以下、本発明に係るサービス提供システムが適用されたゲームシステムの一形態について説明する。図1は、本発明の一形態に係るサービス提供システムの概略構成を示す図である。図1に示すように、サービス提供システム1は、ゲームシステム2に予約用端末としての予約ターミナルTMが接続されることにより構成されている。
ゲームシステム2においては、サービス提供端末としての複数のゲーム機GMと、サーバ装置としてのセンターサーバ3とがルータ5を介して通信回線としてのネットワーク6にそれぞれ接続されている。ゲーム機GMは、所定の対価の消費と引き換えに、その対価に応じた範囲でユーザに所定のサービスとしてのゲームをプレイさせる業務用(商業用)のゲーム機である。ゲーム機GMは、店舗7等の商業施設に適当な台数ずつ設置される。
予約ターミナルTMは、店舗7等の各商業施設に配置されている。各店舗7の予約ターミナルTMは、その店舗7内に配置された各ゲーム機GMの使用の順番を管理するために配置される。予約ターミナルTMは、ルータ5を介してネットワーク6に接続されている。つまり、予約ターミナルTMは、ネットワーク6を介してセンターサーバ3及び、店舗7内の各ゲーム機GMに接続されている。
なお、ゲーム機GM或いは予約ターミナルTMとルータ5との間にローカルサーバが設置されていても良い。そして、そのローカルサーバを介して、ゲーム機GM、予約ターミナルTM及び、センターサーバ3が互いに通信可能に接続されていても良い。また、センターサーバ3は、一台の物理的装置によって構成されている例に限らない。例えば、複数の物理的装置としてのサーバ群によって一台の論理的なセンターサーバ3が構成されても良い。更に、クラウドコンピューティングを利用して論理的にセンターサーバ3が構成されても良い。また、ゲーム機GMがセンターサーバ3として機能しても良い。ネットワーク6として、例えば、インターネットが利用される。ネットワークは、有線、無線(携帯電話網含む)のいずれが利用されても良い。
また、ゲームシステム2においては、ユーザ端末8からセンターサーバ3へのネットワーク6を介したアクセスが可能である。ユーザ端末8として、例えば、パーソナルコンピュータ8a、携帯電話8b(スマートフォンを含む)等といったネットワーク接続が可能なコンピュータ装置が適宜に利用されて良い。なお、本明細書において、ユーザがゲーム機GMを使用するときに、当該ユーザを特にプレイヤと称すことが有る。
予約ターミナルTM、各ゲーム機GM及び、センターサーバ3には、ネットワーク6上でそれぞれを識別可能なユニークな情報が付されている。これにより、サービス提供システム1上では、予約ターミナルTM、及び、各ゲーム機GM及び、センターサーバ3を識別可能である。このようなユニークな情報として、例えば、IPアドレスが利用されて良い。ネットワーク6がインターネットのように公開性のあるネットワークであれば、各ルータ5にネットワーク6上でユニークな固定アドレスが設定される。そして、各ゲーム機GM等には、その固定アドレスとの組み合わせによってネットワーク6上でゲーム機GM等を一意に認識するためのプライベートアドレスがIPアドレスとして設定される。また、この場合、予約ターミナルTM或いは、ゲーム機GMとセンターサーバ3との間には仮想プライベートネットワーク(VPN)が構築され、そのVPN上で各ゲーム機GM等がプライベートアドレスを用いて一意に特定される。以下では、予約ターミナルTM、各ゲーム機GM、センターサーバ3、及び、ユーザ端末8をネットワーク6上で識別するための情報をアドレス情報と呼ぶ。ネットワーク6を介した通信では、特別な記載のない限り、そのアドレス情報に基づいて通信すべき相手が特定されることを前提とする。
また、サービス提供システム1では、上述のアドレス情報とは別に、店舗7毎にユニークな店舗IDが設定される。更に、ゲーム機GM毎にユニークな筐体ID及び、予約ターミナルTM毎にユニークなターミナルIDが設定される。センターサーバ3は、通信相手のゲーム機GM及び、予約ターミナルTMから店舗ID、筐体ID、及び、ターミナルIDを受け取る。これにより、センターサーバ3は、通信相手のゲーム機GM或いは予約ターミナルTMが所属する店舗7及び、そのゲーム機GM或いは予約ターミナルTMを一意に特定することができる。
センターサーバ3は、予約ターミナルTM、ゲーム機GM、及び、ユーザ端末8に対し、ネットワーク6を介して各種のサービスを提供する。例えば、センターサーバ3は、ゲーム機GM又は、そのプレイヤに対してサーバサービスとしての各種のゲーム機用サービスを提供する。ゲーム機用サービスとして、例えば、ゲーム機GMからプレイヤを識別する情報を受け取って、そのプレイヤを認証するサービスを提供する。また、認証したプレイヤのプレイデータをゲーム機GMから受け取って保存し、或いは、保存するプレイデータをゲーム機GMに提供するサービスも提供する。更に、ゲーム機用サービスには、ネットワーク6を介してゲーム機GMのプログラム或いはデータを更新するサービスが含まれる。その他にもゲームの種類に応じて、ネットワーク6を介して複数のユーザが共通のゲームをプレイする場合には、必要に応じてユーザ同士をマッチングするマッチングサービス等がゲーム機用サービスとして提供されて良い。
また、センターサーバ3は、ネットワーク6を介してアクセスするユーザ端末8のユーザにサーバサービスとしての各種のWebサービスを提供する。Webサービスとして、例えば、ゲーム機GMにて実行されるべきゲームに関する各種の情報をユーザに提供する関連サービスとしてのゲーム情報サービスを提供する。更に、Webサービスには、その他にもユーザによる情報発信、交換、共有といった交流の場を提供するコミュニティサービス、各ユーザを識別するためのユーザIDを付与するサービス等のサービスも含まれている。
更に、センターサーバ3は、予約ターミナルTMに予約ターミナル用サービスを提供する。予約ターミナル用サービスには、例えば、予約ターミナルTMが取得した各種情報を受け取って保存し、或いは、更新するサービスが含まれる。その他にも予約ターミナル用サービスには、ネットワーク6を介して予約ターミナルTMのプログラム或いはデータを更新する(新たな提供を含む)サービスが含まれる。
次に、図2を参照して、予約ターミナルTM、ゲーム機GM、センターサーバ3、及び、ユーザ端末8に関する制御系の主要部の構成を説明する。図2は、サービス提供システム1の要部の機能ブロック図である。図2に示すように、センターサーバ3には、コンピュータとしての制御ユニット10と、記憶装置11とが設けられている。制御ユニット10は、マイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサの動作に必要な内部記憶装置(一例としてROM及びRAM)等の各種周辺装置とを組み合わせたコンピュータユニットとして構成されている。なお、制御ユニット10には、キーボード等の入力装置、モニタ等の出力装置等が接続されるが、それらの図示は省略した。
記憶装置11は、制御ユニット10に接続されている。記憶装置11は、電源の供給がなくても記憶を保持可能なように、例えば、磁気テープ等の大容量記憶媒体により構成されている。記憶装置11には、サーバ用プログラム15が記憶されている。サーバ用プログラム15は、センターサーバ3が予約ターミナルTM、ゲーム機GM及び、ユーザ端末8に各種のサービスを提供するために必要なコンピュータプログラムである。制御ユニット10がサーバ用プログラム15を読み取って実行することにより、制御ユニット10の内部には、店舗サービス管理部16及び、Webサービス管理部17が設けられる。
店舗サービス管理部16は、上述のゲーム機用サービス及び、予約ターミナル用サービスを提供するための処理を実行する。一方、Webサービス管理部17は、上述のWebサービスを提供するために必要な処理を実行する。店舗サービス管理部16及び、Webサービス管理部17は、コンピュータハードウェアとコンピュータプログラムとの組み合わせにより実現される論理的装置である。なお、制御ユニット10の内部には、その他にも各種の論理的装置が設けられ得るが、それらの図示は省略した。
更に、記憶装置11には、サーバ用プログラム15の実行に伴って参照され得る各種のデータが記憶されている。このような各種のデータには、例えば、ユーザ識別データとしてのID管理データ22と、プレイデータ25と、管理データとしての予約データ28及び予約状況データ29とが含まれる。これらのデータの詳細は、後述する。
一方、ゲーム機GMには、制御ユニット30と、記憶装置31とが設けられている。制御ユニット30は、マイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサの動作に必要な内部記憶装置(一例としてROM及びRAM)等の各種周辺装置とを組み合わせたコンピュータユニットとして構成されている。なお、制御ユニット30には、公知のゲーム機と同様に、プレイヤの操作を入力する操作入力装置、モニタ等の表示装置、スピーカ等の音声再生装置、カードリーダ、コイン認証装置といった各種の入力装置及び、出力装置が接続されるが、それらの図示は省略した。
なお、カードリーダは、ユーザが所持する利用者情報記憶媒体としてのカード32の情報を読み取ってその情報に対応した信号を制御ユニット30に出力するために設けられる。カード32には、ICチップ、磁気ストライプといった不揮発性記憶媒体(不図示)が設けられている。そして、その記憶媒体には、カード32毎にユニークなID(以下、カードIDと呼ぶことがある。)等が記憶されている。利用者情報としてのカードIDは、例えば、センターサーバ3上に保存されたプレイデータ25を呼び出すために利用される。センターサーバ3は、ユーザ毎にユニークなユーザ情報としてのユーザIDを利用してユーザ(プレイヤ)を識別する。プレイデータ25も、そのユーザIDと1対1に対応付けられて記録されている。カードIDは、ユーザIDに対して1対1、又は、多対1で対応付けられている。センターサーバ3は、ID管理データ22を参照することにより、カードIDとユーザIDとの対応関係を判別して、プレイヤのユーザIDを特定することができる。カードIDは、カード32にバーコード等の形態で記録されていても良い。或いは、カード32に代えて、携帯電話等に実装されたICチップ等の記憶媒体にカードIDが記録されていても良い。
記憶装置31は、制御ユニット30に接続されている。記憶装置31は、電源の供給がなくても記憶を保持可能なように、例えば、ハードディスク、フラッシュSSD(Solid State Drive)などにより構成されている。記憶装置31には、ゲームプログラム34が記憶されている。ゲームプログラム34は、ゲーム機GMがゲーム(アーケードゲームと呼ぶことがある)を提供するために必要なコンピュータプログラムである。制御ユニット30がゲームプログラム34を読み取って実行することにより、制御ユニット30の内部には、ゲームサービス処理部36が設けられる。
ゲームサービス処理部36は、ゲーム機GMにおけるアーケードゲームの開始、進行、及び終了の管理、並びにプレイ料金(所定の対価)の徴収といったアーケードゲームのプレイに関連した各種の処理を実行する。また、ゲーム機用サービスの一部は、ゲームサービス処理部36とセンターサーバ3の店舗サービス管理部16とが協働することにより実現される場合がある。ゲームサービス処理部36は、コンピュータハードウェアとコンピュータプログラムとの組み合わせにより実現される論理的装置である。
更に、記憶装置31には、ゲームプログラム34の実行に伴って参照され得る各種のデータが記憶されている。このような各種のデータには、例えば、ゲームデータ35、予約データ28、及び予約状況データ29が含まれる。ゲームデータ35は、ゲーム機GMがゲームを実行する際に参照されるデータである。予約データ28及び予約状況データ29は、例えば、必要な部分が含まれるように、少なくとも一部が予約ターミナルTMから提供される。或いは、センターサーバ3から提供されても良い。また、このような各種データには、その他にもID管理データ22、プレイデータ25等が含まれていて良い。ID管理データ22及び、プレイデータ25等は、例えば、必要に応じて少なくとも一部がセンターサーバ3から提供される。
また、ユーザ端末8には、制御ユニット40と、記憶装置41とが設けられている。制御ユニット40は、マイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサの動作に必要な内部記憶装置(一例としてROM及びRAM)等の各種周辺装置とを組み合わせたコンピュータユニットとして構成されている。なお、制御ユニット40には、ネットワーク接続が可能な公知のコンピュータ装置が備える各種の入力装置、及び出力装置が接続されるが、それらの図示は省略した。
記憶装置41は、制御ユニット40に接続されている。記憶装置41は、電源の供給がなくても記憶を保持可能なように、例えば、不揮発性の半導体記装置などにより構成されている。記憶装置41には、端末プログラム44が記憶されている。端末プログラム44は、ユーザ端末8がセンターサーバ3からWebサービスの提供を受けるために必要なコンピュータプログラムである。制御ユニット40が端末プログラム44を読み取って実行することにより、制御ユニット40の内部には、Webサービス処理部46が設けられる。
Webサービス処理部46は、例えば、センターサーバ3のWebサービス管理部17と協働してユーザがWebサービスを利用するために必要な各種の処理を実行する。このようなWebサービスの一例として、Webサービス処理部46は、ゲーム情報サービスの提供に必要な周知な処理を実行する。また、Webサービスの他の一例として、コミュニティサービスを提供するために必要な周知な処理も実行する。Webサービス処理部46は、コンピュータハードウェアとコンピュータプログラムとの組み合わせにより実現される論理的装置である。
更に、記憶装置41には、端末プログラム44の実行に伴って参照され得る端末用データ45が記憶されている。端末用データ45には、例えば、ID管理データ22、プレイデータ25、予約データ28、及び予約状況データ29が含まれていても良い。ID管理データ22、プレイデータ25、予約データ28、及び予約状況データ29は、例えば、Webサービスの内容に応じて、必要な部分が含まれるように、少なくとも一部がセンターサーバ3から提供される。
予約ターミナルTMには、制御ユニット50と、記憶装置51とが設けられている。制御ユニット50は、マイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサの動作に必要な内部記憶装置(一例としてROM及びRAM)等の各種周辺装置とを組み合わせたコンピュータユニットとして構成されている。また、制御ユニット50には、ボタンやキーなどのユーザの操作を入力するための入力装置52や、モニタMO(図4等参照)や、カードリーダRUb(図4等参照)や、スピーカ等の音声再生装置(不図示)などが接続されている。例えば、入力装置52は、予約するゲーム機GMを選択するためにユーザによって操作される。また、カードリーダRUbは、ゲーム機GMのカードリーダと同様に、ユーザが所持するカード32の情報を読み取ってその情報に対応した信号を制御ユニット50に出力するために設けられている。カードリーダRUbとして、例えば、カード32と接触せずに(非接触状態において)カード32に記録された情報を読み取り可能な非接触型のリーダが利用される。
記憶装置51は、制御ユニット50に接続されている。記憶装置51は、電源の供給がなくても記憶を保持可能なように、例えば、ハードディスク、フラッシュSSD(Solid State Drive)などにより構成されている。記憶装置51には、ターミナルプログラム54が記憶されている。ターミナルプログラム54は、予約ターミナルTMが予約サービスを提供するために必要なコンピュータプログラムである。制御ユニット50がターミナルプログラム54を読み取って実行することにより、制御ユニット50の内部には、予約サービス処理部56が設けられる。
予約サービス処理部56は、予約の受付や、予約状況の通知や、予約の待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMに関する情報の通知等、予約サービスに関連する各種の処理を実行する。また、予約ターミナル用サービスの一部は、予約サービス処理部56とセンターサーバ3の店舗サービス管理部16とが協働したり、予約サービス処理部56とゲーム機GMのゲームサービス処理部36とが協働したりすることにより実現される場合がある。予約サービス処理部56は、コンピュータハードウェアとコンピュータプログラムとの組み合わせにより実現される論理的装置である。
更に、記憶装置51には、ターミナルプログラム54の実行に伴って参照され得る各種データが記憶されている。このような各種データには、例えば、予約データ28や予約状況データ29が含まれている。また、例えば、その他にもID管理データ22、或いは、プレイデータ25が含まれていても良い。ID管理データ22、プレイデータ25は、例えば、必要に応じて、少なくとも一部がセンターサーバ3から提供される。
次に、ID管理データ22、プレイデータ25及び、予約データ28の詳細について説明する。ID管理データ22は、サービス提供システム1で使用される各種のIDの対応関係が記述されたデータである。例えば、上述したように、カードID(複数でも良い)とユーザIDとの対応関係がID管理データ22に記録される。また、例えば、その他にもターミナルIDと店舗7との対応関係、ターミナルIDと筺体IDとの対応関係等がID管理データ22に記録される。
プレイデータ25は、ユーザID毎に作成されたデータの集合である。いずれかのゲーム機GMでプレイヤがアーケードゲームをプレイする際には、そのプレイヤがゲーム機GMに認識させたカードIDがセンターサーバ3に提供される。そして、そのカードIDに関連付けられたユーザIDに対応するプレイデータ25の少なくとも一部がセンターサーバ3からゲーム機GMに提供され、当該ゲーム機GMの記憶装置31に記憶される。
プレイデータ25には、例えば、アーケード用データ等がユーザIDと対応づけられて記述されている。アーケード用データには、例えば、プレイヤがアーケードゲームで記録した成績、アーケードゲーム内で所有する各種アイテムといったアーケードゲームのプレイに関連付けられる各種情報が含まれる。
予約データ28及び予約状況データ29は、ゲーム機GMの予約状況を管理するためのデータである。図3は、予約データ28及び予約状況データ29の内容の一例を示す図である。図3(A)に示すように、予約データ28には、予約ID、ターミナルID、カードID、筐体ID、予約番号、予約日時、ステータス、ステータス更新日時といった予約に関連する各種の情報が含まれている。予約データ28は、これらの情報が互いに対応づけられるように記述されたレコードの集合である。
予約IDは、予約データ28の各レコードを管理するための情報である。予約IDとして、例えば、レコード毎にユニークな数字が利用される。ターミナルID、カードID及び筐体IDは、それぞれ、予約ターミナルTM、カード32及びゲーム機GMを識別するための情報である。予約IDと同様に、ターミナルID、カードID及び筐体IDとして、例えば、予約ターミナルTM毎、カード32毎、及びゲーム機GM毎にユニークな数字が利用される。なお、筐体IDは、プレイヤが予約ターミナルTMを用いて予約の要求を行ったゲーム機GMに対応するIDである。予約番号は、ゲーム機GMの使用を予約する際に予約ターミナルTMによって付与される予約の順番を管理するための情報である。予約番号として、例えば、予約の順番に応じて順にカウントアップされる数字が利用される。
また、予約日時は、予約番号が付与された日時(ゲーム機GMの使用を予約した日時)を示す情報である。予約日時を示す情報として、例えば、西暦、月、日、時、分、秒等を示す数字が記述される。ステータスは、各予約IDに対応するレコードのステータスを示す情報である。ステータスを示す情報として、例えば、「プレイ済み」、「プレイ可能」、「プレイ待ち」、「保留中」といった情報が利用される。また、これらの情報として、例えば、「プレイ済み」等の情報にそれぞれ対応づけられる「A」等のアルファベットが記述されても良い。ステータス更新日時は、ステータスを示す情報が更新された日時を示す情報である。ステータス更新日時として、例えば、予約日時を示す情報と同様に、西暦、月、日、時、分、秒等を示す数字が記述される。
図3(B)に示すように、予約状況データ29には、筐体ID、予約人数、更新日時といったゲーム機GMの予約状況を示す情報が含まれている。予約状況データ29は、これらの情報が互いに対応づけられるように記述されたレコードの集合である。筐体IDは、上記したように、ゲーム機GMを識別するための情報である。予約人数は、筐体IDに対応するゲーム機GMを予約したプレイヤの数(人数)を示す情報である。更新日時は、予約状況データ29が更新された日時を示す情報である。更新日時として、例えば、西暦、月、日、時、分、秒等を示す数字が記述される。
ここで、プレイヤが予約ターミナルTMを用いてゲーム機GMの予約の要求を行った際に、当該ゲーム機GMの筐体IDに対応する予約状況データ29が更新される。具体的には、予約状況データ29の予約人数がカウントアップされると共に、予約状況データ29の更新日時が更新される。このような予約状況データ29は、複数のゲーム機GMの各々について規定されるものである。したがって、予約状況データ29を参照することで、複数のゲーム機GMの各々の予約状況を把握することができる。なお、予約状況データ29は、本発明における「予約状況情報」の一例に相当する。
次に、予約ターミナルTMを通じて、サービス提供システム1が提供する予約サービスについて説明する。図4は、予約サービスの概要を説明するための説明図である。具体的には、図4は、店舗7内に5台のゲーム機GM1〜GM5(以下では、これらを区別しない場合には単に「ゲーム機GM」と表記する。)が配置され、ゲーム機GM1〜GM4がプレイヤPによって使用され、ゲーム機GM5が使用されていない場合を例示している。ゲーム機GM1〜GM5では、同じ種類のゲームが実行されることに限定はされず、各種のゲームが実行されて良い。図4に示すように、予約ターミナルTMには、モニタMO及びカード読み取りユニットRUが設けられている。カード読み取りユニットRUは、表示装置としての小型モニタRUaと、カードリーダRUbとを有している。
ゲーム機GMの使用を希望する新たなプレイヤP(以下では「新プレイヤPa」と呼ぶことがある。)は、予約ターミナルTMを利用して、ゲーム機GMを使用する順番を予約することができる。予約には、カード32が使用される。具体的には、新プレイヤPaは、予約ターミナルTMのカードリーダRUbがカード32の情報を読み取り可能なように、自己のカード32をカードリーダRUbに近づける。カード32の情報がカードリーダRUbに読み取られると、所定の効果音とともに予約情報としての予約番号が付与される。この予約番号は、読み取りに使用されたカード32に対して付与される。つまり、予約番号は、カード32のカードIDに関連づけられて、予約データ28として管理される。また、カード32を利用した予約結果は、小型モニタRUaを通じて通知される。予約結果には、予約番号の情報が含まれる。図4の例では、新プレイヤPaのカード32に予約番号として「50」が付与され、その予約番号が予約結果として小型モニタRUaに表示されている。
更に、新プレイヤPaは、自己のカード32をカードリーダRUbに近づける操作を行った後に、予約ターミナルTMの入力装置52を操作することで、予約したいゲーム機GM(ゲーム機GM1〜GM5のいずれか)を選択する。このようにして新プレイヤPaがゲーム機GMを選択した場合、当該ゲーム機GMの筐体IDが、上記したようなカードIDや予約番号などに関連づけられて、予約データ28として管理される。加えて、そのゲーム機GMの筐体IDに対応する予約状況データ29が更新される。具体的には、予約状況データ29の予約人数がカウントアップされる。なお、図4の例では、新プレイヤPaは、予約したいゲーム機GMとして、プレイヤPによって使用中のゲーム機GM1〜GM4のいずれかを選択したものとする。
他方で、モニタMOには、新プレイヤPaが予約したゲーム機GM(ゲーム機GM1〜GM4のいずれか)の待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GM5の情報が表示される。例えば、図4に示すように、待ち時間の間にゲーム機GM5のプレイを勧めるためのメッセージがモニタMOに表示される。なお、モニタMOには、待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMの情報の他に、ゲーム機GMを使用中の予約番号や、ゲーム機GMを使用可能な予約番号などの情報を表示しても良い。
なお、待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMが複数ある場合には、全てのプレイ可能なゲーム機GMの情報を通知すると良い。他方で、待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMがない場合(例えば予約した際に全てのゲーム機GMが使用されている場合)には、その旨を示す情報を通知すると共に、いずれかのゲーム機GMを更に予約できるようにすると良い。例えば、予約ターミナルTMによって、待ち時間が最も短いゲーム機GMの情報を通知することで、当該ゲーム機GMを予約できるようにすると良い。
図5は、図4に示したように、待ち時間の間にゲーム機GM5のプレイを勧めるための情報をモニタMOに表示させた場合に、新プレイヤPaがそのゲーム機GM5をプレイする場合を示す図である。この場合、ゲーム機GM5は、待ち時間の間にプレイ可能なプレイモードにてゲームを提供する。図5では、待ち時間ではない場合に設定される通常のプレイモード(以下では「通常プレイモード」と呼ぶ。)とは異なるプレイモード(以下では「待ち時間用プレイモード」と呼ぶ。)によって、ゲームが提供される場合を例示している。待ち時間用プレイモードでは、通常プレイモードでのプレイ時間を短縮したようなゲームが提供される。より具体的には、待ち時間用プレイモードでは、通常プレイモードでのプレイ時間を、待ち時間の長さに応じて短縮したプレイ時間のゲームが提供される。なお、通常プレイモードは本発明における「第1モード」の一例であり、待ち時間用プレイモードは本発明における「第2モード」の一例である。
1つの例では、待ち時間用プレイモードでは、待ち時間が取得されるごとに、その待ち時間に応じたプレイ時間のゲームが作成されて提供される。例えば、音楽ゲームであれば、通常プレイモードでは1プレイの中で3〜4曲程度の音楽が用いられたゲームが提供されるが、待ち時間用プレイモードでは1プレイの中で待ち時間に応じた曲数(1曲や2曲)の音楽が用いられたゲームが作成されて提供される。他の例では、待ち時間用プレイモードで用いるための種々のプレイ時間を有するゲームが予め用意され、その中から待ち時間に応じたゲームが選択されて提供される。例えば、音楽ゲームであれば、1プレイの中で1曲の音楽が用いられたゲームや、1プレイの中で2曲の音楽が用いられたゲームなどが、待ち時間用プレイモードで提供するためのゲームとして予め用意される。
なお、待ち時間において通常プレイモードでゲームをプレイ可能である場合(例えば、待ち時間が通常プレイモードでのプレイ時間よりも長い場合)には、待ち時間用プレイモードに設定せずに、通常プレイモードに設定してゲームを提供すれば良い。言い換えると、待ち時間用プレイモードは、待ち時間において通常プレイモードでゲームをプレイ可能でない場合(例えば、待ち時間が通常プレイモードでのプレイ時間よりも短い場合)にのみ設定することとしても良い。また、このように設定するプレイモード(通常プレイモード又は待ち時間用プレイモード)を、予約ターミナルTMのモニタMOに表示させても良い。つまり、待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMの機種などと共に、当該ゲーム機GMでプレイ可能なプレイモードを、予約ターミナルTMのモニタMOに表示させても良い。
なお、図5に示したように、待ち時間の間にプレイ可能である旨の情報が通知されたゲーム機GMを、プレイヤPが待ち時間の間に実際にプレイした場合に、そのプレイヤPに所定の特典を付与しても良い。具体的には、プレイヤPが予約の要求を行ったゲーム機GMをプレイした際に、そのプレイまでの待ち時間の間において他のゲーム機GMのプレイ実績があると判別された場合に、プレイヤPに所定の特典を付与することができる。例えば、予約ターミナルTMやセンターサーバ3などでプレイヤPのユーザIDに関連付けてプレイ履歴を管理しておけば、予約ターミナルTMやセンターサーバ3などから、他のゲーム機GMのプレイ実績を取得することができる。なお、ここで述べた形態においては、プレイヤPが予約の要求を行ったゲーム機GMの制御ユニット30が、本発明における「特典付与手段」として機能する。
次に、図6乃至図8を参照して、予約処理、プレイ可能ゲーム機情報通知処理、及び待ち時間プレイ処理について説明する。図6は、予約処理ルーチンのフローチャートの一例を示す図である。図6のルーチンは、予約ターミナルTMの制御ユニット50によって実行される。より具体的には、制御ユニット50の予約サービス処理部56を通じて図6のルーチンが実行される。また、図6のルーチンは、例えば、所定の周期で繰り返し実行される。なお、センターサーバ3の制御ユニット10、ゲーム機GMの制御ユニット30、ユーザ端末8の制御ユニット40、及び、予約ターミナルTMの制御ユニット50は、図6乃至図8のルーチンの他にも、例えば、予約サービスを実現するため、ゲームを実現するため、或いは、店舗用サービス及び、Webサービスを提供するために各種の周知な処理を実行するが、それらの詳細な説明は省略する。
図6のルーチンを開始すると、ステップS11において、予約サービス処理部56は、カードリーダRUbの出力結果に基づいて、カードIDの情報を取得したか否か判別する。カードリーダRUbがカード32の情報を読み取った場合には、カードIDの情報がカードリーダRUbから出力される。つまり、予約サービス処理部56は、カードIDの情報の取得の有無を通じて、カード32の読み取りが実行されたか否かを判別する。この判別結果が否定的結果の場合(ステップS11:No)、つまりカードIDの情報を取得していない場合には、今回のルーチンを終了する。
一方、ステップS11の判別結果が肯定的結果の場合(ステップS11:Yes)、つまりカードIDの情報を取得した場合には、予約サービス処理部56は、ステップS12に進む。ステップS12では、予約サービス処理部56は、プレイヤPが予約ターミナルTMの入力装置52を操作することによって選択したゲーム機GMについての情報を取得したか否かを判別する。つまり、予約サービス処理部56は、予約ターミナルTMの入力装置52の出力結果に基づいて、プレイヤPが予約の要求を行ったゲーム機GM(以下では「予約ゲーム機GM」とも呼ぶ。)についての情報を取得したか否かを判別する。この判別結果が否定的結果の場合(ステップS12:No)、つまりプレイヤPによって選択されたゲーム機GMの情報を取得していない場合には、今回のルーチンを終了する。他方で、判別結果が肯定的結果の場合(ステップS12:Yes)、つまりプレイヤPによって選択されたゲーム機GMの情報を取得した場合には、予約サービス処理部56は、ステップS13に進む。
ステップS13では、予約サービス処理部56は、ステップS11で取得したカードIDに対して予約番号を付与する。続くステップS14において、予約サービス処理部56は、予約データ28及び予約状況データ29を更新する。具体的には、予約サービス処理部56は、予約データ28にステップS11で取得したカードIDにステップS13で付与した予約番号が対応づけられた新たなレコードが追加されるように、予約データ28を更新すると共に、この新たなレコードに予約IDを付与する。加えて、予約サービス処理部56は、ステップS12で取得したゲーム機GM(予約ゲーム機GM)の筐体IDを特定し、その筐体IDに対応する予約状況データ29の予約人数をカウントアップする。
この後、予約サービス処理部56は、ステップS15の処理と、ステップS16の処理とを並列して行う。ステップS15では、予約サービス処理部56は、小型モニタRUaを通じて、予約結果を通知する。具体的には、予約サービス処理部56は、ステップS13で付与した予約番号を含む予約結果を小型モニタRUaに表示させる。また、この際に、予約サービス処理部56は、ステップS14で更新した予約データ28及び予約状況データ29の内容がセンターサーバ3側の予約データ28及び予約状況データ29に反映されるように、その更新内容をセンターサーバ3に送信する。他方で、ステップS16では、予約サービス処理部56は、予約ゲーム機GMの待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMの情報を通知するための処理(プレイ可能ゲーム機情報通知処理)を行う。その詳細は後述する。ステップS15及びS16の処理を終えると、予約サービス処理部56は、今回のルーチンを終了する。以上説明した図6の処理フローによれば、カード32のカードIDを利用する予約の受付を適切に行うことができる。
図7は、図6のステップS16のサブルーチン処理として呼び出されるプレイ可能ゲーム機情報通知処理のフローチャートの一例を示す図である。図7のルーチンを開始すると、ステップS21において、予約サービス処理部56は、図6のステップS12で取得したゲーム機GM(予約ゲーム機GM)の待ち時間を算出する。具体的には、予約サービス処理部56は、予約ゲーム機GMについての予約状況データ29を記憶装置51から読み出し、その予約状況データ29に基づいて、予約ゲーム機GMを順番待ちするための待ち時間を算出する。例えば、予約サービス処理部56は、予約ゲーム機GMの1プレイに要するプレイ時間と、読み出した予約状況データ29に含まれる予約人数とに基づいて、待ち時間を算出する。そして、処理はステップS22に進む。
ステップS22では、予約サービス処理部56は、ステップS21で算出した待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMのプレイモードを取得する。具体的には、予約サービス処理部56は、予約ゲーム機GMとは異なるゲーム機GM(以下では「他のゲーム機GM」とも呼ぶ。)についての予約状況データ29と、他のゲーム機GMが現在プレイされているか否かを示すプレイ状況の情報とに基づいて、待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMを判断し、そのゲーム機GMが用いるプレイモードの情報を取得する。この場合、予約サービス処理部56は、予約状況データ29については記憶装置51から読み出し、プレイ状況の情報についてはネットワーク6を介して他のゲーム機GMから取得する。例えば、予約サービス処理部56は、予約状況データ29の予約人数が「0」であり、プレイ状況の情報が現在プレイされていないことを示しているゲーム機GMについて、待ち時間の間にプレイ可能であると判断する。そして、予約サービス処理部56は、こうしてプレイ可能であると判断したゲーム機GMが用いるプレイモードの情報を取得する。以上のステップS22の後、処理はステップS23に進む。
なお、ゲーム機GMのプレイモードの情報については、例えば以下の方法により取得される。1つの例では、予約ターミナルTMの記憶装置51に各ゲーム機GMのプレイモードの情報を記憶させておき、予約サービス処理部56は、記憶装置51に記憶されたプレイモードの情報を取得する。他の例では、各ゲーム機GMの記憶装置31に当該ゲーム機GMのプレイモードの情報を記憶させておき、予約サービス処理部56は、ネットワーク6を介して、記憶装置31に記憶されたプレイモードの情報を各ゲーム機GMから取得する。更に他の例では、センターサーバ3の記憶装置11に各ゲーム機GMのプレイモードの情報を記憶させておき、予約サービス処理部56は、ネットワーク6を介して、記憶装置11に記憶されたプレイモードの情報をセンターサーバ3から取得する。
ステップS23では、予約サービス処理部56は、ステップS22で取得した待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMのプレイモードの情報に基づいて、待ち時間では通常プレイモードでプレイできないゲーム機GMの全部又は一部について、待ち時間用プレイモードの設定情報を生成する。具体的には、予約サービス処理部56は、待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMにおいて、通常プレイモードでのプレイ時間が待ち時間よりも長いようなゲーム機GMの全部又は一部を、待ち時間用プレイモードに設定するための設定情報を生成する。他方で、予約サービス処理部56は、通常プレイモードでのプレイ時間が待ち時間よりも短いようなゲーム機GMについては、待ち時間用プレイモードの設定情報を生成しない。予約サービス処理部56は、このように生成した待ち時間用プレイモードの設定情報を、該当するゲーム機GMにネットワーク6を介して供給する。以上のステップS23の後、処理はステップS24に進む。
ステップS24では、予約サービス処理部56は、ステップS22及びS23の処理結果に応じて、モニタMOを通じて、待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMの情報を通知する。具体的には、予約サービス処理部56は、待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMの利用をプレイヤPに勧めるべく、当該ゲーム機GMの機種と、プレイ可能なプレイモード(通常プレイモード又は待ち時間用プレイモード)とを、モニタMOに表示させる。待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMが複数ある場合には、予約サービス処理部56は、複数のゲーム機GMのそれぞれの機種と、当該複数のゲーム機GMのそれぞれにおいてプレイ可能なプレイモードとを、モニタMOに表示させる。ステップS24の処理を終えると、予約サービス処理部56は、今回のルーチンを終了する。以上説明した図7の処理フローによれば、予約ゲーム機GMの待ち時間においてプレイ可能なゲーム機GMの情報をプレイヤPに適切に通知することができる。
図8は、待ち時間プレイ処理のフローチャートの一例を示す図である。図8のルーチンは、ゲーム機GMの制御ユニット30によって実行される。より具体的には、制御ユニット30のゲームサービス処理部36を通じて図8のルーチンが実行される。また、図8のルーチンは、例えば、所定の周期で繰り返し実行される。
図8のルーチンを開始すると、ステップS31において、ゲームサービス処理部36は、カードリーダの読み取り結果を参照して、カードIDの情報を取得したか否かを判別する。カードリーダがカード32の情報を読み取った場合には、カードIDの情報がカードリーダから出力される。つまり、ゲームサービス処理部36は、カードIDの情報の取得の有無を通じて、カード32の読み取りが実行されたか否かを判別する。この判別結果が否定的結果の場合(ステップS31:No)、つまりカードIDの情報を取得していない場合には、今回のルーチンを終了する。
一方、ステップS31の判別結果が肯定的結果の場合には(ステップS31:Yes)、ゲームサービス処理部36は、ステップS32に進む。ステップS32では、ゲームサービス処理部36は、図7のステップS21で予約サービス処理部56によって算出された待ち時間を、ネットワーク6を介して予約ターミナルTMより取得する。具体的には、ゲームサービス処理部36は、ステップS31で取得したカードIDに対応するプレイヤPが予約の要求を行ったゲーム機GM(予約ゲーム機GM)についての待ち時間を、予約ターミナルTMより取得する。そして、処理はステップS33に進む。
ステップS33では、ゲームサービス処理部36は、ステップS32で取得した待ち時間に基づいて、その待ち時間の間にプレイ可能なプレイモードをプレイヤPに通知する。具体的には、図7のステップS23において、予約サービス処理部56が待ち時間用プレイモードの設定情報を図8の処理対象となっているゲーム機GMのために生成した場合には、ゲームサービス処理部36は、その設定情報に従って、待ち時間では待ち時間用プレイモードのゲームがプレイ可能であることを通知する。これに対して、図7のステップS23において、予約サービス処理部56が待ち時間用プレイモードの設定情報を図8の処理対象となっているゲーム機GMのために生成していない場合には、ゲームサービス処理部36は、待ち時間では通常プレイモードのゲームがプレイ可能であることを通知する。例えば、ゲームサービス処理部36は、このような待ち時間の間にプレイ可能なプレイモードの情報を、ゲーム機GMの表示装置などに表示する。以上のステップS33の後、処理はステップS34に進む。
ステップS34では、ゲームサービス処理部36は、ステップS33で通知したプレイモードにてゲームを提供する。待ち時間用プレイモードでゲームを提供する場合には、ゲームサービス処理部36は、待ち時間の長さに応じたプレイ時間のゲームを提供する。1つの例では、ゲームサービス処理部36は、待ち時間の長さに応じて、通常プレイモードでのプレイ時間を短縮したプレイ時間を有するゲームを作成し、そのゲームを提供する。他の例では、待ち時間用プレイモードで用いるための種々のプレイ時間を有するゲームを予め用意しておき、ゲームサービス処理部36は、その中から待ち時間に応じたゲームを選択して提供する。他方で、通常プレイモードでゲームを提供する場合には、ゲームサービス処理部36は、プレイ時間を短縮していない通常のゲームを提供する。以上のステップS34の後、処理はステップS35に進む。
ステップS35では、ゲームサービス処理部36は、プレイヤPが予約の要求を行った予約ゲーム機GMの予約時間が近付いたか否かを判定する。1つの例では、ゲームサービス処理部36は、ステップS32で待ち時間を取得した後に、当該待ち時間を時間の経過と共にカウントダウンしていき、カウントダウンした待ち時間が所定時間以下となった際に、予約ゲーム機GMの予約時間が近付いたと判定する。他の例では、予約ターミナルTMで予約ゲーム機GMの現在の待ち時間を管理しておき、ゲームサービス処理部36は、そのように予約ターミナルTMで管理された待ち時間を逐次取得し、取得した待ち時間が所定時間以下となった際に、予約ゲーム機GMの予約時間が近付いたと判定する。例えば、予約ターミナルTMは、予約ゲーム機GMが実際にプレイされた時間などを加味して求めた待ち時間を管理する。なお、上記した所定時間としては、予め設定した時間(例えば3分や5分など)が用いられる。
予約ゲーム機GMの予約時間が近付いていないと判定された場合(ステップS35:No)、処理はステップS35に戻る。つまり、予約ゲーム機GMの予約時間が近付いたと判定されるまで、ステップS35の処理を繰り返す。これに対して、予約ゲーム機GMの予約時間が近付いたと判定された場合(ステップS35:Yes)、ゲームサービス処理部36は、その旨をプレイヤPに通知する(ステップS36)。例えば、ゲームサービス処理部36は、予約ゲーム機GMの予約時間が近付いたことを示す情報を、ゲーム機GMの表示装置などに表示する。この後、ゲームサービス処理部36は、今回のルーチンを終了する。以上説明した図8の処理フローによれば、予約ゲーム機GMの待ち時間の間にプレイ可能なゲームをプレイヤPに適切に提供することができる。また、そのゲームのプレイ時において、予約ゲーム機GMの予約時間が近付いたことをプレイヤPに適切に通知することができる。
以上説明した形態によれば、予約ゲーム機GMの待ち時間においてプレイ可能なゲーム機GMの情報をプレイヤPに適切に通知することができると共に、当該ゲーム機GMにて待ち時間の間にプレイ可能なゲームを適切に提供することができる。よって、プレイヤPがそのようなゲーム機GMでゲームをプレイした場合、プレイヤPは待ち時間を有効に活用することが可能となる。加えて、店舗7内における種々のゲーム機GMの利用を促進させることが可能となる。
ここで、上記した形態においては、予約ターミナルTMの制御ユニット50が予約サービス処理部56を通じて図6のルーチンを実行することにより、本発明の「予約要求受付手段」及び「予約状況情報管理手段」として機能する。また、予約ターミナルTMの制御ユニット50が予約サービス処理部56を通じて図7のルーチンを実行することにより、本発明の「待ち時間算出手段」及び「利用可能端末情報通知手段」として機能する。また、ゲーム機GMの制御ユニット30がゲームサービス処理部36を通じて図8のルーチンを実行することにより、本発明の「待ち時間用サービス提供手段」及び「予約時間通知手段」として機能する。
本発明は上述した形態に限定されることなく、適宜の変更を加えた形態にて実施することができる。一例として、以下のような変更が可能である。
上記した形態では、予約ターミナルTMの予約サービス処理部56が待ち時間用プレイモードを設定し(図7のステップS23参照)、ゲーム機GMのゲームサービス処理部36は、そのように設定された待ち時間用プレイモードに従ってゲームを提供していた(図8のステップS33及びS34参照)。他の例では、予約ターミナルTMの予約サービス処理部56が待ち時間用プレイモードを設定する代わりに、ゲーム機GMのゲームサービス処理部36が、待ち時間に基づいて待ち時間用プレイモードを設定してゲームを提供しても良い。この例では、ゲームサービス処理部36は、予約ターミナルTMなどから待ち時間を取得し、待ち時間が通常プレイモードでのプレイ時間よりも短い場合には、待ち時間用プレイモードを設定し、待ち時間が通常プレイモードでのプレイ時間よりも長い場合には、待ち時間用プレイモードではなく、通常プレイモードを設定する。
上記した形態では、待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMの情報(利用可能端末情報)として、ゲーム機GMの機種及びプレイモードを通知していた。他の例では、ゲーム機GMの機種及びプレイモードの代わりに、若しくはゲーム機GMの機種及びプレイモードと共に、待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMが店舗7内において設置された位置を示す情報を通知しても良い。例えば、待ち時間の間にプレイ可能なゲーム機GMの設置位置が判別可能な地図をモニタMOに表示することができる。なお、ゲーム機GMの機種と共にプレイモードを通知することに限定はされず、プレイモードを通知せずに、ゲーム機GMの機種を通知しても良い。
上記した形態では、待ち時間用プレイモードにおいて、通常プレイモードでのプレイ時間を短縮したゲームを提供していた。他の例では、待ち時間用プレイモードにおいて、通常プレイモードでのプレイ時間を延長したゲームを提供しても良い。例えば、待ち時間が通常プレイモードでのプレイ時間よりも長い場合に、通常プレイモードでゲームを提供する代わりに、通常プレイモードでのプレイ時間を待ち時間に応じて延長したゲームを提供しても良い。
上述した形態では、ゲーム機GMとは別に予約用端末として予約ターミナルTMが設けられている。しかしながら、予約用端末は、このような形態に限定されない。例えば、予約用端末として、ゲーム機GMが機能しても良い。また、予約用端末として機能するゲーム機GMは、予約用端末を利用した予約の対象にされるゲーム機に限定されない。例えば、店舗7内の任意のゲーム機が予約用端末として機能しても良い。なお、ここで述べた変形例においては、ゲーム機GMの制御ユニット30が、図6及び図7のルーチンを実行することにより、本発明における「予約要求受付手段」、「予約状況情報管理手段」、「待ち時間算出手段」及び「利用可能端末情報通知手段」として機能する。
上述した形態では、カード32を通じて予約が実行されると共に、カード32に記録された情報を取得するために予約用端末が設けられている。しかしながら、予約サービスは、このような形態に限定されない。例えば、センターサーバ3がユーザ端末8に提供するWebサービスの一つして、予約サービスが提供されても良い。つまり、ユーザ端末8を通じて予約が実行されても良い。この場合、例えば、図6及び図7のルーチンは、センターサーバ3の制御ユニット10が実行する。但し、図6のステップS11では、カードIDに代えて、ユーザ端末8を通じた予約の要求の有無を判別すれば良い。なお、ここで述べた変形例においては、センターサーバ3の制御ユニット10が、図6及び図7のルーチンを実行することにより、本発明における「予約要求受付手段」、「予約状況情報管理手段」、「待ち時間算出手段」及び「利用可能端末情報通知手段」として機能する。
上述した形態では、サービス提供システムとして、ゲーム機GMを通じてカードIDによって各プレイヤを識別しつつゲームを提供するゲームシステムが採用されている。つまり、所定のサービスとしてゲームが、サービス提供端末としてゲーム機GMが、それぞれ採用されている。しかし、サービス提供システムは、このような形態に限定されない。サービス提供端末として各種のサービスを提供するための各種端末が利用されて良い。例えば、サービス提供端末として、インターネットカフェ(有償或いは無償でインターネット環境を提供する施設)に配置されるパーソナルコンピュータ端末等が利用されても良い。つまり、利用者情報に基づいて各利用者を識別可能な限り、各種のサービスを提供する各種端末を含む各種システムがサービス提供システムとして採用されて良い。