JP5731206B2 - マグネシウム−リチウム合金、圧延材、成型品、およびその製造方法 - Google Patents

マグネシウム−リチウム合金、圧延材、成型品、およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、耐食性と冷間での加工性に優れたマグネシウム−リチウム合金、圧延材および成型品に関する。
近年、構造用金属材料として、軽量なマグネシウム合金が注目されている。しかし、一般的なマグネシウム合金であるAZ31(Al3質量%、Zn1質量%、残部Mg)の圧延材は、冷間での加工性が低く、250℃程度でしかプレス加工できない。また、リチウムを含有するマグネシウム−リチウム合金は、マグネシウムの結晶構造がhcp構造(α相)であるが、リチウム含有量が6〜10.5質量%の場合、hcp構造とbcc構造(β相)の混相となり、さらにリチウム含有量が10.5質量%以上になるとβ相単相となる。広く知られている通り、α相のすべり系は限定されているが、β相は多くのすべり系を有するため、リチウム含有量を多くしてα相とβ相の混相、β相単相となるにつれ、冷間での加工性が向上する。しかしながら、リチウムは電気化学的に卑な元素であるため、リチウム含有量を多くするにつれ、耐食性が著しく低下する。従来、LA141(Li14質量%、Al1質量%、残部Mg)等のLi含有量が多い合金も開発されている。しかし、この合金は、十分な耐食性が得られずその用途が限定されている。
特許文献1には、リチウムを10.5質量%以下含有し、鉄不純物濃度50ppm以下のマグネシウム−リチウム合金が優れた耐食性を有することが開示されている。
特許文献2には、6〜10.5質量%のリチウム、4〜9質量%の亜鉛を含有するマグネシウム−リチウム合金が室温での強度と耐食性に優れていることが開示されている。
特許文献3には、リチウムを6〜16質量%含有する冷間プレス可能なマグネシウム−リチウム合金が開示されている。
特許文献4には、リチウムを10.5〜40質量%含有し、平均結晶粒径が3〜30μmのマグネシウム−リチウム合金が、強度とプレス加工性に優れることが記載されている。
非特許文献1には、リチウム8質量%と13質量%のマグネシウム−リチウム合金に、Al、Zn、Cu、Agを添加した場合の加工や熱処理による機械特性、耐食性などへの影響について記載されている。
しかしながら、これら従来技術において、耐食性と冷間での加工性とを両立させた、Liを10.5質量%以上含有し、β相単相のマグネシウム−リチウム合金は得られていない。また、このようなβ相単相のマグネシウム−リチウム合金において、機械的強度、例えば、引張強度が150MPa以上有するものについても知られていない。例えば、特許文献4には、強度及びプレス加工性に優れるマグネシウム−リチウム合金が記載されているが、その実施例において、Liを10.5質量%以上含むものの引張強度は、高くても131MPaである。
さらに、特許文献4には、強度とプレス加工性に優れたマグネシウム−リチウム合金を製造する方法として、マグネシウム−リチウム合金原料の鋳塊を、熱間圧延し、続いて冷間圧延し、次いで、140〜150℃で熱処理してマグネシウム−リチウム合金を再結晶化する方法が記載されている。
加えて、この方法において、上記冷間圧延は、圧下率を30〜60%と高くした方が、圧下率20〜25%と低いよりも圧延材として良好なものが得られることが記載されている。一方、同じ方法において、マグネシウム−リチウム合金を再結晶化する前記熱処理を、150℃を超える温度で実施すると、得られる合金の平均結晶粒径が大きくなりすぎて所望の効果が得られないことが記載されている。要するに、特許文献4には、良好な圧延材を得るために、冷間圧延の圧下率は高くした方が良いが、再結晶化の熱処理は、高くても150℃としなければ、強度とプレス加工性に優れたマグネシウム−リチウム合金が得られないことが記載されている。
さらに、上記したようなマグネシウム−リチウム合金は、軽量化が期待される、携帯電話、ノートパソコン、ビデオカメラ、デジタルカメラなどの各種電気機器の筐体を構成する部材として使用されることが検討されている。しかし、このような部材として使用する場合、十分な電磁波シールド性を確保したり、基板からのアースを取る必要があり、部材の表面電気抵抗値が低いことが要求されるため、表面電気抵抗値が低いマグネシウム−リチウム合金が求められていた。
特開2000−282165号公報 特開2001−40445号公報 特開平9−41066号公報 特開平11−279675号公報
軽金属(1990)、vol.40、No.9、P659−665
本発明の課題は、耐食性と冷間での加工性とを高レベルで両立させ、ある程度の引張強度を有する、非常に軽量なマグネシウム−リチウム合金、圧延材および成型品と、その製造方法とを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明のマグネシウム−リチウム合金(以下、Mg−Li合金と言うことがある)は、Liを10.5質量%以上、16.0質量%以下、Alを0.50質量%以上、1.50質量%以下Caを0.10質量%以上、0.50質量%以下と、Zn、Mn、Si、Zr、Ti、又は原子番号57〜64の希土類金属元素のいずれか1種を5.0質量%以下とを含有し、残部Mgからなる、平均結晶粒径が5μm以上、40μm以下、引張強度が150MPa以上で、β相単相である。
また、上記課題を解決するための本発明のMg−Li合金は、Liを10.5質量%以上、16.0質量%以下、Alを0.50質量%以上、1.50質量%以下Caを0.10質量%以上、0.50質量%以下と、Zn、Mn、Si、Zr、Ti、又は原子番号57〜64の希土類金属元素のいずれか1種を5.0質量%以下とを含有し、残部Mgからなる、平均結晶粒径が5μm以上、40μm以下、ビッカース硬度(HV)が50以上で、β相単相である。
さらに、上記課題を解決するための本発明のMg−Li合金の製造方法は、Liを10.5質量%以上、16.0質量%以下、Alを0.50質量%以上、1.50質量%以下Caを0.10質量%以上、0.50質量%以下と、Zn、Mn、Si、Zr、Ti、又は原子番号57〜64の希土類金属元素のいずれか1種を5.0質量%以下とを含有し、残部Mgからなる、合金原料溶融物を合金鋳塊に冷却固化する工程(a)と、得られた合金鋳塊を圧下率30%以上となるように冷間で塑性加工する工程(b)と、塑性加工した合金を170〜250℃未満で10分〜12時間で焼きなましする工程(c)とを含むものである。
さらに、上記課題を解決するための本発明のMg−Li合金は、圧延材または成型品である。
本発明のMg−Li合金は、Liを10.5質量%以上、16.0質量%以下、Alを0.50質量%以上、1.50質量%以下Caを0.10質量%以上、0.50質量%以下と、Zn、Mn、Si、Zr、Ti、又は原子番号57〜64の希土類金属元素のいずれか1種を5.0質量%以下とを含有し、残部Mgからなる
Liが16質量%より大きいと、得られる合金の耐食性および強度が低下し実用に耐えない。Alを上記範囲内で含有させることにより、得られる合金の引張強度、ビッカース硬度等の機械強度が向上する。Alが0.50質量%より小さいと、得られる合金の機械強度を向上させる効果が十分でない。1.50質量%より大きいと、得られる合金の冷間での加工性の低下が著しい。
本発明のMg−Li合金は、Liを上記含有割合で含むので、結晶構造はβ相単相であり、軽量かつ冷間での加工性に優れる。
本発明のMg−Li合金は、Caを0.10質量%以上、0.50質量%以下含有することで耐食性がさらに向上する。Caを含有するとMgとCaの化合物が形成され、それが再結晶化時に核生成の起点となり、微細な結晶粒を有する再結晶集合組織を形成する。Mg−Li合金の腐食は、結晶粒内で選択的に進行し、粒界は腐食の進行を妨げることができ、このような粒界の形成により耐食性を向上させることができる。
本発明のMg−Li合金は、上述したAl、Ca以外にもZn、Mn、Si、Zr、Ti、原子番号57〜64の希土類金属元素のいずれか1種を、課題である耐食性、冷間での加工性に大きな影響を与えない範囲で含有することができる。例えば、Znを含有すると冷間での加工性が更に向上する。Mnを含有すると更に耐食性が向上する。Siを含有すると製造時の合金溶湯の粘性を下げることができる。Zrを含有すると強度が上がる。Tiを含有すると難燃性が向上する。希土類金属元素を含有すると伸び率が向上し、冷間での加工性が更に向上する。
これら成分の含有量は、5.00質量%以下が好ましい。含有量が多いと比重が大きくなり、β相単相のMg−Li合金の特色を損なうため、含有量はなるべく少なくすることが好ましい。
本発明のMg−Li合金は、不純物であるFe、Ni、Cuを含んでいても良い。その含有量は、それぞれFeが0.005質量%以下、Niが0.005質量%以下、Cuが0.005質量%以下である。このような不純物量とすることで、更に耐食性が向上する。
本発明のMg−Li合金の平均結晶粒径は、5μm以上、40μm以下であり、特に耐食性に優れる点より平均結晶粒径は5μm以上、20μm以下が好ましい。平均結晶粒径が5μmより小さいと、後述する引張強度が150MPa以上、またはビッカース硬度が50以上の本発明のMg−Li合金を得ることが工業上難しく、40μmを超えると耐食性が低下する。
本発明において平均結晶粒径の測定は、合金断面組織の光学顕微鏡での観察像を用いて、線分法により行うことができる。光学顕微鏡での観察は、5%硝酸エタノールでエッチングした試料を用い、200倍で観察する。得られる観察像において、像を6等分する5本の600μmに相当する線分を引き、それを横切る粒界の数をそれぞれ測定する。線分の長さ600μmを測定した粒界の数で割った値をそれぞれの線分について算出し、その平均値を平均結晶粒径とする。
本発明のMg−Li合金は、引張強度が150MPa以上、またはビッカース硬度が50以上である。これらの上限は特に制限されないが、冷間での加工性を低下させないために、引張強度は通常220MPa以下、好ましくは180MPa以下であり、ビッカース硬度は通常80以下、好ましくは70以下である。
本発明において引張強度は、本発明のMg−Li合金からなる板材の任意に定めた方向から0°、45°、90°の3方向に1mm厚のJIS5号の試験片をそれぞれ3点切り出し、得られる試験片の引張強度を25℃において、引張速度10mm/分で測定することができる。そして、0°、45°、90°方向のそれぞれの平均値を算出し、それらの最大値を引張強度とする。
本発明において、ビッカース硬度は、JIS Z 2244に準拠し、25℃において100g重の荷重で任意に10箇所の測定を行い、その平均値とする。
本発明者らは、従来、耐食性が低いと報告されてきたLA141等の上述した量のLi、Alを含有するβ相単相のMg−Li合金の平均結晶粒径と、引張強度またはビッカース硬度が上述の関係にある場合、得られる合金の冷間での良好な加工性を維持したまま、耐食性が著しく改善されることを見出した。好ましい態様において本発明のMg−Li合金の耐食性は、現在、板材として工業化されている、腐食原因の1つであるリチウムを含有しないAZ31の耐食性を上回る。従って、Li、Alを含有するβ相単相のMg−Li合金が、長年にわたり様々報告されているにもかかわらず、耐食性が低いためにほとんど実用に供されていない現状で、本発明のMg−Li合金は、工業的に実用性を有するものである。例えば、実用化されている上記AZ31は、250℃程度の温間プレス加工を必要とするが、本発明のMg−Li合金は、冷間における加工性に優れ、かつAZ31と同等もしくはそれ以上の耐食性を有するため、広範な分野での利用が期待できる。
本発明のMg−Li合金のように、Alを含有するβ相単相のMg−Li合金は、その組成と平均結晶粒径を定めれば一義的にその機械強度が決定するものではない。例えば、本発明のMg−Li合金の圧延材では、鋳造スラブを特定の圧下率以上で行って塑性ひずみを与えた後、特定温度範囲で焼きなましし、再結晶化させた再結晶集合組織を与えることで、平均結晶粒径が40μm以下でありながら、従来にない高い引張強度及び/又はビッカース硬度が付与される。
一方、方法的には同様に熱間圧延、冷間圧延、熱処理を行って製造された、本発明のMg−Li合金と組成及び平均結晶粒径が近似した上述の特許文献4に記載された実施例6の合金は、引張強度が127MPaと低く、後述する比較例1で説明するように耐食性に非常に劣り、実用性に乏しいものである。
特許文献4に記載されるとおり、Mg−Li合金において、平均結晶粒径が大きくなると良好な圧延材が得られない。従って、粒成長が生じる再結晶化工程の熱処理(焼きなまし)を、この文献では150℃を超える温度で実施することができないと記載されている。しかし、このような従来の認識が、β相単相のMg−Li合金の実用化を長年にわたり阻害してきたものと考えられる。
本発明者らは、冷間圧延等の冷間における塑性加工において、ある程度以上の圧下率を与えた、Alを含有するβ相単相のMg−Li合金が、焼きなまし工程において従来、物性が低下すると認識されていた高い温度のある特定範囲で再結晶化させることにより、この組成では従来達成されていない平均粒径が5μm以上、40μm以下、かつ150MPa以上の引張強度又は50以上のビッカース硬度を示す合金が得られること、そして、このような合金が、工業的実用性に富んだ、耐食性と冷間での加工性とを高レベルで達成できるものであることをつきとめた。
本発明のMg−Li合金は、ピン間10mm、ピン先直径2mmの円柱状2探針(1針の接触表面積3.14mm2)のプローブを、240gの荷重で表面に押圧した時の電流計の表面電気抵抗値が1Ω以下とすることもできる。また、このプローブを60gの荷重で押圧した時の電流計の表面電気抵抗値でも10Ω以下、好ましい条件に整えると1Ω以下とすることができる。240gの荷重は、ビス固定によってMg−Li合金にアースを取る場合の固定力を想定しており、60gの荷重は、Mg−Li合金の表面にテープ固定によってアースを取る場合の固定力を想定している。したがって、本願発明のMg−Li合金をこのようにした場合は、基板からのアースを取る必要がある電子機器筐体部品として好適に用いることができる。
本発明のMg−Li合金を製造するための方法は、上述の組成及び物性を有する本発明のMg−Li合金が得られるのであれば特に限定されない。好ましくは以下に示す本発明の製造方法が挙げられる。
本発明の製造方法は、Liを10.5質量%以上、16.0質量%以下、Alを0.50質量%以上、1.50質量%以下Caを0.10質量%以上、0.50質量%以下と、Zn、Mn、Si、Zr、Ti、又は原子番号57〜64の希土類金属元素のいずれか1種を5.0質量%以下とを含有し、残部Mgからなる合金原料溶融物を合金鋳塊に冷却固化する工程(a)と、得られた合金鋳塊を圧下率30%以上となるように冷間で塑性加工する工程(b)と、塑性加工した合金を170〜250℃未満で10分〜12時間で焼きなましする工程(c)とを含み、必要により、得られた合金の表面を、アルミニウム、および亜鉛の金属イオンを含有する無機酸の低電気抵抗処理液で処理する工程(d)と、表面調整を行ってから、フッ素化合物を含有する皮膜化成処理液に浸漬して皮膜化成処理する工程(e)とを含む。
工程(a)は、例えば、まず、Mg、Li、Al、Ca等の上記成分元素を含有する金属、母合金を既述の組成となるよう配合した原料を準備する。次いで、原料を加熱溶解して合金原料溶融物を得、該溶融物を鋳型に鋳込んで冷却固化させることにより行うことができる。また、合金原料溶融物を、ストリップキャスティング法等の連続鋳造法により冷却固化させる方法も好ましく行われる。
工程(a)により得られる合金鋳塊(スラブ)の厚さは、通常10〜300mm程度とすることができる。
本発明の製造方法は、工程(a)により得られた合金鋳塊を、圧下率30%以上となるように冷間で塑性加工する工程(b)を含む。
工程(b)において塑性加工は、例えば、圧延、鍛造、押出し、引抜き等の公知の方法で行うことができ、この塑性加工により、合金にひずみを付与する。その際の温度は、通常、室温〜150℃程度である。室温かなるべく低温で行うことが、大きなひずみを付与する上で好ましい。
塑性加工における圧下率は、好ましくは40%以上、さらに好ましくは45%以上であり、最も好ましくは90%以上であり、その上限は特に限定されない。圧下率が30%未満では、次の工程(c)において、引張強度を150MPa以上、またはビッカース硬度を50以上となるように焼きなましをおこなうと、従来認識されていたように再結晶粒子の平均結晶粒径が大きくなり、所望の効果が得られない。
本発明の製造方法は、冷間で塑性加工した合金を170〜250℃未満で10分〜12時間で焼きなましする工程(c)を含む。
工程(c)は、工程(b)においてある程度以上のひずみが付与された合金を再結晶化する工程である。焼きなましは、好ましくは190〜240℃で30分〜4時間の条件、で行うことができる。
焼きなまし条件が170〜250℃未満で10分〜12時間の範囲外の場合には、耐食性及び冷間での加工性が低下し、目的とする実用性の高いMg−Li合金が得られない。
本発明の製造方法は、工程(a)により得られた合金鋳塊に対して、工程(b)の前に、均質加熱処理する工程(a1)を含むことができる。工程(a1)の熱処理は通常、200〜300℃にて、1〜24時間行うことができる。
本発明の製造方法は、工程(a)または工程(a1)で得られた合金鋳塊を、工程(b)の前に、熱間圧延する工程(a2)を含むことができる。
工程(a2)の熱間圧延は、通常、200〜400℃により行うことができる。
このようにして得たMg−Li合金は、通常の化成処理でも行われているように、必要に応じて、脱脂工程、水洗工程等を経て表面酸化物層や偏析層の除去等が行われる。
脱脂工程は、水酸化ナトリウム等による高アルカリ溶液中に浸漬させる等の方法によることができる。水酸化ナトリウムによる場合、好ましくは1〜20質量%の濃度の高アルカリ溶液として調製される。高アルカリ溶液中への浸漬時間は、1〜10分間であることが好ましい。水酸化ナトリウム水溶液の濃度が、1質量%未満であったり、浸漬時間が1分間未満であると、脱脂不足により外観不良を生じることとなる。また、20質量%よりも高い濃度の水酸化ナトリウム水溶液を用いると、アルカリ残が原因となる白粉が発生する。なお、上記した水酸化ナトリウム水溶液以外の高アルカリ溶液を使用する場合は、遊離アルカリ度(FAL)が21.0〜24.0ポイントとなるように調整したものを用いることが好ましい。
工程(d)は、無機酸(リン酸、硝酸、硫酸、塩酸、フッ化水素酸等)の中から選ばれる1種あるいは2種以上の混合酸にさらに2種の金属イオン(アルミニウムおよび亜鉛)を添加した水溶液からなる低電気抵抗処理液に、Mg−Li合金を浸漬処理することによって行われる。この低電気抵抗処理液で浸漬処理することにより、従来では得られなかった、表面電気抵抗値が低いMg−Li合金を得ることができる。アルミニウム及び亜鉛の中の1種の金属を単独で添加するのみでは表面電気抵抗値を低くすることはできず、両元素の添加においてのみ効果が得られる。
アルミニウムの供給源は、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、第一リン酸アルミニウム等の水溶性アルミニウム塩により供給する。処理液中のアルミニウム含有率は、好ましくは0.021〜0.47g/lであり、より好ましくは0.085〜0.34g/lである。0.021g/l未満あるいは、0.47g/lを超えると表面電気抵抗値を低くすることはできない。
亜鉛の供給源は、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛等の水溶性亜鉛塩により供給する。処理液中の亜鉛含有率は、好ましくは0.0004〜0.029g/lであり、より好ましくは0.0012〜0.013g/lである。0.0004g/l未満であると表面電気抵抗値を低くすることはできず、0.029g/lを超えると表面電気抵抗値を低くすることができず、さらに皮膜の耐食性も低下する。
無機酸の濃度は、遊離酸度(FA)が9.0〜12.0ポイントの範囲となるように調整する。9.0ポイント未満であると、処理不足、外観不良、表面電気抵抗値の上昇、塗膜密着性の低下などを生じることがあり、12.0ポイントを超えると、過剰処理による肌荒れ、寸法不良、皮膜耐食性低下などを生じることがある。
上記工程(d)の低電気抵抗処理液による浸漬は、35℃〜70℃、好ましくは55〜65℃の温度状態として行うのが好ましい。35℃未満であると、処理不足、外観不良、表面電気抵抗値の上昇、塗膜密着性低下などを生じることがあり、70℃を越えると、過剰処理による肌荒れ、寸法不良、皮膜耐食性低下などを生じることがある。また、浸漬時間は、0.5〜2分間、より好ましくは1分間である。0.5分未満であると、処理不足、表面電気抵抗値の上昇、塗膜密着性低下などを生じることがあり、2分を越えると、皮膜耐食性が低下することがある。
アルカリ水溶液による脱脂処理の後、以上の組成で構成される低電気抵抗処理液により表面電気抵抗値を低くするための工程(d)を行った後、スマットの残留分を除去するために、再度、アルカリ系水溶液により表面調整処理を実施する。このアルカリ系水溶液による表面調整処理は、脱脂工程と同様に、水酸化ナトリウム等による高アルカリ溶液中に浸漬させる等の方法によることができる。水酸化ナトリウムによる場合、好ましくは5〜30質量%の濃度の高アルカリ溶液として調製される。高アルカリ溶液中への浸漬時間は、0.5〜10分間であることが好ましい。また、浸漬温度は45〜70℃である。水酸化ナトリウム水溶液の濃度が、5質量%未満であったり、浸漬時間が0.5分間未満であったり、温度が45℃未満の場合は、スマットが残留し、皮膜耐食性が低下する可能性がある。また、30質量%よりも高い濃度の水酸化ナトリウム水溶液を用いると、アルカリ残が原因となる白粉が発生する可能性がある。なお、上記した水酸化ナトリウム水溶液以外の高アルカリ溶液を使用する場合は、遊離アルカリ度(FAL)が31.5〜35.5ポイントとなるように調整したものを用いることが好ましい。
この表面調整処理の後に、フッ化物を含有する皮膜化成処理液により、皮膜化成処理する工程(e)を行うことができる。この工程(e)によって耐食性が強化される。
皮膜化成処理する工程(e)は、フッ素を含有する処理液に浸漬することによって得られる。
この皮膜化成処理液中のフッ素としては、フッ酸、フッ化ナトリウム、フッ化水素酸、酸性フッ化ナトリウム、酸性フッ化カリウム、酸性フッ化アンモニウム、ケイフッ化水素酸およびその塩、ならびにホウフッ化水素酸およびその塩から選ばれる少なくとも1種から供給されることが好ましい。これらの化合物によれば、フッ素が活性状態で十分に溶け込んだものとして得ることができるからである。
皮膜化成処理液におけるフッ素の含有量は、好ましくは3.33〜40g/lの範囲の割合である。より好ましくは8.0〜30.0g/lである。フッ素の含有量が3.33g/l未満であると、皮膜付着量不足、皮膜耐食性低下などを生じることがあり、また、40g/lを超えると、表面電気抵抗値の上昇、塗膜密着性の低下などを生じることがあるからである。
皮膜化成処理液における酸の濃度は、遊離酸度(FA)が8.0〜12.0ポイントの範囲となるように調整する。8.0ポイント未満であると、皮膜付着量不足、皮膜耐食性低下などを生じることがあり、12.0ポイントを超えると、表面電気抵抗値の上昇、塗膜密着性の低下などを生じることがあるからである。
皮膜化成処理液による皮膜化成処理は、Mg−Li合金を皮膜化成処理液中に浸漬する等、処理液をMg−Li合金の表面に一定時間接触させることができる一般的な方法によって行うことができる。
上記した浸漬する方法による場合、皮膜化成処理液は、40〜80℃、好ましくは約55〜65℃の温度状態で行われるのが好ましい。マグネシウム及びリチウムと、フッ素との化学反応を迅速かつ良好に行わせるためである。また、浸漬時間は、好ましくは0.5〜5分間、より好ましくは約1.5〜4.5分間である。Mg−Li合金の表面にフッ化マグネシウム及びフッ化リチウムを生じさせると共に、その複合作用を十分に発揮させるためである。浸漬時間が0.5分間未満であると、皮膜付着量不足、皮膜耐食性低下などを生じることがあり、5分間を超えると、過剰処理のため表面電気抵抗値の上昇、塗膜密着性の低下などを生じることがある。
本発明のMg−Li合金の工程(c)以降の表面処理工程においては、脱脂処理、工程(d)、および表面調整処理を行った後に、工程(e)を行うことが好ましい。なお、脱脂処理、工程(d)、および表面調整処理、工程(e)は、それぞれ個別に行われ、各処理の間に水洗処理が施こされる。
本発明の方法により得られたMg−Li合金は、その表面に塗装を施すことで、形成した塗装膜に耐食性を良好に保持させることができる。この塗装処理は、上記した本発明の表面調整処理後に、水洗、乾燥の過程を経た後に行うことができる。塗装方法としては、エポキシカチオン電着塗装によるプライマー処理、さらにはメラミン樹脂等による上塗り処理、一般焼付け塗装等の方法によることができる。
また、塗装処理工程は、電着塗装、スプレー塗装、浸漬塗装等の公知の方法により行うことができる。例えば、公知の有機系塗料、無機系塗料が用いられる。
塗装処理工程の代わりに、陽極酸化工程に次いで、チタン合金等で行われているFPF(Finger Print Free)処理(ガラス質コーティング)を施すと、密着性が高く、高密度の優れた皮膜が形成できる。
さらに、表面処理の前後に適宜、熱処理の工程を行ってもよい。
また、本発明の方法により得られたMg−Li合金は、優れた耐食性が得られ、かつ、表面電気抵抗値を低くすることができるため、例えば、携帯電話、ノートパソコン、携帯翻訳機、ビデオカメラ、デジタルカメラなどのように、高い電磁波シールド性が要求されたり、基板からのアースをとるために表面電気抵抗値が低いことを要求される、各種の電気機器筐体部品として有効利用することができる。
さらに、本発明の方法により得られたMg−Li合金は、圧延材の状態であっても、得られた圧延材をプレス加工などで加工した後でも優れた耐食性を保つことができる。
プレス加工した後の成型品の状態になったMg−Li合金に、工程(c)以降の表面処理工程を行うものであってもよいし、加工前の圧延材の状態のMg−Li合金に、工程(c)以降の表面処理工程を行ってもよい。
本発明の圧延材は、本発明のMg−Li合金からなることから耐食性および冷間での加工性に優れる。通常、圧延材の厚みは0.01〜5mm程度である。
本発明の圧延材は、冷間でのプレス加工により、例えば、携帯型のオーディオ機器、デジタルカメラ、携帯電話、ノートパソコン等の筺体や、自動車部品等の成型品に利用できる。
本発明の圧延材は、冷間での加工性に優れているため、割れや外観不良もなく、高い寸法精度が得られ、上記成型品等の生産効率を向上させることができる。
本発明の成型品は、本発明のMg−Li合金からなることから耐食性に優れる。
本発明の成型品は、本発明のMg−Li合金を、例えば、切削、研削、研磨、プレス等により成型することにより得ることができる。設備、製造のコストを考慮すると、本発明の圧延材を用い、冷間でのプレス加工により製造することが好ましい。
また、上記した全ての工程を経て得られたMg−Li合金は、ピン間10mm、ピン先直径2mmの円柱状2探針(1針の接触表面積3.14mm2)のAプローブ(株式会社三菱化学アナリテック社製)を、240gの荷重で表面に押圧した時の電流計の表面電気抵抗値を1Ω以下とすることができる。したがって、基板からのアースを取る必要がある電子機器筐体部品や、電磁波シールド性が要求される電子機器筐体部品として好適に用いることができる。
以上述べたように、本発明のマグネシウム−リチウム合金によると、Liを10.5質量%以上含むにもかかわらず、耐食性および冷間でのプレス等の加工性を高レベルで両立させており、しかもMgよりも比重の小さいLiを多く含むので、実用性に優れ、かつ軽量化が図れる。
以下、実施例により本発明を更に詳述するが、本発明はこれらに限定されない。
参考例
Li14.0質量%、Al1.00質量%、Ca0.30質量%、及び残部Mgの組成となるように配合した原材料を、加熱、溶解して合金溶融物とした。続いて、この溶融物を55mm×300mm×500mmの金型中に鋳込んで合金鋳塊を作製した。得られた合金の組成をICP分析にて測定した。結果を表1に示す。
この合金鋳塊を、300℃で24時間熱処理を行い、表面切削し、厚さ50mmの圧延用スラブを作製した。このスラブを350℃にて圧延し、板厚2mmとした。次いで室温にて、圧下率50%で板厚1mmまで圧延し、圧延物を得た。得られた圧延物を230℃で1時間焼きなましして圧延材を調製した。
得られた圧延材の平均結晶粒径、引張強度、ビッカース硬度を前述の方法にしたがって測定した。また、5%塩水浸漬試験により耐食性を評価した。更に、室温での限界絞り比(LDR)の測定によって冷間での加工性の評価を行った。結果を表1に示す。
5%塩水浸漬試験は、表面を研磨後、アセトン洗浄した試験片を、液温度25±5℃の塩化ナトリウム濃度5%の塩水に8時間浸漬し、大気中に16時間放置する試験を3サイクル行うことにより実施した。評価は、試験後の表面積当たりの質量変化を腐食度とし、比較材として同時に試験を行ったAZ31材の腐食度を100として換算して行った。
LDRの測定条件は、パンチ径:40mm、ダイス径:42.5mm、ダイス肩半径:8mm、しわ押さえ力:12kN、パンチ肩半径4mm、潤滑剤:二硫化モリブデン、パンチスピード:3mm/秒で行った。
比較例1
原材料の配合をLi14.0質量%、Al1.00質量%、残部Mgとし、230℃で1時間行った焼きなましを、150℃で1時間行った以外は、実施例1と同様に圧延材を作製し、評価を行った。評価結果を表2に示す。
実施例1〜3、参考例2〜10、比較例2〜11
表1及び表2に示す合金組成となるように原材料の配合を代え、また、表1及び表2に示す製造条件を代えた以外は、参考例1と同様に圧延材を製造した。得られた圧延材について、評価を実施例1と同様に行った。実施例及び参考例の結果を表1に、比較例の結果を表2示す。
Figure 0005731206
Figure 0005731206
表1の結果より、冷間圧下率、焼きなまし温度、及び合金組成の全てが、本発明の製造方法で規定する範囲内である場合には、平均結晶粒径、引張強度、ビッカース硬度が本発明のMg−Li合金に規定する範囲内となり、耐食性及び冷間での加工性(LDRの結果)に優れることがわかる。
表2の結果より、比較例1及び2では、焼きなまし温度または時間のみが本発明の製造方法で規定する範囲外の場合、冷間での加工性には優れるものの耐食性に劣ることがわかる。また、比較例2では、本発明のMg−Li合金に規定する合金組成、引張強度及びビッカース硬度を満足するものの平均結晶粒径が大きすぎるために所望の性能が得られないことがわかる。
比較例3では、合金組成としてAlを含有しないのみで、耐食性に劣ることがわかる。
比較例4及び5では、Al量が多いか、Li量が少ないという合金組成のみが本発明の製造方法で規定する範囲外の場合、本発明のMg−Li合金に規定する引張強度、ビッカース硬度及び平均結晶粒径の要件を満足していても、冷間での加工性が著しく劣ることがわかる。
比較例6では、Li量が多いという合金組成のみが本発明の製造方法で規定する範囲外の場合、耐食性に劣ることがわかる。
比較例7では、焼きなまし温度のみが本発明の製造方法で規定する範囲よりも低い130℃で1時間である場合、再結晶化せず、本発明のMg−Li合金に規定する引張強度及びビッカース硬度の要件を満足していても、冷間での加工性及び耐食性のいずれにも劣ることがわかる。
比較例8では、冷間圧下率及び焼きなまし温度がそれぞれ本発明の製造方法で規定する範囲外である場合、再結晶化せず、本発明のMg−Li合金に規定する引張強度及びビッカース硬度の要件を満足していても、冷間での加工性及び耐食性のいずれにも劣ることがわかる。
比較例9では、冷間圧下率が本発明の製造方法で規定する範囲外である場合、本発明のMg−Li合金に規定する引張強度及びビッカース硬度の要件を満足していても、平均結晶粒径が大きくなりすぎ、耐食性に劣ることがわかる。
比較例10では、冷間圧下率を高くしても、焼きなまし温度が本発明の製造方法で規定する範囲よりも低い160℃で1時間である場合、再結晶化はするものの、本発明のMg−Li合金に規定する引張強度及びビッカース硬度の要件を充足せず、耐食性に劣ることがわかる。
比較例11では、冷間圧下率を高くしても、焼きなまし温度が本発明の製造方法で規定する範囲外の260℃で1時間である場合、本発明のMg−Li合金に規定する引張強度及びビッカース硬度の要件を満足していても、平均結晶粒径が大きくなりすぎて、耐食性に劣ることがわかる。

Claims (10)

  1. Liを10.5質量%以上、16.0質量%以下、Alを0.50質量%以上、1.50質量%以下Caを0.10質量%以上、0.50質量%以下と、Zn、Mn、Si、Zr、Ti、又は原子番号57〜64の希土類金属元素のいずれか1種を5.0質量%以下とを含有し、残部Mgからなる、平均結晶粒径が5μm以上、40μm以下、引張強度が150MPa以上で、β相単相であるマグネシウム−リチウム合金。
  2. 平均結晶粒径が5μm以上、20μm以下、引張強度が150MPa以上、180MPa以下である請求項1記載のマグネシウム−リチウム合金。
  3. Liを10.5質量%以上、16.0質量%以下、Alを0.50質量%以上、1.50質量%以下Caを0.10質量%以上、0.50質量%以下と、Zn、Mn、Si、Zr、Ti、又は原子番号57〜64の希土類金属元素のいずれか1種を5.0質量%以下とを含有し、残部Mgからなる、平均結晶粒径が5μm以上、40μm以下、ビッカース硬度(HV)が50以上で、β相単相であるマグネシウム−リチウム合金。
  4. 平均結晶粒径が5μm以上、20μm以下、ビッカース硬度(HV)が50以上、70以下である請求項3記載のマグネシウム−リチウム合金。
  5. Liを13.0質量%以上、15.0質量%以下含有する請求項1〜4のいずれかに記載のマグネシウム−リチウム合金。
  6. Liを10.5質量%以上、16.0質量%以下、Alを0.50質量%以上、1.50質量%以下Caを0.10質量%以上、0.50質量%以下と、Zn、Mn、Si、Zr、Ti、又は原子番号57〜64の希土類金属元素のいずれか1種を5.0質量%以下とを含有し、残部Mgからなる、合金原料溶融物を合金鋳塊に冷却固化する工程(a)と、得られた合金鋳塊を圧下率30%以上となるように冷間で塑性加工する工程(b)と、塑性加工した合金を170〜250℃未満で10分〜12時間で焼きなましする工程(c)とを含む請求項1または3記載のマグネシウム−リチウム合金の製造方法。
  7. 工程(a)で得られた合金鋳塊を、工程(b)の前に、均質化処理する工程(a1)を含む請求項記載のマグネシウム−リチウム合金の製造方法。
  8. 工程(a)または工程(a1)で得られた合金鋳塊を、工程(b)の前に、熱間圧延する工程(a2)を含む請求項6又は7記載のマグネシウム−リチウム合金の製造方法。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載のマグネシウム−リチウム合金からなる圧延材。
  10. 請求項1〜のいずれかに記載のマグネシウム−リチウム合金からなる成型品。
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