JP5751209B2 - ガラス板の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明はガラス板の製造方法及び製造装置に関するものである。更に詳しくは、例えば携帯用デジタル機器の画像表示面に設けられる穴あきカバーガラス板の製造方法及び製造装置に関するものである。
画像表示機能を有する携帯用デジタル機器(例えば、携帯電話,スマートフォン,モバイルコンピュータ等)には、その画像表示面を保護するためのカバーガラス板が通常設けられる。そのカバーガラス板は、平板状に成形された大面積の板ガラスを所定のサイズに切断することにより製造される。このため、板ガラスの切断後にはその外形枠加工(例えば、面取り加工)や穴あけ(つまり、貫通穴の形成)等の後加工が必要になる。
ガラス製品に穴あけ加工を施す従来の方法としては、回転砥石、ドリル、超音波加工、ブラスト加工等の機械加工方法;化学的処理におけるエッチング加工方法;イオンビーム、レーザービーム、電子ビーム等によるエネルギービーム加工方法が知られている。また、ガラス成形を利用して穴をあける方法として、穴をあける部分の肉厚を他の部分の肉厚よりも薄く成形し、薄く成形された部分をバーナーで加熱して焼き切る方法(特許文献1参照);成形品の片面に必要な穴深さ以上の穴を形成し、反対面に研磨加工を施すことによって貫通穴を形成する方法(特許文献2,3参照)がある。また、内側金型と外側金型の両者をガラス受け面高さが一致する第1基準位置に配置し、両者同時にプレス成形を行った後、内側金型のみを両者のガラス受け面高さが一致しない第2基準位置までさらにプレスし、その剪断力によって内径部を抜き取って、外形形状の形成と同時に穴を形成する方法(特許文献4参照)もある。
特開2000−53435号公報 特開2003−201147号公報 特開2003−55001号公報 特開2000−319026号公報
溶融ガラスを金型で直接プレスするダイレクトプレス成形によりガラス製品の形状を形成する場合に、上記の機械加工方法、エッチング加工方法、エネルギービーム加工方法や特許文献1〜3で提案されているような穴あけ方法では、ガラス成形後に穴あけ加工が必要になったり、後加工としての研磨加工が必要になったりして、製造工程が増えてしまう。
また、特許文献4に記載の方法では、ガラス板が薄板である場合に、第1のプレス成形でガラスが固化してしまい、第2のプレスの剪断力による抜き取りでガラス板が割れる虞がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、ダイレクトプレス成形において、貫通穴を持つガラス板を精度よく容易に製造することを可能とする製造方法及び製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明のガラス板の製造方法は、貫通穴を有するガラス板の製造方法であって、外壁部で囲まれた空間の底部に凹部を有する下型と、前記凹部に嵌合可能な凸部及び上方に配置された開口部を有する第1上型と、を組み合わせることにより、前記凹部と凸部との嵌合状態で前記外壁部で囲まれた空間内に前記凸部が配置された金型空間を構成する準備工程と、前記第1上型の開口部を通して前記下型上に一定量の溶融ガラスを滴下する滴下工程と、前記第1上型の開口部を通して第2上型で前記下型上の溶融ガラスを途中まで中間プレスすることにより、前記外壁部まで溶融ガラスを伸ばす第1プレス工程と、前記第1上型及び第2上型を組み合せた状態の両者で前記下型上の溶融ガラスを完全プレスすることにより、前記外壁部で規制された溶融ガラスを前記凸部の周りに充填する第2プレス工程と、前記第1上型の凸部からの離型により溶融ガラスに前記貫通穴を形成する離型工程と、を有することを特徴とする。
第2の発明のガラス板の製造方法は、貫通穴を有するガラス板の製造方法であって、
外壁部で囲まれた空間の底部に凹部を有する下型と、前記凹部に嵌合可能な凸部及び上方に配置された開口部を有する第1上型と、を組み合わせることにより、前記凹部と凸部との嵌合状態で前記外壁部で囲まれた空間内に前記凸部が配置された金型空間を構成する準備工程と、前記第1上型の開口部を通して前記下型上に一定量の溶融ガラスを滴下する滴下工程と、前記第1上型の開口部を通して第2上型で前記下型上の溶融ガラスを完全プレスすることにより、前記外壁部まで溶融ガラスを伸ばす第1プレス工程と、前記第1上型で前記下型上の溶融ガラスを完全プレスすることにより、前記外壁部で規制された溶融ガラスを前記凸部の周りに充填する第2プレス工程と、前記第1上型の凸部からの離型により溶融ガラスに前記貫通穴を形成する離型工程と、を有することを特徴とする。
第3の発明のガラス板の製造方法は、上記第1又は第2の発明において、前記滴下工程における溶融ガラス滴下時の第1上型と下型との隙間が、ガラス板厚の2〜5倍であることを特徴とする。
第4の発明のガラス板の製造方法は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記下型の凹部の周囲と前記第1上型の凸部の周囲とに面取り形状が形成されており、前記第1プレス工程又は第2プレス工程におけるプレスにより、前記貫通穴に相当する凸部の周囲に面取りを付加することを特徴とする。
第5の発明のガラス板の製造方法は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記貫通穴の開口の最小寸法が0.5〜5mmであることを特徴とする。
第6の発明のガラス板の製造方法は、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記貫通穴の開口の最小寸法が0.5〜2mmであり、前記第1プレス工程のプレス後1秒以内に前記第2プレス工程のプレスを行うことを特徴とする。
第7の発明のガラス板の製造方法は、上記第1〜第6のいずれか1つの発明において、ガラス板厚が0.7〜5mmであることを特徴とする。
第8の発明のガラス板の製造方法は、上記第1〜第7のいずれか1つの発明において、ガラス板が、α≦100×10-7(ただし、α:線膨張係数である。)、300℃≦Tg≦700℃(ただし、Tg:ガラス転移温度である。)のガラス特性を有することを特徴とする。
第9の発明のガラス板の製造方法は、上記第1〜第8のいずれか1つの発明において、前記第1上型の凸部のテ―パ角度が3〜10°であることを特徴とする。
第10の発明のガラス板の製造方法は、上記第1〜第9のいずれか1つの発明において、前記第1上型の凸部の長さがガラス板厚の3〜10倍であることを特徴とする。
第11の発明のガラス板の製造方法は、上記第1〜第10のいずれか1つの発明において、前記滴下工程で溶融ガラスを下型上に供給してから、ガラス温度が(Tg+100)℃〜(Tg+300)℃になった時に(ただし、Tg:ガラス転移温度である。)、前記第1プレス工程において第2上型で下型上の溶融ガラスをプレスすることを特徴とする。
第12の発明のガラス板の製造方法は、上記第1〜第11のいずれか1つの発明において、ガラス板が、携帯用デジタル機器の画像表示面に設けられる薄板状のカバーガラス板であることを特徴とする。
第13の発明のガラス板の製造装置は、貫通穴を有するガラス板の製造装置であって、外壁部で囲まれた空間の底部に凹部を有する下型と、前記凹部に嵌合可能な凸部及び上方に配置された開口部を有する第1上型と、前記開口部に嵌合可能な凸部を有する第2上型と、装置各部を制御する制御部と、を有し、前記下型の凹部と前記第1上型の凸部とを嵌合させて前記外壁部で囲まれた空間内に前記第1上型の凸部が配置された金型空間を構成し、前記第1上型の開口部を通して前記下型上に一定量の溶融ガラスを滴下させ、前記第1上型の開口部を通して第2上型で前記下型上の溶融ガラスを途中まで中間プレスすることにより、前記外壁部まで溶融ガラスを伸ばし、前記第1上型及び第2上型を組み合せた状態の両者で前記下型上の溶融ガラスを完全プレスすることにより、前記外壁部で規制された溶融ガラスを前記凸部の周りに充填し、前記第1上型の凸部からの離型により溶融ガラスに前記貫通穴を形成する制御を、前記制御部で行うことを特徴とする。
第14の発明のガラス板の製造装置は、貫通穴を有するガラス板の製造装置であって、外壁部で囲まれた空間の底部に凹部を有する下型と、前記凹部に嵌合可能な凸部及び上方に配置された開口部を有する第1上型と、前記開口部に嵌合可能な凸部を有する第2上型と、装置各部を制御する制御部と、を有し、前記下型の凹部と前記第1上型の凸部とを嵌合させて前記外壁部で囲まれた空間内に前記第1上型の凸部が配置された金型空間を構成し、前記第1上型の開口部を通して前記下型上に一定量の溶融ガラスを滴下させ、前記第1上型の開口部を通して第2上型で前記下型上の溶融ガラスを完全プレスすることにより、前記外壁部まで溶融ガラスを伸ばし、前記第1上型で前記下型上の溶融ガラスを完全プレスすることにより、前記外壁部で規制された溶融ガラスを前記凸部の周りに充填し、前記第1上型の凸部からの離型により溶融ガラスに前記貫通穴を形成する制御を、前記制御部で行うことを特徴とする。
本発明によれば、下型の外壁部で規制された溶融ガラスを第1上型の凸部の周りに充填し、その凸部からの離型により溶融ガラスに貫通穴を成形するので、研磨加工等の後加工を必要とせずにダイレクトプレス成形で貫通穴の形成を完了させることができる。第1上型の凸部の周りに溶融ガラスが回り込むように充填されて貫通穴が成形されるので、貫通穴部分のガラスくずが発生しない。また、貫通穴とガラス面を同時成形するので、成形時間の短縮も可能となる。
さらに、第1上型の開口部を通して第2上型で下型上の溶融ガラスを途中まで中間プレスするかあるいは完全プレスすることにより、外壁部まで溶融ガラスを伸ばしておくので、貫通穴周辺や外壁部まで溶融ガラスを良好に充填するとともにガラス板を薄くすることができる。また、第1上型と第2上型で一体的に完全プレスするかあるいは第1上型で完全プレスすることにより、カバーガラス板の外形部を形成する外壁部で溶融ガラスが規制されるので、貫通穴の全周に溶融ガラスを良好に充填することができる。したがって、小径の貫通穴が高精度で形成されたガラス板を容易に製造することができる。
カバーガラス板の製造方法及び製造装置の第1の実施の形態を示す製造工程図。 カバーガラス板の製造方法及び製造装置の第2の実施の形態を示す製造工程図。 カバーガラス板の具体例を示す平面図。
以下、本発明を実施したガラス板の製造方法及び製造装置を、図面を参照しつつ説明する。なお、実施の形態等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
図1にカバーガラス板6の製造方法及び製造装置の第1の実施の形態を示し、図3にカバーガラス板6の外観を示す。この製造方法は、図1(A),(B)の断面図に示す準備・滴下工程と、図1(C)の断面図に示す第1プレス工程と、図1(D)の断面図に示す第2プレス工程と、図1(E)の断面図に示す離型工程と、を有している。カバーガラス板6は、例えば、画像表示機能を有する携帯用デジタル機器(例えば、携帯電話,スマートフォン,モバイルコンピュータ等)の画像表示面(ディスプレイ,タッチパネル等)を覆うために用いられる薄板状のガラス板であり、ダイレクトプレス成形(つまり、金型上に直接滴下された溶融ガラスのプレス成形)で小径の貫通穴(長穴を含む。)6hを有する状態としたものである。
この実施の形態では、製造装置として、溶融ガラス5を滴下するための滴下部(フィーダー)と、溶融ガラス5をダイレクトプレス成形するための金型部と、装置各部を制御する制御部10と、を備えている。滴下部は、白金ノズル7A,ブレード7B等で構成されている。金型部は、外壁部4wで囲まれた空間の底部に凹部4hを有する下型4と、凹部4hに嵌合可能な凸部1p及び上方に配置された開口部1hを有するリング状の第1上型1と、開口部1hに嵌合可能な凸部2pを有する第2上型2と、を備えており、第1上型1と第2上型2とで上型3(図1(B))を構成している。
以下に、制御部10による装置各部に対する制御を説明する。まず、準備・滴下工程(A)で、下型4と第1上型1とを組み合わせることにより、凹部4hと凸部1pとの嵌合状態で外壁部4wで囲まれた空間内に凸部1pが配置された金型空間4vを構成する。そして、第1上型1の開口部1hを通して下型4に一定量の溶融ガラス5を滴下する。つまり、溶融炉で溶かして得られた溶融ガラス5を、白金ノズル7Aから流し出してブレード7Bで切断することにより、一定量の溶融ガラス5を下型4上に滴下する。滴下後、図1(B)に示すように、下型4及び第1上型1の上方に第2上型2が位置するようにセットする。
次の第1プレス工程(C)で、第1上型1の開口部1hを通して第2上型2の凸部2pで下型4上の溶融ガラス5を途中まで中間プレスすることにより、外壁部4wまで溶融ガラス5を伸ばす。第2プレス工程(D)に移行して、第1上型1及び第2上型2を組み合せた状態の両者3で下型4上の溶融ガラス5を完全プレスすることにより、外壁部4wで規制された溶融ガラス5を凸部1pの周りに充填する。これにより、溶融ガラス5にはガラス面5sと共に貫通穴5hが成形され、その周囲には面取り部5cが成形される。
次の離型工程(E)で上型3及び下型4の離型を行うと、ガラス面6sに小径の貫通穴6hを有するカバーガラス板6が得られる。このとき、第1上型1の凸部1pからの離型により溶融ガラス5に貫通穴6hが形成されるが、離型前の貫通穴5hの成形は、前述したように、第2プレス工程(D)において第1上型1の凸部1pの周りに溶融ガラス5が回り込むように充填されることにより行われる。また、外壁部4wで溶融ガラス5が規制されることにより、カバーガラス板6の外形部が形成される。
図2にカバーガラス板6の製造方法及び製造装置の第2の実施の形態を示し、図3にカバーガラス板6の外観を示す。この製造方法は、図2(A),(B)の断面図に示す準備・滴下工程と、図2(C)の断面図に示す第1プレス工程と、図2(D)の断面図に示す第2プレス工程と、図2(E)の断面図に示す離型工程と、を有している。カバーガラス板6は、例えば、画像表示機能を有する携帯用デジタル機器(例えば、携帯電話,スマートフォン,モバイルコンピュータ等)の画像表示面(ディスプレイ,タッチパネル等)を覆うために用いられる薄板状のガラス板であり、ダイレクトプレス成形(つまり、金型上に直接滴下された溶融ガラスのプレス成形)で小径の貫通穴(長穴を含む。)6hを有する状態としたものである。
この実施の形態では、製造装置として、溶融ガラス5を滴下するための滴下部(フィーダー)と、溶融ガラス5をダイレクトプレス成形するための金型部と、装置各部を制御する制御部10と、を備えている。滴下部は、白金ノズル7A,ブレード7B等で構成されている。金型部は、外壁部4wで囲まれた空間の底部に凹部4hを有する下型4と、凹部4hに嵌合可能な凸部1p及び上方に配置された開口部1hを有するリング状の第1上型1と、開口部1hに嵌合可能な凸部2pを有する第2上型2と、を備えており、第1上型1と第2上型2とで上型3(図2(B))を構成している。
以下に、制御部10による装置各部に対する制御を説明する。まず、準備・滴下工程(A)で、下型4と第1上型1とを組み合わせることにより、凹部4hと凸部1pとの嵌合状態で外壁部4wで囲まれた空間内に凸部1pが配置された金型空間4vを構成する。そして、第1上型1の開口部1hを通して下型4に一定量の溶融ガラス5を滴下する。つまり、溶融炉で溶かして得られた溶融ガラス5を、白金ノズル7Aから流し出してブレード7Bで切断することにより、一定量の溶融ガラス5を下型4上に滴下する。滴下後、図2(B)に示すように、下型4及び第1上型1の上方に第2上型2が位置するようにセットする。
次の第1プレス工程(C)で、第1上型1の開口部1hを通して第2上型2の凸部2pで下型4上の溶融ガラス5を完全プレスすることにより、外壁部4wまで溶融ガラス5を伸ばす。第2プレス工程(D)に移行して、第1上型1で下型4上の溶融ガラス5を完全プレスすることにより、外壁部4wで規制された溶融ガラス5を凸部1pの周りに充填する。これにより、溶融ガラス5にはガラス面5sと共に貫通穴5hが成形され、その周囲には面取り部5cが成形される。
次の離型工程(E)で上型3及び下型4の離型を行うと、ガラス面6sに小径の貫通穴6hを有するカバーガラス板6が得られる。このとき、第1上型1の凸部1pからの離型により溶融ガラス5に貫通穴6hが形成されるが、離型前の貫通穴5hの成形は、前述したように、第2プレス工程(D)において第1上型1の凸部1pの周りに溶融ガラス5が回り込むように充填されることにより行われる。また、外壁部4wで溶融ガラス5が規制されることにより、カバーガラス板6の外形部が形成される。
各実施の形態によれば、下型4の外壁部4wで規制された溶融ガラス5を第1上型1の凸部1pの周りに充填し、その凸部1pからの離型により溶融ガラス5に貫通穴6hを成形するので、研磨加工等の後加工を必要とせずにダイレクトプレス成形で貫通穴6hの形成を完了させることができる。第1上型1の凸部1pの周りに溶融ガラス5が回り込むように充填されて貫通穴6hが成形されるので、貫通穴6h部分のガラスくずが発生しない。また、貫通穴6hとガラス面6sを同時成形するので、成形時間の短縮も可能となる。
さらに、第1上型1の開口部1hを通して第2上型2で下型4上の溶融ガラス5を途中まで中間プレスするか(図1(C))あるいは完全プレスする(図2(C))ことにより、外壁部4wまで溶融ガラス5を伸ばしておくので、貫通穴6h周辺や外壁部4wまで溶融ガラス5を良好に充填するとともにカバーガラス板6を薄くすることができる。また、第1上型1と第2上型2で一体的に完全プレスするか(図1(D))あるいは第1上型1で完全プレスする(図2(D))ことにより、カバーガラス板6の外形部を形成する外壁部4wで溶融ガラス5が規制されるので、貫通穴6hの全周に溶融ガラス5を良好に充填することができる。したがって、小径の貫通穴6hが高精度で形成された高強度のカバーガラス板6を容易に製造することができる。
1回目のプレス(第2上型2での中間プレス又は完全プレス)を行わないと、貫通穴6h周辺や外壁部4wまで溶融ガラス5が伸びず、カバーガラス板6を薄板にすることも不可能である。2回目のプレス(第1上型1と第2上型2での一体的な完全プレス又は第1上型1での完全プレス)を行わないと、カバーガラス板6の外形部から溶融ガラス5がはみ出し、貫通穴6hの全周に溶融ガラス5が充填されなくなる。したがって、各実施の形態のように2回のプレスを行うことが好ましく、1回目のプレス後1秒以内に2回目のプレスを行うようにするのが更に好ましい。1回目のプレス後1秒以内に2回目のプレスを行うようにしないと、上型3と接触する部分でのガラス冷却により溶融ガラス5が伸びにくくなり、穴付きのカバーガラス板6を薄く成形することが困難になる。
下型4へのガラス供給時に、下型4の凹部4hを第1上型1の凸部1pで塞いでおかないと、滴下した溶融ガラス5が凹部4hに入り込むおそれがあり、それが穴あけを困難にする原因となる。したがって、溶融ガラス5を下型4に供給する際に、下型4の凹部4hに第1上型1の凸部1pを挿入して下型4の凹部4hを塞いだ状態とすることにより、溶融ガラス5に対する貫通穴6hの形成を容易に行うことが可能となる。
溶融ガラス5の滴下時の第1上型1と下型4との隙間Δ(図1(A),図2(A))を、ガラス板厚t(図1(E),図2(E))の2〜5倍とすることが好ましい。溶融ガラス5の滴下時の第1上型1と下型4との隙間Δをガラス板厚tの2〜5倍にすれば、第1上型1の凸部1pの強度を確保しながら、を外壁部4wまで迅速かつ容易に伸ばすことが可能となる。
隙間Δがガラス板厚tの2倍を下回ると、1回目のプレス(第2上型2での中間プレス又は完全プレス)時に溶融ガラス5が伸びにくくなる。隙間Δがガラス板厚tの5倍を上回ると、第1上型1の凸部1pの長さL(図1(A),(E);図2(A),(E))が長すぎて強度的に不利になる。また、2回目のプレス(第1上型1と第2上型2での一体的な完全プレス又は第1上型1での完全プレス)では、プレス開始までの時間が長くなってしまい、溶融ガラス5が冷却して薄板ガラス成形に不利となる。
下型4の凹部4hの周囲と第1上型1の凸部1pの周囲とに面取り形状を形成し、第1プレス工程(C)及び第2プレス工程(D)におけるプレスにより、貫通穴6hに相当する凸部1pの周囲に面取りを付加することが好ましい。各実施の形態では、下型4の凹部4hの周囲と第1上型1の凸部1pの周囲とに、面取り形状の面取り部1c,4cが形成されている(図1(A),図2(A))。これにより、第1,第2プレス工程(C),(D)でのガラス面5sの成形において凸部1pの周囲(すなわち貫通穴5hの周囲)に面取り部5cを付加することができる。つまり、ダイレクトプレス成形で貫通穴6hの周囲に面取り部6cを付加することができる。成形による穴及び面取りは、機械加工等による穴及び面取りよりも、クラック等の発生が少なく強度的に優れている。このため、機械加工等による穴及び面取りの後工程を無くして、良品率を上げることが可能である。
貫通穴(長穴を含む。)6hの開口の最小寸法d(図1(E),図2(E),図3)を0.5〜5mmとすることが好ましい。貫通穴6hの開口の最小寸法dが0.5mmを下回ると、第1上型1の凸部1pの最小寸法も0.5mmを下回るため強度が低くなる。その結果、貫通穴6hを成形プレスする際に凸部1pが曲がったり破損したりするおそれがある。貫通穴6hの開口の最小寸法dが5mmを上回ると、穴あきカバーガラス板6を薄く成形することが困難になる。したがって、貫通穴6hの開口の最小寸法dを0.5〜5mmにすれば、貫通穴5h成形時の第1上型1の凸部1pの曲がりや破損を防止しながら、穴あきカバーガラス板6を薄く成形することができる。
貫通穴6hの開口の最小寸法dを0.5〜2mmとし、第1プレス工程(C)のプレス後1秒以内に第2プレス工程(D)のプレスを行うことが好ましい。1回目のプレス後1秒以内に2回目のプレスを行うようにすれば、貫通穴6h成形時の第1上型1の凸部1pの曲がりや破損を防止しながら、貫通穴6hの開口の最小寸法dを0.5〜2mmにして、穴あきカバーガラス板6をより一層薄く成形することができる。
ガラス板厚t(図1(E),図2(E))を0.7〜5mmとすることが好ましく、1〜3mmとすることが更に好ましい。下型4へのガラス供給後には、下型4の接地面でガラス冷却が生じて、貫通穴5hの成形後に貫通穴5h周辺(つまり凸部1p周辺)の溶融ガラス5の冷却が始まる。そのため、ガラス板厚tを0.7mm未満に成形することが困難になる。つまり、下型4に滴下された溶融ガラス5は、貫通穴5hの成形により貫通穴5h周辺部分が冷却されるので、ガラス板厚tに制限が生じてしまう。ガラス板厚tを0.7〜5mmにすれば、冷却による制限を受けることなく、カバーガラス板6の強度及び貫通穴6hの精度を高くすることができ、ガラス板厚tを1〜3mmにすれば、その効果は更に大きくなる。
カバーガラス板6は、α≦100×10-7(ただし、α:線膨張係数である。)、300℃≦Tg≦700℃(ただし、Tg:ガラス転移温度である。)のガラス特性を有することが好ましい。ガラス線膨張係数αが100×10-7よりも大きいと、貫通穴5hを第1上型1の凸部1pでプレス成形した際に貫通穴5hの周辺部分のガラス収縮が大きくなり、第1上型1の凸部1pを貫通穴5hから抜く際にクラック等が発生しやすくなる。したがって、α≦100×10-7のガラス材料を用いれば、貫通穴5h成形時のガラス収縮を抑えて、第1上型1の凸部1pを溶融ガラス5から抜く際にクラック等が発生するのを防止することができる。
また、ガラス転移温度の範囲:300℃≦Tg≦700℃は、ダイレクトプレスが可能な温度域である。つまり、Tg>700℃のガラス成形では金型温度をTg:700℃付近まで上げる必要があり、金型の温度耐久性,寿命等に問題が発生する。したがって、ガラス転移温度が700℃以下のガラス材料を用いれば、ダイレクトプレスを行っても金型の温度耐久性,寿命等に問題が生じないようにすることができる。また、カバーガラス板6のガラス材料としての現実的なガラス転移温度を考慮すると、Tgは300℃以上が好ましい。
上述した観点から、例えば、貫通穴6hの開口の最小寸法d(図1(E),図2(E),図3)を2mmとし、ガラス板厚t(図1(E),図2(E))を1mmとし、線膨張係数αを50×10-7とし、ガラス転移温度Tgを500℃とする組み合わせが好ましい。
第1上型1の凸部1pのテ―パ角度を3〜10°とすることが好ましい。凸部1pのテ―パ角度が3°を下回ると、第1上型1の凸部1pを貫通穴5hから抜く際に貫通穴5hの周辺部分がガラス収縮して、クラック等が発生しやすくなる。また、テ―パ角度が10°を上回ると、上側のガラス面6sと下側のガラス面6sとで貫通穴6hの開口の寸法差が大きくなりすぎてしまう。したがって、第1上型1の凸部1pのテ―パ角度を3〜10°にすれば、凸部1pを溶融ガラス5から抜く際に貫通穴5h周囲のガラスが収縮してクラック等が発生するのを防止することができ、また、貫通穴6hの上面側と下面側との寸法差を小さくすることができる。
第1上型1の凸部1pの長さL(図1(E),図2(E))をガラス板厚tの3〜10倍とすることが好ましい。第1上型1の凸部1pの長さLが、ガラス板厚tに対して3倍を下回ると、貫通穴5hの成形後に第1上型1の凸部1pが下型4の凹部1hに完全に入っていない状態で、ガラス面5sを成形することになる。その結果、凸部1pと凹部1hとの間に溶融ガラス5が回り込んで、貫通穴6hの周辺部分にバリやクラックが発生しやすくなる。また、第1上型1の凸部1pの長さLが、ガラス板厚tに対して10倍を上回ると、第1上型1の凸部1pの強度が弱くなって破損しやすくなる。
したがって、凸部1pの長さLをガラス板厚tの3倍以上にすれば、貫通穴5hの成形後に凸部1pが凹部4hに充分に入った状態で、ガラス面5sを成形することができる。その結果、凸部1pと凹部4hとの間に溶融ガラス5が回り込んでバリやクラックが発生する、といった問題を回避することができる。一方、凸部1pの長さLをガラス板厚tの10倍以下にすることにより、第1上型1の凸部1pの強度に問題が生じないようにすることができる。
滴下工程(A)で溶融ガラス5を下型4上に供給してから、ガラス温度が(Tg+100)℃〜(Tg+300)℃になった時に(Tg:ガラス転移温度)、第1プレス工程(C)において第2上型2で下型4上の溶融ガラス5を中間プレス(図1(C))又は完全プレス(図2(C))することが好ましい。溶融ガラス5を下型4に供給してからガラス温度>(Tg+300)℃で成形すると、ガラス温度が高すぎて、第2上型2の凸部2pへのガラス融着が発生しやすくなり、貫通穴6hの周辺部分のバリも発生しやすくなる。また、溶融ガラス5を下型4に供給してからガラス温度<(Tg+100)℃で成形すると、ガラス温度が低すぎて、貫通穴5hとガラス面5sの成形時にクラックが発生しやすくなり、面精度も悪くなる傾向になる。
したがって、溶融ガラス5を下型4上に供給してから、(Tg+300)℃以下で成形すれば、凸部2pへのガラス融着を防止して、貫通穴6hにバリが発生するのを防止することができる。一方、溶融ガラス5を下型4上に供給してから、(Tg+100)℃以上で成形すれば、貫通穴5h及びガラス面5sの成形時にクラックや面精度低下が発生するのを防止することができる。
以下の製造条件等によりカバーガラス板6(図3等)を製造した。得られたカバーガラス板6にはクラック等の無いことを確認した。
〈ガラス溶融〉
ガラス材料:アルミノシリケートガラス
ガラス転移温度:Tg=540℃
屈伏点:At=615℃
線膨張係数α=99×10-7
〈ガラス供給〉
溶融炉からフィーダーにより下型4の金型面に供給した。
〈プレス金型〉
金型(上型3,下型4)の材質:ステンレス(STAVAX)
金型受け面,成形面には、硬質クロムメッキを形成した。
金型サイズ:250×150mm
〈成形ガラス〉
外形サイズ:200×100mm,板厚:1mm,重量:50g
〈成形条件〉
プレス圧:50kg/cm2
プレス時間:10秒
プレスタイミング:10秒(ガラス表面温度:700℃)
金型(上型3,下型4)の温度:500℃
〈穴形状〉
1.2mm×5mmの長穴
1 第1上型
1c 面取り部
1p 凸部
1h 開口部
2 第2上型
2p 凸部
3 上型
4 下型
4c 面取り部
4h 凹部
4v 金型空間
4w 外壁部
5 溶融ガラス
5c 面取り部
5h 貫通穴
5s ガラス面
6 カバーガラス板
6c 面取り部
6h 貫通穴
6s ガラス面
7A 白金ノズル
7B ブレード
10 制御部

Claims (14)

  1. 貫通穴を有するガラス板の製造方法であって、
    外壁部で囲まれた空間の底部に凹部を有する下型と、前記凹部に嵌合可能な凸部及び上方に配置された開口部を有する第1上型と、を組み合わせることにより、前記凹部と凸部との嵌合状態で前記外壁部で囲まれた空間内に前記凸部が配置された金型空間を構成する準備工程と、
    前記第1上型の開口部を通して前記下型上に一定量の溶融ガラスを滴下する滴下工程と、
    前記第1上型の開口部を通して第2上型で前記下型上の溶融ガラスを途中まで中間プレスすることにより、前記外壁部まで溶融ガラスを伸ばす第1プレス工程と、
    前記第1上型及び第2上型を組み合せた状態の両者で前記下型上の溶融ガラスを完全プレスすることにより、前記外壁部で規制された溶融ガラスを前記凸部の周りに充填する第2プレス工程と、
    前記第1上型の凸部からの離型により溶融ガラスに前記貫通穴を形成する離型工程と、
    を有することを特徴とするガラス板の製造方法。
  2. 貫通穴を有するガラス板の製造方法であって、
    外壁部で囲まれた空間の底部に凹部を有する下型と、前記凹部に嵌合可能な凸部及び上方に配置された開口部を有する第1上型と、を組み合わせることにより、前記凹部と凸部との嵌合状態で前記外壁部で囲まれた空間内に前記凸部が配置された金型空間を構成する準備工程と、
    前記第1上型の開口部を通して前記下型上に一定量の溶融ガラスを滴下する滴下工程と、
    前記第1上型の開口部を通して第2上型で前記下型上の溶融ガラスを完全プレスすることにより、前記外壁部まで溶融ガラスを伸ばす第1プレス工程と、
    前記第1上型で前記下型上の溶融ガラスを完全プレスすることにより、前記外壁部で規制された溶融ガラスを前記凸部の周りに充填する第2プレス工程と、
    前記第1上型の凸部からの離型により溶融ガラスに前記貫通穴を形成する離型工程と、
    を有することを特徴とするガラス板の製造方法。
  3. 前記滴下工程における溶融ガラス滴下時の第1上型と下型との隙間が、ガラス板厚の2〜5倍であることを特徴とする請求項1又は2記載のガラス板の製造方法。
  4. 前記下型の凹部の周囲と前記第1上型の凸部の周囲とに面取り形状が形成されており、前記第1プレス工程又は第2プレス工程におけるプレスにより、前記貫通穴に相当する凸部の周囲に面取りを付加することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
  5. 前記貫通穴の開口の最小寸法が0.5〜5mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
  6. 前記貫通穴の開口の最小寸法が0.5〜2mmであり、前記第1プレス工程のプレス後1秒以内に前記第2プレス工程のプレスを行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
  7. ガラス板厚が0.7〜5mmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
  8. ガラス板が、α≦100×10-7(ただし、α:線膨張係数である。)、300℃≦Tg≦700℃(ただし、Tg:ガラス転移温度である。)のガラス特性を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
  9. 前記第1上型の凸部のテ―パ角度が3〜10°であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
  10. 前記第1上型の凸部の長さがガラス板厚の3〜10倍であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
  11. 前記滴下工程で溶融ガラスを下型上に供給してから、ガラス温度が(Tg+100)℃〜(Tg+300)℃になった時に(ただし、Tg:ガラス転移温度である。)、前記第1プレス工程において第2上型で下型上の溶融ガラスをプレスすることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
  12. ガラス板が、携帯用デジタル機器の画像表示面に設けられる薄板状のカバーガラス板であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
  13. 貫通穴を有するガラス板の製造装置であって、
    外壁部で囲まれた空間の底部に凹部を有する下型と、前記凹部に嵌合可能な凸部及び上方に配置された開口部を有する第1上型と、前記開口部に嵌合可能な凸部を有する第2上型と、装置各部を制御する制御部と、を有し、
    前記下型の凹部と前記第1上型の凸部とを嵌合させて前記外壁部で囲まれた空間内に前記第1上型の凸部が配置された金型空間を構成し、前記第1上型の開口部を通して前記下型上に一定量の溶融ガラスを滴下させ、前記第1上型の開口部を通して第2上型で前記下型上の溶融ガラスを途中まで中間プレスすることにより、前記外壁部まで溶融ガラスを伸ばし、前記第1上型及び第2上型を組み合せた状態の両者で前記下型上の溶融ガラスを完全プレスすることにより、前記外壁部で規制された溶融ガラスを前記凸部の周りに充填し、前記第1上型の凸部からの離型により溶融ガラスに前記貫通穴を形成する制御を、前記制御部で行うことを特徴とするガラス板の製造装置。
  14. 貫通穴を有するガラス板の製造装置であって、
    外壁部で囲まれた空間の底部に凹部を有する下型と、前記凹部に嵌合可能な凸部及び上方に配置された開口部を有する第1上型と、前記開口部に嵌合可能な凸部を有する第2上型と、装置各部を制御する制御部と、を有し、
    前記下型の凹部と前記第1上型の凸部とを嵌合させて前記外壁部で囲まれた空間内に前記第1上型の凸部が配置された金型空間を構成し、前記第1上型の開口部を通して前記下型上に一定量の溶融ガラスを滴下させ、前記第1上型の開口部を通して第2上型で前記下型上の溶融ガラスを完全プレスすることにより、前記外壁部まで溶融ガラスを伸ばし、前記第1上型で前記下型上の溶融ガラスを完全プレスすることにより、前記外壁部で規制された溶融ガラスを前記凸部の周りに充填し、前記第1上型の凸部からの離型により溶融ガラスに前記貫通穴を形成する制御を、前記制御部で行うことを特徴とするガラス板の製造装置。
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