JP5717791B2 - 車両用シートパッドの製造方法及び車両用シートパッド - Google Patents

車両用シートパッドの製造方法及び車両用シートパッド Download PDF

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Description

本発明は、車両用シートパッドの製造方法、特に軽量で成形性のよい車両用シートパッドの製造方法及びその方法によって得られた車両用シートパッドに関する。
ポリウレタンフォームは、用途に応じて様々な特性が求められるが、車両用のシートパッドにおいては、クッションの硬さ、反発力や座り心地感等の快適性や耐久性(WET SET)が求められている。快適性の向上に関しては、一般に人体の内臓の共振点といわれる6Hz付近(約4〜8Hz)の振動吸収特性を高めるため、ポリウレタン発泡原料の主成分の構造や充填材等の副原料について見直しが図られ、得られるポリウレタンフォームの共振周波数及び共振倍率を下げる試みがなされてきた。共振周波数及び共振倍率を下げるためには、密度を大きくし、重量を増加させることが効果的であった。一方、近年の環境負荷軽減に対する意識の高まりから、車両においては燃費向上が求められ、その一環として構成部品に対する軽量化が図られてきた。軽量化に対する試みは車両の外装や内装等のあらゆる構成部品に及び、上記のシートパッド等についても例外ではない。しかし、軽量化の観点から発泡材の低密度化を実現しようとすると、硬度の低下、耐久性(WET SET)の悪化、成形性の悪化が問題となり、さらに、快適性に影響する振動吸収特性が低下するという問題もあり、低密度化と振動吸収特性の両立が困難であった。そのため、乗り心地感、燃費向上などのニーズから軽量かつ適度な反発力及び振動吸収特性を有するシートが求められている。
従来、軽量化しても硬度を維持するため、ポリウレタンフォーム製造にポリマーポリオールを多く使用したり、架橋剤を使用することが行われてきた。しかし、ポリマーポリオール(POP)を多くすると硬度は上がるが、耐久性が悪化し、架橋剤の増量は硬度、耐久性の向上にはなるが、成形においてボイドが発生しやすくなる。
特許文献1には、高分子量ポリエーテルポリオールを用いることで低周波数領域の吸音特性を改善させた軟質ポリウレタンフォームが提案され、特許文献2には、平均分子量が4,500〜5,300の範囲のポリオールを原料としたウレタン発泡体を用いた振動吸収特性を改善したシートパッド材が提案された。
また、特許文献3及び特許文献4によれば、低総不飽和度のポリオキシアルキレンポリオールを用いた振動特性に優れ乗り心地のよいポリウレタン弾性フォームが得られるが、総不飽和度の高いポリオキシアルキレンポリオールを用いると、ウレタンフォームの硬度および反発弾性の低下、WET SETの悪化、成形性に問題があると記載されおり、硬度、耐久性(WET SET)、成形性のよいシートパッドが望まれている。
特開2005−113134号公報 特開2003−259933号公報 特開平02−115211号公報 特開平03−14812号公報
本発明は、軽量、すなわち低密度で成形性のよい、しかも硬度、耐久性に優れたポリウレタンフォームからなる車両用シートパッドの製造方法及び車両用シートパッドを提供しようとするものである。
本発明者は、ポリオールとして、ポリマーポリオール(POP)を増量することなく、
架橋剤の量を最適化することで、不飽和度の高いポリエーテルポリオールを使用して、硬度、耐久性の向上した、成形性のよい車両用シートパッドが得られることを見いだし、本発明を完成した。
本発明は、ポリオール、ポリイソシアネート、水、触媒及び架橋剤を含む発泡原液を発泡成形したポリウレタンフォームからなる車両用シートパッドの製造において、ポリオールとして分子量が3000〜7000であり、不飽和度が0.04〜0.1ミリ当量/gのポリオールを用い、発泡原液にさらに架橋剤をポリオールと架橋剤の合計100質量部中に1〜5質量部使用する車両用シートパッドの製造方法である。
本発明によれば、軽量で、硬度、耐久性に優れ、しかも製造時の成形性がよい車両用シートパッドが得られる。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明は、ポリオール、ポリイソシアネート、水、触媒及び架橋剤を含む発泡原液を発泡成形したポリウレタンフォームからなる車両用シートパッドの製造において、特定の分子量、不飽和度を有するポリオールを用い、発泡原液にさらに架橋剤をポリオールと架橋剤の合計量に対して適量使用する車両用シートパッドの製造方法である。
(A)ポリオール成分
ポリオール成分としては、エチレンオキサイド(以下「EO」と記載する。)及びプロピレンオキサイド(以下「PO」と記載する。)の開環重合により得られ、EOとPOに由来する繰り返し単位のモル比が10/90〜25/75(EO/PO)であり、かつ数平均分子量が3,000〜7,000、不飽和度0.04〜0.1ミリ当量/gのポリエーテルポリオールを含むことを特徴とする。これらは1種を単独で、又は2種以上を併用してもよい。
EOとPOの比については、上述のように、10/90〜25/75であることが必須であり、好ましくは16/84〜25/75、さらに好ましくは20/80〜25/75である。EOのモル比が少ないと樹脂強度が落ち、フォームダウンにつながり、一方、多いと独立気泡が上昇し、成形困難になる。
数平均分子量については、3,000〜7,000の範囲であることを必須とする。ポリエーテルポリオールの数平均分子量が3,000未満であると反発弾性が低下し、7,000を超えると粘度の増加により成形性が悪化する。以上の観点から、数平均分子量は3,500〜5,500の範囲が好ましい。なお、本発明において数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC法)によりポリスチレン換算値として算出した値である。
本発明において好適に用いられる上記ポリエーテルポリオールの一分子中に含まれるヒドロキシル基の数としては、通常2〜4個、特に3個であることが好ましい。ヒドロキシル基の数が多すぎると原料粘度が上昇する場合があり、少なすぎると物性が低下する場合がある。
上記ポリエーテルポリオールとしては、不飽和度が0.04〜0.1ミリ当量/g、好ましくは0.04〜0.07ミリ当量/gのものを用いる。ポリエーテルポリオール中の不飽和度が0.04ミリ当量/g未満であると、本発明のポリウレタンフォームの成形性が悪くなる。一方、0.1ミリ当量/gを超えると、耐久性が悪くなり、架橋剤を増量しても改善しない。
なお、本発明において「不飽和度」とは、JIS K 1557-1970に準拠し、試料中の不飽和度結合に酢酸第二水銀を作用させて遊離する酢酸を水酸化カリウムで滴定する方法にて測定した、総不飽和度(ミリ当量/g)を意味するものである。
本発明における上記(A)ポリオール成分として、上記ポリエーテルポリオールとポリマーポリオールを併用しても良い。ポリマーポリオールとしては、ポリウレタン発泡成形体用として汎用のポリマーポリオールを用いることが可能である。具体的には、例えばポリアルキレンオキシドからなる好ましくは、平均分子量が3,000〜8,000、より好ましくは4,000〜7,000のポリエーテルポリオールにポリアクリロニトリル、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のポリマー成分をグラフト共重合させたポリマーポリオール等が挙げられる。ポリアルキレンオキシドの原料となるアルキレンオキシドとしては、プロピレンオキシドを含むことが好ましく、プロピレンオキシド単独のもの、又はプロピレンオキシド及びエチレンオキシドを共に含むものであることが特に好ましい。また、上記ポリマーポリオール中に占める上記のようなポリマー成分の割合としては、通常25〜50質量%である。
上記(A)ポリオール成分としてポリエーテルポリオールとポリマーポリオールとの混合物を用いる場合、その両者の配合比としては、ポリエーテルポリオール/ポリマーポリオール(質量比)として通常30/70〜100/0、好ましくは40/60〜80/20である。両者の配合比が上記範囲を逸脱すると、物性が低下したり、反応不具合を生じたりする場合がある。
(A)ポリオール成分中のポリエーテルポリオールの含有量は、40〜85質量%の範囲が好ましい。40質量%以上であると、良好な物性を得ることができ、85質量%以下であると、脱型時の初期硬度が発現するために変形しにくい。
本発明において上記(A)ポリオール成分としては、粘度(ポリオール成分として複数種のポリオールを混合して使用する場合には、その混合したポリオール全体の粘度)が液温25℃において3,000mPa・s以下、特に1,800mPa・s以下となる粘度範囲が好ましい。このような粘度範囲のポリマーポリオールを用いることにより、ポリウレタン発泡原液の増粘速度を抑制することが可能となって攪拌効率が上昇し、イソシアネート基とヒドロキシル基とがより均一に反応することが可能となるため、従来に比べて発生ガスの発生効率が増加するのみならず、その発生ガスの発生箇所としても、ポリウレタン発泡原液内で均一に発生することとなり、軽量かつ均質なポリウレタン発泡成形体を得ることが可能となる。なお、本発明において「粘度」とは、JIS Z 8803−1991に準拠し、液温25℃において、毛細管粘度計を用いて測定した粘度を意味する。
(B)ポリイソシアネート成分
ポリイソシアネート成分としては、公知の各種多官能性の脂肪族、脂環族及び芳香族のイソシアネートを用いることができる。例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トリフェニルジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、オルトトルイジンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等を挙げることができ、これらは1種を単独でも、また2種以上を併用して用いても良い。
本発明においては、成形密度領域の観点から、トリレンジイソシアネート(TDI)及び/又はジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を含むことが好ましい。
(B)ポリイソシアネート成分(2種以上のイソシアネートを併用する場合には、その総量)が、上記ポリウレタン発泡原液中に占める割合としては、特に制限されるものではないが、その目安としてのイソシアネート当量値(上記ポリウレタン発泡原液中の活性水素量(モル)を100とした時の、イソシアネート基の当量(モル)比)として通常60以上、好ましくは70以上、上限として通常120以下、好ましくは115以下である。イソシアネート当量が60未満であると、攪拌不良が起こる場合があり、120を超えるとフォームダウンする場合がある。
(C)架橋剤
本発明における上記ポリウレタン発泡原液には、架橋剤を配合する。架橋剤の種類と量を調整することで上記不飽和度のポリオールを使用しても成形性を満足し、硬度耐久性のよいシートパッドが得られる。架橋剤としては、2種以上のポリオキシアルキレンポリオールからなり、そのうちの1種はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの両方を含むポリオキシアルキレンポリオールを用いることが必要である。また、これに追加してグリセリンを使用することもできる。
ポリウレタン発泡原液中の架橋剤の配合量としては、発泡原液にポリオールと架橋剤の合計100質量部中に2種以上のポリオキシアルキレンポリオール各1〜2質量部使用する。
(D)水
本発明においては、発泡剤として水を用いる。水はポリイソシアネートと反応して炭酸ガスを発生させることから、本発明において発泡剤として用いることができる。
水の配合量は、(A)ポリオール成分100質量部に対して、1〜7質量部、好ましくは2〜5質量部である。水の配合量がこの範囲を外れると、ウレタンフォーム成形体の湿熱圧縮残留歪み(WET SET)特性に劣ったり、成形できない場合がある。
(E)触媒
本発明における上記ポリウレタン発泡原液は、発泡成形の際の反応性の観点から触媒を含むことが好ましい。(D)触媒としては、ポリウレタンフォームの製造において汎用のものを用いることができ、用途や要求に応じて1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。具体的には、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ビス−(ジメチルアミノエチル)エーテル、テトラメチルプロピレンジアミン、トリメチルアミノエチルピペラジン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルベンジルアミン、メチルモルフォリン、エチルモルフォリン、トリエチレンジアミン、ジエタノールアミン等のアミン触媒や、スタナスオクテート、ジブチルチンジラウレート等の錫系触媒を挙げることができる。上記(D)触媒としては市販品を用いることができ、例えばトリエチレンジアミン(TEDA−L33:東ソー(株)製)、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル(TOYOCAT−ET:東ソー(株)製)等を好適に用いることができる。
なお、ポリウレタン発泡原液中の(D)触媒の配合量としては、上記(A)ポリオール成分100質量部に対して通常0.1〜5質量部であり、より好ましくは0.2〜1質量部である。
(F)整泡剤
更に、本発明における上記ポリウレタン発泡原液には整泡剤を配合してもよい。整泡剤としては、ポリウレタン発泡成形体用のものとして汎用のものを用いることができ、例えば、各種シロキサン−ポリエーテルブロック共重合体等のシリコーン系整泡剤を用いることができる。
ポリウレタン発泡原液中の整泡剤の配合量としては、上記(A)ポリオール成分100質量部に対して通常0.5〜5質量部、特に0.5〜3質量部とすることが好ましい。5質量部を超えても特に性能的に問題ないがコストが上がり、0.5質量部未満であるとポリオール成分とイソシアネート成分の攪拌性が低下し、狙い通りのウレタンフォームが得られないおそれがあり好ましくない。
更に、本発明における発泡原液には対しては、必要に応じて各種添加剤を配合することができ、例えば、顔料等の着色剤、鎖延長剤、炭酸カルシウム等の充填材、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、カーボンブラック等の導電性物質、抗菌剤などを配合することができる。この場合、配合量は、通常使用される範囲で差し支えない。
本発明における発泡原液の配合方法としては、特に限定されるものではないが、(B)イソシアネート成分を除いた残りの各成分からなる混合物(以下、「ポリオール混合物」と略記することがある。)を調製し、その後(B)イソシアネート成分と混合する。
該ポリオール混合物の調製は、水と触媒とをなるべく接触させないとの観点から、上記(A)ポリオール成分に対して、(E)触媒を配合し、次いで(F)整泡剤、(C)架橋剤などその他の成分を配合し、最後に発泡成分である(D)水を配合することが好適である。
本発明において、ポリオール混合物の液温25℃における粘度としては、2,400mPa・s以下が好ましい。該ポリウレタン発泡原液の攪拌効率を良好とし、発泡が均一かつ十分となって所望のポリウレタン発泡成形体が得られるためである。以上の観点から、ポリオール混合物の液温25℃における粘度は、1,800mPa・s以下が好ましい。
ポリウレタンフォームを発泡成形する方法としては、金型内に形成されたキャビティ内にポリウレタン発泡原液を注入し、発泡成形する従来公知の方法が採用できる。
ポリウレタン発泡原液の各成分の分離を防止する観点から、金型キャビティ内に上記ポリウレタン発泡原液を注入する直前に、上述の各成分を混合してポリウレタン発泡原液を調製することが好ましい。この時、上記原液の液温は通常10〜50℃、好ましくは20〜40℃、更に好ましくは25〜35℃である。ここで、各成分の配合順序に特に制限はないが、ポリウレタン発泡原液を調製する前に不必要な粘度の上昇を抑制する観点から、少なくとも(A)ポリオール成分と、(B)イソシアネート成分とが、最後に混合されることが好ましい。金型に注入後、金型内にて発泡・硬化させ、脱型するが、本発明では容易に脱型することができる。型温は通常40〜80℃、好ましくは50〜70℃、更に好ましくは60〜65℃である。
本発明の車両用シートパッドは、その特性として、車酔いを低減し、座り心地を良くする観点から、共振周波数が4Hz以下であることが好ましく、特に低ければ低いほど好ましい。4Hzを超えると、車酔いに影響する6Hz時の伝達率(倍率)が高くなり、車酔いし易くなるおそれがある。共振倍率は通常3以下であり、特に低ければ低いほど好ましい。3を超えると、シートに座った体の上下の揺れが大きくなり、座り心地が悪くなるおそれがある。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。
以下の実施例、比較例において、製造されたウレタンフォームのテストピース(350×350×70mm)を作製し、次の各項目の測定、評価を行った。
(評価方法)
(1)OA密度、25%硬度、
JIS K6400に準拠して測定した。
(2)WET SET
JIS K6400に記載の圧縮残留歪みの測定方法により、湿熱圧縮永久歪みの測定を行った。測定に際しては、成形したポリウレタンフォームのコア部を50×50×25mm切り抜き、試験片として使用した。試験片を50%の厚みまで圧縮し、平行平面板に挟み、温度50℃、相対湿度95%の条件下に22時間放置した。その後、試験片を取りだし、30分経過後の試験片の厚みを測定し、試験前の試験片の厚みと比較し、歪み率を算定して、この歪み率を湿熱圧縮永久歪みとし、耐久性の指標とした。
数値が小さい方が耐久性がよい。
(3)成形性
製造した実型品の外観を観察して評価した。
○:外観良好で、表面ボイドがない
×:外観不良で、表面ボイドがある
実施例1〜3及び比較例1〜11
表1、2に示した配合処方に従って、発泡原液を調製した。調製に際しては、ポリイソシアネート成分以外の各成分からなるポリオール組成物を、まず、ポリオール成分と触媒を混合し、次いで整泡剤、架橋剤を配合して、最後に水を混合することで調製した。その後イソシアネート成分を混合して発泡原液を得た。その時、ポリウレタン発泡原液の液温は30℃とした。上記原液の調製直後にこれを、金型に注入し、金型内にて発泡・硬化させた。その後、脱型し、本発明のシートパッドを得た。得られたシートパッドのウレタンフォームを上記方法にて評価した。評価結果を第1、2表に示す。
Figure 0005717791
Figure 0005717791
表1、2の注
1)ポリエーテルポリオール1 平均分子量5000、官能基数3、末端EO15%、
不飽和度0.10ミリ当量/g
2)ポリエーテルポリオール2 平均分子量5000、官能基数3、末端EO15%、
不飽和度0.07ミリ当量/g
3)ポリエーテルポリオール3 平均分子量5000、官能基数3、末端EO15%、
不飽和度0.04ミリ当量/g
4)ポリエーテルポリオール4 平均分子量5000、官能基数3、末端EO15%、
不飽和度0.01ミリ当量/g
5)ポリマーポリオール ベース平均分子量5000、官能基数3、固形分33%、
アクリロニトリルAN/スチレンST=15/85
6)架橋剤1 数平均分子量700、官能基数6、EO/PO=26/74
7)架橋剤2 数平均分子量400、官能基数4、EO/PO=100/0
8)架橋剤3 数平均分子量300、官能基数6、EO/PO=100/0
9)架橋剤4 グリセリン
10)触媒1 33%トリエチレンジアミン/67%ジプロピレングリコール溶液
(花王(株)製)
11)触媒2 70%ビスジメチルアミノエチルエーテル/30%ジプロピレングリコー
ル溶液(東ソー(株)製)
12)整泡剤 B8742LF2(エポニック社製)
13)コスモネートTM20(トルイレンジイソシアネート80部とポリメチレンポリフ
ェニルポリイソシアネート20部の混合物)(三井化学(株)製)
実施例のウレタンフォームは耐久性、成形性がよく、硬度、密度もバランスよく向上している。
本発明で得られるシートパッドは、乗用車はじめ、種々の車両のシートパッドに好適である。

Claims (3)

  1. ポリオール、ポリイソシアネート、水、触媒及び架橋剤を含む発泡原液を発泡成形したポリウレタンフォームからなる車両用シートパッドであって、ポリオールとしてエチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)をモル比10/90〜25/75(EO/PO)で開環重合して得られる数平均分子量が3000〜7000であり、不飽和度が0.04〜0.1ミリ当量/gのポリエーテルポリオールを用い、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの両方を含むポリオキシアルキレンポリオールと他の1種以上の数平均分子量300〜700のポリオキシアルキレンポリオールからなる架橋剤をポリオールと架橋剤の合計100質量部中に各1〜2質量部含む発泡原液を発泡成形させる車両用シートパッドの製造方法。
  2. ポリオールの不飽和度が0.04〜0.07ミリ当量/gである請求項1に記載の車両用シートパッドの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の製造方法で得られた車両用シートパッド。
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