JP5752079B2 - トイレ用の介護用補助装置 - Google Patents
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Description
また、病院や介護施設等で病人や高齢者等の被介護者のトイレ使用時での事故は、歩行器や車椅子でトイレに移動後のトイレ使用時の前後で転倒することがあり、特に、被介護者のトイレ使用後の立ち上がり動作での転倒事故が起きることが多く報告されている。
ところで、病院等に設置する床頭台の4個のキャスターを一括してロック及びロック解除する操作機構は、本発明者によって、特許文献2等で提案されている。
請求項2の発明は、請求項1に記載のトイレ用の介護用補助装置において、前記操作部は、前記湾曲押え部とは遮蔽板で隔てられた被介護者が操作できない箇所に設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のトイレ用の介護用補助装置において、前記湾曲押え部は、胴部が十分に収納できる半円の空間部が構成されてることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2又は3に記載のトイレ用の介護用補助装置において、前記枠体は、前面と左右面に被介護者を覆うように遮蔽板で囲ったことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載のトイレ用の介護用補助装置において、前記枠体は、前記遮蔽板の床に近い適所には被介護者の足部が外部から確認できるような透視孔を設けたことを特徴とする。
また、一括してロックとロック解除が可能なキャスター及び操作部を採用したので、被介護者がトイレ使用が終了した場合は、直ちに介護者によって本介護用補助装置を移動可能することができる。前記操作部は被介護者が簡単に操作できない遮蔽板を介して外部に配置したので、誤作動する心配がない。
従来は、被介護者や患者は勝手にベッドに戻ろうとして、トイレ内で転倒する事故が度々起こっていたが、本介護用補助装置を使用することによって、これらの事故を防ぐことができる。また、これらの防止策として前掲の特許文献1に開示されいるような介護用トイレシテムの採用も考えられるが、病院や介護施設のトイレを改装することは広いスペースや多額の費用と日数がかかり、設置が困難であったが、本介護用補助装置を配備するだで、上述した防止策に対処できる。
図1は被介護者Aが、トイレ用の介護用補助装置2を使用し、便器1の便座11に座った状態の後ろからの斜視図、図2はその上面図である。
本実施例の介護用補助装置2は、図1、2、3、5の示すように、被介護者Aを前側から囲うように横断面コ字状の枠体3が設けられ、枠体3はこれらの図に示すように底部31上に立設され、底部31の底は、図1及び図8に示すように、被介護者Aの手前が空間の概略U字型で被介護者Aが便器1に座り足部A1が床に置いた状態のままでも、介護用補助装置2が便器1側に接近できるよう構成され、底部31の底面には、4隅にキャスター4が設けられている。
これらのキャスター4は、背面側の左右端に一対のキャスター4が、左右の突出腕部311の先端に一対のキャスター4の合計4個が設けられている。また、図1、図3に示すように、前面遮蔽板32の外側の棚部36には1対の操作部5は配備され、この操作部5のハンドル51内側のレバー52をどちらか1方、或いは同時に両方を挙げることによって、キャスター4のロックが解除され移動可能になる。
また、前面遮蔽板32とテーブル35との間には、隙間61が設けられ上方から足部A1の爪先等が確認できる空間が形成され、前記透視孔6と同様の機能を有している。
このように、通常はレバー52が下がりキャスター4がロックされ介護用補助装置2が固定状態に維持される。このキャスター4の操作機構は、前掲の特許文献1の公知の機構を採用すればよく、レバー52のどちらか一方、場合によっては両方一緒に操作すると操作が軽くなるので、レバー52を手動で挙げると、一括して全部のキャスター4が同時にロックが解除され移動可能状態とになり、手を離すと自然にバネ等によりレバー52が下がりキャスター4がロックされ所定の箇所に固定される。
また、テーブル35の下の右側面遮蔽板33と左側面遮蔽板34の内側の上方にはフック83(図4参照)が設けられ、介護者や被介護者Aの必要収納袋等を掛けることができる。
前面遮蔽板32のテーブル35より上方には、ナースコールボタン81やインターホンとしてのスピーカ及びマイク82(図1、図4参照)」を配置しても良く、この場合には、被介護者Aがナースコールボタン81を押すことにより、有線或いは無線によりナースセンター等に連絡されるようになっており、前面遮蔽板32の内側にはスピーカ及びマイク82が設けられいて、看護師や介護者と連絡が取れるとれるようになっている。
本実施例は、以上の構成であるが、次に本トイレ用の介護用補助装置の使用の手順を説明する。
被介護者Aがトイレを使用する場合に、被介護者Aは介護者を呼び出し、歩行器或いは車椅子まで移動し、介護者の助けを得て便器1の便座11に座る。
被介護者Aが便座11に座った状態を確認すると、足部A1が床に置いた状態を確認して、介護者は介護用補助装置2の操作部5のレバー52を手動で挙げて、キャスター4のロックを解除して移動可能にし、一方、底部31の左右の突出腕部311の内側に被介護者Aの足部A1を位置させ、介護用補助装置2を被介護者Aに接近させるように前進させ、湾曲押え部7の左右の突出保持部71,72の間に被介護者Aの胴部A2或いは腰部の両脇を挟むように前進し、更に被介護者Aの胴部A2或いは腰部を湾曲押え部7の湾曲底部73の直前まで前進させて停止する。
ここで、介護者は付き添ったままでも、その場を離れてもよく、被介護者Aはトイレを使用を開始する。
被介護者Aが排便等のトイレの使用が終わり、トイレの使用が終わった時点で、ナースコールボタン81を押して介護者を呼んで、介護者は介護用補助装置2の操作部5のレバー52を手動で挙げて介護用補助装置2を移動し便器1から離れ、介護者により被介護者Aを歩行器や車椅子に移し、病室等に移動する。
したがって、患者の症状により、トイレに看護師が付き添いでいかなくてはならない場合に、介護用補助装置を使用し、トイレが終わった段階で看護師や介護者がトイレに行き、介護用補助装置を移動して被介護者Aを病室等に移す。したがって、この被介護者Aがトイレを使用している間は、看護師や介護者はトイレ介護以外の他の作業をすることができる。
更に、トイレを使用している被介護者Aの周りを遮蔽板32,33,34で覆ったので、被介護者Aのプライバシーを守ることができ、遮蔽板32,33,34の床に近い適所には被介護者Aの足部A1が外部から確認できるような透視孔6を設けたので、透視孔6から被介護者Aの足部A1の状態を外部から確認でき、被介護者Aの安全を確保することができる。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の各実施例に限定されるものでないことは勿論である。
1・・便器、11・・便座、12・・水槽部
2・・トイレ用の介護用補助装置
3・・枠体、31・・底部、311・・突出腕部、
32・・前面遮蔽板、33・・右側面遮蔽板、
34・・左側面遮蔽板、35・・テーブル、36・・棚部、
4・・キャスター、
5・・操作部、51・・ハンドル、52・・レバー
6・・透視孔、61・・隙間
7・・ 湾曲押え部、71,72・・突出保持部、73・・湾曲底部
81・・ナースコールボタン、 82・・スピーカ及びマイク、
83・・フック
Claims (5)
- 一括してロックとロック解除が可能なキャスターが枠体の底部に設けられ、
被介護者がトイレに座った状態で、被介護者の胴体部を前方から固定する湾曲押え部が枠体の前部に設けられ、
前記枠体の適所に前記キャスターのロックとロック解除の操作部が設けられ、
前記キャスターのロックによって被介護者をトイレ使用状態に固定し、キャスターのロック解除によって使用者及び枠体を移動可能にする
ことを特徴するトイレ用の介護用補助装置。 - 前記操作部は、前記湾曲押え部とは遮蔽板で隔てられた被介護者が操作できない箇所に設けたことを特徴とする請求項1に記載のトイレ用の介護用補助装置。
- 前記湾曲押え部は、胴部が十分に収納できる半円の空間部が構成されてることを特徴とする請求項1又は2に記載のトイレ用の介護用補助装置。
- 前記枠体は、前面と左右面に被介護者を覆うように遮蔽板で囲ったことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載のトイレ用の介護用補助装置。
- 前記枠体は、前記遮蔽板の床に近い適所には被介護者の足部が外部から確認できるような透視孔を設けたことを特徴とする請求項4に記載のトイレ用の介護用補助装置。
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