JP5645722B2 - 太陽電池の製造装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池セルと樹脂とを2枚のガラスで挟み込む合わせガラス構造の太陽電池の製造装置及び方法に関する。
従来、合わせガラスの製造方法は、2枚のガラスで中間膜樹脂を挟んで、その間を脱気して圧着する方法が一般的であり、例えば、特許文献1に記載があるように、少なくとも1対の加熱炉と圧着ロールとからなる装置が用いられる。特許文献1に記載の発明では、合わせガラスの品質向上手段として、一般的な構成の装置を用い、ガラスを接着する中間膜樹脂の表面形状を規定している。
また、特許文献2には、自動車用合わせガラスの製造装置として、自動車用合わせガラスが曲率を有していることから、ガラスの曲率に合わせて加圧力がガラスに対して常に垂直方向に負荷できるように加圧ロール架枠が上下、回転して位置調整する機構が開示されている。また、加圧ロールへのかみこみを確実にするために、搬送コンベア側に押さえロールを配する機構も開示されている。
特開平06−24810号公報 特開昭60−16839号公報
従来の一般的な装置では、搬送ロールの上面と下側圧着ロールの上面とが同一平面となるように、すなわち、搬送ロールに接する被加工物の裏面が同一平面になるように構成されている。また、被加工物に圧力をかけるために、上下の圧着ロール間の間隙は、被加工物の総厚よりも若干狭く設定されている。
被加工物の剛性が低く自重の影響を受ける場合、加熱炉を通り搬送ロール上を移動してきたガラス/中間膜/ガラスの被加工物は、圧着ロール間に入る際に、被加工物の自重撓みにより下側ガラスが下側圧着ロールに先ず接触し、その後、上側ガラスが上側圧着ロールに接触する。従って、上下圧着ロールに接触する被加工物の端面エッジ位置は、下側ガラスが先行するように水平方向にずれることになる。引き続き、被加工物は端面が斜めになったまま圧着ロール間に取り込まれていく。被加工物は、圧着ロールの直径軸上では基板厚さ方向に対称な位置を通過していくため、最初に圧着ロールに咬み込まれた位置から圧着ロールの直径軸上に相当する位置に送られる間に、下側ガラスが水平になろうとし、上側圧着ロールが接触している上側ガラスのエッジ部で圧着ロールと被加工物又は被加工物の上下ガラス間ですべりを生じてから圧着ロール間を通過していく。
このすべりが生じている過程で、圧着ロールと被加工物間で上ガラスが振動したり、上下ガラスのすべりにより、被加工物の上下ガラス間に空気を巻き込むことになる。
被加工物の剛性が高く自重の影響を受けない場合、加熱炉を通り搬送ロール上を移動してきたガラス/中間膜/ガラスの被加工物は、一対の圧着ロール間に入る際に、そのまま水平方向に真っ直ぐ入っていくため、まず被加工物の上側ガラスが上側圧着ロールに接触する。その後、被加工物は下側に押し下げられながら進み、被加工物の下側ガラスが下側圧着ローラに接触することになる。したがって、この場合も上下圧着ロールに接触する被加工物の端面エッジ位置は、水平方向で左右にずれることになる。この場合は、最初に接触した上側ガラスが水平になろうとするため、上記と同様に、下側圧着ロールが接触している下ガラスのエッジ部で圧着ロールと被加工物間ですべりを生じ被加工物の姿勢が変化してから圧着ロール間を通過していく。このすべりが生じている課程で、下側ガラスが振動し被加工物の上下ガラス間に空気を巻き込むことになる。
本製造方法を太陽電池の合わせガラスモジュール構造に適用すると、2枚のガラス間に中間膜樹脂を介して結晶セルと配線とを挟み込む結晶系太陽電池と、一枚のガラス表面に直接薄膜を形成する薄膜系太陽電池とのどちらに関しても、ガラス間に存在する結晶セル等の分ガラス−中間膜の接触面積が減少するために圧着ロールに入る時の基板の横ズレを阻止する摩擦力が小さくなり、ガラスのみの場合と比較して、よりずれやすくなる傾向になる。
また、特許文献2のように加圧力がガラスに対して常に鉛直方向に負荷できるように、ガラスの曲率に合わせて加圧ロール架枠が上下、回転して位置調整する機構が付加された装置が開示されているが、これは被加工物の曲率が大きく、搬送ロールから大きく離れる場合に必要となる構成である。厚さ方向の中央面がロール架枠に取り付けられた上下ロール取付軸間の中点を含む中央ラインが同一平面内に調整されるだけで、太陽電池の被加工物のように合わせ面に配線やセル等の部材が挟まれ、被加工物内で厚さが変動する時に、その厚さの変動に合わせて、上下ロール間隔を調整することができない。さらに、搬送コンベア上で押さえロールを用いると、この押さえた部分でガラスと中間膜樹脂とが先に密着してしまい、気泡を巻き込みやすくなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、合わせガラス構造の太陽電池のガラス接着面への気泡の巻き込みを抑えた太陽電池の製造装置及び方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、合わせガラス構造の太陽電池を製造する太陽電池の製造装置であって、太陽電池セル及び樹脂シートを挟み込むように2枚のガラス基板を重ねて形成された被加工物を加熱して、樹脂シートを軟化させる加熱手段と、被加工物の厚さよりも短い間隔で上下に設置され、被加工物を加圧して2枚のガラス基板を圧着する上側圧着ロール及び下側圧着ロールと、上側圧着ロールと下側圧着ロールとの間に被加工物を送り込む複数の搬入側搬送ロールと、複数の搬入側搬送ロールの下側圧着ロールに対する高さを変更する第1の調整機構と、上側圧着ロールと下側圧着ロールとの間隔を変更する第2の調整機構とを有することを特徴とする。
本発明によれば、圧着ロール通過時の被加工物の高さ位置と搬送ロールの高さ位置とのずれを補正する機構を設けることで、圧着ロールに対して水平に被加工物が入るので、被加工物がほぼ同時に圧着ロールに接触するようになり、上側ガラスが位置ずれしてガラス間に気泡が入ることを抑制できる。
図1は、本発明にかかる太陽電池の製造装置の実施の形態が備える合わせガラス製造装置を示す図である。 図2は、位置調整機構の構成を示す図である。 図3は、下側圧着ロール及び上側圧着ロールと被加工物と搬入側搬送ロールとの位置関係を示す図である。 図4は、結晶系太陽電池の構成を示す図である。 図5は、薄膜系太陽電池の構成を示す図である。
以下に、本発明にかかる太陽電池の製造装置及び方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明にかかる太陽電池の製造装置の実施の形態が備える合わせガラス製造装置を示す図である。合わせガラス製造装置は、下側圧着ロール21、上側圧着ロール22、搬入側搬送ロール11、搬出側搬送ロール12、加熱炉3、センサ60、制御部70、位置調整機構4(第1の調整機構)及びロール間隔調整機構80(第2の調整機構)を備える。搬入側搬送ロール11と搬出側搬送ロール12とはそれぞれ複数個あり、位置調整機構4は、全ての搬入側搬送ロール11を一体として上下動させることができる。下側圧着ロール21は位置が固定されており、ロール間隔調整機構80は、上側圧着ロール22の高さ位置を変えることで圧着ロール間隔を調整する。搬入側搬送ロール11の上下動は数mm以下であること、加熱炉3は赤外線加熱方式を採用していることから、炉内のヒータを搬入側搬送ロール11と同時に上下動させる必要はない。また、被加工物5が接触する下側圧着ロール21及び上側圧着ロール22の表面には、圧着時のガラスの損傷を防止するため、厚さ5mm程度の耐熱性硬質ゴムを被覆している。なお、圧着ロール自体は炭素鋼やステンレス鋼で作成される。センサ60は下側圧着ロール21及び上側圧着ロール22の間に被加工物5が入るタイミングを検出する。制御部70は、センサ60の検出結果に応じて上側圧着ロール22及び搬入側搬送ロール11の位置を調整し、圧着ロール間隔及び搬入側搬送ロール高さを変更する。
図2は、位置調整機構4の構成を示す図である。位置調整機構4は、位置調整ネジ42及び高さ位置測定用のマイクロメータ43を備える。搬送ベルト44が架け渡され、枠体(フレーム)41に組み込まれた複数の搬入側搬送ロール11の高さ位置をマイクロメータ43で測定することで、圧着ロール21との高さ方向の位置関係を把握することができる。被加工物5は、複数の搬入側搬送ロール11に架け渡された搬送ベルト44上に積載されて搬送される。位置調整ネジ42を操作することにより、複数の搬入側搬送ロール11を一括して下に動かし、下側圧着ロール21に対する高さを調整することができる。なお、下側圧着ロール22と搬入側搬送ロール11とは初期位置が下側圧着ロール21の上面と搬入側搬送ロール11の上面とが同一平面となるように位置決めして初期位置とする。位置調整機構4を設けることにより、圧着ロール通過時の被加工物5の高さ位置と搬入側搬送ロール11通過時の被加工物5の高さとのずれを容易に補正できる。
図3は、下側圧着ロール21及び上側圧着ロール22と被加工物5と搬入側搬送ロール11との位置関係を示す図である。被加工物5の総厚をt1、圧着ロール間隔をt2、圧着ロールによる押し込み量をdとする。このとき、t2=t1−d(t1>t2)の関係が成立する。したがって、被加工物5の厚さ方向の中心を通る水平面に圧着ロール軸間距離の中点が含まれるようにするには、被加工物5を初期位置からΔ(=d/2)だけ下降させればよい。
以下、実際の被加工物5に対しての搬入側搬送ロール11の設定例を示す。被加工物5の厚さ方向の構成は、板厚4mmの下側ガラス51、板厚0.6mmの中間膜52、板厚4mmの上側ガラス53であり、総厚は8.6mmである。ここで、下側ガラス51及び上側ガラス53には白板ガラス、中間膜52はPVB(ポリビニルブチラール)を用いた。
加熱炉3の設定温度を250℃とし、被加工物5を5分間加熱し、移動速度10mm/secに設定した搬入側搬送ロール11で下側圧着ロール21及び上側圧着ロール22へ搬送する。被加工物5に4900N(500kgf)の荷重がかかるように下側圧着ロール21及び上側圧着ロール22を圧力設定し、ロール間隔調整機構80により、下側圧着ロール21及び上側圧着ロール22間の隙間が被加工物5の総厚よりも2mm狭くなるように設定した。さらに、搬入側搬送ロール11の高さを位置調整ネジ42によって変更し、初期位置から1mm下方へ移動した。
この設定で作成した合わせガラスでは、加工時に被加工物5が搬送中に上下動することなく、かつ、加工した合わせガラスに気泡が無いことを確認した。
太陽電池の構成について、図4、図5を用いて説明する。図4は、結晶系太陽電池の構成を示す図である。図4の下側が受光面である。保護ガラス101上に中間膜樹脂102を配置し、その上に両面にはんだ被覆銅線からなるタブ線104を接続した発電セル103、タブ線104を合わせガラスの外へ取り出すための横タブ線105を配線同士が短絡しないように絶縁テープ107で保護しながら配置する。その上にもう一枚の中間膜樹脂102を載せ、さらに、裏面保護ガラス109を載せて、被加工物5が形成される。横タブ線105は、予め加工された裏面保護ガラス109の穴から取り出しておく。圧着加工時は、PTFEシートでカバーして圧着ロール等に引っかからないようにしておく。この状態まで組み付けてから、外周部と中央の発電セル103のある部分の厚さをレーザ厚さ測定器などで測定しておく。なお、図に示した端子ボックス120は、下側圧着ロール21及び上側圧着ロール22によって被加工物5を合わせガラス構造とした後で取り付けられる。
上記積層構成の被加工物5を処理する場合、例えば、下側圧着ロール21及び上側圧着ロール22に最初に接するところでは、保護ガラス101と端面防湿材108と裏面保護ガラス109の三つの構成部材の厚さのみであるが、発電セル103を圧着する時点では、これらに加えて、発電セル103と両面の中間膜樹脂102の厚さを考慮しなければならなくなる。したがって、被加工物5の送りに連動して下側圧着ロール21と上側圧着ロール22との間隔や搬入側搬送ロール11の高さ調整量を変化させる必要がある。被加工物5は一定速度で搬送されるため、制御部70は、センサ60の出力に基づいて被加工物5が圧着ロール間に送り込まれるタイミングを検出し、圧着ロール間に被加工物5が送り込まれてからの経過時間に応じて位置調整機構4及びロール間隔調整機構80を駆動して、調整量を変化させる。
例えば、以下のような厚さ寸法の場合、搬入側搬送ロール11及び上側圧着ロール22の各々の高さ調整量は次のようになる。各構成部材の厚さは以下の通りであるが、厚さばらつきを考慮して、購入ロットごとに抜き取り測定検査を行って厚さを管理し、圧着時にはそれらの管理データから搬入側搬送ロール11及び上側圧着ロール22の各々の高さを調整する。
各部材の厚さは、保護ガラス101は厚さ3.2mm、端面防湿材108は厚さ0.8mm、裏面保護ガラス109は厚さ3.2mm、発電セル103は厚さ0.16mm、タブ配線104は厚さ0.2mm、中間膜樹脂102は厚さ0.4mm、横タブ線105は厚さ0.2mmである。したがって、発電セル103が存在しない部分の厚さは、3.2mm+0.8mm+3.2mm=7.2mmであり、発電セル103が存在する部分の厚さは3.2mm+0.4mm+0.2mm+0.16mm+0.2mm+0.4mm+3.2mm=7.76mmである。押し込み量を2mmとすると、圧着ロール間隔は、発電セル103が存在しない部分では5.2mm、発電セル103が存在する部分では5.76mmである。搬入側搬送ロール11の高さ調整量は、発電セル103が存在しない部分では1.0mm、発電セル103が存在する部分では1.28mmとなる。
したがって、制御部70は、発電セル103が存在しない部分から存在する部分へ移る際に圧着ロール間隔が5.2mmから5.76mmとなるようにロール間隔調整機構80を駆動して上側圧着ロール22を移動させるとともに、位置調整機構4により搬入側搬送ロール11を初期位置(高さ調整量1.0mmの位置)から0.28mm下げるように制御する。そして、発電セル103が存在する部分を通過したら、制御部70は、圧着ロール間隔が5.76mmから5.2mmとなるようにロール間隔調整機構80を駆動して上側圧着ロール22を移動させるとともに、位置調整機構4により搬入側搬送ロール11を初期位置へ戻すように制御する。
予め測定しておいたデータに基づき、圧着する部分に適した圧着ロール間隔に設定することで、搬入側搬送ロール11及び上側圧着ロール22の各々に対して被加工物5の厚み方向において適切な位置制御を行うことができるため、加工時に被加工物5のガラスが位置ずれすることなく、加工した合わせガラスの接着面に気泡が残存しにくくなる。
図5は、薄膜系太陽電池の構成を示す図である。図5の下側が受光面である。保護ガラス101上に蒸着によって発電セル103が形成されている。発電セル103の上にタブ線104を導電性ペーストなどによって接着し、横タブ線105を同様にして接続する。このとき、発電セル103は、各横タブ線105を短絡しないように、絶縁テープ107、絶縁シート106を載せ、その上に中間膜樹脂102を載せる。この上にさらに裏面保護ガラス109を載せて被加工物5が形成される。また、横タブ線105は、予め加工された裏面保護ガラス109の穴から取り出しておく。圧着ロール加工時は、PTFEシートでカバーして圧着ロール等に引っかからないようにしておく。この状態まで組み付けてから、外周部と中央のセルのある部分の厚さをレーザ厚さ測定器などで測定しておく。なお、図に示した端子ボックス120を取り付けるのは、圧着ロールによって合わせガラスとした後である。
結晶系太陽電池と比較して、面内での厚さのばらつきは小さくなるが、中間膜樹脂102の厚さも薄くなるため、被加工物5の圧着ロールに対する厚さ方向の位置制御は、結晶系太陽電池と同様に重要である。
例えば、以下のような厚さ寸法の場合、搬入側搬送ロール11及び上側圧着ロール22の各々の高さ調整量は次のようになる。各構成部材の厚さは以下の通りであるが、厚さばらつきを考慮して、購入ロットごとに抜き取り測定検査を行って厚さを管理し、圧着時にはそれらの管理データから搬入側搬送ロール11及び上側圧着ロール22の各々の高さを調整する。
各部材の厚さは、保護ガラス101は厚さ3.9mm、端面防湿材108は厚さ0.6mm、裏面保護ガラス109は厚さ3.9mm、発電セル103は厚さ0.01mm、タブ配線104は厚さ0.1mm、中間膜樹脂102は厚さ0.4mm、横タブ線105は厚さ0.2mm、絶縁テープ107は厚さ0.1mm、絶縁シート106は厚さ0.6mmである。したがって、発電セル103が存在しない部分の厚さは、3.9mm+0.6mm+3.9mm=8.4mmであり、発電セル103が存在する部分の厚さは3.9mm+0.01mm+0.1mm+0.4mm+3.9mm=8.31mmであり、絶縁シート106が存在する部分の厚さは3.9mm+0.01mm+0.1mm+0.2mm+0.6mm+0.4mm+3.9mm=9.11mmである。押し込み量を2mmとすると、圧着ロール間隔は、発電セル103が存在しない部分では6.4mm、発電セル103が存在する部分では6.31mm、絶縁シート106がある部分では7.11mmである。搬入側搬送ロール11の高さ調整量は、発電セル103が存在しない部分では、1.0mm、発電セル103が存在する部分では0.955mm、絶縁シート106が存在する部分では1.3mmとなる。
したがって、制御部70は、発電セル103が存在しない部分から発電セル103が存在する部分へ移る際に、圧着ロール間隔が6.4mmから6.31mmとなるようにロール間隔調整機構80を駆動して上側圧着ロール22を移動させ、位置調整機構4により搬入側搬送ロール11を初期位置(高さ調整量1.0mmの位置)から0.045mm上げるように制御する。さらに、制御部70は、発電セル103が存在する部分から絶縁シート106が存在する部分へ移る際に、圧着ロール間隔が6.31mmから7.11mmとなるようにロール間隔調整機構80を駆動して上側圧着ロール22を移動させるとともに、位置調整機構4により搬入側搬送ロール11を高さ調整量0.955mmの位置から1.3mmの位置に下げるように制御する。そして、絶縁シート106が存在する部分を通過したら、制御部70は、圧着ロール間隔が7.11mmから6.31mmとなるようにロール間隔調整機構80を駆動をして上側圧着ロール22を移動させるとともに、位置調整機構4により搬入側搬送ロール11を高さ調整量0.955mmの位置へ移動させる。さらに、制御部70は、発電セル103が存在する部分を通過したら、圧着ロール間隔が6.31mmから6.4mmとなるようにロール間隔調整機構80を駆動して上側圧着ロール22を移動させるとともに、位置調整機構4により搬入側搬送ロール11を初期位置へ戻すように制御する。
予め測定しておいたデータに基づき、圧着する部分に適した圧着ロール間隔に設定することで、搬入側搬送ロール11及び上側圧着ロール22の各々に対して被加工物5の厚さ方向において適切な位置制御を行うことができるため、加工時に被加工物5のガラスが位置ずれすることなく、加工した合わせガラスの接着面に気泡が残存しにくくなる。
以上説明したように、圧着ロール通過時の被加工物の高さ位置と搬送ロール通過時の被加工物の高さ位置のズレを補正する機構を設けることで、圧着ロールに対して水平に被加工物を入れることができる。被加工物が上下の圧着ロールにほぼ同時に接触するようになることにより、上側ガラスが位置ずれしてガラス間に気泡が入ることを抑制できる。また、被加工物の厚さの変動を上側圧着ロールの位置を変更して吸収することで、圧着ロール通過時の被加工物の高さ位置と搬入側搬送ロール通過時の被加工物の高さ位置とのずれを容易に補正できる。さらに、太陽電池となる被加工物の厚さを事前に計測し、測定値に基づいて圧着ロール間隔や搬入側搬送ロール高さを調整することにより、上側ガラスが位置ずれしなくなり、ガラス間に気泡が入ることを抑制できる。
このように、本実施の形態では、太陽電池セルと樹脂とを2枚のガラスで挟み込む合わせガラス構造とすることで、樹脂製のバックシートを用いた構造で問題となっていた裏面側の透湿性をほとんど無くすことができ、長期信頼性を高め、長寿命化による低コスト化を図ることができる。そして、合わせガラスの接着面に気泡が残存しにくいことにより、製品歩留まりを向上させることができる。
3 加熱炉
4 位置調整機構
5 被加工物
11 搬入側搬送ロール
12 搬出側搬送ロール
21 下側圧着ロール
22 上側圧着ロール
41 枠体
42 位置調整ネジ
43 マイクロメータ
44 搬送ベルト
51 下側ガラス
52 中間膜
53 上側ガラス
60 センサ
70 制御部
80 ロール間隔調整機構
101 保護ガラス
102 中間膜樹脂
103 発電セル
104 タブ線
105 横タブ線
106 絶縁シート
107 絶縁テープ
108 端面防湿材
109 裏面保護ガラス

Claims (4)

  1. 合わせガラス構造の太陽電池を製造する太陽電池の製造装置であって、
    太陽電池セル及び樹脂シートを挟み込むように2枚のガラス基板を重ねて形成された被加工物であって、前記太陽電池セルが配置される中央部と、前記太陽電池セルが配置されない外周部とで厚さが異なる積層構造の前記被加工物を加熱して、前記樹脂シートを軟化させる加熱手段と、
    前記被加工物の厚さよりも短い間隔で上下に設置され、前記被加工物を加圧して前記2枚のガラス基板を圧着する上側圧着ロール及び下側圧着ロールと、
    前記上側圧着ロールと前記下側圧着ロールとの間に前記被加工物を送り込む複数の搬入側搬送ロールと、
    前記複数の搬入側搬送ロールの前記下側圧着ロールに対する高さを変更する第1の調整機構と、前記上側圧着ロールと前記下側圧着ロールとの間隔を変更する第2の調整機構と
    前記中央部と前記外周部との境界位置を予め記憶し、前記上側圧着ロールと下側圧着ロールとの間を前記境界位置が通過する際に前記第1の調整機構及び前記第2の調整機構を駆動して、前記上側圧着ロールと前記下側圧着ロールとの間に送り込まれる前記被加工物の厚さ方向の中央と、前記上側圧着ロール及び下側圧着ロールの中間点とを一致させる制御手段とを有することを特徴とする太陽電池の製造装置。
  2. 前記第2の調整機構は、前記下側圧着ロールの高さを基準として、前記上側圧着ロールの高さを変えることを特徴とする請求項1記載の太陽電池の製造装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記被加工物の前記上側圧着ロールと下側圧着ロールとの間に挟まれる部分が前記外周部から前記中央部に変化する際に、前記被加工物の前記中央部における厚さ方向の中央と前記上側圧着ロール及び下側圧着ロールの中間点とを一致させるように、前記搬入側搬送ロールの高さ及び前記上側圧着ロールと下側圧着ロールとの間隔を変え、
    前記被加工物の前記上側圧着ロールと下側圧着ロールとの間に挟まれる部分が前記中央部から前記外周部に変化する際に、前記被加工物の前記外周部における厚さ方向の中央と前記上側圧着ロール及び下側圧着ロールの中間点とを一致させるように、前記搬入側搬送ロールの高さ及び前記上側圧着ロールと下側圧着ロールとの間隔を変えることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池の製造装置。
  4. 合わせガラス構造の太陽電池を製造する太陽電池の製造方法であって、
    太陽電池セル及び樹脂シートを挟み込むように2枚のガラス基板を重ねて、前記太陽電池セルが配置される中央部と、前記太陽電池セルが配置されない外周部とで厚さが異なる積層構造の被加工物を形成する第1の工程と、
    前記樹脂シートが軟化するように前記被加工物を加熱する第2の工程と、
    前記被加工物の厚さよりも短い間隔で上下に設置された一対の圧着ロール間に前記被加工物を複数の搬入側搬送ロールで送り込み、前記一対の圧着ロールによって前記被加工物を加圧して前記2枚のガラス基板を圧着する第3の工程とを有し、
    前記第3の工程の前処理として、前記被加工物の前記外周部における厚さ方向の中央が、前記一対の圧着ロールの中間点と一致するように、前記複数の搬入側搬送ロールの高さ及び前記一対の圧着ロールの間隔を調整する工程を有し、
    前記第3の工程では、前記被加工物の前記一対の圧着ロール間に挟まれる部分が前記外周部から前記中央部に変化する際に、前記被加工物の前記中央部における厚さ方向の中央と前記一対の圧着ロールの中間点と一致するように、前記搬入側搬送ロールの高さ及び前記一対の圧着ロールの間隔を変え、
    前記被加工物の前記一対の圧着ロール間に挟まれる部分が前記中央部から前記外周部に変化する際に、前記被加工物の前記外周部における厚さ方向の中央が前記一対の圧着ロールの中間点と一致するように、前記搬入側搬送ロールの高さ及び前記一対の圧着ロールの間隔を変えることを特徴とする太陽電池の製造方法。
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