JP5757653B2 - シートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造 - Google Patents
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Description
サの取付部構造に関するものである。
速度変化をビークルセンサで検知すると、ウェビング(ベルト)の引き出しを停止(ロッ
ク)するようになっている(特許文献1参照)。
クタ用ビークルセンサ)100を示すものである。
度変化がない走行時)に、センサウエイト(金属製の球状質量体)101がセンサホルダ
102内の安息位置(センサウエイト保持穴)103に保持され、作動することがない。
速度が急激に変化し、センサウエイト101に作用する加速度が所定値以上になると、セ
ンサウエイト101が慣性によってセンサホルダ102内の安息位置103から抜け出て
センサホルダ102内を移動し、センサウエイト101がセンサレバー104を押し上げ
て(回動させて)、センサレバー104の先端に形成した爪105をウェビング巻き取り
ドラムに取り付けた歯車106の歯107,107の間に食い込ませる。この際(ビーク
ルセンサの作動時)、ビークルセンサ100のセンサレバー104は、ウェビングが引き
出し方向へ引っ張られ、ウェビング巻き取りドラムに取り付けた歯車106によってさら
に回動させられると、ビークルセンサ100が取り付けられたシートベルトリトラクタの
ケース108のレバーストッパ110に押し当てられ、センサレバー104の変形がレバ
ーストッパ110によって阻止される。その結果、ビークルセンサ100は、ウェビング
の引き出し方向への歯車106の回転をロックすることができ、ウェビング巻き取りドラ
ムのロック(ウェビングのロック)を始動できる。
合に、センサレバー104がセンサウエイト101によって持ち上げられると、センサレ
バー104の先端部がレバーストッパ110に衝突することによって回動規制されるよう
になっている。
パ110の衝突音がシートベルト装着者に感知されやすくなってきたため、センサレバー
104とレバーストッパ110の衝突音に起因する車室内騒音の低減が課題となっている
。
04の表面をエラストマーで被覆し、センサレバー104とレバーストッパ110との衝
突時の衝撃をエラストマーで緩和し、ビークルセンサ100の作動時の騒音を低減するこ
とが考えられる。
サレバーの回動中心から離れており、センサレバー104の先端がレバーストッパ110
に衝突する速度が大きく、センサレバー104とレバーストッパ110の衝突音を十分に
低減することができなかった。
ーの回動規制をすることができようにし、ビークルセンサの作動時の車室内騒音を十分に
低減することを目的とする。
によって前記センサホルダ10内を移動すると、前記センサホルダ10に回動可能に支持
された合成樹脂製のセンサレバー7が前記センサウエイト11によって持ち上げられる方
向に回動させられて、前記センサレバー7の爪8がウェビング巻き取りドラムに取り付け
た歯車5の歯6,6の間に食い込み、前記歯車5のウェビング引き出し方向への回転を規
制するようになっているシートベルトリトラクタ用ビークルセンサ1と、前記ウェビング
巻き取りドラムが回動可能に支持されると共に、前記シートベルトリトラクタ用ビークル
センサ1が取り付けられた合成樹脂製のケース3と、を備えたシートベルトリトラクタ用
ビークルセンサ1の取付部構造に関するものである。
ンサホルダに衝突させ、その回動ストッパとセンサホルダの当接部分の少なくとも一方に
弾性変形部を設け、センサレバーのうちの回転軸心から遠い部分をレバーストッパに衝突
させないようにしてあるため、ビークルセンサ1の作動時における車室内騒音を抑えるこ
とができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るシートベルトリトラクタ用ビークルセンサ1(以
下、ビークルセンサと略称する)の取付部構造を説明するための図である。
回動可能に支持するケース3のセンサ収容室4内に取り付けられている。そして、ビーク
ルセンサ1は、車両衝突時等の車両の急激な速度変動を検知すると、ウェビング巻き取り
ドラムの回転軸2と同軸上に取り付けられた歯車5の歯6,6の間にセンサレバー7の爪
8を食い込ませて、歯車5がウェビング引き出し方向に回転するのを阻止し、ウェビング
巻き取りドラムの図示しないロック機構(ウェビングのロック機構)の始動を可能にする
。なお、センサレバー7の爪8と歯車5は、ラチェット機構を構成する。
図2乃至図3は、ビークルセンサ1を示す図である。このうち、図2は、車両の平常時
(停止時や急激な速度変化がない走行時)におけるビークルセンサ1の正面図であって、
図2(a)がビークルセンサ1の組立状態図であり、図2(b)がビークルセンサ1の分
解図である。また、図3は、図2に示したビークルセンサ1の縦断面図であって、図3(
a)がビークルセンサ1の組立状態における縦断面図であり、図3(b)がビークルセン
サ1の分解時における縦断面図である。
のセンサホルダ10内に収容される金属で球形状に形成されたセンサウエイト11と、セ
ンサホルダ10に一端が揺動可能に取り付けられてセンサウエイト11上に乗せられる合
成樹脂製のセンサレバー7と、で構成されている。
センサホルダ10は、図2乃至図6に示すように、上方(Z軸に沿った方向)に向けて
開口する有底のセンサウエイト収容凹部12と、センサレバー7の一端側の両側面13,
14から突出する支持軸15,16を回動可能に支持する一対の支持脚部17,18と、
を有している(図8乃至図9参照)。
状が円形である底面20が形成され、この底面20の中央にセンサウエイト11を着座さ
せるためのテーパ状の座繰り面21が形成されると共に、座繰り面21の底面側開口縁よ
りも小径で且つ座繰り面21と同心の貫通穴22がセンサウエイト収容凹部12の内部空
間を外部空間に連通するように形成されている。そして、センサウエイト収容凹部12に
形成された貫通穴22の座繰り面側開口縁23が、センサウエイト11をセンサウエイト
収容凹部12の中央に保持するようになっている。また、このセンサウエイト収容凹部1
2に形成された貫通穴22の座繰り面側開口縁23は、センサウエイト11に作用する慣
性力が所定以上になるまで、センサウエイト11をセンサウエイト収容凹部12の中央に
保持するセンサウエイト11の安息位置となっている。したがって、センサウエイト11
は、車両の平常時に、センサウエイト収容凹部12の中央(安息位置)から離れることが
なく、センサウエイト収容凹部12内を移動することがない(図3(a)参照)。
ホルダ10の上面24からZ軸(底面20に直交する方向)に沿って延びる円筒状の側壁
面25が略テーパ形状のコーナー面26を介して底面20に接続されている。そして、セ
ンサウエイト収容凹部12の内部空間は、底面20,座繰り面21,コーナー面26及び
側壁面25によって形作られている。ここで、側壁面25は、平面視した形状が底面20
と同心円となるように形成され、センサウエイト収容凹部12の中央に保持されたセンサ
ウエイト11との間に等間隔の隙間が生じるように形成されており、センサウエイト収容
凹部12の中央に保持されたセンサウエイト11がその隙間分だけセンサウエイト収容凹
部12内を移動することができるようになっている。また、コーナー面26は、センサウ
エイト11に接触することがないように形成されている。
かって突出するように形成されており、センサレバー7の支持軸15,16を揺動可能に
収容する軸穴27,28が形成されている(図8参照)。この一対の支持脚部17,18
は、センサレバー7の支持軸15,16を軸穴27,28に嵌合する際に、互いに離間す
る方向へ撓み変形できるようになっており、センサレバー7の支持軸15,16を軸穴2
7,28に嵌合した後、元の姿勢に弾性復元するようになっている(図8参照)。その結
果、センサレバー7の支持軸15,16は、一対の支持脚部17,18の軸穴27,28
から抜け出すことなく、一対の支持脚部17,18の軸穴27,28に揺動可能に支持さ
れる。なお、一対の支持脚部17,18は、一方の支持脚部18が他方の支持脚部17よ
りもZ軸方向の長さが長く且つ撓み変形し易く形成されている。また、一方の支持脚部1
8は、その上端側で且つ他方の支持脚部17に対向する側が傾斜面30になっており、セ
ンサレバー7の支持軸16が傾斜面30に沿って移動させられるだけで(他方の支持脚部
17との間に押し込まれるだけで)、容易に撓み変形させられ、センサレバー7の支持軸
15,16と軸穴27,28の係合が容易になるように工夫されている。また、一方の支
持脚部18の軸穴28と他方の支持脚部17の軸穴27は、その大きさ(穴径)がセンサ
レバー7の支持軸16,15の太さ(軸径)に応じて異なるように形成されており、セン
サレバー7がセンサホルダ10に正しい姿勢で組み付けられるように工夫されている。
れている。この位置決め突起33,34は、ケース3のセンサ収容室4に形成されたガイ
ドレールとしての位置決め凹部35,36に係合されるようになっている(図1参照)。
そして、ビークルセンサ1は、センサホルダ10の位置決め突起33,34がセンサ収容
室4の位置決め凹部35,36に係合された状態でセンサ収容室4内に装着されると、歯
車5に対して位置決めされた状態でセンサ収容室4内に保持されることになる(図1参照
)。
壁50の一部分)が弾性変形部51になっている。このセンサホルダ10の弾性変形部5
1は、センサウエイト収容凹部12と側面31との間で且つ一対の支持脚部17,18間
に位置する天井壁50に形成された片持ち梁状の弾性片52である。この弾性片52は、
図4(d)に示すように、平面視した形状が矩形形状であり、天井壁50から切り起こす
ように形成され、先端が天井壁50の上面24よりも上方(図5、図6のZ軸方向)に所
定寸法h1だけ突出するようになっている。そして、この弾性片52は、基端部を除く部
分がスリット53によって天井壁50から切り離れており、基端部を支点として撓み変形
(弾性変形)できるようになっている。
形させて上面24に当接するまで最大限回動しても、センサウエイト11がセンサレバー
7との隙間から抜け出すことがないように、センサウエイト収容凹部12の深さが決定さ
れている(図7参照)。
センサレバー7は、図8乃至図9に示すように、その一端側の両側面13,14に、セ
ンサホルダ10の支持脚部17,18の軸穴27,28に揺動可能に嵌合される支持軸1
5,16がそれぞれ形成されている(図2、図4参照)。また、センサレバー7の他端側
には、センサホルダ10内に収容されたセンサウエイト11に乗せられるセンサウエイト
押さえ38が形成されている。このセンサウエイト押さえ38の下面側には、略円錐台形
状のセンサウエイト収容面(凹面)40が形成されており、このセンサウエイト収容面4
0がセンサウエイト11の表面に接触するようになっている(図3、図7参照)。また、
センサレバー7は、その他端側の上面に爪8が突出形成されており、その爪8の先端側が
鋭角に形成され、爪8の先端側を歯車5の歯6,6の間に食い込ませることができるよう
になっている(図1参照)。このセンサレバー7の爪8は、センサウエイト押さえ38と
支持軸15,16とを接続するアーム部41の幅寸法よりも小さい幅寸法となるように、
舌片状に形成されている(特に、図8(a)〜(c)参照)。
このセンサレバー7の回動ストッパ37は、センサレバー7がセンサウエイト11によっ
て自重に反して持ち上げられるように回動させられると、センサホルダ10の弾性片52
に当接し、センサレバー7の回動を阻止するようになっている(図10(a)参照)。
歯車5から作用すると、回動ストッパ37が弾性片52を撓み変形させ、爪8がレバース
トッパ42に当接する位置まで回動する(図10(b)参照)。
37と弾性片52の当接位置P1までの距離をL1とし、回動軸心47から爪8とレバー
ストッパ42の当接位置P2までの距離をL2とすると、L1<L2となるように形成さ
れている。
図1に示すように、合成樹脂で形成されたケース3のセンサ収容室4の上部は、合成樹
脂製のレバーストッパ42が一体に形成されている。そして、レバーストッパ42の先端
とセンサ収容室4の上部開口縁43との間には、センサ収容室4内に装着したビークルセ
ンサ1のセンサレバー7の爪8が歯車5の歯6,6の間に食い込む位置まで突出すること
を可能にする窓44が形成されている。
するセンサウエイト11によってセンサレバー7が持ち上げられ、センサレバー7の回動
ストッパ37が弾性片52に当接した際に、センサレバー7の爪8との間に隙間54が生
じており(図10(a)参照)、弾性片52が所定量撓み変形(弾性変形)した後にセン
サレバー7の爪8に当接し、センサレバー7の回動を阻止して、歯車5の歯6,6の間へ
の爪8の食い込みを規制すると共に、歯車5の歯6との間にセンサレバー7の爪8を挟持
(ロック)するようになっている(図10(b)参照)。
図3(a)に示すように、ビークルセンサ1は、車両の平常時(停止時や急激な速度変
化がない走行時)に、センサウエイト11がセンサホルダ10内の安息位置(センサウエ
イト保持穴として機能する貫通穴22であって、特に、貫通穴22の座繰り面側開口縁2
3)に保持され、作動することがない。
て車両走行速度が急激に変化し、センサウエイト11に作用する加速度が所定値以上にな
ると、センサウエイト11が慣性によってセンサホルダ10のセンサウエイト収容凹部1
2内の安息位置23から移動し、センサウエイト11がセンサレバー7を押し上げながら
(回動させながら)、センサウエイト収容凹部12内を移動する。
と、そのセンサレバー7の運動エネルギーを弾性片52が弾性変形して吸収することがで
き、センサレバー7の回動ストッパ37とセンサホルダ10との衝突音を抑えることがで
きる(図10(a)参照)。
すると、センサウエイト11によって持ち上げられたセンサレバー7の爪8がウェビング
巻き取りドラムに取り付けた歯車5の歯6,6の間に食い込む(図1及び図10(a)参
照)。そして、ビークルセンサ1は、ウェビング引き出し方向の力(センサレバー7の爪
8を持ち上げる方向の力)が歯車5を介してセンサレバー7に作用すると、センサレバー
7の回動ストッパ37が弾性片52を撓み変形(弾性変形)させて、センサレバー7がレ
バーストッパ42に当接するまで回動し、センサレバー7の爪8が歯車5の爪6とレバー
ストッパ42とによって挟持(ロック)され、歯車5のウェビング引き出し方向への回転
をセンサレバー7によって阻止することができる(図10(b)参照)。その結果、ビー
クルセンサ1は、ウェビング巻き取りドラムのロック機構(ウェビングのロック機構)を
始動させることが可能になる。
エイト11に慣性力が作用しなくなると、センサレバー7は、図外のばねによってウェビ
ング巻き戻し方向に回動付勢される歯車5で押圧されて揺動角度を減じる方向へ回動する
と共に、自重や弾性片52の弾性力によって揺動角度を減じる方向へ回動する。その結果
、センサウエイト11は、センサレバー7に押されてセンサホルダ10内の安息位置23
に戻される(図3(a)参照)。
本実施形態に係るシートベルトリトラクタ用ビークルセンサ1の取付部構造によれば、
センサレバー7の回動ストッパ37をセンサホルダ10の弾性変形部51としての弾性片
52に衝突させるようになっており、センサレバー7の回動軸心47から回動ストッパ3
7と弾性片52の当接位置P1までの距離L1がセンサレバー7の回動軸心47からセン
サレバー7の爪8とレバーストッパ42との当接位置P2までの距離L2よりも短いため
、センサレバー7の爪8をレバーストッパ42に当接させる場合に比較し、センサレバー
7が他部材(センサホルダ10)に衝突する際の速度を小さくすることができ、ビークル
センサ1の作動時における騒音を抑えることができる。
れば、センサレバー7の回動ストッパ37が弾性片52に衝突した後、弾性片52が弾性
変形することによりセンサレバー7の爪8がレバーストッパ42に当接するようになって
いるため、センサレバー7の回動支点としての支持軸15,16に過度な負荷が作用せず
、支持軸15,16の偏摩耗等に起因するビークルセンサ1の作動不良を生じることがな
い。
図11乃至図14は、前記第1実施形態に係るセンサホルダ10の変形例1を示すもの
である。これらの図に示す本変形例に係るセンサホルダ10において、図1乃至図10に
示した前記第1実施形態に係るセンサホルダ10に対応する部分には同一符号を付し、前
記第1実施形態に係るセンサホルダ10と重複する説明を省略する。なお、図11が図3
(a)に対応し、図12が図4に対応し、図13が図5に対応し、図14が図6に対応し
ている。
の支持脚部17,18の中間位置に弾性変形部55が形成されている。この弾性変形部5
5の中心位置は、センサウエイト収容凹部12の中心から延びる中心線56上に位置して
いる。そして、この弾性変形部55は、天井壁50の一部を他部よりも薄肉化してなる薄
肉部分57と、この薄肉部分57から上方(図13及び図14のZ軸方向)へ向けて湾曲
して突出するように形成された支持突起58とからなっている。薄肉部分57は、支持突
起58がセンサレバー7の回動ストッパ37で押圧されると、回動ストッパ37の動きに
応じて弾性変形し、回動ストッパ37の運動エネルギーを吸収して、回動ストッパ37と
の衝突時の衝突音を抑えることができる。なお、支持突起58は、センサウエイト収容凹
部12の中心から延びる中心線56上に頂部が位置し、センサレバー7の回動ストッパ3
7で押し下げられると、薄肉部分57の弾性力によってセンサレバー7の回動ストッパ3
7に押し付けられて弾性変形する。
に係るセンサホルダ10の弾性変形部51と同様に機能する。その結果、本変形例に係る
センサホルダ10を前記第1実施形態に係るセンサホルダ10に代えてビークルセンサ1
に使用しても、前記第1実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
図15乃至図18は、前記1実施形態に係るセンサホルダ10の変形例2を示すもので
ある。これらの図に示す本変形例に係るセンサホルダ10において、図1乃至図10に示
した前記第1実施形態に係るセンサホルダ10に対応する部分には同一符号を付し、前記
第1実施形態に係るセンサホルダ10と重複する説明を省略する。なお、図15が図3(
a)に対応し、図16が図4に対応し、図17が図5に対応し、図18が図6に対応して
いる。
の支持脚部17,18の中間位置に弾性変形部60が形成されている。この弾性変形部6
0は、センサウエイト収容凹部12の中心から延びる中心線56上に位置し且つ天井壁5
0を上下に貫通する貫通穴61の周縁に形成された円環状突起62である。この弾性変形
部60としての円環状突起62は、天井壁50の上面24から上方へ向けて突出するよう
に形成されており、天井壁50の肉厚よりも薄く形成されており、天井壁50よりも容易
に弾性変形できるように形成されている。そして、この円環状突起62は、センサレバー
7の回動ストッパ37で押圧されると、回動ストッパ37の動きに応じて弾性変形し、回
動ストッパ37の運動エネルギーを吸収して、回動ストッパ37との衝突時の衝突音を抑
えることができる。
に係るセンサホルダ10の弾性変形部51と同様に機能する。その結果、本変形例に係る
センサホルダ10を前記第1実施形態に係るセンサホルダ10に代えてビークルセンサ1
に使用しても、前記実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
変形し易くしてもよい。
図20は、前記第1実施形態に係るセンサホルダ10の変形例3を示すものであり、変
形例2に係るセンサホルダ10の変形例でもある。この図20に示す本変形例に係るセン
サホルダ10において、図18に示した変形例2に係るセンサホルダ10に対応する部分
には同一符号を付し、前記変形例2に係るセンサホルダ10と重複する説明を省略する。
ホルダ10の円環状突起62を複数のスリット63で弾性変形可能な複数の突起(弾性変
形体)64に分割したような構造になっており、これら複数の突起64で弾性変形部65
を構成している。この弾性変形部65は、センサレバー7の回動ストッパ37で押圧され
ると、回動ストッパ37の動きに応じて各突起64が弾性変形し、回動ストッパ37の運
動エネルギーを吸収して、回動ストッパ37との衝突時の衝突音を抑えることができる(
図15参照)。
に係るセンサホルダ10の弾性変形部51と同様に機能する。その結果、本変形例に係る
センサホルダ10を前記第1実施形態に係るセンサホルダ10に代えてビークルセンサ1
に使用しても、前記実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
形例2に係るセンサホルダ10の円環状突起62と同一の肉厚の場合、変形例2に係るセ
ンサホルダ10の円環状突起62よりも容易に弾性変形する。また、本変形例に係るセン
サホルダ10の弾性変形部65は、変形例2に係るセンサホルダ10の円環状突起62と
同様の変形し易さとする場合、各突起64の肉厚を変形例2に係るセンサホルダ10の円
環状突起62の肉厚よりも厚くすることができる。なお、図20に示すセンサホルダ10
は、変形例2に係るセンサホルダ10の円環状突起62を2分割する態様を例示したが、
これに限られず、変形例2に係るセンサホルダ10の円環状突起62を3分割以上に分割
して弾性変形部65とすることができる。
図21乃至図24は、センサホルダ10の変形例4を示すものである。これらの図に示
す本変形例に係るセンサホルダ10において、図1乃至図10に示した前記第1実施形態
に係るセンサホルダ10に対応する部分には同一符号を付し、前記第1実施形態に係るセ
ンサホルダ10と重複する説明を省略する。なお、図21が図3(a)に対応し、図22
が図4に対応し、図23が図5に対応し、図24が図6に対応している。
に係るセンサホルダ10の弾性変形部51と同様に機能する。その結果、本変形例に係る
センサホルダ10を前記第1実施形態に係るセンサホルダ10に代えてビークルセンサ1
に使用しても、前記実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
図25乃至図29は、本発明の第2実施形態に係るシートベルトリトラクタ用ビークル
センサ1(以下、ビークルセンサと略称する)の取付部構造を説明するための図である。
これらの図に示す本実施形態に係るビークルセンサ1の取付部構造において、第1実施形
態に係るビークルセンサ1の取付部構造に対応する部分には同一符号を付し、前記第1実
施形態に係るビークルセンサ1の取付部構造と重複する説明を省略する。なお、図25が
図3(a)に対応し、図26が図4に対応し、図27が図8に対応し、図28が図9に対
応し、図29が図10に対応している。
る第1実施形態に係るビークルセンサ1に対し、弾性変形部71がセンサレバー7に設け
られる点において相違する。
トッパ37の先端(下端)側に、長手方向(−X軸に沿った方向)に沿って片持ち梁状に
延出する弾性変形部71が設けられている。この弾性変形部71は、センサレバー7の下
面側から見た形状(裏面形状)が矩形形状で且つ撓み変形が可能な弾性片72と、この弾
性片72の下面側に突出形成された半球状の突起73とからなっている。
衝突等によって車両走行速度が急激に変化し、センサウエイト11に作用する加速度が所
定値以上になると、センサウエイト11が慣性によってセンサホルダ10のセンサウエイ
ト収容凹部12内の安息位置23から移動し、センサウエイト11がセンサレバー7を押
し上げながら(回動させながら)、センサウエイト収容凹部12内を移動する。
71の突起73がセンサホルダ10の天井壁50に衝突すると、そのセンサレバー7の運
動エネルギーを弾性変形部71の弾性片72が弾性変形して吸収することができ、センサ
レバー7の回動ストッパ37とセンサホルダ10との衝突音を抑えることができる(図2
9(a)参照)。
変形部71の突起73がセンサホルダ10の天井壁50に当接する位置まで回動すると、
センサウエイト11によって持ち上げられたセンサレバー7の爪8がウェビング巻き取り
ドラムに取り付けた歯車5の歯6,6の間に食い込む(図29(a)参照)。そして、ビ
ークルセンサ1は、ウェビング引き出し方向の力(センサレバー7の爪8を持ち上げる方
向の力)が歯車5を介してセンサレバー7に作用すると、センサレバー7の弾性片72が
センサホルダ10の天井壁50によって撓み変形(弾性変形)させられて、センサレバー
7がレバーストッパ42に当接する位置まで回動し、センサレバー7の爪8が歯車5の爪
6とレバーストッパ42とによって挟持(ロック)され、歯車5のウェビング引き出し方
向への回転をセンサレバー7によって阻止することができる(図29(b)参照)。その
結果、ビークルセンサ1は、ウェビング巻き取りドラムのロック機構(ウェビングのロッ
ク機構)を始動させることが可能になる。
本実施形態に係るシートベルトリトラクタ用ビークルセンサ1の取付部構造によれば、
センサレバー7の回動ストッパ37に設けられた弾性変形部71の突起73をセンサホル
ダ10の天井壁50に衝突させるようになっており、センサレバー7の回動軸心47から
回動ストッパ37に設けられた弾性変形部71の突起73とセンサホルダ10の天井壁5
0との当接位置P1までの距離L1がセンサレバー7の回動軸心47からセンサレバー7
の爪8とレバーストッパ42との当接位置P2までの距離L2よりも短いため、センサレ
バー7の爪8をレバーストッパ42に当接させる場合に比較し、センサレバー7が他部材
(センサホルダ10)に衝突する際の速度を小さくすることができ、ビークルセンサ1の
作動時における騒音を抑えることができる。
れば、センサレバー7の回動ストッパ37に設けられた弾性変形部71がセンサホルダ1
0の天井壁50に衝突した後、弾性変形部71の弾性片72が弾性変形することにより、
センサレバー7の爪8がレバーストッパ42に当接するようになっているため、センサレ
バー7の回動支点としての支持軸15,16に過度な負荷が作用せず、支持軸15,16
の偏摩耗等に起因するビークルセンサ1の作動不良を生じることがない。
造によれば、前記第1実施形態に係るシートベルトリトラクタ用ビークルセンサ1の取付
部構造と同様の作用・効果を得ることができる。
図30は、前記第2実施形態に係るセンサレバー7の変形例を示すものである。この図
30に示すセンサレバー7は、回動ストッパ37の先端(下端)に、回動ストッパ37の
幅方向の中央から幅方向(Y軸方向)の一端側に向かって片持ち梁状に延出し且つ斜め下
方へ向かって片持ち梁状に延出する弾性変形部74としての弾性片75が回動ストッパ3
7から切り起こすように設けられている。そして、この弾性変形部74としての弾性片7
5は、先端からセンサホルダ10の天井壁50に当接するようになっている。
に代えてビークルセンサ1に使用してもよい。そして、本変形例に係るセンサレバー7を
使用したビークルセンサ1は、前記第2実施形態に係るセンサレバー7を使用したビーク
ルセンサ1と同様の機能を発揮する。
前記第1実施形態に係るビークルセンサ1は、センサホルダ10に弾性変形部51が形
成され、前記第2実施形態に係るビークルセンサ1は、センサレバー7に弾性変形部71
が形成されている。しかしながら、本発明に係るビークルセンサ1は、これに限られるも
のではなく、例えばセンサホルダ10に弾性変形部51を形成し、且つ、センサレバー7
に弾性変形部71を形成してもよい。
らかい材料(例えば、柔軟グレードのポリアセタール、ポリエステルエラストマー)で形
成することが好ましい。
8……爪、10……センサホルダ、11……センサウエイト、37……回動ストッパ、4
2……レバーストッパ、47……回動軸心、51,55,60,65,66,71,74
……弾性変形部、52,72,73……弾性片、54……隙間、57……薄肉部分、58
……支持突起、61……貫通穴(穴)、62……円環状突起、64……突起、67……有
底穴、68……弾性変形体
Claims (6)
- 合成樹脂製のセンサホルダ内に収容したセンサウエイトが慣性によって前記センサホルダ内を移動すると、前記センサホルダに回動可能に支持された合成樹脂製のセンサレバーが前記センサウエイトによって持ち上げられる方向に回動させられて、前記センサレバーの爪がウェビング巻き取りドラムに取り付けた歯車の歯の間に食い込み、前記歯車のウェビング引き出し方向への回転を規制するようになっているシートベルトリトラクタ用ビークルセンサと、
前記ウェビング巻き取りドラムが回動可能に支持されると共に、前記シートベルトリトラクタ用ビークルセンサが取り付けられた合成樹脂製のケースと、
を備えたシートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造であって、
前記センサレバーには、前記爪が前記歯車の歯の間に食い込む位置まで前記センサウエイトによって回動させられると、前記センサホルダに当接して前記センサレバーの回動を規制する回動ストッパが形成されており、
前記ケースには、前記回動ストッパによって回動規制された前記センサレバーとの間に隙間が生じるように位置するレバーストッパが形成されており、
前記センサホルダは、前記回動ストッパに当接する部分に弾性変形部が設けられ、
前記弾性変形部は、前記センサホルダから切り起こすように形成された片持ち梁状の弾性片であり、
前記弾性片は、前記回動ストッパが当接した後、更に前記センサレバーを回動させる方向の力が前記歯車を介して作用すると弾性変形し、前記センサレバーが前記隙間の分だけ回動して前記レバーストッパに当接するのを可能にし、
前記センサレバーの回動中心から前記回動ストッパと前記センサホルダの当接位置までの距離をL1とし、前記センサレバーの回動中心から前記センサレバーと前記レバーストッパの当接位置までの距離をL2とすると、L1<L2となるように、前記回動ストッパが前記センサレバーに形成された、
ことを特徴とするシートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造。 - 合成樹脂製のセンサホルダ内に収容したセンサウエイトが慣性によって前記センサホルダ内を移動すると、前記センサホルダに回動可能に支持された合成樹脂製のセンサレバーが前記センサウエイトによって持ち上げられる方向に回動させられて、前記センサレバーの爪がウェビング巻き取りドラムに取り付けた歯車の歯の間に食い込み、前記歯車のウェビング引き出し方向への回転を規制するようになっているシートベルトリトラクタ用ビークルセンサと、
前記ウェビング巻き取りドラムが回動可能に支持されると共に、前記シートベルトリトラクタ用ビークルセンサが取り付けられた合成樹脂製のケースと、
を備えたシートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造であって、
前記センサレバーには、前記爪が前記歯車の歯の間に食い込む位置まで前記センサウエイトによって回動させられると、前記センサホルダに当接して前記センサレバーの回動を規制する回動ストッパが形成されており、
前記ケースには、前記回動ストッパによって回動規制された前記センサレバーとの間に隙間が生じるように位置するレバーストッパが形成されており、
前記センサホルダは、前記回動ストッパに当接する部分に弾性変形部が設けられ、
前記弾性変形部は、前記センサホルダに形成された弾性変形が可能な薄肉部分と、この薄肉部分に形成されて前記回動ストッパに当接する支持突起と、を有し、
前記薄肉部分は、前記回動ストッパが前記支持突起に当接した後、更に前記センサレバーを回動させる方向の力が前記歯車を介して作用すると弾性変形し、前記センサレバーが前記隙間の分だけ回動して前記レバーストッパに当接するのを可能にし、
前記センサレバーの回動中心から前記回動ストッパと前記センサホルダの当接位置までの距離をL1とし、前記センサレバーの回動中心から前記センサレバーと前記レバーストッパの当接位置までの距離をL2とすると、L1<L2となるように、前記回動ストッパが前記センサレバーに形成された、
ことを特徴とするシートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造。 - 合成樹脂製のセンサホルダ内に収容したセンサウエイトが慣性によって前記センサホルダ内を移動すると、前記センサホルダに回動可能に支持された合成樹脂製のセンサレバーが前記センサウエイトによって持ち上げられる方向に回動させられて、前記センサレバーの爪がウェビング巻き取りドラムに取り付けた歯車の歯の間に食い込み、前記歯車のウェビング引き出し方向への回転を規制するようになっているシートベルトリトラクタ用ビークルセンサと、
前記ウェビング巻き取りドラムが回動可能に支持されると共に、前記シートベルトリトラクタ用ビークルセンサが取り付けられた合成樹脂製のケースと、
を備えたシートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造であって、
前記センサレバーには、前記爪が前記歯車の歯の間に食い込む位置まで前記センサウエイトによって回動させられると、前記センサホルダに当接して前記センサレバーの回動を規制する回動ストッパが形成されており、
前記ケースには、前記回動ストッパによって回動規制された前記センサレバーとの間に隙間が生じるように位置するレバーストッパが形成されており、
前記センサホルダは、前記回動ストッパに当接する部分に弾性変形部が設けられ、
前記弾性変形部は、前記センサホルダに形成された穴の周縁に位置する円環状突起であり、
前記円環状突起は、前記回動ストッパが当接した後、更に前記センサレバーを回動させる方向の力が前記歯車を介して作用すると弾性変形し、前記センサレバーが前記隙間の分だけ回動して前記レバーストッパに当接するのを可能にし、
前記センサレバーの回動中心から前記回動ストッパと前記センサホルダの当接位置までの距離をL1とし、前記センサレバーの回動中心から前記センサレバーと前記レバーストッパの当接位置までの距離をL2とすると、L1<L2となるように、前記回動ストッパが前記センサレバーに形成された、
ことを特徴とするシートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造。 - 合成樹脂製のセンサホルダ内に収容したセンサウエイトが慣性によって前記センサホルダ内を移動すると、前記センサホルダに回動可能に支持された合成樹脂製のセンサレバーが前記センサウエイトによって持ち上げられる方向に回動させられて、前記センサレバーの爪がウェビング巻き取りドラムに取り付けた歯車の歯の間に食い込み、前記歯車のウェビング引き出し方向への回転を規制するようになっているシートベルトリトラクタ用ビークルセンサと、
前記ウェビング巻き取りドラムが回動可能に支持されると共に、前記シートベルトリトラクタ用ビークルセンサが取り付けられた合成樹脂製のケースと、
を備えたシートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造であって、
前記センサレバーには、前記爪が前記歯車の歯の間に食い込む位置まで前記センサウエイトによって回動させられると、前記センサホルダに当接して前記センサレバーの回動を規制する回動ストッパが形成されており、
前記ケースには、前記回動ストッパによって回動規制された前記センサレバーとの間に隙間が生じるように位置するレバーストッパが形成されており、
前記センサホルダは、前記回動ストッパに当接する部分に弾性変形部が設けられ、
前記弾性変形部は、前記センサホルダに形成された穴の周縁に沿って位置する複数の突起であり、
前記突起は、前記回動ストッパが当接した後、更に前記センサレバーを回動させる方向の力が前記歯車を介して作用すると弾性変形し、前記センサレバーが前記隙間の分だけ回動して前記レバーストッパに当接するのを可能にし、
前記センサレバーの回動中心から前記回動ストッパと前記センサホルダの当接位置までの距離をL1とし、前記センサレバーの回動中心から前記センサレバーと前記レバーストッパの当接位置までの距離をL2とすると、L1<L2となるように、前記回動ストッパが前記センサレバーに形成された、
ことを特徴とするシートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造。 - 合成樹脂製のセンサホルダ内に収容したセンサウエイトが慣性によって前記センサホルダ内を移動すると、前記センサホルダに回動可能に支持された合成樹脂製のセンサレバーが前記センサウエイトによって持ち上げられる方向に回動させられて、前記センサレバーの爪がウェビング巻き取りドラムに取り付けた歯車の歯の間に食い込み、前記歯車のウェビング引き出し方向への回転を規制するようになっているシートベルトリトラクタ用ビークルセンサと、
前記ウェビング巻き取りドラムが回動可能に支持されると共に、前記シートベルトリトラクタ用ビークルセンサが取り付けられた合成樹脂製のケースと、
を備えたシートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造であって、
前記センサレバーには、前記爪が前記歯車の歯の間に食い込む位置まで前記センサウエイトによって回動させられると、前記センサホルダに当接して前記センサレバーの回動を規制する回動ストッパが形成されており、
前記ケースには、前記回動ストッパによって回動規制された前記センサレバーとの間に隙間が生じるように位置するレバーストッパが形成されており、
前記センサホルダは、前記回動ストッパに当接する部分に弾性変形部が設けられ、
前記弾性変形部は、前記センサホルダに形成された有底穴内に一部が収容された弾性変形体であり、
前記弾性変形体は、前記センサホルダの前記有底穴から突出した部分の先端に前記回動ストッパが当接した後、更に前記センサレバーを回動させる方向の力が前記歯車を介して作用すると弾性変形し、前記センサレバーが前記隙間の分だけ回動して前記レバーストッパに当接するのを可能にし、
前記センサレバーの回動中心から前記回動ストッパと前記センサホルダの当接位置までの距離をL1とし、前記センサレバーの回動中心から前記センサレバーと前記レバーストッパの当接位置までの距離をL2とすると、L1<L2となるように、前記回動ストッパが前記センサレバーに形成された、
ことを特徴とするシートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造。 - 合成樹脂製のセンサホルダ内に収容したセンサウエイトが慣性によって前記センサホルダ内を移動すると、前記センサホルダに回動可能に支持された合成樹脂製のセンサレバーが前記センサウエイトによって持ち上げられる方向に回動させられて、前記センサレバーの爪がウェビング巻き取りドラムに取り付けた歯車の歯の間に食い込み、前記歯車のウェビング引き出し方向への回転を規制するようになっているシートベルトリトラクタ用ビークルセンサと、
前記ウェビング巻き取りドラムが回動可能に支持されると共に、前記シートベルトリトラクタ用ビークルセンサが取り付けられた合成樹脂製のケースと、
を備えたシートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造であって、
前記センサレバーには、前記爪が前記歯車の歯の間に食い込む位置まで前記センサウエイトによって回動させられると、前記センサホルダに当接して前記センサレバーの回動を規制する回動ストッパが形成されており、
前記ケースには、前記回動ストッパによって回動規制された前記センサレバーとの間に隙間が生じるように位置するレバーストッパが形成されており、
前記回動ストッパは、前記センサホルダに当接する部分に弾性変形部が設けられ、
前記弾性変形部は、前記回動ストッパに形成された片持ち梁状の弾性片を有し、
前記弾性片は、前記センサホルダに当接した後、更に前記センサレバーを回動させる方向の力が前記歯車を介して作用すると弾性変形し、前記センサレバーが前記隙間の分だけ回動して前記レバーストッパに当接するのを可能にし、
前記センサレバーの回動中心から前記回動ストッパと前記センサホルダの当接位置までの距離をL1とし、前記センサレバーの回動中心から前記センサレバーと前記レバーストッパの当接位置までの距離をL2とすると、L1<L2となるように、前記回動ストッパが前記センサレバーに形成された、
ことを特徴とするシートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造。
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