以下、本発明に係るゲームシステムの一形態について説明する。図1は、本発明の一形態に係るサービス提供システムが適用されたゲームシステムの全体構成の概要を示す図である。図1に示すように、ゲームシステム1においては、サービス提供端末としての複数のゲーム機GMと、サーバ装置としてのセンターサーバ3とがルータ5を介して通信回線としてのネットワーク6にそれぞれ接続されている。ゲーム機GMは、所定の対価の消費と引き換えに、その対価に応じた範囲でユーザに端末サービスとしてのゲームをプレイさせる業務用(商業用)のゲーム機として構成されている。ゲーム機GMは、所定の施設としての店舗7等の商業施設に適当な台数ずつ設置される。ゲーム機GMでは、どのようなゲームが提供されていてもよい。一例として、ゲーム機GMは、楽曲を利用して所定の操作をプレイヤに要求する音楽ゲームを提供する。
なお、ゲーム機GMとルータ5との間にローカルサーバが設置され、そのローカルサーバを介してゲーム機GMがセンターサーバ3と通信可能に接続されていてもよい。また、センターサーバ3は、一台の物理的装置によって構成されている例に限らない。例えば、複数の物理的装置としてのサーバ群によって一台の論理的なセンターサーバ3が構成されてもよい。更に、クラウドコンピューティングを利用して論理的にセンターサーバ3が構成されてもよい。また、ゲーム機GMがセンターサーバ3として機能してもよい。ネットワーク6として、例えば、インターネットが利用される。ネットワークは、有線、無線(携帯電話網含む)のいずれが利用されてもよい。
また、ゲームシステム1においては、ユーザ端末8からセンターサーバ3へのネットワーク6を介したアクセスが可能である。ユーザ端末8には、Global Positioning System(以下、GPSという)用の受信機が搭載され、いわゆるGPS機能が設けられている。これにより、各ユーザ端末8は、衛星を利用して、自己の位置情報を取得可能に構成されている。ユーザ端末8として、例えば、パーソナルコンピュータ8a、携帯電話8b(スマートフォンを含む)等といったネットワーク接続が可能なコンピュータ装置(GPS機能付き)が適宜に利用されてよい。なお、本明細書において、ユーザがゲーム機GMを使用するときに、当該ユーザを特にプレイヤと称すことが有る。
各ゲーム機GM及びセンターサーバ3には、ネットワーク6上でそれぞれを識別可能なユニークな情報が付されている。これにより、ゲームシステム1上では、各ゲーム機GM及びセンターサーバ3を識別可能である。このようなユニークな情報として、例えば、IPアドレスが利用されてよい。ネットワーク6がインターネットのように公開性のあるネットワークであれば、各ルータ5にネットワーク6上でユニークな固定アドレスが設定される。そして、各ゲーム機GM等には、その固定アドレスとの組み合わせによってネットワーク6上でゲーム機GM等を一意に認識するためのプライベートアドレスがIPアドレスとして設定される。また、この場合、ゲーム機GMとセンターサーバ3との間には仮想プライベートネットワーク(VPN)が構築され、そのVPN上で各ゲーム機GM等がプライベートアドレスを用いて一意に特定される。以下では、各ゲーム機GM、センターサーバ3、及びユーザ端末8をネットワーク6上で識別するための情報をアドレス情報と呼ぶ。ネットワーク6を介した通信では、特別な記載のない限り、そのアドレス情報に基づいて通信すべき相手が特定されることを前提とする。
また、ゲームシステム1では、上述のアドレス情報とは別に、店舗7毎にユニークな店舗IDが設定され、ゲーム機GM毎にユニークな筐体IDが設定される。センターサーバ3は、通信相手のゲーム機GMから店舗ID及び筐体IDを受け取ることにより、その通信相手のゲーム機GMが所属する店舗7及びそのゲーム機GMを一意に特定することができる。つまり、ゲームシステム1では、店舗IDに基づいて各店舗7を、筐体IDに基づいて各ゲーム機GMを、それぞれ識別可能である。
センターサーバ3は、ゲーム機GM、及びユーザ端末8に対し、ネットワーク6を介して各種のサービスを提供する。例えば、センターサーバ3は、ゲーム機GM又は、そのプレイヤに対して各種のゲーム機用サービスを提供する。ゲーム機用サービスとして、例えば、ゲーム機GMからプレイヤの識別情報を受け取って、そのプレイヤを認証するサービスを提供する。また、認証したプレイヤのプレイデータをゲーム機GMから受け取って保存し、或いは、保存するプレイデータをゲーム機GMに提供するサービスも提供する。更に、ゲーム機用サービスには、ネットワーク6を介してゲーム機GMのプログラム或いはデータを更新するサービス、ネットワーク6を介して複数のユーザが共通のゲームをプレイする際にユーザ同士をマッチングするマッチングサービス等が含まれる。
また、センターサーバ3は、ネットワーク6を介してアクセスするユーザ端末8のユーザに各種のWebサービスを提供する。Webサービスとして、例えば、ゲーム機GMにて実行されるべきゲームに関する各種の情報をユーザに提供するゲーム情報サービスを提供する。また、Webサービスには、ユーザによる情報発信、交換、共有といった交流の場を提供するコミュニティサービス、各ユーザを識別するためのユーザ識別情報としてのユーザIDを付与するサービス、このユーザIDと後述のカードIDを関連付けるためのサービス、ユーザ間の関連付け(フレンド登録、ライバル登録等)を設定するサービス(関連設定サービス)等のサービスが含まれる。更に、Webサービスには、特典店舗マップ提供サービスが含まれる。特典店舗マップ提供サービスの詳細は、後述する。また、ゲーム情報サービス、特典店舗マップ提供サービスといったゲームに関連するWebサービスが本発明のサーバサービスとして機能する。
次に、図2を参照して、ゲーム機GM、センターサーバ3、及びユーザ端末8に関する制御系の主要部の構成を説明する。図2は、ゲームシステム1の要部の機能ブロック図である。図2に示すように、センターサーバ3には、コンピュータとしての制御ユニット10と、記憶装置11とが設けられている。制御ユニット10は、マイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサの動作に必要な内部記憶装置(一例としてROM及びRAM)等の各種周辺装置とを組み合わせたコンピュータユニットとして構成されている。なお、制御ユニット10には、キーボード等の入力装置、モニタ等の出力装置等が接続されるが、それらの図示は省略した。
記憶装置11は、制御ユニット10に接続されている。記憶装置11は、電源の供給がなくても記憶を保持可能なように、例えば、磁気テープ等の大容量記憶媒体により構成されている。記憶装置11には、サーバ用プログラム15が記憶されている。サーバ用プログラム15は、センターサーバ3がゲーム機GM及びユーザ端末8に各種のサービスを提供するために必要なコンピュータプログラムである。制御ユニット10がサーバ用プログラム15を読み取って実行することにより、制御ユニット10の内部には、ゲーム機サービス管理部16及びWebサービス管理部17が設けられる。
ゲーム機サービス管理部16は、上述のゲーム機用サービスを提供するための処理を実行する。一方、Webサービス管理部17は、上述のWebサービスを提供するために必要な処理を実行する。このような処理には、例えば、特典店舗マップ提供サービスを提供するための処理が含まれる。ゲーム機サービス管理部16及びWebサービス管理部17は、コンピュータハードウェアとコンピュータプログラムとの組み合わせにより実現される論理的装置である。なお、制御ユニット10の内部には、その他にも各種の論理的装置が設けられ得るが、それらの図示は省略した。
更に、記憶装置11には、サーバ用プログラム15の実行に伴って参照され得る各種のデータが記憶されている。このような各種のデータには、例えば、ID管理データ、サービス用データ23、権利管理データとしてのプレイデータ25、マップデータ26、及び抽出端末データとしての特典データ27が含まれる。また、ID管理データには、店舗ID管理データ22が含まれている。これらのデータの詳細は、後述する。
一方、ゲーム機GMには、制御ユニット30と、記憶装置31とが設けられている。制御ユニット30は、マイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサの動作に必要な内部記憶装置(一例としてROM及びRAM)等の各種周辺装置とを組み合わせたコンピュータユニットとして構成されている。なお、制御ユニット30には、公知のゲーム機と同様に、プレイヤの操作を入力する操作入力装置、モニタ等の表示装置、スピーカ等の音声再生装置、カードリーダ、コイン認証装置といった各種の入力装置及び出力装置が接続されるが、それらの図示は省略した。
なお、カードリーダは、ユーザが所持するカード32の情報を読み取ってその情報に対応した信号を制御ユニット30に出力するために設けられる。カード32には、ICチップ、磁気ストライプといった不揮発性記憶媒体(不図示)が設けられている。そして、その記憶媒体には、カード32毎にユニークなID(以下、カードIDと呼ぶことがある。)等が記憶されている。カードIDは、例えば、センターサーバ3上に保存されたプレイデータ25を呼び出すために利用される。センターサーバ3は、ユーザ毎にユニークなユーザIDを利用してユーザ(プレイヤ)を識別する。プレイデータ25も、そのユーザIDと1対1に対応付けられて記録されている。カードIDは、ユーザIDに対して1対1、又は、多対1で対応付けられている。センターサーバ3は、ID管理データを参照することにより、カードIDとユーザIDとの対応関係を判別して、プレイヤのユーザIDを特定することができる。なお、カードIDは、カード32にバーコード等の形態で記録されていてもよい。或いは、カード32に代えて、携帯電話等に実装されたICチップ等の記憶媒体にカードIDが記録されていてもよい。
記憶装置31は、制御ユニット30に接続されている。記憶装置31は、電源の供給がなくても記憶を保持可能なように、例えば、ハードディスク、フラッシュSSD(Solid State Drive)などにより構成されている。記憶装置31には、ゲームプログラム35が記憶されている。ゲームプログラム35は、ゲーム機GMがゲーム(アーケードゲームと呼ぶことがある)を提供するために必要なコンピュータプログラムである。制御ユニット30がゲームプログラム35を読み取って実行することにより、制御ユニット30の内部には、ゲームサービス処理部36が設けられる。
ゲームサービス処理部36は、ゲーム機GMにおけるアーケードゲームの開始、進行、及び終了の管理、並びにプレイ料金(所定の対価)の徴収といったアーケードゲームのプレイに関連した各種の処理を実行する。また、ゲーム機サービスの一部は、ゲームサービス処理部36とセンターサーバ3のゲーム機サービス管理部16とが協働することにより実現される。ゲームサービス処理部36は、コンピュータハードウェアとコンピュータプログラムとの組み合わせにより実現される論理的装置である。なお、制御ユニット30の内部には、その他にも各種の論理的装置が設けられ得るが、それらの図示は省略した。
更に、記憶装置31には、ゲームプログラム35の実行に伴って参照され得る各種のデータが記憶されている。このような各種のデータには、例えば、ID管理データ、プレイデータ25、及び楽曲データ37が含まれる。ID管理データ及びプレイデータ25は、アーケードゲームの実行時に、当該アーケードゲームを実行するプレイヤに対応付けられた部分を含むように、少なくとも一部がセンターサーバ3から提供され、記憶装置31に記憶される。楽曲データ37は、音楽ゲームで利用される楽曲をスピーカ等の音声出力装置から再生出力させるために必要なデータである。
また、ユーザ端末8には、制御ユニット40と、記憶装置41とが設けられている。制御ユニット40は、マイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサの動作に必要な内部記憶装置(一例としてROM及びRAM)等の各種周辺装置とを組み合わせたコンピュータユニットとして構成されている。なお、制御ユニット40には、ネットワーク接続が可能な公知のコンピュータ装置が備える各種の入力装置、及びモニタ等の出力装置が接続されるが、それらの図示は省略した。また、制御ユニット40には、入力装置の一つとして、GPS用の衛星が出力する信号を受信し、その受信結果を制御ユニット40に出力するGPS用受信装置も接続されるが、その図示も省略した。
記憶装置41は、制御ユニット40に接続されている。記憶装置41は、電源の供給がなくても記憶を保持可能なように、例えば、不揮発性の半導体記装置などにより構成されている。記憶装置41には、端末プログラム45が記憶されている。端末プログラム45は、ユーザ端末8がセンターサーバ3からWebサービスの提供を受けるために必要なコンピュータプログラムである。制御ユニット40が端末プログラム45を読み取って実行することにより、制御ユニット40の内部には、Webサービス処理部46が設けられる。
Webサービス処理部46は、各ユーザがユーザ端末8を通じてWebサービスを利用するために必要な各種の処理を実行する。このような処理には、例えば、Webサービス処理部46がセンターサーバ3のWebサービス管理部17と協働して実行する処理が含まれる。その他にも、このような処理には、例えば、GPS受信装置からの出力信号に基づいて、現在位置を算出するための処理が含まれる。Webサービス処理部46は、コンピュータハードウェアとコンピュータプログラムとの組み合わせにより実現される論理的装置である。なお、制御ユニット40の内部には、その他にも各種の論理的装置が設けられ得るが、それらの図示は省略した。
更に、記憶装置41には、端末プログラム45の実行に伴って参照され得る各種のデータが記憶されている。このような各種のデータには、例えば、店舗ID管理データ22等のID管理データ、プレイデータ25、マップデータ26、及び特典データ27が含まれる。これらのデータは、Webサービスの提供に必要な部分が含まれるように、少なくとも一部がセンターサーバ3から提供され、記憶装置41に記憶される。
次に、特典店舗マップ提供サービスについて説明する。特典店舗マップ提供サービスは、所定の特典が付与されるというイベントが実施されている店舗7の位置を通知するためのサービスである。より具体的には、特典店舗マップ提供サービスによってゲーム機GMが配置されている各店舗7の位置、及びイベントを実施中の店舗を示す情報を含む特典店舗マップが提供される。また、このようなマップは、標識付きマップとしての店舗マップ画面を通じて提供される。
図3は、店舗マップ画面の一例を示す図である。図3に示すように、一例として、店舗マップ画面50は、ユーザ端末8のモニタMOに表示される。つまり、一例として、ユーザ端末8は、特典店舗マップ提供サービスを通じて各ユーザに店舗マップ画面50を提供する。店舗マップ画面50の提供が本発明の補助サービスとして機能する。
店舗マップ画面50には、条件表示領域としてのイベント情報領域51及びマップ領域52が含まれている。マップ領域52には、マップ画像53、ユーザ位置標識としての現在位置オブジェクト54、端末標識としての店舗位置オブジェクト55、及び特別標識としてのイベントオブジェクト56が表示される。現在位置オブジェクト54は、ユーザ端末8の現在位置を示すためのオブジェクトである。ユーザ端末8の現在位置は、GPS用の衛星が出力する信号に基づいて算出される。現在位置オブジェクト54の周囲には、現在位置から所定距離を示す円54aが配置される。また、現在位置オブジェクト54の表示は、マップ領域52の中心に位置するように制御される。
一方、マップ画像53は、現在位置付近のマップを示す画像である。つまり、マップ領域52には、マップ画像53として、現在位置付近のマップが表示される。マップ画像53は、現在位置オブジェクト54がマップの中心に位置するように表示される。つまり、現在位置オブジェクト54が配置されるべき現在位置に対応するマップ上の位置がマップ領域52の中心に位置するように、マップ画像53は表示される。また、マップ画像53の内容は、ユーザ端末8の位置の変化に応じて、現在位置オブジェクト54が中心に位置するように変化する。つまり、現在位置オブジェクト54の移動に伴ってマップ画像53の内容もが配置されるべき現在位置に対応するマップ上の位置がマップ領域52の中心に位置するように変化する。
店舗位置オブジェクト55は、マップ画像53上の各店舗7を示すオブジェクトである。各店舗位置オブジェクト55は、マップ画像53が示すマップ上の各店舗7に対応する位置に配置される。イベントオブジェクト56は、所定の特典が付与されるイベントを実施中の店舗7を示すためのオブジェクトである。つまり、イベントを実施中の店舗7の位置にイベントオブジェクト56が配置される。
所定の特典として、例えば、ゲーム機GMが提供する音楽ゲームで使用可能な特別楽曲が利用される。音楽ゲームは、使用される楽曲に応じて興趣性が変化し得る。このため、特別楽曲は、所定の特典として十分に機能し得る。また、所定の特典は、イベント実施中の各店舗7において所定の付与条件が満たされた場合に付与される。所定の付与条件は、イベント実施中の店舗7に配置されたゲーム機GMに関連する条件である。所定の付与条件として、ゲーム機GMに関連する各種の条件が採用されてよい。例えば、所定の付与条件として、イベント実施中の店舗7内の所定のゲーム機GMをプレイした場合に満たされる条件が採用される。つまり、所定のゲーム機GMをプレイしたプレイヤが所定の付与条件を満たす。
また、所定のゲーム機GMとして、イベント実施中の店舗7内の一部のゲーム機GMが利用されてもよいし、全部のゲーム機GMが利用されてもよい。また、一部のゲーム機GMは、店舗7の管理者によって設定されてもよいし、所定の設定条件に基づいて設定されてもよい。所定の設定条件として、例えば、プレイ人数が少ない(一定数以下等)場合に満たされる条件が利用されてよい。つまり、一例として、イベント実施中の店舗7のいずれかのゲーム機GMがプレイされた場合に、そのプレイしたプレイヤが所定の付与条件を満たす。なお、プレイ人数は、例えば、カードIDに基づいて集計される。
また、イベントを実施すべき店舗7は、イベント運営者によって選択されてもよいし、所定の抽出条件としてのイベント条件に基づいて選択されてもよい。イベント条件として、プレイ人数(例えば、店舗7内の各ゲーム機GMの延べプレイ人数等)の条件、地域の条件(特定地域の指定等)が採用されてよい。或いは、イベント条件として、所定のゲーム機GMが配置されている場合に満たされる条件が採用されてもよい。つまり、まず所定のゲーム機GMが決定され、所定のゲーム機GMが配置されている各店舗7がイベント条件を満たす店舗として決定されてもよい。更に、イベント条件には、一定期間等、期間条件が付与されてもよい。つまり、イベントは、一例として、プレイ人数の少ない店舗7において一定期間実施される。また、この場合、プレイ人数の少ない店舗7内の所定のゲーム機GM(例えば、全てのゲーム機GM)がイベント条件を満たす。
イベント情報領域51には、イベントに関する情報を表示するための領域である。具体的には、イベント情報領域51には、一例としてイベント店舗数及び特典内容の情報が表示される。イベント店舗数は、イベント実施中の店舗数を示す情報である。イベント店舗数として、例えば、店舗マップ画面50が参照された時点において、全国でイベントを実施中の店舗数が表示される。また、特典内容は、所定の付与条件を満たした場合に付与される所定の特典の内容を示す情報である。なお、イベント情報領域51には、その他にも各種の情報が表示されてよい。例えば、その他の情報の一例として、期間条件が付与されている場合には、イベント期間を示す情報がイベント情報領域51に表示されてもよい。イベント店舗数及び特典内容の情報等、これらのイベント情報領域51に表示される情報が本発明の条件情報として機能する。
図3の例は、ユーザ端末8の位置が移動中の店舗マップ画面50を示している。また、現在位置オブジェクト54が中心位置に移動する前の店舗マップ画面50でもある。この例では、店舗マップ画面50には、マップ範囲内の4つの店舗7の位置にそれぞれ対応する4つの店舗位置オブジェクト55が表示されている。更に、現在位置オブジェクト54から最も近い店舗7の店舗位置オブジェクト55には、イベントオブジェクト56としての旗が配置されている。つまり、現在位置から最も近い店舗7がイベントを実施中の店舗であることを示している。
一方、図3の例では、イベント情報領域51には、イベント店舗数としてイベントオブジェクト56に対応する旗及び“38”という数字が表示されている。つまり、店舗マップ画面50が参照された時点において、全国で38店がイベント実施中であるという情報が表示されている。また、特典内容として、“特別楽曲”という情報が表示されている。つまり、イベント実施中の店舗7で所定の付与条件を満たした場合の特典が“特別楽曲”であるという情報が表示されている。一例として、“特別楽曲”は、この楽曲をプレイするための特別権利を持つプレイヤしか使用できない楽曲を意味する。このような楽曲は、一般的に解禁楽曲と呼ばれる場合もある。つまり、特別権利が付与されることにより、使用が解禁される楽曲という意味である。そして、特別楽曲が利用される場合の音楽ゲームが本発明の特別サービスとして機能する。
次に、ID管理データ、店舗ID管理データ22、サービス用データ23、プレイデータ25、マップデータ26、及び特典データ27の詳細について説明する。ID管理データは、ゲームシステム1で使用される各種のIDの対応関係が記述されたデータである。例えば、上述したように、カードID(複数でもよい)とユーザIDとの対応関係がID管理データに記録される。
店舗ID管理データ22は、ID管理データの一つとして機能する。店舗ID管理データ22は、各店舗7及び各店舗7に配置される各ゲーム機GMの対応関係が記述されたデータである。図4は、店舗ID管理データ22の内容の一例を示す図である。図4に示すように、店舗ID管理データ22には、店舗ID、住所、プレイ人数及び筐体IDの情報が含まれている。店舗ID管理データ22は、これらの情報が互いに関連付けられるように記述されたレコードの集合である。
店舗IDは、上述のように各店舗7を特定するためのユニークなIDである。また、同様に、筐体IDは、上述のように各ゲーム機GMを特定するためのユニークなIDである。店舗ID及び筐体IDとして、例えば、店舗7毎或いはゲーム機GM毎にユニークな数字が記述される。このように、店舗IDには、当該店舗IDに対応する店舗7に配置される各ゲーム機GMの筐体IDが対応付けられている。また、住所は、店舗IDに対応する店舗7の住所を示す情報である。住所の情報として、例えば、緯度・経度の情報が利用されてよい。店舗ID管理データ22の住所の情報によって各店舗7及びそこに配置される各ゲーム機GMの位置が特定される。プレイ人数は、店舗7内の各ゲーム機GMをプレイしたプレイヤの人数に対応する。
プレイデータ25は、ユーザID毎に作成されたデータの集合である。いずれかのゲーム機GMでプレイヤがアーケードゲームをプレイする際には、そのプレイヤがゲーム機GMに認識させたカードIDがセンターサーバ3に提供される。そして、そのカードIDに関連付けられたユーザIDに対応するプレイデータ25の少なくとも一部がセンターサーバ3からゲーム機GMに提供され、当該ゲーム機GMの記憶装置31に記憶される。
図5は、プレイデータ25の内容の一例を示す図である。図5に示すように、プレイデータ25には、例えば、ユーザID、店舗ゲーム用データ、及びプレイ実績データの情報が含まれている。プレイデータ25は、これらの情報が互いに関連付けられるように記述されている。
ユーザIDは、上述のように各ユーザを識別するための情報である。店舗ゲーム用データは、ゲーム機GMでユーザがゲームをプレイする際に利用されるデータである。店舗ゲーム用データには、例えば、ユーザがアーケードゲームで記録した成績、アーケードゲーム内で所有する各種アイテム、アイテムの有効期間といったアーケードゲームのプレイに関連付けられる各種情報が含まれる。また、アーケードゲーム内で所有するアイテムには、一例として、音楽ゲームにおいて使用可能な楽曲の情報が含まれる。つまり、店舗ゲーム用データには、アイテムの一例として、楽曲の情報が含まれている。また、店舗ゲーム用データに含まれる楽曲は、音楽ゲーム内で使用可能である。つまり、楽曲の情報は、その楽曲を音楽ゲーム内でプレイに使用する権利に対応し、その権利の有無を判別するために利用される。従って、特別楽曲が解禁された場合には、店舗ゲーム用データに特別楽曲に対応する楽曲の情報が記述される。また、楽曲の情報が本発明の権利情報として機能する。
図4の例では、店舗ゲーム用データに“楽曲A”という楽曲の情報が含まれている。“楽曲A”は、例えば、特別楽曲に対応する。つまり、この場合、図4の例のレコードは、特別楽曲が解禁されたプレイヤのレコードに対応する。また、図4の例では、店舗ゲーム用データには、“楽曲A”に対応する有効期間の情報も含まれている。つまり、“楽曲A”に対応する特別楽曲の使用は、有効期間に限定される。有効期間として、例えば、1週間、1日等の適宜の期間が利用されてよい。また、有効期間は、例えば、期間条件に対応していてもよい。つまり、一例として、期間条件によって設定される期間が有効期間の情報としてプレイデータ25に記述されてもよい。なお、プレイデータ25には複数種類のアーケードゲームの店舗ゲーム用データが含まれていてもよい。その場合、店舗ゲーム用データは、各ゲームIDと関連付けられて保持される。
プレイ実績データは、ユーザが過去にプレイしたゲーム機GM及びそのゲーム機GMが配置されている店舗7等に関する過去の使用実績を管理するためのデータである。プレイ実績データには、店舗ID、筐体ID、ゲーム結果等の情報が含まれている。ゲーム結果として、例えば、過去の最高得点の情報が記述される。
特典データ27は、所定の付与条件を満たした場合に付与されるべき特典を管理するためのデータである。図6は、特典データ27の内容の一例を示す図である。図6に示すように、特典データ27には、筐体ID、特典、期間及び店舗IDの情報が含まれている。特典データ27は、これらの情報が互いに関連付けられて記述されたレコードの集合である。
筐体ID及び店舗IDは、上述の通りである。特典は、各筐体ID、つまり各ゲーム機GMに関連付けられる所定の特典を示す情報である。つまり、所定の付与条件が満たされた場合、当該所定の付与条件を満たすために使用されたゲーム機GMに特典データ27で関連付けられる所定の特典がプレイヤに付与される。所定の特典として特別楽曲が利用されている場合には、特典として特別楽曲に対応する情報が記述される。特典データ27は、所定のゲーム機を特定するために使用されてもよい。つまり、一例として、特典データ27によって特典と関連付けられる各ゲーム機GMが所定のゲーム機GMとして特定されてもよい。更に、特典データ27に含まれる各ゲーム機GMが配置されている各店舗7がイベント条件を満たす各店舗7として特定されてもよい。また、特典データ27に含まれる各ゲーム機GMが本発明の一部のサービス提供端末に対応する。
期間は、各ゲーム機GMに所定の特典が関連付けられる期間を示す情報である。期間は、上述の期間条件に対応する情報が記述される。具体的には、期間条件によって特定される期間が期間の情報として記述される。つまり、期間は、所定の特典を付与するゲーム機GMとして機能する期間を示す情報である。従って、期間の情報として記述された期間内に所定の付与条件が満たされた場合には所定の特典が付与される一方で、それ以外の期間に所定の付与条件を満たしても所定の特典は付与されない。期間の情報として、例えば、開始時期間及び終了時期が記述されてよい。また、期間条件によって時刻まで特定される場合には、期間の情報に時刻の情報が含まれていてよい。なお、特典データ27は、期間条件を満たさないレコードが含まれないように構成されていてもよい。
マップデータ26は、マップを表示するための画像データである。より具体的には、マップデータ26は、店舗マップ画面50のマップ画像53の表示に利用される。サービス用データ23は、ゲーム機用サービス及びWebサービスに関連してセンターサーバ3の制御ユニット10が適宜に参照するデータである。上述のID管理データ(店舗ID管理データ22を含む)、プレイデータ25、マップデータ26、及び特典データ27は、サービス用データの一部としても機能し得る。
次に、特典付与処理、特典データ更新処理、及び提供可否判別処理について説明する。特典付与処理は、所定の付与条件が満たされた場合にプレイヤに所定の特典を付与するために実行される。一方、特典データ更新処理は、特典データ27の内容を更新するために実行される。また、提供可否判別処理は、特別楽曲の使用の可否を判別するために実行される。特典付与処理及び特典データ更新処理は、一例として、いずれもセンターサーバ3の制御ユニット10によって実行される。より具体的には、これらの処理は、制御ユニット10のWebサービス管理部17を通じて実行される。また、提供可否判別処理は、一例として、ゲーム機GMの制御ユニット30によって実行される。より具体的には、提供可否判別処理は、制御ユニット30のゲームサービス処理部38を通じて実行される。
なお、センターサーバ3の制御ユニット10は、その他にもWebサービス或いはゲーム機用サービスを提供するために必要な各種の周知な処理を実行するが、それらの詳細な説明は省略する。同様に、ゲーム機GMの制御ユニット30は音楽ゲームを提供するために必要な各種の周知な処理を、ユーザ端末8の制御ユニット40は店舗マップ画面50の提供等のWebサービスに関連する各種のサービスを提供するために必要な各種の周知な処理を、それぞれ実行する。しかし、それらの詳細な説明は省略する。
図7は、Webサービス管理部17が実行する特典付与処理ルーチンのフローチャートの一例を示す図である。図7のルーチンは、例えば、各ゲーム機GMからプレイ実績を取得する毎に実行される。また、プレイ実績は、例えば、ゲームが終了する毎に各ゲーム機GMから送信されてもよい。或いは、Webサービス管理部17がゲーム機GMからプレイ実績を取得するための処理を所定の周期毎に実行してもよい。
図7のルーチンを開始すると、Webサービス管理部17は、まずステップS11において、各ゲーム機GMのプレイ実績を取得する。プレイ実績には、各ゲーム機GMをプレイしたプレイヤを特定するための情報が含まれていてよい。例えば、ゲーム機GMをプレイする際にプレイヤによってカード32が使用された場合には、プレイ実績にはカードIDの情報が含まれていてよい。或いは、ゲーム機GMをプレイする際にプレイヤによってユーザIDの情報が登録された場合には、プレイ実績にユーザIDの情報が含まれていてもよい。一方、カード32も使用されず、ユーザIDも登録されなかった場合には、プレイ実績には、プレイヤを特定するための情報が含まれていなくてもよい。このような情報が含まれていない場合、Webサービス管理部17は、プレイ実績を取得していないと判断してもよい。つまり、プレイ実績にプレイヤを特定するための情報が含まれていない場合には、図7のルーチンは、実行されない。
続くステップS12において、Webサービス管理部17は、各ゲーム機GMをプレイした各プレイヤを特定する。この特定は、ステップS11で取得したプレイ実績に基づいて実行される。具体的には、Webサービス管理部17は、プレイ実績に含まれる各プレイヤを特定するための情報に基づいて、各ゲーム機をプレイした各プレイヤを特定する。
次のステップS13において、Webサービス管理部17は、ステップS12で特定した各プレイヤが所定の付与条件を満たすか否か判別する。この判別は、特典データ27に基づいて実行される。具体的には、プレイヤがプレイしたゲーム機GMが特典データ27に含まれている場合には、当該プレイヤは所定の付与条件を満たすと判別される。一方、プレイヤがプレイしたゲーム機GMが特典データ27に含まれていない場合には、所定の付与条件を満たさないと判別される。また、特典データ27が期間条件を満たさないレコードも含む場合には、期間条件を満たすか否かも判別される。具体的には、プレイヤがプレイしたゲーム機GMが特典データ27に含まれ、かつ期間条件を満たす場合に、当該プレイヤは所定の付与条件を満たすと判別される。つまり、特典データ27に含まれるゲーム機GMを特典データ27の期間の情報に対応する期間内にプレイしたプレイヤは所定の付与条件を満たすと判別される。一方、プレイヤがプレイしたゲーム機GMが特典データ27に含まれていても期間条件を満たさない場合には、所定の付与条件を満たさないと判別される。そして、この判別結果が否定的結果の場合、つまり所定の付与条件を満たさない場合には、Webサービス管理部17は、以降の処理をスキップして、今回のルーチンを終了する。
一方、ステップS13の判別結果が肯定的結果の場合、つまり所定の付与条件を満たす場合、Webサービス管理部17は、ステップS14に進む。ステップS14において、Webサービス管理部17は、ステップS13の判別結果及び特典データ27に基づいて、所定の付与条件を満たす各プレイヤに所定の特典を付与する。特典の付与は、一例として、プレイデータ25の内容を更新することにより実現される。具体的には、Webサービス管理部17は、店舗ゲーム用データに所定の特典、つまり特別楽曲に対応する楽曲の情報が追加されるようにプレイデータ25を更新する。ステップS14の処理を終えると、Webサービス管理部17は、今回のルーチンを終了する。これにより、所定の付与条件を満たす各プレイヤに所定の特典が付与される。
図8は、Webサービス管理部17が実行する特典データ更新処理ルーチンのフローチャートの一例を示す図である。図8のルーチンは、例えば、所定の周期で繰り返し実行される。また、所定の周期として、例えば、一日周期が採用されてよい。つまり、この場合、一日単位(一日一回)で図8のルーチンが実行される。なお、所定の周期として、1週間周期といったより長い周期、或いは一時間といったより短い単位が採用されてもよい。また、図8のルーチンは、イベント運営者によって所定の設定操作が行われた場合に実行されてもよい。例えば、イベント対象の店舗7等がイベント運営者によって選択される場合には、所定の設定操作としてイベント対象の店舗7等を選択する操作が採用されてもよい。或いは、イベント条件の設定、変更等が可能な場合には、イベント条件を設定等する操作が所定の設定操作として利用されてもよい。
図8のルーチンを開始すると、Webサービス管理部17は、まずステップS21において各店舗7のプレイ実績を取得する。また、ステップS21では、プレイ実績の一例として、各店舗7のプレイ人数を取得する。プレイ人数は、例えば、各ゲーム機GMのプレイ実績に基づいて算出される。或いは、図8のルーチンが実行される周期に対応する周期でプレイ人数の情報が更新される場合には、Webサービス管理部17は、店舗ID管理データ22からプレイ人数を取得してもよい。
続くステップS22において、Webサービス管理部17は、所定の付与条件の判別対象にされる所定のゲーム機GMを抽出する。具体的には、イベント条件を満たす店舗7内の全てのゲーム機GMが所定のゲーム機GMに該当する。つまり、Webサービス管理部17は、ステップS22において、イベント条件を満たす各ゲーム機GMを抽出する。具体的には、Webサービス管理部17は、まずステップS21で取得したプレイ人数の情報に基づいて、プレイ人数が一定数以下の店舗7を抽出する。そして、店舗ID管理データ22に基づいて、この抽出した各店舗7に含まれる全てのゲーム機GMを所定のゲーム機GMとして特定する。このようにして、Webサービス管理部17は、所定のゲーム機GMを抽出する。
次のステップS23において、Webサービス管理部17は、所定の変更条件を満たすか否か判別する。所定の変更条件として、例えば、ステップS22において抽出した各ゲーム機GMが特典データ27に含まれる各ゲーム機GMと異なる場合に満たされる条件が採用される。つまり、一例として、所定の付与条件の判別対象にすべき所定のゲーム機GMに変更が生じた場合に、所定の変更条件は満たされる。また、所定の変更条件には、期間条件が含まれていてもよい。つまり、特典データ27中に期間条件を満たさないゲーム機GMが含まれている場合にも所定の変更条件が満たされてよい。ステップS23の判別結果が否定的結果の場合、つまり所定の変更条件を満たさない場合、Webサービス管理部17は、以降の処理をスキップして、今回のルーチンを終了する。
一方、ステップS23の判別結果が肯定的結果の場合、つまり所定の変更条件を満たす場合、Webサービス管理部17は、ステップS24に進む。ステップS24において、Webサービス管理部17は、特典データ27を更新する。具体的には、ステップS22で抽出した各ゲーム機GMが所定の特典と関連付けられるように特典データ27を更新する。更新には、特典データ27の新規生成が含まれていてもよい。また、所定の特典は、別途定義されていてよい。ステップS24の処理を終えると、Webサービス管理部17は、今回のルーチンを終了する。これにより、所定の周期でイベント対象の店舗7及び所定のゲーム機GMが変更される。なお、変更結果は、例えば、変更前のイベント対象の店舗7から変更後のイベント対象の店舗7まで移動するキャラクタオブジェクトを利用して案内されてもよい。この場合、変更後の店舗7への具体的な移動経路を案内することができる。また、キャラクタオブジェクトが変更後の店舗7に到達するまでの到達予測時間及び移動距離といった移動に関連する情報が移動中に提供されてもよい。この場合、新たにイベント対象になる店舗7をユーザに予測させることができる。これにより、イベント対象の店舗7の変更に興趣性を付加することができる。また、この場合、キャラクタオブジェクトが本発明の経路案内標識として機能し、移動に関連する情報が本発明の標識情報として機能する。
図9は、提供可否判別処理ルーチンのフローチャートの一例を示す図である。図9のルーチンは、例えば、カード32の読み取りが行われる毎に実行される。或いは、図9のルーチンは、楽曲選択等の所定の操作が行われる毎に実行されてもよい。
図9のルーチンを開始すると、ゲームサービス処理部38は、まずステップS31において、プレイデータ25を取得する。プレイデータ25は、予めセンターサーバ3より取得していてもよいし、ステップS31においてセンターサーバ3から取得してもよい。
続くステップS32において、ゲームサービス処理部38は、カード32の所有者に対応するプレイヤが特別権利を持っているか否か判別する。この判別は、ステップS31で取得したプレイデータ25に基づいて実行される。具体的には、ゲームサービス処理部38は、カード32の所有者に対応するプレイデータ25の店舗ゲーム用データに特別楽曲に対応する楽曲の情報が含まれている場合には特別権利を持っていると判別する。一方、ゲームサービス処理部38は、店舗ゲーム用データに特別楽曲に対応する楽曲の情報が含まれていない場合には特別権利を持っていないと判別する。この判別結果が肯定的結果の場合、つまりカード32を使用したプレイヤが特別権利を持っている場合、ゲームサービス処理部38は、ステップS33に進む。ステップS33において、ゲームサービス処理部38は、特別楽曲の使用を許可する。つまり、特別楽曲が含まれるように使用可能な楽曲をプレイヤに提供する。ステップS33の処理を終えると、ゲームサービス処理部38は、今回のルーチンを終了する。
一方、ステップS32の判別結果が否定的結果の場合、つまりカード32を使用したプレイヤが特別権利を持っていない場合、ゲームサービス処理部38は、ステップS34に進む。ステップS34において、ゲームサービス処理部38は、特別楽曲の使用を不許可する。つまり、特別楽曲が含まれないように使用可能な楽曲をプレイヤに提供する。従って、プレイヤは、特別楽曲をゲームのプレイに使用できない。ステップS34の処理を終えると、ゲームサービス処理部38は、今回のルーチンを終了する。これにより、特別権利に基づいて、特別楽曲の使用の可否が判断される。結果として、特別権利を持つプレイヤには特別楽曲が提供される一方で、特別権利を持たないプレイヤには特別楽曲は提供されない。
以上に説明したように、この形態によれば、各店舗7に対応する位置に店舗位置オブジェクト55が配置された店舗マップ画面50がユーザ端末8を通じて提供される。また、イベント実施中の各店舗7に対応する位置には、更にイベントオブジェクト56が配置されている。このため、各店舗7の位置及びイベント実施中の店舗7の位置をマップ付きで案内することができる。これにより、イベント実施中の店舗7までの経路を案内することができる。更に、店舗マップ画面50には、現在位置オブジェクト54も配置されている。従って、現在位置を中心にイベント実施中の店舗7の位置を案内することができるので、より容易にイベント実施中の店舗7までの経路を認識することができる。これにより、イベントを実施していない店舗7のプレイヤをイベント実施中の店舗7に誘導することができるので、各プレイヤの行動範囲を拡大させることができる。
また、イベントは、プレイ人数の少ない店舗7で実施されるので、プレイヤ人数の多い店舗7から少ない店舗7にプレイヤが移動する傾向を形成することができる。従って、各店舗7のプレイヤ人数の均一化を図ることができる。また、イベント対象の店舗7は、プレイヤ人数の変化に応じて変更されるので、プレイヤの移動が固定化されない。つまり、プレイヤの行動範囲をより拡大させることができる。更に、イベントによって付与される特別権利には期限が設定されている。つまり、特別楽曲は所定期間内しか使用できない。このため、特別権利が付与されたプレイヤを再度イベントに参加させることができる。これにより、イベント効果を持続させることができる。
以上の形態において、センターサーバ3の制御ユニット10が、Webサービス管理部17を通じて図7のルーチンを実行することにより本発明の特典付与手段として機能する。また、センターサーバ3の制御ユニット10が、Webサービス管理部17を通じて図8のルーチンを実行することにより本発明の端末抽出手段及びデータ更新手段として機能する。一方、ゲーム機GMの制御ユニット30が、ゲームサービス処理部36を通じて図9のルーチンを実行することにより本発明のサービス提供手段として機能する。
また、センターサーバ3の記憶装置11が、マップデータ26を記憶することにより本発明のマップデータ記憶手段として、特典データ27を記憶することにより本発明の抽出端末データ記憶手段として、それぞれ機能する。更に、センターサーバ3の記憶装置11が、プレイデータ25を記憶することにより本発明の管理データ記憶手段として機能する。
本発明は上述の形態に限定されず、適宜の形態にて実施することができる。上述の形態では、イベント条件として一定数以下のプレイ人数の店舗が該当する条件が採用されている。しかし、イベント条件は、このような条件に限定されない。上述のように、イベント条件として各種の条件が採用されてよい。また、イベント条件として、イベント運営者によって選択された店舗7が該当する条件が採用された場合、つまりイベント対象の店舗7が運営者によって選択される場合、図8のルーチンは省略されてもよい。
上述の形態では、特別楽曲を使用する特別権利を付与するイベントが実施されている。しかし、イベントは、このような形態に限定されない。例えば、特別権利は付与されなくてもよい。つまり、特別楽曲は、イベント実施中の店舗7内の所定のゲーム機GMにおいてのみ使用可能でもよい。この場合、イベント実施中の店舗7以外では、特別楽曲が使用できないので、よりイベント実施中の店舗7にプレイヤを誘導することができる。また、特別楽曲の提供は、例えば、特典データ27に含まれる各ゲーム機GMに特別楽曲を含む楽曲データ37が提供されることにより、実現されてもよい。このような楽曲データ37の提供は、センターサーバ3の制御ユニット10が実行してもよい。このような場合、楽曲データ37が本発明の特別サービスデータとして機能し、センターサーバ3の制御ユニット10が本発明のサービスデータ提供手段として機能する。
上述の形態では、店舗マップ画面50を表示するための処理は、マップデータ26、及び特典データ27に基づいて、ユーザ端末8の制御ユニット40によって実行されている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。マップデータ26、及び特典データ27に基づいて店舗マップ画面50を表示するための店舗マップ画面用データがセンターサーバ3の制御ユニット10によって生成されてもよい。そして、センターサーバ3から提供された店舗マップ画面用データに基づいて、店舗マップ画面50が表示されてもよい。このような場合、店舗マップ画面用データが本発明の標識付きマップデータとして機能し、センターサーバ3の制御ユニット10がマップデータ提供手段として機能する。
上述の形態では、ゲーム機GMは、音楽ゲームを提供している。しかし、ゲーム機GMが提供するゲームは、音楽ゲームに限定されない。例えば、アクションゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム等の各種のゲームがゲーム機GMによって提供されてよい。また、ゲーム機GMは、業務用のゲーム機に限定されない。例えば、ゲーム機として、家庭用の据置型ゲーム機、携帯型のゲーム機等、適宜の形態で実現されてよい。従って、ユーザ端末8でモバイルゲームが実行される場合には、ゲーム端末としてユーザ端末8が利用されてもよい。更に、端末サービスは、ゲームに限定されない。端末サービスとして、各種のサービスが採用されてよい。従って、サービス提供端末は、ゲーム機に限定されない。各種のサービスを提供する各種の端末がサービス提供端末として採用されてよい。