JP5747082B2 - 円筒形二次電池 - Google Patents

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Description

この発明は、円筒形二次電池に関し、より詳細には、正・負極電極の一方に接続された集電部材と電池缶とが溶接等により接合された円筒形二次電池に関する。
リチウム二次電池等に代表される円筒形二次電池は、円筒形の電池缶内に、正極電極と負極電極とがセパレータを介して軸芯の周囲に捲回された電極群が収容され、電解液が注入されて構成される。正・負極の電極は、それぞれ、正・負極の金属箔の両面に塗工された、正・負極の活物質を有する。正・負極の金属箔は、それぞれ、長手方向の片側縁に沿って所定のピッチで配列された多数の正・負極タブ(以下、「電極タブ」という)を有する。
正・負極の電極タブは、それぞれ、ほぼリング形状の正・負極の集電部材の外周に捲回され、電極タブが重ね合わされた状態で、各集電部材に超音波溶接等により接合される。
正・負極の集電部材の一方は、電池缶の上部に配置された電池蓋に接合され、他方は電池缶の缶底に、例えば、抵抗溶接により接合される。
電池缶が鉄により形成され、集電部材が銅により形成されている場合、溶接による接合力が不足するため、通常、電池缶と集電部材との間にニッケルにより形成された接続リードを介在させることにより、十分な接合力が得られるようにしている。
このような構造として、集電部材の中央に、軸芯が挿通される開口部を設け、集電部材の底面側に、この開口部を塞いで開口部の両側に延出された接続リードを接合する円筒形二次電池が知られている。このような円筒形二次電池では、接続リードの軸芯の開口部に対応する部分を、抵抗溶接用の電極棒により電池缶の缶底に圧接して溶接する(例えば、特許文献1参照)。
日本国特開2009−289714号公報
特許文献1に記載された発明では、集電部材の中央に開口部が形成され、この開口部を塞いで延出された接続リードの両端部が集電部材の周縁部に接合される。この場合、特許文献1には、明確に記載されていないが、通常、接続リードと集電部材とは、スポット溶接により接合される。従って、接続リードと集電部材との接合面積はかなり小さくなっている。このため、接続リードと集電部材との接合部の抵抗値が大きくなり、電池内部の抵抗値が増大する。抵抗値を小さくするためには、接続リードの厚さを厚くする必要があるが、ニッケル等で構成される接続リードは、銅等により構成される集電部材よりも高価である。したがって、接続部材の厚さが厚い分だけコスト高となっていた。
本発明の第1の態様によると、円筒形二次電池は、円筒状の軸芯の周囲に、正極電極と負極電極とをセパレータを介して捲回した電極群と、上部側に開口部を有し、電極群が収容されると共に電解液が注入された電池缶と、電池缶の上部側に配置された電池蓋と、電池缶の缶底と軸芯の下端部との間に配置され、負極電極の負極タブが接続されると共に電池缶に接合された負極集電部材とを備え、負極集電部材は、負極電極が接続される第1の金属と、第1の金属に拡散融合され、電池缶の缶底に接合された第2の金属とが一体化したクラッド材により形成され、第1の金属は、銅または銅合金で形成され、第2の金属はニッケルで形成され、負極集電部材は、中央部に形成された軸芯の先端部側が挿入される筒状凹部と、筒状凹部の底部からほぼ垂直に立ち上がるリング状の内周側壁と、内周側壁からほぼ垂直に屈曲された平坦な円盤状部とを備え、第2の金属は、筒状凹部を形成する第1の金属の底部の外面側において、凹状筒部の中心を含む一部の領域に、凹状筒部の幅よりも小さい幅で、円盤状部の一端から第1の金属の底部を経由して円盤状部の他端まで直線状に形成され、筒状凹部において、第2の金属は電池缶の缶底に接合され、負極タブは円盤状部の第1の金属に超音波溶接により接合され、負極集電部材の筒状凹部には、軸芯の外周に接触する複数の突出部が形成され、筒状凹部の突出部間には、軸芯の外周から離間する空隙部が形成されると共に、筒状凹部の突出部間には、筒状凹部の内側から外側に貫通する開口が形成されている。
本発明の第の態様によると、第1の態様の円筒形二次電池において、第2の金属は、0.2〜0.7mm程度の厚さを有することが好ましい
本発明の第の態様によると、第1または2の態様の円筒形二次電池において、筒状凹部の底面に電池缶の缶底側に向かって突き出す突起が形成され、第2の金属は、突起の缶底側に対面する表面に形成されていることが好ましい。
この発明の円筒形二次電池によれば、集電部材は、第1の金属と、第1の金属に拡散融合された第2の金属とが一体化したクラッド材により形成されており、第1の金属と第2の金属との接触面積を大きくすることができる。従って、第1、第2の金属の接合部の接抵抗値を低減することができる。これにより、高価な第2の金属の厚さを薄くすることができ、コストを低減することができる。
本発明に係る円筒形二次電池の一実施の形態の断面図。 図1に示された円筒形二次電池の分解斜視図。 図1に図示された負極集電部材周辺部の拡大断面図。 (A)は、図3に図示された負極集電部材の断面図であり、(B)は、その底面図。 負極集電部材を電池缶の缶底に溶接する方法を説明するための断面図。 ニッケル材の板厚と電池缶の接合力との関係を示す特性図。 ニッケル材の厚さに対する抵抗値を示す特性図。 図7を1次微分した図であり、ニッケル材の厚さに対する抵抗値の変化率を示す特性図。 本発明の円筒形二次電池の実施形態2の要部の断面図。 (A)は、図9に図示された負極集電部材の断面図であり、(B)は、その底面図。 本発明の円筒形二次電池の実施形態3の要部の断面図。 (A)は、図11に図示された負極集電部材の断面図であり、(B)は、その底面図。 本発明の円筒形二次電池の実施形態4の要部の断面図。 (A)は、図13に図示された負極集電部材の断面図であり、(B)は、その底面図。 本発明の円筒形二次電池の実施形態5を示し、(A)は、負極集電部材周辺部の拡大断面図であり、(B)は、負極集電部材の材料の平面図と断面図。 図15に図示された負極集電部材を示し、(A)は断面図、(B)は底面図。
(実施形態1)
--円筒形二次電池の構造--
以下、この発明の円筒形二次電池の一実施の形態を図面と共に説明する。
図1は、この発明の円筒形二次電池の一実施の形態を示す拡大断面図である。
円筒形二次電池1は、例えば、リチウムイオン二次電池である。この円筒形二次電池1は、円筒形の電池缶2および電池缶2の上部を封口するハット型の電池蓋3で構成される電池容器内に、以下に説明する発電用の各構成部材が収容され、非水電解液5が注入されて構成されている。
円筒形の電池缶2は、例えば、鉄(SPCC)製であり、内外両面にはニッケルめっきが施されている。電池缶2には、上端側に設けられた開口部2b側に電池缶2の内側に突き出した溝2aが形成されている。
電池缶2の内部には、電極群10が配置されている。電極群10は、軸方向に沿う中空部を有する円筒形の軸芯15と、軸芯15の周囲にセパレータを介して捲回された正極電極および負極電極とを備えている。
図2は、図1に示された円筒形二次電池1の分解斜視図である。
図2に図示されるように、電極群10は、軸芯15の周囲に、正極電極11、負極電極12、およびセパレータ13が捲回された構造を有する。電極群10の最外周が、負極電極12およびその外周のセパレータ13となるように捲回されている。最外周のセパレータ13の側縁は接着テープ19により、内周側のセパレータ13に止められる。
正極電極11は、アルミニウム箔により形成され長尺な形状を有する正極金属箔と、この正極金属箔の両面に正極合剤が塗布された正極合剤処理部11aを有する。正極金属箔の長手方向に延在する上方側の側縁は、正極合剤が塗布されずアルミニウム箔が露出した正極合剤未処理部となっている。この正極合剤未処理部には、軸芯15の軸方向と平行に突き出す多数の正極タブ16が等間隔に一体的に形成されている。
正極合剤は正極活物質と、正極導電材と、正極バインダとからなる。正極活物質はリチウム酸化物が好ましい。例として、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウム、リチウム複合酸化物(コバルト、ニッケル、マンガンから選ばれる2種類以上を含むリチウム酸化物)等が挙げられる。
正極バインダは、正極活物質と正極導電材を結着させ、また正極合剤と正極集電体を結着させることが可能であり、非水電解液5との接触により、大幅に劣化しなければ特に制限はない。正極バインダの例としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)やフッ素ゴムなどが挙げられる。
正極合剤の塗布厚さの一例としては片側約40μmである。
負極電極12は、銅箔により形成され長尺な形状を有する負極金属箔と、この負極金属箔の両面に負極合剤が塗布された負極合剤処理部12aを有する。負極金属箔の長手方向に延在する下方側の側縁は、負極合剤が塗布されず銅箔が露出した負極合剤未処理部となっている。この負極合剤未処理部には、軸芯15の軸方向と平行に、かつ、正極タブ16とは反対方向に延出された、多数の負極タブ17が等間隔に一体的に形成されている。
負極合剤は、負極活物質と、負極バインダと、増粘剤とからなる。負極合剤は、アセチレンブラックなどの負極導電材を有しても良い。負極活物質としては、黒鉛炭素を用いること、特に人造黒鉛を使用することが好ましい。
負極合剤の塗布厚さの一例としては片側約40μmである。
セパレータ13は、例えば、厚さ40μmのポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)の複合材料からなる多孔膜で形成されている。
中空な円筒形状の軸芯15の上端部の内周側に、ほぼリング状の正極集電部材31が圧入されている。正極集電部材31は、例えば、アルミニウムにより形成されている。
正極電極11の正極タブ16は、すべて、正極集電部材31のリング状の周側面に超音波溶接等により接合されている。正極タブ16を正極集電部材31に超音波溶接する場合、正極集電部材31のリング状の周側面に正極タブ16を配置し、この正極タブ16上にリボン41を巻き付けた状態でリボン41上から溶接する。
軸芯15の下端部には、ほぼリング形状の負極集電部材20が圧入されて取り付けられている。負極集電部材20は、例えば、銅により形成されている。
負極電極12の負極タブ17は、すべて、負極集電部材20のリング状の周側面に超音波溶接等により接合されている。負極タブ17を負極集電部材20に超音波溶接する場合、負極集電部材20のリング状の周側面に負極タブ17を配置し、この負極タブ17上にリボン42を巻き付けた状態でリボン42上から溶接する。
負極集電部材20は、その下面が電池缶2の缶底2cに接合されている。負極集電部材20の構造および電池缶2の缶底2cとの接合方法については、その詳細を後述する。
正極集電部材31の上面には、複数のアルミニウム箔が積層されて構成されたフレキシブルな正極導電リード32が、その一端部を超音波溶接等により接合されている。正極導電リード32は、複数枚のアルミニウム箔を積層して一体化することにより、大電流を流すことが可能とされ、且つ、フレキシブル性を付与されている。
正極集電部材31の上部には、導電接続板33が配置されている。導電接続板33の周縁部には電池蓋3が、かしめにより固定されている。
導電接続板33は、アルミニウムまたはアルミニウム合金により形成され、ほぼ円盤形状を有している。図示はしないが、導電接続板33のほぼ中央部には、過充電等の場合に、円筒形二次電池1内部に発生するガスを放出するほぼ円形形状の安全弁が形成されている。安全弁は、プレスによりほぼV字形状の溝ができるように押し潰して薄肉部とされた部分で形成される。導電接続板33の下面には、一端部が正極集電部材31に接合された正極導電リード32の他端部がレーザ溶接等により接合されている。
導電接続板33の周縁部を覆ってガスケット34が設けられている。ガスケット34は、例えば、プルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)等により形成されている。
導電接続板33の周縁部にかしめられた電池蓋3は、ガスケット34と共に電池缶2にかしめにより固定されている。
ガスケット34の開口部内に、電池蓋3がかしめられた導電接続板33を収容し、プレスにより、電池缶2の開口部2bの周縁部と共にガスケット34を圧着すると、図1に図示されたような、電池蓋3、導電接続板33、ガスケット34、電池蓋3がかしめにより一体化された電池容器が作製される。
電池缶2の内部には、非水電解液5が所定量注入されている。非水電解液5の一例としては、リチウム塩がカーボネート系溶媒に溶解した溶液を用いることが好ましい。リチウム塩の例として、フッ化リン酸リチウム(LiPF)、フッ化ホウ酸リチウム(LiBF)等が挙げられる。また、カーボネート系溶媒の例として、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、プロピレンカーボネート(PC)、メチルエチルカーボネート(MEC)、或いは上記溶媒の1種類以上から選ばれる溶媒を混合したものが挙げられる。
軸芯15の下端部には、非水電解液5を注入した際に、非水電解液を軸芯15の中空部から軸芯15の外側に流出するための複数の開口部15aが形成されている。
軸芯15の下端部に負極集電部材20が圧入され、軸芯15の上端部に正極集電部材31が圧入された電極群10を電池缶2内に収容し、負極集電部材20を電池缶2の缶底2cに接合し、非水電解液5を電池缶2内に注入する。
次に、正極導電リード32により正極集電部材31と電池蓋3がかしめられた導電接続板33を接続する。そして、ガスケット34を介して導電接続板33と電池蓋3とを電池缶2の上部側の開口部2bの周縁部にかしめることにより、図1に図示される円筒形二次電池1が作製される。
図3は、図1に図示された負極集電部材20と電池缶2の缶底2c周辺部の拡大断面図である。また、図4(A)は、図3に図示された負極集電部材20の断面図であり、図4(B)は、その底面図である。
負極集電部材20は、外周側と内周側にリング状の周壁を有する、全体としてほぼ筒型形状に形成されている。つまり、中央部に、リング状の内周側壁20aを有する筒状凹部29が形成され、外周側に、リング状の外周側壁20bを有する構造を有する。内周側壁20aと外周側壁20bとの間には、ほぼ円盤形状の中間平坦部20cが形成されている。内周側壁20aは筒状凹部29の底部29aから中間平坦部20cに向けてほぼ垂直に立ち上げて形成され、外周側壁20bは、中間平坦部20cの外周縁において、ほぼ垂直に立ち下げて形成されている。
また、負極集電部材20の筒状凹部29の中央には、缶底2c側に向かって突き出す突起20dが形成されている。
負極集電部材20は、上記の如く、内周側壁20a、外周側壁20bおよび中間平坦部20cを有する第1の金属層21と、この第1の金属層21に金属拡散融合された第2の金属層22とが一体化されたクラッド材により形成されている。
第2の金属層22は、第1の金属層21の一面に、第1の金属層21の全面に亘り形成されている。
第1の金属層21は、例えば、銅または銅合金の銅系金属により形成されており、第2の金属層は、例えば、ニッケルにより形成されている。ニッケルは、抵抗値は銅よりも大きいが、電池缶2の材料である鉄との抵抗溶接による接合力は、銅の場合よりも大きい。
そこで、電池缶2の缶底2cの内面側に第2の金属層22を配置して、電池缶2の缶底2cに抵抗溶接する。
第2の金属層22は、第1の金属層21の筒状凹部29の底部29aの外面側に形成されており、負極集電部材20の筒状凹部29内に軸芯15の下端部を挿入した状態で、第2の金属層22が電池缶2の缶底2cの内面に対面する。
図4(B)に図示されるように、内周側壁20aには、筒状凹部29の半径方向の内面側に突き出す複数の突出部25が形成されている。突出部25の先端部により円形の空間が形成され、この円形の空間に、軸芯15の外周面が圧入により嵌合される。
従って、内周側壁20aの隣接する突出部25の間には、軸芯15との間に空隙部26が形成される。図4(B)において、筒状凹部29内に嵌合された軸芯15を二点鎖線により図示している。
内周側壁20aの内面側に凹凸部が形成されていない構造では、筒状凹部29に軸芯15を嵌合すると、嵌合部分が袋状となって非水電解液5の流動性が遮断される。上記のように、内周側壁20aに複数の突出部25を設け、各突出部25間に空隙部26が形成される構造とすることにより、非水電解液5の流動性を確保することができる。
内周側壁20aには、各空隙部26に対応して、負極集電部材20の筒状凹部29の内側から外側に貫通する開口27が形成されている。また、負極集電部材20の中間平坦部20cには8個の円形の開口28が形成されている。開口27および28は、非水電解液5の流動性の確保および過充電等の際に電池内部に発生するガスのガス抜きを図るためのものである。特に、開口27を設けることにより、非水電解液5および電池内部に発生するガスは、負極タブ17側を流動せずとも、軸芯15の内側と電極群10側を流動することができるように配慮されている。なお、負極集電部材20の内周側壁20aに形成する開口27は、各空隙部26に対応して1つ形成された構造として例示されているが、これに限らず、各空隙部26に対応して開口27を複数個ずつ形成したり、あるいは、所定間隔で開口27を形成しない部分を設けたりしてもよい。
負極集電部材20全体の厚さは、1.0mm程度である。第2の金属層22であるニッケル材の厚さは、0.2〜0.7mm程度とすることが推奨される。
以下、分析データと共に、ニッケル材の厚さの変化に対する機械的および電気的特性について述べる。
図6は、ニッケル材の板厚と電池缶2の接合力との関係を示す特性図である。
図6においては、電池缶2の缶底2cと負極集電部材20との接合に必要とされる接合力を1としている。ニッケル材の板厚が0.1mmの場合では、必要とされる接合力が得られず、平均で25%程度不足していた。ニッケル材の板厚が0.3mmの場合では、必要とされる接合力を超える接合力が得られ、その平均値は150%程度であった。
上記実験結果より、ニッケル材の板厚が0.2mmであれば、必要とされる接合力の110%以上となり、十分な接合力を得ることができる。
図7は、ニッケル材の厚さに対する抵抗値を示す特性図である。
図7において、ニッケル材の厚さが0.2mmの場合の抵抗値を1として、厚さ1mmまでの抵抗値特性が図示されている。
図8は、図7を1次微分した図であり、ニッケル材の厚さに対する抵抗値の変化率を示す特性図である。
図8において、ニッケル材の厚さが0.7mm付近に変化点があることを明確に確認することができる。すなわち、ニッケル材の厚さが0.7mm程度を超えて厚くなると、抵抗値が急激に増大する。このことは、電池の内部抵抗が急に上昇して、電池出力の低下が大きいことを意味する。
以上のことから、ニッケル材の厚さは、0.2〜0.7mm程度とすることが推奨される。
次に、図1に図示された円筒形二次電池1の製造方法の一実施の形態を説明する。
--円筒形二次電池の製造方法--
〔電極群作製〕
先ず、電極群10を作製する。
正極金属箔の両面に、正極合剤処理部11aが形成され、また、正極金属箔の長手方向の一側縁に沿って多数の正極タブ16が形成された正極電極11を作製する。また、負極金属箔の両面に負極合剤処理部12aが形成され、負極金属箔の長手方向の他側縁に沿って多数の負極タブ17が形成された負極電極12を作製する。
そして、軸芯15に、セパレータ13、正極電極11、セパレータ13および負極電極12を捲回して電極群10を作製する。この場合、正極電極11の正極タブ16と負極電極12の負極タブ17とは、相対向する側に位置するように積層する。電極群10の最外周のセパレータ13を接着テープ19により接着する。
[負極集電部材の作製]
次に、負極集電部材20を作製する。
上述した如く、第1の金属層21と、第1の金属層21に拡散融合された第2の金属層22とが一体化されたクラッド材からなる負極集電部材20を作製する。クラッド材は、第1の金属層21に形成される第1の金属薄板と、第2の金属層22に形成される第2の金属薄板とを熱間圧延し、第1、第2の金属薄板を接合領域で金属拡散結合させることに作製する。このクラッド材をプレス加工して、内周側壁20a、外周側壁20b、中間平坦部20cおよび突起20dを有する、図4(A)、4(B)に図示された負極集電部材20を形成する。
〔発電ユニット作製〕
負極集電部材20の筒状凹部29に軸芯15の下端部を圧入し、軸芯15の下端面を筒状凹部29の底面に当接させる。この場合、軸芯15の下端面を負極集電部材20の筒状凹部29の底面に当接することにより、負極集電部材20の上下方向、換言すれば、軸方向の位置が定まる。
次に、負極集電部材20の外周側壁20bの外周面に、負極タブ17をほぼ均等に配分して密着し、負極集電部材20に負極タブ17を超音波溶接により接合する。この場合、上述した如く、負極集電部材20の外周側壁20bの外周面に負極タブ17を密着させた状態で、負極タブ17上にリボン42を巻き付け、リボン42上から溶接する。
次に、軸芯15の上端部の内側に正極集電部材31の下部を圧入する。そして、正極電極11の正極タブ16を正極集電部材31の周側壁の外面に密着させ、超音波溶接により正極タブ16を溶接する。この場合、上述した如く、正極集電部材31のリング状の周側面に正極タブ16を密着させた状態で、正極タブ16上にリボン41を巻き付け、リボン41上から溶接する。
そして、正極導電リード32の一端を正極集電部材31の一面に超音波溶接等により接合する。但し、この段階では、正極導電リード32は、非水電解液5の注入の障害とならないように、軸芯15の中空部に対応する位置から外しておく。このようにして、発電ユニットが構成される。
〔電池缶への収容〕
一方、発電ユニットが収容可能な円筒状の電池缶2を絞り加工等により形成しておく。
そして、上述の如く作製した発電ユニットを電池缶2内に収容する。
〔負極溶接〕
電池缶2に収容された負極集電部材20の突起20d周辺に対応する電池缶2の缶底2cを溶接用治具91により支持する。次に、軸芯15の中空部に電極棒92を挿入する。この状態の断面図を図5に示す。
電極棒92の下端面を負極集電部材20の筒状凹部29の底部29a上面、すなわち、第1の金属層21の上面に押し付ける。これにより、負極集電部材20の第2の金属層22が電池缶2の缶底2cの内面に接触する。この状態で、電極棒92および溶接用治具91に通電し、負極集電部材20を電池缶2の缶底2cに抵抗溶接等により接合する。抵抗溶接により、負極集電部材20の突起20dは溶融し、平坦となる。これに伴い、負極集電部材20の筒状凹部29の底部29a全体、すなわち第2の金属層22の底部が、電池缶2の缶底2cに接合される。
上述した如く、第2の金属層22は、第1の金属層21の一面側の全面に亘り形成されており、接触面積が大きい。このため、第1の金属層21と第2の金属層22との接触抵抗を小さくすることができる。また、負極集電部材20には、軸芯15の中空部に対応する筒状凹部29が形成されており、筒状凹部29は、第1の金属層21と、第2の金属層22とが積層され、金属拡散結合されて形成されている。従って、ニッケル材からなる接続リードのみで電池缶2の缶底に接合されている従来の構造に比し、抵抗値を大幅に低減することができる。
[グルービング]
次に、電池缶2の上端部側の一部をグルービングにより絞り内方に突出し、外面にほぼU字状の溝2aを形成する。
〔電解液注入〕
次に、電池缶2の内部に、非水電解液5を所定量注入する。
非水電解液5は、軸芯15の中空部の上部から注入される。軸芯15の中空部の上部から注入された非水電解液5は、上述したように、軸芯15の中空部を上部側から下部側に向けて流動し、軸芯15の開口部15a、負極集電部材20の空隙部26、開口27の経路で軸芯15内側から外側に流出する。電池缶2内への非水電解液5の注入が完了したら、正極導電リード32を図5に点線で示すように折り返しておく。
〔正極溶接〕
一方、上記工程とは別に、電池蓋3を導電接続板33の周縁部にかしめて一体化しておく。
電池缶2の溝2aの上部にガスケット34を収容する。このガスケット34の上方に電池蓋3が固定された導電接続板33を配置する。
導電接続板33を傾斜させ、一端が正極集電部材31に溶接された正極導電リード32の他端部をレーザ溶接等により導電接続板33に接合する。
〔封口〕
正極導電リード32を導電接続板33に接合した後は、電池蓋3が固定された導電接続板33を水平にして、ガスケット34上に配置する。
この状態で、電池缶2の溝2aと上端面の間の部分をプレスにより圧着するかしめ加工を行い、ガスケット34と共に電池蓋3および導電接続板33を電池缶2の開口部2bの周縁部に固定する。
これにより、図1に図示された円筒形二次電池1が作製される。
(実施形態2)
図9は、本発明の円筒形二次電池の実施形態2を示す断面図であり、図10(A)は、図9に図示された負極集電部材の断面図であり、図10(B)は、その底面図である。
実施形態2が実施形態1と相違する点は、負極集電部材20Aが、リング状の外周側壁20b(図4(A)参照)を有していない点である。
すなわち、負極集電部材20Aは、筒状凹部29の底部29aからほぼ垂直に立ち上がるリング状の内周側壁20aと、この内周側壁20aからほぼ垂直に屈曲された平坦な円盤状部20c1を有する形状に形成されている。負極集電部材20Aが、第1の金属層21と、この第1の金属層に拡散融合された第2の金属層22とが一体化されたクラッド材により形成されている構成は、実施形態1と同じである。
実施形態2における負極集電部材20Aは、平坦な円盤状部20c1の下面全体に第2の金属層22が形成された構造となっている。このため、負極電極12の負極タブ17は、負極集電部材20Aの円盤状部20c1の周縁部で第2の金属層22に接合することになる。しかし、負極タブ17の材料である銅系金属と、負極集電部材20Aの第2の金属層22の材料であるニッケルとは、超音波溶接による接合が困難である。このため、実施形態2においては、負極タブ17と負極集電部材20Aの第2の金属層22との接合は、レーザ溶接による接合が推奨される。
実施形態2においては、実施形態1に対して、外周側壁20bを無くす分だけ面積を小さくすることができ、重量の軽減及びコスト低減を図ることができる。
実施形態2における他の構成は実施形態1と同様であり、対応する部材に同一の符号を付してその説明を省略する。
(実施形態3)
図11は、本発明の円筒形二次電池の実施形態3を示す断面図であり、図12(A)は、図11に図示された負極集電部材の断面図であり、図12(B)は、その底面図である。
実施形態3が実施形態1と相違する点は、負極集電部材20Bにおいて、第2の金属層22が第1の金属層21の一部の領域にのみ形成されている点である。
すなわち、図12(A)、12(B)に図示されるように、実施形態3における負極集電部材20Bでは、第2の金属層22は、筒状凹部29の底部29aの直径より小さい幅で、負極集電部材20Bの中心を通る直線状に、第1の金属層21の一面側に形成されている。
この負極集電部材20Bを作製するには、第1の金属層21に形成される第1の金属薄板に、予め、第2の金属層22に形成される第2の金属薄板を嵌合する溝を形成しておく。そして、第2の金属薄板を第1の金属薄板の溝に嵌合した状態で第1の金属薄板と、第2の金属薄板とを熱間圧延し、第1、第2の金属薄板を接合領域で金属拡散結合させ、クラッド材を作製する。この後は、実施形態1と同様に、クラッド材をプレス加工することにより、負極集電部材20Bを形成する。
実施形態3によれば、実施形態1よりも第2の金属層22の面積を小さくすることができるので、コスト低減を図ることができる。
実施形態3における他の構成は実施形態1と同様であり、対応する部材に同一の符号を付してその説明を省略する。
(実施形態4)
図13は、本発明の円筒形二次電池の実施形態4を示す断面図であり、図14(A)は、図13に図示された負極集電部材の断面図であり、図14(B)は、その底面図である。
実施形態4が実施形態3と相違する点は、負極集電部材20Cが、リング状の外周側壁20b(図12(A)参照)を有していない点である。
すなわち、負極集電部材20Cは、筒状凹部29の底部29aからほぼ垂直に立ち上がるリング状の内周側壁20aと、この内周側壁20aからほぼ垂直に屈曲された平坦な円盤状部20c2とを有する形状に形成されている。負極集電部材20Cの第2の金属層22が、筒状凹部29の底部29aの直径より小さい幅で、負極集電部材20Cの中心を通る直線状に、第1の金属層21の一面側に形成されている点は実施形態3と同様である。
実施形態4における負極集電部材20Cは、平坦な円盤状部20c2の下面の一部に第2の金属層22が形成された構造となっている。つまり、平坦な円盤状部20c2は、一部を除き、第1の金属層21のみにより形成されている。このため、負極電極12の負極タブ17を、第2の金属層22が形成されている部分を避け、第1の金属層21が露出している領域上に寄せて配置することにより、負極タブ17と負極集電部材20Cとを、超音波溶接により接合することが可能となる。
実施形態4では、実施形態1に対して、外周側壁20bを有しておらず、また、第2の金属層22は第1の金属層21の一部にしか形成されていない。従って、第2の金属層22の面積を、実施形態2や3の場合よりも、さらに、小さいものとすることができる。
実施形態4における他の構成は実施形態1と同様であり、対応する部材に同一の符号を付してその説明を省略する。
(実施形態5)
図15、16は本発明の円筒形二次電池の実施形態5を説明するための図であり、図15(A)は、円筒形二次電池の負極集電部材周辺部の断面図であり、図16(A)は、図15(A)に図示された負極集電部材の断面図であり、図16(B)は、その底面図である。
実施形態5は、実施形態3の場合と同様、負極集電部材20Dにおいて、第2の金属層22が第1の金属層21の一部の領域に形成されている。しかし、実施形態5が実施形態3と相違する点は、第2の金属層22が負極集電部材20Dの中央領域のみでなく、中央領域を含む負極集電部材20Dの半分以上の領域にわたり形成されている点である。
すなわち、図16(A)、16(B)に図示されるように、実施形態5における負極集電部材20Dでは、第2の金属層22は、負極集電部材20Dにおける筒状凹部29の中心から所定幅だけ食い込んだ位置に第1の金属層21との境界部を有する。第2の金属層22は、この境界部から、筒状凹部29の中央に形成された突起20dの領域を含め、負極集電部材20Dの外周側壁20bの端部までの全領域に亘り、第1の金属層21の一面に形成されている。
図15(B)は負極集電部材20D用の材料の平面図と断面図である。この材料を作製するには、第1の金属層21に形成される第1の金属薄板に、予め、第2の金属層22に形成される第2の金属薄板を嵌合する薄肉部を形成しておく。そして、第2の金属薄板を第1の金属薄板の薄肉部に嵌合した状態で第1の金属薄板と、第2の金属薄板とを熱間圧延し、第1、第2の金属薄板を接合領域で金属拡散結合させ、クラッド材を作製する。
この後は、実施形態3と同様に、クラッド材をプレス加工することにより、負極集電部材20Dを形成する。
材料成形時、実施形態3では第2の金属薄板22を第1の金属薄板21の薄肉部に嵌合する際、両端が規制される為、嵌合幅の寸法公差を厳しくする必要が有る。これに対し、実施形態5の場合には、片側が規制されるのみである為、金属薄板22の幅寸法公差が実質的に必要とされないものとなり、実施形態3に対し材料の製造工程を容易にすることができる。
実施形態5における他の構成は実施形態3と同様であり、対応する部材に同一の符号を付してその説明を省略する。
以上説明した通り、本発明の各実施形態においては、負極集電部材20、20A〜20Cを、正・負極のタブ16、17の一方が接続される第1の金属層21と、第1の金属層21に拡散融合され、電池缶2の缶底2cに接合される第2の金属層22とが一体化したクラッド材により形成した。このため、第1の金属層21と、第2の金属層22の接触領域が全面接触となり、第1、第2の金属層21、22の接触抵抗を低減することができる。第1、第2の金属の接触抵抗が低減するので、高価な第2の金属の厚さを薄くすることができ、コストを低減することができる。
実施形態2および4のように、外周側壁20bを無くし、平坦にすれば、高価な第2の金属層22の面積をより小さくすることができる。
実施形態3および4のように、第2の金属層22を第1の金属層21の面積より小さくすれば、高価な第2の金属層22の面積をより小さくすることができる。
実施形態5のように、第2の金属層22を、負極集電部材20Dの中心を含んで負極集電部材20Dの外周側部20bの端部まで、平面視で円形状の第2の金属層22の半分以上の領域に形成するようにすれば、材料費の低減と共に生産性の向上を図ることができる。
軸芯15が嵌合される負極集電部材20、20A〜20Cの筒状凹部29に、軸芯15の外周に接触する複数の突出部25を設け、各突出部25の間に、空隙部26が形成されるようにしたので、非水電解液5の流動性を確保することができる。
負極集電部材20、20A〜20Cの内周側壁20aの各空隙部26に対応する位置に、開口27を設けたので、非水電解液5の流動性が確保され、かつ、過充電等により発生するガスのガス抜きを良好にすることができる。
上記実施形態では、第2の金属層22をニッケルで形成する場合、その板厚を0.2mm〜0.7mm程度としたので、電池缶2との接合力を満足し、かつ、抵抗値が小さい特性部分が効率的に活用され、特性の良好な円筒形二次電池1を形成することができる。
なお、上記各実施形態では、第1の金属層21を銅または銅合金とし、第2の金属層22をニッケルとした場合で例示した。しかし、第1の金属層21、第2の金属層22は、これに限られるものではない。電池缶2がステンレスで形成されている場合には、第2の金属層22をステンレスとし、電池缶2がアルミニウムで形成されている場合には、第2の金属層22をアルミニウムまたはアルミニウム合金とすることができる。要は、第2の金属層22を構成する金属材料として、第1の金属層21よりも電池缶2との接合力が大きいものを用いればよい。
上記実施形態では、リチウムイオン円筒形二次電池の場合で説明した。しかし、本発明は、ニッケル水素電池またはニッケル・カドミウム電池、鉛蓄電池のように水溶性電解液を用いる円筒形二次電池にも適用が可能である。
上記実施形態では、負極集電部材20を電池缶2に接合する電池缶側が負極の場合で例示した。しかし、本発明は、正極集電部材31を電池缶2に接合する電池缶側が正極の場合にも、電池缶と集電部材との接続構造は同じであるため適用することができる。
その他、本発明の円筒形二次電池は、発明の趣旨の範囲内において、種々、変形して適用することが可能であり、要は、負極集電部材20、20A〜20Cを、正・負極のタブ(電極タブ)16、17の一方が接続される第1の金属層21と、第1の金属層21に拡散融合され、電池缶2の缶底2cに接合される第2の金属層22とが一体化したクラッド材により形成するようにしたものであればよい。
次の優先権基礎出願の開示内容は引用文としてここに組み込まれる。
PCT/JP2011/068691(2011年8月18日出願)

Claims (3)

  1. 円筒状の軸芯の周囲に、正極電極と負極電極とをセパレータを介して捲回した電極群と、
    上部側に開口部を有し、前記電極群が収容されると共に電解液が注入された電池缶と、
    前記電池缶の上部側に配置された電池蓋と、
    前記電池缶の缶底と前記軸芯の下端部との間に配置され、前記負極電極の負極タブが接続されると共に前記電池缶に接合された負極集電部材とを備え、
    前記負極集電部材は、前記負極電極が接続される第1の金属と、前記第1の金属に拡散融合され、前記電池缶の缶底に接合された第2の金属とが一体化したクラッド材により形成され、
    前記第1の金属は、銅または銅合金で形成され、
    前記第2の金属はニッケルで形成され、
    前記負極集電部材は、中央部に形成された前記軸芯の先端部側が挿入される筒状凹部と、前記筒状凹部の底部からほぼ垂直に立ち上がるリング状の内周側壁と、前記内周側壁からほぼ垂直に屈曲された平坦な円盤状部とを備え、
    前記第2の金属は、前記筒状凹部を形成する前記第1の金属の底部の外面側において、前記凹状筒部の中心を含む一部の領域に、前記凹状筒部の幅よりも小さい幅で、前記円盤状部の一端から前記第1の金属の底部を経由して前記円盤状部の他端まで直線状に形成され、
    前記筒状凹部において、前記第2の金属は前記電池缶の缶底に接合され、
    前記負極タブは前記円盤状部の前記第1の金属に超音波溶接により接合され
    前記負極集電部材の前記筒状凹部には、前記軸芯の外周に接触する複数の突出部が形成され、
    前記筒状凹部の前記突出部間には、前記軸芯の外周から離間する空隙部が形成されると共に、前記筒状凹部の突出部間には、前記筒状凹部の内側から外側に貫通する開口が形成されている円筒形二次電池。
  2. 請求項に記載の円筒形二次電池において、
    前記第2の金属は、0.2〜0.7mm程度の厚さを有する円筒形二次電池。
  3. 請求項1またはに記載の円筒形二次電池において、前記筒状凹部の底面に前記電池缶の缶底側に向かって突き出す突起が形成され、前記第2の金属は、前記突起の前記缶底側に対面する表面に形成されている円筒形二次電池。
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