JP5716053B2 - コンテンツ表示制御システム及びコンテンツ表示制御方法 - Google Patents
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しかし、この方法には3点の問題がある。
1点目は、同時操作者が1人に制限されることである。タッチパネルは画面に直接触れて操作するため必然的にユーザはデジタルサイネージの前に立つことになる。こうなると、他のユーザは操作者が邪魔で、画面にタッチして操作を行うことも難しい。
2点目は、操作者1人の都合で画面遷移が行われることである。操作者がデジタルサイネージの画面を画面Aから画面Bに遷移させたとき、他のユーザは画面Aを見ている途中だったかもしれないし、画面Bではなく画面Cに遷移させたかったかもしれない。
3点目は、操作者のプライバシーが守られないことである。デジタルサイネージは大画面であることが多く、操作者が何を閲覧しているか他のユーザにも見えてしまう場合が多い。操作者が観光地や飲食店情報を閲覧していれば、その操作者がこれからどこに行くのか他のユーザに分かってしまうかもしれない。操作者が不動産情報を閲覧していれば、その操作者の資産レベルが他のユーザから想像できてしまうかもしれない。
本発明の目的は、デジタルサイネージに対し同時に複数ユーザが、詳細コンテンツの取得を行えるようにし、しかも詳細コンテンツの取得を他ユーザに知られることなく行うことが可能なコンテンツ表示制御システム及びコンテンツ表示制御方法を提供することにある。
第1の態様は、選択入力手段は、表示装置へのログインを行った端末に対し、表示装置に表示された同一もしくは異なるコンテンツのうちいずれかの選択を受け付ける。
第2の態様は、表示装置は、端末識別情報を用いて端末を識別し、表示装置に端末を識別可能なカーソルを表示する手段を備える。
このように構成すると、端末のユーザは、表示装置上の見やすい表示画面により、コンテンツの選択操作を視認できるようになる。
本発明は、街頭に設置されているデジタルサイネージについて提案するものである。図1に示すように、概要画面G1から詳細画面G2に遷移するタイプが典型例である。図1では、ユーザは概要画面にて観光地Aの部分をタッチして選択すると、観光地Aの詳細を示す詳細画面に画面遷移する様子を示している。
本発明は、(1)〜(6)のステップの順に説明していくものとする。
(1)ログインステップ
各ユーザの手元端末からデジタルサイネージへのログイン要求を行う。
(2)ユーザ識別情報生成ステップ
各ユーザのユーザ識別情報を生成する。
(3)ユーザポインタ表示ステップ
ユーザ識別情報に基づいて、各ユーザのユーザポインタをデジタルサイネージ画面上に表示する。
(4)ユーザ識別情報表示ステップ
ユーザ識別情報に基づいて、各ユーザが各自のユーザポインタを認識するための情報を各ユーザの手元端末に表示する。
(5)ポインタ操作ステップ
各ユーザの手元端末からデジタルサイネージ画面上の各ユーザのユーザポインタを操作する。
(6)画面遷移ステップ
ユーザポインタ操作に基づいて、遷移先の画面を各ユーザの手元端末に表示する。
(第1の実施形態)
図2は、本第1実施形態に係るコンテンツ表示システムの概略構成図であり、クライアント部1000とデジタルサイネージ部2000からなる。
本第1の実施形態では、クライアント部1000はスマートフォンやタブレット等、各ユーザが保有しているモバイル端末を想定している。ただし、パソコン、携帯ゲーム機、その他の機器を用いても構わない。
なお、特定のWi-Fiアクセスポイントに接続した状態でPC・スマートフォン等の機器上でウェブブラウザを起動すると、規定のWebページに自動的にリダイレクトされる市中技術がある。この市中技術を用いて、クライアント部1000がウェブブラウザを起動した際に自動的にクライアント表示部1001に図3の画面を表示することを想定している。
また、本第1の実施形態では、クライアント通信部1003とサイネージ通信部2003は無線LANにて通信可能であるとする。ただし、通信方法はこれに限らず、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFC、有線LAN、その他の方法を用いても構わない。
[S101]ユーザは、操作部1002のログインボタンを押下する。
[S102]操作部1002は、ログインボタンが押下されると、ログイン要求をクライアント通信部1003に送信する。
[S103]クライアント通信部1003は、操作部1002からログイン要求を受信すると、通信IDを生成する。
本第1の実施形態では、ユーザ識別情報生成ステップを行わない。
(3)ユーザポインタ表示ステップ
本第1の実施形態では、ユーザポインタ表示ステップを行わない。
(4)ユーザ識別情報表示ステップ
本第1の実施形態では、ユーザ識別情報表示ステップを行わない。
本第1の実施形態では、ポインタ操作ステップを行わない。
(6)画面遷移ステップ
[S104]ユーザは、サイネージ表示部2001に表示されている図4の内容を参考にして、コンテンツ1〜4の中で詳細を把握したいコンテンツを決定し、操作部1002にて該当するコンテンツの選択ボタンを押下する(図3)。この場合、クライアント部1000は、サイネージ表示部2001に表示された同一もしくは異なる複数のコンテンツのうちいずれかの選択を受け付ける選択入力手段を有する。
[S106]クライアント通信部1003は、コンテンツ番号を受信すると、コンテンツ番号とS103で生成した通信IDを関連付けてサイネージ通信部2003に送信する。
本第1の実施形態では、詳細コンテンツはURLであるが、詳細コンテンツはテキスト、画像、映像、その他、どのようなコンテンツでも構わない。
[S109]クライアント通信部1003は、詳細コンテンツを受信すると、クライアント表示部1001に該詳細コンテンツを表示する(表示制御手段)。
上記処理により、デジタルサイネージから同時に複数ユーザが、詳細コンテンツの取得(画面遷移)を行え、その画面遷移が他ユーザに知られることもない。
また、上記第1の実施形態によれば、デジタルサイネージ部2000へのログインを行ったクライアント部1000に対し、デジタルサイネージ部2000に表示された複数のコンテンツのうちいずれかの選択を受け付けるようにしているので、システムに登録された正当なクライアント部1000のユーザに対し、デジタルサイネージ部2000に表示された概要情報の詳細情報を表示させることができる。
図6は、本第2実施形態に係るコンテンツ表示システムの概略構成図であり、クライアント部3000とデジタルサイネージ部4000からなる。クライアント部3000は、クライアント表示部3001、操作部3002、クライアント通信部3003からなる。このうち、操作部3002は、クライアント部3000に対し種々の動作指示を入力するために使用するもので、デジタルサイネージ部4000に接続される場合に、ログイン要求の入力、デジタルサイネージ部4000に表示される複数のコンテンツのうちいずれか1つの選択指示の入力にも使用される。この選択指示の結果は、クライアント表示部3001に表示される。
本第2の実施形態では、クライアント部3000はスマートフォンやタブレット等、各ユーザが保有しているモバイル端末を想定している。ただし、パソコン、携帯ゲーム機、その他の機器を用いても構わない。
ここでは、上移動ボタン、下移動ボタン、左移動ボタン、右移動ボタンを想定しているが、一定面積を持ったスワイプ入力用領域だけが用意されており、例えば該領域で上方向にスワイプ入力すると上移動ボタンと同じ挙動をする仕組みでも構わない。
デジタルサイネージ部4000は、サイネージ表示部4001、コンテンツDB4002、ユーザ情報管理部4003、サイネージ通信部4004からなる。コンテンツDB4002には、観光案内、広告、エンターテイメント用途等の種々のコンテンツが蓄積されている。これらコンテンツは、外部からの操作もしくはクライアント部3000からの選択操作により、選択的にサイネージ表示部4001に表示される。
本第2の実施形態では、クライアント通信部3003とサイネージ通信部4004は無線LANにて通信可能であるとする。ただし、通信方法はこれに限らず、例えば、Bluetooth、NFC、有線LAN、その他の方法を用いても構わない。
[S201]ユーザは、操作部3002のログインボタンを押下する。
[S202]操作部3002は、ログインボタンが押下されると、ログイン要求をクライアント通信部3003に送信する。
[S203]クライアント通信部3003は、操作部3002からログイン要求を受信すると、通信IDを生成する。
[S205]サイネージ通信部4004は、通信IDを受信すると、ユーザ情報管理部4003に該通信IDを送信する。
(2)ユーザ識別情報生成ステップ
[S206]ユーザ情報管理部4003は、通信IDを受信すると、カーソル色を決定して、図9の形式で管理するユーザ情報に該通信IDと該カーソル色を関連付けて新規レコードとして追加する。カーソル色は図9のユーザ情報の全レコードの中で一意になるように決定される。予め異なる複数の色が定義されていても構わないし、何らかの方法で動的に決定しても構わない。この例では通信ID「192.168.0.2]に対して「赤」のカーソル色が決定されている。
[S207]ユーザ情報管理部4003は、追加した新規レコードのカーソル色、カーソル位置を、サイネージ表示部4001に送信する。
[S208]サイネージ表示部4001は、受信したカーソル色、カーソル位置に基づいて、図10に示すようにカーソルを表示する。
(4)ユーザ識別情報表示ステップ
[S209]ユーザ情報管理部4003は、S207と並行して、追加した新規レコードのカーソル色を、該レコードの通信IDで特定できるクライアント部3000のクライアント通信部3003に送信する。
[S211]操作部3002は、カーソル色を受信すると、図11のように、ログインボタンの表示を「ログイン中」に変更し、該ボタンの色をカーソル色で表示する。
(5)ポインタ操作ステップ
[S212]各ユーザは、各自のクライアント部3000の操作部3002に図11のように表示されているログイン中ボタンの色と同じ色のカーソルを、図12のようにサイネージ表示部4001に表示されているカーソル群の中から見つける。
[S214]操作部3002は、上移動ボタン、下移動ボタン、左移動ボタン、右移動ボタンのいずれかが押下されると、クライアント通信部3003に該当する方向の移動要求を送信する。
[S216]サイネージ通信部4004は、各方向の移動要求と通信IDを受信すると、ユーザ情報管理部4003に該方向の移動要求と該通信IDを送信する。
[S218]ユーザ情報管理部4003は、特定したレコードからカーソル色を取得する。ここでは、図13より、通信IDが「192.168.0.2」に対応するカーソル色は「赤」である。
[S220]ユーザ情報管理部4003は、カーソル位置を更新すると、図18の形式でコンテンツ番号と詳細コンテンツを格納するコンテンツDB4002に、問い合わせを行い、該コンテンツ番号に該当する詳細コンテンツを取得する。
[S221]ユーザ情報管理部4003は、詳細コンテンツを取得すると、該詳細コンテンツとS217で受信した通信IDを関連付けてサイネージ通信部4004に送信する。
[S223]クライアント通信部3003は、詳細コンテンツを受信すると、クライアント表示部3001に該詳細コンテンツを表示する。本第2の実施形態では、詳細コンテンツはURLであるので、URLで指定されたコンテンツを取得してクライアント表示部3001に表示する。
上記処理により、デジタルサイネージから同時に複数ユーザが、詳細コンテンツの取得(画面遷移)を行え、その画面遷移が他ユーザに知られることもない。
以上のように上記第2の実施形態では、デジタルサイネージ部4000は、端末識別情報を用いてクライアント部3000を識別し、サイネージ表示部4001にクライアント部3000を識別可能なカーソルを表示する機能を備えるようにしているので、クライアント部3000のユーザに、サイネージ表示部4001に表示されるコンテンツの選択操作を視認させることができるようになる。また、デジタルサイネージ部4000上において、誰がどのコンテンツに興味を持っているか匿名性を保持しながら表示できる。さらに、デジタルサイネージ部4000上において、カーソルが集中しているコンテンツに対し、他のユーザの注目を集めることもできる。
上記第1及び第2の実施形態で説明したコンテンツ表示制御システムは、クライアント部により、デジタルサイネージ部のサイネージ表示部に表示される複数のコンテンツの中から任意のコンテンツを取得する例について説明したが、これに限ることなく、例えば、操作用の第1の装置と、デジタルサイネージ部以外のカーソルを表示する第2の装置とであってもよい。この場合、カーソルを表示する第2の装置に表示されたコンテンツの関連情報が、第1の装置に表示されることになる。ここでは、第2の装置は例えばパーソナル・コンピュータであり、第1の装置は例えば携帯端末であってもよい。さらに、第2の装置は例えばテレビジョン受像機であり、第1の装置は例えば表示器付きのテレビジョンコントローラまたは携帯端末であってもよい。
Claims (8)
- 少なくとも観光案内、広告を含む概要情報をユーザに伝えるための1つ以上のコンテンツを表示する表示装置と、
前記表示装置に対し通信可能な複数の端末とを具備し、
前記複数の端末の各々は、
前記表示装置に表示された当該端末に対応するカーソルを移動させる操作を受け付け、詳細コンテンツを取得するべく同一もしくは異なる複数のコンテンツのうちいずれかの選択を受け付ける選択入力手段と、
前記表示装置から前記選択されたコンテンツに対応する詳細コンテンツを取得し、この詳細コンテンツを表示する表示制御手段とを備え、
前記表示装置は、
端末識別情報を用いて端末を識別し、前記表示装置に端末を識別可能なカーソルを表示しているコンテンツに重ねて表示し、前記端末の選択入力手段によって選択された移動操作に応じてカーソル位置を変更し、変更するカーソル位置をカーソルの移動方向にあるコンテンツの位置とする手段を備えることを特徴とするコンテンツ表示制御システム。 - 前記選択入力手段は、前記表示装置へのログインを行った端末に対し、前記表示装置に表示された同一もしくは異なるコンテンツのうちいずれかの選択を受け付けることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ表示制御システム。
- 前記表示装置は、ユーザ情報として通信ID、カーソル属性、カーソル位置を管理するユーザ情報管理部を備え、
端末識別情報として通信IDを用い、カーソル属性に基づいてカーソルを表示し、前記カーソル位置の情報としてコンテンツを識別するコンテンツ番号を用いることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ表示制御システム。 - 前記表示装置が備える手段は、色、形状、テクスチャ、動きの少なくとも1つにより識別可能なカーソルを表示することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ表示制御システム。
- 第1の装置と、
前記第1の装置に対し通信可能で、少なくとも観光案内、広告を含む概要情報をユーザに伝えるための1つ以上のコンテンツを表示する第2の装置とを具備し、
前記第1の装置は、
前記第2の装置に表示された当該第1の装置に対応するカーソルを移動させる操作を受け付け、複数のコンテンツのうちいずれかの選択を受け付ける選択入力手段と、
前記第2の装置から前記選択されたコンテンツに対応する詳細コンテンツを取得し、この詳細コンテンツを表示する表示制御手段とを備え、
前記第2の装置は、
前記第2の装置に前記第1の装置を識別可能なカーソルを表示しているコンテンツに重ねて表示し、前記第1の装置の選択入力手段によって選択された移動操作に応じてカーソル位置を変更し、変更するカーソル位置をカーソルの移動方向にあるコンテンツの位置とする手段を備えることを特徴とするコンテンツ表示制御システム。 - 前記第1の装置が受け付けた操作者の操作を契機として、前記第2の装置の画面上の前記カーソルの位置に対応する前記第2の装置の画面上に表示されたコンテンツに対応する詳細コンテンツを、前記第1の装置の画面上に表示することを特徴とする請求項5記載のコンテンツ表示制御システム。
- 少なくとも観光案内、広告を含む概要情報をユーザに伝えるための1つ以上のコンテンツを表示する表示装置と、前記表示装置に対し通信可能な複数の端末とを備えるコンテンツ表示制御システムで使用されるコンテンツ表示制御方法において、
前記複数の端末の各々が、前記表示装置に表示された当該端末に対応するカーソルを移動させる操作を受け付け、詳細コンテンツを取得するべく同一もしくは異なる複数のコンテンツのうちいずれかの選択を受け付けるステップと、
前記表示装置が、端末識別情報を用いて端末を識別し、端末を識別可能なカーソルを表示しているコンテンツに重ねて表示し、前記端末によって選択された移動操作に応じてカーソル位置を変更し、変更するカーソル位置をカーソルの移動方向にあるコンテンツの位置とするステップと、
前記複数の端末の各々が、前記表示装置から前記選択されたコンテンツに対応する詳細コンテンツを取得し、この詳細コンテンツを表示するステップとを備えることを特徴とするコンテンツ表示制御方法。 - 第1の装置と、前記第1の装置に対し通信可能で、少なくとも観光案内、広告を含む概要情報をユーザに伝えるための1つ以上のコンテンツを表示する第2の装置とを備えるコンテンツ表示制御システムで使用されるコンテンツ表示制御方法において、
前記第1の装置が、前記第2の装置に表示された当該第1の装置に対応するカーソルを移動させる操作を受け付け、複数のコンテンツのうちいずれかの選択を受け付けるステップと、
前記第2の装置が、前記第2の装置に前記第1の装置を識別可能なカーソルを表示しているコンテンツに重ねて表示し、前記第1の装置によって選択された移動操作に応じてカーソル位置を変更し、変更するカーソル位置をカーソルの移動方向にあるコンテンツの位置とするステップと、
前記第1の装置が、前記第2の装置から前記選択されたコンテンツに対応する詳細コンテンツを取得し、この詳細コンテンツを表示するステップとを備えることを特徴とするコンテンツ表示制御方法。
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