JP5716381B2 - フェライト材料 - Google Patents

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本発明は、高温域において、飽和磁束密度が高く、かつコアロスが低く、また、コア強度の高いフェライト材料に関する。
近年、各種電子機器の小型化および高出力化が進んでいる。それに伴い、各種部品の高集積化および高速処理化が進み、電力を供給する電源ラインの大電流化が要求されている。トランス、チョークコイルといった部品に対しても大電力での駆動が求められており、さらに自動車等使用環境の高温化や、駆動時の発熱による温度上昇から、100℃近傍での安定駆動が求められている。
また、フェライトコアの小型・薄型化に伴い、高強度化も求められている。
大電流駆動に対応するために、フェライト磁心に対しては、高温、例えば100℃以上での高飽和磁束密度が要求される。これに対応するために、例えば、特許文献1では、MnZnフェライトのFe量を増量させることにより、飽和磁束密度が450mT以上、コアロスの最小値が1200kW/mのフェライト材料を得ている。特許文献2、特許文献3、特許文献4でも特許文献1と同様の高飽和磁束密度フェライト材料の提案がなされている。しかしながら、これらのフェライト材料ではコアの小型・薄型化に伴い重要となるコア強度の向上は達成されていない。
特許第428199号 特開2004−217452号公報 特開2005−029416号公報 特開2005−029417号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、高温域において、飽和磁束密度が高く、かつコアロスが低く、また、コア強度の高いフェライト材料を提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成するために、鋭意検討を行った結果、フェライト材料を構成する焼結体の成分およびその量を選択することにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本実施形態のフェライト材料は、
酸化鉄、酸化亜鉛および酸化マンガンを含む主成分と、酸化ケイ素、酸化カルシウム、酸化ニオブ、酸化ジルコニウムおよび酸化モリブデンを含む副成分と、を有する焼結体から構成されるフェライト材料であって、
前記主成分100モル%中の各酸化物の含有量が、
酸化鉄:Feに換算して63〜68モル%、
酸化亜鉛:ZnOに換算して12〜20モル%、
酸化マンガン:残部であり、
前記焼結体中の各副成分の含有量が、
酸化ケイ素:SiOに換算して50〜200重量ppm、
酸化カルシウム:CaCOに換算して500〜2000重量ppm、
酸化ニオブ:Nbに換算して100〜500重量ppm、
酸化ジルコニウム:ZrOに換算して100〜500重量ppm、
酸化モリブデン:MoOに換算して100〜500重量ppmであるフェライト材料である。
好ましくは、前記フェライト材料は、前記焼結体の平均結晶粒径が12〜22μmであり、かつ前記焼結体の結晶粒度分布の標準偏差が13以下である。
本発明によれば、高温域において、飽和磁束密度が高く、かつコアロスが低く、また、コア強度の高いフェライト材料を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
フェライト材料
本実施形態に係るフェライト材料は、主成分と副成分と、を有する焼結体から構成される。
前記主成分は、酸化鉄、酸化亜鉛および酸化マンガンを含む。
前記副成分は、酸化ケイ素、酸化カルシウム、酸化ニオブ、酸化ジルコニウムおよび酸化モリブデンを含む。
前記主成分100モル%中の酸化鉄の含有量は、Feに換算して63〜68モル%である。酸化鉄の含有量がこの範囲内に含まれることにより、飽和磁束密度が高く、かつコアロス低くなる傾向となる。なお、酸化鉄の含有量は好ましくは64〜68モル%、より好ましくは64.5〜67.5モル%である。
前記主成分100モル%中の酸化亜鉛の含有量は、ZnOに換算して12〜20モル%である。酸化亜鉛の含有量がこの範囲内に含まれることにより、飽和磁束密度が高く、かつコアロスが低くなる傾向となる。なお、酸化亜鉛の含有量は好ましくは12.5〜19.5モル%、より好ましくは13〜19モル%である。
前記主成分100モル%中の酸化マンガンの含有量は、酸化鉄および酸化亜鉛の残部である。主成分中に酸化マンガンを含有することにより、飽和磁束密度が高く、かつコアロスが低くなる傾向となる。なお、酸化マンガンの含有量は、MnOに換算して、好ましくは12〜22.5モル%、より好ましくは13〜22モル%である。
前記焼結体中の前記酸化ケイ素の含有量は、SiOに換算して50〜200重量ppmである。酸化ケイ素の含有量がこの範囲内に含まれることにより、飽和磁束密度が高くなり、かつコアロスが低くなる傾向となる。なお、酸化ケイ素の含有量は好ましくは55〜190重量ppm、より好ましくは60〜180重量ppmである。
前記焼結体中の酸化カルシウムの含有量は、CaCOに換算して500〜2000重量ppmである。酸化カルシウムの含有量がこの範囲内に含まれることにより、飽和磁束密度が高くなり、かつコアロスが低くなる傾向となる。なお、酸化カルシウムの含有量は好ましくは550〜1900重量ppm、より好ましくは600〜1800重量ppmである。
前記焼結体中の酸化ニオブの含有量は、Nbに換算して100〜500重量ppmである。酸化ニオブの含有量がこの範囲内に含まれることによりに、飽和磁束密度が高くなり、かつコアロスが低くなる傾向となる。なお、酸化ニオブの含有量は好ましくは100〜450重量ppm、より好ましくは100〜400重量ppmである。
前記焼結体中の酸化ジルコニウムの含有量は、ZrOに換算して100〜500重量ppmである。酸化ジルコニウムの含有量がこの範囲内に含まれることにより、平均結晶粒径が小さくなるとともに、平均結晶粒径の標準偏差も小さくなり、これにより、コア強度が高くなる傾向となる。なお、酸化ジルコニウムの含有量は、好ましくは100〜450重量ppmであり、より好ましくは100〜400重量ppmである。
前記焼結体中の酸化モリブデンの含有量は、MoOに換算して100〜500重量ppmである。酸化モリブデンの含有量がこの範囲内に含まれることにより、平均結晶粒径が小さくなるとともに、平均結晶粒径の標準偏差も小さくなり、これによりコア強度が高くなる傾向となる。さらに酸化モリブデンの含有量がこの範囲内に含まれることにより、コアロスが低くなる傾向となる。
また、前記焼結体中の酸化ジルコニアの含有量と酸化モリブデンの含有量の合計は、好ましくは200〜750重量ppmであり、より好ましくは250〜700重量ppmである。酸化ジルコニアの含有量と酸化モリブデンの含有量の合計がこの範囲内含まれることにより、焼結体結晶粒径が均一になる傾向となる。
さらに、前記焼結体中の酸化モリブデンの含有量に対する前記焼結体中の酸化ジルコニアの含有量の重量比を、αで表わしたとき、αは0.4〜4.0であることが好ましく、より好ましくは0.43〜4.0である。αがこの範囲内に含まれることにより、焼結体結晶粒径が均一傾向となる。
本実施形態フェライト材料を構成する焼結体には、上記主成分及び副成分の他に、不可避的不純物元素の酸化物が含まれ得る。
本実施形態によるフェライト材料を構成する焼結体の平均結晶粒径は、12〜22μmの範囲とすることが好ましく、より好ましくは13〜22μm、さらに好ましくは15〜22μmである。また、前記焼結体の結晶粒度分布の標準偏差は13以下であることが好ましく、より好ましくは12以下、さらに好ましくは11以下である。平均結晶粒径と結晶粒度分布のこの範囲内にすることで、コア強度が高くなる傾向となる。
なお、本発明において、フェライトを構成する粒子の平均結晶粒径は、たとえば、以下に説明する方法により、測定することが可能である。まず、画像解析によりフェライトを構成する個々の粒子の断面積を求める。次いで、個々の粒子の断面積と同じ断面積を有する円の直径の長さを求める。そして、この直径の値にπ/2を乗じることにより算出される値を、個々の粒子の結晶粒径とし、この平均を計算することにより、平均結晶粒子径を算出する。すなわち、この方法においては、粒子の形状を球と仮定することにより平均結晶粒径を算出する。
製造方法
次に、本実施形態に係るフェライト材料の製造方法の一例を説明する。
主成分の原料としては、酸化物または加熱により酸化物となる化合物の粉末を用いる。具体的には、Fe粉末、Mn粉末およびZnO粉末等を用いることができる。各原料粉末の平均粒径は0.1〜3.0μmの範囲で適宜選択すればよい。
主成分の原料粉末を湿式混合した後、仮焼きを行う。仮焼きの温度は800〜1000℃の範囲内での所定温度で、また雰囲気はN〜空気の間で行えばよい。仮焼きの安定時間は0.5〜5.0時間の範囲で適宜選択すればよい。
仮焼き後、仮焼き体を例えば、平均粒径0.5〜2.0μm程度まで粉砕する。なお、本実施形態では、上述の主成分の原料に限らず、2種以上の金属を含む複合酸化物の粉末を主成分の原料としてもよい。
例えば、塩化鉄、塩化マンガンを含有する水溶液を酸化培焼することによりFe、Mnを含む複合酸化物の粉末が得られる。この粉末とZnO粉末を混合して主成分原料としてもよい。このような場合には、仮焼きは不要である。
同様に副成分の原料として、酸化物または加熱により酸化物となる化合物の粉末を用いることもできる。具体的には、SiO、CaCO、Nb、ZrO、MoO等を用いることができる。これら副成分の原料粉末は、仮焼き後に粉砕された主成分の粉末と混合される。ただし、主成分の原料粉末と混合した後に、主成分とともに仮焼きに供することもできる。
主成分および副成分からなる混合粉末は、後の成形工程を円滑に実行するために顆粒に造粒される。造粒は例えばスプレードライヤを用いて行うことができる。混合粉末に適当な結合材、例えばポリビニルアルコール(PVA)を少量添加し、これをスプレードライヤで噴霧、乾燥する。得られる顆粒の粒径は80〜200μm程度とすることが望ましい。
得られた顆粒は、例えば所定形状の金型を有するプレスを用いて所望の形状に成形され、この成形体は焼成工程に供される。
焼成工程においては、焼成温度と焼成雰囲気を制御する必要がある。
焼成温度は1250〜1450℃の範囲から適宜選択することができるが、本実施形態のフェライト材料の効果を十分引き出すには、1300〜1400℃の範囲で焼成することが望ましい。
このような工程を経て、本実施形態に係るフェライト材料は製造される。
製造されたフェライト材料は、トランスまたはチョークコイルなどの電子部品に適用される。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
次に、本発明の実施の形態をより具体化した実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
表1および表2に示す組成を有するフェライトコアを作製した。
主成分の原料には、Fe粉末、ZnO粉末およびMnO粉末を用い、これらを湿式混合した後、900℃で2時間仮焼した。
次いで、主成分の原料の仮焼物と副成分の原料とを混合した。副成分の原料には、SiO粉末、CaCO粉末、Nb粉末、ZrO粉末、MoO粉末を用いた。主成分原料の仮焼物に副成分の原料を添加して、粉砕しながら混合した。粉砕は、仮焼物の平均粒径が約1.5μmとなるまで行った。得られた混合物にバインダを加え、顆粒化した後、成形してトロイダル形状の成形体を得た。
得られた成形体を酸素分圧制御下において、温度1350℃(安定部5時間、安定部酸素分圧1%)で焼成することにより、外径30mm、内径19mm、高さ6mmのトロイダル形状の焼結体(フェライトコアサンプル)を得た。
得られたフェライトコアサンプルについて、飽和磁束密度、コアロス、平均結晶粒径、結晶粒度分布の標準偏差、曲げ強度を以下のとおり測定し、または算出した。結果を表1または表2に示す。
飽和磁束密度(Bs)の測定
得られたフェライトコアサンプルに巻線をした試料を用いて、100℃において、理研電子社製 B−Hカーブトレーサーにて1194A/mの磁場を印加したときの飽和磁束密度を測定した(単位:mT)。なお、巻線は、二次巻線として、線径0.35mmの銅製ワイヤーを30回巻き回し、さらに、その上に一次巻線として線径0.6mmの銅製ワイヤーを65回巻き回すことにより行った。飽和磁束密度は、480mT以上を良好とした。
コアロス(Pcv)の測定
得られたフェライトコアサンプルに、1次巻線及び2次巻線を5回ずつ巻回し、100kHz、200mT、100℃の条件で測定した(単位:kW/m)。測定は、IWATSU社製 SY−8217 B−H アナライザー、 NF ELECTRONIC INSTRUMENTS社製 HIGH SPEED POWER AMPLIFIER IE−1125にて行った。コアロスは1100kW/m未満を良好とした。
平均結晶粒径の測定と結晶粒度分布の標準偏差の算出
得られたフェライトコアサンプルにおいて、2500μm以上の範囲について、以下の測定を行うことにより平均結晶粒径の算出を行った。
すなわち、まず、結晶粒子のピクセル数を面積に変換する方法による画像解析により個々の結晶粒子の断面積を求めた。次いで、個々の粒子の断面積と同じ断面積を有する円の直径の長さを求めた。そして、この直径の値にπ/2を乗じることにより算出される値を、個々の粒子の結晶粒径とし、この平均を計算することにより、平均結晶粒径を算出した。また、これらの個々の粒子の結晶粒径から結晶粒度分布の標準偏差を求めた。
曲げ強度
JIS−R1601に準拠した抗折試験(3点曲げ抗折強度の測定)を精密荷重測定装置を用いて行った。曲げ強度は、100MPa以上を良好とした。
Figure 0005716381
Figure 0005716381
試料1〜3より、主成分100モル%中のFeの含有量が63〜68モル%の場合は(試料2、3)、Feの含有量が62.5モル%の場合(試料1)に比べて、飽和磁束密度と曲げ強度が高くなることが確認できた。
試料2〜4より、主成分100モル%中のFeの含有量が63〜68モル%の場合は(試料2、3)、Feの含有量が68.3モル%の場合(試料4)に比べて、コアロスが低くなり、曲げ強度が高くなることが確認できた。
試料5〜7より、主成分100モル%中のZnOの含有量が12〜20モル%の場合は(試料6、7)、ZnOの含有量が11.5モル%の場合(試料5)に比べて、コアロスが低くなり、曲げ強度が高くなることが確認できた。
試料6〜8より、主成分100モル%中のZnOの含有量が12〜20モル%の場合(試料6、7)は、ZnOの含有量が21.0モル%の場合(試料8)に比べて、飽和磁束密度が高くなり、コアロスが低くなり、曲げ強度が高くなることが確認できた。
試料9〜11より、SiOの含有量が50〜200重量ppmの場合(試料10、11)は、SiOの含有量が40重量ppmの場合(試料9)に比べて、飽和磁束密度が高くなり、曲げ強度が高くなることが確認できた。
試料10〜12より、SiOの含有量が50〜200重量ppmの場合(試料10、11)は、SiOの含有量が220重量ppmの場合(試料12)に比べて、コアロスが低くなり、曲げ強度が高くなることが確認できた。
試料13〜15より、CaCOの含有量が500〜2000重量ppmの場合(試料14、15)は、CaCOの含有量が400重量ppmの場合(試料13)に比べて、飽和磁束密度が高くなり、かつコアロスが低くなり、曲げ強度が高くなることが確認できた。
試料14〜16より、CaCOの含有量が500〜2000重量ppmの場合(試料14、15)は、CaCOの含有量が2080重量ppmの場合(試料16)に比べて、コアロスが低くなり、曲げ強度が高くなることが確認できた。
試料17〜19より、Nbの含有量が100〜500重量ppmの場合(試料18、19)は、Nbの含有量が80重量ppmの場合(試料17)に比べて、飽和磁束密度が高くなり、かつコアロスが低くなり、曲げ強度が高くなることが確認できた。
試料18〜20より、Nbの含有量が100〜500重量ppmの場合(試料18、19)は、Nbの含有量が550重量ppmの場合(試料20)に比べてコアロスが低くなり、曲げ強度が高くなることが確認できた。
試料21〜24より、ZrOの含有量が100〜500重量ppmの場合(試料23、24)は、ZrOの含有量が50重量ppmの場合(試料21、22)に比べ、平均結晶粒径が小さくなるとともに、結晶粒度分布の標準偏差が小さくなり、曲げ強度が高くなることが確認できた。
試料23〜25より、ZrOの含有量が100〜500重量ppmの場合(試料23、24)は、ZrOの含有量が550重量ppmの場合(試料25)に比べ、曲げ強度が高くなることが確認できた。
試料21、26、27より、MoOの含有量が100〜500重量ppmの場合(試料27)は、MoOの含有量が50重量ppmの場合(試料21、26)に比べて、平均結晶粒径が小さくなるとともに、結晶粒度分布の標準偏差が小さくなり、曲げ強度が高くなることが確認できた。
試料27、28より、MoOの含有量が100〜500重量ppmの場合(試料27)は、MoOの含有量が550重量ppmの場合(試料28)に比べて、平均結晶粒径が小さくなるとともに、結晶粒度分布の標準偏差が小さくなり、曲げ強度が高くなり、さらに、コアロスが低くなることが確認できた。

Claims (1)

  1. 酸化鉄、酸化亜鉛及び酸化マンガンを含む主成分と、酸化ケイ素、酸化カルシウム、酸化ニオブ、酸化ジルコニウムおよび酸化モリブデンを含む副成分と、を有する焼結体から構成されるフェライト材料であって、
    前記主成分100モル%中の各酸化物の含有量が、
    酸化鉄:Feに換算して63〜68モル%、
    酸化亜鉛:ZnOに換算して12〜20モル%、
    酸化マンガン:残部であり、
    前記焼結体中の各副成分の含有量が、
    酸化ケイ素:SiOに換算して50〜200重量ppm、
    酸化カルシウム:CaCOに換算して500〜2000重量ppm、
    酸化ニオブ:Nbに換算して100〜500重量ppm、
    酸化ジルコニウム:ZrOに換算して100〜500重量ppm、
    酸化モリブデン:MoOに換算して100〜500重量ppmであり、
    前記焼結体の平均結晶粒径が12〜22μmであり、かつ前記焼結体の結晶粒度分布の標準偏差が13以下であるフェライト材料。
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