JP5752847B1 - 設計支援プログラム及び構造計算プログラム - Google Patents

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Abstract

接合金物と柱部材の接合部が局所的に降伏することを防止し、かつ接合金物や柱脚構造の高額化を防止する柱脚構造の設計に用いることができる、設計支援プログラム及び構造計算プログラムを提供する。接合金物42が基礎コンクリート3から突出したアンカーボルト10に固定された柱脚部41と、接合金物42に接合された柱部材4を備えた柱脚構造40の設計に用いられる設計支援プログラム50であって、柱脚部41は柱部材4よりも先に降伏し、接合金物42の設計基準強度F1?は柱部材4の設計基準強度F2より小さく、設計支援プログラム50は、F1?をF2で除した値を柱部材4の曲げ耐力Mpに乗じて柱部材4の指標曲げ耐力Mp?を算出し、柱脚部41の曲げ耐力Mu?と指標曲げ耐力Mp?を比較し、柱脚部41の曲げ耐力Mu?が指標曲げ耐力Mp?よりも小さい場合に、柱脚部41の曲げ耐力Mu?を柱脚構造40の終局曲げ耐力Msとする。

Description

本発明は、基礎コンクリートの上方に配置された接合金物が、基礎コンクリート中から上方に突出したアンカーボルトの先端部に固定された柱脚部と、前記接合金物の上面にその下端部が接合された柱部材とを有する柱脚構造又はこの柱脚構造を備えた建築構造物の設計に用いられる、設計支援プログラム及び構造計算プログラムに関するものである。
図8から図10は、従来の構造計算プログラムと、この構造計算プログラムを用いた従来の構造計算装置を用いて設計された従来の柱脚構造2及びこの従来の柱脚構造2を備えた建築構造物について説明するために参照する図である。
従来の柱脚構造2は、図8に示すように、基礎コンクリート3上に設けられた柱脚部5と、この柱脚部5の接合金物6にその下端部が接合された鉄骨柱4(柱部材)とを備えて構成されていた。柱脚部5は、接合金物6と、モルタル8と、アンカーボルト10と、ナット部材12,14、座金16及び定着板18を有していた。
従来の柱脚構造2の柱脚部5は、表裏両面を有する平板状の接合金物6が、基礎コンクリート3の上方にモルタル8を介して設けられていた。この柱脚部5の接合金物6は、金属製であり、その上面6a(表面)に、図中上下方向に長さを有する鉄骨柱4の下端部が溶接により接合されていた。
ここで、図8中においては、説明の便宜上、鉄骨柱4の図中手前側の面に溶接部Wが描かれていないが、この図中手前側の面と裏側の面には、これらの面に隣接する2つの側面と同様に、溶接部Wが形成されている。この点は、図9や図10等の他の図面においても同様とする。
そして、基礎コンクリート3中からその上方に突出するアンカーボルト10の上端部が、接合金物6の周縁部のボルト挿通孔6b及び座金16の貫通孔を挿通していた。アンカーボルト10の上端部に形成されたオネジ部が、2つのナット部材12のメネジ部にねじ締結されることにより、鉄骨柱4は、その溶接部Wと、柱脚部5の接合金物6及びモルタル8を介して、基礎コンクリート3の上に立設して固定されていた(例えば、特許文献1参照)。
また、基礎コンクリート3中において、アンカーボルト10の下端部に形成されたオネジ部が、定着板18の厚さ方向に貫通する貫通孔に緩く挿通して、定着板18の上面側及び下面側においてナット部材14のメネジ部にねじ締結することにより、定着板18は、基礎コンクリート3中のアンカーボルト10の下端部に一体的に固定されていた。
また、他の従来の柱脚構造としては、上記接合金物6の代わりに、底板部と、その底板部上面の中央部がその周縁部より上方に高くなって、台状に形成された支持台部により構成され、その支持台部の上面に鉄骨柱の下端部が溶接により接合された、単なる平板状とは異なる接合金物を用いた柱脚構造があった(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に係る他の従来の柱脚構造は、基礎コンクリート中から上方に突出するアンカーボルトの上端部が、接合金物の底板部の周縁部の厚さ方向を貫通するボルト挿通孔に挿通して、アンカーボルトに形成されたオネジ部が、ナット部材のメネジ部にねじ締結することにより、鉄骨柱が、その溶接部と、柱脚部の接合金物及びモルタルを介して、基礎コンクリートの上に立設して固定されていた。
ところで、前記従来の柱脚構造2(図8参照)を備えた建築構造物は、図9に示すような、鉄骨柱4の両側面の接合金物6との一対の溶接部W間中央部の回転中心Oの周りに時計回り方向に、鉄骨柱4を回転させようとする大きな曲げモーメントMを発生させる荷重が加えられた場合には、柱脚構造2の鉄骨柱4と柱脚部5のうち、耐力の弱い方が先に降伏して塑性変形するようになっていた。
このような前記従来の柱脚構造2を備えた建築構造物において、柱脚部5を鉄骨柱4より先に降伏して塑性変形させるためには、柱脚部5の曲げモーメントMに対する耐力を鉄骨柱4のその耐力より小さくする必要があった。
ここで、鉄骨柱4の耐力(後述する曲げ耐力Mpや軸耐力Npを含む)は、鉄骨柱4の設計基準強度F2により定められるものであり、鉄骨柱4の設計基準強度F2が大きいほど鉄骨柱4の耐力は大きくなっていた。
これに対して、柱脚部5の耐力(後述する曲げ耐力Muや軸耐力Nuを含む)は、接合金物6の設計基準強度F1により定められるものではなく、接合金物6の強度やアンカーボルト10の強度、及び接合金物6の、モルタル8、アンカーボルト10、ナット部材12,14、座金16及び定着板18を介した基礎コンクリート3との定着性能により定められるものであった。
また、従来の柱脚構造2を、接合金物6の設計基準強度F1が鉄骨柱4の設計基準強度F2以上の柱脚構造2Aと、接合金物6の設計基準強度F1が鉄骨柱4の設計基準強度F2より小さい柱脚構造2Bの2つに区分けすると、従来は柱脚構造2Aの方が広く採用されていた。
なぜなら、上記従来の柱脚構造2Bにおける鉄骨柱4に対して、図10に示すように、鉄骨柱4の接合金物6との一対の溶接部W間中央部の回転中心Oの周りに時計回り方向に、鉄骨柱4を回転させようとする大きな曲げモーメントMを発生させる荷重が加わった場合には、鉄骨柱4と柱脚部5の接合金物6を繋ぐ溶接部Wが局部的に降伏して、溶接部Wが破断して鉄骨柱4と柱脚部5の接合金物6が互いに離隔してしまうおそれがあった。
他方、上記従来の柱脚構造2Aにおける鉄骨柱4に対して、図9に示すように、鉄骨柱4の接合金物6との一対の溶接部W間中央部の回転中心Oの周りに時計回り方向に、鉄骨柱4を回転させようとする大きな曲げモーメントMを発生させる荷重が加わった場合には、鉄骨柱4の接合金物6を繋ぐ溶接部Wの方が降伏する代わりに、鉄骨柱4が溶接部Wより上方の部分で時計回り方向に折れ曲がるので、溶接部Wが破断して鉄骨柱4と柱脚部5の接合金物6が互いに離隔するおそれはなかった。
このため、従来の柱脚構造2を備えた建築構造物を設計するに際して、接合金物6の設計基準強度F1は、鉄骨柱4の設計基準強度F2以上になっていた。
また、前記従来の柱脚構造2を備えた建築構造物は、従来の構造計算プログラムを用いた従来の構造計算装置によりその構造計算が行なわれていた。
ここで、構造計算プログラムは、建築構造物の規模や形状、建築構造物における柱脚構造及びその上方の上部構造を構成する梁や柱の材料や寸法、固定荷重・積載荷重などの各種荷重データ等の入力されたデータに基づいて、各種の耐力判定、許容応力度等計算や限界耐力計算等の建築基準法等が定める計算、及びそれらの合否判定を連続して行ない、それらの結果をすべて構造計算装置において表示及び/又は印刷させるものである。
そして、従来の構造計算装置は、従来の構造計算プログラム中に組み込まれた従来の設計支援プログラムにより、入力されたデータから、鉄骨柱4の曲げ耐力Mpや軸耐力Np、柱脚部5の曲げ耐力Muや軸耐力Nuなどの値が算出されて、鉄骨柱4の曲げ耐力Mpと柱脚部5の曲げ耐力Muのうち、その値が小さい方を柱脚構造2の終局曲げ耐力Msとしていた。
また、従来の構造計算装置は、従来の構造計算プログラムにより、上記従来の設計支援プログラムにおいて決定された終局曲げ耐力Msを合否判定の基準に用いて建築構造物の構造計算が行なわれていた。
特開2003−232078号公報 特開2003−336266号公報
近年、鉄骨柱4の高強度化が進み、鉄骨柱4の材料として設計基準強度F2の値が大きい高強度材料が用いられるようになってきた。このため、接合金物6の設計基準強度F1を鉄骨柱4の設計基準強度F2より大きくするためには、接合金物6の材料として設計基準強度F1の値が大きい高強度材料を用いなければならず、接合金物6の製造費用が高額化すると共に、この接合金物6を用いた従来の柱脚構造2の製造費用も高額化するという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、地震等により曲げモーメントを発生させる荷重が加えられた際に、接合金物と柱部材の接合部が局所的に降伏してその接合部が破断することを防止することができると共に、接合金物や柱脚構造の製造費用の高額化を防止することができる柱脚構造の設計に用いることができる、設計支援プログラム及び構造計算プログラムを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明による設計支援プログラムは、
基礎コンクリートの上方に配置された接合金物が、前記基礎コンクリートから上方に突出したアンカーボルトに固定された柱脚部と、前記接合金物の上面にその下端部が溶接により接合された柱部材とを備えた柱脚構造の設計に用いられる設計支援プログラムであって、
前記柱脚構造に加えられる荷重が増えていくと、前記柱脚部は前記柱部材よりも先に降伏するように設定され、
前記接合金物の設計基準強度は、前記柱部材の設計基準強度より小さく設定され、
前記設計支援プログラムは、
前記接合金物の設計基準強度を前記柱部材の設計基準強度で除した値を前記柱部材の曲げ耐力に乗じて前記柱部材の指標曲げ耐力を算出するステップと、
前記柱脚部の曲げ耐力と前記柱部材の指標曲げ耐力を比較するステップと、
前記柱脚部の曲げ耐力が前記柱部材の指標曲げ耐力よりも小さい場合に、前記柱脚部の曲げ耐力を前記柱脚構造の終局曲げ耐力とするステップを備えたことを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するために、本発明による構造計算プログラムは、
基礎コンクリートの上方に配置された接合金物が、前記基礎コンクリートから上方に突出したアンカーボルトに固定された柱脚部と、前記接合金物の上面にその下端部が溶接により接合された柱部材とを有する柱脚構造を備えた建築構造物の設計に用いられる構造計算プログラムであって、
前記柱脚構造に加えられる荷重が増えていくと、前記柱脚部は前記柱部材よりも先に降伏するように設定され、
前記接合金物の設計基準強度は、前記柱部材の設計基準強度より小さく設定され、
前記構造計算プログラムは、
前記接合金物の設計基準強度を前記柱部材の設計基準強度で除した値を前記柱部材の曲げ耐力に乗じて前記柱部材の指標曲げ耐力を算出するステップと、
前記柱脚部の曲げ耐力と前記柱部材の指標曲げ耐力を比較するステップと、
前記柱脚部の曲げ耐力が前記柱部材の指標曲げ耐力よりも小さい場合に、前記柱脚部の曲げ耐力を前記柱脚構造の終局曲げ耐力とするステップと、
前記柱脚構造の終局曲げ耐力を用いて前記柱脚構造を備えた建築構造物の構造計算を行うステップを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明による構造計算プログラムは、
基礎コンクリートの上方に配置された接合金物が、前記基礎コンクリートから上方に突出したアンカーボルトに固定された柱脚部と、前記接合金物の上面にその下端部が溶接により接合された柱部材とを有する柱脚構造を備えた建築構造物の設計に用いられる構造計算プログラムであって、
前記柱脚構造に加えられる荷重が増えていくと、前記柱脚部は前記柱部材よりも先に降伏するように設定され、
前記接合金物の設計基準強度は、前記柱部材の設計基準強度より小さく設定され、
前記構造計算プログラムは、
前記接合金物の設計基準強度を前記柱部材の設計基準強度で除した値を前記柱部材の曲げ耐力に乗じて前記柱部材の指標曲げ耐力を算出するステップと、
前記柱部材の指標曲げ耐力を前記柱脚構造の終局曲げ耐力として前記柱脚構造を備えた第1仮想建築構造物の構造計算を行うステップと、
前記柱脚部の曲げ耐力を前記柱脚構造の終局曲げ耐力として前記柱脚構造を備えた第2仮想建築構造物の構造計算を行うステップと、
前記第1仮想建築構造物と前記第2仮想建築構造物の互いの構造体耐力を比較するステップと、
前記第2仮想建築構造物の構造体耐力が前記第1仮想建築構造物の構造体耐力よりも小さい場合に、前記第2仮想建築構造物の構造体耐力を、前記柱脚構造を備えた建築構造物の構造体耐力とするステップを備えたことを特徴とするものである。
このような本発明の設計支援プログラムによれば、
基礎コンクリートの上方に配置された接合金物が、前記基礎コンクリートから上方に突出したアンカーボルトに固定された柱脚部と、前記接合金物の上面にその下端部が接合された柱部材とを備えた柱脚構造の設計に用いられる設計支援プログラムであって、
前記柱脚構造に加えられる荷重が増えていくと、前記柱脚部は前記柱部材よりも先に降伏するように設定され、
前記接合金物の設計基準強度は、前記柱部材の設計基準強度より小さく設定され、
前記設計支援プログラムは、
前記接合金物の設計基準強度を前記柱部材の設計基準強度で除した値を前記柱部材の曲げ耐力に乗じて前記柱部材の指標曲げ耐力を算出するステップと、
前記柱脚部の曲げ耐力と前記柱部材の指標曲げ耐力を比較するステップと、
前記柱脚部の曲げ耐力が前記柱部材の指標曲げ耐力よりも小さい場合に、前記柱脚部の曲げ耐力を前記柱脚構造の終局曲げ耐力とするステップを備えたことにより、
地震等により曲げモーメントを発生させる荷重が加えられた際に、接合金物と柱部材の接合部が局所的に降伏してその接合部が破断することを防止することができると共に、接合金物や柱脚構造の製造費用の高額化を防止することができる柱脚構造の設計に用いることができる。
また、本発明の構造計算プログラムによれば、
基礎コンクリートの上方に配置された接合金物が、前記基礎コンクリートから上方に突出したアンカーボルトに固定された柱脚部と、前記接合金物の上面にその下端部が接合された柱部材とを有する柱脚構造を備えた建築構造物の設計に用いられる構造計算プログラムであって、
前記柱脚構造に加えられる荷重が増えていくと、前記柱脚部は前記柱部材よりも先に降伏するように設定され、
前記接合金物の設計基準強度は、前記柱部材の設計基準強度より小さく設定され、
前記構造計算プログラムは、
前記接合金物の設計基準強度を前記柱部材の設計基準強度で除した値を前記柱部材の曲げ耐力に乗じて前記柱部材の指標曲げ耐力を算出するステップと、
前記柱脚部の曲げ耐力と前記柱部材の指標曲げ耐力を比較するステップと、
前記柱脚部の曲げ耐力が前記柱部材の指標曲げ耐力よりも小さい場合に、前記柱脚部の曲げ耐力を前記柱脚構造の終局曲げ耐力とするステップと、
前記柱脚構造の終局曲げ耐力を用いて前記柱脚構造を備えた建築構造物の構造計算を行うステップを備えたことにより、
地震等により曲げモーメントを発生させる荷重が加えられた際に、接合金物と柱部材の接合部が局所的に降伏してその接合部が破断することを防止することができると共に、接合金物や柱脚構造の製造費用の高額化を防止することができる柱脚構造の設計に用いることができる。
また、本発明の構造計算プログラムによれば、
基礎コンクリートの上方に配置された接合金物が、前記基礎コンクリートから上方に突出したアンカーボルトに固定された柱脚部と、前記接合金物の上面にその下端部が接合された柱部材とを有する柱脚構造を備えた建築構造物の設計に用いられる構造計算プログラムであって、
前記柱脚構造に加えられる荷重が増えていくと、前記柱脚部は前記柱部材よりも先に降伏するように設定され、
前記接合金物の設計基準強度は、前記柱部材の設計基準強度より小さく設定され、
前記構造計算プログラムは、
前記接合金物の設計基準強度を前記柱部材の設計基準強度で除した値を前記柱部材の曲げ耐力に乗じて前記柱部材の指標曲げ耐力を算出するステップと、
前記柱部材の指標曲げ耐力を前記柱脚構造の終局曲げ耐力として前記柱脚構造を備えた第1仮想建築構造物の構造計算を行うステップと、
前記第1仮想建築構造物における柱脚構造の終局曲げ耐力を前記柱脚部の曲げ耐力に変更した第2仮想建築構造物の構造計算を行うステップと、
前記第1仮想建築構造物と前記第2仮想建築構造物の互いの構造体耐力を比較するステップと、
前記第2仮想建築構造物の構造体耐力が前記第1仮想建築構造物の構造体耐力よりも小さい場合に、前記第2仮想建築構造物の構造体耐力を、前記柱脚構造を備えた建築構造物の構造体耐力とするステップを備えたことにより、
地震等により曲げモーメントを発生させる荷重が加えられた際に、接合金物と柱部材の接合部が局所的に降伏してその接合部が破断することを防止することができると共に、接合金物や柱脚構造の製造費用の高額化を防止することができる柱脚構造の設計に用いることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る設計支援プログラム50及び構造計算プログラム52、並びにこれらを用いた構造計算装置54により設計された柱脚構造40を示す一部断面側面図である。 図1に示す柱脚構造40において曲げモーメントMを発生させる荷重が加えられた状態を説明するための概念側面図である。 図1に示す柱脚構造40を備えた建築構造物の設計に用いられる構造計算装置54の概略構成図である。 図1に示す柱脚構造40を備えた建築構造物を設計する際に用いられる設計支援プログラム50のフローチャートである。 図1に示す柱脚構造40を備えた建築構造物を設計する際に用いられる構造計算プログラム52のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る設計支援プログラム50及び構造計算プログラム52、並びにこれらを用いた構造計算装置54により設計された柱脚構造70を示す一部断面側面図である。 図6に示す柱脚構造70を備えた建築構造物を設計する際に用いられる構造計算プログラム80のフローチャートである。 従来の構造計算プログラム、及びこれを用いた従来の構造計算装置により設計された従来の柱脚構造2,2A,2Bを示す一部断面側面図である。 図8に示す従来の柱脚構造2Aにおいて曲げモーメントMを発生させる荷重が加えられた状態を説明するための概念側面図である。 図8に示す従来の柱脚構造2Bにおいて曲げモーメントMを発生させる荷重が加えられた状態を説明するための概念側面図である。
以下、本発明に係る設計支援プログラム及び構造計算プログラム、並びにこれらを用いた構造計算装置により設計された柱脚構造及びこの柱脚構造を備えた建築構造物を実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1から図5は、本発明の第1の実施の形態に係る設計支援プログラム50及び構造計算プログラム52、並びにこれらを用いた構造計算装置54により設計された柱脚構造40及びこの柱脚構造40を備えた建築構造物について説明するために参照する図である。
以下、従来の構造計算プログラム、及びこれを用いた従来の構造計算装置により設計された前記従来の柱脚構造2及びこの従来の柱脚構造2を備えた建築構造物と同様の部分には同じ符号を付して説明し、従来と同様の構成についての重複する説明は一部を除き省略する。
本実施の形態における柱脚構造40は、図1に示すように、基礎コンクリート3上に設けられた柱脚部41と、この柱脚部41の接合金物42にその下端部が接合された鉄骨柱4(柱部材)とを備えて構成されている。柱脚部41は、接合金物42と、モルタル8と、アンカーボルト10と、ナット部材12,14、座金16及び定着板18を有している。
本実施の形態における柱脚構造40の柱脚部41は、平板状の接合金物42が、基礎コンクリート3の上方にモルタル8を介して設けられている。接合金物42は、金属製で、正方形状の表裏両面を有している。
この柱脚部41の接合金物42は、その上面42aに鉄骨柱4の下端部が突き当てられて、互いが溶接部Wにおいて溶接により接合されている。鉄骨柱4は、図1中上下方向に長さを有すると共に、中空の角筒状に形成されている。
そして、基礎コンクリート3中からその上方に突出するアンカーボルト10の上端部が、接合金物42の周縁部に形成されたボルト挿通孔42bに挿通している。
接合金物42より上方に突出した、アンカーボルト10の上端部に形成されたオネジ部が、座金16の貫通孔を挿通して、ナット部材12のメネジ部にねじ締結されることにより、鉄骨柱4は、その溶接部Wと、柱脚部41の接合金物42及びモルタル8を介して、基礎コンクリート3の上に立設して固定されている。
本実施の形態における柱脚構造40は、接合金物42の設計基準強度F1´が鉄骨柱4の設計基準強度F2よりも小さくなるように設定されている。
そして、本実施の形態における柱脚構造40は、その柱脚部41の曲げ耐力Mu´が、鉄骨柱4の指標曲げ耐力Mp´よりも小さくなるように設定されている。
ここで、柱脚部41の曲げ耐力Mu´は、前記従来の柱脚構造2における柱脚部5の曲げ耐力Muと同様に、接合金物42の強度やアンカーボルト10の強度、及び接合金物42の、モルタル8、アンカーボルト10、ナット部材12,14、座金16及び定着板18を介した基礎コンクリート3との定着性能により定められるものである。
これに対して、鉄骨柱4の指標曲げ耐力Mp´は、接合金物42の設計基準強度F1´を鉄骨柱4の設計基準強度F2で除した値を、鉄骨柱4の曲げ耐力Mpに乗じて算出されるものである。
本実施の形態における柱脚構造40は、その柱脚部41の曲げ耐力Mu´を鉄骨柱4の指標曲げ耐力Mp´よりも小さくすることにより、鉄骨柱4に対して、図2に示すように、接合金物42との一対の溶接部W間中央部の回転中心Oの周りに時計回り方向に、大きな曲げモーメントMを発生させる荷重が加わった場合には、鉄骨柱4と接合金物42とを繋ぐ溶接部Wが局部的に降伏して溶接部Wが破断することなく、接合金物42が降伏して塑性変形するようになっている。
このような本実施の形態における柱脚構造40を備えた建築構造物は、図3に示すような、設計支援プログラム50と構造計算プログラム52等を用いる構造計算装置54によりその構造計算が行なわれ、各々の部材の寸法などが決定されている。
構造計算装置54は、記憶部56と、演算処理部58と、制御部60と、入力部62と、出力部64を備えて構成されている。そして、構造計算装置54には、その入力部62に入力手段66が着脱可能に接続され、その出力部64に出力手段68が着脱可能に接続されている。
構造計算装置54の記憶部56は、設計支援プログラム50や構造計算プログラム52、建築構造物の規模や形状、建築構造物における柱脚構造40及びその上方の上部構造を構成する梁や柱の材料や寸法、固定荷重・積載荷重などの各種荷重データ等のパラメータが記憶されている。
構造計算装置54の演算処理部58は、設計支援プログラム50や構造計算プログラム52に従って、各種の耐力判定、許容応力度等計算や限界耐力計算等の建築基準法等が定める計算及びそれらの合否判定を連続して行なう。
構造計算装置54の制御部60は、記憶部56と、演算処理部58と、入力部62に接続された入力手段66及び出力部64に接続された出力手段68の間の信号やデータのやりとりの制御や、設計支援プログラム50や構造計算プログラム52に沿って、演算処理部58の制御等を行なう。
構造計算装置54の入力部62に接続される入力手段66としては、キーボードやマウス等の指示、入力手段等がある。また、構造計算装置54の入力部62には、外部記憶装置等の情報端末又は通信ケーブル等が接続されて、構造計算装置54の外部から記憶部56にデータを転送することができる。
また、構造計算装置54の出力部64に接続される出力手段68としては、ディスプレイ等の表示手段や、プリンタ等の印刷手段等がある。また、構造計算装置54の出力部64には、外部記憶装置等の情報端末又は通信ケーブル等が接続されて、構造計算装置54の記憶部56から外部にデータを転送することができる。
図4は、設計支援プログラム50の動作について示すフローチャートであり、図5は、構造計算プログラム52の動作について示すフローチャートである。
まず、構造計算プログラム52は、記憶部56のパラメータから建築構造物の規模や形状、建築構造物における柱脚構造40及びその上方の上部構造を構成する梁や柱の材料や寸法、固定荷重・積載荷重などの各種荷重データ等のデータを受け取る(S201)。
そして、演算処理部58において、S201において受け取ったデータから、鉄骨柱4の曲げ耐力Mp、軸耐力Np及び柱脚部41の曲げ耐力Mu´が算出される(S202)。
上記鉄骨柱4の曲げ耐力Mp、軸耐力Np及び柱脚部41の曲げ耐力Mu´の値は、接合金物42の設計基準強度F1´及び鉄骨柱4の設計基準強度F2の値と共に、構造計算プログラム52から設計支援プログラム50に受け渡される(S203,S101)。
次に、演算処理部58において、接合金物42の設計基準強度F1´を鉄骨柱4の設計基準強度F2で除した値を、鉄骨柱4の曲げ耐力Mpに乗じることにより、鉄骨柱4の指標曲げ耐力Mp´が算出される(S102)。
また、接合金物42の設計基準強度F1´を鉄骨柱4の設計基準強度F2で除した値を、鉄骨柱4の軸耐力Npに乗じることにより、鉄骨柱4の指標軸耐力Np´が算出される(S102)。
そして、演算処理部58において、鉄骨柱4の指標曲げ耐力Mp´の値と、柱脚部41の曲げ耐力Mu´の値の大小関係が判断される(S103)。
鉄骨柱4の指標曲げ耐力Mp´の値が、柱脚部41の曲げ耐力Mu´よりも大きい場合には、これらの値と共にOK表示がディスプレイに表示される(S104)。
そして、柱脚構造40の設計上の終局曲げ耐力Msの値は、柱脚部41の曲げ耐力Mu´の値となる(S105)。
これに対して、鉄骨柱4の指標曲げ耐力Mp´の値が、柱脚部41の曲げ耐力Mu´よりも小さい場合には、これらの値と共にNG表示がディスプレイに表示される(S106)。
そして、柱脚構造40の設計上の終局曲げ耐力Msの値は、鉄骨柱4の指標曲げ耐力Mp´の値となる(S107)。
上記設計支援プログラム50のステップS102における鉄骨柱4の指標曲げ耐力Mp´、指標軸耐力Np´、ステップS103における判定結果、ステップS105,S107における柱脚構造40の設計上の終局曲げ耐力Msの値は、設計支援プログラム50から構造計算プログラム52に受け渡される(S108,S204)。
そして、上記設計支援プログラム50のステップS103における判定結果が参照されて、OKであるか、NGであるかが判断される(S205)。
上記設計支援プログラム50のステップS103における判定結果がOKである場合には、構造計算プログラム52は、柱脚部41の曲げ耐力Mu´を柱脚構造40の終局曲げ耐力Msとして、この終局曲げ耐力Msを合否判定の基準に用いて、柱脚構造40を備えた建築構造物の構造計算が行なわれて、柱脚構造40を備えた建築構造物の構造体耐力(曲げ耐力や軸耐力を含む)等が算出される(S206)。
上記構造計算プログラム52のステップS206における構造計算結果は、ディスプレイに表示される(S207)。
また、上記設計支援プログラム50のステップS103における判定結果がNGである場合には、その旨がディスプレイに表示される(S207)。
上述したような設計支援プログラム50と構造計算プログラム52を用いた構造計算装置54により、鉄骨柱4の指標曲げ耐力Mp´より小さい柱脚部41の曲げ耐力Mu´を、終局曲げ耐力Msとして構造計算が行なわれて、柱脚構造40を備えた建築構造物の各々の部材の寸法などが決定されている。
そして、本実施の形態における柱脚構造40は、鉄骨柱4の指標曲げ耐力Mp´より小さい柱脚部41の曲げ耐力Mu´を、終局曲げ耐力Msとして構造計算が行なわれることにより、その接合金物42の設計基準強度F1´が鉄骨柱4の設計基準強度F2よりも小さくても、図2に示す前記地震等により曲げモーメントMを発生させる荷重が加えられた際に、鉄骨柱4と接合金物42とを繋ぐ溶接部Wが局部的に降伏して溶接部Wが破断することを防止することができる。
また、接合金物42の設計基準強度F1´を鉄骨柱4の設計基準強度F2より小さくすることができるので、鉄骨柱4の材料として設計基準強度F2の値が大きい高強度材料が用いられたとしても、接合金物42の材料を設計基準強度F1´の値が大きい高強度材料を用いる必要がない。
このため、本実施の形態に係る柱脚構造40は、接合金物42の製造費用の高額化を防止することができると共に、接合金物42を用いた柱脚構造40の製造費用の高額化も防止することができる。
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る設計支援プログラム50及び構造計算プログラム52、並びにこれらを用いた構造計算装置54により設計された柱脚構造40は、地震等により曲げモーメントMを発生させる荷重が加えられた際に、接合金物42と鉄骨柱4の接合部(溶接部W)が局所的に降伏してその接合部が破断することを防止することができると共に、接合金物42や柱脚構造40の製造費用の高額化を防止することができる。
図6及び図7は、本発明の第2の実施の形態に係る構造計算プログラム80、及びこれを用いた構造計算装置により設計された柱脚構造70及びこの柱脚構造70を備えた建築構造物について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る構造計算プログラム80及びこれを用いた構造計算装置の設計対象である柱脚構造70は、前記第1の実施の形態の設計対象である柱脚構造40における、接合金物42の代わりに、図6に示すような、底板部72aと支持台部72dを有する接合金物72を備えている点において、前記第1の実施の形態に係る柱脚構造40とは異なるものである。
すなわち、本実施の形態における柱脚部71の接合金物72は、金属製であり、図6に示すように、略正方形状の表裏両面を有する板状に形成された底板部72aと、その底板部72aの上面72bの中央部がその周縁部より図中上方に向かって高さを有する支持台部72dにより構成されている。
この接合金物72は、その支持台部72dの上面72eに鉄骨柱4の下端部が突き当てられて、互いが溶接部Wにおいて溶接により接合されている。
そして、基礎コンクリート3中からその上方に突出するアンカーボルト10の上端部が、接合金物72の底板部72aの周縁部に形成されたボルト挿通孔72cに挿通している。
接合金物72の底板部72aの周縁部より上方に突出した、アンカーボルト10の上端部に形成されたオネジ部が、座金16の貫通孔を挿通して、ナット部材12のメネジ部にねじ締結されることにより、鉄骨柱4は、その溶接部Wと、柱脚部71の接合金物72及びモルタル8を介して、基礎コンクリート3の上に立設して固定されている。
本実施の形態における柱脚構造70は、前記第1の実施の形態における柱脚構造40と同様に、接合金物72の設計基準強度が鉄骨柱4の設計基準強度F2よりも小さくなるように設定されている。
本実施の形態における柱脚構造70は、柱脚部71の曲げ耐力Mu´´をその設計上の終局曲げ耐力Msとして算出された、柱脚構造70を備えた建築構造物の構造体耐力Pbが、鉄骨柱4の指標曲げ耐力Mp´をその設計上の終局曲げ耐力Msとして算出された、柱脚構造70を備えた建築構造物の構造体耐力Paよりも小さくなるように設定されている。
本実施の形態における柱脚構造70は、それを備えた建築構造物の構造体耐力Pbを構造体耐力Paよりも小さくすることにより、鉄骨柱4に対して、大きな曲げモーメントMを発生させる荷重が加わった場合には、鉄骨柱4と接合金物72とを繋ぐ溶接部Wが局部的に降伏して溶接部Wが破断することなく、接合金物72が降伏して塑性変形するようになっている。
このような本実施の形態における柱脚構造70を備えた建築構造物は、図3に示す設計支援プログラム50及び構造計算プログラム52の代わりに、構造計算プログラム80を用いる点において、前記第1の実施の形態における構造計算装置54とは異なる構造計算装置により、その構造計算が行なわれ、各々の部材の寸法などが決定されている。
図7は、構造計算プログラム80の動作について示すフローチャートである。
まず、構造計算プログラム80は、記憶部56のパラメータから建築構造物の規模や形状、建築構造物における柱脚構造40及びその上方の上部構造を構成する梁や柱の材料や寸法、固定荷重・積載荷重などの各種荷重データ等のデータを受け取る(S301)。
そして、演算処理部58において、S301において受け取ったデータから、鉄骨柱4の曲げ耐力Mp、軸耐力Np、指標曲げ耐力Mp´、指標軸耐力Np´及び柱脚部71の曲げ耐力Mu´´が算出される(S302)。
構造計算プログラム80は、鉄骨柱4の指標曲げ耐力Mp´を柱脚構造70の終局曲げ耐力Msと仮定して、この仮定した終局曲げ耐力Msを合否判定の基準に用いて、柱脚構造70を備えた仮想建築構造物A(第1仮想建築構造物)の構造計算が行なわれて、仮想建築構造物Aの構造体耐力Pa等が算出される(S303)。
また、構造計算プログラム80は、柱脚部71の曲げ耐力Mu´´を柱脚構造70の終局曲げ耐力Msと仮定して、この仮定した終局曲げ耐力Msを合否判定の基準に用いて、柱脚構造70を備えた仮想建築構造物B(第2仮想建築構造物)の構造計算が行なわれて、仮想建築構造物Bの構造体耐力Pb等が算出される(S304)。
ここで、仮想建築構造物A及び仮想建築構造物Bは、柱脚構造70を備えた建築構造物をモデル化したものであり、これらの仮想建築構造物は、終局曲げ耐力Msの値以外は互いに同じ構成になっている。
そして、仮想建築構造物Aの構造計算結果と、仮想建築構造物Bの構造計算結果とが比較されて、各種の耐力等の大小関係が判断される(S305)。
また、演算処理部58において、仮想建築構造物Aの構造物耐力の値Paと、仮想建築構造物Bの構造物耐力Pbの値の大小関係が判断される(S306)。
仮想建築構造物Bの構造物耐力Pbが、仮想建築構造物Aの構造物耐力の値Paよりも小さい場合には、柱脚構造70を備えた建築構造物の構造物耐力Pの値は、仮想建築構造物Bの構造物耐力Pbの値となる(S307)。
そして、仮想建築構造物AとBの構造計算結果がディスプレイに表示される(S308)。
また、仮想建築構造物Bの構造物耐力Pbが、仮想建築構造物Aの構造物耐力の値Paよりも小さい場合には、これらの値と共にOK表示がディスプレイに表示される(S308)。
これに対して、仮想建築構造物Bの構造物耐力Pbが、仮想建築構造物Aの構造物耐力の値Paよりも小さい場合には、これらの値と共にNG表示がディスプレイに表示される(S308)。
そして、構造計算プログラム80を用いた構造計算装置により、仮想建築構造物Aの構造物耐力の値Paよりも小さい仮想建築構造物Bの構造物耐力Pbを、柱脚構造70を備えた建築構造物の構造物耐力Pとして構造計算が行なわれて、柱脚構造70を備えた建築構造物の各々の部材の寸法などが決定されている。
このような本実施の形態に係る構造計算プログラム80及びこれを用いた構造計算装置により設計された柱脚構造70は、前記第1の実施の形態に係る柱脚構造40と同様に、地震等により曲げモーメントMを発生させる荷重が加えられた際に、接合金物72と鉄骨柱4の接合部(溶接部W)が局所的に降伏してその接合部が破断することを防止することができると共に、接合金物72に設計基準強度の値が大きい高強度材料を用いる必要がないので、接合金物72やそれを備えた柱脚構造70の製造費用の高額化を防止することができる。
なお、本発明は、前記実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができる範囲内であれば、設計支援プログラム、構造計算プログラム及び構造計算装置並びに構造計算装置の設計対象である柱脚構造及びこの柱脚構造を備えた建築構造物について種々の変更が可能である。
例えば、前記第1の実施の形態に係る設計支援プログラム、構造計算プログラム及び構造計算装置の設計対象である柱脚構造40においては、接合金物42が略正方形状の表裏両面を有する平板状の場合について説明したが、表裏両面が縦横の長さが異なる、正方形状以外の四角形であっても構わない。
また、接合金物42は、四角形以外の多角形や円形の表裏両面を有する平板状であっても構わない。この点については、前記第2の実施の形態における接合金物72の底板部72aについても同様である。
また、前記第1の実施の形態に係る設計支援プログラム、構造計算プログラム及び構造計算装置の設計対象である柱脚構造40においては、接合金物42にその下端部が接合される鉄骨柱4は、角筒状に形成されていたが、この形状に限定されず、例えば円筒状に形成されていてもよい。また、鉄骨柱は中実状に形成されていてもよい。
また、前記第1の実施の形態に係る設計支援プログラム50は、構造計算プログラム52とは異なる別個のプログラムとなっているが、設計支援プログラム50が構造計算プログラム52中に組み込まれて、1つの構造計算プログラムとなっていてもよい。
2,2A,2B 柱脚構造
3 基礎コンクリート
4 鉄骨柱
5 柱脚部
6 接合金物
6a 上面
6b ボルト挿通孔
8 モルタル
10 アンカーボルト
12,14 ナット部材
16 座金
18 定着板
40 柱脚構造
41 柱脚部
42 接合金物
42a 上面
42b ボルト挿通孔
50 設計支援プログラム
52 構造計算プログラム
54 構造計算装置
56 記憶部
58 演算処理部
60 制御部
62 入力部
64 出力部
66 入力手段
68 出力手段
70 柱脚構造
71 柱脚部
72 接合金物
72a 底板部
72b 上面
72c ボルト挿通孔
72d 支持台部
72e 上面
80 構造計算プログラム
82 構造計算装置
A,B 仮想建築構造物
F1 接合金物6の設計基準強度
F1´ 接合金物42の設計基準強度
F2 鉄骨柱4の設計基準強度
M 曲げモーメント
Mp 鉄骨柱4の曲げ耐力
Mp´ 鉄骨柱4の指標曲げ耐力
Mu 柱脚部5の曲げ耐力
Mu´ 柱脚部41の曲げ耐力
Mu´´ 柱脚部71の曲げ耐力
Np 鉄骨柱4の軸耐力
Np´ 鉄骨柱4の指標軸耐力
Nu 柱脚部5の軸耐力
Ms 設計上の終局曲げ耐力
P,Pa,Pb 柱脚構造70を備えた建築構造物の構造物耐力
W 溶接部

Claims (3)

  1. 基礎コンクリートの上方に配置された接合金物が、前記基礎コンクリートから上方に突出したアンカーボルトに固定された柱脚部と、前記接合金物の上面にその下端部が溶接により接合された柱部材とを備えた柱脚構造の設計に用いられる設計支援プログラムであって、
    前記柱脚構造に加えられる荷重が増えていくと、前記柱脚部は前記柱部材よりも先に降伏するように設定され、
    前記接合金物の設計基準強度は、前記柱部材の設計基準強度より小さく設定され、
    前記設計支援プログラムは、
    前記接合金物の設計基準強度を前記柱部材の設計基準強度で除した値を前記柱部材の曲げ耐力に乗じて前記柱部材の指標曲げ耐力を算出するステップと、
    前記柱脚部の曲げ耐力と前記柱部材の指標曲げ耐力を比較するステップと、
    前記柱脚部の曲げ耐力が前記柱部材の指標曲げ耐力よりも小さい場合に、前記柱脚部の曲げ耐力を前記柱脚構造の終局曲げ耐力とするステップを備えたことを特徴とする設計支援プログラム。
  2. 基礎コンクリートの上方に配置された接合金物が、前記基礎コンクリートから上方に突出したアンカーボルトに固定された柱脚部と、前記接合金物の上面にその下端部が溶接により接合された柱部材とを有する柱脚構造を備えた建築構造物の設計に用いられる構造計算プログラムであって、
    前記柱脚構造に加えられる荷重が増えていくと、前記柱脚部は前記柱部材よりも先に降伏するように設定され、
    前記接合金物の設計基準強度は、前記柱部材の設計基準強度より小さく設定され、
    前記構造計算プログラムは、
    前記接合金物の設計基準強度を前記柱部材の設計基準強度で除した値を前記柱部材の曲げ耐力に乗じて前記柱部材の指標曲げ耐力を算出するステップと、
    前記柱脚部の曲げ耐力と前記柱部材の指標曲げ耐力を比較するステップと、
    前記柱脚部の曲げ耐力が前記柱部材の指標曲げ耐力よりも小さい場合に、前記柱脚部の曲げ耐力を前記柱脚構造の終局曲げ耐力とするステップと、
    前記柱脚構造の終局曲げ耐力を用いて前記柱脚構造を備えた建築構造物の構造計算を行うステップを備えたことを特徴とする構造計算プログラム。
  3. 基礎コンクリートの上方に配置された接合金物が、前記基礎コンクリートから上方に突出したアンカーボルトに固定された柱脚部と、前記接合金物の上面にその下端部が溶接により接合された柱部材とを有する柱脚構造を備えた建築構造物の設計に用いられる構造計算プログラムであって、
    前記柱脚構造に加えられる荷重が増えていくと、前記柱脚部は前記柱部材よりも先に降伏するように設定され、
    前記接合金物の設計基準強度は、前記柱部材の設計基準強度より小さく設定され、
    前記構造計算プログラムは、
    前記接合金物の設計基準強度を前記柱部材の設計基準強度で除した値を前記柱部材の曲げ耐力に乗じて前記柱部材の指標曲げ耐力を算出するステップと、
    前記柱部材の指標曲げ耐力を前記柱脚構造の終局曲げ耐力として前記柱脚構造を備えた第1仮想建築構造物の構造計算を行うステップと、
    前記柱脚部の曲げ耐力を前記柱脚構造の終局曲げ耐力として前記柱脚構造を備えた第2仮想建築構造物の構造計算を行うステップと、
    前記第1仮想建築構造物と前記第2仮想建築構造物の互いの構造体耐力を比較するステップと、
    前記第2仮想建築構造物の構造体耐力が前記第1仮想建築構造物の構造体耐力よりも小さい場合に、前記第2仮想建築構造物の構造体耐力を、前記柱脚構造を備えた建築構造物の構造体耐力とするステップを備えたことを特徴とする構造計算プログラム。
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