JP5729569B2 - 金属化合物結晶の製造方法および装飾品の製造方法 - Google Patents

金属化合物結晶の製造方法および装飾品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、異なる色を持つ領域を有する金属化合物結晶を製造する技術に関する。
浮遊帯域(フローティングゾーン;FZ)法により結晶を製造するときに用いられる原料棒は、一般的に、主成分の材料に対して均一な不純物を添加して作製される。このような原料棒を用いて結晶を成長させると、結晶の成長方向(長手方向)に沿って均一に不純物が分布する。一方で、不純物の濃度により結晶の諸特性が変化する場合には、その特性変化を確認するために、不純物の濃度が異なる多数の結晶が必要となる。これらの多数の結晶を作製すると、非常に時間、費用がかかってしまうため、結晶の成長方向に沿って濃度分布を傾斜させる技術がある(例えば、特許文献1、2)。
結晶の不純物濃度の分布に傾斜をつけるために、特許文献1においては、原料棒の表面に不純物を付着させ、その付着濃度を変化させることが行われている。また、特許文献2においては、原料棒自体の不純物の濃度分布に傾斜をつけることが行われている。
さらに、特許文献2においては、不純物濃度の分布に傾斜をつけるのではなく、原料棒の一部に、ある種類の不純物を添加し、これとは異なる種類の不純物を他の部分に添加して、浮遊帯域法により結晶を成長させることも記載されている。このとき、異なる種類の不純物が添加された各部分については、不純物を有しない部分を介して互いに接触しないように配置されている。例えば、酸化アルミニウムに、酸化クロムを添加した部分、酸化チタンおよび酸化鉄などを添加した部分をもち、それぞれの間には不純物を有しない部分をもつ原料棒を作製する。そして、この原料棒を用いて浮遊帯域法により結晶を成長させることにより、赤いルビー、黄と青のサファイアからなる虹色宝石を作製したことが記載されている。
特開2001−213698号公報 特開2005−8427号公報
不純物濃度の分布が原料棒の長手方向に沿って変化しない場合や、不純物濃度の分布が傾斜して緩やかに変化する場合には、浮遊帯域法による結晶成長を行う際の各種条件を決定するための浮遊帯域溶融装置に設定するパラメータの制御は容易である。これは、不純物濃度の分布が変化しなければ、浮遊帯域を移動させても同じ不純物濃度であるからパラメータを変化させる必要はないからである。また、不純物濃度の分布が傾斜して、原料棒の諸特性、例えば、溶融しやすさが変化しても、徐々にパラメータを変化させるだけでよいからである。
ところが、不純物濃度の分布が傾斜したものではなく、急激に変化する場合には、その変化部分において原料棒の諸特性が大きく変わる。そのため、従来どおりのパラメータの制御では、急激に不純物濃度が変化する部分付近において、作製される結晶の径が大きく変化したり、原料棒が溶融しすぎて結晶が切断されたり、原料棒の溶融量が少なくなりすぎたりと、結晶の安定した成長を妨げていた。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、不純物濃度の分布が急激に変化する接続部分を持つ原料棒を用いて、浮遊帯域法による金属化合物結晶の成長を行うときに、接続部分における結晶の成長を安定させることを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、第1の不純物を含む第1の金属化合物結晶の原料である棒状の第1部材における一端と、前記第1の金属化合物結晶と色が異なり第2の不純物を含む第2の金属化合物結晶の原料である棒状の第2部材における一端とを接続し、当該接続された前記第1部材と前記第2部材とを焼結することによって原料棒を形成する原料棒形成工程と、前記第2部材を前記第1部材よりも上方に位置するように、前記原料棒を溶融装置に設置する設置工程と、前記溶融装置を用いて前記原料棒に浮遊帯域を形成することにより、前記第1の金属化合物結晶、前記第2の金属化合物結晶、および当該第1の金属化合物結晶と当該第2の金属化合物結晶との間に形成される中間領域を有する金属化合物結晶を成長させる結晶成長工程とを備えることを特徴とする金属化合物結晶の製造方法を提供する。
また、別の好ましい態様において、記原料棒形成工程においては、前記第1部材の融点または前記第2部材の融点の低い方に対して、摂氏温度換算で0.5倍以上1倍未満の温度で前記焼成を行うことを特徴とする。
また、別の好ましい態様において、前記第2部材は、前記結晶成長工程において溶融される条件において、前記第1部材より溶融しやすく、前記結晶成長工程においては、前記第1部材と前記第2部材とが接続された部分が前記浮遊帯域に含まれている期間における前記浮遊帯域の径が、さらに前記原料棒の径より大きくならないように、前記溶融装置に設定されるパラメータを制御することを特徴とする。
また、別の好ましい態様において、前記第1の金属化合物結晶および前記第2の金属化合物結晶は、金属酸化物結晶であることを特徴とする。
また、別の好ましい態様において、前記第2の金属化合物結晶は、クロムが前記第2の不純物として添加されている酸化アルミニウムであり、前記第1の金属化合物結晶は、クロム以外の元素が前記第1の不純物として添加されている酸化アルミニウムであることを特徴とする。
また、別の好ましい態様において、前記結晶成長工程においては、前記浮遊帯域の周囲における酸素分圧を変化させて前記第1の金属化合物結晶および前記第2の金属化合物結晶の少なくとも一方の色を長手方向に変化させることを特徴とする。
また、別の好ましい態様において、前記結晶成長工程においては、前記溶融装置から前記原料棒の一部に光を照射させて、当該一部を溶融して前記浮遊帯域を形成し、前記制御されるパラメータは、前記光のエネルギーを決定するためのパラメータであることを特徴とする。
また、別の好ましい態様において、前記原料棒形成工程においては、前記第1部材の前記光の吸収率が、前記焼結の前より後の方が高くなるように、前記焼結を行うことを特徴とする。
また、別の好ましい態様において、前記原料棒形成工程においては、粉末状の前記第1部材をチューブに装填し、当該装填後に、粉末状の前記第2部材を装填し、当該チューブに装填された当該第1部材と当該第2部材とを棒状にプレス成型することにより、棒状の前記第1部材の一端と、棒状の前記第2部材の一端とが接続されることを特徴とする。
また、本発明は、上記記載の製造方法により製造された金属化合物結晶を加工して、前記中間領域を有する当該金属化合物結晶の一部を取り出す加工工程と、前記加工工程において取り出された前記金属化合物結晶の一部を、他の部材に取り付けることにより、装飾品を製造する取付工程とを備えることを特徴とする装飾品の製造方法を提供する。
本発明によれば、不純物濃度の分布が急激に変化する接続部分を持つ原料棒を用いて、浮遊帯域法による金属化合物結晶の成長を行うときに、接続部分における結晶の成長を安定させることができる。
本発明の実施形態における金属化合物結晶および装飾品の製造方法を説明する図である。 本発明の実施形態における原料棒形成工程を説明する図である。 本発明の実施形態におけるチューブへの第1部材、第2部材を構成する材料の装填方法を説明する図である。 本発明の実施形態における原料棒が設置された浮遊帯域溶融装置を説明する図である。 本発明の実施形態における結晶成長工程を説明する図である。 本発明の実施形態における浮遊帯域の径の変化を説明する図である。 本発明の実施形態における不純物の分布の例を説明する図である。 本発明の実施例1、2における方法で焼結した原料棒の写真である。 本発明の実施例1、2、3における結晶成長工程の光源電圧の時間変化を示す図である。 本発明の実施例1における方法で製造した装飾品の写真である。 本発明の実施例1、比較例1における方法で製造した金属化合物結晶の写真である。
1…浮遊帯域溶融装置、2…反射鏡、3…光源、4u…上部回転軸、4d…下部回転軸、…石英管、10…第1の金属化合物結晶、10s…種結晶、20…第2の金属化合物結晶、30…境界部、100…第1部材、200…第2部材、300…接続部、400…チューブ、500…漏斗
<実施形態>
[全体構成]
本発明の実施形態における金属化合物結晶は、浮遊帯域溶融装置1(図4参照)を用いて、浮遊帯域法により製造されるものである。この金属化合物結晶は、異なる種類の不純物が添加されることにより色が異なる棒状の第1の金属化合物結晶と、棒状の第2の金属化合物結晶と、これらを接続する境界部を有する。色が異なるとは、その結晶における、透過、反射または吸収する光の波長分布などの光学特性が異なることをいう。
第1、第2の金属化合物結晶は、この例においては、不純物として、それぞれ酸化コバルト、酸化クロムが添加された酸化アルミニウムの結晶(コランダム)である。酸化コバルトが不純物として添加されたコランダムは、黄色(または青色)を呈したサファイアである。酸化クロムが不純物として添加されたコランダムは、赤色を呈したルビーである。第1の金属化合物結晶と第2の金属化合物結晶とは、これらの間に形成される中間領域となる境界部によって接続されているため、金属化合物結晶は、境界部から一方の側はサファイア、他方の側はルビーといったように、境界部を境に色が変化している。この境界部には、双方の不純物が含まれる部分が存在する。
以下、このような金属化合物結晶の製造方法について説明する。
[金属化合物結晶の製造]
図1は、本発明の実施形態における金属化合物結晶および装飾品の製造方法を説明する図である。図1に示すように、金属化合物結晶の製造方法は、原料棒形成工程(ステップS100)、設置工程(ステップS200)および結晶成長工程(ステップS300)を有する。さらに、加工工程(ステップS400)および取付工程(ステップS500)を加えることにより装飾品の製造方法となる。
まず、原料棒形成工程について、図2、図3を用いて説明する。
[原料棒形成工程]
図2は、本発明の実施形態における原料棒形成工程を説明する図である。また、図3は、本発明の実施形態におけるチューブ400への第1部材、第2部材の材料の装填方法を説明する図である。原料棒形成工程(ステップS100)は、第1部材装填工程(ステップS110)、第2部材装填工程(ステップS120)、プレス成型工程(ステップS130)、トリートメント工程(ステップS140)および焼成工程(ステップS150)を有する。
第1部材装填工程は、図3(a)に示すように、第1の金属化合物結晶に応じた組成の第1部材100を構成するための材料、すなわち、酸化アルミニウムに不純物としての酸化コバルトを混合した粉末をチューブ400に装填する工程である。チューブ400は、弾力性のある部材で長尺の袋状に形成されたチューブであり、例えば、ラテックスなどを用いたゴム製チューブである。チューブ400にこの粉末を装填するときには、漏斗500を用い、装填される部分以外の内面側にできるだけこの粉末が付着しないようにする。なお、チューブ400の上部をたぐり寄せて、装填される粉末が、チューブ400の内面側に付着しにくくなるようにしてもよい。また、チューブ400の長手方向を垂直に固定して、粉末がチューブ400内を垂直に落下するようにして、装填される粉末が、チューブ400の内面側に付着しにくくなるようにしてもよい。
第2部材装填工程は、図3(b)に示すように、装填された第1部材100の上層に、第2の金属化合物結晶に応じた組成の第2部材200を構成するための材料、すなわち、酸化アルミニウムに不純物としての酸化クロムを混合した粉末をチューブ400に装填する工程である。チューブ400にこの粉末を装填するときには、図示のように漏斗500を用いてもよいが、第1部材装填工程において用いた漏斗500を洗浄して用いるか、他の漏斗を用いる。
図3(b)に示すように、第1部材100と第2部材200とが接続されている部分を接続部300という。
プレス成型工程は、第1部材100と第2部材200とが装填されたチューブ400を水圧、油圧などによりプレスして棒状に成型する工程である。
トリートメント工程は、棒状に成型され、第1部材100と第2部材200とが接続部300において接続された原料棒を、チューブ400を切開して取り出す工程である。さらに、取り出した原料棒の表面の汚れを取り除く処理を行ってもよい。この処理は、例えば、原料棒における第2部材200の表面に、第1部材100の粉末が付着している部分があることが色の違いなどから判断して、その付着部分を削り取る処理である。このとき、削り取った部分を埋めるように酸化アルミニウムまたは第2部材200の粉末を再付着させてもよい。
焼成工程は、トリートメント工程を経た原料棒を焼成する工程である。原料棒の焼成は、1100℃から1500℃程度、望ましくは1200℃から1450℃程度で行う。この温度範囲は、第1部材、第2部材がどのような材料により構成されているかにより異なり、第1部材の融点または第2部材の融点の低い方に対して、摂氏温度換算で、0.5倍以上1倍未満、望ましくは0.6倍以上1倍未満、さらに望ましくは0.7倍以上1倍未満の範囲であればよい。例えば、ルビーのみの結晶成長であれば、800℃程度でも可能であるが、第1部材と第2部材とが接続される強度、それぞれにおける発色の程度の関係から、温度が高い方が望ましい。
焼成された原料棒は、焼成条件、組成に応じて発色する。原料棒を予め発色させておくことで、結晶成長工程(ステップS300)において溶融を行うときに照射される光の吸収率が高くなり、光エネルギーを効率的に原料棒に吸収させることができる。また、第1部材100の部分については、第2部材200の部分に比べて発色しにくいため、高めの温度で焼成を行うことで第1部材100の発色を良くし、第1部材100および第2部材200における輻射率が近くなるようにしてもよい。このようにすると、結晶成長工程におけるパラメータ制御が容易になる。
原料棒形成工程においては、上述の各工程により、第1の金属化合物結晶の原料となる棒状の第1部材100における一端と、第2の金属化合物結晶の原料となる棒状の第2部材200における一端とを接続して焼結した原料棒(以下、原料棒BMいう)を形成する。なお、この原料棒BMは、断面形状がほぼ円形であり、その直径(原料棒BMの径)は第1部材100、第2部材200ともにほぼ同じであるが、この限りではない。また、第1部材100と第2部材200とをそれぞれプレスして棒状に成型し、バーナーなどを用いて、第1部材100の一端と第2部材200の一端とを接続してから焼結を行ってもよい。
以上が原料棒形成工程(ステップS100)の説明である。
[設置工程]
設置工程(ステップS200;図1)は、浮遊帯域溶融装置1に原料棒BMを設置する工程である。浮遊帯域溶融装置1の構成の概略および原料棒BMの設置態様について、図4を用いて説明する。
図4は、本発明の実施形態における原料棒BMが設置された浮遊帯域溶融装置1を説明する図である。図4(a)は、浮遊帯域溶融装置1に原料棒BMを設置した状態を説明する図である。図4(b)は、図4(a)に示す状態で、原料棒BMに光を照射して浮遊帯域FZを構成した状態を説明する図である。
浮遊帯域溶融装置1は、反射鏡2、ハロゲンランプ、キセノンランプまたはレーザーなどの光源3、上部回転軸4u、下部回転軸4dおよび石英管5を有する。反射鏡2は、回転楕円体の形状であり、一方の焦点に設置された光源3から放射される光をもう一方の焦点に集光させる。この集光させる部分は、石英管5内における特定の領域である。このように、光源3から放射された光は、集光部分の原料棒を溶融して浮遊帯域FZを構成するようになっている。
上部回転軸4uは、原料棒BMの上端部を支持し、特定の方向に回転可能であり、原料棒BMを回転軸方向に移動させる。下部回転軸4dは、種結晶10sを支持し、上部回転軸4uとは逆方向に回転可能であり、上部回転軸4uが回転軸方向に移動するときには、双方の間隔を保ったまま、回転軸方向に移動する。石英管5は、上部回転軸4u、下部回転軸4dを囲むように構成され、上部回転軸4uに支持される原料棒BMの周囲を、特定のガス雰囲気に制御できるようになっている。これらの各部は、浮遊帯域溶融装置1に設定されたパラメータに応じて動作する。この設定されるパラメータの内容は、図示しない操作部に対する操作によって制御することができるようになっている。
設置工程において原料棒BMが設置されると、図4(a)に示すように、原料棒BMは、第2部材200側の一端が上部回転軸4uに支持され、第2部材200が第1部材100よりも上方に位置し、第1部材100側の一端が種結晶10sの上端とほぼ接触する状態となる。また、上述したように光源3から放射された光が集光する部分が、概ね、第1部材100と種結晶10sとの間となるように、原料棒BMの回転軸方向の位置が決められている。そのため、設置工程において原料棒BMが設置された状態で、浮遊帯域溶融装置1における溶融処理を開始すると、図4(b)に示すように、種結晶10sと第1部材100との間に浮遊帯域FZが構成される。なお、第1部材100と種結晶10sとは同じ金属化合物結晶であることが望ましい。
続いて、結晶成長工程(ステップS300)について、図5を用いて説明する。
[結晶成長工程]
図5は、本発明の実施形態における結晶成長工程を説明する図である。結晶成長工程(ステップS300)は、初期設定工程(ステップS310)、第1部材溶融工程(ステップS320)、接続部溶融工程(ステップS330)、第2部材溶融工程(ステップS340)および後処理工程(ステップS350)を有する。
初期設定工程(ステップS310)は、浮遊帯域溶融装置1において原料棒BMの溶融処理を開始するにあたって、パラメータを設定する工程である。ここで設定されるパラメータとしては、例えば、上部回転軸4uおよび下部回転軸4dの回転速度、移動速度、石英管5の内部の雰囲気(ガス種、ガス流量など)を制御するパラメータである。また、光源3から放射される光のエネルギーを制御するパラメータについても初期値が設定される。光のエネルギーを制御するパラメータは、例えば、光源3に光を照射させるときに印加する電圧(以下、光源電圧という)の大きさである。
第1部材溶融工程(ステップS320)は、原料棒BMのうち第1部材100に集光することで浮遊帯域FZを構成し、図4(b)に示すD方向に原料棒BMを移動させて、浮遊帯域FZを原料棒BMに対して上部に移動させることにより、第1の金属化合物結晶を成長させる工程である。
接続部溶融工程(ステップS330)は、原料棒BMに対して移動する浮遊帯域FZが、接続部300を含む場所にある期間において、第1の金属化合物結晶と第2の金属化合物結晶との境界部分の結晶を成長させる工程である。
第2部材溶融工程(ステップS340)は、原料棒BMに対して移動する浮遊帯域FZから第2の金属化合物結晶が成長し始めてから、この浮遊帯域FZが原料棒BMに対して上部に移動することにより、第2の金属化合物結晶を成長させる工程である。
第1部材溶融工程、接続部溶融工程および第2部材溶融工程においては、浮遊帯域FZの径を以下に説明する条件を満たすように、光源電圧の制御を行うようになっている。この内容について、さらに図6を用いて説明する。
図6は、本発明の実施形態における浮遊帯域FZの径の変化を説明する図である。図6(a)、(b)、(c)は、それぞれ、第1部材溶融工程、接続部溶融工程、第2部材溶融工程における浮遊帯域FZの径d1、dc、d2を説明する図である。この浮遊帯域FZの径とは、浮遊帯域FZにおける回転軸方向のうち、最も細くなる部分(概ね半分の高さ(h/2)に対応する部分)の直径をいう。なお、高さhは、浮遊帯域FZの回転軸方向の長さであり、どの工程においても概ね一致した高さhである。この高さhは、原料棒BMの直径の0.1から1.5倍であり、0.7から0.8倍程度であることが望ましい。すなわち、浮遊帯域FZは、原料棒BMの一部に局所的に形成される。
第1部材溶融工程においては、図6(a)に示すように、浮遊帯域FZを原料棒BMに対して移動させるときには、浮遊帯域の径がd1を保つように光源電圧を制御して、第1の金属化合物結晶10を成長させる。
そして、浮遊帯域FZに接続部300が含まれている期間の接続部溶融工程においては、図6(b)に示すように、浮遊帯域FZの径がd1より大きいdcを保つように電源電圧を制御して、第1の金属化合物結晶10の成長を続ける。なお、この期間の一部の期間にわたって径dcを保つように光源電圧を制御すればよい。第2部材200が第1部材100よりも溶融しやすい場合には、浮遊帯域FZの径が大きくなりやすいため、径dcが原料棒の径をより大きくならないように、光源電圧を制御することが望ましい。なお、原料棒の断面が円形でない場合には、原料棒の径とは、断面外周上のいずれか2点を結んだ直線の長さが最長となる場合の直線の長さをいう。
そして、第1の金属化合物結晶10から第2の金属化合物結晶20に変わる中間領域となる部分の結晶(以下、境界部30という)が成長し、続いて第2の金属化合物結晶20が成長し始める第2部材溶融工程においては、図6(c)に示すように、浮遊帯域FZの径がdc以下のd2を保つように電源電圧を制御して、第2の金属化合物結晶20を成長させる。
この例においては、第1部材溶融工程、接続部溶融工程、第2部材溶融工程における浮遊帯域FZの径が上述の条件を満たすようにするために、浮遊帯域溶融装置1の利用者が目視(直接目視する場合の他、カメラ等で撮影した内容が表示されたものなど間接的に目視する場合も含む)により浮遊帯域FZの径(横幅)を確認しながら、図示せぬ操作部を操作して、光源電圧の制御を行うものとする。
上述した浮遊帯域FZにおける径の大きさの制御を行わない場合、製造された金属化合物結晶の境界部30近傍の径が、第1の金属化合物結晶10および第2の金属化合物結晶20の径に比べて小さくなる。すなわち、製造された金属化合物結晶の径が場所によって変化して、境界部30の近傍が細くなってしまう。一方、上述した浮遊帯域FZにおける径の大きさの制御を行うことにより、境界部30近傍の径が第1の金属化合物結晶10および第2の金属化合物結晶20の径と概ね一致したものとすることができる。
このように結晶成長工程において成長した金属化合物結晶は、第1の金属化合物結晶10の部分は黄色を呈したサファイア、第2の金属化合物結晶20の部分は赤色を呈したルビーとなる。これらが接続される境界部30は、黄色から赤色に急激に色合いが変化(浮遊帯域FZの高さhよりも短い区間で変化)するものとなっている。
図7は、本発明の実施形態における不純物の分布の例を説明する図である。図7は、縦軸方向に、不純物濃度を示し、横軸方向に金属化合物結晶の長手方向の位置を示している。この図における不純物濃度とは、コバルト(Co)濃度については、第1の金属化合物結晶10における濃度を「a(%)」とした場合の変化を示し、クロム(Cr)濃度については、第2の金属化合物結晶20における濃度を「b(%)」とした場合の変化を示している。なお、色の変化と不純物の濃度は概ね対応関係にある。
図7に示すように、この例において、境界部30は、コバルトの濃度が「0.5a(%)(第1の金属化合物結晶10における濃度の50%)」以上、かつクロムの濃度が「0.5b(%)(第2の金属化合物結晶20における濃度の50%)」以上となる領域として定義され、その長手方向の長さをLとする。長さLは、上述したように浮遊帯域FZの高さhよりも短くなるが、境界部30の径をdsとした場合には、ds/2以下であることが望ましく、ds/3であればさらに望ましい。ここで、境界部30の径は、長手方向の位置により若干変動する場合もあるが、この場合には、最も短い径のことをいう。
なお、この例においては、第1部材100、第2部材200の組み合わせでは、浮遊帯域溶融装置1に原料棒BMを設置するときに、第2部材200が第1部材100より上方になるようにしたが、この位置関係を逆にして、第1部材100が第2部材200より上方になるようにすると、第1の金属化合物結晶10の色は、第2の金属化合物結晶20の不純物成分の影響を受けて、赤色を呈してしまう。これについては比較例2で詳細を述べる。
図5に戻って説明を続ける。後処理工程(ステップS350)は、光源3からの放射を呈しさせて、第2の金属化合物結晶20の成長を終了させ、製造された金属化合物結晶を浮遊帯域溶融装置1から取り出す工程である。
以上が、結晶成長工程(ステップS300)における各工程の説明である。
[装飾品の製造]
図1に戻って説明を続ける。加工工程(ステップS400)は、浮遊帯域溶融装置1から取り出された金属化合物結晶をカットし、第1の金属化合物結晶10、第2の金属化合物結晶20およびその境界部30を有する金属化合物結晶の一部を取り出す工程である。この工程は、宝石でいうところの原石をカット、研磨して裸石とする工程に相当する。この工程を経て取り出された金属化合物結晶の一部は、いわゆるバイカラーの宝石に相当するものとなる。
取付工程(ステップS500)は、加工工程において取り出された金属化合物結晶の一部を、他の部材に取り付けて、装飾品を製造する工程である。装飾品とは、このように製造された金属化合物結晶が取り付けられたものを示し、例えば、指輪、イヤリング、ネックレス、ブレスレット、時計、眼鏡など装身具、宝飾品、さらには、身につけない置物、家具なども含まれる。以上が、金属化合物結晶、および装飾品の製造方法についての説明である。
続いて、具体的な実施例および従来条件での比較例について、説明する。
<実施例>
図8は、本発明の実施例1、2における方法で焼結した原料棒BMの写真である。また、図9は、本発明の実施例1、2、3における結晶成長工程の光源電圧圧の時間変化を示す図である。図10は、本発明の実施例1における方法で製造した金属化合物結晶を用いた装飾品の写真である。図11は、本発明の実施例3、比較例1における方法で製造した金属化合物結晶の写真である。
[実施例1]
実施例1においては、第1部材100の組成は、酸化アルミニウム(Al23):酸化コバルト(CoO)=99.9:0.01(モル比)である。また、第2部材200の組成は、酸化アルミニウム(Al23):酸化クロム(Cr23)=98.0:2.0(モル比)である。原料棒の焼成温度は、1450℃である。焼成後の原料棒BMは、図8(a)に示すように、第1部材100の部分(Al23:CoO)は青色を呈し、第2部材200の部分(Al23:Cr23)は赤色を呈する。
ここで、第1部材100の組成は、酸化アルミニウム(Al23):酸化コバルト(CoO)=99.9:0.01(モル比)である。また、第2部材200の組成は、酸化アルミニウム(Al23):酸化クロム(Cr23)=98.0:2.0(モル比)である。
この原料棒BMを浮遊帯域溶融装置1に設置した後、石英管5内に酸素を流入させ、原料棒BMの周囲が酸素雰囲気に保たれるようにした。
結晶成長工程における光源電圧は、図9(a)に示すように、第1部材溶融工程に相当する期間α、接続部溶融工程に相当する期間β、第2部材溶融工程に相当する期間γにわたって、概ね一定電圧を保っている。このようにすると、結晶成長工程における説明したように、浮遊帯域FZの径を制御することができる。
ここで、光源電圧を変化させなくてもよいのは、第2部材200は、第1部材100よりも、集光された部分がわずかに溶けやすく、接続部溶融工程においては、第2部材200が第1部材100に比べて多く溶融するため、浮遊帯域FZの径が大きくなるからである。第2部材溶融工程においても光源電圧を維持してもよいが、光源電圧を減少(図9(a)二点鎖線参照)させて浮遊帯域FZの径を小さくし、境界部30と第2の金属化合物
結晶20との径の大きさの関係を調整してもよい。
このようにして製造された金属化合物結晶は、黄色を呈したサファイアである第1の金属化合物結晶10と、赤色を呈したルビーである第2の金属化合物結晶20との境界部30において、径が細くなるのを抑制することができる。そして、加工工程、取付工程を行うことにより、この金属化合物結晶を用いて、装飾品を製造する。製造される装飾品は、例えば、図10に示すようなペンダントである。図10におけるペンダントは、黄色を呈したサファイアである第1の金属化合物結晶10(Al23:CoO)の一部、赤色を呈したルビーである第2の金属化合物結晶20(Al23:Cr23)の一部、これらの境界部30を有している。
[実施例2]
実施例2においては、実施例1と同じ組成の第1部材100および第2部材200を用いるが、1200℃で焼成した原料棒BMを用いる。実施例2においては、焼成温度が実施例1より低い温度であるため、図8(b)に示すように、第1部材100、第2部材200ともに、発色の程度は少ない。特に、第1部材100の発色は少なく、実施例1の場合に比べて白に近い状態になっている。
この原料棒BMを浮遊帯域溶融装置1に設置した後、石英管5内に酸素を流入させ、原料棒BMの周囲が酸素雰囲気に保たれるようにした。
結晶成長工程における光源電圧を、図9(b)に示すように、第1部材溶融工程に相当する期間αにおける値から、接続部溶融工程に相当する期間βにおいて減少させ、第2部材溶融工程に相当する期間γにおいて更に減少させている。このようにすると、結晶成長工程における説明したように、浮遊帯域FZの径を制御することができる。
実施例1の場合に比べて、原料棒BMにおける第1部材100および第2部材200の発色が少なく、さらには、第1部材100の発色は非常に少ない。そのため、第1部材溶融工程においては、光源電圧を実施例1の場合に比べて上げる必要がある。
そして、第1部材100に比べて第2部材200は発色の程度がよいから、光をよく吸収するため、同じ光源電圧だと溶融しすぎてしまい、浮遊帯域FZの径が大きくなりすぎてしまう。そのため、接続部溶融工程においては、徐々に光源電圧を減少させていくことにより、浮遊帯域FZの径をdcに保つことができる。第2部材溶融工程においては、接続部溶融工程において減少させた後の光源電圧に維持してもよいが、さらに光源電圧を減少(図9(b)二点鎖線参照)させて浮遊帯域FZの径を小さくし、境界部30と第2の金属化合物結晶20との径の大きさの関係を調整してもよい。
このようにしても、実施例1と同様に、黄色を呈したサファイアである第1の金属化合物結晶10と、赤色を呈したルビーである第2の金属化合物結晶20と、これらの接続部分に相当する境界部30の結晶とを有し、各部分の結晶の径が概ね同じ大きさの金属化合物結晶を製造することができる。
[実施例3]
実施例3においては、上述のように金属化合物結晶としてコランダムではなくスピネルとしたものである。また、第1部材100に添加されている不純物の種類と第2部材に添加されている不純物の種類が逆になっている。
第1部材100の組成は、酸化マグネシウム(MgO):酸化アルミニウム(Al23):酸化クロム(Cr23)=49.5:49.5:1.0(モル比)である。第2部材200の組成は、酸化マグネシウム(MgO):酸化アルミニウム(Al23):酸化コバルト(CoO)=49.85:49.85:0.3(モル比)である。原料棒の焼成温度は、1200℃である。焼成後の原料棒BMは、ほぼ、実施例2の場合と同様の発色である。
この原料棒BMを浮遊帯域溶融装置1に設置した後、石英管5内に酸素を流入させ、原料棒BMの周囲が酸素雰囲気に保たれるようにした。実施例1、2とは異なり、酸化コバルトを含む第2部材が上方に設置されている。
結晶成長工程における光源電圧を、図9(c)に示すように、第1部材溶融工程に相当する期間αにおける値から、接続部溶融工程に相当する期間βにおいて増加させ、第2部材溶融工程に相当する期間γにおいては一定とする。このようにすると、結晶成長工程における説明したように、浮遊帯域FZの径を制御することができる。
実施例2の場合とは逆に、第2部材200に比べて第1部材100のほうが発色の程度がよい。そのため、第2部材200を溶融する第2部材溶融工程においては、第1部材100を溶融する第1部材溶融工程に比べて光源電圧を上げる必要がある。そのため、接続部溶融工程において、第1部材溶融工程における光源電圧を維持したままにすると、溶融しにくい第2部材200の影響により、浮遊帯域FZの径が小さくなってしまう。そのため、接続部溶融工程においては、徐々に光源電圧を増加させていくことにより、浮遊帯域FZの径をdcに保つことができる。第2部材溶融工程においては、接続部溶融工程において増加させた後の光源電圧に維持してもよいが、光源電圧を減少(図9(c)二点鎖線参照)させて浮遊帯域FZの径を小さくし、境界部30と第2の金属化合物結晶20との径の大きさを調整してもよい。
このようにすると、図11(a)に示すように、赤色を呈したスピネルである第1の金属化合物結晶10(MgO:Al23:Cr23)と、青色を呈したスピネルである第2の金属化合物結晶20(MgO:Al23:CoO)と、これらの接続部分に相当する境界部30の結晶とを有し、各部分の結晶の径が概ね同じ大きさの金属化合物結晶を製造することができる。
<比較例>
[比較例1]
比較例1は、実施例3における場合において、第1部材溶融工程、接続部溶融工程、第2部材溶融工程の各工程において、浮遊帯域FZの径の大きさを変化させずに一定の大きさに保ったときの例である。すなわち、接続部溶融工程における浮遊帯域FZの径dcが径d1と同じ場合である。
この場合には、図11(b)に示すように、境界部30の結晶の径は、第1の金属化合物結晶10(MgO:Al23:Cr23)および第2の金属化合物結晶20(MgO:Al23:CoO)の径よりも小さくなる。図11(a)と図11(b)とを比較してもわかるように、比較例1において製造される金属化合物結晶は、実施例3における場合よりも境界部30において細くなった形状となる。そのため、この境界部30の結晶部分を用いて装飾品などを製造する場合に、その結晶部分の大きさが境界部30における結晶の径により決まってしまうため、第1の金属化合物結晶10および第2の金属化合物結晶20の径が大きくても無駄になってしまう。また、境界部30において金属化合物結晶が折れやすくなるため、結晶成長工程の後に行われる加工工程などの処理が困難になる。
[比較例2]
比較例2は、実施例2における場合とは、第1部材100と第2部材200とが逆になっている場合の例である。すなわち、酸化クロムが含まれる第1部材100を下方に、酸化コバルトが含まれる第2部材200を上方にして原料棒BMが浮遊帯域溶融装置1に設置され、酸化クロムが含まれる第1部材100から先に結晶成長が行われる。
この場合には、第1の金属化合物結晶10が赤色を呈するルビーとなり、第2の金属化合物結晶20が黄色を呈するサファイアとなることが予想されるが、実際には、第2の金属化合物結晶20も赤色を呈することになる。そのため、金属化合物結晶全体が赤色を呈するルビーになってしまう。
これは以下の理由による。第1部材溶融工程において浮遊帯域FZが第1部材100に構成されると、酸化アルミニウムに比べて蒸気圧が非常に高い酸化クロムが蒸発し、原料棒BMの表面に再付着する。このとき、原料棒BMの第2部材200の表面部分にも蒸発した酸化クロムの成分が付着してしまう。第2部材溶融工程において第2部材200が溶融されると、その表面に付着した酸化クロムが取り込まれ、赤色を呈する第2の金属化合物結晶20が成長する。
コランダムで赤色を呈するようにするためには、赤色を呈するのに最低限必要な酸化クロムの量に比べて、過剰な量の酸化クロムを原料棒BMに添加しておくことが必要である。これは、コランダムはスピネルに比べてクロムの添加量が少ないと結晶にクラックが生じやすいことなどが要因の一つである。そのため、浮遊帯域FZから過剰な酸化クロムが蒸発して原料棒BMに付着するのである。また、スピネルに含まれた状態のクロムよりもコランダムに含まれた状態のクロムの方が蒸発しやすいことも要因の一つである。
一方で、実施例3でも述べたように、金属化合物結晶がスピネルである場合には、このような現象は生じにくい。スピネルの場合は、コランダムのように過剰な酸化クロムを添加する必要が無いため、赤を呈するスピネルから成長させても青を呈するスピネルが赤を呈するようにはならない。
したがって、実施例3において、浮遊帯域溶融装置1に原料棒BMを設置するときに、上下方向を逆にして、青を呈するスピネルから成長させても、赤を呈するスピネルと青を呈するスピネルとを有する金属化合物結晶を製造することができる。
[比較例3]
上記実施形態において、金属化合物結晶は、浮遊帯域法により製造される結晶(合成結晶)である。天然に存在する結晶(天然結晶)と合成結晶とは、以下に例示する公知の分析方法により判別可能である。第1の例として、高倍率光学顕微鏡、光散乱レーザートモグラフィー法、紫外−可視分光光度計などを用いて、対象物の内部の結晶の成長過程、インクルージョン、特徴的な構造および欠陥を分析することにより判別することができる。第2の例として、蛍光X線元素分析法を用いて、元素の種類、量などから判別することができる。第3の例として、誘導結合プラズマ質量分析法などを用いて、ヘリウムのような軽元素からウランのような重元素まで、各種元素についてppb(10億分の1)からppm(100万分の1)のオーダーで分析することにより判別することができる。第4の例として、フーリエ変換型赤外線分光光度計などを用いて、水分、樹脂含浸、有機物を分析することにより判別することができる。
<変形例>
以上、本発明の実施形態およびその実施例について説明したが、本発明は以下のように、さまざまな態様で実施可能である。
[変形例1]
上述した実施形態においては、コランダム、スピネルに不純物として、コバルト(原料としては酸化コバルト)、クロム(原料としては酸化クロム)を添加することにより色を呈するようにしていたが、これ以外の不純物を添加してもよい。例えば、コバルトではなく、鉄(原料としては酸化鉄(Fe34))、チタン(原料としては酸化チタン(TiO2))などであってもよく、複数種類の不純物が含まれていてもよい。
すなわち、第1金属化合物結晶10に含まれる不純物(第1の不純物)、第2金属化合物結晶20に含まれる不純物(第2の不純物)は、コバルト(Co)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、マンガン(Mn)、プラセオジム(Pr)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)などとすることができる。このように第1の不純物の種類と第2の不純物の種類とを適宜決定することにより、第1の金属化合物結晶10と第2の金属化合物結晶20との色を様々な組み合わせとすることができる。なお、第1の不純物と第2の不純物との組み合わせにおいて、不純物の元素を含む原料(酸化物など)の蒸気圧が高い方の元素が、第2の不純物となるようにすることが望ましい。
金属化合物結晶は、コランダム、スピネル以外、例えば、ガーネット、ルチル、ペロブスカイトなど結晶構造を有する金属酸化物であってもよいし、フッ化カルシウム、窒化ホウ素などの金属酸化物以外の金属化合物であってもよい。なお、第1の金属化合物結晶10と第2の金属化合物結晶20とは、同じ結晶構造を有するものを用いることが望ましい。また、上述した加工工程における処理をするにあたっては、第1の金属化合物結晶10と第2の金属化合物結晶20とは、モース強度が同じであることが望ましい。
また、金属化合物結晶は、装飾品以外の工業用途、例えば、レーザー発振用の結晶、電気伝導度や熱伝導度を層ごとに変えた結晶、磁性元素の添加量を層ごとに変えた結晶などとして製造してもよい。レーザー発振用であれば、酸化アルミニウム(Al23)と酸化クロム(Cr23)との濃度比がそれぞれ異なる第1の金属化合物結晶10および第2の金属化合物結晶20として製造すればよい。
またイットリウム安定化ジルコニア(YSZ)のイットリウムの添加量を変えた結晶なども作製できる。
[変形例2]
上述した実施形態においては、浮遊帯域溶融装置1に設定されたパラメータのうち光源電圧を制御して、浮遊帯域FZの径の大きさを変化させていたが、これ以外のパラメータを制御して、径の大きさを変化させてもよい。例えば、上部回転軸4uまたは下部回転軸4dの回転速度を制御すればよい。
[変形例3]
上述した実施形態においては、酸素雰囲気で酸化コバルトが添加されたコランダムを成長させることにより、黄色を呈するようにしていたが、酸素分圧を制御することにより所望の黄色を呈するようにしてもよい。また、結晶成長工程の途中で酸素分圧を変化させて、サファイアの色の濃度が回転軸方向(長手方向)に変化するようにしてもよい。
[変形例4]
上述した実施形態においては、浮遊帯域FZの径の大きさを変化させるときには、浮遊帯域溶融装置1の利用者が目視によりその径の大きさを確認して、手動で光源電圧の制御を行っていたが、自動的に制御が行われるようにしてもよい。自動的に制御を行う場合には、浮遊帯域溶融装置1は、浮遊帯域FZをカメラで撮影し、撮影内容から浮遊帯域FZの径を解析する解析部と、その解析結果に応じて光源電圧を変化させる制御部とをさらに有するようにすればよい。このとき、制御部は、原料棒BMのうち接続部300の位置が予め設定されるようにしておけば、浮遊帯域FZの径を大きくしたり小さくしたりするタイミングを認識することができる。
このようにすれば、結晶成長工程における第1部材溶融工程、接続部溶融工程、第2部材溶融工程における処理を自動的に行うことができる。
[変形例5]
上述した実施例1、2において示した第1部材100、第2部材200の組成は、異なるものであってもよい。この場合、第1部材100の組成は、酸化アルミニウム(Al23)に対する酸化コバルト(CoO)のモル比が、0.001%以上、4%以下、望ましくは0.01%以上、1.5%以下であればよい。また、第2部材200の組成は、酸化アルミニウム(Al23)に対する酸化クロム(Cr23)のモル比が、0.005%以上、7%以下、望ましくは0.01%以上、4%以下であればよい。
また、実施例3において示した第1部材100、第2部材200の組成も、異なるものであってもよい。この場合、第1部材100の組成は、酸化マグネシウム(MgO)と酸化アルミニウム(Al23)との混合物に対する酸化クロム(Cr23)のモル比が、0.005%以上、5%以下、望ましくは0.01%以上、1.5%以下であればよい。また、第2部材200の組成は、酸化マグネシウム(MgO)と酸化アルミニウム(Al23)との混合物に対する酸化コバルト(CoO)のモル比が、0.005%以上、5%以下、望ましくは0.01%以上、1.5%以下であればよい。
いずれの場合も、比率が小さいと発色せず結晶化が困難である一方、比率が大きすぎると、結晶の透明度が低くなりすぎるため、上記のような条件にしておくことが望ましい。
また、第1部材100、第2部材200の組成は、結晶化しても概ね変わらないが、上述したように、クロムの蒸発によりその成分の割合が減少することもある。
[変形例6]
上述した実施形態においては、浮遊帯域法(Floating Zone法)を用いて金属化合物結晶を製造したが、その他の方法を用いてもよい。例えば、フラックス添加型浮遊帯域法(Traveling Solvent Floating Zone法)を用いることが望ましい。その他にも、温度勾配付徐冷法(Tamman法)、坩堝降下法(Bridgman法)、熱交換器法(Schmid法)、垂直型帯溶融法などの坩堝内凝固法を用いてもよい。また、単純引き上げ法(Nacken法)、下方引き出し法、回転引き上げ法(Czochralski法)などの坩堝外凝固法を用いてもよい。さらに、ベルヌーイ法(Verneuil法)、スカルメルト法(Skull Melt法)、ぺデスタル(Pedestal法)、浸設アーク法などの無坩堝法を用いてもよい。
どの方法を用いる場合においても、その方法を用いて結晶成長を行う溶融装置に、第1部材、第2部材を用いた原料を配置し、浮遊帯域を形成して金属化合物結晶を成長させ、その浮遊帯域の径を認識可能な構成にする。例えば、坩堝内凝固法および坩堝外凝固法では、浮遊帯域付近での、坩堝と第1部材、坩堝と第2部材の密着領域を極力減らし、透明度の高い坩堝を用いて浮遊帯域の径を認識できるようにしてもよいし、浮遊帯域の径を認識できる形状の坩堝を用いてもよい。そして、目視またはカメラで撮影し撮影内容から浮遊帯域の径を認識すればよい。また、無坩堝法では、直接に、目視またはカメラで撮影し撮影内容から浮遊帯域の径を認識すればよい。
そして、認識した浮遊帯域の径に応じて、温度の増減に関わるパラメータを制御することにより、実施形態に示すように浮遊帯域の径を制御するように溶融装置が構成されていればよい。なお、この浮遊帯域を形成する期間は結晶の成長中全ての期間である必要はなく、少なくとも境界部30を成長させるときに形成されていればよい。

Claims (10)

  1. 第1の不純物を含む第1の金属化合物結晶の原料である棒状の第1部材における一端と、前記第1の金属化合物結晶と色が異なり第2の不純物を含む第2の金属化合物結晶の原料である棒状の第2部材における一端とを接続し、当該接続された前記第1部材と前記第2部材とを焼結することによって原料棒を形成する原料棒形成工程と、
    前記第2部材を前記第1部材よりも上方に位置するように、前記原料棒を溶融装置に設置する設置工程と、
    前記溶融装置を用いて前記原料棒に浮遊帯域を形成することにより、前記第1の金属化合物結晶、前記第2の金属化合物結晶、および当該第1の金属化合物結晶と当該第2の金属化合物結晶との間に形成される中間領域を有する金属化合物結晶を成長させる結晶成長工程と
    を備え
    前記結晶成長工程においては、
    前記溶融装置に設定されたパラメータに応じて、前記設置された原料棒の一部を溶融して、径の大きさが前記原料棒の径以下の浮遊帯域を形成するとともに、当該浮遊帯域を前記第1部材から前記第2部材に移動させて、前記第1の金属化合物結晶および前記第2の金属化合物結晶を成長させ、
    前記第1部材と前記第2部材とが接続された部分が前記浮遊帯域に含まれている期間における前記浮遊帯域の径が、当該期間の前における前記浮遊帯域の径より大きくなるように、前記溶融装置に設定されるパラメータを制御して、前記中間領域における金属化合物結晶を成長させることを特徴とする金属化合物結晶の製造方法。
  2. 前記原料棒形成工程においては、前記第1部材の融点または前記第2部材の融点の低い方に対して、摂氏温度換算で0.5倍以上1倍未満の温度で前記焼成を行うことを特徴とする請求項1に記載の金属化合物結晶の製造方法。
  3. 前記第2部材は、前記結晶成長工程において溶融される条件において、前記第1部材より溶融しやすく、
    前記結晶成長工程においては、前記第1部材と前記第2部材とが接続された部分が前記浮遊帯域に含まれている期間における前記浮遊帯域の径が、さらに前記原料棒の径より大きくならないように、前記溶融装置に設定されるパラメータを制御することを特徴とする請求項に記載の金属化合物結晶の製造方法。
  4. 前記第1の金属化合物結晶および前記第2の金属化合物結晶は、金属酸化物結晶であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の金属化合物結晶の製造方法。
  5. 前記第2の金属化合物結晶は、クロムが前記第2の不純物として添加されている酸化アルミニウムであり、
    前記第1の金属化合物結晶は、クロム以外の元素が前記第1の不純物として添加されている酸化アルミニウムであることを特徴とする請求項に記載の金属化合物結晶の製造方法。
  6. 前記結晶成長工程においては、前記浮遊帯域の周囲における酸素分圧を変化させて前記第1の金属化合物結晶および前記第2の金属化合物結晶の少なくとも一方の色を長手方向に変化させることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載の金属化合物結晶の製造方法。
  7. 前記結晶成長工程においては、前記溶融装置から前記原料棒の一部に光を照射させて、当該一部を溶融して前記浮遊帯域を形成し、
    前記制御されるパラメータは、前記光のエネルギーを決定するためのパラメータである
    ことを特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載の金属化合物結晶の製造方法。
  8. 前記原料棒形成工程においては、前記第1部材の前記光の吸収率が、前記焼結の前より後の方が高くなるように、前記焼結を行うことを特徴とする請求項に記載の金属化合物結晶の製造方法。
  9. 前記原料棒形成工程においては、
    粉末状の前記第1部材をチューブに装填し、当該装填後に、粉末状の前記第2部材を装填し、当該チューブに装填された当該第1部材と当該第2部材とを棒状にプレス成型することにより、棒状の前記第1部材の一端と、棒状の前記第2部材の一端とが接続されることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の金属化合物結晶の製造方法。
  10. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の製造方法により製造された金属化合物結晶を加工して、前記中間領域を有する当該金属化合物結晶の一部を取り出す加工工程と、
    前記加工工程において取り出された前記金属化合物結晶の一部を、他の部材に取り付けることにより、装飾品を製造する取付工程と
    を備えることを特徴とする装飾品の製造方法。
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