JP5733114B2 - 螺合構造 - Google Patents
螺合構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5733114B2 JP5733114B2 JP2011189329A JP2011189329A JP5733114B2 JP 5733114 B2 JP5733114 B2 JP 5733114B2 JP 2011189329 A JP2011189329 A JP 2011189329A JP 2011189329 A JP2011189329 A JP 2011189329A JP 5733114 B2 JP5733114 B2 JP 5733114B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- front shaft
- screwing
- press
- screw member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
Description
参照符号1は軸筒であり、その軸筒1は有底形状をなしていると共に、修正液やマーキングインキ、化粧料などの不溶解物質1aを含有したインキを内蔵している。
この軸筒1は押圧によりインキを吐出できるように、熱可塑性樹脂を用いた可撓性を有するものである。ここで使用する熱可塑性樹脂としては、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンなどが挙げられる。また、前記樹脂のリサイクル材料を使用してもよい。インキの種類によって材料は適宜使い分けることができる。成形法としては、ダイレクトブロー成形、多層ブロー成形、インジェクションブロー成形、射出成形などが挙げられる。本実施例においては可撓性を持つ軸筒としたが、硬質容器にも応用できる。軸筒1の樹脂の着色に関しては樹脂練り込みやマスターバッヂによる着色などが挙げられるが、透明、或いは、半透明な樹脂から成形しても良い。
前記軸筒1には、沈降物を撹拌するための撹拌体2がインキと共に内蔵されている。また、軸筒1の後端部には、底部3が形成されており、その底部3から前方に向けて円柱状のストレート部4が形成されている。前記実施例と同様に、ストレート部4はキャップ5を嵌合する嵌合部ともなっている。
また、軸筒1の前端部にも円柱状のストレート部が形成されており、そのストレート部の外周面には、雄ネジ5が形成されている。前記雄ネジ5は、後述する前軸中筒6を一体に持つ前軸7の内面に形成された雌ネジ8と螺合し、軸筒1を密閉すると共に、インキを密閉するようになっている。
前記ストレート部4のなかで最も前方に位置するストレート部終点9から前記雄ネジ5の間は、横断面形状が楕円形状を有している。さらに前記ストレート部終点9から前記雄ネジ5の間には軸筒1の最大拡径部10が形成されているが、その最大拡径部10は徐々に拡径され、また、徐々に縮径する形状を有している。
つまり、軸筒1の形状はストレート部終点9から最大拡径部10まで拡径され、最大拡径部10から前方の軸筒1の開口部11の方向に向かって縮径し、前記雄ネジ5が形成される直前まで縮径されている(縮径終了部12)。
前記最大拡径部10付近は、その横断面形状が楕円形状をなしていると共に、軸筒1内面に曲線を描きながら一周する曲線状突起13が設けてあり、さらに前方側の楕円形状終了部14の内面にも周状突起15が設けてある。つまり、前記楕円形状終了部14と周状突起15は塗布具軸心方向に向かって軸筒1の内面に向けて突出している。本実施例ではダイレクトブロー成形を用いており、軸筒1の内面には、前記楕円形状終了部14と周状突起15が設けられているため、対応する軸筒1の外面には溝が形成され、露出している。この溝によって、曲線状突13は塗布具使用者の持ちやすさと押しやすさを考慮した形状としてあるが、もちろん、他の成形法を用いて軸筒1外面に溝が露出しないようにしても良い。
また、前記最大拡径部10の肉厚は、楕円形の短辺側が薄く、長辺側が厚く設計されている。これは使用者が軸筒1を押圧する際に短辺側を押しやすいよう、押圧部の剛性を下げる意図である。ただし、本実施例のように楕円形状であれば構造的に短辺側がたわみやすくなっているので、短辺の肉厚が長辺の肉厚より大きくなっても、短辺側を押しやすくすることができる。
また、前記雄ネジ5には、前記前軸7が螺着されている。もちろん、その前軸7の内面には、雌ネジ8が形成されており、その雌ネジ8と前記雄ネジ5とが螺合している。前記雄ネジ5と雌ネジ8が螺合することによって、軸筒1を密閉すると共に、インキを密閉するようになっている。そして、その前軸7の内側には前記前軸中筒6が一体に成形されている。さらに、前記前軸中筒6の外周面には周状リブ16が設けられている。前記周状リブ16は断面が半円状の形状をしており、軸方向に間隔をあけて2段に設けられている。
その周状リブ16は前述の通り2段形成されているが、そのうちの前軸中筒6の端面に近い位置に形成された周状リブ16は、軸筒1と螺合を開始する前に、軸筒1の開口部11の内側から接触するような高さに設計されている。尚、本実施例においては前軸中筒6を一周するような周状リブ16としたが、接触している部分が周状に均一であれば、圧入状態時に受ける力が均一になることで、一方向に引っ張られることがなく傾きにくくなりセンターがずれない。そのため、部分的に突起を形成し、放射状に等間隔配置したリブでもよい。リブの形状も、断面が半円状でなくても良く、断面が長方形などの形状をしていても同様の効果が得られる。また、周状リブの段数も自由に設計でき、リブの高さや軸方向の長さなども、使用する塗布具に合わせて自由に設計できる。
前記軸筒1との螺合の際、前記周状リブ16は軸筒1と接触したまま回転するため、周状リブ16が削れてしまう可能性がある。そのため、前軸7の材質は軸筒1の材質よりも硬質なものを使用すると、螺合時に前記周状リブ16が削れにくくすることが出来る。
尚、前記前軸7は軸筒1との螺合時にトルクがかかる為、ポリブチレンテレフタレートなどの剛性の高い材質の樹脂を使用しているが、その前軸7の剛性が軸筒1と比較して高い場合には、有効ネジ数が整数倍から離れていると、軸筒1の雄ネジ5周辺部が柔らかい為、多く螺合している側に引っ張られ、湾曲する傾向にある。その結果、軸筒1と前軸7の軸心がずれ、前軸が傾いてしまう首曲がり現象が発生する。これを防止する為には、ネジ同士が接触する面積をできる限り均一にすることが望ましい。接触する面積を均一にすることによって、軸筒1が前軸2から受ける力を均一にすることができる。具体的な手段としては、多く螺合している方向に引っ張られてしまうことがないように、軸筒1と前軸7の有効ネジ数を整数倍にすることが好ましいが、その整数倍の±0.2周程度であれば、同様な効果が得られる。
前軸7の前方には周状の圧入用突起20が形成されている。また、前軸7の前方にはインキを吐出する塗布先部21が形成されている。前軸中筒6の内部と塗布先21との間にはインキ流通穴19が設けられている。また、そのインキ流通穴19の前方終了部付近には周状の前軸バネ座部22が設けられている。
前記塗布先部21はチップ23、芯体24、バネ25から構成されている。そのバネ25は芯体24の後方に設けた芯体バネ座部26と前軸バネ座部22により、両端を保持されている。チップ23は芯体24とバネ25を内部に持つような配置になっている。尚、芯体24はバネ25による弾撥力を受け、チップ23と常に接触して弁構造をなしている。以下、詳細に構成を述べる。
前記チップ23は中空形状を有しており、先端吐出口27に向かって段階的に縮径している。その先端吐出口27が最も縮径されており、先端吐出口27の内部の後方には弁座部28が形成されている。また、チップ23の外側には、前記前軸7への圧入のための周状溝29が形成されている。その周状溝29と、前記圧入用突起20が嵌合して固着している。尚、チップ23の材質は快削ステンレス鋼や洋白、真鍮など切削性のよいものが用いられている。
前記芯体24は中実形状で、先端にチップ24の先端から外部に突出した位置で保持されている塗布部30、中間部に拡径部31、後方に長く伸びた縮径部32の3つで構成されている。その拡径部31の前方には、球面状の弁部33が形成されており、後方には芯体バネ座部26が形成されている。この芯体24の材質もチップ23の材質と同様、快削ステンレス鋼など、切削性の良いものを用いることが望ましい。
前記バネ25は、内部に芯体24の縮径部32が入り込んでおり、後端が前記前軸バネ座部22に、先端が芯体拡径部31の後方のバネ座部26により保持されている。
そして、前記芯体24の塗布部30が塗布対象物に押し当てられたときに、芯体24は前記インキ流通穴19の後方へと移動する。この時、芯体24が後方に移動することで、芯体のバネ座部26に保持されていたバネ25の先端も後方に移動する。しかし、バネ25の後端は前軸バネ座部22に保持されたままとなる。そのため、芯体24を前方に付勢する弾撥力は失われていない。
尚、不使用時においては、前記バネ25の弾撥力により芯体24は前方に付勢され、チップ23の内部に設けた弁座部28と芯体24に設けた弁部33が圧接することで弁が閉められている。使用時には、前記チップ23から突出した芯体24の塗布部30を紙面に押し付けることで、前記芯体24がバネ25の弾発力に抗しながらも後方に移動し、チップ23内部の弁座部28と芯体24の弁部33との圧接が解除されて弁が開くという構造をなしている。
尚、塗布先部21の構造はチップ23からボールが突出し、そのボールを後方からバネにて付勢して弁構造をなすような構造でもよい。
尚、キャップ34の材質については、塗布先部21の保護の観点から、例えば、ポリカーボネートのような耐衝撃性が高い樹脂を用いるのが望ましい。さらに、前記軸筒1の中に内蔵したインキに含有されている有機溶剤などに対して高い耐性を持つグレードのポリカーボネートを使用することで、キャップ34を装着した塗布具を高温環境下に置いた際に前記有機溶剤が気化しキャップと接触する場合においても、白濁やクラックなどの劣化を起こしにくくしている。そのため、ポリカーボネートの特徴である高い透明性を保つことができ、強いては、ペン先の視認性を低下させることがなく、耐衝撃性も保つことができる。その具体的なポリカーボネートとしては、パンライトL−1225L(帝人化成株式会社製)などが挙げられる。
また、自動組み立て機のターンテーブル等を使用して組立を行う際、軸筒1に前軸7を仮セットした状態でステーションを移動させても、周状リブ16のうち、前軸中筒6端面に近い位置に形成された周状リブ16が軸筒1の開口部11の内周部に接触し圧入されており、ステーション移動の際に振動やガタつきが発生しても仮セットされた前軸7は落下しにくくなる。これにより、組立性の向上を図ることが出来る。
ボトル口部51は、ボトルに内蔵された内容液の流通口を持つ為に中空形状であり、外周部には雄ネジ53とストレート部54が形成されている。
蓋52は片側が開口されている形状であり、開口部周辺に雌ネジ55を形成し、前記雌ネジ55よりも奥側に、周状リブ56が形成されている。前記周状リブ56は前記ボトル口部51のストレート部54と接触し、圧入部を形成する。また、前記周状リブ56は、雄ネジ53と雌ネジ55の螺合が開始される前から圧入部を形成するような位置に設計されている。
さらに、前記周状リブ56は1段のみ形成されているが、第一の実施例と同様に周状リブの段数や断面形状、高さ、軸方向の長さなどは自由に設計することが出来る。
螺合終了時はボトル口部先端57と蓋天面58が接触することで密閉され、内容液が漏れ出さないようになっている。
また、ターンテーブル等を使用して組立を行う際、ボトル口部51に蓋52を仮セットした状態でステーションを移動させても、周状リブ56がボトル口部51のストレート部54に接触し圧入されており、ステーションが移動の際に振動やガタつきが発生しても仮セットされた蓋52は落下しにくくなる。これにより、組立性の向上を図ることが出来る。
2 撹拌体
3 底部
4 ストレート部
5 雄ネジ
6 前軸中筒
7 前軸
8 雌ネジ
9 ストレート部終点
10 最大拡径部
11 開口部
12 縮径終了部
13 曲線上突起
14 楕円形状終了部
15 周状突起
16 周状リブ
17 キャップ嵌合用リブ
18 リブ
19 インキ流通穴
20 圧入用突起
21 塗布先部
22 前軸バネ座部
23 チップ
24 芯体
25 バネ
26 芯体バネ座部
27 先端吐出口
28 弁座部
29 周状溝
30 塗布部
31 拡径部
32 縮径部
33 弁部
34 キャップ
35 キャップ中筒
36 前軸テーパー部
37 キャップ開口部
38 嵌合リブ
39 クリップ
51 ボトル口部
52 蓋
53 雄ネジ
54 ストレート部
55 雌ネジ
56 周状リブ
57 ボトル口部先端
58 蓋天面
Claims (3)
- 雄ネジ部材と雌ネジ部材の螺合構造であって、それら雄ネジ部材、或いは、雌ネジ部材の少なくとも一方のネジ部材に、お互いのネジ部材が圧入する圧入部を設けると共に、その圧入部をお互いのネジ部材の螺合が開始されるよりも前の部位に形成したことを特徴とする螺合構造。
- 前記圧入部を周状リブとした請求項1記載の螺合構造。
- 前記ネジ部材の硬度を異ならしめると共に、周状リブを形成したネジ部材の硬度を高くした請求項2に記載の螺合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011189329A JP5733114B2 (ja) | 2011-08-31 | 2011-08-31 | 螺合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011189329A JP5733114B2 (ja) | 2011-08-31 | 2011-08-31 | 螺合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013050192A JP2013050192A (ja) | 2013-03-14 |
JP5733114B2 true JP5733114B2 (ja) | 2015-06-10 |
Family
ID=48012381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011189329A Active JP5733114B2 (ja) | 2011-08-31 | 2011-08-31 | 螺合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5733114B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6454532B2 (ja) * | 2014-12-11 | 2019-01-16 | 花王株式会社 | ボトル容器及びボトル容器詰め商品 |
-
2011
- 2011-08-31 JP JP2011189329A patent/JP5733114B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013050192A (ja) | 2013-03-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7186044B2 (en) | Easy-fit wiping device | |
US8342351B2 (en) | Cap for caulking cartridge or similar container | |
JP5545632B2 (ja) | 液状物繰出容器 | |
JP2008001009A (ja) | 筆記部の接続構造 | |
US5938361A (en) | Writing utensil and method of manufacturing the writing utensil | |
JP2008001008A (ja) | リフィール構成部材の接続構造 | |
JP5733114B2 (ja) | 螺合構造 | |
JPH08509935A (ja) | 非回転挿入体を備えた容器 | |
JP2008194195A (ja) | 液状化粧料容器 | |
JP5610775B2 (ja) | 液体塗布具 | |
JP4874442B2 (ja) | 直液式筆記具 | |
JP6016182B2 (ja) | 塗布具 | |
JP5545681B2 (ja) | 液状物繰出容器 | |
JP2003118290A (ja) | 塗布具 | |
JP7505397B2 (ja) | 塗布具 | |
JP3244782U (ja) | 容器開口部の密閉構造およびパッキン | |
JP2011079205A (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2005074922A (ja) | ボールペン | |
WO2024085244A1 (ja) | ボールペンチップ、ボールペンレフィル及びボールペン | |
JP4980047B2 (ja) | 直液式筆記具 | |
JP4251632B2 (ja) | 塗布具 | |
JP6488734B2 (ja) | 部材の結合構造 | |
JP4934554B2 (ja) | インキタンク交換式筆記具 | |
JP2008206540A (ja) | 液状化粧料容器 | |
JP2024095345A (ja) | 筆記具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140630 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150227 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150317 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150330 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5733114 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |