以下、本発明の一形態に係る情報提供システムについて説明する。より具体的には、一例として、本発明の情報提供システムがゲームシステムに適用される場合について説明する。図1は、本発明の一形態に係る情報共有システムが適用されたゲームシステムの全体構成の概要を示す図である。図1に示すように、ゲームシステム1は、センターサーバ2及びこれにネットワーク3を介して接続される店舗システム6を含んでいる。店舗システム6は、店舗4毎に構築されるシステムである。例えば、各店舗4にはサービス端末としての一又は複数のゲーム機GM及び店舗端末7が設置され、店舗システム6はこれらを含んでいてよい。店舗端末7は、各店舗4の運営者(管理者)がゲーム機GMのサービス内容等を管理する(例えば各種の情報の閲覧及び設定等を通じてサービス内容等を制御する)ための端末である。店舗端末7として、例えば、パーソナルコンピュータが利用されてよい。一方、ゲーム機GMは、例えば、業務用(商業用)のゲーム機(いわゆるアーケードゲーム機)として構成されてよい。業務用のゲーム機は、有料或いは無料で所定範囲のゲームをプレイさせるゲーム機である。一例として、ゲーム機GMは、有料でサービスとしてのゲームを提供してよい。具体的には、ゲーム機GMは、例えば、所定の対価の消費と引き換えに、その対価に応じた範囲でゲームを提供してよい。
センターサーバ2は、一台の物理的装置によって構成される例に限らない。例えば、複数の物理的装置としてのサーバ群によって一台の論理的なセンターサーバ2が構成されてもよい。また、クラウドコンピューティングを利用して論理的にセンターサーバ2が構成されてもよい。さらに、ゲーム機GMがセンターサーバ2として機能してもよい。
また、センターサーバ2には、ネットワーク3を介して、例えば、ユーザ端末5が接続されてよい。ユーザ端末5は、センターサーバ2から配信されるソフトウェアを実行することにより、各種の機能を発揮するネットワーク端末装置の一種である。図1の例では、ユーザ端末5の一例として、携帯電話(スマートフォンを含む)が利用されている。また、ユーザ端末5として、例えば、その他にもパーソナルコンピュータ、携帯型ゲーム機、携帯型タブレット端末装置といった、ネットワーク接続が可能でかつユーザの個人用途に供される各種のネットワーク端末装置が利用されてよい。
ネットワーク3は、一例として、TCP/IPプロトコルを利用してネットワーク通信を実現するように構成されてよい。この場合、典型的には、WANとしてのインターネットと、LANとしてのイントラネットと、を組み合わせてネットワーク3が構成されてよい。図1の例では、センターサーバ2及び店舗システム6はルータ3aを介して、ユーザ端末5はアクセスポイント3bを介して、それぞれネットワーク3に接続されている。また、ゲーム機GM及び店舗端末7もルータ3aを介して互いに通信可能なように接続されている。そして、このようなゲーム機GM及び店舗端末7に接続されるルータ3aを通じて店舗システム6が構築されている。
なお、ネットワーク3は、TCP/IPプロトコルを利用する形態に限定されない。ネットワーク3として、通信用の有線回線、或いは無線回線(赤外線通信、近距離無線通信等を含む)等を利用する各種の形態が利用されてよい。或いは、ユーザ端末5とゲーム機GM等との通信は、例えば、通信用の回線(有線及び無線を含む)を利用せずに、二次元コード等、各種情報を含むように所定の規格に準拠して生成されるコード(例えば、二次元コード)を利用して実現されてよい。したがって、ネットワーク(或いは通信回線)の用語は、このようなコードを利用する通信方法等、回線を利用せずに情報の送受信をする形態を含んでいてもよい。
センターサーバ2は、ゲーム機GM又はそのユーザに対して各種のゲーム機用サービスを提供する。ゲーム機用サービスとして、例えば、ゲーム機GMからユーザの識別情報を受け取って、そのユーザを認証するサービスが提供されてよい。また、認証したユーザのプレイデータをゲーム機GMから受け取って保存し、或いは保存するプレイデータをゲーム機GMに提供するサービスが提供されてもよい。さらに、ゲーム機用サービスには、ネットワーク3を介してゲーム機GMのプログラム或いはデータを配信し、更新するサービス、ネットワーク3を介して複数のユーザが共通のゲームをプレイする際にユーザ同士をマッチングするマッチングサービス等が含まれていてもよい。
また、センターサーバ2は、ネットワーク3を介してユーザ端末5のユーザに各種のWebサービスを提供する。Webサービスには、例えば、ゲーム機GMが提供するゲームに関する各種の情報を提供するゲーム用情報サービスが含まれてよい。また、ゲーム用情報サービスは、例えば、レコメンドサービスを含んでいてよい。レコメンドサービスの詳細は、後述する。
さらに、Webサービスは、例えば、その他にも各ユーザ端末5に各種データ或いはソフトウェアを配信(データ等のアップデートを含む)する配信サービス、ユーザによる情報発信、交換、共有といった交流の場を提供するコミュニティサービス、各ユーザを識別するためのユーザIDを付与するサービス等を含んでいてよい。
次に、レコメンドサービスを提供するためのゲームシステム1の制御系の要部について説明する。図2は、ゲームシステム1の制御系の要部の構成を示す図である。図2に示すように、センターサーバ2は、コンピュータとしての制御ユニット10と、記憶ユニット11と、を備えている。制御ユニット10は、マイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサの動作に必要な内部記憶装置(一例としてROM及びRAM)等の各種周辺装置とを組み合わせたコンピュータユニットとして構成されている。なお、制御ユニット10には、キーボード等の入力装置、モニタ等の出力装置等が接続され得る。しかし、それらの図示は省略した。
記憶ユニット11は、制御ユニット10に接続されている。記憶ユニット11は、電源の供給がなくても記憶を保持可能なように、例えば、磁気テープ等の大容量記憶媒体により構成されてよい。記憶ユニット11には、サーバ用データ14及びサーバ用プログラム15が記憶されている。サーバ用プログラム15は、センターサーバ2がゲーム機GM及びユーザ端末5に各種のサービスを提供するために必要なコンピュータプログラムである。制御ユニット10がサーバ用プログラム15を読み取って実行することにより、制御ユニット10の内部には、例えば、ゲーム機サービス管理部16及びWebサービス管理部17が設けられてよい。
ゲーム機サービス管理部16は、上述のゲーム機用サービスを提供するための処理を実行する。一方、Webサービス管理部17は、上述のWebサービスを提供するために必要な処理を実行する。ゲーム機サービス管理部16及びWebサービス管理部17は、コンピュータハードウェアとコンピュータプログラムとの組み合わせにより実現される論理的装置である。なお、制御ユニット10の内部には、その他にも各種の論理的装置が設けられ得る。しかし、それらの図示は省略した。
サーバ用データ14は、サーバ用プログラム15の実行に伴って参照されるデータである。例えば、サーバ用データ14は、プレイデータ14bを含んでいてよい。プレイデータ14bは、各ユーザのプレイ実績を管理するためのデータである。具体的には、例えば、プレイデータ14bには、各ユーザの過去のプレイ実績に関する情報が記述されていてよい。そして、プレイデータ14bは、例えば、前回までのプレイ結果(過去の実績)を次回以降に引き継ぐため、或いは各ユーザに固有の設定内容を引き継ぐために使用されてよい。
また、サーバ用データ14は、例えば、その他にもゲームを実現するための各種のデータを含んでよい。例えば、そのようなデータには、ID管理データや口座データ等が含まれてよい。ID管理データは、ユーザID等の各種IDを管理するためのデータである。例えば、ID管理データは、後述の各カードCDのカードIDを管理するためのカードデータを含んでいてよい。口座データは、後述の各カードCDに関連付けられる価値の残量を管理するためのデータである。例えば、口座データは、各カードCDのカードIDをキーに価値の残量が管理され、対価に対応する価値の消費(決算)に使用されるように構成されてよい。また、例えば、このような口座データとして、上述のカードデータが機能してもよい。しかし、それらの図示は省略した。
ゲーム機GMには、制御ユニット30と、記憶ユニット31と、リーダ32と、操作入力装置34と、モニタMOと、スピーカSPと、が設けられている。記憶ユニット31、リーダ32、操作入力装置34、モニタMO、及びスピーカSPは、いずれも制御ユニット30に接続されている。制御ユニット30は、マイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサの動作に必要な内部記憶装置(一例としてROM及びRAM)等の各種周辺装置とを組み合わせたコンピュータユニットとして構成されている。なお、制御ユニット30には、例えば、その他にも公知のゲーム機と同様に各種の出力装置或いは入力装置が接続され得る。例えば、そのような入力装置には、コイン認証装置等の所定の対価を徴収するための周知の装置が含まれてもよい。そして、例えば、そのような装置を通じて、所定の対価としてのコイン等が徴収されてよい。しかし、それらの図示は省略した。
リーダ32は、例えば、近距離無線通信を利用し、記憶媒体に記録された各種の情報を非接触状態で読み取る周知の装置である。リーダ32は、記憶媒体の一例としてカードCDの情報の読み取りに使用されてよい。具体的には、リーダ32は、一例として、各ユーザが所持するカードCDの情報を読み取ってその情報に対応した信号を制御ユニット30に出力してよい。
カードCDには、例えば、ICチップ、磁気ストライプといった不揮発性記憶媒体(不図示)が設けられていてよい。そして、カードCDには、このような不揮発性記憶媒体等を介して、各種の情報が記録されてよい。また、例えば、このような各種の情報には、ユーザIDの情報(ユーザIDを特定可能な情報を含む)が含まれていてもよい。同様に、このような各種の情報は、各カードCDを管理するためにカードCD毎にユニークなカードIDの情報を含んでいてよい。この場合、例えば、カードIDの情報がユーザIDを特定可能な情報として機能してもよい。つまり、カードCDには、上述のようなユーザIDの情報としてカードIDの情報が記録されていてもよい。そして、カードCDは、例えば、IDカードとして各ユーザの特定に使用されてよい。さらに、各種の情報には、例えば、その他にも所定の対価として使用される価値の量の情報(価値の量を特定するための情報を含み、このような情報として例えばカードIDの情報等が機能してもよい)が含まれてもよい。そして、その価値の量を消費することにより所定の対価が徴収されてもよい。つまり、カードCDは、一例として、所定の対価の支払いに使用されてもよい。
なお、カードCDは、各種の情報を電子的に記録する形態に限定されない。例えば、カードCDは、二次元コード等の各種のコードを介して各種の情報を記録してもよい。この場合、リーダ32は、そのようなコードを読み取り可能なコードリーダを含む等によりそのようなコードを読み取り可能に構成されていてよい。つまり、リーダ32は、そのようなコードの読み取りに使用されてもよい。
操作入力装置34は、ユーザのプレイ行為を入力するための入力装置である。例えば、操作入力装置34として、各種の押しボタン等を含むコントロールパネル、或いはタッチパネル等が利用されてよい。モニタMOは、制御ユニット30からの出力信号に基づいて各種の画像等を表示するための周知の表示装置である。一例として、モニタMOは、制御ユニット30からの出力信号に応じて、ゲームをプレイするためのゲーム画面を表示してよい。同様に、スピーカSPは、制御ユニット30からの出力信号に基づいて各種の音声を再生するための周知の出力装置(音声再生装置)である。スピーカSPは、例えば、制御ユニット30からの出力信号に応じて、BGM等のゲームで使用される各種の音声を再生する。
一方、記憶ユニット31は、電源の供給がなくても記憶を保持可能なように、例えば、磁気記録媒体や光記録媒体、フラッシュSSD(Solid State Drive)などにより構成されていてよい。記憶ユニット31には、ゲームプログラム35及びゲームデータ36が記憶されている。ゲームプログラム35は、ゲーム機GMがゲームを提供するために必要なコンピュータプログラムである。ゲームプログラム35の実行に伴って、例えば、制御ユニット30の内部には、ゲーム提供部37が設けられてよい。ゲーム提供部37は、ゲームを提供するために必要な各種処理を実行する。ゲーム提供部37は、コンピュータハードウェアとコンピュータプログラムとの組み合わせにより実現される論理的装置である。なお、制御ユニット30の内部には、その他にも各種の論理的装置が設けられ得る。しかし、それらの図示は省略した。
ゲームデータ36は、ゲームプログラム35の実行に伴って参照されるデータである。ゲームデータ36は、例えば、画像データ及び効果音データを含んでいてよい。画像データは、ゲームに必要な各種画像を表示するためのデータである。効果音データは、楽曲等、各種の音声を再生するためのデータである。同様に、ゲームデータ36は、例えば、上述のプレイデータ14b及びID管理データを含んでいてもよい。これらのデータは、一例として、必要な部分が含まれるように、少なくとも一部がセンターサーバ2から提供されてよい。さらに、ゲームデータ36は、その他にもゲームを実行するための各種のデータを含んでいてよい。しかし、それらの図示は省略した。
また、店舗端末7には、制御ユニット20と、これに接続される記憶ユニット21と、が設けられている。制御ユニット20は、マイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサの動作に必要な内部記憶装置(一例としてROM及びRAM)等の各種周辺装置とを組み合わせたコンピュータユニットとして構成されている。記憶ユニット21は、例えば、ゲーム機GMの記憶ユニット31と同様に構成されてよい。記憶ユニット21には、例えば、店舗システム用プログラム及び店舗システム用データが記憶されていてよい。店舗システム用プログラムは、店舗システム6の構築(運用を含む)に必要なコンピュータプログラムである。制御ユニット20が店舗システム用プログラムを読み取って実行することにより、制御ユニット20の内部には、例えば、管理部27が設けられてよい。店舗システム用データは、店舗システム用プログラムの実行に伴って参照されるデータである。店舗システム用データは、例えば、端末データ21aを含んでいてよい。端末データ21aは、各ゲーム機GMを管理するためのデータである。例えば、端末データ21aは、各ゲーム機GMが提供するサービスの内容に関する情報を管理するように構成されていてよい。例えば、そのような情報は、ゲームやその種類、イベント等の情報を含んでいてよい。また、端末データ21aは、各ゲーム機GMが設置される店舗4の管理に使用されてもよい。なお、制御ユニット20には、キーボード等の入力装置、モニタ等の出力装置等が接続され得る。また、制御ユニット20の内部には、その他にも各種の論理的装置が設けられ得る。同様に、店舗システム用データは、その他にもゲームを実行するための各種のデータを含んでいてよい。しかし、それらの図示は省略した。
次に、ゲームシステム1がゲーム用情報サービスの一部として提供するレコメンドサービスの詳細について説明する。レコメンドサービスは、各ユーザの行動傾向に関連する行動情報に基づいて各ユーザに関連する関連情報を提供するためのサービスである。例えば、レコメンドサービスは、各店舗4間或いは同じ店舗4内の複数のゲーム機GMが複数のサービスを提供する場合に、各ユーザの行動傾向に応じたより適切なサービス内容のゲーム機GM或いは店舗4の情報を関連情報として案内してよい。
具体的には、例えば、行動情報は、各ゲーム機GMの利用実績(プレイ実績だけでなく単なる使用の実績を含んでよい)や各店舗4の利用実績等の実績に関する情報、或いは各ユーザの属性に関する情報を含んでいてよい。また、関連情報として、例えば、各店舗4の少なくとも一部のゲーム機GMにおいてサービス内容が相違する場合(ゲーム機GM毎等、全部のゲーム機GMが互いに相違する場合を含む)、或いは少なくとも一部の店舗4においてサービス内容が相違する場合(店舗4毎等、全部の店舗4が互いに相違する場合を含む)に、各ゲーム機GMの利用実績に基づいて各ユーザの嗜好に適合すると推測されるサービス内容のゲーム機GM或いはそのゲーム機GMが設置される店舗4を案内する情報が提供されてよい。また、例えば、このようなサービス内容の相違として、割引等のイベント(付与期間が限定される特典等)が利用されてもよい。つまり、レコメンドサービスは、例えば、イベント中のゲーム機GMが存在する場合に、そのゲーム機GMのプレイ実績等に基づいてそのイベント(換言すればゲーム機GM)に関連するユーザにそのイベント(そのゲーム機GMの情報を含む)を案内するサービスとして提供されてよい。
図3は、レコメンドサービスの概要の一例を説明するための説明図である。図3に示すように、例えば、レコメンドサービスは、一部のゲーム機GMのサービス内容が変更された場合に、各ユーザUのうちその変化後の内容に関連するユーザU(以下、特定ユーザU1と呼ぶ場合がある)を特定し、その特定ユーザU1にその変化後の内容に関する情報を関連情報として提供するように構成されてよい。また、特定ユーザU1は、例えば、プレイ実績等の実績に基づいて特定されてよい。つまり、レコメンドサービスは、例えば、各ゲーム機GMのサービス内容が変更された場合に、プレイ実績等がその変化後の内容に関連するユーザUを特定ユーザU1として特定し、その変化後の内容を案内するように構成されてよい。
具体的には、例えば、そのようなサービス内容の変更として、イベントが利用されてよい。また、例えば、ゲーム機GMにおいてイベントが提供される場合、そのゲーム機GMには、そのようなイベントを実現するための設定が実行されてよい。そして、そのようなイベントの内容がサービス内容に反映されてよい。つまり、そのゲーム機GMのサービス内容は、イベントの内容を含むように変更されてよい。そして、このような変更が実行された場合、そのゲーム機GMは、イベントの設定を含むサービス内容、つまりサービスの変化後の内容をセンターサーバ2に送信してよい。
なお、サービス内容は、例えば、イベント内容の他にもそのゲーム機GMが提供するゲームの種類(ゲームのジャンルを含む)、対価の額、及びサービス提供時間(例えば各ゲーム機GMが設置される店舗4の営業時間等でもよい)等の各種要素の情報を含んでいてよい。さらに、サービス内容は、例えば、その他にもそのような要素の情報として設置場所の情報を含んでいてよい。そして、設置場所は、例えば、各ゲーム機GMが設置される店舗4を特定するための情報やその店舗4の住所の情報、並びにその店舗4に関する各種の情報を含んでいてもよい。
一方、ゲーム機GMから変化後の内容が送信されると、センターサーバ2は、例えば、ゲーム機サービス管理部16或いはWebサービス管理部17を介して、その変化後の内容を取得してよい。そして、センターサーバ2は、例えば、ゲーム機サービス管理部16及びWebサービス管理部17を通じてその変化後の内容に関する各種の処理を実行してよい。
例えば、このような各種の処理として、Webサービス管理部17は、プレイデータ14bを参照しつつ、各ユーザUのうち変化後の内容に関連する特定ユーザU1を特定する処理を実行してよい。例えば、このような処理は、プレイデータ14bに基づいて、変化後の内容(例えば、ゲーム機サービス管理部16を介して取得してもよいし、ゲーム機GMから直接取得してもよい)を送信したゲーム機GM若しくはその設置店舗4を利用した実績のあるユーザU、そのゲーム機のゲームと同じゲーム若しくは同種のゲームをプレイした実績のあるユーザU(更にそのようなユーザUのうち特別のプレイ状況を満たすユーザUに限定されてもよい)、同種のイベントの利用実績のあるユーザU、又はその設置店舗4付近の店舗4をよく利用するユーザU等を特定ユーザU1として特定するように実行されてよい。
さらに、Webサービス管理部17は、例えば、上述のように特定した特定ユーザU1にその変化後の内容の情報を提供するための処理も実行してよい。例えば、このような変化後の内容として、イベントの内容、イベント中のゲーム機GM、或いはそのゲーム機GMが設置されている店舗4の情報が利用されてよい。また、このような情報の提供は、例えば、ユーザ端末5を介して実行されてよい。つまり、Webサービス管理部17は、例えば、特定ユーザU1のユーザ端末5にその変化後の内容の情報を提供することによりその変化後の内容の情報を特定ユーザU1に提供する処理を実行してよい。この場合、ユーザ端末5が本発明の情報端末として機能する。なお、変化後の内容の情報の提供先は、ユーザ端末5に限定されない。例えば、その他にも特定ユーザU1が使用するゲーム機GMが関連情報の提供先として利用されてもよい。この場合、ゲーム機GM自体が本発明の情報端末として機能してよい。
図3の例では、全店舗4のうち互いに独立的に運営される(運営者MGが相違する)A店舗4A及びB店舗4Bの一部のゲーム機GMにおいてサービス内容が変更されている。より具体的には、A店舗4A及びB店舗4Bにそれぞれ設置される2台のゲーム機GMのうち、それぞれ一台のゲーム機GM(以下、変更ゲーム機GM1と呼ぶ場合がある)のサービス内容がイベントを提供するように変更されている。また、このような変更は、各店舗4の運営者MGによって店舗端末7を介して実行されている。つまり、A店舗4AではA店舗4Aを運営する第1運営者MG1によって店舗端末7を介して変更ゲーム機GM1(以下、A店変更ゲーム機GM1Aと呼ぶ場合がある)に、B店舗4BではB店舗4Bを運営する第2運営者MG2によって店舗端末7を介して変更ゲーム機GM1(以下、B店変更ゲーム機GM1Bと呼ぶ場合がある)に、それぞれ変更の設定が実行されている。
また、図3の例では、A店変更ゲーム機GM1Aに対するイベントの設定に対応して、このA店変更ゲーム機GM1Aのイベントに関連する特定ユーザU1として第1特定ユーザU1Aが特定され、そのイベントに関連する情報がその第1特定ユーザU1Aのユーザ端末5に提供されている。一方、B店変更ゲーム機GM1Bへのイベントの設定に関しては、A店変更ゲーム機GM1Aの場合とは別に、特定ユーザU1として第2特定ユーザU1Bが特定され、そのイベントに関連する情報がその第2特定ユーザU1Bのユーザ端末5に提供されている。つまり、各イベントの内容及び各ユーザUの実績に基づいて、イベント毎に別々のユーザUが特定ユーザU1として特定され、それぞれに別々の情報が案内される。一例として、レコメンドサービスは、このように提供されてよい。また、この場合、A店舗4A及びB店舗4Bが本発明の一部の店舗及び一部のサービス端末が設置される店舗として、それらのA店変更ゲーム機GM1A及びB店変更ゲーム機GM1Bが本発明の一部のサービス端末として、それらに関連する第1特定ユーザU1A及び第2特定ユーザU1Bが本発明の一部のユーザとして、それぞれ機能する。
なお、各ユーザUへのイベントの情報、つまり変化後の内容の提供は、変化後の内容が設定される毎に限定されない。例えば、各ユーザUの実績を契機に実行されてもよい。つまり、実績が特定ユーザU1に該当する要件を満たした場合に、当該要件を満たしたユーザUに実行されてよい。そして、各ユーザUの実績は、例えば、所定の周期で繰り返し確認されてよい。さらに、例えば、レコメンドサービスは、各店舗4の運営者MGによる開始を指示する操作(設定を含む)に基づいて提供されてもよい。また、このような開始を指示する操作は、例えば、店舗端末7を通じて(間接的に)実行されてよい。つまり、例えば、レコメンドサービスは、店舗端末7への開始指示の設定に伴い、提供されてもよい。さらに、例えば、上述の通りサービス内容の変更に伴いレコメンドサービスが提供されるように、このような開始指示の設定をサービス内容が含んでいてもよい。
次に、上述のような関連情報を案内するための案内画面について説明する。上述の通り、例えば、関連情報はユーザ端末5を介して各ユーザUに提供されてよい。このため、案内画面は、例えば、ユーザ端末5に表示されてよい。図4は、ユーザ端末5に表示される案内画面の一例を模式的に示す図である。図4に示すように、例えば、案内画面40は、タイトル領域41及び内容領域42を含んでいてよい。タイトル領域41はイベントのタイトルを、内容領域42はイベントの内容を、それぞれ表示するための領域である。また、内容領域42は、例えば、条件欄43及び利用ボタン44を含んでいてよい。条件欄43は、イベントに関連する各種の条件を表示するための領域である。一方、利用ボタン44は、イベントの利用を希望する場合にその意思表示をするためのボタンである。
図4の例では、タイトル領域41にはイベントのタイトルとして“クーポンの内容”の文字が表示されている。これは、今回のイベントがクーポンの配布に該当することを示している。また、内容領域42にはイベントの内容として“A店舗特別クーポン 1ゲーム無料”の文字が表示されている。これは、イベントの内容がA店舗4Aで使用可能なクーポン(ゲームのプレイを1回無料にするもの)の提供に該当することを示している。同様に、条件欄には、“提示条件”、“利用条件”、及び“有効期限”といった各種の条件が表示されている。さらに、条件欄には、それらの条件に関連する情報として、“店舗情報”、及び“店舗URL”といったA店舗4A(イベント店)の特徴を示す情報も表示されている。一方、利用ボタン44には、機能を示す“クーポンを利用”の文字が表示されている。そして、利用ボタン44の押下により、実際のクーポンが表示される。一例として、このような案内画面40を通じて関連情報が特定ユーザU1に提供されてよい。
なお、例えば、案内画面40の表示は、ユーザ端末5で動作する専用のアプリケーションを通じて実現されてもよいし、メール或いはWebサイトの表示を通じて実現されてもよい。また、専用のアプリケーションやWebサイトは、その利用の際にユーザIDの提供を要求するように構成されていてよい。特定ユーザU1は、例えば、専用アプリケーション等を通じて提供されたユーザIDに基づいて判別されてよい。そして、そのようなユーザIDが提供されたユーザ端末5が特定ユーザU1のユーザ端末5として特定されてよい。或いは、案内画面40の提供にメールが使用される場合には、例えば、ID管理データによってメールアドレスがユーザIDと関連付けて管理されてよい。同様に、案内画面40がゲーム機GMのプレイ時に表示される場合には、例えば、特定ユーザU1はカードCDのユーザIDに基づいて判別されてもよい。
次に、端末データ21a、及びプレイデータ14bの内容について説明する。図5は、端末データ21aの内容の一例を説明するための説明図である。図5に示すように、端末データ21aは、例えば、端末識別情報としての“端末ID”、店舗識別情報としての“店舗ID”、“場所”、及び内容情報としての“サービス”の情報を含んでいてよい。そして、端末データ21aは、一例として、これらの情報が互いに関連付けられるように記述されたレコードの集合として構成されてよい。この場合、端末データ21aが本発明の店舗データとしても機能する。
“端末ID”は各ゲーム機GMを、“店舗ID”は各店舗4を、それぞれ識別するための情報である。“端末ID”及び“店舗ID”として、例えば、ゲーム機GM毎にユニークな端末ID、及び店舗4毎にユニークな店舗IDの情報がそれぞれ利用されてよい。また、例えば、このようなユニークなIDとしてIPアドレス或いはMACアドレス等が利用されてよい。“場所”は、各ゲーム機GMが設置されている場所を示す情報である。例えば、このような場所の情報として、各ゲーム機GMが設置されている店舗4、つまり“店舗ID”に対応する店舗4の住所が利用されてよい。
また、“サービス”は、各ゲーム機GMが提供するサービス内容を示す情報である。例えば、“サービス”は、“通常内容”及び“特別内容”の情報を含んでいてよい。“通常内容”は、通常時のサービス内容を示す情報である。例えば、このような情報は、各ゲーム機GMが提供するゲームを示す情報、そのゲームの種類を示す情報、対価の額を示す情報、提供時間を示す情報等、各ゲーム機GMの属性を示す情報を含んでいてよい。一方、“特別内容”は、特別のサービス内容を示す情報である。例えば、このような特別のサービス内容として、イベントの内容が利用されてよい。つまり、“特別内容”として、例えば、イベント内容を示す情報が利用されてよい。また、このような情報は、例えば、イベント期間、特典、及びその特典を提供するための提供条件の情報を含んでいてもよい。一方で、イベント期間が経過した場合等、イベントが提供されない場合には、“特別内容”の情報は適宜に省略されてよい。そして、イベントの内容を示す情報が利用される場合の“特別内容”が本発明の特典の情報として機能してよい。
一方、図6は、プレイデータ14bの内容の一例を説明するための説明図である。図6に示すように、例えば、プレイデータ14bは、ユーザ識別情報としての“ユーザID”、“利用実績”、及び“属性”の情報を含んでいてよい。そして、プレイデータ14bは、一例として、これらの情報が互いに関連付けられるように記述されたレコードの集合として構成されてよい。
“ユーザID”は、各ユーザを識別するためにユーザ毎にユニークなIDの情報である。例えば、このようなIDの情報として、上述のユーザIDの情報が使用されてよい。“属性”は、各ユーザの属性を示す情報である。例えば、このような情報は、性別、住所、年齢等、各ユーザを特徴付ける各種の情報を含んでいてよい。
また、“利用実績”は、各ユーザの実績を示す情報である。例えば、“利用実績”は、“店舗ID”、“来店日時”、“端末ID”、“ゲームID”、“種類”、“プレイ日時”、及び“成績”の情報を含んでいてよい。“店舗ID”及び“端末ID”は、上述の端末データ21aの“端末ID”及び“店舗ID”と同様の情報である。“来店日時”は“店舗ID”の情報に対応する店舗4への来店日時を、“プレイ日時”は“端末ID”に対応するゲーム機GMのプレイ日時を、それぞれ示す情報である。“ゲームID”は各ゲームを、“種類”は各ゲームの種類を、それぞれ識別するための情報である。例えば、“ゲームID”及び“種類”として、ゲーム毎にユニークなID及びゲームの種類毎にユニークなIDの情報がそれぞれ使用されてよい。また、“成績”は、ゲームのプレイ状況を示す情報である。例えば、ゲームにスコア(得点)が存在する場合には、“成績”として、そのスコアを示す情報が使用されてよい。
なお、例えば、各店舗4の利用実績の情報、つまりプレイデータ14bの“店舗ID”及び“来店日時”等が本発明の店舗関連情報の一例として機能してよい。そして、このような情報に基づいて特定される特定ユーザU1が本発明の一部のサービス端末が設置される店舗に関連するユーザとして機能してよい。また、特定ユーザU1は、例えば、各ユーザUの“属性”の情報に基づいて特定されてもよい。具体的には、例えば、このような特定ユーザU1としてイベント対象の店舗4の近くに住むユーザUが特定されてもよい。この場合、“属性”の情報(住所の情報)が店舗関連情報の他の例として機能してもよい。そして、これらの“利用実績”及び“属性”の情報が本発明の行動情報の一例として、プレイデータ14bが本発明の行動データの一例として、それぞれ機能してよい。
次に、情報提供処理について説明する。情報提供処理は、各ゲーム機GMのサービス内容の変更に関する情報を特定ユーザU1に関連情報として提供するための処理である。また、情報提供処理は、例えば、図7のルーチンを通じて、センターサーバ2の制御ユニット10により実現されてよい。具体的には、例えば、図7のルーチンは、制御ユニット10のWebサービス管理部17を通じて実行されてよい。なお、ゲーム機GMの制御ユニット30、センターサーバ2の制御ユニット10、及びユーザ端末5は、この処理の他にも各種の周知な処理等を、それぞれ単独で或いは互いに協働して実行する。しかし、それらの詳細な説明は省略する。
図7は、情報提供処理を実現するための情報提供処理ルーチンのフローチャートの一例を示す図である。例えば、図7のルーチンは、ゲーム機GMからサービス内容の変化後の内容が送信される毎に実行されてよい。図7のルーチンが開始されると、Webサービス管理部17は、まずステップS31においてゲーム機GMから送信される変化後の内容(例えば端末データ21aの該当部分)を取得する。
続くステップS32において、Webサービス管理部17は、ステップS31で取得した変化後の内容を提供すべき提供対象のユーザU、つまりこの変化後の内容に関連する特定ユーザU1を特定する。また、例えば、この特定は、上述の通り各ユーザUの実績に基づいて実行されてよい。つまり、Webサービス管理部17は、ステップS33において、例えば、プレイデータ14bを参照しつつ、各ユーザUの実績に基づいて変化後の内容(例えばイベント)を提供するゲーム機GMでプレイした実績を持つユーザU等を特定ユーザU1として特定してよい。
次のステップS33において、Webサービス管理部17は、ステップS32で特定したユーザU(特定ユーザU1)に関連情報を提供する。具体的には、Webサービス管理部17は、例えば、特定ユーザU1に関連情報として、ステップS31で取得した変化後の内容に関する情報を提供してよい。また、この提供は、例えば、上述の通りユーザ端末5を介して案内画面40により実現されてよい。同様に、各ユーザUのユーザ端末5は、アプリケーション等を通じて提供されたユーザIDの情報に基づいて実行されてよい。つまり、Webサービス管理部17は、例えば、各ユーザ端末5を介して入力されたユーザIDに基づいて特定ユーザU1のユーザ端末5を特定し、そのユーザ端末5に案内画面40が表示されるようにその表示に必要な情報を提供することにより変化後の内容に関する情報を提供してよい。そして、Webサービス管理部17は、ステップS33の処理を終えると、今回のルーチンを終了する。
図7のルーチンにより、各ゲーム機GMのサービス内容に変更が生じた場合には、その変化後の内容に関連するユーザUにその変化後の内容に関連する情報が提供される。より具体的には、例えば、各ゲーム機GMによってイベントが実行される場合には、そのイベントを提供するゲーム機GMに関してプレイ実績のあるユーザ等、このイベントに関連するユーザUがプレイデータ14bに基づいて特定ユーザU1として特定される。そして、そのイベントの情報がユーザ端末5の案内画面40を通じてその特定ユーザU1に案内される。
なお、例えば、図7のルーチンは、サービスの変化後の内容が所定の条件を満たす場合に提供されてもよい。また、例えば、このような所定の条件として、イベントが提供される場合に満たされる条件が採用されてもよい。つまり、図7のルーチンは、例えば、変化後の内容がイベントの提供に対応する場合にのみ実行されてもよい。
以上に説明したように、この形態によれば、各店舗4の一部のゲーム機GMにおいてサービス内容が変化した場合に、その変化に関連する特定ユーザU1にその一部のゲーム機GMの情報が提供される。つまり、各ゲーム機GM側のサービス状況の変化を契機に、その変化の情報を特定ユーザU1に提供することができる。また、そのような情報の提供先を実績の情報等、各ユーザUの行動傾向に関連する情報に基づいて選別することができるので、その変化の情報をより適切なユーザUに提供することができる。
具体的には、各店舗4の一部のゲーム機GMだけでイベントが提供される場合に、そのイベント或いはそのイベントを提供するゲーム機GMに関連する特定ユーザU1が特定され、その特定ユーザU1にそのイベントの情報が提供される。これにより、そのようなイベントの情報をより適切な特定ユーザU1に提供することができる。結果として、これらのような考慮がされない場合に比べて、イベントに関する情報提供の効果を向上させることができる。
また、上述のように、ゲームシステム1は異なる運営者MGの店舗4を含むように構成されてよい。これにより、各店舗4の運営主体の相違を超えて、つまり運営主体の垣根を越えて、イベントの情報を特定ユーザU1に提供することができる。また、店舗4の運営主体とは別の主体によるイベントの情報の提供を許容することができる。つまり、例えば、各店舗4の運営主体とは別の主体がセンターサーバ2を運用等することができる。これにより、各店舗4によるセンターサーバ2の運用等の手間暇を低減することができる。結果として、そのような運用等に必要な各種の情報(例えば、各店舗4以外のユーザUに対応するプレイデータ14bや他の店舗4の情報を含む端末データ21a)を各店舗4に秘匿しつつも、各店舗4が希望するより適切な特定ユーザU1にイベントの情報を提供することができる。
以上の形態において、センターサーバ2の制御ユニット10が、Webサービス管理部17を通じて図7のルーチンを実行することにより本発明のユーザ特定手段、及び情報提供手段として機能する。また、センターサーバ2の記憶ユニット11が、プレイデータ14bを記憶することにより本発明のデータ記憶手段として機能する。
本発明は上述の形態に限定されず、適宜の形態にて実施することができる。例えば、上述の形態では、既存のゲーム機GMのサービス内容が変化した場合にレコメンドサービスが提供されている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、新しい種類のゲーム機GMの導入により店舗4として提供するサービスの内容に変化が生じた場合にレコメンドサービスが提供されてもよい。つまり、サービス内容の変化は、既存のサービス内容の変化に限定されず、新しいサービスの追加或いは削除、及び新しいサービスと既存のサービスとの入れ替えを含んでいてよい。さらに、例えばマスメディアで紹介された等、推奨情報の付加がサービス内容の変化として利用されてもよい。
また、上述の形態では、端末データ21aは各ゲーム機GMのサービス内容を管理するように構成されている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、リーダ32が独立した装置として機能し、各ゲーム機GMに接続されている場合には、端末データ21aは、リーダ32(ゲーム機GM毎に用意されてもよいし、一台に複数のゲーム機GMが接続されてもよい)が提供するサービスを管理するように構成されてもよい(リーダ32に接続されるゲーム機GMは管理されてもよいし、管理されなくてもよい)。また、例えば、このようなサービスとして決算サービスが利用されてもよい。そして、リーダ32が本発明のサービス端末として機能してもよい。具体的には、例えば、端末データ21aはゲーム機GMをプレイするために徴収する対価の額を管理するように構成されていてよい。そして、このような対価の額の変化(例えばイベント価格の設定等)がサービス内容の変化として利用されてよい。つまり、例えば、リーダ32を通じて徴収する対価の額が店舗端末7を介して変更された場合に、その対価の額を特定ユーザU1に案内するようにレコメンドサービスが提供されてよい。また、この場合、サービスの変化後の内容の送信等、センターサーバ2との間の通信は店舗端末7によって実行されてもよい。
さらに、上述の形態では、端末データ21aは各店舗4に分散的に保存され、各店舗4のゲーム機GMのサービス内容を管理するように構成されている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、反対に端末データ21aは各店舗4のサービスの内容(ゲーム機GMを含む)を一元的に管理するように構成されていてもよい。そして、サービス内容の変化の有無等は、センターサーバ2が判別するように構成されてもよい。
また、上述の形態では、サービスとしてゲームが、サービス端末としてゲーム機GMが、それぞれ利用されている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、サービスとして、その他のアミューズメント等を含む各種のサービスが提供されてよい。そして、そのような各種のサービスを提供する各種の端末がサービス端末として利用されてよい。
さらに、ゲーム機GMは、業務用のゲーム機に限定されない。ゲーム機GMとして、例えば、家庭用の据置型ゲーム機(ゲームを実行可能な据置型のパーソナルコンピュータを含む)、携帯型のゲーム機(ゲームを実行可能なスマートフォン、タブレットPC、携帯型のパーソナルコンピュータ等の携帯端末を含む)等、適宜の形態が採用されてよい。つまり、ユーザ端末5がゲーム機GMとして機能してもよい。
また、上述の形態では、制御ユニット30及び記憶ユニット31がゲーム機GMに設けられている。しかし、本発明のゲーム機は、このような形態に限定されない。例えば、クラウドコンピューティングを利用してネットワーク上に論理的に制御ユニット30及び記憶ユニット31が設けられてもよい。つまり、ゲーム機GMは、ネットワーク3を通じて制御ユニット30処理結果を表示して提供する端末として構成されていてもよい。さらに、本発明の情報共有システムは、センターサーバ2が省略され、一台のゲーム機によって実現されてもよい。或いは、反対にゲーム機GMが省略され、センターサーバ2が単独で情報提供システムとして機能してもよい。
以下に、上述の内容から得られる本発明の一例を記載する。なお、以下の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明の情報提供システムは、各ユーザを識別するためのユーザ識別情報と各ユーザの行動傾向に関連する行動情報とが互いに関連付けられるように記述された行動データ(14b)に基づいて各ユーザに関連する関連情報を生成し、ネットワーク(3)を介して接続される情報端末(5)に前記関連情報を提供することにより前記関連情報を各ユーザに案内する情報提供システム(1)であって、複数のサービス端末を通じて提供される複数のサービスにおいて少なくとも一部のサービスの内容が変化した場合に、前記行動情報に基づいて前記一部のサービスに関連する一部のユーザ(U1)を特定するユーザ特定手段(10)と、前記ユーザ特定手段の特定結果に基づいて、前記一部のユーザが使用する前記情報端末に前記関連情報として前記一部のサービスの内容に関する情報を提供する情報提供手段(10)と、を備えている。
本発明によれば、一部のサービス端末のサービス内容が変化した場合に、その変化に関連する一部のユーザにその一部のサービス端末の情報が提供される。つまり、各サービス端末側のサービス状況の変化を契機に、その変化の情報をユーザに提供することができる。また、そのような情報の提供先を各ユーザの行動傾向に関連する行動情報に基づいて選別することができるので、その変化の情報をより適切なユーザに提供することができる。具体的には、例えば、期間限定のイベント等が一部のサービス端末でのみ実行される場合に、そのイベントの情報をより適切なユーザに提供することができる。これにより、これらのような考慮がされない場合に比べて、情報提供の効果を向上させることができる。
行動情報は、例えば、各サービス端末の利用実績の情報、各サービス端末が設置される店舗の利用実績の情報、或いは各ユーザの属性の情報等、ユーザの行動傾向に関連する各種の情報を含んでいてよい。例えば、本発明の情報提供システムの一態様において、前記複数のサービス端末は、複数の店舗(4)に設置され、前記行動情報は、各店舗に関する店舗関連情報を含み、前記ユーザ特定手段は、前記店舗関連情報に基づいて前記一部のサービスを提供するサービス端末(GM1A、GM1B)が設置される店舗(4A、4B)に関連するユーザ(U1A、U1B)を前記一部のユーザとして特定してもよい。
また、サービス端末が各店舗に設置される態様において、各店舗は、同じ運営者或いは異なる運営者等によって各種の態様で運営されてよい。そして、例えば、各サービス端末のサービス内容は、このような運営者によって変更されてもよい。例えば、本発明の情報提供システムに一態様において、前記複数の店舗は、運営者が互いに相違する少なくとも一部の店舗(4A、4B)を含み、各サービス端末を通じて前記一部の店舗で提供されるサービスの内容は、各運営者によって変更されてよい。この場合、各店舗の運営主体の相違を超えて、つまり運営主体の垣根を越えて、関連情報をユーザに提供することができる。また、店舗の運営主体とは別の主体による関連情報の提供を許容することができる。これにより、店舗による情報提供システム運用等の手間暇を低減することができる。結果として、そのような運用等に必要な各種の情報(例えば個人情報等)を店舗に秘匿しつつも、店舗が希望するより適切なユーザに関連情報を提供することができる。
各サービスは、各種の要素を含んでいてよい。そして、そのような各種の要素の変化(新しい要素の追加を含む)がサービス内容の変化として利用されてよい。例えば、本発明の情報提供システムの一態様において、前記一部のサービスの内容は、付与期間が限定される特典を含むように変更されることにより変化してよい。
また、各サービスとして、各種の態様が採用されてよい。例えば、このようなサービスとして、遊技等の各種のゲームを含むアミューズメントの提供が利用されてもよい。例えば、本発明の情報提供システムの一態様として、各サービスとしてゲームが、各サービス端末として商業用のアーケードゲーム機が、それぞれ利用されてよい。
一方、本発明のコンピュータプログラムは、前記行動データを記憶するデータ記憶手段に接続されるコンピュータを、上述の情報提供システムの各手段として機能させるように構成されたものである。そして、本発明のコンピュータプログラムにより、本発明の情報提供システムを実現することができる。