JP5717679B2 - ラミネート装置および太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

ラミネート装置および太陽電池モジュールの製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、ラミネート装置および太陽電池モジュールの製造方法に関するものである。
太陽電池モジュールのラミネート装置では、ラミネート装置本体の後部に搬送コンベアを設け、ラミネート装置本体にて加工を完了した被加工物を、搬送コンベアへ搬出している(たとえば、特許文献1,2参照)。ラミネート装置本体は、上チャンバ部と下チャンバ部とに分かれており、上チャンバ部を開いた状態で、下チャンバ部のヒータ板上に被加工物を配置する。ここで、被加工物は、最下層の透光性基板としてのガラス基板上に、シート状の樹脂封止材、太陽電池セル、およびシート状の樹脂封止材を積層し、最上層に保護シート材を配置したものである。ラミネート装置本体では、上チャンバ部と下チャンバ部とを重ねて、内部を減圧しながら被加工物を加熱する。その後、上チャンバ部内を大気開放することによって、上チャンバ部に備えられたダイアフラムが膨張し、被加工物としての太陽電池モジュールがヒータ板上で狭圧される。ヒータ板上で樹脂が溶融しながら減圧されることで、被加工物内部の気泡を抜きながら樹脂材によって密閉封止されることでラミネート加工が完了する。ラミネート加工が完了した被加工物は、加熱されて温度が高い状態で、ラミネート装置本体の後段に設けられた搬送コンベアへと排出される。この搬送コンベアは、次工程へ被加工物を移動させる機能を持つとともに、被加工物の温度を低下させる機能も一般に併せ持っている。
特開平9−141743号公報 登録実用新案第3037201号公報
しかしながら、上記従来のラミネート装置においては、ラミネート完了後の被加工物の温度が高いため、樹脂封止材が凝固せずに軟化した状態で、搬出コンベアに排出される。この被加工物のガラス基板周辺では、溶融して軟化状態にある樹脂封止材がはみ出している。このはみ出した樹脂封止材が、搬送コンベアのローラに付着し、さらに搬送コンベアのローラに付着した樹脂封止材が、ガラス基板表面に付着してしまい、外観上の欠点となっていた。また、このガラス基板表面に付着した樹脂封止材を除去するための作業が必要となり、製造コストが上昇してしまう一因となっていた。
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、ラミネート加工された直後の太陽電池モジュールを搬送する際に、ガラス基板周辺の軟化状態にあるはみ出した樹脂封止材の搬送コンベアのローラへの付着を抑制することができるラミネート装置および太陽電池モジュールの製造方法を得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかるラミネート装置は、基板上にシート状の樹脂封止材、太陽電池セル、シート状の樹脂封止材を含む積層体を配置し、その上に保護シート材を配置した被加工物をラミネート加工して太陽電池モジュールを製造するラミネート装置において、前記被加工物を加熱しながら圧力を与えてラミネート加工するラミネート手段と、前記ラミネート手段から排出される前記被加工物と間歇的に接触しながら前記被加工物を搬送する搬送手段と、前記被加工物と間歇的に接触する前記搬送手段の接触部位の位置を検出する接触位置検出手段と、前記被加工物下面の搬送方向前側の端部付近の前記ラミネート加工で前記樹脂封止材がはみ出したはみ出し部に、前記搬送手段の接触部位が接触しないように前記搬送手段による搬送を制御する搬送制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、被加工物下面の搬送方向前側の端部付近のラミネート加工で樹脂封止材がはみ出したはみ出し部に、間歇的に被加工物と接触する構造の搬送手段の接触部位が接触しないように搬送を制御するようにしたので、ラミネート手段から搬出されたラミネート加工された直後の太陽電池モジュールを搬送する際に、被加工物周辺の軟化状態にあるはみ出した樹脂封止材の搬送手段への付着を抑制することができる。その結果、搬送手段に付着した軟化状態の樹脂封止材が被加工物の表面に付着することを抑制するとともに、その付着物を被加工物から除去する作業が不要となるという効果も有する。
図1は、一般的なラミネート装置の構成を模式的に示す断面図である。 図2は、ラミネート加工が完了したときの太陽電池モジュールの排出側先頭部の様子を模式的に示す断面図である。 図3は、従来のラミネート装置での太陽電池モジュールの搬送状態を模式的に示す図である。 図4は、実施の形態1によるラミネート装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。 図5は、搬送部の構成を模式的に示す斜視図である。 図6は、実施の形態1によるラミネート装置での被加工物の搬送状態を模式的に示す図である。 図7は、実施の形態2によるラミネート装置の搬送部の構成を模式的に示す斜視図である。 図8は、実施の形態3によるラミネート装置の構成を模式的に示す断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明の実施の形態にかかるラミネート装置および太陽電池モジュールの製造方法を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは異なる場合がある。さらに、以下では、一般的なラミネート装置の構成とその問題点について図面を用いて説明した後に、実施の形態によるラミネート装置および太陽電池モジュールの製造方法について説明する。
図1は、一般的なラミネート装置の構成を模式的に示す断面図である。ラミネート装置は、被加工物である太陽電池モジュール50をラミネート加工するラミネート部10と、ラミネート加工された太陽電池モジュール50を搬送する搬送部20と、を有する。
ラミネート部10は、下チャンバ部11と上チャンバ部12とを有する。下チャンバ部11は、太陽電池モジュール50を載置する板状の基板保持部111と、基板保持部111の太陽電池モジュール50の搬送方向の両側に配置される一対のローラ113と、基板保持部111と一対のローラ113の上下両面を覆うように掛け渡される搬送シート114と、を有する。搬送シート114は、基板保持部111上で載置された太陽電池モジュール50を搬送方向(図の左右方向)に移動させる機能を有する。また、基板保持部111には、載置される太陽電池モジュール50を加熱するヒータ112が設けられる。さらに、基板保持部111には、図示しないがたとえば厚さ方向に貫通し、図示しない排気手段に接続される吸排気口が設けられている。
上チャンバ部12は、下チャンバ部11に載置された太陽電池モジュール50を覆うように凹形状の蓋部材121と、蓋部材121の凹部の深さ方向の所定の位置に凹部を覆うように設けられるダイアフラム122と、を有する。ダイアフラム122は、たとえば耐熱ゴムやシリコン樹脂などで構成される。また、蓋部材121には、図示しない排気手段に接続される吸排気口が設けられ、蓋部材121とダイアフラム122で囲まれた領域を真空にしたり、大気圧状態にしたりすることができる。
上チャンバ部12と下チャンバ部11の少なくともいずれか一方には、図示しないチャンバ駆動部が設けられ、上下方向に移動可能な構成となっている。このチャンバ駆動部によって、下チャンバ部11に載置された太陽電池モジュール50を密閉して覆うように下チャンバ部11と上チャンバ部12とが接触される。
搬送部20は、複数の搬送ローラ21が太陽電池モジュール50の搬送方向に所定の間隔で配置された構造を有する。搬送ローラ21の上部の位置は、下チャンバ部11の基板保持部111の上面とほぼ同じ高さとなるように構成されている。また、搬送ローラ21の回転軸の一方の端部には、搬送ローラ21を回転させる図示しない搬送ローラ動力源が設けられる。
つぎに、このような構造のラミネート装置での動作について説明する。上チャンバ部12を下チャンバ部11から離した状態で、下チャンバ部11の図の左側に存在する図示しない搬送部から太陽電池モジュール50が搬送シート114上に載置される。その後、ローラ113の回転によって搬送シート114が、図の左から右方向へと移動し、太陽電池モジュール50が基板保持部111上の所定の位置まで搬送される。なお、この太陽電池モジュール50は、最下層の透光性基板としてのガラス基板などの基板上に、シート状の樹脂封止材、太陽電池セル、およびシート状の樹脂封止材を積層し、最上層に保護シート材を配置したものである。
その後、蓋部材121の凹部内に太陽電池モジュール50が収まるように上チャンバ部12を下降させて下チャンバ部11と重ね合わせ、密閉状態とする。上チャンバ部12と下チャンバ部11の図示しない吸排気口から、上チャンバ部12と下チャンバ部11によって構成される空間の内部を減圧しながら、ヒータ112によって太陽電池モジュール50を加熱する。そして、上チャンバ部12の内部を大気開放することによって、上チャンバ部12に備えられたダイアフラム122が膨張し、太陽電池モジュール50が基板保持部111の上部で狭圧される。このように、基板保持部111の上部で樹脂が溶融しながら減圧されることで、太陽電池モジュール50の内部にある気泡を抜きながら樹脂封止材によって密閉封止される。以上によってラミネート加工が完了する。
ラミネート加工が完了した後、上チャンバ部12を下チャンバ部11から離し、下チャンバ部11に設けられた搬送シート114を動作させることによって、太陽電池モジュール50が搬送部20へと排出される。この搬送シート114を動作させるときに、搬送部20も同時に動作させるように制御することによって、太陽電池モジュール50が搬送部20の上部に移動することになる。
図2は、ラミネート加工が完了したときの太陽電池モジュールの排出側先頭部の様子を模式的に示す断面図である。最下層のガラス基板51に、溶融した樹脂封止材54、太陽電池セル52、発電した電力を取り出すためのリード線53等が積層され、最上層に保護シート材55が配置されている。また、ラミネート加工した後のガラス基板51の周縁部周辺には、樹脂封止材54がはみ出したはみ出し部54aが見られるのが一般的である。
図3は、従来のラミネート装置での太陽電池モジュールの搬送状態を模式的に示す図であり、(a)はラミネート加工が完了した太陽電池モジュールが搬送部に移動する前の状態を示しており、(b)は太陽電池モジュールが搬送部に移動した後の状態を示している。図3(a)に示されるように、ラミネート部の搬送シートの移動と同時に搬送部20の搬送ローラ21も同時に回転を始める。そして、図3(b)に示されるように、太陽電池モジュール50が搬送部20に到達すると、搬送ローラ21によって搬送されることになる。この搬送ローラ21上を太陽電池モジュール50が移動するときに、まだ太陽電池モジュール50のガラス基板51の周辺のはみ出し部54aの樹脂封止材は固化していないので、太陽電池モジュール50の搬送ローラ21への接触と同時に、はみ出し部54aの樹脂封止材54が搬送ローラ21に付着する。そして、搬送ローラ21に付着した樹脂封止材54bが、搬送ローラ21の回転によってガラス基板51に接触すると、さらにガラス基板51の裏面に樹脂封止材54cが付着することになる。
このように、一般的なラミネート装置と太陽電池モジュール50の製造方法では、固化していない樹脂封止材54が搬送ローラ21に付着し、それがさらにガラス基板51の裏面に付着してしまうという問題点があった。そこで、以下では、このような従来の問題点を解決する実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図4は、実施の形態1によるラミネート装置の構成の一例を模式的に示す断面図であり、図5は、搬送部の構成を模式的に示す斜視図である。このラミネート装置は、図1の構成において、ラミネート部10と搬送部20との間に、ラミネート部10から排出されてきた被加工物である太陽電池モジュール50を検出する被加工物検知手段である通過確認センサ31をさらに備え、搬送部20は、回転軸に垂直な方向の断面が楕円形状の搬送ローラ22を有する構造となっている。通過確認センサ31として、たとえば反射型または透過型のフォトセンサなどを用いることができる。なお、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略している。
搬送部20は、複数の搬送ローラ22,21が並行に配置された構造を有する。搬送ローラ22は、回転軸221と、回転軸221上に所定の間隔を置いて配置され、回転軸221に垂直な方向の断面形状が略楕円状のローラ部222と、を有する。1本の回転軸221に設けられるローラ部222の長軸方向の位置は、それぞれのローラ部222で一致するように固定されている。また、隣接して配置される搬送ローラ22間で、ローラ部222が干渉しないように、ローラ部222の回転軸221上の位置は異なっている。図5の例では、搬送部20を上面から見た場合に、ローラ部222が千鳥配置となっているが、これは一例であり、回転したときに干渉しなければローラ部222の配置位置は任意である。さらに、ローラ部222の形状を楕円形状としているが、これも一例であり、回転したときに間歇的に太陽電池モジュール50に接触し、太陽電池モジュール50を搬送することができる形状であればよい。
また、搬送ローラ22のうち最もラミネート部10側に配置されている搬送ローラ22aには、楕円状のローラ部222の長軸の位置を検出する回転位置検出部24が設けられる。このとき、ローラ部222の長軸の位置としてたとえば2つある長軸方向端部のうちのいずれか一方の位置を検出することができる。回転位置検出部24として、たとえばロータリ式エンコーダなどを用いることができる。また、各搬送ローラ22の回転軸221の一方の端部には、回転軸221を回転させるコンベア動力源25が接続され、コンベア動力源25は、コンベア回転制御部26に接続され、その動作が制御される。コンベア回転制御部26は、各搬送ローラ22がローラ部222の長軸の位置付近で太陽電池モジュール50の裏面に接触して太陽電池モジュール50を搬送するように、各搬送ローラ22の回転を制御している。
ここで、コンベア回転制御部26は、通過確認センサ31から太陽電池モジュール50が通過したことを示す信号を受信すると、回転位置検出部24から得られるローラ部222の長軸の位置が太陽電池モジュール50の排出側先頭部付近のはみ出し部54aに接触しないように搬送ローラ22の回転軸221の回転タイミングを制御するようにコンベア動力源25を動作させる。なお、はみ出し部54aの位置は、太陽電池モジュール50のラミネート加工によって生じたはみ出し部54aの位置を実験によって予め求め、その平均値またははみ出し量の最大値よりも大きい位置でローラ部222と接触させるようにすればよい。
図6は、実施の形態1によるラミネート装置での被加工物の搬送状態を模式的に示す図である。ラミネート加工が完了し、ラミネート部の搬送シートによって太陽電池モジュール50が搬送部20に向かって搬送されるが、このとき、ラミネート部10から排出されてきた太陽電池モジュール50を通過確認センサで検出してから、コンベア回転制御部は、回転位置検出部から得られる現在の搬送ローラ22aの長軸方向の位置がはみ出し部54aと接触するのを避けたタイミングで回転軸を回転させる。
これによって、はみ出した樹脂封止材54がローラ部に接触することなく、太陽電池モジュール50の搬送を行うことができる。そして、太陽電池モジュール50の搬送中ではみ出し部54aがローラ部222と非接触の状態にある間に、樹脂封止材54は硬化する。そのため、図4に示される例では、樹脂封止材54が固化するまでの時間に太陽電池モジュール50を載置する領域では、楕円形のローラ部222を有する搬送ローラ22が配置され、それ以降の領域では、円形のローラ部を有する搬送ローラ21が配置されている。ただし、これは一例であり、すべての領域において楕円形のローラ部222を有する搬送ローラ22としてもよい。
なお、ラミネート部10上での太陽電池モジュール50の位置および搬送速度が予めわかっている場合には、太陽電池モジュール50が搬送部20に到達するタイミングを予測できるため、通過確認センサ31を省略してもよい。これによって、装置の製造コストを下げることができる。
実施の形態1では、搬送されてきた太陽電池モジュール50の裏面に間歇的に接触するローラ部222を有する搬送ローラ22と、この搬送ローラ22をラミネート部10から排出されてきたラミネート加工が完了した太陽電池モジュール50の裏面のはみ出し部54aに接触しないように回転させるコンベア回転制御部26と、を備えるようにしたので、ラミネート部10から搬出された太陽電池モジュール50のガラス基板51の裏面に、樹脂封止材54が付着することを抑制するとともに、搬送ローラ22に付着した付着物を除去する作業が不要になるという効果を有する。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2によるラミネート装置の搬送部の構成を模式的に示す斜視図である。この搬送部20は、実施の形態1の図5において、楕円状のローラ部222の長軸の位置を検出する回転位置検出部24が各搬送ローラ22に設けられる構造となっている。なお、図5と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略している。
このような構造のラミネート装置での動作について説明する。ラミネート部10において複数枚の太陽電池モジュール50を同時にラミネート加工する。たとえば、図4で下チャンバ部11の基板保持部111上に、複数の太陽電池モジュール50を搬送方向に並べて載置して、ラミネート加工を行う。ラミネート加工終了後に、ラミネート部10から連続して搬送部20へ複数の太陽電池モジュール50が連続して排出される。この場合に、まず1枚目の太陽電池モジュール50が搬送部20に搬送されると、コンベア回転制御部26が、それぞれの搬送ローラ22の回転位置検出部24からの信号を用いて、はみ出した樹脂封止材54が搬送ローラ22のローラ部222に接触しないように個別に回転タイミングを制御するようにしている。そして、1枚目の太陽電池モジュール50の搬送後に、ある距離をおいて2枚目の太陽電池モジュール50が搬送部20に搬送される。
このとき、2枚目の太陽電池モジュール50は、1枚目の太陽電池モジュール50に対して規則性のある配置(間隔)ではないので、1枚目の太陽電池モジュール50の搬送時における搬送ローラ22の回転のタイミングが、2枚目の太陽電池モジュール50の排出側先頭部のはみ出し部54aに搬送ローラ22が接触しないタイミングである可能性は低い。そこで、1枚目の太陽電池モジュール50のはみ出し部54aがローラ部222に付着しないように搬送部20のすべての搬送ローラ22を回転させているときに、2枚目の太陽電池モジュール50がラミネート部10から排出されてきた場合に、2枚目の太陽電池モジュール50のはみ出し部54aが最もラミネート部10側に配置される搬送ローラ22aのローラ部222やその後の搬送ローラ22のローラ部222に付着しないように搬送ローラ22a,22の回転を個別に制御する。これによって、2枚目の太陽電池モジュール50のはみ出し部54aに搬送ローラ22a,22が接触しないようにすることができる。この処理は、3枚目以降も同様に行われる。
実施の形態2によれば、間歇的に太陽電池モジュール50と接触しながら太陽電池モジュール50を搬送する搬送ローラ22のすべてに回転位置検出部24を設け、それぞれ個別に回転を制御できるようにしたので、複数枚の太陽電池モジュール50が連続して排出されるような場合でも、それぞれの太陽電池モジュール50の搬送中に樹脂封止材54が搬送ローラ22に付着することを抑制することができるという効果を有する。
実施の形態3.
図8は、実施の形態3によるラミネート装置の構成を模式的に示す断面図である。このラミネート装置は、実施の形態1の図4の搬送部20の楕円状の断面を有する搬送ローラ22に代えて、突起部27aを複数設けた搬送ベルトコンベア27を設置したものである。この搬送ベルトコンベア27は複数のローラ271と、複数のローラ271間に架け渡されるベルト272と、ベルト272の被加工物載置面に垂直な方向に突出し、搬送方向に所定の間隔で設けられる突起部27aと、を備える。突起部27aが設けられる間隔は、太陽電池モジュール50の搬送方向のサイズよりも小さくなるように設定され、複数の突起部27aで太陽電池モジュール50を支持しながら搬送する構造となっている。また、このラミネート装置は、搬送ベルトコンベア27の突起部27aの位置を検出することができる回転位置検出部273と、回転位置検出部273によって検出された突起部27aの位置、および通過確認センサ31による太陽電池モジュール50の通過の検出信号に基づいてローラ271の回転を制御する回転制御部28と、を有する。なお、図1と図4と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略している。
つぎに、このような構造のラミネート装置での動作について説明する。ラミネート部10から排出されてきたラミネート加工された直後の太陽電池モジュール50が通過確認センサ31で検出されると、回転制御部28は、太陽電池モジュール50の排出側先頭部付近などに付着した樹脂封止材54のはみ出し部54aを避けたタイミングでベルト272を回転させる。つまり、回転位置検出部273によって得られる突起部27aの位置が、ラミネート部10から排出される太陽電池モジュール50のはみ出し部54aに接触してしまう位置である場合には、はみ出し部54aが突起部27aに接触しないように回転制御部28はローラ271の回転を制御する。これによって、はみ出した樹脂封止材54がベルト272(突起部27a)に接触することなく、太陽電池モジュール50の搬送を行うことができる。
なお、図示していないが搬送部20として、搬送方向の長さが太陽電池モジュール50のサイズよりも短い搬送ベルトコンベア27を複数設けるようにしてもよい。この場合には実施の形態2の場合と同様に、ラミネート部10において複数枚の太陽電池モジュール50を同時にラミネート加工し、連続してそれぞれの搬送ベルトコンベア27へ排出する場合に、樹脂封止材54のはみ出し部54aが搬送ベルトコンベア27に接触しないように、個別に回転タイミングを制御することが可能になる。
なお、実施の形態1で説明したように、この搬送ベルトコンベア27が設けられる領域は、ラミネート加工された太陽電池モジュール50の樹脂封止材54が搬送によって固化する領域であり、樹脂封止材54が固化した後の領域では、通常の搬送ローラ21によって搬送するようにしてもよいし、引き続き搬送ベルトコンベア27で搬送するようにしてもよい。
実施の形態3では、ラミネート部10から搬出された太陽電池モジュール50を突起部27aを有する搬送ベルトコンベア27で、太陽電池モジュール50のガラス基板51の裏面の樹脂封止材54が突起部27aに付着しないように搬送ベルトコンベア27の回転を制御するようにして、太陽電池モジュール50を搬送するようにした。これによって、搬送ベルトコンベア27への付着物の付着を抑制するとともに、搬送ベルトコンベア27や太陽電池モジュール50の裏面に付着した付着物を除去する作業が不要になるという効果を有する。また、実施の形態1,2に比して搬送ローラ22の個数を低減できるので、装置の製造コストを抑制することができるという効果も有する。
10 ラミネート部
11 下チャンバ部
12 上チャンバ部
20 搬送部
21,22,22a 搬送ローラ
24,273 回転位置検出部
25 コンベア動力源
26 コンベア回転制御部
27 搬送ベルトコンベア
27a 突起部
28 回転制御部
31 通過確認センサ
50 太陽電池モジュール
51 ガラス基板
52 太陽電池セル
53 リード線
54,54b,54c 樹脂封止材
54a はみ出し部
55 保護シート材
111 基板保持部
112 ヒータ
113,271 ローラ
114 搬送シート
121 蓋部材
122 ダイアフラム
221 回転軸
222 ローラ部
272 ベルト

Claims (9)

  1. 基板上にシート状の樹脂封止材、太陽電池セル、シート状の樹脂封止材を含む積層体を配置し、その上に保護シート材を配置した被加工物をラミネート加工して太陽電池モジュールを製造するラミネート装置において、
    前記被加工物を加熱しながら圧力を与えてラミネート加工するラミネート手段と、
    前記ラミネート手段から排出される前記被加工物と間歇的に接触しながら前記被加工物を搬送する搬送手段と、
    前記被加工物と間歇的に接触する前記搬送手段の接触部位の位置を検出する接触位置検出手段と、
    前記被加工物下面の搬送方向前側の端部付近の前記ラミネート加工で前記樹脂封止材がはみ出したはみ出し部に、前記搬送手段の接触部位が接触しないように前記搬送手段による搬送を制御する搬送制御手段と、
    を備えることを特徴とするラミネート装置。
  2. 前記ラミネート加工された前記被加工物が前記ラミネート手段から前記搬送手段へと移動したことを検知する被加工物検知手段をさらに備え、
    前記搬送制御手段は、前記被加工物検知手段によって前記被加工物が検出されてから、前記被加工物の前記被加工物下面の前記はみ出し部に前記搬送手段の接触部位が接触しないように前記搬送手段による搬送を制御することを特徴とする請求項1に記載のラミネート装置。
  3. 前記搬送制御手段は、前記ラミネート手段での前記被加工物の位置と搬送速度から、前記被加工物が前記搬送手段に到達するタイミングを算出し、算出したタイミングで前記被加工物下面の前記はみ出し部に前記搬送手段の接触部位が接触しないように前記搬送手段による搬送を制御することを特徴とする請求項1に記載のラミネート装置。
  4. 前記搬送手段は、回転軸と、前記回転軸に垂直な方向の断面が略楕円形状を有するローラ部と、を有し、前記ローラ部が前記回転軸で支持される構造の搬送ローラが複数並行して配置された構成を有し、
    前記接触位置検出手段は、前記搬送ローラの前記ローラ部の長軸方向の端部の位置を、前記接触部位の位置として検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のラミネート装置。
  5. 前記接触位置検出手段は、前記搬送手段を構成する前記搬送ローラのうち、前記ラミネート手段に最も近い側に配置される前記搬送ローラに設けられ、
    前記搬送制御手段は、前記搬送手段を構成するすべての前記搬送ローラを一体的に回転させることを特徴とする請求項4に記載のラミネート装置。
  6. 前記接触位置検出手段は、前記搬送手段を構成するすべての前記搬送ローラに設けられ、
    前記搬送制御手段は、前記搬送手段を構成する前記搬送ローラを個別に回転させることを特徴とする請求項4に記載のラミネート装置。
  7. 前記搬送手段は、載置面に突起部を有する搬送ベルトコンベアであり、
    前記接触位置検出手段は、前記搬送ベルトコンベア上の前記突起部の位置を、前記接触部位の位置として検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のラミネート装置。
  8. 前記搬送手段は、前記被加工物の搬送方向のサイズよりも短い前記搬送ベルトコンベアが複数並行して配置された構成を有することを特徴とする請求項7に記載のラミネート装置。
  9. 基板上にシート状の樹脂封止材、太陽電池セル、シート状の樹脂封止材を含む積層体を配置し、その上に保護シート材を配置した被加工物を加熱しながら圧力を与えてラミネート加工して太陽電池モジュールを形成するラミネート工程と、
    前記ラミネート加工された前記被加工物と間歇的に接触しながら、前記被加工物を搬送する搬送手段によって搬送する搬送工程と、
    を含み、
    前記搬送工程では、前記搬送手段の接触部位の位置を検出し、前記接触部位の位置が、前記被加工物下面の前記搬送方向前側の端部付近の前記ラミネート加工で前記樹脂封止材がはみ出したはみ出し部に接触しないように、前記搬送手段による搬送を制御することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。

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