JP5716455B2 - 電池の製造方法および溶接装置および溶接用治具 - Google Patents
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Description
1.電池の構造
1−1.バッテリパック
本形態のバッテリパックBPは,図1に示すように,バッテリ100を直列に接続した組電池である。バッテリ100は,角型の単電池である。バッテリパックBPでは,図1に示すように,バッテリ100の正極端子と,そのバッテリ100に隣り合うバッテリ100の負極端子とが,バスバー190を介して締結されている。この締結は,ボルトとナットによりなされている。
バッテリ100の概略構成を図2の断面図に示す。図2は,図1に示したバッテリパックBPからバッテリ100を取り出して描いたものである。バッテリ100は,電池容器110の内部に図3に示す扁平形状の捲回電極体10を有するものである。電池容器110は,図2に示すように,電池容器本体120と,封口板130とを備えるものである。電池容器110の内部には,捲回電極体10が配置されている。この捲回電極体10は,実際に発電に寄与する発電要素である。封口板130は,電池容器本体120の開口部を塞ぐためのものである。そのため,電池容器本体120に接合されている。
図3は,捲回電極体10を示す斜視図である。図3に示すように,捲回電極体10は扁平形状をしている。捲回電極体10の一方の端部には,正極端部30が突出している。正極端部30は,後述するように,正極板の正極芯材が突出している箇所である。捲回電極体10の他方の端部には,負極端部40が突出している。負極端部40は,後述するように,負極板の負極芯材が突出している箇所である。
ここで,本実施の形態に係る電池の製造方法の概要について説明する。本形態の電池の製造方法は,以下に示す工程を有する。
(A)電極板作成工程
(B)電極体作成工程
(C)電池組立工程
(C−1)電極体収容工程
(C−2)電解液注入工程
(C−3)減圧封止工程
(C−3−1)蓋体保持工程
(C−3−2)減圧工程
(C−3−3)蓋体載置工程
(C−3−4)レーザ溶接工程
(C−4)初期充電工程
電池の製造方法の詳細について説明する前に,本形態の特徴点である減圧封止工程に用いられる溶接装置1000について説明する。溶接装置1000は,図6に示すように,レーザ発振装置1100と,溶接用治具1200と,真空ポンプ1700,1800とを有するものである。
レーザ発振装置1100は,レーザを発振させるレーザ発振部と,その他の光学部品とを有するものである。このレーザは,後述するように,蓋体170を封口板130に溶接するために用いられるものである。ここでその他の光学部品とは,プリズムやミラーやコリメータレンズ等のことをいう。これらの光学部品を適宜組み合わせることによりレーザを適宜回折等させることで,後述する溶接箇所にレーザを走査することができるようになっている。
溶接用治具1200を図7の断面図に示す。溶接用治具1200は,下側部材1300と,上側部材1400とを有している。
真空ポンプ1700は,貫通孔1302から空気室1300aの内部のエアを吸引するための第1の吸引装置である。真空ポンプ1800は,貫通孔1402から空気室1400aの内部のエアを吸引するための第2の吸引装置である。これらの真空ポンプ1700,1800は,それぞれ,空気室1300a,1400aを減圧するためのものである。したがって,空気室1300a,1400aを減圧することのできるものであれば,真空ポンプに限らずその他のものを用いてもよい。
ここで,本形態の特徴点である溶接装置1000を用いた溶接方法について説明する。すなわち,減圧封止工程について詳細に説明する。本形態では,封口板130の注液孔140を塞いで,電池容器110を密閉する。そのために,封口板130と蓋体170とを溶接する。なお,この減圧封止工程は,電池容器110を減圧室に入れないで行う工程である。また,図8に,各工程における電池容器110の内圧を示す。図8に示すように,減圧封止工程において減圧された後の電池容器100の内圧はP7である。
まず,貫通孔1402からエアを吸引する。これにより,空気室1400aからエアが吸引される。そして,上側部材1400のガラス板1410により蓋体170を保持する(図9参照)。このとき,空気室1300aの内圧は,ほぼ大気圧に等しい。この蓋体170を保持する力は,空気室1400aの内圧と大気圧との差によって生じる。
次に,貫通孔1302からエアを吸引する。ここで,空気室1300aおよび電池容器110の内部は連通している。そのため,空気室1300aおよび電池容器110の内部の圧力が下がる。つまり,貫通孔1302からエアを吸引することで,注液孔140からもエアを吸引するのである。そして,図8に示したように,電池容器110の内圧をP7まで下げる。ここで圧力P7は,大気圧よりも低い第1の圧力である。第1の圧力は,例えば,25〜90kPaである。図9では,減圧されている領域に,ドットのハッチングを施してある。図10〜図12においても同様である。
続いて,図10に示すように,上側部材1400を図10中の矢印Dの向きに下方に移動させる。矢印Dの向きは,下側部材1300の載置面と交差する向きである。その移動の際に,電池容器110の内圧は,P7からほとんど変わらない。上側部材1400が下降することにより,蓋体170は,注液孔140の形成されている注液部141の上に載置される。蓋体170が載置される位置は,注液孔140を塞ぐような位置である。
次に,空気室1400aを大気開放する。そして,図11に示すように,蓋体170を封口板130にレーザ溶接する。その際に,注液孔140を密閉するように,シーム溶接する。なお,レーザはガラス板1410,1420を透過するため,溶接用治具1200が溶接の障害となることはない。そして,図12に示すように,溶接用治具1200を電池容器110から退避させる。なお,空気室1400aの大気開放とレーザ溶接の順序は,逆であってもよい。
5−1.(A)電極板作成工程
まず,正極芯材PBであるアルミニウム箔に正極用塗工液を塗工して正極用ペースト層とする。この正極用塗工液は,溶媒に上記の正極活物質等を混練したものである。次に,正極用ペースト層の形成された正極芯材PBを乾燥炉の内部に搬送しつつその正極用ペースト層を乾燥させる。これにより,正極芯材PBに正極合材層PAが形成される。正極合材層PAは,正極活物質を含む層である。なお,正極芯材PBの両面に正極合材層PAを形成することが好ましい。これにより,正極板Pが作成される。負極板Nについても同様である。
続いて,捲回電極体10を作成する。その際に,図4に示したように,正極板Pおよび負極板Nに,これらの間にセパレータS,Tを介在させて捲回する。これにより,円筒形状の捲回電極体が作成される。この円筒形状の捲回電極体を円筒側面方向から圧縮することにより,図3に示したような扁平形状の捲回電極体10が作成される。
5−3−1.(C−1)電極体収容工程
捲回電極体10の正極端部30に正極端子50を溶接する。また,捲回電極体10の負極端部40に負極端子60を溶接する。そして,捲回電極体10を電池容器本体120に収容する。また,封口板130を電池容器本体120に接合する。この接合にレーザ溶接を用いるとよい。もちろん,その他の接合方法を用いてもよい。これにより,電池容器110を密閉する。ただしこの段階では,注液孔140は空いたままである。
続いて,図13に示すように,注液孔140から,電池容器110の内部に電解液を注入する。このときの電池容器110の内圧は,図13に示すように,P3である。なお,P3は大気圧である。また,電解液の注入後,電解液は捲回電極体10の正極合材層PAおよび負極合材層NAに徐々に含浸していく。なお,図13〜図17では,電解液をドットのハッチングで表している。また,これらの図中の括弧内の表示(P3等)は,電池容器110の内圧を示している。
続いて,電池容器110の内部を減圧する。これにより,電池容器110の内圧は,図14に示すように,P7となる。図14では,やや容器が内側に凹んでいる。そして,電池容器110の内部を減圧した状態のままで,注液孔140に蓋体170を用いて密閉する。具体的には,前述の溶接装置1000を用いて,注液孔140の周囲をシーム溶接する。この減圧封止工程が,蓋体保持工程と,減圧工程と,蓋体載置工程と,レーザ溶接工程とを有することは前述のとおりである。これにより,蓋体170は封口板130に溶接される。
次に,組み立てられたバッテリ100に初期充電を施す。これにより,図15に示すように,電池容器110の内部でガスが発生する。そのため,電池容器110の内圧は,P6となる。この初期充電工程の最中にも,電池容器110の内部の圧力は変化する。つまり,圧力P6は,この変化する圧力のうちの一つを選び出したものである。そして,初期充電後には,図16に示すように,電池容器110の内圧はP5となる。その他,高温エージング工程等を施してもよい。また,その他の各種の検査工程を行ってもよい。以上の工程を経ることにより,本形態のバッテリ100が製造される。なお,初期充電後にもガスが発生することがあるため,製品出荷時には,図17に示すように,電池容器110の内圧はP4となる。
P3 > P4 > P5 > P6 > P7
本形態における電池の製造方法により製造されたバッテリ100の内圧は,25〜90kPaの範囲内である。また,注液孔140の内部は空洞である。バッテリ100には,注液孔140を一旦封止する仮封止部材は設けられていない。
6−1.電極体の形状
本形態では,扁平形状の捲回電極体10を備えるリチウムイオン二次電池の製造方法について説明した。しかし,扁平形状の捲回電極体10を有する電池に限らない。円筒形状の電極体を有する円筒型電池にも適用することができる。また,捲回しないで正極板と負極板とを平積みした電極体を用いる電池にも適用することができる。平積みした電極体を用いる場合には,電極板等を捲回する工程や,捲回した円筒形状の電極体を扁平形状にするプレス工程等も必須ではない。
また,リチウムイオン二次電池に限らない。ニッケル水素電池やその他の二次電池にも適用することができる。その場合には,電極体の構成はもちろん,リチウムイオン二次電池の電極体の構成と異なっている。そのため,電極板作成工程は必ずしも必要ではない場合がある。しかし,これらの電池であっても,発電要素である電極体は必要である。
以上,詳細に説明したように,本実施の形態に係る電池の製造方法では,溶接装置1000を用いて注液孔140の周辺を溶接することにより,バッテリ100を封止することとしている。溶接装置1000を用いることにより,電池容器110の内部を減圧した状態のまま,蓋体170を封口板130に溶接することができる。また,2度の封止工程は必要ない。ガス抜き工程を設ける必要もない。これにより,少ない工程で好適に注液孔140を封止することのできる溶接用治具および溶接装置および電池の製造方法が実現されている。
第2の実施形態について説明する。本形態は,溶接用治具とそれを用いた減圧封止工程とが第1の実施形態と異なっている。したがって,その異なる溶接用治具と減圧封止工程のみについて説明する。
本形態の溶接用治具2200を図18に示す。溶接用治具2200は,第1の実施形態の溶接用治具1200とほぼ同じである。異なる点は,下側部材1300と上側部材2400とが互いに移動しないことである。すなわち,下側部材1300と上側部材2400とが固定されているのである。本形態の溶接装置は,図6に示した溶接装置1000において溶接用治具1200の代わりに溶接用治具2200を用いるものである。
ここで,本形態の溶接装置を用いた溶接方法について説明する。本形態では,バッテリ100の注液孔140を塞ぐように,蓋体170を封口板130に溶接する。製造されるバッテリ100は,第1の実施形態のものと変わりない。
まず,吸引口1402からエアを吸引する。これにより,空気室1400aからエアが吸引される。そして,図18に示すように,上側部材2400のガラス板1410により蓋体170を保持する。このとき,空気室1300aの内圧は,ほぼ大気圧に等しい。この蓋体170を保持する力は,空気室1400aの内圧と大気圧との差によって生じる。なお,図18では,減圧されている領域に,ドットのハッチングを施してある。図19〜図21も同様である。
次に,貫通孔1302からエアを吸引する。ここで,図19に示すように,空気室1300aおよび電池容器110の内部は連通している。したがって,空気室1300aおよび電池容器110の内部の圧力が下がる。そして,図8に示したように,電池容器110の内圧をP7まで下げる。
続いて,図20に示すように,空気室1400aを大気開放する。これにより,ガラス板1410は,蓋体170を保持できなくなる。空気室1400aの内圧は,空気室1300aの内圧よりも高いからである。そのため蓋体170は,注液孔140の形成されている注液部141の上に載置される。その際に,電池容器110の内圧は,P7からほとんど変わらない。蓋体170が載置される位置は,注液孔140を塞ぐような位置である。なお,図20に示すように,蓋体170を注液部141の上に載置した後にも,ガラス板1410と蓋体170との間にはわずかに隙間がある。
次に,図21に示すように,蓋体170と封口板130の注液部141とをレーザ溶接する。その際に,注液孔140を密閉するように,シーム溶接する。なお,レーザはガラス板1410,1420を透過するため,溶接用治具1200が溶接の障害となることはない。なお,図21に示すように,レーザ溶接を行う際にも,ガラス板1410と蓋体170との間にはわずかに隙間がある。
3−1.下側部材と上側部材との一体化
本形態では,溶接用治具2200は,下側部材1300と上側部材2400とを有することとした。しかし,これらは,一体化されていてもよい。この場合であっても,同様の効果を奏するからである。
本形態では,蓋体170を載置する場合に,空気室1400aを大気開放することとした。しかし,空気室1400aの内圧を,電池容器110の内圧P7よりも高い圧力とすることとしてもよい。このようにしても,蓋体170を載置することができることに変わりないからである。
以上,詳細に説明したように,本実施の形態に係る電池の製造方法では,溶接用治具2200を用いて注液孔140の周辺を溶接することにより,バッテリ100を封止することとしている。溶接用治具2200を用いることにより,電池容器110の内部を減圧した状態のまま,蓋体170を封口板130に溶接することができる。また,2度の封止工程は必要ない。ガス抜き工程を設ける必要もない。これにより,少ない工程で好適に注液孔140を封止することのできる溶接用治具および溶接装置および電池の製造方法が実現されている。
第3の実施形態について説明する。本形態は,溶接用治具とそれを用いた減圧封止工程とが第1の実施形態と異なっている。したがって,その異なる溶接用治具と減圧封止工程のみについて説明する。
本形態の溶接用治具3200は,第1の実施形態の溶接用治具1200とほぼ同じである。異なる点は,図22に示すように,第1の実施形態の溶接用治具1200における貫通孔1412の設けられたガラス板1410の代わりに,蓋体挟持部3410が設けられている点である。蓋体挟持部3410は,蓋体170を挟持するためのものである。つまり,蓋体170を保持するとともに,注液孔140を塞ぐ位置に蓋体170を載置するための蓋体保持部である。
ここで,本形態の溶接装置を用いた溶接方法について説明する。本形態では,バッテリ100の注液孔140を塞ぐように,蓋体170を封口板130に溶接する。製造されるバッテリ100は,第1の実施形態のものと変わりない。
まず,図22に示すように,蓋体挟持部3410が蓋体170を保持する。そのため,蓋体挟持部3410は,蓋体170を容易には離さないようになっている。蓋体挟持部3410は,ある程度弾力性のあるものであるとよい。
次に,図23に示すように,貫通孔1302からエアを吸引する。ここで,空気室1300aおよび電池容器110の内部は連通している。したがって,空気室1300aおよび電池容器110の内部の圧力が下がる。そして,図8に示したように,電池容器110の内圧をP7まで下げる。図23では,減圧されている領域に,ドットのハッチングを施してある。図24〜図26も同様である。
続いて,図24に示すように,上側部材3400を下方に移動させる。その際に,電池容器110の内圧は,P7からほとんど変わらない。上側部材3400が下降することにより,蓋体170は,注液孔140の形成されている注液部141の上に載置される。
次に,図25に示すように,蓋体170と封口板130の注液部141とをレーザ溶接する。その際に,注液孔140を密閉するように,シーム溶接する。なお,レーザはガラス板1420を透過するため,溶接用治具3200が溶接の障害となることはない。そして,溶接終了後に,図26に示すように,溶接用治具3200を退避させる。このとき溶接が完了しているため,蓋体挟持部3410は,蓋体170からはずれる。
以上,詳細に説明したように,本実施の形態に係る電池の製造方法では,溶接用治具3200を用いて注液孔140の周辺を溶接することにより,バッテリ100を封止することとしている。溶接用治具3200を用いることにより,電池容器110の内部を減圧した状態のまま,蓋体170を封口板130に溶接することができる。また,2度の封止工程は必要ない。ガス抜き工程を設ける必要もない。これにより,少ない工程で好適に注液孔140を封止することのできる溶接用治具および溶接装置および電池の製造方法が実現されている。
30…正極端部
40…負極端部
50…正極端子
60…負極端子
100…バッテリ
110…電池容器
120…電池容器本体
130…封口板
140…注液孔
141…注液部
150…絶縁部材
160…絶縁部材
170…蓋体
1000…溶接装置
1100…レーザ発振装置
1200,2200,3200…溶接用治具
1300…下側部材
1300a,1400a…空気室
1302,1402,1412…貫通孔
1400,2400,3400…上側部材
1410,1420…ガラス板
3410…蓋体挟持部
BP…バッテリパック
P…正極板
P1…正極塗工部
P2…正極非塗工部
N…負極板
N1…負極塗工部
N2…負極非塗工部
S,T…セパレータ
Claims (9)
- 電極体を作成する電極体作成工程と,
前記電極体を電池容器本体に収容するとともに注液孔の形成された封口板を前記電池容器本体に接合して電池を作成する電池組立工程とを有する電池の製造方法であって,
前記電池組立工程は,
前記注液孔から電池容器の内部に電解液を注入する電解液注入工程と,
前記電池容器を減圧室に入れないで前記注液孔からエアを吸引することにより前記電池容器の内部を第1の圧力に減圧するとともに,前記電池容器の内部を前記第1の圧力としたまま注液孔用蓋体を前記封口板にレーザ溶接する減圧封止工程とを有し,
第1の空気室と第1の吸引口とを備える下側部材と,
前記注液孔用蓋体を保持する蓋体保持部を備える上側部材とを有する溶接用治具を用い,
前記減圧封止工程は,
前記電池容器と前記第1の空気室とを連通させるとともに,前記第1の吸引口から前記電池容器の内部のエアを吸引する減圧工程と,
前記蓋体保持部により前記注液孔を塞ぐ位置に前記注液孔用蓋体を載置する蓋体載置工程と,
前記注液孔用蓋体を前記封口板にシーム溶接するレーザ溶接工程とを有し,
前記溶接用治具として,
前記上側部材に第2の空気室と第2の吸引口とが設けられているとともに,
前記蓋体保持部が貫通孔の形成されたガラス板であり,
前記第2の吸引口から前記第2の空気室のエアを吸引することにより,前記蓋体保持部が注液孔用蓋体を保持するものを用い,
前記蓋体載置工程では,
前記第2の吸引口からエアを供給して前記第2の空気室を前記第1の圧力よりも高い第2の圧力とすることにより,前記注液孔用蓋体を前記封口板に載置することを特徴とする電池の製造方法。 - 電極体を作成する電極体作成工程と,
前記電極体を電池容器本体に収容するとともに注液孔の形成された封口板を前記電池容器本体に接合して電池を作成する電池組立工程とを有する電池の製造方法であって,
前記電池組立工程は,
前記注液孔から電池容器の内部に電解液を注入する電解液注入工程と,
前記電池容器を減圧室に入れないで前記注液孔からエアを吸引することにより前記電池容器の内部を第1の圧力に減圧するとともに,前記電池容器の内部を前記第1の圧力としたまま注液孔用蓋体を前記封口板にレーザ溶接する減圧封止工程とを有し,
第1の空気室と第1の吸引口とを備える下側部材と,
前記注液孔用蓋体を保持する蓋体保持部を備える上側部材とを有する溶接用治具を用い,
前記減圧封止工程は,
前記電池容器と前記第1の空気室とを連通させるとともに,前記第1の吸引口から前記電池容器の内部のエアを吸引する減圧工程と,
前記蓋体保持部により前記注液孔を塞ぐ位置に前記注液孔用蓋体を載置する蓋体載置工程と,
前記注液孔用蓋体を前記封口板にシーム溶接するレーザ溶接工程とを有し,
前記溶接用治具として,
前記上側部材に第2の空気室と第2の吸引口とが設けられているとともに,
前記蓋体保持部が貫通孔の形成されたガラス板であり,
前記第2の吸引口から前記第2の空気室のエアを吸引することにより,前記蓋体保持部が注液孔用蓋体を保持するとともに,
前記上側部材が前記下側部材の載置面に対して交差する方向にスライド可能なものを用い,
前記蓋体載置工程では,
前記上側部材をスライドすることにより,前記注液孔用蓋体を前記封口板に載置することを特徴とする電池の製造方法。 - 電極体を作成する電極体作成工程と,
前記電極体を電池容器本体に収容するとともに注液孔の形成された封口板を前記電池容器本体に接合して電池を作成する電池組立工程とを有する電池の製造方法であって,
前記電池組立工程は,
前記注液孔から電池容器の内部に電解液を注入する電解液注入工程と,
前記電池容器を減圧室に入れないで前記注液孔からエアを吸引することにより前記電池容器の内部を第1の圧力に減圧するとともに,前記電池容器の内部を前記第1の圧力としたまま注液孔用蓋体を前記封口板にレーザ溶接する減圧封止工程とを有し,
第1の空気室と第1の吸引口とを備える下側部材と,
前記注液孔用蓋体を保持する蓋体保持部を備える上側部材とを有する溶接用治具を用い,
前記減圧封止工程は,
前記電池容器と前記第1の空気室とを連通させるとともに,前記第1の吸引口から前記電池容器の内部のエアを吸引する減圧工程と,
前記蓋体保持部により前記注液孔を塞ぐ位置に前記注液孔用蓋体を載置する蓋体載置工程と,
前記注液孔用蓋体を前記封口板にシーム溶接するレーザ溶接工程とを有し,
前記溶接用治具として,
挟持部で挟むことにより,前記蓋体保持部が注液孔用蓋体を保持するとともに,
前記上側部材が前記下側部材の載置面に対して交差する方向にスライド可能なものを用い,
前記蓋体載置工程では,
前記上側部材をスライドすることにより,前記注液孔用蓋体を前記封口板に載置することを特徴とする電池の製造方法。 - 第1の空気室と,前記第1の空気室と少なくとも一部が連通している第2の空気室と,前記第1の空気室と前記第2の空気室との間に位置するとともに,被溶接体に載置する蓋体を保持する蓋体保持部とを有する溶接用治具と,
前記蓋体を前記被溶接体に溶接するレーザを照射するレーザ発振装置とを有する溶接装置であって,
前記第1の空気室は,
一部が開口している開口部と,
外部と連通している第1の貫通孔とを有し,
前記第2の空気室は,
レーザを透過する透過部材と,
外部と連通している第2の貫通孔とを有するものであるとともに,
前記第1の貫通孔からエアを吸引する第1の吸引装置と,
前記第2の貫通孔からエアを吸引する第2の吸引装置と,
前記第2の貫通孔からエアを供給する第1の供給装置とを有し,
前記蓋体保持部は,
貫通孔の形成されたガラス板であることを特徴とし,請求項1に記載の電池の製造方法に用いる溶接装置。 - 第1の空気室と,前記第1の空気室と少なくとも一部が連通している第2の空気室と,前記第1の空気室と前記第2の空気室との間に位置するとともに,被溶接体に載置する蓋体を保持する蓋体保持部とを有する溶接用治具と,
前記蓋体を前記被溶接体に溶接するレーザを照射するレーザ発振装置とを有する溶接装置であって,
前記第1の空気室は,
一部が開口している開口部と,
外部と連通している第1の貫通孔とを有し,
前記第2の空気室は,
レーザを透過する透過部材と,
外部と連通している第2の貫通孔とを有するものであるとともに,
前記第1の貫通孔からエアを吸引する第1の吸引装置と,
前記第2の貫通孔からエアを吸引する第2の吸引装置とを有し,
前記蓋体保持部は,
貫通孔の形成されたガラス板であり,
前記第2の空気室は,
前記溶接用治具の載置面に対して交差する方向にスライド可能なものであることを特徴とし,請求項2に記載の電池の製造方法に用いる溶接装置。 - 第1の空気室と,前記第1の空気室と少なくとも一部が連通している第2の空気室と,前記第1の空気室と前記第2の空気室との間に位置するとともに,被溶接体に載置する蓋体を保持する蓋体保持部とを有する溶接用治具と,
前記蓋体を前記被溶接体に溶接するレーザを照射するレーザ発振装置とを有する溶接装置であって,
前記第1の空気室は,
一部が開口している開口部と,
外部と連通している第1の貫通孔とを有し,
前記第2の空気室は,
レーザを透過する透過部材と,
外部と連通している第2の貫通孔とを有するものであるとともに,
前記第1の貫通孔からエアを吸引する第1の吸引装置を有し,
前記蓋体保持部は,
前記蓋体を挟持する挟持部であり,
前記第2の空気室は,
前記溶接用治具の載置面に対して交差する方向にスライド可能なものであることを特徴とし,請求項3に記載の電池の製造方法に用いる溶接装置。 - 第1の空気室と,
前記第1の空気室と少なくとも一部が連通している第2の空気室と,
前記第1の空気室と前記第2の空気室との間に位置するとともに被溶接体に載置する蓋体を保持する蓋体保持部とを有する溶接用治具であって,
前記第1の空気室は,
一部が開口している開口部と,
外部と連通している第1の貫通孔とを有するとともに,
前記第2の空気室は,
レーザを透過する透過部材と,
外部と連通している第2の貫通孔とを有し,
前記蓋体保持部は,
貫通孔の形成されたガラス板であることを特徴とし,請求項1に記載の電池の製造方法に用いる溶接用治具。 - 第1の空気室と,
前記第1の空気室と少なくとも一部が連通している第2の空気室と,
前記第1の空気室と前記第2の空気室との間に位置するとともに被溶接体に載置する蓋体を保持する蓋体保持部とを有する溶接用治具であって,
前記第1の空気室は,
一部が開口している開口部と,
外部と連通している第1の貫通孔とを有するとともに,
前記第2の空気室は,
レーザを透過する透過部材と,
外部と連通している第2の貫通孔とを有し,
前記蓋体保持部は,
貫通孔の形成されたガラス板であり,
前記第2の空気室は,
被溶接体の載置面に対して交差する方向にスライド可能なものであることを特徴とし,請求項2に記載の電池の製造方法に用いる溶接用治具。 - 第1の空気室と,
前記第1の空気室と少なくとも一部が連通している第2の空気室と,
前記第1の空気室と前記第2の空気室との間に位置するとともに被溶接体に載置する蓋体を保持する蓋体保持部とを有する溶接用治具であって,
前記第1の空気室は,
一部が開口している開口部と,
外部と連通している第1の貫通孔とを有するとともに,
前記第2の空気室は,
レーザを透過する透過部材と,
外部と連通している第2の貫通孔とを有し,
前記蓋体保持部は,
前記蓋体を挟持する挟持部であり,
前記第2の空気室は,
被溶接体の載置面に対して交差する方向にスライド可能なものであることを特徴とし,請求項3に記載の電池の製造方法に用いる溶接用治具。
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