JP5750829B2 - 半導体装置の試験方法 - Google Patents
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Description
制御部11は、試験装置10内の各機能部を制御する。制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)やメモリ等で構成され、CPUがメモリ等に記憶されているプログラムを読み出して実行することで、各機能部を制御し、半導体装置20のTDT試験が行われる。
本実施形態においては、TDT試験を行った場合に発生する電源ノイズの影響によって電圧低下したときの電源電圧の電圧レベルが、電圧レベルAより高ければ、内部回路21が有するフリップフロップ総数の100%で試験可能とされる。電圧低下したときの電源電圧の電圧レベルが、電圧レベルA〜電圧レベルBの間であれば、内部回路21が有するフリップフロップ総数の80%で試験可能とされ、内部回路21をフリップフロップ総数80%以下の個数でn分割して試験を行うようにする。また、電圧低下したときの電源電圧の電圧レベルが、電圧レベルB〜電圧レベルCの間であれば、内部回路21が有するフリップフロップ総数の60%で試験可能とされ、内部回路21をフリップフロップ総数60%以下の個数でn分割して試験を行うようにする。電圧低下したときの電源電圧の電圧レベルが、電圧レベルC〜電圧レベルDの間であれば、内部回路21が有するフリップフロップ総数の40%で試験可能とされ、内部回路21をフリップフロップ総数40%以下の個数でn分割して試験を行うようにする。また、電圧低下したときの電源電圧の電圧レベルが、電圧レベルD〜電圧レベルEの間であれば、内部回路21が有するフリップフロップ総数の20%で試験可能とされ、内部回路21をフリップフロップ総数20%以下の個数でn分割して試験を行うようにする。例えば、図6に例示した電源判定用波形であれば、最も電圧が低下したときの電源電圧の電圧レベルが、電圧レベルB〜電圧レベルCの間であるので、内部回路21をフリップフロップ総数60%以下の個数でn分割して試験を行うようにする。なお、電圧レベルA〜Eが前述したような電圧となるように、抵抗R1〜R6はその抵抗値が設定される。
図5は、本実施形態における半導体装置の試験方法の一例を示すフローチャートである。
なお、前述したクロックの制御例は一例であってこれに限定されるものではない。
本発明の諸態様を付記として以下に示す。
半導体装置の試験対象回路を複数の回路ブロックに分割し、同時に動作させる回路ブロックを変化させ判定試験を行う第1の試験工程と、
前記判定試験の実行時に、前記半導体装置にて発生した電源ノイズを検出する検出工程と、
前記第1の試験工程で行われた判定試験の結果、及び前記検出工程で検出された電源ノイズに基づいて、動作試験の実行に係る回路規模を判定する判定工程と、
同時に動作する回路ブロックの回路規模が、前記判定工程で判定した回路規模を超えないように前記回路ブロックに供給するクロックを制御し、前記試験対象回路に対する前記動作試験を行う第2の試験工程とを有することを特徴とする半導体装置の試験方法。
(付記2)
前記第2の試験工程では、同時に動作する回路ブロックの回路規模が、前記判定工程で判定した回路規模を超えないように前記回路ブロックに供給するクロックの位相を調整することを特徴とする付記1記載の半導体装置の試験方法。
(付記3)
前記第2の試験工程では、同時に動作する回路ブロックの回路規模が、前記判定工程で判定した回路規模を超えないように前記回路ブロックの各々に対するクロックの供給及び遮断を制御することを特徴とする付記1記載の半導体装置の試験方法。
(付記4)
前記第2の試験工程では、前記試験対象回路のうち前記動作試験が未実施である回路規模が前記判定工程で判定した回路規模以上である場合には、同時に動作する回路ブロックの回路規模が、前記判定工程で判定した回路規模と等しくなるよう前記回路ブロックに供給するクロックを制御することを特徴とする付記1〜3の何れか1項に記載の半導体装置の試験方法。
(付記5)
前記検出工程では、基準電源を基に生成した比較電圧と前記判定試験の実行時における前記半導体装置の電源電圧とを比較して前記電源ノイズを検出することを特徴とする付記1〜4の何れか1項に記載の半導体装置の試験方法。
(付記6)
前記回路ブロックの各々の回路規模は同じであることを特徴とする付記1〜5の何れか1項に記載の半導体装置の試験方法。
(付記7)
前記回路ブロックの各々が有するフリップフロップの数が略等しくなるよう前記試験対象回路を複数の回路ブロックに分割することを特徴とする付記1〜5の何れか1項に記載の半導体装置の試験方法。
(付記8)
複数の回路ブロックに分割される試験対象回路と、
前記試験対象回路に対する試験の実行時に発生した電源ノイズを検出する検出回路と、
前記検出回路により検出された電源ノイズに基づいて決定された同時に動作可能な回路ブロックの数に応じて、試験を実行する際に前記回路ブロックの各々に供給するクロックを制御するクロック制御回路とを備えることを特徴とする半導体装置。
(付記9)
前記クロック制御回路は、決定された同時に動作可能な回路ブロックの数に応じて、前記回路ブロックに供給するクロックの位相を調整することを特徴とする付記8記載の半導体装置。
(付記10)
前記クロック制御回路は、供給されるクロックの位相が同期している回路ブロックの数が、決定された同時に動作可能な回路ブロックの数以下とするよう前記回路ブロックに供給するクロックの位相をずらすことを特徴とする付記9記載の半導体装置。
(付記11)
前記クロック制御回路は、前記回路ブロックの各々に対して配置され、遅延量を独立して制御可能な複数の遅延器を有し、
前記遅延器は、入力されるクロックを前記遅延量だけ遅延させ対応する回路ブロックに出力することを特徴とする付記9又は10記載の半導体装置。
(付記12)
前記クロック制御回路は、前記回路ブロックの各々に対して配置された遅延器とセレクタとの組を複数有し、
前記遅延器は、入力されるクロックを所定の遅延量だけ遅延させて遅延クロックとして出力し、
前記セレクタは、前記クロック及び前記遅延クロックが入力され、外部からの制御に応じて前記クロック又は前記遅延クロックの一方を対応する回路ブロックに出力することを特徴とする付記9又は10記載の半導体装置。
(付記13)
前記クロック制御回路は、決定された同時に動作可能な回路ブロックの数に応じて、前記回路ブロックの各々へのクロックの供給及び遮断を制御することを特徴とする付記8記載の半導体装置。
(付記14)
前記クロック制御回路は、前記回路ブロックの各々に対して配置され、対応する回路ブロックへのクロックの供給及び遮断を切り替えるゲート回路を有することを特徴とする付記13記載の半導体装置。
(付記15)
半導体装置の試験対象回路を複数の回路ブロックに分割し、同時に動作させる回路ブロックを変化させて行われた判定試験の結果、及び前記判定試験の実行時に前記半導体装置にて検出された電源ノイズに基づいて、動作試験の実行に係る回路規模を判定する判定工程と、
同時に動作する回路ブロックの回路規模が、前記判定工程で判定した回路規模を超えないように前記回路ブロックに供給するクロックの制御に係る制御信号を出力し、前記試験対象回路に対する前記動作試験を行わせる試験工程とを有することを特徴とする半導体装置の試験方法。
11 制御部
12 信号生成部
13 信号処理部
20 半導体装置
21 内部回路
22 クロック制御回路
23 検出回路
Claims (7)
- 半導体装置の試験対象回路を複数の回路ブロックに分割し、前記複数の回路ブロックのうちで同時に動作する回路ブロックの数を1つずつ増加させて、前記同時に動作する回路ブロックのそれぞれの出力値と期待値とが一致した場合に前記同時に動作する回路ブロックの数を判定データとして蓄積し、前記同時に動作する回路ブロックのそれぞれの出力値と期待値とが一致しなくなるまで、又は前記複数の回路ブロックのうちのすべての回路ブロックが同時に動作するまで、判定試験を繰り返し実行する第1の試験工程と、
前記判定試験の実行時に、前記半導体装置にて発生した電源ノイズを検出する検出工程と、
前記第1の試験工程で前記同時に動作する回路ブロックのそれぞれの出力値と期待値とが一致しなくなった場合の前記判定データが示す前記同時に動作する回路ブロックの数、又は前記第1の試験工程で前記複数の回路ブロックのうちのすべての回路ブロックが同時に動作する場合の前記同時に動作する回路ブロックの数、及び前記検出工程で検出された前記電源ノイズに基づいて、前記試験対象回路の動作試験の実行に係る前記試験対象回路の回路ブロックの数を判定する判定工程と、
前記複数の回路ブロックのうちで同時に動作する回路ブロックの数が、前記判定工程で判定した前記試験対象回路の回路ブロックの数を超えないように前記回路ブロックに供給するクロックを制御し、前記試験対象回路に対する前記動作試験を行う第2の試験工程とを有することを特徴とする半導体装置の試験方法。 - 前記第2の試験工程では、前記同時に動作する回路ブロックの数が、前記判定工程で判定した前記試験対象回路の回路ブロックの数を超えないように、前記半導体装置に前記回路ブロックに供給するクロックの位相を調整させることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の試験方法。
- 前記第2の試験工程では、前記同時に動作する回路ブロックの数が、前記判定工程で判定した前記試験対象回路の回路ブロックの数を超えないように、前記半導体装置に前記回路ブロックの各々に対するクロックの供給及び遮断を制御させることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の試験方法。
- 前記第2の試験工程では、前記試験対象回路のうち前記動作試験が未実施である回路ブロックの数が前記判定工程で判定した前記試験対象回路の回路ブロックの数以上である場合には、前記同時に動作する回路ブロックの数が、前記判定工程で判定した前記試験対象回路の回路ブロックの数と等しくなるよう、前記半導体装置に前記回路ブロックに供給するクロックを制御させることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の半導体装置の試験方法。
- 前記検出工程では、基準電源を基に生成した比較電圧と前記判定試験の実行時における前記半導体装置の電源電圧とを前記半導体装置に比較させて前記電源ノイズを検出させ、前記電源ノイズの検出信号を前記半導体装置に出力させることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の半導体装置の試験方法。
- 前記検出工程では、基準電源を基に生成した比較電圧と前記判定試験の実行時における前記半導体装置の電源電圧とを前記半導体装置に比較させて前記電源ノイズを検出させ、前記電源ノイズの検出信号を前記半導体装置に出力させ、
前記判定工程では、前記検出工程で前記半導体装置から出力された検出信号と前記第1の試験工程で前記同時に動作する回路ブロックのそれぞれの出力値と期待値とが一致しなくなった場合の前記判定データが示す前記同時に動作する回路ブロックの数、又は前記第1の試験工程で前記複数の回路ブロックのうちのすべての回路ブロックが同時に動作する場合の前記同時に動作する回路ブロックの数とに基づいて、制御信号を前記半導体装置に出力し、
前記第2の試験工程では、前記半導体装置に、前記制御信号に基づいて前記半導体装置内のクロック制御回路の遅延回路及び選択回路を制御させて、前記回路ブロックに供給するクロックの位相を互いに異ならせるように調整させることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の試験方法。 - 半導体装置の試験対象回路を複数の回路ブロックに分割し、前記複数の回路ブロックのうちで同時に動作する回路ブロックの数を1つずつ増加させて、前記同時に動作する回路ブロックのそれぞれの出力値と期待値とが一致した場合に前記同時に動作する回路ブロックの数を判定データとして蓄積し、前記同時に動作する回路ブロックのそれぞれの出力値と期待値とが一致しなくなるまで、又は前記複数の回路ブロックのうちのすべての回路ブロックが同時に動作するまで、判定試験を繰り返し実行し、前記同時に動作する回路ブロックのそれぞれの出力値と期待値とが一致しなくなった場合の前記判定データが示す前記同時に動作する回路ブロックの数、又は前記複数の回路ブロックのうちのすべての回路ブロックが同時に動作する場合の前記同時に動作する回路ブロックの数、及び前記判定試験の実行時に前記半導体装置にて検出された電源ノイズに基づいて、前記試験対象回路の動作試験の実行に係る前記試験対象回路の回路ブロックの数を判定する判定工程と、
前記複数の回路ブロックのうちで同時に動作する回路ブロックの数が、前記判定工程で判定した前記試験対象回路の回路ブロックの数を超えないように前記回路ブロックに供給するクロックの制御に係る制御信号を出力し、前記試験対象回路に対する前記動作試験を行わせる試験工程とを有することを特徴とする半導体装置の試験方法。
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