JP2007519471A - 眼内レンズ注入器 - Google Patents
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- A61F9/00736—Instruments for removal of intra-ocular material or intra-ocular injection, e.g. cataract instruments
Abstract
一対のストレッチャー棒部(14,16)を有する装置(10)。可動式スライド部(12)が動くことにより、第二の棒部が第一の棒部に対して往復運動することができる間、第一の棒部は固定されたままである。本発明の装置は2つの構成要素を有する眼内レンズのリング部を伸張し挿入するのに便利である。
Description
本発明は、眼内レンズ(IOLs)に関し、より詳細には、IOLsを眼内に挿入するために使用する注入器に関する。
最も簡単に言えば人間の目は、角膜と呼ばれる透明な外側部を通して光が伝わって視力を提供するように機能し、網膜上の水晶体を通して結像するように機能する。結像の質は、目の大きさと形、そして角膜と水晶体の透明度を含んだ多くの要因によって決まる。
年齢と病気が水晶体の透明度の低下を引き起こすときは、網膜に伝えることができる光の減少により、視力が悪化する。この目の水晶体内の欠陥は、医学上、白内障として知られている。この病気の受け入れられている治療は、水晶体の外科的な除去と人工の眼内レンズ(IOL)によるレンズ機能の交換である。
初期のIOLsは、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などの硬いプラスティックで作られていたが、シリコン、ソフトアクリル、及び、ヒドロゲルで作られた柔軟で、折りたためるIOLsは、これらのソフトレンズが折りたためる、または、丸めることができ、比較的小さな切開でそれらを挿入できるので評判がよい。レンズを折りたたむ、又は、丸めるいくつかの方法が使用されている。評判のよい方法の一つは、レンズを折りたたみ、通常は柔らかいチッププランジャを用いて、レンズを目に挿入できる比較的小さな内径孔を備える注入カートリッジである。最も一般に使用されている注入カートリッジのデザインは米国特許第4,681,102号(バーテル)で図示されており、分割され、長手方向にヒンジで連結されたカートリッジを有している。類似のデザインが、米国特許第5,494,484号と第5,499,987号(フェインゴールド)、及び、第5,616,148号と第5,620,450号(イーグルらの)に図示されている。米国特許第4,681,102号の請求項を避けるために、いくつかの硬いカートリッジが調査されている。例えば、米国特許第5,275,604号(リーニッシュらの)、及び、第5,653,715(リッチらの)を参照。
これら先行技術の装置は、略長手方向に対称的で、通常、挿入カートリッジの口径にぴったりとはまる円筒形、または、フレアーの柔軟なチップを有するプランジャーを使用している。例えば、米国特許第4,681,102号(バーテル)と米国特許第4,919,130号(ストイらの)、及び、国際特許公報第WO96/29956号を参照することにより、それらの全ての内容は、本発明の明細書の中に盛り込まれる。その他のプランジャーは、IOLの端部をつかむためのフック形、または、フォーク形のチップを有している。例えば、米国特許第4,573,998号(マゾッコ)、第5,494,484号と第5,499,484号(フェインゴールド)、第5,616,148号と第5,620,450号(イーグルらの)、及び、第5,653,715号(リッチらの)を参照することにより、それらの全ての内容は、本発明の明細書の中に盛り込まれる。最近、商業的に導入されたあるプランジャーは、IOLがカートリッジ内を下方向に進む際にチップの周りに巻きつくように設計されている。例えば、米国特許第5,735,858号(マッカーらの)を参照することにより、それらの全ての内容は、本発明の明細書の中に盛り込まれる。
これらの対称的なプランジャーデザインが成果を挙げても、大きいチップは、通常は3.0mm、または、それ以上の比較的大きな切開を必要とする。それゆえに、3.0mmより小さい切開で使用できるように設計されたIOL注入器は引き続き必要とされている。
本発明は、一対のストレッチャー棒部を有する装置を備えることで、先行技術のレンズ注入器を改良する。可動式スライド部を動かすことにより、第二の棒部が、第一の棒部に対して往復運動する間、第一の棒部は固定されたままである。本発明の装置は2つの構成要素を有する眼内レンズのリング部を伸張し挿入するのに有用である。
従って、本発明の目的は一対のストレッチャー棒部を有するレンズ注入器を提供することである。
本発明の別の目的は、互いに対して動く一対のストレッチャー棒部を有するレンズ注入器を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、2つの構成要素を有する眼内レンズのリング部を伸張し挿入するのに有用なレンズ注入器を提供することである。
本発明の他の諸目的、特長、及び、有利点は、図面を参照すること、並びに、図面、及び、特許請求の範囲の記載から明らかになるであろう。
図1、図2a、及び、図2bから明らかなように、本発明による眼内レンズ注入器10は、通常ハンドピース部10、ストレッチャー棒部14、及び、ストレッチャー棒部16を有する。ハンドピース部10は往復式の親指スライド部12、ノーズピース部18、及び、可変長グリップ部20を有する。グリップ部20は使用者の手により快適になじむために伸縮されてもよい。親指スライド部12を往復に動かすと、ストレッチャー棒部16が、ストレッチャー棒部14に対して、対応する往復運動をするために、ストレッチャー棒部16はノーズピース部18を貫通し親指スライド部12に固定されているが、ストレッチャー棒部14はノーズピース部18に固定されている。親指スライド部12はどちらかの方向に、ばね付勢されてもよく、手動操作の他に、電子的、または、空気圧などにより作動させてもよい。ストレッチャー棒部14はフック部22を有し、ストレッチャー棒部16はフック部24を有している。ストレッチャー棒部14、及び、16は、チタン、ステンレス鋼、または、熱可塑性物質で作られているのが好ましい。
図2a、及び、図2bから明らかなように、眼内レンズ注入器10は、多数の部分から構成されるレンズのリング部26と組み合わせると最も有用である。適したレンズの一つが米国特許出願書第10/618,954号で記載されているが、特に、3ページの25行―28行と4ページの1行―14行、及び、図1、図2、と図3におけるレンズシステムの説明を参照することにより、それらの全ての内容は、本発明の明細書の中に盛り込まれる。リング部26は、それぞれストレッチャー棒部14と16上のフック部22と24で適当な位置に保持されている。親指スライド部12が動くことで、親指スライド部12の動く方向により、フック部24をフック部22に近づけたり遠ざけたりする。図2bで示されるように、フック部24をフック部22から遠ざけるとリング部が伸長する。リング部26の伸長により、リング部26の断面積は小さくなる。伸長時にリング部26は、できれば3mm、又は、より望ましくは2.00mm、または、それより小さい比較的小さい切開部を通じ、眼内に挿入することができる。図2aで最も良く示されているように、ストレッチャー棒部16は突出部17を有する。突出部17は、注入器10が目から離されるときにフック24が切開部に引っかかるのを防止する。
図3、及び、図4で最も良く表されているように、ストレッチャー棒部14’、及び、ストレッチャー棒部16’が同軸となり、フック部22’、及び、フック部24’を接近させたり遠ざけたりするために、ストレッチャー棒部16’が、スロット30内部でストレッチャー棒部14’内を往復するように、ストレッチャー棒部14’は、あるいは、ストレッチャー棒部16’を取り囲む中空管で構成されていてもよい。
図5、図6、及び、図7で最も良く表されているように、ストレッチャー棒部14”は、ストレッチャー棒部16”の先端より突き出ていても良い。そのような構成では、ストレッチャー棒部16”がストレッチャー棒部14”上を同軸に往復するように、ストレッチャー棒部14”は固定されていてもよい。ストレッチャー棒部14”は、フック部22”を有し、ストレッチャー棒部16”は、フック部24”、及び、突起部17”を有しているか、さもなければ、上述したものと類似の構造である。
本発明の一の実施形態について上述したが、これらの記載は例示と説明の目的のために提示されたものである。変形、変更、修正、及び、上記で開示されたシステム、及び、手段からの逸脱が、本発明の範囲と精神から逸脱することなく行われることができる。
Claims (7)
- 眼内レンズ注入器システムであって、
a)ノーズピース部を有するハンドピース部と
b)前記ノーズピース部に固定され、前記ハンドピース部より突出する第一のストレッチャー棒部と、
c)前記第一のストレッチャー棒部に対し第二のストレッチャー棒部が往復運動できるように、前記ノーズピース部を貫通し、前記ハンドピース部より突出し、前記ハンドピース部に取り付けられた第二のストレッチャー棒部と、を有するレンズ注入器システム。 - 前記ストレッチャー棒部がフック部を有する、請求項1に記載のレンズ注入器システム。
- 前記第一及び第二のストレッチャー棒部が同軸である、請求項1に記載のレンズ注入器システム。
- 前記第二のストレッチャー棒部が前記ハンドピース部上の親指スライド部に取り付けられている、請求項1に記載のレンズ注入器システム。
- 眼内レンズ注入器システムであって、
a)ノーズピース部を有するハンドピース部と
b)第一のフック部を有する第一のストレッチャー棒部と、
c)第二のフック部を有し、前記第一のストレッチャー棒部内に同軸に取り付けられている第二のストレッチャー棒部と、を有し、
前記第一及び第二のストレッチャー棒部が互いに対して往復運動できるように、前記第一及び第二のストレッチャー棒部が前記ハンドピース部に取り付けられている、レンズ注入器システム。 - 前記第二のストレッチャー棒部が前記ハンドピース上の親指スライド部に取り付けられている、請求項5に記載のレンズ注入器システム。
- 前記第一のストレッチャー棒部が前記ハンドピース部上の親指スライド部に取り付けられている、請求項5に記載のレンズ注入器システム。
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