JP5738019B2 - 輸送用冷凍装置のエバポレータユニット - Google Patents

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Description

本発明は、内部にファンおよびエバポレータが内蔵されている輸送用冷凍装置のエバポレータユニットに関するものである。
冷凍車両に搭載される輸送用冷凍装置では、ファンおよびエバポレータが内蔵されているエバポレータユニットをバンボティ内に架装し、ファンを介してバンボティ内の空気をエバポレータに流通させることによってバンボティ内を冷却している。このエバポレータユニットは、外表面が樹脂製あるいは板金製のカバーにより覆われており、例えば後方面に設けられている空気吸込み口から吸込んだバンボティ内空気を、エバポレータを通して冷却した後、前方面に設けられている空気吹出し口からバンボティ内に吹出す構成とされている。
上記カバーは、ユニット本体に対して外表面側からボルト止めされており、冷却運転中にはバンボティ内空気と共に冷却されている。このため、荷物の集配送中に、バンボティの扉が開放されると、湿気を含んだ外気がバンボティ内に流入され、その空気が冷却されているカバーやボルト等の表面と接触することによって、結露が発生することがある。特に、カバー表面での結露水がその表面から突出しているボルト頭部に集まり、そこから積荷上に滴下すると、積荷を損傷する虞があった。
カバー表面での結露を防止するため、発泡ポリエチレン等の断熱機能を有するインシュレーションを貼り付けたりしているが、ボルト頭部については、結露水の滴下を防止することはできなかった。そこで、特許文献1に示されるように、ユニット本体の下面側を覆うカバーを、その内面側に設けられている面ファスナ(例えば、ベルクロファスナまたはマジックテープと称されているもの;いずれも登録商標)を介してユニット本体側に固定するようにし、カバーの外表面からボルトやビスの頭部を突出させない構成としたものが提案されている。
特開2008−202912号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、面ファスナを用いたものでは、経時劣化により剥がれたり、振動衝撃により離脱したりする虞があるとともに、カバー取付け時にしっかりと固定されたか否かが確認し難い等、信頼性の面で課題があった。このため、ボルト止めに頼っているのが実情であり、カバー自体の断熱性を高め、ボルト頭部からの結露水の滴下を極力抑制することにより対応しているが、カバー自体の断熱性を高めると、それがコストアップ要因となる等の問題を含んでいた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ユニット本体の下面を覆うカバーをボルト止めすることなく、ユニット本体側に確実に固定可能することにより、結露水の滴下等を抑制することができる輸送用冷凍装置のエバポレータユニットを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の輸送用冷凍装置のエバポレータユニットは以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる輸送用冷凍装置のエバポレータユニットは、ファンおよびエバポレータが内蔵されているユニット本体の下面側を、下部カバーにより覆っている輸送用冷凍装置のエバポレータユニットにおいて、前記下部カバーの下面の内面側の所定箇所および該所定箇所と対向する前記ユニット本体の下面側の対応位置のいずれか一方に、磁石が固定配置され、他方に、前記磁石により磁気吸着可能な金属製受板が固定配置され、前記下部カバーの前面部位および後面部位は、前記下部カバーの内面側の所定箇所で前記ユニット本体側にステーおよびボルトを介して固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、ユニット本体の下面側を下部カバーにより覆っている輸送用冷凍装置のエバポレータユニットにおいて、下部カバーの下面の内面側の所定箇所および該所定箇所と対向するユニット本体の下面側の対応位置のいずれか一方に、磁石が固定配置され、他方に、磁石により磁気吸着可能な金属製受板が固定配置され、前記下部カバーの前面部位および後面部位は、前記下部カバーの内面側の所定箇所で前記ユニット本体側にステーおよびボルトを介して固定されているため、下部カバーの下面をユニット本体の下面側に対し、磁石と金属製受板とを互いに磁気吸着させることによって固定することができるとともに、その下部カバーの前面部位および後面部位を下部カバー内面側の所定箇所でユニット本体側に、ステーおよびボルトを介して固定することにより、下部カバーを下面、前面および後面の3面でユニット本体側にしっかりと固定することができ、しかも前面および後面を固定するボルトが、下部カバーの内面側に配置されていることから、仮にボルト頭部で結露が発生したとしても、その結露水を下部カバーの内面側に滴下させることができる。従って、下部カバーの下面を外面側からボルト等でユニット本体の下面側に固定する必要がなく、下部カバーの外表面側での結露の発生やその結露水のボルト頭部から積荷上への滴下を確実に防止し、積荷を結露水から保護することができるとともに、下部カバー表面からボルトをなくすることで外観の見映えを向上することができる。また、磁石による固定のため、経時劣化で下部カバーが脱落したり、想定以上の振動衝撃等により吸着面が浮き上っても、再吸着されることから離脱したままとなったりする心配がなく、下部カバーを確実に固定でき、固定構造としての信頼性を確保することができる。
さらに、本発明にかかる輸送用冷凍装置のエバポレータユニットは、ファンおよびエバポレータが内蔵されているユニット本体の下面側を、下部カバーにより覆っている輸送用冷凍装置のエバポレータユニットにおいて、前記下部カバーの下面の内面側の所定箇所および該所定箇所と対向する前記ユニット本体の下面側の対応位置のいずれか一方に、磁石が固定配置され、他方に、前記磁石により磁気吸着可能な金属製受板が固定配置され、前記下部カバーの前面部位および後面部位は、前記下部カバーの内面側の所定箇所で前記ユニット本体側に第2および第3の磁石を介して磁気吸着されることにより固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、ユニット本体の下面側を下部カバーにより覆っている輸送用冷凍装置のエバポレータユニットにおいて、下部カバーの下面の内面側の所定箇所および該所定箇所と対向するユニット本体の下面側の対応位置のいずれか一方に、磁石が固定配置され、他方に、磁石により磁気吸着可能な金属製受板が固定配置され、前記下部カバーの前面部位および後面部位は、前記下部カバーの内面側の所定箇所で前記ユニット本体側に第2および第3の磁石を介して磁気吸着されることにより固定されているため、下部カバーの下面をユニット本体の下面側に対して、磁石と金属製受板とを互いに磁気吸着させることにより固定することができるとともに、その下部カバーの前面部位および後面部位を下部カバーの内面側の所定箇所でユニット本体側に第2および第3の磁石を介して磁気吸着させて固定することにより、下部カバーを下面、前面および後面の3面でユニット本体側にしっかりと固定することができ、しかも下部カバーを磁石の磁気吸着のみにより固定できることから、下部カバーの固定をボルトレス化することができる。従って、下部カバーの下面を外面側からボルト等でユニット本体の下面側に固定する必要がなく、下部カバーの外表面側での結露の発生やその結露水のボルト頭部から積荷上への滴下を確実に防止し、積荷を結露水から保護することができる。また、下部カバー表面からボルトをなくすることで外観の見映えを向上することができるとともに、下部カバーのメンテナンス時の着脱等を工具無しで行うことができる。更に、磁石による固定のため、経時劣化で下部カバーが脱落したり、想定以上の振動衝撃等により吸着面が浮き上っても、再吸着されることから離脱したままとなったりする心配がなく、下部カバーを確実に固定でき、固定構造としての信頼性を確保することができる。
さらに、本発明の輸送用冷凍装置のエバポレータユニットは、上記の輸送用冷凍装置のエバポレータユニットにおいて、前記第2および第3の磁石は、前記下部カバー側に固定配置されており、前記ユニット本体側に固定配置されている受板兼ストッパーに対して磁気吸着可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、第2および第3の磁石が、下部カバー側に固定配置されており、ユニット本体側に固定配置されている受板兼ストッパーに対して磁気吸着可能とされているため、下部カバーに想定以上の振動、衝撃等が加わることにより、万が一磁石の吸着面が浮き上ったとしても、磁石を受板兼ストッパーで受け止めて再吸着させることができる。従って、下部カバーをユニット本体側に磁石の吸着力のみで確実に固定することができ、ボルトレス化することができる。
さらに、本発明の輸送用冷凍装置のエバポレータユニットは、上述のいずれかの輸送用冷凍装置のエバポレータユニットにおいて、前記金属製受板および/または前記受板兼ストッパーは、SUS材製とされていることを特徴とする。
本発明によれば、金属製受板および/または受板兼ストッパーが、SUS材製とされているため、下部カバーを熱伝導率の低いSUS材製の金属製受板および/または受板兼ストッパーを介してユニット本体側に固定することができ、ユニット本体側から下部カバー側への熱伝導を遮断し、抑制することができるとともに、錆びの発生を抑制することができる。従って、下部カバーに対する断熱性を高め、その外表面での結露の発生を抑えることできる。また、下部カバー自体の断熱特性を低下させ、コスト低減を図ることができるとともに、錆の発生を防止して商品性の向上を図ることができる。
さらに、本発明の輸送用冷凍装置のエバポレータユニットは、上述のいずれかの輸送用冷凍装置のエバポレータユニットにおいて、前記磁石は、樹脂材によって被覆されていることを特徴とする。
本発明によれば、磁石が、樹脂材によって被覆されているため、下部カバーを熱伝導率の低い樹脂材で被覆されている磁石を介してユニット側に固定することができ、ユニット本体側から下部カバー側への熱伝導を遮断し、抑制することができる。従って、下部カバーに対する断熱性を高め、その外表面での結露の発生を抑えることできるとともに、カバー自体の断熱特性を低下させることによってコスト低減を図ることができる。
さらに、本発明の輸送用冷凍装置のエバポレータユニットは、上述のいずれかの輸送用冷凍装置のエバポレータユニットにおいて、前記ユニット本体および/または前記下部カバーは、前記金属製受板および/または前記受板兼ストッパーを除いて非磁性材料製とされていることを特徴とする。
本発明によれば、ユニット本体および/または下部カバーが、金属製受板および/または受板兼ストッパーを除いて非磁性材料製とされているため、例えばアルミ合金材等の非磁性材料製とされているユニット本体および/または下部カバーの金属製受板および/または受板兼ストッパー以外の部分が、下部カバーの着脱時に、磁石と磁気吸着されてしまうことがない。従って、下部カバーを着脱する際において、その位置決めを容易化することができる。
さらに、本発明の輸送用冷凍装置のエバポレータユニットは、上述のいずれかの輸送用冷凍装置のエバポレータユニットにおいて、前記下部カバーには、その外表面にインシュレーションが貼り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、下部カバーの外表面に、インシュレーションが貼り付けられているため、下部カバー側に磁石を配設したとしても、インシュレーションによって磁石と下部カバー外表面との間の距離を確保し、下部カバーの外表面側での磁力を低下させることが可能となる。従って、下部カバー外表面への鉄粉等のゴミの磁気吸着を防止することができるとともに、万が一ゴミが吸着された場合でも、その清掃を容易化することができる。
本発明によると、下部カバーの下面をユニット本体の下面側に対して、磁石と金属製受板とを互いに磁気吸着させることによって固定することができるとともに、その下部カバーの前面部位および後面部位を下部カバーの内面側の所定箇所でユニット本体側にステーおよびボルトまたは第2および第3の磁石を介して固定し、下面、前面および後面の3面でしっかり固定することができるため、下部カバーの下面を外面側からボルト等でユニット本体の下面側に固定する必要がなく、ボルト頭部からの結露水の滴下を防止して積荷を結露水から保護することができるとともに、下部カバー表面からボルトをなくすることによって外観の見映えを向上することができる。また、磁石による固定のため、経時劣化で下部カバーが脱落したり、想定以上の振動衝撃等により吸着面が浮き上っても、再吸着されることから離脱したままとなったりする心配がなく、下部カバーを確実に固定でき、固定構造としての信頼性を確保することができる。
本発明の第1実施形態に係る輸送用冷凍装置のエバポレータユニットを搭載した冷凍車両の外観斜視図である。 図1に示す輸送用冷凍装置のエバポレータユニットの外観斜視図である。 図2に示すエバポレータユニットの架装状態での縦断面図である。 図3に示すエバポレータユニットの下面側を覆っている下部カバーの固定構造を示す縦断面図である。 図4に示す下部カバーの磁石による固定部位の拡大縦断面図である。 図4に示す下部カバーを固定する磁石の平面図(A)、正面図(B)および右側面図(C)である。 本発明の第2実施形態に係る下部カバーの前面側の固定構造を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る下部カバーの後面側の固定構造を示す縦断面図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図6を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る輸送用冷凍装置のエバポレータユニットを搭載した冷凍車両の外観斜視図が示され、図2には、そのエバポレータユニットの外観斜視図が示され、図3には、エバポレータユニットの架装状態での縦断面図が示されている。
冷凍車両1は、キャビン2の後方にバンボディ3が搭載された構成とされ、該バンボディ3の前方部には、その内部に積載される荷物を冷却(保冷)するための冷凍装置(輸送用冷凍装置)4が搭載されている。
この輸送用冷凍装置4は、バンボディ3の庫内側に架装されるエバポレータユニット5と、バンボディ3の前面壁側に架装されるコンデンシングユニット6とにセパレートされており、両ユニット5,6は公知の如く冷媒配管を介して接続されている。本実施形態では、エバポレータユニット5として、様々なタイプがある中、バンボディ3の天井面に架装されるものが示されている。また、コンデンシングユニット6としては、バンボディ3の前面壁上部に架装されるものが示されている。なお、エバポレータユニット5およびコンデンシングユニット6は、これらに限定されるものではない。
エバポレータユニット5は、図2に示されるように、厚さ方向寸法が薄くされている横長直方体形状とされたユニット本体10を有している。ユニット本体10は、骨組みを構成する図示省略のフレーム構造や仕切り壁等を備え、その周囲が外殻を形成する上部カバー11と下部カバー12によって覆われた構成とされている。このユニット本体10を構成する図示省略のフレーム構造や仕切り壁等は、例えばアルミ合金材等の非磁性材料製とされることが望ましい。ユニット本体10の内部には、少なくとも冷凍サイクルを構成するエバポレータ13と、エバポレータ13に対してバンボディ3内の空気を循環させるための複数のファン(ターボファン)14が内蔵されている。
また、ユニット本体10内には、後方側から前方側にかけて空気流通路15が形成されており、その後方部位は、仕切り壁16によってユニット厚さ方向に上下に仕切られた上下二層構造とされている。この上下二層部の下層は、空気吸込み流路17とされ、その上層は、空気吹出し流路18とされている。仕切り壁16には、複数の開口19が設けられており、この開口19に対向して上記複数のファン14が鉛直軸周りに回転駆動されるように配設され、空気吸込み流路17側から開口19を介して吸込んだ空気を空気吹出し流路18側へと吹出すように構成されている。
さらに、空気流通路15の前方部位には、空気流通路15を横断するようにプレートフィンチューブタイプのエバポレータ13が配設され、上記ファン14から空気吹出し流路18に吹出された空気が流通されるように構成されている。このエバポレータ13の下部には、エバポレータ13から滴下されるドレン水を受ける皿状のドレンパン20が配設されている。
ユニット本体10の上部カバー11は、主にユニット本体10の上面を覆う形状とされたものであり、また、下部カバー12は、主にユニット本体10の下面、後面、前面および左右側面を覆うように、所謂バスタブ形状のカバー体とされている。このバスタブ形状とされた下部カバー12は、非磁性材料である樹脂材製もしくはアルミ合金材製薄板の外表面に発泡ポリエチレン等のインシュレーション12Dが貼り付けられた断熱性のカバー体とされており、ユニット本体10の内部で発生し、下部カバー12上に滴下する結露水を受止める機能を備えたものである。
この下部カバー12の後面12Cには、バンボディ3内の空気をユニット本体10内の空気吸込み流路17に吸込むための多数の空気吸込み口21が開口された構成とされている。また、下部カバー12の前面12B側の上部には、エバポレータ13を通過して冷却された空気をバンボディ3内に吹出すための横長の空気吹出し口22が、上部カバー11との間に形成されている。
下部カバー12は、上記の如く、バスタブ形状とされ、ユニット本体10の下面全体を覆っているものであり、その下面12Aと前面12Bおよび後面12Cの3面でユニット本体10側に固定されている。下部カバー12の下面12Aは、図4および図5に示されるように、下部カバー12の下面12Aの内面側中央部の所要箇所(本実施形態では、横長方向に沿う3箇所)に固定配置された複数個の磁石23と、この磁石23と対向するユニット本体10の下面側の対応位置にブラケット25およびネジ26を介して固定配置された金属製受板27との磁気吸着により、ユニット本体10側に固定されるように構成されている。
磁石23としては、低温減磁や高温減磁が発生しないネオジムタイプやフェライトタイプの磁石、電力を利用した電磁石等を選択して使用することができる。また、この磁石23として、図6(A)ないし(C)に示されるように、ポリアセタール樹脂(POM)等の熱伝導率の小さい樹脂材24で被覆された磁石を用いることが望ましい。一方、金属製受板27としては、SS材等に比べて熱伝導率の低いSUS材(例えば、SUS430)が用いられており、この金属製受板27と磁石23との磁気吸着によって、下部カバー12の下面12Aをその内面側でユニット本体10の下面側に固定することが可能な構成とされている。
また、下部カバー12の前面12Bおよび後面12Cは、図4に示されるように、ユニット本体10の前方部および後方部に設けられているブラケット28,29に対し、下部カバー12の前面12Bおよび後面12Cの内面側からその内側に延長されているステー30,31およびボルト32,33を介してネジ止め固定されている。これにより、下部カバー12の外表面側には、ボルトやネジ等の固定手段がいっさい突出されない構成とされている。
斯くして、本実施形態によれば、以下の作用効果が奏される。
冷凍車両1に搭載されている輸送用冷凍装置4が運転されると、エバポレータユニット5のエバポレータ13には、公知の如く低温低圧の冷媒が循環される。同時にファン14が駆動されることにより、バンボディ3内の空気がエバポレータユニット5内の空気流通路15に循環される。この空気と上記冷媒とがエバポレータ13で熱交換されて空気が冷却され、空気吹出し口22からバンボディ3内に吹出されることによって、バンボディ3内の冷却(保冷)に供される。この間、エバポレータユニット5のユニット本体10も冷却されることになる。
一方、冷凍車両1によって荷物の集配送を行うとき、その都度、バンボディ3の扉が開閉されることになり、湿気を含んだ外気がバンボティ3内に流入され、その空気がエバポレータユニット5のユニット本体10の外殻を構成している下部カバー12の外表面等と接触される。しかしながら、本実施形態では、下部カバー12が以下のような構成とされているため、カバー外表面側での結露の発生を抑制することができるとともに、万が一結露したとしても、それが積荷上に滴下し、積荷を損傷する事態を防止することができる。
(1)下部カバー12は、樹脂製もしくは下面に発泡ポリエチレン等のインシュレーション12Dが貼り付けられて断熱性の高い構成とされている。
(2)下部カバー12は、熱伝導率の低い樹脂材24で被覆された磁石23と熱伝導率の低いSUS材製の金属製受板27との磁気吸着によって、その下面が内面側でユニット本体10側に固定されており、外表面側への突起物がなくされている。
(3)下部カバー12の前面12B側および後面12C側も、下部カバー12の内面側にて、ステー30,31およびボルト32,33を介してユニット本体10側に固定されており、下部カバー12の前面12Aおよび後面12Cにおいても、外表面側への突起物がなくされている。
このため、下部カバー12の外表面での結露自体を抑制することができる上、万が一結露が発生したとしても、カバー外表面にボルト頭部等の突起物がなく、結露水がボルト頭部等の突起物に集まり、それが積荷上に滴下する事態を防ぐことができる。従って、積荷を結露水から保護することができるとともに、下部カバー12の外表面からボルトやネジ等をなくすることにより、外観の見映えを向上することができる。また、磁石23による固定のため、経時劣化で下部カバー12が脱落したり、想定以上の振動、衝撃等で吸着面が浮き上っても、再吸着されることから離脱したままとなったりする心配がなく、下部カバー12を確実に固定でき、固定構造としての信頼性を確保することができる。
しかも、下部カバー12の前面12Bおよび後面12Cをユニット本体10側に固定するためのボルト32,33が、下部カバー12の内面側に配置されているため、仮にボルト32,33の頭部等で結露が発生したとしても、その結露水を下部カバー12の内面側に滴下させて受止めることができる。これによって、下部カバー12をユニット本位10側に対して確実に固定することができるとともに、下部カバー12の外表面側での結露の発生やその結露水の積荷上への滴下を確実に防止することができる。
また、磁石23に磁気吸着される側の金属製受板27が、SS材等に対して熱伝導率の低いSUS材製とされているので、下部カバー12を熱伝導率の低いSUS材製の金属製受板27を介してユニット本体10側に固定することができ、ユニット本体10側から下部カバー12側への熱伝導を遮断し、抑制することができるとともに、錆びの発生を抑制することができる。更に、上記磁石23が、熱伝導率の低いPOM等の樹脂材24により被覆された構成とされているので、下部カバー12を熱伝導率の低い樹脂材24で被覆された磁石23を介してユニット本体10側に固定することができ、これによってもユニット本体10側から下部カバー12側への熱伝導を遮断し、抑制することができる。
その結果、下部カバー12に対する断熱性を高めることができ、下部カバー12の外表面での結露の発生を一層抑制することが可能となる。また、下部カバー12自体の断熱特性を低下させることが可能となるため、コスト低減を図ることができるとともに、錆の発生を防止して商品性の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態においては、ユニット本体10を構成しているフレーム、仕切り壁等の構成部材が、金属製受板27を除いて、例えばアルミ合金材等の非磁性材料製とされている。このため、下部カバー12側に設けられている磁石23が、下部カバー12の着脱時に金属製受板27以外の部分に対し磁気吸着されてしまうことがなく、従って、下部カバー12を着脱する際において、その位置決めを容易化することができる。
また、下部カバー12の外表面には、インシュレーション12Dが貼り付けられているため、下部カバー12側に磁石を配設したとしても、インシュレーション12Dによって磁石23と下部カバー12の外表面との間の距離を確保し、下部カバー12の外表面側での磁力を低下させることが可能となり、これによって、下部カバー12の外表面に対する鉄粉等のゴミの磁気吸着を防止することができるとともに、万が一ゴミが吸着された場合でも、その清掃を容易化することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図7および図8を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、下部カバー12の前面12Bおよび後面12Cのユニット本体10に対する固定構造が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態においては、下部カバー12の前面12B側および後面12C側も、磁石を介した磁気吸着によって、ユニット本体10側に固定される構成とされている。
つまり、図7および図8に示されるように、下部カバー12の前面12Bおよび後面12Cの内面側の所定箇所に、第2の磁石35および第3の磁石36を固定配置し、この第2および第3の磁石35,36に対向するユニット本体10側の対応位置に、第2および第3の磁石35,36に対して磁気吸着可能な金属製受板37,38を固定配置した構成とされている。
また、金属製受板37,38は、SS材等に比べて熱伝導率の低いSUS材製とされるとともに、磁石35,36の吸着面が振動衝撃等により金属製受板37,38から浮き上っても離脱せずに再吸着されるように、上向面または上向きのストッパー面を備えた受板兼ストッパー37,38とされている。
このように、下面12Aが磁石23と金属製受板27を介して固定されている下部カバー12の前面12Bおよび後面12Cを、下部カバー12の内面側の所定箇所でユニット本体10側に第2および第3の磁石35,36を介して磁気吸着により固定した構成とすることによって、下部カバー12を下面12A、前面12Bおよび後面12Cの3面でユニット本体10側にしっかりと固定することができ、しかも下部カバー12を磁石23および第2、第3の磁石35,36の磁気吸着のみによって固定できることから、下部カバー12の固定をボルトレス化することができる。従って、下部カバー12のメンテナンス時の着脱等を工具無しで行うことができるとともに、下部カバー12の外表面側での結露の発生やその結露水の積荷上への滴下を確実に防止することができる。
また、金属製受板37,38が熱伝導率の低いSUS材製の受板兼ストッパーとされているため、下部カバー12に想定以上の振動、衝撃等が加わることにより、万が一第2および第3の磁石35,36の吸着面が浮き上ったとしても、その磁石35,36を受板兼ストッパーにより受け止めて再吸着させることができるとともに、ユニット本体10側から下部カバー12側への熱伝導を抑制することができる。従って、下部カバー12をユニット本体10側に磁石の吸着力のみで確実に固定することができ、ボルトレス化することができるとともに、下部カバー12に対する断熱性を高め、下部カバー12の外表面側での結露の発生を抑えることができる。
さらに、本実施形態においても、ユニット本体10を構成しているフレーム、仕切り壁等の部材が、金属製受板(受板兼ストッパー)37,38を除いて、例えばアルミ合金材等の非磁性材料製とされているため、下部カバー12側に固定されている磁石35,36が、下部カバー12の着脱時に金属製受板(受板兼ストッパー)37,38以外の部分に対して磁気吸着されてしまうことがなく、下部カバー12を着脱する際において、その位置決めを容易化することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、ファン14の下流側にエバポレータ13を配設した、所謂プッシャー型のエバポレータユニットについて説明したが、ファン14の上流側にエバポレータ13を配設した、プラー型のエバポレータユニットにも同様に適用できることはもちろんである。
また、上記実施形態では、下部カバー12側に対して磁石23および第2、第3の磁石35,36を固定配置し、これと対向するユニット本体10側の対応位置に対して金属製受板27および37,38を固定配置した例について説明したが、逆の構成、すなわち下部カバー12側に対して金属製受板を固定配置し、ユニット本体10側に対して磁石を固定配置した構成としてもよい。この場合、下部カバー12は、非磁性材料である樹脂材製もしくはアルミ合金材製の薄板とされているため、金属製受板27および37,38以外の部分が磁石23および第2、第3の磁石35,36に磁気吸着されることがなく、下部カバー12を着脱する際の位置決めを容易化することができる。
1 冷凍車両
4 輸送用冷凍装置
5 エバポレータユニット
10 ユニット本体
12 下部カバー
12A 下面
12B 前面
12C 後面
12D インシュレーション
13 エバポレータ
14 ファン
23 磁石
24 樹脂材
27 金属製受板
30,31 ステー
32,33 ボルト
35 第2の磁石
36 第3の磁石
37,38 金属製受板(受板兼ストッパー)

Claims (7)

  1. ファンおよびエバポレータが内蔵されているユニット本体の下面側を、下部カバーにより覆っている輸送用冷凍装置のエバポレータユニットにおいて、
    前記下部カバーの下面の内面側の所定箇所および該所定箇所と対向する前記ユニット本体の下面側の対応位置のいずれか一方に、磁石が固定配置され、他方に、前記磁石により磁気吸着可能な金属製受板が固定配置され、
    前記下部カバーの前面部位および後面部位は、前記下部カバーの内面側の所定箇所で前記ユニット本体側にステーおよびボルトを介して固定されていることを特徴とする輸送用冷凍装置のエバポレータユニット。
  2. ファンおよびエバポレータが内蔵されているユニット本体の下面側を、下部カバーにより覆っている輸送用冷凍装置のエバポレータユニットにおいて、
    前記下部カバーの下面の内面側の所定箇所および該所定箇所と対向する前記ユニット本体の下面側の対応位置のいずれか一方に、磁石が固定配置され、他方に、前記磁石により磁気吸着可能な金属製受板が固定配置され、
    前記下部カバーの前面部位および後面部位は、前記下部カバーの内面側の所定箇所で前記ユニット本体側に第2および第3の磁石を介して磁気吸着されることにより固定されていることを特徴とする輸送用冷凍装置のエバポレータユニット
  3. 前記第2および第3の磁石は、前記下部カバー側に固定配置されており、前記ユニット本体側に固定配置されている受板兼ストッパーに対して磁気吸着可能とされていることを特徴とする請求項に記載の輸送用冷凍装置のエバポレータユニット。
  4. 前記金属製受板および/または前記受板兼ストッパーは、SUS材製とされていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の輸送用冷凍装置のエバポレータユニット。
  5. 前記磁石は、樹脂材によって被覆されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の輸送用冷凍装置のエバポレータユニット。
  6. 前記ユニット本体および/または前記下部カバーは、前記金属製受板および/または前記受板兼ストッパーを除いて非磁性材料製とされていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の輸送用冷凍装置のエバポレータユニット。
  7. 前記下部カバーには、その外表面にインシュレーションが貼り付けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の輸送用冷凍装置のエバポレータユニット。
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