JP5745144B1 - 電子写真方式のラベルプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】転写用の一対のローラにおけるニップ部を各種媒体が適切に通過することが可能なラベルプリンタを提供する。【解決手段】ラベル紙を含んだ媒体を挟み込むニップ部NPを有する上下一対のローラ23,24と、ニップ部NPに向けて媒体を水平搬送する給紙ローラ53と、トナー像を担持しながらニップ部NPを通過する中間転写ベルト21と、を有するラベルプリンタにおいて、一対のローラ23,24は、ニップ部NPに挟み込まれた媒体に中間転写ベルト21中、ニップ部NPを通過している部分に担持されたトナー像を転写するために回転する。そして、ニップ部NPを構成する一対のローラ23,24のそれぞれの外周部のうち、上側に位置するローラ24の外周部の硬度よりも、下側に位置するローラ23の外周部の硬度が大きくなっている。【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式のラベルプリンタに係り、特に、媒体とトナー像担持体を挟み込んでトナー像担持体から媒体へトナー像を転写する一対のローラを備えているラベルプリンタに関する。
電子写真方式のラベルプリンタは、既に知られている。かかるラベルプリンタの一般的な構成では、媒体を挟み込むニップ部を有する一対のローラと、ニップ部に向けて媒体を搬送する搬送機構と、トナー像を担持しながらニップ部を通過するトナー担持体と、が備えられている。一対のローラは、ニップ部に挟み込まれた媒体にトナー像担持体中、ニップ部を通過している部分に担持されたトナー像を転写するために回転するものであり、例えば、転写ローラ(厳密には、二次転写ローラ)及び対向ローラのことである。
一対のローラに関する通常の構成について説明すると、例えば特許文献1に示すように、転写ローラ及び対向ローラが上下に並んで配置されており、厳密には、左右方向及び上下方向にずれた位置に配置されている。また、各ローラの外周部は、互いに異なる硬度の材質からなり、特許文献1では、上方に位置する対向ローラの外周部の硬度が、下方に位置する転写ローラの外周部の硬度よりも大きくなっている。かかる構成では、上記ニップ部において、下方に位置する転写ローラの外周部が、上方に位置する対向ローラの外周部によって押し潰されるようになる。
特開2006−220915号公報
ところで、上記のラベルプリンタの中には、多様なニーズに応じるべく多種類の媒体に対応可能な構造となった機器も存在する。かかる機器では、トナー像転写のために一対のローラのニップ部を各種媒体が通過することになるが、その際には、当然ながらニップ部を適切に通過することが求められている。
一方で、所謂ラベル紙のように基材層と当該基材層が剥離可能な状態で付着している剥離層を有する媒体が用いられることがある。かかる媒体を特許文献1と同様の構成にあるニップ部、すなわち、下側のローラの外周部が上側のローラの外周部によって押し潰された状態のニップ部に通そうとすると、媒体が適切に搬送されない虞がある。
具体的に説明すると、基材層としてのラベル基材Sfと剥離層としての剥離紙Sbを有する媒体(より具体的にはダイカットラベルS1のような連続媒体)が上記のニップ部NPを通過するとき、図4に示すように、ニップ部NPの出口付近にて媒体の曲がり度合い(曲率)が著しく変化する。この結果、ニップ部NPの出口付近にて媒体中のラベル基材Sfが意図せず剥離紙Sbから捲れてしまい、媒体の搬送に支障を来す虞がある。なお、図4は、従来の一般的な電子写真方式のプリンタの構成を示す図であり、当該プリンタに搭載された一対のローラにおけるニップ部の拡大図である。また、同図中、記号123にて示す部材が転写ローラを示し、記号124にて示す部材が対向ローラを示し、記号125にて示す部材がトナー像担持体としての中間転写ベルトを示している。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、多様な媒体に対応可能な電子写真方式のラベルプリンタを提供することであり、具体的には、転写用の一対のローラにおけるニップ部を各種媒体が適切に通過することが可能なラベルプリンタを提供することにある。
前記課題は、本発明の電子写真方式のラベルプリンタによれば、(A)上下に並び、媒体を挟み込むニップ部を有する一対のローラと、(B)前記ニップ部に向けて前記媒体を、水平方向に沿った搬送方向に搬送する搬送装置と、(C)一次転写されたトナー像を担持しながら前記ニップ部を通過するトナー像担持体と、を有し、(D)前記一対のローラは、下側に位置する二次転写ローラと、上側に位置する対向ローラとによって構成され、前記ニップ部に挟み込まれた前記媒体に前記トナー像担持体中、前記ニップ部を通過している部分に担持された前記トナー像を二次転写するために回転し、(E)前記ニップ部を構成する前記二次転写ローラ及び前記対向ローラのそれぞれの外周部のうち、前記対向ローラの前記外周部は、導電性材料の発泡体からなり、前記二次転写ローラの前記外周部は、ゴム材料の非発泡体からなり前記対向ローラの前記外周部よりも大きな硬度となっていることにより解決される。
上記の構成では、ニップ部を構成する一対のローラのそれぞれの外周部のうち、上側に位置する対向ローラの外周部の硬度よりも、下側に位置する二次転写ローラの外周部の硬度の方が大きくなっている。ゆえに、ニップ部では、対向ローラの外周部(特に、下側部分)が二次転写ローラの外周部によって押し潰されていることになる。かかる状態のニップ部であれば、その出口付近にて媒体の曲率が著しく変化するのを抑え、以て媒体を適切に搬送することが可能となる。
また、以上の構成では、対向ローラの外周部を導電性材料の発泡体によって形成し、二次転写ローラの外周部をゴム状の非発泡体によって形成する。これにより、二次転写ローラの外周部の硬度を対向ローラの外周部の硬度よりも大きくすることが容易となる。
また、上記の電子写真方式のラベルプリンタにおいて、前記搬送装置が搬送する前記媒体には、前記トナー像が転写される基材層と該基材層の下方に位置し該基材層が剥離可能な状態で付着している剥離層とを有する媒体が含まれるとよい。
上記の構成によれば、本発明のラベルプリンタの構成が有意義なものとなる。すなわち、基材層と剥離層とを有する媒体が上記のニップ部を通過する際、その出口付近にて媒体の曲率が著しく変化すると、媒体中の基材層が意図せずに剥離層から捲れてしまう。これに対して、本発明のラベルプリンタでは、ニップ部の出口付近において媒体の曲率が著しく変化するのを抑え、意図しない基材層の捲れを抑えることが可能となる。
また、上記の電子写真方式のラベルプリンタにおいて、前記搬送装置が搬送する前記媒体には、前記搬送方向に沿って一定間隔毎に配置された前記基材層と前記搬送方向に連続している前記剥離層とを有する前記連続媒体が含まれていると更によい。
以上の構成では、所謂ダイカットラベルのように一定間隔毎に基材層が配置された媒体を用いることになる。このため、本発明の効果がより有意義なものとなる。具体的に説明すると、一定間隔毎に基材層が配置されているということは、基材層を剥離する箇所も基材層の個数だけ存在し、その分、捲れが生じ易くなっている。このような状況にあれば、媒体がニップ部を通過する際に基材層が意図せずに剥離層から捲れてしまうのを抑制するという本発明の効果が有効に発揮されることになる。
また、上記の電子写真方式のラベルプリンタにおいて、前記トナー像担持体は、無端状の中間転写ベルトであり、前記対向ローラの前記外周部は、前記中間転写ベルトの内周面に当接し、前記二次転写ローラは、前記中間転写ベルトを挟んで前記対向ローラとは反対側の位置に配置されていると益々よい。
以上の構成では、上側の対向ローラと下側の二次転写ローラとが中間転写ベルトを挟んで互いに反対側に位置し、かつ、対向ローラが中間転写ベルトの内周面に当接している。このような構成では、一般に、中間転写ベルト上のトナー体を適切に担持する目的から、中間転写ベルトの内周面に当接している対向ローラの外周部の硬度が二次転写ローラの外周部の硬度よりも大きくなっている。この結果、ニップ部において二次転写ローラが対向ローラによって押し潰されることになる。したがって、中間転写ベルトを備えた一般的な電子写真方式のラベルプリンタでは、上述した課題、すなわち、出口付近にて媒体の曲率が著しく変化し、ニップ部を通過する媒体中の基材層が意図せずに剥離層から捲れるという不具合が生じ得る。これに対して、本発明の構成では、二次転写ローラの外周部の硬度を対向ローラの外周部の硬度よりも大きくなっている。これにより、媒体がニップ部を通過する際の基材層の捲れを抑制することが可能となる。故に、本発明によれば、中間転写ベルトを備えた電子写真方式のラベルプリンタにおいてニップ部に媒体を適切に通すことが可能となる。
本発明の電子写真方式のラベルプリンタでは、ニップ部を構成する一対のローラのそれぞれの外周部のうち、上側の対向ローラの外周部(特に、下側部分)が下側の二次転写ローラの外周部によって押し潰されている。かかる状態のニップ部であれば、その出口付近にてニップ部を通過する媒体の曲率が著しく変化するのを抑え、以て媒体を適切に搬送することが可能となる。このような効果を奏する本発明の電子写真方式のラベルプリンタにより、多様な媒体に対応可能な電子写真方式のラベルプリンタが実現されることになる。
さらに、本発明の電子写真方式のラベルプリンタでは、対向ローラの外周部を導電性材料の発泡体によって形成し、二次転写ローラの外周部をゴム状の非発泡体によって形成している。これにより、二次転写ローラの外周部の硬度を対向ローラの外周部の硬度よりも大きくすることが容易となる。
本発明の一実施形態に係るラベルプリンタの内部構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る一対のローラについての説明図であり、(A)は、一対のローラ周辺の模式図を、(B)は、(A)中の範囲Xの拡大図である。 本発明の一実施形態に係るラベルプリンタで使用される連続媒体の例を示す図である。 従来の一般的な電子写真方式のプリンタの構成を示す図であり、当該プリンタに搭載された一対のローラにおけるニップ部の拡大図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)について図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
<<本発明の一実施形態に係るラベルプリンタの構成>>
先ず、本実施形態に係るラベルプリンタ(以下、本プリンタ1)の構成について、図1、図2の(A)及び(B)を参照しながら説明する。なお、図1には矢印にて上下方向が示されており、二点鎖線にて媒体の搬送経路が示されている。また、図1中、トナー像形成ユニット20Y、20M、20C、20Kのうち、マゼンタ用のトナー像形成ユニット20M以外のユニットについては、幾分簡略化して図示している。また、図2には矢印にて上下方向及び搬送方向が示されている。
本プリンタ1は、電子写真方式で媒体に画像、厳密にはYMCK4色のカラー画像を印刷するラベルプリンタである。ここで、本プリンタ1は、通常の用紙(薄用紙)やフィルム、OHPシートなど、電子写真方式により画像が印刷可能な媒体であれば制限なく利用可能である。また、本プリンタ1において利用可能な媒体には、画像が形成される基材層(ラベル基材)と基材層が剥離可能な状態で付着している剥離層(剥離紙)とを有するラベル紙が含まれている。
本プリンタ1は、図1に示すように、プリンタユニット2と、紙送りユニット3と、これらのユニット2、3を組み付けるためのベース架台4と、を有する。プリンタユニット2は、媒体にYMCK4色のカラートナー像を転写してカラー画像を印刷するものである。プリンタユニット2は、無端状の中間転写ベルト21(トナー像担持体に相当)を有し、中間転写ベルト21の周方向に沿ってトナー像形成ユニット20Y、20M、20C、20K、一次転写ローラ22、二次転写ローラ23、対向ローラ24及びベルトクリーナ25が配置されている。また、プリンタユニット2の排紙口付近には一対の定着ローラ26、27が配置されている。
トナー像形成ユニット20Y、20M、20C、20Kは、色別に設けられており、その構成は、一般的な電子写真方式のプリンタにおいて用いられるトナー像形成ユニット(具体的には現像装置)と同様の構成となっている。本明細書では、トナー像形成ユニット20Y、20M、20C、20Kの構成に関する説明については省略することとする。
各トナー像形成ユニット20Y、20M、20C、20Kにより形成されたトナー像は、一次転写ローラ22が中間転写ベルト21に摺接する位置にて、中間転写ベルト21に転写(一次転写)される。そして、YMCK各色のトナー像が中間転写ベルト21に重なり合って順次転写される結果、中間転写ベルト21は、その外表面にカラートナー像を担持した状態で回転するようになる。
中間転写ベルト21の回転によってカラートナー像が二次転写位置に至ると、その時点で二次転写位置を通過する媒体に転写される。二次転写位置とは、上下に並ぶ一対のローラ、具体的には二次転写ローラ23及び対向ローラ24の間に挟み込まれる位置であり、二次転写ローラ23及び対向ローラ24の間においてニップ部NPが形成された位置である。そして、二次転写位置に相当するスペース、すなわち、ニップ部NPを媒体が通過する際に、中間転写ベルト21の外周面に担持されたカラートナー像が媒体に転写(二次転写)されるようになる。なお、ニップ部NPとは、図2の(A)及び(B)等に示すように、二次転写ローラ23及び対向ローラ24の各々の外周部同士が圧接している部分である。また、本実施形態では、二次転写ローラ23が対向ローラ24の直下位置に配置されている。
二次転写について詳細に説明すると、媒体がニップ部NPを通過する際、中間転写ベルト21が当該媒体の直上位置に位置するようにニップ部NPを通過する。具体的に説明すると、ニップ部NPでは、中間転写ベルト21の一部分が二次転写ローラ23及び対向ローラ24の間に挟み込まれている。厳密に説明すると、上側に位置する対向ローラ24の外周部は、中間転写ベルト21の内側に位置し、中間転写ベルト21の最下部の内周面に当接している。一方で、下側に位置する二次転写ローラ23は、中間転写ベルト21を挟んで対向ローラ24とは反対側の位置に配置されている。
そして、ニップ部NPでは、二次転写ローラ23と対向ローラ24との間に形成された電界によって、中間転写ベルト21中、ニップ部NPを通過している部分に担持されたカラートナー像が媒体に転写されるようになる。また、二次転写ローラ23及び対向ローラ24の双方が回転することで、媒体のうち、トナー像が転写された部分よりも上流側に位置する部分(すなわち、トナー像が未転写である部分)がニップ部NPを通過するようになり、また、中間転写ベルト21中、カラートナー像が担持された部分のうち、未転写分のトナー像が担持された領域がニップ部NPを通過するようになる。これにより、中間転写ベルト21に担持されたトナー像が媒体へ順次転写されるようになる。なお、中間転写ベルト21のうち、ニップ部NPを通過した部分は、その後にベルトクリーナ25との当接位置に至ると、表面に付着した残存トナーを掻き落とされて、次の転写(二次転写)に備えるようになる。
カラートナー像が転写された媒体は、上下に並ぶ一対の定着ローラ26、27の間に向かって移動し、定着ローラ26、27の間を通過する際に定着ローラ26、27によって挟み込まれる。この際、当該媒体に転写されたカラートナー像が加熱加圧されて媒体に融着される。そして、カラートナー像が融着された媒体、すなわち、カラー画像が印刷された媒体は、不図示の排出口を通じてプリンタユニット2の外に排出される。
ちなみに、本実施形態では、図1に示すように、中間転写ベルト21が上下方向に沿って拡がるように配置されている。色別のトナー像形成ユニット20Y、20M、20C、20Kは、上下方向に並んで配置されており、具体的には、中間転写ベルト21のうち、上下方向に延出している部分に沿って配置されている。
また、本実施形態では、二次転写ローラ23及び対向ローラ24が、中間転写ベルト21の駆動に従動する従動ローラとなっている。ただし、これに限定されるものではなく、2つのローラのうちの一方(例えば二次転写ローラ23)が自立回転し、これに追従する形でもう一方(例えば対向ローラ24)が回転することとしてもよい。
次に、紙送りユニット3の構成について説明する。紙送りユニット3は、搬送装置に相当し、給紙側の機構と排紙側の機構とを有する。前者の機構には、ロール状のラベル紙(連続媒体に相当)を繰り出すアンワインダ31、ラベル紙を搬送するロールフィーダ32、及びラベル紙を単票紙状に裁断するカッタユニット33が含まれている。後者の機構には、連続した状態のラベル紙を巻き取るリワインダ35が含まれている。
アンワインダ31から繰り出されたラベル紙は、適宜テンションローラに架けられてロールフィーダ32に導き入れられる。ロールフィーダ32は、複数組の搬送ローラ32A、32B、32Cによって構成されており、ラベル紙を水平搬送する。なお、水平搬送とは、ラベル紙の表面が水平面となるように(厳密にはラベル紙のうち、剥離紙に貼り付けられている粘着媒体の面が上向きとなるように)当該ラベル紙を搬送することを意味する。
また、紙送りユニット3は、プリンタユニット2内における搬送経路に沿って媒体を搬送する機構を備えている。かかる機構について説明すると、搬送方向上流側から、一対の給紙ローラ53、搬送機構50及び排紙ローラ54が配置されている。一対の給紙ローラ53は、プリンタユニット2内に進入した媒体を挟み込みながら回転する。ここで、一対の給紙ローラ53が媒体を挟み込む位置は、二次転写ローラ23及び対向ローラ24が媒体を挟み込む位置、すなわちニップ部NPの直ぐ上流側に位置し、これらの位置は上下方向において略同じ位置にある。そして、媒体は、一対の給紙ローラ53により挟み込まれる位置を通過すると、ニップ部NPに向かって水平方向に移動するようになる。すなわち、一対の給紙ローラ53は、ニップ部NPに向けて媒体を水平搬送する。
搬送機構50は、搬送方向において二次転写位置より下流側にあり、かつ、定着ローラ26、27の間に挟み込まれる位置、すなわち定着位置よりも上流側に配置されている。搬送機構50は、図1に示すように、無端状の搬送ベルト51を有する。搬送機構50は、二次転写位置であるニップ部NPを通過した媒体を、回転している搬送ベルト51の上面に載せることで搬送方向下流側に搬送する。媒体のうち、搬送ベルト51の搬送方向下流側の端部に到達した部分は、定着位置、すなわち、一対の定着ローラ26、27によって挟まれる位置に向かうようになる。
排紙ローラ54は、定着位置を通過した媒体と摺接しながら回転することにより、プリンタユニット2の排出口から媒体をユニットの外に排出するものである。
上述した一対の給紙ローラ53、搬送機構50及び一対の排紙ローラ54が設けられていることにより、各種の媒体は、プリンタユニット2内に進入した時点からユニット外に排出される時点までの略全期間に亘って水平搬送されることになっている。このようにプリンタユニット2内で媒体を水平搬送することで、本実施形態では媒体の供給及び搬送がより円滑に行われ、結果として、印刷物の作成に係る一連の処理が迅速に行われるようになる。また、プリンタユニット2内での媒体の搬送経路が上下に蛇行していないので、媒体が上下方向に蛇行した際に生じ得る不具合を回避することも可能となる。
具体的に説明すると、例えば図3に図示するラベル紙(以下、ダイカットラベルS1)を媒体として使用する場合がある。ダイカットラベルS1は、連続した剥離紙Sb(剥離層に相当)と、剥離紙Sb上に一定間隔毎に貼り付けられた断片状のラベル基材Sf(基材層に相当)とを有する。このダイカットラベルS1は、プリンタユニット2内において剥離紙Sbの連続方向と搬送方向とが一致した状態で搬送されるが、搬送方向の切り替えポイント(例えば、テンションローラ等によって搬送方向が水平方向から鉛直方向に切り替わる地点)を通過する際に著しく屈曲する場合がある。かかる場合には、ラベル基材Sfの端部(搬送方向下流側の端部)が剥離紙Sbから捲れ上がってしまう虞がある。
これに対して、本実施形態では、プリンタユニット2内での搬送経路が、その全区間に亘って略水平に延出しているため、上記のダイカットラベルS1であっても顕著な屈曲を生じることなく搬送することが可能である。つまり、本実施形態においてダイカットラベルS1を媒体として使用する場合には、ラベル基材Sfの捲れを抑えつつ当該ダイカットラベルS1を適切に搬送することが可能である。
<<本実施形態の特徴的構成とその有効性について>>
本実施形態は、二次転写ローラ23及び対向ローラ24が媒体を挟み込む部分、すなわちニップ部NPに特徴を有する。具体的に説明すると、図2の(B)に示すように、上側にある対向ローラ24の外周部(特に、下側部分)が、下側にある二次転写ローラ23の外周部によって押し潰されている。
より具体的に説明すると、二次転写ローラ23及び対向ローラ24の各々の外周部は、互いに硬度が異なる材質からなる。ここで、硬度とは、押し潰れ難さ(変形し難さ)を表す指標値であり、大きいほど押し潰れ難い(すなわち、硬い)ことになる。対向ローラ24の外周部は、導電性材料の発泡体からなり、例えばウレタン製又はシリコン製のスポンジ体からなる。一方、二次転写ローラ23の外周部は、ゴム材料の非発泡体からなり、例えばウレタンゴム、シリコンゴム、NBRゴム、CRゴム若しくはEPDMゴムからなる。したがって、対向ローラ24の外周部の硬度よりも、二次転写ローラ23の外周部の硬度の方が大きくなっている。ただし、二次転写ローラ23及び対向ローラ24の各々の外周部の材質については、上記の内容に限定されるものではない。トナー像を転写する上で好適な材質であり、かつ、対向ローラ24の外周部の硬度よりも二次転写ローラ23の外周部の硬度の方が大きくなっていれば、自由に材質を選定することが可能である。
これにより、二次転写ローラ23及び対向ローラ24の各々の外周部が互いに圧接することで形成されるニップ部NPでは、図2の(B)に示すように、対向ローラ24の外周部の下側部分が、二次転写ローラ23の外周部によって押し潰された状態になっている。したがって、媒体は、上記ニップ部NPを通過している部分が緩やかな山形状カーブをなすように搬送されるようになる。この結果、媒体としてラベル紙、特にダイカットラベルS1を用いる場合に、当該媒体が適切にニップ部NPを通過するようになる。かかる効果について、以下、図2の(B)及び図4を対比しながら詳細に説明する。
本実施形態では、二次転写ローラ23と対向ローラ24とが中間転写ベルト21を挟んで互いに反対側に位置している。また、上側に位置する対向ローラ24は、中間転写ベルト21の内周面に当接している。一方、上記と同様の構成となった従来のラベルプリンタでは、通常、中間転写ベルト125上のトナー体を適切に担持する目的から、中間転写ベルト125の内周面に当接している対向ローラ124の外周部の硬度が二次転写ローラ123の外周部の硬度よりも大きくなっている。したがって、通常のラベルプリンタでは、図4に示すように、ニップ部NPにおいて二次転写ローラ123の外周部が対向ローラ124によって押し潰されている。したがって、媒体は、同図に示すように、上記ニップ部NPを通過している部分、特にニップ部NPの入口付近及び出口付近に位置する部分が逆V字状となるように搬送されることになる。
以上の構成において、ラベル紙、具体的にはダイカットラベルS1が媒体として用いられるとき、ニップ部NPの出口付近にて媒体の曲率が著しく変化する。このため、ダイカットラベルS1中のラベル基材Sfがニップ部NPの出口付近(すなわち、曲率の変曲点)を通過しようとすると、当該ラベル基材Sfの搬送方向下流側の端部が剥離紙Sbから捲れ上がるようになる。捲れ上がったラベル基材Sfは、その裏面に形成された粘着層がプリンタユニット内の部材に付着する等して、円滑な媒体の搬送を阻害する虞がある。
これに対して、本実施形態では、前述したように、対向ローラ24の外周部の下側部分が二次転写ローラ23の外周部によって押し潰された状態になっている。このため、媒体中、ニップ部NPを通過している部分は、緩やかな山形状カーブをなすようになる。したがって、ニップ部NPの出口付近において媒体の曲率の顕著な変化が抑えられるようになる。具体的に説明すると、ダイカットラベルS1中のラベル基材Sfがニップ部NPの出口付近を通過する際に当該ラベル基材Sfの搬送下流側の端部が剥離紙Sbから捲れ上がるのを抑制する。かかる効果は、一定間隔毎にラベル基材Sfが配置されている構成(換言すると、ラベル基材Sfを剥離する箇所がその個数だけ存在している構成)となったダイカットラベルS1に対して特に有効である。
以上のように本プリンタ1では、中間転写ベルト21を備える構成において媒体をニップ部NPに適切に、具体的にはニップ部NPの出口付近にて顕著に曲率を変化させることなく通過させることが可能となる。かかる効果は、上述したように、連続帯状のラベル紙、特にダイカットラベルS1を媒体として用いたときに有効である。つまり、連続帯状のラベル紙、特にダイカットラベルS1を媒体として用いると、ニップ部NPの出口付近にて顕著に曲率が変化するためにラベル基材Sfが剥離紙Sbから剥離するという不具合が生じ得る。このような不具合が本プリンタ1では回避され、連続帯状のラベル紙をスムーズにニップ部NPを通過させるように搬送することが可能である。
なお、上述した本プリンタ1が奏する効果は、連続帯状のラベル紙、特にダイカットラベルS1を媒体として用いたときに限定されるものではなく、本プリンタ1が媒体として使用し得るもの全てに対して有効である。例えば、ロール紙のような連続帯状のラベル紙ではなく単票状のラベル紙を媒体として用いる場合にも、上述した効果は有効である。つまり、単票状のラベル紙を媒体として用いるときであっても、ニップ部NPの出口付近にて曲率が顕著に変化するのを抑え、ラベル基材Sfが剥離紙Sbから捲れるのを抑制することが可能となる。この結果、単票状のラベル紙がニップ部NPをスムーズに通過するようになる。ちなみに、「単票」とは、裁断されて単一のシートをなしている状態を意味し、通常、規格等で定められた定型の用紙サイズに成形されたものを意味するが、切り離された状態であれば任意のサイズのものであってもよい。
また、媒体の材質についても特に限定されるものではなく、ラベル基材Sf及び剥離紙Sbを有するラベル紙以外の紙やフィルム、布、その他のシート状体を媒体として用いる場合にも、上述した効果は有効である。つまり、ラベル紙以外の媒体(具体的には、ラベル紙のような多層構造ではなく単層構造となった媒体)を用いるときには、ニップ部NPの出口付近にて曲率が顕著に変化してしまうと、その部分にて媒体が過度に変形したり、媒体に破れ等が生じたりする虞がある。これに対して、本プリンタ1であれば、ニップ部NPの出口付近にて曲率が顕著に変化するのを抑えることで、媒体の破れや過度の変形を抑えることが可能である。
1 本プリンタ(ラベルプリンタ)
2 プリンタユニット
3 紙送りユニット(搬送装置)
4 ベース架台
20Y,20M,20C,20K トナー像形成ユニット
21,125 中間転写ベルト(トナー像担持体)
22 一次転写ローラ
23,123 二次転写ローラ
24,124 対向ローラ
25 ベルトクリーナ
26,27 定着ローラ
31 アンワインダ
32 ロールフィーダ
32A,32B,32C 搬送ローラ
33 カッタユニット
35 リワインダ
50 搬送機構
51 搬送ベルト
53 給紙ローラ
54 排紙ローラ
NP ニップ部
S1 ダイカットラベル
Sb 剥離紙、Sf ラベル基材

Claims (4)

  1. 上下に並び、媒体を挟み込むニップ部を有する一対のローラと、
    前記ニップ部に向けて前記媒体を、水平方向に沿った搬送方向に搬送する搬送装置と、
    一次転写されたトナー像を担持しながら前記ニップ部を通過するトナー像担持体と、を有し、
    前記一対のローラは、下側に位置する二次転写ローラと、上側に位置する対向ローラとによって構成され、前記ニップ部に挟み込まれた前記媒体に前記トナー像担持体中、前記ニップ部を通過している部分に担持された前記トナー像を二次転写するために回転し、
    前記ニップ部を構成する前記二次転写ローラ及び前記対向ローラのそれぞれの外周部のうち、前記対向ローラの前記外周部は、導電性材料の発泡体からなり、前記二次転写ローラの前記外周部は、ゴム材料の非発泡体からなり前記対向ローラの前記外周部よりも大きな硬度となっていることを特徴とする電子写真方式のラベルプリンタ。
  2. 前記搬送装置が搬送する前記媒体には、前記トナー像が転写される基材層と該基材層の下方に位置し該基材層が剥離可能な状態で付着している剥離層とを有する媒体が含まれることを特徴とする請求項1に記載の電子写真方式のラベルプリンタ。
  3. 前記搬送装置が搬送する前記媒体には、前記搬送方向に沿って一定間隔毎に配置された前記基材層と前記搬送方向に連続している前記剥離層とを有する前記連続媒体が含まれていることを特徴とする請求項2に記載の電子写真方式のラベルプリンタ。
  4. 前記トナー像担持体は、無端状の中間転写ベルトであり、
    前記対向ローラの前記外周部は、前記中間転写ベルトの内周面に当接し、
    前記二次転写ローラは、前記中間転写ベルトを挟んで前記対向ローラとは反対側の位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子写真方式のラベルプリンタ。
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