JP5747516B2 - シールドトンネル - Google Patents
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Description
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態におけるシールドトンネルの適用例1を示す図である。図1の斜視図にて示すように、地盤1に形成されるシールドトンネル10は、その施工中において、セグメント12がトンネル周方向に配置されたセグメントリング14を、トンネル進行方向に順次連結させた形態をとる。こうしたセグメント14の配置や連結の作業は、シールドマシンが具備するエレクター等により実行される。例えば、交通量の非常に多い都市部の道路や鉄道線路が地上2にあって安易に開削工法が採用できず、一方、地下には既に他の地下構造物が存在するといった施工条件の場合、既存地下構造物を避けた浅い深度にシールドトンネルを構築する必要がある。すなわち、小土被りのシールドトンネルの構築が要求される。このような施工条件では土被り部分の上載荷重が小さいので、地盤1での地下水位が高いとなれば、構築するシールドトンネルにかかる浮力は大きくなるため、浮き上がり防止の対策が必要となる。
続いて、前記突出部材20がシールドトンネル10の内空中心の深度より下方に設置される例について説明する。図2は本実施形態におけるシールドトンネルの適用例2を示す図である。この場合、シールドトンネル10において、前記突出部材20が、シールドトンネル10における内空中心cの深度より下方のセグメント12に設けられている。このように、内空中心cの深度より下方のセグメント12に突出部材20を設けることで、上記の適用例1の場合より増えた深度分の土塊6の重量が上載荷重に加わることに加えて、前記内空中心cの深度に対応するシールドトンネル10の外周位置dから下方に伸ばす垂線と、前記突出部材20およびシールドトンネル外周表面との間の領域7の土塊重量も、突出部材20に加わることになる。
続いて、突出部材20を斜め上方に向けて突出するよう設置する例について説明する。図3は、本実施形態におけるシールドトンネルの適用例3を示す図である。この場合、前記シールドトンネル10において、前記突出部材20が、セグメント12での設置位置gから斜め上方に向けて突出するよう設けられている。例えば、セグメント12における突出部材の設置位置gに対応する地盤1が、例えば、非常に堅い岩盤や礫、或いは既存構造物等を含むものである時、突出部材20を地中に打ち込む、或いは突出部材20を地中に構築することは困難となる。しかしこのような状況であっても、本適用例の技術を採用すれば、岩石や既存構造物等を避けて突出部材20の設置を行うことが可能となる。
続いて、突出部材20を斜め下方に向けて設置した例について説明する。図4は本実施形態におけるシールドトンネルの適用例4を示す図である。この場合、シールドトンネル10において、前記突出部材20が、セグメント12での設置位置gから斜め下方に向けて突出するよう設けられている。例えば、セグメント12における突出部材の設置位置gに対応する地盤1が、例えば、非常に堅い岩盤や礫、或いは既存構造物等を含むものである時、突出部材20を地中に打ち込む、或いは突出部材20を地中に構築することは困難となる。しかしこのような状況であっても、本適用例の技術を採用すれば、岩石や既存構造物等を避けて突出部材20の設置を行うことが可能となる。
続いて、突出部材20とセグメント12との固定形態について説明する。図5は本実施形態におけるシールドトンネルの適用例5を示す図である。この場合、シールドトンネル内空11における、前記突出部材20と当該突出部材20が設置された前記セグメント12Aとを固定し、前記突出部材20の先端部21と当該先端部21に対向するセグメント12Bとを固定する。このような固定形態を採用すれば、突出部材20とセグメントリング14との固定がより強固なものとなり、したがって、“片持ち梁”である突出部材20の構造が強化され、より大きな上載荷重を突出部材20に負担させることも容易となる。
2 地上
5〜7、9 土塊
10 シールドトンネル
11 シールドトンネルの内空
12 セグメント
13 セグメントに設けられた挿入口
14 セグメントリング
20 突出部材
21 突出部材の先端部
30 固定手段
Claims (5)
- 地中に突出する突出部材をセグメントに設けたシールドトンネルにおいて、
前記突出部材が、シールドトンネルにおける内空中心の深度より下方のセグメントから斜め上方に向けて突出するよう設けられていることを特徴とするシールドトンネル。 - 前記突出部材と、当該突出部材が挿通する前記セグメントの挿入口周りの内壁面とを固定するとともに、シールドトンネル内空側に所定長残した前記突出部材の先端部と、当該先端部に対向するセグメントの内壁面とを固定したことを特徴とする請求項1に記載のシールドトンネル。
- 地中に突出する突出部材をセグメントに設けたシールドトンネルにおいて、
前記突出部材と、当該突出部材が挿通する前記セグメントの挿入口周りの内壁面とを固定するとともに、シールドトンネル内空側に所定長残した前記突出部材の先端部と、当該先端部に対向するセグメントの内壁面とを固定されてなり、
前記突出部材が、セグメントでの設置位置から斜め上方に向けて突出するよう設けられることを特徴とするシールドトンネル。 - 地中に突出する突出部材をセグメントに設けたシールドトンネルにおいて、
前記突出部材と、当該突出部材が挿通する前記セグメントの挿入口周りの内壁面とを固定するとともに、シールドトンネル内空側に所定長残した前記突出部材の先端部と、当該先端部に対向するセグメントの内壁面とを固定されてなり、
前記突出部材が、セグメントでの設置位置から斜め下方に向けて突出するよう設けられることを特徴とするシールドトンネル。 - 前記突出部材が、シールドトンネルにおける内空中心の深度より下方のセグメントに設けられていることを特徴とする請求項4に記載のシールドトンネル。
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