JP5756123B2 - 液体の吸収能が向上したハイドロゲルマトリックス - Google Patents

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Description

本発明は、創傷被覆材、特に、肉芽形成期および上皮化期における創傷治療手段としての創傷被覆材に関する。これらの創傷被覆材は、特に、創傷の湿潤療法に使用することができる。
皮膚創傷の治癒は、皮膚上皮ならびに結合組織および支持組織の再生能力に基づく。再生自体は、治癒プロセスを段階的に進行させる細胞活動が互いに係わり合った複雑な事象を特徴とする。従って、文献には、創傷の種類に関係なく3つの主要な創傷治癒段階が記載されている。これには、止血および創傷清浄化のための炎症期または滲出期(第1期、清浄化期)、肉芽組織形成のための増殖期(第2期、肉芽形成期)、ならびに上皮化および瘢痕形成のための分化期(第3期、上皮化期)が含まれる。
各創傷治癒段階を促進するための多数の提案が文献に記載されている。特に、ハイドロゲルを有する創傷被覆材もかなり以前から専門文献の多数の論文や特許文献の対象となっている。例えば、欧州特許第455324B1号明細書、欧州特許第528091B1号明細書、欧州特許第567704B1号明細書、または欧州特許第630629B1号明細書には、様々な構成の透明ハイドロゲル創傷被覆材が記載されている。これらの一部多層創傷被覆材は、熱傷を治療するため、創傷接触層として含水または乾燥ハイドロゲルを含む。
欧州特許第0426422B1号明細書は、ポリ尿素/ポリウレタン共重合体をベースにするハイドロゲルを有する創傷ドレッシング材を開示している。前述の組成物は、多価アルコールを15〜30重量%含有する。イソシアネートの反応基対アミン基の比は、欧州特許第0426422B1号明細書に記載のハイドロゲル組成物では約0.63〜1.40である。好ましいと称されている実施形態によれば、その比は1.23である。欧州特許第0426422B1号明細書に記載の組成のハイドロゲルを含有する創傷被覆材は、Hydrosorb(登録商標)(Paul Hartmann Ag、ドイツ)の名称で上市されている。創傷被覆材は、48時間後、自重の約2倍の量の液体を吸収することができる。
さらに、国際公開第02/38097A1号パンフレット、国際公開第02/47761A1号パンフレット、国際公開第03/011352A1号パンフレット、国際公開第03/086255A1号パンフレット、国際公開第2004/052415A1号パンフレット、または欧州特許出願公開第1658865A1号明細書には、ハイドロゲルおよびポリマーフォームを含む創傷被覆材が記載されている。
本出願人の特許出願である、独国特許出願公開第102008031183.9号明細書(EPC第54条(3)の意味において従来技術である)に、第1の層としての創傷接触層を1つと、親水性ポリウレタンフォームを含む吸収層としての第2の層を少なくとも1つ有する多層創傷被覆材が記載されている。創傷接触層は、ポリ尿素/ポリウレタン共重合体をベースにするハイドロゲルであってもよい。独国特許出願公開第102008031183.9号明細書の実施例は、プロピレングリコールを17.5重量%含むハイドロゲルを開示しており、前述のハイドロゲル中のイソシアネートの反応基対アミン基の比は1.23である。
最近の創傷治療では、創傷の治癒を早め、自然な創傷治癒プロセスを促進する創傷被覆材が要求されている。その場合、適切な創傷被覆材は、様々な望ましい特性を合わせ持っていなければならない。非常に優れた皮膚および組織適合性の他に、創傷被覆材は創傷治癒を促進する湿潤環境を確保しなければならず、過剰な液体は吸収されなければならない。さらに、創傷被覆材は非外傷性を有していなければならない、即ち、創傷被覆材は、ドレッシング材交換時に、再生した創傷組織を損傷することなく除去できなければならない。創傷治癒には湿潤環境が好ましく、アルカリ性のpH値、特に8より大きいpH値は回避されなければならない。同時に、創傷領域から過剰な液体が排出される場合、創傷被覆材によって吸収されなければならない。さもなければ、過剰な液体または創傷滲出液により、創傷周縁の浸軟が起こるおそれがある。実務上、医師または看護師などの使用者は、創傷被覆材ができるだけ高い吸収能を有することを望むことが多い。
従って、本発明の課題は、ポリ尿素/ポリウレタン共重合体ハイドロゲルマトリックスを有する前述のおよび市販の創傷被覆材から出発し、改善された創傷被覆材を提供することである。特に、本発明の課題は、肉芽形成期および/または上皮化期における創傷治癒のために使用できる、改善された創傷被覆材を提供することである。さらに、正常で自然な創傷治癒過程を経ることができるように創傷の病理学的状態に影響を及ぼす非外傷性創傷被覆材を提供する。このために、創傷被覆材は十分量の湿気を創傷に供給すると同時に、創傷に適した中性点付近のpH値を有していなければならない。特に、創傷被覆材が高い液体吸収能を有することが望ましい。
これらの課題を解決するために、請求項1に記載の多層創傷被覆材を提案する。それによれば、本発明の多層創傷被覆材は、ハイドロゲルマトリックスを含む吸収層としての第1の層と、第1の層の創傷に面しない面に設けられている少なくとも1つの第2の層とを含み、ハイドロゲルマトリックスがプロピレングリコール54〜60重量%、イソホロンジイソシアネート末端基を有するプレポリマー(以下、「イソシアネート」と称する)とポリエチレンオキサイドをベースにするジアミンを合計38〜42重量%、無機塩化物0〜5重量%、および水残部を含み、イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比を1.25〜1.35とすることを特徴とする。
第2の層は、別の吸収層、液体分配層、または支持体層であってもよい。
提案される多層創傷被覆材は、ハイドロゲルが:
a)多価アルコールとしてプロピレングリコールを含み、
b)特に選択された量のプロピレングリコールを含み、
c)イソホロンジイソシアネート末端基を有するプレポリマーとポリエチレンオキサイドをベースにするジアミンを特定の選択された分率で含み、このとき、
d)イソシアネートの反応基(「NCO」)とジアミンのアミン基(「NH 」)はある一定の比(「NCO:NH 」)で存在しなければならない、
という組成を有する場合、従来技術から既知のポリ尿素/ポリウレタン共重合体ハイドロゲルマトリックスと比較してかなり向上した液体吸収能と創傷治癒を促進するpH値とを併せ持つハイドロゲルマトリックスを得ることができるという意外な発見に基づく。
さらに、組成物は、有機塩化物0〜5重量%、および水残部を含む。
このようなハイドロゲルマトリックスを有する本発明の創傷被覆材は、さらに、創傷部位および周囲の皮膚に対する粘着性を有することができ、それによってドレッシング材を当てることが容易になり得る。
プロピレングリコール54〜60重量%、イソホロンジイソシアネート末端基を有するプレポリマーとポリエチレンオキサイドをベースにするジアミンを合計38〜42重量%、無機塩化物0〜5重量%、好ましくは0.5〜1.5重量%、および水残部を含み、イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比が1.25〜1.35であるハイドロゲルマトリックスは、自然な創傷治癒を促進する中性点付近のpH値(例えば、pH値7.48)を有する。さらに、ハイドロゲルマトリックスは、高い液体吸収能を有する。例えば、48時間後に、自重の5.2倍の量の脱イオン水を吸収することができる。同様に、ハイドロゲルマトリックスは、創傷と直接接触するとき、創傷部位に対する粘着性を有することが分かった。ドレッシング材を当てることが容易になるため、創傷部位に対する粘着性(英:Tack(タック))があることが望ましい。タック(創傷および周囲の皮膚に対する粘着性)を評価するため、本発明に関して実施される広範にわたる試験では1〜5の相対スケールを採用した。評価は、様々な製品の人差し指とゲルとの間での粘着性に基づく1人の主観的印象に基づいて行った。その場合、1人が市販の製品を5つのカテゴリーに分類した。その場合、タック1は、創傷被覆材が健康な皮膚に粘着しないことを意味し、タック5は、非常に高い粘着性を意味する。タック5はあまり望ましくないが、その理由は、このように粘着性の強い創傷被覆材は、例えば、ドレッシング材交換時に、創傷周縁を損傷するおそれがあるからである。本発明で開示されるハイドロゲルマトリックスは、低い粘着性(例えば、値2の粘着性)を有することができる。
ハイドロゲルマトリックスの望ましい特性を得るために、ハイドロゲルマトリックス組成物は、一方では、54〜60重量%のプロピレングリコール分率を有することが重要である。これは、従来技術で一般的に記載されている組成物と比較して、プロピレングリコールの含有率がかなり高い。他方、本組成物は、イソホロンジイソシアネート末端基を有するプレポリマーとポリエチレンオキサイドをベースにするジアミンを合計38〜42重量%含むものとし、イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比が1.25〜1.35の範囲に調整されていなければならない。本発明で開示される組成から外れると、比較的好ましくない特性を有するハイドロゲル、例えば、望ましくないほど高い8より大きいpH値を有するハイドロゲル、吸収能が不十分なハイドロゲル、または十分に硬化しないハイドロゲルが得られることが分かった。
組成物がプロピレングリコール54〜60重量%、好ましくは56〜58重量%、およびイソホロンジイソシアネート末端基を有するプレポリマーとポリエチレンオキサイドをベースにするジアミンを合計38〜42重量%、好ましくは39〜41重量%含み、イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比が1.27〜1.33の範囲に、理想的には1.29〜1.31に調整されている場合、特に有利なハイドロゲルを得ることができる。さらに、組成物は、無機塩化物を0〜5重量%、好ましくは0.5〜1.5重量%、理想的には0.9重量%含み、好ましくは無機塩化物は塩化ナトリウムである。このようなハイドロゲルは、吸収能、pH値、および安定性に関して優れた特性を有する。ハイドロゲルは、さらに、ハイドロゲルを創傷接触層として使用する場合に望ましい、皮膚に対する粘着性を有することができる。
ハイドロゲルを得る方法は、まず、水、プロピレングリコール、およびNaClを混合し、その後、均一な溶液が得られるまで、撹拌しながら溶融したアミンを添加する。その後、イソシアネートを添加する。ゲルは、非常に迅速に、一般にほんの数分で、例えば、10分で硬化し、十分な安定性を有する。望ましい場合、イソシアネートの添加後に組成物を冷却することにより、硬化を遅延させることができる。イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比は、一般的な方法で、使用される出発物質の分子量に基づき物質の品質(純度)を考慮して計算し、調整することができる。イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比をできるだけ正確に調整するため、イソシアネートを添加する前に、水、プロピレングリコール、NaClおよびジアミンからなる混合物のアミン含有量を正確に測定することが有利である。アミン含有量の測定には、一般的な分析方法を使用することができる。イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比は、測定されたアミン含有量を考慮し、添加されるイソシアネートの量に基づいて、1.25〜1.35、好ましくは1.27〜1.33、理想的には1.29〜1.31の値に調整することができる。イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比を1.30に調整すると、特に有利なゲルが得られる。
次の組成:
プロピレングリコール57重量%
ポリエチレンオキサイドをベースにするジアミン、例えば、Jeffamine ED−2003、15.3重量%
NaCl0.9重量%
イソシアネート、例えば、Aquapol PI−13000−3、24.7重量%
水残部
を有するハイドロゲルマトリックスを有する第1の層は、本発明の多層創傷被覆材に特に適していることが判明した。
この組成物では、イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比は1.30である。
ハイドロゲルマトリックスと、第1の層の創傷に面しない面に設けられている少なくとも1つの第2の層とを含む本発明の多層創傷被覆材は、予想外に高い液体吸収能を有する。
前述の組成を有する厚さ0.8mmのハイドロゲルマトリックスと、支持材として形成されている第2の層とを含む多層創傷被覆材の一実施形態は、48時間後、自重に基づいて約5.2倍の量の水を吸収することができる。ハイドロゲル組成物は、その場合、プロピレングリコール57重量%、Aquapol PI−13000−3(イソシアネート)約24.7重量%、Jeffamine ED−2003(ポリエチレンオキサイドをベースにするジアミン)15.3重量%、NaCl0.9重量%、および水残部(約3重量%)を含む。イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比は1.30に調整される。その場合、イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比は、一般的な方法で、使用される出発物質の分子量に基づき物質の品質(純度)を考慮して計算し、調整することができる。その比をできるだけ正確に1.30の値に調整するため、水、プロピレングリコール、NaClおよびジアミンからなる溶液のアミン含有量を測定し、それに応じてイソシアネートの量を変えることが有利である。その場合、前述のイソシアネート量、例えば、Aquapol24.7重量%に対して僅かなずれしか生じ得ない。このようなハイドロゲルマトリックスを有する創傷被覆材は、自然な創傷治癒を促進するpH値7.48を示す。さらに、創傷被覆材は皮膚に対する粘着性が小さく、その粘着性はタック2と評価された。
多層創傷被覆材の少なくとも1つの第2の層は、別の吸収層、液体分配層、または支持体層である。好ましくは、少なくとも1つの第2の層は、支持体層である。この支持体層は、様々な材料からなってもよい。一般的に、創傷被覆材には、繊維支持材、不織布、ポリマーフィルムまたはポリマーフォームが使用される。この支持体層は、ハイドロゲルマトリックスを含む第1の層に直接接触しても、間接的に接触してもよい。直接接触する場合、支持体層は、ハイドロゲルマトリックス上に直接積層され、それに対して、間接的に接触する場合、支持体層は接着剤によってハイドロゲルマトリックス上に設けられる。その場合、接着剤は、支持体層と吸収層との間に全面的に塗布されても、または一部の領域だけに塗布されてもよい。
本発明の創傷被覆材の支持体層として、特にポリマーフィルムまたはポリマーフォームを使用することができる。不透水性であり、且つ高い水蒸気透過率を有するポリマーフィルムまたはポリマーフォームがとりわけ好ましい。これについて、特に、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテルウレタン、ポリエステルウレタン、ポリエーテル−ポリアミド共重合体、ポリアクリレート、またはポリメタクリレートから製造されるフィルムまたはフォームが適している。特に、支持体層として、不透水性で水蒸気透過性のポリウレタンフィルムまたは不透水性で水蒸気透過性のポリウレタンフォームが適している。特に、ポリマーフィルムとして、ポリウレタンフィルム、ポリエステルウレタンフィルム、またはポリエーテルウレタンフィルムが好ましい。しかし、とりわけ、厚さ15〜60μm、特に20〜40μm、とりわけ好ましくは25〜30μmのポリマーフィルムも好ましい。創傷被覆材のポリマーフィルムの水蒸気透過率は、好ましくは300g/m/24時間以上、特に1000g/m/24時間以上、とりわけ好ましくは2000g/m/24時間以上である(DIN EN 13726に従って測定、直立(upright))。
特に好ましい実施形態では、このフィルムは、水密で粘着性の周縁部を有する。この周縁部により、確実に、創傷被覆材を所定の場所に貼付し、固定することができる。さらに、シートと治療される面の周囲の皮膚との間から液体が漏出することを確実に防止することができる。フィルムに20〜35g/mで薄く塗布した場合の水蒸気透過率(DIN EN 13726に従って測定、直立)が400g/m/24時間以上、好ましくは1000g/m/24時間以上である接着剤が、特に好ましいと考えられる。
その場合、本発明の創傷被覆材の第2の層は、格子が印刷されている支持体層であってもよく、ここで支持体層は第1の層と直接接触している。格子の印刷は、処置する医師または医療従事者が創傷を評価すること、例えば、創傷のサイズの測定を容易にすることができる。
以下で、本発明に関して、特記しない限り、ある成分の含有率はいずれも、その成分を含む構成材料の重量に基づく重量パーセント(重量%)で示すものと理解されたい。
ハイドロゲルマトリックスは、特に、多価アルコールであるプロピレングリコールを54〜60重量%含む。特に、ハイドロゲルマトリックスは、プロピレングリコールを56〜58重量%、とりわけ好ましくはプロピレングリコールを57重量%含む。このアルコールは、湿気付与剤(Feuchtigkeitsspender)として非常に適しており、従って創傷周囲の皮膚に対してケア成分となる。
さらに、ハイドロゲルマトリックスは、イソホロンジイソシアネート末端基を有するプレポリマーとポリエチレンオキサイドをベースにするジアミンを合計38〜42重量%、好ましくは39〜41重量%、特に40重量%含む。
同時に、本発明には、イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比が1.25〜1.35であることが重要であるが、その理由は、例えば、ハイドロゲルの安定性などの他の特性を損なうことなく、ハイドロゲルマトリックスの望ましい高い吸収能と有利なpH値が得られるのは、そのような場合に限られるからである。好ましくは、イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比は1.27〜1.33、特に1.29〜1.31とする。特に有利には、イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比は1.30である。
さらに、ハイドロゲルマトリックスは少なくとも1種類の無機塩化物を含んでもよい。これに関して、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、またはこれらの混合物が特に適している。これらの塩は、創傷から放出された創傷血清中の電解質混合物を特によく模倣している。従って、これらの塩を含むハイドロゲルマトリックスは、ハイドロゲルと創傷滲出液の浸透圧比が類似しているため、特に創傷治癒を促進する環境を創傷に提供する。
ここで、ハイドロゲルマトリックスは、少なくとも1種類の無機塩化物を0〜5重量%含んでもよい。特に、ハイドロゲルマトリックスは、無機塩化物を0.1〜3重量%、とりわけ好ましくは無機塩化物を0.5〜1.5重量%含む。塩化ナトリウムを0.9重量%含有するハイドロゲルマトリックスが非常に好ましいことが判明した。
プロピレングリコール37〜43重量%、イソホロンジイソシアネート末端基を有するプレポリマーとポリエチレンオキサイドをベースにするジアミンを合計12〜16.5重量%、無機塩化物0.5〜1.5重量%、および水残部を含み、イソシアネートの反応基対ジアミンのアミン基の比が1.25〜1.35であるハイドロゲルマトリックスは、1g/g以上、10g/g以下の自由吸収量A(DIN EN 13726−1(2002)に従って測定)を有する。ハイドロゲルマトリックスは、非刺激性、液体吸収性、クッション性を有し、細菌から保護する皮膚のような手段を提供し、ひいては、創傷接触層として特に好適である。

本発明によれば、第1の層は好ましくは創傷接触層である。ここで、創傷接触層とは、使用時に創傷面と直接接触し得る層と理解される。その場合、ハイドロゲルマトリックスは、治療される創傷に関する様々な機能を果たすことができる。創傷接触層としてのハイドロゲルマトリックスは、創傷治癒を促進する環境を提供することができる。さらに、ハイドロゲルマトリックスは、創傷に湿気を供給すると同時に、余分な液体を吸収することができる。同様に、中性点付近のpH値、例えば、pH値7.5も、創傷治癒を促進する環境を提供する。さらに、ハイドロゲルマトリックスは、損傷を受け易い創傷面を剪断力から保護することができる。最後に、ハイドロゲルマトリックスは、創傷被覆材に創傷部位に対するある一定の粘着性を付与することができる。これによってドレッシング材を当てることが容易になる。
ハイドロゲルマトリックスを含む第1の層は、ハイドロゲルマトリックスの他に、少なくとも1つの別の層、例えば、ポリマーフィルム、ハイドロコロイドマトリックス、ポリマー網状構造物、不織布、または接着剤を含んでもよい。少なくとも1つの別の層は、使用時に創傷に面しない面に存在してもよい。本発明のこの実施形態によれば、創傷接触層は少なくとも1つの別の層によって形成される。本発明の別の実施形態によれば、第1の層と第2の層との間に別の層が存在してもよい。
本発明の有利な実施形態によれば、創傷被覆材は、ハイドロゲルマトリックスを含む創傷接触層としての第1の層を含み、ハイドロゲルマトリックスの層厚は0.4〜5mm、好ましくは0.6〜2.5mm、特に0.8mmである。さらに、1.35mmおよび2.0mmの層厚が非常に有用であることが判明したが、その理由は、このような創傷接触層を含む創傷被覆材では、高い液体吸収能が達せられるからである。前述の層厚を有する、特に0.6〜2.0mmの層厚を有するハイドロゲルマトリックスは、塗布し過ぎることなく、十分な量の液体または創傷滲出液を取り込むことができる。これらの層厚は、創傷接触層のどの位置でも等しくなっていてもよく、または、創傷接触層の異なる領域で異なる値を取ってもよい。
さらに好ましくは、ハイドロゲルマトリックスは、構造、特に直線状または円形の窪み、隆起、突起、または網目模様を含んでもよい。好ましくはこれらの構造は、ハイドロゲルマトリックス表面の、使用時に創傷に面する面に存在する。好ましくは、これらの構造は、ハイドロゲルマトリックスを完全には貫通しない。好ましくは、これらの構造は、ハイドロゲルマトリックスの厚さに基づいて2%以上、50%以下、特に5%以上、25%以下の深さを有する。
創傷接触層を保護するため、一般的に、使用時に創傷の方を向く創傷接触層の面に、適した被覆シートまたは剥離シートが貼付される。そのために、例えば、シリコーン処理ポリエチレンシートまたはシリコーン処理ポリエステルシートを使用することができる。剥離シートは、剥離シートの剥離を容易にする適切な補助手段、例えば、折り返すことにより形成された摘み部を含んでもよい。
本発明の他の発展的概念によれば、ハイドロゲルマトリックスと第2の層との間にバリア層を有する創傷被覆材も本発明の対象となる。このようなバリア層は、例えば、ポリマーフィルムを含んでもよい。
本発明の発展的概念によれば、ハイドロゲルマトリックスを含む創傷接触層としての第1の吸収層と、ポリマーフィルムを含む支持体層としての第2の層と、分配層とを含む多層創傷被覆材も同様に本発明の対象となる。特に、分配層は創傷接触層と結合している。このような創傷被覆材は、特に有利には、吸収層と支持体層との間に、親水性ポリウレタンフォームからなる分配層を有する。分配層により、取り込まれた創傷液を創傷被覆材の全面に、特に吸収層の上方に分配することが可能になる、即ち、創傷液は、z方向(創傷から支持体層の方に)だけでなく、x−y方向に(創傷被覆材の面上に)も取り込まれる。
他の有利な実施形態によれば、多層創傷被覆材は、創傷接触層としてハイドロゲルマトリックスを含む第1の層と、支持体層としての第2の層とを含み、第1の層と第2の層は互いに直接接触している。この実施形態でも同様に、前述の材料は全て支持体層として使用することができる。
本発明の他の有利な実施形態によれば、多層創傷被覆材は、使用時に創傷に面しない面に、さらに、例えば、独国特許出願公開第102005027656号明細書に記載されているような創傷文書シートを含む。
ここで、本明細書に記載した本発明の好ましい実施形態または代替の実施形態の特徴は、個々の好ましい特徴または代替の特徴に限定されるものではないことを強調しておく。むしろ、実施形態の組み合わせまたは代替の実施形態の個々の特徴の組み合わせも同様に本発明の一実施形態に含めることができる。同様に本発明は以下の図面の説明によって限定されるものではないことを理解されたい。
本発明の多層創傷被覆材(10)の一実施形態の断面図である。創傷被覆材(10)は、第1の吸収層(1)と支持体層(2)からなる。支持体層(2)は、第1の層(1)と直接接触していてもよく、または粘着剤層によって結合されていてもよい(図1には示していない)。使用時に創傷に面しない第2の層(2)の面に、さらに、好ましくは剥離補助手段を含む貼付シートが設けられていてもよい(図1には示していない)。第1の層(1)は、ハイドロゲルマトリックスからなる創傷接触層である。一般的に、ハイドロゲルマトリックスを含む創傷接触層(1)上に、保護層(剥離シート)、例えば、シリコーン処理ポリウレタンシートが設けられる(図1には示していない)。第2の層(2)は、図1に示す実施形態によれば、支持体層、例えば、ポリエチレンまたはポリウレタンからなる支持体層である。多層創傷被覆材(10)は、粘着性周縁を有してもよい、即ち、いわゆるアイランド型ドレッシング材として製造されてもよい(この図には示していない)。粘着性周縁は、例えば、粘着剤が塗布された支持体シート(2)によって形成されてもよく、それは創傷被覆材の周囲全体で吸収層(1)を超えて突出する。
A)ハイドロゲルの製造
ハイドロゲルを製造するため、次の水溶液および構成材料(構成材料A、B、C)を使用する:
Figure 0005756123
構成材料Aを製造するため、成分を混合し、塩が完全に溶解するまで撹拌する。構成材料Aを2℃に冷却する。
Figure 0005756123
水性構成材料Bを製造するため、固体のJeffaminを56℃で溶融し、予め入れておいた水に撹拌しながら添加する。構成材料Bを室温に冷却する。
Figure 0005756123
構成材料Cを室温にする。
調製した構成材料A、B、およびCを、回転式混合装置で均質化することにより互いに均質に混合し、準備した型枠内にできるだけ気泡が入らないように流延する。
Figure 0005756123
B)使用する他の材料
支持体層として、厚さ60μmの不透水性ポリウレタンフィルム(Fa.Exopack−Wrexham、英国)を使用する。このフィルムにアクリレートベースの粘着剤(感圧接着剤)を被覆し、この被膜の層厚は30μmである。このフィルムの水蒸気透過率MVTR(直立)は、1100g/m/24h(DIN EN 13726−1)である。
剥離シートとして、厚さ70μmの片面シリコーン処理LDPEシート、SKV1002タイプ(Fa.Deku Kunststofffabrik,Pommelsbrunn,ドイツ)を使用する。シリコーン処理面がゲルの方を向く。
C)創傷被覆材の製造
創傷被覆材(サンプル)を手で次の手順で製造する。
1.本発明の創傷被覆材を製造するため、第1の層として前述のA)で示すようなハイドロゲル組成物を調製する。この場合、ハイドロゲルは混合および均質化の後、直ぐにさらに処理されなければならない。ハイドロゲルマトリックスを形成するため、ゲルをポリウレタンシート上に流延する。
2.ゲル層の高さが0.8mmとなるように、ドクターブレードでゲルを分配する。
3.重合後、即ち、約10分後、創傷の方を向く面が保護されるように、ハイドロゲルを準備した剥離シート上に載せる(シリコーン処理面がゲルの方を向く)。
4.多層材料積層体から、辺の長さ10×10cmの創傷被覆材を打ち抜く。
このようにして製造した創傷被覆材は図1に記載の構成を有し、図1には剥離ライナーを示していない。
D)測定方法
脱イオン水の吸収能は、EN 13726−1に準拠して測定する。測定は37℃で行う。2.5×2.5cmの大きさの試験片をハイドロゲル層の中央から切り取る。被覆シートが存在する場合、それを剥離し、除去する。試料の重量を測定してビーカーに入れる。その後、40倍の量の脱イオン水を添加する。ビーカーを時計皿で覆う。48時間後、再び試料の重量を測定する。水の取り込みをゲル1g当たりの水gで計算する(g/g)。
本発明に関して、ハイドロゲルマトリックスのpH値は、ハイドロゲルを水に入れ、溶液のpH値を測定することによって求められる。この測定は室温(20℃)で行う。2.5×2.5cmの大きさの試験片をハイドロゲル層の中央から切り取る。被覆シートが存在する場合、それを剥離し、除去する。試料の重量を測定しビーカーに入れる。その後、12.5mlの脱イオン水を添加する。ビーカーを時計皿で覆う。24時間後、溶液から試料を取り出す。その後、20℃に調節した溶液にpH電極を浸漬する。表示される数値が安定になると直ぐにpH値を読み取る。
損傷していない皮膚に対する創傷被覆材の粘着性(タック)を評価した。この場合、1人が市販の製品を5つのカテゴリーに分類した。この場合、タック1は創傷被覆材が健康な皮膚に粘着しないことを意味し、タック5は、粘着性が非常に高いことを意味する。製造された創傷被覆材の人差し指とゲルとの間での粘着性に基づく1人の主観的印象に基づいて評価を行った。
E)創傷被覆材の特性
Figure 0005756123
実験1.3のハイドロゲルを有する創傷被覆材は、創傷治癒を促進するpH値7.51を有する。吸収能は、従来技術から既知のハイドロゲルと比較して向上している。創傷被覆材は、皮膚に対する表面粘着性を有していない。
実験2.9のハイドロゲルを有する創傷被覆材は、創傷治療に許容できない非常にアルカリ性のpH値約9を有する。さらに、創傷被覆材は、非常に高い吸収能とタック4を有する、即ち、創傷被覆材は皮膚によく付着し、容易に除去することができる。タックは望ましい範囲にある。創傷被覆材は、高い吸収能と有利なタックを有するにもかかわらず、pH値が好ましくないため、創傷治癒を促進する組織欠損部の治療に適していない。
実験2.27のハイドロゲルを有する創傷被覆材は、創傷治療に望ましいpH値7.30、即ち、中性点付近のpH値を有する。さらに、創傷被覆材は、高い液体吸収能とタック2を示す、即ち、皮膚に対する粘着性が小さい。創傷被覆材は、全体として、pH値と吸収能の非常に有利な組み合わせを有する。
ゲルが硬化しないため、実験2.1.7で試験した組成物から安定なハイドロゲルを得ることはできなかった。従って、それから多層創傷被覆材を製造することはできなかった。

Claims (10)

  1. a)ハイドロゲルマトリックスを含む吸収層としての第1の層と、
    b)前記第1の層の創傷に面しない面に設けられている少なくとも1つの第2の層と、
    を含む多層創傷被覆材であって、前記ハイドロゲルマトリックスが、プロピレングリコール54〜60重量%、イソホロンジイソシアネート末端基を有するプレポリマーとポリエチレンオキサイドをベースにするジアミンを合計38〜42重量%、無機塩化物0〜5重量%、および水残部を含み、前記イソシアネートの反応基対前記ジアミンのアミン基の比を1.25〜1.35とする創傷被覆材。
  2. 前記ハイドロゲルマトリックスが、プロピレングリコール56〜58重量%、およびイソホロンジイソシアネート末端基を有するプレポリマーとポリエチレンオキサイドをベースにするジアミンを合計39〜41重量%を含む、
    前記ハイドロゲルマトリックスは、自然な創傷治癒を促進する中性点付近のpH値を有する、
    前記ハイドロゲルマトリックスは、高い液体吸収能を有する、及び
    前記ハイドロゲルマトリックスは、低い粘着性を有することができる、
    請求項1に記載の創傷被覆材。
  3. 前記ハイドロゲルマトリックスが、プロピレングリコール57重量%、イソホロンジイソシアネート末端基を有するプレポリマー24.7重量%、ポリエチレンオキサイドをベースにするジアミン15.3重量%、塩化ナトリウム0.9重量%、および水残部を含む、請求項1または2に記載の創傷被覆材。
  4. 前記第2の層が支持体層である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の創傷被覆材。
  5. 前記第2の層が、ポリウレタン、ポリエーテルウレタン、ポリエステルウレタン、ポリエーテル−ポリアミド共重合体、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、またはこれらの混合物からなるフィルムまたはフォームである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の創傷被覆材。
  6. 前記第2の層は、格子が印刷されており、接着剤で被覆され、前記第1の層と直接接触しているポリマーシートである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の創傷被覆材。
  7. 前記創傷被覆材が、使用時に創傷に面しない前記創傷被覆材の面に別のポリウレタンシートを含む、請求項6に記載の創傷被覆材。
  8. 前記創傷被覆材が、使用時に創傷に面する前記創傷被覆材の面に剥離シートをさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の創傷被覆材。
  9. 前記創傷被覆材が、使用時に創傷に面しない前記創傷被覆材の面に貼付シートをさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の創傷被覆材。
  10. 前記創傷被覆材が文書シートをさらに含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の創傷被覆材。

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