JP5712664B2 - シールドトンネルの縦潰れ防止構造、シールドトンネルの縦潰れ防止工法、およびシールドトンネル - Google Patents
シールドトンネルの縦潰れ防止構造、シールドトンネルの縦潰れ防止工法、およびシールドトンネル Download PDFInfo
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また、シールドトンネルの内空上下方向での引張材の設置から、この引張材のトンネル軸方向への引張材の延伸および設置まで、一本の引張材を用いた連続的な処理が可能となる。従って、所定間隔のトンネル断面毎に引張材の設置を逐一実施するより、効率的に縦潰れ防止構造を形成することが可能となる。なお、トンネル軸方向にも引張材を設置することで、例えば、覆工体がトンネル軸方向に離間しようとする挙動に対して抵抗することも可能となる。
また、シールドトンネルの内空上下方向での引張材の設置から、この引張材のトンネル軸方向への引張材の延伸および設置まで、一本の引張材を用いた連続的な処理が可能となる。従って、所定間隔のトンネル断面毎に引張材の設置を逐一実施するより、効率的に縦潰れ防止構造を形成することが可能となる。なお、トンネル軸方向にも引張材を設置することで、例えば、覆工体がトンネル軸方向に離間しようとする挙動に対して抵抗することも可能となる。
また、シールドトンネルの内空上下方向での引張材の設置から、この引張材のトンネル軸方向への引張材の延伸および設置まで、一本の引張材を用いた連続的な処理が可能となる。従って、所定間隔のトンネル断面毎に引張材の設置を逐一実施するより、効率的に縦潰れ防止構造を形成することが可能となる。なお、トンネル軸方向にも引張材を設置することで、例えば、覆工体がトンネル軸方向に離間しようとする挙動に対して抵抗することも可能となる。
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態におけるシールドトンネルの縦潰れ防止構造の適用例1を示す図である。図1の斜視図にて示すように、地盤1に形成されるシールドトンネル10は、その施工中において、セグメント12がトンネル周方向に配置されたセグメントリング14(覆工体)を、トンネル進行方向に順次連結させた形態をとる。こうしたセグメント14の配置や連結の作業は、シールドマシンが具備するエレクター等により実行される。例えば、交通量の非常に多い都市部の道路や鉄道線路が地上2にあって安易に開削工法が採用できず、一方、地下には既に他の地下構造物が存在するといった施工条件の場合、既存地下構造物を避けた浅い深度にシールドトンネルを構築する必要がある。すなわち、小土被りのシールドトンネルの構築が要求される。このような施工条件では土被り部分の上載荷重が小さく、上下方向の土圧より側方土圧が卓越するため、シールドトンネル10は縦に細長くなろうとする縦潰れの挙動を示す恐れがある。
続いて、引張材20がシールドトンネル10の内空11において、複数設置される例について説明する。図2は本実施形態におけるシールドトンネルの縦潰れ防止構造の適用例2を示す図である。この場合、図2に例示するように、上部セグメント12aにおける1の吊り環13(引張材設置箇所)から、下部セグメント12b、12cの吊り環13に対し、逆V字型となるようトンネル断面方向に離間する2本の引張材20を設置して、縦潰れ防止構造を形成している。
ここで、本実施形態の技術が発現する縦潰れ防止の効果について、無対策の場合と比較して説明しておく。図3は本実施形態における解析結果1を示す図であり、図4は本実施形態における解析結果2、図5は本実施形態における解析結果3を示す図である。各図にて示すように、前提となる解析諸元は、シールド外径10800mm、桁高400mm、土被り3.5m、としている。
続いて、引張材20の他の設置形態について説明する。図8は、本実施形態におけるシールドトンネルの縦潰れ防止構造の適用例3を示す図である。本実施形態の縦潰れ防止構造を適用していない無対策時の解析結果については上述した通りである。こうした無対策の場合のモーメント分布において、トンネル外方への引張が生じるのが範囲A、Bとなる(図8)。従って、シールドトンネル10の上部で生じる外方への引張と、下部で生じる外方への引張の両者について負担する形で引張材20を配置すれば、より効率的に縦潰れ防止を図れることになる。この場合、図8にて例示するように、引張材20によって、例えば範囲Bにある下部セグメント12b、その上方にある範囲Aの上部セグメント12a、および他の上部セグメント12a’、この上部セグメント12a’の下方にある範囲Bの他の下部セグメント12c、の各吊り環13の間に引張材20を巻回し、当該引張材20の端部を前記下部セグメント12b、12cにて固定するといった形態が採用できる。勿論、前記各範囲の間で引張のモーメントが最大の箇所にあたるセグメントを選んでこうした引張材20の設置を行うと、より効果的にモーメントに対抗することになって好適である。なお、前記下部セグメント12b、12cに固定予定の前記引張材20の端部については、他の施工作業の邪魔にならぬよう、セグメントへの固定時以外はトンネル内空上方(上部セグメント12a,12a’らの近傍)まで巻き上げて適宜結束したり、トンネル壁面頂部付近の所定部位(吊り環13など)にフック等の係止手段を介して仮固定しておけば好適である。
2 地上
10 シールドトンネル
11 シールドトンネルの内空
12 セグメント
12a 上部セグメント
12b、12c 下部セグメント
13 吊り環(引張材設置箇所、支持位置)
14 セグメントリング
20 引張材
Claims (5)
- シールドトンネルにおける覆工体の上部および下部の間に引張材を設置してなるシールドトンネルの縦潰れ防止構造であって、
前記覆工体の上部及び下部の一方から他方に向けて引張材を設置して、当該他方において前記引張材を支持し、当該支持位置からトンネル軸方向に前記引張材を延設して支持し、当該支持位置から前記上部及び下部の一方に向けて引張材を設置して、当該一方において前記引張材を支持し、当該支持位置から前記トンネル軸方向に前記引張材を延設して支持する工程を行い、又は、この工程を繰り返すことにより前記引張材が設置されたことを特徴とする、シールドトンネルの縦潰れ防止構造。 - 請求項1において、
覆工体上部における1の引張材設置箇所から覆工体下部に対し、トンネル断面方向に離間する2本の引張材を設置してなることを特徴とする、シールドトンネルの縦潰れ防止構造。 - 請求項1又は2において、
引張材設置に際し、引張材に引張力を導入してなることを特徴とする、シールドトンネルの縦潰れ防止構造。 - シールドトンネルにおける覆工体の上部および下部の間に引張材を設置するシールドトンネルの縦潰れ防止工法であって、
前記覆工体の上部及び下部の一方から他方に向けて引張材を設置して、当該他方において前記引張材を支持し、当該支持位置からトンネル軸方向に前記引張材を延設して支持し、当該支持位置から前記上部及び下部の一方に向けて引張材を設置して、当該一方において前記引張材を支持し、当該支持位置から前記トンネル軸方向に前記引張材を延設して支持する工程を行い、又は、この工程を繰り返すことにより前記引張材を設置することを特徴とするシールドトンネルの縦潰れ防止工法。 - 請求項1に記載の縦潰れ防止構造を備えたことを特徴とするシールドトンネル。
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JP2011033517A JP5712664B2 (ja) | 2011-02-18 | 2011-02-18 | シールドトンネルの縦潰れ防止構造、シールドトンネルの縦潰れ防止工法、およびシールドトンネル |
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JP2007239366A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Okumura Corp | セグメントリングの補強構造 |
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