JP5738648B2 - シートベルトリトラクタ用ビークルセンサ - Google Patents
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Description
サに関するものである。
速度変化をビークルセンサで検知すると、ウェビング(ベルト)の引き出しを停止(ロッ
ク)するようになっている(特許文献1参照)。
クタ用ビークルセンサ)100を示すものである。
度変化がない走行時)に、センサウエイト(金属製の球状質量体)101がセンサホルダ
102内の安息位置(センサウエイト保持穴)103に保持され、作動することがない。
速度が急激に変化し、センサウエイト101に作用する加速度が所定値以上になると、セ
ンサウエイト101が慣性によってセンサホルダ102内の安息位置103からセンサホ
ルダ102内の側壁面102aに衝突する位置まで移動し、センサウエイト101がセン
サレバー104を押し上げて(回動させて)、センサレバー104の先端に形成した爪1
05をウェビング巻き取りドラムに取り付けた歯車106の歯107,107の間に食い
込ませる。この際(ビークルセンサの作動時)、ビークルセンサ100のセンサレバー1
04は、ウェビングが引き出し方向へ引っ張られ、ウェビング巻き取りドラムに取り付け
た歯車106によってさらに回動させられると、ビークルセンサ100が取り付けられた
シートベルトリトラクタのケース108のレバーストッパ110に押し当てられ、センサ
レバー104の変形がレバーストッパ110によって阻止される。その結果、ビークルセ
ンサ100は、ウェビングの引き出し方向への歯車106の回転をロックすることができ
、ウェビング巻き取りドラムのロック(ウェビングのロック)を始動できる。
けるセンサウエイト101とセンサホルダ102の側壁面102aとの衝突音がシートベ
ルト装着者に感知されやすくなってきたため、ビークルセンサ100の作動時におけるセ
ンサウエイト101とセンサホルダ102の側壁面102aとの衝突音の低減が課題とな
っている。
101の表面をエラストマーで被覆し、センサウエイト101とセンサホルダ102の側
壁面102aとの衝突時の衝撃をエラストマーで緩和し、ビークルセンサ100の作動時
の騒音を低減することが考えられる。
ンサ100の製造工数がセンサウエイト101をエラストマーで被覆する工程分だけ増加
することになり、ビークルセンサ100の生産効率の低下を招き、ビークルセンサ100
の製品価格の高騰を招くという新たな問題を生じる。
の作動時の騒音を低減させることを目的とする。
発明における前記センサホルダ10に特徴を有するものである。すなわち、図11及び図
12に示すように、前記弾性変形片51の基端51b1,51b2は、前記センサウエイ
ト収容凹部12に掘り込んだ溝53,61の底56,57,64,65に位置するように
形成されている。また、前記弾性変形片51の側面は、前記溝53,61の側壁から離れ
て位置するように形成されている。
発明における前記センサホルダ10の前記溝53,61に特徴を有するものである。すな
わち、図11,図12及び図14(a)に示すように、前記溝53,61は、前記弾性変
形片51と前記側壁面25との間に位置する部分の底56,64がその他の部分の底57
,65よりも浅くなっている。
発明における前記センサホルダ10の前記溝53,61に特徴を有するものである。すな
わち、図14(b)に示すように、前記溝53,61は、前記弾性変形片51と前記側壁
面25との間に位置する部分の底56,64がその他の部分の底57,65よりも深くな
っている。
形片がセンサウエイトによって弾性変形させられることにより、センサウエイトが側壁面
に衝突する際の衝撃を弾性変形片で吸収することができるため、センサウエイトの表面を
エラストマーで被覆する場合に比較し、ビークルセンサの製造工数を少なくすることがで
き、ビークルセンサ及びこのビークルセンサを構成部品とするシートベルトリトラクタの
価格の高騰を招くことなく、ビークルセンサの作動時の騒音を低減することができる。
(ビークルセンサ及びその取付構造の概略)
図1は、本発明の第1実施形態に係るシートベルトリトラクタ用ビークルセンサ1(以
下、ビークルセンサと略称する)及びその取付部構造を説明するための図である。
回動可能に支持するケース3のセンサ収容室4内に取り付けられている。そして、ビーク
ルセンサ1は、車両衝突時等の車両の急激な速度変動を検知すると、ウェビング巻き取り
ドラムの回転軸2と同軸上に取り付けられた歯車5の歯6,6の間にセンサレバー7の爪
8を食い込ませて、歯車5がウェビング引き出し方向に回転するのを阻止し、ウェビング
巻き取りドラムの図示しないロック機構(ウェビングのロック機構)の始動を可能にする
。なお、センサレバー7の爪8と歯車5は、ラチェット機構を構成する。
図2乃至図3は、ビークルセンサ1を示す図である。このうち、図2は、車両の平常時
(停止時や急激な速度変化がない走行時)におけるビークルセンサ1の正面図であって、
図2(a)がビークルセンサ1の組立状態図であり、図2(b)がビークルセンサ1の分
解図である。また、図3は、図2に示したビークルセンサ1の縦断面図であって、図3(
a)がビークルセンサ1の組立状態における縦断面図であり、図3(b)がビークルセン
サ1の分解時における縦断面図である。
のセンサホルダ10内に収容される金属で球形状に形成されたセンサウエイト11と、セ
ンサホルダ10に一端が揺動可能に取り付けられてセンサウエイト11上に乗せられる合
成樹脂製のセンサレバー7と、で構成されている。
センサホルダ10は、図2乃至図5に示すように、上方(Z軸に沿った方向)に向けて
開口する有底のセンサウエイト収容凹部12と、センサレバー7の一端側の両側面13,
14から突出する支持軸15,16を回動可能に支持する一対の支持脚部17,18と、
を有している(図7乃至図8参照)。
となるように底面20が形成され、この底面20の中央にセンサウエイト11を着座させ
るためのテーパ状の座繰り面21が形成されると共に、座繰り面21の底面側開口縁より
も小径で且つ座繰り面21と同心の貫通穴22がセンサウエイト収容凹部12の内部空間
を外部空間に連通するように形成されている。そして、センサウエイト収容凹部12に形
成された貫通穴22の座繰り面側開口縁23が、センサウエイト11をセンサウエイト収
容凹部12の中央に保持するようになっている。また、このセンサウエイト収容凹部12
に形成された貫通穴22の座繰り面側開口縁23は、センサウエイト11に作用する慣性
力が所定以上になるまで、センサウエイト11をセンサウエイト収容凹部12の中央に保
持するセンサウエイト11の安息位置となっている。したがって、センサウエイト11は
、車両の平常時に、センサウエイト収容凹部12の中央(安息位置)から離れることがな
く、センサウエイト収容凹部12内を移動することがない(図3(a)参照)。
ホルダ10の上面24からZ軸(底面20に直交する方向)に沿って延びる円筒状の側壁
面25と、この側壁面25の下端から底面20と平行に径方向内方(センサウエイト収容
凹部12の内方)へ向かって延びる弾性変形片形成面50と、この弾性変形片形成面50
の径方向内方端50aから斜め下方へ滑らかに延びる略テーパ形状のコーナー面26と、
このコーナー面26の下端に接続される底面20と、この底面20に形成された略円錐台
形状の凹面である座繰り面21と、座繰り面21の中央に位置する貫通穴22と、によっ
て形作られている。
イト収容凹部12の中央に保持されたセンサウエイト11との間に等間隔の隙間が生じる
ように形成されている(図5(a),図9(a)参照)。
心の円形状になっている。そして、弾性変形片形成面50の径方向内方端50aに沿った
部分には、短冊状の弾性変形片51が等間隔で複数形成されている。
らセンサホルダ10の上面24と同じ高さ位置までZ軸方向に沿って起立するように延び
ており、側壁面25との間に隙間52が生じるように形成されている(図5参照)。この
弾性変形片51は、図5(a)に示すように、側壁面25から径方向内方へ離れて位置し
、且つ、隣り合う他の弾性変形片51と離れて位置するように、側壁面25の周方向に沿
って等間隔で複数形成されている。そして、この弾性変形片51は、センサホルダ10の
射出成形時にセンサホルダ10の一部として一体に形成される。
動するセンサウエイト11に弾性的に接触し、その先端51a側が側壁面25に当接する
まで、弾性変形片形成面50上の基端51bを固定端として片持ち梁状に撓み変形(弾性
変形)できるようになっている(図9,図10参照)。その結果、弾性変形片51は、セ
ンサウエイト収容凹部12内を移動するセンサウエイト11の運動エネルギーを弾性変形
することにより吸収し、センサウエイト11が側壁面25に衝突する(正確には、センサ
ウエイト11が弾性変形片51を介して側壁面25に衝突する)際の衝撃を吸収すること
により、センサウエイト11と側壁面25の衝突音を低減することができる(図9、図1
0参照)。
面になっている(図3(a),図6(a),図6(b)参照)。
かって突出するように形成されており、センサレバー7の支持軸15,16を揺動可能に
収容する軸穴27,28が形成されている(図7参照)。この一対の支持脚部17,18
は、センサレバー7の支持軸15,16を軸穴27,28に嵌合する際に、互いに離間す
る方向へ撓み変形できるようになっており、センサレバー7の支持軸15,16を軸穴2
7,28に嵌合した後、元の姿勢に弾性復元するようになっている(図7参照)。その結
果、センサレバー7の支持軸15,16は、一対の支持脚部17,18の軸穴27,28
から抜け出すことなく、一対の支持脚部17,18の軸穴27,28に揺動可能に支持さ
れる。なお、一対の支持脚部17,18は、一方の支持脚部18が他方の支持脚部17よ
りもZ軸方向の長さが長く且つ撓み変形し易く形成されている。また、一方の支持脚部1
8は、その上端側で且つ他方の支持脚部17に対向する側が傾斜面30になっており、セ
ンサレバー7の支持軸16が傾斜面30に沿って移動させられるだけで(他方の支持脚部
17との間に押し込まれるだけで)、容易に撓み変形させられ、センサレバー7の支持軸
15,16と軸穴27,28の係合が容易になるように工夫されている。また、一方の支
持脚部18の軸穴28と他方の支持脚部17の軸穴27は、その大きさ(穴径)がセンサ
レバー7の支持軸16,15の太さ(軸径)に応じて異なるように形成されており、セン
サレバー7がセンサホルダ10に正しい姿勢で組み付けられるように工夫されている。
れている。この位置決め突起33,34は、ケース3のセンサ収容室4に形成されたガイ
ドレールとしての位置決め凹部35,36に係合されるようになっている(図1参照)。
そして、ビークルセンサ1は、センサホルダ10の位置決め突起33,34がセンサ収容
室4の位置決め凹部35,36に係合された状態でセンサ収容室4内に装着されると、歯
車5に対して位置決めされた状態でセンサ収容室4内に保持されることになる(図1参照
)。
まで最大限回動しても、センサウエイト11がセンサレバー7との隙間から抜け出すこと
がないように、センサウエイト収容凹部12の深さが決定されている(図6参照)。
センサレバー7は、図7乃至図8に示すように、その一端側の両側面13,14に、セ
ンサホルダ10の支持脚部17,18の軸穴27,28に揺動可能に嵌合される支持軸1
5,16がそれぞれ形成されている(図2、図4参照)。また、センサレバー7の他端側
には、センサホルダ10内に収容されたセンサウエイト11に乗せられるセンサウエイト
押さえ38が形成されている。このセンサウエイト押さえ38の下面側には、略円錐台形
状のセンサウエイト収容面(凹面)40が形成されており、このセンサウエイト収容面4
0がセンサウエイト11の表面に接触するようになっている(図3、図6参照)。また、
センサレバー7は、その他端側の上面に爪8が突出形成されており、その爪8の先端側が
鋭角に形成され、爪8の先端側を歯車5の歯6,6の間に食い込ませることができるよう
になっている(図1参照)。このセンサレバー7の爪8は、センサウエイト押さえ38と
支持軸15,16とを接続するアーム部41の幅寸法よりも小さい幅寸法となるように、
舌片状に形成されている(特に、図7(a)〜(c)参照)。
れるように回動させられると、センサホルダ10の上面24に当接し、その回動を阻止す
る回動ストッパ37が突出形成されている。この回動ストッパ37は、センサウエイト1
1がセンサホルダ10の上面24とセンサレバー7との隙間から抜け出るのを防止する(
図6参照)。
図1に示すように、合成樹脂で形成されたケース3のセンサ収容室4の上部は、合成樹
脂製のレバーストッパ42が一体に形成されている。そして、レバーストッパ42の先端
とセンサ収容室4の上部開口縁43との間には、センサ収容室4内に装着したビークルセ
ンサ1のセンサレバー7の爪8が歯車5の歯6,6の間に食い込む位置まで突出すること
を可能にする窓44が形成されている。レバーストッパ42は、センサホルダ10のセン
サウエイト収容凹部12内を移動したセンサウエイト11によって持ち上げられたセンサ
レバー7の爪8に当接し、センサレバー7の回動を阻止して、歯車5の歯6,6の間への
爪8の食い込みを規制するようになっている。
図3(a)及び図9(a)に示すように、ビークルセンサ1は、車両の平常時(停止時
や急激な速度変化がない走行時)に、センサウエイト11がセンサホルダ10内の安息位
置(センサウエイト保持穴として機能する貫通穴22であって、特に、貫通穴22の座繰
り面側開口縁23)に保持され、作動することがない。
車両の衝突等によって車両走行速度が急激に変化し、センサウエイト11に作用する加速
度が所定値以上になると、センサウエイト11が慣性によってセンサホルダ10のセンサ
ウエイト収容凹部12内の安息位置23から移動し、センサウエイト11がセンサレバー
7を押し上げながら(回動させながら)センサウエイト収容凹部12の側壁面25に向け
て移動する。センサウエイト11が側壁面25に近づくと、弾性変形片50がセンサウエ
イト11に弾性的に接触する。そして、センサウエイト11は、弾性変形片50を撓み変
形させながら側壁面25に衝突するまで移動する。この際、センサウエイト11の運動エ
ネルギーが弾性変形片50の撓み変形(弾性変形)によって吸収され、センサウエイト1
1と側壁面25との衝突時における衝撃が緩和される。その結果、センサウエイト11と
センサホルダ10の側壁面25との衝突音が小さく抑えられ、ビークルセンサ1の作動音
が低減する。
によって持ち上げられたセンサレバー7の爪8がウェビング巻き取りドラムに取り付けた
歯車5の歯6,6の間に食い込み、歯車のウェビング引き出し方向への回転がセンサレバ
ー7によって阻止される。その結果、ビークルセンサ1は、歯車5のウェビング引き出し
方向への回動を確実に阻止することができ、ウェビング巻き取りドラムのロック機構(ウ
ェビングのロック機構)を始動させることが可能になる。
ーストッパ42がセンサレバー7に当接し、センサレバー7の撓み変形がケース3のレバ
ーストッパ42によって抑えられる。
おいて、センサウエイト11に慣性力が作用しなくなると、センサレバー7は、図外のば
ねによってウェビング巻き戻し方向に回動付勢される歯車5で押圧されて揺動角度を減じ
る方向へ回動すると共に、自重によって揺動角度を減じる方向へ回動する。その結果、セ
ンサウエイト11は、センサレバー7に押されてセンサホルダ10内の安息位置23に戻
される(図3(a)及び図9(a)参照)。
本実施形態に係るシートベルトリトラクタ用ビークルセンサ1によれば、センサホルダ
10のセンサウエイト収容凹部12に一体に形成した弾性変形片51がセンサウエイト1
1と側壁面25との衝突時の衝撃を吸収できるようになっているため、センサウエイト1
1を衝撃吸収用のエラストマーで被覆する場合と比較し、ビークルセンサ1の生産効率を
高めることができ、ビークルセンサ1及びビークルセンサ1を使用するシートベルトリト
ラクタの価格の高騰を招くことなく、ビークルセンサ1の作動時の騒音を低減することが
できる。
図11は、センサホルダ10の変形例1を示すものである。この図11に示す本変形例
1に係るセンサホルダ10において、図5に示した前記実施形態に係るセンサホルダ10
に対応する部分には同一符号を付し、前記実施形態に係るセンサホルダ10と重複する説
明を省略する。なお、図11(a)がセンサホルダ10の平面図であり、図11(b)が
図11(a)のA4−A4線に沿って切断して示すセンサホルダ10の断面図であり、図
11(c)が図11(a)のセンサホルダ10をA5−A5線に沿って切断して示す断面
図であり、図11(d)が図11(a)のセンサホルダ10をA6−A6線に沿って切断
して示す断面図である。
部12内の側壁面25に沿った位置に、側壁面25と同心円状に溝53が掘り込まれるよ
うに形成されている。溝53は、側壁面25に隣り合うように同心円状に位置する第1溝
部54と、この第1溝部54の径方向内方側に隣り合って同心円状に位置する第2溝部5
5とで構成されており、第1溝部54の底56が第2溝部55の底57よりも浅く形成さ
れている。そして、第2溝部55の底57には、短冊状の弾性変形片51が起立するよう
に一体に形成されている。また、第1溝部54は、弾性変形片51の側面と側壁面25と
の間に位置している。
面25との間の隙間52分)だけ片持ち梁状に撓み変形できるようになっている。この弾
性変形片51は、側壁面25から離れて位置しており、センサウエイト収容凹部12内を
移動するセンサウエイト11によって撓み変形させられ、先端51a側がセンサウエイト
11で側壁面25に押し付けられるまでセンサウエイト11の運動エネルギーを吸収し、
センサウエイト11が側壁面25に衝突(正確には、センサウエイト11が弾性変形片5
1を介して側壁面25に衝突)する際の衝撃を吸収して、センサウエイト11と側壁面2
5の衝突音を低減することができる(図9,図10参照)。
1溝部54及び第2溝部55の溝深さの分だけ、基端51b1,51b2と先端51aと
の間の寸法が長くなっており、前記実施形態の弾性変形片51よりも柔軟に撓み変形する
。ここで、第1溝部54の溝深さ及び第2溝部55の溝深さは、前記実施形態における弾
性変形片形成面50に対応する仮想平面58からの溝深さである。
のビークルセンサ1と同様の効果を得ることができる。
図12は、センサホルダ10の変形例2を示すものである。この図12に示す本変形例
2に係るセンサホルダ10において、図5に示す前記実施形態に係るセンサホルダ10に
対応する部分には同一符号を付し、前記実施形態に係るセンサホルダ10と重複する説明
を省略する。なお、図12(a)がセンサホルダ10の平面図であり、図12(b)が図
12(a)のA7−A7線に沿って切断して示すセンサホルダ10の断面図であり、図1
2(c)が図12(a)のセンサホルダ10をA8−A8線に沿って切断して示す断面図
であり、図12(d)が図12(a)のセンサホルダ10をA9−A9線に沿って切断し
て示す断面図である。
25の径方向内方側で且つ側壁面25に沿った位置に側壁面25と同心円状に形成されて
いる。この溝形成面60は、図5に示した前記実施形態における弾性変形片形成面50よ
りも下方に位置するように形成された面であり、側壁面25に直交するように形成された
平面である。そして、この溝形成面60には、平面視した形状が略矩形形状の溝61が側
壁面25に沿って等間隔で掘り込むように複数形成されている。
溝部62の径方向内方側に隣り合って同心円状に位置する第2溝部63とで構成されてお
り、第1溝部62の底64が第2溝部63の底65よりも浅く形成されている。そして、
第2溝部63の底65には、短冊状の弾性変形片51が起立するように一体に形成されて
いる。また、第1溝部62は、弾性変形片51の側面と側壁面25との間に位置している
。
底65に位置する基端51b2を除き、溝61の側壁から離れており、その先端51a側
が第1溝部62の溝幅分(弾性変形片51と側壁面25との間の隙間52分)だけ片持ち
梁状に撓み変形できるようになっている。この弾性変形片51は、側壁面25から離れて
位置しており、センサウエイト収容凹部12内を移動するセンサウエイト11によって撓
み変形させられ、先端51a側がセンサウエイト11で側壁面25に押し付けられるまで
センサウエイト11の運動エネルギーを吸収し、センサウエイト11が側壁面25に衝突
(正確には、センサウエイト11が弾性変形片51を介して側壁面25に衝突)する際の
衝撃を吸収して、センサウエイト11と側壁面25の衝突音を低減することができる(図
9,図10参照)。
1溝部62及び第2溝部63の溝深さの分だけ、基端51b1,51b2と先端51aと
の間の寸法が長くなっており、前記実施形態の弾性変形片51よりも柔軟に撓み変形する
。ここで、第1溝部62の溝深さ及び第2溝部63の溝深さは、前記実施形態における弾
性変形片形成面50に対応する仮想平面58からの溝深さである。
形態のビークルセンサ1と同様の効果を得ることができる。
図13(a)は、センサホルダ10の変形例3を示す図であり、センサホルダ10の溝
66の一部を拡大して示す平面図である。
を第2溝部55の溝深さと同一にしたものである。このように構成された本変形例に係る
センサホルダ10の弾性変形片51によれば、変形例1に係るセンサホルダ10の弾性変
形片51と同様の効果を得ることができる。
図13(b)は、センサホルダ10の変形例4を示す図であり、センサホルダ10の溝
67を拡大して示す平面図である。
を第2溝部63の溝深さと同一にしたものである。このように構成された本変形例に係る
センサホルダ10の弾性変形片51によれば、変形例2に係るセンサホルダ10の弾性変
形片51と同様の効果を得ることができる。
図14(a)は、センサホルダ10の変形例5を示す図であり、センサホルダ10の溝
53,61の一部を拡大して示す断面図である。
,図12(c)参照)、溝53,61の第1溝部54,62の溝深さ(底56,64の位
置)を溝53,61の第2溝部55,63の溝深さ(底57,65の位置)よりも浅くし
、センサホルダ10の射出成形時にヒケを発生させて、弾性変形片51を側壁面25側に
倒すように形成したものであり、弾性変形片51の先端側が基端側よりも側壁面25に近
づくにように倒れている。
1がセンサウエイト11の運動エネルギーを吸収できる限り、変形例1及び2に係るセン
サホルダ10を使用したビークルセンサ1と同様の効果を得ることができる(図1参照)
。
図14(b)は、センサホルダ10の変形例6を示す図であり、変形例5に係るセンサ
ホルダ10の変形例を示す図である。
56,64の位置)を溝53,61の第2溝部55,63の溝深さ(底57,65の位置
)よりも深くし、センサホルダ10の射出成形時にヒケを発生させて、弾性変形片51を
側壁面25から離れる方向へ倒れるように形成したものであり、弾性変形片51の先端側
が基端側よりも側壁面25から離れるように形成されている。
1がセンサウエイト11の運動エネルギーを吸収できる限り、前記実施形態に係るセンサ
ホルダ10を使用したビークルセンサ1と同様の効果を得ることができる(図1参照)。
……センサホルダ、11……センサウエイト、12……センサウエイト収容凹部、23…
…座繰り面側開口縁(安息位置)、25……側壁面、51……弾性変形片、51b1,5
1b2……基端
Claims (4)
- 合成樹脂製センサホルダのセンサウエイト収容凹部内に収容した球形の金属製センサウエイトが、慣性によって前記センサウエイト収容凹部内の安息位置から前記センサウエイト収容凹部の側壁面に衝突する位置まで移動できるようになっており、
前記センサホルダに回動可能に支持されて前記センサウエイトに乗せられたセンサレバーが、前記センサウエイト収容凹部内を移動する前記センサウエイトによって回動させられると、
前記センサレバーの爪が、ウェビング巻き取りドラムに取り付けた歯車の歯の間に食い込んで前記歯車のウェビング引き出し方向への回転を阻止するようになっている、
シートベルトリトラクタ用ビークルセンサであって、
前記センサウエイト収容凹部の前記側壁面は、前記センサウエイト収容凹部内の前記安息位置に収容された前記センサウエイトと同心円状に位置するように形成され、
前記センサホルダの前記センサウエイト収容凹部内には、前記側壁面との間に隙間が生じるように前記側壁面よりも径方向内方に離れて位置し且つ前記センサウエイト収容凹部内を移動する前記センサウエイトによって撓み変形させられる片持ち梁状の弾性変形片が、前記側壁面の周方向に沿って複数起立するように一体に形成され、
前記弾性変形片は、前記センサウエイトによって撓み変形させられて前記側壁面に押し付けられるまでの間に、前記センサウエイトが前記側壁面に衝突する際の衝撃を弾性変形することで吸収するようになっている、
ことを特徴とするシートベルトリトラクタ用ビークルセンサ。 - 前記弾性変形片の基端は、前記センサウエイト収容凹部に掘り込んだ溝の底に位置するように形成され、
前記弾性変形片の側面は、前記溝の側壁から離れて位置するように形成された、
ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルトリトラクタ用ビークルセンサ。 - 前記溝は、前記弾性変形片と前記側壁面との間に位置する部分の底がその他の部分の底よりも浅くなっている、
ことを特徴とする請求項2に記載のシートベルトリトラクタ用ビークルセンサ。 - 前記溝は、前記弾性変形片と前記側壁面との間に位置する部分の底がその他の部分の底よりも深くなっている、
ことを特徴とする請求項2に記載のシートベルトリトラクタ用ビークルセンサ。
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