JP5747295B2 - 動物進入防止柵 - Google Patents

Description

本発明は、鹿、猪等の動物が畑等に進入するのを防止する動物進入防止柵に関する。

従来から、猪、鹿等の野生動物が畑等に侵入し農作物を食い荒らす被害が発生している。これを防止するには、畑などの周囲に野生動物の侵入を防止する動物進入防止柵の設置が行われている。
しかし、猪では１．２ｍ、鹿では２ｍを超える跳躍能力があり、進入防止柵の飛び越えを防止するためには、進入防止柵を高くするか、何等かの飛び超えを防止する手段が求められる。また、猪等では、進入防止柵の下を掘り起こして進入することもあり、この防止も図らなければならない。特開２００７−２９１６９９には地面から立設された主柵の下部に裾柵を昇降回転自在に遊支し、この裾柵の先端部を地面に接地し、この裾柵を斜めに配置することで動物の接近を防止し、裾柵の先端と主柵との距離を長くし掘り起こしを困難としたものである。

特開２００７−２９１６９９

本発明は、野生動物の飛び越し防止と、掘り起こし防止のための動物進入防止柵の提案にある。

本発明は、地面から立設された主柵体とこの主柵体の下部に設けられ地面に沿って設けられた裾柵体とこの裾柵体の端部から動物の進入方向に斜め上方に突出する踏切り攪乱用柵体からなり、各柵体は網状体から構成された動物進入防止柵である。
野生動物の飛び越し防止のため主柵への接近を防止するため裾柵体とこの裾柵体の端部から動物の進入方向に斜め上方に突出する踏切り攪乱用柵体を設けた。

本発明は、主柵体の下部に地面に沿って裾柵体を設け、この裾柵体の端部から動物の進入方向に斜め上方に突出する踏切り攪乱用柵体を設けたため、野生動物の飛び越し防止のため主柵への接近を防止する。

は、動物進入防止柵の例を示す概念図である。

以下本発明を、図を用いて、より詳細に説明する。
図１は、動物進入防止柵の側面図および斜視図を示す。動物が進入する側を外側と称する。畑等野生動物の進入を防止する側を内側と称する。
図に示すように動物進入防止柵は、地面から立設された主柵体とこの主柵体の下部に設けられ地面に沿って設けられた裾柵体とこの裾柵体の端部から動物の進入方向に斜め上方に突出する踏切り攪乱用柵体からなる。各柵体は網状体から構成される。

主柵体は、地面に打ち込まれた支柱によって支持され、地面に対して略垂直に立設されている。

裾柵は主柵体の基礎部に外側に向けて地面に接して設けられている。進入防止柵の縁部を掘り起こして進入しようとする野生動物は、この裾柵の下を掘り起こして侵入する。そのため裾柵体により長い距離を掘り起こすこととなる。

踏切り攪乱用柵体は、裾柵体の外側端部に外側に開くように突出するよう設けられている。このようの外画に向け上方に突出させているため野生動物が飛び越えるためには、この踏切り攪乱用柵体より外側から飛ぶ必要がある。跳躍すべき距離がさらに伸びるため進入防止に更に効果を呈することとなる。

網状体は、線材を編んで網状としたしたもの、線材を格子状又は菱形に接合した格子状のもの、その他広い意味で網状を示すものとする。網の目の多きさは狐、狸その他の中型野生動物の侵入を防止できるような編み目の大きさとすることが好ましい。

裾柵および踏切り攪乱用柵体は、主柵の基礎部の接合部で回転自在とすることで、進入防止柵の外側の草刈ができるようにしておくことが好ましい。

農業用の畑等に野生動物の侵入を防止するために使用できる。さらに、公園緑地等を山羊等を利用して草刈の代わりとする場合、柵内に閉じ込め外に出ないようにするためにも利用可能である。

１ 進入防止柵
２ 主柵
３ 裾柵
４ 踏切り攪乱用柵体
５ 支柱

Claims (1)

1. 地面から立設された主柵体とこの主柵体の下部に設けられ地面に沿って設けられた裾柵体とこの裾柵体の端部から動物の進入方向に斜め上方に突出する踏切り攪乱用柵体からなり、各柵体は網状体から構成された動物進入防止柵。

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