JP5720562B2 - 冷凍装置の室外ユニット - Google Patents

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本発明は、冷凍装置の室外ユニットに関する。
冷凍装置の室外ユニットにおいて、暖房運転期に、雨や雪などを原因としてケーシング外面に付着した水滴が、ケーシングを伝ってケーシング内(ベルマウスとファンとの間)に侵入する場合がある。特に、外気温度が低い場合にはファンの吹出空気温度が氷点下になる場合があり、ベルマウスとファンとの間に侵入した水滴が氷結することがある。このようにして形成された氷は、ファンと接触して異音を発生させたり、ファンの回転を妨げたりする場合がある。
このような問題に対し、特許文献1(特開2011−94919号公報)のように、ケーシング内への水滴の侵入を防止するため、吹出しグリルの上方に沿って庇部を別部材として設けた事例が知られている。
また、特許文献2(特開平8−178365号公報)のように、ケーシング前板に凸状の突出部を設け、吹出しグリルには突出部と対応する凹状の防水部を設け、突出部と防水部とを結合することでケーシング内への水滴の侵入を防止した事例も知られている。
ところが、特許文献1のように吹出しグリル以外に別部材の庇部を設けた構造や、特許文献2のようにケーシングおよび吹出しグリルに複雑な形状の加工を施した構造では、材料費、加工費、組立作業費等が高くなり、室外ユニットのコストアップにつながるという問題がある。
本発明の課題は、製造コストを抑制しつつ、ケーシング外部からベルマウスとファンとの間に水滴が侵入することを防止可能な冷凍装置の室外ユニットを提供することにある。
本発明の第1観点に係る冷凍装置の室外ユニットは、ファンと、ケーシングと、吹出グリルと、を備える。ファンは、水平方向に吹き出す。ケーシングには、ファンの吹出口が形成されている。吹出グリルは、吹出口に対しファンの吹き出し方向前方に配置される。吹出グリルは、吹出口全体を覆うグリル本体部と、グリル本体部の上面から上方に延びる延伸部と、を有する。延伸部は、ファンの吹き出し方向前方に突出し水平方向に延びる横溝が形成された横溝部を有する。横溝部には、鉛直上方に延び、ケーシングの表面と対向する平面が形成される。横溝部に形成された平面に、ケーシングとの接触面が延伸部よりもケーシング側に突出し、該接触面がケーシングの上下方向に延びる平面部と密接するシール材が、固定される。
ここでは、吹出グリルの上方に、横溝部を有する延伸部を設けたことで、延伸部はケーシングの形状に応じて変形しやすく、ケーシングと密接しやすい。そのため、別体の庇部等を設けることなく、雨や雪などを原因としてケーシングに付着した水滴が、ケーシング内部に侵入するのを防止できる
また、ここでは、横溝部にシール材を固定することで、ケーシングに付着した水滴がケーシング内部に侵入することが、確実に防止されやすい
また、ここでは、鉛直上方に延び、ケーシングの表面と対向する平面にシール材を固定するので室外ユニットの組立作業が簡単であり、簡単な作業でケーシング内に水が浸入しにくい構造を実現可能である。
本発明の第観点に係る冷凍装置の室外ユニットは、第点に係る冷凍装置の室外ユニットにおいて、横溝部は、鉛直方向に5mm以上の幅を有する。
ここでは、横溝部が鉛直方向に5mm以上の幅を有するため、ケーシングと十分な接触面積を確保可能なシール材を横溝部に固定できる。その結果、ケーシングに付着した水滴のケーシング内部への侵入が確実に防止されやすい。また、横溝部を5mm以上の幅とすることで、室外ユニットの組立作業者がシール材を固定する際に、細かな作業を要しないため、作業の効率化につながる。
本発明の他の観点に係る冷凍装置の室外ユニット、延伸部は、横溝部の上端に、ケーシングに向かって斜め上方に延び、ケーシングと密接する密接部をさらに有する。
ここでは、横溝部の上端からケーシングに向かって斜め上方に伸びる密接部を有するため、シール材を用いることなく、ケーシングに付着した水滴がケーシング内部に侵入することを防止する構造が実現できる。
本発明の第観点に係る冷凍装置の室外ユニットは、第1観点又は観点のいずれかに係る冷凍装置の室外ユニットにおいて、延伸部は、グリル本体部と一体に成形される。
ここでは、延伸部をグリル本体部と一体に成形できるため、室外ユニットの部品コストを抑制すると共に、延伸部が別部品である場合に比べ、室外ユニットの組立作業者の作業量を抑制できる。その結果、製造コストを抑制しながら、ケーシングに付着した水滴がケーシング内部に侵入することを防止する構造が実現できる。
本発明の第1観点に係る冷凍装置の室外ユニットでは、吹出グリルの上方に横溝部を有する延伸部を設けたことで、延伸部はケーシングの形状に応じて変形しやすく、ケーシングと密接しやすい。そのため、別体の庇部等を設けることなく、雨や雪などを原因としてケーシングに付着した水滴が、ケーシング内部に侵入するのを防止できる。
また、本発明の第観点に係る冷凍装置の室外ユニットでは、ケーシングに付着した水滴のケーシング内部への侵入を防止しやすい。
また、本発明の第観点および第観点に係る冷凍装置の室外ユニットでは、組立作業者の作業を軽減しつつ、ケーシングに付着した水滴がケーシング内部に侵入することを防止する構造を実現できる。
本発明の他の観点に係る冷凍装置の室外ユニットでは、シール材を用いることなく、ケーシングに付着した水滴がケーシング内部に侵入することを防止できる。
本発明の第観点に係る冷凍装置の室外ユニットでは、製造コストを抑制しながら、ケーシングに付着した水滴がケーシング内部に侵入することを防止する構造が実現できる。
本発明の一実施形態に係る冷凍装置の室外ユニットが採用された空気調和装置の概略の冷媒回路図である。 本発明の一実施形態に係る冷凍装置の室外ユニットの概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る冷凍装置の室外ユニットの天板を取り除いた状態での概略平面図である。 室外熱交換器の概略斜視図である。同一部材については、一部の参照符号を省略している。 室外熱交換器の扁平多孔管および差込フィンを鉛直方向に切断したときの部分拡大図である。同一部材については、一部の参照符号を省略している。 本発明の一実施形態に係る冷凍装置の室外ユニットの吹出グリルを背面側(ケーシングの前板側)から見たときの概略斜視図である。同一部材については、一部の参照符号を省略している。 図6のVII矢視における拡大断面図である。 図6のVIII部の拡大図である。 本発明の変形例Bに係る冷凍装置の室外ユニットの吹出グリルの延伸部の概略断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態の冷凍装置の室外ユニットは、空気調和装置の室外ユニットとして利用される。
(1)空気調和装置の概要
(1−1)全体構成
空気調和装置1は、いわゆるセパレートタイプの空気調和装置であり、図1に示すように、室外ユニット20と、室内ユニット40と、室外ユニット20と室内ユニット40とを接続する液冷媒連絡配管71およびガス冷媒連絡配管72とを有する。
(1−2)室内ユニット
室内ユニット40は、空気調和の対象である室内に設置される。室内ユニット40は、主に、室内熱交換器41と、室内ファン42とを有する。
室内熱交換器41は、伝熱管と多数の伝熱フィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の凝縮器として機能して室内空気を加熱する。室内熱交換器41の液側は液冷媒連絡配管71に接続され、室内熱交換器41のガス側はガス冷媒連絡配管72に接続される。
室内ファン42は、図示しないモータにより回転され、室内空気を取り込んで室内熱交換器41に送風し、室内熱交換器41と室内空気との熱交換を促進する。
(1−3)室外ユニット
図1に室外ユニット20内の冷媒回路を、図2に室外ユニット20の概観斜視図を示す。室外ユニット20は、室外に設置される横吹き型の室外ユニットである。室外ユニット20は、主に、アキュムレータ21、圧縮機23、四路切換弁24、室外熱交換器25、膨張弁26、液側閉鎖弁27、ガス側閉鎖弁28、および室外ファン35を、ケーシング50内に有する。アキュムレータ21、圧縮機23、四路切換弁24、室外熱交換器25、膨張弁26、液側閉鎖弁27、および、ガス側閉鎖弁28は、冷媒配管により接続される。冷媒配管による接続については後述する。
なお、室外ファン35の吹出し側に配置されるケーシング50の前板51には、図3に示すように、室外ファン35から送風される空気の吹出口51aが形成される。吹出口51aは円形の開口である。吹出口51aの開口の周縁部からは、ケーシング50の内側に向かって突出するベルマウス65が設けられる。吹出口51aのケーシング50外側には、吹出口51a全体を覆う吹出グリル60が取り付けられる。
(2)室外ユニットの詳細説明
以下の説明で、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「正面」、「背面」等の方向を示す表現を用いているが、特に断りのない場合、吹出グリル60の配置される前板51を室外ユニット20の正面として、正面側から見た場合の方向を示す。
(2−1)冷媒配管による接続
圧縮機23の吸入口と四路切換弁24とは、吸入管81によって接続される。吸入管81には、圧縮機23の吸入口と四路切換弁24との間に、アキュムレータ21が設けられる。圧縮機23の吐出口と四路切換弁24とは、吐出管82によって接続される。四路切換弁24と室外熱交換器25のガス側とは、第1ガス冷媒管83によって接続される。室外熱交換器25と液側閉鎖弁27とは、液冷媒管84によって接続される。液冷媒管84には、室外熱交換器25と液側閉鎖弁27との間に、膨張弁26が設けられる。液側閉鎖弁27は、液冷媒連絡配管71に接続される。四路切換弁24とガス側閉鎖弁28とは、第2ガス冷媒管85によって接続される。ガス側閉鎖弁28は、ガス冷媒連絡配管72に接続される。
(2−2)圧縮機
圧縮機23はガス冷媒を吸入し、ガス冷媒を圧縮する。圧縮機23は容積式圧縮機である。
(2−3)四路切換弁
四路切換弁24は、空気調和装置1の冷房運転と暖房運転との切換時に、冷媒の流れ方向を切り換える。冷房運転時には吐出管82と第1ガス冷媒管83とを接続するとともに吸入管81と第2ガス冷媒管85とを接続する。一方、暖房運転時には吐出管82と第2ガス冷媒管85とを接続するとともに吸入管81と第1ガス冷媒管83とを接続する。
(2−4)アキュムレータ
アキュムレータ21は、冷媒を気相と液相とに分離する気液分離機能を有する。アキュムレータ21に流入する冷媒は、液相と気相とに分離され、上部空間に集まる気相の冷媒は圧縮機23に供給される。
(2−5)室外熱交換器
室外熱交換器25は、室外空気との熱交換によって内部を流れる冷媒を凝縮又は蒸発させる。室外熱交換器25は、全てがアルミニウム製又はアルミニウム合金製である。室外熱交換器25は、ケーシング50を含む鋼製部材と直接接触することがないよう、鋼製部材と適切なスペースを空けて、又は、樹脂部材等を鋼製部材と室外熱交換器25との間に設置して、ケーシング50内に配置される。
後述する室外ファン35によりケーシング50外から取り込まれた室外空気は、室外熱交換器25を通過したのち、ケーシング50に形成された吹出口51aからケーシング外へ排出される。
室外熱交換器25は、扁平多孔管93、差込フィン94およびヘッダ91,92を有する。図4は、室外熱交換器25の概略斜視図である。
室外熱交換器25は、図3のように、ケーシング50の背面側に沿って、後述する仕切板58の端部付近から左方に延び、ケーシング50の左後方角部付近でその方向を変え、後述する左側板54に沿って前方に延びる。
図5は、扁平多孔管93および差込フィン94を鉛直方向に切断したときの部分拡大図である。扁平多孔管93は、伝熱面となる上下の平面部と、冷媒が流れる複数の内部流路93aとを有している。扁平多孔管93は、平面部を上下に向けた状態で、間隔をあけて複数段配列される。差込フィン94は、図5に示す形状のフィンであり、扁平多孔管93に接している。両ヘッダ91,92の間に配列された複数段の扁平多孔管93に対して差込フィン94を差し込めるように、差込フィン94には、水平に細長く延びる複数の切り欠き94aが形成されている。これらの差込フィン94の切り欠き94aの形状は、図5に示すように、扁平多孔管93の断面の外形にほぼ一致している。
ヘッダ91,92は、上下方向に複数段配列された扁平多孔管93の両端に連結される。ヘッダ91,92は、扁平多孔管93を支持する機能と、冷媒を扁平多孔管93の内部流路93aに導く機能と、内部流路93aから出てきた冷媒を集合させる機能とを有している。
(2−6)膨張弁
膨張弁26は、冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うために設けられ、冷房運転時および暖房運転時のいずれにおいても、冷媒を膨張させる機能を有する。
(2−7)閉鎖弁
液側閉鎖弁27およびガス側閉鎖弁28は、それぞれ、液冷媒連絡配管71およびガス冷媒連絡配管72に接続される。通常運転時においては、両閉鎖弁27,28は開いた状態にある。
(2−8)室外ファン
室外ファン35は、水平方向に送風するファンである。室外ファン35は、モータ35aにより回転され、室外空気をケーシング50の外部から取り込む。取り込まれた室外空気は、室外熱交換器25を通過したのち、ケーシング50に形成された吹出口51aからケーシング50の外へ排出される。すなわち、室外ファン35が回転することで、概ね図3中の矢印のように空気が移動する。
(2−9)ケーシング
ケーシング50は、主に鋼製である。ケーシング50は、前板51と左側板54とが一体に形成された左ケーシング部材151、底板52、右前板55、右後板56、天板57、および仕切板58から構成される。
(2−9−1)左ケーシング部材
左ケーシング部材151は、平面視において略L字形状に形成される板状部材であり、前板51と左側板54とが一体に成形されている。左ケーシング部材151は、底板52から天板57まで略鉛直上方に延びる。左ケーシング部材151と、底板52および天板57とは、それぞれネジ等により固定される。
前板51は、ケーシング50の左側正面を構成する板状部材である。前板51には、室外ファン35から送風される空気の吹出口51aが形成されている。吹出口51aは円形の開口である。吹出口51aの開口の周縁部からは、ケーシング50の内側に向かって突出するベルマウス65が設けられる。吹出口51aのケーシング50外側には、吹出グリル60が取り付けられる。
左側板54は、ケーシング50の左側面を構成する部材であり、室外熱交換器25の前後方向に延びる部分と対面する。左側板54には、室外ファン35によってケーシング50内に吸入される空気の吸入口54aが形成される。
(2−9−2)底板
底板52は、ケーシング50の下面を構成する略直方形状の板状部材である。底板52の周縁部には、上向きに延びる図示しない折曲部が設けられている。折曲部には、左ケーシング部材151、右前板55、右後板56、および仕切板58がネジ等により固定される。
(2−9−3)右前板
右前板55は、ケーシング50の右前面及び右側面の前部を構成する板状部材である。右前板55は、底板52から天板57まで略鉛直上方に延び、底板52とネジ等により固定される。また、右前板55の左端部は、左ケーシング部材151の前板51の右端部と、ネジ等により固定される。
(2−9−4)右後板
右後板56は、ケーシング50の右背面及び右側面の後部を構成する板状部材である。右後板56は、底板52から天板57まで略鉛直上方に延び、底板52および天板57と、それぞれネジ等により固定される。左ケーシング部材151の左側板54の後端部と、右後板56の背面側端部との左右方向間には、室外ファン35によってケーシング50内に吸入される空気の吸入口53aが形成される。
(2−9−5)天板
天板57は、ケーシング50の上面を構成する略直方形状の板状部材である。天板57の周縁部は、下向きに折り曲げられた折曲部57aを有する。折曲部には、左ケーシング部材151および右後板56がネジ等により固定される。
(2−9−6)仕切板
仕切板58は、ケーシング50の底板52から天板57まで略鉛直上方に延びる板状部材である。仕切板58は、その下部が底板52とネジ等により固定される。仕切板58は、図3に示すように、平面視において弧状の形状を有する。仕切板58は、ケーシング50の内部を送風機室S1と、機械室S2とに分割する。
送風機室S1は、左ケーシング部材151および仕切板58に側面を囲まれて形成された空間であり、主に室外ファン35および室外熱交換器25が配置される。機械室S2は、右前板55、右後板56および仕切板58で側面を囲まれて形成された空間であり、圧縮機23、四路切換弁24や、電装ユニット等が配置される。
(2−10)吹出グリル
吹出グリル60は、室外ファン35に人間の手指や異物が接触することを防止する略直方形状のカバー部材である。吹出グリル60は、左ケーシング部材151の前板51の吹出口51a全体をカバーするように、ケーシング50の正面外側に取り付けられる。すなわち、吹出グリル60は、ケーシング50の吹出口51aに対し、室外ファン35から吹き出す空気の吹き出し方向に取り付けられる。
図6から図8を用いてさらに詳しく説明する。
吹出グリル60は、室外ファン35と対向し室外ファン35をカバーするカバー部61およびカバー部61の周縁から前板51に向かって延びる周縁部62を有するグリル本体部63と、グリル本体部63の上面62aから、前板51の平面部に沿って上方に延びる延伸部64と、吹出グリル60の左側下部に配置される把手部66とを有する。カバー部61の背面61aと周縁部62の内面62bとで囲まれて形成される空間は、室外ファン35により送風される空気が通過する通風空間S3である。把手部66は、室外ユニット20の運搬時に、運搬者が把持する部分である。
(2−10−1)延伸部
延伸部64は、図6のように、グリル本体部63の上面62aの左右方向に、ほぼ全体に亘って設けられる。延伸部64は、図7のように、室外ファン35の吹き出し方向、すなわち、室外ユニット20の正面方向に突出する横溝が形成された横溝部161を有する。また、延伸部64は、横溝部161の上端から前板51に向かって斜め上方に延びる折曲部162を有する。
横溝部161の横溝は、水平方向に延び、延伸部64のほぼ全面に亘って形成される。横溝部161は、前板51と略平行に、略鉛直上方に延びる対向面161aを有し、対向面161aのほぼ全面に亘ってシール材165が貼付されて固定される。横溝部161の鉛直方向の幅は約10mmである。グリル本体部63および延伸部64は一体に形成された樹脂製の部材である。シール材165は、ゴム等で作られたガスケットである。
吹出グリル60は、グリル本体部63の4つの取付部163にそれぞれ設けられた爪部164を、前板51に形成された対応する図示しない角穴に差し込むと共に、グリル本体部に形成された丸穴163aに図示しないネジを挿入し、前板51に形成された図示しないネジ穴にネジをねじ込んで固定することで、前板51に取り付けられる。グリル本体部63を前板51に固定する際にネジを締め付けることで、横溝部161の対向面161aと前板51との間でシール材165が圧縮され、シール材165の接触面165aは前板51の平面部と隙間なく密接する。
(2−10−2)把手部
把手部66は、図8に示すように、カバー部61の背面61aの一部に形成された把持面66aを有する。把持面66aは、把持面66aの背面側の上方および左右に配置された周縁部62および前板51と共に、通風空間S3とは分離された把持空間S4を形成する。把持空間S4は下方が開口しており、運搬者は、この開口に手指を挿入し、把持面66aを手指で握るように把持する。把持面には、半球状の小突起67が複数形成されており、運搬者が把持する際に、手指が滑りにくい。
(3)特徴
(3−1)
本実施形態にかかる空気調和装置1の室外ユニット20は、室外ファン35と、ケーシング50と、吹出グリル60と、を備える。室外ファン35は水平方向に吹き出す。すなわち、室外ユニット20は、横吹き型の室外ユニットである。ケーシング50には、室外ファン35の吹出口51aが形成されている。吹出グリル60は、吹出口51aに対し室外ファン35の吹き出し方向前方に配置される。吹出グリル60は、吹出口51a全体を覆うグリル本体部63と、グリル本体部63の上面62aから上方に延びる延伸部64と、を有する。延伸部64は、室外ファン35の吹き出し方向前方に突出し水平方向に延びる横溝が形成された横溝部161を有する。
吹出グリル60の上方に横溝部161を有する延伸部64を設けたことで、延伸部64はケーシング50の形状に応じて変形しやすく、ケーシング50の前板51と密接しやすい。そのため、別体の庇部等を設けることなく、雨や雪などを原因としてケーシング50に付着した水滴が、ケーシング50の内部に侵入するのを防止できる。
(3−2)
本実施形態にかかる空気調和装置1の室外ユニット20では、横溝部161には、ケーシング50の前板51と密接するシール材165が固定される。
シール材165を有することで、ケーシング50に付着した水滴が、ケーシング50の内部に侵入することを確実に防止しやすい。
(3−3)
本実施形態にかかる空気調和装置1の室外ユニット20において、横溝部161には、鉛直上方に延び、ケーシング50の前板51の表面と対向する対向面161aが形成されており、その対向面161aにシール材165が固定される。
鉛直上方に延び、ケーシング50の前板51の表面と対向する対向面161aにシール材165を固定するので室外ユニット20の組立作業が簡単になり、簡単な作業でケーシング50内に水が浸入しにくい構造を実現可能である。
(3−4)
本実施形態にかかる空気調和装置1の室外ユニット20では、延伸部64は、グリル本体部63と一体に成形される。
これにより、室外ユニット0の部品コストを抑制すると共に、延伸部64が別部品である場合に比べ、室外ユニット0の組立作業者の作業量を抑制できる。その結果、製造コストを抑制しながら、ケーシング50に付着した水滴がケーシング50の内部に侵入することを防止する構造が実現できる。
(4)変形例
以下に本実施形態の変形例を示す。なお、複数の変形例を適宜組み合わせてもよい。
(4−1)変形例A
上記の実施形態に示された室外ユニット20は、空気調和装置1に使用されるものであるが、これに限定されるものではなく、その他の冷凍装置に使用されるものであってもよい。
(4−2)変形例B
上記の実施形態に示された室外ユニット20の延伸部64は、横溝部161にシール材165を固定しているが、これに限定されるものではなく、シール材165を有していなくてもよい。
図9を用いて、シール材165を有しない吹出グリル260について説明する。なお、上記の実施形態と同じ参照番号を付したものは上記の実施形態におけるものと同一である。また、特に説明を付さない事項は上記の実施形態と同様である。
吹出グリル260において、延伸部264は、グリル本体部63の上面62aから上方に延び、グリル本体部63の上面62aの左右方向に、ほぼ全面に亘って設けられる。延伸部264は、グリル本体部63と一体に成形される部材である。延伸部264は、横溝部361および密接部362を有する。
横溝部361には、図9のように、室外ファン35の吹き出し方向、すなわち、室外ユニット20の正面方向に突出する横溝が形成されている。横溝部361において、横溝は、水平方向に延び、延伸部264のほぼ全面に亘って形成される。
密接部362は、横溝部361の上端から前板51に向かって斜め上方に延びる。密接部362は、前板51に形成された角穴に挿入される爪部164を除き、吹出グリル60のその他の部分よりも、前板51側すなわち後方に突き出している。より具体的には、密接部362の前板51側の端部は、周縁部62の前板51側の端部よりも、約1mm、前板51側、すなわち後方に突き出している。密接部362が吹出グリル60のその他の部分よりも後方に突き出しているため、吹出グリル60を前板51にネジで固定する際に、密接部362の前板51と対向する対向面362aが、前板51に密接するように押し付けられる。
横溝部361を設け、さらに、横溝部361の上端に密接部362を設け、密接部362の前板51と対向する対向面362aを吹出グリル60のその他の部分よりも後方に突き出させることで、前板51に多少のたわみがある場合にも、樹脂製の密接部362の対向面362aと前板51とが密接しやすい。その結果、シール材を用いることなく、ケーシング50に付着した水滴がケーシング50の内部に侵入することを防止できる。
(4−3)変形例C
上記の実施形態に示された室外ユニット20の延伸部64の横溝部161は鉛直方向に10mmの幅を有するが、これに限定されるものではない。
ただし、横溝部161は、鉛直方向に5mm以上の幅を有することが望ましい。
横溝部161の鉛直方向の幅を5mm以上とすることで、ケーシング50の前板51と十分な接触面積を確保可能なシール材165を横溝部161に固定できる。その結果、シール材165とケーシング50とがより確実に密接されやすく、ケーシング50に付着した水滴のケーシング50の内部への侵入が確実に防止されやすい。また、横溝部161の鉛直方向の幅を5mm以上とすることで、室外ユニットの組立作業者に細かな作業を要求する必要がなくなり、作業の能率化につながる。
1 空気調和装置(冷凍装置)
20 室外ユニット
35 室外ファン(ファン)
50 ケーシング
51a 吹出口
60 吹出グリル
62a 上面(グリル本体部の上面)
63 グリル本体部
64,264 延伸部
161,361 横溝部
161a 対向面(ケーシングの表面と対向する平面)
165 シール材
362 密接部
特開2011−94919号公報 特開平8−178365号公報

Claims (3)

  1. 水平方向に吹き出すファン(35)と
    前記ファンの吹出口(51a)が形成されたケーシング(50)と、
    前記吹出口に対し前記ファンの吹き出し方向前方に配置される吹出グリル(60)と、
    を備え、
    前記吹出グリルは、前記吹出口全体を覆うグリル本体部(63)と、前記グリル本体部の上面(62a)から上方に延びる延伸部(64)と、を有し、
    前記延伸部は、前記ファンの吹き出し方向前方に突出し水平方向に延びる横溝が形成された横溝部(161)を有
    前記横溝部には、鉛直上方に延び、前記ケーシングの表面と対向する平面(161a)が形成され、
    前記横溝部に形成された前記平面に、前記ケーシングとの接触面が前記延伸部よりも前記ケーシング側に突出し、該接触面が前記ケーシングの上下方向に延びる平面部と密接するシール材(165)が、固定される、
    冷凍装置(1)の室外ユニット(20)。
  2. 前記横溝部は、鉛直方向に5mm以上の幅を有する、
    請求項1に記載の室外ユニット。
  3. 前記延伸部(64)は、前記グリル本体部(63)と一体に成形される、
    請求項1又は2に記載の室外ユニット。
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