JP5716710B2 - 基板処理装置、流体の供給方法及び記憶媒体 - Google Patents

基板処理装置、流体の供給方法及び記憶媒体 Download PDF

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本発明は、高圧流体(超臨界流体または亜臨界流体)により基板に付着した液体を除去する処理が行われる処理容器に、前記高圧流体またはその原料を供給する技術に関する。
基板である半導体ウエハ(以下、ウエハという)などの表面に集積回路の積層構造を形成する半導体装置の製造工程においては、薬液などの洗浄液によりウエハ表面の微小なごみや自然酸化膜を除去するなど、液体を利用してウエハ表面を処理する液処理工程が設けられている。
ところが半導体装置の高集積化に伴い、こうした液処理工程にてウエハの表面に付着した液体などを除去する際に、いわゆるパターン倒れと呼ばれる現象が問題となっている。パターン倒れは、ウエハ表面に残った液体を乾燥させる際に、パターンを形成する凹凸の例えば凸部の左右に残っている液体が不均一に乾燥することにより、この凸部を左右に引っ張る表面張力のバランスが崩れて液体の多く残っている方向に凸部が倒れる現象である。
こうしたパターン倒れの発生を抑えつつウエハ表面に付着した液体を除去する手法として超臨界状態や亜臨界状態(以下、これらをまとめて高圧状態という)の流体を用いる方法が知られている。高圧状態の流体(高圧流体)は、液体と比べて粘度が小さく、また液体を抽出する能力も高いことに加え、高圧流体と平衡状態にある液体や気体との間で界面が存在しない。そこで、ウエハ表面に付着した液体を高圧流体と置換し、しかる後、高圧流体を気体に状態変化させると、表面張力の影響を受けることなく液体を乾燥させることができる。
例えば特許文献1には、基板が収容された高圧容器に液体二酸化炭素を導入し、導入された液体二酸化炭素を高圧容器内で加熱することにより超臨界状態として、基板の表面に付着した液体と置換する技術が記載されている。ここで、高圧容器に供給される液体二酸化炭素が流れる供給路には、液体二酸化炭素が貯溜されている容器からのパーティクル(異物)の持ち込みを防ぐためのフィルターが設けられている。
しかしながら、高圧容器には、大気圧雰囲気下で基板の搬入が行われ、その後、液体二酸化炭素の供給が開始されるため、前記フィルターが配置されている供給路内の圧力は、大気圧から常温の二酸化炭素が液状態を維持可能な圧力(特許文献1の場合は7.5MPa)まで大きく変化する。また、供給路内の圧力が低い間は、二酸化炭素は気体の状態でフィルターを通過し、供給路内の圧力の上昇に伴って液体となるので、フィルターを通過する流体の粘度や密度も大きく変化する。このため、フィルターを気体の状態で通過する際に捕集されたパーティクルが、当該フィルターを通過する流体が液体に変化したことによって流出し、高圧容器内に流れ込んで基板を汚染してしまうおそれがある。
特開2006−294662号公報:段落0028、0036〜0040、図1
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、状態変化を伴いながら流体供給路を流れる流体中の異物を除去して、基板の処理が行われる処理容器に供給することが可能な基板処理装置、流体の供給方法及びこの方法を記憶した記憶媒体を提供することにある。
本発明に係る基板処理装置は、基板を超臨界流体または亜臨界流体により処理するための処理容器と、
この処理容器に流体を供給するための流体供給部と、
この流体供給部と前記処理容器とを接続し、前記流体供給部から気体状態の原料流体が通流した後、当該原料流体が超臨界状態または亜臨界状態に変わって通流する、流体の状態の経時的な変化が発生する流体供給路と、
前記流体供給路に設けられ、流体中の異物を除去するための第1のフィルターと、
前記第1のフィルターに気体状態の原料流体を通流したときに当該第1のフィルターに吸着された後、当該原料流体が液状態、超臨界状態または亜臨界状態へと変わって得られた流体に、この第1のフィルターから流出した異物の凝集体を除去するために、前記流体供給路における当該第1のフィルターの下流側に設けられ、液状態、超臨界状態または亜臨界状態の流体を通流させて比較したときに、通過可能な異物の粒径が前記第1のフィルターにおける通過可能な異物の粒径よりも小さい第2のフィルターと、を備えたことを特徴とする。
上述の基板処理装置は以下の特徴を備えていてもよい。
(a)気体状態の流体を通流させて比較したときに、前記第1のフィルターにて吸着除去される異物の粒径は、前記第2のフィルターにて吸着除去される異物の粒径以下であること。
(b)前記流体供給路には、前記処理容器に供給される流体が、当該流体供給路内の圧力の上昇に伴って、気体状態から超臨界状態または亜臨界状態に直接変化するように、当該流体供給路内を加熱する加熱機構が設けられていること。または、前記流体供給路を通流する原料流体は、気体状態から液状態を経て超臨界状態または亜臨界状態に変わること。
(c)流体供給路を通流する気体状態の原料流体は、前記流体供給部から液状態、超臨界状態または亜臨界状態で供給された流体が気化したものであること。
また、他の発明に係る基板処理装置は、基板を超臨界流体または亜臨界流体により処理するための処理容器と、
この処理容器に流体を供給するための流体供給部と、
この流体供給部と前記処理容器とを接続する第1の流体供給路及び第2の流体供給路と、
前記第1の流体供給路に設けられ、気体状態の流体中の異物を除去するための第1のフィルターと、
前記第2の流体供給路に設けられ、液状態、超臨界状態または亜臨界状態の流体中の異物を除去するための第2のフィルターと、
前記の第1の流体供給路と第2の流体供給路との間で、前記流体供給部から供給された流体が流れる供給路を切り替えるための流路切替部と、
前記流体供給部から供給された原料流体が気体状態で流れる期間中は、前記第1の流体供給路を介して前記処理容器に流体を供給し、この原料流体から得られた流体が液状態、超臨界状態または亜臨界状態で流れる期間中は、前記第2の流体供給路を介して前記処理容器に流体を供給するように前記流路切替部に制御信号を出力する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明は、高圧流体(超臨界流体または亜臨界流体)を利用して基板の処理が行われる処理容器に対して供給される流体が通流する流体供給路に、流体中の異物を除去するための第1のフィルターと、この第1のフィルターに気体状態の原料流体を通流したときに吸着された異物の凝集体を除去するために当該第1のフィルターの下流側に設けられた第2のフィルターとが設けられている。このため、気体通流時に第1のフィルターに吸着された異物の凝集体が液体や高圧流体中に流出した場合でも、下流側の第2のフィルターにて捕集し、処理容器への流入を抑えることができる。
実施の形態に係る液処理装置の横断平面図である。 前記液処理装置に設けられている液処理装置の縦断側面図である。 前記液処理装置に設けられている超臨界処理装置の構成図である。 超臨界処理装置の処理容器の外観斜視図である。 フィルターを流れる流体とパーティクルの捕集率との関係を示した説明図である。 前記超臨界処理装置の作用を示す第1の説明図である。 前記超臨界処理装置の作用を示す第2の説明図である。 前記超臨界処理装置に設けられている流体供給路内の状態を模式的に示す第1の説明図である。 前記流体供給路内の状態を模式的に示す第2の説明図である。 前記流体供給路内の状態を模式的に示す第3の説明図である。 他の例に係る超臨界処理装置の構成図である。 第2の実施の形態に関わる超臨界処理装置の第1の作用説明図である。 前記第2の実施の形態に関わる超臨界処理装置の第2の作用説明図である。 加熱された流体供給路内を流れる流体の温度、圧力状態の変化を示す説明図である。 加熱されていない流体供給路内を流れる流体の温度、圧力状態の変化を示す説明図である。 加熱の有無に対応して、前記流体供給路内を流れる流体の状態の変化を示す説明図である。
本発明の基板処理装置を備えた液処理システムの一例として、基板であるウエハWに各種処理液を供給して液処理を行う液処理装置2と、液処理後のウエハWに付着している乾燥防止用の液体を超臨界流体(高圧流体)と接触させて除去する超臨界処理装置3とを備えた液処理システム1について説明する。超臨界処理装置3は、本実施の形態の基板処理装置に相当する。
図1は液処理システム1の全体構成を示す横断平面図であり、当該図に向かって左側を前方とする。液処理システム1では、載置部11にFOUP100が載置され、このFOUP100に格納された例えば直径300mmの複数枚のウエハWが、搬入出部12及び受け渡し部13を介して後段の液処理部14、超臨界処理部15との間で受け渡され、液処理装置2、超臨界処理装置3内に順番に搬入されて液処理や乾燥防止用の液体を除去する処理が行われる。図中、121はFOUP100と受け渡し部13との間でウエハWを搬送する第1の搬送機構、131は搬入出部12と液処理部14、超臨界処理部15との間を搬送されるウエハWが一時的に載置されるバッファとしての役割を果たす受け渡し棚である。
液処理部14及び超臨界処理部15は、受け渡し部13との間の開口部から前後方向に向かって伸びるウエハWの搬送空間162を挟んで設けられている。前方側から見て搬送空間162の左手に設けられている液処理部14には、例えば4台の液処理装置2が前記搬送空間162に沿って配置されている。一方、搬送空間162の右手に設けられている超臨界処理部15には、例えば2台の超臨界処理装置4が、前記搬送空間162に沿って配置されている。
ウエハWは、搬送空間162に配置された第2の搬送機構161によってこれら各液処理装置2、超臨界処理装置3及び受け渡し部13の間を搬送される。ここで液処理部14や超臨界処理部15に配置される液処理装置2や超臨界処理装置3の個数は、単位時間当たりのウエハWの処理枚数や、液処理装置2、超臨界処理装置3での処理時間の違いなどにより適宜選択され、これら液処理装置2や超臨界処理装置3の配置数などに応じて最適なレイアウトが選択される。
液処理装置2は例えばスピン洗浄によりウエハWを1枚ずつ洗浄する枚葉式の装置として構成されている。図2の縦断側面図に示すように、液処理装置2は、処理空間を形成するアウターチャンバー21と、このアウターチャンバー内に配置され、ウエハWをほぼ水平に保持しながらウエハWを鉛直軸周りに回転させるウエハ保持機構23と、ウエハ保持機構2を側周側から囲むように配置され、ウエハWから飛散した液体を受け止めるインナーカップ22と、ウエハWの上方位置とここから退避した位置との間を移動自在に構成され、その先端部にノズル241が設けられたノズルアーム24と、を備えている。
液処理装置2は、例えばアルカリ性の薬液であるSC1液(アンモニアと過酸化水素水の混合液)によるパーティクルや有機性の汚染物質の除去→脱イオン水(DeIonized Water:DIW)によるリンス洗浄→酸性薬液である希フッ酸水溶液(以下、DHF(Diluted HydroFluoric acid))による自然酸化膜の除去→DIWによるリンス洗浄を行う。
また、ウエハ保持機構23の内部にも薬液供給路231を形成し、ここから供給された薬液及びリンス液によってウエハWの裏面洗浄を行ってもよい。アウターチャンバー21やインナーカップ22の底部には、内部雰囲気を排気するための排気口212やウエハWから振り飛ばされた液体を排出するための排液口221、211が設けられている。
液処理装置2にて液処理を終えたウエハWは、乾燥防止用のIPA(IsoPropyl Alcohol)にてその表面を覆われた状態で、第2の搬送機構161によって超臨界処理装置3に搬送される。超臨界処理装置3では、ウエハWを超臨界状態のCOと接触させて表面に付着しているIPAを除去し、ウエハWを乾燥する処理が行われる。以下、超臨界処理装置3の構成について図3、図4を参照しながら説明する。
超臨界処理装置3は、超臨界COを利用してウエハW表面に付着したIPAを除去する処理が行われる処理容器31と、この処理容器に超臨界COを供給するためのCO供給系30と、を備えている。
図4に示すように処理容器31は、ウエハWの搬入出用の開口部312が形成された筐体状の容器本体311と、処理対象のウエハWを横向きに保持する保持板331と、この保持板331を支持すると共に、ウエハWを容器本体311内に搬入したとき前記開口部312を密閉する蓋部材332とを備えている。
容器本体311は、例えば直径300mmのウエハWを収容可能な、200〜10000cm程度の処理空間が形成された容器であり、その壁部には、処理容器31内に液体COを供給するための流体供給路としてのCO供給ライン351と、処理容器31内の流体を排出するための排出ライン341とが接続されている。また、処理容器31には処理空間内に供給された高圧状態の処理流体から受ける内圧に抗して、容器本体311に向けて蓋部材332を押し付け、処理空間を密閉するための不図示の押圧機構が設けられている。
容器本体311には、例えば抵抗発熱体などからなるヒーター322が設けられており、容器本体311を加熱することにより、処理容器31内のウエハWの温度を予め設定された温度に加熱することができる。ヒーター322は、給電部321から供給される電力により、発熱量を変化させることが可能であり、不図示の温度検出部から取得した温度検出結果に基づき、処理容器31内の温度をCOの臨界温度(31℃)よりも高い、例えば50℃に調節する。
処理容器31に接続されたCO供給ライン351は、処理容器31への加圧流体の供給、停止に合わせて開閉する開閉弁352、第2のフィルター42、第1のフィルター41、及び昇圧ポンプ36の下流側の急激な圧力上昇を防ぐための流量絞り用のオリフィス43を介して昇圧ポンプ36に接続されている。CO供給ライン351は、本実施の形態の流体供給路に相当する。
昇圧ポンプ36は、CO供給部37内に例えば液体の状態で保持されているCOを断熱圧縮し、液体または超臨界状態で処理容器31に送る役割を果たし、例えばシリンジポンプやダイヤフラムポンプなどが採用される。図3中、371はCO供給部37から昇圧ポンプ36へCOを供給するCO供給ライン、372はその開閉弁である。
次に、前述のCO供給ライン351に介設されている第1のフィルター41及び第2のフィルター42の構成について説明する。CO供給ライン351の上流側に設けられている第1のフィルター41は、ガスフィルターとして構成され、ガス流体(気体状態の流体)中における粒径が3nm以上のパーティクルの捕集率が99.9999999%以上であるスチールの焼結フィルター(日本インテグリス株式会社、ウェハーガード(登録商標) II SF)が設置されている。
第1のフィルター41を構成するろ材の種類は、上述の焼結フィルター(多孔質フィルター)に限定されるものではなく、十分な耐圧性などを備えていれば微細なガラス繊維を積層させて形成した繊維層フィルターや、多孔膜状の樹脂からなるメンブレンフィルターなどを利用してもよい。
流体の粘度や密度が小さなガス流体のろ過においては、ろ材の隙間よりも大きな粒径のパーティクルが、この隙間を通り抜けることができずに捕集されるふるい効果による捕集と、ろ材の隙間を通過可能な粒径のパーティクルがろ材と接触し、このろ材の表面に吸着(付着)して捕集される吸着効果による捕集との2種類のメカニズムが働く。
これらのうち、ふるい効果による捕集は、パーティクルの粒径が大きくなるほど捕集率が高くなる一方、吸着効果による捕集は、パーティクルの径が小さくなるほど捕集率が高くなる。このためガス流体を通流させたときの第1のフィルター41の捕集率は、図5(a)に示すように下に凸の谷型のカーブを描き、捕集率が最小となる粒径DP1が存在する。本例では、DP1=3nmの第1のフィルター41が選択されている。但し、第1のフィルター41にて捕集率が最小となる粒径は、前記DP1と一致している場合に限定されるものではない。例えば、CO供給部37内に貯溜されているCOに含まれるパーティクルの粒径が前記DP1よりも小さいことがわかっている場合には、COに含まれるパーティクルの最大粒径が、捕集率が最小となる粒径となる。
一方、この液処理システム1の下流側には、液体フィルターとして構成され、液流体、または超臨界流体中における粒径が65nm以上のパーティクルの捕集率が97%以上の焼結フィルターである第2のフィルター42が設けられている(日本インテグリス株式会社、ウェハーガード(登録商標) SC)。またこの第2のフィルター42は、ガス流体中の粒径が3nm以上のパーティクルについて、99.9999999%以上の捕集率を発揮することができる。第2のフィルター42を構成するろ材の種類も焼結フィルター(多孔質フィルター)に限定されるものではなく、十分な耐圧性などを備えていれば繊維層フィルターやメンブレンフィルターなどを利用してもよい。
ガス流体に比べて粘度や密度が大きい液流体や超臨界流体(超臨界状態の流体)では、パーティクルがろ材に吸着する力に抗して、流体がパーティクルを押し流す力が強くなるため、ふるい効果による捕集がメインとなる。このため液流体を通流させたときの液処理装置2の捕集率は、図5(b)に示すようにほぼステップ状に変化し、例えば捕集率が97%以上となる最小粒径(ろ過精度、DP2)が上述の設計値となる。本例では、DP2=65nmの第2のフィルター42が選択されている。
このように本例で用いた第2のフィルター42には、ガス流体通流時と、液流体(液状態の流体)通流時との各々の場合についてパーティクルの捕集率の仕様が定められている。一方、ガスフィルターである第1のフィルター41には、液流体通流時についてのパーティクルの捕集率の仕様は定められていない。但し、後述の作用説明にて述べるように、第2のフィルター42は、ガス通流時に第1のフィルター41にて捕集されたパーティクルの凝集体が、液通流時に下流側へ流出したとき、この凝集体を捕集可能な捕集率の分布を備えていること(第1のフィルター41よりも小さなパーティクルを捕集できること)が必要となる。
流体の粘度や密度はガス流体<超臨界流体<液流体の順に大きくなるので、流体が第1、第2のフィルター41、42を通過する際にパーティクルに働く力もこの順に大きくなる。そして、流体からパーティクルに働く力が大きくなるほど、吸着効果の作用によりろ材に吸着しているパーティクルが流体によって流され、流出するおそれが大きくなる。
そこで本例のCO供給ライン351には、CO供給ライン351の配管内を流れるCOが液状態を経ることなく、気体状態から超臨界状態へと直接変化させるための加熱機構353が設けられている。加熱機構353は、例えば抵抗発熱体などによって構成され、不図示の温度検出部によりCO供給ライン351の配管の表面の温度を検出した結果に基づいて給電部354から給電される電力を増減し、内部を流れるCOを加熱する温度を調節することができる。
以上に説明した構成を備えた洗浄処理システム1や液処理装置2、超臨界処理装置3は図1〜図3に示すように制御部5に接続されている。制御部5は図示しないCPUと記憶部とを備えたコンピュータからなり、記憶部にはこれら洗浄処理システム1や液処理装置2、超臨界処理装置3の作用、即ちFOUP100からウエハWを取り出して液処理装置2にて洗浄処理を行い、次いで超臨界処理装置3にてウエハWを乾燥する処理を行ってからFOUP100内にウエハWを搬入するまでの動作に係わる制御についてのステップ(命令)群が組まれたプログラムが記録されている。このプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶媒体に格納され、そこからコンピュータにインストールされる。
以下、本実施の形態の超臨界処理装置3の作用について、図6〜図9を参照しながら説明する。以下の図において各バルブに付された「S」の符号は、その開閉バルブが閉状態となっていることを示し、「O」の符号は開状態となっていることを示している。
既述のように液処理装置2における洗浄処理を終え、乾燥防止用のIPAにてその表面が覆われた状態のウエハWは、第2の搬送機構161によって液処理装置2から搬出される。第2の搬送機構161は、ウエハWを受け入れ可能な超臨界処理装置3が配置されている超臨界処理部15内に進入する。
超臨界処理装置3は、図4に示すように容器本体311の外に保持板331を移動させ、不図示の支持ピンを介して第2の搬送機構161の搬送アームから保持板331へとウエハWを受け取る。そして、保持板331を移動させて開口部312を介してウエハWを容器本体311の内部に搬入し、蓋部材332にて開口部312を閉じ処理容器31内を密閉する。ここで、ウエハWを容器本体311内に搬入する前に、再度、ウエハWの表面に液体のIPAを供給してもよい。
しかる後、図6に示すようにCO供給ライン371及びCO供給ライン351の開閉弁372、352を開くと共に昇圧ポンプ36を稼動させて処理容器31にCOを供給し、処理容器31の内部がCOの臨界圧力(7.4MPa(絶対圧))より高い、例えば8MPaとなるまで昇圧する。
このとき加熱機構353は、例えば40〜100℃の範囲の50℃にCO供給ライン351を加熱することにより、当該ライン351の配管内を流れる流体を加熱している。また、ヒーター322は、処理容器31の内部温度をCOの臨界温度(31℃)以上の例えば50℃に加熱する。
ここで処理容器31にCOを供給する際に、CO供給部37から持ち込まれるパーティクルが加熱機構353を流れる流体の状態に応じてどのような挙動を示すかについて説明する。
既述のように、ウエハWは保持板331を容器本体311の外に移動させ、大気解放された処理容器31に搬入されるので、昇圧ポンプ36からCOの供給を開始した直後、CO供給ライン351の配管内は、処理容器31とほぼ同じ大気圧状態となっている。
このCO供給ライン351に昇圧ポンプ36からCOを供給すると、CO供給ライン351及び処理容器31内の圧力が、その内部の温度におけるCOの蒸気圧よりも低い期間中は、昇圧ポンプ36の吐出側でCOが気化し、気体状態でCO供給ライン351内を流れる。このとき図5(a)にて説明したように、第1のフィルター41は、ガス流体中に含まれるパーティクルのうち、捕集率が最も小さくなる3nmのパーティクルを99.9999999%以上捕集することができるので、第1のフィルター41の下流側にはパーティクルは殆ど流れ込まない。
従って、図8に模式的に示すように、ガス流体通流時に捕集可能なパーティクル91の粒径が第1のフィルター41と同じまたはこれより大きな第2のフィルター42が、第1のフィルター41の下流側に配置されている場合であっても、処理容器31に流れ込むガス流体中のパーティクル91は大幅に低減されている。
このとき第1のフィルター41は、既述のように吸着効果及びふるい効果の両方の作用によりパーティクル91を捕集している。そして、吸着効果により捕集されたパーティクル91の量が多くなっていくと、パーティクル同士が凝集し、粒径の大きな凝集パーティクル92(凝集体)へと成長する。
一方、昇圧ポンプ36からの液体COの供給を継続すると、CO供給ライン351及び処理容器31の内部の圧力が次第に上昇していく。そして、これらCO供給ライン351、処理容器31内の温度、圧力がCOの臨界温度、臨界圧力より高くなると、内部の流体が超臨界流体となる。ここで既述のように、CO供給ライン351は加熱機構353によってCOの臨界温度よりも十分に高い50℃に加熱されていることから、CO供給ライン351内を流れる流体は、ガス流体から超臨界流体に直接変化する。なお、図8〜図13においては、加熱機構353の記載を省略してある。
先に説明したように、超臨界状態のCOは、気体状態のCOよりも粘度や密度が大きいので、第1のフィルター41を通過する際に第1のフィルター41のろ材に吸着しているパーティクル91に働く力が大きくなる。特に、凝集パーティクル92の粒径が大きくなるほど、超臨界流体から凝集パーティクル92に働く力も大きくなるため、第1のフィルター41を通過する流体がガス流体から超臨界流体に変化すると、凝集パーティクル92の一部がろ材から剥離して第1のフィルター41の下流へと流出する(図9)。
このとき、第1のフィルター41の下流側には、液体通流時のろ過精度(捕集率が97%以上となる最小粒径)が第1のフィルター41よりも小さな第2のフィルター42が配置されているので、当該ろ過精度よりも粒径の大きな凝集パーティクル92を第2のフィルター42にて捕集することができる。既述のように、液体通流時のろ過精度は、主としてふるい効果によりパーティクルを捕集するので、超臨界流体と液体との粘度や密度の違いに係らず、液体の場合と同様のろ過精度を発揮することができる。
この結果、CO供給ライン351内を流れるCOが気体状態から超臨界状態に変化した後であっても、第2のフィルター42のろ過精度よりも大きな粒径のパーティクル91や凝集パーティクル92の処理容器31内への流入が抑えられる。
こうして処理容器31内の温度、圧力がCOの臨界温度、臨界圧力よりも高くなったら、処理容器31内が臨界圧力よりも高い圧力に維持されるように開度を調節しつつ圧力調節弁342を開き、排出ライン341から超臨界COを抜出す。こうして、CO供給ライン351からの超臨界COの供給と、排出ライン341からの超臨界COの抜き出しとを連続的に行い、処理容器31に供給された超臨界CO中に、ウエハWの表面のIPAを溶解させる。そして、IPAを超臨界COと置換することにより、ウエハWに付着している液体IPAを除去する。
ウエハWのパターン内に入り込んでいるIPAが超臨界COと置換されるのに十分な時間が経過し、処理容器31からIPAが十分に排出されたら、図7に示すようにCO供給ライン371の開閉弁372を閉じると共に、昇圧ポンプ36を停止して処理容器31へのCOの供給を停止する。また、圧力調節弁342を全開にして処理容器31内のCOを排気する。
このようにして超臨界COによる処理を終えたら、液体が除去され乾燥したウエハWを第2の搬送機構161にて取り出し、搬入時とは反対の経路で搬送してFOUP100に格納し、当該ウエハWに対する一連の処理を終える。液処理装置1では、FOUP100内の各ウエハWに対して、上述の処理が連続して行われる。
本実施の形態に関わる超臨界処理装置3によれば以下の効果がある。超臨界COを利用してウエハWの処理が行われる処理容器31に供給される流体が通流する流体供給路351には、第1のフィルター41が設けられているので、この第1のフィルター41により、流体中の異物を除去することができる。さらに、この第1のフィルター41の下流には、当該第1のフィルター41に気体状態のCOを通流した時に吸着されたパーティクルの凝集体(凝集パーティクル92)を除去するための第2のフィルター42が設けられている。この第2のフィルター42は超臨界COを通流させて比較したときに、通過可能なパーティクルの粒径が第1のフィルター41にて通過可能な粒径よりも小さい。このため、気体通流時に第1のフィルター41に吸着された凝集パーティクル92が超臨界CO中に流出した場合でも、当該下流側の第2のフィルター42にて凝集パーティクル92を捕集し、処理容器31への流入を抑えることができる。
上述の実施の形態においては、CO供給ライン351内を流れるCOが気体状態から超臨界状態に直接、変化するように、加熱機構353を設けてCO供給ライン351の内部の温度を調節している。しかしながら、加熱機構353を設けることは必須の要件でなく、CO供給ライン351内の流体が気体状態→液状態→超臨界状態に変化してもよい。
図10に示すように、CO供給ライン351の配管内を流れる流体が液流体となった場合には、第1のフィルター41に吸着している凝集パーティクル92やパーティクル91には、超臨界流体よりも大きな力が働く。この結果、超臨界流体が流れる場合に比べて、より小さな凝集パーティクル92が剥離する。しかしながらその下流に、第1のフィルター41よりもろ過精度の小さな第2のフィルター42を配置することにより、当該ろ過精度よりも粒径の大きな凝集パーティクル92を第2のフィルター42にて捕集することができる点は、超臨界流体の通流時と同様である。
また、処理容器31に供給される流体は、液体COの場合に限定されるものではなく、例えばHFE(HydroFluoro Ether)などのフッ素含有有機溶媒やIPAのように、常温で液状態の流体(液体原料)を、超臨界流体供給部38にて超臨界状態としてから処理容器31に供給してもよい(図11)。超臨界流体供給部38は、例えば加熱機構であるハロゲンランプ383の周囲に、超臨界流体を準備する配管であるスパイラル管381を配置した構成となっている。
そして、原料供給部37から当該スパイラル管381の下部側の空間に液体原料を供給した後、前後の開閉弁372、352を閉じ、給電部382からハロゲンランプ383に電力を供給してスパイラル管381内の液体原料を加熱して、当該原料を気化させて昇温、昇圧することにより超臨界状態とする。そして、処理容器31に供給された後も、超臨界流体が超臨界状態を維持可能な温度、圧力となったら、超臨界流体供給部38の下流側の開閉弁352を開いて処理容器31に超臨界流体を供給する。乾燥防止用の液体との置換性が良好な場合には、超臨界流体供給部38からのバッチ供給された超臨界流体によって、ウエハWの表面から前記液体を除去することができる。
本例の超臨界処理装置3のように、超臨界流体供給部38にて準備された超臨界流体が処理容器31へ供給される場合であっても、大気圧状態の流体供給ライン351(流体供給路)や処理容器31の内部の圧力が臨界圧力以上となるまでの期間中は、第1のフィルター41や第2のフィルター42をガス流体が流れる。従って、予め超臨界状態に調製された流体が超臨界流体供給部38から供給される場合であっても、流体供給ライン351には、ガス流体から(温度条件によっては液流体を介して)超臨界流体に変化しながら流体が流れる。従って、液体通流時のろ過精度が第1のフィルター41よりも小さな第2のフィルター42を、第1のフィルター41の下流側に配置することによって、凝集パーティクル92を第2のフィルター42にて捕集することができる。
このように、ガス流体の通流時に第1のフィルター41に吸着し、凝集した凝集パーティクル92が処理容器31へと持ち込まれるのを抑制する手法は、共通のCO供給ライン(流体供給ライン)351上に、第1、第2のフィルター41、42を配置する場合に限定されるものではない。例えば図12、図13に示すように、昇圧ポンプ36と開閉弁352との間に並列に配置され、切替弁355(流路切替部)によって切り替え自在に構成された第1のCO供給ライン351a(第1の流体供給路)及び第2のCO供給ライン351b(第2の流体供給路)の各々に第1のフィルター41、第2のフィルター42を配置してもよい。
この場合の第1のフィルター41は、ガス流体の通流時に、所定の粒径(例えば3nm以上)のパーティクルの捕集率が、予め設定した値以上となるものが用いられる。また第2のフィルター42は、液体の通流時のろ過精度(例えば65nmのパーティクルの捕集率)が予め設定した値以上となるものが用いられる。
そして、制御部5は、例えば両CO供給ライン351a、351b内の圧力を監視し、昇圧ポンプ36から処理容器31へ向けて流れる流体が気体状態である期間中は、COの流れる流路を第1のCO供給ライン351aとし(図12)、処理容器31へ向けて流れる流体が超臨界状態となるタイミングにてCOの流れる流路を第2のCO供給ライン351bに切り替えられるように(図13)、切替弁355を動作させる。
上述の例においても、第1のフィルター41に吸着され、凝集した凝集パーティクル92の処理容器31への流入を抑えるという観点において、図3、図11に示した超臨界処理装置3と共通の作用、効果を奏する。
以上に説明した各例において、ウエハWに付着した乾燥防止用の液体は、超臨界状態の流体と接触させて除去する場合に限定されない。例えば、亜臨界状態の流体にて除去してもよいことは勿論である。
(実験)CO供給ライン351に開閉弁352を設けて内部を加熱した場合と、加熱を行わなかった場合とにおいて、CO供給ライン351内を流れる流体の状態を比較した。
A.実験条件
(実施例)図3に示した超臨界処理装置3のCO供給ライン351に第1のフィルター41のみを設け、昇圧ポンプ36の吐出側から処理容器31の入口までのCO供給ライン351の配管を加熱機構353により110℃に維持して、処理容器31にCOを供給した。処理容器31内の昇圧は、始めにCO供給部37のボンベの内圧を利用して昇圧を行い、処理容器31内が6MPaに到達したタイミングで昇圧ポンプ36を稼働させた。そして、(1)昇圧ポンプ36の吐出側とオリフィス43との間、(2)オリフィス43と第1のフィルター41との間、(3)第1のフィルター41と処理容器31との間の各位置の配管内を流れる流体の温度変化を計測すると共に、処理容器31内の圧力変化を計測した。
(参照例)開閉弁352による加熱を行っていない点以外は、実施例と同様の条件で流体の温度変化及び処理容器31内の圧力変化を計測した。
B.実験結果
実施例及び比較例の結果を各々図14、図15のグラフに示す。各グラフの横軸はCOの供給を開始してからの時間を示し、左側の縦軸は温度、左側の縦軸は圧力を示す。また、(1)の位置における流体の温度変化を一点鎖線で示し、(2)の位置の温度変化を細い実線、(3)の位置の温度変化を太い実線で示す。さらに図16は、(2)、(3)の位置における流体が、上述の温度、圧力変化に応じて、気体状態、液状態、超臨界状態のいずれの状態となっているかを示している。横軸は流体の温度、縦軸は圧力であり、実施例(2)の位置の状態変化を細い実線、実施例(3)の位置の状態変化を太い実線で示す。また、参照例(2)の位置の状態変化を細い破線、参照例(3)の位置の状態変化を太い破線で示す。なお、第1のフィルター41の圧力損失は100kPa程度なので、オリフィス43の下流のCO供給ライン351内の圧力は、処理容器31の圧力にほぼ等しいとみなしてよい。
図14に示した実施例の結果によれば、流体が圧縮された後、膨張するオリフィス43の下流側(位置(2)及び(3))では、オリフィス43の上下流の圧力差が大きい期間中は、流体の温度が急激に低下している。その後、処理容器31内の圧力の上昇に伴ってオリフィス43前後の圧力差が小さくなり、流体の温度低下も小さくなる。また、CO供給ライン351の加熱を行っていることにより、(3)の位置の流体の温度は、25℃よりも高い温度に維持されている。
図15に示した参照例の結果によれば、オリフィス43の下流側(位置(2)及び(3))にて急激に温度低下し、その後、オリフィス43前後の圧力差が小さくなるに従って、流体の温度低下も小さくなっている点は実施例の場合と同様である。一方、CO供給ライン351の加熱を行っていない参照例では、(2)、(3)の位置の流体の温度はいずれも20℃を下回った。
これら温度、圧力の計測結果に基づいて各位置における流体の状態変化を示した図16によれば、実施例(2)の位置、及び加熱を行っていない参照例の(2)、(3)の位置を流れる流体は、液状態で処理容器31に流れ込んでいる。一方、CO供給ライン351を加熱している実施例(3)の位置を流れる流体は、液状態を介することなく、気体状態から超臨界状態になっている。従って、CO供給ライン351を加熱する温度をさらに上げて適切な温度調節を行えば、第1のフィルター41の上流側の位置(2)、及び第1のフィルター41の下流側の位置(3)において液状態を介することなく、気体状態から超臨界状態にCOの状態を変化させることができるといえる。
W ウエハ
1 液処理システム
2 液処理装置
3 超臨界処理装置
351、 CO供給ライン
351a 第1のCO供給ライン
351b 第2のCO供給ライン
353 加熱機構
355 切替弁
41 第1のフィルター
42 第2のフィルター

Claims (13)

  1. 基板を超臨界流体または亜臨界流体により処理するための処理容器と、
    この処理容器に流体を供給するための流体供給部と、
    この流体供給部と前記処理容器とを接続し、前記流体供給部から気体状態の原料流体が通流した後、当該原料流体が超臨界状態または亜臨界状態に変わって通流する、流体の状態の経時的な変化が発生する流体供給路と、
    前記流体供給路に設けられ、流体中の異物を除去するための第1のフィルターと、
    前記第1のフィルターに気体状態の原料流体を通流したときに当該第1のフィルターに吸着された後、当該原料流体が液状態、超臨界状態または亜臨界状態へと変わって得られた流体にこの第1のフィルターから流出した異物の凝集体を除去するために、前記流体供給路における当該第1のフィルターの下流側に設けられ、液状態、超臨界状態または亜臨界状態の流体を通流させて比較したときに、通過可能な異物の粒径が前記第1のフィルターにおける通過可能な異物の粒径よりも小さい第2のフィルターと、を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 気体状態の流体を通流させて比較したときに、前記第1のフィルターにて吸着除去される異物の粒径は、前記第2のフィルターにて吸着除去される異物の粒径以下であることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記流体供給路には、前記処理容器に供給される流体が、当該流体供給路内の圧力の上昇に伴って、気体状態から超臨界状態または亜臨界状態に直接変化するように、当該流体供給路内を加熱する加熱機構が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記流体供給路を通流する原料流体は、気体状態から液状態を経て超臨界状態または亜臨界状態に変わることを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理装置。
  5. 流体供給路を通流する気体状態の原料流体は、前記流体供給部から液状態、超臨界状態または亜臨界状態で供給された流体が気化したものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  6. 基板を超臨界流体または亜臨界流体により処理するための処理容器と、
    この処理容器に流体を供給するための流体供給部と、
    この流体供給部と前記処理容器とを接続する第1の流体供給路及び第2の流体供給路と、
    前記第1の流体供給路に設けられ、気体状態の流体中の異物を除去するための第1のフィルターと、
    前記第2の流体供給路に設けられ、液状態、超臨界状態または亜臨界状態の流体中の異物を除去するための第2のフィルターと、
    前記の第1の流体供給路と第2の流体供給路との間で、前記流体供給部から供給された流体が流れる供給路を切り替えるための流路切替部と、
    前記流体供給部から供給された原料流体が気体状態で流れる期間中は、前記第1の流体供給路を介して前記処理容器に流体を供給し、この原料流体から得られた流体が液状態、超臨界状態または亜臨界状態で流れる期間中は、前記第2の流体供給路を介して前記処理容器に流体を供給するように前記流路切替部に制御信号を出力する制御部と、を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  7. 基板を超臨界流体または亜臨界流体により処理するために設けられ、流体供給路が接続された処理容器に、前記流体供給路を通流する流体が、気体状態の原料流体から、超臨界状態または亜臨界状態に変わって通流するように、前記流体供給路の内部で流体の状態の経時的な変化を発生させながら流体を供給する工程と、
    前記流体供給路に設けられた第1のフィルターにより、流体中の異物を除去する工程と、
    気体状態の原料流体を通流したときに前記第1のフィルターに吸着された後、当該原料流体が液状態、超臨界状態または亜臨界状態へと変わって得られた流体に流出した異物の凝集体を、前記流体供給路の当該第1のフィルターの下流側に設けられ、液状態、超臨界状態または亜臨界状態の流体を通流させて比較したときに、通過可能な異物の粒径が前記第1のフィルターにおける通過可能な異物の粒径よりも小さい第2のフィルターにより除去する工程と、を含むことを特徴とする流体の供給方法。
  8. 気体状態の流体を通流させて比較したときに、前記第1のフィルターにて吸着除去される異物の粒径は、前記第2のフィルターにて吸着除去される異物の粒径以下であることを特徴とする請求項7に記載の流体の供給方法。
  9. 前記処理容器に供給される流体が、前記流体供給路内の圧力の上昇に伴って、気体状態から超臨界状態または亜臨界状態に直接変化するように、当該流体供給路内を加熱する工程を含むことを特徴とする請求項7または8に記載の流体の供給方法。
  10. 前記流体供給路を通流する原料流体は、気体状態から液状態を経て超臨界状態または亜臨界状態に変わることを特徴とする請求項7または8に記載の流体の供給方法。
  11. 流体供給路を通流する気体状態の原料流体は、前記流体供給部から液状態、超臨界状態または亜臨界状態で供給された流体が気化したものであることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか一つに記載の流体の供給方法。
  12. 基板を超臨界流体または亜臨界流体により処理するために設けられた処理容器に供給される流体が、気体状態の原料流体である期間中は、気体状態の流体中の異物を除去するための第1のフィルターが設けられた第1の流体供給路を介して前記処理容器に流体を供給する工程と、
    前記処理容器に供給される流体が、前記原料流体から得られた液状態、超臨界状態または亜臨界状態の流体である期間中は、液状態、超臨界状態または亜臨界状態の流体中の異物を除去するための第2のフィルターが設けられた第2の流体供給路を介して前記処理容器に流体を供給する工程と、を含むことを特徴とする流体の供給方法。
  13. 基板を超臨界流体または亜臨界流体により処理するための処理容器を備えた基板処理装置に用いられるコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記プログラムは請求項7ないし12のいずれか一つに記載された流体の供給方法を実行するためにステップが組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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