JP5712515B2 - NOxセンサ昇温装置 - Google Patents

NOxセンサ昇温装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5712515B2
JP5712515B2 JP2010159702A JP2010159702A JP5712515B2 JP 5712515 B2 JP5712515 B2 JP 5712515B2 JP 2010159702 A JP2010159702 A JP 2010159702A JP 2010159702 A JP2010159702 A JP 2010159702A JP 5712515 B2 JP5712515 B2 JP 5712515B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
balance coefficient
temperature
heat balance
storage amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010159702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012021457A (ja
Inventor
正信 嶺澤
正信 嶺澤
真治 原
真治 原
圭三 金信
圭三 金信
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2010159702A priority Critical patent/JP5712515B2/ja
Publication of JP2012021457A publication Critical patent/JP2012021457A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5712515B2 publication Critical patent/JP5712515B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、ディーゼル車両の排ガス浄化を行うSCRシステムに適用されるNOxセンサ昇温装置に係り、NOxセンサの乾燥を確実に判定できるNOxセンサ昇温装置に関する。
ディーゼルエンジンの排気ガス中のNOxを浄化するための排ガス浄化システムとして、SCR(Selective Catalytic Reduction;選択還元触媒)装置を用いたSCRシステムが開発されている。
このSCRシステムは、尿素水をSCR装置の排気ガス上流に供給し、排気ガスの熱でアンモニアを生成し、このアンモニアによって、SCR触媒上でNOxを還元して浄化するものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−303826号公報 特開2009−288082号公報
尿素水の噴射は排気ガス中のNOx濃度に応じて制御される。この制御のために、排気管にはNOxセンサが設けられる。
NOxセンサは、検出素子が活性化しているセンサ動作温度において検出機能を発揮する。このため、NOx濃度を検出するときは、NOxセンサに付随している電熱式のヒータに電流を流してあらかじめセンサ動作温度にNOxセンサを昇温しておく必要がある(例えば、特許文献2参照)。
ところで、排気管の中には水滴がたまることがある。エンジンの始動時に、排気管の中で水滴が排気ガスによって飛ばされると、その水滴がNOxセンサに付着する可能性がある。
NOxセンサは、濃度検出の対象ガスが導入されるチャンバとこのチャンバを昇温するヒータを備えるが、チャンバもヒータもセラミックからなる。もし、チャンバやヒータに水滴が付着している状態で、ヒータに電流を流して昇温すると、チャンバやヒータが割れてしまう。したがって、ヒータによる昇温は、NOxセンサに水滴が付着していない状態、すなわちNOxセンサが完全に乾燥している状態にて開始しなくてはならない。しかし、水滴の有無を直接検出することは難しい。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、NOxセンサの乾燥を確実に判定できるNOxセンサ昇温装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明は、エンジンの排気管に取り付けられて排気ガス中のNOx濃度を検出するNOxセンサと、前記NOxセンサをセンサ動作温度に昇温するヒータと、外気温と車速で熱収支係数が参照されるように構成された熱収支係数マップであって、その熱収支係数の最大値が1で、最小値が0の範囲で、外気温と車速に応じて熱収支係数の領域が設定されると共に、外気温が高くなると熱収支係数の数値が大きくなり、外気温が低くなると熱収支係数の数値が小さくなるように熱収支係数の領域が設定された熱収支係数マップと、前記熱収支係数マップから、測定された外気温と車速に基づいて熱収支係数を読み出す熱収支係数参照部と、前記熱収支係数参照部で読み出した熱収支係数が提供され、他方、排気ガス温度と排気ガス流量とから排気ガスの熱量を算出し、その算出した排気ガスの熱量に、前記提供された熱収支係数を乗じることにより、前記NOxセンサに蓄積した蓄熱量を算出する蓄熱量算出部と、前記蓄熱量算出部が算出した蓄熱量が、あらかじめ設定した乾燥判定値未満のときは、前記ヒータによる昇温を禁止し、前記蓄熱量算出部が算出した蓄熱量が前記乾燥判定値以上のときは、前記ヒータによる昇温を許可する昇温許可部とを備えたものである。
前記蓄熱量算出部は、所定のサンプリングインターバルで排気ガス温度をサンプリングし、このサンプリングデータに前記熱収支係数を乗じて累積加算することにより、蓄熱量を算出してもよい。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)NOxセンサの乾燥を確実に判定できる。
本発明の一実施形態を示すNOxセンサ昇温装置が適用されるSCRシステムの要部構成図である。 本発明の一実施形態を示すSCRシステムを詳しく示した構成図である。 図1のSCRシステムの入出力構成図である。 図1の昇温許可部においてヒータによる昇温を許可する手順を示すフローチャートである。 本発明における蓄熱量の算出イメージを示す時間波形図である。 本発明に用いる熱収支係数マップの図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1及び図2に示されるように、本発明に係るNOxセンサ昇温装置が適用されるSCRシステム100は、エンジンEの排気管102に設けられたSCR装置103と、SCR装置の上流側で尿素水を噴射するドージングバルブ104と、排気ガス中のNOx濃度を検出するNOxセンサ110,111と、NOxセンサ110,111で検出されたNOx濃度に応じて尿素水噴射を制御する尿素水噴射制御部1と、NOxセンサ110,111をセンサ動作温度に昇温するヒータ(例えば、電熱式のヒータ)2,3と、NOxセンサ110,111における熱収支係数kを排気ガスの熱量に乗じることにより、NOxセンサ110,111に排気ガスからの熱が蓄積した蓄熱量を算出する蓄熱量算出部4と、外気温が高くなると数値が大きくなり、外気温が低くなると数値が小さくなり、かつ、車速が高くなると数値が小さくなり、車速が低くなると数値が大きくなる熱収支係数kが設定された熱収支係数マップ5と、熱収支係数マップ5を外気温と車速で参照して熱収支係数kを読み出して蓄熱量算出部4に提供する熱収支係数参照部6と、蓄熱量算出部4が算出した蓄熱量があらかじめ設定した乾燥判定値未満のときは、NOxセンサ110,111が乾燥していないものと判定してヒータ2,3への通電を禁止することでヒータ2,3による昇温を禁止し、蓄熱量算出部4が算出した蓄熱量が前記乾燥判定値以上のときは、NOxセンサ110,111が乾燥したものと判定してヒータ2,3への通電を許可することでヒータ2,3による昇温を許可する昇温許可部7とを備える。
NOxセンサ110,111は、セラミックからなるチャンバ及びヒータを金属製のハウジングに収容したものである。ハウジングは、排気管102の外側に取り付けられる。少なくともチャンバの入口が排気管内に臨むことで排気ガスがチャンバに取り込まれるように構成される。
尿素水噴射制御部1は、NOxセンサ110,111の信号線からNOx濃度を読み取る前にヒータ2,3に通電してNOxセンサ110,111をセンサ動作温度まで昇温するが、昇温許可部7が昇温を禁止しているときは、ヒータ2,3への通電を停止し、昇温許可部7が昇温を許可しているときのみ、ヒータ2,3への通電を行うように構成されている。
詳しくは、図2に示すように、SCRシステム100は、エンジンEの排気管102に設けられたSCR装置103と、SCR装置103の上流側(排気ガスの上流側)で尿素水を噴射するドージングバルブ(尿素噴射装置、ドージングモジュール)104と、尿素水を貯留する尿素タンク105と、尿素タンク105に貯留された尿素水をドージングバルブ104に供給するサプライモジュール106と、ドージングバルブ104やサプライモジュール106等を制御するDCU(Dosing Control Unit)126とを主に備える。
エンジンEの排気管102には、排気ガスの上流側から下流側にかけて、DOC(Diesel Oxidation Catalyst;酸化触媒)107、DPF(Diesel Particulate Filter)108、SCR装置103が順次配置される。DOC107は、エンジンEから排気される排気ガス中のNOを酸化してNO2とし、排気ガス中のNOとNO2の比率を制御してSCR装置103における脱硝効率を高めるためのものである。また、DPF108は、排気ガス中のPM(Particulate Matter)を捕集するためのものである。
SCR装置103の上流側の排気管102には、ドージングバルブ104が設けられる。ドージングバルブ104は、高圧の尿素水が満たされたシリンダに噴口が設けられ、その噴口を塞ぐ弁体がプランジャに取り付けられた構造となっており、コイルに通電することによりプランジャを引き上げることで弁体を噴口から離間させて尿素水を噴射するようになっている。コイルへの通電を止めると、内部のバネ力によりプランジャが引き下げられて弁体が噴口を塞ぐので尿素水の噴射が停止される。
ドージングバルブ104の上流側の排気管102には、SCR装置103の入口における排気ガスの温度(SCR入口温度)を測定する排気温度センサ109が設けられる。また、SCR装置103の上流側(ここでは排気温度センサ109の上流側)には、SCR装置103の上流側でのNOx濃度を検出する上流側NOxセンサ110が設けられ、SCR装置103の下流側には、SCR装置103の下流側でのNOx濃度を検出する下流側NOxセンサ111が設けられる。
サプライモジュール106は、尿素水を圧送するSMポンプ112と、サプライモジュール106の温度(サプライモジュール106を流れる尿素水の温度)を測定するSM温度センサ113と、サプライモジュール106内における尿素水の圧力(SMポンプ112の吐出側の圧力)を測定する尿素水圧力センサ114と、尿素水の流路を切り替えることにより、尿素タンク105からの尿素水をドージングバルブ104に供給するか、あるいはドージングバルブ104内の尿素水を尿素タンク105に戻すかを切り替えるリバーティングバルブ115とを備えている。ここでは、リバーティングバルブ115がOFFのとき、尿素タンク105からの尿素水をドージングバルブ104に供給するようにし、リバーティングバルブ115がONのとき、ドージングバルブ104内の尿素水を尿素タンク105に戻すようにした。
リバーティングバルブ115が尿素水をドージングバルブ104に供給するように切り替えられている場合、サプライモジュール106は、そのSMポンプ112にて、尿素タンク105内の尿素水を送液ライン(サクションライン)116を通して吸い上げ、圧送ライン(プレッシャーライン)117を通してドージングバルブ104に供給するようにされ、余剰の尿素水を、回収ライン(バックライン)118を通して尿素タンク105に戻すようにされる。
尿素タンク105には、SCRセンサ119が設けられる。SCRセンサ119は、尿素タンク105内の尿素水の液面高さ(レベル)を測定するレベルセンサ120と、尿素タンク105内の尿素水の温度を測定する温度センサ121と、尿素タンク105内の尿素水の品質を測定する品質センサ122とを備えている。品質センサ122は、例えば、超音波の伝播速度や電気伝導度から、尿素水の濃度や尿素水に異種混合物が混合されているか否かを検出し、尿素タンク105内の尿素水の品質を検出するものである。
尿素タンク105とサプライモジュール106には、エンジンEを冷却するための冷却水を循環する冷却ライン123が接続される。冷却ライン123は、尿素タンク105内を通り、冷却ライン123を流れる冷却水と尿素タンク105内の尿素水との間で熱交換するようにされる。同様に、冷却ライン123は、サプライモジュール106内を通り、冷却ライン123を流れる冷却水とサプライモジュール106内の尿素水との間で熱交換するようにされる。
冷却ライン123には、尿素タンク105とサプライモジュール106に冷却水を供給するか否かを切り替えるタンクヒーターバルブ(クーラントバルブ)124が設けられる。なお、ドージングバルブ104にも冷却ライン123が接続されるが、ドージングバルブ104には、タンクヒーターバルブ124の開閉に拘わらず、冷却水が供給されるように構成されている。なお、図2では図を簡略化しており示されていないが、冷却ライン123は、尿素水が通る送液ライン116、圧送ライン117、回収ライン118に沿って配設される。
図3に、DCU126の入出力構成図を示す。
図3に示すように、DCU126には、上流側NOxセンサ110、下流側NOxセンサ111、SCRセンサ119(レベルセンサ120、温度センサ121、品質センサ122)、排気温度センサ109、サプライモジュール106のSM温度センサ113と尿素水圧力センサ114、およびエンジンEを制御するECM(Engine Control Module)125からの入力信号線が接続されている。ECM125からは、外気温、車速などあらゆるエンジンパラメータの信号が入力される。
また、DCU126には、タンクヒーターバルブ124、サプライモジュール106のSMポンプ112とリバーティングバルブ115、ドージングバルブ104、上流側NOxセンサ110のヒータ2、下流側NOxセンサ111のヒータ3、への出力信号線が接続される。なお、DCU126と各部材との信号の入出力に関しては、個別の信号線を介した入出力、CAN(Controller Area Network)を介した入出力のどちらであってもよい。
DCU126の尿素水噴射制御部1は、ECM125からのエンジンパラメータの信号と、排気温度センサ109からの排気ガス温度とを基に、排気ガス中のNOxの量を推定すると共に、推定した排気ガス中のNOxの量を基にドージングバルブ104から噴射する尿素水量を決定するようにされ、さらに、ドージングバルブ104にて決定した尿素水量で噴射したとき、上流側NOxセンサ110の検出値に基づいてドージングバルブ104を制御して、ドージングバルブ104から噴射する尿素水量を調整するようにされる。
以下、本発明のSCRシステム100におけるNOxセンサ昇温装置の動作を説明する。
蓄熱量算出部4は、NOxセンサ110,111における熱収支係数kを排気ガスの熱量、例えば、停車時かつ外気温が一定としたときの排気ガス温度と排気ガス流量から算出される熱量(熱流量)に乗じることにより、NOxセンサ110,111に排気ガスからの熱が蓄積した蓄熱量を算出する。なお、蓄熱量の計算の開始時には、蓄熱量をゼロクリアしてから計算を開始するが、蓄熱量の計算の開始は、例えば、エンジン始動時とする。
熱収支係数kは、外気温が高くなると数値が大きくなり、外気温が低くなると数値が小さくなり、かつ、車速が高くなると数値が小さくなり、車速が低くなると数値が大きくなるように熱収支係数マップ5に設定されている。この熱収支係数マップ5を熱収支係数参照部6が外気温と車速で参照して熱収支係数kを読み出し、蓄熱量算出部4に提供する。
このようにして蓄熱量算出部4にて蓄熱量が算出されるので、時間が経過するにつれて、蓄熱量は徐々に増大していく。
図4に示されるように、例えば、エンジンが始動されたとき、ステップS41にて、昇温許可部7は、ヒータ2,3による昇温を禁止する。次いで、ステップS42にて、昇温許可部7は、NOxセンサ110,111の蓄熱量が乾燥判定値以上であるかどうかを判定する。判定がNOの場合、ステップS41に戻る。すなわち、蓄熱量が乾燥判定値未満のときは、昇温禁止のままで待つことになる。判定がYESの場合、ステップS43に進む。
ステップS43にて、NOxセンサ110,111の蓄熱量が乾燥判定値以上となったので、昇温許可部7は、ヒータ2,3による昇温を許可する。
一方、尿素水噴射制御部1は、NOxセンサ110,111の信号線からNOx濃度を読み取る前にヒータ2,3に通電してNOxセンサ110,111をセンサ動作温度まで昇温するが、昇温許可部7が昇温を禁止しているときは、ヒータ2,3への通電を停止し、昇温許可部7が昇温を許可しているときのみ、ヒータ2,3への通電を行う。したがって、図4の手順が終了すると、ヒータ2,3への通電が開始される。ヒータ2,3に電流が流れ始めると、NOxセンサ110,111の温度がセンサ動作温度に達するので、尿素水噴射制御部1は、NOx濃度を読み取り、NOx濃度に応じて尿素水噴射を制御することが可能となる。
図5に示されるように、蓄熱量Qは、サンプリングインターバルΔtごとに、排気ガス温度と排気ガス流量から算出される熱量に熱収支係数kを乗じ、Δtでの蓄熱量ΔQを計算していく。よって、仮に、熱量Tempが一定であったとしても、熱収支係数kの違いにより、蓄熱量が異なる。
図6に示されるように、熱収支係数マップ5は、外気温と車速で熱収支係数kが参照されるように構成されている。熱収支係数kは、最大値が1、最小値が0である。熱収支係数kは、外気温が高く、かつ、車速が低い領域では大きく、外気温が低く、かつ、車速が高い領域では小さく設定される。したがって、例えば、外気温が高いときに、車両が停車していると、熱収支係数kは1である。中程度の外気温では、車両が走行していると、0.8、0.6というように車速に応じて小さくなる。また、同じ車速においては、熱収支係数kは外気温が高いと大きく、外気温が低いと小さい。
したがって、図5と図6を合わせて考えると、熱量Tempが同じであっても、外気温が低く車速が高いときには、熱収支係数kが小さいために足し込み値ΔQが小さくなり、同じ時間経過に対する蓄熱量の増加が少ないという結果になる。これとは逆に、外気温が高く車速が低いときには、熱収支係数kが大きいため足し込み値ΔQが大きくなり、同じ時間経過に対する蓄熱量の増加が多いという結果になる。
以上説明したように、本発明によれば、NOxセンサ110,111における熱収支係数kを排気ガスの熱量に乗じることにより、NOxセンサ110,111に排気ガスからの熱が蓄積した蓄熱量を算出する蓄熱量算出部4と、外気温が高くなると数値が大きくなり、外気温が低くなると数値が小さくなり、かつ、車速が高くなると数値が小さくなり、車速が低くなると数値が大きくなる熱収支係数kが設定された熱収支係数マップ5と、蓄熱量算出部4が算出した蓄熱量があらかじめ設定した乾燥判定値未満のときはヒータ2,3による昇温を禁止し、蓄熱量算出部4が算出した蓄熱量が前記乾燥判定値以上のときはヒータ2,3による昇温を許可する昇温許可部7とを備えたので、NOxセンサ110,111の乾燥を確実に判定してから昇温することができるようになる。
1 尿素水噴射制御部
2 ヒータ
3 ヒータ
4 蓄熱量算出部
5 熱収支係数マップ
6 熱収支係数参照部
7 昇温許可部
100 SCRシステム
102 排気管
104 ドージングバルブ
109 排気温度センサ
110 上流側NOxセンサ
111 下流側NOxセンサ

Claims (2)

  1. エンジンの排気管に取り付けられて排気ガス中のNOx濃度を検出するNOxセンサと、
    前記NOxセンサをセンサ動作温度に昇温するヒータと、
    外気温と車速で熱収支係数が参照されるように構成された熱収支係数マップであって、その熱収支係数の最大値が1で、最小値が0の範囲で、外気温と車速に応じて熱収支係数の領域が設定されると共に、外気温が高くなると熱収支係数の数値が大きくなり、外気温が低くなると熱収支係数の数値が小さくなるように熱収支係数の領域が設定された熱収支係数マップと、
    前記熱収支係数マップから、測定された外気温と車速に基づいて熱収支係数を読み出す熱収支係数参照部と、
    前記熱収支係数参照部で読み出した熱収支係数が提供され、他方、排気ガス温度と排気ガス流量とから排気ガスの熱量を算出し、その算出した排気ガスの熱量に、前記提供された熱収支係数を乗じることにより、前記NOxセンサに蓄積した蓄熱量を算出する蓄熱量算出部と、
    前記蓄熱量算出部が算出した蓄熱量が、あらかじめ設定した乾燥判定値未満のときは、前記ヒータによる昇温を禁止し、前記蓄熱量算出部が算出した蓄熱量が前記乾燥判定値以上のときは、前記ヒータによる昇温を許可する昇温許可部とを備えたことを特徴とするNOxセンサ昇温装置。
  2. 前記蓄熱量算出部は、所定のサンプリングインターバルで排気ガス温度をサンプリングし、このサンプリングデータに前記熱収支係数を乗じて累積加算することにより、蓄熱量を算出することを特徴とする請求項1記載のNOxセンサ昇温装置。
JP2010159702A 2010-07-14 2010-07-14 NOxセンサ昇温装置 Expired - Fee Related JP5712515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010159702A JP5712515B2 (ja) 2010-07-14 2010-07-14 NOxセンサ昇温装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010159702A JP5712515B2 (ja) 2010-07-14 2010-07-14 NOxセンサ昇温装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012021457A JP2012021457A (ja) 2012-02-02
JP5712515B2 true JP5712515B2 (ja) 2015-05-07

Family

ID=45775916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010159702A Expired - Fee Related JP5712515B2 (ja) 2010-07-14 2010-07-14 NOxセンサ昇温装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5712515B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012002061A1 (de) * 2012-02-03 2013-08-08 Emitec Gesellschaft Für Emissionstechnologie Mbh Dosierventil für einfriergefährdete Additive
JP6064528B2 (ja) * 2012-11-06 2017-01-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
JP2014102196A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Isuzu Motors Ltd ガス濃度センサとその昇温方法
CN113700540B (zh) * 2021-09-14 2023-01-06 潍柴动力股份有限公司 一种尿素箱加热电磁阀堵塞的检测方法及发动机

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003232213A (ja) * 2002-02-08 2003-08-22 Toyota Motor Corp 内燃機関
JP4631664B2 (ja) * 2005-11-18 2011-02-16 株式会社デンソー ガスセンサのヒータ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012021457A (ja) 2012-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5482446B2 (ja) Scrシステム
JP5840829B2 (ja) Scrシステム
JP5533235B2 (ja) NOxセンサ診断装置及びSCRシステム
JP5789925B2 (ja) NOxセンサ診断装置及びSCRシステム
JP5471831B2 (ja) Scrシステム
US8303174B2 (en) Temperature sensor plausibility diagnosis unit and plausibility diagnosis method and internal combustion engine exhaust purification apparatus
JP4444165B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP5912232B2 (ja) Scrシステム
JP5678475B2 (ja) Scrシステム
EP2573344B1 (en) Validity diagnosis system for urea water temperature sensor
EP2573343B1 (en) Competency diagnosis system for urea water temperature sensor
JP2011247135A (ja) Scrシステム
EP2762693B1 (en) Method for removing foreign matter and selective-reduction catalyst system
JP5712515B2 (ja) NOxセンサ昇温装置
JP5471832B2 (ja) Scrシステム
JP5516072B2 (ja) Scrシステム
JP5471833B2 (ja) Scrシステム
US9759111B2 (en) Control techniques of exhaust purification system and exhaust purification system
JP5749450B2 (ja) Scrシステム
JP5640487B2 (ja) Scrシステム
JP2011241722A (ja) 排ガス浄化システム
KR101251520B1 (ko) 배기가스 정화 시스템
JP6523696B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP2011241692A (ja) Scrシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140328

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150106

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5712515

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees