JP5751017B2 - 記録材処理装置、画像形成システムおよびプログラム - Google Patents

記録材処理装置、画像形成システムおよびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、記録材処理装置、画像形成システム、プログラムに関する。
例えば、プリンタや複写機等の画像形成装置にて画像形成された記録材を処理する記録材処理装置には、画像が形成された記録材を用紙積載部に複数枚揃えた状態で綴じ処理を施し、綴じ処理を施した記録材の束を、排出トレイに排出するものがある。
特許文献1には、画像形成装置から排出される用紙を束ねて綴じる用紙後処理装置において、用紙を揃えるための進退自在なジョガー台と、このジョガー台上の用紙部分を綴じるためのスティプラと、ジョガー台の真下に位置する排紙トレイとを備え、スティプラによる綴じ作業が終わると、用紙束を排紙トレイ上に移動させるためにジョガー台が退避するように抑制されるようにしたものが記載されている。
特許文献2には、画像形成装置から排紙された用紙を積載する上下動可能な排紙トレイを有し、この排紙トレイに用紙が積載されるのに応じて、排紙トレイを下降させる用紙後処理装置において、排紙トレイの上面またはこの排紙トレイに積載された用紙の上面を検知する上面検知手段と、排紙トレイの上下動を制御する制御手段とを有する構成であり、制御手段が、所定周期毎に、排紙トレイを上面検知手段により検知されるまで上昇し、上面検知手段により検知された後に一定量下降させるものが記載されている。
特開平8−217321号公報 特開平11−71053号公報
ここで例えば、排出された記録材を上方から押さえることで記録材の移動を抑制する押圧手段を設けることがある。そしてこの押圧手段を回転させる回転手段にかかる負荷はより小さい方が望ましい。
請求項1に記載の発明は、順次搬送される記録材を積載する積載部と、前記積載部に積載された記録材をまとめて排出する排出手段と、前記排出手段により排出された記録材を積載して収容する収容部と、前記収容部に既に収容された記録材を上方から押さえることで記録材の移動を抑制する押圧手段と、記録材が前記積載部に積載される際に当該積載部とともに記録材を支持する部材と、前記押圧手段を回転させるとともに前記部材を移動させる回転手段と、前記収容部を昇降させる収容部昇降手段と、を備え、前記排出手段により前記積載部から前記収容部に記録材が排出されるときに、前記収容部昇降手段により当該収容部を予め下降させた後に前記回転手段により前記押圧手段を回転させ、記録材を上方から押さえる位置から当該押圧手段を待避させるとともに、当該回転手段により前記部材を移動させ、記録材を支持する位置から当該部材を待避させることを特徴とする記録材処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記回転手段は、前記排出手段により記録材が排出される際に前記押圧手段を回転させ、当該押圧手段と排出される記録材との接触を回避するとともに、前記部材を移動させ、当該部材と排出される記録材との接触を回避することを特徴とする請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項3に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置と、順次搬送される記録材を積載する積載部と、当該積載部に積載された記録材をまとめて排出する排出手段と、当該排出手段により排出された記録材を積載して収容する収容部と、当該収容部に既に収容された記録材を上方から押さえることで記録材の移動を抑制する押圧手段と、記録材が当該積載部に積載される際に当該積載部とともに記録材を支持する部材と、当該押圧手段を回転させるとともに当該部材を移動させる回転手段と、を備える記録材処理装置と、前記排出手段により前記積載部から前記収容部に記録材が排出されるときに、当該収容部を予め下降させた後に前記回転手段により前記押圧手段を回転させ、記録材を上方から押さえる位置から当該押圧手段を待避させるとともに、当該回転手段により前記部材を移動させ、記録材を支持する位置から当該部材を待避させる制御を行う制御部と、を備えることを特徴とする画像形成システムである。
請求項4に記載の発明は、コンピュータに、積載部に積載された記録材をまとめて収容部に排出する排出手段を制御する機能と、前記収容部に収容された記録材を上方から押さえる位置に押圧手段を回転させるとともに、記録材が前記積載部に積載される際に記録材を支持する位置に記録材を支持する部材を移動させる機能と、前記排出手段により前記積載部から前記収容部に記録材が排出されるときに前記収容部を予め下降させる機能と、前記収容部を予め下降させた後に前記押圧手段を回転させ、記録材を上方から押さえる位置から当該押圧手段を待避させるとともに、前記部材を移動させ、記録材を支持する位置から当該部材を待避させる機能と、前記排出手段により記録材が前記収容部に排出された後に、当該収容部に収容された記録材と前記押圧手段とを接触させるために当該収容部を上昇させる機能と、を実現させるプログラムである。
請求項1の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、押圧手段を回転させる回転手段にかかる負荷をより小さくすることができる記録材処理装置が提供できる。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、記録材の収容部への収容が、押圧部材により阻害されるのを抑制することができる。
請求項3の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、押圧手段を回転させる回転手段にかかる負荷がより小さくなる制御を行うことができる画像形成システムを提供できる。
請求項4の発明によれば、押圧手段を回転させる回転手段にかかる負荷がより小さくなる制御をコンピュータにより実現できる。
本実施の形態が適用される画像形成システムの全体構成を示した図である。 画像形成装置について説明した図である。 本実施の形態が適用される後処理装置について説明した図である。 後処理部の構成を詳述した図である。 後処理部の記録材搬送方向に直交する方向の構成を説明するための図である。 図4のVI方向から駆動側イジェクトロール周辺を見た図である。 制御部のブロック図である。 制御部による制御の手順について説明したフローチャートである。 (a)〜(c)は、制御部が行う制御について説明した図である。 (d)〜(f)は、制御部が行う制御について説明した図である。 (a)は、予めスタッカトレイを下降させてから、セットクランプの回転を開始させた場合のイジェクトモータが発生する回転力(トルク)の変動について示した図である。(b)は、予めスタッカトレイを下降させずに、セットクランプの回転を開始させた場合のイジェクトモータが発生する回転力(トルク)の変動について示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成システムの説明>
図1は本発明の実施の形態が適用される画像形成システム1の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成システム1は、例えば、電子写真方式によって記録材に画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置2と、記録材処理装置の一例であり画像形成装置2によって画像が記録された記録材(例えば、用紙)に対して後処理を施す後処理装置3と、を備えている。
<画像形成装置の説明>
図2は、画像形成装置2について説明した図である。
画像形成装置2は、所謂「タンデム型」のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10と、画像形成装置2全体の動作制御や例えばパーソナルコンピュータ(PC)等との通信、画像データに対して行う画像処理等を実行する主制御部50と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)部90と、を備えている。
<画像形成部の説明>
画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する機能部であって、並列的に配置されるトナー像形成手段の一例としての6つの画像形成ユニット11C,11M,11HC,11HM,11Y,11K(以下、「画像形成ユニット11」)と、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像が転写される中間転写ベルト20と、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に転写(一次転写)する一次転写ロール21と、を備えている。さらに、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ロール22と、二次転写された各色トナー像を用紙上に定着させる定着部(定着装置)の一例としての定着ユニット60と、を備えている。
加えて、画像形成部10は、定着ユニット60にて用紙上に定着された各色トナー像を冷却し、用紙上への各色トナー像の定着を促進する冷却部の一例としての冷却ユニット80と、用紙の曲がり(カール)を矯正するカール矯正ユニット85と、を備えている。
なお、本実施の形態の画像形成装置2では、中間転写ベルト20、一次転写ロール21、および二次転写ロール22により転写手段が構成される。また、二次転写ロール22が配置され、中間転写ベルト20上の各色トナー像が用紙に二次転写される領域を、以下、「二次転写領域Tr」という。
<画像形成ユニットの説明>
各画像形成ユニット11は、機能部材として、例えば、静電潜像が形成され、その後に各色トナー像が形成される感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を予め定められた電位で帯電する帯電器13と、帯電器13により帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光器14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を各色トナーにより現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16と、を備えている。
各画像形成ユニット11の現像器15各々は、各色トナーを貯蔵するトナー容器17C,17M,17HC,17HM,17Y,17K(以下、「トナー容器17」)とトナー搬送路(不図示)で連結されている。そして、トナー搬送路中に設けられた補給用スクリュー(不図示)によりトナー容器17から現像器15に各色トナーが補給されるように構成されている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収容されるトナーを除いてほぼ同様に構成され、それぞれがC(シアン)色、M(マゼンタ)色、HC(高彩度シアン)色、HM(高彩度マゼンタ)色、Y(イエロー)色、K(ブラック)色のトナー像を形成する。ここでのHC色は、シアン色系の色相を有し、C色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いシアン色であり、HM色は、マゼンタ色系の色相を有し、M色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いマゼンタ色である。
<画像形成装置における用紙搬送系の説明>
また、画像形成部10は、用紙搬送系として、用紙を収容する複数(本実施の形態では2個)の用紙収容容器40A,40Bと、この用紙収容容器40A,40Bに収容された用紙を繰り出して搬送する繰出しロール41A,41Bと、用紙収容容器40Aからの用紙を搬送する第1搬送路R1と、用紙収容容器40Bからの用紙を搬送する第2搬送路R2と、を備えている。さらに、画像形成部10は、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bからの用紙を二次転写領域Trに向けて搬送する第3搬送路R3と、を備えている。加えて、画像形成部10は、二次転写領域Trにて各色トナー像が転写された用紙を定着ユニット60、冷却ユニット80、およびカール矯正ユニット85を通過するように搬送する第4搬送路R4と、カール矯正ユニット85からの用紙を画像形成装置2の排出部から後処理装置3に向けて搬送する第5搬送路R5と、を備えている。
第1搬送路R1から第5搬送路R5は、それぞれに沿って搬送ロールや搬送ベルトが配置され、送られてくる用紙を順次、搬送する。
<両面搬送系の説明>
また、画像形成部10は、両面搬送系として、定着ユニット60で第1面に各色トナー像が定着された用紙を一旦保持する中間用紙収容容器42と、カール矯正ユニット85からの用紙を中間用紙収容容器42に向けて搬送する第6搬送路R6と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を上記の第3搬送路R3に向けて搬送する第7搬送路R7と、を備えている。さらに、画像形成部10は、カール矯正ユニット85の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙を後処理装置3に向けて搬送する第5搬送路R5と中間用紙収容容器42に搬送する第6搬送路R6とに選択的に振り分ける振分機構部43と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を繰り出して第7搬送路R7に向けて搬送する繰出しロール45と、を備えている。
<画像形成動作の説明>
次に、図2を用いて、本実施の形態に係る画像形成装置2での基本的な画像形成動作について説明する。
画像形成部10の画像形成ユニット11各々は、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスによりC色,M色,HC色,HM色,Y色,K色の各色トナー像を形成する。各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により中間転写ベルト20上に順に一次転写され、各色トナーが重畳された合成トナー像を形成する。中間転写ベルト20上の合成トナー像は、中間転写ベルト20の移動(矢印方向)に伴って二次転写ロール22が配置された二次転写領域Trに搬送される。
一方、用紙搬送系では、各画像形成ユニット11での画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール41A,41Bが回転動作し、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bの中から例えばUI部90にて指定された方の用紙が繰出しロール41A,41Bにより繰り出される。繰出しロール41A,41Bにより繰り出された用紙は、第1搬送路R1または第2搬送路R2と、第3搬送路R3とに沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された合成トナー像が用紙に一括して二次転写される。
その後、合成トナー像が転写された用紙は、中間転写ベルト20から分離され、第4搬送路R4に沿って定着ユニット60に搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙上の合成トナー像は、定着ユニット60によって定着処理を受けて用紙上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙は、冷却ユニット80にて冷却され、カール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により、片面印刷時には第5搬送路R5に導かれて、後処理装置3に向けて搬送される。
なお、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれクリーナ16、およびベルトクリーナ26によって除去される。
一方、両面印刷時には、上述した過程によって用紙の第1面上に定着画像が形成された用紙は、カール矯正ユニット85を通過した後、振分機構部43により第6搬送路R6に導かれ、第6搬送路R6を中間用紙収容容器42に向けて搬送される。そして再び、各画像形成ユニット11による第2面の画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール45が回転し、中間用紙収容容器42から用紙が繰り出される。繰出しロール45により繰り出された用紙は、第7搬送路R7および第3搬送路R3に沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、第1面の場合と同様にして、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された第2面の各色トナー像が用紙に一括して二次転写される。
そして、両面にトナー像が転写された用紙は、第1面の場合と同様に定着ユニット60にて定着され、冷却ユニット80にて冷却され、さらにはカール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により第5搬送路R5に導かれて、後処理装置3に向けて搬送される。
このようにして、画像形成装置2での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<後処理装置の説明>
図3は本実施の形態が適用される後処理装置3について説明した図である。
図3に示した後処理装置3は、画像形成装置2から出力された記録材を更に下流側に搬送する搬送部110と、例えば綴じ処理用のステープルや記録材を集めて束ねるコンパイルトレイ124などを備えた後処理部120とを備えている。また、後処理装置3は、記録材を、ユーザが取りやすいようにして積み重ねるスタッカトレイ190を備えている。また、後処理装置3は、後処理装置3の全体を制御する制御部200を有し、この制御部200は、例えば後処理部120に設けられている。
図3に示すように、後処理装置3の搬送部110は、画像形成装置2から出力される印刷(プリント)済の記録材を受け取る一対のロールである入口ロール111と、記録材を下流側へと搬送する一対のロールである第1搬送ロール112と、後処理部120に向けて記録材を搬送する一対のロールである第2搬送ロール113とを有する。
後処理装置3の後処理部120は、搬送部110から記録材を受け取る一対のロールである受け取りロール121と、受け取りロール121の下流側に設けられ記録材を検知するイクジット(exit)センサ122とを備えている。また、後処理部120は、順次搬送される記録材を複数枚集めて積載する積載部の一例としてのコンパイルトレイ124と、コンパイルトレイ124に向けて記録材を排出する一対のロールであるイクジットロール123とを備えている。また、記録材の後端をコンパイルトレイ124のエンドガイド(後述)に向けて押し込むために回転するパドルであるメインパドル125およびサブパドル126と、記録材の束の端を綴じるためのステープラ127とを備えている。さらに、コンパイルトレイ124にて集積された記録材の束をスタッカトレイ190へ搬送するイジェクトロール128を備えている。イジェクトロール128により搬送された記録材は、スタッカトレイ190にユーザが取りやすいように積み重ねられる。このように、イジェクトロール128は、コンパイルトレイ124に積載された記録材をまとめて排出する排出手段として機能し、スタッカトレイ190は、イジェクトロール128により排出された記録材を積載して収容する収容部として機能する。
また後処理装置3は、スタッカトレイ190を昇降させる収容部昇降手段の一例としての昇降機構250を有する。
昇降機構250は、スタッカトレイ190に連結されるスライダ251と、スライダ251を上下方向に移動可能に支持するガイドレール252と、スライダ251を固定支持する昇降ベルト253と、昇降ベルト253を張架するロール254,255とが備えられている。そして昇降モータ256によりロール254を回転させることにより昇降ベルト253を回転させ、これによりスタッカトレイ190が図3中上下方向に昇降する。
さらに後処理装置3は、後処理装置3の全体を制御する制御部200を有し、この制御部200は、例えば後処理部120に設けられている。
図4は、後処理部120の構成を詳述した図である。図5は、後処理部120の記録材搬送方向に直交する方向の構成を説明するための図である。図5(a)は、主に図4の矢印Va方向から見た図であり、構成を分かり易く示すために、記録材搬送方向の相対位置は図4と異ならせている。図5(b)は、図5(a)の矢印Vb方向から見た図である。
先ず、コンパイルトレイ124は、イクジットロール123から記録材を受け入れ積載する記録材積載台124aと、記録材積載台124aの記録材積載面に垂直に形成されたエンドガイド124bと、を有している。エンドガイド124bは、イクジットロール123から排出された記録材を揃える際に、記録材の端面を揃える基準となる基準面であり、エンドガイド124bに記録材の端面を突き当てることにより記録材の束を生成する。
メインパドル125は、図4に示すように3枚の可撓性の記録材接触部125aを有しており、記録材の上面(または記録材の束の最上面)に接触して記録材をエンドガイド124b側に搬送する部材である。そして、コンパイルトレイ124のエンドガイド124b側の上方には、メインパドル支持軸131が後処理装置3の装置フレーム181a,181bに回転可能に支持されている(図5(a)参照)。このメインパドル支持軸131には、複数(本実施の形態では3個)のメインパドル125が記録材搬送方向に直交する方向に間隔を空けて固定支持されている。メインパドル支持軸131は、装置奥側に配置された図示しないモータにより回転駆動される。そして、メインパドル支持軸131が回転するのに伴い、メインパドル125は回転し、メインパドル125が図4のR方向に回転することで、図4のZ1方向に向かって搬送された記録材を、記録材積載台124a上にてZ2方向に押し込む。
サブパドル126は、図4に示すように3枚の可撓性の記録材接触部126aを有しており、記録材積載台124a上の記録材の上面(または記録材の束の最上面)に接触して記録材をエンドガイド124b側に搬送する部材である。コンパイルトレイ124の上方には、回転軸としてのサブパドル支持軸141が、記録材積載台124aの記録材積載面を基準にしてこの積載面に直交する方向にイクジットロール123よりも遠い位置に、装置フレーム181a,181bに回転可能に支持されている(図5(a)参照)。サブパドル支持軸141には、記録材搬送方向に直交する方向に間隔を空けてスタッカトレイ190方向に延びるサブパドル支持部材142の一方の端部が複数(本実施の形態では2個)固定支持されている。そして、サブパドル支持部材142のスタッカトレイ190側の端部には、サブパドル支持アーム142aが形成されている。サブパドル支持アーム142aには、サブパドル回転軸143を介してサブパドル126が回転可能に支持されている。サブパドル回転軸143にはプーリ144が固定支持されている。そして、サブパドル支持軸141には、プーリ144に対応する位置に駆動側プーリ145が、サブパドル支持軸141に対して回転可能に支持されている。駆動側プーリ145はプーリ部145aとギア部145bとを有し、プーリ144とプーリ部145aとの間には、サブパドル駆動ベルト146が装着されている。
サブパドル支持軸141の装置奥側端部には、サブパドル揺動部材147が設けられている。サブパドル揺動部材147は、揺動バー147aと、サブパドル揺動用ソレノイド147bと、引張りバネ147cとを有する。そして、サブパドル揺動用ソレノイド147bのオフ・オンにより、サブパドル支持軸141が装置フレーム181a,181bに対して回転するのに伴い、サブパドル支持部材142がサブパドル支持軸141を中心軸にして揺動する。これにより、サブパドル支持部材142に支持されたサブパドル126が、コンパイルトレイ124の記録材積載台124a上の記録材に接触しエンドガイド124bに向けて記録材を押し込むための位置(図4の破線の位置(第2の位置))と、この接触した位置から退避し記録材積載台124a上の記録材に接触しない位置(図4の実線の位置(第1の位置))との間を移動する。
なお、サブパドル揺動部材147は、ソレノイド(147b)とバネ(147c)に限定されず、例えば、モータや偏心カムを使用して揺動させる構成等を使用してもよい。
また、サブパドル支持軸141の記録材搬送方向上流側には、サブパドル駆動軸151が装置フレーム181a,181bに回転可能に支持されている。サブパドル駆動軸151には、各駆動側プーリ145のギア部145bに噛み合う駆動ギア152が固定支持されている。そして、サブパドル駆動軸151は、装置奥側に配置された図示しないモータにより回転駆動され、モータの駆動に応じて、駆動ギア152、ギア部145b、プーリ部145a、サブパドル駆動ベルト146、プーリ144を介して回転が伝達され、サブパドル126が回転する。そして、サブパドル126は、図4のR方向に回転することで、図4のZ1方向に向かって搬送された記録材を、コンパイルトレイ124の記録材積載台124a上にてZ2方向に押し込む。
また、後処理部120には、図示してはいないが、コンパイルトレイ124の記録材搬送方向に直交する方向(図4の紙面の手前側と奥側)に、記録材の両端(記録材搬送方向に直交する方向の両側)について位置合わせを行うためのタンパが備えられている。
次に、ステープラ127について説明する。
ステープラ127は、記録材の束に対して綴じ処理を実際に行うステープルヘッドと、このステープルヘッドを支えるベースと、このベース上に形成され、ステープルヘッドが動く経路を形成するレールとを備えている。レールは、記録材積載台124aの端部に沿うように形成されており、ステープルヘッドは、このレール上を動き綴じ処理を行う。また、ステープルヘッドを移動させるステッピングモータであるステープルムーブモータと、ステープルヘッドのホーム位置を検知するステープルムーブホームセンサと、ステープルヘッドの中央位置を検知するステープルセンターポジションセンサを備えている。
そして、コンパイルトレイ124上の記録材の束に対して一箇所綴じを行う場合には、ステープルヘッドは、ステープルムーブホームセンサによって検知される第1のホームポジション位置に留まって、必要なタイミングにて、順次、綴じ処理を実行する。
一方、記録材の束に対して二箇所綴じを行う場合には、まず、ステープルセンターポジションセンサによって検知される第2のホームポジション位置に待機している。その後、コンパイルトレイ124に一纏まりの記録材が積載された後に、ステープルムーブモータを駆動させてステープルヘッドをステープル位置まで移動させ、二箇所に綴じ処理を施す。
次に、イジェクトロール128について説明する。
イジェクトロール128は、図4に示すように駆動側イジェクトロール128aと従動側イジェクトロール128bとからなる。駆動側イジェクトロール128aは、装置フレーム181a,181bに回転可能に支持され、図示しないイジェクトモータにより回転駆動される回転軸(図示せず)に固定支持されている。そして、このイジェクトモータが回転することで駆動側イジェクトロール128aが回転するとともに、従動側イジェクトロール128bが従動して回転することでコンパイルトレイ124に積載された記録材をまとめて排出する。
従動側イジェクトロール128bは、コンパイルトレイ124の記録材積載台124a上に積載された記録材に接触する接触位置と、この接触位置から退避しイクジットロール123にて搬送される記録材の搬送を妨げない退避位置との間を移動する。そして、従動側イジェクトロール128bは、従動側イジェクトロール支持部材161のスタッカトレイ190側端部に回転可能に支持されている。
従動側イジェクトロール支持部材161は、装置フレーム181a,181bに固定支持された従動側イジェクトロール支持軸162にすきまばめで嵌合されている。従動側イジェクトロール支持部材161の、従動側イジェクトロール支持軸162との嵌合部位と、従動側イジェクトロール128b支持部位との間に孔161aが形成されている。そして、この孔161aにコイルバネ165の一端が取り付けられている。コイルバネ165の他端は、装置フレームに取り付けられている。それゆえ、従動側イジェクトロール支持部材161は、コイルバネ165により接触位置の方向へ回転する回転力が付与される。従動側イジェクトロール支持部材161の、従動側イジェクトロール128bが支持されている側とは反対側の端部には、後述するカム166と接触することでこのカム166の回転力を受ける円柱状の受け部161bが設けられている。
カム166は、回転して従動側イジェクトロール支持部材161の受け部161bに接触することにより従動側イジェクトロール128bが退避位置方向へ移動する移動力を付与するとともに従動側イジェクトロール支持部材161の受け部161bから離れることにより従動側イジェクトロール128bの接触位置方向への移動を許容する。そして、カム166は、装置フレーム181a,181bに回転可能に支持されたカム軸167に固定されている。カム軸167の装置奥側の端部にはギア168が取り付けられており、このギア168に、装置奥側に配置された駆動モータ170のモータ軸に取り付けられたピニオン171が噛み合っている。かかる構成により、カム166は、駆動モータ170の回転力が付与されて回転する。
駆動モータ170は、印加する電圧(電流)と発生トルクとが比例するDCモータであり、駆動モータ170に印加する電圧を高くすると回転速度が大きくなり、印加電圧を低くすると回転速度が小さくなる。そして、駆動モータ170の回転速度が大きくなるとカム166の回転速度が大きくなり、駆動モータ170の回転速度が小さくなるとカム166の回転速度が小さくなる。なお、駆動モータ170に印加する電圧は、アナログ的に変化するものでもよいし、ON−OFFを繰り返すスイッチング制御により変化するものでもよい。ON−OFFを繰り返すスイッチング制御で印加電圧を調整する制御においては、駆動モータ170に加える平均電圧を調整して、回転速度を制御する。例えば、スイッチング制御でON時間の割合を大きくして、駆動モータ170の平均印加電圧を高くすることで、回転速度を大きくする。他方、スイッチング制御でON時間の割合を小さくして、平均印加電圧を低くすることで、回転速度を小さくする。
以上のように構成されたイジェクトロール128においては、従動側イジェクトロール支持部材161の受け部161bがカム166と接触していないときには、従動側イジェクトロール支持部材161はコイルバネ165により回転力が付与されて、従動側イジェクトロール128bは記録材積載台124a上に積載された記録材に接触する接触位置に存在する(図4の破線の状態)。
カム166と従動側イジェクトロール支持部材161の受け部161bとが接触している場合には以下のように区分けされる。すなわち、従動側イジェクトロール128bが記録材に接触する状態で、従動側イジェクトロール支持部材161がコイルバネ165により受ける回転力が、受け部161bがカム166により押されることにより受ける回転力以上である場合には、従動側イジェクトロール128bは接触位置に存在する。他方、受け部161bがカム166により押されることにより受ける回転力が、従動側イジェクトロール支持部材161がコイルバネ165により受ける回転力よりも大きくなると、従動側イジェクトロール128bは接触位置から退避位置の方へ移動する。そして、カム166の回転中心から最も遠い部位が受け部161bと接触しているときには、従動側イジェクトロール128bは退避位置に存在する(図4の実線の状態)。
図6は、図4のVI方向から駆動側イジェクトロール128a周辺を見た図である。
以下、図4および図6を使用して駆動側イジェクトロール128a周辺の機構について説明を行う。
図6に示すように、駆動側イジェクトロール128a周辺には、スタッカトレイ190に収容された記録材を上方から押さえることで記録材の移動を抑制する押圧手段の一例としてのセットクランプ302と、コンパイルトレイ124とともに記録材を支持するシェルフ304とが配されている。図6においてセットクランプ302およびシェルフ304は3個、駆動側イジェクトロール128aは、2個配されている。そして駆動側イジェクトロール128a、セットクランプ302、およびシェルフ304は、支持軸306により支持されている。
セットクランプ302は、パドル状の部材であり、その先端部302aを記録材に接触させることによりスタッカトレイ190に収容された記録材を上方から押さえることができる。これにより既にスタッカトレイ190に収容されている記録材が乱れるのを抑制することができる。つまり上述したようにコンパイルトレイ124に積載される記録材は、いったんスタッカトレイ190側に移動した後、メインパドル125(図4参照)やサブパドル126(図4参照)により戻されることで積載が行われる。そしてスタッカトレイ190側に移動するときに既にスタッカトレイ190に収容された記録材に接触し移動させることがある。セットクランプ302によりスタッカトレイ190に収容された記録材を上方から押さえることで移動を抑制することができる。
セットクランプ302は、図6中X1方向に回転することができる。そしてイジェクトロール128により記録材が排出される際に、セットクランプ302が回転させることで、セットクランプ302は、スタッカトレイ190に収容された記録材を上方から押さえる位置から待避する。これによりセットクランプ302と排出される記録材との接触を回避することができる。
シェルフ304には、穴部304a(図4参照)が形成されており、この穴部304aに支持軸306が貫通することでシェルフ304は、支持軸306により支持される。そしてこの穴部304aは長円形状であるためシェルフ304は、支持軸306に支持されつつ図6中X2方向およびX3方向に移動可能である。そしてシェルフ104は、記録材がコンパイルトレイ124に積載される際には、図6中X2方向に移動し、コンパイルトレイ124とともに記録材を支持する役割を担う。またコンパイルトレイ124に積載された用紙がスタッカトレイ190に排出される際には、シェルフ304は、図6中X3方向に移動する。これによりシェルフ304と排出される記録材とが干渉し、排出される記録材がスタッカトレイ190に積載する際に、シェルフ304により阻害されることを抑制する。
次に上述した駆動側イジェクトロール128a、セットクランプ302、およびシェルフ304の移動機構について説明を行う。
図6に示すように本実施の形態では、駆動側イジェクトロール128aおよびセットクランプ302を回転させるとともにシェルフ304を移動させるための駆動源である回転手段の一例としてのイジェクトモータ310が配されている。イジェクトモータ310が駆動することにより発生した回転力(トルク)は、ギア部312および電磁クラッチ314を介して支持軸306および支持軸308に伝達され、支持軸306および支持軸308を回転させる。なおここで電磁クラッチ314により、支持軸306および支持軸308の双方または片方を選択的に回転させることが可能である。
ここで支持軸306とセットクランプ302は、締結されており、支持軸306を回転させることによりセットクランプ302を上述したX1方向に回転させることができる。しかしながら支持軸306と駆動側イジェクトロール128aおよびシェルフ304は締結されていないため、支持軸306を回転させても駆動側イジェクトロール128aおよびシェルフ304は、回転等の動作は行わない。
一方、支持軸308を回転させると、その回転力は、ギア部316を介してシェルフ304に伝達され、シェルフ304を例えば、図6で示した位置からX2方向へ移動させることができる。ここでシェルフ304の下面側には、ギア部316と接続するラック歯304bが形成されており、これによりギア部316からの力がシェルフ304に伝達し、シェルフ304をX2方向またはX3方向に移動させることができる。なおギア部316には、トルクリミッタ318が備えられており、予め定められた以上の回転力が作用すると、ギア部316は、回転を停止し、支持軸308は空回転を行う。つまりシェルフ304が図6で示した位置からX2方向へ移動したときに、支持されている支持軸306に穴部304a(図4参照)の後端部が突き当たることで、トルクリミッタ318が作動し、この位置でシェルフ304は停止する。
また支持軸308を回転させると、その回転力は、ギア部320を介して駆動側イジェクトロール128aに伝達され、駆動側イジェクトロール128aを図6で示した位置からX4方向へ回転させることができる。つまり上述の通り駆動側イジェクトロール128aは、支持軸306により支持されているのみであり、駆動側イジェクトロール128aが回転するための回転力は、支持軸308により伝達される。そして駆動側イジェクトロール128aがX4方向に回転し、従動側イジェクトロール128b(図4参照)とともに記録材を挟持することで記録材をコンパイルトレイ124からスタッカトレイ190に排出することができる。
<制御部の説明>
次に、制御部200について説明する。
図7は、制御部200のブロック図である。
制御部200は、図7に示すように、CPU201と、ROM202と、RAM203と、入力インタフェース204と、出力インタフェース205とを有している。ROM202には、例えば綴じ処理プログラム、記録材搬送プログラム、排出プログラム等が予め格納されている。そして、この制御部200は、画像形成装置2に備えられた制御装置からの信号を、入力インタフェース204を介してCPU201に取り込む。そして、CPU201が予め定められた処理プログラムを実行し、制御対象に出力インタフェース205を介して制御信号を送出し、例えば、上述した駆動モータ170(図5(a)参照)、サブパドル揺動用ソレノイド147b(図5(b)参照)、イジェクトモータ310(図6参照)、昇降モータ256(図3参照)などの動作を制御する。
次に、制御部200により行われる具体的な制御について説明する。
図8は、制御部200による制御の手順について説明したフローチャートである。また図9−1(a)〜(c)、図9−2(d)〜(f)は、制御部200により行われる制御の手順について説明した図である。図9−1(a)〜(c)、図9−2(d)〜(f)では、コンパイルトレイ124により記録材を積載し、積載した記録材をスタッカトレイ190に排出するまでの一連の動作を図示している。
まずコンパイルトレイ124に記録材が積載されていない状態では、図9−1(a)に示すようにセットクランプ302は、スタッカトレイ190に収容された記録材を上方から押さえる位置になっている。また同様にしてシェルフ304は、スタッカトレイ190側に最も飛び出した位置になっている。
そしてこの状態にて、コンパイルトレイ124に記録材を積載していく(ステップ101)。このとき予め定められた大きさより大きい記録材は、コンパイルトレイ124の他に、シェルフ304上にも積載するため、コンパイルトレイ124上で記録材を揃えて積載することがより容易になる。
コンパイルトレイ124上における記録材の積載が完了すると、制御部200は、カム166を回転させ、従動側イジェクトロール128bを記録材に接触する位置にする(ステップ102)。これによりコンパイルトレイ124上の記録材は、駆動側イジェクトロール128aと従動側イジェクトロール128bにより挟持される。
次に制御部200は、昇降モータ256(図3参照)を制御し、図9−1(b)に示すようにスタッカトレイ190を予め定められた位置まで下降させる(ステップ103)。このとき制御部200は、記録材の枚数や紙種によりスタッカトレイ190の下降量を変化させてもよい。実際には、制御部200は、主制御部50(図2参照)から記録材の枚数や紙種の情報を取得し、この情報から適切な下降量を算出する。
そして制御部200は、イジェクトモータ310および電磁クラッチ314を制御し、駆動側イジェクトロール128aを回転させ、図9−1(c)に示すようにコンパイルトレイ124上の記録材の排出を開始する(ステップ104)。またこのとき駆動側イジェクトロール128aの回転とともに、シェルフ304がコンパイルトレイ124方向に引っ込む方向(即ち、図6のX3方向)に移動を開始する(ステップ105)。さらにセットクランプ302は図9−1(c)中の時計方向(即ち、図6のX1方向)に回転を開始する(ステップ106)。セットクランプ302およびシェルフ304がこのように回転、移動を行うことで、記録材のスタッカトレイ190への収容が、セットクランプ302やシェルフ304により阻害されるのを抑制することができる。またこのときのイジェクトモータ310の動作は、イジェクトロール128によりコンパイルトレイ124からスタッカトレイ190に記録材が排出されるときに、昇降機構250によりスタッカトレイ190を予め下降させた後にイジェクトモータ310によりセットクランプ302を回転させ、セットクランプ302をスタッカトレイ190に既に収容された記録材を上方から押さえる位置から待避させるためのものであると言い換えることもできる。
記録材がスタッカトレイ190上に排出された後は、制御部200は、イジェクトモータ310および電磁クラッチ314を制御し、図9−2(d)で示すようにセットクランプ302を、図9−1(a)で説明した位置と同じ位置になるように回転させる(ステップ107)。またこの際に制御部200は、カム166を回転させ、従動側イジェクトロール128bを元の位置に戻す(ステップ108)。
さらに制御部200は、昇降モータ256(図3参照)を制御し、図9−2(e)に示すようにスタッカトレイ190をセットクランプ302と排出された記録材が接触する位置まで上昇させる(ステップ109)。つまりイジェクトロール128により記録材がスタッカトレイ190に排出された後にスタッカトレイ190に収容された記録材とセットクランプ302とを接触させるためにスタッカトレイ190を移動させる。
そして制御部200は、イジェクトモータ310および電磁クラッチ314を制御し、セットクランプ302を回転させずに、イジェクトモータ310を図9−1(c)の場合とは、逆方向に回転させる(ステップ110)。これによりシェルフ304は、スタッカトレイ190方向に飛び出す方向(即ち、図6のX2方向)に移動する。これにより各部材の位置は、図9−2(f)に示すように最初の状態に再び戻る。
以上のような手順で制御部200が制御を行うことで、イジェクトモータ310としてより小型のものを採用することができる。つまり図9−1(b)および図9−1(c)で説明したように本実施の形態では、予めスタッカトレイ190を下降させてから、セットクランプ302の回転を開始する。この場合、イジェクトモータ310によりセットクランプ302が回転するときに、スタッカトレイ190に既に収容された記録材とセットクランプ302とを非接触にすることができる。これによりスタッカトレイ190に既に収容された記録材がセットクランプ302の回転を阻害しないためイジェクトモータ310にかかる負荷が少なくなる。そのためイジェクトモータ310が発生することができる回転力がより少ない小型のものを使用することができる。またこの場合、イジェクトモータ310にかかる電力や設置費用も低減することができる。
図10(a)は、予めスタッカトレイ190を下降させてから、セットクランプ302の回転を開始させた場合のイジェクトモータ310が発生する回転力(トルク)の変動について示した図である。また図10(b)は、予めスタッカトレイ190を下降させずに、セットクランプ302の回転を開始させた場合のイジェクトモータ310が発生する回転力(トルク)の変動について示した図である。
図10(a)〜(b)に示すように、図10(b)では、図10(a)でイジェクトモータ310が発生する回転力の最大値(点線で図示)を超えて、回転力を発生しなければならないことがわかる。つまりスタッカトレイ190に既に収容された記録材がセットクランプ302の回転を阻害するためイジェクトモータ310にかかる負荷が大きくなる。
なお図9−1(a)〜(c)、図9−2(d)〜(f)において説明した制御部200が行う処理を実現するためのプログラムは、コンピュータに、コンパイルトレイ124に積載された記録材をまとめてスタッカトレイ190に排出するイジェクトロール128を制御する機能と、スタッカトレイ190に収容された記録材を上方から押さえる位置にセットクランプ302を回転させる機能と、イジェクトロール128によりコンパイルトレイ124からスタッカトレイ190に記録材が排出される際にスタッカトレイ190を予め下降させる機能と、スタッカトレイ190を予め下降させた後にセットクランプ302を回転させ、スタッカトレイ190に既に収容された記録材を上方から押さえる位置からセットクランプ302を待避させる機能と、イジェクトロール128により記録材がスタッカトレイ190に排出された後に、スタッカトレイ190に収容された記録材とセットクランプ302とを接触させるためにスタッカトレイ190を上昇させる機能と、を実現させるプログラムとして捉えることができる。
また、上述した画像形成システム1においては、後処理装置3内に制御部200を備え、この制御部200が後処理装置3に設けられたイジェクトモータ310等を制御する態様であるが、画像形成装置2内に備えられた制御装置で後処理装置3を制御してもよいことは言うまでもない。
1…画像形成システム、2…画像形成装置、3…後処理装置、110…搬送部、120…後処理部、123…イクジットロール、124…コンパイルトレイ、128…イジェクトロール、128a…駆動側イジェクトロール、128b…従動側イジェクトロール、190…スタッカトレイ、200…制御部、250…昇降機構、302…セットクランプ、304…シェルフ、310…イジェクトモータ

Claims (4)

  1. 順次搬送される記録材を積載する積載部と、
    前記積載部に積載された記録材をまとめて排出する排出手段と、
    前記排出手段により排出された記録材を積載して収容する収容部と、
    前記収容部に既に収容された記録材を上方から押さえることで記録材の移動を抑制する押圧手段と、
    記録材が前記積載部に積載される際に当該積載部とともに記録材を支持する部材と、
    前記押圧手段を回転させるとともに前記部材を移動させる回転手段と、
    前記収容部を昇降させる収容部昇降手段と、
    を備え、
    前記排出手段により前記積載部から前記収容部に記録材が排出されるときに、前記収容部昇降手段により当該収容部を予め下降させた後に前記回転手段により前記押圧手段を回転させ、記録材を上方から押さえる位置から当該押圧手段を待避させるとともに、当該回転手段により前記部材を移動させ、記録材を支持する位置から当該部材を待避させることを特徴とする記録材処理装置。
  2. 前記回転手段は、前記排出手段により記録材が排出される際に前記押圧手段を回転させ、当該押圧手段と排出される記録材との接触を回避するとともに、前記部材を移動させ、当該部材と排出される記録材との接触を回避することを特徴とする請求項1に記載の記録材処理装置。
  3. 記録材に画像を形成する画像形成装置と、
    順次搬送される記録材を積載する積載部と、当該積載部に積載された記録材をまとめて排出する排出手段と、当該排出手段により排出された記録材を積載して収容する収容部と、当該収容部に既に収容された記録材を上方から押さえることで記録材の移動を抑制する押圧手段と、記録材が当該積載部に積載される際に当該積載部とともに記録材を支持する部材と、当該押圧手段を回転させるとともに当該部材を移動させる回転手段と、を備える記録材処理装置と、
    前記排出手段により前記積載部から前記収容部に記録材が排出されるときに、当該収容部を予め下降させた後に前記回転手段により前記押圧手段を回転させ、記録材を上方から押さえる位置から当該押圧手段を待避させるとともに、当該回転手段により前記部材を移動させ、記録材を支持する位置から当該部材を待避させる制御を行う制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
  4. コンピュータに、
    積載部に積載された記録材をまとめて収容部に排出する排出手段を制御する機能と、
    前記収容部に収容された記録材を上方から押さえる位置に押圧手段を回転させるとともに、記録材が前記積載部に積載される際に記録材を支持する位置に記録材を支持する部材を移動させる機能と、
    前記排出手段により前記積載部から前記収容部に記録材が排出されるときに前記収容部を予め下降させる機能と、
    前記収容部を予め下降させた後に前記押圧手段を回転させ、記録材を上方から押さえる位置から当該押圧手段を待避させるとともに、前記部材を移動させ、記録材を支持する位置から当該部材を待避させる機能と、
    前記排出手段により記録材が前記収容部に排出された後に、当該収容部に収容された記録材と前記押圧手段とを接触させるために当該収容部を上昇させる機能と、
    を実現させるプログラム。
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