JP5750188B1 - ヒートパイプ - Google Patents

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Abstract

【課題】密閉容器の内部空間が非常に狭い構造であっても、容易に作製できるとともに、熱輸送性能を向上させる。【解決手段】扁平型のヒートパイプ1において、密閉容器2の内部に設けられたウイック構造体10は、複数本の銅細線11aから第一ウイック11と、複数本のカーボン細線12aからなる第二ウイック12とを備え、第一ウイック11は第二ウイック12を覆うように形成された焼結体であり平坦部21の内壁面21aに接合され、第二ウイック12は第一ウイック11によって束状に保持されて内壁面21aに接触している。【選択図】図2

Description

この発明は、ウイック式のヒートパイプに関するものである。
従来、作動流体の潜熱を利用する熱輸送素子としてヒートパイプが周知である。ヒートパイプでは、密閉容器内に作動流体が熱輸送媒体として封入されている。密閉容器は長手方向の両端部を封止させた管状に形成されているため、ヒートパイプが発熱体から熱を受け取ると、作動流体は密閉容器内で気液二相に変化するとともに長手方向に流動する。
例えば、発熱体と放熱部材とをヒートパイプによって熱的に接続する場合、密閉容器の一方端側を発熱体に接触させて、他方端側を放熱部材に接触させることが一般的である。この場合、密閉容器の一方端側は発熱体の熱で内部の液相の作動流体(作動液)が蒸発する蒸発部となり、密閉容器の他方端側は放熱部材へ放熱することにより気相の作動流体(蒸気)を凝縮させる凝縮部となる。そして、凝縮部で生じた作動液を再び蒸発部で蒸発させる必要がある。そのため、作動液を蒸発部へ還流させる方式として、毛管力を利用するウイック式が周知である。
また、小型の電子部品を冷却対象とするヒートパイプでは、電子部品を搭載する電子機器の小型化に伴い、薄型の扁平形状に形成された密閉容器を採用することが多い。
例えば、特許文献1には、扁平形状に形成された密閉容器内に作動流体が封入されたウイック式のヒートパイプが記載されている。そのウイックは、複数本の細線からなる細線束によって構成されている。
特開2013−002641号公報
しかしながら、特許文献1に記載された構成のように、細線束であるウイック構造体を密閉容器内に設けることで、蒸気流路となる内部空間がウイック構造体の設置空間として奪われることになる。特に、薄型の扁平形状に形成されたヒートパイプでは、内部空間が非常に狭いため、特許文献1に記載された構成のように、扁平形状の上下両面にウイックを接触させると、蒸気流路が幅方向に分割されて蒸気の流動性能が低下する虞がある。
そこで、蒸気の流動性能を高めるために、特許文献1に記載された細線の本数を減らすなどして広い蒸気流路を確保しようとすると、細線束による作動液の輸送量が減少することでウイックの還流性能が低下してしまう。
さらに、上述したように内部空間が狭い場合、密閉容器内に設けるウイックを複雑な構造体に形成することが困難である。そのため、密閉容器内にウイック構造体を設ける場合、容易にヒートパイプを作製できることが望まれる。
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであり、容易に作製できるとともに、密閉容器の内部空間が非常に狭い場合でも、熱輸送性能を向上させることができるヒートパイプを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、長手方向の両端部が封止された管状の密閉容器と、前記密閉容器の内部に封入された作動流体と、毛管力によって作動液を流動させるウイック構造体とを備え、前記密閉容器の長手方向で一方端側が前記作動液を蒸発させる蒸発部となり、前記密閉容器の長手方向で他端側が前記作動流体を凝縮させる凝縮部となるように構成されたヒートパイプにおいて、前記ウイック構造体は、複数本の銅細線からなる線条ウイックであって前記凝縮部から前記蒸発部に到るように延びる第一ウイックと、複数本のカーボン細線からなる束状の線条ウイックである第二ウイックとを備え、前記第一ウイックは、前記第二ウイックを覆うように形成された焼結体であり、前記密閉容器の内壁面に接合され、前記第二ウイックは、前記第一ウイックによって前記束状に保持されて前記内壁面に接触していることを特徴とするものである。
この発明は、上記の発明において、前記第二ウイックは、前記凝縮部から前記蒸発部に到るように延びていることを特徴とするヒートパイプである。
この発明は、上記の発明において、前記第二ウイックは、前記蒸発部のみに設けられていることを特徴とするヒートパイプである。
この発明は、上記の発明において、前記カーボン細線は、直径が前記銅細線よりも小径に形成されていることを特徴とするヒートパイプである。
この発明は、上記の発明において、前記密閉容器は、所定幅で長手方向に延びる平坦部を有する扁平形状に形成され、前記第二ウイックは、前記平坦部の内壁面に接触し、前記第一ウイックは、前記密閉容器の内壁面のうち、前記第二ウイックが接触している前記平坦部の内壁面のみに接触していることを特徴とするヒートパイプである。
この発明によれば、銅は炭素よりも融点が低いので、銅細線からなる第一ウイックの焼結温度でカーボン細線からなる第二ウイックを焼結できなくても、第一ウイックが第二ウイックを覆う焼結体を形成するので第二ウイックを内壁面に固定できる。また、炭素は銅よりも熱伝導率が大きいので、第二ウイックのカーボン細線を内壁面に接触させることにより熱抵抗を低減することができる。したがって、ヒートパイプの作製が容易になるとともに、熱輸送性能を向上させることができる。
この発明の一例におけるヒートパイプの外径を模式的に示した斜視図である。 (a)は図1のA−A断面を示す断面図であり、(b)は図1のB−B断面または図1のC−C断面を示す断面図である。 (a)は、図1のD−D断面を示す断面図であり、(b)は図1のE−E断面を示す断面図である。 (a)は素形材と治具を示す説明図であり、(b)は素形材内で治具によって位置決めされた複数の極細線を示す説明図であり、(c)は素形材内で焼結された焼結体を説明するための図である。 (a)は変形例における図1のD−D断面を示す断面図であり、(b)は変形例における図1に示すE−E断面を示す断面図であり、(c)は変形例における図1のA−A断面とB−B断面とC−C断面を示す断面図である。 (a)は第一実施例の内部構造を示す断面図であり、(b)は第二実施例の内部構造を示す断面図であり、(c)は比較例の内部構造を示す断面図である。 (a)は試験装置の上面図を示す説明図であり、(b)は試験装置の正面図を示す説明図である。 第一実施例と第二実施例と比較例とのそれぞれについての試験結果を示す線グラフである。
以下、図面を参照して、この発明の一例におけるヒートパイプについて具体的に説明する。
(1.ヒートパイプの構造)
まず、図1を参照して、この具体例のヒートパイプについて説明する。この具体例のヒートパイプ1は、密閉容器2内に封入された作動流体の潜熱を利用する熱輸送素子である。密閉容器2は、長手方向の両端部が封止された管状の中空容器であり、幅が厚さ方向の寸法よりも大きい扁平形状に形成されている。密閉容器2は金属製であり、銅やスチール鋼やアルミニウムなど熱伝導率の大きい素材により構成される。
密閉容器2の壁部は、所定の幅で長手方向に延びる平坦部20と、湾曲形状に形成された側壁部23とによって形成されている。平坦部20には、下壁部としての第一平坦部21と、上壁部としての第二平坦部22とが含まれる。
作動流体は、周知の相変化物質からなる熱輸送媒体であって、密閉容器2内で液相と気相とに相変化する。例えば、作動流体として、水やアルコールやアンモニアなどを採用できる。なお、作動流体について、液相の場合を「作動液」、気相の場合を「蒸気」と記載して説明する。また、液相と気相とを特に区別しない場合には作動流体と記載する。さらに、作動流体は図示されていない。
ヒートパイプ1では、発熱体の熱によって蒸発部3内の作動液が蒸発して蒸気が生じるとともに、凝縮部4内では蒸発部3で生じた蒸気が凝縮して作動液が生じる。ヒートパイプ1は、毛管力によって作動液を流動させるウイック式に構成されている。なお、ヒートパイプ1における熱輸送サイクルの詳細は後述する。
図1に示すように、密閉容器2の長手方向において、一方端側が蒸発部3となり、その他方端側が凝縮部4となり、中央部分が断熱部5となる。蒸発部3と凝縮部4は、断熱部5を介して一連に形成されている。平坦部20の外面のうち、蒸発部3となる部分では図示しない発熱体と接触し、凝縮部4となる部分では図示しない放熱部材と接触している。つまり、蒸発部3において発熱体で生じた熱を受け取り、凝縮部4において放熱部材へ放熱する。発熱体には、電子機器の電子部品、例えばCPUなどが含まれる。また、放熱部材として、金属製の放熱板や金属製のヒートシンクなどがある。
断熱部5は、蒸発部3の内部空間と凝縮部4の内部空間とを連通させ、作動流体が長手方向に流動する流体流路を形成する。つまり、上述した各平坦部21,22は、長手方向で蒸発部3側の一方端部から断熱部5を介して凝縮部4側の他方端部に到るように形成されている。したがって、密閉容器の2の内部空間は、幅方向の寸法が厚さ方向の寸法よりも大きい。その密閉容器2内には、後述するウイック構造体10が設けられている。
(2.内部構造)
次に、図2,図3を参照して、図1に示すヒートパイプ1の内部構造について詳細に説明する。
図2(a),(b)に示すように、密閉容器2の内面は、表面形状が全面に亘り滑らかに形成され、各平坦部21,22の内壁面21a,22aが平坦面、側壁部23の内壁面23aが湾曲面に形成されている。下側の内壁面21aと上側の内壁面22aとは厚さ方向で対向している。そして、第一平坦部21にはウイック構造体10が設けられ、そのウイック構造体10は、密閉容器2の内面のうち、第一平坦部21の内壁面21aのみと接触している。
具体的には、ウイック構造体10は、複数本の極細線を束状に形成し長手方向に沿って延びる線条ウイックであり、第一ウイック11と第二ウイック12とを備えている。第一ウイック11は、凝縮部4で凝縮した作動液を蒸発部3に還流させる還流用ウイックであって、複数本の銅細線11aにより構成された焼結体である。第二ウイック12は、複数本のカーボン細線12aからなる細線束状に形成されている。なお、第二ウイック12は焼結体ではない。
銅細線11aとカーボン細線12aとはいずれも、直径が数μm〜数十μmの大きさに形成されている。カーボン細線12aの直径は、銅細線11aの直径よりも小径に形成され、例えば、銅細線11aの直径に対して1/10〜1/5程度の大きさである。
蒸発部3では、図2(a)に示すように、第二ウイック12が第一ウイック11の内部に設けられて、第一平坦部21の内壁面21aに接触している。つまり、蒸発部3では山状の第二ウイック12を覆うようにして層状の焼結体に形成された第一ウイック11が内壁面21aに接合(接触)している。第二ウイック12は、密閉容器2の幅方向中央に配置されて、カーボン細線12a同士が密着するように束状に纏められている。また、内壁面21aが平坦面であるため、第二ウイック12は複数本のカーボン細線12aが内壁面21a上に山状に堆積するような束状に形成される。さらに、第二ウイック12は、その山状の下端部分に位置するカーボン細線12aが蒸発部3の内壁面21aに接触するとともに、第一ウイック11によって山状に保持されて第一平坦部21に固定されている。すなわち、蒸発部3内の第一ウイック11は、内壁面21a上と第二ウイック12上とに所定厚さの層状に堆積するようにして、複数本の銅細線11aが第二ウイック12に積み重なり半ドーナツ状(アーチ状)に形成された焼結体である。
なお、第二ウイック12は焼結体ではないので、カーボン細線12aが内壁面21aに接合されていない。さらに、カーボン細線12aの表面は、樹脂製の接着剤などがコーティングされておらず内壁面21aに接着されていない。
また、この具体例のウイック構造体10では、蒸発部3内のみに第二ウイック12が設けられ、凝縮部4および断熱部5内には第二ウイック12が設けられていない。そのため、図2(b)に示すように、凝縮部4および断熱部5では、ウイック構造体10が第一ウイック11のみによって構成されている。凝縮部4内および断熱部5内の内壁面21aには第一ウイック11のみが接触していることになる。その第一ウイック11は、上述した第二ウイック12と同様に山状に形成されている。
密閉容器2内の全体としては、図3(a),(b)に示すように、ウイック構造体10は、第一平坦部21の幅方向中央に配置され、長手方向の全長に亘って延びている。この具体例では、第一ウイック11が凝縮部4から断熱部5を介して蒸発部3に到るように形成され、第二ウイック12は蒸発部3のみに設けられている。第一ウイック11において、一本の銅細線11aが凝縮部4から断熱部5を介して蒸発部3に到るように一連に延びている。したがって、蒸発部3内と凝縮部4内とでは同一の銅細線11aが設けていることになる。すなわち、銅細線11aの本数は蒸発部3内と凝縮部4内とで一致する。
さらに、第一ウイック11が焼結された際に銅細線11a同士の間には長手方向に延びる隙間が形成される。その隙間は作動液を流動させる液体流路として、作動液を凝縮部4から蒸発部3へ還流させるための還流路(以下「第一流路」という)となる。第一流路内の作動液はウイック構造体10による毛管力を受けることで長手方向に流動する。
束状の第二ウイック12内では、カーボン細線12a同士の間に長手方向に延びる隙間が形成されている。その隙間が蒸発部3内の作動液を長手方向に流動させる液体流路(以下「第二流路」という)になる。この具体例では、蒸発部3内において、上述した第一流路と第二流路とが連通しているため、第一ウイック11の第一流路内に浸透している作動液に、第二ウイック12により生じる毛管力を作用させることができる。つまり、ウイック構造体10において、第二ウイック12は作動液を蒸発部3へ還流させるポンプ力(毛管力)を生じるように機能する。
上述したように、この具体例では、第二ウイック12が蒸発部3内のみに設けられ、かつ一本の銅細線11aが長手方向で密閉容器2内の全長に延びている。そのため、図3(a),(b)に示すように、ウイック構造体10の幅が一定に形成される場合、ウイック構造体10の厚さは、蒸発部3内のほうがカーボン細線12aの分だけ断熱部5内よりも厚い。この場合、凝縮部4内では断熱部5内と等しい厚さでもよい。なお、図示しないが、ウイック構造体10厚さ一定に形成される場合、ウイック構造体10の幅は、蒸発部3内のほうが断熱部5内よりも広い。この場合、凝縮部4内では断熱部5内と等しい幅でもよい。
(3.熱輸送サイクル)
次に、ヒートパイプ1による熱輸送サイクルについて説明する。ヒートパイプ1の作動時、蒸発部3が図示しない発熱体で生じた熱を受け取ることによって、蒸発部3内の作動液が蒸発する。蒸発部3では、第一ウイック11の第一流路内および第二ウイック12の第二流路内に浸透している作動液が蒸発する。
炭素の熱伝導率は銅の熱伝導率よりも大きいため、カーボン細線12aからなる第二ウイック12の熱伝導率が、銅細線11aからなる第一ウイック11の熱伝導率よりも大きい。さらに、カーボン細線12aは直に内壁面21aと接触しているため、第一平坦部21から第二ウイック12への熱伝達率が増大する。つまり、ヒートパイプ1では、蒸発部3で作動液が蒸発する際の熱抵抗を低減することができる。これにより、ヒートパイプ1における熱輸送量を増大させることができる。
蒸発部3で生じた蒸気は、蒸発部3よりも圧力および温度が低い凝縮部4へ向けて蒸気流路内を流動する。ウイック構造体10は、第一平坦部21の内壁面21aのみと接触しているため、蒸気流路となる密閉容器2の内部空間は、幅方向全域に亘って連通している。これにより、蒸気の流動性能を向上できる。
凝縮部4では、凝縮部4に到達した蒸気を凝縮させる。凝縮部4で生じた作動液は、第一ウイック11の第一流路内に浸透し、第一流路内を流動して凝縮部4から断熱部5を介して蒸発部3へ還流される。
ウイック構造体10による液体流路では、銅細線11aの直径がカーボン細線12aよりも大径のため、還流路の流路断面積が、第二流路の流路断面積よりも大きい。つまり、還流路内で生じる圧力損失は、第二流路内で生じる圧力損失よりも小さい。加えて、第二ウイック12によって第二流路内の作動液に作用する毛管力(ポンプ力)は、第一ウイック11によって還流路内の作動液に作用する毛管力よりも大きい。したがって、ウイック構造体10では、第二ウイック12によってポンプ力が増大し、かつ第一ウイック11によって圧力損失が低減できるので、作動液の還流性能が向上する。
蒸発部3に還流した作動液は、一部が第一ウイック11の第一流路内から第二ウイック12の第二流路内へ流動する。そして、発熱体の熱によって第一流路内および第二流路内に浸透している作動液が再び蒸発し、上述した熱輸送サイクルを繰り返すことになる。
(4.製造方法)
次に、図4を参照して、ヒートパイプ1の製造方法について説明する。ここで説明するヒートパイプ1の製造工程では、焼結処理を行ってからプレス加工が行われる。なお、ここでは、銅細線11aとカーボン細線12aとを区別しない場合には、「極細線」と記載して説明する。
図4(a)に示すように、焼結処理時、コンテナの素形材6は丸管状に形成されている。素形材6は銅製である。素形材6内にウイック構造体10となる複数本の極細線を配置してから、焼結処理を行う。焼結処理の前工程として、素形材6内で複数本の極細線を位置決め工程を行う。その際、治具7を用いて極細線の位置を決める。
治具7は、円柱状に形成され、円周面の一部が欠損した切り欠き部7aを有する。治具7は素形材6内に挿入されるため、治具7の外径は素形材6の内径以下の大きさに形成されている。また、治具7が素形材6内に挿入された際、治具7の円周面が内周面6aに接触してもよい。なお、切り欠き部7aは開口幅が一定かつ深さが一定に形成されている。
図4(b)に示すように、治具7の切り欠き部7a内に位置決めされた銅細線11aおよびカーボン細線12aは、素形材6の内周面6aに接触している。また、切り欠き部7a内で、束状に集まっている複数本のカーボン細線12aは、層状に配置された複数本の銅細線11aによって全体が覆われている。
例えば、切り欠き部7aに複数本の銅細線11aを載せてから、その銅細線11aの上に複数本のカーボン細線12aを載せる。その状態で治具7ごと素形材6内に挿入することで、極細線を素形材6内に挿入できる。あるいは、治具7を素形材6内に挿入してから、切り欠き部7a内に極細線を挿入してもよい。
そして、図4(b)に示すように、素形材6内に治具7を挿入したまま焼結処理を行う。焼結処理を行うことにより、銅細線11a同士が焼結するとともに、銅細線11aと内周面6aとが焼結して内周面6aに銅細線11aが接合される。炭素は銅よりも融点が高いため、銅細線11aの焼結温度でカーボン細線12aが焼結されることはない。
しかし、図4(c)に示すように、複数本の銅細線11aによって層状に形成された焼結体が束状のカーボン細線12aを覆っているため、その焼結体によってカーボン細線12aは内周面6aに接触した状態で素形材6に固定される。すなわち、カーボン細線12aが内周面6aに接合されなくても、カーボン細線12aを素形材6に固定することができる。そのため、カーボン細線12aの表面に樹脂製の接着剤などをコーティングしなくてもよい。これにより、焼結工程を容易にすることができる。そして、焼結処理の後、焼結体が接合されている素形材6をプレス加工することにより扁平形状にする。焼結後の素形材6をプレスする際、極細線の焼結体が平坦部に設けられるように押し潰す。なお、プレス加工後の製造工程は、周知の製造方法であればよい。また、上述したように治具7を用いた場合、切り欠き部7aの開口幅が一定の場合には銅細線11aの本数とカーボン細線12aの本数との関係によって、蒸発部3と断熱部5との境界部分において、銅細線12の束に段差(厚さの相違)が生じる場合とそのような段差が生じない場合とがある。例えば段差が生じても、程度が小さい場合と、程度が大きい場合とがある。そのため、治具7は、カーボン細線12aの挿入される範囲が銅細線11aのみ挿入される範囲よりも深く形成された切り欠き部7aを有してもよい。これにより、段差が生じても銅細線11aを素形材6の内周面6aに密着させることができる。
以上説明した通り、この具体例のヒートパイプによれば、銅は炭素よりも融点が低いので第一ウイックの焼結温度で第二ウイックを焼結できないが、第一ウイックは第二ウイックを覆うように形成されているので、第一ウイックを焼結することにより第二ウイックを内壁面に固定できる。これにより、ヒートパイプの作製が容易になる。
また、炭素は銅よりも熱伝導率が大きいため、カーボン細線からなる第二ウイックは、銅細線からなる第一ウイックよりも熱伝導率よりも大きいので、熱抵抗を低減できる。加えて、カーボン細線を第一平坦部の内壁面に直に接触させているため、発熱体から第二ウイックへの熱伝達率が増大するので、熱抵抗をさらに低減できる。これにより、ヒートパイプの熱輸送量を増大させることができる。
さらに、蒸発部のみに第二ウイックが設けられていることによって、熱輸送性能を向上させることができる。まず、第一ウイックにおける銅細線の直径が第二ウイックにおけるカーボン細線よりも大径のため、第一ウイックの第一流路では、第二ウイックの第二流路よりも流路断面積よりも大きく、圧力損失が第二流路内よりも小さい。そのため、凝縮部内および断熱部内のウイック構造体が、第二ウイックのみによって形成されていることによって、作動液の還流性能が向上する。加えて、第二ウイックによって第二流路内の作動液に作用する毛管力(ポンプ力)は、第一ウイックによって第一流路内の作動液に作用する毛管力よりも大きい。したがって、第二ウイックが蒸発部内のみ設けられていることによってポンプ力が増大し、作動液の還流性能が向上する。
なお、上述した具体例では、第二ウイック12が蒸発部3のみに設けられているが、この発明はこれに限定されず、第二ウイック12が蒸発部3から凝縮部4に到る線条ウイックとして一連に形成されてもよい。その変形例を図5に示してある。この変形例の説明では、上述した具体例と同様の構成については説明を省略しその参照符号を引用する。
図5(a),(b)に示すように、この変形例のヒートパイプ1では、第二ウイック12が密閉容器2内で長手方向長さの全長に亘って延びている。例えば、第二ウイック12を構成するカーボン細線12aは、第一ウイック11を構成する銅細線11aと同じ長さに形成されている。
図5(c)に示すように、蒸発部3と凝縮部4と断熱部5とのいずれにおいても、第一ウイック11は、第二ウイック12の幅方向両側で内壁面21aと接触(接合)しているとともに、山状の第二ウイック12を覆うようにして層状に形成されている。つまり、この変形例では、第一ウイック11によって第二ウイック12は長手方向長さの全長に亘って内壁面21aに接触した状態で山状に保持されて第一平坦部21に固定されている。
この変形例のヒートパイプによれば、カーボン細線からなる第二ウイックが密閉容器の全長に亘って設けられているので、熱抵抗を低減できる。さらに、第二ウイックが密閉容器の全長に亘って設けられていればよいため、製造時に極細線の位置決めが容易になる。
(5.熱輸送性能の試験)
次に、熱輸送性能の試験結果について説明する。この試験では、外径寸法は同じであるが内部構造が異なる三つヒートパイプとして、第一実施例、第二実施例、比較例を用いた。なお、この説明では、「長手方向長さ」を単に「長さ」と記載する。
(5−1.第一実施例と第二実施例と比較例)
図6(a)に示すように、第一実施例とは、上述した具体例と同様の構成を備え、第二ウイック12が蒸発部3のみに設けられたヒートパイプ1のことである。図6(b)に示すように、第二実施例とは、上述した変形例と同様の構成を備え、第二ウイック12が密閉容器2内の全長に亘って設けられたヒートパイプ1のことである。そして、図6(c)に示すように、比較例とは、ヒートパイプ1のうち第二ウイック12が設けられず、ウイック構造体10が第一ウイック11のみによって形成されたヒートパイプ100のことである。なお、図6に示す上向きの白抜き矢印はヒートパイプへの入熱を表し、下向きの白抜き矢印はヒートパイプからの放熱を表す。
この試験に用いた銅細線11aは直径が0.05mmである。カーボン細線12aの直径は0.005mmである。第一実施例および第二実施例では、ウイック構造体10は、300本の銅細線11aによって形成された第一ウイック11と、1000本のカーボン細線12aによって形成された第二ウイック12とを含む。比較例では、ウイック構造体が300本の銅細線11aによって形成された第一ウイック11のみを含む。
また、各実施例および比較例において、密閉容器2の外形寸法は、長さが150mm、厚さが1.0mm、幅が9.1mmである。プレス加工前の外径が6.0mmの丸管(素形材)を用いて密閉容器2を作製した。
(5−2.試験方法)
図7(a)に示すように、この試験では、発熱体として、長さ15mm、幅15mmに形成された電気ヒータHを用いた。つまり、電気ヒータHに通電した際の電力量に基づいて、電気ヒータHからヒートパイプへ入力される熱量(以下「入熱量」という)Q[W]が決まる。また、放熱部材として、長さ50mm、幅50mmに形成された金属製の放熱板Sを用いた。
図7(b)に示すように、蒸発部3内の第一平坦部21の外面に電気ヒータHを面接触させ、かつ凝縮部4内の第一平坦部21の外面に放熱板Sを面接触させている。また、密閉容器2は長手方向が直角状に曲がるように形成されている。各実施例および比較例のヒートパイプは、第一平坦部21を水平方向と平行にして試験装置に取り付けられ、複数点で温度を測定する。
温度測定には周知の熱電対温度計を使用した。熱電対温度計による測定点は、電気ヒータHの表面温度Th[℃]、凝縮部4の表面温度Tc[℃]、断熱部5の表面温度Ta[℃]を測定対象とする三点である。例えば、図6(a),(b),(c)に示すように、電気ヒータHの表面温度Th[℃]について、電気ヒータHの外面うち第一平坦部21の外面と接触する部分を測定対象とする。凝縮部4の表面温度Tc[℃]については、凝縮部4内の第二平坦部22の外面を測定対象とする。断熱部5の表面温度Ta[℃]については、断熱部5内の第二平坦部22の外面を測定対象とする。
室温の条件下で、電気ヒータHに通電することによりヒートパイプ1の蒸発部3を加熱し、その際の入熱量Q[W]と、電気ヒータの表面温度Th[℃]と、凝縮部4の表面温度Tc[℃]と、断熱部5の表面温度Ta[℃]とを測定した。その測定方法は、異なる入熱量Q[W]に対して各測定点の温度を測定した。所定の入熱量Q[W]を変化させた際、断熱部5の表面温度Taが60℃で一定になってから、電気ヒータの表面温度Th[℃]と凝縮部4の表面温度Tc[℃]を測定する。
そして、上述した各測定値に基づいて、第一実施例の熱抵抗R[℃/W]と、第二実施例の熱抵抗R[℃/W]と、比較例の熱抵抗R[℃/W]とをそれぞれに求める。熱抵抗Rは、「R=(Th−Tc)/Q」の式によって求まる。その結果を図8に示してある。
(5−3.試験結果)
図8には、第一実施例による試験結果を丸プロットを通過する実線で示し、第二実施例による試験結果を四角プロットを通過する実線で示し、比較例による試験結果を一点鎖線で示してある。
図8に示すように、第一実施例では、入熱量Qが16Wのとき、熱抵抗Rが0.48[℃/W]、最大熱輸送量QMAXが20Wとなる。第二実施例では、入熱量Qが16Wのとき、熱抵抗Rが0.53[℃/W]、最大熱輸送量QMAXが18Wとなる。そして、比較例では、入熱量Qが16Wのとき、熱抵抗Rが0.58[℃/W]、最大熱輸送量QMAXが16[W]となる。最大熱輸送量QMAX[W]とは、ヒートパイプが正常に作動することができる入熱量Q[W]の最大値である。
例えば、入熱量Q[W]が最大熱輸送量QMAX[W]より大きい場合、蒸発部3で作動液が枯渇し、いわゆるドライアウトが生じてしまう。この場合、ドライアウトが生じたことによって熱抵抗R[℃/W]が急激に増大し始める。そのため、入熱量Q[W]を増大し続けた試験結果から、熱抵抗R[℃/W]が急激に増大し始める際の入熱量Q[W]を最大熱輸送量QMAX[W]とすることができる。したがって、最大熱輸送量QMAX[W]が大きいほど高性能なヒートパイプと言える。
図8に示す第一実施例の試験結果から、入熱量Qが20Wを超えると熱抵抗R[℃/W]が急増することが分かる。つまり、第一実施例のヒートパイプでは、入熱量Qが20Wよりも大きいとドライアウトを生じてしまうので、最大熱輸送量QMAX[W]が20Wとなる。
比較して説明すると、各実施例は比較例よりもの熱抵抗R[℃/W]が小さい。第一実施例の熱抵抗R[℃/W]は、第二実施例および比較例と比較して熱抵抗R[℃/W]が最も小さい。第二実施例の熱抵抗R[℃/W]は、第一実施例よりも大きいが、比較例よりは小さい。また、最大熱輸送量QMAX[W]は、第一実施例が最も大きく、第二実施例、比較例の順に小さくなる。以上の試験結果から、各実施例のほうが、比較例よりもヒートパイプとしての性能が優れていることが確認できた。
なお、この発明におけるヒートパイプは、上述した具体例に限定されず、この発明の目的を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、上述した具体例では、ウイック構造体10が束状に形成される構成について説明したが、ウイック構造体10を束状の維持させるための結束具が設けられていてもよい。あるいは、極細線を撚り合わせて束状に形成されたウイック構造体10であってもよい。
また、ウイック構造体10において、第一ウイック11と第二ウイック12との境界部分は、例えば図3に示すような明確な境界を形成しなくてもよい。つまり、その境界部分において、部分的に銅細線11aとカーボン細線12aとが混在するように構成されたウイック構造体10であってもよい。要は、束状に密集させた複数のカーボン細線12aが形成され、複数本のカーボン細線12aからなる細線束が第一平坦部21の内壁面21aに接触していればよい。
さらに、上述した具体例では、ウイック構造体10が第一平坦部21に設けられる構成について説明したが、この発明はこれに限定されず、一対の平坦部20のうちいずれか一方にウイック構造体10が設けられていればよい。つまり、第二平坦部22にウイック構造体10が設けられたヒートパイプであってもよい。この場合、発熱体は蒸発部3内の第二平坦部22の外面に面接触するように構成されればよい。
1…ヒートパイプ、 2…密閉容器、 3…蒸発部、 4…凝縮部、 5…断熱部、 10…ウイック構造体、 11…第一ウイック、 11a…銅細線、 12…第二ウイック、 12a…カーボン細線、 21…第一平坦部、 21a…内壁面。

Claims (4)

  1. 長手方向の両端部が封止された管状の密閉容器と、前記密閉容器の内部に封入された作動流体と、毛管力によって作動液を流動させるウイック構造体とを備え、前記密閉容器の長手方向で一方端側が前記作動液を蒸発させる蒸発部となり、前記密閉容器の長手方向で他端側が前記作動流体を凝縮させる凝縮部となるように構成されたヒートパイプにおいて、
    前記ウイック構造体は、
    複数本の銅細線からなる線条ウイックであって前記凝縮部から前記蒸発部に到るように延びる第一ウイックと、
    複数本のカーボン細線からなる束状の線条ウイックである第二ウイックとを備え、
    前記第一ウイックは、前記第二ウイックを覆うように形成された焼結体であり、前記密閉容器の内壁面に接合され、
    前記第二ウイックは、前記第一ウイックによって前記束状に保持されて前記内壁面に接触し
    前記密閉容器は、所定幅で長手方向に延びる平坦部を有する扁平形状に形成され、
    前記第二ウイックは、前記平坦部の内壁面に接触し、
    前記第一ウイックは、前記密閉容器の内壁面のうち、前記第二ウイックが接触している前記平坦部の内壁面のみに接触している
    ことを特徴とするヒートパイプである。
  2. 前記第二ウイックは、前記凝縮部から前記蒸発部に到るように延びている
    ことを特徴とする請求項1に記載のヒートパイプ。
  3. 前記第二ウイックは、前記蒸発部のみに設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のヒートパイプ。
  4. 前記カーボン細線は、直径が前記銅細線よりも小径に形成されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のヒートパイプ。
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