JP5710835B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は撮像装置に関し、特に特性が異なる複数の画像を取得可能な撮像装置に関する。
撮像装置の技術分野では、撮影条件を変化させて複数回撮影したり、複数の特性を有するレンズ系を用いて撮影したりすることにより特性が異なる複数の画像の取得を取得し、得られた画像を目的に応じて処理する技術が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1に記載の撮像装置では、遠距離用及び近距離用の撮像レンズ系を半円状の複数のレンズで構成し、撮像素子のそれぞれ半分の領域から遠距離画像・近距離画像を得るようになっている。また特許文献2に記載の撮像装置では、被検体と結像面との間に光学部材を配置し、その光学部材を光軸周りに回転させたり光軸方向に移動したりすることや、1つのレンズを半円状の部分に切断し光軸方向位置をずらして配置することにより、光軸方向に離間した複数の被検体を同一の結像面上に結像させるようになっている。
特開2010−271429号公報 特開2006−184844号公報
しかしながらこのような従来の技術では、特性が異なる複数の画像の取得に様々な問題が存在する。例えば複数回の撮影により特性が異なる画像を取得する場合画像取得に時間を要し、また画像間で撮影タイミングが異なるため被写体位置の変化等撮影条件の変化に対する追随性が低い。また上記特許文献1,2のような手法で特性が異なる複数の画像を取得する場合は、画質低下のおそれがある。例えば特許文献1に記載の技術では撮像素子の異なる領域への結像により遠距離画像・近距離画像を分離する(一つの受光セル自体は異なる特性の信号を複数同時に受光可能である)ため、撮像素子の領域(特に、遠距離画像用領域・近距離画像用領域の境界付近等)によっては信号を十分分離できず画質が低下してしまう。また上記特許文献2に記載の技術では光軸方向に離間した複数の被検体が一つの受光素子(受光セル)に同時に結像するため、特定の特性を有する画像のみを得たい場合は得られた画像信号を分離しなければならず撮像装置の処理能力に対する負担となったり、また信号の分離が十分に行われず画質が低下したりする。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、所望の画像を、良好な画質を確保しつつ迅速かつ容易に得られる撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の態様に係る撮像装置は、物理的に分離した2枚以上のレンズからなる撮影レンズであって、当該撮影レンズの複数の領域が、2枚以上のレンズの組合せに対応してそれぞれ独立した合焦距離を有する撮影レンズと、複数の領域にそれぞれ対応して設けられた複数の受光センサであって、複数の領域のいずれかを通過した光束を選択的に受光する複数の受光センサを有する撮像素子と、撮像素子が出力する撮像信号から被写体の画像を生成する画像生成部と、を備えている。
第1の態様において「合焦距離」とは以下の式で表される距離FD、即ち受光センサの受光面から当該受光センサと合焦関係にある被写体までの距離をいう。
(数1)
FD=a+b ・・・(1)
FD:合焦距離
a :レンズと受光センサの受光面との距離
b :レンズと合焦位置との距離
なお焦点距離をfとすると1/f=(1/a)+(1/b)であり、焦点距離fが同じでも距離a,bの組み合わせ方により合焦距離FDは異なる。逆に焦点距離fが異なっていても、距離a,bの組み合わせ方で合焦距離FDを同じにすることもできる。
第1の態様では撮影レンズの各領域の合焦距離は独立であり、撮影目的や被写体に合わせて各領域の合焦距離が設定されていてよい。具体的には各領域の合焦距離が異なっていれば特性(合焦距離)が異なる複数の画像を取得することが可能となり、この場合何度も撮影を繰り返して時間を費やしたり画像間で被写体位置がずれたりすることがなく、迅速かつ容易に画像を取得できる。また各領域の合焦距離が等しい場合は、解像度や光量が良好な単一の画像を取得することができる。
また上述のように第1の態様に係る撮像装置では複数の領域のいずれかを通過した光束を選択的に受光する複数の受光センサを有する撮像素子を備えているので、一つの受光セルの出力信号に複数の画像信号が重畳されて画質が低下することがなく、また不要な画像信号を分離する処理を行わなくてよいため、所望の画像を良好な画質で容易に取得することができる。なお受光センサによる選択的な受光は、受光面あるいはその前方に設けた遮光部材、液晶シャッタ、液晶プリズム等の光学要素により実現することができる。
このようにして第1の態様に係る撮像装置では、所望の画像を、良好な画質を確保しつつ迅速かつ容易に得ることができる。なお第1の態様において、合焦距離は固定されていてもよいし、変更できるようにしてもよい。
本発明の第2の態様に係る撮像装置は第1の態様において、撮影レンズは複数の領域の焦点距離が異なる多合焦レンズであり、画像生成部は複数の領域の合焦距離に応じた複数の画像を生成する。したがって第2の態様に係る撮像装置では、合焦距離が異なる複数の画像を同時に取得することができる。なお第2の態様においても第1の態様と同様に、合焦距離は固定されていてもよいし、変更できるようにしてもよい。
本発明の第3の態様に係る撮像装置は第2の態様において、多合焦レンズは、複数の領域にそれぞれ対応する複数のレンズ部であって焦点距離がほぼ等しい複数のレンズ部を光軸方向の異なる位置に配置したものである。上述のように、焦点距離fと距離a,距離bとは(1/f)=(1/a)+(1/b)の関係があるため、複数のレンズ部の焦点距離がほぼ等しく光軸方向位置が異なれば、合焦距離FD(=a+b)も領域ごとに異なる値となる。第3の態様は、多合焦レンズが複数の異なる合焦距離を有するようにするための具体的構成の一態様を示したものである。
なお第3の態様において焦点距離が「ほぼ等しい」とは焦点距離が完全に等しい場合に限らず、画像を視認したユーザが同一被写体の像倍率の違いを明確に把握できない程度に焦点距離が違う場合をも含むものとする。
本発明の第4の態様に係る撮像装置は第1から第3の態様のいずれかにおいて、複数の領域の合焦距離のうち少なくとも一つを変更する合焦距離変更部を備えている。第3の態様では被写体の距離やその変化に合わせて合焦距離を変更し、合焦画像を得ることができる。
本発明の第5の態様に係る撮像装置は第4の態様において、合焦距離変更部は2枚以上のレンズのうち少なくとも一つを光軸方向に移動することにより複数の領域の合焦距離のうち少なくとも一つを変更する。第5の態様は合焦距離変更の一態様を示したものである。
本発明の第6の態様に係る撮像装置は第4または第5の態様において、合焦距離変更部は、2枚以上のレンズのうち少なくとも一つを光軸周りに回転させることにより複数の領域の合焦距離のうち少なくとも一つを変更する。第6の態様は合焦距離変更の他の態様を示したもので、上記2枚以上のレンズのうち少なくとも一つを光軸周りに回転させて光束が通過する領域の組合せを変えることで合焦距離を変化させるようにしている。
本発明の第7の態様に係る撮像装置は第4から第6の態様のいずれかにおいて、複数のレンズが配設された光学部材を備え、合焦距離変更部は、複数のレンズのいずれかが撮影レンズの光軸上に位置するように光学部材を移動させることにより複数の領域の合焦距離のうち少なくとも一つを変更する。第7の態様は合焦距離変更のさらに他の態様を示したもので、このような態様でも異なる距離の被写体に対し合焦画像を得ることができる。なお第7の態様では、合焦距離や焦点距離が異なる複数のレンズが円形に配置された光学部材を回転移動したり、直線状に配置された光学部材を直線移動したりしてよい。
本発明の第8の態様に係る撮像装置は第4から第7の態様のいずれかにおいて、被写体までの距離の情報を取得する距離情報取得部と、取得した被写体距離の分布に応じて、少なくとも一つの被写体が複数の領域のいずれかで合焦するように合焦距離変更部を制御する合焦距離変更制御部と、を備える。第8の態様では被写体距離の分布に応じて合焦距離変更部が制御され、合焦画像を自動的に得ることができる。
なお第8の態様において、被写体の距離情報は位相差情報を用いる方法や撮像信号のコントラストに基づく方法等、種々の方法により検出することができる。
本発明の第9の態様に係る撮像装置は第2から第8の態様のいずれかにおいて、画像生成部は複数の領域の合焦距離に応じた複数の画像を合成した単一の画像を生成する。第9の態様では例えば、異なる距離にある複数の被写体が合焦した単一の画像を生成することができる。
本発明の第10の態様に係る撮像装置は第1から第9の態様のいずれかにおいて、記画像生成部は複数の領域のうち合焦距離が等しい複数の領域に対応する複数の受光センサの撮像信号を用いて単一の画像を生成する。第10の態様では複数の領域に対応する受光センサの撮像信号を用いて画像を生成するので解像度や光量が良好な画像を取得でき、また合焦距離が等しい領域の撮像信号を画像生成に用いるので、合焦状態が異なる撮像信号が混在して画質が低下することもない。
本発明の第11の態様に係る撮像装置は第1の態様において、撮影レンズは複数の領域の焦点距離が異なり複数の領域の合焦距離が等しい撮影レンズであり、画像生成部は複数の領域の焦点距離に応じた複数の画像を生成する。ここで領域間で焦点距離をどの程度異ならせるのが適当であるかは被写体の種類等撮影条件によって異なるが、ユーザが画像を視認した時に像倍率の違いが把握できるようにすることができる。これにより第11の態様では同一の被写体の像倍率が異なる複数の画(例えば、広角の画像と望遠の画像)像を同時に取得でき、また画像生成には合焦距離が等しい領域の撮像信号を用いるので、合焦状態が等しい複数の画像が得られる。なお第11の態様において「合焦距離が等しい」とは合焦距離が完全に等しい場合に限らず、画像を視認したユーザが合焦状態の違いを明確に把握できない程度に合焦距離が違う場合をも含むものとする。
本発明の第12の態様に係る撮像装置は第11の態様において、複数の領域の焦点距離のうち少なくとも一つを変更する焦点距離変更部を備える。第11の態様では、焦点距離の変更により所望の像倍率の画像を取得できる。
本発明の第13の態様に係る撮像装置は第12の態様において、焦点距離変更部は2枚以上のレンズのうち少なくとも一つを光軸方向に移動することにより複数の領域の焦点距離のうち少なくとも一つを変更する。第13の態様は焦点距離変更の一態様を示すものである。
本発明の第14の態様に係る撮像装置は第12または第13の態様において、複数のレンズが配設された光学部材を備え、焦点距離変更部は、複数のレンズのいずれかが撮影レンズの光軸上に位置するように光学部材を移動させることにより複数の領域の焦点距離のうち少なくとも一つを変更する。光学部材には、合焦距離や焦点距離が異なる複数のレンズを配置するようにしてよい。第14の態様は焦点距離変更の他の態様を示すものである。
本発明の第15の態様に係る撮像装置は第11から第14の態様のいずれかにおいて、画像生成部は複数の領域にそれぞれ対応する複数の撮像信号から単一の画像を生成し、複数の撮像信号のうちの、単一の画像中の一部の領域の生成に用いられる撮像信号の数が、当該一部の領域以外の領域の生成に用いられる撮像信号の数よりも多い。第15の態様では例えば広角の画像と望遠の画像とを合成することができ、この場合合成画像において望遠画像に相当する領域は広角画像用受光セルの撮像信号と望遠画像用受光セルの撮像信号との双方(2つの画像信号)を用いて画像を生成し、合成画像において望遠画像に相当する領域以外の領域は広角画像用受光セルの撮像信号のみ(1つの画像信号)を用いて画像を生成することができるので、望遠画像に相当する領域は望遠部分以外の領域よりも良好な画質(解像度や明るさ)が得られる。従って主要被写体が広角画像と望遠画像との重複領域(例えば、撮影範囲の中央)に位置するように撮影すれば、主要被写体について画質が良好な画像が得られる。
本発明の第16の態様に係る撮像装置は第15の態様において、単一の画像は、一部の領域の解像度が一部の領域以外の領域の解像度よりも高い。第16の態様は、第15の態様による画質向上の内容を具体的に示したものである。
上記目的を達成するために本発明の第17の態様は、焦点距離がほぼ等しくそれぞれ異なる領域に対応する複数のレンズ部を光軸方向位置をずらして配置し、当該複数のレンズ部を一体化した一枚のレンズからなる撮像レンズと、複数の領域に対応して設けられた複数の受光センサであって、複数の領域のいずれかを通過した光束を選択的に受光する複数の受光センサを有する撮像素子と、撮像素子が出力する撮像信号から被写体の画像を生成する画像生成部と、を備える。第17の態様においては焦点距離が同一である複数のレンズ部が光軸方向位置をずらして配置されているため、上述した(1/f)=(1/a)+(1/b)の関係より各領域の合焦距離が異なることとなり、合焦距離の異なる複数の画像を同時に取得することができるので、何度も撮影を繰り返して時間を費やしたり画像間で被写体位置がずれたりすることがない。また第17の態様に係る撮像装置では複数の領域のいずれかを通過した光束を選択的に受光する複数の受光センサを有する撮像素子を備えているので、一つの受光セルの出力信号に複数の画像信号が重畳されて画質が低下することがなく、不要な画像信号を分離する処理を行わなくてよいため、所望の画像を良好な画質で容易に取得することができる。
なお第17の態様において「焦点距離がほぼ等しい」とは、焦点距離が完全に等しい場合に限らず、画像を視認したユーザが同一被写体の像倍率の違いを明確に把握できない程度に焦点距離が違う場合をも含むものとする。
以上説明したように本発明によれば、所望の画像を、良好な画質を確保しつつ迅速かつ容易に得ることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置10の正面斜視図である。 図2は、撮像装置10の要部構成を示すブロック図である。 図3は、撮影レンズ12の正面図及び側面図である。 図4は、撮影レンズ12の各領域の移動の様子を示す図である。 図5は、撮像素子16における光束の選択的な受光の様子を示す図である。 図6は、撮像素子16における受光セルの配置の例を示す図である。 図7は、CPU40の機能構成を示す図である。 図8は、撮像装置10における多合焦画像取得の様子を示す概念図である。 図9は、撮像装置10における多合焦画像の例を示す図である。 図10は、撮像装置10における合焦距離の変更を示す図である。 図11は、円形レンズで撮影レンズ12を構成する態様を示す図である。 図12は、半月型レンズの回転による合焦距離変更の様子を示す図である。 図13は、半月型レンズを用いて撮影レンズ12を構成する態様を示す図である。 図14は、光学部材の移動による合焦距離変更の様子を示す図である。 図15は、第2の態様に係る撮像装置におけるCPU40の機能構成を示す図である。 図16は、第2の実施形態におけるCPU40の機能、レンズ駆動部56、及び撮影レンズ12の関係を示す図である。 図17は、第2の実施形態において撮影レンズ12の各領域の合焦距離が異なる場合の画像取得の様子を示す概念図である。 図18は、第2の実施形態において撮影レンズ12の各領域の合焦距離が等しい場合の画像取得の様子を示す概念図である。 図19は、第3の実施形態における画像取得の様子を示す概念図である。 図20は、第3の実施形態におけるCPU40’の機能構成を示す図である。 図21は、焦点距離変更の仕組みを説明するための図である。 図22は、第3の実施形態における焦点距離変更の態様を示す図である。 図23は、第3の実施形態における画像取得の様子を示す図である。 図24は、第4の実施形態における撮影レンズの例を示す図である。
以下、添付図面に従って本発明に係る撮像装置を実施するための形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
<撮像装置の構成>
図1は本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置10(撮像装置)の外観斜視図であり、図2は撮像装置10の要部構成を示すブロック図である。図1に示すように、撮像装置10の前面には撮影レンズ12,ストロボ18等が配置され、上面にはレリーズボタン38−1が設けられている。L1は撮影レンズ12の光軸を表す。
図2は撮像装置10の要部構成を示すブロック図である。撮像装置10の装置全体の動作は中央処理装置(CPU)40によって統括制御され、CPU40の動作に必要なプログラム(後述する撮像処理や画像生成・合成処理等に用いるプログラムを含む)やパラメータは、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)46に記憶されている。
撮像装置10には、レリーズボタン38−1の他モードダイヤル、再生ボタン、MENU/OKキー、十字キー、BACKキー等を含む操作部38が設けられている。この操作部38からの信号はCPU40に入力され、CPU40は入力信号に基づいて、後述するように撮像装置10の各回路を制御する。
レリーズボタン38−1は撮影開始の指示を入力するための操作手段であり、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる2段ストローク式のスイッチで構成されている。撮像装置10は、レリーズボタン38−1が半押しされることによってS1オンの信号、半押しから更に押し込む全押しがされることによってS2オンの信号が出力され、S1オン信号が出力されると自動露出制御(AE処理)などの撮影準備処理を実行し、S2オン信号が出力されると撮影処理を実行する。なおレリーズボタン38−1は半押しと全押しとからなる2段ストローク式のボタンの形式に限られず、1回の操作でS1オンの信号とS2オンの信号とを出力してもよく、それぞれ個別のボタンを設けてS1オンの信号、S2オンの信号を出力してもよい。また、撮像装置10の操作指示をタッチパネル等により行う形態では、これら操作手段としてタッチ式パネルの画面に表示される操作指示に対応する領域をタッチすることで操作指示を出力するようにしてもよく、本発明においては撮影準備処理や撮影処理を指示するものであれば操作手段の形態はこれらに限られない。また、1つの操作手段への操作指示で撮影準備処理と撮影処理とを連続して実行するようにしてもよい。モードダイヤルは、静止画/動画撮影モード、マニュアル/オート撮影モード、及び撮影シーン等を選択する手段である。
再生ボタンは、撮影記録した画像の静止画又は動画を液晶モニタ30に表示させる再生モードに切り替えるためのボタンである。MENU/OKキーは、液晶モニタ30の画面上にメニューを表示させる指令を行うための機能と、選択内容の確定及び実行などを指令する機能とを兼備した操作キーである。十字キーは、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、カーソル移動操作手段やズームスイッチ、再生モード時のコマ送りボタン等として機能する。BACKキーは、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、あるいは1つ前の操作状態に戻らせる時などに使用される。これらのボタンやキーは、画像抽出や合成処理の際に必要な操作にも用いることができる。
撮影モード時において、被写体を示す画像光は、撮影レンズ12(多合焦レンズ)、絞り14を介して固体撮像素子(撮像素子:以下「CCD」という)16の受光面に結像される。撮影レンズ12は、CPU40によって制御されるレンズ駆動部36によって駆動され、合焦距離や焦点距離が変更される。
撮影レンズ12は、合焦距離が長い領域(以下、遠合焦領域という)12aと、遠合焦領域12aより短い合焦距離を有する領域(以下、近合焦領域という)12bと、を有する。図3(a)に示すように、正面から見て半月型の領域がレンズ中心O1の上下に設けられており、下部から順に遠合焦領域12a、近合焦領域12b、となっている。そしてこれら2つの合焦領域が物理的に分離した2枚のレンズとして作用し、全体として撮影レンズ12を構成する。これらの領域において、焦点距離の具体的な値は撮影目的等に合わせて設定してよい。なお図3(b)に示すように、遠合焦領域12a,近合焦領域12bは光軸方向の異なる位置に配置してよい。
また撮影レンズ12は、遠合焦領域12aと近合焦領域12bとを光軸方向に個別に移動して合焦距離を変更できるようになっている。図4は撮影レンズ12を斜め方向から見た図であり、(a)は遠合焦領域12aと近合焦領域12bとが光軸方向の同位置にある状態、(b)は(a)の状態から遠合焦領域12aをCCD16側に移動させて近合焦領域12bを被写体側に移動させた状態を示し、(c)は(b)と逆に遠合焦領域12aを被写体側に移動させて近合焦領域12bをCCD16側に移動させた状態を示す。このような遠合焦領域12a,近合焦領域12bの移動による合焦距離変更の詳細は後述する。
なお図3の例では各合焦領域を半月型に形成しているが、合焦領域を円形の領域と円環状の領域(いずれかが遠合焦領域、他方が近合焦領域)とで形成するようにしてもよい。この場合撮影レンズは、遠合焦領域を円環状のレンズで構成し、近合焦領域を遠合焦領域のレンズとは分離した円形のレンズで構成してもよいし、円環状の遠合焦領域の内側に円形のパワーゼロの領域を設けたレンズと、円形の近合焦領域の外側に円環状のパワーゼロの領域を設けたレンズとで構成してもよい。なおこのように合焦領域を円形の領域と円環状の領域とで構成する場合、フォトセンサ上の遮光膜を合焦領域の形状に対応させて円形または円環状にすることが好ましい。また図3の例では遠合焦領域12a、近合焦領域12bの面積を等しくしているが、遠合焦領域・近合焦領域の面積比は光学系の特性や撮影目的・撮影条件等に応じて上記と異なる比率に設定してもよい。また領域数は2に限らず3以上でもよい。
撮影レンズ12の遠合焦領域12a、近合焦領域12bを通過した光束は、CCD16の各フォトセンサに入射する。図5に示すようにCCD16は、撮影レンズ12の遠合焦領域12aを通過した光束を受光する遠画像用受光セル16aと、近合焦領域12bを通過した光束を受光する近画像用受光セル16bとを有する。受光セル16a,16bは、マイクロレンズML、及び受光部17の前面に設けられた遮光膜18a,18bにより遠合焦領域12a、近合焦領域12bを通過した光束をそれぞれ選択的に受光するようになっており、そのため遮光膜18a,18bはそれぞれ異なる形状をしている。なお受光部17の前面に遮光膜を設ける代わりに、マイクロレンズMLの前面に遮光部材や液晶シャッタを設けるようにしてもよい。
受光セル16a,16bの数の比は、受光セル16a,16bに対応する合焦領域12a,12bの面積比と略等しくなるようにすることが好ましい。図6は撮像素子16における受光セルの配置例であり、本実施形態では遠合焦領域12aと近合焦領域12bの面積が等しいので、受光セル16a,16bの数も等しくなっている。受光セル16a,16bは生成された画像において特定の領域や方向で画質が劣化しないように配置することが好ましく、複数の合焦領域のそれぞれに対応したセルが混在することによる画素データの欠落を、補間等により適宜補うことが好ましい。
CPU40は、絞り駆動部34を介して絞り14を制御するとともに、CCD制御部32を介してCCD16での電荷蓄積時間(シャッタスピード)や、CCD16からの画像信号の読み出し制御等を行う。CCD16に蓄積された信号電荷は、CCD制御部32から加えられる読み出し信号に基づいて信号電荷に応じた電圧信号として読み出され、アナログ信号処理部20に加えられる。
アナログ信号処理部20は、CCD16から出力された電圧信号に対して相関二重サンプリング処理により各画素ごとのR、G、B信号をサンプリングホールドし、増幅した後A/D変換器21に加える。A/D変換器21は、順次入力するアナログのR、G、B信号をデジタルのR、G、B信号に変換して画像入力コントローラ22に出力する。なおCCD16に代えてMOS型撮像素子を用いることができるが、その場合A/D変換器204は撮像素子内に内蔵されていることが多く、また上記相関二重サンプリングは必要としない。
デジタル信号処理部24は、画像入力コントローラ22を介して入力するデジタルの画像信号に対して、オフセット処理、ホワイトバランス補正及び感度補正を含むゲイン・コントロール処理、ガンマ補正処理、YC処理等の所定の信号処理を行う。
デジタル信号処理部24で処理された画像データは、VRAM50に入力される。VRAM50には、それぞれが1コマ分の画像を表す画像データを記憶するA領域とB領域とが含まれており、1コマ分の画像を表す画像データがA領域とB領域とで交互に書き換えられ、画像データが書き換えられている領域以外の領域から、書き込まれた画像データが読み出される。VRAM50から読み出された画像データはビデオ・エンコーダ28においてエンコーディングされて液晶モニタ30に出力され、これにより被写体像が液晶モニタ30に表示される。液晶モニタ30はタッチパネルを採用しており、取得した画像を表示すると共に、画面を介したユーザの操作が可能になっている。
また、操作部38のレリーズボタン38−1の第1段階の押下(半押し)があると、CPU40は、AE動作を開始させ、レンズ駆動部36を介して撮影レンズ12の合焦制御を行う。また、レリーズボタン38−1の半押し時にA/D変換器21から出力される画像データは、AE検出部44に取り込まれる。
CPU40は、AE検出部44から入力するG信号の積算値より被写体の明るさ(撮影Ev値)を算出し、この撮影Ev値に基づいて絞り14の絞り値及びCCD16の電子シャッタ(シャッタスピード)を決定し、その結果に基づいて絞り14及びCCD16での電荷蓄積時間を制御する。
AE動作が終了し、レリーズボタン38−1の第2段階の押下(全押し)があると、その押下に応答して遠合焦領域12a,近合焦領域12bに対応した画像データがA/D変換器21から出力されて画像入力コントローラ22からメモリ(SDRAM)48に入力され、一時的に記憶される。
メモリ48への一時記憶後、デジタル信号処理部24におけるYC処理等の信号処理や圧縮伸張処理部26でのJPEG (joint photographic experts group)形式への圧縮処理等を経て画像ファイルが生成され、それらの画像ファイルは、メディア・コントローラ52により読み出されてメモリカード54に記録される。メモリカード54に記録された画像は、操作部38の再生ボタンを操作することにより液晶モニタ30で再生表示することができる。
<CPUの機能構成>
撮像装置10では後述するように撮影レンズ12の合焦距離制御や画像の生成・合成を行うが、このような処理は主としてCPU40の制御により行われる。図7はそのような処理を行うためのCPU40の機能を示す機能ブロック図であり、CPU40は図7に示すように画像生成/合成機能f1(画像生成部)と合焦距離変更機能f2(合焦距離変更部)を有している。以下、各機能の概略を説明する。
画像生成/合成機能f1は、CCD16から出力される撮像信号を用いて撮影レンズ12の各領域の合焦距離・焦点距離に対応した画像を生成すると共に、それらの画像を合成した画像を生成する機能である。
合焦距離変更機能f2は、レンズ駆動部56に含まれるモータや後述する光学部材を駆動/移動して撮影レンズ12の各領域の合焦距離を変更する機能である。
これらの機能に基づく制御の詳細は後述する。なお上記機能f1,f2はCPU40の機能のうち合焦距離制御や画像の生成・合成等に関する主要機能を示したものであり、CPU40の機能はこれらに限られるものではない。
<多合焦画像の取得>
次に、撮像装置10での多合焦画像取得について説明する。図8は、撮影レンズ12の遠合焦領域12a,近合焦領域12bでの合焦画像(遠合焦画像,近合焦画像)及びそれらを合成した画像の取得の様子を示す図であり、各参照符号の示す内容は以下の通りである。
図8において、各参照符号の内容は以下の通りである。
a1,a2 :遠合焦領域12a,近合焦領域12bのレンズ−受光面間距離
b1,b2 :遠合焦領域12a,近合焦領域12bのレンズ−被写体間距離
FD1,FD2:遠合焦領域12a,近合焦領域12bの合焦距離
Q1,Q2 :被写体
従って図8の状況において、距離b1にある被写体Q1は遠合焦領域12aで合焦し、距離b2にある被写体Q2は近合焦領域12bで合焦する。図9は図8の状況において各合焦領域で取得した画像、及び各合焦画像の合焦部分を抽出し合成した画像の例である。図9(a)に示す画像i1は遠合焦領域12aで取得した画像を示し、距離b1にある被写体Q1が合焦し、距離b1と異なる距離b2にある被写体Q2は距離b1,b2の差に応じてぼけている。一方図9(b)に示す画像i2は近合焦領域12bで取得した画像を示し、距離b2にある被写体が合焦し、距離b2と異なる距離b1にある被写体Q1は距離b2,b1の差に応じてぼけている。これらの画像i1,i2の合焦部分を抽出して合成すれば、図9(c)に示す画像i3のように両被写体Q1,Q2が合焦した画像を得ることができる。
なお図9では一方の被写体がボケている画像を例として示したが、距離b1,b2と異なる距離にある被写体であっても各合焦領域12a,12bの被写界深度内にある場合は「合焦した」とみなすことができる。例えば被写体Q1が近合焦領域12bの被写界深度内にある場合は被写体Q1は近合焦領域12bに対応する画像i2で合焦し、画像i2は被写体Q1,Q2がいずれも合焦した画像となる。被写体Q2についても同様である。各合焦領域12a,12bの被写界深度は、このような事情を考慮して設定してよい。
<多合焦撮影の効果>
このように第1の実施形態に係る撮像装置10では撮影レンズ12の遠合焦領域12a,近合焦領域12bにより合焦距離の異なる複数の画像を同時に取得可能であり、また撮像素子16は遠合焦領域12a,近合焦領域12bを通過した光束を選択的に受光する受光セル16a,16bを備えているので、合焦距離の異なる撮像信号が混入して画質が低下するのを防ぐことができる。即ち所望の画像を、良好な画質を確保しつつ迅速かつ容易に得ることができる。
<合焦距離の変更>
次に、本実施形態での合焦距離変更について説明する。図10は撮影レンズ12を側面から見た図であり、図の右側(Z方向)がCCD16の方向、符号16−1はCCD16の受光セル16a,16bの受光面を表す。図10(a)は遠合焦領域12aと近合焦領域12bが光軸(L1)方向の同じ位置にある状態を示しており、この状態では遠合焦領域12aの合焦距離FD1=a1+b1、近合焦領域12bの合焦距離FD2=a2+b2である。ここで上述のように焦点距離fと距離a(撮影レンズと受光センサの受光面との距離),距離b(レンズと合焦位置との距離)とは(1/f)=(1/a)+(1/b)の関係があり、図10(b)のように遠合焦領域12aを矢印A方向(受光面側)に動かすと距離a1が短くなって(a1’)距離b1が長くなり(b1’)、合焦距離FD1が長くなる(FD1’)。同様に近合焦領域12bを矢印B方向(被写体側)に動かすと距離a2が長くなって(a2’)距離b2が短くなり(b2’)、合焦距離FD2が短くなる(FD2’)。
合焦距離変更の数値例を示すと、例えば遠合焦領域12aの距離a1が10cmで距離b1が3m(従って合焦距離は3.1m、焦点距離は約97mm)の場合に、遠合焦領域12aを受光面16−1側に移動して距離a1’を9.9cmとすると距離b1’は約4.3m、合焦距離は約4.4mとなる。
このような合焦距離の変更は、ユーザのマニュアル操作(例えばレンズ鏡筒を回転させ、カム機構を介して撮影レンズ12を光軸方向に移動する)により行うようにしてもよいし、操作部38を介したユーザの指示入力に基づきレンズ駆動部56が遠合焦領域12a,近合焦領域12bを光軸方向に移動することにより行うようにしてもよい。レンズ駆動部56による撮影レンズ12の移動はモータの他カムやギア、PZT(ピエゾ素子)等を用いて行うことができる。
このように遠合焦領域12a,近合焦領域12bを移動して合焦距離を変更することで、所望の合焦距離及びその組み合わせで、複数の画像を同時に取得することができる。
<合焦距離変更の他の態様>
上記実施形態では半月型の遠合焦領域12a及び近合焦領域12bを光軸方向に移動して合焦距離を変更する場合について説明したが、本発明における多合焦レンズの構成及び合焦距離の変更はこのような態様に限られない。以下、他の態様を説明する。
(1)円形レンズの移動による場合
図11は、撮影レンズ12を2枚の円形レンズを含めて構成し、これら円形レンズの一方または双方を光軸方向に移動することで合焦距離を変更する場合の例である。このような円形レンズを用いることで、上述したような半月型レンズよりも保持・移動が容易になる。図11(a)においてはレンズ12−1は下側領域D0がパワーなし(平面)、上側領域D1が正パワー(凸面)であり、レンズ12−2は上側領域D2がパワーなし(平面)、下側領域D3が正パワー(凸面)である。一方図11(b)においてはレンズ12−1’は下側領域D0’がパワーなし(平面)、上側領域D1’が正パワー(凸面)であり、レンズ12−2’は上側領域D2’が負パワー(凹面)、下側領域D3’がパワーなし(平面)である。図11(b)のようなレンズを用いる場合、これらのレンズとメインレンズとを組み合わせて結像レンズ(撮影レンズ12)とすることができる。
(2)半月型レンズの回転による場合
図12は、2枚の半月型レンズ12−3,12−4を光軸方向に並べ、一方を回転することで合焦距離を変更する場合の例である。図12中(a1)から(a3)は半月型レンズ12−3,12−4を光軸方向斜め上方から見た図であり、(a1)は半月型レンズ12−3,12−4が重なっている状態、(a2)は半月型レンズ12−4を1/4回転させた状態、(a3)は半月型レンズ12−4を1/4回転させた状態を示す。(a1)から(a3)を被写体側から見ると(b1)から(b3)、及び(c1)から(c3)のようになる。
このような状態でレンズ全体でのパワーは(c1)から(c3)のようになり、複数の領域のそれぞれが独立したパワー(合焦距離)を有する。半月型レンズ12−3,12−4のパワーをそれぞれD1,D2とすると、(c1)では上半分(第1,第2象限)がパワーD1+D2で下半分(第3,第4象限)がパワーゼロとなり、(c2)では第1〜第4象限のパワーがそれぞれ(D1+D2),D1,ゼロ,D2となり、(c3)では上半分(第1,第2象限)がパワーD1で下半分(第3,第4象限)がパワーD2となる。
図12のようなレンズを用いる場合、これらのレンズとメインレンズ12−0とを組み合わせて結像レンズ(撮影レンズ12)とすることができる(図13参照)。
なお上記(2)のようにレンズを回転させる場合も、(1)の場合(図11)と同様に円形のレンズを用いるようにしてもよい。例えば図12,13のレンズ系において、レンズ12−3,4を円形にし、一方又は双方を回転させることで、図11の場合と同様にレンズの保持や移動を容易に行うことができる。
(3)光学部材の移動による場合
合焦距離の変更は、光学部材の移動(回転移動・平行移動)によっても行うことができる。図14はそのような手法による合焦距離変更の例を示す図であり、(a)は光学部材13−1(光学部材)の回転移動を行う場合、(b)は光学部材13−2(光学部材)の平行移動を行う場合である。図14の(a)に示す光学部材13−1にはレンズ13−1A〜13−1Eが円周上に配設されており、この光学部材13−1を回転させてレンズ13−1A〜13−1Eのいずれかをメインレンズ12−0の光軸上に位置させることで、レンズ系全体としての合焦距離が変更できるようになっている。また図14の(b)に示す長方形の光学部材13−2にはレンズ13−2A〜13−2Dが直線上に配設されており、この光学部材13−2平行移動させてレンズ13−2A〜13−2Dのいずれかをメインレンズ12−0の光軸上に位置させることで、レンズ系全体としての合焦距離が変更できるようになっている。これらの光学部材においては、レンズ系全体としての所望の合焦距離の範囲に応じてレンズの合焦距離や焦点距離、及びレンズ数を設定してよい。
<第2の実施形態>
<距離分布に基づく合焦距離の自動変更>
次に、本発明に係る撮像装置の第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態ではユーザの操作または指示入力に基づいて合焦距離を変更する場合について説明したが、第2の実施形態では被写体距離の分布に基づいて合焦距離を自動変更する場合について説明する。
第2の実施形態についても撮像装置の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるので、以下相違点を説明する。図15は第2の実施形態におけるCPUの機能構成図である。第2の実施形態では、CPU40は以下の機能f1〜f4を有する。
画像生成/合成機能f1は第1の実施形態と同様に、CCD16から出力される撮像信号を用いて撮影レンズ12の各領域の合焦距離・焦点距離に対応した画像を生成すると共に、それらの画像を合成した画像を生成する機能である。
合焦距離変更機能f2はレンズ駆動部56に含まれるモータ等を駆動して撮影レンズ12を移動し、合焦距離を変更する機能である。なお第2の実施形態においても第1の実施形態と同様に、撮影レンズ12の移動や光学部材の移動により合焦距離を変更することができる(図10〜14参照)。
距離情報取得機能f3(距離情報取得部)は、CCD16(距離情報取得部)から出力される信号に基づいて被写体の距離分布を取得する機能である。なお距離情報取得機能f3において、被写体の距離情報は種々の方法により検出することができる。例えば特開2011−124712号に記載されているように撮像素子に位相差検出用画素を設け位相差情報を利用して算出するようにしてもよいし、異なるレンズ位置で取得された複数の撮像信号のコントラストを比較することにより算出するようにしてもよい。
合焦距離変更制御機能f4(合焦距離変更制御部)は、距離情報取得機能f3が取得した距離情報に基づいて合焦距離変更機能f2による合焦距離の変更を制御する機能である。合焦距離変更制御機能f4はさらに、合焦距離判断機能f4−1と、遠合焦領域12a目標位置決定機能f4−2、近合焦領域12b目標位置決定機能f4−3を有する。
図16は、上記CPU40の機能、レンズ駆動部56、及び撮影レンズ12の関係を示す図である。
上記構成の下第2の実施形態では、上記距離情報取得機能f3により被写体の距離分布が取得される。その結果図17の例のように複数の被写体Q1,Q2がそれぞれ異なる距離(レンズ−被写体間距離)b1,b2にある場合は、合焦距離変更制御機能f4及び合焦距離変更機能f2はレンズ駆動部56を制御して遠合焦領域12aの合焦距離をFD1(=a1+b1)とし、近合焦領域12bの合焦距離をFD2(=a2+b2)とする。そしてこれに対応して遠合焦領域12a,近合焦領域12bに対応した画像i1’,i2’、及びこれらを合成した画像i3’が出力される。画像i1’〜i3’の様子は、第1の実施形態におけるi1’〜i3’と同様である(図9参照)。
一方被写体の距離分布取得の結果図18の例のように複数の被写体Q1,Q2が等しい距離(レンズ−被写体間距離)b1にある場合は、合焦距離変更制御機能f4はレンズ駆動部56を制御して遠合焦領域12a,近合焦領域12bの合焦距離を共にFD1(=a1+b1)とする。そしてこの場合は遠合焦領域12a,近合焦領域12bに対応する受光センサ16a,16b双方の撮像信号を用いて、解像度や光量が高く良好な画質の画像i3”を生成することができる。なおここで距離が「等しい」とは、距離が完全に同一である場合に限らず多少の相違(被写体の種類や撮影目的に応じて異なっていてよい)がある場合をも含むものとする。また例えば、いずれかの合焦領域の被写界深度内に複数の被写体が存在する場合におけるそれらの被写体の距離をも「等しい」と扱うようにしてもよい。
<第3の実施形態>
次に、本発明に係る撮像装置の第3の実施形態について説明する。上記第1,第2の実施形態では撮影レンズの各領域の合焦距離が異なる場合、及び合焦距離を変更する場合について説明したが、本第3の実施形態では撮影レンズの各領域の合焦距離が等しく焦点距離が異なる場合、及び焦点距離を変更する場合について説明する。
第3の実施形態に係る撮像装置の構成は基本的に第1,第2の実施形態と同様(図2参照)であるので、以下相違点を説明する。
第3の実施形態に係る撮像装置における撮影レンズ12’は第1の領域12a’及び第2の領域12b’を有し、これらの領域は合焦距離が等しく焦点距離(像倍率)が異なっている。そしてこれら2つの合焦領域が物理的に分離した2枚のレンズとして作用し、全体として撮影レンズ12を構成する。このような撮影レンズ12’により第3の実施形態に係る撮像装置では、図19に示すように、第1の領域12a’及び第2の領域12b’に対応した焦点距離(像倍率)の異なる複数の画像i4,i5を同時に取得することができる。
図20は第3の実施形態に係る撮像装置におけるCPU40’の機能構成図である。CPU40’は主として、第1,第2の実施形態と同様の画像生成/合成機能f1に加え、撮影レンズの各領域を移動させて焦点距離を変更する焦点距離変更機能f5(焦点距離変更部)を有している。
図21は、焦点距離変更の仕組みを説明するための図である。焦点距離変更の仕組みは種々考えられるが、第3の実施形態ではズームレンズの構成を用いている。ズームレンズの方式には種々のものがあるが、ここでは駆動するレンズがレンズ群の中央に位置する「4グループ式」を例として説明する。
図21の例では、レンズ構成は前から順に「焦点系レンズ(フォーカシングレンズ:凸成分)FL」、「変倍系レンズ(バリエーター:凹成分)VL」、「補正系レンズ(コンペンセーター:凸成分)CL」、「結像系レンズ(マスターレンズ、リレー系とも呼ぶ:凸成分)ML」の各グループ(成分)に分かれている。実際にズームレンズとして機能する第1〜第3グループは焦点を結ばない無焦点系(アフォーカル)であり、アフォーカル倍率(平行光線が第1グループに入射する光軸からの高さと、第3グループから出射する光軸からの高さの比)を変化させることで焦点距離を変化させる。
このときのアフォーカル倍率と第4グループの凸成分マスターレンズMLの焦点距離を乗じた数値が、ズームレンズ全体の焦点距離となる。例えば、マスターレンズMLの焦点距離が150mmで第1〜第3グループのアフォーカル倍率が0.5倍(図21(a))〜1倍(図21(b))だとすると、ズームレンズ全体の焦点距離は75〜150mmとなる。
第3の実施形態における撮影レンズ12’では図22に示すように、第2グループの変倍系レンズVLと第3グループの補正系レンズCLを多合焦レンズとしこれらのレンズを移動することでレンズ全体として焦点距離を変更できるようにしており、図22の下側が焦点距離の長い第1の領域12a’、上側が焦点距離の短い第2の領域12b’である。レンズの移動はユーザのマニュアル操作(例えばレンズ鏡筒を回転させ、カム機構を介してレンズを光軸方向に移動する)により行うようにしてもよいし、操作部38を介したユーザの指示入力に基づきレンズ駆動部56が行うようにしてもよい。
なお第3の実施形態においても第2の実施形態(図14参照)と同様に、合焦距離や焦点距離の異なる複数のレンズが配置された光学部材を移動(回転移動・平行移動)することにより焦点距離を変更するようにしてもよい。
図23はこのような撮影レンズ12’を備える撮像装置で取得した画像の例を示す図である。図23では(a)が焦点距離の長い第1の領域12a’で取得した望遠の画像i4であり、(b)が焦点距離の短い第1の領域12b’で取得した広角の画像i5である。これら画像を用いると、撮影範囲の周辺部分については画像i5の撮像信号を使用し、望遠部分(図23(b)の点線CAの部分)については画像i4,i5双方の撮像信号を使用して画像を合成することで、望遠部分(図23(c)の点線CAの部分)について解像度・光量が向上した画像i6を取得することができる。画像i6では、撮影範囲周辺にある所望の被写体以外の被写体(この場合、被写体Q2)についてある程度の画質を確保しつつ、撮影範囲中心部にある所望の被写体(この場合、被写体Q1の顔部分)につて画質を向上させることができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明に係る撮像装置の第4の実施形態について説明する。上記第1〜第3の実施形態では撮影レンズが物理的に分離した2枚以上のレンズからなる場合について説明したが、本第4の実施形態では、撮影レンズが複数のレンズ部を一体化した一枚のレンズからなる場合について説明する。
図24は第4の実施形態に係る撮影レンズ120を示す図である。図24(a)に示すように撮影レンズ120は、正面から見て半月型の領域がレンズ中心O2の上下(光軸L2の上下)に設けられており、下部から順に遠合焦領域120a、近合焦領域120b、となっている。また図24(b)に示すように、遠合焦領域120a,近合焦領域120bは光軸方向位置をずらして配置され、これら合焦領域が一体的に結合され一枚のレンズとして撮影レンズ120を構成している。ここで遠合焦領域120a,近合焦領域120bの焦点距離は等しいが光軸方向位置をずらして配置されているため、遠合焦領域120a,近合焦領域120bの合焦距離は異なっている。なおここで「焦点距離がほぼ等しい」とは、焦点距離が完全に等しい場合に限らず、画像を視認したユーザが同一被写体の像倍率の違いを明確に把握できない程度に焦点距離が違う場合をも含むものとする。また各合焦領域の光軸方向位置は、所望の合焦距離が得られるように設定してよい。
第4の実施形態において、撮像装置のその他の構成は第1〜第3の実施形態と同様であり、上記合焦領域のいずれかを通過した光束を選択的に受光する複数の受光センサを有するCCD(撮像素子)等を備えている。また第4の実施形態に係る撮像装置では、CCDが出力する撮像信号から各合焦領域に対応した画像、及びそれらを合成した画像を生成することができるようになっている。
このような構成により第4の実施形態に係る撮像装置では合焦距離の異なる複数の画像を、良好な画質で同時に取得することができる。
なお第4の実施形態に係る撮像装置においても第1〜第3の実施形態と同様に、撮影レンズ120を光軸方向に動かして合焦距離を変更するようにしてもよい。
以上本発明を第1〜第4の実施形態により説明したが、本発明の実施の態様はこれらの実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
10…撮像装置、12,120…撮影レンズ、12a,120a…遠合焦領域、12b,120b…近合焦領域、13−1,13−2…光学部材、16…固体撮像素子(CCD)、16a…遠画像用受光セル、16b…近画像用受光セル、18a,18b…遮光膜、30…液晶モニタ、38…操作部、40…CPU、46…EEPROM、48…メモリ、54…メモリカード、a1,a2,a1’,a2’…レンズ−受光面間距離、b1,b2,b1’,b2’…レンズ−被写体間距離、FD1,FD2,FD1’,FD2’…合焦距離、Q1,Q2…被写体、i1〜i6,i1’〜i3’,i3”…画像

Claims (19)

  1. 物理的に分離した2枚以上のレンズからなる撮影レンズであって、当該撮影レンズの複数の領域が、前記2枚以上のレンズの組合せに対応してそれぞれ独立した合焦距離を有する撮影レンズと、
    前記複数の領域にそれぞれ対応した複数の受光センサが二次元配置された撮像素子であって、前記複数の受光センサが前記対応する領域毎にセンサ群を構成し、各センサ群の撮影画角が略一致するように二次元配置されている撮像素子と、
    前記撮像素子が出力する撮像信号から被写体の画像を生成する画像生成部と、
    を備え、
    前記各センサ群は、前記二次元配置内の位置に関わらず、前記複数の領域をそれぞれ通過し前記各センサ群に重畳して入射した複数の光束のうちから、前記複数の領域のうち前記対応する領域を通過した光束のみを選択的に受光し、当該対応する領域以外の領域を通過した光束は受光せず、
    前記画像生成部は、前記各センサ群が前記選択的に受光した光束に基づいて前記被写体の画像を生成し、
    前記複数の領域のそれぞれは、前記撮影レンズの光軸に垂直な面内における一部の領域であり、
    前記複数の受光センサは、前記撮影レンズの前記複数の領域を通過した光束のうち前記対応する領域以外の領域を通過した光束を遮光する遮光部をそれぞれ有し、
    前記遮光部は、前記複数の領域のいずれかに対応して異なる形状を有する、
    撮像装置。
  2. 前記撮影レンズは前記複数の領域の合焦距離が異なる多合焦レンズであり、
    前記画像生成部は前記複数の領域の合焦距離に応じた複数の画像を生成する、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記多合焦レンズは、前記複数の領域にそれぞれ対応する複数のレンズ部であって焦点距離がほぼ等しい複数のレンズ部を光軸方向の異なる位置に配置したものである、請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記複数の領域の合焦距離のうち少なくとも一つを変更する合焦距離変更部を備える、請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記合焦距離変更部は前記2枚以上のレンズのうち少なくとも一つを光軸方向に移動することにより前記複数の領域の合焦距離のうち少なくとも一つを変更する、請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記合焦距離変更部は、前記2枚以上のレンズのうち少なくとも一つを光軸周りに回転させることにより前記複数の領域の合焦距離のうち少なくとも一つを変更する、請求項4または5に記載の撮像装置。
  7. 複数のレンズが配設された光学部材を備え、
    前記合焦距離変更部は、前記複数のレンズのいずれかが前記撮影レンズの光軸上に位置するように前記光学部材を移動させることにより前記複数の領域の合焦距離のうち少なくとも一つを変更する、
    請求項4から6のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 被写体までの距離の情報を取得する距離情報取得部と、
    前記取得した被写体距離の分布に応じて、少なくとも一つの被写体が前記複数の領域のいずれかで合焦するように前記合焦距離変更部を制御する合焦距離変更制御部と、
    を備える請求項4から7のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 前記画像生成部は前記複数の領域の合焦距離に応じた複数の画像を合成した単一の画像を生成する、請求項2から8のいずれかに記載の撮像装置。
  10. 前記画像生成部は前記複数の領域のうち合焦距離が等しい複数の領域に対応する前記複数の受光センサの撮像信号を用いて単一の画像を生成する、請求項1から9のいずれかに記載の撮像装置。
  11. 前記撮影レンズは前記複数の領域の焦点距離が異なり前記複数の領域の合焦距離が等しい撮影レンズであり、
    前記画像生成部は前記複数の領域の焦点距離に応じた複数の画像を生成する、
    請求項1に記載の撮像装置。
  12. 前記複数の領域の焦点距離のうち少なくとも一つを変更する焦点距離変更部を備えた、請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記焦点距離変更部は前記2枚以上のレンズのうち少なくとも一つを光軸方向に移動することにより前記複数の領域の焦点距離のうち少なくとも一つを変更する、請求項12に記載の撮像装置。
  14. 複数のレンズが配設された光学部材を備え、
    前記焦点距離変更部は、前記複数のレンズのいずれかが前記撮影レンズの光軸上に位置するように前記光学部材を移動させることにより前記複数の領域の焦点距離のうち少なくとも一つを変更する、請求項12または13に記載の撮像装置。
  15. 前記画像生成部は前記複数の領域にそれぞれ対応する複数の撮像信号から単一の画像を生成し、
    前記複数の撮像信号のうちの、前記単一の画像中の一部の領域の生成に用いられる撮像信号の数が、当該一部の領域以外の領域の生成に用いられる撮像信号の数よりも多い、
    請求項11から14のいずれかに記載の撮像装置。
  16. 前記単一の画像は、前記一部の領域の解像度が前記一部の領域以外の領域の解像度よりも高い、請求項15に記載の撮像装置。
  17. 焦点距離がほぼ等しくそれぞれ異なる領域に対応する複数のレンズ部を光軸方向位置をずらして配置し、当該複数のレンズ部を一体化した一枚のレンズからなる撮影レンズと、
    前記複数のレンズ部にそれぞれ対応した複数の受光センサが二次元配置された撮像素子であって、前記複数の受光センサが前記対応するレンズ部毎にセンサ群を構成し、各センサ群の撮影画角が略一致するように二次元配置されている撮像素子と、
    前記撮像素子が出力する撮像信号から被写体の画像を生成する画像生成部と、
    を備え、
    前記各センサ群は、前記二次元配置内の位置に関わらず、前記複数の領域をそれぞれ通過し前記各センサ群に重畳して入射した複数の光束のうちから、前記複数のレンズ部のうち前記対応するレンズ部を通過した光束のみを選択的に受光し、当該対応するレンズ部以外のレンズ部を通過した光束は受光せず、
    前記画像生成部は、前記各センサ群が前記選択的に受光した光束に基づいて前記被写体の画像を生成し、
    前記複数の受光センサは、前記撮影レンズの前記複数のレンズ部を通過した光束のうち前記対応するレンズ部以外のレンズ部を通過した光束を遮光する遮光部をそれぞれ有する、
    撮像装置。
  18. 前記画像生成部が生成する画像は、前記各センサ群が選択的に受光した光束に対応する一の合焦距離にある被写体が合焦し、当該一の合焦距離以外の距離にある被写体が前記一の合焦距離との距離差に応じてぼけた画像である、前記請求項1に記載の撮像装置。
  19. 前記画像生成部が生成する画像は、前記各センサ群が選択的に受光した光束に対応する一の合焦距離にある被写体が合焦し、当該一の合焦距離以外の距離にある被写体が前記一の合焦距離との距離差に応じてぼけた画像である、前記請求項17に記載の撮像装置。
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