JP5711490B2 - 歯科用クランプ - Google Patents

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Description

本発明は、歯科用クランプ、特にラバーダムシートを固定するため歯科用クランプに関する。
患歯の治療は、患歯およびその周囲の視野を確保するために、例えば患者の頭上に設置したライトの光を患歯に照射した状態で行われる。しかしながら、前記光の光路(進路)は、患歯の植立方向に対して傾斜しているため、光が患歯の一部にしか照射されない。特に、患部が歯内にある場合には、当該歯内に光を照射することは困難である。このような場合、術者は、例えば、デンタルミラー(例えば、特許文献1を参照)を用いてライトからの光を患部(前記孔内)へ向けて反射させることにより、患部を照らし観察する。しかしながら、デンタルミラーを用いながらの治療は、デンタルミラーを把持することにより片手が塞がったり、デンタルミラーによる患部の観察に多くの時間が費やされたりするため、治療の効率が悪いという問題がある。
特開2006−325701号公報
本発明の目的は、デンタルミラー等を用いなくても、患部に十分な光を照射することができ、かつ患部を容易に観察することができるとともに、治療中、術者が両手を自由に使うことのできる歯科用クランプを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
(1) 歯牙に固定して用いられる歯科用クランプであって、
前記歯牙に係合し得る一対の係合部と、
前記一対の係合部と一体形成され、前記一対の係合部を連結する連結部とを有し、
前記連結部は、前記歯牙に固定した状態において、口腔外から口腔内へ侵入した光の少なくとも一部を患部に向けて反射する光反射部を兼ねていることを特徴とする歯科用クランプ。
(2) ラバーダムシートを前記歯牙に固定するのに用いられる上記(1)に記載の歯科用クランプ。
(3) 前記連結部は、前記歯牙に固定された状態で、口腔外へ向いた鏡面を有し、
前記鏡面が前記光反射部を構成している上記(1)または(2)に記載の歯科用クランプ。
(4) 前記鏡面は、前記歯牙に固定された状態で、口腔外に向けて凸の湾曲凸面で構成されている上記(3)に記載の歯科用クランプ。
(5) 前記鏡面は、前記歯牙に固定された状態で、口腔外に向けて凹の湾曲凹面で構成されている上記(3)に記載の歯科用クランプ。
(6) 前記歯牙に対する前記光反射部の姿勢は、可変である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の歯科用クランプ。
本発明によれば、デンタルミラー等を用いなくても、患部に光を当てることができ、また、患部を容易に観察することができる。そのため、患部が十分に照らされ、かつ患部をはっきり観察することのできる状態でも、術者は、その両手を自由に使えるため、患歯(患部)の治療を効率よく行うことができる。
本発明の歯科用クランプの第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す歯科用クランプを歯牙(患歯)に固定した状態を示す斜視図である。 図1に示す歯科用クランプにフォーセップスを係合した状態を示す斜視図である。 図1に示す歯科用クランプが有する光反射部の光反射を示す断面図である。 本発明の歯科用クランプの第2実施形態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る歯科用クランプを示す平面図である。 図6に示す歯科用クランプの分解図である。 本発明の歯科用ミラーの第4実施形態を示す側面図である。 図8に示す歯科用ミラーの平面図である。 図8に示す歯科用ミラーの変形例を示す側面図である。 本発明の歯科用ミラーの第5実施形態を示す断面図である。 本発明の歯科用ミラーの第6実施形態を示す側面図である。
以下、本発明の歯科用クランプの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の歯科用クランプの第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す歯科用クランプを歯牙(患歯)に固定した状態を示す斜視図、図3は、図1に示す歯科用クランプにフォーセップスを係合した状態を示す斜視図、図4は、図1に示す歯科用クランプが有する光反射部の光反射を示す断面図である。
図1に示す歯科用クランプ1は、ラバーダム防湿法に用いられる歯科用クランプである。ラバーダム防湿法は、患歯に対する歯科治療方法の1つである。具体的には、ラバーダム防湿法は、図2に示すように、ラバーダムシート9に形成した穴から患歯Tを露出させ、患歯(歯牙)Tに歯科用クランプ1を固定(装着)し、患歯Tがラバーダムシート9から露出した状態を維持して、患歯Tの治療を行う治療方法である。
ラバーダム防湿法によれば、患歯Tをラバーダムシート9で口腔内の他の箇所から隔離することができるため、唾液による口腔内の湿潤環境から患部T1(例えば、罹患部や根管内)を防湿し、患部T1の汚染を防止するとともに、各種薬剤や充填材等の口腔内への漏出や、リーマ等、根管治療器具の誤嚥事故を予防することができる。また、患歯Tの表面が実質的に乾燥した状態であるため、患歯Tを観察し易く、患歯Tの治療の効率よく行うことができる。
このようなラバーダム防湿法は、唾液の分泌量が多く、また誤嚥し易いといった理由から小児歯科治療に多く用いられる。また、唾液等により一旦患部の衛生が失われると再び衛生を回復するのが困難な(手間がかかる)治療、代表的には神経を抜くと言った歯内療法にも多く用いられる。
図1および図2に示すように、歯科用クランプ1は、一対の係合部11、12と、一対の係合部11、12を連結する連結部13とを有している。
本実施形態では、一対の係合部11、12および連結部13は、1つの部材を湾曲、屈曲、延伸等することにより、一体的に形成されていている。なお、一対の係合部11、12および連結部13は、一体的に形成されていなくてもよく、係合部11、12および連結部13を別体で形成し、これらを溶接等により接合してもよい。
一対の係合部11、12は、互いに離間し、かつ互いに対向して設けられている。このような係合部11、12は、それぞれ、患歯Tの舌側表面や唇側表面に対して係合し得るよう構成されている。
係合部11は、歯科用クランプ1を患歯Tに固定した状態にて、患歯T側に位置する内側サイド部111と、患歯Tと反対側に位置する外側サイド部112と、貫通孔113とを有している。同様に、係合部12は、歯科用クランプ1を患歯Tに固定した状態にて、患歯T側に位置する内側サイド部121と、患歯Tと反対側に位置する外側サイド部122と、貫通孔123とを有している。
内側サイド部111、121は、歯科用クランプ1を患歯Tに固定した状態で、少なくとも一部が患歯Tに直接または間接的に当接する部分である。そのため、内側サイド部111、121は、それぞれ、患歯Tの表面形状に対応するような形状、例えば略円弧形状となっている。
外側サイド部112、122は、歯科用クランプ1を患歯Tに固定した状態で、ラバーダムシート9を歯茎側へ押さえ付ける機能を有している。このような外側サイド部112、122を有することにより、ラバーダムシート9の穴から患歯Tが露出した状態をより確実に維持することができる。
一対の貫通孔113、123は、フォーセップス3が係合する孔である。より具体的には、図3に示すように、貫通孔113、123は、フォーセップス3の先端31、32を挿通するための孔である。フォーセップス3の先端31、32を貫通孔113、123に挿通した状態で、フォーセップス3を、その先端31、32を広げるように操作することにより、一対の係合部11、12を互いに離間する方向へ押し広げることができる。このようなフォーセップス3を用いることにより、歯科用クランプ1の患歯Tへの固定を容易に行うことができる。
連結部13は、弾性変形可能である。このような連結部13は、自然状態(歯科用クランプ1に外力が加わっていない状態)では、係合部11、12の離間距離が患歯Tの幅よりも小さくなるように、係合部11、12を連結している。換言すれば、歯科用クランプ1は、自然状態における一対の係合部11、12の離間距離が、歯科用クランプ1を患歯Tに固定したとき(以下、この状態を「装着状態」とも言う)の一対の係合部11、12の離間距離よりも短くなるように設定されている。
一対の係合部11、12の離間距離を前述のように設定することにより、装着状態では、連結部13が弾性変形し、係合部11、12同士を互いに接近させる方向の付勢力が生じる。そのため、前記付勢力によって、歯科用クランプ1を患歯Tにより強固に固定することができる。
また、連結部13は、装着状態において、口腔外を向く面(表面)131aを有している。面131aは、鏡面で構成されており、光を反射する光反射性を有している。このような面131aは、光反射部131を構成している。
図4に示すように、光反射部131は、口腔外から口腔内へ侵入した光(例えば患者の頭上に配置されたライトからの光)の少なくとも一部を反射し、反射した光を患歯T(特に患部T1)およびその周辺に導く(照射する)機能を有している。このような光反射部131を備えることにより、患歯T(特に患部T1)およびその周辺が明るく照らされるため、患部T1の治療を効率よく行うことができる。また、術者は、光反射部131を介して患部T1を観察することもできる。この点からも、患部T1の治療を効率よく行うことができる。特に、患部T1が患内にある場合には、術者は、患部T1を直接視認することが困難でるため、その効果がより顕著となる。
また、光反射部131は、装着状態にて、患歯Tの患部T1よりも口腔奥側に位置している。光反射部131を患部T1よりも口腔奥側に配置することにより、光反射部131が患部T1の治療を阻害するのを防止することができる。すなわち、患部T1が光反射部131の陰になるのを防止するとともに、患部T1周囲のスペースを確保することができるため、患部T1の治療を効率よく行うことができる。
また、光反射部131を構成する面131aは、装着状態にて、口腔外へ向けて凸の湾曲凸面で構成されている。このように、面131aを湾曲凸面で構成することにより、口腔外から口腔内へ侵入した様々な方向の光を、患歯T(患部T1)およびその周辺に向けて反射することができる。また、患部T1を中心とした比較的広い範囲に光を反射する(当てる)ことができる。さらには、面131aを介して患部T1を観察する際、面131aに拡大された患部T1の像が映し出されるため、術者は、患部T1をより詳細に観察することができる。
また、光反射部131を構成する面131aは、略扇状をなしている。面131aが略扇状をなすことにより、面131aの面積を比較的大きくすることができるため、より多くの光を患部T1およびその周辺に向けて反射することができる。
本実施形態の歯科用クランプ1では、光反射部131の傾斜を自在に変更することができるようになっている。換言すれば、装着状態にて、患歯Tに対する光反射部131の姿勢を変えることができるようになっている。適宜、光反射部131の姿勢(傾斜)を変更することにより、患歯T(患部T1)の位置によらずに、当該患歯Tに向けて光を反射することができる。すなわち、歯科用クランプ1は、全ての歯牙についてその機能を発揮することができる。
なお、光反射部131の姿勢を変化させる方法としては、例えば、連結部13と各係合部11、12との境界部(連結部)を変形させる方法が挙げられる。
このような歯科用クランプ1の構成材料としては、生体親和性を有する材料であるのがよく、例えば、ステンレス鋼を用いることができる。歯科用クランプ1をステンレス鋼で構成することにより、連結部13の面131aを鏡面とすることが容易となるため、光反射部131を容易に形成することができる。また、ステンレス鋼は、歯科治療時に使用される化学物質による化学的侵食に対して良好な安定性を示すとともに、歯科用クランプ1に応力が加わっている状態(すなわち、装着状態)において優れた安定性を示す。また、ステンレス鋼は、使用後の化学的な殺菌または熱的な殺菌に対する耐久性にも優れている。
なお、歯科用クランプ1の構成材料としては、上述したステンレス鋼の他にも、例えば、ポリプロピン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニルサルフォン、ポリエチレンイミン、ポリオキシメチレン等の高分子材料を用いることもできる。
<第2実施形態>
次に、本発明の歯科用クランプの第2実施形態について説明する。
図5は、本発明の第2実施形態に係る歯科用クランプを示す斜視図である。
以下、第2実施形態の歯科用クランプについて、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の歯科用クランプは、光反射部を構成する連結部の表面の形状が異なる以外は、第1実施形態とほぼ同様である。
図5に示すように、光反射部131を構成する面131aは、装着状態にて、口腔外へ向けて凹の湾曲凹面で構成されている。面131aを湾曲凹面で構成することにより、口腔外から口腔内へ侵入した様々な方向の光を、集中的に患部T1に向けて反射することができる。そのため、患部T1をより明るく照らすことができ、患部T1の治療を効率よく行うことができる。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の歯科用クランプの第3実施形態について説明する。
図6は、本発明の第3実施形態に係る歯科用クランプを示す平面図、図7は、図6に示す歯科用クランプの分解図である。
以下、第3実施形態の歯科用クランプについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態は、光反射部が連結部と別体として構成されている以外は、前述した第1実施形態と同様の構成である。
図6および図7に示すように、歯科用クランプ1Aは、患歯Tに固定するクランプ2Aと、クランプ2Aに着脱自在な歯科用ミラー(本発明の歯科用ミラー)3Aとで構成されている。
クランプ2Aは、一対の係合部11、12と、一対の係合部11、12を連結する連結部13Aとを有している。
また、歯科用ミラー4Aは、基部141と、基部141に設けられた光反射部(ミラー)142と、基部141に設けられたクランプ係合部143とを有している。
基部141は、例えば、プラスチック材料で構成されている。このような基部141の光反射部142と反対側の面には、図7に示すように、溝144が形成されており、この溝144がクランプ係合部143を構成している。
このような歯科用ミラー4Aでは、溝144にクランプ2Aの連結部13Aを嵌入することにより、基部141を連結部13Aに固定できる。反対に、溝144から連結部13Aを引き抜くことにより、基部141を連結部13Aから離脱することができる。すなわち、歯科用ミラー4Aは、クランプ2Aに対して着脱自在となっている。
このように、歯科用ミラー4Aをクランプ2Aに対して着脱自在とすることにより、例えば、歯科用ミラー4Aを離脱させた状態でクランプ2Aを患歯Tに固定し、固定した後に歯科用ミラー4Aをクランプ2Aの連結部13Aに装着し、固定することが可能となる。このような固定方法によれば、クランプ2Aの患歯Tへの固定がより簡単となり、歯科用クランプ1Aの使用が容易となる。
また、治療の途中に光反射部142が汚れた場合などには、クランプ2Aを患歯Tに固定した状態で歯科用ミラー4Aのみを外し、光反射部142の汚れを除去することができる。このように、クランプ2Aを患歯Tから外す必要がないため、患部T1の治療を効率よく行うことができる。
また、光反射部142の構成が異なる複数の歯科用ミラー4Aを用意しておけば、これら複数の歯科用ミラー4Aを治療の目的や患歯T(患部T1)の位置に応じて使い分けることができる。そのため、患部T1の治療を効率よく行うことができる。なお、前記「光反射部142の構成が異なる」とは、例えば、クランプ2Aに固定された状態でのクランプ2Aに対する光反射部142の姿勢(傾斜)が異なっていたり、光反射部142の表面形状(平坦面、湾曲凹面、湾曲凸面等)、大きさ、外径形状等の少なくとも1つが異なっていたりすることを意味する。
患歯Tに固定されたクランプ2Aに歯科用ミラー4Aを固定(装着)した状態では、光反射部142は、口腔外を向くように設けられている。このような光反射部142は、口腔外から口腔内へ侵入した光の少なくとも一部を反射し、反射した光を患歯T(特に患部T1)およびその周辺に導く機能を有している。これにより、術野が確保されるため、患部T1の治療を効率よく行うことができる。
なお、光反射部142は、平面鏡で構成されていてもよいし、凸または凹の曲面鏡で構成されていてもよいし、これらが組み合わされた鏡で構成されていてもよい。
このような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施形態の歯科用ミラー4Aでは、基部141と光反射部142とを別体として形成されているが、これに限定されず、基部141と光反射部142とを一体的に形成してもよい。この場合には、例えば、ステンレス鋼を用いて構成し、少なくとも光反射部142となる部分の表面を鏡面とすればよい。
<第4実施形態>
次に、本発明の歯科用クランプの第4実施形態について説明する。
図8は、本発明の第4実施形態の歯科用ミラーを示す側面図、図9は、図8に示す歯科用ミラーの平面図、図10は、図8に示す歯科用ミラーの変形例を示す側面図である。
以下、第4実施形態の歯科用クランプについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態は、歯科用ミラーのクランプ係合部の構成が異なる以外は、前述した第3実施形態と同様の構成である。
図8および図9に示すように、歯科用ミラー4Bのクランプ係合部143Bは、基部141から突出する一対の突出片145B、146Bで構成されている。
このような歯科用ミラー4Bでは、突出片145B、146B間にクランプ2Aの連結部13Aを嵌入し、突出片145B、146Bで連結部13Aを狭持することにより、基部141を連結部13Aに固定する。反対に、突出片145B、146Bの間から連結部13Aを引き抜くことにより、基部141を連結部13Aから離脱する。
このような突出片145B、146Bは、例えば、ステンレス鋼で構成されている。そして、突出片145B、146Bは、例えば、基部141に一部(基端側)が埋め込まれることにより、基部141に固定されている。
このような構成によれば、突出片145B、146Bの強度が充分となり、歯科用ミラー4Bの連結部13Aへの装着状態を確実に維持することができる。また、突出片145B、146Bを変形させ、かつ、変形後の状態を維持することができるため、例えば、突出片145B、146Bの姿勢(基部141からの突出方向)を変えることにより、これらの離間距離を連結部13Aの厚さに合わせて調整したり、クランプ2Aに固定された歯科用ミラー4Bのクランプ2Aに対する姿勢を変化させたりすることができる。そのため、歯科用ミラー4Bの利便性が向上する。
本実施形態によれば、歯科用ミラー4Bを、その背面側(光反射部142と反対側)にて、クランプ2Aに固定することができる。すなわち、光反射部142が連結部13Aよりも口腔外側(術者から見て手前側)に位置するように、歯科用ミラー4Bをクランプ2Aに固定できる。そのため、連結部13Aによって、歯科用ミラー4Bの視認が阻害されるのを防止でき、患歯Tの観察を容易に行うことができる。また、歯科用ミラー4Bを患歯Tにより近づけることができるため、光反射部142に患歯Tの様子をより大きく映し出すことができる。
なお、一対の突出片145B、146Bの設置数としては、1つに限定されず、2つ以上であってもよい。一対の突出片145B、146Bを複数設置することにより、より確実かつ安定して歯科用ミラー4Bを連結部13Aに固定することができる。
また、本実施形態では、クランプ係合部143Bが基部の中央部付近に設けられているが、クランプ係合部の配置はこれに限定されず、例えば、基部の縁部(例えば、図8中下側)に形成されていてもよい。
また、本実施形態では、突出片145B、146Bが基部141から光反射部142と反対側へ突出するように形成されているが、これに限定されず、例えば、図10に示すように、基部141から光反射部142側へ突出するように形成されていてもよい。このような構成によれば、歯科用ミラー4Bを、その前面側(光反射部142側)にて、クランプ2Aに固定することができる。すなわち、光反射部142が連結部13Aよりも口腔内側(術者から見て奥側)に位置するように、歯科用ミラー4Bをクランプ2Aに固定できる。そのため、患歯Tに固定されたクランプ2Aに歯科用ミラー4Bを固定した状態にて、歯科用ミラー4Bを患歯Tから奥側へ離すことができ、患歯Tの治療をする際に歯科用ミラー4Bが邪魔にならない。
このような第4実施形態によっても、第3実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の歯科用クランプの第5実施形態について説明する。
図11は、本発明の第5実施形態の歯科用ミラーを示す断面図である。
以下、第5実施形態の歯科用クランプについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態は、歯科用ミラーのクランプ係合部の構成が異なる以外は、前述した第4実施形態と同様の構成である。
図11に示すように、歯科用ミラー4Cのクランプ係合部143Cは、基部141に設けられた係合部材15Cを有している。
係合部材15Cは、一対の突出片151C、152Cと、これらを連結する連結部153Cとで構成されている。係合部材15Cは、例えば、長尺状のステンレス板を略U字状に湾曲変形することにより得られる。このような係合部材15Cは、突出片151C、151Cが基部141から突出するように設けられており、かつ、連結部153Cが基部141に埋め込まれている。
本実施形態では、基部141に凹部141dを形成し、凹部141d内に係合部材15Cを配置し、係合部材15Cの上から係合部材15Cの脱落を防止する脱落防止部材141eを被せ、脱落防止部材141eと基部141とを接合し、脱落防止部材141eと基部141とで係合部材15Cを狭持することにより、上記のような構成を実現している。
係合部材15Cは、図11中の矢印Aで示すように、基部141に対して回動可能となっている。また、脱落防止部材141eと基部141とで係合部材15Cが狭持されているため、係合部材15Cの基部141に対する姿勢が維持されるようになっている。すなわち、歯科用ミラー4Cは、突出片151C、152Cの基部141に対する姿勢(突出方向)を変化させることができ、かつその突出方向を維持することができるようになっている。
このような歯科用ミラー4Cは、突出片151C、152C間にクランプ2Aの連結部13Aを嵌入し、突出片151C、152Cで連結部13Aを狭持することにより、基部141を連結部13Aに固定できる。反対に、突出片151C、152Cの間から連結部13Aを引き抜くことにより、基部141を連結部13Aから離脱することができる。
このような構成によれば、患歯Tに対する光反射部142の姿勢を変えることができるため、患歯Tの位置によらずに、当該患歯Tに向けて光を反射することができ、患部の観察および治療を容易に行うことができる。
このような第5実施形態によっても、第4実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の歯科用クランプの第6実施形態について説明する。
図12は、本発明の第6実施形態の歯科用ミラーを示す側面図である。
以下、第6実施形態の歯科用クランプについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態は、歯科用ミラーのクランプ係合部の構成が異なる以外は、前述した第4実施形態と同様の構成である。
図12に示すように、歯科用ミラー4Dのクランプ係合部143Dは、基部141から当該基部141の側面方向へ突出する棒状の係合部材16Dを有している。このような歯科用ミラー4Dは、係合部材16Dをクランプ2Aの連結部13Aに形成された貫通孔131Dに挿通することにより、基部141を連結部13Aに固定できる。
このような構成では、患歯Tに固定されたクランプ2Aに歯科用ミラー4Dを固定(装着)した状態で、光反射部142が連結部13Aよりも患歯Tの植立方向の先端側に位置するように、歯科用ミラー4Dをクランプ2Aに固定することができる。そのため、歯科用ミラー4Dを患歯Tから離すことができ、患歯Tの治療をする際に歯科用ミラー4Dが邪魔にならない。
このような第6実施形態によっても、第4実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、図示の各実施形態に基づいて、本発明の歯科用ミラーおよび歯科用クランプを説明したが、本発明は、これらに限定されるものでない。例えば、本発明の歯科用ミラーおよび歯科用クランプでは、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した第1実施形態および第2実施形態では、光反射部を構成する面が湾曲凸面および湾曲凹面で構成されている形態について説明したが、これに限定されず、例えば、光反射部を構成する面は、平坦面で構成されていてもよい。前記面を平坦面で構成した場合には、前記面に歪みのない患部の像が映し出される。
また、前述した実施形態では患歯(患部が存在する歯牙)に歯科用クランプを固定する形態について説明したが、これに限定されず、例えば、患歯を含む2本以上の歯牙をラバーダムシートから露出させるような場合には、患歯ではない歯牙に歯科用クランプを固定してもよい。
また、前述した実施形態では、ラバーダム防湿法に用いられる形態について説明したが、これに限定されず、例えば、ラバーダムシートの代わりに、患歯の両サイド(舌側表面および唇側表面)に脱脂綿等を歯科用クランプにより挟み込む、いわゆる「簡易ラバーダム防湿法」に用いてもよい。
1 歯科用クランプ
1A 歯科用クランプ
11 係合部
111 内側サイド部
112 外側サイド部
113 貫通孔
12 係合部
121 内側サイド部
122 外側サイド部
123 貫通孔
13 連結部
13A 連結部
131 光反射部
131a 面
131D 貫通孔
141 基部
141d 凹部
141e 脱落防止部材
142 光反射部
143 クランプ係合部
143B クランプ係合部
143C クランプ係合部
143D クランプ係合部
144 溝
145B 突出片
146B 突出片
15C 係合部材
151C 突出片
152C 突出片
153C 連結部
16D 係合部材
2A クランプ
3 フォーセップス
31、32 先端
4A 歯科用ミラー
4B 歯科用ミラー
4C 歯科用ミラー
4D 歯科用ミラー
9 ラバーダムシート
T 患歯
T1 患部

Claims (6)

  1. 歯牙に固定して用いられる歯科用クランプであって、
    前記歯牙に係合し得る一対の係合部と、
    前記一対の係合部と一体形成され、前記一対の係合部を連結する連結部とを有し、
    前記連結部は、前記歯牙に固定した状態において、口腔外から口腔内へ侵入した光の少なくとも一部を患部に向けて反射する光反射部を兼ねていることを特徴とする歯科用クランプ。
  2. ラバーダムシートを前記歯牙に固定するのに用いられる請求項1に記載の歯科用クランプ。
  3. 前記連結部は、前記歯牙に固定された状態で、口腔外へ向いた鏡面を有し、
    前記鏡面が前記光反射部を構成している請求項1または2に記載の歯科用クランプ。
  4. 前記鏡面は、前記歯牙に固定された状態で、口腔外に向けて凸の湾曲凸面で構成されている請求項3に記載の歯科用クランプ。
  5. 前記鏡面は、前記歯牙に固定された状態で、口腔外に向けて凹の湾曲凹面で構成されている請求項3に記載の歯科用クランプ。
  6. 前記歯牙に対する前記光反射部の姿勢は、可変である請求項1ないし5のいずれかに記載の歯科用クランプ。
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