JP2012172336A - シールドトンネルの縦潰れ防止構造、シールドトンネルの縦潰れ防止工法、およびシールドトンネル - Google Patents
シールドトンネルの縦潰れ防止構造、シールドトンネルの縦潰れ防止工法、およびシールドトンネル Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012172336A JP2012172336A JP2011033517A JP2011033517A JP2012172336A JP 2012172336 A JP2012172336 A JP 2012172336A JP 2011033517 A JP2011033517 A JP 2011033517A JP 2011033517 A JP2011033517 A JP 2011033517A JP 2012172336 A JP2012172336 A JP 2012172336A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shield tunnel
- tunnel
- tensile material
- segment
- tensile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
【解決手段】シールドトンネル10における覆工体12の上部及び下部の一方から他方に向けて引張材20を設置して、他方において引張材を支持し、支持位置からトンネル軸方向に引張材を延設して支持し、支持位置から上部及び下部の一方に向けて引張材を設置して、一方において引張材を支持し、支持位置からトンネル軸方向に引張材を延設して支持するようにした。
【選択図】図1
Description
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態におけるシールドトンネルの縦潰れ防止構造の適用例1を示す図である。図1の斜視図にて示すように、地盤1に形成されるシールドトンネル10は、その施工中において、セグメント12がトンネル周方向に配置されたセグメントリング14(覆工体)を、トンネル進行方向に順次連結させた形態をとる。こうしたセグメント14の配置や連結の作業は、シールドマシンが具備するエレクター等により実行される。例えば、交通量の非常に多い都市部の道路や鉄道線路が地上2にあって安易に開削工法が採用できず、一方、地下には既に他の地下構造物が存在するといった施工条件の場合、既存地下構造物を避けた浅い深度にシールドトンネルを構築する必要がある。すなわち、小土被りのシールドトンネルの構築が要求される。このような施工条件では土被り部分の上載荷重が小さく、上下方向の土圧より側方土圧が卓越するため、シールドトンネル10は縦に細長くなろうとする縦潰れの挙動を示す恐れがある。
続いて、引張材20がシールドトンネル10の内空11において、複数設置される例について説明する。図2は本実施形態におけるシールドトンネルの縦潰れ防止構造の適用例2を示す図である。この場合、図2に例示するように、上部セグメント12aにおける1の吊り環13(引張材設置箇所)から、下部セグメント12b、12cの吊り環13に対し、逆V字型となるようトンネル断面方向に離間する2本の引張材20を設置して、縦潰れ防止構造を形成している。
ここで、本実施形態の技術が発現する縦潰れ防止の効果について、無対策の場合と比較して説明しておく。図3は本実施形態における解析結果1を示す図であり、図4は本実施形態における解析結果2、図5は本実施形態における解析結果3を示す図である。各図にて示すように、前提となる解析諸元は、シールド外径10800mm、桁高400mm、土被り3.5m、としている。
続いて、引張材20の他の設置形態について説明する。図8は、本実施形態におけるシールドトンネルの縦潰れ防止構造の適用例3を示す図である。本実施形態の縦潰れ防止構造を適用していない無対策時の解析結果については上述した通りである。こうした無対策の場合のモーメント分布において、トンネル外方への引張が生じるのが範囲A、Bとなる(図8)。従って、シールドトンネル10の上部で生じる外方への引張と、下部で生じる外方への引張の両者について負担する形で引張材20を配置すれば、より効率的に縦潰れ防止を図れることになる。この場合、図8にて例示するように、引張材20によって、例えば範囲Bにある下部セグメント12b、その上方にある範囲Aの上部セグメント12a、および他の上部セグメント12a’、この上部セグメント12a’の下方にある範囲Bの他の下部セグメント12c、の各吊り環13の間に引張材20を巻回し、当該引張材20の端部を前記下部セグメント12b、12cにて固定するといった形態が採用できる。勿論、前記各範囲の間で引張のモーメントが最大の箇所にあたるセグメントを選んでこうした引張材20の設置を行うと、より効果的にモーメントに対抗することになって好適である。なお、前記下部セグメント12b、12cに固定予定の前記引張材20の端部については、他の施工作業の邪魔にならぬよう、セグメントへの固定時以外はトンネル内空上方(上部セグメント12a,12a’らの近傍)まで巻き上げて適宜結束したり、トンネル壁面頂部付近の所定部位(吊り環13など)にフック等の係止手段を介して仮固定しておけば好適である。
2 地上
10 シールドトンネル
11 シールドトンネルの内空
12 セグメント
12a 上部セグメント
12b、12c 下部セグメント
13 吊り環(引張材設置箇所、支持位置)
14 セグメントリング
20 引張材
Claims (6)
- シールドトンネルにおける覆工体の上部および下部の間に引張材を設置してなることを特徴とする、シールドトンネルの縦潰れ防止構造。
- 請求項1において、
覆工体上部における1の引張材設置箇所から覆工体下部に対し、トンネル断面方向に離間する2本の引張材を設置してなることを特徴とする、シールドトンネルの縦潰れ防止構造。 - 請求項1または2において、
前記覆工体の上部及び下部の一方から他方に向けて引張材を設置して、当該他方において前記引張材を支持し、当該支持位置からトンネル軸方向に前記引張材を延設して支持し、当該支持位置から前記上部及び下部の一方に向けて引張材を設置して、当該一方において前記引張材を支持し、当該支持位置から前記トンネル軸方向に前記引張材を延設して支持する工程を行い、又は、この工程を繰り返すことにより前記引張材が設置されたことを特徴とする、シールドトンネルの縦潰れ防止構造。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
引張材設置に際し、引張材に引張力を導入してなることを特徴とする、シールドトンネルの縦潰れ防止構造。 - シールドトンネルにおける覆工体の上部および下部の間に引張材を設置することを特徴とする、シールドトンネルの縦潰れ防止工法。
- 覆工体の上部および下部の間に引張材を設置してなる縦潰れ防止構造を備えたことを特徴とするシールドトンネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011033517A JP5712664B2 (ja) | 2011-02-18 | 2011-02-18 | シールドトンネルの縦潰れ防止構造、シールドトンネルの縦潰れ防止工法、およびシールドトンネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011033517A JP5712664B2 (ja) | 2011-02-18 | 2011-02-18 | シールドトンネルの縦潰れ防止構造、シールドトンネルの縦潰れ防止工法、およびシールドトンネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012172336A true JP2012172336A (ja) | 2012-09-10 |
JP5712664B2 JP5712664B2 (ja) | 2015-05-07 |
Family
ID=46975516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011033517A Expired - Fee Related JP5712664B2 (ja) | 2011-02-18 | 2011-02-18 | シールドトンネルの縦潰れ防止構造、シールドトンネルの縦潰れ防止工法、およびシールドトンネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5712664B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109356597A (zh) * | 2018-11-19 | 2019-02-19 | 中铁第四勘察设计院集团有限公司 | 一种设置于有底部廊道的盾构隧道内的轨道变形控制结构 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0349356B2 (ja) * | 1984-06-28 | 1991-07-29 | Mitsui Constr | |
JPH06101393A (ja) * | 1992-09-16 | 1994-04-12 | Daiho Constr Co Ltd | 地中覆工構造物 |
JPH07127389A (ja) * | 1993-11-05 | 1995-05-16 | Daiho Constr Co Ltd | シールドトンネル |
JPH07133700A (ja) * | 1993-11-10 | 1995-05-23 | Daiho Constr Co Ltd | シールドトンネルの構築方法 |
JPH07150898A (ja) * | 1993-12-01 | 1995-06-13 | Ishikawajima Constr Materials Co Ltd | プレキャストコンクリート版によるトンネルの施工方法 |
JP2007239366A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Okumura Corp | セグメントリングの補強構造 |
JP2010101023A (ja) * | 2008-10-21 | 2010-05-06 | Ohbayashi Corp | セグメントの補強方法及びセグメントの補強構造 |
-
2011
- 2011-02-18 JP JP2011033517A patent/JP5712664B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0349356B2 (ja) * | 1984-06-28 | 1991-07-29 | Mitsui Constr | |
JPH06101393A (ja) * | 1992-09-16 | 1994-04-12 | Daiho Constr Co Ltd | 地中覆工構造物 |
JPH07127389A (ja) * | 1993-11-05 | 1995-05-16 | Daiho Constr Co Ltd | シールドトンネル |
JPH07133700A (ja) * | 1993-11-10 | 1995-05-23 | Daiho Constr Co Ltd | シールドトンネルの構築方法 |
JPH07150898A (ja) * | 1993-12-01 | 1995-06-13 | Ishikawajima Constr Materials Co Ltd | プレキャストコンクリート版によるトンネルの施工方法 |
JP2007239366A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Okumura Corp | セグメントリングの補強構造 |
JP2010101023A (ja) * | 2008-10-21 | 2010-05-06 | Ohbayashi Corp | セグメントの補強方法及びセグメントの補強構造 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109356597A (zh) * | 2018-11-19 | 2019-02-19 | 中铁第四勘察设计院集团有限公司 | 一种设置于有底部廊道的盾构隧道内的轨道变形控制结构 |
CN109356597B (zh) * | 2018-11-19 | 2023-12-15 | 中铁第四勘察设计院集团有限公司 | 一种设置于有底部廊道的盾构隧道内的轨道变形控制结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5712664B2 (ja) | 2015-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4640674B2 (ja) | トンネル掘削方法 | |
KR102337785B1 (ko) | 지하 연속벽체 철근 겹이음을 위한 프로텍터 구조물 및 이를 이용한 지하 연속벽체 시공방법 | |
CN105324538A (zh) | 具有可调节高度及倾斜度的检修孔盖的检修孔 | |
KR20170051951A (ko) | 버팀보 연결 구조체 | |
JP2009074272A (ja) | 建物建て替え方法 | |
JP5712664B2 (ja) | シールドトンネルの縦潰れ防止構造、シールドトンネルの縦潰れ防止工法、およびシールドトンネル | |
JP5465086B2 (ja) | 地下構造物の構築方法 | |
KR20150025409A (ko) | 소구경강관을 이용한 터널구조 및 이의 시공방법 | |
JP6068774B1 (ja) | アジャスタブル腹起しを用いた土留め先行工法 | |
JP6322490B2 (ja) | 分断材および現場造成杭の杭頭処理方法 | |
JP6045951B2 (ja) | 土留め構造の構築方法及び土留め構造 | |
JP6213758B2 (ja) | 場所打ち鋼管コンクリート杭及びその施工方法 | |
KR101297679B1 (ko) | 와이어를 이용한 자립식 가시설 구조 및 그 공법 | |
JP5699455B2 (ja) | 覆工体の浮き上がり防止方法、トンネルの構築方法 | |
KR100830180B1 (ko) | 구조물의 보강을 위한 프리스트레스 장치 | |
JP5243916B2 (ja) | 建て替え方法 | |
JP4789549B2 (ja) | 既存建物の建替工法 | |
JP2011099201A (ja) | 既設鉄筋コンクリート橋脚耐震補強構造 | |
JP2008002154A (ja) | セグメントユニット | |
CN109339835B (zh) | 一种锚固体系及地下工程施工方法 | |
JP5747516B2 (ja) | シールドトンネル | |
JP6814581B2 (ja) | 管埋設方法 | |
KR100959946B1 (ko) | 인장력에 의한 루프 구조체 시공 방법 및 이 방법에 의해 시공된 루프 구조체 | |
JP6406560B2 (ja) | 場所打ち鋼管コンクリート杭及びその鋼管 | |
RU160345U1 (ru) | Обделка горной выработки |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140808 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141007 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150210 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150223 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5712664 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |