JP5733237B2 - 制御回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電源から負荷を通してグランドに流れる電流をスイッチ素子を用いて制御する制御回路に関するものである。
従来、この種の制御回路において、主電源と負荷との間に配置されるスイッチ素子としてのnMOSトランジスタと、nMOSトランジスタに逆並列されているダイオードと、nMOSトランジスタを制御して電源から負荷を通してグランドに流れる電流を調整する駆動回路とを備えるものがある。
特開2010−216420号公報
本発明者は、上述の制御回路において信頼性を向上させることに着目して、負電圧のサージによる回路の破壊を防止することについて検討した。
例えば、図5に示すように、駆動回路2に負荷3の両端子間電圧を検出するための検出回路4を備える制御回路1Aから負荷3が外されている場合に、nMOSトランジスタ5に対して主電源Vdd側に負電圧のサージが印加されると、グランドから検出回路4およびダイオードD1を通して主電源Vdd側に電流(図5中の鎖線の矢印参照)が流れて、駆動回路2の検出回路4が破壊する恐れがある。
すなわち、nMOSトランジスタ5に対して主電源Vdd側に負電圧のサージが印加されると、駆動回路2が破壊する恐れがある。
本発明は上記点に鑑みて、負荷に流れる電流を調整するスイッチ素子を制御する制御回路において、負電圧のサージにより回路が破壊されないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、主電源(Vdd)とグランドとの間に配置される負荷(10)と前記主電源との間に配置される第1スイッチ素子(20)と、
前記主電源と前記負荷との間で前記第1スイッチ素子(20)に並列に配置されて、前記主電源側から前記負荷側に電流を流すことを阻止する第1通電制御素子(D1)と、
前記主電源から負荷を通して前記グランドに流れる電流を調整させるように前記第1スイッチ素子を制御するための駆動回路(30)と、を備える制御回路であって、
補助電源(50)と、
前記補助電源から電源電圧が与えられて、前記第1スイッチ素子に対して前記主電源側の電位が負電位であるか否かを判定する判定回路(64)と、
前記第1通電制御素子と前記グランドとの間に配置されている第2スイッチ素子(61)と、を備え、
前記判定回路は、前記第1スイッチ素子に対して前記主電源側の電位が負電位であると判定したとき、前記グランドから前記第2スイッチ素子および前記第1通電制御素子を通して前記主電源側に電流を流すために前記第2スイッチ素子を制御するものであり、
前記補助電源は、前記主電源とグランドとの間に配置されて、前記主電源から出力される電源電圧を平滑化するためのコンデンサであり、
前記主電源と前記コンデンサの正極電極との間に配置されて、前記コンデンサの正極電極側から前記主電源側に電流が流れることを阻止する第4電流制限素子(40)を備え、
前記コンデンサは、前記主電源から前記第4電流制限素子を通して流れる電流に基づく電荷を蓄えるものであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1スイッチ素子に対して主電源側に負電圧のサージが加わったときには、判定回路が主電源側の電位が負電位であると判定して、第2スイッチ素子を制御して、グランドから第2スイッチ素子および第1通電制御素子を通して主電源側に電流を流すことができる。このため、当該制御回路から負荷を外した場合でも、負電圧サージにより駆動回路の破壊を未然に防ぐことができる。したがって、制御回路の信頼性を向上することができる。
請求項1に記載の発明によれば、第1スイッチ素子に対して主電源側に負電圧のサージが印加されたときに、コンデンサの正極電極側から主電源側に電流が流れることを阻止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記判定回路(64)は、第1、第2の入力端子を備えるコンパレータであり、
前記第1の入力端子は、前記第1スイッチ素子に対する前記主電源側に接続されており、
前記補助電源(50)から付与される電源電圧に基づいて前記第2の入力端子の電位を正電位に設定する基準電位出力回路(65)を備え、
前記第1の入力端子の電位が前記第2の入力端子の電位に比べて高いとき、前記コンパレータ(64)は、前記第1スイッチ素子(20)に対する前記主電源側の電位が正電位であると判定して、前記第2スイッチ素子(61)を制御して前記第1通電制御素子(D1)と前記グランドとの間を開放させるようになっており、
前記第1の入力端子の電位が前記第2の入力端子の電位に比べて低くなったとき、前記コンパレータ(64)は、前記第1スイッチ素子(20)に対する前記主電源側の電位が負電位であると判定して、前記第2スイッチ素子(61)を制御して前記第1通電制御素子(D1)と前記グランドとの間を接続させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、前記第1通電制御素子(D1)とグランドとの間にて前記第2スイッチ素子に対して並列に配置されて、前記グランド側から前記第1通電制御素子側に電流を流すことを阻止する第2通電制御素子(63)と、
前記第1通電制御素子と前記第2スイッチ素子との間に配置されて、前記第1通電制御素子側から前記第2スイッチ素子側に電流を流すことを阻止する第3通電制御素子(62)とを備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、制御回路に対して主電源がその電極の正負を逆に接続されても、主電源から制御回路に電流が流れることを第3通電制御素子が妨げることができる。
請求項に記載の発明では、前記コンデンサの正極電極と負極電極との間に配置されて、当該制御回路から前記主電源(Vdd)が外されたときに前記コンデンサ(50)に蓄えられた電荷を放出させる放電手段(70、71、72)を備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、制御回路から主電源が外されたときに、コンデンサから電荷が放出される。このため、制御回路から主電源が外された後に、制御回路に対して主電源がその電極の正負を逆に接続されたときには、コンデンサの出力電圧を判定回路の動作可能電圧よりも低くすることが可能になる。よって、判定回路の動作が停止状態になり、グランドから第2スイッチ素子および第1通電制御素子を通して主電源側に電流が流れることを第2スイッチ素子が妨げることができる。これにより、制御回路に対して主電源がその電極の正負を逆に接続されても、第2スイッチ素子が主電源の両電極間で電流が流れることを妨げることができる。
請求項に記載の発明では、前記放電手段は、前記コンデンサ(50)の正極電極と負極電極との間に配置されて、ベース端子が前記主電源に接続されているトランジスタ(70)と、
前記トランジスタと前記コンデンサの負極電極との間に配置されて、前記コンデンサ(50)の正極電極から前記トランジスタを通して負極電極に電流が流れることを制限する抵抗素子(71)とを備え、
前記トランジスタのベース端子と前記コンデンサの負極電極との間の電圧が閾値以下になると前記トランジスタがオンして、前記コンデンサの正極電極から前記トランジスタおよび前記抵抗素子を通して前記負極電極に電流が流れて前記コンデンサから前記電荷が放出されるようになっていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、第1スイッチ素子に対して主電源側に負電圧のサージが印加されたときには、トランジスタがオンして、コンデンサの正極電極からトランジスタおよび抵抗素子を通して負極電極に電流が流れるものの、コンデンサの両正極電極間に電流が流れることを抵抗素子が制限する。このため、第1スイッチ素子に対して主電源側に負電圧のサージが印加されても、コンデンサの出力電圧が判定回路の動作可能電圧の下限値以上を維持することが可能になる。
これに加えて、制御回路から主電源が外された場合には、その後、制御回路に対して主電源がその電極の正負を逆に接続されるまでに、コンデンサの出力電圧がコンパレータの動作可能電圧よりも低くすることが可能になる。このため、制御回路に対して主電源の電極の正負を逆に接続しても、第2スイッチ素子が主電源の両電極間で電流が流れることを妨げることができる。
請求項に記載の発明では、前記放電手段(72)は、前記コンデンサ(50)の正極電極から負極電極に電流が流れることを制限する抵抗素子であることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、第1スイッチ素子に対して主電源側に負電圧のサージが印加されたときには、コンデンサの正極電極から抵抗素子を通して負極電極に電流が流れるものの、コンデンサの両正極電極間に電流が流れることを抵抗素子が制限する。このため、第1スイッチ素子に対して主電源側に負電圧のサージが印加されても、コンデンサの出力電圧が判定回路の動作可能電圧の下限値以上を維持することが可能になる。
これに加えて、制御回路から主電源が外された場合には、その後、制御回路に対して主電源がその電極の正負を逆に接続されるまでに、コンデンサの出力電圧がコンパレータの動作可能電圧よりも低くなる。このため、制御回路に対して主電源の電極の正負を逆に接続しても、第2スイッチ素子が主電源の両電極間で電流が流れることを妨げることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における制御回路の電気回路構成を示す図である。 第1実施形態におけるサージ試験を説明するための図である。 本発明の第2実施形態における制御回路の電気回路構成を示す図である。 本発明の第3実施形態における制御回路の電気回路構成を示す図である。 本発明の比較例における制御回路の電気回路構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1に本発明の第1実施形態に係る自動車用の制御回路1の電気回路を示す図である。
制御回路1は、主電源Vddから負荷10を通してグランドに流す電流を制御するための回路であって、nMOSトランジスタ20、駆動回路30、ダイオードD1、40、コンデンサ50、および保護回路60から構成されている。負荷10は、主電源Vddとグランドとの間に配置されている。
本実施形態の負荷10としては、例えば、電気モータ、電気ヒータなどの各種の車載機器を用いることができる。主電源Vddとしては、車載バッテリが用いられている。
nMOSトランジスタ20は、主電源Vddと負荷10との間に配置されている。ダイオードD1は、nMOSトランジスタ20に対して逆並列に配置されている。駆動回路30は、負荷10の正極電極と負極電極との間の電圧を検出するとともに、この検出された電圧と電子制御回路(図示省略)からの指令とに応じてnMOSトランジスタ20を制御する。
コンデンサ50は、主電源Vddとグランドとの間に配置されている。本実施形態のコンデンサ50は、主電源Vddから出力される電圧を平滑化するとともに、後述するように、保護回路60に対して電力を供給する補助電源として機能する。ダイオード40は、主電源Vddとコンデンサ50の正極電極との間に配置されて、コンデンサ50の正極電極側から主電源Vdd側に電流が流れることを阻止する。
保護回路60は、負電圧のサージによって回路の破壊が生じることを防止するための回路であって、nMOSトランジスタ61、ダイオード62、63、コンパレータ64、および基準電圧出力回路65を備える。
nMOSトランジスタ61は、負荷10とnMOSトランジスタ20との間の共通接続端子21とグランドとの間に配置されている。ダイオード62は、共通接続端子21とnMOSトランジスタ61との間に配置されて、共通接続端子21側からnMOSトランジスタ61側に電流が流れることを阻止する。ダイオード63は、nMOSトランジスタ20のドレイン端子とソース端子との間に配置されている。ダイオード63は、グランド側から共通接続端子21側に電流が流れることを阻止する。
コンパレータ64は、共通接続端子25から出力される電圧と基準電圧出力回路65から出力される基準電圧との比較に応じてnMOSトランジスタ61を制御する。共通接続端子25は、主電源VddとnMOSトランジスタ20との間の共通接続端子である。
コンパレータ64は、第1の入力端子としての反転入力端子(−)と、第2の入力端子としての非反転入力端子(+)を備える。コンパレータ64の反転入力端子(−)には、共通接続端子25が接続されている。コンパレータ64の非反転入力端子(+)には、基準電圧出力回路65の共通接続端子65cが接続されている。
共通接続端子65cは、基準電圧出力回路65を構成するツェナーダイオード65aと抵抗素子65bとの間の共通接続端子である。ツェナーダイオード65aは、共通接続端子45とグランドとの間に配置されている。抵抗素子65bは、共通接続端子45とツェナーダイオード65aとの間に配置されている。基準電圧出力回路65は、共通接続端子65cから一定電圧としての基準電圧をコンパレータ64の非反転入力端子(+)に出力する。すなわち、基準電圧出力回路65は、コンデンサ50の出力電圧に基づいてコンパレータ64の非反転入力端子(+)の電位を正電位に設定する。
ここで、コンパレータ64の正極電源端子は、共通接続端子45に接続されている。コンパレータ64の負極電源端子は、グランドに接続されている。このことにより、コンパレータ64は、コンデンサ50から電源電圧が与えられることになる。
次に、本実施形態の制御回路1の作動の概略について説明する。
まず、駆動回路30は、nMOSトランジスタ20のゲート端子にパルス信号を出力する。すると、nMOSトランジスタ20は、駆動回路30から出力されるパルス信号に応じてスイッチングする。このとき、駆動回路30は、負荷10の両電極間電圧と電子制御回路からの指令とに応じてパルス信号のデューテイ比を制御することにより、nMOSトランジスタ20のオン期間とオフ期間とを制御する。このことにより、主電源VddからnMOSトランジスタ20および負荷10を通してグランドに流れる電流を制御することになる。このとき、ダイオード62は、共通接続端子21側からnMOSトランジスタ61側に電流が流れることを阻止する。
次に、本実施形態の制御回路1の負電サージ試験について説明する。図2に負電圧のサージ試験の試験装置80を示す。
試験装置80は、スイッチSWおよび負圧電源Vmからなる。負圧電源Vmは、スイッチSWを介して制御回路1の共通接続端子25に接続される。負圧電源Vmは、例えば−100V〜−300V程度の直流の負電圧を発生する電源である。
サージ試験では、制御回路1から負荷10を外し、かつ制御回路1に主電源Vddが接続されている。このとき、コンデンサ50には、主電源Vddからダイオード40を通してコンデンサ50の正極電極に流れる電流に基づく電荷が蓄えられる。このため、コンデンサ50は、補助電源として機能してコンパレータ64の正極電源端子および負極電源端子の間に電源電圧を付与する。このとき、コンパレータ64の非反転入力端子(+)には、基準電圧出力回路65の共通接続端子65cからの基準電圧が与えられる。
ここで、スイッチSWは、所定期間(例えば数十μsec)の期間に亘ってオンされる。このため、負圧電源VmからスイッチSWを介して共通接続端子25(すなわち、nMOSトランジスタ20に対する主電源Vdd側)に負電圧のサージが加えられることになる。
これに伴い、共通接続端子25の電位が低下する。このため、共通接続端子25からコンパレータ64の反転入力端子(−)に与えられる電圧が低くなる。このため、コンパレータ64の反転入力端子(−)の電位が、コンパレータ64の非反転入力端子(+)の電位よりも低くなる。したがって、コンパレータ64からnMOSトランジスタ61のベース端子に出力される出力信号のレベルがローレベルからハイレベルに変化する。したがって、nMOSトランジスタ61がオンする。このため、グランド側からnMOSトランジスタ61、ダイオード62、D1、および共通接続端子25、およびスイッチSWを通して負圧電源Vmに流れる。
以上説明した本実施形態によれば、コンデンサ50と、コンデンサ50から電源電圧が与えられるコンパレータ64とを備え、共通接続端子65cから出力される基準電圧よりも共通接続端子25の出力電圧の方が低くなると、コンパレータ64は、共通接続端子25の電位が負電位であるとして判定して、コンパレータ64の出力信号のレベルがローレベルからハイレベルに変化する。このため、nMOSトランジスタ61がオンする。これにより、グランド側からnMOSトランジスタ61、ダイオード62、D1、および共通接続端子25、およびスイッチSWを通して負圧電源Vmに流れる。したがって、制御回路1の駆動回路が破壊されない。このため、負電圧サージによって駆動回路30の破壊を未然に防ぐことができる。以上により、制御回路1の信頼性を向上することができる。
本実施形態では、ダイオード40は、主電源Vddとコンデンサ50の正極電極との間に配置されて、コンデンサ50の正極電極側から主電源Vdd側に電流が流れることを阻止する。このため、負電圧サージが共通接続端子25(すなわち、nMOSトランジスタ61に対する主電源Vdd側)に与えられても、ダイオード40によってコンデンサ50から共通接続端子25側に電流が流れることが阻止される。したがって、負電圧サージが印加されても、コンデンサ50の出力電圧がコンパレータ64の動作可能電圧の下限値以上を維持することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、制御回路1に対して主電源Vddの両電極の正負を逆接続したときに、主電源Vddの両電極間で制御回路1を通して電流が流れることを防止する例について説明する。
図3に本実施形態の制御回路1の電気回路を示す。図3の制御回路1は、図1の制御回路1にPNP型トランジスタ70および抵抗素子71を追加した回路構成である。
PNP型トランジスタ70および抵抗素子71は、コンデンサ50に蓄えられた電荷を放出させる放電手段を構成するものである。PNP型トランジスタ70は、共通接続端子45とグランドとの間に配置されている。抵抗素子71は、PNP型トランジスタ70とグランドとの間に配置されている。
本実施形態の抵抗素子71の抵抗値としては、コンデンサ50の両電極間が抵抗素子71およびPNP型トランジスタ70を通して短絡されたときに、コンデンサ50から電荷が全て放出されるのに、例えば数百ミリsec程度の時間が要するように設定されている。
次に、本実施形態の制御回路1の負電圧サージ試験について説明する。
まず、上述の第1実施形態と同様に、試験装置80(図2参照)により負電圧サージが所定時間に亘って共通接続端子25に印加される。すると、上述の第1実施形態と同様に、コンパレータ64の出力信号に応じてnMOSトランジスタ61が所定時間に亘ってオンする。このため、グランド側からnMOSトランジスタ61、ダイオード62、D1、および共通接続端子25、およびスイッチSWを通して負圧電源Vmに流れる。
本実施形態の試験装置80により負電圧サージが印加される時間としては、数ミリsec以下の時間が想定されている。
試験装置80により負電圧サージが上述の如く共通接続端子25に印加されると、PNP型トランジスタ70のベース端子とグランドとの間の電圧が所定期間に亘ってスレッショルド電圧(閾値)未満になる。このため、PNP型トランジスタ70が所定期間に亘ってオンする。したがって、所定期間に亘って、コンデンサ50の正極電極からPNP型トランジスタ70、および抵抗素子71を通してグランドに電流が流れる。これに伴い、コンデンサ50の両電極間電圧が低下するものの、コンデンサ50の正極電極からグランドに流れる電流は、抵抗素子71によって制限されるので、コンデンサ50の両電極間電圧がコンパレータ64の動作可能電圧の下限値よりも高い電圧を維持することが可能である。
次に、本実施形態の制御回路1に主電源Vddの両電極の正負を逆接続する例について説明する。以下、制御回路1に対する主電源Vddの両電極の正負を逆接続することを制御回路1に対する主電源Vddの逆接続と記す。
本実施形態では、制御回路1に対する主電源Vddの逆接続する場合には、制御回路1に主電源Vddの両電極を正常に接続した状態から、使用者が制御回路1から主電源Vddを外して、制御回路1に主電源Vddを逆接続することを想定している。
まず、制御回路1にPNP型トランジスタ70および抵抗素子71が追加されていない場合について説明する。
制御回路1の共通接続端子25側に主電源Vddの正極電極が接続され、制御回路1のグランドに主電源Vddの負極電極が接続されている場合に、主電源Vddからダイオード40を通してコンデンサ50に電荷が蓄えられている。
その後、作業者が制御回路1から主電源Vddを外し、さらに作業者が制御回路1に対して主電源Vddを逆接続する。すなわち、制御回路1の共通接続端子25側に主電源Vddの負極電極を接続し、かつ制御回路1のグランドに主電源Vddの正極電極を接続する。
この場合、試験装置80により負電圧サージを共通接続端子25側に印加した場合と同様に、nMOSトランジスタ61がコンパレータ64の出力信号に応じてオンする。このため、グランド側からnMOSトランジスタ61、ダイオード62、D1、および主電源Vddの負電極に流れる。
次に、本実施形態の制御回路1に主電源Vddを逆接続する例について説明する。
まず、制御回路1の共通接続端子25側に主電源Vddの正極電極が接続され、制御回路1のグランドに主電源Vddの負極電極が接続されている状態から、作業者が制御回路1から主電源Vddを外す。これに伴い、共通接続端子25の電位がPNP型トランジスタ70のスレッショルド電圧よりも低下する。このため、PNP型トランジスタ70がオンする。よって、コンデンサ50の正極電極から共通接続端子25、PNP型トランジスタ70、および抵抗素子71を通してグランドに電流が流れる。これにより、コンデンサ50の両電極間電圧が低下して零ボルトになる。すなわち、コンデンサ50の両電極間電圧がコンパレータ64の動作可能電圧よりも低くなる。
その後、作業者が制御回路1の共通接続端子25側に主電源Vddの負極電極を接続し、かつ制御回路1のグランドに主電源Vddの正極電極を接続する。すると、コンパレータ64は停止状態を維持するので、コンパレータ64の出力信号はローレベルを維持する。このため、nMOSトランジスタ61がオフを維持する。このため、グランド側からnMOSトランジスタ61、ダイオード62、D1、および主電源Vddの負電極に電流が流れることはない。
以上説明した本実施形態の制御回路1は、上述の第1実施形態の制御回路1にPNP型トランジスタ70および抵抗素子71が追加された構成である。このため、作業者が制御回路1から主電源Vddを外すと、コンデンサ50の両電極間電圧が低下してコンデンサ50の両電極間電圧がコンパレータ64の動作可能電圧よりも低くなる。よって、作業者が制御回路1に主電源Vddを逆接続しても、コンデンサ50の出力信号はローレベルを維持する。このため、nMOSトランジスタ61がオフを維持する。このため、主電源Vddの両電極間でnMOSトランジスタ61、およびダイオード62、D1を通して電流が流れることをnMOSトランジスタ61が妨げることができる。
(第3実施形態)
上述の第2実施形態では、制御回路1の共通接続端子45とグランドとの間にPNP型トランジスタ70および抵抗素子71を配置した例について説明したが、これに代えて、図4に示すように、高い抵抗値を有する抵抗素子72を配置してもよい。
本実施形態では、試験装置80により負電圧サージが共通接続端子25に印加される場合、この負電圧サージが印加される期間には、主電源Vddからダイオード40を通してコンデンサ50に電荷が供給されなく、かつコンデンサ50の正極電極から共通接続端子45から抵抗素子72を通してグランドに電流が流れる。このため、コンデンサ50の両電極間電圧は、下がるものの、コンデンサ50の両電極間に流れる電流が抵抗素子72によって制限されるので、コンデンサ50の出力電圧がコンパレータ64の動作可能電圧の下限値よりも高い電圧を維持する。
また、作業者が制御回路1から主電源Vddを外すと、コンデンサ50の両電極間に抵抗素子72を介して電流が流れる。このため、コンデンサ50から電荷が放出されてコンデンサ50の両電極間電圧が低下し、コンデンサ50の両電極間電圧がコンパレータ64の動作可能電圧よりも低くなる。よって、作業者が制御回路1に主電源Vddを逆接続しても、コンパレータ64の出力信号はローレベルを維持する。このため、nMOSトランジスタ61がオフを維持する。このため、主電源Vddの両電極間でnMOSトランジスタ61、およびダイオード62、D1を通して電流が流れることはない。
以上説明した本実施形態によれば、上述の第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
上述の第1、第2、第3の実施形態では、補助電源としてコンデンサ50を用いた例について説明したが、これに限らず、補助電源として電池を用いてもよい。
上述の第1、第2、第3の実施形態では、第1のスイッチ素子としてnMOSトランジスタ20を用いた例について説明したが、これに代えて、バイポーラ型トランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)など各種のトランジスタを用いてもよい。
上述の第1、第2、第3の実施形態では、基準電位出力回路として、ツェナーダイオード65aおよび抵抗素子65bからなる基準電圧出力回路65を用いた例について説明したが、これに代えて、基準電位出力回路として、バンドギャップ・リファレンス回路等の各種の回路を用いてもよい。
上述の第1、第2、第3の実施形態では、本発明の制御回路として自動車用の制御回路1について説明したが、これに代えて、本発明の制御回路を自動車用機器に以外の機器(例えば、設置型の機器)に適用してもよい。
上述の第1、第2、第3の実施形態では、駆動回路30がnMOSトランジスタ20をスイッチングさせて負荷10に流れる電流を制御する例について説明したが、これに代えて、駆動回路30がnMOSトランジスタ20のゲート端子に与える電圧を連続的に変化させて負荷10に流れる電流を制御してもよい。
上述の第1、第2、第3の実施形態では、第2スイッチ素子としてnMOSトランジスタ61を用いた例について説明したが、これに代えて、バイポーラ型トランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)など各種のトランジスタを用いてもよい。
1 制御回路
10 負荷
20 nMOSトランジスタ(第1スイッチ素子)
30 駆動回路
40 ダイオード(第4電流制限素子)
50 コンデンサ(補助電源)
60 保護回路
61 nMOSトランジスタ(第2スイッチ素子)
62 ダイオード(第3通電制御素子)
63 ダイオード(第2通電制御素子)
64 コンパレータ(判定回路)
65 基準電圧出力回路(基準電位出力回路)
D1 ダイオード(第1通電制御素子)
Vdd 主電源

Claims (6)

  1. 主電源(Vdd)とグランドとの間に配置される負荷(10)と前記主電源との間に配置される第1スイッチ素子(20)と、
    前記主電源と前記負荷との間で前記第1スイッチ素子に並列に配置されて、前記主電源側から前記負荷側に電流を流すことを阻止する第1通電制御素子(D1)と、
    前記主電源から負荷を通して前記グランドに流れる電流を調整させるように前記第1スイッチ素子を制御するための駆動回路(30)と、を備える制御回路であって、
    補助電源(50)と、
    前記補助電源から電源電圧が与えられて、前記第1スイッチ素子に対して前記主電源側の電位が負電位であるか否かを判定する判定回路(64)と、
    前記第1通電制御素子と前記グランドとの間に配置されている第2スイッチ素子(61)と、を備え、
    前記判定回路は、前記第1スイッチ素子に対して前記主電源側の電位が負電位であると判定したとき、前記グランドから前記第2スイッチ素子および前記第1通電制御素子を通して前記主電源側に電流を流すために前記第2スイッチ素子を制御するものであり、
    前記補助電源は、前記主電源とグランドとの間に配置されて、前記主電源から出力される電源電圧を平滑化するためのコンデンサであり、
    前記主電源と前記コンデンサの正極電極との間に配置されて、前記コンデンサの正極電極側から前記主電源側に電流が流れることを阻止する第4電流制限素子(40)を備え、
    前記コンデンサは、前記主電源から前記第4電流制限素子を通して流れる電流に基づく電荷を蓄えるものであることを特徴とする制御回路。
  2. 前記判定回路は、第1、第2の入力端子を備えるコンパレータ(64)であり、
    前記第1の入力端子は、前記第1スイッチ素子に対する前記主電源側に接続されており、
    前記補助電源から付与される電源電圧に基づいて前記第2の入力端子の電位を正電位に設定する基準電位出力回路(65)を備え、
    前記第1の入力端子の電位が前記第2の入力端子の電位に比べて高いとき、前記コンパレータは、前記第1スイッチ素子に対する前記主電源側の電位が正電位であると判定して、前記第2スイッチ素子を制御して前記第1通電制御素子と前記グランドとの間を開放させるようになっており、
    前記第1の入力端子の電位が前記第2の入力端子の電位に比べて低くなったとき、前記コンパレータは、前記第1スイッチ素子に対する前記主電源側の電位が負電位であると判定して、前記第2スイッチ素子を制御して前記第1通電制御素子と前記グランドとの間を接続させることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記第1通電制御素子とグランドとの間にて前記第2スイッチ素子に対して並列に配置されて、前記グランド側から前記第1通電制御素子側に電流を流すことを阻止する第2通電制御素子(63)と、
    前記第1通電制御素子と前記第2スイッチ素子との間に配置されて、前記第1通電制御素子側から前記第2スイッチ素子側に電流を流すことを阻止する第3通電制御素子(62)と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の制御回路。
  4. 前記コンデンサの正極電極と負極電極との間に配置されて、当該制御回路から前記主電源が外されたときに前記コンデンサに蓄えられた電荷を放出させる放電手段(70、71、72)を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の制御回路。
  5. 前記放電手段は、
    前記コンデンサの正極電極と負極電極との間に配置されて、ベース端子が前記主電源に接続されているトランジスタ(70)と、
    前記トランジスタと前記コンデンサの負極電極との間に配置されて、前記コンデンサの正極電極から前記トランジスタを通して負極電極に電流が流れることを制限する抵抗素子(71)とを備え、
    前記トランジスタのベース端子と前記コンデンサの負極電極との間の電圧が閾値以下になると前記トランジスタがオンして、前記コンデンサの正極電極から前記トランジスタおよび前記抵抗素子を通して前記負極電極に電流が流れて前記コンデンサから前記電荷が放出されるようになっていることを特徴とする請求項に記載の制御回路。
  6. 前記放電手段は、前記コンデンサの正極電極から負極電極に電流が流れることを制限する抵抗素子であることを特徴とする請求項に記載の制御回路。
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