JP5731247B2 - 吸収式冷凍機及び吸収式冷凍機の製造方法 - Google Patents
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Description
上記特許文献1に記載の吸収式冷凍機では、積層体において、第1区画体及び第2区画体により複数の中空状の流体通流室が形成され、その中空状の流体通流室に流体を通流させることで、伝熱板を挟んで対向位置する流体通流室を通流する流体同士の熱交換を行うようにしている。このようにして、複数の流体通流室によって、凝縮器、溶液熱交換器、過冷却器、蒸発器、吸収器の夫々が構成されている。
第1外板、第1区画体、第1伝熱板、第2区画体、第2外板を順に積層して第1積層体が構成され、第3外板、第3区画体、第2伝熱板、第4区画体、第4外板を順に積層して第2積層体が構成され、
前記第1積層体では、前記第1区画体及び前記第2区画体により、前記第1伝熱板を挟んで対向位置する2つの流体通流室を1組とする第1対向室モジュールが複数形成され、複数の前記第1対向室モジュールにおける2つの前記流体通流室内の夫々に第1伝熱フィンが備えられ、
前記第2積層体では、前記第3区画体及び前記第4区画体により、前記第2伝熱板を挟んで対向位置する2つの流体通流室を1組とする第2対向室モジュールが複数形成され、複数の前記第2対向室モジュールにおける2つの前記流体通流室内の夫々に第2伝熱フィンが備えられ、
前記第1積層体及び前記第2積層体の夫々には、複数の前記流体通流室の夫々に対して流体を流入可能な流入部、及び、複数の前記流体通流室の夫々から流体を排出可能な排出部が備えられ、
前記再生器として、高温再生器と低温再生器とが備えられた二重効用に構成され、
前記溶液熱交換器として、高温溶液熱交換器と低温溶液熱交換器とが備えられ、
前記高温再生器を除く、前記蒸発器、前記吸収器、前記低温再生器、前記凝縮器、前記高温溶液熱交換器、及び、前記低温溶液熱交換器の一部の機器が、前記第1対向室モジュールにて構成され、前記高温再生器を除く残りの一部の機器が、前記第2対向室モジュールにて構成され、
前記低温再生器、前記高温溶液熱交換器、及び、前記低温溶液熱交換器が、前記第1対向室モジュールにて構成され、前記蒸発器、前記吸収器、及び、前記凝縮器が、前記第2対向室モジュールにて構成されている点にある。
また、本特徴構成によれば、第1対向室モジュール及び第2対向室モジュールにより、高温再生器を除く、蒸発器、吸収器、低温再生器、凝縮器、高温溶液熱交換器、及び、低温溶液熱交換器の複数の機器を構成することができる。したがって、第1積層体と第2積層体とによって、強度の向上を図ることができながら、コンパクトに構成して伝熱性能を向上できる二重効用吸収式冷凍機を構成することができる。
また、本特徴構成によれば、第1積層体にて形成される複数の第1対向室モジュールによって、低温再生器、高温溶液熱交換器、及び、低温溶液熱交換器の複数の機器を構成できる。そして、それらの複数の機器の間では、吸収液が通流されるので、それらの複数の機器を第1積層体に集めて構成することで、吸収液を通流させるための流路を短くしながら簡易に構成することができる。また、第2積層体にて形成される複数の第2対向室モジュールによって、蒸発器、吸収器、及び、凝縮器の複数の機器を構成することができる。そして、それらの複数の機器の間では、冷媒が通流されるので、それらの複数の機器を第2積層体に集めて構成することで、冷媒を通流させるための流路を短くしながら簡易に構成することができる。このように、第1対向室モジュールと第2対向室モジュールとによって、二重効用吸収式冷凍機を構成する複数の機器をバランスよく簡易に構成することができる。
<第1実施形態>
この第1実施形態における吸収式冷凍機は、吸収剤を臭化リチウム水溶液とし、冷媒を水とした二重効用吸収式冷凍機100にて構成されている。この二重効用吸収式冷凍機100は、再生器1として、バーナ2により冷媒Aと吸収剤との混合液である吸収液Kを加熱する高温再生器3とその高温再生器3から供給される吸収液K2を高温再生器3からの冷媒蒸気A1により加熱する低温再生器4とを備えている。そして、二重効用吸収式冷凍機100は、冷媒蒸気A1を凝縮させる凝縮器5と、その凝縮器5からの冷媒液A2を蒸発させる蒸発器6と、その蒸発器6からの冷媒蒸気A1を低温再生器4からの吸収液K3に吸収させる吸収器7とを備えている。図1は冷媒熱交換器10を備えたフローを示しているが、冷媒熱交換器10を無くし、低温再生器4で熱を与えた高温再生器3からの冷媒蒸気A1を凝縮器5に入れることもできる。
第2溶液流路R2において高温溶液熱交換器9と第4溶液流路R4との接続箇所との間の部位、第3溶液流路R3において低温溶液熱交換器8と吸収器7との間の部位、第4溶液流路R4において冷媒熱交換器10と第2溶液流路R2との接続箇所との間の部位、第2冷媒流路S2において凝縮器5と第4冷媒流路S4との接続箇所との間の部位、及び、第4冷媒流路S4において冷媒熱交換器10と第5冷媒流路S5との接続箇所との間の部位の夫々には、制限抵抗となる第1〜第5膨張弁D1〜D5の夫々が備えられている。外部に設置することも可能であるが、抵抗を固定してもよい場合は内部に設置することが可能である。本実施形態では固定抵抗とし、内部に設けている。
まず、冷媒Aの流れについて説明する。
高温再生器3にて吸収液K1から発生した冷媒蒸気A1を加熱源として低温再生器4にて吸収液K2から発生した冷媒蒸気A1を、第1冷媒流路S1により凝縮器5に供給して、凝縮器5において冷媒蒸気A1を凝縮させる。凝縮器5にて凝縮された冷媒液A2を、第2冷媒流路S2により蒸発器6に供給するとともに、蒸発器6内の冷媒液A2も第5冷媒流路S5により循環されて、蒸発器6において冷媒液A2を蒸発させる。また、低温再生器4からの冷媒液A2も第4冷媒流路S4により蒸発器6に供給されており、その冷媒液A2も蒸発器6において蒸発される。そして、蒸発器6にて蒸発された冷媒蒸気A1を、第3冷媒流路S3により吸収器7に供給して、吸収器7において冷媒蒸気A1が吸収剤に吸収されて吸収液となる。
吸収器7にて冷媒蒸気A1が吸収剤に吸収された吸収液K1を、第1溶液流路R1により高温再生器3に供給している。このとき、第1溶液流路R1では、低温溶液熱交換器8と高温溶液熱交換器9とにより順次吸収液K1を加熱して、その加熱した吸収液K1を高温再生器3に供給している。高温再生器3においてバーナ2により吸収液K1を加熱して、吸収液K1から冷媒蒸気A1を発生させる。高温再生器3にて冷媒蒸気A1が発生された吸収液K2を第2溶液流路R2により低温再生器4に供給している。このとき、第4溶液流路R4にて供給される吸収液K1も合流させて、合流後の吸収液K4を低温再生器4に供給している。低温再生器4において高温再生器3から供給される高温の冷媒蒸気A1にて吸収液K4を加熱して、吸収液K4から冷媒蒸気A1を発生させる。低温再生器4にて冷媒蒸気A1が発生された吸収液K3を第3溶液流路R3によって吸収器7に供給している。
この第1実施形態では、二重効用吸収式冷凍機100を構成する複数の機器のうち、高温再生器3を除く複数の機器、及び、それら複数の機器を接続する流路等が、図1に示すように、第1積層体11と第2積層体12の2つの積層体から構成されている。
図3に示すように、第2積層体12には、第2対向室モジュール30として、1組目〜3組目までの3つの第2対向室モジュール30a〜30cが形成されている。そして、図7及び図8に示すように、1組目〜3組目の3つの第2対向室モジュール30a〜30cにおける第3流体通流室27a〜27c及び第4流体通流室28a〜28cの夫々に第2伝熱フィン24が備えられており、伝熱性能の向上を図っているとともに、第2積層体12の強度の向上を図っている。
第1区画体14には、第1区画体14において上側に位置する第1流体通流室25aの下側に、横長状の第2連通室33bが区画形成されている。この第2連通室33bは、第1伝熱板15に形成された横長状の第1開口部35aを通して、第2区画体16において上側に位置する第2流体通流室26aの下方側部に連通されている。そして、第2連通室33bは、第1区画体14によって、下方中央部に位置する第1流体通流室25cに連通されている。
さらに、第1積層体11では、第2区画体16において上側に位置する第2流体通流室26aの左側に、第1区画体14と第2区画体16との間に第1伝熱板15が存在しない部位を有している。これにより、第1区画体14にて形成される区画空間と第2区画体16にて形成される区画空間とが合体した第4連通室33dが備えられている。この第4連通室33dは、第2区画体16によって、上側に位置する第2流体通流室26aに連通されており、上下方向で流体の通流方向が反転する流路状に形成されている。
第4区画体21において上側に位置する第4流体通流室28aの下側に、横長状の第6連通室33fが区画形成されている。この第6連通室33fは、第2伝熱板20に形成された複数の第2貫通孔部34bを通して、第3区画体19において左下側に位置する第3流体通流室27cの上端部に連通されている。
第4区画体21において右下側に位置する第4流体通流室28bの上側に、横長状の第7連通室33gが区画形成されている。この第7連通室33gは、その左端部が、第2伝熱板20に形成された第3開口部35cを通して、第3区画体19において上側に位置する第3流体通流室27aの右端部に連通されているとともに、その中央部が、第2伝熱板20に形成された複数の第3貫通孔部34cを通して、第3区画体19において右下側に位置する第3流体通流室27bの上端部に連通されている。
図2に示すように、上側に位置する1組目の第1対向室モジュール29aでは、高温再生器3から流出した冷媒蒸気A1を第1流体通流室25aに通流させ、且つ、高温溶液熱交換器9から流出した吸収液K2と冷媒熱交換器10から流出した吸収液K1が混合した吸収液K4を第2流体通流室26aに通流させている。これにより、冷媒蒸気A1にて吸収液K4を加熱して吸収液K4から冷媒蒸気A1を発生させる低温再生器4が、1組目の第1対向室モジュール29aにて構成されている。
右下側に位置する2組目の第1対向室モジュール29bでは、低温再生器4から流出した冷媒液A2を第1流体通流室25bに通流させ、且つ、吸収器7から流出した吸収液K1を第2流体通流室26bに通流させている。これにより、低温再生器4から流出した冷媒液A2にて吸収器7から流出した吸収液K1を加熱する冷媒熱交換器10が、2組目の第1対向室モジュール29bにて構成されている。
下方中央部に位置する3組目の第1対向室モジュール29cでは、低温再生器4を流出した吸収液K3を第1流体通流室25cに通流させ、且つ、吸収器7を流出した吸収液K1を第2流体通流室26cに通流させている。これにより、低温再生器4を流出した吸収液K3にて吸収器7を流出した吸収液K1を加熱する低温溶液熱交換器8が、3組目の第1対向室モジュール29cにて構成されている。
左下側に位置する4組目の第1対向室モジュール29dでは、高温再生器3を流出した吸収液K2を第1流体通流室25dに通流させ、且つ、低温溶液熱交換器8を流出した吸収液K1を第2流体通流室26dに通流させている。これにより、高温再生器3を流出した吸収液K2にて低温溶液熱交換器8を流出した吸収液K1を加熱する高温溶液熱交換器9が、4組目の第1対向室モジュール29dにて構成されている。
図3に示すように、上側に位置する1組目の第2対向室モジュール30aでは、低温再生器4から流出した冷媒蒸気A1を第3流体通流室27aに通流させ、且つ、吸収器7を流出した冷却水Bを第4流体通流室28aに通流させている。これにより、低温再生器4から流出した冷媒蒸気A1を冷却水Bにより凝縮させる凝縮器5が、1組目の第2対向室モジュール30aにて構成されている。
右下側に位置する2組目の第2対向室モジュール30bでは、凝縮器5及び冷媒熱交換器10を流出した冷媒液A2並びに蒸発器6にて循環される冷媒液A2を第3流体通流室27bに通流させ、且つ、冷熱用水Eを第4流体通流室28bに通流させている。これにより、凝縮器5及び冷媒熱交換器10を流出した冷媒液A2並びに蒸発器6にて循環される冷媒液A2を冷熱用水Eにより蒸発させる蒸発器6が、2組目の第2対向室モジュール30bにて構成されている。
左下側に位置する3組目の第2対向室モジュール30cでは、低温溶液熱交換器8を流出した吸収液K3及び蒸発器6を流出した冷媒蒸気A1を第3流体通流室27cに通流させ、且つ、冷却水Bを第4流体通流室28cに通流させている。これにより、低温溶液熱交換器8を流出した吸収液K3に蒸発器6を流出した冷媒蒸気A1を吸収させる吸収器7が、3組目の第2対向室モジュール30cにて構成されている。
上述の第1積層体11において、図示は省略するが、第1外板13と第1区画体14との間、又は、第2区画体16と第2外板17との間に、第1追加区画体及び第1追加伝熱板の第1単位追加体を追加して積層自在に構成されている。ここで、第1追加区画体は、第1区画体14や第2区画体16と同様に、複数の空間に区画自在な枠体にて構成されており、その区画空間の夫々に伝熱フィンが備えられる。そして、第1追加区画体は、第1追加伝熱板を挟んで第1対向室モジュール29と対向する位置に流体を通流可能な第1追加流体通流室を第1伝熱板15に沿う方向で並ぶ形態で区画形成自在に構成されている。これにより、第1単位追加体を必要に応じて追加して積層させて第1積層体11を構成することにより、求められている能力に的確に対応することができる。
上記第1実施形態では、吸収式冷凍機を二重効用吸収式冷凍機100にて構成しているが、この参考形態では、吸収式冷凍機を単効用吸収式冷凍機101にて構成している。この参考形態における単効用吸収式冷凍機101でも、吸収剤を臭化リチウム水溶液とし、冷媒を水としている。単効用吸収式冷凍機101は、二重効用吸収式冷凍機100に対して、構成する機器の数等が異なるだけであるので、この参考形態では、第1積層体及び第2積層体にて構成する機器について中心に説明し、その他の構成については簡単に説明する。
冷却水Bが通流する冷却水流路C、及び、冷熱用水Eが通流する冷熱用水流路Fについては、上記第1実施形態と同様であるが、再生器1に加熱温水Gを供給する加熱温水流路Hが備えられている。
まず、冷媒Aの流れについて説明する。
再生器1にて吸収液K5から発生した冷媒蒸気A3を、第6冷媒流路S6により凝縮器5に供給して、凝縮器5において冷媒蒸気A3を凝縮させる。凝縮器5にて凝縮された冷媒液A4を、第7冷媒流路S7により蒸発器6に供給して、蒸発器6において冷媒液A4を蒸発させる。そして、蒸発器6にて蒸発された冷媒蒸気A3を、第8冷媒流路R8により吸収器7に供給して、吸収器7において冷媒蒸気A3が吸収剤に吸収されて吸収液となる。
吸収器7にて冷媒蒸気A3が吸収剤に吸収された吸収液K5を、第5溶液流路R5により再生器1に供給している。このとき、第5溶液流路R5では、第6溶液流路R6の吸収液K6にて吸収液K5を加熱しており、その加熱された吸収液K5を再生器1に供給している。再生器1において加熱温水Gにより吸収液K5を加熱して、吸収液K5から冷媒蒸気A3を発生させる。再生器1にて冷媒蒸気A3が発生された吸収液K6を第6溶液流路R6により吸収器7に供給している。
図11に示すように、第2積層体52では、第3区画体59により第3流体通流室67a〜67cが区画形成されるとともに、第4区画体61により第4流体通流室68a〜68cが区画形成されており、第2対向室モジュール70として、1組目〜3組目までの3つの第2対向室モジュール70a〜70cが形成されている。そして、図16及び図17に示すように、1組目〜3組目の3つの第2対向室モジュール70a〜70cにおける第3流体通流室67a〜67c及び第4流体通流室68a〜68cの夫々に第2伝熱フィン64が備えられており、伝熱性能の向上を図っているとともに、第2積層体52の強度の向上を図っている。図11では、第2伝熱フィン64を省略して図示している。
第4区画体61において上側に位置する第4流体通流室68aと右下側に位置する第4流体通流室68bとの間に、横長状の第5連通室73eが区画形成されている。この第5連通室73eは、第2伝熱板60に形成された複数の第2貫通孔部74bを通して、第3区画体59において右下側に位置する第3流体通流室67bの上端部に連通されている。
第4区画体61において上側に位置する第4流体通流室68aと左下側に位置する第4流体通流室68cとの間に、横長状の第6連通室73fが区画形成されている。この第6連通室73fは、第2伝熱板60に形成された複数の第3貫通孔部74cを通して、第3区画体59において左下側に位置する第3流体通流室67cの上端部に連通されている。
図10に示すように、上側に位置する1組目の第1対向室モジュール69aでは、溶液熱交換器50から流出した吸収液K5を第1流体通流室65aに通流させ、且つ、加熱温水Gを第2流体通流室66aに通流させている。これにより、加熱温水Gにて吸収液K5を加熱して吸収液K5から冷媒蒸気A3を発生させる再生器1が、1組目の第1対向室モジュール69aにて構成されている。
下側に位置する2組目の第1対向室モジュール69bでは、再生器1から流出した吸収液K6を第1流体通流室65bに通流させ、且つ、吸収器7を流出した吸収液K5を第2流体通流室66bに通流させている。これにより、再生器1から流出した吸収液K6にて吸収器5を流出した吸収液K5を加熱する溶液熱交換器50が、2組目の第1対向室モジュール69bにて構成されている。
図11に示すように、上側に位置する1組目の第2対向室モジュール70aでは、再生器1から流出した冷媒蒸気A3を第3流体通流室67aに通流させ、且つ、吸収器7を流出した冷却水Bを第4流体通流室68aに通流させている。これにより、再生器1から流出した冷媒蒸気A3を冷却水Bにより凝縮させる凝縮器5が、1組目の第2対向室モジュール70aにて構成されている。
右下側に位置する2組目の第2対向室モジュール70bでは、凝縮器5を流出した冷媒液A4を第3流体通流室67bに通流させ、且つ、冷熱用水Eを第4流体通流室68bに通流させている。これにより、凝縮器5を流出した冷媒液A4を冷熱用水Eにより蒸発させる蒸発器6が、2組目の第2対向室モジュール70bにて構成されている。
左下側に位置する3組目の第2対向室モジュール70cでは、溶液熱交換器50を流出した吸収液K6及び蒸発器6を流出した冷媒蒸気A3を第3流体通流室67cに通流させ、且つ、冷却水Bを第4流体通流室68cに通流させている。これにより、溶液熱交換器50を流出した吸収液K6に蒸発器6を流出した冷媒蒸気A3を吸収させる吸収器7が、3組目の第2対向室モジュール70cにて構成されている。
(1)上記第1実施形態では、第1積層体の製造方法として、第1外板、第1区画体、第1伝熱板、第2区画体、第2外板を順に積層してロウ付けにより互いを接着させて製造しているが、例えば、第1外板、第1区画体、第1伝熱板、第2区画体、第2外板を順に積層してパッキン等により互いに接合することもできる。このようにパッキン等により接合すると、第1積層体を分解して点検作業を行うことが可能となる。
また、第2積層体についても、第1積層体と同様に、パッキン等により接合することもできる。
3 高温再生器
4 低温再生器
5 凝縮器
6 蒸発器
7 吸収器
8 低温溶液熱交換器
9 高温溶液熱交換器
10 冷媒熱交換器
11 第1積層体
12 第2積層体
13 第1外板
14 第1区画体
15 第1伝熱板
16 第2区画体
17 第2外板
18 第3外板
19 第3区画体
20 第2伝熱板
21 第4区画体
22 第4外板
23 第1伝熱フィン
24 第2伝熱フィン
25 第1流体通流室(流体通流室)
25b,25c 直接流入用流体通流室
26 第2流体通流室(流体通流室)
26a,26d 直接流入用流体通流室
27 第3流体通流室(流体通流室)
28 第4流体通流室(流体通流室)
28a 直接流入用流体通流室
29 第1対向室モジュール
30 第2対向室モジュール
31 流入部
32 排出部
50 溶液熱交換器
51 第1積層体
52 第2積層体
53 第1外板
54 第1区画体
55 第1伝熱板
56 第2区画体
57 第2外板
58 第3外板
59 第3区画体
60 第2伝熱板
61 第4区画体
62 第4外板
63 第1伝熱フィン
64 第2伝熱フィン
65 第1流体通流室(流体通流室)
65a,65b 直接流入用流体通流室
66 第2流体通流室(流体通流室)
67 第3流体通流室(流体通流室)
67b 直接流入用流体通流室
68 第4流体通流室(流体通流室)
68a 直接流入用流体通流室
69 第1対向室モジュール
70 第2対向室モジュール
71 流入部
72 排出部
Claims (6)
- 蒸発器、吸収器、再生器、凝縮器、溶液熱交換器を備えた吸収式冷凍機であって、
第1外板、第1区画体、第1伝熱板、第2区画体、第2外板を順に積層して第1積層体が構成され、第3外板、第3区画体、第2伝熱板、第4区画体、第4外板を順に積層して第2積層体が構成され、
前記第1積層体では、前記第1区画体及び前記第2区画体により、前記第1伝熱板を挟んで対向位置する2つの流体通流室を1組とする第1対向室モジュールが複数形成され、複数の前記第1対向室モジュールにおける2つの前記流体通流室内の夫々に第1伝熱フィンが備えられ、
前記第2積層体では、前記第3区画体及び前記第4区画体により、前記第2伝熱板を挟んで対向位置する2つの流体通流室を1組とする第2対向室モジュールが複数形成され、複数の前記第2対向室モジュールにおける2つの前記流体通流室内の夫々に第2伝熱フィンが備えられ、
前記第1積層体及び前記第2積層体の夫々には、複数の前記流体通流室の夫々に対して流体を流入可能な流入部、及び、複数の前記流体通流室の夫々から流体を排出可能な排出部が備えられ、
前記再生器として、高温再生器と低温再生器とが備えられた二重効用に構成され、
前記溶液熱交換器として、高温溶液熱交換器と低温溶液熱交換器とが備えられ、
前記高温再生器を除く、前記蒸発器、前記吸収器、前記低温再生器、前記凝縮器、前記高温溶液熱交換器、及び、前記低温溶液熱交換器の一部の機器が、前記第1対向室モジュールにて構成され、前記高温再生器を除く残りの一部の機器が、前記第2対向室モジュールにて構成され、
前記低温再生器、前記高温溶液熱交換器、及び、前記低温溶液熱交換器が、前記第1対向室モジュールにて構成され、前記蒸発器、前記吸収器、及び、前記凝縮器が、前記第2対向室モジュールにて構成されている吸収式冷凍機。 - 前記流体通流室として、他の前記流体通流室と連通接続されて、その他の前記流体通流室からの流体が直接流入可能な直接流入用流体通流室が備えられている請求項1に記載の吸収式冷凍機。
- 前記低温再生器から流出した冷媒にて前記吸収器から流出した吸収液を加熱する冷媒熱交換器が備えられ、その冷媒熱交換器が、前記第1対向室モジュールにて構成されている請求項1又は2に記載の吸収式冷凍機。
- 前記吸収器に戻す吸収液を冷却用流体にて冷却させる溶液冷却用熱交換器が備えられ、
その溶液冷却用熱交換器が前記第1対向室モジュール又は前記第2対向室モジュールにて構成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収式冷凍機。 - 前記第1積層体は、前記第1外板と前記第1区画体との間、又は、前記第2区画体と前記第2外板との間に、第1追加区画体及び第1追加伝熱板の第1単位追加体を追加して積層自在に構成され、
前記第1追加区画体は、前記第1追加伝熱板を挟んで前記第1対向室モジュールと対向する位置に第1追加流体通流室を形成自在に構成され、
前記第2積層体は、前記第3外板と前記第3区画体との間、又は、前記第4区画体と前記第4外板との間に、第2追加区画体及び第2追加伝熱板の第2単位追加体を追加して積層自在に構成され、
前記第2追加区画体は、前記第2追加伝熱板を挟んで前記第2対向室モジュールと対向する位置に第2追加流体通流室を形成自在に構成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収式冷凍機。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収式冷凍機において、前記蒸発器、前記吸収器、前記再生器、前記凝縮器、及び、前記溶液熱交換器の一部の機器が、前記第1外板、前記第1区画体、前記第1伝熱板、前記第2区画体、前記第2外板を順に積層してロウ付けにより互いを接着させて製造された前記第1積層体にて形成され、残りの一部の機器が、前記第3外板、前記第3区画体、前記第2伝熱板、前記第4区画体、前記第4外板を順に積層してロウ付けにより互いを接着させて製造された前記第2積層体にて形成されている吸収式冷凍機の製造方法。
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