JP5741684B2 - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体に放射線を照射して、画像を取得する放射線撮影装置に関し、特に、装置の部材同士が衝突しないように静電容量式の接近センサを備える放射線撮影装置に関する。
医療機関には、被検体に放射線を照射して画像を取得する放射線撮影装置が配備されている。このような放射線撮影装置51は、図12に示すように、被検体を載置する天板52と、天板52を挟むようにして設けられた放射線源53および放射線を検出するFPD54を備えている。
放射線源53およびFPD54は天板52に対して移動できるようになっている。放射線源53およびFPD54を被検体の関心部位の位置に移動させて撮影を行うようにすれば、関心部位が確実に写り込んだ画像が撮影できる。
従来の放射線撮影装置51には、特許文献1,特許文献2に示すように、FPD54が被検体Mや装置を操作する操作者や周辺機器(以下これらを対象物と称する)に衝突しないようにする目的で静電容量式の接近センサを備えている。この接近センサはFPD54に付設して設けられており、対象物の接近を感知することができる。これにより対象物がFPD54などに異常接近した場合に、FPD54の移動を停止することで、FPD54が対象物に衝突する事態を免れることができる。
FPD54は、3次元空間内をどの方向にも移動することができる。したがって、従来構成においては、FPD54がどの方向から対象物に近づいても対象物の異常接近が検出できるようになっている。すなわち、接近センサ55は図13に示すように、矩形となっているFPD54の4辺の各々に1ずつ付設されている。したがって、FPD54には、接近センサ55が4つ設けられていることになる。
これら、接近センサ55は、それぞれ異なる検出範囲を有している。例えば図13において紙面左側に設けられている接近センサ55aの検出範囲は、紙面左側の空間領域である。したがって、接近センサ55aに向けて接近する物体の検出はこの接近センサ55aが担当する。一方、図13におけるFPD54からみて紙面下側の空間領域は、接近センサ55aの検出範囲ではない。そこで、接近センサ55bに向けて接近する物体の検出は、紙面下側に付設の接近センサ55bが担当することになる。
特開2001−336908号公報 特開2006−81739号公報
しかしながら、従来構成によれば次のような問題点がある。
すなわち、従来構成によれば、FPD54の部分によって物体の接近の検出が困難な死角が生じてしまう。例えば、図13の矢印の示すようにFPD54の角部に向けて物体がFPD54に接近したとすると、この物体は、この角部を挟んで設けられた2つの接近センサ55a,55bによって検出されることになる。FPD54の角部は、2つの接近センサ55a,55bにおける検出範囲の限界に当たる。したがって、いずれの接近センサ55a,55bにとっても良好な感度で物体の接近を検出することができない。したがって、FPD54の角部に向けて物体が接近すると、FPD54におけるその他の部分と比べてより物体が接近しなければ、物体の接近が検出されないことになる。
この様な事態を回避するには、隣接する接近センサ55a,55bの検出範囲をオーバーラップさせる必要がある。しかし、図14に示すように、接近センサ55a,55bを単純にオーバーラップさせるように配置することはできない。接近センサ55bを覆うように別の接近センサ55a設けると、覆われた方の接近センサ55bは、接近センサ55aに邪魔されて、物体の接近を感知することができなくなってしまうからである。接近センサ55a,55bがオーバーラップしている部分についての物体接近の検出は、専ら物体に対して露出している接近センサ55aが担当することになる。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、接近センサの検出感度を高めることによって安全性の高い放射線撮影装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る放射線撮影装置は、放射線を検出する検出手段と、被検体に対し検出手段を移動させる移動手段と、移動手段を制御する移動制御手段と、検出手段に対して互いに隣接して設けられ、検出手段に対する物体の接近を物体感知用の電極を用いて検出する静電容量式の接近センサと、互いに隣接する接近センサに跨ってそれぞれの一部を覆うように設けられるとともに電極に電気的に接続されていない導体の被覆部材とを備え、被覆部材が、物体の接近を検出可能な方向を増加させるように配置されていることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明の構成によれば、検出手段が被検体に対して移動するようになっている。そして、検出手段には移動中に対象物と接触しないように複数の接近センサが設けられている。検出手段に設ける接近センサを複数とすることで検出手段に対象物がどの方向から接近しているかが分かるようになっている。
静電容量式の接近センサは、接近する物体とともにコンデンサとして機能することにより物体の接近を感知できる。被覆部材を導体とすることで、被覆部材がコンデンサの電極として機能することになるので、被覆部材は確実に接近センサの検出感度を増加させることができる。
接近センサが静電容量式であるので、物体の近づく方向によっては、物体の接近を感知できない場合がある。従って、静電容量式の接近センサに本発明の構成を適用すれば、接近センサが物体の接近を検出可能な方向が増加する。具体的には、接近センサが有する物体の接近を認識できる検出範囲が被覆部材まで広がり、互いに隣接する接近センサの検出範囲がオーバーラップすることになる。これにより、互いに隣接する接近センサの境目における物体の接近の検出感度が強化される。
また、上述の放射線撮影装置において、被覆部材がカーボングラファイトで構成されればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置の具体的構成を示すものとなっている。被覆部材を放射線透過性のカーボングラファイトで構成すれば、被覆部材が検出手段の放射線検出の邪魔をすることがなく、鮮明な画像が取得できる放射線撮影装置が提供できる。
また、上述の放射線撮影装置において、接近センサにおける検出手段にとっての裏面は、他の接近センサにより被覆されていなければより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置の具体的構成を示すものとなっている。接近センサにおける検出手段にとっての裏面が他の接近センサにより被覆されないようにすれば、一方の接近センサが他方の接近センサに覆われて検出感度が悪化してしまうことがない。
また、上述の放射線撮影装置において、接近センサは、検出手段における放射線を検出する検出面の周縁部に設けられていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置の具体的構成を示すものとなっている。接近センサが検出手段における放射線を検出する検出面の周縁部に設けられていれば、検出手段に対する対象物の接近を確実に検出することができる放射線撮影装置が提供できる。
また、上述の放射線撮影装置において、放射線を照射する放射線源と、放射線源および検出手段を支持するCアームとを備え、移動手段はCアームを移動させることにより動作すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置の具体的構成を示すものとなっている。検出手段がCアームで支持される放射線撮影装置は、検出手段が天板と平行移動するタイプの装置と比べて検出手段の移動の自由度がより高いので、本発明の構成をCアームを備えた放射線撮影装置に適用すれば、より効果的である。
本発明の構成によれば、検出手段が被検体に対して移動するようになっている。そして、検出手段には移動中に対象物と接触しないように複数の接近センサが設けられている。検出手段に設ける接近センサを複数とすることで検出手段に対象物がどの方向から接近しているかが分かるようになっている。そして、本発明においては、被覆部材が複数の接近センサに跨って設けられている。この様にすることで、接近センサが物体を検出する感度が増加するので、検出手段における物体の接近をより正確に検知して安全に動作する放射線撮影装置が提供できる。
実施例1に係るX線撮影装置の構成を説明する機能ブロック図である。 実施例1に係るCアームの移動を説明する模式図である。 実施例1に係る接近センサの構成を説明する斜視図である。 実施例1に係る接近センサの配置を説明する斜視図である。 実施例1に係る被覆部材の配置を説明する斜視図である。 実施例1に係る被覆部材の配置を説明する平面図である。 実施例1に係る接近センサの構成を説明する断面図である。 実施例1に係る接近センサの動作を説明する断面図である。 実施例1に係る接近センサの検出範囲を説明する模式図である。 実施例1に係る接近センサの検出範囲を説明する模式図である。 本発明の1変形例を説明する模式図である。 従来構成のX線撮影装置の構成を説明する模式図である。 従来構成の接近センサの配置を説明する平面図である。 従来構成の問題点を説明する模式図である。
2 天板
3 X線管(放射線源)
4 FPD(検出手段)
5 接近センサ
7 Cアーム
9 被覆部材
21 Cアーム移動機構(移動手段)
22 Cアーム移動制御部(移動制御手段)
以降、本発明における最良の形態について説明する。実施例におけるX線は、本発明の放射線に相当する。また、FPDは、フラット・パネル・ディテクタの略である。
<X線撮影装置の構成>
実施例1に係るX線撮影装置1は、図1に示すように被検体Mを載置する天板2と、天板2の下側に設けられたX線を照射するX線管3と、天板2の上側に設けられたX線を検出するFPD4と、X線管3の管電流、管電圧を制御するX線管制御部6と、X線管3およびFPD4を支持するCアーム7と、Cアーム7を支持する支柱8と、Cアーム7を移動させるCアーム移動機構21と、これを制御するCアーム移動制御部22とを備えている。X線管3は、本発明の放射線源に相当し、FPD4は、本発明の放射線検出器に相当する。Cアーム移動機構21は、本発明の移動手段に相当し、Cアーム移動制御部22は、本発明の移動制御手段に相当する。
Cアーム7は、Cアーム移動機構21により、鉛直方向、水平方向に移動することもできれば回転することもできる。すなわち、Cアーム7は、図2左側に示すように湾曲したCアーム7が沿う仮想円VAに沿って回転することもできれば、図2右側に示すように、Cアーム7の両端が支柱8から突き出す方向を突出方向(体軸方向A)としたとき、Cアーム7は、突出方向と直交する平面上の仮想円VBに両端が沿うように回転することもできる。仮想円VAは被検体の体側方向Sと直交する平面上に存在している。
接近センサ5は、物体の接近を検出できる静電容量式の接近センサである。FPD4には複数の接近センサ5が設けられている。接近センサ5は、図3に示すように、短冊状のセンサモジュールを有している。このセンサモジュールは物体の接近の程度を表す信号を逐次発生する。
図4は、接近センサ5がFPD4に付設される様子を示している。図4においては、4つ接近センサ5がFPD4に設けられている。図4に示すように、FPD4の検出面4aにおける周縁部の一端に図3で説明したセンサモジュールが1つ設けられており、FPD4の側端面にもセンサモジュールが1つ設けられている。FPD4における互いに隣接する側端面の会合部には面取りがされており、面取りによって生じた面の各々には、面取りにより消失した側辺と直交する方向に配列された2つのセンサモジュールが設けられている。
図4に示すように検出面4aの周縁部のうちの1つは、ある側端面に隣接している。また、面取りによって生じた面のうちの2つは、ある側端面の両隣となっている。つまり、側端面の各々には、3つの隣接する面(隣接面)があることになる。そして、接近センサ5は、側端面に設けられているセンサモジュールと、その側端面についての3つの隣接面に設けられている3つのセンサモジュールとから構成される。したがって、接近センサ5は、4つのセンサモジュールを有していることになる。また、図4においては、接近センサ5はFPD4の四辺の各々に1ずつ設けられており、うち1つの接近センサ5は、接近センサ5を構成する4つのセンサモジュールのいずれかに接近する物体を感知することができる。なお、面取りによって生じた面には2つのセンサモジュールが設けられている。これらのセンサモジュールは、それぞれに隣接する側端面に設けられたセンサモジュールとともに1つの接近センサ5を形成する。
検出面4aには、4つの接近センサ5が設けられているので、4つの接近センサ5の出力を比較すれば、物体がどの方向から検出面4aに近づこうとしているかを知ることができる。
また、接近センサ5の各面のうちFPD4から見たときの反対側の面は、物体の接近を感知する感知面となっている。実施例1の構成においては、感知面は、他の接近センサ5により被覆されていない。感知面を覆うように接近センサ5を設けてしまうと、覆われた方の接近センサ5の感度が悪化するからである。すなわち、接近センサ5が有する各面のうちFPD4にとっての裏面は、他の接近センサ5により被覆されていない。
図5は、接近センサ5を覆うように設けられる導電性の被覆部材9について説明する図である。被覆部材9は、図5に示すように、互いに隣接する2つの接近センサ5に跨って設けられている。したがって、被覆部材9は、FPD4の側辺を面取りすることによって生じた面に設けられている。この様にすることで、物体が接近しやすいFPD4の角部における接近センサ5の感度が改善される。この被覆部材9は、導体で構成され、特にX線を透過しやすい性質によりX線撮影の邪魔とならないカーボングラファイトで構成される。また、この被覆部材9は、接近センサ5の有する物体感知用の電極5cには電気的に接続されておらず保護カバー5d3を介して絶縁される(図7参照)。
図6は、FPD4全体において被覆部材9がどのように配置されているかを示している。被覆部材9は、互いに隣接する接近センサ5の会合部を被覆するようにFPD4における4つの角部に設けられている。図6においては、被覆部材9は、FPD4の角部における面取によって生じた面に設けられている。
図7は、FPD4の検出面4aに設けられた接近センサ5(正確には、接近センサ5が有するセンサモジュールのうちの1つ)および被覆部材9を示す断面図である。FPD4には、図7における矢印の方向からX線が入射するものとする。短冊状となっている接近センサ5は厚さ方向に積層された3つの板状の電極5a,5b,5cがこの順に設けられており、各電極5a,5b,5cの間には誘電体が介在する。各電極5a,5b,5cは、これらを保護する不導体の保護カバー5d1,5d2,5d3により覆われている。3つの電極5a,5b,5cのうちFPD4に近い側の電極を5aとし、被覆部材9に近い側の電極を5cとする。以降、電極5aを接地電極、電極5bをシールド電極、電極5cを送受信兼用の兼用電極と呼ぶことにする。
図8は、静電容量式となっている接近センサ5が物体Objの接近を検出する様子を示している。接地電極5aと物体Objとは接地されており、電位は0となっている。そして、シールド電極5bには、交流の電圧が印加されており、シールド電極5bの電位は時間的に変動する。図8においてはシールド電極5bの電位を時間変数と捉えてV(t)と表している。兼用電極5cは、シールド電極5bと同電位のV(t)である。同電位の電極を2つ設ける理由については後述とする。
接地電極5a,シールド電極5b,および両電極5a,5bに介在する誘電体は、これで1つのコンデンサと見ることができる。このときの静電気容量をC1とする。シールド電極5bの電圧は時間的に変動するので、両電極間には弱い電流αが流れる。
兼用電極5c,被覆部材9およびこれらを絶縁する不導体の保護カバー5d3はこれで一つのコンデンサと見ることができる。このときの静電気容量をC2とする。また、被覆部材9,物体Objおよびこれらに介在する誘電体は、これで1つのコンデンサと見ることができる。このときの静電気容量を静電気容量C3とする。つまり、兼用電極5cと物体Objとの間は電気的に2つのコンデンサが直列に配列されている状態となっている。そして、兼用電極5cから物体Objには電気容量C2と電気容量C3との合計の電気容量のコンデンサが介在していると見ることができる。兼用電極5cの電圧は時間的に変動することからすれば、兼用電極5cから物体Objにかけて微弱な電流βが流れることになる。
兼用電極5cは、電流βを測定する目的で設けられている。そして、シールド電極5bは、電流αを測定する目的で設けられている。この様にすると、電位の異なる2つの電極を介して物体の接近を検出するような構成とするよりも装置を小型化できるとともに、物体の接近が検出できる範囲が広いものとなる。
同電位の電極を2つ設ける理由について説明する。一般に2つの電極が対向すると、両電極間に静電容量が生じる。接近センサ5においてこの現象が起こると電流α、電流βが正確に測定できなくなる。そこで、実施例1の構成によれば、両電極5b,5cの間に静電容量が生じないように両電極5b,5cの電位を同電位としている。この様にすることで、両電極5b,5cを接近させても両電極間に静電容量が生じない。つまり、両電極5b,5cを同電位とすると両電極5b,5cの間の隙間を狭くすることができるので、より厚みが抑制された接近センサ5が構成できる。
接近センサ5が電流αと電流βとを測定することにより物体Objの接近を感知する様子について説明する。電流αと電流βとの時間的変化は互いに同じ挙動となる。シールド電極5b,兼用電極5cとが互いに同電位であり、接地電極5aと物体Objとが互いに同電位だからである。しかし、この状態から物体Objが接近センサ5に近づくと、電流βの大きさを決める静電気容量C3が変化する。すると、電流βの経時変化のパターンが電流αの経時変化のパターンと一致しなくなる。このように接近センサ5は電流αと電流βとを同時にモニタして比較することにより静電気容量C3の経時変化を検出することができる。静電気容量C3は、接近センサ5と物体Objとの距離の変化に依存して変動するので、静電気容量C3の検出を続ければ、接近センサ5に対する物体Objの接近が検出できることになる。
図9は、互いに隣接する接近センサ5p,5qの検出範囲を表している。図8で説明したように、接近センサ5が物体の接近を検出するには、接近センサ5の有する兼用電極5cと物体Objとがコンデンサの両極となるように向き合っていなければならない。図9の上段は、接近センサ5pが物体の接近を検出できる範囲を示している。接近センサ5pは、図9の上段において太枠で囲んだ領域に向き合って存在する物体の接近を検出できる。
図9の下段は、接近センサ5qが物体の接近を検出できる範囲を示している。接近センサ5qは、図9の下段において太枠で囲んだ領域に向き合って存在する物体の接近を検出できる。
互いに隣接する接近センサ5p,5qにおける境界部Bに注目すると、この境界部Bは、互いに隣接する接近センサ5p,5qにおける検出範囲の限界に位置している。したがって、境界部Bに向けて接近する物体は、接近センサ5p,5qのいずれも低感度で検出される。
図10は、互いに隣接する接近センサ5p,5qに跨って被覆部材9が設けられている場合における検出範囲を説明している。図10上段は、接近センサ5p,5qに被覆部材9が跨って設けられている様子を示すものである。
図10の中段は、接近センサ5pが物体の接近を検出できる範囲を示している。接近センサ5pは、図10の中段において太枠で囲んだ領域に向き合って存在する物体の接近を検出できる。ここで、注目すべきなのは、接近センサ5pの検出範囲が被覆部材9まで及んでいることにある。すなわち、被覆部材9が接近センサ5pと物体との間に介在している場合には、被覆部材9と物体とがコンデンサの両極となるように向き合ってさえいれば、接近センサ5pは物体の接近を感知することができるのである。
図10の下段は、接近センサ5qが物体の接近を検出できる範囲を示している。接近センサ5qは、図10の下段において太枠で囲んだ領域に向き合って存在する物体の接近を検出できる。ここでも、接近センサ5qの検出範囲が被覆部材9まで及んでいる。すなわち、被覆部材9が接近センサ5qと物体との間に介在している場合には、被覆部材9と物体とがコンデンサの両極となるように向き合ってさえいれば、接近センサ5qは物体の接近を感知することができる。
図10において、互いに隣接する接近センサ5p,5qにおける境界部Bに注目すると、この境界部Bは、互いに隣接する接近センサ5p,5qにおける検出範囲のいずれにも属している。したがって、境界部Bに向けて接近する物体は、接近センサ5p,5qのいずれも高感度に検出される。このように境界部Bにおいては、互いに隣接する接近センサ5p,5qの検出領域がオーバーラップしている。すなわち、接近センサ5pは、接近センサ5pに向き合っている物体の接近を検出できるのみならず、被覆部材9と向き合っている物体の接近をも検出できる。そして、接近センサ5qも同様に接近センサ5qに向き合っている物体の接近を検出できるのみならず、被覆部材9と向き合っている物体の接近をも検出できる。
なお、接近センサ5p,5qには、被覆部材9に覆われない露出部を設けるようにした方が望ましい。接近センサ5p,5qの全体を1つの被覆部材9で被覆してしまうと、2つの接近センサ5p,5qがあたかも1つの接近センサであるかのように物体の接近を感知してしまい、接近センサ5を独立に設けた有利性が失われるからである。
画像生成部11は、FPD4からX線の検出信号を受信して、被検体の透視像が写り込んだ画像P0を生成する。操作卓31は、術者の種々の指示を入力させるものである。表示部32は、画像P0を表示する目的で設けられている。
実施例1に係るX線撮影装置1は、各部6,11,22を統括的に制御する主制御部34を備えている。主制御部34は、CPUによって構成され、種々のプログラムを実行することにより、各部を実現している。また、上述の各部は、それらを担当する演算装置に分割されて実行されてもよい。
接近センサ5の出力は、Cアーム移動制御部22に送出されている。Cアーム移動制御部22は、接近センサ5の出力をモニタしながらCアーム7の移動を実行する。すなわち、術者が操作卓31を通じてCアーム7の移動の指示を与えると、Cアーム移動制御部22は、この指示通りCアーム7を移動させるとともに、接近センサ5による異常接近の通報がないかを監視している。Cアーム7が移動されるにつれ、FPD4に物体が異常接近すると、Cアーム移動制御部22は、接近センサ5を通じてこれを察知して、Cアーム7の移動を停止させる。これにより、Cアーム7が被検体Mなどの物体に接触することを事前に防止することができる。
Cアーム移動制御部22における接近センサ5を通じた物体異常接近の監視は、術者が移動を指示している場合に限られない。すなわち、被検体Mの断層画像を撮影する場合においては、Cアーム7がCアーム移動制御部22によって図2の右側に示すように、自動で回転される。この場合においても、Cアーム移動制御部22が接近センサ5を通じて物体の異常接近を察知して、Cアーム7の移動を停止させる。このとき、Cアーム移動制御部22は、X線管制御部6にも異常接近を知らせるデータを送出する。X線管制御部6は、このデータの送出を受けて、X線の照射を中断する。
また、Cアーム移動制御部22は物体異常接近の際に、接近センサ5が感知した物体の接近方向と逆方向にFPD4が移動するようにCアーム7を移動させるようにしてもよい。
以上のように、実施例1の構成によれば、FPD4が被検体Mに対して移動するようになっている。そして、FPD4には移動中に被検体Mなどと接触しないように複数の接近センサ5が設けられている。FPD4に設ける接近センサ5を複数とすることでFPD4に天板2がどの方向から接近しているかが分かるようになっている。そして、実施例1においては、被覆部材9が互いに隣接する接近センサ5に跨って設けられている。
静電容量式の接近センサ5は、接近する物体とともにコンデンサとして機能することにより物体の接近を感知できる。被覆部材9を導体とすることで、被覆部材9がコンデンサの電極として機能することになるので、被覆部材9は確実に接近センサ5の検出感度を増加させることができる。
上述の構成は、接近センサ5が静電容量式となっている。すると、物体の近づく方向によっては、接近センサ5が物体の接近を感知できない場合がある。従って、静電容量式の接近センサ5に実施例1の構成を適用すれば、接近センサ5が物体の接近を検出可能な方向が増加する。具体的には、接近センサ5が有する物体の接近を認識できる検出範囲が被覆部材9まで広がり、互いに隣接する接近センサ5の検出範囲がオーバーラップすることになる。これにより、互いに隣接する接近センサ5の境目における物体の接近の検出感度が強化される。
上述のように接近センサ5におけるFPD4にとっての裏面が他の接近センサ5により被覆されないようにすれば、一方の接近センサ5が他方の接近センサ5に覆われて検出感度が悪化してしまうことがない。
また、図6に示すように、接近センサ5がFPD4における放射線を検出する検出面の周縁部に設けられていれば、FPD4に対する天板2の接近を確実に検出することができるX線撮影装置1が提供できる。
FPD4がCアーム7で支持されるX線撮影装置1は、FPD4が天板2と平行移動するタイプの装置と比べてFPD4の移動の自由度がより高いので、実施例1の構成をCアーム7を備えたX線撮影装置1に適用すれば、より効果的である。
本発明は、上述の構成に限られず、下記のように変形実施することができる。
(1)上述の構成によれば、図4に示すFPD4に設けられた2つの接近センサ5に跨って被覆部材9が設けられていたが、本発明はこの構成に限られない。すなわち、図11に示すようにFPD4の検出面4aに設けられた2つの接近センサ5に跨るように被覆部材9を設けるようにしてもよいし、検出面4aに設けられた接近センサ5と側端面に設けられた接近センサ5とに跨るように被覆部材9を設けるようにしてもよい。このとき、被覆部材9はFPD4の検出面4aの一部を覆うように配置される。被覆部材9は、X線を透過しやすいカーボングラファイトで構成されるので、被覆部材9がX線の透過を邪魔することがなく、被覆部材9の影が画像に写り込むことがない。
(2)上述の構成によれば、図4に示すFPD4に設けられた2つの接近センサ5に跨って被覆部材9が設けられていたが、本発明はこの構成に限られない。すなわち、3つ以上の接近センサ5に跨るように被覆部材9を設けるようにしてもよい。この場合の具体例としては、FPD4の検出面4aと2つの側端面との交点を覆うように被覆部材9を設けるようにすることで、被覆部材9が検出面4aに設けられた2つの接近センサ5と、側端面に設けられた2つの接近センサ5とを覆うようにしてもよい。
(3)上述した実施例は、医用の装置であったが、本発明は、工業用や、原子力用の装置に適用することもできる。
(4)上述した実施例のいうX線は、本発明における放射線の一例である。したがって、本発明は、X線以外の放射線にも適応できる。
本発明は、医用の放射線撮影装置に適している。

Claims (5)

  1. 放射線を検出する検出手段と、
    被検体に対し前記検出手段を移動させる移動手段と、
    前記移動手段を制御する移動制御手段と、
    前記検出手段に対して互いに隣接して設けられ、前記検出手段に対する物体の接近を物体感知用の電極を用いて検出する静電容量式の接近センサと、
    互いに隣接する前記接近センサに跨ってそれぞれの一部を覆うように設けられるとともに前記電極に電気的に接続されていない導体の被覆部材とを備え、
    前記被覆部材が、前記物体の接近を検出可能な方向を増加させるように配置されていることを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮影装置において、
    前記被覆部材がカーボングラファイトで構成されることを特徴とする放射線撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放射線撮影装置において、
    前記接近センサにおける前記検出手段にとっての裏面は、他の接近センサにより被覆されていないことを特徴とする放射線撮影装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記接近センサは、前記検出手段における放射線を検出する検出面の周縁部に設けられていることを特徴とする放射線撮影装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    放射線を照射する放射線源と、
    前記放射線源および前記検出手段を支持するCアームとを備え、
    前記移動手段は前記Cアームを移動させることにより動作することを特徴とする放射線撮影装置。
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