JP5725069B2 - 窒化物半導体発光素子 - Google Patents

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本発明は窒化物半導体発光素子に関し、特に発光効率を向上させた発光素子に関する。
従来、窒化物半導体を用いた発光素子は、青色発光ダイオードなどに広く利用されている。最近では、更に短波長の領域、例えば、発光波長が370nm帯域にある紫外発光ダイオード(LED)の開発が進められている。
下記特許文献1には、サファイア基板の上に、n型窒化物半導体として窒化ガリウム(GaN)よりなるn型コンタクト層と、n型AlGaNよりなるn型クラッド層と、n型InGaNよりなる活性層と、p型AlGaNよりなるp型クラッド層と、p型GaNよりなるp型コンタクト層とが順に積層された構造を有した発光ダイオード(LED)が開示されている。サファイア基板とn型コンタクト層との間には、GaN、AlGaN又はAlNよりなるバッファ層が形成されている。活性層を形成するn型InGaNには、Si、Ge等のドナー不純物及び/又はZn、Mg等のアクセプター不純物がドープされている。また、当該活性層は、多重量子井戸構造を有している。
下記特許文献2には、LEDを形成する積層半導体基板において、c軸方向に面方位が揃ったAlN上に、それよりも格子定数が大きく、且つc軸方向に面方位が揃ったGaN層を成長形成させ、その上にそれよりも格子定数が小さいn型AlGaN層、多重量子井戸構造を有する活性層、p型AlGaN層を順次形成してくことが開示されている。
ところで、発光波長が375nm以下の紫外発光デバイスを作製すると、黄色可視光帯の発光(いわゆる「ディープ発光」)が見られるようになり、デバイスの発光色は白みがかった色が強くなるといった現象が発生している。この現象により、紫外光領域の光を放射するべきところが、紫外光領域の光以外に黄色又は白色の発光も発生してしまい、ディープ発光による可視光成分がノイズとなって放射する光の単色性が取れないという問題があった。また、必要な波長以外の光が放射されることにより、発光効率そのものが低下するという問題があった。ディープ発光は、紫外領域など短波長光の発光デバイスにおいて顕著に現れる。
このディープ発光が生じる原因としては、これまで発光層中の欠陥や不純物準位での発光と言われているが、定かではなかった。
なお、下記非特許文献1には、フォトルミネッセンスの測定から、ディープ発光にはC(炭素)が何らかの影響を及ぼしていることまでは認識されている。
特開平10−93138号公報 特開2005−209925号公報
水木 他、「CドープGaNの核反応分析:格子間炭素とイエロールミネッセンスの相関について」、平成17年3月、第52回応用物理学会関係連合講演会講演予稿集31a−L−35 S.Fritze, et al., "High Si and Ge n-type doping of GaN doping - Limits and impact on stress", Applied Physics Letters 100, 122104, (2012)
本発明者は、上述したように、もし発光層中の欠陥や不純物準位での発光がディープ発光の原因であるとすれば、発光層の質を高めることでディープ発光を減衰させることができるものと推察した。すなわち、発光層内の欠陥や含有不純物(例えばC)を限りなく少なくすることで、ディープ発光を大幅に減衰させることができると推察した。
そこで、主たる発光波長が370nm帯の別々の紫外LED素子(51〜55)に対して同一の電圧を印加し、それぞれについて、素子の主たる発光波長の発光出力と、主たる発光波長の光強度に対するディープ発光強度の割合(以下、「ディープ強度比」という。)の関係を測定した。この測定結果を図1に示す。
同一の電圧が印加された状態で、主たる発光波長の光強度が高いLED素子54,55は、LED素子51,52に比べて欠陥や含有不純物の少ない良質な発光層を有しているものと考えられる。
確かに、LED素子51に比べると、その素子よりも良質な発光層を有していると考えられるLED素子52〜55は、そのディープ強度比が低下している。この点のみを踏まえると、発光層の質を高めることでディープ強度比を低下させることができていると考えられるので、発光層中の欠陥や不純物準位での発光がディープ発光の原因であると結論付けることが可能である。
しかし、LED素子51,52,53,54,55の順に主たる発光波長の発光出力が大幅に高くなっている以上、この順に発光層の質は向上しているといえるが、ディープ強度比の低下割合は、この発光出力の向上の割合に比べて著しく低い。しかも、LED素子54と55を比べると、発光出力には十分な差異が現れているのにも関わらず、ディープ強度比はほとんど変化していない。
本発明者は、この実験結果から、ディープ発光は、発光層中の欠陥や不純物準位での発光とは異なる別の事象に基づいて生じているのではないかと考察し、かかる原因を究明することによって、ディープ強度比を低下させることが可能であることに思いを至った。
本発明は、ディープ発光を抑制し、単色性を高めて発光効率の良い窒化物半導体発光素子を提供することを目的とする。
「発明を実施するための形態」の項において後述されるように、本発明者は、n型窒化物半導体層内に含まれるCの不純物準位に由来してディープ発光が生じていることを突き止めた。
このとき、n型窒化物半導体層の厚みを薄くすることで、含有されるCの不純物準位に発光層から放出された光が吸収されるのを抑えることにより、このCの不純物準位に由来したディープ発光を抑制することができると推察される。しかしながら、n型窒化物半導体層の厚みを薄くしてしまうと、水平方向への電流拡がりが抑制されてしまい、この結果、所望の発光出力を得るために高い動作電圧を必要とし、発光効率が低下するという問題がある。つまり、n型窒化物半導体層の厚みを薄くすることと、動作電圧を低下させることとはトレードオフの関係にあるといえる。
ところで、n型窒化物半導体層として一般に用いられているGaNの場合、そのドープ量(本明細書においては、「キャリア濃度」とも称する。)を1×1019/cm以上にすると、原子結合の状態が悪化するなどの原因により、膜荒れが発生してしまうという現象が知られている(例えば上記非特許文献2参照)。このような現象が生じてしまうと、低抵抗のn層が形成されず、発光効率が低下してしまう。
そこで、これまでは、n型窒化物半導体層のドープ量(キャリア濃度)は1×1019/cmより低くすることが一般的とされていた。
しかし、本発明者の鋭意研究により、n型窒化物半導体層をGaNではなくAlGa1−nN(0<n≦1)で構成したときには、不純物濃度(ドープ量、本明細書においては「キャリア濃度」とも称する。)を1×1019/cmより大きくしても膜荒れの問題が生じないことが確認できた。この結果、n型窒化物半導体層の抵抗値を低下させることが可能となる。
よって、n型窒化物半導体層をGaNではなくAlGa1−nN(0<n≦1)で構成することで、キャリアのドープを高濃度にできるので、膜厚を薄くしても局所的な電流集中が抑制され、水平方向への電流拡がりが確保できる。これにより、動作電圧の上昇を招くことなくディープ発光を抑制した窒化物半導体発光素子が実現できる。
ここで、後述する実施例においても明らかになるように、n型窒化物半導体層をAlGa1−nN(0<n≦1)で構成し、キャリア濃度を1×1019/cmより大きくした場合においても、n型窒化物半導体層の膜厚を0.5μmより薄くした場合には、やはり局所的な電流集中の問題が生じ、高い動作電圧が必要となる。一方、n型窒化物半導体層の膜厚を1μmより厚くした場合には、ディープ強度比が0.1%を超えるようになり、ディープ発光の問題が顕在化する。
よって、本発明の構成のように、n型窒化物半導体層の膜厚を0.5μm以上1μm以下とし、n型窒化物半導体層のキャリア濃度を1×1019/cmより大きくすることで、動作電圧の上昇を招くことなくディープ発光を抑制した窒化物半導体発光素子が実現できる。
なお、n型窒化物半導体層のキャリア濃度は、2×1019/cm以上とすることが好ましく、3×1019/cm以上とすることがより好ましく、5×1019/cm以上とすることが更に好ましい。n型窒化物半導体層をAlGa1−nN(0<n≦1)で構成した場合、キャリア濃度を3×1019/cm程度と高くしても、膜荒れの問題が招来しない。n型窒化物半導体層内での局所的な電流集中を抑制して、水平方向への電流拡がりを確保するためには、膜荒れの問題が顕在化しない範囲内で、n型窒化物半導体層のキャリア濃度をなるべく高濃度とするのが好適である。
なお、本発明の窒化物半導体発光素子は、いわゆる縦型の発光素子として実現するものとして構わない。具体的には、以下のような構成とすることができる。すなわち、導電体又は半導体である支持基板と、前記支持基板の上層に形成された導電層と、前記導電層の上層に形成された導電性酸化膜層と、前記n型窒化物半導体層の上層に形成されたボンディング電極とを有する。また、前記p型窒化物半導体層は、前記導電層の一部上面及び前記導電性酸化膜層の一部上面に底面を接触して形成され、前記発光層は、前記p型窒化物半導体層の上層に形成される。更に、前記n型窒化物半導体層は、前記発光層の上層に形成され、前記ボンディング電極は、前記p型窒化物半導体層の底面と前記導電性酸化膜層の上面が接触している領域の真上位置に係る前記n型窒化物半導体層の上層に形成されている。
また、別の縦型の発光素子として、以下のような構成としても構わない。すなわち、導電体又は半導体である支持基板と、前記支持基板の上層に形成された導電層と、前記導電層の上層に形成された絶縁層と、前記n型窒化物半導体層の上層に形成されたボンディング電極とを有する。また、前記p型窒化物半導体層は、前記導電層の一部上面及び前記絶縁層の一部上面に底面を接触して形成され、前記発光層は、前記p型窒化物半導体層の上層に形成される。更に、前記n型窒化物半導体層は、前記発光層の上層に形成され、前記ボンディング電極は、前記p型窒化物半導体層の底面と前記絶縁層の上面が接触している領域の真上位置に係る前記n型窒化物半導体層の上層に形成されている。
本発明の窒化物半導体発光素子によれば、ディープ発光が抑制されるので、高い単色性と、高い発光効率を有する発光素子が実現される。
別々の紫外LED素子に対して同一の電圧を印加したときの、各素子の主たる発光波長の発光出力と、主たる発光波長の光強度に対するディープ発光強度の割合の関係を示すグラフである。 窒化物半導体発光素子の概略断面図である。 n型不純物濃度(キャリア濃度)を5×1019/cmとしたときのAlGaNの層表面の写真である。 n型不純物濃度(キャリア濃度)を1.5×1019/cmとしたときのGaNの層表面の写真である。 n型窒化物半導体層の膜厚を異ならせて発光素子を形成した場合において、それぞれのn型窒化物半導体層の膜厚と、各素子のディープ強度比の関係を示すグラフである。 n型窒化物半導体層の膜厚を異ならせて発光素子を形成した場合において、それぞれのn型窒化物半導体層の膜厚と、素子に同一の電流を印加するための動作加電圧の関係を示すグラフである。 発光素子に同一電流を印加し続けたときの、動作電圧と寿命の関係を示す表である。 LED素子の工程断面図の一部である。 LED素子の工程断面図の一部である。 LED素子の工程断面図の一部である。 LED素子の工程断面図の一部である。 LED素子の工程断面図の一部である。 LED素子の工程断面図の一部である。 LED素子の工程断面図の一部である。 LED素子の工程断面図の一部である。 LED素子の工程断面図の一部である。 窒化物半導体発光素子の別の概略断面図である。
本発明の窒化物半導体発光素子につき、図面を参照して説明する。なお、各図において図面の寸法比と実際の寸法比は必ずしも一致しない。
[構造]
本発明の窒化物半導体発光素子1の構造につき、図2を参照して説明する。
窒化物半導体発光素子1は、支持基板11、導電層20、導電性酸化膜層21、LED層30、電極42及びボンディング電極43を含んで構成される。LED層30は、p型窒化物半導体層31、発光層33、及びn型窒化物半導体層35が下からこの順に積層されて形成される。
(支持基板11)
支持基板11は、例えばCuW、W、Moなどの導電性基板、又はSiなどの半導体基板で構成される。
(導電層20)
支持基板11の上層には、多層構造からなる導電層20が形成されている。この導電層20は、本実施形態では、ハンダ層13、ハンダ層15、保護層17及び反射電極19を含む。
ハンダ層13及びハンダ層15は、例えばAu−Sn、Au−In、Au−Cu−Sn、Cu−Sn、Pd−Sn、Snなどで構成される。後述するように、これらのハンダ層13とハンダ層15は、支持基板11上に形成されたハンダ層13と、別の基板上に形成されたハンダ層15を対向させた後に、両者を貼り合せることで形成されたものである。
保護層17は、例えばPt系の金属(TiとPtの合金)、W、Mo、Niなどで構成される。後述するように、ハンダ層を介した貼り合わせの際、ハンダを構成する材料が後述する反射電極19側に拡散し、反射率が落ちることによる発光効率の低下を防止する機能を果たしている。
反射電極19は、例えばAg系の金属(NiとAgの合金)、Al、Rhなどで構成される。本窒化物半導体発光素子1は、LED層30の発光層33から放射された光を、図2の上方向に取り出すことを想定しており、反射電極19は、発光層33から下向きに放射された光を上向きに反射させることで発光効率を高める機能を果たしている。
なお、導電層20は、一部においてLED層30と接触しており、支持基板11とボンディング電極43の間に電圧が印加されると、支持基板11、導電層20、LED層30、ボンディング電極43を介してボンディングワイヤ45へと流れる電流経路が形成される。
(導電性酸化膜層21)
導電性酸化膜層21は、例えばITO、IZO、In、SnO、IGZO(InGaZnO)などの透光性導電材料で形成されており、透明電極を構成する。
(LED層30)
上述したように、LED層30は、p型窒化物半導体層31、発光層33、及びn型窒化物半導体層35が下からこの順に積層されて形成される。
(p型窒化物半導体層31)
p型窒化物半導体層31は、例えばAlGa1−mN(0<m≦1)で構成される層(正孔供給層)とGaNで構成される層(保護層)を含む多層構造で構成される。いずれの層も、Mg、Be、Zn、Cなどのp型不純物がドープされている。
(発光層33)
発光層33は、例えばGaInNからなる井戸層とAlGaNからなる障壁層が繰り返されてなる多重量子井戸構造を有する半導体層で形成される。これらの層はアンドープでもp型又はn型にドープされていても構わない。
(n型窒化物半導体層35)
n型窒化物半導体層35は、AlGa1−nN(0<n≦1)で構成される層(電子供給層)を含む多層構造である。少なくとも保護層には、Si、Ge、S、Se、Sn、Teなどのn型不純物がドープされており、特にSiがドープされているのが好ましい。
そして、n型窒化物半導体層35は、不純物濃度(キャリア濃度)が1×1019/cmより大きく、好ましくは2×1019/cm以上、より好ましくは3×1019/cm以上、更に好ましくは5×1019/cm以上となるようにn型不純物がドープされている。なお、実験によって得られた写真に基づいて後述されるように、本構成においては、n型窒化物半導体層35をAlGa1−nN(0<n≦1)にて構成しているため、不純物濃度(キャリア濃度)を1×1019/cmより大きい値(例えば5×1019/cm)としても膜荒れの問題は生じない。
また、n型窒化物半導体層35は、上面に凹凸が形成されている。これは発光層33から上方に向けて放射された光(及び反射電極19から上向きに放射される反射光)が、n型窒化物半導体層35の表面で下向きに反射される光量を減らして、素子外への取り出し光量を高めることを目的としたものである。
更に、n型窒化物半導体層35は、その膜厚が0.5μm以上1μm以下で構成されている。なお、上述したように、n型窒化物半導体層35の上面に凹凸が形成されている場合においては、凹凸の凹部(谷部)から発光層33との界面までをもってn型窒化物半導体層35の膜厚としても構わないし、凹凸の凸部(山部)から発光層33との界面までをもってn型窒化物半導体層35の膜厚としても構わない。
(電極42、ボンディング電極43)
電極42及びボンディング電極43はn型窒化物半導体層35の上層に形成され、例えばCr−Auで構成されるn型電極で構成される。より詳細には、電極42及びボンディング電極43は、n型窒化物半導体層35の底面と導電性酸化膜層21の上面が接触している領域の真上位置に係るn型窒化物半導体層35の上層に形成されている。これにより、電極下方に導電性の低い材料が形成されるため、電流が印加された場合に発光層30内を水平方向に電流を拡げる効果が得られる。
ボンディング電極43には、例えばAu、Cuなどで構成されるボンディングワイヤ45が連絡され、このワイヤの他方は、発光素子1が配置されている基板の給電パターン(不図示)などに接続される。
[膜荒れの有無の検証]
次に、発光素子1のように、n型窒化物半導体層35をAlGa1−nN(0<n≦1)で構成することで、不純物濃度(キャリア濃度)を1×1019/cmより大きくしても膜荒れが発生しないことにつき、図3A及び図3Bの実験データを参照して説明する。なお、以下では、AlGa1−nN(0<n≦1)を単に「AlGa1−nN」と略記する。
図3Aは、n型不純物濃度(キャリア濃度)を5×1019/cmとしたときのAlGa1−nNの層表面の写真である。また、図3Bは、n型不純物濃度(キャリア濃度)を1.5×1019/cmとしたときのGaNの層表面の写真である。なお、図3Aは、AFM(Atomic Force Microscopy:原子間力顕微鏡)で撮影されたものであり、図3Bは、SEM(Scanning Electron Microscope:走査型電子顕微鏡)で撮影されたものである。
図3Bに示すように、n型窒化物半導体層をGaNで構成した場合、n型不純物濃度(キャリア濃度)を1.5×1019/cmとすると、表面に荒れが生じていることが分かる。なお、不純物濃度(キャリア濃度)を1.3×1019/cm、2×1019/cmとしても同様に表面の荒れが確認できた。これより、GaNにおいては、非特許文献2に記載のように、1×1019/cmより大きくすると層表面に荒れが生じてしまうことが分かる。
これに対し、図3Aによれば、n型窒化物半導体層をAlGa1−nNで構成すると、n型不純物濃度(キャリア濃度)を5×1019/cmとしてもステップ状の表面(原子ステップ)が確認されており、層表面に荒れが生じていないことが分かる。なお、構成材料として、AlとGaの成分比率を変化させても(AlGa1−nN)、同様に層表面に荒れが生じないことが確認された。また、n型窒化物半導体層をGaNで構成し、n型不純物濃度(キャリア濃度)を0.5×1019/cm、つまりn型不純物濃度(キャリア濃度)を1×1019/cm以下とした場合でも、図3Aと同様の写真が得られた。
以上によれば、n型窒化物半導体層をAlGa1−nNで構成することで、n型不純物濃度(キャリア濃度)を1×1019/cmより大きくしても、膜荒れの問題が生じないことが分かる。
[n型窒化物半導体層35の膜厚とディープ強度比の関係]
図4は、n型窒化物半導体層35の膜厚を異ならせて発光素子1を形成した場合において、それぞれのn型窒化物半導体層35の膜厚と、各素子のディープ強度比の関係を示すグラフである。
図4によれば、n型窒化物半導体層35の膜厚が増加するほど、ディープ強度比が上昇している。これにより、n型窒化物半導体層35の膜厚を薄くするほど、ディープ発光を抑制する効果が得られることが分かる。特に、n型窒化物半導体層35の膜厚が1.0μm以下である発光素子71,72,73では、ディープ強度比が0.1%を大きく下回っていることが分かる。
これに対し、n型窒化物半導体層35の膜厚が1.5μmの発光素子74,同膜厚が2.0μmの発光素子75では、ディープ強度比が0.1%以上を示している。ディープ強度比が0.1%以上となると、光の単色性の問題が顕在化し、例えばセンサなどに利用した場合にディープ発光に基づいて誤認識を招来する可能性がある。
よって、n型窒化物半導体層35の膜厚は1.0μm以下とするのが好ましい。
[n型窒化物半導体層35の膜厚と駆動電圧の関係]
図5は、n型窒化物半導体層35の膜厚を異ならせて発光素子1を形成した場合において、それぞれのn型窒化物半導体層35の膜厚と、発光素子1に対して同一の電流(ここでは1Aとした。)を流すための駆動電圧の関係を示すグラフである。なお、発光素子71,73,75は図4と同一のサンプルを用いている。また、LED素子71,73,75,76は、n型窒化物半導体層35を、キャリア濃度が3×1019/cmのAlGa1−nNで構成したものである。一方、発光素子77は、比較例として、n型窒化物半導体層35を、膜厚が2μm、キャリア濃度が8×1018/cmのGaNで構成したものである。
図5によれば、n型窒化物半導体層35の膜厚が薄くなるほど、駆動電圧が上昇していくことが分かる。なお、発光素子75と、同じ膜厚でキャリア濃度の低い発光素子77とを比較すると、キャリア濃度を3×1019/cmとして構成した発光素子75の方が低い駆動電圧が実現できている。
図6は、発光素子に同一電流(ここでは1A)を印加し続けた場合において、駆動電圧と寿命の関係を示す表である。
図6によれば、1A印加のための初期駆動電圧が4.5Vよりも高い素子においては、連続印加時間が1000時間以内で短絡により破壊した。また、1A印加のための初期駆動電圧が4Vを超えて4.5V以下の素子においては、連続印加時間が1000時間以内で20%以上の出力低下となった。これに対し、1A印加のための初期駆動電圧が4V以下の素子においては、連続印加時間が1000時間以内での出力低下は10%未満であった。
これにより、発光素子に1Aを印加のための駆動電圧は4V以下とするのが好ましいことが分かる。つまり、図5に戻ると、発光素子76の場合、いくらn型窒化物半導体層35のキャリア濃度を3×1019/cmとしても、n型窒化物半導体層35の膜厚が0.3μmと薄すぎる結果、電流拡がり効果が十分に発揮できずに4.3Vもの高い駆動電圧となっている。これに対し、発光素子71,73,75,77においては、いずれも4.0V以下の駆動電圧が実現できている。これは、n型窒化物半導体層35の膜厚が発光素子71ほどには薄すぎず、且つキャリア濃度が高濃度で実現されているためと考えられる。
以上により、n型窒化物半導体層35の膜厚は0.5μm以上とするのが好ましい。この結果と、図4の結果を勘案すると、n型窒化物半導体層35の膜厚は0.5μm以上で1μm以下とするのが好ましいことが分かる。
[製造プロセス]
次に、図2に示したLED素子1の製造プロセスの一例につき説明する。なお、この製造プロセスはあくまで一例であり、ガスの流量、炉内温度、炉内圧力等は適宜調整して構わない。
(ステップS1)
図7Aに示すように、サファイア基板61上にLEDエピ層40を形成する。このステップS1は、例えば以下の手順により行われる。
〈サファイア基板61の準備〉
まず、c面サファイア基板61のクリーニングを行う。このクリーニングは、より具体的には、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属化学気相蒸着)装置の処理炉内にc面サファイア基板61を配置し、処理炉内に流量が10slmの水素ガスを流しながら、炉内温度を例えば1150℃に昇温することにより行われる。
〈アンドープ層36の形成〉
次に、c面サファイア基板61の表面に、GaNよりなる低温バッファ層を形成し、更にその上層にGaNよりなる下地層を形成する。これら低温バッファ層及び下地層がアンドープ層36に対応する。
アンドープ層36のより具体的な形成方法は例えば以下の通りである。まず、МОCVD装置の炉内圧力を100kPa、炉内温度を480℃とする。そして、処理炉内にキャリアガスとして流量がそれぞれ5slmの窒素ガス及び水素ガスを流しながら、原料ガスとして、流量が50μmol/minのトリメチルガリウム(TMG)及び流量が250000μmol/minのアンモニアを処理炉内に68秒間供給する。これにより、c面サファイア基板61の表面に、厚みが20nmのGaNよりなる低温バッファ層を形成する。
次に、MOCVD装置の炉内温度を1150℃に昇温する。そして、処理炉内にキャリアガスとして流量が20slmの窒素ガス及び流量が15slmの水素ガスを流しながら、原料ガスとして、流量が100μmol/minのTMG及び流量が250000μmol/minのアンモニアを処理炉内に30分間供給する。これにより、第1バッファ層の表面に、厚みが1.7μmのGaNよりなる下地層を形成する。
〈n型窒化物半導体層35の形成〉
次に、アンドープ層36の上層にAlGa1−nN(0<n≦1)の組成からなるn型窒化物半導体層35を形成する。
n型窒化物半導体層35のより具体的な形成方法は、例えば以下の通りである。まず、引き続き炉内温度を1150℃とした状態で、MOCVD装置の炉内圧力を30kPaとする。そして、処理炉内にキャリアガスとして流量が20slmの窒素ガス及び流量が15slmの水素ガスを流しながら、原料ガスとして、流量が94μmol/minのTMG、流量が6μmol/minのトリメチルアルミニウム(TMA)、流量が250000μmol/minのアンモニア及び流量が0.025μmol/minのテトラエチルシランを処理炉内に40分間供給する。これにより、例えばAl0.06Ga0.94Nの組成を有し、Si濃度が3×1019/cmで、厚みが2μmのn型窒化物半導体層35がアンドープ層36の上層に形成される。そして、この厚みが2μmのn−AlGaN層を厚みが0.8μm程度になるようICP装置で削り、n型窒化物半導体層35の厚みを調整する。
なお、この後、TMAの供給を停止すると共に、それ以外の原料ガスを6秒間供給することにより、電子供給層の上層に厚みが5nmのn型GaNよりなる保護層を形成するものとしてもよい。
なお、n型窒化物半導体層35に含まれるn型不純物としては、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、硫黄(S)、セレン(Se)、錫(Sn)及びテルル(Te)などを用いることができる。これらの中では、特にシリコン(Si)が好ましい。
〈発光層33の形成〉
次に、n型窒化物半導体層35の上層にGaInNで構成される井戸層及びn型AlGaNで構成される障壁層が周期的に繰り返される多重量子井戸構造を有する発光層33を形成する。
具体的には、まずMOCVD装置の炉内圧力を100kPa、炉内温度を830℃とする。そして、処理炉内にキャリアガスとして流量が15slmの窒素ガス及び流量が1slmの水素ガスを流しながら、原料ガスとして、流量が10μmol/minのTMG、流量が12μmol/minのトリメチルインジウム(TMI)及び流量が300000μmol/minのアンモニアを処理炉内に48秒間供給するステップを行う。その後、流量が10μmol/minのTMG、流量が1.6μmol/minのTMA、0.002μmol/minのテトラエチルシラン及び流量が300000μmol/minのアンモニアを処理炉内に120秒間供給するステップを行う。以下、これらの2つのステップを繰り返すことにより、厚みが2nmのGaInNよりなる井戸層及び厚みが7nmのn型AlGaNよりなる障壁層による15周期の多重量子井戸構造を有する発光層33が、n型窒化物半導体層35の表面に形成される。
〈p型窒化物半導体層31の形成〉
次に、発光層33の上層に、AlGa1−mN(0<m≦1)で構成されるp型窒化物半導体層31を形成する。
具体的には、MOCVD装置の炉内圧力を100kPaに維持し、処理炉内にキャリアガスとして流量が15slmの窒素ガス及び流量が25slmの水素ガスを流しながら、炉内温度を1025℃に昇温する。その後、原料ガスとして、流量が35μmol/minのTMG、流量が20μmol/minのTMA、流量が250000μmol/minのアンモニア及びp型不純物をドープするための流量が0.1μmol/minのビスシクロペンタジエニルを処理炉内に60秒間供給する。これにより、発光層5の表面に、厚みが20nmのAl0.3Ga0.7Nの組成を有する正孔供給層を形成する。その後、TMGの流量を9μmol/minに変更して原料ガスを360秒間供給することにより、厚みが120nmのAl0.13Ga0.87Nの組成を有する正孔供給層を形成する。これらの正孔供給層によりp型窒化物半導体層31が形成される。
更にその後、TMAの供給を停止すると共に、ビスシクロペンタジエニルの流量を0.2μmol/minに変更して原料ガスを20秒間供給することにより、厚みが5nmのp型GaNよりなるコンタクト層を形成する。
なお、p型不純物としては、マグネシウム(Mg)、ベリリウム(Be)、亜鉛(Zn)、カーボン(C)などを用いることができる。
このようにしてサファイア基板61上に、アンドープ層36、n型窒化物半導体層35、発光層33及びp型窒化物半導体層31からなるLEDエピ層40が形成される。
(ステップS2)
次に、ステップS1で得られたウェハに対して活性化処理を行う。より具体的には、RTA(Rapid Thermal Anneal:急速加熱)装置を用いて、窒素雰囲気下中650℃で15分間の活性化処理を行う。
(ステップS3)
次に、図7Bに示すように、p型窒化物半導体層31の上層の所定箇所に導電性酸化膜層21を形成する。より具体的には、後の工程で電極42及びボンディング電極43を形成する領域の下方に位置する箇所に導電性酸化膜層21を形成する。導電性酸化膜層21としては、例えばITO、IZO、In、SnO、IGZO(InGaZnO)などの透光性導電材料を膜厚200nm程度成膜する。
(ステップS4)
図7Cに示すように、p型窒化物半導体層31及び導電性酸化膜層21の上面を覆うように、導電層20を形成する。ここでは、反射電極19、保護層17、及びハンダ層15を含む多層構造の導電層20を形成する。
導電層20のより具体的な形成方法は例えば以下の通りである。まず、スパッタ装置にてp型窒化物半導体層31及び導電性酸化膜層21の上面を覆うように、膜厚0.7nmのNi及び膜厚120nmのAgを全面に成膜して、反射電極19を形成する。次に、RTA装置を用いてドライエアー雰囲気中で400℃、2分間のコンタクトアニールを行う。
次に、電子線蒸着装置(EB装置)にて反射電極19の上面(Ag表面)に、膜厚100nmのTiと膜厚200nmのPtを3周期成膜することで、保護層17を形成する。更にその後、保護層17の上面(Pt表面)に、膜厚10nmのTiを蒸着させた後、Au80%Sn20%で構成されるAu−Snハンダを膜厚3μm蒸着させることで、ハンダ層15を形成する。
なお、このハンダ層15の形成ステップにおいて、サファイア基板61とは別に準備された支持基板11の上面にもハンダ層13を形成するものとして構わない(図7D参照)。このハンダ層13は、ハンダ層15と同一の材料で構成されるものとしてよく、次のステップにおいてハンダ層13と接合されることで、サファイア基板61と支持基板11が貼り合せられる。なお、この支持基板11としては、構造の項で前述したように、例えばCuWが用いられる。
(ステップS5)
次に、図7Eに示すように、サファイア基板61と支持基板11とを貼り合せる。より具体的には、280℃の温度、0.2MPaの圧力下で、ハンダ層15と支持基板11の上層に形成されたハンダ層13とを貼り合せる。
(ステップS6)
次に、図7Fに示すように、サファイア基板61を剥離する。より具体的には、サファイア基板61を上に、支持基板11を下に向けた状態で、サファイア基板61側からKrFエキシマレーザを照射して、サファイア基板61とLEDエピ層40の界面を分解させることでサファイア基板61の剥離を行う。サファイア61はレーザが通過する一方、その下層のGaN(アンドープ層36)はレーザを吸収するため、この界面が高温化してGaNが分解される。これによってサファイア基板61が剥離される。
その後、ウェハ上に残存しているGaN(アンドープ層36)を、塩酸などを用いたウェットエッチング、ICP装置を用いたドライエッチングによって除去し、n型窒化物半導体層35を露出させる。なお、本ステップS6においてアンドープ層36が除去されて、p型窒化物半導体層31、発光層33、及びn型窒化物半導体層35がこの順に積層されてなるLED層30が残存する。
(ステップS7)
次に、図7Gに示すように、隣接する素子同士を分離する。具体的には、隣接素子との境界領域に対し、ICP装置を用いて導電性酸化膜層21の上面が露出するまでLED層30をエッチングする。
(ステップS8)
次に、図7Hに示すようにn型窒化物半導体層35の表面に凹凸を形成する。具体的には、KOH等のアルカリ溶液を浸すことで凹凸形成を行う。このとき、後に電極42及びボンディング電極43を形成する箇所に対しては、凹凸を形成しないものとしても構わない。これらの箇所に凹凸を形成しないことで、電極を形成する箇所のn型窒化物半導体層35の表面が平坦な状態のまま維持される。電極形成箇所のn型窒化物半導体層35の表面を平坦な状態のまま維持することで、特にボンディング電極43の形成後、ワイヤボンディングを行う際にボンディング電極43とn型窒化物半導体層35の界面にボイドが発生するのを防ぐ効果が得られる。
(ステップS9)
次に、図7Iに示すように、n型窒化物半導体層35の上面に電極42及びボンディング電極43を形成する。より具体的には、膜厚100nmのCrと膜厚3μmのAuからなる電極を形成後、窒素雰囲気中で250℃1分間のシンタリングを行う。
その後の工程としては、露出されている素子側面、及び電極42及びボンディング電極43以外の素子上面を絶縁層41で覆う。より具体的には、EB装置にてSiO膜を形成する。なおSiN膜を形成しても構わない。そして、各素子同士を例えばレーザダイシング装置によって分離し、支持基板11の裏面を例えばAgペーストにてパッケージと接合し、ボンディング電極43に対してワイヤボンディングを行う。例えば、50gの荷重でΦ100μmのボンディング領域にAuからなるワイヤ45を連結させることで、ワイヤボンディングを行う。これにより、図2に示すLED素子1が形成される。
[別実施形態]
以下、別実施形態について説明する。
〈1〉 図2の構成では、発光素子1が導電性酸化膜層21を備える構成としたが、図8に示すように、この導電性酸化膜層21に代えて絶縁層21Aを備える構成としても構わない。
絶縁層21Aを電極42及びワイヤボンディング電極43の直下に配置することで、LED層30内を垂直方向に電流が流れるのを抑制し、水平方向への電流拡がり効果を持たせることができる。なお、図2に示すように導電性酸化膜層21を備える構成とした場合、絶縁層21Aよりは導電率が高いため、LED層30内を電流が垂直方向に流れやすくなるが、通常の導電材料(金属など)と比較すると導電率は大幅に低いので、水平方向に電流を拡げる効果が実現される。
〈2〉 上述の実施形態では、保護層17をサファイア基板61側に形成したが、支持基板11側に形成しても構わない。すなわち、図7Dに示す構成に代えて、支持基板11の上層に保護層17を形成し、その上層にハンダ層13を形成したものを、ステップS5においてサファイア基板61と貼り合せても構わない。
〈3〉 上述の実施形態では、サファイア基板61と支持基板11の両者にハンダ層を形成したが(ハンダ層13、15)、どちらか一方にのみハンダ層を形成した後に両基板を貼り合せても構わない。
〈4〉 図2及び図8に示した構造、並びに図7A〜図7Iに示した製造方法は、好ましい実施形態の一例であって、これらの構成やプロセスの全てを備えなければならないというものではない。例えばハンダ層13とハンダ層15は、2つの基板の貼り合せを効率的に行うべく形成されたものであって、2基板の貼り合せが実現できるのであれば光学素子1の機能を実現する上で必ずしも必要なものではない。
反射電極19は、発光層33から放射される光の取り出し効率を更に向上させる意味においては備えるのが好適であるが、必ずしも備えなければならないというものではない。保護層17や、n型窒化物半導体層35の表面に形成される凹凸部なども同様である。
1 : 窒化物半導体発光素子
11 : 支持基板
13 : ハンダ層
15 : ハンダ層
17 : 保護層
19 : 反射電極
20 : 導電層
21 : 導電性酸化膜層
21A : 絶縁層
31 : p型窒化物半導体層
33 : 発光層
35 : n型窒化物半導体層
36 : アンドープ層
40 : LEDエピ層
41 : 絶縁層
42 : 電極
43 : ボンディング電極
45 : ボンディングワイヤ
51,52,53,54,55 : LED素子
61 : サファイア基板
71,72,73,74,75,76,77 : 発光素子

Claims (4)

  1. n型窒化物半導体層とp型窒化物半導体層の間に発光層を有する窒化物半導体発光素子であって、
    前記発光層から射出される光の波長が紫外領域であり、
    前記n型窒化物半導体層の面のうち、前記発光層が形成されている側とは反対側の面上に形成された第一電極と、
    前記p型窒化物半導体層の面のうち、前記発光層が形成されている側とは反対側の面上に形成された第二電極とを有し、
    前記n型窒化物半導体層は、AlGa1−nN(0<n≦1)を含み、当該n型窒化物半導体層の全体の膜厚が0.5μm以上1μm以下であって、キャリア濃度が1×1019/cmより大きいことを特徴とする窒化物半導体発光素子。
  2. 前記n型窒化物半導体層は、キャリア濃度が3×1019/cm以上であることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体発光素子
  3. 導電体又は半導体である支持基板と、前記支持基板の上層に形成された、前記第二電極を含む導電層と、前記p型窒化物半導体層の面のうち、前記発光層が形成されている側とは反対側の面上であって、前記第二電極が形成されていない箇所の少なくとも一部領域に形成された絶縁層有し、
    前記p型窒化物半導体層は、前記導電層の一部上面及び前記絶縁層の一部上面に底面を接触して形成され、
    前記発光層は、前記p型窒化物半導体層の上層に形成され、
    前記n型窒化物半導体層は、前記発光層の上層に形成され、
    前記第一電極は、前記p型窒化物半導体層の底面と前記絶縁層の上面が接触している領域の真上位置に係る前記n型窒化物半導体層の上層に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の窒化物半導体発光素子。
  4. 導電体又は半導体である支持基板と、前記支持基板の上層に形成された、前記第二電極を含む導電層と、前記p型窒化物半導体層の面のうち、前記発光層が形成されている側とは反対側の面上であって、前記第二電極が形成されていない箇所の少なくとも一部領域に形成された導電性酸化膜層と有し、
    前記p型窒化物半導体層は、前記導電層の一部上面及び前記導電性酸化膜層の一部上面に底面を接触して形成され、
    前記発光層は、前記p型窒化物半導体層の上層に形成され、
    前記n型窒化物半導体層は、前記発光層の上層に形成され、
    前記第一電極は、前記p型窒化物半導体層の底面と前記導電性酸化膜層の上面が接触している領域の真上位置に係る前記n型窒化物半導体層の上層に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の窒化物半導体発光素子。
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