JP5752901B2 - 眼内レンズ挿入器具 - Google Patents

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本発明は、眼内レンズを眼内に挿入するための眼内レンズ挿入器具に関する。
従来、白内障の手術方法の一つとして水晶体を摘出した後、水晶体の代わりとして折り曲げ可能な軟性の光学部と,眼内にて光学部を固定保持させるための支持部とで構成される眼内レンズを挿入する手法が一般的に用いられている。折り曲げ可能な眼内レンズの挿入には、インジェクターと呼ばれる眼内レンズ挿入器具が用いられる。インジェクターは内部に置かれた眼内レンズをプランジャーと呼ばれる押出棒にて、挿入部の先端に向けて押し出し、先端から送出させる(例えば、特許文献1参照)。このような従来のインジェクターは、押し出される眼内レンズの滑りを良くするために、押し出し前に粘弾性物質が内部に注入され、眼内レンズの押し出しを好適に行うようにしている。また、粘弾性物質は水晶体が取り除かれた嚢を膨らませ、眼内レンズを嚢内に設置し易くするためにも用いられる。
一方で、粘弾性物質の代わりに生理食塩水等の液体(眼灌流液)を用いることにより、安価に手間なく押し出し作業を行うことのできるインジェクターが提案されている。このようなインジェクターは、例えば、押出軸(プランジャー)の基端からインジェクター内部に液体を注入してインジェクター先端から液体を送り出す機構を備えるものや、インジェクター内部に液体を貯留するためのタンク部を備え、プランジャーの押し出しとともに液体を先端から送り出すものが知られている(特許文献2,特許文献3 参照)。このような液体を用いたインジェクターは、水晶体が取り除かれた嚢を生理食塩水等の液体を用いて膨らませたり、インジェクター内における眼内レンズの滑りを良くすることが可能である。
特開2006−333981号公報 特開2008−307394号公報 特開2009−291250号公報
しかしながら、特許文献2の挿入器具では、液を供給する装置をインジェクターに接続した状態で眼内レンズを挿入させる必要があり使い勝手が悪い。また、特許文献3の挿入器具においては、眼内レンズの押し出し動作に基づいて眼内への液の供給も行うため、眼内への液体の供給中に眼内レンズも押されてしまう可能性がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、生理食塩水等の液体を眼内レンズ挿入時の潤滑剤として使用可能な眼内レンズ挿入器具であって、用途に応じた使い分けを簡単に行う事が出来ると共に、使い勝手の良い眼内レンズ挿入器具を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 眼球に設けられた切開創に挿入する挿入部を先端に有する筒部本体と、該筒部本体内に前後方向に移動可能に設けられる押出手段であって,前記筒部本体内に置かれる眼内レンズを前記挿入部先端から押し出すための押出棒を有する押出手段と、を有する眼内レンズ挿入器具において、前記筒部本体とは別筐体であって、剛性を有する材料によって形成されると共に、内部に所定の液体または粘弾性物質が貯留されるシリンジの筒先を前記筒部本体に対して着脱可能に接続固定する接続部材を備え、前記接続部材は前記シリンジの筒先と嵌合するための開口を有する中空の筒部材であり、該中空を形成する前記接続部材の内部通路は前記筒部本体内を前後移動する前記押出棒の通路と繋がっており、前記接続部材は、前記筒部本体内に設けられた前記押出棒の押出方向と、前記シリンジ内に設けられた押出棒の押出方向とを一致させた状態で、前記筒部本体に対して前記シリンジを接続固定すると共に、前記筒部本体に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、用途に応じた使い分けを簡単に行う事が出来ると共に、使い勝手の良い眼内レンズ挿入器具を提供できる。
以下に本発明の実施の形態を図面に示しながら説明する。図1は眼内レンズの構成の説明図である。図1(a)は眼内レンズ1の正面図、図1(b)は眼内レンズ1の側面図である。眼内レンズ1は所定の屈折力を有する光学部2と、光学部2を眼内で支持するための一対の支持部3とから構成される。光学部2は、HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)等の単体、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの複合材料等、従来、折り曲げ可能な軟性の眼内レンズに用いられている材料から形成されている。また、支持部3はPMMA(ポリメチルメタクリレート)、ポリプロピレン等の従来眼内レンズの支持部として用いられる材料にて形成される。
なお、図1では、光学部2と,先端が自由端とされ細いループ形状(C字状、J字状)からなる支持部3とを別々に作成しておき、その後、一体化させることで得られる3ピース型の眼内レンズが例に示されている。これ以外にも、眼内レンズ10としては、前述した眼内レンズ材料を使用して、光学部2と支持部3とが、切削加工、モールディング加工等で一体的に形成される1ピース型の眼内レンズを用いることができる。
図2は本実施形態で使用する眼内レンズ挿入器具10の外観を示した概略外観図である。図2(a)は眼内レンズ挿入器具10を上方から、図2(b)は側方から見た状態を示している。また、図3に眼内レンズ挿入器具10等の内部構成を示した断面の模式図を示す。
眼内レンズ挿入器具10は、挿入部20(カートリッジ)と、挿入部20を先端に備える筒部本体30と、筒部本体30に対して前後方向に移動可能に取り付けられ眼内レンズ1を押し出すための押出部材40から構成されている。挿入部20には、先端に向かうに従いその内径が徐々に小さく(細く)なる領域を有したテーパ形状を有する挿入筒21と、蓋部材20aとが設けられている。眼内レンズ1は蓋部材20aの内側の開口から眼内レンズ挿入器具10の内部に載置される。眼内レンズ挿入器具10内に置かれた眼内レンズ1は、挿入筒21の内部を通ることにより小さく折り曲げられ、その先端22から送出される。
なお、挿入部20の内壁には、親水性の高分子材料からなる潤滑剤がコーティングされている。このような親水性の高分子材料としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸、酸化ポリエチレン、酸化ポリプロピレン等が使用される。これ以外にも、周知の親水性の高分子材料を用いることができる。
筒部本体30の側面には、外部から供給される生理食塩水等の液体(眼灌流液)を流入させるための開口部31と、押出手段40による眼内レンズ1の押出時に、術者の指で保持される鍔部(フランジ)32とが形成されている。なお、本実施形態では、開口部31は筒部本体30の押出方向に対して上側(上面)に形成されているが、これ以外にも開口部31は後述するシリンジ50との接続方向を考慮して、筒部本体30の側面、下面に形成することができる。
また、図3に示すように、筒部本体3の内側には、押出部材40の軸出しを行う軸出部23が形成されており、これにより、押出手段40の前後方向に移動に伴う軸ぶれが防止される。また、軸出部23よりも挿入部20側には、開口部31を介して外部から供給された生理食塩水等の液体(眼灌流液)又は粘弾性物質が流入される空間s1が形成されている。
押出部材40は、眼内レンズ1の押出時に術者により押圧される押圧部41と、押圧部41に接続され,押出部材40を空間内で移動させるための軸基部42と、軸基部42の先端に接続され,軸基部42よりも細い径で形成された押出棒43と、押出棒43の先端に形成され,眼内レンズ1の光学部の側面に当接される先端部44とから構成される。なお、押出棒43の長さは押出部材40を空間内で押し込んだときに、押出棒43の先端がカートリッジ20の先端22から十分に出るような長さとされる。
なお、空間s1と挿入部20の切換位置は、押出手段40の押出棒43と後述するシリンジ50から供給される液体が同時に通過できるような間隙に形成されている。これにより、押出手段40による眼内レンズ1の押出のタイミングと、シリンジ50による液体の供給のタイミングとを好適に切換えることができるようになる。
なお、液体を用いて眼内レンズの注入が行われる場合には、シリンジ(注射器)50が眼内レンズ挿入器具10内部に液体を供給するための注入器具として用いられる。ここで、図3にシリンジ50を押出軸に対して水平な断面で見たときの断面図が示されている。シリンジ50は、筒部本体51と、シリンジ50を術者の指で保持するための鍔部(フランジ)55と、筒部本体51内で液体(例えば、生理食塩水や眼灌流液)を貯留するための空間s2と、空間s2内を前後方向に移動可能に設けられた押出部材53と、空間s2から外部へと液体を流出させるための開口を有する筒先54とから構成されている。なお、押出部材53は液体の押出時に術者により押圧される押圧部53aと、押圧部53aに接続され空間s2の容積を狭くすることで液体を押し出すための押出棒53bとから構成される。
なお、以上のような構成のシリンジ50は、例えばJIS規格(JIST3210:減菌済み注射筒、又はISO594‐1:注射筒、注射針や他の医療用具も6%テーパーとの合致−パート1)にて、その筒先54の形状(サイズ)が定められているものが使用される。これ以外にも、市販のシリンジ又は眼内レンズ挿入器具10の仕様に合わせて設計されたシリンジを使用することができる。
また、眼内レンズ1の押出時に外部から液体(又は粘弾性物質)が供給される場合には、以上のような市販のシリンジ50と眼内レンズ挿入器具10とを接続するための接続部材60が用いられる。図3に接続部材60の断面図が示されている。本実施形態の接続部材60は、開口部31と嵌合する外形形状に形成された腕部62と、内径がシリンジ50の筒先54の外径に略一致される形状に形成された腕部63と、折り曲げ位置BとからなるL字型に形成されており、その内部は中空の筒型とされ、液体等が通過される貫通孔61が形成されている。
接続部材60の腕部62の先端が開口部31に接続(嵌合)され、シリンジの筒先54が腕部63の先端に取り付けられることで、シリンジ50の空間s2と眼内レンズ挿入器具10の空間s1とが接続部材60の中空(貫通孔61)を介して繋がり、空間s2内に貯留された液体が、貫通孔61を介して、眼内レンズ挿入器具10の空間s1へと流入されるようになる。
なお、本実施形態のようなL字型の接続部材60において、シリンジ50に接続される腕部63の長さd1は、筒先54の長さd3よりも長く形成されることが好ましい。このようにすると、筒先54全体が腕部63に取り付けられることで接続状態を安定させることができるようになる。
また、折り曲げ位置Bは、腕部62の一部が開口部31に接続された状態で、腕部63が押出部材40の押出軸に対して略平行となるようにその折り曲げ角度が決定されることが好ましい。このようにすると、眼内レンズ挿入器具10とシリンジ40の押出方向とが一致されるので取扱いがし易くなる。
更に、開口部31に接続される腕部62の長さd2は、眼内レンズ挿入器具10とシリンジ50とを押出軸が平行となるように並べたときに、眼内レンズ挿入器具10とシリンジ50が干渉しない長さであると共に、接続部材60で接続された眼内レンズ挿入器具10とシリンジ50とを術者が片手で保持できるような長さに設定されていることが好ましい。このようにすると、術者は指先の移動のみで押出部材40による眼内レンズ1の押出動作と、押出部材53による液体の供給動作と簡単に切換える事が出来るようになる。
なお、上記ではL字形状の接続部材60を例に挙げているが、これに限られるものではない。例えば、接続部材60は直線形状であっても良い。これ以外にも、接続部材は内部に液体を通過させるための貫通孔が形成されており、眼内レンズ挿入器具10の開口部31とシリンジ50の筒先54とが貫通孔を介して接続されるような構成になっていれば良い。
なお、眼内レンズ挿入器具10の開口部31は、眼内レンズ挿入器具10とシリンジ50とを接続部材60を介して接続した状態で、基端部側に引き出されたシリンジ50の押圧部53aと、基端部側に引き出された押圧部41の位置とが略等しくなる位置に形成されることが好ましい。これにより、術者はより押出部53aと押出部41による押出動作の切換えを簡単に行うことができるようになる。
以上のような、接続部材60はプラスチック、ポリカーボネイト、ABS樹脂、PVC(ポリ塩化ビニル)、アクリル、PEEK、シリコン等の樹脂又は合成樹脂によるモールド成形にて複数個が一度に作成される。また、これ以外にも接続部材60は耐水性の材料にて形成することができる。また、接続部材60がシリコン樹脂などの折り曲げ可能な材料で形成される場合には、接続部材60を直線形状に形成して、術者は柔軟な接続部材60を折り曲げることによって、眼内レンズ挿入器具10に対してシリンジ50を持ちやすい方向に位置させることができるようになる。
なお、上記では液体を使用して眼内レンズ1を眼内へ注入させる場合の構成を説明したが、粘弾性物質を用いる場合には、接続部材60を用いずに、眼内レンズ挿入器具10のみで眼内レンズ1の注入を行うことができる(なお、粘弾性物質の場合にも眼内レンズ挿入器具10とシリンジ50とを接続部材60にて接続させた状態で、シリンジ50から粘弾性物質を提供することもできる)。
以上のように、接続部材60を用いることで、眼内レンズ挿入器具10に対するシリンジ50の接続の有無を切換えることができ、眼内レンズ挿入器具10の術者の使い勝手を向上させることができるようになる。
次に、以上のような構成を備える眼内レンズ挿入器具10を用いた眼内レンズ1の押出時に、液体を用いる場合の動作を中心に説明する。図4に眼内レンズ挿入器具10とシリンジ50とを接続部材60を介して一体で用いる場合の動作の説明図を示す。
はじめに、術者(使用者)は、鑷子等を用いて眼内レンズ1を蓋部材20aの位置の開口から挿入部20内の所定位置に置き、押出部材40を筒部本体20の基端側へと引き出しておく。次に、術者はシリンジ50の空間s2を生理食塩水等の液体で満たすため、予め押出部材53を筒先54側へと十分に押し込んだ状態で、シリンジ50の筒先54を液体に浸し、押出部材53を基端側へと引き出す。これによって、空間s2内に液体pfを十分に貯留させる。
次に、術者は図4(a)に示すように、接続部材60の腕部62を眼内レンズ挿入器具10の開口部31へ取り付け、腕部63をシリンジ50の筒先54に取り付ける。これにより眼内レンズ挿入器具10とシリンジ50とを一体化させて、眼内レンズ挿入器具10とシリンジ50の両方を(フランジ32、55の位置で)片手で保持する。
以上のように眼内レンズ挿入器具10の用意ができたら、術者は患者眼の眼内圧を所定の圧力に維持して球形状を確保し、水晶体が取り除かれた嚢を膨らませる(前房確保する)ようにする。患者眼に形成された切開創に挿入筒21の先端22を差し入れ、図4(b)に示すように、シリンジ50の押圧部53aを押すと、押出棒53bによって空間s2の容積が狭められて空間s2内の液体pfが筒先54の開口から接続部材60の貫通孔61へと流出される。そして、貫通孔61を通過した液体phは、眼内レンズ挿入器具10の空間s1内に流れ込んだ後、挿入部20内へと流れ込むようになる。この時、液体phが挿入部20内を通ることにより、挿入部20内の内壁にコーティングされている潤滑剤が溶けて、眼内レンズ1が通過する通路の滑りが良くなる。そして、挿入部20内を流れた液体phが眼内へと流入されるようになる。
患者眼に液体pfが充填されて眼球(嚢)が十分に膨らんだ状態で、眼内レンズ1を眼内へと挿入させる。図4(c)に示すように、空間s1内で押出部材40が押されることで、先端部44が光学部2の側面に当接される。この状態から、更に押出部材40が押し込まれていくと、眼内レンズ1が挿入筒21の内壁に沿って、折り曲げられていく(丸め込まれていく)。
ところで、術者は眼内レンズ1を押し出しながら、眼内レンズ1の取り付け位置をより正確に決定させるために、切開創から入れられた挿入筒21の位置を調節することがあり、これにより、眼内の液体の一部が外部に出てしまうことがある。この場合、本実施形態では、術者が再び押出部材53を押すことによって、液体phをシリンジ50から眼内レンズ挿入器具01の空間s1を介して、眼内に注入させることで、再び眼内の形状(内圧)を適切に保つことができるようになる。この時、押出部材40の先端44が押し出し途中の眼内レンズ1に当接されているが、押出部材40と液体を押し出すための押出部材53とは各々独立しているため、術者は眼内レンズ1の押し出しの状態を変えることなく、液体pfのみを押し出すことができる。
前房確保された状態で、眼内での眼内レンズ1の取り付け位置が定まったら、術者は押出部材40によって眼内レンズ1を眼内へと押し出す。これにより、先端22から眼内レンズ1が眼内へと押し出され、光学部2が眼内で開放されると共に、支持部3が眼内から加えられる応力によって嚢に沿って配置され、眼内レンズ1が眼内で好適に保持されるようになる。
以上のように液体を用いる場合に、接続部材60を介して市販のシリンジ50と眼内レンズ挿入器具10とを接続させるだけで、簡単に眼内レンズの押出と液体の押出とを独立して使い分けることができるようになる。
なお、以上の説明では手術に液体を用いる場合を例に挙げて説明したが、術者によっては液体よりも粘弾性物質の使用を好む場合がある。また、被検者眼の状態によっても液体よりも粘弾性物質を用いる方が好ましい場合があると考えられる。
粘弾性物質を用いて眼内レンズの注入を行う場合には、術者は接続部材60及びシリンジ50を用いずに、眼内レンズ挿入器具10のみを使用する。なお、この場合には、図示を略す注射器にて眼内に粘弾性物質を供給して前房確保がされた状態で、挿入部20及び挿入筒21の内側に予め粘弾性物質が塗布された眼内レンズ挿入器具10の先端22が眼内に差し入れられる。そして、押出手段40の操作で眼内レンズ1の押出動作が行われる。
つまり、粘弾性物質が使用される場合には、眼内レンズ1の押出に不要な接続部材60(シリンジ50)が取り除かれて、より簡単な構成で眼内レンズ1の注入動作を行うことができるようになる。
これ以外にも、上述したように接続部材60を介して、眼内レンズ挿入器具10とシリンジ50とが接続された状態で、シリンジ50内の空間s2に粘弾性物質を貯留させることにより、押出手段40と押出手段53とによって、粘弾性物質と眼内レンズ1の押出動作とが独立して行われる用にしても良い。このようにすると、被検者眼への器具の取り付け回数が少なくなることで、より患者の負担を減らすことができるようになる。
以上のように、接続部材60の着脱のみで、同一種類の眼内レンズ挿入器具10を用いた眼内レンズの注入動作を用途に応じてより簡単な構成で行うことができるようになる。
なお、上記では眼内レンズ挿入器具10と接続部材60とが別部材にて形成されている場合が示されているが、これに限られるものでは無い。例えば、眼内レンズ挿入器具10の開口部31の位置に、上述したような接続部材60が一体で形成されていても良い。この場合、眼内レンズ挿入器具10と接続部材60とはモールド型によるモールド成形にて一体成形される。この場合にも、接続部材60へのシリンジ50の取り付けの有無を切換えるだけで、より簡単な構成での液体又は粘弾性物質による眼内レンズ1の押出を行うことができるようになる。
眼内レンズの構成の説明図である。 眼内レンズ挿入器具の概略外観図である。 眼内レンズ挿入器具等の内部構成を示した断面模式図である。 眼内レンズ挿入器具とシリンジとを用いた動作の説明図を示す。
10 眼内レンズ挿入器具
30 筒部本体
31 開口部
40 押出部材
43 押出棒
50 シリンジ
54 筒先
60 接続部材

Claims (1)

  1. 眼球に設けられた切開創に挿入する挿入部を先端に有する筒部本体と、
    該筒部本体内に前後方向に移動可能に設けられる押出手段であって,前記筒部本体内に置かれる眼内レンズを前記挿入部先端から押し出すための押出棒を有する押出手段と、
    を有する眼内レンズ挿入器具において、
    前記筒部本体とは別筐体であって、剛性を有する材料によって形成されると共に、内部に所定の液体または粘弾性物質が貯留されるシリンジの筒先を前記筒部本体に対して着脱可能に接続固定する接続部材を備え、
    前記接続部材は前記シリンジの筒先と嵌合するための開口を有する中空の筒部材であり、該中空を形成する前記接続部材の内部通路は前記筒部本体内を前後移動する前記押出棒の通路と繋がっており、
    前記接続部材は、前記筒部本体内に設けられた前記押出棒の押出方向と、前記シリンジ内に設けられた押出棒の押出方向とを一致させた状態で、前記筒部本体に対して前記シリンジを接続固定すると共に、前記筒部本体に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
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