JP3436678B2 - 太陽電池モジュールの製造方法及びその製造装置 - Google Patents

太陽電池モジュールの製造方法及びその製造装置

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JP3436678B2 JP04146098A JP4146098A JP3436678B2 JP 3436678 B2 JP3436678 B2 JP 3436678B2 JP 04146098 A JP04146098 A JP 04146098A JP 4146098 A JP4146098 A JP 4146098A JP 3436678 B2 JP3436678 B2 JP 3436678B2
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    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/042PV modules or arrays of single PV cells
    • H01L31/048Encapsulation of modules
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅用太陽光発電
システムを始め、各種民生用太陽電池発電利用関連商品
に採用して好適な太陽電池モジュールの生産において、
その量産性を高めるための自動化製造方法及び当製造方
法を実施するための製造装置とそれによって作成された
太陽電池モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】太陽電池モジュールの構造例として、例
えばJIS C 8918で規定されている太陽電池モジ
ュールの構造別分類体系によると、太陽電池モジュール
はスーパーストレートタイプ,サブストレートタイプ及
び充填タイプの3種類に分類されるが、ここでは、現在
最もよく用いられているスーパーストレートタイプの太
陽電池モジュールについて、図10、図11及び図12
を参照して説明する。
【0003】図10は代表的なスーパーストレートタイ
プ太陽電池モジュール9の構造図であり、図11は図1
0のA面での切断面構造を示す図である。また、図12
は図11に示す耐候性の裏面カバー部材(耐候性フィル
ム)14の部分拡大断面図である。該図から明らかなよ
うに、インターコネクタ15によって互いに電気的に直
列または並列に配線接続された複数の太陽電池セル11
を有し、該太陽電池セル11の受光面側に透光性材料か
ら成る前面カバー部材(セル保護部材)13を置いてモ
ジュールの支持材とし、その下に透明な充填材料12と
前記裏面カバー部材14を用いて前記複数の太陽電池セ
ル11を封入している。
【0004】前記透光性の前面カバー部材13としては
ガラスが適しており、特に光透過率や耐衝撃強度に優れ
ている白板強化ガラスがよく用いられている。前記透明
な充填材料12としては紫外線による光透過率低下の少
ないPVB(Poly Vinyl Butylol)や、耐湿性に優れた
EVA(Ethylene Vinyl Acetate)などが主に使用され
ている。また、裏面カバー部材14には、図12にその
部分拡大断面を示すように、アルミニウム(Al)など
の金属フィルム41をPET(Polyethylene telephtha
late)などの耐候性樹脂フィルム42,43でサンドウ
ィッチした層構造を用い、耐候耐湿性と電気絶縁性を持
たせている。さらに、モジュール全体の強度を持たせる
ため、軽量金属であるアルミニウム(Al)押し出し型
材などから成る外枠16,17,18,19を取り付け
ているが、この外枠を取り付けない場合もあり、このと
きは枠なしモジュールと称する。
【0005】なお、サブストレートタイプ太陽電池モジ
ュールでは、耐食性アルミニウム板等を用いた裏面カバ
ー部材側でモジュールの支持材とし、代わりに前面カバ
ー部材側を耐候性の透明なフィルム状部材にする以外は
前記のスーパーストレートタイプ太陽電池モジュールの
構造と同様であるので、その詳細説明を省略する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、地球環境対策の
観点から各種エネルギー利用の見直しが図られ、特に太
陽エネルギー利用においては住宅用太陽光発電システム
を始め、各種民生用太陽電池発電利用関連商品の普及促
進が始まっており、これに採用して好適な太陽電池モジ
ュールにおいて、その量産性を高めることが望まれてい
る。
【0007】ところが、前記スーパーストレートタイプ
の例で説明した従来の太陽電池モジュールは次のような
製造方法が採られており、一般的にバッチ処理方式で行
うのが通例であって、図13に示すように、先ず、モジ
ュールの表面材(前面カバー部材)となるガラス板13
を下にして、この上に充填材料となるEVA樹脂シート
12、配線接続済みの太陽電池セル列11及び裏面カバ
ー部材となる耐候性フィルム14を順次積層し、この状
態で150℃程度の温度で加熱するとともに真空状態と
した容器内でプレスするラミネート工程を経ることによ
り、溶融したEVA樹脂12が充填圧着されて全体を図
13のように一体化することができる。
【0008】ここで、EVA樹脂シート12は、樹脂製
造メーカーからロールに巻いた形態で出荷される帯シー
ト状の熱可塑性樹脂であって、上記のように順次積層す
るときには、図13からも解るように、シート状のEV
A樹脂12を特にこれのロール巻き方向においてガラス
板13よりも長めの寸法に切断してある。それに伴って
裏面材の耐候性フィルム14もEVA樹脂12に対応し
てガラス板13よりも長めの寸法に切断している。この
理由は、EVA樹脂12のメーカーにおける製造工程で
の帯シート状とした後の巻き取り工程でテンションをか
けて少し引っ張った状態でロールに巻き取っているため
に、使用に際して切断し熱を加えたときに収縮して数%
程度短くなってしまうので、その収縮相当分を見込んで
長めに切断する。また、EVA樹脂12は非常に接着性
に優れた材料であってモジュール製造装置内で他の物に
接着するのを防止するために、裏面材フィルム14もE
VA樹脂12を被覆できるよう該樹脂12に対し長めに
切断している。
【0009】しかしながら、表面材のガラス板13より
も長めに切断したEVA樹脂12及び裏面材14を積層
状態で加熱しプレスして一体化するので、図13のよう
に、EVA樹脂12及び裏面材14がどうしてもガラス
板13端部から突出した状態で一体化される。その後の
モジュールとしての仕上げではガラス板13の端部から
突出している部分31が邪魔になるので、図14(a)
に示すように、このEVA樹脂12及び裏面材14が一
体化されてガラス板13より突出した部分31を、ガラ
ス板13と同じ寸法になるよう切断している。尚、切断
されたままではEVA樹脂12の吸湿による耐候性問題
が生じるので、図14(b)に示すように、ブチルゴム
などの耐湿絶縁材21を前記切断面にガラス板13の端
面を含めて張り付ける作業も必要である。
【0010】このような突出部分31の切断工程及び切
断後の端面への耐湿絶縁材21張付け工程などは、太陽
電池モジュール製造工程の自動化を阻害するばかりでな
く、切断して除外した部分31は破棄するので材料の無
駄が多くコスト高の要因にもなっている。
【0011】また、前記積層体を図13のように一体化
してモジュールとするには、一般的に図15に示すよう
なラミネーター(真空熱圧着積層機)が使用されている
が、このラミネーター装置は温度制御可能な熱板200
を持つ本体201と、熱板200上にセットされる太陽
電池モジュール材料をプレスするためのゴム部材202
を備えた蓋203及び熱圧着する材料を真空にするため
の真空ポンプ204から構成されている。蓋203を閉
めた状態においては、本体201と蓋203との間にゴ
ム部材202を境として太陽電池モジュールを作成する
空間Bとゴム部材202及び蓋203との間の空間Cと
が存在する。
【0012】このラミネーター装置を用いてスーパース
トレートタイプの太陽電池モジュールをラミネートする
には、先ず、ガラス板13/EVA樹脂シート12/太
陽電池セル列11/EVA樹脂シート12/耐候性フィ
ルム14の順番にセットされた材料を、ガラス板13側
が熱板200に対向するようにその上に載置して蓋20
3を閉じる。次に、蓋203を閉じるとすぐに熱板20
0によって加熱するとともに、上記B及びCの空間を真
空ポンプ204によって真空として各材料間にある空気
を除去する。
【0013】その次に、ゴム部材202の上部にある空
間Cのみを大気圧に戻すことにより、蓋203に備えた
ゴム部材202によって熱板200の上にセットされた
各材料を大気圧でプレスする。最後に、熱板200の加
熱を止め、各材料をセットしている空間Bを大気圧に戻
してからラミネーターの蓋203を開き、取り扱いに支
障のない温度に冷えるのを待ってからラミネートにより
モジュール化した積層体を取り出す。
【0014】しかしながら、このラミネーター装置はい
わゆるバッチ処理方式であり、1工程毎に1枚の太陽電
池モジュールしか製造できないのが原則で、非常に時間
がかかり量産向ではない。また、熱板200も加熱と待
機冷却を繰り返し、工程でのエネルギー損失が大であ
る。
【0015】更に、次のような問題点も生じている。す
なわち、上記ラミネーター装置の熱板200の上にガラ
ス板13/EVA樹脂シート12/太陽電池セル列11
/EVA樹脂シート12/耐候性フィルム14の順番に
セットされた材料を載置して一気に150℃程度まで加
熱すると、熱板200の熱によりガラス板13に反りが
生じる。これは、ガラス板13の周辺部が冷えやすいた
めに中央部の方が相対的に早く熱せられ、ガラス板13
の中央部と周辺部とで温度差ができるためである。そし
て、一旦反りが生じると中央部のみが熱板200と接触
することになり、さらに中央部のみの温度上昇が早くな
って反りがますます大きくなる。この傾向は特に大型の
ガラス板に顕著に現れる。この結果、ガラス板13の上
にセットされているEVA樹脂12の温度も中央部と周
辺部とでは大きく差が生じ、熱圧着するときのEVA樹
脂12の温度ムラが大きくなってその後のEVA樹脂1
2の架橋硬化率にもムラが生じることになる。
【0016】また、熱圧着するときのプレス圧力はガラ
ス板13の反りのために中央部と周辺部で違いが生じ、
モジュール化後に内部応力が残って信頼性の低下を招い
ていた。実際には、太陽電池モジュール製品となったと
きに太陽電池セル11が約10%も割れてしまい、非常
に製品歩留まりが悪かった。
【0017】そこで、本発明の目的は、太陽電池モジュ
ールの製造に際して非常に時間がかかり、材料のムダが
生じ、エネルギー損失も大で、製品歩留まりも悪い上記
のようなバッチ処理方式の生産システムを排し、信頼性
の高い太陽電池モジュールを連続的に歩留まりよく生産
できる量産性に適した自動化製造方法及び当製造方法を
実施するための製造装置とそれによって作成された太陽
電池モジュールを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記構成によ
り上記目的を達成するものである。
【0019】即ち、請求項1記載の発明は、中心(コア
ー)層として互いに電気的に直列または並列に配線接続
された複数の太陽電池セルを有し、該複数の太陽電池セ
ルは透光性材料から成る前面カバー部材と耐候性の裏面
カバー部材とその中間に封入する透明な充填材料とから
成る被包材料により覆われてモジュール化された積層体
となっていることを特徴とする表面剛性支持タイプ(以
下スーパーストレートタイプと言う)または裏面剛性支
持タイプ(以下サブストレートタイプと言う)の太陽電
池モジュールの製造方法において、 a) 熱伝導性の搬送パレットに搭載された、モジュー
ル支持材となるガラス板などの透光性材料から成る前面
カバー部材(スーパーストレートタイプの場合)また
は、モジュール支持材となる耐候性処理された金属板な
どから成る裏面カバー部材(サブストレートタイプの場
合)を、予熱炉で予め加熱する工程と、 b) 熔融成型後透明になる樹脂などのシート状充填材
料を、加熱ローラーで予め予熱した後、前記予め加熱さ
れているカバー部材の上面に該カバー部材の寸法よりも
少し小さい所定寸法に裁断しながら圧着する工程と、 c) 前記シート状充填材料が圧着されているカバー部
材のその上に、互いに電気的に直列または並列に配線接
続された複数の太陽電池セルを搭載する工程と、 d) 前記複数の太陽電池セルを搭載しているカバー部
材のさらにその上に、前記モジュール支持材となるカバ
ー部材よりも少し小さい所定寸法で、前記a)及びb)
と同様な別工程で前記シート状充填材料を圧着されてい
る耐候性のフイルム状裏面カバー部材(スーパーストレ
ートタイプの場合)または耐候性の透明なフイルム状前
面カバー部材(サブストレートタイプの場合)を、前記
シート状充填材料が圧着されている面を下にして搭載す
る工程と、 e) 前記a)からd)の工程を経た前記熱伝導性の搬
送パレットに搭載されている積み重ね体を真空積層機の
前室(第1室)に送り、次いで該室を真空排気しながら
前記積み重ね体を上部および下部からは前記搬送パレッ
トを介して加熱し、前記シート状充填材料の軟化点近く
まで温度上昇させる工程と、 f) 前記シート状充填材料の軟化点近くまで加熱され
た前記搬送パレット上の積み重ね体を、前記真空積層機
の既に真空排気されている中室(第2室)に送り、さら
に、前記シート状充填材料が軟化熔融して架橋硬化が始
まる温度まで加熱する工程と、 g) 前記シート状充填材料の軟化熔融後架橋硬化が始
まる温度まで加熱された前記搬送パレット上の積み重ね
体を、前記真空積層機の既に真空排気されている後室
(第3室)に送り、該室で前記搬送パレット上の積み重
ね体をプレスして所謂ラミネート封入によるモジュール
化された積層体とした後、該室の真空を解除して大気圧
に戻し前記搬送パレット上のモジュール化された積層体
を前記真空積層機から搬出する工程と、 h) 前記真空積層機から搬出された状態でのモジュー
ル化後の積層体の上面側端面(スーパーストレートタイ
プの場合ではモジュール支持材となっている前面カバー
部材の裏面側端面、サブストレートタイプの場合ではモ
ジュール支持材となっている裏面カバー部材の表面側端
面)を、前記架橋硬化する充填材料とは別の封止材料で
封止処理する工程と、 i) 前記モジュール化後の積層体の上面側端面を封止
処理された積層体を、完全架橋硬化と完全封止処理でき
るまでのエージングを行うキュア炉を通す工程とからな
り、前記a)乃至i)の各工程の内、全工程又は複数の
工程を、時間を合わせて同時且つ平行的に行うことを特
徴とする太陽電池モジュールの製造方法である。
【0020】請求項2記載の発明は、前記熔融して架橋
硬化成型後透明になる樹脂としてのシート状充填材料
は、EVA(Ethylene Vinyl Acetate)及び/又は、P
VB(Poly Vinyl Butylol)を使用することを特徴と
する、請求項1記載の太陽電池モジュールの製造方法で
ある。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1記載の太
陽電池モジュールの製造方法を用いた太陽電池モジュー
ルの製造装置であって、該太陽電池モジュールの製造装
置は、 a) 熱伝導性の搬送パレットを移送するようになって
いる送り装置と、 b) 前記熱伝導性の搬送パレットに搭載された、モジ
ュール支持材となるガラス板などの透光性材料から成る
前面カバー部材(スーパーストレートタイプの場合)ま
たは、モジュール支持材となる耐候性処理された金属板
などから成る裏面カバー部材(サブストレートタイプの
場合)を、予め加熱する予熱炉と、 c) 熔融成型後透明になる樹脂などのシート状充填材
料を、加熱ローラーで予め予熱した後、前記予め加熱さ
れているカバー部材の上面に該カバー部材の寸法よりも
少し小さい所定寸法に裁断しながら圧着する圧着装置
と、 d) 前記シート状充填材料が圧着されているカバー部
材のその上に、互いに電気的に直列または並列に配線接
続された複数の太陽電池セルを搭載する搭載装置と、 e) 前記複数の太陽電池セルを搭載しているカバー部
材のさらにその上に、前記モジュール支持材となるカバ
ー部材よりも少し小さい所定寸法で、前記b)及びc)
と同様な別装置で前記シート状充填材料を圧着されてい
る耐候性のフイルム状裏面カバー部材(スーパーストレ
ートタイプの場合)または耐候性の透明なフイルム状前
面カバー部材(サブストレートタイプの場合)を、前記
シート状充填材料が圧着されている面を下にして搭載す
る搭載装置と、 f) 前記b)からe)の装置を経てきた前記熱伝導性
の搬送パレットに搭載されている積み重ね体を真空積層
機の前室(第1室)に受け入れ、該室を真空排気しなが
ら前記積み重ね体を上部および下部からは前記搬送パレ
ットを介して加熱し、前記シート状充填材料の軟化点近
くまで温度上昇させ、次いで温度上昇した該搬送パレッ
ト上の積み重ね体を、前記真空積層機の既に真空排気さ
れている中室(第2室)に送り、さらに、前記シート状
充填材料が軟化熔融して架橋硬化が始まる温度まで加熱
した後、前記温度になった搬送パレット上の積み重ね体
を、前記真空積層機の既に真空排気されている後室(第
3室)に送り、該室で前記搬送パレット上の積み重ね体
をプレスして所謂ラミネート封入によるモジュール化さ
れた積層体とした後、該室の真空を解除して大気圧に戻
し前記搬送パレット上のモジュール化された積層体を前
記真空積層機から搬出する一連の動作仕様を持つ前記前
室,中室,後室から成る真空積層機装置と、 g) 前記真空積層機装置から搬出された状態でのモジ
ュール化後の積層体の上面側端面(スーパーストレート
タイプの場合ではモジュール支持材となっている前面カ
バー部材の裏面側端面、サブストレートタイプの場合で
はモジュール支持材となっている裏面カバー部材の表面
側端面)を、前記架橋硬化する充填材料とは別の封止材
料で封止処理する装置と、 h) 前記モジュール化後の積層体の充填材料の完全架
橋硬化及び完全封止処理するエージングを行うキュア炉
装置(オーブン)と、前記a)乃至h)の各装置の内、
全部又は複数の装置から構成され、前記太陽電池モジュ
ールを連続流れ作業的に製造することを特徴とする太陽
電池モジュールの製造装置である。
【0022】請求項4記載の発明は、前記熱伝導性の搬
送パレットは、モジュール支持材となるガラス板などの
前面カバー部材(スーパーストレートタイプの場合)ま
たはモジュール支持材となる金属板などの裏面カバー部
材(サブストレートタイプの場合)が加熱による反りを
生じるのを防止する構造を持っていることを特徴とす
る、請求項3記載の太陽電池モジュールの製造装置であ
る。
【0023】請求項5記載の発明は、前記真空積層機装
置は、その前室と中室間および中室と後室間に、前記積
み重ね体を搭載した搬送パレットが通過する時以外は各
室の真空度を保つために閉じているシャッター機構を備
えていることを特徴とする、請求項3記載の太陽電池モ
ジュールの製造装置である。
【0024】請求項6記載の発明は、前記キュア炉装置
(オーブン)は、設置面積をできるだけ少なくするた
め、その内部は移動式の上行棚と下降棚とを持つ多段ス
トッカー形になっていることを特徴とする、請求項3記
載の太陽電池モジュールの製造装置である。
【0025】
【0026】
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0028】図1は、本発明による自動化製造方法で太
陽電池モジュールを流れ作業的に製造するための各装置
を工程順に連続して配置していることを示す太陽電池モ
ジュール生産工程の一例を示す生産工程図で、図中の番
号1で示す一点鎖線は流れ作業用コンベアラインの中心
線を示している。尚、これからの説明はスーパーストレ
ートタイプ太陽電池モジュールの製造例で進めることに
する。
【0029】また、2はEVAラミネート部、3は太陽
電池セルセッティング部、4は裏フィルム供給部、5は
モジュールラミネート部、6は封止樹脂塗布部、7は樹
脂キュアー部である。また、本発明とは直接関係しない
が、セル配線部140、セル割れ検査部150、モジュ
ール端子付け部および端子ポッティング部160、アル
ミ枠締め部170、絶縁検査部180、性能シミュレー
タ部190、端子裏蓋取付け部300等もある。
【0030】図2は、図1におけるEVAラミネート部
2の概要を示した図で、図2(a)は流れ作業用コンベ
アラインの高さ位置10のところで平面的に見た概要を
示し、図2(b)はコンベアラインの中心線の位置1の
ところで側面的に見た概要を示している。同図におい
て、まず、図の右端の走行待機位置100の場所で、送
り装置101(詳細構造は図示せず)上に置かれた熱伝
導性の搬送パレット102に、モジュール支持材となる
ガラス板などの透光性材料から成る前面カバー部材13
を搭載する。前記熱伝導性の搬送パレット102は、図
3に示すように、前記ガラス板13が加熱による反りを
生じるのを防止する構造を持っており、その要部拡大図
103で示すように、一例として前記ガラス板13の長
辺側端部を引っかけて押さえ付けておく構造となってい
る。
【0031】搬送パレット102に搭載されたガラス板
13は予熱炉104で後述のEVA樹脂フィルム12が
付着しやすいように予め加熱される。該予熱炉104は
本実施例では加熱Aゾーン105と加熱Bゾーン106
との二つの位置があり、どちらの場所でも前記ガラス板
13を搬送パレット102と共に遠赤外線ヒーター10
7で上下から加熱する。
【0032】予熱完了後予熱炉104から出た搬送パレ
ット102上のガラス板13は、次のEVA定寸法カッ
トアンドラミネート装置108に送られる。このEVA
定寸法カットアンドラミネート装置108は図4にその
機能概要を示すと、EVAフィルム供給装置(詳細構造
は図示せず)のEVAロール109(巻出A)または交
換用EVAロール110(巻出B)から繰り出されたE
VA樹脂フィルム12は、予熱炉104から出て来た搬
送パレット102上のガラス板13の寸法よりも小さめ
(短め)に自動走行刃(詳細構造は図示せず)などで切
断され、加熱兼圧着ローラー111により予熱後のガラ
ス板13に熱圧着される。
【0033】この加熱兼圧着ローラー111は装置構造
上EVA樹脂フィルムの予備加熱ローラーと圧着ローラ
ーとに分離されていてもよい。そして、EVA樹脂フィ
ルム12が熱圧着(ラミネート)された搬送パレット1
02上のガラス板13は、製品排出位置112より次工
程へ送られる。
【0034】上記説明の、図2における走行待機位置1
00から予熱炉104およびEVA定寸法カットアンド
ラミネート装置108を経て製品排出位置112に至る
一連の工程は、ライン同調送りA,B,C,D(詳細構
造は図示せず)などにより時間を合わせて同時且つ平行
的に行われる。
【0035】次に、図1におけるセルセッティング部3
では、前工程のEVAラミネート部2から送られて来た
搬送パレット102上のEVA樹脂フィルム(シート)
12が付着したガラス板13の上に、セル配線部140
(詳細構造は図示せず)の場所で互いに電気的に直列ま
たは並列に配線接続された複数の太陽電池セル11を搭
載する。ここでは、太陽電池セル自動搭載装置8が活躍
するが、この装置の詳細説明は省略する。
【0036】次いで裏フィルム供給部4では、前工程の
セルセッティング部3で搭載された複数の太陽電池セル
11のさらにその上に、前記EVAラミネート部2と同
様な別装置(図示せず)でシート状EVA樹脂12を圧
着されている耐候性のフィルム状裏面カバー部材(裏フ
ィルム)14を、前記シート状EVA樹脂12が圧着
(付着)している面を下にして搭載する。
【0037】上記工程まで終了したスーパーストレート
タイプ太陽電池モジュールの状態を図5で示す。この図
からよく解るように、ガラス板13の上に付着されてい
るEVA樹脂フィルム12およびEVA樹脂フィルム1
2を付着させた裏フィルム14の寸法(面積)は、配線
接続された複数の太陽電池セル11の配置面積よりは大
きいが、ガラス板13の寸法(サイズ)よりもやや小さ
くなっている。なお、図5では便宜上間隔を空けて描い
ているが、実際には図7(a)に示すように積み重なっ
ている。
【0038】図1における次のモジュールラミネート部
5は、本発明におけるメイン装置のインライン型真空積
層機50であり、図6にその概要を示すが、前室(第1
室)113、中室(第2室)114、後室(第3室)1
15の3部屋に別れている。また、前工程からの製品受
入待機位置116および次工程への製品排出位置117
を備えている。なお、図6(a)は図1と同様の配置的
平面図、図6(b)は縦断的側面図、図6(c)は横断
的側面図である。
【0039】図6において、前工程から送られて来た製
品受入待機位置116上の図5の状態にあるモジュール
積み重ね体118は、搬送パレット102に乗ったまま
モジュールラミネート部5すなわちインライン型真空積
層機50の前室113に入れられる。モジュール積み重
ね体118を収容した前室113では、該室を真空排気
しながら上部ヒーター119および下部ヒーター120
でモジュール積み重ね体118を予備加熱し、シート状
EVA樹脂12の軟化点近く(例えば約80℃以上)ま
で温度上昇させる。
【0040】次に、予備加熱の完了した搬送パレット1
02上のモジュール積み重ね体118を、前室113か
ら既に真空排気されている中室114へその両者を仕切
っているシャッター機構121を通過して移動させる。
中室114に入った搬送パレット102上のモジュール
積み重ね体118は、ここで更に上部ヒーター122お
よび下部ヒーター123により前記シート状EVA樹脂
12が軟化熔融して架橋硬化が始まる温度(例えば約1
10℃以上)まで加熱する。そして、この加熱が完了し
た搬送パレット102上のモジュール積み重ね体118
はシャッター機構124を通過して既に真空排気されて
いる次の後室115に移される。
【0041】このように、インライン型真空積層機50
の前室113と中室114との通過により搬送パレット
102上のモジュール積み重ね体118を充分に予備加
熱しておくことは、次の、後室115におけるラミネー
トプレス(熱圧着)の際のガラス板13における熱分布
の不均一さが抑制され、従来のバッチ処理方式ラミネー
ター装置での大きな問題点であったガラス板13の反り
が、反り防止搬送パレット102の効果と相俟って全く
解消され、結果としてモジュール化後の太陽電池セル1
1の割れの率を極めて小さくすることができる。
【0042】また、架橋後透明となるEVA樹脂12の
温度をより均一化でき、結果としてEVA樹脂12の架
橋率の均一化を図れ、高信頼性のモジュールにすること
ができる。なお、中室114はそのメンテナンス時以外
は常時真空度を保っておくためシャッター機構121お
よび124が必要である。
【0043】インライン型真空積層機50の既に真空排
気されている後室115に入った搬送パレット102上
のモジュール積み重ね体118は、下部ヒーター125
でさらにEVA樹脂12の架橋硬化に適した温度(例え
ば約150℃)まで加熱されながらプレス機126(詳
細構造は図示せず)によりプレスされ、所謂ラミネート
封入によるモジュール化が行われる。この、ラミネート
後のモジュール積層体127は図7に一部断面図として
示すが、該図(b)のような形態となる。
【0044】後室115でラミネートされたモジュール
積層体127は、下部ヒーター125による加熱を止め
た後該室の真空を解除して大気圧に戻し、ある程度冷却
されてから、搬送パレット102とともに次工程への製
品排出位置117上へと搬出される。
【0045】上記説明の、モジュールラミネート部5に
おける製品受入待機位置116からインライン型真空積
層機50の前室113、中室114および後室115を
経て製品排出位置117に至る一連の工程も、ライン同
調送り装置(図示せず)などにより時間を合わせて同時
且つ平行的に行われる。
【0046】図1において、モジュールラミネート部5
の工程を終了したラミネート後のモジュール積層体12
7は、次のセル割れ検査部150で前工程のラミネート
中に割れた太陽電池セル11が無いことをガラス板13
側からカメラ等を使って目視検査(詳細方法は省略)し
た後、封止樹脂塗布部6に搬送される。
【0047】封止樹脂塗布部6では図8に示すように、
モジュール化後の積層体127の上面側端面の段差部2
2を、前記架橋硬化するEVA樹脂12とは別の封止材
料(例えばシリコン樹脂とホットブチルとの混合材)2
3を用いてディスペンサー128(詳細構造は図示せ
ず)などにより段差部22に沿って全周を自動的に封止
処理する。封止処理された後の形態を、図8(b)の一
部断面図で示す。
【0048】図1における封止処理された後のモジュー
ルは、次の樹脂キュアー部7に搬送される。該樹脂キュ
アー部7は、EVA樹脂12の完全架橋硬化と封止材料
23による完全封止処理できるまでのエージングを行う
キュア炉(オーブン)70であるが、キュアーには時間
がかかるので該キュア炉にエージングすべきモジュール
をなるべく多く収容したい。このため本件キュア炉装置
70は、エージングすべきモジュールを多く収納できる
とともに設置面積をできるだけ少なくするため、その内
部は図9に概要を示すように、移動式(機構等は省略)
の上行棚71と下降棚71とを持つ多段ストッカー形に
していることを特徴としている。
【0049】図1でのキュア炉装置70を出たモジュー
ル化完了後の積層体127’(詳細図示せず)は、次の
端子付け部および端子ポッティング部160で、その裏
面に端子および端子ボックス(図示せず)を装着された
後、アルミ枠締め部170においてアルミニウム押し出
し型材などから成る外枠16,17,18,19を取り
付けるが、この外枠を取り付けない枠なしモジュールと
する場合にはアルミ枠締め部170を素通りさせる。
【0050】アルミ枠締め部170を出た積層体12
7’’(詳細図示せず)は、絶縁検査部180で積層体
内部の太陽電池セル列11と積層体外部との電気絶縁テ
ストをした後、次のシミュレータ部190でモジュール
としてのソーラー発電性能が検査される。
【0051】シミュレータ部190で発電性能を確認さ
れた積層体127’’は、工程最後の端子裏蓋取付け部
300で、その裏面に装着している端子ボックス(図示
せず)に裏蓋が取り付けられ、ここでスーパーストレー
トタイプの太陽電池モジュール9が完成する。
【0052】図1におけるEVAラミネート部2から端
子裏蓋取付け部300に至る一連の工程は、ライン同調
送り装置(図示せず)などにより時間を合わせて同時且
つ平行的に行われる。
【0053】以上、本発明実施の形態を図1乃至図9を
参照して代表的なスーパーストレートタイプ太陽電池モ
ジュールで説明してきたが、サブストレートタイプ太陽
電池モジュールの場合では、耐食性アルミニウム板等を
用いた裏面カバー部材側でモジュールの支持材とし、代
わりに前面カバー部材側を耐候性の透明なフィルム状部
材にする以外は前記のスーパーストレートタイプ太陽電
池モジュールの構造と同様であるので、図2における走
行待機位置100の場所で送り装置101上に置かれた
熱伝導性の搬送パレット102に、モジュール支持材と
なる耐食性アルミニウム板等から成る裏面カバー部材を
搭載することから始める以外は、前記のスーパーストレ
ートタイプ太陽電池モジュールの製造工程と同様である
ため、その詳細説明を省略する。
【0054】
【発明の効果】本発明の請求項1又は請求項3記載の発
明によれば、太陽電池モジュールの製造に際して非常に
時間がかかり、材料のムダが生じ、エネルギー損失も大
で、製品歩留まりも悪い従来のバッチ処理方式生産シス
テムを排し、信頼性の高い太陽電池モジュールを連続的
に歩留まりよく生産できる量産性に適した自動化製造方
法および当製造方法を実施するための製造装置を提供す
ることができる。
【0055】また、本発明の請求項2記載の材料を採用
した製造方法によれば、前記量産性に適した自動化製造
方法を、効率よく実施することができる。
【0056】また、本発明の請求項4、請求項5、又
は、請求項6記載の装置を採用することにより、前記量
産性に適した自動化製造方法を、さらに効率よく実施す
ることができる。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態よりなる太陽電池モジュ
ールの生産工程図である。
【図2】図1におけるEVAラミネート部を示す(a)
平面図、(b)側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態よりなる搬送パレットの
概要を示す側面図である。
【図4】図2におけるEVA定寸法カットアンドラミネ
ート装置を示す斜視図である。
【図5】図1における裏フィルム供給工程後の太陽電池
モジュールを示す(a)斜視図、(b)断面図である。
【図6】図1におけるインライン型真空積層機を示す
(a)配置的平面図、(b)縦断図、(c)側面図であ
る。
【図7】図1における太陽電池モジュールのモジュール
ラミネート部に対する(a)通過前の状態を示す部分断
面図、(b)通過後の状態を示す部分断面図である。
【図8】図1における太陽電池モジュールの(a)封止
樹脂塗布工程の斜視図と、(b)該工程作業終了後の太
陽電池モジュールの形態を示す部分断面図である。
【図9】図1における樹脂キュアー部7のキュア炉装置
を示す斜視図である。
【図10】従来のスーパーストレートタイプ太陽電池モ
ジュールの構造を示す斜視図である。
【図11】図10のA面での切断面図である。
【図12】図11における裏面カバー部材の構造を示す
部分拡大断面図である。
【図13】従来例の製造方法による太陽電池モジュール
のラミネート工程終了後の状態を示す断面図である。
【図14】従来例の製造方法によるラミネート工程終了
後の太陽電池モジュールの端面処理工程を示す斜視図で
ある。
【図15】従来例の製造方法におけるラミネーター(真
空熱圧着積層機)の概略構造図である。
【符号の説明】
2 EVAラミネート部 3 太陽電池セルセッティング部 4 裏フィルム供給部 5 モジュールラミネート部 6 封止樹脂塗布部 7 樹脂キュアー部 12 EVA樹脂 22 段差部 23 封止材料 50 インライン型真空積層機 70 キュア炉(オーブン) 71 上行棚 71 下降棚 102 熱伝導性の搬送パレット 104 予熱炉 108 EVA定寸法カットアンドラミネート装置 118 モジュール積み重ね体 127 モジュール積層体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 眞行 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 並河 宏明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−12906(JP,A) 特開 平9−153631(JP,A) 特開 昭58−141579(JP,A) 特開 昭57−122581(JP,A) 特開 平10−305482(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/04 - 31/078

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心(コアー)層として互いに電気的に
    直列または並列に配線接続された複数の太陽電池セルを
    有し、該複数の太陽電池セルは透光性材料から成る前面
    カバー部材と耐候性の裏面カバー部材とその中間に封入
    する透明な充填材料とから成る被包材料により覆われて
    モジュール化された積層体となっていることを特徴とす
    る表面剛性支持タイプ(以下スーパーストレートタイプ
    と言う)または裏面剛性支持タイプ(以下サブストレー
    トタイプと言う)の太陽電池モジュールの製造方法にお
    いて、 a) 熱伝導性の搬送パレットに搭載された、モジュー
    ル支持材となるガラス板などの透光性材料から成る前面
    カバー部材(スーパーストレートタイプの場合)また
    は、モジュール支持材となる耐候性処理された金属板な
    どから成る裏面カバー部材(サブストレートタイプの場
    合)を、予熱炉で予め加熱する工程と、 b) 熔融成型後透明になる樹脂などのシート状充填材
    料を、加熱ローラーで予め予熱した後、前記予め加熱さ
    れているカバー部材の上面に該カバー部材の寸法よりも
    少し小さい所定寸法に裁断しながら圧着する工程と、 c) 前記シート状充填材料が圧着されているカバー部
    材のその上に、互いに電気的に直列または並列に配線接
    続された複数の太陽電池セルを搭載する工程と、 d) 前記複数の太陽電池セルを搭載しているカバー部
    材のさらにその上に、前記モジュール支持材となるカバ
    ー部材よりも少し小さい所定寸法で、前記a)及びb)
    と同様な別工程で前記シート状充填材料を圧着されてい
    る耐候性のフイルム状裏面カバー部材(スーパーストレ
    ートタイプの場合)または耐候性の透明なフイルム状前
    面カバー部材(サブストレートタイプの場合)を、前記
    シート状充填材料が圧着されている面を下にして搭載す
    る工程と、 e) 前記a)からd)の工程を経た前記熱伝導性の搬
    送パレットに搭載されている積み重ね体を真空積層機の
    前室(第1室)に送り、次いで該室を真空排気しながら
    前記積み重ね体を上部および下部からは前記搬送パレッ
    トを介して加熱し、前記シート状充填材料の軟化点近く
    まで温度上昇させる工程と、 f) 前記シート状充填材料の軟化点近くまで加熱され
    た前記搬送パレット上の積み重ね体を、前記真空積層機
    の既に真空排気されている中室(第2室)に送り、さら
    に、前記シート状充填材料が軟化熔融して架橋硬化が始
    まる温度まで加熱する工程と、 g) 前記シート状充填材料の軟化熔融後架橋硬化が始
    まる温度まで加熱された前記搬送パレット上の積み重ね
    体を、前記真空積層機の既に真空排気されている後室
    (第3室)に送り、該室で前記搬送パレット上の積み重
    ね体をプレスして所謂ラミネート封入によるモジュール
    化された積層体とした後、該室の真空を解除して大気圧
    に戻し前記搬送パレット上のモジュール化された積層体
    を前記真空積層機から搬出する工程と、 h) 前記真空積層機から搬出された状態でのモジュー
    ル化後の積層体の上面側端面(スーパーストレートタイ
    プの場合ではモジュール支持材となっている前面カバー
    部材の裏面側端面、サブストレートタイプの場合ではモ
    ジュール支持材となっている裏面カバー部材の表面側端
    面)を、前記架橋硬化する充填材料とは別の封止材料で
    封止処理する工程と、 i) 前記モジュール化後の積層体の上面側端面を封止
    処理された積層体を、完全架橋硬化と完全封止処理でき
    るまでのエージングを行うキュア炉を通す工程とからな
    り、 前記a)乃至i)の各工程の内、全工程又は複数の工程
    を、時間を合わせて同時且つ平行的に行うことを特徴と
    する太陽電池モジュールの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記熔融して架橋硬化成型後透明になる
    樹脂としてのシート状充填材料は、EVA(Ethylene V
    inyl Acetate)及び/又は、PVB(PolyVinyl Butylo
    l)を使用することを特徴とする、請求項1記載の太陽
    電池モジュールの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の太陽電池モジュールの製
    造方法を用いた太陽電池モジュールの製造装置であっ
    て、 該太陽電池モジュールの製造装置は、 a) 熱伝導性の搬送パレットを移送するようになって
    いる送り装置と、 b) 前記熱伝導性の搬送パレットに搭載された、モジ
    ュール支持材となるガラス板などの透光性材料から成る
    前面カバー部材(スーパーストレートタイプの場合)ま
    たは、モジュール支持材となる耐候性処理された金属板
    などから成る裏面カバー部材(サブストレートタイプの
    場合)を、予め加熱する予熱炉と、 c) 熔融成型後透明になる樹脂などのシート状充填材
    料を、加熱ローラーで予め予熱した後、前記予め加熱さ
    れているカバー部材の上面に該カバー部材の寸法よりも
    少し小さい所定寸法に裁断しながら圧着する圧着装置
    と、 d) 前記シート状充填材料が圧着されているカバー部
    材のその上に、互いに電気的に直列または並列に配線接
    続された複数の太陽電池セルを搭載する搭載装置と、 e) 前記複数の太陽電池セルを搭載しているカバー部
    材のさらにその上に、前記モジュール支持材となるカバ
    ー部材よりも少し小さい所定寸法で、前記b)及びc)
    と同様な別装置で前記シート状充填材料を圧着されてい
    る耐候性のフイルム状裏面カバー部材(スーパーストレ
    ートタイプの場合)または耐候性の透明なフイルム状前
    面カバー部材(サブストレートタイプの場合)を、前記
    シート状充填材料が圧着されている面を下にして搭載す
    る搭載装置と、 f) 前記b)からe)の装置を経てきた前記熱伝導性
    の搬送パレットに搭載されている積み重ね体を真空積層
    機の前室(第1室)に受け入れ、該室を真空排気しなが
    ら前記積み重ね体を上部および下部からは前記搬送パレ
    ットを介して加熱し、前記シート状充填材料の軟化点近
    くまで温度上昇させ、次いで温度上昇した該搬送パレッ
    ト上の積み重ね体を、前記真空積層機の既に真空排気さ
    れている中室(第2室)に送り、さらに、前記シート状
    充填材料が軟化熔融して架橋硬化が始まる温度まで加熱
    した後、前記温度になった搬送パレット上の積み重ね体
    を、前記真空積層機の既に真空排気されている後室(第
    3室)に送り、該室で前記搬送パレット上の積み重ね体
    をプレスして所謂ラミネート封入によるモジュール化さ
    れた積層体とした後、該室の真空を解除して大気圧に戻
    し前記搬送パレット上のモジュール化された積層体を前
    記真空積層機から搬出する一連の動作仕様を持つ前記前
    室,中室,後室から成る真空積層機装置と、 g) 前記真空積層機装置から搬出された状態でのモジ
    ュール化後の積層体の上面側端面(スーパーストレート
    タイプの場合ではモジュール支持材となっている前面カ
    バー部材の裏面側端面、サブストレートタイプの場合で
    はモジュール支持材となっている裏面カバー部材の表面
    側端面)を、前記架橋硬化する充填材料とは別の封止材
    料で封止処理する装置と、 h) 前記モジュール化後の積層体の充填材料の完全架
    橋硬化及び完全封止処理するエージングを行うキュア炉
    装置(オーブン)と、 前記a)乃至h)の各装置の内、全部又は複数の装置か
    ら構成され、前記太陽電池モジュールを連続流れ作業的
    に製造することを特徴とする太陽電池モジュールの製造
    装置。
  4. 【請求項4】 前記熱伝導性の搬送パレットは、モジュ
    ール支持材となるガラス板などの前面カバー部材(スー
    パーストレートタイプの場合)またはモジュール支持材
    となる金属板などの裏面カバー部材(サブストレートタ
    イプの場合)が加熱による反りを生じるのを防止する構
    造を持っていることを特徴とする、請求項3記載の太陽
    電池モジュールの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記真空積層機装置は、その前室と中室
    間および中室と後室間に、前記積み重ね体を搭載した搬
    送パレットが通過する時以外は各室の真空度を保つため
    に閉じているシャッター機構を備えていることを特徴と
    する、請求項3記載の太陽電池モジュールの製造装置。
  6. 【請求項6】 前記キュア炉装置(オーブン)は、設置
    面積をできるだけ少なくするため、その内部は移動式の
    上行棚と下降棚とを持つ多段ストッカー形になっている
    ことを特徴とする、請求項3記載の太陽電池モジュール
    の製造装置。
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