JP5738551B2 - アルテリウイルスのためのlamp増幅用核酸プライマーセット、これを用いる前記ウイルスを増幅および/または検出する方法 - Google Patents
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Description
(1)アルテリウイルス由来の核酸を特異的に増幅するためのLAMP増幅用核酸プライマーセットであって、前記LAMP増幅用核酸プライマーセットは、FIPプライマー、BIPプライマー、F3プライマー、B3プライマーを含み、
当該FIPプライマーは配列番号1、配列番号7、配列番号11、配列番号17、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号29、配列番号33、配列番号35および配列番号39並びにその相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる群より少なくとも1選択されるポリヌクレオチドを含み、
当該BIPプライマーは配列番号2、配列番号5、配列番号8、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号27、配列番号30および配列番号36並びにそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる群より少なくとも1選択されるポリヌクレオチドを含み、
当該F3プライマーは配列番号3、配列番号9、配列番号13、配列番号19、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号31、配列番号34、配列番号37および配列番号40並びにそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる群より少なくとも1選択されるポリヌクレオチドを含み、および
当該B3プライマーは配列番号4、配列番号6、配列番号10、配列番号14、配列番号16、配列番号20、配列番号28、配列番号32および配列番号38並びにそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる群より少なくとも1選択されるポリヌクレオチドを含む
プライマーセット;
(2) アルテリウイルスの検出するためのアッセイキットであって、
請求項1〜3の何れか1項に記載のプライマーセットと、
前記プライマーセットを用いて得られた増幅産物からアルテリウイルスを特異的に検出するためのプローブであり、それぞれ配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号84、配列番号85、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号114、配列番号115、配列番号116、配列番号117、配列番号118、配列番号124、配列番号125、配列番号131、配列番号132、配列番号138、配列番号139、配列番号145および配列番号146並びにその相補配列で示されるポリヌクレオチドを含むプローブからなる群より少なくとも1選択されたプローブと、
を含むことを特徴とするアッセイキット;
(3) アルテリウイルスに由来する核酸を特異的に増幅する方法であって、試料に含まれる核酸を前記(1)のプライマーセットを用いて試料をLAMP増幅することを具備する方法;
(4) 試料に含まれる核酸を前記(1)のプライマーセットを用いてLAMP増幅すること、および
前記LAMP増幅により生じた増幅産物の有無に基づいて、前記試料中のアルテリウイルスの存在の有無を判定すること
を具備するアルテリウイルスを検出する方法;
である。
本発明の1態様に従うと、アルテリウイルス由来の核酸を特異的に増幅するためのLAMP増幅用核酸プライマーセットが提供される。
当該FIPプライマーが、配列番号1、配列番号7、配列番号11、配列番号17、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号29、配列番号33、配列番号35、配列番号39、配列番号109、配列番号120、配列番号127、配列番号134および配列番号141並びにその相補配列によりそれぞれに示されるポリヌクレオチドからなる群より少なくとも1選択されるポリヌクレオチドまたはアルテリウイルス由来の核酸を特異的に増幅可能な範囲で変異を含む前記ポリヌクレオチドを含む少なくとも1種類のFIPプライマーであり、
当該BIPプライマーが、配列番号2、配列番号5、配列番号8、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号27、配列番号30、配列番号36、配列番号110、配列番号121、配列番号128、配列番号135および配列番号142並びにそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる群より少なくとも1選択されるポリヌクレオチドまたはアルテリウイルス由来の核酸を特異的に増幅可能な範囲で変異を含む前記ポリヌクレオチドを含む少なくとも1種類のBIPプライマーであり、
当該F3プライマーが、配列番号3、配列番号9、配列番号13、配列番号19、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号31、配列番号34、配列番号37、配列番号40、配列番号111、配列番号119、配列番号126、配列番号133および配列番号140並びにそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる群より少なくとも1選択されるポリヌクレオチドまたはアルテリウイルス由来の核酸を特異的に増幅可能な範囲で変異を含む前記ポリヌクレオチドを含む少なくとも1種類のF3プライマーであり、および
当該B3プライマーが、配列番号4、配列番号6、配列番号10、配列番号14、配列番号16、配列番号20、配列番号28、配列番号32、配列番号38、配列番号112、配列番号122、配列番号129、配列番号136および配列番号143並びにそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる群より少なくとも1選択されるポリヌクレオチドまたはアルテリウイルス由来の核酸を特異的に増幅可能な範囲で変異を含む前記ポリヌクレオチドを含む少なくとも1種類のB3プライマーである。
(1)それぞれ配列番号1、配列番号2、配列番号3および配列番号4で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(2)それぞれ配列番号1、配列番号5、配列番号3および配列番号6で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(3)それぞれ配列番号7、配列番号8、配列番号9および配列番号10で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(4)それぞれ配列番号11、配列番号12、配列番号13および配列番号14で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(5)それぞれ配列番号1、配列番号15、配列番号3および配列番号16で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(6)それぞれ配列番号17、配列番号18、配列番号19および配列番号20で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(7)それぞれ配列番号21、配列番号5、配列番号22および配列番号6で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(8)それぞれ配列番号21、配列番号18、配列番号22および配列番号20で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(9)それぞれ配列番号23、配列番号15、配列番号24および配列番号16で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(10)それぞれ配列番号25、配列番号8、配列番号26および配列番号10で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(11)それぞれ配列番号25、配列番号27、配列番号26および配列番号28で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(12)それぞれ配列番号29、配列番号30、配列番号31および配列番号32で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(13)それぞれ配列番号33、配列番号30、配列番号34および配列番号32で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(14)それぞれ配列番号35、配列番号36、配列番号37および配列番号38で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(15)それぞれ配列番号39、配列番号27、配列番号40および配列番号28で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(16)それぞれ配列番号109、配列番号110、配列番号111および配列番号112で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(17)それぞれ配列番号120、配列番号121、配列番号119および配列番号122で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(18)それぞれ配列番号127、配列番号128、配列番号126および配列番号129で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(19)それぞれ配列番号134、配列番号135、配列番号133および配列番号136で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット;
(20)それぞれ配列番号141、配列番号142、配列番号140および配列番号143で示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット、またはそれらの少なくとも1の配列がその相補配列により示されるポリヌクレオチドを含むプライマーセット。
RT−LAMP法の反応液組成
20mM Tris−HCL(pH8.8)
10mM KCL
8mM MgSO4
10mM (NH4)2SO4
0.1% Tween20
0.8M Betaine
1.4mM dNTPs
16 U Bst DNA polymerase
0.625U AMV Reverse transcriptase。
プライマー添加量
FIPプライマー 40pmoL
BIPプライマー 40pmoL
F3プライマー 5pmoL
B3プライマー 5pmoL。
本発明は更に、上述のプライマーセットにより増幅されたアルテリウイルスに由来する核酸を検知および/または分類するためのプローブおよびプローブセットを提供する。
本発明に従うと、アルテリウイルスの検出および/または分類するためのアッセイキットが提供されてもよい。そのようなアッセイキットは、上述のプライマーまたはプライマーセットとプローブまたはプローブセットとを含めばよい。当該アッセイキットは、当該プライマーまたはプライマーセットおよびプローブまたはプローブセットに加えて、LAMP増幅に必要なバッファーを含んでもよく、ハイブリダイゼーションに必要なバッファー、並びにそこにおいて当該増幅および/またはハイブリダイゼーションを行うための容器を具備してもよい。また、アッセイキットに含まれるプローブは基体に固定化されていてもよい。その場合の基体は上述した何れかの基体であればよい。
本発明に従うと、更に、アルテリウイルスを検知する方法が提供される。当該検知方法は、上記したプライマー、プローブおよび増幅方法を利用することによって、更に、アルテリウイルス属に分類される微生物の検知および属レベルまたは種レベルで遺伝子型分類を行う方法である。
本発明に従うプライマーから任意に選択される少なくとも1つのプライマーを含む複数のプライマーを使用して、LAMP反応により試料について核酸鎖増幅反応を行う工程と、
前記増幅反応後に増幅産物の有無を検知する工程と、
を具備すればよい。当該試料は、予め核酸を抽出する工程に供されてもよい。
以下に、本発明による核酸検知方法について例を用いて具体的に説明する。
<プライマーセットの選択>
LDV(Lactate dehydrogenase-elevating virus、アクセション番号 NC_001639, AB001875, AF092282, AF092283, U15146, L13298, L06811, M55296)配列からアライメントを作成し、変異のない、または変異頻度の少ない領域を選んでプライマーを設計した。LDVの一部をクローニングしたプラスミド(103copies/reaction)をテンプレートにして、以下の組成にて63℃90分Realoop−30(モリテックス社製)を用いてLAMP増幅を行った。プライマーの組み合わせと増幅結果(濁度立上がり時間)を合わせて表1に示す。濁度立上がり時間50分未満が3種得られた。50−90分で立ち上がるものも12種得られた。結果を表7に示す。
FIP 40 pmol
BIP 40 pmol
F3 5 pmol
B3 5 pmol
(Lfc/Lb 20 pmol)
2×Reaction Mixture 12.5 μl
8 U/μl Bst DNA polymerase 1μl
Template 1μl
Distilled Water Up to 25μl。
Tris-HCl (pH8.8) 20 mM
KCL 10 mM
MgSO4 8 mM
(NH4)SO4 10 mM
Tween-20 0.1 %
Betaine 0.8 M
dNTPs 1.4 mM each
<ループプライマーの選択>
50分以内で濁度が立上がった3種のプライマーセットに対し、定法に従ってループプライマーを設計して合成した。上述の反応組成に20pmolのループプライマーを追加して同様にLAMP増幅を行った。テンプレートは添加前に95℃5分処理したものを使用した。プライマーの組合せと増幅結果を合わせて表8に示す。この実験から各プライマーセットに対する良好なループプライマーを選択することができた。Fループ、Bループいずれかにループプライマーを用いれば、濁度立上がり時間20分程度の速い増幅系となることが示された。
<変異株用プライマーの設計>
プライマーセット5-1について、プライマー領域にある変異箇所を調べたところ、F2領域およびB1領域に頻度の高い変異があることがわかった。そこで、これら変異株も良好に増幅できるよう、表6のプライマーを新たに追加して増幅を行った。対応するプライマーの混合量は等量とした。その結果、この混合プライマーは変異のない基準株、変異株のいずれも配列でも濁度立上がり時間30分未満で増幅可能であることが示された。
<RT-LAMP>
プライマーセット5-1および変異対応追加プライマーを混合したLAMP増幅液(例1記載の組成)に、0.625UのAMV transcriptase を添加し、実際のLDVウイルス(譲渡された基準株)のRT-LAMP(63℃60分)を行った。その結果、抽出検体の段階希釈液において良好な増幅であった。
<プローブ配列設計>
前記プライマーセットにて増幅されたLAMP産物検出用プローブを選定するため、LAMP産物の1本鎖核酸領域にハイブリダイゼーションが可能な設計にて複数の候補配列を選定した。3’末端チオール修飾を持つ合成核酸として以下のような候補プローブを準備した。
候補Probe1 AGGAGCGGTTAACCTTTTGAAATATGTCTCAAAAT
候補Probe2 GCGGTTAACCTTTTGAAATATGTCTCAAAATAAGAAGAA
候補Probe3 TATGTCTCAAAATAAGAAGAAGGGCGGCCAGA
候補Probe4 TGCCCGTTCACAAGGGTACTACCTGGCTTCC
候補Probe5 TGCCCGTTTACAAGGGTACTACCTGGCTTCC。
<プローブ選定>
図6に示すような核酸プローブ固定化電極を作製した。基板12に配置された金電極13に対して、プローブ候補となる配列の合成核酸(3’末端がチオール修飾されている)をスポットすることにより配列毎に固定化した。また、同様にネガティブコントロールプローブもスポットした。その後、超純水で洗浄し、風乾し、電流検知型の核酸チップを作製した。作製した核酸チップを2×SSCの塩を添加したLAMP産物に浸漬し、35℃で60分間静置することによってハイブリダイゼーション反応を行った。LAMP産物は、標準株配列を持つプラスミドをテンプレートに増幅したものを用いた。更に、この電極を挿入剤であるヘキスト33258溶液を50μM含むリン酸緩衝液中に15分間浸漬した後、ヘキスト33258分子の酸化電流応答を測定した。電流測定の結果を表9に示す。電極に固定化したプローブは、領域中に存在する変異をあらかじめ考慮したものを複数用意した。30nA以上の増加量を示す最適なプローブ、20−30nAの増加量を示す良好なプローブが得られ、LDV検出用核酸チップに搭載するプローブ配列を選択することができた。
検出対象である、LDVはRNAウイルスであることから、ゲノム配列には多様な変異(バリエーション)が存在する。そこで、公表されている全てのLDVゲノム配列情報を元に、例1−例5にて選定されてきた最適なプライマーおよびプローブ領域の変異発生状況を確認した。それぞれの変異に対応する鋳型配列を合成遺伝子により作成したと伴に、全パターンについて変異対応プライマーおよびプローブを準備した(表6−1、表6−2)。配列変異を含むウイルス配列検知を試みた。その結果、何れの組み合わせにおいてもプライマーおよびプローブ配列と検体がフルマッチであれば、30nA以上の電流増加量にて検出が可能であることを確認した(表6−3)。なお、近縁ウイルスであるEquine arteritis virus、Porcine reproductive and respiratory syndrome virus、Simian hemorrhagic fever virus等の配列を持つ鋳型核酸を検体として適用した場合では、何れのプライマー/プローブの組み合わせにおいても、優位な電流値増加(20nA以上)は認められなかった。
例7
他のアルテリウイルス(Equine arteritis virus DQ846750、Porcine reproductive and respiratory syndrome virus AY150312、Simian hemorrhagic fever virus NC_003092)についても、例1−例6で示された「LDVを代表として選定した最適なプライマーおよびプローブ設計」に対応する遺伝子領域を特定した。それぞれのウイルス種に対応したプライマーおよびプローブを構築した(表10)。LDVを含めたアルテリウイルスに対する検出特性を確認した。
検出対象である、アルテリウイルスはRNAウイルスである事から、ゲノム配列には多様な変異(バリエーション)が存在する。そこで、例6同様、公表されている全てのEquine arteritis virus DQ846750、Porcine reproductive and respiratory syndrome virus のゲノム配列情報を基に、前記実施例にて選定されてきた最適プライマーおよびプローブ領域の変異発生状況を確認。それぞれの変異に対応する鋳型配列を合成遺伝子により作成したと伴に、全パターンについて変異対応プライマーおよびプローブを準備した(表12)。
Claims (7)
- アルテリウイルス由来の核酸を特異的に増幅するためのLAMP増幅用核酸プライマーセットであって、前記LAMP増幅用核酸プライマーセットは、以下の群から少なくとも1つ選択されるプライマーセット;
(1)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号1、配列番号2、配列番号3および配列番号4でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(2)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号1、配列番号5、配列番号3および配列番号6でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(3)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号7、配列番号8、配列番号9および配列番号10でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(4)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号11、配列番号12、配列番号13および配列番号14でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(5)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号1、配列番号15、配列番号3および配列番号16でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(6)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号17、配列番号18、配列番号19および配列番号20でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(7)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号21、配列番号5、配列番号22および配列番号6でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(8)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号21、配列番号18、配列番号22および配列番号20でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(9)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号23、配列番号15、配列番号24および配列番号16でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(10)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号25、配列番号8、配列番号26および配列番号10でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(11)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号25、配列番号27、配列番号26および配列番号28でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(12)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号29、配列番号30、配列番号31および配列番号32でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(13)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号33、配列番号30、配列番号34および配列番号32でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(14)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号35、配列番号36、配列番号37および配列番号38でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(15)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号39、配列番号27、配列番号40および配列番号28でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(16)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号109、配列番号110、配列番号111および配列番号112でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(17)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号120、配列番号121、配列番号119および配列番号122でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(18)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号127、配列番号128、配列番号126および配列番号129でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット;
(19)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号134、配列番号135、配列番号133および配列番号136でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、を含むプライマーセット;
(20)前記FIPプライマー、前記BIPプライマー、前記F3プライマーおよび前記B3プライマーが、それぞれ配列番号141、配列番号142、配列番号140および配列番号143でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、またはそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなる、プライマーセット。 - 請求項1に記載のプライマーセットであって、更に、ループプライマーとしてLPfおよび/またはLPbを含み、前記LPfが、配列番号70、配列番号72、配列番号73、配列番号74、配列番号94、配列番号113、配列番号123、配列番号130、配列番号137、配列番号144およびそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなるプライマー群より少なくとも1つ選択されるプライマーであり、前記LPbが、配列番号19、配列番号71、配列番号73、配列番号75および配列番号76並びにそれらの相補配列によりそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなるプライマー群より少なくとも1つ選択されるプライマーである、プライマーセット。
- アルテリウイルスの検出するためのアッセイキットであって、
請求項1または2に記載のプライマーセットと、
前記プライマーセットを用いて得られた増幅産物からアルテリウイルスを特異的に検出するためのプローブであり、配列番号81、配列番号82、配列番号84、配列番号85、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号114、配列番号115、配列番号116、配列番号117、配列番号118、配列番号124、配列番号125、配列番号131、配列番号132、配列番号138、配列番号139、配列番号145および配列番号146並びにそれらの相補配列でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなるプローブからなる群より少なくとも1つ選択されたプローブと、
を含むことを特徴とするアッセイキット。 - アルテリウイルスに由来する核酸を特異的に増幅する方法であって、試料に含まれる核酸を請求項1または2に記載のプライマーセットを用いて試料をLAMP増幅することを具備する方法。
- 試料に含まれる核酸を請求項1または2に記載のプライマーセットを用いてLAMP増幅すること、および
前記LAMP増幅により生じた増幅産物の有無に基づいて、前記試料中のアルテリウイルスの存在の有無を判定すること
を具備するアルテリウイルスを検出する方法。 - 前記試料中のアルテリウイルスの存在の有無の判定が、前記LAMP増幅により生じた反応産物と、それぞれ配列番号81、配列番号82、配列番号84、配列番号85、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号114、配列番号115、配列番号116、配列番号117、配列番号118、配列番号124、配列番号125、配列番号131、配列番号132、配列番号138、配列番号139、配列番号145および配列番号146並びにそれらの相補配列でそれぞれ示されるポリヌクレオチドからなるプローブからなる群より少なくとも1選択されたプローブとを反応し、前記反応の結果を基に判定される請求項5に記載の方法。
- 前記プローブ群が基体に固定されている請求項6の方法。
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