JP5741925B2 - 樹脂組成物及びそれを用いた被覆層の製造方法、電子部品 - Google Patents
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Description
がある。これに伴い、半導体素子の表面保護層、層間絶縁膜、及び再配線層を有するパッ
ケージ基板(以下、半導体装置という場合もある)の絶縁層は、より優れた電気特性、耐
熱性、及び機械特性等を併せ持つ材料により形成されることが求められている。これらの
特性を併せ持つ材料として、フェノール性水酸基を有するアルカリ可溶性樹脂を含有する
感光性樹脂組成物が開発されている(例えば特許文献1、2及び3参照)。このような感
光性樹脂組成物は、露光及び現像を経て形成されたレジストパターンを加熱して硬化する
工程において、低温での加熱硬化が可能であるという利点がある。
膜及びオーバーコート層を形成する際の印刷法は、工程数が少なく、廃棄材料も少ない方
法が求められている。このような印刷法として、塗布とパターン形成を同一工程で行うこ
とができる無版印刷法が挙げられる。無版印刷法とは、基板などの対象物上の任意位置に
所望のパターンを有する樹脂膜(例えば、配線層又は絶縁層)を形成する方法である。無
版印刷法としては、インクジェット印刷法又はエアージェット印刷法が提案されている(
例えば、特許文献4及び5参照)。例えば、インクジェット印刷法はNanoPrinter-1000T
(株式会社マイクロジェット製)を用い、基板上にドット型のパターンをノズル径20〜
100μmの大きさで塗布する。現在主流のフォトリソグラフィー法と比較すると、無版
印刷法は、現像工程を必要とせず、また必要な部分のみに膜を形成することが可能である
ため、廃棄材料を大幅に削減することができる。
クジェット又はエアージェット(以下、『インクジェット等』とも言う)で印刷(塗布)
した際、パターン形状の悪化や、吐出口の詰まり、更には塗布時の厚みにムラが発生する
といった傾向があり、無版印刷法への適用は難しかった。
そこで、本発明は、インクジェット等によるパターン形成が可能で、低温での加熱硬化
が可能な樹脂組成物を提供することを目的とする。また、本発明の樹脂組成物を用いた、
被覆層の製造方法、及び該被覆層を有する電子部品を提供することを目的とする。
ここで沸点は一般的に知られている方法で得られる値であるが、本発明ではMSDS(化学物質安全性データシート、または、製品安全データシート、Material Safety Data Sheet)による値である。
本発明においては、(A)成分と(C)成分の相溶性をより向上させることができ、その結果吐出性、機械特性及び耐熱衝撃性を一層向上させることができることから、(C)成分のアクリル樹脂が、さらに一般式(3)で表される繰り返し単位を有するアクリル樹脂を含有する。
能な樹脂組成物を提供することができる。本発明の樹脂組成物は、インクジェット印刷法
等による塗布の際、良好な吐出性を示す。また、均一な膜厚の樹脂膜を形成することがで
きる。本発明の樹脂組成物は低温での硬化が可能であるため、電子部品への熱によるダメ
ージを防止することができ、信頼性の高い電子デバイスを歩留りよく提供することができ
る。
本発明は、(A)フェノール樹脂と、(B)熱架橋剤と、(C)一般式(1)及び(2
)で表される繰り返し単位を有するアクリル樹脂と、(D)乳酸エチル(D1)と大気圧
における沸点が190〜250℃の有機溶剤(D2)、を含有する樹脂組成物を提供する
。
以下、樹脂組成物に含有される各成分について説明する。
本発明は(A)成分としてフェノール樹脂を含有する。(A)成分を(B)成分と用いることで、低温での硬化が可能になり、また硬化膜の機械特性を向上できる。フェノール樹脂は、フェノール又はその誘導体とアルデヒド類との重縮合生成物である。重縮合は、酸又は塩基等の触媒存在下で行われる。酸触媒を用いた場合に得られるフェノール樹脂を特にノボラック型フェノール樹脂という。ノボラック型フェノール樹脂の具体例としては、フェノール/ホルムアルデヒドノボラック樹脂、クレゾール/ホルムアルデヒドノボラック樹脂、キシレノール/ホルムアルデヒドノボラック樹脂、レゾルシノール/ホルムアルデヒドノボラック樹脂及びフェノール−ナフトール/ホルムアルデヒドノボラック樹脂等が挙げられる。この中でも特に入手し易さの観点と硬化膜の機械特性の観点からフェノール/ホルムアルデヒドノボラック樹脂またはクレゾール/ホルムアルデヒドノボラック樹脂を用いることが好ましい。
(B)成分である熱架橋剤を含有することにより、印刷による被覆層形成後の樹脂膜を加熱して硬化する際に、(B)成分が(A)成分と反応して橋架け構造が形成される。これにより、低温での硬化が可能となり、硬化膜の脆さや硬化膜の溶融を防ぐことができる。(B)成分として、具体的には、フェノール性水酸基を有する化合物、ヒドロキシメチルアミノ基を有する化合物及びエポキシ基を有する化合物を用いることができる。
これらの中でも特に、Zは炭素数が1〜10のアルキレン基であることが好ましい。
ここで、アルキルエーテルのアルキル基としてはメチル基、エチル基、ブチル基、又はこれらを混合したものが挙げられ、一部自己縮合してなるオリゴマー成分を含有していてもよい。具体的には、ヘキサキス(メトキシメチル)メラミン、ヘキサキス(ブトキシメチル)メラミン、テトラキス(メトキシメチル)グリコールウリル、テトラキス(ブトキシメチル)グリコールウリル、テトラキス(メトキシメチル)尿素等が挙げられる。
前記ヒドロキシメチルアミノ基の全部をアルキルエーテル化したアルコキシメチルアミノ基を有する化合物の中でも特に、下記一般式(III)で表される化合物が好ましい。
(C)成分は、一般式(1)及び(2)で表される繰り返し単位を有するアクリル樹脂である。樹脂組成物が当該アクリル樹脂を含有することにより、相溶性に優れ、良好な吐出性を維持しつつ、耐熱衝撃性を向上することができる。(C)成分は、上記アクリル樹脂の1種のみからなるものであってもよく、2種以上を含むものであってもよい。
CH2=C(R)−COOR1 (IV)
ここで、上記一般式(IV)中、Rは水素原子又はメチル基を示し、R1は炭素数4〜20のアルキル基を示す。また、R1で示される炭素数1〜20のアルキル基としては、例えば、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基(ラウリル基という場合もある)、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基及びこれらの構造異性体が挙げられる。上記一般式(IV)で表される重合性単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸ブチルエステル、(メタ)ア
クリル酸ペンチルエステル、(メタ)アクリル酸ヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸ヘプチルエステル、(メタ)アクリル酸オクチルエステル、(メタ)アクリル酸ノニルエステル、(メタ)アクリル酸デシルエステル、(メタ)アクリル酸ウンデシルエステル、(メタ)アクリル酸ドデシルエステル((メタ)アクリル酸ラウリルエステルという場合もある)、(メタ)アクリル酸トリデシルエステル、(メタ)アクリル酸テトラデシルエステル、(メタ)アクリル酸ペンタデシルエステル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシルエステル、(メタ)アクリル酸ヘプタデシルエステル、(メタ)アクリル酸オクタデシルエステル、(メタ)アクリル酸ノナデシルエステル、(メタ)アクリル酸エイコシルエステル等が挙げられる。これらの重合性単量体は単独で又は2種類以上を組み合わせて用いられる。ここで(メタ)アクリル酸‥は、それぞれメタアクリル酸‥又はアクリル酸‥を意味する。
る。
(D)成分は乳酸エチル(D1)と大気圧(1.0×105Pa)における沸点が190〜250℃の有機溶剤(D2)である。乳酸エチル(D1)は本発明で用いる(A)、(B)及び(C)成分、並びに必要に応じて加える(E)成分に対する溶解性が良好であり、均一な樹脂組成物と塗膜を形成するのに役立つ。一方、大気圧における沸点が190〜250℃の有機溶剤(D2)は適度な沸点を有し、樹脂組成物中の溶剤の揮発速度をコントロールすることができる。その結果、「コーヒーステイン」形状のない、均一な膜厚の塗膜を形成することができる。
上述の樹脂組成物は、上記(A)〜(D)成分以外に、(E)成分として表面調整剤を含有してもよい。
上述の樹脂組成物は、上記(A)〜(E)成分以外に、エラストマー、加熱により酸を生成する化合物、及びカップリング剤等の成分を含有してもよい。
エラストマーとしては、従来公知のものを用いることができるが、エラストマーを構成する重合体のガラス転移温度(Tg)が20℃以下であることが好ましい。
加熱により酸を生成する化合物を用いることにより、樹脂膜を加熱する際に酸を発生させることが可能となり、(A)成分と(B)成分との反応、すなわち熱架橋反応が促進され、硬化膜の耐熱性が向上する。
−NH−SO2−R20 …(VI)
カップリング剤を上述の樹脂組成物に配合することによって、形成される被覆層の基板との接着性を高めることができる。カップリング剤としては、例えば、有機シラン化合物、アルミキレート化合物等が挙げられる。
次に、被覆層の製造方法について説明する。本発明の被覆層の製造方法は、上述の樹脂組成物を、インクジェット装置を用いて回路加工した基板表面の任意部分に印刷して被覆する第1工程と、前記第1工程で印刷して被覆した樹脂組成物を加熱処理する第2工程を有する。以下、各工程について説明する。
まず、上述の樹脂組成物を基板表面の任意部分に印刷し乾燥して樹脂組成物で被覆したパターンを形成する。この工程では、まず、ガラス基板、半導体、金属酸化物絶縁体(例えばTiO2、SiO2等)、窒化ケイ素等の基板表面上に、上述の樹脂組成物を、インクジェット又はエアジェットで印刷すると同時にパターンを形成する。パターンの形状に特に制限はないが、ドット形状が好ましい。この時、この塗膜が形成された基板をホットプレート、オーブン等を用いて乾燥する。これにより、基板上に樹脂膜が形成される。
次いで、加熱処理する第2工程では、パターン化された樹脂膜を加熱処理することにより、加熱後の樹脂膜からなるパターンを形成することができる。加熱処理工程における加熱温度は、半導体装置に対する熱によるダメージを十分に防止する観点から、250℃以下が好ましく、225℃以下がより好ましく、200℃以下が特に好ましい。140〜200℃であることが特に好ましい。
次に、本発明の被覆層の製造方法による電子部品の一例として、半導体装置の製造工程を図面に基づいて説明する。図1〜7は、多層配線構造を有する半導体装置の製造工程の一実施形態を示す概略断面図である。
次に、本発明の被覆層の製造方法による別の電子部品の一例として、電子デバイスにつ
いて説明する。電子デバイスとは、半導体装置及び/又は多層配線板等を含むものである
。電子デバイスは、上述の製造方法によって形成されるパターンを有する半導体装置を含
むものである。上記パターンは、具体的には、半導体装置の表面保護層、カバーコート層
、層間絶縁膜又は層間絶縁膜等として使用することができる。電子デバイスは、上述の樹
脂組成物を用いて形成される表面保護層、カバーコート層又は層間絶縁膜を有すること以
外は特に制限されず、様々な構造をとることができる。
種構造のパッケージ基板(半導体装置)における各種の構造材としても使用することがで
きる。図6及び図7にそのような半導体装置の一例の断面構造を示す。
の開口においてバリアメタル20を間に挟んで再配線層16と接続された導電性ボール17と、導電性ボールを保持するカラー21と、導電性ボール17周囲のカバーコート層19上に設けられたアンダーフィル22とを備える。導電性ボール17は外部接続端子として用いられ、ハンダ、金等から形成される。アンダーフィル22は、半導体装置600を実装する際に応力を緩和するために設けられている。
のではない。
[(A)成分]
A1:クレゾールノボラック樹脂(クレゾール/ホルムアルデヒドノボラック樹脂、m−クレゾール/p−クレゾール(モル比)=60/40、ポリスチレン換算重量平均分子量=12,000、旭有機材工業株式会社製、商品名「EP4020G」)
A2:A2は以下の合成例1のようにして合成した。
フェノール100質量部、亜麻仁油43質量部及びトリフロオロメタンスルホン酸0.1質量部を混合し、120℃で2時間撹拌し、植物油変性フェノール誘導体(a)を得た。次いで、植物油変性フェノール誘導体(a)130g、パラホルムアルデヒド16.3g及びシュウ酸1.0gを混合し、90℃で3時間撹拌した。次いで、120℃に昇温して減圧下で3時間撹拌した後、反応液に無水コハク酸29g及びトリエチルアミン0.3gを加え、大気圧下、100℃で1時間撹拌した。反応液を室温(25℃)まで冷却し、反応生成物である炭素数4〜100の不飽和炭化水素基を有する化合物で変性されたフェノール樹脂(以下、「A2」という。)を得た(酸価120mgKOH/g)。このA2のGPC法の標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は約25,000であった。
ヘキサキス(メトキシメチル)メラミン(三和ケミカル株式会社製、商品名「ニカラック
MW−30HM」、下記構造で表される化合物)
合成例2:アクリル樹脂Cの合成
攪拌機、窒素導入管及び温度計を備えた500mlの三口フラスコに、トルエン75g、イソプロパノール(IPA)75gを秤取し、別途に秤取したアクリル酸ブチルエステル(BA)85g、アクリル酸ラウリルエステル(DDA)24g、アクリル酸(AA)14g、及び1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イルメタクリレート(商品名:FA−711MM、日立化成工業株式会社製)7.9gの重合性単量体、並びにアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.13gを加えた。室温にて約270rpmの攪拌回転数で攪拌しながら、窒素ガスを400ml/分の流量で30分間流し、溶存酸素を除去した。その後、窒素ガスの流入を停止し、フラスコを密閉し、恒温水槽にて約25分で65℃まで昇温した。同温度を14時間保持して重合反応を行い、アクリル樹脂Cを得た。この際の重合率は98%であった。また、このCのGPC法の標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量(MW)は、約36000であった。
D1:乳酸エチル (東邦化学工業株式会社製、沸点155℃、表面張力30.0mN/m、粘度2.7mPa・s)
D2a:ジプロピレングリコールメチルエーテル (東邦化学工業株式会社製、沸点190℃、表面張力28.8mN/m、粘度3.6mPa・s)
D2b:プロピレングリコールジアセテート (東邦化学工業株式会社製、沸点190℃、表面張力32.6mN/m、粘度2.7mPa・s)
D2c:ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート (三協化学株式会社製、沸点247℃、表面張力30.9mN/m、粘度2.5mPa・s)
D2d:ジエチレングリコールモノブチルエーテル (東邦化学工業株式会社製、沸点231℃、表面張力27.5mN/m、粘度4.9mPa・s)
D2e:γ―ブチロラクトン (三協化学株式会社製、沸点203℃、表面張力44.0mN/m、粘度1.7mPa・s)
Additol XL121(シリコーン系界面活性剤、CYTEC社製、商品名)
(A)〜(D)成分を表1に示した質量、及び(E)成分とカップリング剤として尿素プロピルトリエトキシシランの50質量%メタノール溶液2質量部を配合し、これを3μm孔のポリテトラフルオロエチレン製フィルター(ADVANTEC東洋株式会社製)を用いて加圧ろ過して、実施例1〜6、及び比較例1〜2の樹脂組成物を調製した。
(粘度測定)
得られた樹脂組成物の粘度を振動式粘度計(商品名:SV−10、株式会社エー・アンド・ディー製)を用いて25℃で測定した。
実施例で得られた絶縁体インクをNanoPrinter−1000T(株式会社マイクロジェット製、商品名)で吐出し、装置付属のカメラで吐出状態を観察した。インク吐出口から吐出されたインク液滴の形状が球状もしくは柱状であり、インクの直進性(インクがウェハ上に垂直に落下すること)が良好なものを「A」、インクの直進性が悪く、ウィハ上に垂直に落下しないものを「B」、液滴とならず霧状となってしまうもの、又はノズルに目詰まりしてしまうものを「C」として吐出性を評価した。
実施例で得られた絶縁体インクをインクジェット装置で吐出し、ベアウエハ(株式会社エレクトロニクスエンドマテリアルズコーポレーション製)上に印刷幅5mmの印刷膜を形成した。これを120℃で加熱したホットプレート上で60秒加熱し溶剤を揮発させた。続いて170℃に加熱したホットプレート上で60秒硬化させ絶縁被覆層を作製した。
精密表面形状測定装置(Ambios社製、商品名「XP−2」)を用いて前項で作製した絶縁被覆層の断面を3箇所測定し、最大膜厚及び平均膜厚を算出した。最大膜厚と平均膜厚の高さの差が2μm未満であるものを「A」、2〜3μmであるものを「B」、3μmよりも大きいものを「C」として凸部−平均厚み差を評価した。最大膜厚と平均膜厚
の高さの差が3μmよりも大きい場合、膜厚の面内の均一性が悪いと言える。さらに上に凸の形状を有するものを「A」、凹部を有するものを「B」とし、膜形状を評価した。
ベアウエハ上に実施例で得られた絶縁体インクをインクジェット装置(Nano Printer1000、株式会社マイクロジェット製、商品名)を用いて印刷幅5mm設定で印刷し、平均膜厚3.3μmの絶縁体被覆層を形成した。この絶縁体被覆層を画像としてコンピュータに取り込み印刷面積を算出した。この実面積と設定印刷サイズからの面積変化率を測定し、設定印刷サイズからの面積変化率が10%未満であるものを「A」、10〜13%であるものを「B」、13%よりも大きいものを「C」として評価した。
ベアウエハ上に回路中の電極を想定した100μmの非被覆層領域を設けたパターンで印刷した。すなわち、インクジェット印刷装置で5mmの印刷領域に数個の非被覆領域がある絶縁被覆層膜を作製した。この絶縁被覆層において非被覆領域が被膜されなかったものを「A」、樹脂が流れ込み被膜されてしまったものを「B」として評価した。樹脂が流れ込み被膜されてしまったものは、微細なパターン形成ができていないと言うことができる。
3‥第1導体層 4‥層間絶縁膜
5‥感光性樹脂層 6A,6B‥窓部
7‥第2導体層 8‥表面保護層
11‥層間絶縁膜 12‥Al配線層
13‥絶縁層 14‥表面保護層
15‥パッド部 16‥再配線層
17‥導電性ボール 18‥島状のコア
19‥カバーコート層 20‥バリアメタル
21‥カラー 22‥アンダーフィル
23‥シリコンチップ 24‥接続部
100,200,300,400‥構造体
500,600,700‥半導体装置
Claims (10)
- さらに、表面調整剤(E)を含有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記(A)成分のフェノール樹脂が、炭素数4〜100の不飽和炭化水素基を有する化
合物で変性されたフェノール樹脂を含有する、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
- 前記乳酸エチル(D1)と大気圧における沸点が190〜250℃の有機溶剤(D2)の質量比が20:80〜80:20の範囲である、請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。
- 表面張力が、20〜45mN/mである、請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。
- 25℃での粘度が50mPa・s以下である、請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂組成物を、インクジェット装置を用いて回路加工した基板表面の任意部分に印刷して被覆する第1工程と、前記第1工程で印刷して被覆した樹脂組成物を加熱処理する第2工程を有する被覆層の製造方法。
- 前記加熱処理の工程が200℃以下である、請求項7に記載の被覆層の製造方法。
- 請求項7又は8に記載の被覆層の製造方法により得られる、被覆層。
- 請求項9に記載の被覆層を有する電子部品。
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