方法により評価を行った。その結果を表1に示す。なお、クエン酸およびクエン酸ナトリウムによりヘアトリートメントのpHを4.0〜5.0に調整した。
20名の男女(25〜47才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた頭髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、タオルドライ後2時間乾燥した時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪がべたつかないと感じた場合。
1点:毛髪がややべたつくと感じた場合。
0点:毛髪がべたつくと感じた場合。
◎:合計点が30点以上、かつ、0点がいない:毛髪のべたつき感を感じない化粧料である。
○:合計点が30点以上、かつ、0点が1人又は2人:毛髪のべたつき感をほとんど感じない化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満:毛髪のべたつき感をやや感じる化粧料である。
×:合計点が20点未満:毛髪のべたつき感のある化粧料である。
20名の男女(25〜47才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた頭髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、タオルドライ後2時間乾燥した時の毛髪のハリ・コシについて下記の基準で評価した。
2点:毛髪にハリ・コシがあると感じる。
1点:毛髪にややハリ・コシがあると感じる。
0点:毛髪にハリ・コシがなく、ボリューム感がないと感じる。
◎:合計点が30点以上、かつ、0点がいない:毛髪にハリ・コシが非常にある化粧料である。
○:合計点が30点以上、かつ、0点が1人又は2人:毛髪にハリ・コシがある化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満:毛髪にハリ・コシがややある化粧料である。
×:合計点が20点未満:毛髪にハリ・コシがない化粧料である。
20名の男女(25〜47才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた頭髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、タオルドライ後2時間乾燥した時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪がとてもうるおっていると感じた場合。
1点:毛髪がややうるおっていると感じた場合。
0点:毛髪がばさつき、全くうるおっていないと感じた場合。
◎:合計点が30点以上、かつ、0点がいない:毛髪のうるおいが非常に良好な化粧料である。
○:合計点が30点以上、かつ、0点が1人又は2人:毛髪のうるおいが良好な化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満:毛髪のうるおいがやや良好な化粧料である。
×:合計点が20点未満:毛髪がばさつき、うるおっていない化粧料である。
各ヘアトリートメントの10%水溶液に長さ10cmの毛束を30分間浸漬し1Lの溜め水ですすいだ。タオルドライ後、恒温恒湿室(23℃・50RH)に2時間静置して処理毛とした。20名の男女(25〜47才)をパネラーとし、目視により各処理毛束の艶について下記の基準で評価した。
2点:処理毛にとても艶があると感じた場合。
1点:処理毛にやや艶があると感じた場合。
0点:処理毛に全く艶がないと感じた場合。
◎:合計点が30点以上、かつ、0点がいない:毛髪に艶がとてもある化粧料である。
○:合計点が30点以上、かつ、0点が1人又は2人:毛髪に艶がある化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満:毛髪に艶があまりない化粧料である。
×:合計点が20点未満:毛髪に艶がない化粧料である。
20名の男女(25〜47才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた頭髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、タオルドライ後2時間乾燥した時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪の指通りがとても良好で、滑らかであると感じた場合。
1点:毛髪の指通りが良好で、まあまあ滑らかであると感じた場合。
0点:毛髪がきしみ、指通りが悪いと感じた場合。
◎:合計点が30点以上、かつ、0点がいない:毛髪がきしまず、指通り性が非常に良好な化粧料である。
○:合計点が30点以上、かつ、0点が1人又は2人:毛髪の指通り性が良好な化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満:毛髪の指通り性がやや良好な化粧料である。
×:合計点が20点未満:毛髪がきしみ、指通り性が悪い化粧料である。
20名の男女(25〜47才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた頭髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、タオルドライ後2時間乾燥した時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪のまとまり性が良好であると感じた場合。
1点:毛髪のまとまり性がまあまあであると感じた場合。
0点:毛髪のまとまり性が悪いと感じた場合。
◎:合計点が30点以上、かつ、0点がいない:毛髪のまとまり性が非常に良好な化粧料である。
○:合計点が30点以上、かつ、0点が1人又は2人:毛髪のまとまり性が良好な化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満:毛髪のまとまり性がやや良好な化粧料である。
×:合計点が20点未満:毛髪のまとまり性が悪い化粧料である。
※2:臭化ステアリルトリメチルアンモニウム
※4:ステアリルアルコール
※5:グリコシルトレハロース、表中の数字は「トルナーレ」(株式会社林原生物化学研究所製、登録商標)に含まれるグリコシルトレハロースの含有量を表す。(トルナーレ中約47%)
※6:「WIRBRIDE CP−9」(日油株式会社製)、式2中の基や数値は以下のとおりである。
なお、(E)成分を構成する(e−1)、(e−2)および(e−3)の各式中の基は以下のとおりであり、式3中のR7およびR8が下記表4記載の単量体20モル%と、式4中のR9およびYが下記表4記載の単量体40モル%と、式5中のR10、LおよびL1が下記表5記載の単量体40モル%から得られる共重合体である。
Claims (2)
- (A)式1で示される第4級アンモニウム塩を0.4〜4質量%、(B)炭素数が14〜22の直鎖のアルコールを1〜8質量%、(C)グリコシルトレハロースを0.5〜8質量%、(D)式2で示されるポリアルキレングリコール誘導体を0.3〜5質量%を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
- (E)(e−1)式3で示される単量体5〜90モル%と、(e−2)式4で示される単量体5〜90モル%と、(e−3)式5で示される単量体3〜80モル%とから得られる共重合体を0.005〜0.5質量%含有する請求項1記載の毛髪化粧料。
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