JP5741174B2 - バックドアモールディングおよびその製造方法 - Google Patents

バックドアモールディングおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両のバックドアに取付けられるバックドアモールディング、特にバックドアのウインドウの下縁部に沿って取付けられる装飾用のバックドアモールディング、およびその製造方法に関するものである。
車両のバックドアに取付けられたバックドアウインドウの下部に沿って設けられるバックドアモールディングが知られている。図4(a)は自動車の後部を示す斜視図であり、1は車体、2はこの車体1の後部に開閉可能に取り付けられたバックドア、3はこのバックドア2に取付けられたバックドアウインドウ、4はこのバックドアウインドウ3を構成するウインドウガラス、5はバックドアウインドウ3の下部に沿って設けられるバックドアモールディングである。6はライセンスプレートであり、バックドア2の下部に取付けられる場合と、バックドア2より下部の車体1に取付けられる場合とがある。
従来、この種のバックドアモールディングとして、特許文献1(実開平1−162810号)に示されたものがある。図4(b)は特許文献1を含む従来例の典型的なバックドアモールディングを示す図4(a)のA−A断面図である。図4(b)では、バックドア2はドアパネル7にウエザーストリップ8を介して、ウインドウガラス4が接着剤等により固着されて、バックドアウインドウ3が形成されている。バックドアモールディング5は、クリップ9によりドアパネル7に取付けられている。バックドアモールディング5は、金属薄板等の剛性材料により内部空間5aを有するように横断面略C字状に折り曲げ成形された長尺のモールディング本体11と、このモールディング本体11のドアパネル対向部11bに固着された樹脂製のプロテクタ12と、モールディング本体11のウエザーストリップ対向部11dに固着する樹脂製のシール部材13とからなる。
上記のモールディング本体11は、装飾性の側壁部11aの下部から内側に折り曲げてドアパネル対向部11bが形成され、その先端からさらに上向きに折り曲げてクリップ装着部11cが形成されている。またモールディング本体11の側壁部11aの上部から内側に折り曲げてウエザーストリップ対向部11dが形成され、その先端からさらに下向きに折り曲げてクリップ装着部11eが形成されている。プロテクタ12はドアパネル対向部11bにリップ状に形成され、ドアパネル7の段差部7aとの間に介在するように構成されている。シール部材13はウエザーストリップ対向部11dとクリップ装着部11eに形成され、ウエザーストリップ8との間に介在するように構成されている。
上記のバックドアモールディング5は、モールディング本体11によって形成された内部空間5aに、長手方向に所定の間隔をおいて複数のクリップ9を挿入して、クリップ装着部11c、11eに装着し、ドアパネル7のクリップ装着孔7bにクリップ9を挿入して係止することにより取付けられる。バックドアモールディング5の取付状態では、ドアパネル7の段差部7aとの間にプロテクタ12が介在し、ウエザーストリップ8との間にシール部材13が介在することにより、緩衝およびシール性が保たれる。
上記のバックドアモールディング5においては、モールディング本体11とウエザーストリップ8との間、あるいはバックドア2のサイド部等からバックドアモールディング5の内側に雨水等の液体が浸入した場合、モールディング本体11と、ドアパネル7との間に雨水等の液体が溜まり、その周辺部を汚染する恐れがある。このような事態の発生を防止するためには、一般にプロテクタ12に水抜孔を設けて排水することが考えられる。しかしながら近年普及している高圧洗車機で洗車すると、上記水抜孔を通してバックドアモ
ールディング5と、ドアパネル7との間に多量の水が浸入し、さらにクリップ装着孔7bからドアパネル7の内側、すなわちバックドア2内に水が浸入する恐れがあった。
実開平1−162810号
本発明の課題は、このような従来の問題点を解決するため、車両のバックドアに取付けられたバックドアウィンドウの下部に沿って設けられるバックドアモールディングとして、ドアパネルとバックドアモールディングの間に侵入した雨水を容易に排水できるとともに、バックドアの洗車時に高圧水を吹き付けられたとしてもドアパネルとバックドアモールディングの間に多量の水が入ることがなく、周辺部の汚染が防止できるバックドアモールディング、およびその効率的な製造方法を提供することである。
本発明は次のバックドアモールディングおよびその製造方法である。
(1) 車両のバックドアに設けられるバックドアウィンドウの下部に沿って取付けられるバックドアモールディングであって、
内部空間を有するように横断面略C字状に形成された長尺のモールディング本体と、
このモールディング本体の下面部の長手方向に沿って設けられ、前記バックドアに当接する樹脂製のプロテクタとを有し、
前記プロテクタには、車外側から車内側に至る屈曲した排水溝が長手方向に間隔をおいて複数設けられ
前記排水溝は、車外側から車内側に向かう方向に対して、く字状および逆く字状に屈曲したものが交互に設けられ、
隣接する排水溝は互に遮断され、
前記排水溝の屈曲部の屈曲角は30〜120度であることを特徴とするバックドアモールディング。
(2) 車両のバックドアに設けられるバックドアウィンドウの下部に沿って取付けられるバックドアモールディングを製造する方法であって、
内部空間を有するように横断面略C字状に形成された長尺のモールディング本体の下面部に、長手方向に沿って樹脂を押出して、前記バックドアに当接する樹脂製のプロテクタを形成する押出成形工程と、
押出成形工程から得られる押出成形材の樹脂製のプロテクタを、樹脂が軟化状態にある間に塑性変形させて車外側から車内側に至る屈曲した排水溝を長手方向に間隔をおいて複数形成する整形工程とを含み、
前記排水溝は、車外側から車内側に向かう方向に対して、く字状および逆く字状に屈曲したものが交互に設けられ、隣接する排水溝が互に遮断され、前記排水溝の屈曲部の屈曲角が30〜120度となるように形成する
ことを特徴とするバックドアモールディングの製造方法。
(3) 整形工程は、凸部を有する回転型を樹脂製のプロテクタに押し付けて、排水溝を形成するものである上記(2)記載の方法。
本発明のバックドアモールディングは、車両のバックドアに設けられるバックドアウィンドウの下部に沿って取付けられるバックドアモールディングであり、内部空間を有するように横断面略C字状に形成された長尺のモールディング本体の下面部の長手方向に沿って、バックドアに当接する樹脂製のプロテクタが設けられ、このプロテクタには、車外側から車内側に至る屈曲した排水溝が設けられている。プロテクタに設けられる排水溝は、長手方向に間隔をおいて複数個設けられ、また排水溝は車外側から車内側に向かう方向に対して、く字状および逆く字状に屈曲したものが交互に設けられる
モールディング本体は、樹脂、金属等の剛性材料からなる長尺材により形成されるのが好ましく、この長尺材に樹脂製のシール部材、緩衝部材等の樹脂部材が一体化していても
良い。モールディング本体は、装飾性の側壁部の下部から内側に折り曲げてドアパネル対向部が形成され、その先端からさらに上向きに折り曲げてクリップ装着部が形成され、また側壁部の上部から内側に折り曲げてウエザーストリップ対向部が形成され、その先端からさらに下向きに折り曲げてクリップ装着部が形成されているものが好ましい。
樹脂製のプロテクタは、バックドアのドアパネルとドアパネル対向部間に介在して緩衝およびシール性を保つように、ポリ塩化ビニル、熱可塑性エラストマー、ゴム等の弾性および形状保持性を有する軟質樹脂により形成されるのが好ましい。プロテクタは、モールディング本体の側壁部の下部から内側に折り曲げて形成されるドアパネル対向部の長手方向に沿って固着され、ドアパネルの段差部との間に介在するように構成されているのが好ましい。
本発明のバックドアモールディングの製造方法では、押出成形工程において、横断面略C字状に形成された長尺のモールディング本体を押出成形型に供給し、モールディング本体の下面部に長手方向に沿って樹脂を押出して、バックドアに当接する樹脂製のプロテクタを形成し、押出成形工程から得られる押出成形材の樹脂製のプロテクタを、整形工程において、樹脂が軟化状態にある間に塑性変形させて車外側から車内側に至る屈曲した排水溝を形成することにより、バックドアモールディングが製造される。
押出成形工程では、金属板をロール成形した芯材を押出成形機に供給し、溶融樹脂を押し出してプロテクタを形成するのが好ましい。この場合、ロール成形機と押出成形機を連結し、金属板をロール成形機に供給し芯材を形成し、この芯材を押出成形機に供給してプロテクタを形成することができる。また整形工程では、押出成形機から押出される押出成形材を整形機に導入して、樹脂製のプロテクタを、樹脂が軟化状態にある間に塑性変形させて排水溝を形成するのが好ましい。この場合、整形機としては回転型の周辺部に凸部を有するものが好ましく、回転型を回転させ、回転型の周辺部の凸部を樹脂製のプロテクタに押し付けて、排水溝を形成することができる。
こうして製造されたバックドアモールディングは、取付クリップ等の取付手段により車両のバックドアに取付けられる。取付状態では、バックドアのドアパネルとの間にプロテクタが介在することにより、緩衝およびシール性が保たれる。この状態において、モールディング本体とウエザーストリップとの間、あるいはバックドアのサイド部等からバックドアモールディングの内側に雨水等の液体が浸入した場合、モールディング本体とドアパネルとの間に溜まった雨水等の液体は、プロテクタに設けられた排水溝を通って車外側に流れ、周辺部を汚染する恐れがない。また排水溝を通して通気が行われるため、内部の乾燥も促進される。
一方、高圧洗車機で洗車する場合、高圧水をバックドアに直接吹き付けても、上記排水溝は車外側から車内側に至る屈曲した溝を形成しているため、屈曲部が抵抗となって、多量の水がバックドアモールディングの内側に入ることがない。このため高圧洗車機で洗車する際の高圧水の浸入が防止され、浸入水による周辺部の汚染が防止される。排水溝が長手方向に間隔をおいて複数設けられているので、局所的に雨水等が浸入したときでも、比較的早い時期に排出される。また排水溝が車外側から車内側に、く字状または逆く字状に屈曲していると、簡単な構成により効率よく雨水等の排水と、高圧水の浸入防止とを行うことができる。
本発明のバックドアモールディングは、内部空間を有するように横断面略C字状に形成された長尺のモールディング本体と、このモールディング本体の下面部の長手方向に沿って設けられ、前記バックドアに当接する樹脂製のプロテクタとを有し、前記プロテクタに
は、車外側から車内側に至る屈曲した排水溝が設けられているので、ドアパネルとバックドアモールディングの間に侵入した雨水を容易に排水できるとともに、バックドアの洗車時に高圧水を吹き付けられたとしてもドアパネルとバックドアモールディングの間に多量の水が入ることがなく、周辺部の汚染が防止できる。
また本発明のバックドアモールディングの製造方法は、内部空間を有するように横断面略C字状に形成された長尺のモールディング本体の下面部に、長手方向に沿って樹脂を押出して、前記バックドアに当接する樹脂製のプロテクタを形成する押出成形工程と、押出成形工程から得られる押出成形材の樹脂製のプロテクタを、樹脂が軟化状態にある間に塑性変形させて車外側から車内側に至る屈曲した排水溝を形成する整形工程とを含むので、上記のようなバックドアモールディングを、簡単な工程と装置により効率よく製造することができる。
図1(a)は実施形態のバックドアモールディングの正面図、(b)はそのB−B断面図、(c)は取付状態を示すC−C断面図、(d)は図1(b)のD方向矢視図、(e)はそのE−E断面図である。 図2(a)は図1(a)のバックドアモールディングの一部の斜視図、(b)、(c)はそれぞれ動作状態を示す図1(d)の拡大図、(d)はそのF−F断面図である。 図3は実施形態のバックドアモールディングの製造方法を示すフロー図である。 図4(a)は自動車の後部を示す斜視図、(b)は従来のバックドアモールディングを示す図4(a)のA−A断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。図1(a)は実施形態のバックドアモールディングの正面図で、図4(a)のバックドアモールディング5を拡大して示している。図1(b)はその取付前の状態を示すB−B断面図である。図1(c)は取付状態を示すC−C断面図であり、図4(a)のA−A断面図に対応している。図1(d)は図1(b)のD方向矢視図で、プロテクタの下面図を示し、(e)はそのE−E断面図を示している。また図2(a)は図1(a)のバックドアモールディングの一部の斜視図で、プロテクタ部分を仮想線で示している。図2(b)、(c)は図1(d)の拡大図でそれぞれ動作状態を示しており、図2(d)はそのF−F断面図であり、各図中、図4と同一または相当部分には同一符号を付している。
図1のバックドアモールディング5は、金属薄板等の剛性材料により内部空間5aを有するように横断面略C字状に折り曲げ成形された長尺のモールディング本体11と、このモールディング本体11のドアパネル対向部11bに固着された樹脂製のプロテクタ12と、モールディング本体11のウエザーストリップ対向部11dに固着する樹脂製のシール部材13とからなる。このバックドアモールディング5は、図4(b)のものと同様に、クリップ9によりドアパネル7に取付けられるように構成されている。バックドア2は図4と同様に、ドアパネル7にウエザーストリップ8を介して、ウインドウガラス4が接着剤等により固着されて、バックドアウインドウ3が形成されている。
モールディング本体11は、図4(b)のものと同様に、装飾性の側壁部11aの下部から内側に折り曲げてドアパネル対向部11bが形成され、その先端からさらに上向きに折り曲げてクリップ装着部11cが形成されている。またモールディング本体11の側壁
部11aの上部から内側に折り曲げてウエザーストリップ対向部11dが形成され、その先端からさらに下向きに折り曲げてクリップ装着部11eが形成されている。プロテクタ12はドアパネル対向部11bに形成され、ドアパネル7の段差部7aとの間に介在するように構成されている。シール部材13はウエザーストリップ対向部11dとクリップ装着部11eに形成され、ウエザーストリップ8とウエザーストリップ対向部11dの間に介在するように構成されている。
モールディング本体11のドアパネル対向部11bに形成されるプロテクタ12は、緩衝およびシール性を保つように、ポリ塩化ビニル、熱可塑性エラストマー、ゴム等の弾性および形状保持性を有する軟質樹脂により板状(テープ状)に構成されていて、モールディング本体11の下面部を構成するドアパネル対向部11bの長手方向に沿って固着され、ドアパネル7の段差部7aとの間に介在するように構成されている。このプロテクタ12の下面部、すなわちドアパネル7の段差部7aに対向する面には、車外側から車内側に至る屈曲した排水溝15が設けられている。
プロテクタ12に設けられる排水溝15は、長手方向に間隔をおいて複数個設けられており、排水溝15は車外側から車内側に向かう方向に対して、く字状に屈曲した排水溝15aと、逆く字状に屈曲した排水溝15bとが交互に設けられ、隣接する排水溝5a、15bは互に遮断されている。プロテクタ12および排水溝15の寸法は限定されないが、一般的にはプロテクタ12の幅は0.2〜10mm、好適には0.3〜8mm、プロテクタ12の厚みは0.1〜5mm、好適には0.2〜3mm、排水溝15の幅は0.2〜8mm、好適には0.3〜5mm、排水溝15の深さは0.1〜5mm、好適には0.3〜4mm程度とすることができる。またく字状に屈曲した排水溝15aまたは逆く字状に屈曲した排水溝15bの屈曲部15c、15dの屈曲角は30〜120度、好適には60〜90度程度とすることができる。
上記のバックドアモールディング5は、図3に示すフロー図に従って製造される。図3において、21はアンコイラー、22はロール成形機、23は押出成形機、24は整形機、25は冷却水槽、26は引取機、27は切断機、28は送出機である。図3の製造方法では、アンコイラー21から金属板16を送り出し、ロール成形工程として、ロール成形機22でロール成形を行い、側壁部11aからドアパネル対向部11bおよびクリップ装着部11cと、ならびにウエザーストリップ対向部11dおよびクリップ装着部11eとがそれぞれ伸びる横断面略C字状に折り曲げ成形された長尺の芯材17を形成する。
このように成形された芯材17を押出成形工程として押出成形機23に供給し、溶融樹脂を押し出して押出成形を行い、芯材17のドアパネル対向部11bにプロテクタ12を形成し、またウエザーストリップ対向部11dおよびクリップ装着部11eにシール部材13を形成した押出成形材18を形成する。この押出成形材18を整形工程として整形機24に通し、周辺部に凸部を有する回転型24aとローラ24b間にプロテクタ12を挟んで、樹脂が軟化状態にある間に塑性変形させて車外側から車内側に至る屈曲した排水溝15を形成する。このとき凸部を有する回転型24aを軟化状態の樹脂製のプロテクタ12に押し付け、ドアパネル対向部11bの内側からローラ24bで押圧して、回転型24aの凸部により排水溝15(15a、15b)を形成した整形材19を形成する。
こうして得られる整形材19は冷却水槽25を通過することにより冷却され、成形された芯材17にプロテクタ12およびシール部材13が形成され、プロテクタ12に排水溝15(15a、15b)が形成された状態で硬化する。この整形材19は引取機26により引き取られ、切断機27で一定長さに切断されて、バックドアモールディング5が製造され、送出機28から取出される。
こうして製造されたバックドアモールディング5は、図4(b)のものと同様に、車両
のバックドア2に取り付けて使用される。すなわちモールディング本体11によって形成された内部空間5aに、長手方向に所定の間隔をおいて複数のクリップ9を挿入して、クリップ装着部11c、11eに装着し、ドアパネル7のクリップ装着孔7bにクリップ9を挿入して係止することにより取付けられる。バックドアモールディング5の取付状態では、ドアパネル7の段差部7aとの間にプロテクタ12が介在し、ウエザーストリップ8との間にシール部材13が介在することにより、緩衝およびシール性が保たれる。
この状態において、モールディング本体11とウエザーストリップ8との間、あるいはバックドア2のサイド部等からバックドアモールディング5の内側に雨水等の液体が浸入した場合、モールディング本体11とドアパネル7との間に溜まった雨水等の液体は、プロテクタ12に設けられた排水溝15を通って車外側に流れ、周辺部を汚染する恐れがない。図2(b)はこの状態を図示しており、車内側に溜まった液体は排水溝15a、15bを矢印a、b方向に流れて車外側に排出される。また排水溝15を通して通気が行われるため、内部の乾燥も促進される。
一方、高圧洗車機で洗車する場合、車体の後部から高圧水をバックドア2に直接吹き付けても、上記排水溝15は車外側から車内側に至る屈曲した溝を形成しているため、屈曲部15c、15dが抵抗となって、多量の水がバックドアモールディング5の内側に入ることがない。図2(c)はこの状態を図示しており、吹き付けられた高圧水が排水溝15a、15bに入り、矢印c、d方向に流れても、屈曲部15c、15dが抵抗となって、内側への侵入が阻止される。このため高圧洗車機で洗車する際の高圧水の浸入が防止され、浸入水による周辺部の汚染が防止される。
上記の実施形態では、排水溝15が長手方向に間隔をおいて複数設けられているので、局所的に雨水等が浸入したときでも、比較的早い時期に排出される。また排水溝15a、15bのように、車外側から車内側にく字状または逆く字状に屈曲していると、簡単な構成により効率よく雨水等の排水と、高圧水の浸入防止とを行うことができる。
上記のバックドアモールディング5は、内部空間5aを有するように横断面略C字状に形成された長尺のモールディング本体11と、このモールディング本体11の下面部の長手方向に沿って設けられ、バックドア2に当接する樹脂製のプロテクタ12とを有し、プロテクタ12には、車外側から車内側に至る屈曲した排水溝15が設けられているので、ドアパネル7とバックドアモールディング5の間に侵入した雨水を容易に排水できるとともに、バックドア2の洗車時に高圧水を吹き付けられたとしてもドアパネル7とバックドアモールディング5の間に多量の水が入ることがなく、周辺部の汚染が防止できる。
本発明は、車両のバックドアに取付けられるバックドアモールディング、特にバックドアのウインドウの下縁部に沿って取付けられる装飾用のバックドアモールディング、およびその製造方法に利用可能である。
1: 車体、2: バックドア、3: バックドアウインドウ、4: ウインドウガラス、5: バックドアモールディング、5a: 内部空間、6: ライセンスプレート、7: ドアパネル、7a: 段差部、7b: クリップ装着孔、8: ウエザーストリップ、9: クリップ、11: モールディング本体、11a: 側壁部、11b: ドアパネル対向部、11c、11e: クリップ装着部、11d: ウエザーストリップ対向部、12: プロテクタ、13: シール部材、15、15a、15b: 排水溝、15c、15d: 屈曲部、16: 金属板、17: 芯材、18: 押出成形材、19:整形材 、21: アンコイラー、22: ロール成形機、23: 押出成形機、24: 整
形機、24a: 回転型、24b: ローラ、25: 冷却水槽、26: 引取機、27: 切断機、28: 送出機。

Claims (3)

  1. 車両のバックドアに設けられるバックドアウィンドウの下部に沿って取付けられるバックドアモールディングであって、
    内部空間を有するように横断面略C字状に形成された長尺のモールディング本体と、
    このモールディング本体の下面部の長手方向に沿って設けられ、前記バックドアに当接する樹脂製のプロテクタとを有し、
    前記プロテクタには、車外側から車内側に至る屈曲した排水溝が長手方向に間隔をおいて複数設けられ
    前記排水溝は、車外側から車内側に向かう方向に対して、く字状および逆く字状に屈曲したものが交互に設けられ、
    隣接する排水溝は互に遮断され、
    前記排水溝の屈曲部の屈曲角は30〜120度であることを特徴とするバックドアモールディング。
  2. 車両のバックドアに設けられるバックドアウィンドウの下部に沿って取付けられるバックドアモールディングを製造する方法であって、
    内部空間を有するように横断面略C字状に形成された長尺のモールディング本体の下面部に、長手方向に沿って樹脂を押出して、前記バックドアに当接する樹脂製のプロテクタを形成する押出成形工程と、
    押出成形工程から得られる押出成形材の樹脂製のプロテクタを、樹脂が軟化状態にある間に塑性変形させて車外側から車内側に至る屈曲した排水溝を長手方向に間隔をおいて複数形成する整形工程とを含み、
    前記排水溝は、車外側から車内側に向かう方向に対して、く字状および逆く字状に屈曲したものが交互に設けられ、隣接する排水溝が互に遮断され、前記排水溝の屈曲部の屈曲角が30〜120度となるように形成する
    ことを特徴とするバックドアモールディングの製造方法。
  3. 整形工程は、凸部を有する回転型を樹脂製のプロテクタに押し付けて、排水溝を形成するものである請求項記載の方法。
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